JP2001211117A - 無線システムにおいてリアルタイム音声および非リアルタイム音声ならびにデータ・トラフィックを統計的に多重化するシステム - Google Patents

無線システムにおいてリアルタイム音声および非リアルタイム音声ならびにデータ・トラフィックを統計的に多重化するシステム

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JP2001211117A JP2000373762A JP2000373762A JP2001211117A JP 2001211117 A JP2001211117 A JP 2001211117A JP 2000373762 A JP2000373762 A JP 2000373762A JP 2000373762 A JP2000373762 A JP 2000373762A JP 2001211117 A JP2001211117 A JP 2001211117A
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Krishna Balachandran
バラチャンドラン クリシュナ
Christian Demetrescu
デメトレスキュー クリスチャン
Richard Paul Ejzak
ポール エイザック リチャード
Sanjiv Nanda
ナンダ サンジヴ
Hong Xie
シー ホン
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2612Arrangements for wireless medium access control, e.g. by allocating physical layer transmission capacity

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線データ遠隔通信システム上でリアルタイ
ム・サービスおよび非リアルタイム・サービスの両方の
効率的かつ柔軟な多重化を可能にすること。 【解決手段】 固定通信および一点多点間通信のため
の、会話の統計的多重化、他のリアルタイム・データ・
サービスおよび非リアルタイム・データ・サービス用の
システムを提供する。該システムは、リアルタイムの、
遅延クリティカルなデータ・サービスと非リアルタイム
・データ・サービスとの多重化を可能にする、高速アク
セスおよび割り当て手順を有する。システムの異なった
部分の間で、信号計測報告、チャネル品質フィードバッ
ク、および「快適」雑音情報を搬送するために、会話音
声の会話トーク・スパートおよび無音期間の全体にわた
る定期的制御チャネルの連続性が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、BURST BASED ACCESS
AND ASSIGNMENT METHOD FOR PROVIDING REAL-TIME SER
VICESという名称の出願Balachandran 12-39-15に関連し
ており、この出願は参照することにより本明細書で援用
される。
【0002】本発明は、包括的には、無線通信ネットワ
ークに関し、特に、無線ネットワークおよび/またはセ
ルラ・ネットワーク上で音声通信を効率的に提供する方
法に関する。
【0003】
【従来の技術】インターネットの人気が広範囲にわたっ
て高まっていることにより、無線通信システムの開発業
者は、そのシステムのデータ通信能力を継続的に改良す
る意欲を助長されている。このニーズに呼応して、様々
な標準化団体が構成されて、より高いデータ・レートを
支援する新たな第3世代(3G)の基準を継続的に構築
している。たとえば、欧州電気通信基準化協会(Europe
an TelecommunicationsStandards Institute)(ETS
I)、無線産業放送協会(Association of Radio Indus
tries and Broadcasting)(ARIB)および米国電気
通信工業会(TIA)は、より速くより効率的な無線通
信を支援するための基準を継続的に開発している。
【0004】同様に、エア・インターフェイス上で、よ
り早く、より強固でより効率的なデータ通信を提供する
新たな無線送信プロトコルを開発して実施していること
が多い。たとえば、GSMは進化を続けている。また別
の例では、一般パケット無線サービス(general packet
radio service)(GPRS)が、よく知られた時分割
多重アクセス(TDMA)システムに関するパケット交
換の改良版として開発されている。更に当該技術分野に
おける進歩の中で、エンハンストGPRS(EGPR
S)も開発されている。
【0005】現在、GSM、GPRSおよびEGPRS
の物理層は、次の特徴を有する。すなわち、45MHz
の間隔を開けてダウンリンクにとアップリンクにそれぞ
れ1つずつ割り当てられた、200kHz帯域幅のGS
Mスペクトラムの2つのセグメントからなるキャリア
と、時間が52個のフレームからなるマルチフレームを
備えたフレームに分割され、240msecにわたるこ
とと、各フレームは8個のタイム・スロットからなるこ
とと、1つのキャリア上の1つのスロットはGSMチャ
ネルと呼ばれていることと、周波数(f)でのダウンリ
ンク・キャリア上のスロット(jと付番、j=
0、...7)と対応するアップリンク・キャリア(f
+45MHz)上のアップリンク・スロット(jと付
番)との間には一対一の対応関係があることと、スロッ
トにおける送信はバーストと呼ばれていることと、ブロ
ックは同じスロットの4個のバーストの予め定められた
組からなることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】EGPRSフェイズI
Iにおいてリアル・タイムなサービスを提供するため
に、無線アクセス・ベアラが現在設計されているところ
である。しかし、最近のアプローチは、アップリンク上
の既存のバースト・ベースのランダム・アクセス・チャ
ネルと、ダウンリンク上のブロック・ベースの割り当て
チャネルとを使用することに依拠している。各ブロック
は4回のバースト(20msec)でインターリーブさ
れて送信される。しかし、20msecの粒度に基づく
システムは、少なくとも60msecの遅延バジェット
を必要とすることを、調査は示している。また、単一の
20msecメッセージ内における多数の移動局への割
り当ての送信は、低パッキングのために不十分であるこ
とが多く、スマート・アンテナや電力制御などの干渉削
減技術と互換性がないことも、調査は示している。その
結果、最近のアプローチによるブロック・ベースの割り
当てチャネルは、リアル・タイム転送(たとえば、音声
トーク・スパート)の統計的多重化に関する過度な制御
オーバーヘッドと過度な遅延につながり得る。より良好
なアクセスならびに割り当てシステムおよび方法を提供
することが望ましい。
【0007】無線データ遠隔通信システムまたはセルラ
・データ遠隔通信システム(たとえば、GPRSまたは
EGPRS)の高容量を効率的に利用するためには、音
声およびデータ多重化能力および音声ユーザの統計的多
重化を提供することも望ましい。現在これらのセルラ・
データ遠隔通信システムは、主として非リアルタイム
(遅延非感応性)データ・サービスを提供するように設
計されている。対話リアルタイム対話型通信および他の
リアルタイム対話型通信は遅延感応性であり、臨界遅延
要件を満たす高速制御チャネルを提供するために、新た
な制御機構の設計を必要とする。したがって、非リアル
タイム・サービスおよび対話のようなリアルタイム・サ
ービスの両方を多重化するのに無線データ遠隔通信シス
テムを適したものにする、かかる制御能力を提供するよ
うに、該無線データ遠隔通信システムを再設計する必要
性がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この必要性は、無線デー
タ遠隔通信システム上でリアルタイム・サービスおよび
非リアルタイム・サービスの両方の効率的かつ柔軟な多
重化を可能にする方法が説明されている、本発明の方法
によって満たされる。
【0009】本発明の一態様に従って簡潔に述べると、
周波数割り当てを2つの帯域、すなわち、中央局から多
数の局に通信を搬送するダウンリンク帯域と、多数の局
から中央局に通信を搬送するアップリンク帯域とに分割
する、周波数分割二重一点多点間通信システムを提供す
ることにより、前記の問題が解決され、当該技術分野に
おける進歩が達成される。このシステムはまた、帯域の
それぞれの内部で複数のキャリアを生成するキャリア生
成器であって、各帯域が複数のキャリアの数に等しい数
の複数の副帯域に細分割され、複数の副帯域のそれぞれ
が複数のキャリアの個々のキャリアを有するように、キ
ャリアのそれぞれが他のキャリアと間隔を開けた関係に
あるキャリア生成器と、複数のフレームに時間多重化す
ることにより副帯域のそれぞれを分割するタイム・マル
チプレクサであって、各フレームもN個のタイムスロッ
トに分割するタイム・マルチプレクサと、中央局と多数
の局の間における通信用のチャネルを形成するために、
N個のタイムスロット毎に、1フレームについて1回定
期的に発生する一連のタイムスロットを割り当てるスイ
ッチとを含む。
【0010】本発明の別の態様によれば、周波数割り当
てを2つの帯域、すなわち、中央局から多数の局に通信
を搬送するダウンリンク帯域と、多数の局から中央局に
通信を搬送するアップリンク帯域とに分割する、周波数
分割二重一点多点間通信システムを提供することによ
り、前記の問題が解決され、当該技術分野における進歩
が達成される。このシステムはまた、帯域のそれぞれの
内部で複数のキャリアを生成するキャリア生成器であっ
て、各帯域が複数のキャリアの数に等しい数の複数の副
帯域に細分割され、複数の副帯域のそれぞれが複数のキ
ャリアのそれぞれのキャリアを有するように、キャリア
のそれぞれが他のキャリアと間隔を開けた関係にあるキ
ャリア生成器と、複数のフレームに時間多重化すること
により副帯域のそれぞれを分割するタイム・マルチプレ
クサであって、各フレームもN個のタイムスロットに分
割するタイム・マルチプレクサと、チャネルを形成する
ために、N個のタイムスロット毎に、1フレームについ
て1回定期的に発生する一連のタイムスロットを割り当
てるスイッチとを含む。このスイッチは、送信されるデ
ータがあるときにのみ、中央局と多数の局の少なくとも
1つとの間における通信セッションにチャネル・リソー
スが割り当てられるように、制御ロジックによって制御
される。
【0011】本発明の更に別の態様によれば、周波数割
り当てを2つの帯域、すなわち、中央局から多数の局に
通信を搬送するダウンリンク帯域と、多数の局から中央
局に通信を搬送するアップリンク帯域とに分割する、周
波数分割二重一点多点間通信システムを提供することに
より、前記の問題が解決され、当該技術分野における進
歩が達成される。このシステムはまた、帯域のそれぞれ
内で複数のキャリアを生成するキャリア生成器であっ
て、各帯域が複数のキャリアの数に等しい数の複数の副
帯域に細分割され、複数の副帯域のそれぞれが複数のキ
ャリアのそれぞれのキャリアを有するように、キャリア
のそれぞれが他のキャリアと間隔を開けた関係にあるキ
ャリア生成器と、複数のフレームに時間多重化すること
により副帯域のそれぞれを分割するタイム・マルチプレ
クサであって、各フレームもN個のタイムスロットに分
割するタイム・マルチプレクサと、チャネルを形成する
ために、N個のタイムスロット毎に、1フレームについ
て1回定期的に発生する一連のタイムスロットを割り当
てるスイッチとを含む。このスイッチは、より高い優先
順位のデータが存在するときに、より高い優先順位を有
する高速付随制御チャネル・メッセージが、より低い優
先順位を有するトラフィック・チャネルにトラフィック
を割り込ませるように、制御ロジックによって制御され
る。高速付随制御チャネル・メッセージは1つのバース
ト上で送信されてもよく、あるいは多数のバースト上で
送信されてもよい。
【0012】本発明の別の態様によれば、周波数割り当
てを2つの帯域、すなわち、中央局から多数の局に通信
を搬送するダウンリンク帯域と、多数の局から中央局に
通信を搬送するアップリンク帯域とに分割する、周波数
分割二重一点多点間通信システムを提供することによ
り、前記の問題が解決され、当該技術分野における進歩
が達成される。このシステムはまた、帯域のそれぞれ内
で複数のキャリアを生成するキャリア生成器であって、
各帯域が複数のキャリアの数に等しい数の複数の副帯域
に細分割され、複数の副帯域のそれぞれが複数のキャリ
アのそれぞれのキャリアを有するように、キャリアのそ
れぞれが他のキャリアと間隔を開けた関係にあるキャリ
ア生成器と、複数のフレームに時間多重化することによ
り副帯域のそれぞれを分割するタイム・マルチプレクサ
であって、各フレームもN個のタイムスロットに分割す
るタイム・マルチプレクサと、中央局と移動局との間に
おける通信用のチャネルを形成するために、N個のタイ
ムスロット毎に、1フレームについて1回定期的に発生
する一連のタイムスロットを割り当てるスイッチとを含
む。
【0013】このシステムは、このように柔軟であるこ
とによって、リアルタイム通信と非リアルタイム通信と
の両方を効率的に動作させるように、それらの間におけ
る統計的変動を利用することができる。
【発明実施の形態】
【0014】図1を参照すると、システム1が示されて
いる。好適な実施形態におけるシステム1は、本明細書
で説明するGSMエンハンスト一般パケット無線サービ
ス無線アクセス・ネットワーク(GERAN)である。
GERAN1は、基地局が通常有しているように、送信
機、受信機およびアンテナ(図示せず)を有する中央局
または基地局12を有する。基地局12はGERAN1
の一部である。GERAN1は、移動局20の発呼者と
通信し、その発呼者との間でメッセージ・トラフィック
を搬送するのに使用され、好適な実施形態においては、
全ての種類の発呼者および移動局20、30などの移動
局にメッセージ・トラフィックを搬送するのに使用され
る。本発明はビーム形成技術および電力制御技術と完全
に互換性のある新たなトラフィック・チャネルおよび制
御チャネルを提供し、全ての新たなトラフィック・チャ
ネルおよび制御チャネルについてこれらの技術の使用を
可能にする。
【0015】本発明は一方向性のトラフィック・チャネ
ルおよび制御チャネルを有する。統計的多重化の利益
は、以下の原理の適用を通して達成される。全ての新た
な制御チャネルおよびトラフィック・チャネルは、アッ
プリンク方向およびダウンリンク方向において独立の周
波数およびスロットの割り当てを備えた、一方向性であ
る。利用可能なリソースは、必要に応じてトラフィック
・チャネル機能および制御チャネル機能に動的に割り当
てることができる。これによって、利用可能なリソース
の割り当てにおける最大の柔軟性が可能になる。
【0016】以前から知られているGSM、GPRSお
よびEGPRSフェイズ1においては、チャネルは、ダ
ウンリンク用に周波数fMHzの200kHzキャリア
上の一時スロットと、アップリンク上での周波数(f+
45)MHzの200kHzキャリア上の対応するスロ
ットとからなる。アップリンク・チャネルとダウンリン
ク・チャネルとの間のこの以前からある関係を打破する
ことで、特に、アップリンクとダウンリンクのリソース
需要は独立して発生するので、会話の統計的多重化が可
能になる。アップリンクとダウンリンクとの間の以前か
らある関係を打破することで、新たなデータまたは会話
が送信に利用可能になったときに、割り当てに利用でき
るリソースのプールが最大化される。
【0017】あらゆるGERAN方法およびシステムに
ついての主たる重要な点は、半二重移動体に費用的な利
点があるとして、これらの半二重移動体に与える影響で
あるに違いない。(TDMAシステムにおける半二重移
動体は異なったタイム・スロットで送受信するので、送
受信切換機を必要としない。)以前のGSM、GPRS
およびEGPRSフェイズ1においては、アップリンク
およびダウンリンク上の対応するタイム・スロットは、
半二重動作と互換性を有するような方法で選択されてい
た。統計的多重化を用いると、アップリンクおよびダウ
ンリンクのタイム・スロットの両方が動的に割り当てら
れたときに、半二重移動体を用いた動作の最大の柔軟性
