JP2001212480A - 電解水供給装置および消毒・除菌方法 - Google Patents

電解水供給装置および消毒・除菌方法

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JP2001212480A JP2000023068A JP2000023068A JP2001212480A JP 2001212480 A JP2001212480 A JP 2001212480A JP 2000023068 A JP2000023068 A JP 2000023068A JP 2000023068 A JP2000023068 A JP 2000023068A JP 2001212480 A JP2001212480 A JP 2001212480A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少量の使用量で、より高い消毒・除菌効果を得
ることができる電解水供給装置および消毒・除菌方法を
提供する。 【解決手段】電解水供給装置は、被電解水の貯留部と、
電解水26を噴射する操作を行う操作部3とを有してい
る。操作部3には、貯留部から送液路7を介して送られ
て来る被電解水25を電気分解して電解水26とする電
解部4と、この電解部4で生成された電解水26を噴射
するノズル5とが設置されている。そして、ノズル5と
電解部4との間には、被電解水25を送液するととも
に、ノズル5から電解水26を脈動的に噴射させるポン
プ6が設置されている。操作部3のレバー33を操作す
ると、ポンプ6および電解部4が作動し、電解水26が
ノズル5から脈動的に噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば消毒、殺菌
(除菌)用の電解水を供給する電解水供給装置およびこ
の電解水供給装置を用いること等により行われる消毒・
除菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、農業、食品等の分野において、
電気分解により生成される電解水が有用であることが、
一般に知られている。
【0003】電解水は、優れた消毒・除菌作用を有する
とともに、安全性が高く、そのため、一般家庭で食中毒
等を予防するために、キッチン用品、ベビー用品、おも
ちゃ、布巾、家具等の家庭用品、便所、浴室、寝室、居
間等の部屋全般の消毒・除菌に利用され始めている。
【0004】さらに、人体の消毒・除菌、特に手指の洗
浄・消毒にも利用され始め、近年では、医療の分野にお
ける利用、例えば、皮膚、創傷部、患部、切開部、留置
カテーテルの経皮開口部、ストーマ(人工肛門)、肛門
等の殺菌、消毒に使用することが検討されている。
【0005】このような電解水は、被電解水の電気伝導
度を上げるために、溶解によりイオンが生じる溶質、例
えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム等を添加し、pH調整のための酸を
添加した水(被電解水)を、電気分解することによって
得られる。
【0006】ところで、このような電解水は、有機物と
接触すると、その活性が低下し、消毒・除菌効果を失い
易いという特性がある。そのため、例えば皮膚創傷部の
ように凹凸を有する部位に電解水を供給して消毒・除菌
する場合、電解水が皮膚創傷部の浸出液や血液等の体液
と接触し、凹部の底まで到達する前に失活してしまい、
消毒・除菌が不十分となるという問題がある。そして、
これを防止するためには、多量の電解水を用いる必要が
ある。
【0007】また、人体の創傷部を生理食塩水等の殺菌
力のない洗浄液を用いて洗浄する場合には、その洗浄液
の飛沫(飛沫液)に細菌等が存在する可能性が高く、こ
の飛沫によって、洗浄すべき創傷部以外へ2次感染する
おそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少量
の使用量で、より高い消毒・除菌効果を得ることができ
る電解水供給装置および消毒・除菌方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(16)の本発明により達成される。
【0010】(1) 被電解水を電気分解して得た電解
水をノズルから噴射する電解水供給装置であって、前記
ノズルから電解水を脈動的に噴射させる脈動手段を有す
ることを特徴とする電解水供給装置。
【0011】(2) 被電解水を貯留する貯留部と、前
記貯留部から送液された被電解水を電気分解して電解水
を生成する電解部と、前記電解部で生成された電解水を
噴射するノズルとを有する電解水供給装置であって、前
記ノズルから電解水を脈動的に噴射させる脈動手段を有
することを特徴とする電解水供給装置。
【0012】(3) 前記脈動手段は、前記電解部の近
傍に配置されている上記(2)に記載の電解水供給装
置。
【0013】(4) 前記脈動手段は、前記電解部と前
記ノズルとの間に配置されている上記(2)または
(3)に記載の電解水供給装置。
【0014】(5) 前記脈動手段は、ピストンポンプ
またはダイヤフラムポンプで構成されている上記(1)
ないし(4)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0015】(6) 前記ノズルから噴射される電解水
の脈動数が60〜3000回/分である上記(1)ない
し(5)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0016】(7) 前記ノズルから噴射される電解水
の打力の平均値が0.5〜11gfである上記(1)な
いし(6)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0017】(8) 前記ノズルから噴射される電解水
の流量の平均値が0.3〜7ml/秒である上記(1)
ないし(7)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0018】(9) 前記電解水の噴流が間欠流になる
よう構成した上記(1)ないし(8)のいずれかに記載
の電解水供給装置。
【0019】(10) 前記電解水の生成と前記ノズル
からの電解水の噴射とが同期的に行われるよう構成した
上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の電解水供給
装置。
【0020】(11) 携帯が可能である上記(1)な
いし(10)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0021】(12) 生体に対し使用される上記
(1)ないし(11)のいずれかに記載の電解水供給装
