JP2001212645A - 両軸孔台据込鍛造方法 - Google Patents

両軸孔台据込鍛造方法

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JP2001212645A
JP2001212645A JP2000025455A JP2000025455A JP2001212645A JP 2001212645 A JP2001212645 A JP 2001212645A JP 2000025455 A JP2000025455 A JP 2000025455A JP 2000025455 A JP2000025455 A JP 2000025455A JP 2001212645 A JP2001212645 A JP 2001212645A
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stepped
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JP2000025455A
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Shigenobu Omori
重信 大森
Hiroshi Maekawa
博 前川
Hideo Sekida
秀雄 関田
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段付軸を製造する際に鍛流線の切断をなくし
て強度の向上を図るようにした両軸孔台据込鍛造方法を
提供する。 【解決手段】 円盤状の胴部の両側に軸部を有する段付
軸の据込鍛造方法であって、胴部1aと、この胴部1a
の両側に当該胴部1aよりも僅かに小径の軸部1bとを
有する段付荒地1を丸棒から鍛造成型し、段付荒地1の
両軸部1bを夫々孔台22、22に据え込み、両軸部1
bの端面及び胴部1aの両端面を加圧して胴部1aを所
定径に鍛造成型して、段付軸4を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段付軸の製造方法
に関し、特に両軸孔台据込鍛造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、火力発電の発電機や船舶のエン
ジンのタービンロータに使用されている段付軸は、据込
鍛造方法により製造されている。図6に示すように段付
軸31は、大径の円盤状をなす胴部31aの両側に軸部
31b、31bが一体に成型されている。この段付軸3
1は、図7(a)に示すように胴部31aの外径よりも
僅かに大径の丸棒31に背切金敷により軸部31b、3
1bの外径よりも僅かに浅い深さに背切り32、32を
切り込み、平金敷35、35で鍛伸して両軸部31b、
31bを鍛造成型する(図7(b))。鍛造成型された
段付軸31は、機械加工により胴部31a、軸部31
b、31bが精密加工され、胴部31aの外周面に周方
向に沿ってタービンブレードが多数装着されてタービン
ロータとされ、両軸部31b、31bが軸支されて例え
ば、高温・高圧蒸気により高速回転される。
【0003】タービンロータとしての段付軸31の胴部
31aは、大径の円盤状をなし、更にタービンブレード
が多数装着されることで質量が非常に大きく、しかも、
高速回転するために周縁部に非常に大きな遠心力が作用
する。このため、胴部31aは、大きな強度が要求され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の段付軸の製造方法においては、図7(a)に示すよ
うに丸棒31から胴部31a、軸部31b、31bを成
型する際に背切り32、32を深く切り込むために、こ
れらの背切り32、32の部分において鍛流線(ファイ
バフロー)33が切断されてしまい、胴部31aにおけ
る鍛流線33の両端が端面31c、31cに表れた状態
となる(図7(b))。このため、胴部31aの靭性が
低下して脆くなり、前述したように高速回転時に作用す
る大きな遠心力により破損してタービンブレードが飛散
する虞があるという問題がある。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、段付軸を製造する際に鍛流線の切断をなくして強度
の向上を図るようにした両軸孔台据込鍛造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に発明によれば、円盤状の胴部の両側に軸部を有する段
付軸の据込鍛造方法であって、胴部と、この胴部の両側
に当該胴部よりも僅かに小径の軸部とを有する段付荒地
を丸棒から鍛造成型し、前記段付荒地の両軸部を夫々孔
台に据え込み、前記両軸部の端面及び胴部の両端面を加
圧して前記胴部を所定径に鍛造成型することを特徴とす
る。
【0007】円盤状の胴部の両側に軸部が一体成型され
た段付軸を鍛造成型する場合、胴部の両側に当該胴部よ
りも僅かに小径の軸部を鍛造により成型して段付荒地と
し、この段付荒地の両軸部を夫々孔台に据え込み、両軸
部の端面及び胴部の両端面を軸方向に加圧して、胴部を
所定の外径に鍛造して段付軸を成型する。これにより、
段付軸は、鍛線流が一側端から他側端に至るまで連続し
た状態となり、大径に成型された胴部の靭性が強くなり
強度が大幅に向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
より詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に係わる両軸孔台
据込鍛造方法に置ける段付軸の一例を示す。図1に示す
ように段付軸としての段付荒地1は、胴部1aと両軸部
1b、1bとからなり、胴部1aは、厚肉の円盤状をな
し、軸部1b、1bは、胴部1aよりも僅かに小径とさ
れている。この段付荒地1は、胴部1aと同径の丸棒の
両側を平金敷21、21により軸部1b、1bを鍛造し
て成型される。従って、図2に示すように段付荒地1
は、鍛流線3が切断されることなく胴部1aと両軸部1
