JP2001212402A - 高級アルコ−ル系エマルション消泡剤 - Google Patents
高級アルコ−ル系エマルション消泡剤Info
- Publication number
- JP2001212402A JP2001212402A JP2000027643A JP2000027643A JP2001212402A JP 2001212402 A JP2001212402 A JP 2001212402A JP 2000027643 A JP2000027643 A JP 2000027643A JP 2000027643 A JP2000027643 A JP 2000027643A JP 2001212402 A JP2001212402 A JP 2001212402A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emulsion
- melting point
- water
- mixture
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Abstract
効果の高い高級アルコール系エマルション消泡剤を提供
することにある。 【解決手段】 (A)融点が40〜100℃である高級
アルコール類100重量部、(B)融点40〜100℃
の脂肪酸エステル類10〜50重量部、(C)融点20
℃以下のカルボン酸エステル類及び/または融点20℃
以下の炭化水素油類10〜50部、(D)水溶性アルコ
ール類10〜50重量部、(E)オルガノポリシロキサ
ン5〜20重量部よりなる混合物を、(A)成分と
(B)成分のいずれの融点より高く、かつ(A)から
(E)のいずれの成分の沸点を超えない温度に加温し、
一方、製造直後のエマルションの温度が(A)成分と
(B)成分のいずれの融点より高く、かつ100℃を超
えない温度になるように水を加温し、乳化剤の存在下で
激しく攪拌しつつ該混合物と該水とを混合してエマルシ
ョンとした後、室温まで冷却することにより製造した高
級アルコール系エマルション消泡剤。
Description
繊維工業、塗料工業など各種製造業における工程水や排
水、さらに都市下水・し尿処理場など排水処理工程にお
ける発泡対策に適用する消泡剤に関するものである。
成分とした水中油型エマルション消泡剤(特開昭48−
62683号公報等)は、比較的低価格でかつ消泡効果
が高いことから広く使用されている。紙パルプ工業にお
いては、水中油型エマルション消泡剤は消泡剤効果が優
れているのに加え、サイズへの影響が少ないことから、
急速に使用が拡大してきた。しかし最近では紙パルプ工
業の工程水の循環再利用が進み、さらに中性抄紙が多く
なり、また紙の高級化に伴う使用添加薬品の増加等によ
り工程水の発泡が一段と激しくなってきた。
が進んだ結果、白水温度は従来25〜30℃であったも
のが、最近では40〜55℃にまで高くなって、従来使
われてきた高級アルコール系エマルション消泡剤では消
泡効果が不充分で、使用量を多くしなければならなくな
った。
大きい高級アルコール、脂肪酸エステルおよびワックス
類を組み合わせて使用する方法(特開平1−21000
5号公報、特開平8−257305号公報)、高級アル
コール、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸ポリグリセラ
イド、高級脂肪酸ポリアルキレングリコールを組み合わ
せる方法(特表平8−501834号公報)、特定温度
以上の融点を持つ高級アルコール、高級脂肪酸エステ
ル、ケトン及びワックスを組み合わせて使用する方法
(特表平8−510160号公報)などが提案された。
案によっても、消泡効果、特に40℃を越えた高い温度
での消泡効果は充分でなかった。
泡効果の高い高級アルコール系エマルション消泡剤を提
供することにある。
コール系エマルション消泡剤の高温度域における消泡効
果について鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成させる
に至った。
が40〜100℃である高級アルコール類100重量
部、(B)融点40〜100℃の脂肪酸エステル類10
〜50重量部、(C)融点20℃以下のカルボン酸エス
テル類及び/または融点20℃以下の炭化水素油類10
〜50部、(D)水溶性アルコール類10〜50重量
部、(E)オルガノポリシロキサン5〜20重量部より
なる混合物を、(A)成分と(B)成分のいずれの融点
より高く、かつ(A)から(E)のいずれの成分の沸点
を超えない温度に加温し、一方、製造直後のエマルショ
ンの温度が(A)成分と(B)成分のいずれの融点より
高く、かつ100℃を超えない温度になるように水を加
温し、乳化剤の存在下で激しく攪拌しつつ該混合物と該
水とを混合してエマルションとした後、室温まで冷却す
ることにより製造した高級アルコール系エマルション消