置。
【0022】(13) 創傷部に対し使用される上記
(12)に記載の電解水供給装置。
【0023】(14) 上記(1)ないし(13)のい
ずれかに記載の電解水供給装置を用いて、ノズルから電
解水を脈動的に噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除
菌を行うことを特徴とする消毒・除菌方法。
【0024】(15) 被電解水を電気分解して得た電
解水をノズルから噴射し、その噴流を衝突させて消毒・
除菌する消毒・除菌方法であって、前記ノズルから電解
水を脈動的に噴射させることを特徴とする消毒・除菌方
法。
【0025】(16) 前記ノズルから噴射される電解
水の脈動数が60〜3000回/分である上記(15)
に記載の消毒・除菌方法。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電解水供給装置お
よび消毒・除菌方法を添付図面に示す好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の電解水供給装置の実施例
を示す全体側面図、図2および図3は、それぞれ、図1
に示す電解水供給装置の操作部の構造を模式的に示す断
面側面図、図4は、図1に示す電解水供給装置の貯留部
の構造を模式的に示す断面側面図、図5は、図1に示す
電解水供給装置のピストンポンプの構造を模式的に示す
断面側面図である。なお、説明の都合上、図1〜図5中
の右側を「基端」、左側を「先端」、上側を「上端」、
下側を「下端」と言う。
【0028】また、本発明における脈動とは、液体の流
量(流速)が周期的に変化することを言い、結果として
ノズルから吐出された液体が対象物に与える応力が周期
的に変化することになる。
【0029】図1および図2に示すように、本発明の電
解水供給装置(電解水噴射装置)1は、被電解水を貯留
する貯留部2と、電解水を噴出させるための操作を行う
操作部3と、被電解水を電解(電気分解)して電解水と
する電解部4と、電解部4で生成された電解水を噴出す
るノズル5と、貯留部2とノズル5とを接続する送液路
7と、ポンプ6とを有している。ポンプ6は、被電解水
25を送液路7に沿って送液する送液手段と、ノズル5
から電解水を脈動的に噴射させる脈動手段とを兼ねる。
以下、これらについて説明する。
【0030】貯留部2は、容器21で構成されている。
容器21は、硬質なものでも、軟質なものでもよいが、
本実施例の場合、例えば、各種硬質樹脂、金属、ガラ
ス、セラミックス等で構成された硬質のものとされる。
容器21は、場合により、図示しない通気口あるいは疎
水性フィルターを有する通気部を有するものでもよい。
【0031】容器21の容量は、特に限定されないが、
装置の小型化を考慮して、100〜2000ml程度が好
ましく、150〜500ml程度がより好ましい。
【0032】図4に示すように、容器21の内部には、
所定量の被電解水25が貯留されている。被電解水25
は、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム等の塩を含む水である。ま
た、被電解水25中には、塩酸、酢酸、アスコルビン
酸、コハク酸、クエン酸等の酸が含まれているのが好ま
しい。
【0033】また、この被電解水25には、必要に応
じ、種々の添加剤、例えばpH調整用の緩衝剤、リン酸
塩、炭酸塩等が含まれていてもよい。以下、被電解水2
5を塩化ナトリウム水溶液で代表的に説明する。
【0034】容器21の蓋部211には、L字状のコネ
クタ71が設置されている。このコネクタ71は、蓋部
211を貫通している。
【0035】このコネクタ71の先端部には、後述する
チューブ70の基端部が接続されている。
【0036】一方、コネクタ71の下端部には、パイプ
72の上端部が接続され、パイプ72の下端部は、被電
解水25中に浸漬されている。
【0037】これらパイプ72の内腔、コネクタ71の
内腔、チューブ70の内腔ならびに後述する操作部本体
30の内部流路31により、送液路7が形成される。
【0038】図2および図3に示すように、操作部3
は、内部流路31を有する操作部本体30と、操作部本
体30に対し回動可能に設置されたレバー33とを有し
ている。
【0039】操作部本体30の下部には、手で把持する
ためのグリップ部32が形成されている。レバー33
は、その回動支点付近に設置された図示しないトーショ
ンバネ等の付勢手段により、先端方向へ、すなわち、グ
リップ部32と離間する方向に付勢されている。
【0040】また、操作部本体30には、電解部4が内
蔵され、操作部本体30の先端部には、内部流路31と
連通するノズル5が形成(または接続)されている。
【0041】また、操作部本体30には、送液手段と脈
動手段とを兼ねるポンプ6が設置されている。
【0042】また、操作部本体30の基端には、その内
腔が内部流路31と連通するように、チューブ70の先
端が接続されている。チューブ70は、可撓性を有して
おり、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等
のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、シリコ
ーンゴム、ポリウレタン等の高分子材料で構成されてい
る。
【0043】ポンプ6は、ノズル5と電解部4との間で
あって、かつ、電解部4の近傍に配置されている。これ
により、チューブ70のコンプライアンスの影響を受け
ずに、電解水を精度良く脈動(脈動的に噴射)させるこ
とができる。なお、本発明では、ポンプ6が前記以外の
位置に配置されていてもよいことは、言うまでもない。
【0044】本実施例におけるポンプ6は、図3および
図5に示すように、ピストンポンプであり、内部流路3
1の途中に設置され、この内部流路31と連通するシリ
ンダ61と、シリンダ61内を往復動するピストン62
と、モータ66と、ロッド64、ギヤ65および67で
構成された動力伝達手段と、これらを収納するケーシン
グ60とで構成されている。
【0045】シリンダ61は、その流入口611が基端
側に位置し、流出口612が先端側に位置するように設
置されている。
【0046】このシリンダ61の内部には、一方向にの
み液体(電解水)を通過させる一対の一方向弁631、
632が設置されている。一方向弁631は、流入口6
11側に配置され、図5中下側から上側に向ってのみ液
体を通過させるように構成されている。また、一方向弁
632は、流出口612側に配置され、図5中上側から
下側に向ってのみ液体を通過させるように構成されてい
る。
【0047】モータ66の回転軸661の先端部には、
