JP2001211819A - ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置 - Google Patents

ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置

Info

Publication number
JP2001211819A
JP2001211819A JP2000326763A JP2000326763A JP2001211819A JP 2001211819 A JP2001211819 A JP 2001211819A JP 2000326763 A JP2000326763 A JP 2000326763A JP 2000326763 A JP2000326763 A JP 2000326763A JP 2001211819 A JP2001211819 A JP 2001211819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zego
fish
guide plate
transport
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000326763A
Other languages
English (en)
Inventor
Rikiya Taharaoi
力哉 田原追
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOA KOEKI KK
Original Assignee
TOA KOEKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOA KOEKI KK filed Critical TOA KOEKI KK
Priority to JP2000326763A priority Critical patent/JP2001211819A/ja
Publication of JP2001211819A publication Critical patent/JP2001211819A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】鰺のゼイゴの周囲の魚皮を傷つけることなくゼ
イゴだけを自動的かつ連続的に落とす。 【解決手段】回転方向前方から見て逆V字状の切刃に形
成された歯車状のカッターホイール1を有するゼイゴ除
去機Bの上流側に第1搬送手段24を、かつ下流側にゼ
イゴが除去された魚体を下流方向に導く第2搬送手段2
5をそれぞれ設置し、第1、第2搬送手段およびゼイコ
除去機のそれぞれの上方に魚体を任意の押圧力で搬送面
に押し付けるガイドプレート32、33、34、35を
設けた第1工程ライン22の下流側に、第1工程ライン
と同様の構成からなり、ガイドプレートで魚体を下方か
ら第1、第2搬送手段およびゼイコ除去機に押し付けて
魚体の他方の面からゼイゴを除去する第2工程ライン2
3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海産魚の鰺の側線上
にあるゼイゴを落とすのに使用するゼイゴ除去機とこれ
を用いた除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鰺の側線上にある稜鱗は一般にゼイゴと
呼ばれ、通常、ゼイゴは包丁で落としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゼイゴはかたく、かつ
非常に強固に付着している上に、包丁は平面形状である
ため、ゼイゴだけを落とすことは困難で、このためゼイ
ゴはその周囲の魚皮と共に取らざるを得なかった。しか
し、魚皮を傷つけると血合が生ずるため、商品価値が低
くなっていた。また、ゼイゴが特に強固に付着している
場合には、完全に落とすことは困難で、口の中で異物感
を与えるものとなっていた。
【0004】本発明は、ゼイゴ落とし用の切刃を所定形
状にすることにより、ゼイゴ周囲の魚皮を傷つけること
なく、しかも、迅速確実にゼイゴ落としを行うことが可
能なゼイゴ除去機と除去装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段として、海産