泡剤であり、請求項2の発明は水溶性アルコールが、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、グリセリン、ジグリセリン、
トリグリセリン、ポリエチレングリコール(重合度55
以下)、ペンタエリスリトールより選ばれた1種以上で
ある特許請求項1記載の高級アルコール系エマルション
消泡剤である。
する。
ましくは45〜90℃の高級アルコールであり、飽和型
と不飽和型のいずれでもまた混合物でもよく、直鎖型と
分岐型のいずれでもまた混合物でもよく、さらに天然ア
ルコールでも合成アルコールのいずれでもまた混合物で
もよい。高級アルコールの融点が40℃未満では、適用
する対象の系の液温が40℃を越えるような高温にある
ときには充分な消泡効果を示さないことがあり、融点が
100℃を越える高級アルコールは入手が困難で実用的
ではない。
具体的な例としては、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、エイコサノール、ドコサノール(ベヘニルア
ルコール)、テトラコサノール、ヘキサコノール、オク
タコノール、ミリシリルアルコール、オキソ法で合成さ
れた融点が40〜100℃の高級アルコール、チーグラ
ー法で合成された融点が40〜100℃の高級アルコー
ルが挙げられる。また、合成アルコールの蒸留残査を用
いても構わない。
しくは45〜90℃の脂肪酸エステルである。脂肪酸エ
ステルを構成する脂肪酸やアルコールは、飽和型と不飽
和型のいずれでもまた混合物でもよく、直鎖型でも分岐
型でもまた混合物でもよく、さらに天然と合成のいずれ
でもまた混合物でもよく、またその混合物を用いてもよ
い。脂肪酸エステルの融点が40℃未満の脂肪酸エステ
ルでは、適用する対象の系の液温が40℃を越えるよう
な高温にあるときには充分な消泡効果を示さないことが
あり、融点が100℃を越える脂肪酸エステルは、消泡
効果の向上が少なく、エマルションの安定性も劣り好ま
しくない。
体的な例としては、ステアリン酸ステアリル、ベヘニン
酸ベヘニル、ジステアリン酸エチレングリコール、ジス
テアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸トリ
エチレングリコール、ステアリン酸モノグリセライド、
ステアリン酸ジグリセライド、ジステアリン酸ペンタエ
リスリトール、テトラステアリン酸ペンタエリスリトー
ル、モノステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソル
ビタンなどが挙げられる。
重量部に対し10〜50重量部、好ましくは20〜40
重量部である。10重量部未満では消泡効果の改善が少
なく、50重量部より多いと配合量の増加の割には消泡
効果の向上が大きくなく好ましくない。
酸エステル類及び/又は炭化水素油類である。
具体的な例として、ラウリン酸メチル、オレイン酸メチ
ル、オレイン酸オレイル、トリオレイン酸グリセライド
などの脂肪酸エステル類、フタル酸ジメチル、フタル酸
ブチル、フタル酸−ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸
ジオクチルなどの芳香族ジカルボン酸エステル類、デカ
ン、ドデカン、トリデカン、スピンドル油などのパラフ
ィン系炭化水素、流動パラフィン、灯油、軽油などがあ
げられ、それぞれ単独あるいは2種以上を混合して使用
される。
重量部に対し10〜50重量部、好ましくは20〜40
重量部である。10重量部未満では消泡効果の改善が少
なく、また50重量部を越えると配合量の増加の割には
消泡効果の向上が大きくなく好ましくない。
具体的にはエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリンおよびポリ
エチレングリコール(重合度55以下)、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、ブチルセルソルブなどが挙げ
られる。
重量部に対し10〜50重量部、好ましくは20〜40
重量部である。10重量部未満では消泡効果が小さく、
また50重量部を越えると配合量の増加の割には消泡効
果の向上が大きくなく好ましくない。
り、好ましくは25℃における粘度が2〜5000ミリ
パスカル(mPa・s)、さらに好ましくは50〜20
00ミリパスカル・秒(mPa・s)のオルガノポリシ
ロキサンである。
チルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。また末端
にヒドロキシル基を持つジメチルポリシロキサン、一部
側鎖にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなど
のアルキレンオキサイドを付加した変性オルガノポリシ
ロキサン等でもよい。