ギヤ67が固定されており、このギヤ67には、回転可
能に設置されたギヤ65が噛合している。
【0048】ロッド64の一方(図5中上側)の端部
は、このギヤ65の回転中心から偏心した位置に回動可
能に設置され、他方(図5中下側)の端部は、ピストン
62に回動可能に設置されている。
【0049】このようなポンプ6では、モータ66が駆
動してギヤ67が所定方向に回転すると、ギヤ65が図
5中時計回りに回転し、このギヤ65とともにロッド6
4の図5中上側の端部も回転し、このロッド64の図5
中下側の端部が図5中上下方向に往復動する。すなわ
ち、ギヤ65(モータ66の回転軸661)の回転運動
がピストン62の往復運動に変換され、ピストン62
は、シリンダ61内を図5中上下方向に往復動する。
【0050】このポンプ6の作動により、容器21内の
被電解水25がパイプ72、コネクタ71およびチュー
ブ70内を経て操作部3へ移送される。
【0051】なお、本発明では、ポンプは、ピストンポ
ンプに限定されるものではなく、脈動流を発生させるこ
とが可能なポンプであれば用いることができる。例え
ば、ダイヤフラム型ポンプ(ダイヤフラムポンプ)は、
好適である。
【0052】電解部4は、内部流路31の途中に形成さ
れた電解槽40と、電解槽40内に対向して配置された
板状の陽極41および陰極42よりなる電極対と、電極
対への通電回路43とで構成されている。
【0053】電解槽40は、陽極41と陰極42との間
に隔膜を有さない無隔膜電解槽である。これにより、隔
膜を有する電解槽を用いる場合に比べ、装置の構成をよ
り簡素化することができるとともに、アルカリ性廃液が
生じないため、より少ない量の被電解水25で必要量の
電解水26を生成することができるという利点がある。
なお、本発明では、隔膜を有する電解槽を用いてもよい
ことは、言うまでもない。
【0054】電解槽40内に設置される陽極41および
陰極42としては、例えば、チタン製の金属板に白金メ
ッキを施したものを用いることができるが、この構成の
ものに限定されない。
【0055】通電回路(給電手段)43は、電源(直流
電源)44と、電極対へ供給する電流を制御する電流制
御回路45と、スイッチ46とで構成されている。電源
44のプラス端子は、電流制御回路45を介して陽極4
1へ接続され、電源44のマイナス端子は、陰極42へ
接続されている。
【0056】スイッチ46は、グリップ部32の先端側
にレバー33へ向けて突出する作動片47を有してい
る。この作動片47は、図示しないバネにより先端方向
へ付勢され、常開スイッチを構成している。
【0057】図2に示すように、スイッチ46が開状態
では、電極対への通電はなされない。また、図3に示す
ように、レバー33を握り、レバー33を基端方向へ、
すなわちグリップ部32に接近する方向へ回動させる
と、レバー33の基端面により作動片47が基端方向へ
押圧されて移動し、スイッチ46は、閉状態となる。こ
れにより、電流制御回路45が作動し、電極対へ所定の
電流(電圧)が供給される。
【0058】また、通電回路43は、前述したポンプ6
のモータ66への通電回路としても機能している。すな
わち、モータ66のマイナス端子に接続されているリー
ド線68は、電源44のマイナス端子に接続され、モー
タ66のプラス端子に接続されているリード線69は、
電流制御回路45を介して電源44のプラス端子に接続
されている。
【0059】従って、陽極41、陰極42間に通電がな
されたときには、同時にモータ66への通電がなされて
ポンプ6が作動し、被電解水25の送液、電解水26の
生成および噴出がなされ、陽極41、陰極42間に通電
がなされないときには、モータ66への通電もなされ
ず、ポンプ6は停止する。
【0060】なお、電流制御回路45に代わり、また
は、電流制御回路45と併用して、例えば、電源制御回
路や電圧制御回路等を用いることもできる。
【0061】また、電流制御回路、電圧制御回路、電源
制御回路は、例えば、電極対側と、モータ66側とを独
立して制御し得る機能を持つものでもよい。
【0062】このような電解部4では、陽極41、陰極
42間に通電がなされ、この状態で、ポンプ6の作動に
より送液されてきた被電解水25が電解槽4を通過する
と、被電解水25は電気分解され、下記式で示す反応に
より、陽極41側に次亜塩素酸(HOCl)が生成さ
れ、陰極42側に水酸化ナトリウム(NaOH)と水素
ガス(H2)とが生成され、これらを含む電解水26が
得られる。
【0063】
【化1】
【0064】
【化2】
【0065】この電解水26は、前記ポンプ6の作動に
より、ノズル5から脈動的に(脈動流として)噴射され
る。
【0066】すなわち、ピストン62が図5中下側から
上側に移動すると、シリンダ61内が減圧され、これに
より、電解部4で生成された電解水26が流入口611
から一方向弁631を通過して中空部613へ吸入され
る。
【0067】次いで、ピストン62が図5中上側から下
側に移動すると、シリンダ61内が加圧され、これによ
り、中空部613内の電解水26が一方向弁632を通
過して流出口612から突出(排出)され、ノズル5か
ら噴射される。前記の動作が繰り返され、電解水26が
ノズル5から脈動的に噴射する。
【0068】図8は、ノズル5から噴射される電解水2
6の打力の経時変化を示すグラフである。条件は、ノズ
ル5の先端のオリフィス径(電解水噴出口の直径)r=
0.06cm、電解水26の流量の平均値L=2.8m
l/秒である。なお、打力の測定方法については、後に
詳述する。
【0069】同図に示すように、電解水26がノズル5
から脈動的に噴射することにより、ノズル5から噴射さ
れる電解水26の流量が変化し、これにより、前記電解
水26の打力が変化する(略波形状になる)。
【0070】前記噴射された電解水26の噴流(脈動
流)は、消毒・除菌の対象物(例えば生体の表面)に衝
突し、消毒・除菌を行う。
【0071】レバー33の握りを解除すると、電極対へ
の通電およびモータ66への通電が停止し、電解水26
の生成および噴射が停止する。
【0072】容器21内の被電解水25が空になった
ら、容器21内に被電解水25を補充し、使用を継続す
ることができる。
【0073】なお、脈動流には、図9に示すように、電
解水26を連続的に噴射した場合の連続流と、図10に
示すように、電解水26を間欠的に噴射した場合の間欠
流とが含まれる。
【0074】ノズル5から噴射される電解水26は、そ
のpHが3〜7程度であるのが好ましく、4〜6.5程
度であるのがより好ましく、4.5〜5.5程度である
のがさらに好ましい。図6は、電解水26中に含まれる
有効塩素、すなわち次亜塩素酸(HOCl)、次亜塩素
酸イオン(OCl-)、塩素分子(Cl2)の存在比率の