魚の鰺の側線上にあるゼイゴを落とす機具であって、歯
面が、回転方向前方から見て逆V字状ないし逆U字状の
切刃に形成された歯車状のカッターホイールと、該カッ
ターホイールの中央部に穿設した軸孔内へ回動不能に嵌
着させた、モータ駆動による駆動軸とを有する。
【0006】第2の手段として、第1の手段を有すると
共に、歯面が、回転方向前方から見て逆V字状ないし逆
U字状の切刃に形成された歯車状の回転体を軸直交面で
ほぼ対称に二分割した形状の半回転体を同軸状に連結し
て上記カッターホイールを形成した。
【0007】第3の手段として、第1又は第2の手段を
有すると共に、上記カッターホイールを2つの円板状ホ
ルダで挟持すると共に、両ホルダの内側角部を切除し
て、両切除部間にゼイゴ位置合わせ用溝を形成した。
【0008】第4の手段として、第1、第2又は第3の
手段を有すると共に、上記駆動軸を回転自在に保持する
把手内部にモータを設けて、該モータを駆動軸に連結し
た。
【0009】第5の手段として、第1、第2又は第3の
手段を有すると共に、上記駆動軸をテーブル側板に回転
自在に取り付けて、その駆動軸にモータを連結すると共
に、テーブル天板に形成した開口部からカッターホイー
ルの一部をゼイゴ落とし可能に露出させた。
【0010】第6の手段として、第4の手段を有すると
共に、魚体の搬送手段と、該搬送手段の上方に設置さ
れ、かつ魚体の厚さに応じて位置調整可能な請求項4記
載のゼイゴ除去機とを有する。
【0011】第7の手段として、魚体を搬送ラインで搬
送しつつ魚体の両面からゼイゴを落とす自動ゼイゴ除去
装置であって、搬送ラインを、魚体の一方の面からゼイ
ゴを落とす上流側の第1工程ラインと他方の面からゼイ
ゴを落とす下流側の第2工程ラインとで形成し、第1、
第2又は第3記載のゼイゴ除去機を上記両工程ラインに
設置し、上記両ゼイゴ除去機の上流側に、該除去機に魚
体を送る第1搬送手段を、かつ下流側に、ゼイゴが除去
された魚体を下流方向へ導く第2搬送手段を、それぞれ
設置し、第1工程ラインにおける第1、第2搬送手段お
よびゼイコ除去機のそれぞれの上方と、第2工程ライン
における第1、第2搬送手段およびゼイゴ除去機のそれ
ぞれの下方とに、魚体の厚さに応じて搬送面からの間隔
が調整可能で、かつ魚体を移動可能に保持して任意の押
圧力で搬送面に押し付ける魚体用のガイドプレートを設
けた。
【0012】第8の手段として、第7の手段を有すると
共に、第1工程ラインでは搬送面の上方に、かつ第2工
程ラインでは搬送面の下方に、それぞれガイドプレート
ホルダを設け、かつ該ホルダへ上記ガイドプレートを魚
体の搬送方向へ揺動自在に枢着させると共に、ガイドプ
レートホルダにばねを設けて、該ばねでガイドプレート
を搬送面との間隔が狭まる方向へ付勢した。
【0013】第9の手段として、第7又は第8の手段を
有すると共に、上記ガイドプレートの先端部を下流方向
へ傾斜させると共に、該傾斜部の両側を搬送面方向へ屈
曲して、魚体を移動自在に保持可能なみぞ形に形成する
と共に、魚体をゼイゴ除去機へ押し付けるガイドプレー
トの先端幅を小さくしてゼイゴを挟持可能に形成した。
【0014】第10の手段として、第7、第8又は第9
の手段を有すると共に、上記ガイドプレート付勢用のば
ねを圧縮コイルスプリングで形成すると共に、上記ガイ
ドプレートホルダに複数の掛止孔を搬送方向沿いに並設
し、任意の掛止孔へ圧縮コイルスプリングの上流端を掛
止させると共に、下流端をスプリング保持板を介してガ
イドプレートの基端部へ連結させ、かつスプリング保持
板に穿設した位置決め孔をガイドプレートの基端部に形
成したねじ部へ遊嵌させて孔縁を着脱自在に係合させ
た。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図8はゼイゴ除去機の
第1の実施形態Aを示す。1はカッターホイールで、図
3が示すように歯面が、回転方向前方Xから見て逆V字
状の切刃2に形成された歯車状の回転体を、該回転体の
回転軸と直交状の平面でほぼ対称に二分割した形成の半
回転体3をボルト・ナット手段により同軸状に連結して
形成する。
【0016】切刃2の形状は逆V字状に限らず、逆U字
