JP2001211535A - 引留クランプの組立方法 - Google Patents
引留クランプの組立方法Info
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- JP2001211535A JP2001211535A JP2000014673A JP2000014673A JP2001211535A JP 2001211535 A JP2001211535 A JP 2001211535A JP 2000014673 A JP2000014673 A JP 2000014673A JP 2000014673 A JP2000014673 A JP 2000014673A JP 2001211535 A JP2001211535 A JP 2001211535A
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- aluminum
- sleeve
- steel
- filler
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼スリーブとアルミスリーブとから成る引留
クランプでアルミ撚線を引留める際、鋼スリーブに鋼心
線を接続し、アルミスリーブを両者にまたがらせて被挿
する。その上で三者間空隙に充填剤を圧入し、アルミス
リーブの圧着を行なってきたが、導電性の面で改善の必
要があった。 【解決手段】 まずアルミスリーブのアルミ撚線対応部
だけを圧着する。次に鋼クランプ対応部及び前記既圧着
部に充填剤を圧入して、鋼クランプ対応部を圧着する。
このようにアルミスリーブ圧縮を前後2段階に分けて行
ない、かつ前の圧縮は充填剤無しとすることにより、ア
ルミスリーブとアルミ撚線間の圧縮接合部に充填剤の影
響を受けないようにする。
クランプでアルミ撚線を引留める際、鋼スリーブに鋼心
線を接続し、アルミスリーブを両者にまたがらせて被挿
する。その上で三者間空隙に充填剤を圧入し、アルミス
リーブの圧着を行なってきたが、導電性の面で改善の必
要があった。 【解決手段】 まずアルミスリーブのアルミ撚線対応部
だけを圧着する。次に鋼クランプ対応部及び前記既圧着
部に充填剤を圧入して、鋼クランプ対応部を圧着する。
このようにアルミスリーブ圧縮を前後2段階に分けて行
ない、かつ前の圧縮は充填剤無しとすることにより、ア
ルミスリーブとアルミ撚線間の圧縮接合部に充填剤の影
響を受けないようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼スリーブとアルミ
スリーブとから成る電線引留クランプの組立方法に関す
るもので、アルミスリーブの内部へ注入する充填剤が防
錆目的と導電作用に対し、最良の状態とするものであ
る。
スリーブとから成る電線引留クランプの組立方法に関す
るもので、アルミスリーブの内部へ注入する充填剤が防
錆目的と導電作用に対し、最良の状態とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鋼スリーブとアルミスリーブとから成る
引留クランプは公知である(例えば特公昭63−509
26)。この場合引留めるべき鋼心アルミ撚線は、端部
を段剥きして、所定長さの鋼心線を露出させる。一方で
鋼スリーブは一端に引手を他端には軸線方向孔を備え、
前記の露出鋼心線を挿入圧着一体化している。予めアル
ミ撚線へ被挿しておいたアルミスリーブは位置をずら
せ、上記のアルミ撚線と鋼スリーブとの双方にまたがら
せ、アルミスリーブの口元から鋼スリーブの引手方向へ
と圧着することにより電線を引留める。
引留クランプは公知である(例えば特公昭63−509
26)。この場合引留めるべき鋼心アルミ撚線は、端部
を段剥きして、所定長さの鋼心線を露出させる。一方で
鋼スリーブは一端に引手を他端には軸線方向孔を備え、
前記の露出鋼心線を挿入圧着一体化している。予めアル
ミ撚線へ被挿しておいたアルミスリーブは位置をずら
せ、上記のアルミ撚線と鋼スリーブとの双方にまたがら
せ、アルミスリーブの口元から鋼スリーブの引手方向へ
と圧着することにより電線を引留める。
【0003】従来はこの圧着を行なう前に、アルミスリ
ーブ中央部に設けた注入孔から、チューブ入充填剤を注
入し、そのあとねじで密閉しておくようにした。これは
水分による防錆と鋼スリーブ端とアルミ撚線との隙間、
及び電線素線間端部の突き合わせ箇所そして素線間に水
分が浸入氷結して破壊事故を起こすのを防止するためで
ある。
ーブ中央部に設けた注入孔から、チューブ入充填剤を注
入し、そのあとねじで密閉しておくようにした。これは
水分による防錆と鋼スリーブ端とアルミ撚線との隙間、
及び電線素線間端部の突き合わせ箇所そして素線間に水
分が浸入氷結して破壊事故を起こすのを防止するためで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来構造は、これらの
目的を達成しているものの、近年における引留クランプ
では小型化の強い要望があり、少ない接触面積で高い導
電性を確保する必要がでてきている。現在の充填剤は導