b、1bとにおいて連続している。この段付荒地1は、
例えば、胴部1aの外径が約1000φ、厚みが約90
0mm、軸部1bの外径が約600φ、長さが約500mm
程度とされている。
【0009】次に、図3(a)に示すように段付荒地1
を縦に配置して、上下の孔台(型)22、22に上下の
軸部1b、1bを据え込む。孔台22は、環状をなし、
中央の軸孔22aに軸部1bが嵌挿可能とされ、外径が
胴部1aの仕上がり外径(例えば、1500φ)とさ
れ、板厚が軸部1bの長さとされている。次いで、図3
(b)に示すようにプレス23により孔台22、22を
介して両軸部1b、1bの端面及び胴部1aの端面1
c、1cを軸方向に加圧し、胴部1aの外径が孔台2
2、22の外径(1500φ)になるまで鍛造する。こ
のようにして、段付軸4が鍛造成型される(図3
(b))。そして、胴部4aは、図1に示す胴部1aの
厚みの約半分程度(約450mm)とされる。図2に示す
ように段付荒地1の鍛流線3は連続しており、従って、
胴部1aが鍛造成型されて段付軸4とされても、鍛流線
3は、連続した状態が維持される(図3(b))。これ
により、段付軸4は、胴部4aの靭性が非常に強くな
り、強度が大幅に向上する。この段付軸4は、次の工程
で軸部4b、4bが所定径に鍛伸される(図3
(c))。
【0010】(実施の形態2)図4は、段付荒地の第2
の成型方法を示し、丸棒6の胴部とすべき中央部の両側
に軸部を成型するために僅かに背切り8、8を切り込む
(図4(a))。この背切り8、8は、軸部を成型する
ための必要最小限の切り込みとされ、約数十ミリ(約8
0mm)程度の深さとされている。従って、この切り込み
8、8により切断される丸棒6の鍛流線7は最小限に抑
えられる。そして、両側部を平金型により鍛造して胴部
6aと、当該胴部6aよりも僅かに小径の軸部6b、6
bを成型し、段付荒地(以下「段付荒地6」という)と
する(図4(b))。この段付荒地6は、図2に示す段
付荒地1と同じ形状である。
【0011】次いで、この段付荒地6を前述した段付荒
地1と同様に孔台に据え込み、胴部6aを鍛造成型して
拡径し、段付軸9を成型する(図4(c))。この段付
軸9の鍛流線7は、胴部9aの周縁部近傍の鍛流線7’
が切断されているだけであり、しかも、この鍛流線7’
は、胴部9aが鍛造されて拡径するときにその両端が端
面9c、9cに沿うような湾曲した形状となる。従っ
て、胴部9aにおける鍛流線7の切断が最小限に抑えら
れ、靭性の低下が最小限に抑えられる。
【0012】(実施の形態3)図5は、直棒から段付軸
を直接加工する場合の製造方法を示す。図5(a)に示
すように丸棒11は、鍛造成型すべき段付軸の軸部と同
径とされ、上下両端部11b、11bが孔台25、26
に据え込まれる。孔台25、26は、円盤状をなし、中
央に丸棒11の端部11b、11bと嵌合する孔25
a、孔26aが設けられ、外径が胴部の仕上がり外径と
され、板厚が軸部の長さとされている。上側の孔台25
は、孔25aの上端が閉塞されてキャップ状をなし、下
側の孔台6の孔26aは貫通孔とされている。
【0013】そして、プレス23により孔台25、26
を介して丸棒11を軸方向に加圧し、図5(b)に示す
ように胴部11aを成型する。そして、両端部11b、
11bが軸部とされる。このようにして直棒11から段
付軸12を直接成型する。この段付軸12の鍛流線も連
続しており、胴部11aの靭性が強い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
胴部の両側に軸部が一体成型された段付軸を製造する際
に、胴部と両軸部との鍛流線の切断を防止することで、
胴部の靭性の低下を抑えることができ、これに伴い胴部
の強度を大幅に向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る両軸孔台据込鍛造方法により段付
軸を製造するための段付荒地の製造方法の第1の実施例
を示す説明図である。
【図2】図1に示す段付荒地の鍛流線の説明図である。
【図3】本発明に係る両軸孔台据込鍛造方法により図1
に示す段付荒地から段付軸を製造する場合の説明図であ
る。
【図4】本発明に係る両軸孔台据込鍛造方法により段付
軸を製造するための段付荒地の製造方法の第2の実施例
を示す説明図である。
【図5】本発明に係る両軸孔台据込鍛造方法により段付
軸を製造するための第3の実施例を示す説明図である。
【図6】従来の製造方法により製造した段付軸の側面図
である。
【図7】図6に示す段付軸の従来の製造方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
1、6 段付荒地 1a、6a、11a 胴部 1b、6b、11b 軸部 11 丸棒 4、9、12 段付軸 22、25、26 孔台 23 プレス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の胴部の両側に軸部を有する段付
    軸の据込鍛造方法であって、 胴部と、この胴部の両側に当該胴部よりも僅かに小径の
    軸部とを有する段付荒地を丸棒から鍛造成型し、 前記段付荒地の両軸部を夫々孔台に据え込み、前記両軸
    部の端面及び胴部の両端面を加圧して前記胴部を所定径
    に鍛造成型することを特徴とする両軸孔台据込鍛造方
    法。
JP2000025455A 2000-02-02 2000-02-02 両軸孔台据込鍛造方法 Pending JP2001212645A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181577A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Denso Corp 高圧配管部品の製造方法および高圧配管部品
CN106346022A (zh) * 2016-10-28 2017-01-25 安徽马泰新能源科技有限公司 一种台阶轴的加工方法

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