重量部に対し2〜20重量部、好ましくは5〜10重量
部である。2重量部未満では消泡効果が少なく、20重
量部を越えると配合量の増加の割には消泡効果の向上が
大きくなく好ましくない。
(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分よ
りの混合物であり、エマルションとする前に(A)〜
(E)成分の混合物を溶融し、互いに溶解していること
が必要である。従って、該混合物は(A)成分の融点と
(B)成分のいずれの融点より高く、かつ、(A)から
(E)のいずれの成分の沸点を超えない温度に加温して
均一にする。次いで該混合物を乳化剤の存在下で激しく
攪拌しつつ水と混合して水中油型エマルションとする。
(E)成分に用いる化合物により異なり一律に決められ
るものではないが、通常、(A)〜(E)成分の混合
物:水=1:1〜1:5(重量比)である。エマルショ
ン製造は水を激しく攪拌しつつ(A)〜(E)成分の混
合物を加える方法、あるいはその逆でもよい。
乳化剤は、本発明では特に限定するものではないが、一
般的にはアニオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤
から選ばれる。アニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸
ナトリウムやオレイル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫
酸塩、ラウリル酸ナトリウムやオレイン酸ナトリウムな
どの水溶性脂肪酸塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウムなどの水溶性ジアルキルスルホコハク酸塩、リグニ
ンスルホン酸ナトリウムなどの水溶性リグニンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、α−オレフィ
ンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩などが
あり、非イオン性界面活性剤では、ソルビタンモノオレ
エートやソルビタンジオレエートなどのソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ートやポリオキシエチレンソルビタンジステアレートな
どのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンオレイン酸エステルやポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンオレイン酸エステルなどのポ
リオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルやポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンオレイルエーテルなどのポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノー
ルエーテル)やポリオキシエチレンオクチルフェノール
エーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルフェノー
ルエーテルなどがある。
成分、界面活性剤の種類などにより異なり、一律に決め
られるものではないが、一般的には製造されるエマルシ
ョン対して0.1〜5重量%である。
製造直後に、エマルションに成分の一部が固化あるいは
析出しないことも必要であり、また水が沸騰し飛び散る
のは好ましくなく、従って製造直後のエマルションの温
度を(A)成分と(B)成分のいずれの融点より高く、
かつ100℃を超えない温度になるようにする必要があ
る。従ってエマルション製造に用いる水は予め加温して
おくことが望ましく、その温度は、該混合物の温度、
(A)〜(E)成分の混合物と水の混合比により異なる
が、通常60〜80℃である。
布計を用いてエマルションの粒度を観察し、エマルショ
ン平均粒子径が、0.5〜15μになるまで高温で攪拌
を続行し、しかる後に更に攪拌を続けつつ室温にまで冷
却するのがよい。
は、本発明において限定するものではないが、例えばプ
ロペラ型撹拌機、ディソルバー、ホモミキサー、ライン
ミキサー、ニーダー、高速回転高剪断型攪拌機、コロイ
ドミル、超音波乳化分散機等がある。
を図るために、用いる水に水溶性高分子化合物を加える
ことがある。水溶性高分子化合物は、製造した後のエマ
ルションに加えてもよいが、エマルションの製造に用い
る水に予め溶解させておき、エマルションを製造するの
がより好ましい。
ば、ザンサンガム、グアーガムなどの水溶性多糖類、ポ
リアクリル酸(あるいはその塩)、ポリアクリルアミド
などの水溶性合成高分子化合物がある。その添加量は任
意であるが、通常水に対して0.1〜1.5重量%であ
る。