pHに対する変化を示している。図6に示すように、p
Hが小さ過ぎると、電解水中の塩素分子の存在比率が高
くなる傾向を示し、有効塩素量が不安定になり、逆に、
pHが大き過ぎると、電解水中の次亜塩素酸イオンの存
在比率が高くなる傾向を示し、いずれの場合にも、消毒
・除菌効果(特に蛋白存在下での殺菌効果)が低下す
る。従って、電解水のpHは、上記範囲が好ましい。
【0075】また、ノズル5から噴射される電解水26
は、その有効塩素濃度が1〜200ppm程度であるの
が好ましく、30〜100ppm程度であるのがより好
ましく、50〜80ppm程度であるのが特に好まし
い。有効塩素濃度が低過ぎると、後述する打力が比較的
低い場合に消毒・除菌効果(特に蛋白存在下での殺菌効
果)が十分に発揮されず、また、有効塩素濃度が高過ぎ
ると、人体に対し使用する場合に、安全性が低下する。
従って、用途が人体に対するものでない場合には、有効
塩素濃度は200ppmを超えるものであってもよい。
【0076】また、ノズル5から噴射される電解水26
は、その脈動数が60〜3000回/分程度であるのが
好ましく、100〜2500回/分程度であるのがより
好ましい。
【0077】この脈動数が60回/分未満であると、後
述する打力が比較的弱い場合や流量が比較的少ない場合
等においては、消毒・除菌効果の向上が十分ではなく、
また、3000回/分を超えても、それ以上の消毒・除
菌効果の向上は見られない。
【0078】また、ノズル5から噴射される電解水26
は、その打力の平均値、すなわちノズル5の先端から3
cm離れた位置における打力の平均値が0.5〜11g
f程度であるのが好ましい。
【0079】この打力の平均値が0.5gf未満である
と、後述する流量が比較的少ない場合等においては、消
毒・除菌効果の向上が十分ではなく、また、打力の平均
値が11gfを超えても、それ以上の消毒・除菌効果の
向上は見られない。
【0080】なお、本発明の電解水供給装置1を人体
(生体)の消毒・除菌に用いる場合、前記打力の平均値
は、0.5〜9gf程度が好ましく、0.5〜7gf程
度がさらに好ましく、0.7〜4gf程度が特に好まし
い。打力の平均値が高すぎると、人体の箇所によって
は、大きな痛みを与えるおそれがある。
【0081】また、ノズル5から噴射される電解水26
は、その流量(噴出口1個当たりの流量)の平均値が
0.3〜7ml/秒程度であるのが好ましく、1〜5m
l/秒程度であるのがより好ましい。
【0082】この流量の平均値が0.3ml/秒未満で
あると、前記打力が比較的弱い場合等においては、消毒
・除菌効果の向上が十分ではない場合があり、また、流
量の平均値が7ml/秒を超えても、それ以上の消毒・
除菌効果の向上は見られず、電解水の無駄が多くなる。
【0083】本発明では、電解水を脈動的に噴射させ、
特に、前述した条件で消毒・除菌、(特に人体の創傷部
の消毒・除菌)を行うことにより、少量の電解水(洗浄
液)で効果的な消毒・除菌を行うことができる。
【0084】この場合、電解水には生きている細菌が存
在しないか、またはその菌数が少なく、また、創傷部の
電解水の当たった部分は、その電解水により消毒・除菌
されるので、許容される痛さの範囲で前記打力を大きく
しても、電解水によって生きている細菌を創傷部の内部
の組織に侵入させてしまうことがほどんどなく、創傷部
の内部の組織まで十分に消毒・除菌することができる。
【0085】また、消毒・除菌に用いられた電解水およ
び消毒・除菌の際に創傷部(皮膚創傷部)から跳ね返っ
た電解水の飛沫(飛沫液)は、自己の殺菌力により殺菌
されているので、これらによる2次感染を防止すること
ができ、安全性が高い。
【0086】また、人体の創傷部(皮膚創傷部)から跳
ね返った電解水の飛沫(飛沫液)が周囲に飛び散った場
合でも、前記飛沫は、電解水の殺菌力により殺菌されて
いるので、飛沫による2次感染を防止することができ
る。
【0087】ここで、ノズル5から噴射される電解水2
6の打力(平均値)および脈動数の測定方法について説
明する。
【0088】図7は、打力および脈動数の測定方法を示
す図である。ロードセル10は、受け板(プラスチック
製)11を有している。ロードセル10は、コンピュー
タ12に接続されており、そのコンピュータ12にはモ
ニタ13が接続されている。受け板2に付与された応力
は、ロードセル10で測定され、そのデータは、コンピ
ュータ12に入力され、時間と対応し得るように記憶さ
れる。この応力の測定は、ほぼ連続的または非常に短い
時間間隔で繰り返し行われ、コンピュータ12では、所
定の演算処理(応力の平均値の算出、単位時間当りの脈
動数の算出等)がなされる。
【0089】なお、縦軸を打力(応力)、横軸を時間と
したグラフ(打力の経時変化を示すグラフ)を作成する
と、電解水の噴流8が脈動流の場合には、そのグラフ
は、略波形状(図8参照)になり、電解水の噴流8が定
常流の場合には、そのグラフは、略直線状になる。
【0090】測定の際は、ノズル5の先端が受け板12
から3cmの距離離れた位置となるようにノズル5を固
定し、ノズル5の先端開口から水平に噴射される電解水
の噴流(ジェット)8を受け板12に垂直に衝突させ
る。これにより受け板11に噴流8による打力(応力)
が付与され、そのデータがコンピュータ12に入力さ
れ、コンピュータ12において所定の演算処理がなさ
れ、求まった値、すなわち打力の平均値および1分間当
りの脈動数がそれぞれモニタ13に表示される。
【0091】ノズル5からの電解水の噴射を開始してか
ら5秒経過後の安定状態となった時点からのデータより
求めた値をそれぞれ本発明における打力の平均値および
脈動数とする。この場合、前記打力の経時変化を示すグ
ラフの極大点から、その極大値に対して10%以上低下
した極小点(極小値)を経て、次の極大点に至るまでの
時間を1回の脈動流の時間とする。
【0092】本発明の電解水供給装置1は、例えば皮膚
や皮膚欠損部のような表面に小さな凹凸を有する部位
や、細い隙間を有する部位の消毒・除菌に用いるのに適
している。
【0093】すなわち、電解水を脈動的に噴射させるこ
とにより、その電解水が失活することなく前記小さな凹
凸の凹部の奥(底)や細い隙間まで到達し、消毒・除菌
を行うことができる。
【0094】また、電解水を脈動的に噴射させ、かつ、
脈動数、打力の平均値、流量の平均値等を前述した好適
範囲に設定した場合には、消毒・除菌効果がさらに向上
する。
【0095】電解水供給装置1において、ノズル5から
噴射される電解水26の脈動流は、被電解水25の供給
口からノズル5に至るまでの管路(流路)等により緩衝
されることもあり得るので、その管路の形状、寸法(内
径)や、ノズル5の噴出口の形態、形状、寸法(開口面