状でもよい。また、上記では、2部品を連結することに
よりカッターホイール1を形成するが、これに限らず1
つの回転体状の素材に逆V字状または逆U字状の切刃2
を形成することも可能である。さらに、各切刃2の後面
2aの刃元部を除く部分は後方へ傾斜させる。なお、カ
ッターホイールの材質としてはステンレス鋼が好まし
い。
【0017】図9ないし図12はゼイゴ除去機の第2の
実施形態Bを示すもので、カッターホイール1を合成樹
脂製の円板状ホルダ4でサンドイッチし、かつ両ホルダ
の内側角部を切除して両切除部間にゼイゴ位置合わせ用
溝6を形成する。その際、該溝内へ突出してゼイゴに接
触する切刃2の刃先の幅はゼイゴの幅よりも小さくする
ことが好ましい。ゼイゴの幅は通常2mm〜4mmであ
る。
【0018】上記ではホルダ4を合成樹脂材で形成する
が、これに限らずステンレス鋼等の金属で形成すること
も可能である。金属は合成樹脂材に比較して強度が大で
あるから薄肉にすることができ、薄くした分だけ魚体へ
の接触面積が減少し、魚体表面に与える損傷を極力小さ
くできるからである。
【0019】なお、魚体には大小があり、これに応じて
ゼイゴの幅も異なってくるため、ゼイゴの幅に応じた何
種類かのカッターホイールが必要となってくる。このこ
とはホルダ4についても同様である。例えば、小さい魚
体を調理するために、小さい幅のカッターホイールに交
換した場合に、ホルダを交換しないと魚体に対する接触
面積が相対的に増大して魚皮を傷つけることになるから
である。
【0020】ホルダ4とカッターホイール1とは、図1
2に示すように、右ホルダからカッターホイール1を貫
通して左ホルダに達するねじ穴へボルト7を螺合させる
ことにより連結する。ボルト7は周方向に等間隔をおい
て4箇所設ける。
【0021】また、カッターホイール1と一対のホルダ
4とにはこれらを貫通する軸孔を形成して、該軸孔にブ
ッシュ8を介して駆動軸9を嵌着させる。そして、該軸
を回動不能に固定させるための固定ネジ9aを左ホルダ
のネジ孔に螺合させて、ネジ先端を駆動軸9に当接させ
る。
【0022】図13はゼイゴ除去機の第3の実施形態C
を示すもので、カッターホイール1を片手で操作可能に
すべくハンディタイプにしたもので、一方のホルダ4か
ら突出する駆動軸9を筒状の把手10内に挿入して回動
自在に保持させると共に、把手内部に収納した図示しな
いモータに駆動軸9を連結する。モータとしては電動式
よりもエア駆動式の方が好ましい。軽量である上に、耐
水性を考慮する必要がないからである。なお、11は刃
物1の上面を覆うカバー、12は把手10の基端から延
出する圧縮空気用の送風管または電気コードである。
【0023】次に図13に示す実施形態の作用について
説明する。ゼイゴを落とすには、把手10を把持し、図
示しないスイッチをオンにしてカッターホイール1を回
転させ、適当な台上に置いた魚体Fを他方の手で押さえ
て、ゼイゴ14にカッターホイール1のゼイゴ位置合わ
せ用溝6を押し付けつつカッターホイールを魚頭部の方
向へ移動させる。すると、回転する切刃2は逆V字また
は逆U字状であるから、恰も鋤で細溝を掘るように、ゼ
イゴの周囲の魚皮を傷つけることなくゼイゴだけを迅速
に剥がすことができる。
【0024】図14は図13に示すゼイゴ除去機Cを位
置調整可能に固定して使用する半自動のゼイゴ除去装置
を示すもので、ベルトコンベヤ15の上方にゼイゴ除去
機Cを設置する。その際、該除去機は魚体の厚さに対応
できるよう高さが調整可能になっている。使用するに
は、ゼイゴ除去機Cのスイッチをオンにし、かつ循環駆
動するベルト16上に魚体をのせてゼイゴ除去機Cの下
方を通過させる。その際、魚体が左右方向にずれないよ
うに手で魚体を規制する。
【0025】図15はゼイゴ除去機の第4の実施形態D
を示しており、多数の魚体の連続処理を可能にすべくカ
ッターホイール1をテーブルに固定したもので、箱形の
テーブル17内部にカッターホイール1を収納して、駆
動軸9をテーブル17の左右両側板18に回動自在に保
持させ、かつ駆動軸に図示しないモータを連結すると共
に、天板19中央に開口部20を形成して、該開口部か
らカッターホイール1の一部を露出させる。
【0026】本実施形態では、モータはテーブル17内
