JP2001212419A - 圧力変動吸着酸素製造方法及び装置 - Google Patents

圧力変動吸着酸素製造方法及び装置

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JP2001212419A
JP2001212419A JP2000028309A JP2000028309A JP2001212419A JP 2001212419 A JP2001212419 A JP 2001212419A JP 2000028309 A JP2000028309 A JP 2000028309A JP 2000028309 A JP2000028309 A JP 2000028309A JP 2001212419 A JP2001212419 A JP 2001212419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素PSAにおけるPSA操作やPSA性能
への悪影響を回避しながら、工程切換時に生じる電力の
変動速度を、発電設備の追従が可能な程度に小さくする
ことができる圧力変動吸着酸素製造方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 吸着塔の切換えに伴う空気ブロワや辛苦
ポンプの電力変動速度を、切換直前の電力に対して毎秒
20%以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力変動吸着法に
より酸素を製造するための方法及び装置に関し、詳しく
は、圧力変動に伴う電力変動速度を緩和することができ
る圧力変動吸着酸素製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力変動吸着法(PSA法)により酸素
を製造する方法(酸素PSA)は、酸素を供給する手段
として広く産業分野に普及している。この酸素PSA
は、基本的に、酸素を吸着しにくい吸着剤を充填した吸
着塔を、相対的に高い圧力で行われる吸着工程と相対的
に低い圧力で行われる再生工程とに交互に切換えること
により、原料空気中の酸素を濃縮して空気組成(約21
%)よりも酸素濃度が高い製品酸素を製造する。また、
吸着工程及び再生工程は、製品酸素の状況に応じて、吸
着、放圧(降圧)、減圧、均圧、パージ、充圧(復圧)
等の工程(操作)が適宜に組合わされて行われるが、一
般的に、機能的な観点から吸着工程と減圧再生工程とに
大別されている。
【0003】このような酸素PSA、特に、再生工程を
真空域で行うPSA(VSA、VPSAと言うこともあ
る)では、操作圧力が短時間のサイクル内で大きく変動
するのに伴い、原料空気となる大気を圧縮して供給する
手段や、再生のために脱着ガスを真空排気する手段の操
作圧力も変動する。
【0004】現在の主流技術である2塔式のVSAは、
二つの吸着塔が約30〜60秒で切換り、その都度、圧
力が略一定のパターンで変動する。例えば、空気圧縮手
段としての空気ブロワの吐出圧力は、約大気圧から数十
kPa(ゲージ圧、以下同じ)の間で変化する。また、
真空排気する手段としての真空ポンプの吸入圧力は、約
大気圧から数百Torrの間で変化する。これらの圧力
変化は、吸着塔切換後から1秒程度の間が特に大きくな
っている。
【0005】このような圧力変化は、空気ブロワや真空
ポンプのような回転機械の消費電力の変化となり、圧力
変化に伴って消費電力も変化する。従来の酸素PSAに
おいては、消費電力が大きく変化しても、平均消費電力
の小さいプロセスが、電力原単位の良いプロセスと評価
されている。
【0006】一方、排気ガスや焼却灰の処理において
は、環境上の規制により、各種の炉が何等かの形で酸素
燃焼を利用することが増加してきている。また、ごみ焼
却炉、ごみ溶融炉、ごみガス化溶融炉をはじめ、各種の
炉に酸素を供給する場合、それらの炉に発電設備を併設
し、そこで得られる電力で酸素PSAを運転し、この酸
素PSAで製造した酸素を前記酸素燃焼に用いることも
多くなってきている。
【0007】この場合、酸素PSAの特性に起因する前
述のような消費電力の変動は、発電設備に大きな負荷変
動を与えることになる。すなわち、PSA装置の消費電
力の変動は、発電設備において、負荷変動幅が大きくな
ったり、負荷変動速度が大きくなったり、さらには負荷
変動の幅及び速度共に大きくなったりするなどの好まし
くない問題を引き起こすことになる。
【0008】これらの問題は、発電設備の発電容量や負
荷変動追従性、内部使用電力に占めるPSA電力の割
合、あるいは、発電電力の送電・売電等の事情とも関連
することであるが、PSAにおいては、解決すべき大き
な課題となっている。
【0009】図14は、従来の代表的な2塔式酸素PS
Aの系統図であって、吸着工程と減圧再生工程とに切換
使用される2基の吸着塔A,Bと、該吸着塔に大気から
の原料空気を供給するため空気ブロワ11と、吸着塔を
減圧するため二段式の真空ポンプ12(一段目12a,
二段目12b)と、製品タンク13及びアフタークーラ
ー14と、これらに接続した配管及び各配管の所定位置
に設けられた切換弁とにより形成されている。なお、空
気ブロワ11としては、通常、定容量型のものが用いら
れる。
【0010】吸着塔Aの吸着工程では、空気ブロワ11
からの原料空気が空気送入弁21aを通して吸着塔Aに
供給され、該吸着塔内に充填されている吸着剤に吸着し
やすい窒素が吸着し、吸着しにくい酸素が吸着塔上部か
ら酸素取出弁22aを通り、製品取出し弁13aを通っ
て製品タンク13に回収される。このとき、吸着塔A内
は所定圧力に加圧された状態となっており、排気弁23
aは閉じられている。また、この間、吸着塔Bは再生工
程を行っており、吸着塔B内のガス(脱着ガス)が、排
気弁23bを経て真空ポンプ12により排出されてい
る。このとき、空気送入弁21b及び酸素取出弁22b
は閉じており、吸着塔B内は所定の真空度まで減圧され
る。また、真空ポンプ12部分に設けられた大気開放弁
24,25は、真空ポンプ12のロードに応じて開閉す
る。さらに、空気ブロワ11部分に設けられた圧縮空気
放出弁26及び吸着塔上部(出口)側同士を連結する均
圧弁27は、この工程では閉じた状態となっている。
【0011】このような構成の酸素PSAでは、一方の
吸着塔を吸着工程から再生(減圧再生)工程へ、他方の
吸着塔を再生工程から吸着工程へそれぞれ切換える際
に、吸着工程を終了した吸着塔の上部に濃縮されている
酸素を回収する方法によって大きく二つのプロセスに分
けることができる。
【0012】その一つは、上部均圧回収と呼ばれるプロ
セスであって、一方の吸着塔、例えば吸着塔Aが吸着工
程を終了したときに、まず、該吸着塔Aの空気送入弁2
1a及び酸素取出弁22aと、再生工程にある他方の吸
着塔Bの排気弁23bとを閉じた後、均圧弁27を開
き、吸着塔Aの上部にある酸素に富むガスを均圧弁27
を通して再生が終了した吸着塔Bの上部に送入し、吸着
塔Bの圧力を上げるというプロセスである。
【0013】もう一つは、パージ回収と呼ばれるプロセ
スであって、吸着塔Aが吸着工程を終了したときに、吸
着塔Aの空気送入弁21aと酸素取出弁22aとを閉じ
た後、減圧再生がある程度進んだ吸着塔Bの排気弁23
bを開いたままで均圧弁27を開き、吸着塔Aの上部に
ある酸素に富むガスを均圧弁27を通して再生の最終段
階にある吸着塔Bの上部にパージガスとして送入し、こ
れによって吸着塔B内のパージを行うというプロセスで
ある。
【0014】吸着工程に切換えられる吸着塔Bへの空気
ブロワ11からの原料空気の供給及び再生工程に切換え
られる吸着塔Aの真空ポンプ12による排気は、上述の
上部均圧回収やパージ回収が終了した後、所定の切換弁
を開閉することにより行われる。
【0015】図15及び図16は、空気ブロワ11及び
真空ポンプ12の電力変化の一例を示すもので、図15
は上部均圧回収プロセスの場合、図16はパージ回収プ
ロセスの場合をそれぞれ示している。図15の上部均圧
回収プロセスでは、工程切換時点a1,a2の直後に、
空気ブロワ11及び真空ポンプ12の電力量が、両者と
も最大電力から最小電力に急激に低下している。また、
図16のパージ回収プロセスでは、空気ブロワ11の電
力は吸着工程終了時点b1,b2の直後に、真空ポンプ
12の電力は再生終了時点c1,c2の直後に、それぞ
れ急激に低下している。
【0016】従来の酸素PSAでは、平均消費電力を低