積)、さらには電解水26の流量等の条件を適宜設定す
ることにより、前述した範囲の脈動流を得る。また、こ
れらの条件を適宜設定することにより、前述した範囲の
打力を得る。
【0096】ノズル5の形態(噴射形態)等は特に限定
されず、脈動流が得られるものであれば、いかなるもの
でもよいが、電解水26を1本または複数本の線状に
(ジェットとして)噴出し得るものが好ましく、電解水
26を1本の線状に噴出し得るもの(直噴)がより好ま
しい。
【0097】また、ノズル5は、例えば、電解水26を
シャワー状に噴出する形態、電解水26を霧状に噴霧す
る形態等、噴流が揺動または回転するように噴出する形
態等、他の1または2以上の噴射形態に切り替え可能な
ものでもよく、あるいは、これら複数の噴射形態を併用
し得るものでもよい。
【0098】また、図示の構成では、ノズル5は、操作
部本体30に対し一体形成または固着されているが、操
作部本体30に対し、着脱可能とすることもできる。ま
た、異なる種類、形状の複数のノズル5を交換可能に装
着するような構成としてもよい。
【0099】以上のような電解水供給装置1では、操作
部3におけるレバー33の操作により、電解部4の作動
による電解水26の生成と、送液によるノズル5からの
電解水26の噴出とが、同期的に行われる。これによ
り、必要時に必要量の電解水26を生成し、使用するこ
とができるとともに、常に活性に富んだ電解水26を供
給することができ、優れた消毒・除菌効果が安定して得
られる。
【0100】また、電解水供給装置1では、レバー33
を握っている間、電解水26が噴出するので、レバー3
3を握っている時間により、電解水26の積算噴出量を
調節することができる。
【0101】また、操作部3は、小型、軽量であるとと
もに、貯留部2から離間し、可撓性を有するチューブ7
0で接続されてその姿勢や位置を自由に設定できるの
で、電解水26の噴出(目的部位への供給)の操作を極
めて容易に行うことができる。
【0102】また、電解水供給装置1全体も、小型、軽
量である。従って、携帯に適する。例えば、患者が電解
水供給装置1を携帯し、患者自身の患部や留置カテーテ
ルの経皮開口部等を定期的に消毒・除菌するのに適して
いる。
【0103】なお、本発明において、脈動手段、送液手
段は、前述したポンプ6に限定されるものではなく、ま
た、脈動手段、送液手段の位置も図示の位置に限定され
ない。
【0104】例えば、脈動手段、送液手段は、電動のも
のに限らず、手動により作動するものであってもよい。
【0105】また、脈動手段、送液手段をポンプで構成
する場合、そのポンプの種類、機能、構造等は、特に限
定されない。
【0106】また、ポンプ6は、例えば、操作部3であ
って、電解部4より上流側(基端側)に設けられていて
もよい。
【0107】また、本発明では、脈動手段と送液手段と
を別々に設けてもよい。この場合、送液手段が、例え
ば、操作部3であって、電解部4より上流側(基端側)
に設けられていてもよく、また、貯留部2に設けられて
いてもよい。また、脈動手段が、例えば、操作部3であ
って、電解部4より上流側(基端側)に設けられていて
もよい。
【0108】また、脈動手段、送液手段は、ポンプによ
るものに限らず、簡易な構成のものとして、例えば、貯
留部2を高所へ置き、一方向弁の開閉等を行ないつつ、
落差により送液するような構成のものでもよい。
【0109】また、本発明の電解水供給装置は、貯留部
と操作部(電解部)とが一体的に形成されたものでもよ
い。貯留部と操作部が一体であることにより、より一層
携帯に適する。
【0110】次に、本発明の電解水供給装置の他の実施
例(第2実施例)について説明する。なお、前述した実
施例との共通点については、説明を省略し、主な相違点
を説明する。
【0111】図11は、本発明の電解水供給装置の他の
実施例を示す断面側面図、図12および図13は、それ
ぞれ、図11に示す電解水供給装置のダイヤフラムポン
プの構造を模式的に示す断面側面図である。なお、説明
の都合上、図11〜図13中の右側を「基端」、左側を
「先端」、上側を「上端」、下側を「下端」と言う。
【0112】図11に示すように、本発明の電解水供給
装置(電解水噴射装置)1は、被電解水を貯留する貯留
部2と、電解水を噴出させるための操作を行う操作部3
と、被電解水を電解(電気分解)して電解水とする電解
部4と、電解部4で生成された電解水を噴出するノズル
5と、貯留部2とノズル5とを接続する送液路7と、ポ
ンプ601とを有し、これらが集合して一体的に構成さ
れている。ポンプ601は、被電解水25を送液路7に
沿って送液する送液手段と、ノズル5から電解水を脈動
的に噴射させる脈動手段とを兼ねる。以下、これらにつ
いて説明する。
【0113】操作部3は、内部流路31を有する操作部
本体30と、操作部本体30に対し図11中横方向に移
動可能(押し引き可能)に設置されたボタン34とを有
している。
【0114】ボタン34は、操作部本体30の基端部に
設置され、図示しないトーションバネ等の付勢手段によ
り、基端方向へ、すなわち、操作部本体30と離間する
方向に付勢されている。
【0115】このボタン34の下側、すなわち、操作部
本体30の基端側の下部には、手で把持するためのグリ
ップ部32が形成されている。
【0116】また、操作部本体30の中央部の下部に
は、L字状の基台(スタンド部)35が形成されてい
る。
【0117】また、操作部本体30の中央部の下部に
は、後述する容器24が着脱自在に取り付けられる取付
部36が形成されている。そして、この取付部36の上
側には、上端が操作部本体30の内部に開放し、下端が
取付部36に開放する孔37が形成されている。
【0118】また、操作部本体30には、電解部4と、
送液手段と脈動手段とを兼ねるポンプ601と、チュー
ブ73と、チューブ74とが、それぞれ内蔵されてい
る。
【0119】チューブ73の下端部は、操作部本体30
の孔37に挿入され、上端部は、図12に示すように、
ポンプ601の流入口611側に接続されている。
【0120】一方、チューブ74の先端部は、その内腔
が内部流路31と連通するように操作部本体30に接続
され、下端部は、図12に示すように、ポンプ601の
流出口612側に接続されている。
【0121】これらチューブ73および74は、それぞ
れ、例えば、可撓性を有するポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエス
テル、シリコーンゴム、ポリウレタン等の高分子材料で
構成されていてもよいが、チタン、ステンレス鋼等の金
属で構成されていてもよい。
【0122】また、操作部本体30の先端部には、内部