に収納されるため水に触れることがなく、しかも大量連
続処理の観点からカッターホイール1は高速回転させた
方が好ましいことからモータとしては電動式を使用す
る。ゼイゴを落とすには、図示しないスイッチをオンに
してカッターホイール1を回転させ、開口部20から露
出するカッターホイールのゼイゴ位置合わせ用溝6にゼ
イゴを押し付けつつカッターホイールの回転方向と反対
方向へ魚体を移動させる。
【0027】図16および図18は自動ゼイゴ除去装置
を示すもので、該装置は、魚体Fを搬送する搬送ライン
21と魚体を押圧保持してその動きを規制するガイドプ
レート32、33、34、35を備えたガイドプレート
ホルダ31とを主たる構成要素とする。まず、搬送ライ
ン21について説明する。該搬送ラインは、同図におい
て魚体の下面からゼイゴを落とす上流側の第1工程ライ
ン22と上面からゼイゴを落とす下流側の第2工程ライ
ン23とに区分される。
【0028】第1工程ライン22では、図9ないし図1
2に示すゼイゴ除去機Bを図示しないモータにより回転
駆動自在に設置し、該除去機の上流側(図面において左
側)に第1搬送手段24を、かつ下流側に第2搬送手段
25を、それぞれ設置する。第1搬送手段24は魚体F
を投入するベルトコンベヤ26と、該コンベヤとゼイゴ
除去機Bとの間に配置した2つの歯車状の第1搬送ホイ
ール27とで形成する。また、第2搬送手段25は2つ
の第2搬送ホイールで形成する。なお、第1および第2
搬送ホイールの代わりにそれぞれベルトコンベヤを使用
することも可能である。
【0029】第2工程ライン23はベルトコンベヤ26
を除いて第1工程ライン22と同一の構成要素、すなわ
ち、ゼイゴ除去機Bと該除去機の上流側に位置する第3
搬送ホイール29と下流側に位置する第4搬送ホイール
30とを有するが、これらは第1工程ライン22よりも
下流側上方に配置する。
【0030】一方、ガイドプレートホルダ31は、第1
工程ライン22では搬送面の上方に搬送方向と平行状に
設置し、このホルダ31に上流側から順に第1、第2、
第3、第4の4つのガイドプレート32、33、34、
35を取り付ける。その際、第2のガイドプレート33
を除く3つのガイドプレートについてはその上下中間部
をボルト・ナットを介してホルダ31の下端部へ揺動自
在に枢着させる。また、第2ガイドプレート33につい
てはガイドプレートホルダ31の上流端から垂下したブ
ラケットにボルト・ナットを介して揺動自在に枢着させ
た取付板31aにネジ固定する。
【0031】これらガイドプレートは下部を下流方向へ
傾斜させると共に、該傾斜部の両側端部を下方へ屈曲し
て下面開放のみぞ形に形成する。そして、第1ガイドプ
レート32の下部を第1搬送ホイール27の上方に、第
2ガイドプレート33の下部をゼイゴ除去機Bの上方
に、第3ガイドプレート34および第4ガイドプレート
35の下部を第2搬送ホイール25の上方に、それぞれ
位置させる。なお、第2ガイドプレート33の下端幅は
搬送方向へ狭めてゼイゴを挟持可能に形成する。
【0032】また、4つのガイドプレートの上部はねじ
切りした螺子ロッド36をガイドプレート本体に溶着さ
せることにより形成する。そして、各ロッドへ、逆向き
へ字状のスプリング保持板37の上流側に穿設した位置
決め孔を遊嵌させて、該孔縁を螺子ロッドへ係合させ
る。このスプリング保持板37はガイドプレートを時計
方向に付勢する圧縮コイルスプリング38を連結させる
ためのもので、スプリング保持板37の下流端に圧縮コ
イルスプリング38の上流端を連結する。一方、圧縮コ
イルスプリングの下流端は、ガイドプレートホルダ31
に穿設した掛止孔39へ掛止させる。該掛止孔はガイド
プレートホルダの上側端に搬送方向沿いに複数並設して
おく。
【0033】上記のように、ガイドプレートホルダ31
は、第1工程ライン22では搬送面の上方に設けるが、
第2工程ライン23では魚体の上面からゼイゴを除去可
能なように搬送面の下方に設置する。また、新たに1本
のガイドプレート32aを付加して、その数を第1工程
ラインよりも1本多くし、上流側の2本を第3搬送ホイ
ール29の下方に位置させる。
【0034】なお、ガイドプレートホルダ31の下流端
部は、建屋の壁部等に固定した第1取付軸40へ回動自