のためにこのシステムを特に設計できる。新たな制御チ
ャネルおよびトラフィック・チャネルは、これらの移動
体への割り当てに利用可能なトラフィック・チャネル・
リソースおよび制御チャネル・リソースのプールを最大
にする方法で半二重移動体を支援するように設計され
る。
【0018】次に重要な点は、同じ無線データ通信リソ
ースを共有しているリアルタイムのユーザおよび非リア
ルタイム(nRT)のユーザの両方へのトラフィック・
チャネルおよび制御チャネルの高速割り当ておよび割り
当て解除を容易にする、バースト・ベースのアクセスお
よび割り当て(BBAA)方法およびシステムを提供す
ることである。
【0019】トーク・スパートが生成されたときは常
に、音声を代表的な例として捉えて、移動局(MS)は
アクセス要求メッセージを送信する。この単一バースト
のメッセージは、MSを独自に識別するARI(アクセ
ス要求識別子)と呼ばれるフィールドを含む。アップリ
ンク・アクセス・メッセージが基地局によって首尾よく
受信された場合には、受信確認メッセージ(やはり、単
一バースト・ベースの)がMSに送信される。アップリ
ンクおよびダウンリンク送信は5msec以内に完了さ
れる。これは、最小の処理の遅延を仮定した最善のケー
スである。これを、アップリンク/ダウンリンク送信に
ついて少なくとも40msecを必要とする4バースト
・ベースの割り当て技術と比較すると、潜在的なアクセ
ス遅延の削減が容易に理解される。かかる遅延の削減
は、音声のようなRTサービスにとってはきわめて重要
である。アップリンク・アクセス・メッセージが崩れた
か(エラーまたは衝突によって)、ダウンリンク・メッ
セージが崩れた場合には、MSは次の5msecで全て
の工程を繰り返すことができる。より短い時間につなが
るこのより細かい粒度は、単一バースト・ベースの方法
およびシステムの主たる利点である。この事実は、本発
明のパフォーマンスを、20msecダウンリンク粒度
に基づいた技術(ブロック・ベースの割り当てを使用し
ている)と比較することにより示される。
【0020】40msecの遅延の制約の下で(1%未
満のアクセス失敗確率はで)、単一バースト・ベースの
アクセスおよび割り当てチャネル上で、同時に60件を
超える音声通話を支援することが可能であることを、シ
ミュレーションは示している。20msecの粒度に基
づくスキームは、少なくとも60msecの遅延収支を
必要とする。シミュレーションの結果は、本発明のバー
スト・ベースのアクセスおよび割り当て技術が、より短
い遅延収支で大きなパフォーマンスの利点を提供するこ
とを示している。更に、バースト・ベースのアクセスお
よび割り当て(BBAA)チャネルは、積極的な再使
用、スマート・アンテナおよび電力制御と共に効率的に
配備することができる。かかる配備は、多数のユーザへ
の20msecブロック・ベースの割り当てには適して
いない。
【0021】ダウンリンク上でのバースト割り当ての高
い誤り率が、このスキームが不適切であるとみなされる
場合があることの主たる理由であり、より短い遅延と
は、多数のアクセス割り当て周期がブロック・ベースの
スキームと同じ時間内に完了できるという意味であるこ
とが、シミュレーションの検討によって示されているこ
とに留意されたい。このことは、より短い遅延とより高
い能力を備えた、より高い信頼性を有するバースト・ベ
ースのアクセスおよび割り当てスキームにつながる。
【0022】BBAAのGERAN(GSMエッジ(エ
ンハンスト一般パケット無線サービス)無線アクセス・
ネットワークへの適用GERAN文書2E99−584
の該当部分の記載は次のとおりである。
【0023】概要と範囲GERANのこの説明は、パケ
ット切換ネットワーク上での配信用にGERANエア・
インターフェイスでの全てのベアラ・クラスの統計的多
重化を導入するために必要な、核となる新たなアイディ
アを記載している。この説明は、全体的なUMTSサー
ビス要件の支援のみに焦点を当てており、ネットワーク
・アーキテクチャの問題または回路切換サービスに取り
組んではいない。
【0024】GERANに関する新たな中心的サービス
要件(EGPRSフェイズ1と対比して)は、パケット
切換バックボーン・ネットワークを使用した会話サービ
スの支援である。この文書の焦点は、会話、リアルタイ
ム・データ、非リアルタイム・データの統計的多重化を
支援するための新たなトラフィック・チャネルおよび制
御チャネル、ならびにそれに対応する、QoSを保証す
るために必要とされる新たなMAC手順の定義である。 本明細書中で使用している頭辞語のリスト AMR 適応マルチレート ARI アクセス・リクエスト識別子 BCCH ブロードキャスト制御チャネル BEP ビット誤り確率 BFACCH バースト・ベース FACCH CCCH 共通制御チャネル CID キャリア識別子 CTS キャリア・タイム・スロット DBMCH ダウンリンク・ブロック・メッセージ・チャネル DFACCH ディム・アンド・バースト FACCH DMT ダウンリンク(バースト)メッセージ・タイプ DPRCH ダウンリンク定期予約チャネル DTCH/FS フル・レート会話用ダウンリンク・トラフィック・チャネル DTCH/HS ハーフ・レート会話用ダウンリンク・トラフィック・チャネ ル DTCH/FD フル・レート・データ用ダウンリンク・トラフィック・チャ ネル DTCH/HD ハーフ・レート・データ用ダウンリンク・トラフィック・チ ャネル EDT ダウンリンク・トラフィック終了 EEP 均等誤り保護 EGPRS エンハンスト一般パケット無線サービス EUT アップリンク・トラフィック終了 FACCH 高速付随制御チャネル FACKCH 高速受信確認チャネル FASSCH 高速割り当てチャネル FFS 今後の研究事項 FR フル・レート FRACH 高速ランダム・アクセス・チャネル GERAN GSM/EDGE無線アクセス・ネットワーク HR ハーフ・レート IP インターネット・プロトコル L1 層1(物理層) MAC 中速アクセス制御 MCS 変調および符号化スキーム MR 計測報告 MS 移動局 MSACCH 修正低速付随制御チャネル NRT 非リアルタイム OFF フレーム内オフセット PBCCH パケット・ブロードキャスト制御チャネル PCCCH パケット共通制御チャネル PDCP パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル PH フェイズ QoS サービス品質 RAB 無線アクセス・ベアラ RAN 無線アクセス・ネットワーク RDC 再割り当てダウンリンク制御 RDT 再割り当てダウンリンク・トラフィック RLC 無線リンク制御 RR 無線リソース管理 RRBP 相対的予約バースト期間 RT リアルタイム RTP リアルタイム・プロトコル RUC 再割り当てアップリンク制御 RUT 再割り当てアップリンク・トラフィック SACCH 低速付随制御チャネル SD 開始遅延 SDT ダウンリンク・トラフィック開始 SID 無音記述子 SUT アップリンク・トラフィック開始 TBF 一時的ブロック・フロー TBFI 一時的ブロック・フロー識別子 TCP 伝送制御プロトコル TFI 一時的フロー識別子 TS タイム・スロット UDP ユーザ・データグラム・プロトコル UEP 不均等誤り保護 UBMCH アップリンク・ブロック・メッセージ・チャネル UPRCH アップリンク定期予約チャネル UMT アップリンク(バースト)メッセージ・タイプ UMTS 汎用移動遠隔通信システム USF アップリンク状態フラグ UTCH/FS フル・レート会話用アップリンク・トラフィック・チャネル UTCH/HS ハーフ・レート会話用アップリンク・トラフィック・チャネ ル UTCH/FD フル・レート・データ用アップリンク・トラフィック・チャ ネル UTCH/HD ハーフ・レート・データ用アップリンク・トラフィック・チ ャネル UTRAN UMTS地球無線アクセス・ネットワーク VAD 音声活動検出
【0025】サービス要件 GERANのサービス要件はUMTSのサービス要件に
基づいており、それにGSM/AMRに基づいた最適化
された会話サービスを付加している。これらの要件は、
無線ベアラ・クラスならびに、並行ベアラ・フロー、ハ
ンドオーバ、およびUMTSコア・ネットワークとの整
列の必要性を説明している。各ベアラ・クラスに関する
特定の誤り、スループット、および遅延の要件はFFS
であるが、能力の範囲は現在のUMTS要件から明らか
である。
【0026】UMTSとの整列した無線ベアラ・クラス
の支援 会話、ストリーミング、対話およびバックグラウンドの
サービス用のUMTS無線ベアラ・クラスは、広範囲な
誤り、スループットおよび遅延の要件を備えたリアルタ
イム・サービスおよび非リアルタイム・サービスの範囲
を包含する。これらのサービスに関するGERAN要件
は、GERANの独特な特徴を取り込むために、必要に
応じて調節してUMTSと整列される。
【0027】音声サービスの要件はGSM/AMRの音
声サービスの要件に基づいている。GERAN無線ベア
ラ・クラスは、音声サービスに対して特に最適化される
であろう。
【0028】異なったQoSでの並行ベアラ・フローの
支援 GERANは、異なったQoS要件で、3つまでの並行
二方向性ベアラ・フローを支援するものとする。この能
力は、同時的な音声およびデータ・サービスならびにマ
ルチメディア・サービスの支援を可能にする。
【0029】RTサービスに関するハンドオーバ要件 音声およびリアルタイム・データ・サービスは、既存の
EGPRS再選択手順によって支援されていないQoS
の特徴を有する。GERANは、音声およびリアルタイ
ム・データ・サービスに関するネットワーク支援ハンド
オーバ手順の間に、妥当な(TBD)QoSの維持を支
援する手順を含むものとする。これらのハンドオーバ手
順の詳細は、この文書の範囲外である。
【0030】UMTSコア・ネットワークとの整列 GERANはコア・ネットワーク・インターフェイスに
対して、GERANの独特な特徴に適合させるのに必要
な変更のみを加えて、UMTSについて確立された要件
を確認する。特に、このことは、GERANがIu−p
sインターフェイスをUMTSコア・ネットワークに提
供することを要求する。
【0031】対象とする構成 ブロッキング限定配置 このコンセプトの提案は、ブロッキング限定配置につい
て最適化されたものであり、そのブロッキング限定配置
において最大の容量は、利用可能なトラフィック搬送チ
ャネルを最大限に利用することにより達成される。ブロ
ッキング限定配置においては、音声およびリアルタイム
・データ・サービスの配信用の従来の回路チャネルは、
通常のフロー中の「デッド・タイム」の期間が長いため
に非効率的である。音声活動率が約40%の音声サービ
スについては、トラフィック・チャネル・リソースの統
計的多重化で、全体的容量を増加させるかなり大きな潜
在性がある。
【0032】干渉限定配置 干渉限定システムは、妥当な総体的パフォーマンスを達
成するために、そのチャネル容量のある部分で動作しな
ければならないので、通常は、統計的多重化はほとんど
または全く容量の利益を提供しない。しかし、干渉限定
配置(たとえば、1/3再使用)は、ビーム形成および
電力制御のような技術で、ブロッキング限定になる。最
新の干渉管理技術の適用を利用する配置構成用にGER
ANを最適化することが更に適切であり、これらの技術
はこれらの配置構成を更にブロッキング限定にする。こ
のアプローチは、最大容量の利益を全ての構成において
利用可能であることを確実にする。
【0033】スペクトラムが利用可能であるときに好適
なより積極的でない再使用(たとえば、4/12) ブロッキング限定配置は一般的であり、予測可能な将来
について一般的であろう。ブロッキング限定配置は、ス
ペクトラムの利用可能性によって限定されない範囲にお
いて好適である。また、サービスの均一な質が要件であ
る範囲においても好適であるが、これは、干渉限定状態
において動作しているときに、通達範囲の「穴」がより
一般的になるからである。
【0034】全ての新たなトラフィック・チャネルおよ
び制御チャネル 本発明は、ビーム形成技術および電力制御技術と完全に
互換性のある、新たなトラフィック・チャネルおよび制
御チャネルを導入し、全ての新たなトラフィック・チャ
ネルおよび制御チャネルについてそれらの使用を可能に
する。これは、これらのチャネル上の全ての通信を2点
間で行われるように設定することによって達成される。
何れのダウンリンク送信においても、マルチキャストま
たはブロードキャストの制御メッセージあるいは制御フ
ィールドはない。
【0035】多重化の原理 統計的多重化の利益は、以下の原理の適用を通じて達成
される。
【0036】一方向性トラフィック・チャネルおよび制
御チャネル 全ての新たな制御チャネルおよびトラフィック・チャネ
ルは一方向性であり、独立の周波数ならびにアップリン
ク方向およびダウンリンク方向におけるスロット割り当
てを有している。利用可能なリソースは、必要に応じ
て、トラフィック・チャネル機能および制御チャネル機
能に動的に割り当てることができる。これは、利用可能
なリソースの割り当てにおいて最大の柔軟性を可能にす
る。特に、アップリンク・リソースの需要とダウンリン
ク・リソースの需要は独立して発生するので、会話の統
計的多重化のためには、アップリンク・チャネルとダウ
ンリンク・チャネルとの間の以前からある関係を打破す
ることが必要である。アップリンクとダウンリンクとの
間の関係を打破することは、新たなデータまたは会話が
送信に利用可能になると、割り当てに利用可能なリソー
ス・プールを最大化する。
【0037】あらゆる新たなGERANコンセプトにつ
いての主たる重要な点は、半二重移動体に費用的な利点
があるとして、これらの半二重移動体に与える影響に違
いない。比較書類は、半二重移動体の重要な点に特に取
り組んでいる。新たな制御チャネルおよびトラフィック
・チャネルは、これらの移動体の割り当てに利用可能な
トラフィック・チャネル・リソースおよび制御チャネル
・リソースのプールを最大化する方法で半二重移動体を
支援するように特に設計されている。今後の研究を待つ
更に別の重要な点は、可変アップリンク/ダウンリンク
・キャリア分離の移動体に与える影響である。
【0038】異なったタイム・スロットでのEGPRS
フェイズ1およびフェイズ2トラフィック アップリンク・チャネルとダウンリンク・チャネルを独
立して配置する必要性のために、同じタイム・スロット
でEGPRSフェイズ1およびフェイズ2(GERA
N)トラフィックを多重化することは可能ではない。こ
のトラフィックは、何れの一時点においても、個別の時
間に分割されなければならない。
【0039】異なったQoSクラスを多重化すること この提案は、全てのQoSクラスの同じチャネルへの多
重化を支援する。同じアップリンク・リソース・プール
およびダウンリンク・リソース・プールは、それらのQ
oSクラスにかかわらず、全てのフローの間で共有さ
れ、統計的多重化の利点を最大化する。
【0040】TBF確立の動作 GPRS/EGPRSの一時的ブロック・フロー(TB
F)のコンセプトは、GERANにおいて、方向、Qo
Sおよびプロトコルの属性を備えた独自のプロフィール
を有するように強化される。
【0041】TBFプロフィールの折衝 移動体とネットワークとの間のあらゆるTBFの確立前
に、それは現在のセルにおけるCCCHまたはPCCC
Hに保留接続して、EGPRSにおいて現在定められて
いる手順によって管理される。最初のTBFが確立され
ると、その属性は以下のとおり定められる。
【0042】TBFは一方向性(アップリンクまたはダ
ウンリンク)または二方向性の何れかである。音声TB
Fは通常、二方向性であろう。データTBFは一方向性
または二方向性の何れかにすることができるであろう。
上部層受信確認などのあらゆる重要な交換を必要とする
データ・トラフィックは、二方向性にすることができ、
したがって、定期トラフィックに関する反復TBF確立
のオーバーヘッドを節約する。TBFは、所望のサービ
ス品質およびベアラ・クラスと一致したQoS属性を割
り当てられる。割り当てQoS属性を与えられると、T
BFは2つのセルの間で切り換えながら、サービス破断
を最小にするために、ネットワーク指向ハンドオーバー
手順として選択されることが適切になる場合もある。
【0043】TBFはプロトコル属性を割り当てられ