流路31と連通するノズル5が形成(または接続)され
ている。
【0123】貯留部2は、容器24で構成され、この容
器24の内部には、所定量の被電解水25が貯留されて
いる。容器24は、本実施例の場合、軟質なものであ
り、その構成材料としては、例えば、塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等が挙げられ
る。
【0124】容器24は、その接続部22により、操作
部本体30の取付部36に接続され、ポンプ601によ
る被電解水25の吸上げにより、変形する。
【0125】容器24の接続部22には、側孔付チュー
ブ23の上端部が挿入される孔(貫通孔)221が形成
されている。
【0126】側孔付チューブ23は、容器24内の被電
解水25中に浸漬され、その上端部は、接続部22の孔
221に挿入されている(固定されている)。
【0127】容器24が操作部本体30の取付部36に
接続されると、側孔付チューブ23の上端面とチューブ
73の下端面とが液密に当接し、側孔付チューブ23の
内腔とチューブ73の内腔とが連通する。
【0128】なお、側孔付チューブ23を用いることに
より、容器24内の被電解水25を無駄なく吸上げるこ
とができる。
【0129】前記側孔付チューブ23の内腔、チューブ
73の内腔、チューブ74の内腔ならびに内部流路31
により、送液路7が形成される。
【0130】ポンプ601は、貯留部2と電解部4との
間に配置されている。前記チューブ74を硬質材料で構
成することにより、このポンプ601で電解水を精度良
く脈動(脈動的に噴射)させることができる。なお、本
発明では、ポンプ601が前記以外の位置に配置されて
いてもよいことは、言うまでもない。
【0131】本実施例におけるポンプ601は、図12
および図13に示すように、ダイヤフラムポンプであ
り、送液路7の途中に設置され、この送液路7と連通す
る一対のポンプ室76、76と、ポンプ室76、76に
接続された一対のシリンダ61、61と、シリンダ6
1、61内を往復動する一対のピストン62、62と、
ポンプ室76、76の内壁面とピストン62、62の外
壁面とを接続する一対のダイヤフラム75、75と、モ
ータ66と、一対のロッド64、64、ギヤ65および
67で構成された動力伝達手段とで構成されている。
【0132】前記一対のポンプ室76、76、一対のシ
リンダ61、61、一対のピストン62、62、一対の
ダイヤフラム75、75、一対のロッド64、64等
は、それぞれ同様の構造であるので、以下、代表的に、
これらのうちの一方を説明する。
【0133】シリンダ61の一端側(先端側)にはポン
プ室76が接続され、他端側(基端側)には開口が形成
されている。
【0134】チューブ73の内腔に連通しているポンプ
601の内部流路77は、位置aで、2つに分岐し、そ
のうちの一方の内部流路77は、一方のポンプ室76に
連通し、他方の内部流路77は、他方のポンプ室76に
連通している。
【0135】また、チューブ74の内腔に連通している
ポンプ601の内部流路78は、位置bで、2つに分岐
し、そのうちの一方の内部流路78は、一方のポンプ室
76に連通し、他方の内部流路78は、他方のポンプ室
76に連通している。
【0136】すなわち、ポンプ室76の下端側は、内部
流路77を介してチューブ73の内腔に連通し、上端側
は、内部流路78を介してチューブ74の内腔に連通し
ている。
【0137】ポンプ601の流入口611および流出口
612の近傍には、それぞれ、一方向にのみ液体(非電
解水)を通過させる一方向弁631および632が設置
されている。
【0138】一方向弁631は、流入口611側に配置
され、図12中下側から上側に向ってのみ液体を通過さ
せるように構成されている。また、一方向弁632は、
流出口612側に配置され、図12中下側から上側に向
ってのみ液体を通過させるように構成されている。
【0139】モータ66の回転軸661の先端部には、
ギヤ67が固定されており、このギヤ67には、回転可
能に設置されたギヤ65が噛合している。
【0140】ロッド64の基端部(図12中右側の端
部)は、このギヤ65の回転中心から偏心した位置に回
動可能に設置され、先端部(図12中左側の端部)は、
ピストン62に回動可能に設置されている。
【0141】なお、一対のロッド64、64の基端部の
位置は、ギヤ65上で互いに180°ずれている。この
ため、一方のピストン62と他方のピストン62の周期
が半周期ずれる。すなわち、一方のピストン62が先端
に位置しているとき、他方のピストンは、基端に位置
し、逆に、一方のピストン62が基端に位置していると
き、他方のピストンは、先端に位置する。
【0142】このようなポンプ601では、モータ66
が駆動してギヤ67が所定方向に回転すると、ギヤ65
が所定方向に回転し、このギヤ65とともにロッド64
の図12中右側の端部も回動し、このロッド64の図1
2中左側の端部が図12中左右方向に往復動する。すな
わち、ギヤ65(モータ66の回転軸661)の回転運
動がピストン62の往復運動に変換され、図13に示す
ように、ピストン62は、シリンダ61内を図13中左
右方向に往復動する。
【0143】ピストン62の往復動により、ダイヤフラ
ム75がポンプ室76の容積を増減し、これと一方向弁
631、632の作用とにより、容器24内の被電解水
25が側孔付チューブ23、チューブ73、74内およ
び内部流路31を経て電解部4へ移送される。
【0144】そして、後述する電解部4において前記被
電解水25が電気分解され、電解水が得られる。
【0145】この電解水は、前記ポンプ601の作動に
より、ノズル5から脈動的に(脈動流として)噴射され
る。
【0146】図11に示すように、電解部4は、内部流
路31の途中に形成された電解槽40と、電解槽40内
に対向して配置された板状の陽極41および陰極42よ
りなる電極対と、電極対への通電回路43とで構成され
ている。
【0147】通電回路(給電手段)43は、電源(直流
電源)44と、電極対へ供給する電流を制御する電流制
御回路45と、スイッチ46とで構成されている。電源
44のプラス端子は、電流制御回路45を介して陽極4
1へ接続され、電源44のマイナス端子は、陰極42へ
接続されている。
【0148】スイッチ46は、操作部3の基端側にボタ
ン34と連携した作動片47を有している。この作動片
47は、図示しないバネにより基端方向へ付勢され、常
開スイッチを構成している。
【0149】図11に示すように、スイッチ46が開状
態では、電極対への通電はなされない。また、ボタン3
4を押すと、ボタン34の先端面により作動片47が先
端方向へ押圧されて移動し、スイッチ46は、閉状態と