在に枢着させると共に、上流端部は該ホルダ本体に揺動
自在に付設したアーム41を第2取付軸42へ着脱自在
に係合させて固定する。このようにすることにより不使
用時には、アーム41を第2取付軸42から取り外して
ガイドプレートホルダを搬送面から離間させる方向へ回
動させることができる。
【0035】次に本実施形態の作用について説明する。
上記自動ゼイゴ除去装置を使用して魚体からゼイゴを落
とすには、ゼイゴ除去機Bを高速回転させて第1工程ラ
イン22におけるベルトコンベヤ26上に魚体Fを投入
すればよく、すると魚体は該コンベヤから第1搬送ホイ
ール27を経てゼイコ除去機Bへ搬送され、ここでゼイ
ゴが除去された後、ここからさらに第2搬送ホイール2
5へと搬送される。
【0036】魚体は搬送時にガイドプレート32、3
3、34、35に接触して、該プレートを圧縮コイルス
プリング38の付勢力に抗して搬送面との間隔を広げる
方向に揺動させてガイドプレート下方を通過する。換言
すれば、搬送時に、魚体Fはみぞ形のガイドプレートに
より搬送面に押圧されているため、搬送方向と直交する
方向にずれることがなく確実に搬送される。特に、ゼイ
ゴ除去機Bの上方に位置するガイドプレートは先端部を
細くして魚体の上面のセイゴを挟持可能にしたので魚体
のずれはなく、このため確実にゼイゴを除去することが
できる。
【0037】第1工程ライン22を通過した魚体は第3
搬送ホイール29とガイドプレートとの間隔を押し広げ
て両者間に進入し、ガイドプレートに保持されつつ搬送
される。この間にゼイゴ除去機Bにより魚体の上面のゼ
イゴが除去される。第4搬送ホイール30を通過した魚
体は、該ホイールの下流側に配置されたコンベヤやシュ
ート上に落下する。
【0038】なお、ガイドプレートの先端部と搬送面と
の間隔は魚体の厚さに応じて変える必要があり、この間
隔の調整は次のようにして行う。まず、おおまかな調整
から行う。これは圧縮コイルスプリング38を掛止させ
る掛止孔を変えることによって可能である。細かな調整
はスプリング保持板37の上下動で螺子ロッド36に対
するスプリング保持板37の位置を変えることで行う。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、ゼイゴ落とし用
の切刃を逆V字または逆U字状に形成したので、ゼイゴ
の周囲の魚皮を傷つけることなくゼイゴだけを簡易迅速
に落とすことができる。
【0040】請求項2に係る発明は、カッターホイール
を2つの部品から形成するため、製作が容易である。
【0041】請求項3に係る発明は、ゼイゴ位置合わせ
用溝を形成するため、カッターホイールに対するゼイゴ
の位置合わせが容易となり、しかも、魚体の横振れが抑
止されて刃物の魚皮に対する接触が防止され、このため
魚体の魚皮を傷つけるといったことが防止される。
【0042】請求項4に係る発明は、モータ駆動の駆動
軸を把手に保持させて片手操作可能としたので、ゼイゴ
の除去が容易かつ迅速に行える。
【0043】請求項5に係る発明は、駆動軸をテーブル
側板に取り付けると共に、テーブル天板に形成した開口
部からカッターホイールを露出させたので、多数の魚体
のゼイゴ落としが連続的かつ迅速に行える。
【0044】請求項6に係る発明は、請求項4記載のゼ
イゴ除去機の下方に搬送手段を設けたので、ゼイゴの除
去を半自動的に行うことができる。
【0045】請求項7に係る発明は、魚体の一方の面か
らゼイゴを落とす上流側の第1工程ラインと他方の面か
らゼイゴを落とす下流側の第2工程ラインとを有し、各
ラインにガイドプレートを設けたので、魚体の両面から
ゼイゴを自動的に、かつ迅速に除去することができる。
【0046】請求項8に係る発明は、ガイドプレートを
搬送面との間隔が狭まる方向へ付勢したので、魚体を搬
送面に押圧することができ、魚体を確実に搬送すること
ができる。
【0047】請求項9に係る発明は、ガイドプレートの
先端部をみぞ形に形成すると共に、魚体をゼイゴ除去機
へ押し付けるガイドプレートの先端幅を小さくしてゼイ
ゴを挟持可能に形成したので、魚体のずれを防止でき、
上記と相まって魚体の搬送とゼイゴの除去がより一層確
実に行える。
【0048】請求項10に係る発明は、圧縮コイルスプ
リングの一端をスプリング保持板を介してガイドプレー