る。たとえば、音声サービスについては、TBFは音声
用に最適化された物理層チャネル符号化を使用し、他の
プロトコル層と関連づけられたヘッダを抹消する。デー
タ・サービスは通常、より複雑なプロトコル機能を制御
するために、データ用に最適化された物理層チャネル符
号化と、全てのプロトコル層用のヘッダの存在を必要と
するであろう。
【0044】確立されたTBF用のMAC手順 最初のTBFが一旦確立されると、移動体は、送信する
データの有無にかかわらず、移動体に関する全てのTB
Fが解除されるまで、新たなRTトラフィック・チャネ
ルおよび制御チャネルに留まる。各TBFは、活動にか
かわらず、タイム・アウトするかネットワークによって
明確に解除されるまで有効なままである。
【0045】高速リソース割り当て用チャネル ダウンリンク方向にデータ転送がない(TBFにダウン
リンク・トラフィック・チャネルが割り当てられていな
い)ときには、移動体は高速リソース割り当て指示があ
るかどうか、共通ダウンリンク制御チャネルを監視しな
ければならない。これらの割り当て指示は、合意したQ
oS属性でデータ転送を支援するのに必要とされるよう
に、トラフィック・チャネル・リソースをTBFに割り
当てる。
【0046】TBFが有効なダウンリンク・トラフィッ
ク・チャネル割り当てを有しているときには、通常は、
代替的割り当て指示を有する高速付随制御チャネル・メ
ッセージがあるかどうか、同じ物理チャネルを監視す
る。適切なマルチ・スロット能力を備えた移動体に代わ
るものとして、移動体は、ユーザ・データ用のダウンリ
ンク・トラフィック・チャネルおよび高速割り当て指示
用の共通ダウンリンク制御チャネルの両方を監視するよ
うに求められてもよい。
【0047】移動体がダウンリンク方向において有効な
2つ以上のTBFを有しているときには、高速割り当て
指示のために、共通ダウンリンク制御チャネルおよび/
またはダウンリンク・トラフィック・チャネルの1つ
(または複数)の何れかを監視することが求められても
よい。
【0048】トラフィック・チャネル割り当て TBFがデータ転送用のダウンリンク・トラフィック・
チャネルを要求したときには、ネットワークは、データ
転送用のダウンリンク・トラフィック・チャネルを割り
振るために、移動体に高速割り当て指示を送信する。
【0049】TBFがデータ転送用のアップリンク・ト
ラフィック・チャネルを要求したときには、移動体は、
アップリンク高速アクセス制御チャネル上で高速アクセ
ス要求を送信する。ネットワークは、必要なアップリン
ク・リソースを割り振る高速割り当て指示で応答する。
【0050】全ての場合において、QoSおよびプロト
コルの属性はTBFの確立中に折衝されているので、リ
ソース要求または割り当てのパラメータに関して曖昧な
点はない。これらの属性は、TBFの間に、あるリソー
ス要求または割り当てから次のリソース要求または割り
当てまで変化しない。
【0051】タイミング整列および電力制御 少なくともTBFを確立されている限り、移動体はタイ
ミング整列に留まり、電力制御下に留まる。これは、短
縮されたバーストは誤整列を許容するには必要ないの
で、全てのアクセス・バーストが正常な長さになること
を可能にする。これはまた、各トラフィック・チャネル
割り当ての始めにこれらの機能を遂行することの余分な
オーバーヘッドを回避する。
【0052】プロトコルおよびアーキテクチャ パケット・ベアラ上で最適化された会話のユーザ、RT
およびNRTのユーザを支援するために、図2に示した
ように、最適化された会話ベアラおよびデータ・ベアラ
の要件を満たすために、2つの異なったプロトコル・ス
タックを提案する。
【0053】特定のTBFに使用されるプロトコル・ス
タックは、QoS属性と共にTBFセットアップで折衝
される。最適化された会話ベアラについては、トーク・
スパート中に、専用一方向性トラフィック・チャネルが
会話TBFに割り振られる。したがって、RLC/MA
Cヘッダは使用されていない。IP/UDP/RTPヘ
ッダ情報は会話TBFセットアップで交換され、したが
って、RFインターフェイス上の会話フレーム送信から
抹消される。よって、最適化された会話のユーザにはプ
ロトコル・スタックの陰影範囲全体が省略されるが、R
TデータおよびNRTデータのユーザには省略されな
い。RTデータおよびNRTデータのユーザについて
は、EGPRSフェイズ2のプロトコル・スタックが維
持される。RTデータ・ベアラに関する可能な最適化は
FFSである。
【0054】RLC GERANは、RLC手順を新たなRTトラフィック・
チャネルおよび制御チャネルに適合するのに必要とされ
る延長のみを付加して、EGPRSフェイズ1のRLC
を再使用する。
【0055】MAC RT MACはGERANに新たに採用されたものであ
り、この提案の高速アクセスおよび割り当て手順に基づ
く。
【0056】無線インターフェイス局面 GERAN層1はEGPRSフェイズ1の層1の強化バ
ージョンである。以下で説明するように、強化は新たな
種類のトラフィック・チャネルおよび制御チャネルの導
入に関連している。
【0057】トラフィック・チャネル設計 GERANの全てのトラフィック・チャネルは一方向性
チャネルであるものとみなされる。会話トラフィック・
チャネルにはチェーン・インターリービングが行われ、
データ・トラフィック・チャネルにはブロック・インタ
ーリービングが行われる。ハーフ・レートのトラフィッ
ク・チャネルは交番バーストを使用する。これは、半二
重移動体について多重化の大きな利点を有する。NRT
データの場合には、これはRTデータおよび音声との多
重化を容易にする。
【0058】会話、RTおよびNRTのユーザは、同じ
スロットで2つの異なったハーフ・レートのチャネルに
割り当てられることにより、タイム・スロットを共有す
る場合がある。トーク・スパートまたは「データ・スパ
ート」の継続時間中は、ハーフ・レート・チャネルまた
はフル・レート・チャネルが、特定の会話またはデータ
のユーザに割り振られる。受信者がこれらのトラフィッ
ク・チャネルを区別するために、ヘッダまたはスチーリ
ング・ビットは必要ではない。データ・チャネルに関し
ては、EGPRSフェイズ1におけるようにスチーリン
グ・ビットおよびヘッダ・フォーマットが使用されてい
るが、USFはダウンリンク上で抹消されている。
【0059】全てのトラフィック・チャネル割り当て
は、新たな制御チャネル(TCH付随制御チャネルを含
む)上でのメッセージングを通して行われる。
【0060】会話トラフィック・チャネル設計の原理 会話トラフィック・チャネルは、フル・レート・チャネ
ルおよびハーフ・レート・チャネル上でGSM/AMR
モードを支援することに基づく。GSM/AMRモード
用のフル・レート・チャネル符号化は、現在のGSM/
AMRにおけるものと同じである。ハーフ・レートのA
MRモード用のチャネル符号化は、個別の研究の結果に
応じて、8PSK変調またはQPSK変調の何れかに基
づくことになる。
【0061】インターリービング インターリービングは全ての場合において、GSM/A
MRにおけるように、40msecを超えるチェーン・
インターリービングになる。フル・レート・トラフィッ
ク・チャネルについては、インターリービングは40m
secで8回の無線バーストにわたるものであり、20
msecで4回の無線バーストのチェーン・オーバーラ
ップがある。ハーフ・レート・トラフィック・チャネル
については、インターリービングは40msecにわた
って間隔が開いた4回の無線バーストにわたるものであ
り、20msecで2回の無線バーストのチェーン・オ
ーバーラップがある。このハーフ・レート・インターリ
ービング・モードは、40msec間隔で8回のバース
トにわたる2つのハーフ・レート・チャネルのそれぞれ
に関する交番バーストの使用を説明するために、024
6/1357として記載されることがある。2つのハー
フ・レート・チャネルの間で交番する、20msec間
隔での4回の連続的バーストにわたる2つの会話フレー
ムのブロック・インターリービングの代替物は、012
3/4567インターリービングと呼ばれることがあ
る。
【0062】半二重移動体との互換性 半二重移動体は通常、それらが支援できるアップリンク
・チャネルおよびダウンリンク・チャネルの組み合わせ
に関して厳しい制約を有する。統計的多重化は、割り振
りに利用可能なリソースのより大きいプールでより効率
的に働くので、このことは重要な検討事項である。調査
は、何れか1つのタイム・スロットで1つおき以下のバ
ーストを使用するように全てのハーフ・レート・トラフ
ィック・チャネルおよび制御チャネルを定めることによ
り、半二重移動体について最良の統計的多重化効率が達
成されることを示した。ハーフ・レート会話チャネルに
関するこのバースト割り振りを以下で論ずる。
【0063】ヘッダ チャネル全体(フル・レートまたはハーフ・レートの何
れか)は、トーク・スパートの長さにわたってTBFの
専用にされているので、既存のGSM/AMRにあるも
のを超えた追加のヘッダに対する必要性はない。
【0064】半会話ブロック チェーン・インターリービングを用いると、トーク・ス
パートの最初および最後の20msec間隔において送
信された情報の半分が、通常は使用不可能である。AM
Rは、20msec毎に会話フレームのサイズが異な
る、互換性がある多数の動作モードを有しているので、
特定の会話フレームを送信するために、これらの現在使
用されていないビットについて新たなチャネル符号化を
定めることが可能である。たとえば、7.4kbpsモ
ードの動作では、単一の4.75kbpsの会話フレー
ムを符号化するために、未使用のビットの最初のブロッ
クで代替的チャネル符号化を指定することが可能であ
る。この半会話ブロックのパフォーマンスは、残りの会
話フレームのパフォーマンスよりも幾分か悪いが、通常
のトーク・スパートの品質に与える全体的影響は小さ
い。
【0065】半会話ブロックの使用は、トーク・スパー
トの開始に対する遅延を20msec削減する。半会話
ブロックでトーク・スパートを開始することにより、ト
ラフィック・チャネル上の全体的時間も20msec削
減される(チェーン・インターリービング・シーケンス
を起動するのに通常必要とされる最初の20msec間
隔に対応する)。トーク・スパートの了解度には比較的
重要ではないが、トーク・スパートの最後の会話フレー
ムについて半会話ブロックを使用することにより、トラ
フィック・チャネル上の全体的時間は更に20msec
(合計で40msec)削減される。これは、最後の有
効な会話フレームの最後の20msecの部分を送信す
る必要性を抹消することにより達成される。
【0066】制御情報のフレームを送信する余裕を持た
せるために、トーク・スパートの中間で半会話ブロック
を使用することもできるであろう。これは、「ブランク
・アンド・バースト」信号に対して「ディム・アンド・
バースト」信号と呼ばれており、会話フレーム全体を制
御情報のフレームで置き換えるものである。この「ディ
ム・アンド・バースト」のコンセプトは、以下の新たな
付随制御チャネルとして導入される。
【0067】トーク・スパートの最初のバースト GSMにおいては、インターリービングは、20mse
c毎に発生する無線ブロック境界で始まらなければなら
ない。各トーク・スパートはトラフィック・チャネルに
特定的に割り当てられているので、この20msecの
粒度を維持する必要はない。トーク・スパートがあらゆ
るバーストで始まることを許容することは、割り当て粒
度が20msec〜10msec削減されるので、ハー
フ・レート・チャネルについてトーク・スパートの開始
に対する平均遅延を約5msec改善する。割り当て粒
度は20msec〜5msec削減されるので、フル・
レート・チャネルに関する平均的改善は約7.5mse
cである。
【0068】AMR VADおよびハンドオーバー 現在のAMR VADおよびハンドオーバー間隔は、会
話の統計的多重化を備えたシステムにおける最適なパフ
ォーマンスを提供するようには設計されていない。これ
らは両方とも、トーク・スパート発生率を大幅に上昇さ
せる(これは、RT制御チャネルでの負荷の上昇を引き
起こす)ことなく、トーク・スパートの平均的長さを削
減するための今後の研究の候補である。たとえば、ハン
ドオーバー間隔を7フレームから2または3などのより
少ない数に削減することは可能なはずである。これが、
制御チャネルの負荷または会話クリッピングの発生にど
のように影響するかはまだ分かっていない。
【0069】データ・トラフィック・チャネル設計の原
理 データ・トラフィック・チャネルは、EGPRSについ
て定められたMCS1からMCS9のチャネル符号化ス
キームを再使用しながら、会話トラフィック・チャネル
との完全な互換性を有するように設計されている。
【0070】インターリービング フル・レート・データ・チャネルについて、インターリ
ービングはEGPRSにおいて定められた0123/4
567ブロック・インターリービングである。TBFは
明確に再割り当てされるまではチャネルを排他的に使用
するので、EGPRSから逸れる必要性はない。
【0071】ハーフ・レート・データ・チャネルについ
ては、インターリービングは0246/1357ブロッ
ク・インターリービングであり、ここで各データ・ブロ
ックは4回の連続的な奇数または偶数バースト(交番バ
ースト)にわたってインターリーブされる。
【0072】半二重移動体との互換性 ハーフ・レート会話セクションにおけるように、ハーフ
・レート・データ・トラフィック・チャネルは、ハーフ
・レート会話トラフィック・チャネルと同じ統計的多重
化効率の利点を有する。
【0073】ヘッダ チャネル全体(フル・レートまたはハーフ・レートの何
れか)は、データ・スパートの長さにわたってTBFの
専用になっているので、既存のEGPRSにあるものを
超えた追加のヘッダに対する必要性はない。USFは未
使用であり、他の目的のために定義し直すことができる
であろう。TFIは定義されたこのアプローチにおいて
は同様に未使用であるが、セクション0で定義されたよ
うに、ARIおよび/またはTBFIで置き換えられた
場合に、追加データ多重化オプションのための潜在値を
有する。
【0074】トーク・スパートの最初のバースト 上記のように、データ・チャネルはあらゆる割り当てら
れたバーストでデータ・スパートを開始してもよく、ト
ーク・スパートについてと同じ、データ・スパートの開
始に対する遅延における改善を提供する。
【0075】トラフィック・チャネルの定義 以下のトラフィック・チャネルを定義する。
【0076】フル・レート会話用のダウンリンク・トラ
フィック・チャネル(DTCH/FS)。このチャネル
は、8バースト・チェーン・インターリービングを備え
た全タイム・スロットを含む。このチャネルは、GMS
K変調と不均等な誤り保護を使用する。
【0077】ハーフ・レート会話用のダウンリンク・ト
ラフィック・チャネル(DTCH/HS)。このチャネ
ルは、4バースト・チェーン・インターリービングを備
えた交番バースト上のタイム・スロットの1/2からな
る。タイム・スロットのチャネル1は偶数番号のバース
トを含み、チャネル2は奇数番号のバーストを含む。変
調スキームおよび符号化スキームは指定される。
【0078】フル・レート・データ用のダウンリンク・
トラフィック・チャネル(DTCH/FD)。このチャ
ネルは、4バースト・ブロック・インターリービングを
備えたタイム・スロット全体を含む。EGPRSフェイ
ズ1変調スキームおよび符号化スキーム(MCS1〜M
CS9)はこれらのブロックに使用される。USFは解
放されている。
【0079】ハーフ・レート・データ用のダウンリンク
・トラフィック・チャネル(DTCH/HD)。このチ
ャネルは、4バースト・ブロック・インターリービング
を備えた交番バースト上のタイム・スロットの1/2か
らなる。タイム・スロットのチャネル1は偶数番号のバ
ーストを含み、チャネル2は奇数番号のバーストを含
む。EGPRSフェイズ1変調スキームおよび符号化ス
キーム(MCS1〜MCS9)は、これらのブロックに
使用される(4回の交番バースト)。USFは解放され
ている。
【0080】フル・レート会話用のアップリンク・トラ
フィック・チャネル(UTCH/FS)。このチャネル
は、8バースト・チェーン・インターリービングを備え
たタイム・スロット全体を含む。このチャネルはGMS
K変調および不均等な誤り保護を使用する。