電性を高めるために導電性粒子剤を混合するようになっ
ているものの、上記の高い導電性を確保するには不充分
である。本発明は、この高い導電性の引留クランプを提
供することを課題としている。
目的を達成しているものの、近年における引留クランプ
では小型化の強い要望があり、少ない接触面積で高い導
電性を確保する必要がでてきている。現在の充填剤は導
電性を高めるために導電性粒子剤を混合するようになっ
ているものの、上記の高い導電性を確保するには不充分
である。本発明は、この高い導電性の引留クランプを提
供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来はアルミスリーブを
圧着する前に充填剤注入を行なったので、アルミスリー
ブの中央部で注入された充填剤はアルミスリーブのほぼ
全内面へ広がって、これと接するアルミ撚線及び鋼スリ
ーブを圧着することとなる。このうち鋼スリーブは引張
り強度が第一義、導電性は第二義とするものであるか
ら、圧着後の鋼スリーブとアルミスリーブの間に充填剤
の層が形成されても、特に問題とはならない。しかしア
ルミスリーブ内面とアルミ撚線外面との間へ円環状に形
成される充填剤層は最小にすることが好ましい。
圧着する前に充填剤注入を行なったので、アルミスリー
ブの中央部で注入された充填剤はアルミスリーブのほぼ
全内面へ広がって、これと接するアルミ撚線及び鋼スリ
ーブを圧着することとなる。このうち鋼スリーブは引張
り強度が第一義、導電性は第二義とするものであるか
ら、圧着後の鋼スリーブとアルミスリーブの間に充填剤
の層が形成されても、特に問題とはならない。しかしア
ルミスリーブ内面とアルミ撚線外面との間へ円環状に形
成される充填剤層は最小にすることが好ましい。
【0006】この点を解決するため本発明ではアルミス
リーブの圧縮を2段階に分割することとし、まずアルミ
撚線区間だけを充填剤無しで圧着する。アルミ撚線とア
ルミスリーブとは、圧着により同種アルミ金属同士が一
体に接合し、最良の導電構造を形成する。次には残る鋼
スリーブ区間に注入孔を設けて充填剤を加圧注入する
と、充填剤は前記のアルミ撚線区間の既圧着部分から鋼
スリーブ区間の未圧着部分にかけて全区間に注入され
る。注入後に鋼スリーブ区間の圧着を行なう。
リーブの圧縮を2段階に分割することとし、まずアルミ
撚線区間だけを充填剤無しで圧着する。アルミ撚線とア
ルミスリーブとは、圧着により同種アルミ金属同士が一
体に接合し、最良の導電構造を形成する。次には残る鋼
スリーブ区間に注入孔を設けて充填剤を加圧注入する
と、充填剤は前記のアルミ撚線区間の既圧着部分から鋼
スリーブ区間の未圧着部分にかけて全区間に注入され
る。注入後に鋼スリーブ区間の圧着を行なう。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は前記した2段階の圧縮を終
り、組立を完了した引留めクランプを示す。アルミ撚線
Eは端部が段剥きされ、鋼心線wを露出している。鋼ス
リーブ1は一端に引手1aを備え、他端には軸線方向孔
があり、鋼心線wが挿入圧着されている。アルミスリー
ブ2はアルミ撚線Eと鋼スリーブ1とにまたがって被挿
され、AA断面から左は、図2の如く、第1段階での圧
縮を受け、充填剤の注入を受けることになる。
り、組立を完了した引留めクランプを示す。アルミ撚線
Eは端部が段剥きされ、鋼心線wを露出している。鋼ス
リーブ1は一端に引手1aを備え、他端には軸線方向孔
があり、鋼心線wが挿入圧着されている。アルミスリー
ブ2はアルミ撚線Eと鋼スリーブ1とにまたがって被挿
され、AA断面から左は、図2の如く、第1段階での圧
縮を受け、充填剤の注入を受けることになる。
【0008】アルミスリーブ2には充填剤注入孔2aが
穿たれているが、AA断面から右半分の圧縮を障げない
ようBB断面の外方に位置させてある。この孔は鋼スリ
ーブ1の表面とアルミスリーブ2の内面との間の隙間へ
連通する。アルミスリーブ2の右端にはジャンパソケッ
ト取付端子2bと、環状凸縁2cとがあり、前段の圧縮
によって伸長したアルミスリーブは環状凸縁2cが鋼ス
リーブのテーパ部を強圧して密閉状態となっている。こ
のため注入孔から注入器(図示しない)で圧入される充
填剤は既に圧着済みのアルミスリーブの素線間を通って
左端から滲み出るので、これを検知して注入口から注入
器を外す。その後AA,BB両面間区間を圧縮する。最
後に注入孔をねじで塞ぐ。
穿たれているが、AA断面から右半分の圧縮を障げない
ようBB断面の外方に位置させてある。この孔は鋼スリ
ーブ1の表面とアルミスリーブ2の内面との間の隙間へ
連通する。アルミスリーブ2の右端にはジャンパソケッ
ト取付端子2bと、環状凸縁2cとがあり、前段の圧縮
によって伸長したアルミスリーブは環状凸縁2cが鋼ス
リーブのテーパ部を強圧して密閉状態となっている。こ
のため注入孔から注入器(図示しない)で圧入される充
填剤は既に圧着済みのアルミスリーブの素線間を通って
左端から滲み出るので、これを検知して注入口から注入
器を外す。その後AA,BB両面間区間を圧縮する。最
後に注入孔をねじで塞ぐ。
【0009】