トへ連結させると共に、他端を掛止孔へ掛止させたの
で、ガイドプレートと搬送面との間隔を魚体の厚さに応
じて調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゼイゴ落とし機の第1の実施形態
を示す正面図。
【図2】同じく、図1の側面図。
【図3】同じく、ゼイゴ落とし機の一部を示す斜視図。
【図4】同じく、図3の分解斜視図。
【図5】同じく、一方の半回転体の側面図。
【図6】同じく、図5の正面図。
【図7】同じく、他方の半回転体の側面図。
【図8】同じく、図7の正面図
【図9】同じく、カッターホイールにホルダを取り付け
た状態を示す正面図。
【図10】同じく、図9の斜視図。
【図11】同じく、図10の分解斜視図。
【図12】同じく、カッターホイールに駆動軸を取り付
けた状態を示す断面図。
【図13】同じく、カッターホイールをハンディタイプ
にした斜視図。
【図14】同じく、図13のゼイゴ除去機を使用した除
去装置の略示正面図。
【図15】同じく、ゼイゴ除去機をテーブルに固定した
斜視図。
【図16】同じく、自動ゼイゴ除去装置の略示正面図。
【図17】同じく、図15に示す装置における魚体の搬
送状態を示す略示平面図。
【図18】同じく、ガイドプレートの先端部を示す部分
図。
【符号の説明】
1 カッターホイール 38 圧縮コイ
ルスプリング 2 切刃 A、B、C、D
ゼイゴ除去機 4 円板状ホルダ 5 切除部 6 ゼイゴ位置合わせ用溝 8 ブッシュ 9 駆動軸 10 把手 14 ゼイゴ 15 ベルトコンベヤ 16 ベルト 17 テーブル 18 側板 19 天板 20 開口部 21 搬送ライン 22 第1工程ライン 23 第2工程ライン 24 第1搬送手段 25 第2搬送手段 27 第1搬送ホイール 29 第3搬送ホイール 30 第4搬送ホイール 31 ガイドホルダ 32、33、34、35 ガイドプレート 37 スプリング保持板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海産魚の鰺の側線上にあるゼイゴを落とす
    機具であって、 歯面が、回転方向前方から見て逆V字状ないし逆U字状
    の切刃に形成された歯車状のカッターホイールと、該カ
    ッターホイールの中央部に穿設した軸孔内へ回動不能に
    嵌着させた、モータ駆動による駆動軸とを有することを
    特徴とするゼイゴ除去機。
  2. 【請求項2】歯面が、回転方向前方から見て逆V字状な
    いし逆U字状の切刃に形成された歯車状の回転体を軸直
    交面でほぼ対称に二分割した形状の半回転体を同軸状に
    連結して上記カッターホイールを形成したことを特徴と
    する請求項1記載のゼイゴ除去機。
  3. 【請求項3】上記カッターホイールを2つの円板状ホル
    ダで挟持すると共に、両ホルダの内側角部を切除して、
    両切除部間にゼイゴ位置合わせ用溝を形成したことを特
    徴とする請求項1又は2記載のゼイゴ除去機。
  4. 【請求項4】上記駆動軸を回転自在に保持する把手内部
    にモータを設けて、該モータを駆動軸に連結したことを
    特徴とする請求項1、2又は3記載のゼイゴ除去機。
  5. 【請求項5】上記駆動軸をテーブル側板に回転自在に取
    り付けて、その駆動軸にモータを連結すると共に、テー
    ブル天板に形成した開口部からカッターホイールの一部
    をゼイゴ落とし可能に露出させたことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のゼイゴ除去機。
  6. 【請求項6】魚体の搬送手段と、該搬送手段の上方に設
    置され、かつ魚体の厚さに応じて位置調整可能な請求項
    4記載のゼイゴ除去機とを有することを特徴とするゼイ
    ゴ除去装置。
  7. 【請求項7】魚体を搬送ラインで搬送しつつ魚体の両面
    からゼイゴを落とす自動ゼイゴ除去装置であって、 搬送ラインを、魚体の一方の面からゼイゴを落とす上流
    側の第1工程ラインと他方の面からゼイゴを落とす下流
    側の第2工程ラインとで形成し、 請求項1、2又は3記載のゼイゴ除去機を上記両工程ラ