【0081】ハーフ・レート会話用のアップリンク・ト
ラフィック・チャネル(UTCH/HS)。このチャネ
ルは、4バースト・チェーン・インターリービングを備
えた交番バースト上のタイム・スロットの1/2を含
む。タイム・スロットのチャネル1は偶数番号のバース
トを含み、チャネル2は奇数番号のバーストを含む。変
調スキームおよび符号化スキームは指定される。
【0082】フル・レート・データ用のアップリンク・
トラフィック・チャネル(UTCH/FD)。このチャ
ネルは、4バースト・ブロック・インターリービングを
備えたタイム・スロット全体を含む。EGPRSフェイ
ズ1変調スキームおよび符号化スキーム(MCS1〜M
CS9)は、これらのブロックに使用される。
【0083】ハーフ・レート・データ用のアップリンク
・トラフィック・チャネル(UTCH/HD)。このチ
ャネルは、4バースト・ブロック・インターリービング
を備えた交番バースト上のタイム・スロットの1/2を
含む。タイム・スロットのチャネル1は偶数番号のバー
ストを含み、チャネル2は奇数番号のバーストを含む。
EGPRSフェイズ1変調スキームおよび符号化スキー
ム(MCS1〜MCS9)は、これらのブロック(4回
の交番バースト)に使用される。
【0084】ハーフ・レート・トラフィック・チャネル
構造 ハーフ・レート・トラフィック・チャネルは、タイム・
スロットの偶数番号のバースト(チャネル1)または奇
数番号のバースト(チャネル2)の何れかを含む。ハー
フ・レート・トラフィック・チャネルのこの偶数または
奇数バーストの割り振りは、マルチフレームにおいて変
えられない。現在のGSMトラフィック・チャネルにつ
いて、バースト割り振りは、奇数バーストと偶数バース
トとの間のマルチフレーム内で13フレーム毎に交番す
ることは注目に値する。バースト割り振りにおけるこの
変化は、半二重移動体との最大の互換性のために必要で
ある。
【0085】データ・トラフィック・チャネルについて
は、MSACCHはなく、タイム・スロットで割り振ら
れた全てのバーストはトラフィックに利用可能である。
【0086】会話トラフィックおよびデータ・トラフィ
ックの多重化 2つの異なったハーフ・レート・トラフィック・チャネ
ル(会話またはデータ)を、2つの異なったフェイズに
割り当ててもよい。すなわち、タイム・スロットの奇数
番号のバーストまたは偶数番号のバーストである。会話
トラフィック・チャネル(ハーフ・レートまたはフル・
レート)は、トーク・スパートの継続時間にわたって会
話ユーザに割り振られる。単純化された一定の割り振り
手順が、データ・スパートの継続時間にわたってデータ
・トラフィック・チャネル全体(フル・レートまたはハ
ーフ・レートの何れか)をTBFに連続的に割り振る。
【0087】トーク・スパート中にフル・レート会話ユ
ーザとの多重化はなく、データ・スパート中にフル・レ
ート・データ・ユーザとの多重化はない。フル・レート
会話またはデータ・スパートが終了した後に、対応する
タイム・スロットが、フル・レートまたはハーフ・レー
トの音声またはデータTBFへの割り振りに利用可能で
ある。
【0088】リアルタイム制御チャネル設計 新たなRT制御チャネルは、音声データ・サービスおよ
びリアルタイム・データ・サービスの統計的多重化を遂
行するのに必要な高速リソース割り振りを提供する。バ
ースト・ベースの競合アクセス手順は、RT制御チャネ
ルに保留接続されたMSが、アップリンク・トラフィッ
ク・フローが未作動から作動に移行するとき(すなわち
次のトーク・スパートが会話ユーザについて始まると
き)は常に、アップリンク・リソースに信号で知らせる
ことを可能にする。移動体のアクセス要求識別子、AR
Iは、アクセス・バーストにおいて送信されて、ネット
ワークが直ちに接続競合の解決を行うことを可能にす
る。ネットワークは、ダウンリンクにおける単一バース
ト高速割り当てメッセージにもARIを含む。5mse
c粒度での高速再試行は、単一バースト・アクセスおよ
び高速割り当てスキームの強度を高める。高速再割り当
ておよび終了は、リソースを割り振ったり割り振り直
し、RT TBFのQoSを満足する能力をネットワー
クに提供する。
【0089】制御チャネル機能 既存のBCCHまたはPBCCHは、移動体がGERA
Nにアクセスするのに必要なブロードキャスト情報を提
供する。既存のCCCHまたはPCCCHは、最初のT
BFの属性を折衝し、アクセスに必要なパラメータをR
T制御チャネルに伝達する能力を提供する。音声、RT
データまたはNRTデータTBFに一旦入ると、以下の
機能が必要になる(例外が列挙されていない限り)。
【0090】アクセス要求 移動体は、TBFに代わってアップリンク・リソースを
要求する能力を有していなければならない。
【0091】トラフィックおよび制御チャネル割り当て ネットワークは、移動体に対してトラフィックおよび制
御チャネル割り当て(アップリンクおよびダウンリンク
・リソースの両方について)を行う能力を有していなけ
ればならない。
【0092】エンド・オブTBF制御 移動体は、ネットワークに特定のTBFを終了するよう
に要求する能力を有していなければならない。ネットワ
ークは、移動体に直ちにTBFを終了するように指示す
る能力を有していなければならない。
【0093】ネットワーク指示の受信確認 移動体は、速やかなリソースの割り振りを確実にするの
に必要なあらゆる再試行手順を起動するために、トラフ
ィックおよび制御チャネル割り当ておよびエンド・オブ
TBF指示の受信確認をする能力を有していなければな
らない。
【0094】タイミング進行および電力制御 ネットワークは、タイミング進行および電力制御のあら
ゆる必要な調節を、移動体に信号で知らせることができ
なければならない。
【0095】ハンドオーバー信号 移動体が音声データまたはRTデータについて確立され
たTBFを有している場合には、それはハンドオーバー
手順に選択されるのが適切である。この場合に、移動体
は、隣接するセルの定期的な管理報告をネットワークに
提供するように要求される。ネットワークは、サービス
の中断を最小にするために、ハンドオーバー中およびそ
の後に、移動体をRT制御チャネルの制御下に維持する
ために適切な、必要なハンドオーバー指示を移動体に送
信する。
【0096】追加TBFの折衝 移動体またはネットワークの何れかが、移動体の多重ス
ロット能力に従って、RT制御チャネルの制御下にある
間に追加TBFの折衝を始めることが可能でなければな
らない。特に、RT制御チャネルの制御下にある間に、
制御信号用のデフォールト・データTBFを確立するこ
とが可能でなければならない。
【0097】AMR信号 音声TBF中に、ネットワークが移動体に定期AMRモ
ード命令を送信することが可能でなければならない。ダ
ウンリンク・トーク・スパート外の音声TBF中に、ネ
ットワークが移動体に定期的SID情報を送信すること
が可能でなければならない。
【0098】音声TBF中に、移動体がネットワークに
定期的なAMRモード要求を送信することが可能でなけ
ればならない。アップリンク・トーク・スパート外の音
声TBF中に、移動体がネットワークに定期的SID情
報を送信することが可能でなければならない。
【0099】RLC信号 RLC信号は、たとえば、ack/nackメッセージやBEP
計測値を含んでもよい。
【0100】ダウンリンク方向での通信の過程における
データTBF中に、移動体がネットワークに定期的RL
C制御メッセージを送信することが可能でなければなら
ない。
【0101】アップリンク方向での通信の過程における
データTBF中に、ネットワークが移動体に定期的RL
C制御メッセージを送信することが可能でなければなら
ない。
【0102】RLC制御メッセージの送信を要求する方
向に、データ・トラフィック・チャネルがTBFに既に
割り振られている場合には、既存のRLC手順は、RL
C制御メッセージがRLCデータ・フレームと自由に多
重化されることを既に可能にしている。
【0103】制御チャネル設計の原理 統計的多重化を可能にするRT制御チャネルの核となる
機能は、高速アクセス、割り当ておよび受信確認であ
る。以下の原理が、これらの機能の高速パフォーマンス
を確実にする。
【0104】バースト・ベースのチャネル 全ての高速アクセス、割り当ておよび受信確認チャネル
は、単一バーストのメッセージを使用する。これは、5
msec毎の送信機会で、ビーム・ステアリングおよび
電力制御手順との互換性のための高容量、二点間送信、
ならびに良好な一時的粒度を確実にする。
【0105】アクセス要求識別子 各移動体は、RT制御チャネル上でのアクセスおよび割
り当て手順の間に、独特な識別子としてARIを割り当
てられている。ARIをアクセス・バーストに含めるこ
とにより、ネットワークは、GPRSおよびEGPRS
におけるようにトラフィック・チャネル上での競合解決
手順を待つのではなく、直ちに競合解決を行う。ネット
ワークは、ARIを含む単一バーストの割り当てメッセ
ージで直ちに応答してもよい。
【0106】ハーフ・レート・チャネルおよびフル・レ
ート・チャネル 高速アクセス・チャネル、割り当て・チャネルおよび受
信確認チャネルは、通常、所与のスロットにおける全て
のバーストを備えたフル・レート・チャネルを割り振ら
れている。それに代えて、これらのチャネルは、スロッ
トにおける全ての奇数バーストまたは全ての偶数バース
トの何れかを使用して、ハーフ・レート・チャネルとし
て割り振られてもよい。
【0107】特に、高速アクセス・チャネルは競合アク
セスのために完全に割り振られていることに留意された
い。ネットワークは、USFを単一の競合機会に対して
ブロードキャストしない。USFを監視する必要はない
ので、これは特定の状況においてアクセスの試みを行う
ために待機するに当たって、最大40msecまで節約
する。
【0108】高速再試行 全てのフル・レートのアクセス・チャネル、割り当てチ
ャネルおよび受信確認チャネルは5msecの粒度を有
しているので、最大5msecに1回までこれらの手順
の速やかな再試行を可能にする。ハーフ・レート・チャ
ネルは10msecの粒度を有する。これらのチャネル
の誤り率が高くても、アクセス手順および割り当て手順
は速やかに、かつ、効率的に行うことができる。なお、
バースト間のフェーディング相関を削減または抹消する
ために、これらのチャネルでは周波数ホッピングが望ま
しい。
【0109】高速制御チャネル割り当て 高速アクセス・チャネル、割り当てチャネルおよび受信
確認チャネルはTBFの確立時に割り振られて、再割り
当てされない限りはTBFを通して使用され続ける。
【0110】付随制御チャネル定義 移動体が、制御信号が必要とされる方向でトラフィック
・チャネル上で作動している間に、必要な制御チャネル
機能を支援するために、いくつかの新たな付随制御チャ
ネルが定められる。
【0111】高速付随制御チャネル(FACCH) FACCHは、0に定められた各トラフィック・チャネ
ルと関連づけられている。したがって、ダウンリンク・
フル・レート会話チャネルでのFACCHについては、
DTCH/FSと関連づけられたFACCHはFACC
H/DFSと呼ばれる。他のFACCHチャネルはそれ
と一貫した名称を付される。GSM AMRベアラにお
けるように、標準的FACCH符号化が使用される。
【0112】ディム・アンド・バーストFACCH(D
FACCH) DFACCHは、0に定められた各トラフィック・チャ
ネルと関連づけられている。したがって、UTCH/F
Sと関連づけられたDFACCHはDFACCH/UF
Sと呼ばれる。他のDFACCHチャネルはそれと一貫
した名称を付される。
【0113】DFACCH符号化は、本発明を超えた今
後の研究を待つ。
【0114】バースト・ベースのFACCH(BFAC
CH) BFACCHは、0に定められた各トラフィック・チャ
ネルと関連づけられている。したがって、DTCH/F
Sと関連づけられたBFACCHはBFACCH/DF
Sと呼ばれる。他のBFACCHチャネルはそれと一貫
した名称を付される。
【0115】バースト・ベースの制御メッセージは、ト
ラフィック・チャネル上にある間に、高速アクセス、割
り当ておよび受信確認のための単一バーストの会話また
はデータと入れ替わってBFACCH上を送信される。
BFACCHは、新たなトレーニング・シーケンスまた
はスチーリング・ビットを使用して、会話トラフィック
またはデータ・トラフィックから区別される。BFAC
CHチャネル符号化は今後の研究を待つ。
【0116】修正低速付随制御チャネル(MSACC
H) MSACCHは、0に定められた各トラフィック・チャ
ネルと関連づけられている。したがって、DTCH/F
Sと関連づけられたMSACCHはMSACCH/DF
Sと呼ばれる。他のMSACCHチャネルはそれと一貫
して名称を付される。
【0117】MSACCHは、定期的に予約されたバー
ストのセットであり、GSM会話トラフィック・チャネ
ルについて定義したSACCHと同じ構造を有する。
【0118】ブロック・ベースの信号メッセージ、たと
えば、隣接セル計測報告は、MSACCH上を送信され
る。
【0119】共通アップリンク制御チャネルの定義 高速ランダム・アクセス・チャネル(FRACH) FRACHは、単一バーストの高速競合アクセス・メッ
セージを送信するように設計されている。FRACH上
のトラフィックは、RACHおよびPRACHから分離
されている。FRACH上でアクセスする移動体は時間
整列されているものと推測されるので、FRACHバー
ストでのガード期間はより短く、メッセージ・サイズは
より大きい。FRACH上の最大メッセージ長はTBD
である。
【0120】FRACHは全てのバースト(フル・レー
ト)上の完全なタイム・スロットか、交番バースト(ハ
ーフ・レート)上の半分のタイム・スロットの何れかを
含む。
【0121】高速受信確認チャネル(FACKCH) FACKCHは、ネットワークからの割り当ておよび終
了指示の受信確認を行うために、単一バーストのメッセ
ージを送信するように設計されている。FACKCH送
信は予約されたバーストにおいて発生する。
【0122】単一バーストの受信確認メッセージは、R
PBPスキームを使用してポーリング・ベースで、FA
CKCH上で送信される。これは、多バースト・ベース
の割り当て/受信確認シーケンスが20msecのブロ
ック期間内で完了されることを可能にし、リアルタイム
な統計的多重化の速度と信頼性を改善する。
【0123】FACKCHは、全バースト(フル・レー
ト)上の完全なタイム・スロット、または交番バースト
(ハーフ・レート)上の半分のタイム・スロットの何れ
かを含む。
【0124】アップリンク定期予約チャネル(UPRC
H) UPRCHは、定期的に更新する必要がある信号メッセ
ージ、たとえば、SID_更新および隣接セル計測報告
を送信するのに使用される。信号メッセージ(たとえ
ば、持続時間480ms)がMSACCH上で完全に送
信される前に、トラフィック・チャネルが放棄される
(たとえば、トーク・スパートが終了したとき)可能性
がある。UPRCHは、アップリンク・トラフィック・
チャネルが解除されたときの、MSACCH信号連続性
のために設計されている。
【0125】UPRCHはアップリンク・トラフィック
・チャネルの割り当て時に解除され、アップリンク・ト
ラフィック・チャネルの解除時毎に再割り当てされる。
【0126】UPRCHは、全バースト(フル・レー
ト)上の完全なタイム・スロット、または交番バースト
(ハーフ・レート)上の半分のタイム・スロットの何れ
かを含む。ネットワークは、アップリンク・トーク・ス
パートにない各音声TBFについて、フル・レートのU
PRCH上の26バースト毎に1つのバーストを予約す
る。26個の音声TBFは、フル・レートのUPRCH
を同時に共有することができる。
【0127】アップリンク・ブロック・メッセージ・チ
ャネル(UBMCH) UBMCHは、RRBPのようなスキームにおけるポー
リングされた予約バーストを使用して、ブロック(4バ
ースト)メッセージ、たとえばRLC信号用に設計され
ている。
【0128】共通ダウンリング制御チャネルの定義 高速割り当てチャネル(FASSCH) FASSCHは、MSにダウンリンク・トラフィックが
割り振られていないときに、単一バーストの割り当てメ
ッセージおよび終了メッセージを送信するように設計さ
れている。ダウンリンク・トラフィック・チャネル、ダ
ウンリンク制御チャネル、アップリンク・トラフィック