減させることを目的とし、できるだけ早く電力量を低下
させるために切換弁の開閉をなるべく短時間、例えば1
秒前後の時間で動作するように工夫している。その結
果、空気ブロワ11と真空ポンプ12との合計電力は、
上部均圧回収プロセスでは工程切換時点a1,a2の直
後に、最大電力からその約20〜30%の最小電力へと
低下しており、パージ回収プロセスでは、吸着終了時点
b1,b2の直後に、最大電力からその約80〜70%
の電力に低下し、さらに、再生終了時点c1,c2の直
後に、最大電力の約20〜30%の最小電力に低下して
いる。このような最大電力から最小電力への急激な変化
は、発電設備にとって大きな負担となるため、発電設備
側から見ると、極めて不都合なことである。
【0017】図17は、1塔式酸素PSAの基本的構成
を示す系統図である。この1塔式酸素PSAは、吸着工
程と減圧再生工程とに切換使用する一つの吸着塔AD
と、吸着工程では該吸着塔に大気からの原料空気を供給
するために用いられるとともに、減圧再生工程では吸着
塔ADを減圧するための真空ポンプとしても用いられる
空気ブロワ15と、前記同様の製品タンク13及びアフ
タークーラー14と、これらに接続した配管及び各配管
の所定位置に設けられた切換弁とにより形成されてい
る。
【0018】吸着塔ADは、各切換弁を所定の順序で切
換開閉することにより、吸着(製品取出し)、減圧(大
気放出)、減圧(真空排気)、充圧(復圧)の各工程
(操作)を繰り返して原料空気から酸素を製造する。す
なわち、吸着工程では、大気吸入弁28、空気送入弁2
1及び酸素取出弁22を開いて空気ブロワ15から吸着
塔ADに原料空気を供給し、製品酸素を製品タンク13
に回収する。吸着工程から再生工程への切換えは、空気
送入弁21及び酸素取出弁22を閉じて大気開放弁29
を開き、吸着塔内のガスを大気に放出する操作を行った
後、大気吸入弁28及び大気開放弁29を閉じて排気弁
23及び大気開放弁30を開くことにより空気ブロワ1
5を真空ポンプとして使用し、吸着塔AD内のガスを空
気ブロワ15により吸入して排気する。
【0019】この再生工程の一つである真空排気操作に
おいては、製品タンク13内の製品酸素の一部を吸着塔
ADの製品取出し側(出口側)にパージ弁31を通して
逆流させるパージ操作を、真空排気の全時間連続してあ
るいは真空排気時間内に脈動的にあるいは真空排気時間
内の後半に行うことも行われている。また、充圧段階に
おいては、製品タンク13からの酸素のみで充圧するも
のと、吸着塔出口側から製品酸素を流入させるとともに
吸着塔入口側から原料空気を流入させて出口,入口の両
方から同時に充圧するものと、酸素と空気とを時間差を
つけて流入させることにより充圧するものとが行われて
いる。さらに、吸着塔出口側に均圧タンクを設置し、吸
着工程終了時に吸着塔出口部分に残存する酸素に富むガ
スを均圧タンクに回収し、回収したガスを減圧段階で均
圧タンクから吸着塔ADに逆流させることによってパー
ジを行うようにしたものもある。
【0020】このような1塔式酸素PSAにおける空気
ブロワ15の運転状態と、圧力及び電力の関係は、図1
8に示すような状態となる。図中に示す点aは、吸着塔
ADを吸着工程から再生工程に切換える際に、大気開放
弁30を開いて原料空気圧縮用に使用していた空気ブロ
ワ15がアンロード運転(UL)に切換えられた時点で
あり、この切換時点aの直後に電力が急激に低下してい
る。また、点bは、吸着塔ADを再生工程から吸着工程
に切換える際に、大気吸入弁28を開くことにより排気
用の真空ポンプとして使用していた空気ブロワ15をア
ンロード運転に切換えた時点であり、この切換時点bの
直後にも電力が急激に低下している。このように、1塔
式酸素PSAにおいても、前記2塔式と同様に、工程の
切換時に電力が急激に低下する現象が発生する。
【0021】なお、この1塔式酸素PSAにおいても、
前記2塔式と同様に、原料空気供給用のブロワと、吸着
塔排気用の真空ポンプとを別個に設置して運転すること
もできる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、1塔式、2
塔式のいずれのプロセスの場合においても、吸着工程の
最終時点では、空気ブロワの吐出圧力が最も高く、原料
空気の圧縮に要する電力が最大になっており、再生工程
への切換えに伴って空気ブロワをアンロード運転状態に
すると、空気ブロワの消費電力量が急激に減少する。ま
た、再生工程の最終時点では、真空ポンプの吸入圧力が
最も低く、真空排気に要する電力が最大になっており、
吸着工程への切換えに伴って真空ポンプをアンロード運
転状態にすると、真空ポンプの消費電力量が急激に減少
する。なお、減圧再生の後半に大量のパージガスを流す
プロセスにおいては、減圧再生の最終時点は、真空ポン
プの吸入圧力が最低圧力でない場合があるが、急激な電
力低下は、前記同様に、減圧再生最終時点後の切換直後
に発生する。
【0023】このように、従来の酸素PSAのプロセス
では、吸着工程から再生工程への切換時と、再生工程か
ら吸着工程への切換時とに、空気ブロワや真空ポンプの
消費電力量が急激に減少し、その電力低下の速度が極め
て早く、発電設備等への影響が極めて大きいという問題
があった。
【0024】そこで本発明は、酸素PSAにおけるPS
A操作やPSA性能への悪影響を回避しながら、工程切
換時に生じる電力の変動速度を、発電設備の追従が可能
な程度に小さくすることができる圧力変動吸着酸素製造
方法及び装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の圧力変動吸着酸素製造方法における第1の
構成は、吸着工程と減圧再生工程とに切換使用する吸着
塔と、該吸着塔に大気からの原料空気を供給するため空
気ブロワと、前記吸着塔と空気ブロワとの間、前記吸着
塔と大気との間、空気ブロワと大気との間にそれぞれ設
けられた配管と、これらの配管に設けられた調節弁とを
備えた圧力変動吸着酸素製造装置により大気中の酸素を
濃縮して製品酸素を製造する方法において、前記吸着塔
の切換えに伴う前記空気ブロワの電力変動速度を、切換
直前の電力に対して毎秒20%以下にすることを特徴と
している。
【0026】さらに、前記空気ブロワの吐出側に設けら
れた調節弁は、該調節弁の二次圧が約大気圧であると
き、吸着塔切換時に、吸着塔切換直前の空気ブロワの吐
出圧の±20%を維持して所定空気流量を流すことがで
き、吸着塔切換後には、20秒以内で弁開度が全開にな
るように形成されていることを特徴としている。
【0027】また、本発明の圧力変動吸着酸素製造方法
における第2の構成は、吸着工程と減圧再生工程とに切
換使用する吸着塔と、該吸着塔を減圧するため真空ポン
プと、前記吸着塔と真空ポンプとの間、前記吸着塔と大
気との間、真空ポンプと大気との間にそれぞれ設けられ
た配管と、これらの配管に設けられた調節弁とを備えた
圧力変動吸着酸素製造装置により大気中の酸素を濃縮し
て製品酸素を製造する方法において、前記吸着塔の切換
えに伴う前記真空ポンプの電力変動速度を、切換直前の
電力に対して毎秒20%以下にすることを特徴としてい
る。
【0028】さらに、前記真空ポンプの吐出側に設けら
れた調節弁は、吸着塔切換時に、真空ポンプの吐出圧を
大気圧より30〜60kPa高くする開度となり、吸着
塔切換後には、20秒以内で弁開度が全開になるように
形成されていることを特徴としている。また、前記真空
ポンプが二段式であり、二段目真空ポンプ吐出側及び一
段目真空ポンプ吐出側と大気との間の配管にそれぞれ設
けられた調節弁は、吸着塔切換時に、一段目真空ポンプ
の吐出圧を大気圧より20〜40kPa高くし、二段目
真空ポンプの吐出圧を大気圧より30〜60kPa高く
する開度となり、吸着塔切換後には、20秒以内で弁開
度が全開になるように形成されていること、あるいは、
二段目真空ポンプ吐出側と大気との間及び二段目真空ポ
ンプ吸入側と二段目真空ポンプ吐出側との間の配管にそ
れぞれ設けられた調節弁は、吸着塔切換時に、一段目真
空ポンプの吸入圧を大気圧より10〜30kPa低く、
一段目真空ポンプの吐出圧を大気圧より10〜30kP
a高く、二段目真空ポンプの吐出圧を大気圧より20〜
50kPa高くする開度となり、吸着塔切換後には、2
0秒以内で弁開度が全開になるように形成されているこ
とを特徴としている。また、前記調節弁は、吸着塔切換