なる。これにより、電流制御回路45が作動し、電極対
へ所定の電流(電圧)が供給される。
【0150】また、前述した実施例と同様に、通電回路
43は、前述したポンプ601のモータ66への通電回
路としても機能しており、陽極41、陰極42間に通電
がなされたときには、同時にモータ66への通電がなさ
れてポンプ601が作動し、被電解水25の送液、電解
水26の生成および噴出がなされ、陽極41、陰極42
間に通電がなされないときには、モータ66への通電も
なされず、ポンプ601は停止する。
【0151】この電解水供給装置1によれば、図1〜図
5に示す前述した電解水供給装置1と同様の効果が得ら
れる。
【0152】以上、本発明の電解水供給装置を図示の各
実施例に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定
されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有す
る任意の構成のものに置換することができる。
【0153】また、本発明の電解水供給装置は、生体、
特に、患部やCAPD等における留置カテーテルの経皮
開口部、各種医療器具等の消毒、殺菌(除菌)に用いる
場合の他、例えば、手指、皮膚、口腔内、傷口(創傷
部)、人工肛門の出口部等の洗浄、消毒や、日常の手洗
い等に適用することもできる。また、利用分野は、医療
用に限らず、例えば、食品用、農業用、工業用、家庭用
等、あらゆる分野、場所および対象物に利用することが
できる。
【0154】
【実施例】1.電解水供給装置の条件(実施例1〜1
1、比較例1および2) 図1〜図5に示す構成の電解水供給装置を製造した。こ
の電解水供給装置において、所定の構成部材を変更する
ことにより、ノズルから噴射する電解水の脈動数、打力
の平均値、流量(噴出流量)を表1に示すように設定し
た(実施例1〜11)。
【0155】また、ノズルから電解水の定常流を噴射す
る電解水供給装置を製造した(比較例1)。
【0156】また、ノズルから生理食塩水の脈動流を噴
射する電解水供給装置を製造した(比較例2)。
【0157】打力の平均値および脈動数は、それぞれ、
図7に示す測定方法により測定した値である。
【0158】また、用いた被電解水は、塩酸を添加した
0.9%塩化ナトリウム水溶液(pH:3.0)であ
り、噴射された電解水は、有効塩素濃度:50ppm、
pH:5.5のものであった。
【0159】2.実験 次に、電解水供給装置の消毒・除菌効果を確認するため
の実験を行った。
【0160】1cm×1cmの大きさに切除したラット
表皮に0.5mmの長さの傷を付け、その傷の内側に、
大腸菌(菌数:2×105個)を付着させ、該ラット表
皮を平面上に固定し、該ラット表皮の表面から垂直に1
5cm離れた位置にノズルの先端が位置するように電解
水供給装置を固定した。
【0161】次に、レバー33を操作してポンプ6およ
び電解部4を作動し、ノズル5より電解水を噴射し、そ
の噴流をラット表皮の創傷部に衝突させ、消毒・除菌を
行った。この操作を前記実施例1〜11、比較例1およ
び2でそれぞれ行った。
【0162】以上の実施例1〜11および比較例1のそ
れぞれについて、電解水の供給開始から10秒経過後の
消毒・除菌効果を確認した。消毒・除菌効果は、下記式
(I)で算出される消毒率の大小で評価した。
【0163】 消毒率%=(1−消毒後の生菌数/消毒前の生菌数)×100 ・・・(I) また、実施例5および比較例2のそれぞれについて、洗
浄後の洗浄液を回収し、その洗浄液中の生菌数を測定し
た。
【0164】3.実験結果 実施例1〜11および比較例1のそれぞれについて、求
めた消毒率を下記表1に示す。
【0165】
【表1】
【0166】また、実施例5および比較例2のそれぞれ
について、求めた生菌数を下記表2に示す。
【0167】
【表2】
【0168】表1に示すように、ノズルから電解水を脈
動的に噴射させることにより、優れた消毒・除菌効果が
得られることが確認された。
【0169】一方、定常流(比較例1)の場合は、傷内
を十分に洗浄することができず、十分な消毒・除菌効果
が得られなかった。
【0170】また、ノズルから電解水を脈動的に噴射さ
せ、かつ、打力の平均値を0.5〜11gf、流量の平
均値を0.3〜7ml/秒とすることにより、より高い
消毒・除菌効果が得られることが確認された。
【0171】また、表2に示すように、洗浄液として生
理食塩水を用いた比較例2の場合は、殺菌効果がなく、
洗浄後の洗浄液(洗浄液の飛沫も含む)に大量の菌が存
在していることが確認され、2次感染等のおそれがあ
る。
【0172】これに対し、洗浄液として電解水を用いた
実施例5の場合は、洗浄後の洗浄液(洗浄液の飛沫も含
む)に菌が存在しておらず、安全に使用できることが確
認された。
【0173】なお、図11〜図13に示す構成の電解水
供給装置を製造し、前記と同様の実験を行ったところ、
前記と同等の良好な結果が得られた。
【0174】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ノ
ズルから電解水を脈動的に噴射させることにより、電解
水が本来有している消毒・除菌効果をさらに向上するこ
とができ、より少量の電解水で高い消毒・除菌効果を得
ることができる。換言すれば、より短時間で、高い消毒
・除菌効果を得ることができる。
【0175】そして、電解水の打力の平均値、流量の平
均値を前述した値とすることにより、さらに少量の電解
水で高い消毒・除菌効果を得ることができる。すなわ
ち、さらに短時間で、高い消毒・除菌効果を得ることが
できる。
【0176】特に、電解水の生成と電解水の噴出とが同
期的に行われるよう構成した場合には、必要時に必要量
の電解水を生成し、使用することができるので、活性に
富んだ電解水を無駄なく供給することができ、消毒・除
菌の効率や安定性が高い。
【0177】また、本発明の電解水供給装置は、装置を
小型化、軽量化するのに適しており、しかも、電解水を
噴出させる操作等の操作性にも優れている。特に、操作
部を貯留部から離間して設置した場合には、操作部が小
型、軽量化され、かつ、その移動の自由度も広いので、
操作性がさらに向上し、また、操作部を貯留部と一体化
した場合や、無隔膜電解槽を用いた場合には、装置のさ
らなる小型化、構造の簡素化が図れる。
【0178】このようなことから、本発明の電解水供給
装置は、携帯に適しており、例えば医療用に適用した場
合には、医師や看護婦のみならず、患者自身が自己の身
体に対し電解水を噴射して消毒・除菌を行うことが容易
に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解水供給装置の実施例を示す全体側