・チャネル、およびアップリンク制御チャネルを割り当
てるために、異なったメッセージが使用される。
【0129】FASSCHは、全バースト(フル・レー
ト)上の完全なタイム・スロット、または交番バースト
(ハーフ・レート)上の半分のタイム・スロットのの何
れかを含む。
【0130】ダウンリンク定期予約チャネル(DPRC
H) DPRCHは、定期的に更新する必要がある信号メッセ
ージ、たとえば、SID_更新、時間進行、および電力
制御を送信するのに使用される。信号メッセージ(たと
えば、持続時間480ms)がMSACCH上で完全に
送信される前に、トラフィック・チャネルが放棄される
(たとえば、トーク・スパートが終了したとき)可能性
がある。DPRCHは、ダウンリンク・トラフィック・
チャネルが解除されたときの、MSACCH信号連続性
のために設計されている。
【0131】DPRCHは、ダウンリンク・トラフィッ
ク・チャネルが割り当てられたときに解除され、ダウン
リンク・トラフィック・チャネルの解除時毎に再割り当
てされる。
【0132】DPRCHは、全バースト(フル・レー
ト)上の完全なタイム・スロット、または交番バースト
(ハーフ・レート)上の半分のタイム・スロットのの何
れかを含む。ネットワークは、ダウンリンク・トーク・
スパートにない各音声TBFについて、フル・レートの
DPRCH上の26バースト毎に1つのバーストを予約
する。26個の音声TBFは、フル・レートのDPRC
Hを同時に共有することができる。
【0133】ダウンリンク・ブロック・メッセージ・チ
ャネル(DBMCH) DBMCHは、ブロック(4バースト)メッセージ、た
とえば、RLC信号、ハンドオーバー指示などのために
設計されている。
【0134】共通制御チャネルの多重化 FRACH、FACKCH、UPRCH、FASSCH
およびDPRCHは、フル・レート制御チャネルまたは
ハーフ・レート制御チャネルの何れであってもよい。フ
ル・レート制御チャネルは、各マルチフレームにおいて
全てのバーストを使用する。ハーフ・レート制御チャネ
ルは、各マルチフレームにおいて、あらゆる奇数バース
トまたはあらゆる偶数バーストの何れかを使用する。
【0135】これらのチャネルは、同じフル・レート・
チャネルまたはハーフ・レート・チャネル上では多重化
されない。
【0136】2つの異なったハーフ・レート制御チャネ
ルまたはトラフィック・チャネルは、スロットの2つの
異なったフェイズ(全て奇数または全て偶数)に割り当
ててもよい。ハーフ・レートの制御チャネルに関するバ
ースト割り振りは、ハーフ・レート・トラフィック・チ
ャネルに関するバースト割り振りと互換性があり同一で
あることに留意されたい。
【0137】他の共通制御チャネルとのDBMCHおよ
びUBMCHの多重化はFFSである。
【0138】TBF(GPRSフェイズ1)の定義は、
RTサービスを支援するように強化される。各RT T
BFは、二方向性(たとえば、会話)または一方向性
(たとえば、最良努力データ)の何れであってもよい。
RT TBFの当初の確立は、PCCCHまたはCCC
Hで行われる。各RT TBFは、関連づけられたTB
Fプロフィールを有する。TBFセットアップ中のRT
TBFプロフィールの折衝は、QoS要件と、RAB
によって支援されたプロトコル・スタックとを含む。
【0139】最初のTBFセットアップ中に交換される
追加情報は、以下のものを含む。一時的MSアクセス要
求識別子、ARIは、ネットワークによって割り振ら
れ、MSに送信される。
【0140】キャリア情報(周波数ホッピング・シーケ
ンスを含む)は、PBCCH/BCCH上でのブロード
キャスト・メッセージ、または明確な信号の何れかによ
って、MSに伝達される。詳細はFFSである。
【0141】TBF識別子(TBFI)は、TBFに要
求される都度、MSに割り当てられる。
【0142】TBF未作動タイマは、RTデータTBF
およびNRTデータTBFについて折衝される。これ
は、RT会話TBFについて任意選択である(FF
S)。
【0143】RT TBFが一旦確立されると、RT制
御チャネルのセット、すなわち、アップリンク信号用の
FRACH、FACKCH、UBMCHおよびUPRC
H、ならびにダウンリンク信号および制御用のFASS
CH、DBMCHおよびDPRCHに割り当てられる。
UPRCH(またはDPRCH)は、UTCH(または
DTCH)が解除される都度、再割り当てされてもよ
い。残りの制御チャネル、すなわち、アップリンク用の
FRACH、FACKCHおよびUBMCH、ならびに
ダウンリンク用のFASSCHおよびDBMCHは、T
BFの継続時間にわたって再割り当てする必要はない。
【0144】RT TBFと関連づけられたアップリン
ク・トラフィックおよび/またはダウンリンク・トラフ
ィックは、高速アクセス手順および高速割り当て手順を
使用して独立して作動される。追加RT TBFおよび
NRT TBFは、RT制御チャネルで折衝し確立する
ことができる。
【0145】確立された二方向性TBFは、TBF未作
動、DL作動、UL作動、ならびにDLおよびUL作動
の4つの状態を有する。単一の二方向性RT TBFの
状態移行図は、図6に示されている。一方向性RT T
BFおよびNRT TBF(EGPRSフェイズ1にお
いて定義されている)に関する状態移行は、状態のサブ
セットであり、二方向性RT TBFと関連づけられた
許容可能な移行である。
【0146】RT TBF状態定義 確立された二方向性RT TBFは、図6に示したよう
に4つの状態を有する。チャネルの割り振りも、図5
(表1)に示されている。
【0147】RT TBF状態:DL未作動 この状態においては、TBFについてMSに割り当てら
れたアップリンク・トラフィック・チャネルまたはダウ
ンリンク・トラフィック・チャネルはない。MSおよび
ネットワークは、アップリンク・トラフィックとダウン
リンク・トラフィックを独立して開始するか、新たなT
BFをセットアップするか、現在のTBFを終了する
か、MSに関連づけられた全てのTBFを終了してもよ
い。ネットワークは、共通制御チャネルをMSに再割り
当てしてもよい。
【0148】タイマはRT TBF毎にこの状態に関連
づけてもよく、ダウンリンク・トラフィックおよびアッ
プリンク・トラフィックの終了後の適合性のある時間に
わたって、MSがTBFの確立された状態にあることを
許容する。これによって、ダウンリンク・トラフィック
またはアップリンク・トラフィックのフローが短時間内
に再開した場合に、RT TBFプロフィールの再折衝
が回避される。
【0149】RT TBF状態:DL作動 この状態においては、MSはRT TBFと関連づけら
れたダウンリンク・トラフィック・チャネルに割り当て
られる。ダウンリンクの単一バーストのメッセージはB
FACCHを使用して送信される。他のダウンリンク信
号および制御メッセージは、FACCHおよび/または
MSACCHを使用して送信される。
【0150】アップリンク信号および制御メッセージ
は、MSに割り当てられたアップリンク共通チャネル上
で搬送されて、MSが確立している場合がある並行TB
F間で共有される。
【0151】新たなTBFは、RT制御チャネル上で開
始されてもよい。
【0152】RT TBF状態:UL作動 この状態においては、MSはRT TBFと関連づけら
れたアップリンク・トラフィック・チャネルに割り当て
られる。
【0153】アップリンクの単一バーストのメッセージ
はBFACCHを使用して送信される。他のアップリン
ク信号および制御メッセージは、FACCHおよび/ま
たはMSACCHを使用して送信される。
【0154】ダウンリンク信号および制御メッセージ
は、MSに割り当てられたダウンリンク共通制御チャネ
ル上で搬送され、MSが確立している場合がある並行T
BF間で共有される。
【0155】新たなTBFは、RT制御チャネル上で開
始されてもよい。
【0156】RT TBF状態:DLおよびUL作動 この状態においては、MSは、RT TBFと関連づけ
られた、アップリンク・トラフィック・チャネルおよび
ダウンリンク・トラフィック・チャネルに割り当てられ
る。
【0157】ダウンリンクおよびアップリンク両方の単
一バーストのメッセージは、BFACCHを使用して送
信される。他の信号および制御メッセージは、FACC
Hおよび/またはMSACCHを使用して送信される。
【0158】新たなTBFはRT制御チャネル上で開始
されてもよい。
【0159】単一RT TBF状態移行と関連づけられ
た手順 RT TBFと関連づけられた状態移行を行うために、
一連の手順が定められている。図6(表2)は、各単一
のRT TBF状態移行と関連づけられた手順、および
関係する適用可能な状態とを示している。この手順に関
する定義とメッセージ・フローを、以下で更に説明す
る。
【0160】制御メッセージ アップリンク信号および制御メッセージ 図7(表3)は、アップリンク信号および制御メッセー
ジの要約ならびに使用される制御チャネルを示してい
る。
【0161】アクセス要求 この単一バーストのメッセージは、UTCHが割り振ら
れている場合にBFACCH上で送信され、それ以外の
場合には、FRACH上を送信される。その用途および
内容をセクション0で更に説明する。
【0162】割り当ての受信確認 単一バーストのメッセージのこのセットは、UTCHが
割り振られている場合にBFACCH上で送信され、そ
れ以外の場合にはFACKCH上を送信される。これら
の用途および内容は、その問題のみを扱うセクションに
おいて後でさらに説明する。
【0163】AMRモード要求 AMRモード要求(2ビット)は、UTCHが割り振ら
れている場合に帯域内で送信される。それ以外の場合に
は、UPRCH上で送信され、他の定期信号メッセー
ジ、たとえば、SID更新および隣接セル計測方向と多
重化される。これらのメッセージの多重化の詳細はFF
Sである。
【0164】SID更新 SID更新はUPRCH上で送信され、AMRモード要
求および隣接セル計測報告と多重化される。
【0165】隣接セル計測報告 これはUTCHが割り振られている場合にはMSACC
H上で送信され、それ以外の場合には、UPRCH上で
送信されて、他の定期信号メッセージ、たとえば、SI
D更新およびAMRモード要求と多重化される。
【0166】RLC信号 RLC信号は、EGPRSフェイズ1 RLC手順に従
って、UTCHまたはUBMCH上で送信される。
【0167】TBF終了要求 この単一バーストのメッセージはBFACCHまたはF
RACH上で送信される。その用途および内容は以下で
更に詳細に説明する。
【0168】ダウンリンク信号および制御メッセージ 図8(表4)は、ダウンリンク信号および制御メッセー
ジの要約、ならびに使用されるRT制御チャネルを示し
ている。
【0169】割り当て 全ての割り当てメッセージはバースト・ベースである。
これらは、DTCHが割り振られている場合にBFAC
CH上で送信され、それ以外の場合にはFASSCH上
で送信される。それらの用途および内容は以下で更に詳
細に説明する。
【0170】AMRモード命令 AMRモード命令(2ビット)は、DTCHが割り振ら
れている場合に帯域内で送信される。それ以外の場合に
は、DPRCH上で送信され、他の定期信号メッセー
ジ、たとえば、SID更新およびタイミング進行と多重
化される。これらのメッセージの多重化の詳細はFFS
である。
【0171】SID更新 SID_更新はDPRCH上で送信され、AMRモード
命令およびタイミング進行と多重化される。
【0172】ハンドオーバー指示 ハンドオーバー指示は、DTCHが割り振られていると
きにFACCH上で送信され、それ以外の場合には、D
BMCH上で送信される。
【0173】RLC信号 RLC信号は、EGPRSフェイズ1 RLC手順にし
たがって、DTCHまたはDBMCH上で送信される。
【0174】タイミング進行 タイミング進行は、DTCHがMSに割り振られている
場合にはMSACCH上で送信され、それ以外の場合に
は、DPRCH上で送信される。
【0175】電力制御 電力制御は、DTCHがMSに割り振られている場合に
MSACCH上で送信され、それ以外の場合にはDPR
CH上で送信される。
【0176】TBF終了命令 この単一バーストのメッセージは、MSによって確立さ
れた単一のTBFまたは全てのTBFを終了するため
に、ネットワークによってBFACCHまたはFASS
CH上で送信される。その内容は以下で更に詳細に説明
する。
【0177】ダウンリンク・バースト・メッセージ内容 図9(表5)は、ダウンリンク・バースト・メッセージ
の要約とその内容を示している。
【0178】UTCH割り当て このメッセージは、指定されたTBF(TBFIによっ
て特定)毎にUTCHを割り振るために使用される。高
速競合解決についてはARIフィールドが含まれる。
【0179】UTCH割り当て繰り延べ このメッセージは、指定されたTBF(TBFIによっ
て特定)に関してUTCHの割り当てを遅延させるため
に使用される。遅延フィールドは、移動体が再度試みる
前に、アップリンク・リソースの割り当てを待たなけれ
ばならない期間を示している。
【0180】DTCH割り当て このメッセージは、指定されたTBF(TBFIによっ
て特定)毎にDTCHを割り振るために使用される。R
RBPフィールドは、受信確認を送信する予約されたバ
ーストを示すために使用される。
【0181】UPRCH割り当て このメッセージは、MSにUTCHが割り当てられてい
ないときに、アップリンク定期信号についてUPRCH
をMSに割り振るために使用される。UPRCHは、U
TCHが解除されて、MSACCH上の定期アップリン
ク信号がUPRCHで継続する必要があるときに、再割
り当てされる。
【0182】DPRCH割り当て このメッセージは、MSにDTCHが割り当てられてい
ないときに、ダウンリンク定期信号についてDPRCH
をMSに割り振るために使用される。DPRCHは、D
TCHが解除されて、MSACCH上の定期ダウンリン
ク信号がDPRCHで継続する必要があるときに、再割
り当てされる。
【0183】FRACH割り当て このメッセージは、高速競合アクセスについてアップリ
ンクFRACHをMSに割り振るために使用される。F
RACHは最初のTBFセットアップでMSに割り当て
られ、通常は確立されたTBFの継続時間にわたって変
更されない。
【0184】FACKCH割り当て このメッセージは、ポーリングされるときに、予約され
たバースト上で受信確認を送信することについて、アッ
プリンクFACKCHをMSに割り振るために使用され
る。FACKCHは、最初のTBFセットアップでMS
に割り当てられて、通常は確立されたTBFの継続時間
にわたって変更されない。
【0185】FASSCH割り当て このメッセージは、割り当てメッセージを監視すること
について、ダウンリンクFASSCHをMSに割り振る
ために使用される。FASSCHは、最初のTBFセッ
トアップでMSに割り当てられて、通常は確立されたT
BFの継続時間にわたって変更されない。
【0186】TBF終了命令 このメッセージは、MSによって確立された1つのTB
F(TBFIによって特定)または全てのTBF(TB
FI=0)を終了するために、ネットワークによって使
用される。
【0187】アップリンク・バースト・メッセージの内
容 図10(表6)は、アップリンク・バースト・メッセー
ジの要約とその内容を示している。
【0188】アクセス要求 このメッセージは、指定されたTBF(TBFIによっ
て特定)毎にUTCHを要求するために、MSによって
使用される。
【0189】UTCH/DTCH/UPRCH/DPR
CH/FRACH/FACKCH/FASSCHの受信
確認 MSは、トラフィック・チャネル割り当てと制御チャネ
ル割り当てを受信確認するために、このメッセージのセ
ットを使用する。
【0190】TBF終了受信確認 MSは、TBF終了命令の受信確認をするためにこのメ
ッセージを使用する。
【0191】TBF終了要求 MSは、MSによって確立されたあるTBFまたは全て
のTBF(TBFI=0)の終了を要求するためにこの
メッセージを使用する。
【表1】
【0192】上記のBBAA方法は、GERANにおけ
るリアルタイム・サービスおよび非リアルタイム・サー
ビスに対するアクセスおよび割り当て用のシステムに、
次のように適用されてきた。次の4つのサブセクション
は、音声、リアルタイム・データおよび非リアルタイム
・データを統計的に多重化するシステムにおいて、アッ
プリンク・トラフィック・チャネル・リソースおよびダ
ウンリンク・トラフィック・チャネル・リソース(それ
ぞれ、UTCHおよびDTCH)のリアルタイムなスケ
ジューリングを行うのに必要な、4つの核となる手順を
説明している。データの各フローは、TBF(一時的ブ
ロック・フロー)と呼ばれている。アクセスの要求は、
高速ランダム・アクセス・チャネル(FRACH)で発
生する。トラフィック・チャネル割り当ては、移動体が
ダウンリンク・トラフィック・チャネルにない場合の共
通高速割り当てチャネル(FASSCH)、または継続
するダウンリンク・トラフィックから単一バーストをス
チールするバースト・ベースの高速付随制御チャネル
(BFACCH)の何れかで発生する。トラフィック・
チャネル・ブロックの4個のバーストの1つは、空白に
されてバースト・ベースの制御メッセージで置き換えら
れる。割り当てに対する受信確認は、移動体がアップリ
ンク・トラフィック・チャネルにない場合の共通高速受
信確認チャネル(FACKCH)、またはBFACCH
の何れかで発生する。アップリンク(ダウンリンク)ト
ーク・スパートまたはデータ・スパートの終わりに、ネ
ットワークは、移動体とネットワークとの間の低速付随
制御信号の継続性を許容するために、アップリンク(ダ
ウンリンク)定期予約チャネル[UPRCH(DPRC
H)]を再割り振りする。
【0193】アップリンク・トラフィック開始(SU
T) 図11に示したように、移動局(MS)は、TBFと関
連づけられたアップリンク・トラフィック・フローを開
始するために、SUT手順を使用する。アップリンク・
トラフィック・フローは、GERAN方法を使用してネ
ットワークの一部である基地局に向けられる。
【0194】アップリンク・トラフィック(EUT)終
了 図12に示したように、ネットワークおよびMSは、T
BFと関連づけられたアップリンク・トラフィック・フ
ローを終了するために、EUT手順を使用する。
【0195】ダウンリンク・トラフィック(SDT)開
始 図13に示したように、ネットワークは、TBFと関連
づけられたダウンリンク・トラフィック・フローを開始
するために、SDT手順を使用する。
【0196】ダウンリンク・トラフィック(EDT)終
了 図14に示したように、ネットワークは、TBFと関連
づけられたダウンリンク・トラフィック・フローを終了
するために、EDT手順を使用する。
【0197】アップリンク・トラフィック再割り当て
(RUT) 図15に示したように、ネットワークは、新たなアップ
リンク・トラフィック・チャネルをTBFと関連づけら
れたMSに割り当てるために、RUT手順を使用する。
【0198】ダウンリンク・トラフィック再割り当て
(RDT) 図16に示したように、ネットワークは、新たなダウン
リンク・トラフィック・チャネルをTBFと関連づけら
れたMSに割り当てるために、RDT手順を使用する。
【0199】アップリンク制御再割り当て(RUC) 図17に示したように、ネットワークは、新たなアップ
リンク制御チャネルをMSに割り当てるために、RUC
手順を使用する。
【0200】ダウンリンク制御再割り当て(RDC) 図18に示したように、ネットワークは、新たなダウン
リンク制御チャネルをMSに割り当てるために、RDC
手順を使用する。
【0201】TBF終了(ET) 図19に示したように、あるTBFまたは全てのTBF
を終了するために、ET手順が使用される。TBF終了
手順は、他の全てのシナリオに関する誤りのケースに使
用してもよい。割り当て中にいつ誤りが発生しても、M
Sまたはネットワークの何れかが、TBF終了メッセー
ジを使用して、継続手順を打ち切る。
【0202】パフォーマンス結果 EGPRSフェイズIIにおけるハーフ・レート・チャ
ネルのインターリービングについて EGPRSフェーズIIの無線ブロック(RT−EGP
RS)ハーフ・レート・チャネルを、4個の連続的バー
スト上にインターリーブする(0123/4567イン
ターリービングと称する)か、4個の交番バースト上に
インターリーブする(偶数/奇数インターリービングま
たは0246/1357インターリービングと称する)
ことが可能である。
【0203】インターリービング・スキームの選択は、
次の点の検討に基づく。現在の半二重動作、トーク・ス
パート開始における遅延量、プレイ・アウト遅延の長
さ、音声およびデータ・トラフィックの多重化量、およ
びリンク・レベル・パフォーマンス。
【0204】次に、両方のインターリービング・アプロ
ーチのパフォーマンスを、シナリオ4(音声ユーザのた
めの統計的多重化支援)の動作仮定の下で、上記の範囲
において評価する。
【0205】半二重動作 より高い効率性は、リソースのより大きいプールが割り
当てに利用可能であるときに、統計的多重化を通して達
成できる。しかし、半二重(すなわち、タイプI)移動
局は、アップリンク方向およびダウンリンク方向に割り
当てることができるチャネルを制約する。これは、トラ
フィック・チャネルおよび制御チャネルの割り当てに利
用可能なリソースに影響する。半二重移動局によって課
されるリソースの制約は、活動の異なった期間中におけ
るその機能に応じて異なる場合がある。考慮される活動
の期間は次の通りである。
【0206】何れの方向においてもトラフィックがない
−アップリンク制御チャネルの割り当ては、ダウンリン
ク制御チャネルによって制約され、その逆もある。
【0207】ダウンリンクのみにおけるトラフィック−
ダウンリンク・トラフィック・チャネルの割り当ては、
アップリンク制御チャネルによって制約され、その逆も
ある。
【0208】アップリンクのみにおけるトラフィック−
アップリンク・トラフィック・チャネルの割り当ては、
ダウンリンク制御チャネルによって制約され、その逆も
ある。
【0209】両方向におけるトラフィック−アップリン
ク・トラフィック・チャネルの割り当ては、ダウンリン
ク・トラフィック・チャネルによって制約され、その逆
もある。
【0210】説明的な例として、アップリンク・トーク
・スパートが進行中であり、ダウンリンク・トーク・ス
パートが始まったばかりである場合を考える。図22
は、0246/1357インターリービングが行われた
と仮定する時、クラス1の移動局用のダウンリンク・ト
ーク・スパートを割り振ることができるハーフ・レート
・チャネルを示している。移動体がアップリンク・タイ
ム・スロット5(ダウンリンク・タイム・スロット0と
重なる)で、奇数(1357)バースト中に作動してい
ると仮定すると、ダウンリンクでは、タイム・スロット
3〜7では偶数バーストを割り振り、タイム・スロット
0〜4では奇数バーストを割り振ることができる。した
がって、ダウンリンク上の16個の可能なハーフ・レー
ト・チャネルのうち10個に割り当てることができる。
連続的バースト(01234/4567)インターリー
ビングを使用する場合には、移動局を、ダウンリンク上
で16個の可能なハーフ・レート・チャネルのうち7個
に割り当てることができるだけである(図21参照)。
図22および23は、クラス8の移動局に関する対応す
るリソース利用可能性を示している。両方の場合に、こ
れらのクラスの移動局について、トラフィック・チャネ
ルの割り当てに利用可能なリソースのプールは、024
6/1357インターリービングで行う方が0123/
4567インターリービングで行う場合よりも43%大
きいことを観察できる。
【0211】図20は、クラス1(半二重、単一スロッ
ト可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)のMS
用のダウンリンク・トーク・スパートを割り振ることが
できるリソース・プールを示している。交番(奇数/偶
数)バースト上でインターリービングが実行される4バ
ースト・インターリービングを使用するものとする。
【0212】図21は、クラス1(半二重、単一スロッ
ト可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)のMS
用のダウンリンク・トーク・スパートを割り振ることが
できるリソース・プールを示している。連続的バースト
上でインターリービングが実行される4バースト・イン
ターリービングを使用するものとする。
【0213】図22は、クラス8(半二重、ダウンリン
ク4スロット可能、Tta=4、Trb=1、Ttb=Tra
0)のMS用のダウンリンク送信を割り振ることができ
るリソース・プールを示している。交番バースト上でイ
ンターリービングが実行されるものとする4バースト・
インターリービングを使用する。
【0214】図23は、クラス8(半二重、ダウンリン
ク4スロット可能、Tta=4、Trb=1、Ttb=Tra
0)のMS用のダウンリンク送信を割り振ることができ
るリソース・プールを示している。連続的バースト上で
インターリービングが実行される4バースト・インター
リービングを使用するものとする。
【0215】図24は、クラス1(半二重、単一スロッ
ト可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)のMS
についてダウンリンク・トーク・スパートを開始できる
バーストを示している。交番バースト・インターリービ
ングを使用するものとする。
【0216】図25は、クラス1(半二重、単一スロッ
ト可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)のMS
についてダウンリンク・トーク・スパートを開始できる
バーストを示している。連続的バースト・インターリー
ビングを使用するものとする。
【0217】トーク・スパート開始の遅延 再び、アップリンク・タイム・スロット5(ダウンリン
ク・タイム・スロット0と重なる)での奇数(135
7)バースト中に作動している移動体の場合を考える。
次に、ダウンリンク上では、タイム・スロット3〜7で
偶数バーストを、タイム・スロット0〜4では奇数バー
ストを割り振ることができる。図24は、0246/1
357インターリービングを使用するときに、クラス1
の移動局について、その間に、ダウンリンク・トーク・
スパートが開始する場合があるバーストを示している。
図6は、0123/4567インターリービングを使用
するときに、その間に、ダウンリンク・トーク・スパー
トが開始する場合があるバーストも示している。
【0218】クラス1の移動体に割り当てることができ
る(二重制約の下で)、ダウンリンク上で利用可能なハ
ーフ・レート・チャネルを与えられると、以下のことが
観察できる。
【0219】送信の開始時における粒度(図24および
図25参照) 図24および25の粒度は、インターリービング・シー
ケンスがあらゆるバーストで開始できると仮定されてい
る場合には、0123/4567インターリービングに
ついては40msであり、0246/1357インター
リービングについては10msである。
【0220】開始に対する平均遅延(図24および25
参照) 図24および図25における平均遅延は、0123/4
567インターリービングについては20msであり、
0246/1357インターリービングについては5m
sである。
【0221】プレイ・アウト遅延 図26は、単一タイム・スロットでのハーフ・レートの
会話チャネルとデータ・チャネルを示しており、「偶
数」バースト上でチェーン・インターリービングを行う
ものとするハーフ・レート会話ユーザについてトーク・
スパートの開始が示されている。
【0222】トーク・スパートがバースト0で始まるよ
うに割り当てられていると仮定する。0246/135
7インターリービングは、バースト0、2における最初
の会話フレームのハーフ・ブロック送信で始まる。01
23/4567インターリービングは、バースト0、
1、2、3における最初の2つの会話フレームの送信で
始まる。図26は、0246/1357インターリービ
ングについて、会話フレーム0、1、2、3、4、5お
よび6が、バースト2、6、10、16、20、24お
よび28の終わりでそれぞれ受信機で利用可能になるこ
とを示している。図28は、0123/4567インタ
ーリービングに関する対応する利用可能性が、バースト
3、3、11、11、20、20、29それぞれの終わ
りにあることを示している。図27は、異なったインタ
ーリービング・アプローチでの会話フレームの到着とプ
レイ・アウトの瞬間を示している表である。図27にお
いては、バースト0の終了は0.0msで発生する。プ
レイ・アウト遅延は、あらゆるマルチフレーム中の会話
フレームの何れか1つによって被った最大遅延によって
決定されることに留意されたい。したがって、図27か
らは、これら2つのスキームはプレイ・アウト遅延とい
う意味では同等であることが観察されうる。0246/
1357インターリービングについては、プレイ・アウ
ト遅延は会話フレーム3によって決定され、0123/
4567インターリービングについては、会話フレーム
1および6によって決定される。何れの場合にも、遅延
はバースト0の送信後14msecである。
【0223】図28は、単一のタイム・スロットでのハ
ーフ・レートの会話チャネルおよびデータ・チャネルを
示しており、トーク・スパートの開始は、0123/4
567インターリービングを使用するものとするハーフ
・レート会話ユーザについて示されている。
【0224】音声トラフィックおよびデータ・トラフィ
ックの多重化 各タイム・スロットには2つのハーフ・レート・チャネ
ルがある。トーク・スパートに関して、ハーフ・レート
音声ユーザにハーフ・レート・トラフィック・チャネル
の一方が割り当てられると、他方のハーフ・レート・チ
ャネルは音声トラフィックまたはデータ・トラフィック
に利用可能である。図26および図28は、タイム・ス
ロットの一方のハーフ・レート・チャネルが会話に使用
される場合には、他方のハーフ・レート・チャネルはデ
ータに使用されることを示している。ハーフ・レート・
チャネル上のデータ転送については、EGPRSフェイ
ズIについて標準化された変調スキームおよび符号化ス
キーム(MCS−1〜MCS−9)が、0123/45
67インターリービングおよび0246/1357イン
ターリービングの両方に適用可能である。したがって、
音声トラフィックおよびデータ・トラフィックを多重化
する能力は、両方のインターリービング・アプローチに
ついて同等である。
【0225】リンク・レベル・パフォーマンス 理想的な周波数ホッピングが使用される場合には、両方
のインターリービング・アプローチのリンク・レベル・
パフォーマンスは同等である。しかし、非理想的周波数
ホッピングがあるか、周波数ホッピングがないのであれ
ば、エラー・パフォーマンスは異なることが予想され
る。結果として得られるハーフ・レート・チャネルのエ
ラー・パフォーマンスを評価するために、0123/4
567インターリービングおよび0246/1357イ
ンターリービングでシミュレーションを実行した。
【0226】シミュレーションの仮定は次のとおりであ
る。 7.4kbpsAMRボコーダ・モード(クラス1aビ
ット=48、クラス1bビット=48、クラス2ビット
=52);均等誤り保護(EEP);クラス1aビット
でCRCを使用;破壊率1/3のたたみ込み符号化;Q
PSK変調;典型的アーバン(TU)モデル、バッド・
アーバン(BU)モデルおよびヒリー地勢(terrain)
(HT)モデル;理想的周波数ホッピングおよび無周波
数ホッピング。
【0227】24ビットUSFおよび124ビット符号
化ヘッダが、2つの会話フレームからの符号化されたビ
ットからなる4個のバーストの各セットにおいて使用さ
れる。しかし、様々な遅延スプレッド上でのiFHと非
FHとの間のパフォーマンスの相対的相違は、これらの
USFおよびヘッダが抹消されたならば、大きくは異な
らないと思われる。
【0228】ハーフ・レート・チャネルに関する2つの
異なったインターリービング・スキームのパフォーマン
スは、図27の表に要約されている。理想的周波数FH
では、0246/1357インターリーバのパフォーマ
ンスは、0123/4567インターリーバよりも若干
悪い。しかし、無周波数ホッピングでは、提案されたイ
ンターリービング・スキーム(0246/1357)
は、低速・フェーディングの通常アーバン・チャネルに
ついて、0123/4567インターリーバ上で1.0
dBの利得を示す。本発明によるインターリーバは、高
速フェーディング・チャネルにおいてさえ0.4〜0.
8dBの適度な利得を示す。
【0229】図29は、QPSK変調での2つのインタ
ーリービング・スキームのパフォーマンスを示した表で
ある。
【0230】要約すれば、ハーフ・レート・チャネルに
関する交番(0246/1357)バースト・インター
リービングは、次の利点を提供する。移動局クラスによ
って課される半二重の制約の下での統計的多重化のため
のより大きいリソース・プール。トーク・スパートの開
始に対するより少ない遅延。周波数ホッピングがないと
きか、周波数ホッピング非理想的なときの、よりよいリ
ンク・レベル・パフォーマンス。音声およびデータ、な
らびに会話に関するプレイ・アウト遅延を多重化する能
力は、両方のインターリービング・アプローチについて
同等である。したがって、0246/1357は何らペ
ナルティなしに大きな利点を提供し、EGPRSフェイ
ズIIハーフ・レート・チャネルについて好適なアプロ
ーチであると結論される。
【0231】バースト・エラー・パフォーマンス アップリンクとダウンリンクのバースト・エラー・パフ
ォーマンスを評価するために、アップリンクおよびダウ
ンリンクのバースト・ベースのメッセージが、6CRC
ビットによって保護された28情報ビットを含むと仮定
した。ここで選択したエラー補正符号は、制約長5の1
/3レートたたみ込み符号である。GMSK変調を仮定
し、トレーニング・シーケンスは26ビットからなる。
これらの仮定は、これらのシミュレーションに関する例
示として使用しているだけであって、制御メッセージの
最終的設計に対応するものではないことをお断りしてお
く。図30には、単一バーストのメッセージのワード・
エラー・パフォーマンスに関するシミュレーション結果
が示されている。2本の曲線が描かれているが、一方は
単一アンテナの場合(ダウンリンクを表しているとみな
すことができる)であり、他方は2ブランチ・アンテナ
の場合(アップリンクに適用可能)である。C/I=9
dB(「最悪のケース」とみなすことができる)につい
ては、ダウンリンクのBLERは0.1であり、一方、
アップリンクでは0.01である。これらの値は、ラン
ダム・アクセス・チャネルのシミュレータへの入力とし
て使用された。
【0232】アクセスおよび割り当ての方法およびシス
テムのパフォーマンス シミュレーション・モデル このセクションでは、提案した技術のパフォーマンスに
関するシミュレーション結果を示す。音声トラフィック
のみを検討する。音声活動モデルについては指数オン・
オフ・モデルを使用している。オン期間の平均は1se
cであり、オフ期間の平均は1.35secであって、
平均音声活動は42.5%となる。パフォーマンスの計
量としては、アクセスおよび割り当ての周期が40ms
ec以内に完了されない確率(アクセス失敗確率)を選
択した。この時間は、ダウンリンク・メッセージが送信
されてMSによって読まれるのにかかる時間を含む(割
り当て遅延)。アップリンク・メッセージおよびダウン
リンク・メッセージの両方が単一バーストの送信に基づ
く。
【0233】システムのパフォーマンスは、捕獲効果の
仮定に大きく依存する。ランダム・アクセス・チャネル
にかかる適度な負荷の下では、2つ以上のアクセス・バ
ーストが受信基地局に同時に到着することが発生し得
る。この場合に、これらのアクセス・バーストの1つ
(または2つ以上)が首尾よく復号されることがあり得
るが、これを捕獲という。捕獲は、アロハ・ベースのラ
ンダム・アクセス・スキームのパフォーマンスを改善す
ることがよく知られている。通常、大きく異なった電力
レベルでいくつかのバーストが受信機に到着し、それら
のうち最も強いものが受信機を捕獲する、電力捕獲モデ
ルが考えられる。しかし、受信された電力がほとんど同
じである場合でさえ、捕獲は改善された信号処理を通し
て可能である。これらの方法がFFSである。ここで、
以下のシナリオの結果を説明する。 無捕獲 電力捕獲(多くても1つのメッセージが回復できるだけ
である)
【0234】以下の説明においては、ランダム・アクセ
ス・メカニズムのパフォーマンスに関するシミュレーシ
ョン結果を示す。各シミュレーション・ポイントは、固
定数の通話に関する10回のシミュレーション・ランに
対応する。各ランは、実際の音声トラフィックの15分
間をシミュレートする。4個の状態を有する指数バック
オフ・アルゴリズムを仮定する。トーク・スパートが一
旦生成されると、アクセス・メッセージは次の利用可能
なランダム・アクセス・バーストにおいて直ちに送信さ
れる。MSが次の5msecに受信確認を受信しない場
合には、次のランダム・アクセス・スロットが確率α-1
でアクセスされるが、ここでαはバックオフ・アルゴリ
ズムのベースである。これらのシミュレーションについ
て、無捕獲の場合にはアルゴリズムのベースは2であ
り、捕獲が考慮される場合には1.2である。第2/第
3のアクセス/割り当ての失敗の後に、アクセス確率は
それぞれα-2またはα-3に下げられる。3回を超える失
敗が発生した場合には、アクセス確率はそれ以上には下
げられない。バックオフ・アルゴリズムは、重負荷の下
でプロトコルの不安定さを避けるための方法である。代
替的な安定化技術も可能であり、それらがFFSであ
る。
【0235】図31は、無捕獲ケースに関するシミュレ
ーション結果を示しており、アクセス失敗確率が10-2
の値を超えないのであれば、最大12件の同時通話しか
支援できない。図32は、電力捕獲ケースに対応してお
り、同じ要件の下で、10-2を超えるアクセス失敗確率
なしに、最大60通話を支援できる。
【0236】ブロック・ベースの割り当てとの比較 20msecのダウンリンク粒度に基づくアクセス・ア
ルゴリズムのパフォーマンスもシミュレートされてい
る。この技術によれば、アップリンク・アクセス・メッ
セージを任意に送信する必要があるMSは、次の40m
secに8個の利用可能なランダム・アクセス・バース
トのうち3個を選択して、それらの全てにおいて「ファ
イア」する。基地局は4個のアップリンク・アクセス・
メッセージを収集し(20msec以内に)、次の20
msecに、ダウンリンク上の4バーストのインターリ
ーブされたメッセージで、成功したMSに応答する。こ
の技術の主たる利点は、インターリービング深度が増加
したことによる(単一バースト・ベースのダウンリンク
送信に比べて)、ダウンリンク送信の強度が高まってい
ることである。
【0237】これらのシミュレーションにおいては、単
一バーストの送信について10%の値が仮定されている
のに対して、CIR=9dB(TU50、理想的周波数
ホッピング)に関するダウンリンクBLERは0.4%
と仮定されている。ここでの仮定は、最大4個の割り当
て/受信確認メッセージが4バースト・ダウンリンク・
メッセージで送信できるということである。個々のメッ
セージの符号化は、単一バーストの場合と同じである
(6CRCビット、および4試行ビットを有する1/3
レートのたたみ込み符号)。しかし、単一メッセージ内
での多数の移動局への割り当ての送信は、低パッキング
のために非効率的であり、スマート・アンテナおよび電
力制御を使用する配備とは互換性がない。更に、ブロッ
ク・ベースのスキームでは、40ms遅延収支は第1の
20msの時間内のアクセス試行によってのみ満足させ
ることができる。第2の20ms時間内のアクセス試行
は無駄であり、アクセス・チャネルにかかる負荷を上昇
させるだけである。その結果、このスキームのパフォー
マンスも、緩和された60ms遅延収支で検討する。
【0238】全体的なアクセス遅延は、最良ケースのシ
ナリオにおいて、最小アクセス遅延は40msecにな
る(トーク・スパートが生成された瞬間から、基地局が
アップリンク・アクセス・メッセージの受信を首尾よく
受信確認するまで)という事実によって、大幅に増大さ
れる。(3,8)アルゴリズムに関するパフォーマンス
結果は、無捕獲および電力捕獲について図33および3
4にそれぞれ示した。このスキームについて、2つのパ
フォーマンスのインデックスを使用した。最初のインデ
ックスは40msec内におけるアクセス失敗の確率
(バースト・ベースのスキームについて)、および60
msec内におけるアクセス失敗の確率である。第1の
基準(40msec)に関する10-2の目標値は、何れ
の場合においても満たされない。基準を60msecに
緩和することにより、同じランダム・アクセス・チャネ
ルで、無捕獲では最大15通話を支援することが可能で
あり、電力捕獲では最大30通話を支援することが可能
である。
【0239】本発明による捕獲技術を利用することによ
り、40msecの遅延収支で、単一バースト・ベース
のアクセスおよび割り当てチャネル上における60を超
える同時通話を支援することが可能である。これは、6
0/2.35の成功アクセス率=1秒当たり25.5回
のアクセスに対応する。20msecの粒度に基づくス
キームは、少なくとも60msecの遅延収支を必要と
する。対話は、付加的な20msecの遅延を受け容れ
ることはできない。シミュレートされた結果は、提供さ
れたバースト・ベースのアクセスおよび割り当てが、よ
り短い遅延収支で大きなパフォーマンスの利点を提供す
ることを示している。更に、バースト・ベースのアクセ
スおよび割り当てチャネルには、積極的再使用、スマー
ト・アンテナおよび電力制御を効率的に配備して、オー
バーヘッド効率を更に改善してもよい。
【0240】EGPRSフェイズIIにおける音声の統
計的多重化のための能力および制御チャネル・オーバー
ヘッド この部分では、統計的多重化のための制御チャネル・オ
ーバーヘッド要件を説明し、ブロッキング限定配備にお
ける回路音声上で達成可能な能力利得を示す。
【0241】会話モデル オン・オフ・モデル 長さTの平均トーク・スパートと、長さSの平均無音時
間とを有するオン・オフ会話モデルを仮定する。特に、
このセクションで与える結果に関しては、T=1.0s
ecおよびS=1.35secを使用する。
【0242】音声活動検出(VAD) 統計的多重化に適した適切な音声活動検出器を設計しな
ければならない。VADは、VADの出力でのトーク・
スパート継続時間および無音継続時間が以下のように修
正されるように、トーク・スパートにハングオーバー
(H)時間を課す。 T(VAD)=T+H S(VAD)=S−H
【0243】160msecのハングオーバー間隔につ
いて、結果T(VAD)=1.16sec、およびS
(VAD)=1.19secが得られる。
【0244】利得の多重化 上記の会話モデルでは、(S(VAD+T(VAD))
/T(VAD)=2.03によって制限される。実際に
達成可能な多重化利得は、遅延抑制および制御チャネル
・オーバーヘッドによって更に制限される。制御チャネ
ル・オーバーヘッドを計算するために、キャリア配備は
nキャリアを備えていると仮定する。 同時通話の件数=Gx(1−c)xN ここで、G=統計的多重化利得 c=制御オーバーヘッドに必要なチャネルの部分 N=チャネル数 =フル・レート・チャネルについては8n(nキャリア) =ハーフ・レート・チャネルについては16n(nキャリ ア)
【0245】第1の推定として、Gx(1−c)=1.