直後の真空ポンプの電力を、切換直前の電力の±20%
の範囲に維持するように調節されることを特徴としてい
る。
【0029】本発明方法の第3の構成は、吸着工程と減
圧再生工程とに切換使用する一つの吸着塔と、吸着工程
では該吸着塔に大気からの原料空気を供給するために用
いられるとともに、減圧再生工程では該吸着塔を減圧す
るために用いられる空気ブロワと、前記吸着塔と空気ブ
ロワ吐出側との間、前記吸着塔と空気ブロワ吸入側との
間、前記吸着塔と大気との間、空気ブロワと大気との間
にそれぞれ設けられた配管と、これらの配管に設けられ
た調節弁とを備えた圧力変動吸着酸素製造装置により大
気中の酸素を濃縮して製品酸素を製造する方法におい
て、前記吸着塔の切換えに伴う前記空気ブロワの電力変
動速度を、切換直前の電力に対して毎秒20%以下にす
ることを特徴としている。
【0030】さらに、前記調節弁は、吸着工程から減圧
再生工程への切換時で、該調節弁の二次圧が約大気圧で
あるとき、吸着塔切換直前の空気ブロワの吐出圧の±2
0%を維持して所定空気流量を流すことができ、吸着塔
切換後には、20秒以内で弁開度が全開になるように形
成されていることを特徴とし、また、 前記調節弁は、
減圧再生工程から吸着工程への切換時に、空気ブロワの
吐出圧を大気圧より30〜60kPa高くする開度で所
定空気流量を流すことができ、吸着塔切換後には、20
秒以内で弁開度が全開になるように形成されていること
を特徴としている。
【0031】また、本発明の圧力変動吸着酸素製造装置
は、上述の圧力変動吸着酸素製造方法を実施するための
装置であって、弁体が開閉の2位置動作駆動装置で作動
し、閉位置はストッパーにより調整可能で、開方向への
動作速度は、前記駆動装置に供給する駆動空気の供給ラ
イン及び/又は放出ラインに設けた絞り機構により制御
可能な弁、弁体が開−中間−閉の3位置動作駆動装置で
作動し、中間位置はストッパーで調整可能で、開方向及
び/又は閉方向への動作速度は、前記駆動装置に供給す
る駆動空気の供給ライン及び/又は放出ラインに設けた
絞り機構により制御可能な弁、弁体の開閉駆動装置にポ
ジショナーを有し、開方向及び/又は閉方向への動作速
度は、前記ポジショナーに入力される吸着塔切換機構と
連動した信号あるいは該切換機構に連動するようにプロ
グラム化された信号により開方向及び/又は閉方向への
動作速度を制御可能な弁、のいずれか一つの調節弁を、
前記空気ブロワの吐出側、前記真空ポンプの吸入側及び
/又は吐出側に配設したことを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の圧力変動吸着酸
素製造方法を適用した酸素PSAの第1形態例を示す系
統図である。本形態例に示す酸素PSAは、図14に示
した従来の酸素PSAにおいて、空気ブロワ11の吐出
側であるアフタークーラー14の下流に、両吸着塔A,
Bの工程切換時における空気ブロワ11の急激なガス
(原料空気)流量の変動を緩和するための調節弁41を
設置したものである。
【0033】なお、空気ブロワ11には、定容積型圧縮
機を用いており、真空ポンプ12には1段式も使用可能
であるが、ここでは2段式定容積型を用いている。市販
の2段式定容積型真空ポンプは、通常、1段吐出圧がお
よそ340Torrから略大気圧、2段吐出圧は略大気
圧となっている。
【0034】本形態例において、吸着塔Aが吸着工程、
吸着塔Bが再生工程を行っている場合、配管51から吸
引されて空気ブロワ11で圧縮された原料空気は、配管
52を通ってアフタークーラー14で冷却された後、調
節弁41を通り、吸着塔Aの入口配管53aに設けた空
気送入弁21aを通って吸着塔Aに流入する。吸着塔A
では、大気中の窒素や水分等が吸着剤に吸着されて酸素
が塔出口側に濃縮され、濃縮された酸素富化ガスが、配
管54aの酸素取出弁22aを通り、配管55の製品取
出し弁13aを通って製品タンク13に取出される。製
品タンク13内の酸素は、製品酸素として配管56から
使用先に供給される。
【0035】一方、吸着塔B内のガスは、配管53bか
ら分岐した排気用配管57bの排気弁23bを通って排
気され、吸着剤の減圧再生が行われる。この減圧再生に
おいて、塔内ガスは、その圧力が大気圧以上の場合は、
配管58の大気開放弁24から大気に放出され、その
後、真空ポンプ12による塔内の真空排気が行われる。
また、真空ポンプ12の作動時には、一段目12a及び
二段目12bにおける前後の圧力差に応じて配管59の
大気開放弁25が開閉し、最終的には、一段目12a及
び二段目12bが直列に作動して吸着塔B内が所定の真
空度まで減圧され、排出ガスは配管60から排出され
る。
【0036】吸着塔の工程切換は、まず最初に、吸着塔
Aの空気送入弁21a及び酸素取出弁22aと、吸着塔
Bの排気弁23bとを閉じることから始まる。このと
き、空気ブロワ11の部分では、圧縮空気放出弁26が
開き、調節弁41を通り抜けた圧縮原料空気が循環配管
61を通って空気ブロワ11の吸入側に戻され、あるい
は、圧縮空気放出弁26から大気に放出されることによ
り、空気ブロワ11をアンロード状態とする。また、真
空ポンプ12の部分では、大気開放弁24,25が開い
て大気を吸入したり、吐出ガスを循環させたりして真空
ポンプ12をアンロード状態とする。
【0037】そして、この工程切換時に、前記調節弁4
1は、その開度を適当に調整することにより、空気ブロ
ワ11の電力変動速度が、切換直前の電力に対して毎秒
20%以下になるようにする。すなわち、工程切換直後
の電力低下率を、従来のような急激なものとせずに、毎
秒20%以下、好ましくは毎秒5〜15%の緩やかな変
動速度にする。これにより、発電設備に与える負荷変動
速度を小さくすることができるので、発電設備における
電力変化への追尾能力を軽減することができる。
【0038】電力変動速度を毎秒20%以下にするため
の一手段としては、前記調節弁41に次のような機能を
有するもの、すなわち、吸着塔Aの空気送入弁21aが
閉じるとともに、圧縮空気放出弁26が開いた工程切換
時に、前記調節弁41の一次圧(空気ブロワ11の吐出
圧)が最大圧力で、二次圧が圧縮空気放出弁26の開弁
によって約大気圧となったときに、該調節弁41の弁開
度が、空気ブロワ11の吐出圧を前記最大圧力の±20
%とする範囲を維持して所定流量を流すことができる弁
開度に絞られ、その後、一次圧を最大圧力からできるだ
け直線的に大気圧まで低下させるように、次第に開弁方
向に作動して20秒以下、好ましくは5〜15秒間で弁
開度が全開になり、全開時点で空気ブロワ11をアンロ
ード状態にできるように形成したものを用いることによ
って行うことができる。
【0039】このような機能を有する調節弁としては、
適宜な構造の弁を使用することが可能であり、弁体部分
の構造は、バタフライ弁やボール弁等のガス流れを調整
できる構造のものを適宜に用いることができ、複数の
弁、例えば単純な開閉弁と流量調節弁とを組合わせるこ
ともできるが、弁体を開閉する駆動装置として、次のい
ずれかの駆動装置を用いた弁を使用することが好まし
い。
【0040】まず、第1は、開閉の2位置動作の駆動装
置を有するものであって、閉位置は駆動装置等に設けた
ストッパーで全閉乃至所定の開度に開いた状態に設定可
能とし、開方向への動作速度は、該駆動装置に電磁切換
弁等を介して供給される駆動空気の供給ラインあるいは
放出ラインに設けた絞り機構により制御可能な駆動装置
を用いた2位置動作タイプの弁である。
【0041】第2は、開−中間−閉の3位置動作の駆動
装置を有するものであって、中間位置を駆動装置等に設
けたストッパーで調整可能とし、開方向への動作速度
を、該駆動装置に電磁切換弁等を介して供給される駆動
空気の供給ラインや放出ラインに設けた絞り機構により
制御可能な駆動装置を用いた3位置動作タイプの弁であ
る。この場合、前記絞り機構には、流量を自動的に調整
可能なスピードコントローラー等を使用することができ
る。
【0042】第3は、弁体の作動位置を任意の位置に設
定できるポジショナーを有するものであって、開方向へ
の動作速度を、該ポジショナーに入力される吸着塔切換
機構と連動した信号あるいは該切換機構に連動するよう
にプログラム化された信号により制御可能な駆動装置を
用いたポジショナータイプの弁である。この場合、信号
のプログラム化は、プログラム設定器により任意に設定
することが可能であり、弁体の動作を連続的にすること