面図である。
【図2】図1に示す電解水供給装置の操作部の構造を模
式的に示す断面側面図である。
【図3】図1に示す電解水供給装置の操作部の構造を模
式的に示す断面側面図である。
【図4】図1に示す電解水供給装置の貯留部の構造を模
式的に示す断面側面図である。
【図5】図1に示す電解水供給装置のピストンポンプの
構造を模式的に示す断面側面図である。
【図6】電解水のpHと電解水中の各成分の存在比率と
の関係を示すグラフである。
【図7】ノズルから噴射される電解水の打力および脈動
数の測定方法を示す図である。
【図8】本発明において、ノズルから噴射される電解水
の打力の経時変化を示すグラフである。
【図9】本発明における脈動流の一例(連続流)であっ
て、ノズルから噴射される電解水の打力の経時変化を示
すグラフである。
【図10】本発明における脈動流の他の例(間欠流)で
あって、ノズルから噴射される電解水の打力の経時変化
を示すグラフである。
【図11】本発明の電解水供給装置の他の実施例を示す
断面側面図である。
【図12】図11に示す電解水供給装置のダイヤフラム
ポンプの構造を模式的に示す断面側面図である。
【図13】図11に示す電解水供給装置のダイヤフラム
ポンプの構造を模式的に示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 電解水供給装置 2 貯留部 21、24 容器 211 蓋部 22 接続部 221 孔 23 側孔付チューブ 25 被電解水 26 電解水 3 操作部 30 操作部本体 31 内部流路 32 グリップ部 33 レバー 34 ボタン 35 基台 36 取付部 37 孔 4 電解部 40 電解槽 41 陽極 42 陰極 43 通電回路 44 電源 45 電流制御回路 46 スイッチ 47 作動片 5 ノズル 6、601 ポンプ 60 ケーシング 61 シリンダ 611 流入口 612 流出口 613 中空部 62 ピストン 631、632 一方向弁 64 ロッド 65 ギヤ 66 モータ 661 回転軸 67 ギヤ 68、69 リード線 7 送液路 70、73、74 チューブ 71 コネクタ 72 パイプ 75 ダイヤフラム 76 ポンプ室 77、78 内部流路 8 噴流 10 ロードセル 11 受板 12 コンピュータ 13 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 正富 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 Fターム(参考) 4C058 AA06 AA07 AA10 AA17 AA28 AA29 BB02 CC04 DD07 EE26 4D061 DA01 DB01 DB07 EA02 EB14 EB17 EB19 EB39 EB40 ED12 ED20 GC11 GC18 4F033 RA07 RA12 RA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被電解水を電気分解して得た電解水をノ
    ズルから噴射する電解水供給装置であって、 前記ノズルから電解水を脈動的に噴射させる脈動手段を
    有することを特徴とする電解水供給装置。
  2. 【請求項2】 被電解水を貯留する貯留部と、前記貯留
    部から送液された被電解水を電気分解して電解水を生成
    する電解部と、前記電解部で生成された電解水を噴射す
    るノズルとを有する電解水供給装置であって、 前記ノズルから電解水を脈動的に噴射させる脈動手段を
    有することを特徴とする電解水供給装置。
  3. 【請求項3】 前記脈動手段は、前記電解部の近傍に配
    置されている請求項2に記載の電解水供給装置。
  4. 【請求項4】 前記脈動手段は、前記電解部と前記ノズ
    ルとの間に配置されている請求項2または3に記載の電
    解水供給装置。
  5. 【請求項5】 前記脈動手段は、ピストンポンプまたは
    ダイヤフラムポンプで構成されている請求項1ないし4
    のいずれかに記載の電解水供給装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルから噴射される電解水の脈動
    数が60〜3000回/分である請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の電解水供給装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルから噴射される電解水の打力
    の平均値が0.5〜11gfである請求項1ないし6の
    いずれかに記載の電解水供給装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズルから噴射される電解水の流量
    の平均値が0.3〜7ml/秒である請求項1ないし7
    のいずれかに記載の電解水供給装置。
  9. 【請求項9】 前記電解水の噴流が間欠流になるよう構
    成した請求項1ないし8のいずれかに記載の電解水供給
    装置。
  10. 【請求項10】 前記電解水の生成と前記ノズルからの
    電解水の噴射とが同期的に行われるよう構成した請求項
    1ないし9のいずれかに記載の電解水供給装置。
  11. 【請求項11】 携帯が可能である請求項1ないし10
    のいずれかに記載の電解水供給装置。
  12. 【請求項12】 生体に対し使用される請求項1ないし
    11のいずれかに記載の電解水供給装置。
  13. 【請求項13】 創傷部に対し使用される請求項12に
    記載の電解水供給装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかに記載
    の電解水供給装置を用いて、ノズルから電解水を脈動的
    に噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除菌を行うこと
    を特徴とする消毒・除菌方法。
  15. 【請求項15】 被電解水を電気分解して得た電解水を
    ノズルから噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除菌す
    る消毒・除菌方法であって、 前記ノズルから電解水を脈動的に噴射させることを特徴
    とする消毒・除菌方法。
  16. 【請求項16】 前記ノズルから噴射される電解水の脈
    動数が60〜3000回/分である請求項15に記載の
    消毒・除菌方法。
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