5、すなわち、制御チャネル・オーバーヘッドを考慮し
た後に、回路音声に対する50%の利得であると仮定す
る。この因数は、制御チャネル・オーバーヘッドを計算
するためだけに仮定していることに留意されたい。実際
に達成可能な利得は以下に示す。
【0246】統計的多重化に関する制御チャネル・オー
バーヘッドの計算 上記のEGPRSフェーズIIについて特に定められた
制御チャネルに制御関数をマップする
【0247】アップリンク制御チャネル:提供される負
荷および能力 FRACHでのアクセス・レート アップリンク・トーク・スパート毎に、すなわちT+S
の時間にわたって、1つのアクセスが必要である。すな
わち、FRACHでのランダム・アクセス・レートはF
RACH=1/(T+S)バースト/sec/通話であ
る。
【0248】FRACHの能力は、1秒当たり25.5
アクセスであると計算されている(ETSI捕獲モデ
ル)。
【0249】ポーリングされたバースト・アクセス・レ
ート ダウンリンク・トラフィック割り当ておよび制御チャネ
ル割り当てに関する高速受信確認、ならびにアップリン
ク制御チャネル割り当ては、バースト・メッセージ・チ
ャネル上で搬送される。許容可能な割り当て遅延を確実
にするために、高速バースト・メッセージ・チャネルの
利用は、60%または1秒当たり120バースト未満に
維持する。以下のメッセージがこのチャネルで搬送され
る。 ダウンリンク割り当てへのACK(ダウンリンク・トー
クスパート毎に1つ)。 ダウンリンク制御チャネル割り当てへのACK(ダウン
リンク無音時間毎に1つ)。 アップリンク制御チャネル割り当てへのACK(アップ
リンク無音時間毎に1つ) よって、提供される予約バースト・メッセージ・レート
は3/(T+S)バースト/sec/通話である。
【0250】予約された定期的割り振り AMRモード要求+AMR SID更新+隣接セル計測
は、予約された定期的割り振りで搬送される。必要なレ
ートは、あらゆるアップリンク無音時間において120
msec当たり1バースト=8(S/T+S))バース
ト/sec/通話であると仮定する。
【0251】最初のSID更新および定期的割り振りに
関する遅延要件は厳格ではないと更に仮定し、したがっ
て、これらのチャネルは頻繁に利用されてもよい。ま
た、能力は、1秒当たり200バーストまたは50ブロ
ックであると仮定する。
【0252】ダウンリンク制御チャネル:提供される負
荷および能力 高速バースト・メッセージ・レート ダウンリンク・トラフィック・チャネル割り当て、なら
びにアップリンク・トラフィックおよび制御チャネル割
り当てに関する高速メッセージは、バースト・メッセー
ジ・チャネルで搬送される。許容可能な割り当て遅延を
確実にするために、高速バースト・メッセージ・チャネ
ルの利用は60%未満、または1秒当たり120バース
トに維持する。以下のメッセージがこのチャネル上で搬
送される。 ダウンリンク・トラフィック・チャネル割り当て(ダウ
ンリンク・トーク・スパート毎に1つ) アップリンク・トラフィック・チャネル割り当て(アッ
プリンク・トーク・スパート毎に1つ) アップリンク制御チャネル割り当て(アップリンク無音
時間毎に1つ) よって、提供される予約バースト・メッセージ・レート
は3/(T+S)バースト/sec/通話である。
【0253】定期的割り振り AMRモード要求+AMR SID更新+タイミング更
新+電力制御 命令は予約された定期割り振り上で搬送される。必要な
レートはダウンリンク無音時間毎に120msec当た
り1バースト=8(S/(T+S))バースト/sec
/通話と仮定する。
【0254】また、最初のSID更新および定期的割り
振りの遅延要件は厳格ではなく、そのためこれらのチャ
ネルは頻繁に利用される場合があるものと仮定する。更
に、能力は1秒当たり200バーストまたは50ブロッ
クであるものと仮定する。単一バーストのフォーマット
がダウンリンク上で定められていない限り、このトラフ
ィックの全てをブロックで搬送しなければならず、その
結果、大幅に高いオーバーヘッドになる。
【0255】制御チャネル・オーバーヘッド 上記で提供したメッセージ・トラフィックおよび制御チ
ャネル能力の仮定に基づいて、図35の制御オーバーヘ
ッドの計算表に示されたオーバーヘッド値を計算した。
図35は、配備されたキャリアの数の関数としての、ハ
ーフ・レートの会話チャネル用の制御オーバーヘッド・
スロットの計算表を示している。
【0256】シミュレーションの結果から次の結論が得
られる。アップリンク・オーバーヘッドが優先である。
制御に使用されていないダウンリンク・スロットは、デ
ータ用の付加的な能力を可能にする。制御オーバーヘッ
ドは総スロットの約15%である(ダウンリンク上で1
0%)。制御オーバーヘッドを削減し高速割り当てを提
供するために、単一バーストのダウンリンク・メッセー
ジのフォーマットが必要とされる。
【0257】ブロッキング限定配備における能力 制御チャネル・オーバーヘッドの計算から、ハーフ・レ
ートの会話に関する制御チャネル・オーバーヘッドは約
15%であると結論することができる。図36を参照す
ると、フル・レートの会話に関する統計的多重化能力の
表が示されている。図37には、類似の表が示されてい
るが、これはハーフ・レートの会話に関する統計的多重
化能力についての表である。
【0258】図36および37の表においては、多重化
利得の控えめな仮定を得るために、制御チャネルについ
て25%のオーバーヘッドを使用した。欄2は、欄1の
キャリアの数に対応したスロット(またはハーフ・スロ
ット)の数を示している。これは、搬送できる回路モー
ド音声通話の数でもある。欄3は、統計的多重化に利用
可能なスロットの数を示している。これは、欄2のスロ
ット(またはハーフ・スロット)の数の0.75倍とし
て得られる(すなわち、制御チャネル・オーバーヘッド
が原因の25%の削減)。
【0259】欄4および5は、会話の統計的多重化のシ
ミュレーションから得られる結果を示している。シミュ
レーションの仮定は次のとおりである。 ブロッキング限定 アップリンクおよびダウンリンクの割り当てについて送
受信切換器の制約なし高容量ランダム・アクセス・チャ
ネル 会話モデル:T=1.0sec、S=1.35sec ハングオーバー時間H=160ms、その結果得られる
活動因子(T+H)/(T+S)=1.16/2.35
=0.49
【0260】スロット(またはハーフ・スロット)の数
が多いときには、(S+T)/(T+H)=2.03の
限界に近づく統計的多重化利得が達成される。たとえ
ば、280/144=1.94である。しかし、回路音
声上の利得は制御チャネル・オーバーヘッドを考慮しな
ければならない。したがって、その結果得られる利得
は、280/192=1.43(すなわち43%)であ
る。図36および37に示した表から、ブロッキング限
定配備においては、25〜50%の範囲にある能力利得
は、回路音声と比較される統計的多重化で達成可能であ
ると結論した。これは、以前のシステムおよび方法に対
して大きな利点である。
【0261】このように、無線システムにおいてリアル
タイムまたは非リアルタイム音声およびデータ・トラフ
ィックを統計的に多重化する、新しく有利なシステムお
よび方法を開示してきたことが理解されるであろう。本
発明は、その好適な実施形態に言及して特に例示して説
明してきたが、当業者には、形態、詳細および応用の変
更をその実施形態において行えることが理解されるであ
ろう。したがって、特許請求の範囲は、本発明の真の主
旨および範囲から逸脱しない、形態、詳細および応用の
かかる変更の全てを包含することを、出願人は意図して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動局送受信機および中央基地局送受信機を備
えたGERANシステムのブロック図である。
【図2】前GERANシステムおよびGERANシステ
ム用のユーザ・プレーン・プロトコル・スタックの図で
ある。
【図3】それぞれが多様な種類の4個のチャネルに分割
された2個のマルチフレームの図である。
【図4】本発明によるシステムの状態図である。
【図5】図4の情報を表す別の方法である状態表であ
る。
【図6】表形式でのRT TBF状態図である。
【図7】表形式でのメッセージとアップリンクとの相互
作用の図である。
【図8】表形式でのダウンリンク信号および制御メッセ
ージの要約の図である。
【図9】表形式でのダウンリンク・バースト・メッセー
ジの内容の図である。
【図10】表形式でのアップリンク・バースト・メッセ
ージの内容の図である。
【図11】アップリンク・トラフィック開始手順中の、
GERAN技術を使用した、ネットワークの移動局と基
地局との間のメッセージの一時的ブロック・フローの図
である。
【図12】アップリンク終了手順中の、GERAN技術
を使用した、ネットワークの移動局と基地局との間のメ
ッセージの一時的ブロック・フローの図である。
【図13】ダウンリンク開始手順中の、GERAN技術
を使用した、ネットワークの移動局と基地局との間のメ
ッセージの一時的ブロック・フローの図である。
【図14】ダウンリンク終了手順中の、GERAN技術
を使用した、ネットワークの移動局と基地局との間のメ
ッセージの一時的ブロック・フローの図である。
【図15】本発明および先行技術による、通信の単一バ
ースト・ベースの送信のリンク・パフォーマンスをシミ
ュレートした結果のプロットである。
【図16】本発明による無捕獲ケースに関してシミュレ
ートした結果のプロットである。
【図17】本発明による電力捕獲ケースに関してシミュ
レートした結果のプロットである。
【図18】本発明および先行技術による無捕獲ケースの
(3、8)アルゴリズムに関してシミュレートした結果
のプロットである。
【図19】本発明による電力捕獲ケースの(3、8)ア
ルゴリズムに関してシミュレートした結果のプロットで
ある。
【図20】本発明の一通信技術による、ダウンリンク割
り当ての図である。
【図21】本発明の別の通信技術による、ダウンリンク
割り当ての図である。
【図22】図20と類似であるが異なったローディング
での、ダウンリンク割り当ての図である。
【図23】図21と類似であるが異なったローディング
での、ダウンリンク割り当ての図である。
【図24】クラス1の移動局についてダウンリンク・ト
ーク・スパートが開始するバーストを示した図である。
【図25】図24とは異なった状態の下で、クラス1の
移動局についてダウンリンク・トーク・スパートが開始
するバーストを示した図である。
【図26】ハーフ・レートの会話のトーク・スパートの
開始は「偶数」バースト上でのチェーン・インターリー
ビングを用いるものとする、単一のタイム・スロットで
のハーフ・レートの会話チャネルおよびデータチャネル
の図である。
【図27】異なったインターリービング・アプローチで
の、会話フレームの到着およびプレイ・アウトの瞬間を
示した表である。
【図28】トーク・スパートの開始は、0123/45
67インターリービングを用いるものとするハーフ・レ
ートの会話ユーザについて示されている、単一のタイム
・スロットでのハーフ・レートの会話チャネルおよびデ
ータ・チャネルの図である。
【図29】QPSK変調を用いた2つのインターリービ
ング・スキームのパフォーマンスを示した表である。
【図30】 単一バースト・メッセージのワード・エラ
ー・パフォーマンスに関するシミュレーション結果を示
したプロットである。
【図31】 無捕獲ケースに関するシミュレーション結
果のプロットである。
【図32】 電力捕獲ケースに関するシミュレーション
結果のプロットである。
【図33】 無捕獲ケースの(3、8)アルゴリズムに
関するパフォーマンス結果のシミュレーションのプロッ
トである。
【図34】 電力捕獲ケースの(3、8)アルゴリズム
に関するパフォーマンス結果のシミュレーションのプロ
ットである。
【図35】 ハーフ・レートの会話チャネルに関する制
御オーバーヘッド・スロットをシミュレートした計算の
表である。
【図36】 フル・レートの会話に関する統計的多重化
能力の表である。
【図37】 ハーフ・レートの会話に関する統計的多重
化能力の表である点を除いて、図36と同様な表であ
る。
【符号の説明】
12 基地局 13 送信機 14、15マルチプレクサ 17 受信機 18、19デマルチプレクサ 20、30 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチャン デメトレスキュー イギリス国 ツイッケンハム,フィールデ ィング アヴェニュー 50 (72)発明者 リチャード ポール エイザック アメリカ合衆国 60187 イリノイス,ホ イートン,アーバー アヴェニュー 710 (72)発明者 サンジヴ ナンダ アメリカ合衆国 08510 ニュージャーシ ィ,クラークスバーグ,ロビンズ ロード 34 (72)発明者 ホン シー アメリカ合衆国 60515 イリノイス,ド ーナーズ グローヴ,ハイランド アヴェ ニュー 4612

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数割り当てを2つの帯域、すなわ
    ち、中央局から多数の局に通信を搬送するダウンリンク
    帯域と、多数の局から中央局に通信を搬送するアップリ
    ンク帯域とに分割する、周波数分割二重一点多点間通信
    システムにおいて、 前記帯域のそれぞれの内部で複数のキャリアを生成する
    キャリア生成器であって、前記帯域のそれぞれが前記複
    数のキャリアの数に等しい数の複数の副帯域に細分割さ
    れ、前記複数の副帯域のそれぞれが前記複数のキャリア
    の個々のキャリアを有するように、前記キャリアのそれ
    ぞれが他のキャリアと間隔を開けた関係にあるキャリア
    生成器と、 複数のフレームに時間多重化することにより前記副帯域
    のそれぞれを分割するタイム・マルチプレクサであっ
    て、各フレームもN個のタイムスロットに分割するタイ
    ム・マルチプレクサと、 前記中央局と前記多数の局との間での通信用のチャネル
    を形成するために、N個のタイムスロット毎に、1フレ
    ームについて1回定期的に発生する一連のタイムスロッ
    トを割り当てるスイッチとを含むシステム。
  2. 【請求項2】 キャリアおよびチャネルの割り当ては一
    方向性である、請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 二重通信は、1つまたは複数のアップリ
    ンク・チャネルおよび1つまたは複数のダウンリンク・
    チャネルを割り当てることにより遂行される、請求項1
    に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 各キャリアは周波数ホッピング・パター
    ンを有する、請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 制御は一方向性のチャネルにマップされ
    る、請求項1に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 制御チャネル・メッセージは、前記一方
    向性のチャネルを介して1バーストで送信される、請求
    項5に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 アップリンク制御チャネルおよびダウン
    リンク制御チャネルのメッセージは、それぞれ多数のバ
    ーストからなるブロックで送信される、請求項5に記載
    のシステム。
  8. 【請求項8】 トラフィックは一方向性のチャネルにマ
    ップされる、請求項1に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 アップリンク・キャリアおよびタイム・
    スロットの割り当ては、アップリンク・トラフィック・
    チャネルが割り当てられる局にのみ送信される制御メッ
    セージを介して行われる、請求項1に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 ダウンリンク・キャリアおよびタイム
    ・スロットの割り当ては、ダウンリンク・トラフィック
    ・チャネルが割り当てられる局にのみ送信される制御メ
    ッセージを介して行われる、請求項1に記載のシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 アップリンク制御トラフィックチャネ
    ルの割り当ては、アップリンク制御トラフィック・チャ
    ネルが割り当てられる局にのみ送信される制御メッセー
    ジを介して行われる、請求項1に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 ダウンリンク制御チャネルの割り当て
    は、ダウンリンク制御チャネルが割り当てられる局にの
    み送信される制御メッセージを介して行われる、請求項
    1に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 各局は、独立のスループット、エラ
    ー、および遅延の特性を割り当てられた1つまたは複数
    の通信セッションを有することができる、請求項1に記
    載のシステム。
  14. 【請求項14】 各通信セッションは、そのプロトコル
    ・スタックの1つまたは複数の層で異なったプロトコル
    またはプロトコル・モードと関連づけられている、請求
    項1に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 通信セッションは、送信されるデータ
    がある方向でのみリソースを割り当てられる、請求項1
    に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 通信セッションは、送信されるデータ
    があるときにのみリソースを割り当てられる、請求項1
    5に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 アップリンク低速付随制御チャネル
    は、アップリンク・トラフィック・チャネルと共に割り
    当てられる、請求項16に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 アップリンク定期予約制御チャネル
    は、アップリンク・トラフィック・チャネルが割り当て
    られていない期間に、アップリンク低速付随制御チャネ
    ルと同じ機能を提供するために割り当てられる、請求項
    17に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 ダウンリンク低速付随制御チャネルは
    ダウンリンク・トラフィック・チャネルと共に割り当て
    られる、請求項16に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 ダウンリンク定期予約制御チャネル
    は、ダウンリンク・トラフィック・チャネルが割り当て
    られていない期間に、ダウンリンク低速付随制御チャネ
    ルと同じ機能を提供するために割り当てられる、請求項
    19に記載のシステム。
  21. 【請求項21】 より高い優先順位を有し、トラフィッ
    ク・チャネル上で、トラフィックを割り込ませることが
    できる高速付随制御チャネルを含む、請求項1に記載の
    システム。
  22. 【請求項22】 高速付随制御チャネル・メッセージは
    1バースト上で送信される、請求項21に記載のシステ
    ム。
  23. 【請求項23】 高速付随制御チャネル・メッセージは
    多数のバースト上で送信される、請求項21に記載のシ
    ステム。
  24. 【請求項24】 会話音声の会話トーク・スパートと無
    音時間との全体にわたる連続的な定期的制御チャネル
    は、チャネル品質フィードバック情報も搬送する、請求
    項1に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 前記定期的制御チャネルは信号計測報
    告も搬送する、請求項24に記載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記定期的制御チャネルは雑音情報も
    搬送する、請求項25に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記アップリンク帯域と前記ダウンリ
    ンク帯域とは等しくない大きさである、請求項1に記載
    のシステム。
  28. 【請求項28】 前記アップリンク帯域におけるキャリ
    アの数は、前記ダウンリンク帯域におけるキャリアの数
    とは異なる、請求項27に記載のシステム。
  29. 【請求項29】 周波数割り当てを2つの帯域、すなわ
    ち、中央局から多数の局に通信を搬送するダウンリンク
    帯域と、移動局から中央局に通信を搬送するアップリン
    ク帯域とに分割する、周波数分割二重固定通信システム
    において、 前記帯域のそれぞれの内部で複数のキャリアを生成する
    キャリア生成器であって、前記帯域のそれぞれが前記複
    数のキャリアの数に等しい数の複数の副帯域に細分割さ
    れ、前記複数の副帯域のそれぞれが前記複数のキャリア
    の個々のキャリアを有するように、前記キャリアのそれ
    ぞれが他のキャリアと間隔を開けた関係にあるキャリア
    生成器と、 複数のフレームに時間多重化することにより前記副帯域
    のそれぞれを分割するタイム・マルチプレクサであっ
    て、各フレームもN個のタイムスロットに分割するタイ
    ム・マルチプレクサと、 前記中央局と前記移動局との間での通信用のチャネルを
    形成するために、N個のタイムスロット毎に、1フレー
    ムについて1回定期的に発生する一連のタイムスロット
    を割り当てるスイッチとを含むシステム。
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