て、他の任意の成分を配合しても何ら構わない。例え
ば、浸透性を向上させる目的でノニオン性界面活性剤あ
るいはアニオン性界面活性剤を加えたり、エマルション
の腐敗防止に殺菌剤を加えることがあるが、本発明はこ
れら添加剤の併用を制限するものではない。
添加したり、発泡が生じる箇所の手前の工程に添加して
使用される。また、添加方法は、一般的にポンプを使っ
て添加するが、最適な方法を検討して選択されるもので
特に限定されるものではない。
対象とする系の状況や消泡する必要度により異なるが、
一般的には発泡する液に対して、1〜100ppmが目
安となる。
らの混合物で、および該混合物と水とのエマルションと
した時に完全に溶融状態にし、その後で冷却し室温に戻
したことを特徴としている。従来のエマルション型消泡
剤はエマルションとした時に冷却され高融点成分がエマ
ルション粒子表面で固体となる結果、エマルション粒子
表面は高級アルコール、脂肪酸エステルなどの高融点成
分で覆われてしまっていた。本発明の消泡剤では、
(A)〜(E)全ての成分が均一に混合され、かつ該混
合物が均一のまま微細に析出することにより、エマルシ
ョン粒子の表面に高級アルコール、脂肪酸エステル、オ
ルガノポリシロキサン由来の疎水性活性点、水溶性アル
コール由来の親水性活性点が生じ、泡となじみ易い状態
となって、消泡効果に好ましい影響を与えていると考え
られる。
るが、本発明は以下の実施例によって限定されるもので
はない。
点:64〜71℃)〔コンデア社製〕 A−2:チーグラー法合成アルコール(炭素数16〜2
2)(融点:45〜49℃)〔コンデア社製〕 A−3:チーグラー法合成アルコールの残査アルコール
(炭素数16〜22)(融点:53〜58℃)〔コンデア
社製〕 A−4:高級アルコール混合物(炭素数28〜32)
(融点:75−80℃)〔コンデア社製〕 A−5:ミリシリルアルコール(炭素数30)(融点:
87℃)〔東京化成(株)試薬〕 A−6:(比較例)ラウリルアルコール(融点:23−
24℃)〔日本油脂(株)製〕
脂(株)製〕 B−2:硬化牛脂(融点:46〜50℃)〔日本油脂
(株)製〕 B−3:ポリグリセリン(n=5)モノステアリン酸エ
ステル(エステル化率:14%、融点:52℃)〔日本
油脂(株)製〕 B―4:ジステアリン酸エチレングリコール(融点:6
5〜73℃)〔日本油脂(株)製〕 B−5:ジステアリン酸ペンタエリスリット(融点:5
4℃)〔日本油脂(株)製〕 B−6:トリステアリン酸グリセライド(融点:74〜
78℃)〔日本油脂(株)製〕 B−7:(比較例)ステアリン酸メチル(融点31〜3
5℃)(日本油脂(株))
化水素油類] C−1:オレイン酸メチル(融点:0℃以下)〔日本油
脂(株)製〕 C−2:スピンドル油(融点:0℃以下)〔出光興産
(株)製〕 C−3:流動パラフィン(融点:0℃以下)〔和光純薬
(株)試薬〕 C−4:ステアリン酸ポリオキシエチレン(6モル)・
ポリオキシプロピレン(14モル)エステル(融点:0
℃以下)〔日本油脂(株)製〕
薬〕
s)〔東レシリコーン(株)製〕 E−2:ジメチルポリシロキサン(粘度:2mPa・s)
〔東レシリコーン(株)製〕 E−3:末端にヒドロキシル基を2個持つジメチルポリ
シロキサン(粘度:100mPa・s)〔東レシリコーン
(株)製〕 E−4:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジメ
チルポリシロキサン共重合体(粘度2,000mPa・s)
〔東レシリコーン(株)製〕
(株)製、「ノニオンOP−80R」(商品名)〕 F−2:ポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エス
テル〔日本油脂(株)製、「ノニオンOT−221」
(商品名)〕 F−3:ポリオキシエチレンノニルフェノール〔旭電化
工業(株)製、「アデカトールNP−700」(商品
名)〕 F−4:オレイン酸のエチレンオキサイド14モル付加
物(日本油脂(株)) F−5:ポリエチレンオキシ(25モル付加)オクチル
フェノールのハーフ硫酸エステルナトリウム塩(日本油
脂(株))
(30重量%)共重合体(分子量100万:住友化学工
業(株)製)
(株)〕 H−2: 水酸化ナトリウム〔和光純薬(株)〕
ール(A−1):150g、ベヘニン酸ベヘニル(B−
1):30g、オレイン酸メチル(C−1)30g、エ
チレングリコール(D−1):30g、ジメチルポリシ
ロキサン(粘度:500mPa・s)(E−1):8g、
界面活性剤としてソルビタンモノオレイン酸エステル
(F−1):10gおよびポリオキシエチレンソルビタ
ンオレイン酸エステル(F−2):10gを加えて、攪
拌しつつ80℃に加熱混合した。また、別途2000m
Lのステレス容器に水731gに、ザンサンガム(G−
1):1gを加え、3枚スクリュー羽根のある攪拌機で
攪拌しザンサンガム水溶液とし、これを80℃に加熱し