    インに設置し、 上記両ゼイゴ除去機の上流側に、該除去機に魚体を送る
    第1搬送手段を、かつ下流側に、ゼイゴが除去された魚
    体を下流方向へ導く第2搬送手段を、それぞれ設置し、 第1工程ラインにおける第1、第2搬送手段およびゼイ
    コ除去機のそれぞれの上方と、第2工程ラインにおける
    第1、第2搬送手段およびゼイゴ除去機のそれぞれの下
    方とに、魚体の厚さに応じて搬送面からの間隔が調整可
    能で、かつ魚体を移動可能に保持して任意の押圧力で搬
    送面に押し付ける魚体用のガイドプレートを設けたこと
    を特徴とする自動ゼイゴ除去装置。
  8. 【請求項8】第1工程ラインでは搬送面の上方に、かつ
    第2工程ラインでは搬送面の下方に、それぞれガイドプ
    レートホルダを設け、かつ該ホルダへ上記ガイドプレー
    トを魚体の搬送方向へ揺動自在に枢着させると共に、ガ
    イドプレートホルダにばねを設けて、該ばねでガイドプ
    レートを搬送面との間隔が狭まる方向へ付勢したことを
    特徴とする請求項7記載の自動ゼイゴ除去装置。
  9. 【請求項9】上記ガイドプレートの先端部を下流方向へ
    傾斜させると共に、該傾斜部の両側を搬送面方向へ屈曲
    して、魚体を移動自在に保持可能なみぞ形に形成すると
    共に、魚体をゼイゴ除去機へ押し付けるガイドプレート
    の先端幅を小さくしてゼイゴを挟持可能に形成したこと
    を特徴とする請求項7又は8記載の自動ゼイゴ除去装
    置。
  10. 【請求項10】上記ガイドプレート付勢用のばねを圧縮
    コイルスプリングで形成すると共に、上記ガイドプレー
    トホルダに複数の掛止孔を搬送方向沿いに並設し、任意
    の掛止孔へ圧縮コイルスプリングの上流端を掛止させる
    と共に、下流端をスプリング保持板を介してガイドプレ
    ートの基端部へ連結させ、かつスプリング保持板に穿設
    した位置決め孔をガイドプレートの基端部に形成したね
    じ部へ遊嵌させて孔縁を着脱自在に係合させたことを特
    徴とする請求項7、8又は9記載の自動ゼイゴ除去装
    置。
JP2000326763A 1999-11-26 2000-10-26 ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置 Pending JP2001211819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326763A JP2001211819A (ja) 1999-11-26 2000-10-26 ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-335364 1999-11-26
JP33536499 1999-11-26
JP2000326763A JP2001211819A (ja) 1999-11-26 2000-10-26 ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001211819A true JP2001211819A (ja) 2001-08-07

Family

ID=26575155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000326763A Pending JP2001211819A (ja) 1999-11-26 2000-10-26 ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001211819A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102972500A (zh) * 2012-11-27 2013-03-20 四川省农业科学院农产品加工研究所 脱除鱼鳞中钙的方法
CN102986817A (zh) * 2012-12-20 2013-03-27 苍南县汤记码头水产品有限公司 多筒洗鱼机
KR20190056801A (ko) * 2017-11-17 2019-05-27 주식회사 피쉬코리아지비테크 생선비늘제거장치
CN112956522A (zh) * 2021-04-12 2021-06-15 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 基于卧式多级滚筒轴式推进器的智控鱼类去鳞设备及方法
CN113046758A (zh) * 2020-12-30 2021-06-29 安徽建筑大学 铁艺大门养护装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102972500A (zh) * 2012-11-27 2013-03-20 四川省农业科学院农产品加工研究所 脱除鱼鳞中钙的方法
CN102986817A (zh) * 2012-12-20 2013-03-27 苍南县汤记码头水产品有限公司 多筒洗鱼机
CN102986817B (zh) * 2012-12-20 2014-12-03 苍南县汤记码头水产品有限公司 多筒洗鱼机
KR20190056801A (ko) * 2017-11-17 2019-05-27 주식회사 피쉬코리아지비테크 생선비늘제거장치
KR102000760B1 (ko) * 2017-11-17 2019-07-16 주식회사 피쉬코리아지비테크 생선비늘제거장치
CN113046758A (zh) * 2020-12-30 2021-06-29 安徽建筑大学 铁艺大门养护装置
CN112956522A (zh) * 2021-04-12 2021-06-15 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 基于卧式多级滚筒轴式推进器的智控鱼类去鳞设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100031831A1 (en) Method and device for removing rinds from a food item
JP2001211819A (ja) ゼイゴ除去機とこれを用いた除去装置
US3222713A (en) Meat scoring machine
US5358441A (en) Device for holding flat fish during processing
US3886858A (en) Food trimming
JP2009096494A (ja) にら等の物品出荷調製装置
JPH06181677A (ja) 食肉スライサーにおける肉片盛付け装置
JPH07100317B2 (ja) パン類、蓄肉加工品等の超音波切断装置及び切断装置
US4606094A (en) Automatic surface dressing machine
JP2565393Y2 (ja) パン類、蓄肉加工品等の超音波切断装置
US20190062070A1 (en) Scraper assemblies for removing carryover material from a conveyor belt or roller
US4793025A (en) Apparatus and methods for removal of tissue from bone
JP2007139470A (ja) ノズルチップ廃棄装置
JP3037100U (ja) 牛蒡皮むき機
JP2514812Y2 (ja) 組合せ秤の物品供給装置
JP2006224262A (ja) 食肉スライサー
JP3229932B2 (ja) 食品スライサ
KR200332119Y1 (ko) 띠톱에 의하여 갈비를 절단하는 갈비 절단기
EP0178370A2 (en) Automatic surface dressing machine
JP3977950B2 (ja) 玉葱調製機の搬送装置
US3550654A (en) Saw guide mounting
JP2009160684A (ja) 食肉スライサー
JPH0629957Y2 (ja) 花卉の選別装置
CA1227607A (en) Automatic surface dressing machine
JP3049627U (ja) 棒状野菜皮むき具および棒状野菜皮むき装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081001