【発明の効果】本発明は、アルミスリーブとアルミ撚線
は圧着後に充填剤の注入を受けるので、その圧着箇所は
同種金属の一体接合によって高い導電性を可能にした。
第1段階でアルミ撚線区間を圧縮しそのあと充填剤をア
ルミスリーブ口元へ滲み出るまで圧入し、第2段階で鋼
スリーブ区間を圧着するという2段階の圧縮方法によっ
てそれを実現することができた。従来は充填剤圧入後に
全区間の圧縮を行なったので、アルミスリーブとアルミ
撚線との圧着食込み部に充填剤の薄膜を形成することが
避けられず、導電線への影響を余儀なくされていた。
は圧着後に充填剤の注入を受けるので、その圧着箇所は
同種金属の一体接合によって高い導電性を可能にした。
第1段階でアルミ撚線区間を圧縮しそのあと充填剤をア
ルミスリーブ口元へ滲み出るまで圧入し、第2段階で鋼
スリーブ区間を圧着するという2段階の圧縮方法によっ
てそれを実現することができた。従来は充填剤圧入後に
全区間の圧縮を行なったので、アルミスリーブとアルミ
撚線との圧着食込み部に充填剤の薄膜を形成することが
避けられず、導電線への影響を余儀なくされていた。
【図1】引留クランプの正面図である。
【図2】第1段階の圧縮状態を示す正面図である。
E アルミ撚線 w 鋼心線 1 鋼スリーブ 1a 引手 2 アルミスリーブ 2a 充填剤注入孔 2b 取付端子 2c 凸縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 恵一郎 栃木県河内郡河内町中岡本2703 三和テッ キ株式会社宇都宮工場内 Fターム(参考) 5G367 EA02 EB01 EB05 EF06
Claims (2)
- 【請求項1】端部のアルミ線層を段剥きして鋼心線を露
出させたアルミ撚線に対し、一端は軸線方向孔に上記露
出鋼心線が挿入圧着され他端は引手とした鋼スリーブ
と、アルミ撚線端部と鋼スリーブとにまたがって被挿さ
れ鋼スリーブ側端に取付端子を備えたアルミスリーブと
から成る引留クランプに於いて、まずアルミスリーブの
アルミ撚線端部に対応する部分を圧着し、次に注入孔よ
りアルミスリーブと鋼スリーブ及びアルミ撚線との隙間
へ充填剤を圧入し、最後にアルミスリーブの鋼スリーブ
対応部分を圧着するようにした引留クランプの組立方
法。 - 【請求項2】アルミスリーブの外周に穿った充填剤注入
孔を、内部鋼スリーブ上の隙間へ連通可能な非圧着部位
置に選んだことを特徴とするアルミスリーブを用いる請
求項1記載の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014673A JP2001211535A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 引留クランプの組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014673A JP2001211535A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 引留クランプの組立方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001211535A true JP2001211535A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18542100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000014673A Pending JP2001211535A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 引留クランプの組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001211535A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100882506B1 (ko) | 2007-08-10 | 2009-02-06 | 김동철 | 송전선 고정용 압축클램프 |
-
2000
- 2000-01-24 JP JP2000014673A patent/JP2001211535A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100882506B1 (ko) | 2007-08-10 | 2009-02-06 | 김동철 | 송전선 고정용 압축클램프 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050712 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070524 |
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A02 | Decision of refusal |
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