た。この水溶液をホモミキサー〔特殊機化(株)製〕を
用い、5、000rpmで攪拌しながら、80℃に加温
した上記混合物を加えエマルションとした。80℃を維
持しながらレーザー回折式粒度分布計〔堀場製作所
(株)製、LP−500(商品名)〕でエマルション平
均粒子径を測定し、10μ以下となるまで約2時間攪拌
を続けた後、加熱を停止して室温になるまで攪拌を続け
消泡剤−1を得た。本消泡剤は、(A)成分100重量
部に対して(B)〜(D)成分は各20重量部、(E)
成分5重量部である。
剤) 同様な方法で表1に記載した組成、温度で本発明の消泡
剤−2〜消泡剤6をそれぞれ製造した。
ール(A−1)150g、ベヘニン酸ベヘニル(B−
1)30g、オレイン酸メチル(C−1)30g、界面
活性剤としてソルビタンモノオレイン酸エステル(F−
1)10gおよびポリオキシエチレンソルビタンオレイ
ン酸エステル(F−2)10gを加えて、攪拌しつつ8
0℃に加熱混合して混合物を製造した。また、別途20
00mLのステレス容器に水731gに、ザンサンガム
(G−1)1gを加え、3枚スクリュー羽根のある攪拌
機で攪拌しザンサンガム水溶液とした。このザンサンガ
ム水溶液を80℃に加熱し、ホモミキサー〔特殊機化
(株)製〕にて5、000rpmで攪拌しながら、80
℃に加温した上記混合物を加えエマルションとした。8
0℃を維持しながらレーザー回折式粒度分布計〔堀場製
作所(株)製、LP−500(商品名)〕でエマルショ
ン平均粒子径を測定し、10μ以下となるまで約2時間
攪拌を続けた後、加熱を停止して30℃になるまで攪拌
を続けた。得られたエマルション消泡剤にエチレングリ
コール(D−1)30g、ジメチルポリシロキサン(粘
度:500mPa・s)(E−1)8gを添加し、約1時
間攪拌混合し消泡剤−8を得た。本消泡剤は、水溶性ア
ルコール(D−成分)、オルガノポリシロキサン(E成
分)をエマルション製造後に添加したものである。
ルガノポリシロキサン(E成分)をエマルション製造後
に添加し、表1に記載した組成で消泡剤−9を製造し
た。
い、これを混合して80℃に加熱した。一方、水731
gにザンサンガム(G−1)1gを溶解した水溶液を室
温(21℃)下、ホモミキサーにて5、000rpmで
攪拌しながら、上記80℃に加温した混合物を加えエマ
ルションとし、消泡剤−10を得た。エマルション製造
時の温度は最高39℃であり、A成分、B成分いずれの
融点より低くかった。
い、これを混合して65℃に加熱した。一方、水633
gにザンサンガム(G−1)1g、グアーガム(G−
2)1gを溶解した水溶液を室温(21℃)下、ホモミ
キサーにて5、000rpmで攪拌しながら、上記65
℃に加温した混合物を加えエマルションとし、消泡剤−
11を得た。エマルション製造時の温度は最高33℃で
あり、A成分、B成分いずれの融点より低かった。
(A−6)、脂肪酸エステル類として融点の低いステア
リン酸メチル(B−7)を用いた以外は消泡剤−1と同
様にして製造した。
00mLのステレス容器に水765g、オレイン酸のエ
チレンオキサイド14モル付加物(F−4)10gを入
れ、攪拌下90℃に加熱した。90℃を維持しながらベ
ヘニルアルコール(A−1)150gとステアロン(H
−1)75gを加え激しく攪拌した。ベヘニルアルコー
ルとステアロンは溶融して水中エマルションとなった
後、加熱を止め、室温になるまで攪拌を続け、消泡剤−
13を得た。本消泡剤は、(B)成分、(C)成分、
(D)成分を含んでいない。
00mLのステンレス製ビーカーに炭素数16〜22の
チーグラー法合成アルコール(A−2)100g、ミリ
シリルアルコール(A−5)20g、トリステアリン酸
グリセライド(B−6)75g、スピンドル油(C−
2)20gを入れ、攪拌下、90℃に加熱し溶融させ
た。一方、別途2000mLのステレス容器に水656
gを入れ、ポリオキシエチレン(25モル付加)オクチ
ルフェノールのハーフ硫酸エステルナトリウム塩(F−
5)35g、アクリルアミド−アクリル酸共重合体(G
−3)7g、水酸化ナトリウム(H−2)2gを加え、
溶解させた。室温(21℃)下、ホモミキサー〔特殊機
化(株)製〕にて5、000rpmで攪拌しながら、9
0℃に加温した上記混合物を加え、エマルションを製造
した。エマルションの最高到達温度は38℃であった。
室温に戻るまで3時間攪拌を続け、消泡剤−14を得
た。
0mLのステンレス製ビーカーに炭素数16〜22のチ
ーグラー法合成アルコール(A−2)75g、その残査
アルコール(A−3)75g、ポリグリセリン(n=
5)モノステアリン酸エステル(B−3)75g、ステ
アリン酸ポリオキシエチレン(6モル)・ポリオキシプ
ロピレン(14モル)エステル(C−4)75gを加
え、80℃に加熱して混合溶融した。一方、別途200
0mLのステレス容器に水680gとポリエチレンオキ
シ(25モル付加)オクチルフェノールのハーフ硫酸エ