もでき、段階的にすることもできる。
【0043】調節弁41には、これらの3タイプの弁の
いずれを使用しても上述の効果を得ることができるが、
2位置動作タイプの弁、ポジショナータイプの弁が好適
である。
【0044】このように、空気ブロワ11における電力
変動速度の緩和は、空気ブロワ11の吐出圧や流量を所
定の変動幅で変動するように制御することが可能な調節
弁41を設けるだけで実施可能であるから、従来からの
酸素PSAのシステムに大きな変更を加える必要がない
という利点もある。また、再生工程から吸着工程に切換
えられる吸着塔Bの充圧操作は、大量の大気(原料空
気)を吸着塔Bに供給する必要があるが、空気ブロワ1
1の吐出圧や調節弁41の状態に関係なく、塔内圧力と
大気との圧力差により圧縮空気放出弁26を通して大量
の大気を吸着塔Bに供給することができるので、充圧操
作も問題なく行うことができる。さらに、このように空
気ブロワ11の電力低下率を緩和する方法、すなわち、
空気ブロワ11の吐出側に調節弁41を設置して圧力や
流量を調節する方法は、本形態例に示す2塔式に限ら
ず、1塔式でも同様の効果が得られる。また、真空ポン
プ12を使用しない大気圧再生方式でも同様である。
【0045】図2は本発明の第2形態例を示す酸素PS
Aの要部の系統図である。なお、本形態例以下は、前記
第1形態例と略同様の構成の装置に適用することができ
るので、本形態例を実施するために必要な要部のみを図
示して説明を行う。
【0046】本形態例は、吸着塔A,Bの入口部に接続
した配管53a,53bに設ける弁を、従来の単純な開
閉弁からなる空気送入弁21a,21bに代えて、前記
2位置動作タイプの弁やポジショナータイプの弁からな
る調節弁42a,42bとしたものである。また、吸着
塔A,Bの入口部には大気開放弁32a,32bを有す
る配管33a,33bをそれぞれ設けている。
【0047】本形態例では、例えば吸着塔Aが減圧再生
を終了した場合、まず、排気弁23aが閉じて大気開放
弁32aが開くことにより大気を吸着塔A内に流入させ
て塔内圧力を約大気圧とする大気充圧を行った後、大気
開放弁32aを閉じて調節弁42aを所定の状態で開弁
することによって原料空気による加圧を行う。そして、
塔内圧力が所定圧力に上昇してから製品酸素の取出しが
始まる。
【0048】前記大気充圧操作の終了後、前記調節弁4
2a,42bは、全閉状態から所定の開度に開くことに
よって加圧開始時における空気ブロワ11の吐出圧を所
定の範囲内に調節し、これにより、前記形態例と同様に
して空気ブロワ11の電力変動速度を切換直前の電力に
対して毎秒20%以下になるようにすることができる。
【0049】また、圧縮空気放出弁26は、開閉の2位
置動作の駆動装置で作動し、駆動装置にストッパーを設
けるなどして開位置を適当に調整でき、開位置におい
て、該弁26の一次圧力が吸着最終時点の空気ブロワ1
1の吐出圧近辺で、二次圧力が大気圧のときに、空気ブ
ロワ11の処理量を流せる開度に調整できるものを使用
するか、あるいは、全開、全閉の2位置動作の圧縮空気
放出弁26に直列に手動弁を設け、この手動弁の固定開
度を前記処理量に対応した開度に調節するようにしてお
く。
【0050】前記調節弁42a,42bとしては、駆動
装置に供給する駆動空気の供給ライン及び/又は駆動空
気の放出ラインに絞り機構(スピードコントローラー)
を設けて開方向への動作速度を制御できるようにした
弁、あるいは、吸着塔切換機構と連動した信号あるいは
該切換機構に連動するようにプログラム化された信号に
より開方向への動作速度を制御できるポジショナーを有
する弁のいずれかを使用し、開動作時において、該弁の
一次圧力が最大圧力から約大気圧力まで、できるだけ直
線的に、20秒以内で、好ましくは5〜15秒間で下が
るように調節する。なお、電動弁も、開方向への動作速
度の制御が可能であるが、全開から全閉に向かう高速動
作に対応できないため、前記調節弁には適していない。
【0051】本形態例は、従来のシステムの大きな変更
無しに、かつ、確実に達成できる利点がある。例えば、
吸着塔の充圧操作は、大量の原料空気を吸着塔に供給す
る必要があるが、空気ブロワ11の吐出圧力を心配せず
に、大気開放弁32a,32bを有する配管33a,3
3bから行うことができる。これらの結果、空気ブロワ
11の電力変動速度を緩和することが可能となる。
【0052】図3は本発明の第3形態例を示す酸素PS
Aの要部の系統図である。本形態例は、真空ポンプの電
力変動を押さえるために、真空ポンプ12の吐出側の配
管60に調節弁43を設けるとともに、一段目真空ポン
プ12aの吐出側から分岐した配管59を、二段目真空
ポンプ12bをバイパスするようにして前記調節弁43
の上流に接続したものである。
【0053】この調節弁43は、工程切換時における真
空ポンプ12の吐出圧力を調節することによって真空ポ
ンプ12の消費電力を調節するためのものであって、例
えば、工程が吸着塔Aの減圧再生から吸着塔Bの減圧再
生に切換わる場合、工程切換前は、真空ポンプ12の吸
入圧力は、所定の真空度、例えば260Torrであ
り、吸着塔Bの減圧再生に切換った場合、真空ポンプ1
2をアンロード状態にするために排気弁23b、大気開
放弁24,25が全開状態になるので、真空ポンプ12
の吸入圧力が260Torrから一気に大気圧に変化す
ることになる。このとき、調節弁43を所定の開度まで
所定のタイミングで絞り、真空ポンプ12の吐出圧力
(二段目真空ポンプ12bの吐出圧)が大気圧より30
〜60kPa高い圧力になるように調節することによ
り、真空ポンプ12の前後の圧力差を適当に維持して真
空ポンプ12が一気にアンロード状態になることを抑制
し、これによって急激な電力変動を緩和することができ
る。この後は、調節弁43が所定のタイミングで全開状
態となり、吸着塔Bの減圧再生の進行に応じて大気開放
弁24,25弁が閉じていく。
【0054】このとき、真空ポンプ12の吐出圧が大気
圧より30kPa高い圧力に満たない場合は、電力の低
下速度が大きくなってしまうことがあり、60kPa高
い圧力を超える場合は、その後の電力上昇が早くなって
しまうことがある。
【0055】このように二段目真空ポンプ12bの吐出
圧を調節弁43で調節することにより、真空ポンプ12
における工程切換直後の電力変動速度を切換直前の電力
に対して毎秒20%以下、好ましくは毎秒5〜15%の
緩やかな変動速度にすることができる。
【0056】図4は本発明の第4形態例を示す酸素PS
Aの要部の系統図である。本形態例は、真空ポンプ12
における二段目真空ポンプ12bの吐出側配管60は、
前記形態例と同様の調節弁43を設けて大気に連通させ
るとともに、一段目真空ポンプ12aの吐出側から分岐
した配管59は、調節弁44を設けて大気に連通させた
ものである。
【0057】本形態例においても、工程切換直後に真空
ポンプ12の吸入圧力が略大気圧になるときに、調節弁
43,44の開度を絞ることにより、一段目真空ポンプ
12aの吐出圧を大気圧より20〜40kPa高い圧力
に、二段目真空ポンプ12bの吐出圧をそれよりも高い
圧力で、大気圧より30〜60kPa高い圧力に、それ
ぞれ調節する。このとき、一段目真空ポンプ12aの吐
出圧が低すぎると、二段目真空ポンプ12bへの負荷が
大きくなって電力消費量が増大し、吐出圧が高すぎると
二段目真空ポンプ12bの負荷が小さくなりすぎて電力
が急激に減少してしまう不都合が発生することがある。
また、二段目真空ポンプ12bの吐出圧が低すぎると切
換直後の電力低下幅が大きくなることがあり、吐出圧が
高すぎると電力の消費量が増加してしまう不都合があ
る。
【0058】図5は本発明の第5形態例を示す酸素PS
Aの要部の系統図である。本形態例は、前記第4形態例
における真空ポンプ12の吸入側にも調節弁45を設け
たものである。本形態例では、工程切換直後に各調節弁
43,44,45を所定開度まで絞ることにより、真空
ポンプ12における各段の吸入圧及び吐出圧を調節して
電力変動を抑制するようにしている。
【0059】すなわち、工程切換直後に真空ポンプ12
の吸入側圧力が大気圧付近に上昇して真空ポンプ12が
アンロード状態になるときに、吸入側の調節弁45が所
定開度まで絞られ、一段目12aの吸入圧を大気圧より
も10〜30kPa低くなるようにし、同時に、調節弁
44が絞られて一段目12aの吐出圧(二段目12bの
吸入圧)を大気圧より20〜40kPa高くなるように
するとともに、調節弁43が絞られて二段目12bの吐
出圧を大気圧より20〜50kPa高くなるようにす
る。
【0060】この場合、前記第4形態例に比べて、真空
ポンプ吸入圧を下げた分だけ、一段目12a及び二段目
12bの吐出圧を低くすることができる。しかし、一段
目12aの吸入圧が大気圧より30kPa低い圧力より
低くし過ぎると、真空排気量が減少してPSAの性能に
悪影響を及ぼすことがあり、好ましくない。また、調節
弁43,45には、2位置動作タイプの弁又はポジショ
ナータイプの弁が好適であるが、調節弁44としては、
減圧排気時の動作を考慮して、開−中間−閉の3位置動
作タイプの弁が好適である。
【0061】図6は本発明の第6形態例を示す酸素PS
Aの系統図であって、1塔式のプロセスに適用した一形
態例を示すものである。本形態例は、前記図17に示し
た従来の1塔式酸素PSAにおいて、空気送入弁21に
代えて調節弁46を、第2排気弁30に代えて調節弁4
7をそれぞれ用いることにより、真空ポンプとしても機
能する空気ブロワ15の吐出圧を制御して電力変動を緩
和させるようにしている。
【0062】吸着工程から再生工程への切換えの際に
は、空気ブロワ15は圧縮機から真空ポンプに切換えら
れるが、このとき、大気吸入弁28、大気開放弁29及
び調節弁46が閉で、排気弁23が開となり、空気ブロ
ワ15の吸入圧は略大気圧となっている。真空ポンプへ
の切換えと同時に、排気のために調節弁47が開弁する
が、この開弁動作を制御することにより、空気ブロワ1
5が大気圧状態のガスを吸入したときに、電力の急低下
が許容値内に抑えられるような吐出圧を確保できる開度
とし、その後、20秒以内、好ましくは5〜15秒で全
開とするように設定する。
【0063】一方、真空ポンプから圧縮機への切換えの
際には、排気弁23が閉じて大気吸入弁28が開くとと
もに、調節弁46が開いて調節弁47が閉じることにな
るが、この場合も、調節弁46の開度や開弁速度、調節
弁47の開度や閉弁速度を調節することにより、吐出圧
を前記同様に制御して電力変動量を緩和させることがで
きる。
【0064】具体的には、工程切換時において、切換直
前の圧力に対する圧力変動が±20%の範囲内になるよ
うに調節弁46,47の弁開度や開閉速度を制御するこ
とにより、工程切換後の電力の低下速度を切換直前の電
力に対して毎秒20%以下、好ましくは毎秒5〜15%
にすることができる。
【0065】また、使用する弁のタイプは、空気送入弁
となる調節弁46には2位置動作タイプ、第2排気弁と
なる調節弁47には3位置動作タイプ又はポジショナー
タイプが好適である。
【0066】以上の各形態例に示す各構成は、それぞれ
単独で採用することによっても電力変動緩和効果を得る
ことができるが、酸素PSAの性能や能力に応じて、組
合わせ可能な構成を任意に組合わせて採用することもで
きる。また、上記各形態例で説明した以外の開閉弁や切
換弁にも、各形態例と同様の調節弁を使用することも可
能である。
【0067】
【実施例】実施例1 図1に示す構成の2塔式PSA装置を使用した。製品酸
素量は、100%換算で500Nm/hであり、純度
は93%である。空気ブロワ11は、吸着工程の最終時
点において、35kPaで4300Nm/hを送気し
ており、このときの消費電力は71kWであった。空気
ブロワ吐出側の調節弁41は、口径300A(12B)
のバタフライ弁であり、全開時のCv値(流量係数)は
4700、全開角度は90度、全閉角度は0度であり、
4〜20mAの電気信号で開閉するポジショナーを備え
たものとした。そして、該調節弁41の全閉信号時の開
度角度を17.8度(全開Cvの6%)に設定した。ま
た、圧縮空気放出弁26は、口径300Aの開閉弁を使
用した。
【0068】工程切換信号により、圧縮空気放出弁26
を全開に作動させるとともに、調節弁41は全開から全
閉方向に向かって作動させ、約1秒後に17.8度の全
閉信号角度になるようにした。このとき、空気ブロワ1
1の吐出圧は36kPaとなり、切換直前の値に対して
3%以下の変化であった。また、消費電力は73kWと
なり、5%以下の変化であった。
【0069】バタフライ弁におけるガス流れの基本計算
式では、30℃において、一次圧力が35kPa、二次
圧力が大気圧、空気流量が4300Nm/hの条件で
求めたCv値は284であり、全開Cv値の6%となっ
た。なお、吐出圧力が1kPa上昇したが、これは調節
弁41の二次圧力が大気圧より若干高いことが原因であ
る。
【0070】この状態から、調節弁41に対して、ケー
ス1では0.1mA/秒で10秒間だけ開信号を増や
し、ケース2では0.1mA/秒で5秒間、その後0.
3mAで5秒間だけ開信号を増やし、さらに、ケース3
では0.2mA/秒で10秒間だけ開信号を増やし、そ
の後、各ケースとも強制的に全開にした。各ケースにお
ける空気ブロワ11の電力変化及び吐出圧力変化の状態
を図7に示す。
【0071】ケース1では、動作開始後5秒間は毎秒約
5.4%で電力が低下し、次の5秒間は毎秒約3.7%
で電力が低下した。10秒後の吐出圧力は17.5kP
aまでしか低下してなく、次に弁を強制全開したとき
に、ほぼ瞬間的に吐出圧力が6.0kPaに下がった。
このときの瞬間の電力変動幅は最大電力の約18.3%
に達した。
【0072】ケース2では、動作開始後5秒間は毎秒約
5.4%で電力が低下し、次の5秒間は毎秒約7.3%
で電力が低下した。10秒後の吐出圧力は約6.0kP
aに低下しており、弁の強制全開時には、吐出圧力はほ
とんど変化しなかった。したがって、電力の変動もほと
んどなかった。
【0073】ケース3では、動作開始後1秒間は毎秒約
9.9%、次の4秒間は毎秒約8.1%、その次の5秒
間は毎秒約3.1%で電力が低下した。10秒後の吐出
圧力は約9.0kPaに低下した。このときの弁の強制
全開による電力変化は2.8%であった。
【0074】本実施例では、いずれのケースも、電力変
動速度が最大電力に対して毎秒20%以下、瞬間電力変
動幅が最大電力の±20%以内をそれぞれ満足したが、
開弁速度を変更することによって電力変動速度を任意に
調節できることが分かった。これらのケースの中では、
ケース3が最小の平均消費電力で、かつ、変動速度を低
く抑えることができ、最も好ましいケースとなった。な
お、調節弁全開後は、従来と同じとなる。
【0075】実施例2 図2に示す構成の2塔式PSA装置を使用した。製品酸
素量及び純度は実施例1と同じであり、吸着工程の最終
時点における空気ブロワ11の吐出圧力、送気量及び消
費電力も実施例1と同じである。調節弁42a,42b
にも、実施例1の調節弁と同じポジショナータイプの弁
を使用した。圧縮空気放出弁26には、口径100Aの
バタフライ弁を使用した。この圧縮空気放出弁26にお
ける全開時のCv値は460であるが、弁駆動装置に設
けたストッパーによって全開位置をCv値が約300に
なる開度に設定した。
【0076】吸着塔Aが吸着工程から再生工程に、吸着
塔Bが再生工程から吸着工程に切換る際の切換信号によ
り、吸着塔Aの調節弁42aが全閉に、圧縮空気放出弁
26が全開にそれぞれ動き、約1秒後に動きを完了し
た。同時に、大気開放弁32bが開き、吸着塔Bが大気
吸入配管33bから大気を吸入することにより充圧され
て略大気圧となった。このときの空気ブロワ11の吐出
圧は31kPaとなり、消費電力は65kWとなった。
電力の変動率は最大電力の8.5%であった。
【0077】この状態で大気開放弁32bを全閉として
から、調節弁42bに対して全閉から開度角度5度(全
開Cvの略0%)の電気信号を与え、その後、ケース1
では0.04mA/秒で10秒間だけ開信号を増やし、
ケース2では0.04mA/秒で5秒間、その後0.5
mA/秒で5秒間だけ開信号を増やし、その後、両ケー
スとも強制的に全開にするとともに、圧縮空気放出弁2
6を全閉にした。両ケースにおける空気ブロワ11の電
力変化及び吐出圧力変化の状態を図8に示す。
【0078】ケース1では、動作開始後2.5秒間は
毎秒約10.7%で電力が低下し、次の2.5秒間は毎
秒約3.4%で電力が低下した。5秒後のブロワ吐出圧
力は16.0kPaまで低下したが、次の5秒間で吐出
圧力が上昇に転じ、消費電力も上昇を始めたためにテス
トを中断した。これは、吸着塔B内の圧力が充圧により
大気圧近くに上昇しているため、調節弁42bの二次圧
力が上昇して弁流量が減少したことによる。
【0079】一方、ケース2では、動作開始後5秒間は
ケース1と同様であり、次の5秒間は毎秒3.4%電力
が低下した。また、10秒後の吐出圧力は約8.0kP
aに低下し、弁の強制全開時における吐出圧力は6.0
kPaに低下した。このときの電力変動幅は最大電力の
約1.4%であった。
【0080】この実施例では、ケース2が、電力変動速
度が最大電力に対して毎秒20%以下、瞬間電力変動幅
が最大電力の±20%以内を満足したが、実施例1と同
様に、弁の作動速度の相違によって電力変動速度を所望
の範囲に緩和、制御することが可能なことを確認でき
た。
【0081】実施例3 図3に示す構成の2塔式PSA装置を使用した。製品酸
素量及び純度は実施例1と同じである。真空ポンプ12
は注水式ルーツブロワ2段、排気容量は150m/分
であり、真空排気の最終時点における吸入圧力は260
Torr、電力は184kWとなった。調節弁43は、
400Aのバタフライ弁であり、全開時のCv値は80
00、全開角度は90度、全閉角度は0度であり、4〜
20mAの電気信号で開閉するポジショナーを有するも
のを用いた。この調節弁43の全閉信号時の開度角度を
15度(全開Cvの6%)に設定した。このときに調節
弁43に与えた電気信号は4.9mAであった。また、
弁24は口径400Aの開閉弁である。
【0082】吸着塔Aが再生工程から吸着工程へと切換
えられる切換信号によって排気弁23aを全閉に、大気
開放弁24,25を全開に作動させ、同時に調節弁43
を全開から角度15度に作動させて約1秒後に各弁の動
きを完了した。この時点での真空ポンプ12の吸入圧力
は約大気圧、1段及び2段の吐出圧力は45kPaとな
り、電力は163kWとなった。このときの電力の変化
は約11.4%であった。
【0083】すなわち、ルーツブロワの必要電力が吸入
と吐出との圧力差に比例することを利用し、真空排気時
の(大気圧−吸入圧)の差圧を(吐出圧−大気圧)の関
係とすることにより、切換時の電力変動幅を吸収するよ
うにしている。
【0084】次に、調節弁43に対して、開度角度15
度の電気信号から、ケース1では毎秒0.1mAで5秒
間だけ開信号を増やし、ケース2では0.2mA/秒で
5秒間だけ開信号を増やし、その後、両ケースとも強制
的に全開にした。各ケースにおける真空ポンプ12の電
力変化の状態を図9に示す。
【0085】その結果、ケース1では、動作開始後1秒
間は毎秒約7.0%で電力が低下し、次の2秒間は毎秒
約4.1%で電力が低下し、さらに次の2秒間は毎秒約
8.2%で電力が低下した。5秒後のポンプ吐出圧力は
26.0kPaまで低下し、電力は105kWになっ
た。この間、吸着塔Bの排気が進み、1段目真空ポンプ
12aの吸入圧力は670Torrになっていた。次の
強制開弁で電力が瞬間的に100kWまで低下したが、
この変化率は2.7%であった。
【0086】ケース2では、動作開始後1秒間は毎秒約
11%で電力が低下し、次の2秒間は毎秒約7.6%で
電力が低下し、さらに、次の2秒間は毎秒約5.4%で
電力が低下した。5秒後のポンプ吐出圧力は18.5k
Paまで低下し、電力は95kWになった。次の強制開
弁で瞬間的に100kWまで上昇したが、この変化率は
2.7%であった。
【0087】この実施例では、ケース1及びケース2と
もに、電力変動速度が最大電力の毎秒20%以下、瞬間
電力変動幅が最大電力の±20%以内を満足したが、ケ
ース2が許容変化内で電力を速やかに低減でき、より良
い結果となった。
【0088】実施例4 図4に示す構成の2塔式PSA装置を使用した。製品酸
素量及び純度は実施例1と同じであり、真空ポンプ12
及び大気開放弁24は実施例3と同じである。調節弁4
3は、300Aのバタフライ弁で全開時のCv値が47
00、調節弁44は150Aのバタフライ弁で全開時の
Cv値は1150である。両調節弁における全開角度は
90度、全閉角度は0度であり、4〜20mAの電気信
号で開閉するポジショナーを有している。また、調節弁
43の全閉信号時の開度角度を21度(全開Cvの7.
4%)に、調節弁44の全閉信号時の開度角度を20度
(全開Cvの7%)に、それぞれ設定した。このときに
弁に与えた電気信号は、調節弁43は7.7mA、調節
弁44は7.6mAであった。
【0089】吸着塔Aが再生工程から吸着工程へと切換
えられる切換信号によって排気弁23aを全閉に、大気
開放弁24を全開に作動させ、同時に調節弁43を全開
から角度21度に、調節弁44を全開から角度20度に
作動させて約1秒後に各弁の動きを完了した。この時点
での真空ポンプ12の吸入圧力は約大気圧、1段目の吐
出圧力は30kPa、2段目の吐出圧力は59kPaと
なり、電力は186kWとなった。このときの電力の変
化は約1.1%であった。本実施例では、実施例3に比
べて1段目の吐出圧力を15kPa下げている。
【0090】次に、調節弁44に対して、開度角度20
度の電気信号から毎秒0.3mAで7秒間だけ開信号を
増やし、その後強制的に全開にした。同時に、調節弁4
3に対して、開度角度21度の電気信号からケース1で
は0.1mA/秒で7秒間だけ開信号を増やし、ケース
2では塔内の放圧が終了する1秒経過後から0.2mA
/秒で6秒間だけ開信号を増やし、その後、両ケースと
も強制的に全開にした。各ケースにおける真空ポンプ1
2の電力変化の状態を図10に示す。
【0091】その結果、ケース1では、動作開始後1秒
間は毎秒約8.7%で電力が低下し、次の3秒間は毎秒
約4.5%で電力が低下し、次の1秒間は毎秒約14.
7%で電力が低下し、さらに次の2秒間は毎秒約5.4
%で電力が低下した。7秒後の1段真空ポンプ12aの
吐出圧力は4kPa、2段真空ポンプ12bの吐出圧力
は30kPaとなり、電力は98kWであった。次の強
制開弁で電力は102kWになったが、電力の変動はほ
とんど見られなかった。
【0092】ケース2では、動作開始後1秒間は毎秒約
13.6%で電力が低下し、次の3秒間は毎秒約5.1
%で電力が低下し、次の1秒間は毎秒約13.6%で電
力が低下し、さらに次の2秒間は毎秒約7%で電力が低
下した。7秒後の1段真空ポンプ12aの吐出圧力は4
kPa、2段真空ポンプ12bの吐出圧力は23kPa
となり、電力は101kWであった。次の強制開弁で電
力は102kWになったが、電力の変動はほとんど見ら
れなかった。
【0093】この実施例では、ケース1及びケース2と
もに、電力変動速度が最大電力の毎秒20%以下、瞬間
電力変動幅が最大電力の±20%以内を満足したが、ケ
ース2が電力を速やかに低減でき、消費電力の点で優れ
ていた。
【0094】実施例5 図5に示す構成の2塔式PSA装置を使用した。製品酸
素量及び純度は実施例1と同じで、真空ポンプ12及び
大気開放弁24の条件は実施例3と同じである。調節弁
43は、300Aのバタフライ弁で全開時のCv値が4
700、調節弁43及び調節弁44は実施例4と同じで
あり、調節弁45は、400Aのバタフライ弁で全開時
のCv値は8000である。各調節弁における全開角度
は90度、全閉角度は0度であり、4〜20mAの電気
信号で開閉するポジショナーを有している。また、調節
弁43の全閉信号時の開度角度を20.7度(全開Cv
の7.3%)に、調節弁44の全閉信号時の開度角度を
28.4度(全開Cvの12%)に、調節弁45の全閉
信号時の開度角度を27度(全開Cvの11.2%)
に、それぞれ設定した。このときに弁に与えた電気信号
は、調節弁43は7.7mA、調節弁44は9.1m
A、調節弁45は8.8mAであった。
【0095】吸着塔Aが再生工程から吸着工程へと切換
えられる切換信号によって排気弁23aを全閉に、大気
開放弁24を全開に作動させ、同時に調節弁43を全開
から角度20.7度に、調節弁44を全開から角度2
8.4度に、調節弁45を全開から角度27度に作動さ
せて約1秒後に各弁の動きを完了した。この時点での真
空ポンプ12の吸入圧力は約684Torr、1段目の
吐出圧力は17kPa、2段目の吐出圧力は42kPa
となり、電力は176kWとなった。このときの電力の
変化は約4.3%であった。本実施例では、実施例3に
比べて1段目の吐出圧力を28kPa下げている。
【0096】次に、調節弁45に対して、開度角度27
度の電気信号から毎秒0.6mAで7秒間だけ開信号を
増やし、その後強制的に全開にした。また、調節弁44
に対して、開度角度28.4度の電気信号から毎秒0.
45mAで7秒間だけ開信号を増やし、その後強制的に
全開にした。そして、調節弁43に対しては、開度角度
20.7度の電気信号から、ケース1では1秒経過後か
ら0.2mA/秒で6秒間だけ開信号を増やし、ケース
2では1秒経過後から0.35mA/秒で6秒間だけ開
信号を増やし、その後、両ケースとも強制的に全開にし
た。各ケースにおける真空ポンプ12の電力変化の状態
を図11に示す。
【0097】その結果、ケース1では、動作開始後1秒
間は毎秒約6.8%で電力が低下し、次の1秒間は毎秒
約9.9%で電力が低下し、次の2秒間は毎秒約7.7
%で電力が低下し、次の3秒間は毎秒約4.6%で電力
が上昇した。このとき、真空ポンプ12の吸入圧力は4
秒後に752Torrに復帰した。7秒後の1段真空ポ
ンプ12aの吐出圧力は2.5kPaに低下し、2段真
空ポンプ12bの吐出圧力は15kPaとなった。この
時点での電力は133kWであった。次の強制開弁で電
力は106kWになり、このときの電力の変動率は1
4.7%であった。
【0098】ケース2では、動作開始後1秒間は毎秒約
6.8%で電力が低下し、次の1秒間は毎秒約13.4
%で電力が低下し、次の2秒間は毎秒約8.9%で電力
が低下し、次の3秒間は毎秒約3.5%で電力が上昇し
た。7秒後の1段真空ポンプ12aの吐出圧力は2.5
kPa、2段真空ポンプ12bの吐出圧力は83kPa
となり、電力は119kWであった。次の強制開弁で電
力は106kWになり、このときの電力の変動率は7.
1%であった。
【0099】この実施例では、ケース1及びケース2と
もに、電力変動速度が最大電力の毎秒20%以下、瞬間
電力変動幅が最大電力の±20%以内を満足したが、ケ
ース2が電力を速やかに低減でき、消費電力の点で優れ
ていた。
【0100】実施例6 図6に示す構成の1塔式PSA装置を使用した。製品酸
素量は、100%換算で270Nm/hであり、純度
は90%である。再生工程は30秒、吸着工程は20秒
(1サイクル50秒)とした。空気ブロワ15は、吸着
工程の最終時点において、60kPaで4660Nm
/hを送気しており、このときの消費電力は130kW
であった。調節弁46及び調節弁47は、共に、口径2
00A(8B)のバタフライ弁で全開時のCv値が21
00、全開角度は90度、全閉角度は0度であり、4〜
20mAの電気信号で開閉するポジショナーを有してい
る。調節弁46は、中間開度信号時の開度角度を45.
8度(全開Cvの29.6%)に設定した。このときに
調節弁43に与えた電気信号は12.1mAであった。
一方、調節弁47は、微開(中間開度)信号時の開度角
度を27.5度(全開Cvの11.6%)に設定した。
このときに調節弁47に与えた電気信号は8.9mAで
あった。また、大気開放弁29は200Aの開閉弁、排
気弁23及び大気吸入弁28はそれぞれ250Aの開閉
弁である。
【0101】吸着工程から再生工程に切換えられる切換
信号によって調節弁46及び酸素取出弁22が全開から
全閉に、大気開放弁29が全閉から全開にそれぞれ作動
し、調節弁47は全閉から角度27.5度に作動して約
1秒後に各弁の動きを完了した。この時点での空気ブロ
ワ15の吸入圧力は約大気圧、吐出圧力は55kPaと
なり、電力は119kWとなった。このときの電力の変
化は約8.6%であった。
【0102】次に、塔内の放圧が終了して塔内圧力が略
大気圧となる1秒経過後から、排気弁23を全開方向
に、大気吸入弁28及び大気開放弁29を全閉方向にそ
れぞれ作動させるとともに、調節弁47に対しては、
0.2mA×t(t=秒)で5秒間だけ開信号を増や
し、その後、強制的に全開にした。このときの調節弁4
7の開度、空気ブロワ15の吸入圧力及び吐出圧力、消
費電力、電力変化の状態を表1に示す。
【0103】
【表1】
【0104】再生工程の最終時点では、空気ブロワ15
の吸入圧力は−60kPa、吐出圧力は約大気圧となっ
ており、電力は140kWであった。再生工程から吸着
工程への切換えは、酸素充圧、大気充圧、原料空気加圧
の順で行った。まず、切換信号により、大気吸入弁28
及び酸素取出弁22が全開から全閉に、パージ弁31及
び排気弁23が全開に作動し、調節弁47は全閉から角
度27.5度に作動して約1秒後に各弁の動きを完了し
た。
【0105】このような弁の作動により、製品タンク1
3内の製品酸素の一部が酸素弁31から吸着塔内に流入
して酸素充圧が行われる。この2秒後に、大気開放弁2
9を全閉から全開にして大気を吸着塔内に流入させ、大
気充圧を行って塔内圧力を約大気圧にした。この時点で
の空気ブロワ15の吸入圧力は約大気圧、吐出圧力は1
5kPaであり、電力は119kWであった。このとき
の電力の変化は約14.8%であった。
【0106】次に、調節弁47に対して、0.2mA×
1.5(t=秒)で3秒間だけ開信号を増やし、その
後、強制的に全閉にした。同時に、調節弁43は、4秒
経過時点で全閉から中間開度の45.8度に動かし、5
秒経過時点で全開とした。このときの調節弁47及び調
節弁43の開度、空気ブロワ15の吸入圧力及び吐出圧
力、消費電力、電力変化の状態を表2に示す。
【0107】
【表2】
【0108】また、1サイクルの運転における空気ブロ
ワ15の吸入圧力及び吐出圧力の変動状態を図12に、
同じく空気ブロワ15の消費電力の変動状態を図13に
示す。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のシステムや装置に大きな変更をすることなく、工
程切換時における空気ブロワや真空ポンプの電力変動速
度を遅くすることができる。したがって、電源設備にお
ける負荷変動に対する容量を小さくできるので、発電設
備のコストを低減することができる。特に、PSA装置
で発生する酸素を各種炉の燃焼に使用し、その炉の熱を
発電に使用し、その電力をPSA装置の電力に使用する
ような場合に極めて有効である。さらに、空気ブロワや
真空ポンプのモーターに対しても、電力変動が小さい運
転が可能であるから、モーターの寿命を延ばす効果もあ
り、振動や騒音を小さく抑える効果もある。
【0110】このように、電力の変動速度を小さくする
ことは、駆動機として電動機を使用してのものである
が、基本的には回転機の変動速度を小さくすることであ
るから、この効果は、駆動機として大きな動力変化を嫌
うスチームタービン等を使用した場合にも大きなものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧力変動吸着酸素製造方法を適用し
た酸素PSAの第1形態例を示す系統図である。
【図2】 本発明の第2形態例を示す酸素PSAの要部
の系統図である。
【図3】 本発明の第3形態例を示す酸素PSAの要部
の系統図である。
【図4】 本発明の第4形態例を示す酸素PSAの要部
の系統図である。
【図5】 本発明の第5形態例を示す酸素PSAの要部
の系統図である。
【図6】 本発明の第6形態例を示す酸素PSAの系統
図である。
【図7】 実施例1における空気ブロワの電力変化及び
吐出圧力変化の状態を示す図である。
【図8】 実施例2における空気ブロワの電力変化及び
吐出圧力変化の状態を示す図である。
【図9】 実施例3における真空ポンプの電力変化の状
態を示す図である。
【図10】 実施例4における真空ポンプの電力変化の
状態を示す図である。
【図11】 実施例5における真空ポンプの電力変化の
状態を示す図である。
【図12】 実施例6における空気ブロワの吸入圧力及
び吐出圧力の変動状態を示す図である。
【図13】 実施例6における空気ブロワの消費電力の
変動状態を示す図である。
【図14】 従来の代表的な2塔式酸素PSAの系統図
である。
【図15】 上部均圧回収プロセスの場合における空気
ブロワ及び真空ポンプの電力変化の一例を示す図であ
る。
【図16】 パージ回収プロセスの場合における空気ブ
ロワ及び真空ポンプの電力変化の一例を示す図である。
【図17】 1塔式酸素PSAの基本的構成を示す系統
図である。
【図18】 1塔式酸素PSAにおける空気ブロワの運
転状態と圧力及び電力の関係とを示す図である。
【符号の説明】
A,AD,B…吸着塔、11…空気ブロワ、12…真空
ポンプ、12a…一段目、12b…二段目、13…製品
タンク、13a…製品取出し弁、14…アフタークーラ
ー、15…空気ブロワ、21,21a,21b…空気送
入弁、22,22a,22b…酸素取出弁、23,23
a,23b…排気弁、24,25…大気開放弁、26…
圧縮空気放出弁、27…均圧弁、28…大気吸入弁、2
9,30…大気開放弁、31…パージ弁、32a,32
b…大気開放弁、41,42a,42b,43,44,
45,46,47…調節弁

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着工程と再生工程とに切換使用する吸
    着塔に、大気からの原料空気を空気ブロワにより吸着工
    程にある吸着塔に供給し、大気中の酸素と他の成分とを
    吸着分離して製品酸素を製造する方法において、前記工
    程の切換えに伴う前記空気ブロワの電力変動速度を、工
    程切換直前の電力に対して毎秒20%以下にすることを
    特徴とする圧力変動吸着酸素製造方法。
  2. 【請求項2】 前記空気ブロワの吐出側に調節弁を設
    け、該調節弁は、工程切換時に、その二次圧が約大気圧
    であるとき、工程切換直前の空気ブロワの吐出圧の±2
    0%を維持して所定空気流量を流すことができ、工程切
    換後には、20秒以内で弁開度が全開になるように形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の圧力変動吸
    着酸素製造方法。
  3. 【請求項3】 吸着工程と減圧再生工程とに切換使用す
    る吸着塔に、大気からの原料空気を空気ブロワにより吸
    着工程にある吸着塔に供給し、大気中の酸素と他の成分
    とを吸着分離して製品酸素を製造するとともに、減圧再
    生工程にある吸着塔を真空ポンプにより減圧排気する圧
    力変動吸着酸素製造方法において、前記工程の切換えに
    伴う前記真空ポンプの電力変動速度を、工程切換直前の
    電力に対して毎秒20%以下にすることを特徴とする圧
    力変動吸着酸素製造方法。
  4. 【請求項4】 前記真空ポンプの吐出側に調節弁を設
    け、該調節弁は、工程切換時に、真空ポンプの吐出圧を
    大気圧より30〜60kPa高くする開度となり、工程
    切換後には、20秒以内で弁開度が全開になるように形
    成されていることを特徴とする請求項3記載の圧力変動
    吸着酸素製造方法。
  5. 【請求項5】 前記真空ポンプが二段式であり、一段目
    真空ポンプ吐出側と大気との間及び二段目真空ポンプ吐
    出側と大気との間の配管にそれぞれ調節弁を設け、各調
    節弁は、工程切換時に、一段目真空ポンプの吐出圧を大
    気圧より20〜40kPa高くし、二段目真空ポンプの
    吐出圧を大気圧より30〜60kPa高くする開度とな
    り、工程切換後には、20秒以内で弁開度が全開になる
    ように形成されていることを特徴とする請求項3記載の
    圧力変動吸着酸素製造方法。
  6. 【請求項6】 前記真空ポンプが二段式であり、一段目
    真空ポンプ吐出側と大気との間及び二段目真空ポンプ吐
    出側と大気との間並びに一段目真空ポンプ吸入側と吸着
    塔との間の配管にそれぞれ調節弁を設け、各調節弁は、
    工程切換時に、一段目真空ポンプの吸入圧を大気圧より
    10〜30kPa低く、一段目真空ポンプの吐出圧を大
    気圧より10〜30kPa高く、二段目真空ポンプの吐
    出圧を大気圧より20〜50kPa高くする開度とな
    り、吸着塔切換後には、20秒以内で弁開度が全開にな
    るように形成されていることを特徴とする請求項3記載
    の圧力変動吸着酸素製造方法。
  7. 【請求項7】 前記調節弁は、工程切換直後の真空ポン
    プの電力を、切換直前の電力の±20%の範囲に維持す
    るように調節されることを特徴とする請求項3記載の圧
    力変動吸着酸素製造方法。
  8. 【請求項8】 吸着工程と減圧再生工程とに切換使用す
    る一つの吸着塔と、吸着工程では該吸着塔に大気からの
    原料空気を供給するために用いられるとともに、減圧再
    生工程では該吸着塔を減圧排気するための真空ポンプと
    して用いられる空気ブロワとを備えた圧力変動吸着酸素
    製造装置により大気中の酸素と他の成分とを吸着分離し
    て製品酸素を製造する方法において、前記工程の切換え
    に伴う前記空気ブロワの電力変動速度を、切換直前の電
    力に対して毎秒20%以下にすることを特徴とする圧力
    変動吸着酸素製造方法。
  9. 【請求項9】 前記空気ブロワの吐出側と大気との間の
    配管に調節弁を設け、該調節弁は、吸着工程から減圧再
    生工程への切換時に、該調節弁の二次圧が約大気圧であ
    るとき、工程切換直前の空気ブロワの吐出圧の±20%
    を維持して所定空気流量を流すことができ、工程切換後
    には、20秒以内で弁開度が全開になるように形成され
    ていることを特徴とする請求項8記載の圧力変動吸着酸
    素製造方法。
  10. 【請求項10】 前記空気ブロワの吐出側と吸着塔との
    間の配管に調節弁を設け、該調節弁は、減圧再生工程か
    ら吸着工程への切換時に、空気ブロワの吐出圧を大気圧
    より30〜60kPa高くする開度で所定空気流量を流
    すことができ、工程切換後には、20秒以内で弁開度が
    全開になるように形成されていることを特徴とする請求
    項8記載の圧力変動吸着酸素製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1又は8記載の圧力変動吸着酸
    素製造方法を実施するための装置であって、 弁体が開閉の2位置動作駆動装置で作動し、閉位置はス
    トッパーにより全閉乃至所定の開度に開いた状態に設定
    可能で、動作速度が、前記駆動装置に供給する駆動空気
    の供給ライン及び/又は放出ラインに設けた絞り機構に
    より制御可能な弁、 弁体が開−中間−閉の3位置動作駆動装置で作動し、中
    間位置はストッパーにより調整可能で、動作速度が、前
    記駆動装置に供給する駆動空気の供給ライン及び/又は
    放出ラインに設けた絞り機構により制御可能な弁、 弁体の開閉駆動装置にポジショナーを有し、動作速度
    が、前記ポジショナーに入力される工程切換機構と連動
    した信号あるいは該切換機構に連動するようにプログラ
    ム化された信号により制御可能な弁、のいずれか一つの
    調節弁を、前記空気ブロワの吐出側に配設したことを特
    徴とする圧力変動吸着酸素製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項3記載の圧力変動吸着酸素製造
    方法を実施するための装置であって、 弁体が開閉の2位置動作駆動装置で作動し、閉位置はス
    トッパーにより全閉乃至所定の開度に開いた状態に設定
    可能で、動作速度が、前記駆動装置に供給する駆動空気
    の供給ライン及び/又は放出ラインに設けた絞り機構に
    より制御可能な弁、 弁体が開−中間−閉の3位置動作駆動装置で作動し、中
    間位置はストッパーにより調整可能で、動作速度が、前
    記駆動装置に供給する駆動空気の供給ライン及び/又は
    放出ラインに設けた絞り機構により制御可能な弁、 弁体の開閉駆動装置にポジショナーを有し、動作速度
    が、前記ポジショナーに入力される工程切換機構と連動
    した信号あるいは該切換機構に連動するようにプログラ
    ム化された信号により制御可能な弁、のいずれか少なく
    とも一つの調節弁を、前記真空ポンプの吸入側及び/又
    は吐出側に配設したことを特徴とする圧力変動吸着酸素
    製造装置。
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