ステルナトリウム塩(F−5)20gを加えて、80℃
に加熱し、ホモミキサーを用いて5、000rpmで攪
拌しながら、加温した上記混合物を加えてエマルション
を製造した。室温に戻るまで3時間攪拌し、消泡剤−1
5を得た。
た。
造している抄紙工程白水を採取し試験に供した。アクリ
ル樹脂製筒型容器(図1)に試験用白水1000mLを
入れ、ポンプにて4.5リットル/分で循環させ、発泡
させ、泡高さが100mmになった時、消泡剤20マイ
クロリットル(20mg/L)を発泡している上より添
加し、消泡剤を添加してから30秒ごとに泡高さを測定
した。試験は循環白水温度を30℃、45℃、55℃に
して行った。結果を表2に示す。
その効果が維持されていることがわかる。
高い温度条件でも消泡効果が高く、特に抄紙工程などの
ように比較的温度の高い水系での発泡抑制が効率的に行
われ、工程の安定化、製品(紙など)の品質向上に寄与
すること大である。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)融点が40〜100℃である高級
アルコール類100重量部、(B)融点40〜100℃
の脂肪酸エステル類10〜50重量部、(C)融点20
℃以下のカルボン酸エステル類及び/または融点20℃
以下の炭化水素油類10〜50部、(D)水溶性アルコ
ール類10〜50重量部、(E)オルガノポリシロキサ
ン5〜20重量部よりなる混合物を、(A)成分と
(B)成分のいずれの融点より高く、かつ(A)から
(E)のいずれの成分の沸点を超えない温度に加温し、
一方、製造直後のエマルションの温度が(A)成分と
(B)成分のいずれより高く、かつ100℃を超えない
温度になるように水を加温し、乳化剤の存在下で激しく
攪拌しつつ該混合物と水とを混合してエマルションとし
た後、室温まで冷却することにより製造した高級アルコ
ール系エマルション消泡剤。 - 【請求項2】 水溶性アルコールが、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、エチレングリコールモノブチル
エーテル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、ポリエチレングリコール(重合度55以下)、ペン
タエリスリトールより選ばれた1種以上である特許請求
項1記載の高級アルコール系エマルション消泡剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000027643A JP4373561B2 (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 高級アルコ−ル系エマルション消泡剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000027643A JP4373561B2 (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 高級アルコ−ル系エマルション消泡剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001212402A true JP2001212402A (ja) | 2001-08-07 |
JP4373561B2 JP4373561B2 (ja) | 2009-11-25 |
Family
ID=18553187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000027643A Expired - Fee Related JP4373561B2 (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 高級アルコ−ル系エマルション消泡剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4373561B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005535452A (ja) * | 2002-08-16 | 2005-11-24 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | シリコーン泡制御組成物 |
JP2005535451A (ja) * | 2002-08-16 | 2005-11-24 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | シリコーン泡制御組成物 |
JP2013144287A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | San Nopco Ltd | 消泡剤 |
CN109205723A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-01-15 | 刘紫嫣 | 水处理消泡剂及其制备方法 |
-
2000
- 2000-02-04 JP JP2000027643A patent/JP4373561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005535452A (ja) * | 2002-08-16 | 2005-11-24 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | シリコーン泡制御組成物 |
JP2005535451A (ja) * | 2002-08-16 | 2005-11-24 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | シリコーン泡制御組成物 |
JP2013144287A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | San Nopco Ltd | 消泡剤 |
CN109205723A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-01-15 | 刘紫嫣 | 水处理消泡剂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4373561B2 (ja) | 2009-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2589496C (en) | Defoamer emulsion compositions for pulp mill applications | |
AU633751B2 (en) | Polybutene based foam control compositions for aqueous systems | |
JP5409639B2 (ja) | 製紙工業用消泡剤 | |
CA1143245A (en) | Liquid defoamer | |
CN108744612B (zh) | 一种矿物油消泡剂及其制备方法 | |
AU681801B2 (en) | Aqueous fatty alcohol dispersions | |
CN104120624A (zh) | 生物柴油基的乳液型消泡剂及其制备方法 | |
KR960014939B1 (ko) | 강판용 냉간압연유 조성물 | |
WO2013143227A1 (zh) | 一种制备稳定脂肪醇乳液的方法 | |
JPH06104165B2 (ja) | 水中油型エマルジヨンを基礎とする消泡剤 | |
JP3162593B2 (ja) | W/oエマルション型消泡剤組成物及びそれを用いた消泡方法 | |
TWI473640B (zh) | 消泡劑及消泡劑的製造方法 | |
US4340500A (en) | Liquid defoamer and process of use thereof | |
WO1998000216A1 (en) | Aqueous silicone defoaming agent | |
JPH0368401A (ja) | 消泡剤 | |
US5096617A (en) | Defoamer emulsion | |
JP4373561B2 (ja) | 高級アルコ−ル系エマルション消泡剤 | |
JPH08510160A (ja) | 消泡剤の水性分散液 | |
JPH0639207A (ja) | エマルジョン型消泡剤組成物及びこれを用いた消泡方法 | |
JP3690773B2 (ja) | 水中油型エマルション消泡剤組成物 | |
JPH11500055A (ja) | 場合によりエステル化した(ポリ)グリセロールポリグリコールエーテルを含有する分散液 | |
US5283002A (en) | Antifoam/defoamer composition and method of use thereof in aqueous systems | |
JP2004025150A (ja) | 高級アルコール系エマルション消泡剤組成物 | |
JP3656174B2 (ja) | 消泡剤組成物 | |
JP3668792B2 (ja) | クラフトパルプ製造工程用消泡剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081002 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090512 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090901 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |