JP3950298B2 - 半同時送受話式の動作と統計的な多重送信とに適した、フルレートのチャネルをインターリーブする方法及びシステム - Google Patents

半同時送受話式の動作と統計的な多重送信とに適した、フルレートのチャネルをインターリーブする方法及びシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は全般に、ワイヤレス通信ネットワークに関し、より詳細には、フルレートチャネルを用いつつ、ワイヤレスおよび/またはセルラーネットワーク上で音声通話を効率的に提供するための方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに関して広範囲に高まりつつある人気は、ワイヤレス通信システム開発者が、システムのデータ通信能力を絶え間なく改善することを助長している。この要求に応じて、種々の標準規格の主要部が考案され、より高速のデータ速度を可能にする第3世代(3G)標準規格が引き続き考案されている。例えば、欧州電気通信標準化協会(ETSI)、電波産業会(ARIB)、米国電気通信工業会(TIA)のような標準化団体が、より高速で、より効率的なワイヤレス通信を可能にするための標準規格を継続的に作成している。
【0003】
同様に、ワイヤレス通信業界は、エアーインターフェース上で、高速で、より雑音に強く、より効率的なデータ通信を提供する新しいワイヤレス伝送プロトコルを頻繁に開発し、実施している。例えばGSMは発展し続けている。別の例では、汎用パケット無線サービス(GPRS)が、よく知られている時分割多元接続(TDMA)システムのためのパケット交換アップグレードとして開発されている。さらに当分野の進歩としては、拡張GPRS(Enhanced general packet radio service:EGPRS)も開発されている。
【0004】
現在、GSM、GPRSおよびEGPRSの物理レイヤは以下の特性を有している。搬送波は、割り当てられたGSMスペクトルの2つの200kHz帯域幅セグメントからなり、45MHz離れて、一方はダウンリンクに、もう一方はアップリンクに割り当てられる。時間は、52フレームとスパン240msecを含むマルチフレームを有するフレームに分割される。各フレームは8タイムスロットからなる。1つの搬送波上の1スロットはGSMチャネルと呼ばれる。周波数(f)のダウンリンク搬送波上のスロット(番号jを付され、j=1、...7)と対応するアップリンク搬送波(f+45MHz)上のアップリンクスロット(番号jを付されている)との間には一対一の対応関係がある。1スロット内の送信はバーストと呼ばれる。1ブロックは、同一タイムスロット上の4つの所定のバーストの組からなる。
【0005】
現在、無線アクセスベアラが、EGPRSフェーズIIのリアルタイムサービスを提供するために割り当てられている。しかしながら、最近のアプローチは、アップリンク上では、既存のバースト系ランダムアクセスチャネルを、ダウンリンク上では、ブロック系割当てチャネルを用いることになっている。各ブロックは、4バースト(20msec)に渡ってインターリーブされ、送信される。しかしながら、研究によれば、20msecの細分性に基づくシステムは、少なくとも60msecの遅延の見積もりを必要とすることがわかっている。また研究によれば、1つの20msecメッセージ以内の多数の移動局への割当ての伝送は多くの場合、パケット化が低いことに起因して非効率的であり、スマートアンテナおよび電力制御のような干渉低減技術と互換性がないこともわかっている。結果として、最近のアプローチによるブロック系割当てチャネルによって、リアルタイム転送(例えば音声トークスパート:voice talkspurts)の統計的多重化の場合に過剰なコントロールオーバーヘットおよび過剰な遅延が生じてしまう。より良好なアクセスおよび割当てシステムおよび方法を実現することが望ましい。
【0006】
ワイヤレスあるいはセルラーデータ電気通信システム(例えば、GPRSあるいはEGPRS)の高い能力を効率的に用いるために、音声およびデータ多重化能力並びに音声ユーザの統計的多重化を提供することも望ましい。現在では、これらのセルラーデータ電気通信システムは、主に非リアルタイム(遅延に敏感ではない)データサービスを提供するように設計される。会話伝達および他のリアルタイムインタラクティブ通信は遅延に敏感であり、高速の制御チャネルを与えて、不可欠な遅延要件を満足するために、新しい制御メカニズムの設計を必要とする。それゆえ、そのような制御能力を提供し、非リアルタイムサービス、および会話伝達のようなリアルタイムサービスの両方を多重化するのに適したものにするために、ワイヤレスデータ電気通信システムを再設計する必要がある。
【0007】
現在、GSMでは、いくつかのチャネルに割り当てられた移動体ユーザは、あるマルチフレームにおける偶数バースト上と、次のマルチフレームにおける奇数バースト上とで受信を行わなければならない。偶数バーストと奇数バーストとの間でのそのような切替えは、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの動的な割当てにあまり適していない。それゆえ、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの動的な割当てに適した異なるバーストチャネル構造を提供するために、ワイヤレスデータ電気通信システムを再設計する必要がある。ハーフレートチャネル、特にフルレートチャネルのために再設計をする必要がある。現在のフルレートチャネル構造は、現在のチャネル構造および現在のインターリーブ処理を用いることにより、利用可能な帯域幅および遅延時間を非常に無駄にしてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ワイヤレスデータ電気通信システムのフルレートチャネル上で、リアルタイムおよび非リアルタイムサービスを効率的に、かつ柔軟に多重化できるようにするシステムおよび方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この要求は本発明の方法によって満足され、それによれば、ワイヤレスデータ電気通信システムのフルレートチャネル上で、リアルタイムおよび非リアルタイムサービスを効率的に、かつ柔軟に多重化できるようにするシステムおよび方法が記載される。
【0010】
本発明の一態様に従って簡単に述べると、上記の問題が取り扱われ、当分野における進歩は、時間が複数のフレームに分割され、各フレームがN個のデータバーストに分割されるワイヤレス時分割多元接続通信を用いて通信するためのシステムを実現することにより達成される。このシステムは、ハーフレートチャネルを、フレーム毎に一回、Nバースト毎に周期的に発生する一連のバーストとして定義するための第1のマルチプレクサと、フルレートチャネルを2つの連続したハーフレートチャネルとして定義するための第2のマルチプレクサと、第1の局から第2の局にそのフルレートチャネルを送信するための送信機とを備える。
【0011】
本発明の特定の態様に従えば、時間が複数のフレームに分割され、各フレームがN個のデータバーストに分割されるワイヤレス時分割多元接続通信を用いて通信するためのシステムを実現することにより、上記の問題が取り扱われる。このシステムは、ハーフレートチャネルを、フレーム毎に一回、Nバースト毎に周期的に発生する一連のバーストとして定義するための第1のマルチプレクサと、フルレートチャネルを2つの連続したハーフレートチャネルとして定義するための第2のマルチプレクサと、第1の局から第2の局にそのフルレートチャネルを送信するための送信機とを備える。また本発明は、0246/1357インターリーブ処理を用いてバーストをインターリーブするインターリーブ装置を備える。
【0012】
本発明の別の特定の態様に従えば、時間が複数のフレームに分割され、各フレームがN個のデータバーストに分割されるワイヤレス時分割多元接続通信を用いて通信するための方法を実現することにより、上記の問題が取り扱われる。この方法は、複数のハーフレートチャネルを与えるために0246/1357シーケンスを用いてバーストをインターリーブ処理するステップと、その複数のハーフレートチャネルのうちの2つの連続したハーフレートチャネルを用いて、フルレートチャネルを与えるステップと、第1の局から第2の局にインターリーブされたバーストからなるそのフルレートチャネルバーストを送信するステップとを含む。
【0013】
【発明の実施の形態】
本特許出願は、2000年1月7日に出願された仮特許出願第60/175,155号の優先権を主張する。本特許出願は、同時出願の特許出願Balachandran13−18−18−40−1およびBalachandran11−16−38に関連し、その特許出願は参照により本明細書に援用している。
【0014】
ここで図1を参照すると、システム1が示される。好ましい実施形態におけるシステム1は、本明細書で記載されるようなGSM拡張汎用パケット無線サービス無線アクセスネットワーク(GERAN)である。GERAN1は、典型的な基地局が有するような送信機と、受信機と、アンテナ(図示せず)とを有する中央あるいは基地局12を備える。基地局12はGERAN1の一部である。GERAN1は、移動局20の発信者、好ましい実施形態では、全ての発信者、および移動局20、30のような移動局と通信し、メッセージトラフィックを搬送するために用いられる。基地局12は、送信機13と、受信機17とを備える。送信機13は、伝送用のチャネルおよびサブチャネルを形成するために会話および/またはデータトラフィックを多重化するマルチプレクサ14および15を備える。受信機17は、他の基地局から受信したスピーチおよび/またはデータの多重化を解除するための対応するデマルチプレクサ18および19を備える。現在の時分割多重技術を用いる場合、マルチプレクサ13および14は同じユニット内に配置することができる、同様にデマルチプレクサ18および19も同じユニット内に配置することができる。本発明を十分に利用するために、移動局20および30は、互換性のある多重化および多重化解除機能を有する。さらに本発明は、ビーム形成および電力制御技術と完全に互換性のある新しいトラフィックおよび制御チャネルを提供し、全ての新しいトラフィックチャネルおよび制御チャネルの場合に、それを用いることができるようにする。
【0015】
本発明は、単方向のトラフィックおよび制御チャネルを有する。統計的多重化の利点は、以下の原理の応用形態を通して達成される。全ての新しい制御およびトラフィックチャネルは単方向であり、アップリンク方向とダウンリンク方向とでは、独立した周波数およびスロット割当てになる。必要に応じて、可変リソースを、トラフィックおよび制御チャネル機能に動的に割り当てることができる。これは、可変リソースの割当てにおいて最大限の柔軟性を可能にする。
【0016】
従来のGSM、GPRSおよびEGPRSフェーズIでは、マルチプレクサは、ダウンリンクの場合に周波数fの200kHz搬送波上の1つのタイムスロットと、アップリンクの場合に(f+45MHz)の200kHz搬送波上の対応するスロットとからなるように、チャネルを定義した。アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間のこの以前からの関連を解消することは、特に、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソース要求が独立して生じるために、スピーチの統計的多重化を可能にする。アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間のこの以前からの関連を解消することにより、新しいデータあるいはスピーチが伝送するために利用可能になるときに、割当てのために利用可能なリソースプールが最大になる。
【0017】
任意のGERAN方法およびシステムの場合に主に考慮しなければならないことは、コストを有利にする、半二重移動局への影響である(TDMAシステムにおける半二重移動局は、異なるタイムスロットにおいて送受信を行い、それゆえデュプレクサは不要である)。従来のGSM、GPRSおよびEGPRSフェーズIでは、アップリンクおよびダウンリンク上の対応するタイムスロットは、半二重動作と互換性があるように選択された。統計的多重化を用いる場合、そのシステムは特に、アップリンクおよびダウンリンクタイムスロットの両方を動的に割り当てるとき、半二重移動局で動作の柔軟性が最大になるように設計することができる。新しい制御およびトラフィックチャネルは、これらの移動局に割り当てるために利用できるトラフィックおよび制御チャネルリソースのプールを最大にするように、半二重移動局をサポートするために設計される。
【0018】
以下に記載するのは、半二重動作および統計的多重化に適したハーフレートチャネルをインターリーブ処理するための方法である。本発明によれば、ハーフレートチャネルのための別の(0246/1357)バーストインターリーブ処理が以下の利点を提供することがわかった。その利点は、移動局クラスによって強制される半二重の制約下で統計的多重化するためのリソースプールが、より大きいこと、トークスパートの開始に対する遅延が少ないこと、周波数ホッピングしないとき、あるいは周波数ホッピングが理想的でないとき、リンクレベル性能が良好であることである。
【0019】
音声およびデータ、並びにスピーチのための通信外の遅延(play out delay)を多重化し、かつ送信するための能力は、知られている(0123/4567)インターリーブ処理方法および本発明の(0246/1357)インターリーブ処理方法の両方の場合に等価であることがわかった。
【0020】
GERAN(GSM EDGE(Enhanced General Packet Radio Service)無線アクセスネットワーク)に対する半二重動作のために適したハーフレートおよびフルレートチャネル両方のインターリーブ処理の応用形態
GERAN仕様書2E99−584の関連する部分には以下の記載がある。GERAN仕様書は、パケット交換ネットワーク上で配信するためのGERANエアーインターフェース上の全てのベアラクラスの統計的多重化を導入するために必要とされる重要な新しい概念を記載する。それは、全UMTSサービス要件をサポートすることに集中しており、ネットワークアーキテクチャの課題および回線交換サービスを取り扱わない。
【0021】
GERANのための中心となる新しいサービス要件(EGPRSフェーズIと比べた場合)は、パケット交換バックボーンネットワークを用いるスピーチサービスのサポートである。この仕様書の焦点は、スピーチ、リアルタイムデータ、および非リアルタイムデータの統計的多重化、並びにQoSを保証するために必要とされる対応する新しいMAC手順をサポートするための新しいトラフィックおよび制御チャネルを定義することである。
本明細書で用いられる略称の一覧
AMR 適応マルチレート(Adaptive Multi-Rate)
ARI アクセス要求識別子
BCCH 報知制御チャネル
BEP ビット誤り確率(Bit Error Probability)
BFACCH バースト系FACCH(Burst-based FACCH)
CCCH 共通制御チャネル
CID 搬送波識別子
CTS 搬送波タイムスロット
DBMCH ダウンリンクブロックメッセージチャネル
DFACCH ディム・アンド・バーストFACCH(Dim-and-Burst FACCH)
DMT ダウンリンク(バースト)メッセージタイプ
DPRCH ダウンリンク周期保存チャネル(Downlink Periodic Reservation Channel)
DTCH/FS フルレートスピーチのためのダウンリンクトラフィックチャネル
DTCH/HS ハーフレートスピーチのためのダウンリンクトラフィックチャネル
DTCH/FD フルレートデータのためのダウンリンクトラフィックチャネル
DTCH/HD ハーフレートデータのためのダウンリンクトラフィックチャネル
EDT 終了ダウンリンク
EEP 一致誤り保護(Equal Error Protection)
EGPRS 拡張汎用パケット無線サービス
EUT 終了アップリンクトラフィック
FACCH 高速付随制御チャネル
FACKCH 高速応答チャネル
FASSCH 高速割当てチャネル
FFS さらに調査中
FR フルレート
FRACH 高速ランダムアクセスチャネル
GERAN GSM/EDGE無線アクセスネットワーク
HR ハーフレート
IP インターネットプロトコル
L1 レイヤ1(物理レイヤ)
MAC 媒体アクセス制御
MCS 変調およびコーディング方式
MR 測定報告
MS 移動局
MSACCH 変更低速付随制御チャネル(Modified Slow Associated Control Channel)
NRT 非リアルタイム
OFF フレームのオフセット
PBCCH パケット報知制御チャネル
PCCCH パケット共通制御チャネル
PDCP パケットデータ輻輳プロトコル
PH 位相
QoS サービス品質
RAB 無線アクセスベアラ
RAN 無線アクセスネットワーク
RDC 再割当てダウンリンク制御
RDT 再割当てダウンリンクトラフィック
RLC 無線リンク制御
RR 無線リソース管理
RRBP 相対予約バースト周期(Relative Reserved Burst Period)
RT リアルタイム
RTP リアルタイムプロトコル
RUC 再割当てアップリンク制御
RUT 再割当てアップリンクトラフィック
SACCH 低速付随制御チャネル
SD 開始遅延
SDT 開始ダウンリンクトラフィック
SID サイレンス記述子(silence Descriptor)
SUT 開始アップリンクトラフィック
TBF 一時ブロックフロー
TBFI 一時ブロックフロー識別子
TCP 伝送制御プロトコル
TFI 一時フロー識別子
TS タイムスロット
UDP ユーザデータグラムプロトコル
UEP 不一致誤り保護(Unequal Error Protection)
UBMCH アップリンクブロックメッセージチャネル
UPRCH アップリンク周期保存チャネル
UMT アップリンク(バースト)メッセージタイプ
UMTS ユニバーサル移動体電気通信システム
USF アップリンク状態フラグ
UTCH/FS フルレートスピーチのためのアップリンクトラフィックチャネル
UTCH/HS ハーフレートスピーチのためのアップリンクトラフィックチャネル
UTCH/FD フルレートデータのためのアップリンクトラフィックチャネル
UTCH/HD ハーフレートデータのためのアップリンクトラフィックチャネル
UTRAN UMTS陸上無線アクセスネットワーク
VAD 音声使用率検出
【0022】
サービス要求
GERANのためのサービス要求はUMTSのサービス要求に基づいており、最適化されたスピーチサービスの付加は、GSM/AMRに基づいている。これらの要件は、無線ベアラクラス、並行ベアラフローの要求、ハンドオーバおよびUMTSコアネットワークとのアライメントを記述する。各ベアラクラスに対する固有の誤り、スループット、および遅延要件はFFSであるが、能力の範囲は現在のUMTS要件から明らかである。
【0023】
UMTSとのアライメントにおける無線ベアラクラスのサポート
会話に関し、ストリーミングで、インタラクティブで、バックグラウンドのサービスのためのUMTS無線ベアラクラスは、広範な、誤り、スループット、および遅延要件を有する、リアルタイムおよび非リアルタイムデータサービスの範囲を網羅する。これらのサービスに対するGERAN要件は、GERANの固有の特性を捕捉するために、必要に応じて調整してUMTSと整合される。
【0024】
音声サービス要件は、GSM/AMRのサービス要件に基づく。GERAN無線ベアラクラスは特に、音声サービスに対して最適化される。
【0025】
異なるQoSを有する並行ベアラフローのためのサポート
GERANは、異なるQoS要件を有する3つまでの並行双方向ベアラフローをサポートするべきである。この能力により、同時音声およびデータサービスとともに、マルチメディアサービスをサポートできる。
【0026】
RTサービスのためのハンドオーバ要件
音声およびリアルタイムデータサービスは、EGPRS再選択手順を存在させることによってサポートされないQoS特性を有する。GERANは、音声およびリアルタイムデータサービスのためのネットワーク起動型ハンドオーバ手順中に、許容可能な(TBD)QoSのメンテナンスをサポートするための手順を含むべきである。これらのハンドオーバ手順の詳細は、本明細書の範囲外である。
【0027】
UMTSコアネットワークとのアライメント
GERANは、GERANの固有の特性に適合するために必要とされる場合にのみ変更される、UMTSのために確立されたコアネットワークインターフェース要件に準拠すべきである。詳細には、これは、GERANがUMTSコアネットワークへのIu−psインターフェースを提供することを必要とする。
【0028】
目標とされる構成
ブロッキング制限配置
この概念提案は、完全に満たされた度合いまで利用可能なトラフィック搬送チャネルを用いることにより達成される。ブロッキング制限配置では、音声およびリアルタイムデータサービスを配信するための従来の回線チャネルは、典型的なフロー中の著しい「デッドタイム」の長さに起因して非効率的である。約40%の音声使用率ファクタを有する音声サービスの場合、トラフィックチャネルリソースの統計的多重化を用いて全能力を増加させる可能性が高い。
【0029】
干渉制限配置
干渉制限システムは、許容可能な集合体性能を達成するためのチャネル能力のある部分において動作しなければならないため、統計的多重化は典型的には、ほとんどあるいは全く能力の利点を提供しない。しかしながら干渉制限配置(例えば、1/3再利用)は、ビーム形成および電力制御のような技術を用いればブロッキング制限になる。よりブロッキング制限にする最新の干渉管理技術の応用形態を利用する配置構成に対してGERANを最適化することが、より妥当である。このアプローチにより、全ての構成において最も高い能力の利点が確実に利用可能になる。
【0030】
スペクトルが利用できる際に好ましい積極性の低い再利用(例えば、4/12)
ブロッキング制限配置は現在一般に行われており、および予測可能な将来には当然のことになるであろう。ブロッキング制限配置は、スペクトルの利用可能性によって制限されないエリアにおいて好ましい。また、干渉制限条件で動作するときに、サービスエリアの「穴」がより広がるため、一様なサービス品質が1つの要件であるエリアにおいて好ましい。
【0031】
全ての新しいトラフィックおよび制御チャネル
本発明は、ビーム形成および電力制御技術と完全に互換性のある新しいトラフィックおよび制御チャネルを導入し、全ての新しいトラフィックおよび制御チャネルに対して使用できるようにする。これは、これらのチャネル上の全ての通信がポイント−ツー−ポイントになるように設計することにより達成される。あらゆるダウンリンク伝送においては、マルチキャストまたは報知制御メッセージあるいは制御フィールドは存在しない。
【0032】
多重化原理
統計的多重化の利点は、以下の原理の応用形態を通して達成される。
【0033】
単方向トラフィックおよび制御チャネル
全ての新しいトラフィックおよび制御チャネルは単方向であり、アップリンク方向およびダウンリンク方向では独立した周波数およびスロット割当てを有する。利用可能なリソースは、必要に応じて、トラフィックおよび制御チャネル機能に動的に割り当てることができる。これは、利用可能なリソースの割当てにおいて最大限の柔軟性を可能にする。アップリンクおよびダウンリンクチャネルの以前からの関連を解消することが、特にスピーチの統計的多重化のために必要とされる。なぜなら、アップリンクおよびダウンリンクリソース要求は独立に生じるためである。アップリンクおよびダウンリンク間の関係を解消することにより、新しいデータあるいは音声が伝送するために利用可能になるときに、割り当てることができるリソースプールが最大になる。
【0034】
任意の新しいGERANのために主に考慮しなければならないことは、そのコストに関する利点を与える、半二重移動局への影響である。新しいトラフィックおよび制御チャネルは特に、半二重移動局をサポートし、これらの移動局に割り当てることができるトラフィックおよび制御チャネルリソースのプールを最大にするように設計される。
【0035】
異なるタイムスロット上のEGPRSフェーズ1およびフェーズ2トラフィック
独立にアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルを割り当てることが必要なため、同じタイムスロット上でEGPRSフェーズ1およびフェーズ2(GERAN)トラフィックを多重化することはできない。このトラフィックは、任意のある時点において、個別のタイムスロットに分離されなければならない。
【0036】
異なるQoSクラスの多重化
この提案は、同じチャネル上で全てのQoSクラスを多重化することをサポートする。そのQoSクラスに関係なく、全てのフローの間で、同じアップリンクおよびダウンリンクリソースプールが共有され、統計的に多重化の利点を最大にする。
【0037】
TBF確立の動作
GPRS/EGPRSの一時ブロックフロー(TBF)の概念は、方向、QoSおよびプロトコル属性を有する固有プロファイルを有するように、GERANにおいて拡張される。
【0038】
TBFプロファイルのネゴシエーション
移動局とネットワークとの間で任意のTBFを確立する前に、移動局は現在のセル内のCCCHあるいはPCCCH上に留まり、EGPRSにおいて現在定義されている手順によって支配される。最初のTBFが確立されるとき、その属性は以下のように定義される。
【0039】
TBFは、単方向(アップリンクあるいはダウンリンク)か、双方向かのいずれかである。音声TBFは典型的には双方向であろう。データTBFは、単方向、双方向のいずれかであることができる。上位層応答のような、任意の著しい交換を必要とするデータトラフィックは双方向にすることができ、それにより、周期的なトラフィックのためにTBF確立が繰り返されることに関するオーバーヘッドを節約する。TBFは、所望のサービス品質およびベアラクラスに一致するQoS属性を割り当てられる。割り当てられたQoS属性を与える場合、TBFは、2つのセル間を切り替えつつ、サービス停止を最小限するために、ネットワーク起動型ハンドオーバ手順に適している場合もある。
【0040】
TBFはプロトコル属性を割り当てられる。例えば、音声サービスの場合、TBFは音声のために最適化された物理レイヤチャネルコーディングを用いて、他のプロトコルレイヤに関連するヘッダを排除する。データサービスは典型的には、データのために最適化された物理レイヤチャネルコーディングと、全てのプロトコルレイヤが、より複雑なプロトコル機能を制御するためのヘッダの存在とを必要とするであろう。
【0041】
確立されたTBFのためのMAC手順
一旦最初のTBFが確立されれば、その移動局のための全てのTBFが解放されるまで、移動局は、送出されるデータの存否にかかわらず、新しいRTトラフィックおよび制御チャネル上に留まる。各TBFは、タイムアウトするか、あるいはネットワークによって明確に解放されるかのいずれかまで、使用率にかかわらず有効なままである。
【0042】
高速リソース割当てのためのチャネル
ダウンリンク方向にデータ転送が行われない(ダウンリンクトラフィックチャネルがTBFに割り当てられない)とき、移動局は、高速リソース割当て命令のために共通ダウンリンク制御チャネルをモニタしなければならない。これらの割当て命令は、必要に応じてトラフィックチャネルリソースをTBFに割り当て、所定のQoS属性を有するデータ転送をサポートする。
【0043】
TBFがアクティブダウンリンクトラフィックチャネル割当てを有するとき、TBFは典型的には、別の割当て命令を有する高速付随制御チャネルメッセージのために同じ物理チャネルをモニタする。十分なマルチスロット能力を有する移動局に対する別の方法として、移動局は、ユーザデータのためのダウンリンクトラフィックチャネルと、高速割当て命令のための共通ダウンリンク制御チャネルとをいずれもモニタすることが必要とされる場合がある。
【0044】
移動局がダウンリンク方向においてアクティブな2つ以上のTBFを有するとき、高速割当て命令のために、共通ダウンリンク制御チャネルおよび/または1つあるいは複数のダウンリンクトラフィックチャネルのいずれかをモニタすることが必要される場合がある。
【0045】
トラフィックチャネル割当て
TBFがデータ転送のためのダウンリンクトラフィックチャネルを必要とするとき、ネットワークは移動局に高速割当て命令を送出し、データ転送のためのダウンリンクトラフィックチャネルを割り当てる。
【0046】
TBFがデータ転送のためのアップリンクトラフィックチャネルを必要とするとき、移動局は、アップリンク高速アクセス制御チャネル上で高速アクセス要求を送出する。ネットワークは、高速割当て命令を用いて応答し、必要なアップリンクリソースを割り当てる。
【0047】
全ての場合に、QoSおよびプロトコル属性が、TBFの確立中にネゴシエートされているため、リソース要求あるいは割当てのパラメータに関する曖昧さはない。これらの属性は、TBF中、リソース要求あるいは割当て間で変更されない。
【0048】
タイミングアライメントおよび電力制御
移動局が、確立された少なくとも1つのTBFを有する間、移動局はタイミングアライメントを保持し、電力制御下にある。これにより、ミスアライメントを考慮するために、短縮されたバーストが必要とされないため、全てのアクセスバーストが通常の長さをとることができる。またこれは、各トラフィックチャネル割当ての開始時に、これらの機能を実行することに関する余分なオーバーヘッドを避ける。
【0049】
プロトコルおよびアーキテクチャ
最適化されたスピーチをサポートするために、パケットベアラ上のRTおよびNRTユーザにおいて、図2に示されるような最適化されたスピーチおよびデータベアラの要件を満足するために、2つの異なるプロトコルスタックが提案されている。
【0050】
特定のTBFのために用いられるプロトコルスタックは、QoS属性とともにTBF設定においてネゴシエートされる。最適化されたスピーチベアラの場合、トークスパート中にスピーチTBFに、専用の単方向トラフィックチャネルが割り当てられる。それゆえ、RLC/MACヘッダは用いられない。IP/UDP/RTPヘッダ情報は、スピーチTBF設定において交換され、それゆえ、RFインターフェース上のスピーチフレーム伝送から排除される。そうして、プロトコルスタックの全ての影になるエリアは、最適化されたスピーチユーザの場合になくされるが、RTおよびNRTデータユーザの場合にはなくならない。RTおよびNRTデータユーザの場合、EGPRSフェーズ2プロトコルスタックは保持される。RTデータベアラのための実現可能な最適化はFFSである。
【0051】
RLC
GERANは、RLC手順を新しいRTトラフィックおよび制御チャネルに適合させるためにその拡張が必要とされる場合にのみ、EGPRSフェーズ1RLCを再利用するであろう。
【0052】
MAC
RT MACは、この提案の高速アクセスおよび割当て手順に基づいて、GERAN場合に新しい。
【0053】
無線インターフェースアスペクト
GERANレイヤ1は、EGPRSフェーズ1レイヤ1の拡張版である。その拡張は、以下に記載するように、新しいタイプのトラフィックおよび制御チャネルの導入に関連する。
【0054】
トラフィックチャネル設計
GERANの全てのトラフィックチャネルは、単方向チャネルであるものとみなされる。チェーンインターリーブ処理がスピーチトラフィックチャネル上で行われ、データの場合にはブロックインターリーブ処理が行われる。ハーフレートトラフィックチャネルは、別のバーストを利用する。これは、半二重移動局のための著しい多重化の利点を有する。NRTデータの場合には、RTデータおよび音声を用いて多重化を容易にすることができる。
【0055】
スピーチ、RTおよびNRTユーザは、同一スロット上で2つの異なるハーフレートチャネルに割り当てられることにより、タイムロットを共有する場合がある。ハーフレートあるいはフルレートトラフィックチャネルは、トークスパートあるいは「データスパート」の間に特定のスピーチあるいはデータユーザに割り当てられる。ヘッダあるいはスチールビットは、受信機がこれらのトラフィックチャネル間を区別するためには不要である。データチャネルの場合、スチールビットおよびヘッダフォーマットは、EGPRSフェーズ1において用いられるが、USFはダウンリンクにおいて排除される。
【0056】
全てのトラフィックチャネル割当ては、新しい制御チャネル(TCH付随制御チャネルを含む)上のメッセージ処理を通過する。
【0057】
スピーチトラフィックチャネル設計原理
スピーチトラフィックチャネルは、フルレートおよびハーフレートチャネル上のGSM/AMRモードをサポートすることに基づいている。GSM/AMRモードのためのフルレートチャネルコーディングは、現在のGSM/AMRと同じである。ハーフレートAMRモードの場合のチャネルコーディングは、個別の研究結果によれば、8PSKあるいはQPSK変調のいずれかに基づくであろう。
【0058】
インターリーブ処理
全ての場合のインターリーブ処理は、GSM/AMRのような、40msecにわたるチェーンインターリーブ処理であろう。フルレートトラフィックチャネルの場合、そのインターリーブ処理は、20msecにおいて4つの無線バーストのチェイニングオーバラップを有する、40msecの8無線バーストにわたる。ハーフレートトラフィックチャネルの場合、そのインターリーブ処理は、20msecにおいて2つの無線バーストのチェイニングオーバラップを有する、40msecにわたって配置される4無線バーストにわたる。このハーフレートインターリーブ処理モードは、40msecインターバルの8バーストにわたって2つのハーフレートチャネルのそれぞれのために交互に生じるバーストを利用することを記載するために、0246/1357と記載されることがある。2つのハーフレートチャネル間で切り替わる20msecインターバルの4つの連続したバーストにわたる2つのスピーチフレームのブロックインターリーブ処理の別形態は、0123/4567インターリーブ処理と呼ばれる。
【0059】
半二重移動局との互換性
半二重移動局は典型的には、その移動局がサポートすることができるアップリンクおよびダウンリンクチャネルの組み合わせにおいていくつかの制約を有する。統計的多重化が割当てのために利用することができるより大きなリソースのプールを用いて、より効率的に動作するために、これは重要な要件である。研究によれば、最良の統計的多重化効率は、任意の1タイムスロット上で全ての他のバーストを利用するために、全てのハーフレートトラフィックおよび制御チャネルを定義することにより半二重移動局に対して達成される。ハーフレートスピーチチャネルのためのこのバースト割当てが以下に記載される。
【0060】
ヘッダ
全チャネル(フルレートあるいはハーフレート)がトークスパートの長さの間TBF専用になるため、既存のGSM/AMRに存在するもの以外の付加的なヘッダは不要である。
【0061】
ハーフスピーチブロック
チェーンインターリーブ処理を用いると、トークスパートの場合、最初および最後の20msecインターバルにおいて伝送される情報の半分は典型的には利用することができない。AMRは、20msec毎に異なるスピーチフレームサイズを有する多数の互換性のある動作モードを有するため、これらの現在利用されていないビットが特定のスピーチフレームを伝送するための新しいチャネルコーディングを定義することができる。例えば、7.4kbpsの動作モードを用いる場合、1つの4.75kbpsスピーチフレームを符号化するために、第1のブロックの未使用のビットにおいて別のチャネルコーディングを規定することができる。このハーフスピーチブロックの性能は、残りのスピーチフレームの性能よりやや劣るが、典型的なトークスパートの品質への全体的な影響は小さい。
【0062】
ハーフスピーチブロックを用いることにより、20msecだけトークスパートの開始に対する遅延が低減される。ハーフスピーチブロックを用いてトークスパートを開始することにより、トラフィックチャネル上の全時間も20msecだけ低減される(チェーンインターリーブ処理シーケンスを開始するために典型的に必要とされる最初の20msecインターバルに対応する)。トークスパートの最後のスピーチフレームに対してハーフスピーチブロックを用いることにより(それは、トークスパートの了解度には相対的に重要ではない)、トラフィックチャネル上の全時間が、さらに20msecだけ低減される(全40msec)。これは、最後の有効なスピーチフレームの最後の20msec部分を伝送することを不要にすることにより達成される。
【0063】
ハーフスピーチブロックは制御情報のフレームを伝送するための空間を解放するために、トークスパートの中央において用いることもできる。これは、「ブランク−アンド−バースト」(blank-and burst)シグナリングに対して、「ディム−アンド−バースト」(dim-and-burst)シグナリングと呼ばれ、1つの全スピーチフレームを制御情報のフレームに置き換える。この「ディム−アンド−バースト」概念は、以下の新しい付随制御チャネルとして導入される。
【0064】
トークスパートの初期バースト
GSMでは、インターリーブ処理は、無線ブロック境界で開始しなければならず、それは20msec毎に生じる。全トークスパートが特にトラフィックチャネルに割り当てられるため、この20msecの細分性を保持する必要はない。トークスパートが任意のバースト上で開始できるようにすることにより、ハーフレートチャネルの場合の約5msecのトークスパートの開始時間への平均遅延が改善される。なぜなら、割当ての細分性は20msecから10msecに低減されるためである。フルレートチャネルの場合の平均的な改善は、割当て細分性が20msecから5msecに低減されるため、約7.5msecである。
【0065】
AMR VADおよびハンドオーバ
現在のAMR VADおよびハンドオーバは、スピーチの統計的多重化を用いるシステム内の最適な性能を提供するように設計されていない。それらはいずれも、トークスパートの発生の割合を著しく増加させる(それは、RT制御チャネル上の負荷を増加させるであろう)ことなく、トークスパートの平均長を低減するためのさらなる研究のための候補である。例えば、ハンドオーバインターバルを7フレームから2あるいは3のような少ない数に低減することができるはずである。これが、制御チャネルの負荷あるいはスピーチクリッピングの発生に如何に影響を与えるかは、まだわかっていない。
【0066】
データトラフィックチャネル設計原理
データトラフィックチャネルは、EGPRSのために定義されたMCS1〜MCS9チャネルコーディング方式を再利用しつつ、スピーチトラフィックチャネルと完全に互換性があるように設計される。
【0067】
インターリーブ処理
フルレートデータチャネルの場合、インターリーブ処理は、EGPRSにおいて定義されるような0123/4567ブロックインターリーブ処理である。TBFは、明らかに再割当てされるまで、そのチャネルを排他的に使用するため、EGPRSから外れる必要はない。
【0068】
ハーフレートデータチャネルの場合、インターリーブ処理は0246/1357ブロックインターリーブ処理であり、各データブロックは4つの連続した奇数あるいは偶数バースト(交互に生じるバースト)にわたってインターリーブされる。
【0069】
半二重移動局との互換性
ハーフレートスピーチセクションにおける場合と同様に、ハーフレートデータトラフィックチャネルは、ハーフレートスピーチトラフィックチャネルと同じ統計的多重化効率の利点を有する。
【0070】
ヘッダ
全チャネル(フルレートあるいはハーフレート)がデータスパートの長さの間TBF専用になるため、既存のEGPRSに存在するもの以外の付加的なヘッダは不要である。USFは未使用であり、他の目的のために再定義することができる。TFIも同様に、定義されるようにこのアプローチでは未使用であるが、セクション0で定義されるように、ARIおよび/またはTBFIと置き換わる場合には、付加的なデータ多重化オプションのため値を有する可能性がある。
【0071】
トークスパートの初期バースト
上記のように、データチャネルは、データスパートを任意の割り当てられたバースト上で開始することができ、トークスパートの場合と同様に、データスパートの開始時間への遅延を同じように改善する。
【0072】
トラフィックチャネル定義
以下のトラフィックチャネルが定義される。
【0073】
フルレートスピーチのためのダウンリンクトラフィックチャネル(DTCH/FS)。このチャネルは、8バーストチェーンインターリーブ処理を用いる完全なタイムスロットを含む。このチャネルは、GSMK変調および不一致誤り保護を使用する。
【0074】
ハーフレートスピーチのためのダウンリンクトラフィックチャネル(DTCH/HS)。このチャネルは、4バーストチェーンインターリーブ処理を用いる交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を含む。そのタイムスロット上のチャネル1は、偶数を付されたバーストを含み、チャネル2は、奇数を付されたバーストを含む。変調およびコーディング方式は指定されている。
【0075】
フルレートデータのためのダウンリンクトラフィックチャネル(DTCH/FD)。このチャネルは、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる1つの全タイムスロットを含む。EGPRSフェーズ1変調およびコーディング方式(MCS1〜MCS9)がそのブロックのために用いられる。USFは解放される。
【0076】
ハーフレートデータのためのダウンリンクトラフィックチャネル(DTCH/HD)。このチャネルは、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を含む。そのタイムスロット上のチャネル1は偶数を付されたバーストを含み、チャネル2は奇数を付されたバーストを含む。EGPRSフェーズ1変調およびコーディング方式(MCS1〜MCS9)がそのブロック(4つの交互に生じるバースト)のために用いられる。USFは解放される。
【0077】
フルレートスピーチのためのアップリンクトラフィックチャネル(UTCH/FS)。このチャネルは、8バーストチェーンインターリーブ処理を用いる1つの完全なタイムスロットを含む。このチャネルは、GMSK変調および不一致誤り保護を使用する。
【0078】
ハーフレートスピーチのためのアップリンクトラフィックチャネル(UTCH/HS)。このチャネルは、4バーストチェーンインターリーブ処理を用いる交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を含む。そのタイムスロット上のチャネル1は、偶数を付されたバーストを含み、チャネル2は、奇数を付されたバーストを含む。変調およびコーディング方式は指定されている。
【0079】
フルレートデータのためのアップリンクトラフィックチャネル(UTCH/FD)。このチャネルは、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる1つの全タイムスロットを含む。EGPRSフェーズ1変調およびコーディング方式(MCS1〜MCS9)がそのブロックのために用いられる。
【0080】
ハーフレートデータのためのアップリンクトラフィックチャネル(UTCH/HD)。このチャネルは、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を含む。そのタイムスロット上のチャネル1は偶数を付されたバーストを含み、チャネル2は奇数を付されたバーストを含む。EGPRSフェーズ1変調およびコーディング方式(MCS1〜MCS9)がそのブロック(4つの交互に生じるバースト)のために用いられる。
【0081】
ハーフレートトラフィックチャネル構造
ハーフレートトラフィックチャネルは、1タイムスロットの偶数を付されたバースト(チャネル0)か、奇数を付されたバースト(チャネル1)を含む。ハーフレートトラフィックチャネルのこの偶数あるいは奇数を付されたバーストの割当ては、マルチフレームにおいて変更されない。現在のGSMトラフィックチャネルの場合に、そのバースト割当ては、奇数バーストと偶数バーストとの間のマルチフレーム内の13フレーム毎に入れ替わることに留意されたい。バースト割当てにおけるこの変更は、半二重移動局と互換性を最大にするために必要である。
【0082】
データトラフィックチャネルの場合、MSACCHは存在せず、そのタイムスロット内の全ての割り当てられたバーストがトラフィックのために利用することができる。
【0083】
スピーチおよびデータトラフィックの多重化
2つの異なるハーフレートトラフィックチャネル(スピーチあるいはデータ)が、2つの異なる位相、すなわちあるタイムスロットの奇数を付されたバーストあるいは偶数を付されたバーストに割り当てられる場合がある。スピーチトラフィックチャネル(ハーフレートあるいはフルレート)が、トークスパートの時間にスピーチユーザに割り当てられる。単純化され、固定化された割当て手順は、1つの全データトラフィックチャネル(フルレートあるいはハーフレートのいずれか)を、データスパートの時間にTBFに連続して割り当てられる。
【0084】
トークスパート中のフルレートスピーチユーザ、あるいはデータスパート中のフルレートデータユーザとの多重化は行われない。フルレートトークあるいはデータスパート終了後、フルレートあるいはハーフレート音声あるいはデータTBFに割り当てるために、対応するタイムスロットが利用可能になる。
【0085】
リアルタイム制御チャネル設計
新しいRT制御チャネルは、音声およびリアルタイムデータサービスの統計的多重化を実行するために必要とされる高速リソース割当てを提供する。バースト系競合アクセス手順によって、RT制御チャネル上に存在するMSは、アップリンクトラフィックフローが非アクティブからアクティブに遷移する際(例えば、スピーチユーザのための次のトークスパートを開始するとき)には必ず、アップリンクリソースのための信号を伝送できる。移動局のアクセス要求識別子、ARIは、アクセスバーストにおいて伝送され、それにより、ネットワークは競合解決を直ちに実行できるようになる。またネットワークは、ダウンリンクにおいて、1バースト高速割当てメッセージにARIも含む。5msecの細分性を有する高速リトライは、1バーストアクセスおよび高速割当て方式の頑強性を高める。高速割当ておよび終了は、ネットワークに、リソースを割当ておよび再割当てし、RT TBFのQoSを満足するための能力を提供する。
【0086】
制御チャネル機能
既存のBCCHおよびPBCCHは、移動局がGERANにアクセスするために必要とされる報知情報を提供する。既存のCCCHおよびPCCCHは、初期TBFの属性をネゴシエートし、RT制御チャネルにアクセスするために必要とされるパラメータを伝達するための能力を提供する。音声、RTデータ、あるいはNRTデータTBFにおいて一回、以下の機能が必要とされる(例外が掲載されていなければ)。
【0087】
アクセス要求
移動局は、TBFに代わって、アップリンクリソースを要求するための能力をもたなければならない。
【0088】
トラフィックおよび制御チャネル割当て
ネットワークは、移動局に対して、トラフィックおよび制御チャネル割当て(アップリンクおよびダウンリンクリソースの両方に対して)を行う能力をもたなければならない。
【0089】
TBF終了制御(End-of-TBF Control)
移動局は、特定のTBFを終了するためにネットワークに要求を出すための能力をもたなければならない。ネットワークは、移動局に指示を出して、直ちにTBFを終了する能力をもたなければならない。
【0090】
ネットワーク命令の応答
移動局は、任意の必要なリトライ手順を起動し、迅速にリソースを確保するために、トラフィックおよび制御チャネル割当て、並びにTBF終了命令に応答する能力をもたなければならない。
【0091】
タイミングアドバンスおよび電力制御
ネットワークは、タイミングアドバンスおよび電力制御における任意の必要な調整を移動局に伝送することができなければならない。
【0092】
ハンドオーバシグナリング
移動局が音声あるいはTRデータのために確立されたTBFを有する場合には、ハンドオーバ手順のために適している。この場合、移動局は、周期的な隣接セル測定報告をネットワークに供給する必要がある。ネットワークは、ハンドオーバ中あるいはハンドオーバ後にRT制御チャネルの制御下で移動局を保持し、サービス停止を最小にするのに適するように、必要なハンドオーバ命令を移動局に送信するであろう。
【0093】
付加TBFのネゴシエーション
移動局あるいはネットワークのいずれかは、RT制御チャネルの制御下にあり、移動局がマルチスロット能力を有する場合には、付加的なTBFのネゴシエーションを開始できなければならない。特に、RT制御チャネルの制御下にある間、制御シグナリングのためのデフォルトデータTBFを確立できなければならない。
【0094】
AMRシグナリング
音声TBF中、ネットワークは、周期的AMRモードコマンドを移動局に送信できなければならない。ダウンリンクトークスパートを除く音声TBF中に、ネットワークは、周期的SID情報を移動局に送出できなければならない。
【0095】
音声TBF中、移動局は、周期的AMRモード要求をネットワークに送出できなければならない。アップリンクトークスパートを除く音声TBF中に、移動局は周期的SID情報をネットワークに送出できなければならない。
【0096】
RLCシグナリング
RLCシグナリングは、例えば、肯定応答/否定応答(ack/nack)メッセージおよびBEP測定値を含む場合がある。
【0097】
ダウンリンク方向で通信することに関するプロセスにあるデータTBF中に、移動局は周期的RLC制御メッセージをネットワークに送出できなければならない。
【0098】
アップリンク方向で通信することに関するプロセスにあるデータTBF中に、ネットワークは周期的RLC制御メッセージを移動局に送出できなければならない。
【0099】
データトラフィックチャネルが既に、RLC制御メッセージを伝送を必要とする方向においてTBFに割り当てられている場合には、既存のRLC手順によって既に、RLC制御メッセージは、RLCデータフレームと自由に多重化されるようになる。
【0100】
制御チャネル設計原理
統計的多重化を可能にするRT制御チャネルの重要な機能は、高速アクセス、割当ておよび応答である。以下の原理が、これらの機能の迅速な動作を確保する。
【0101】
バースト系チャネル
全ての高速アクセス、割当ておよび応答チャネルは、シングルバーストメッセージを使用する。これが、大容量、ビーム誘導および電力制御手順との互換性のためのポイント−ツー−ポイント伝送、並びに5msec毎の伝送機会を有する精細な時間細分性を確保する。
【0102】
アクセス要求識別子
各移動局は、RT制御チャネル上のアクセスおよび割当て手順中に固有の識別子としてARIを割り当てられる。アクセスバーストにARIを含めることにより、ネットワークは、GPRSおよびEGPRSのように、トラフィックチャネル上の競合解消手順を待つのではなく、直ちに競合解消を実行する。ネットワークは、ARIを含むシングルバースト割当てメッセージで直ちに応答することができる。
【0103】
ハーフレートおよびフルレートチャネル
高速アクセス、割当ておよび応答チャネルは典型的には、所与のスロットにおいて全てのバーストを有するフルレートチャネルを割り当てられる。別形態として、これらのチャネルは、あるスロットにおいて全ての奇数あるいは全ての偶数バーストを用いるハーフレートチャネルとして割り当てられる場合もある。
【0104】
特に、高速アクセスチャネルは完全に、競合アクセスのために割り当てられることに留意されたい。ネットワークは競合の発生の機会を伝達するためにUSFを報知しない。USFをモニタする必要がないので、これは、ある一定の状況においてアクセス試行を実行することを待つ際に40msecまでを節約する。
【0105】
高速リトライ
全てのフルレートアクセス、割当ておよび応答チャネルは5msecの細分性を有しているので、これは、5msecに1回までのこれらの手順の迅速なリトライを可能にする。ハーフレートチャネルは10msecの細分性を有する。これらのチャネル上の誤り率が高い場合であっても、アクセスおよび割当て手順は、迅速、かつ効率的に実行することができる。バースト間フェージング相関を低減あるいは排除するために、これらのチャネル上では周波数ホッピングが望ましいことに留意されたい。
【0106】
高速制御チャネル割当て
高速アクセス、割当ておよび応答チャネルは、TBFの確立時に割り当てられ、再割当てが行われなければ、TBF全体を通して用いられ続ける。
【0107】
付随制御チャネル割当て
制御シグナリングが必要とされる方向にあるトラフィックチャネル上で移動局がアクティブである間に、必要な制御チャネル機能をサポートするために、いくつかの新しい付随制御チャネルが定義される。
【0108】
高速付随制御チャネル(FACCH)
FACCHは0において定義された各トラフィックチャネルに関連する。従って、ダウンリンクフルレートスピーチチャネル上のFACCHのための、DTCH/FSに関連するFACCHはFACCH/DFSと呼ばれる。他のFACCHチャネルも同様に命名される。GSM/AMRベアラと同様の標準的なFACCHコーディングが用いられる。
【0109】
ディム−アンド−バーストFACCH(DFACCH)
DFACCHは、0において定義される各トラフィックチャネルに付随する。従って、UTCH/FSに関連するDFACCHは、DFACCH/UFSと呼ばれる。他のDFACCHチャネルも同様に命名される。
【0110】
DFACCHコーディングはさらに研究中であり、本発明の範囲外である。
【0111】
バースト系FACCH(BFACCH)
BFACCHは、0において定義される各トラフィックチャネルに関連する。従って、DTCH/FSに関連するBFACCHはBFACCH/DFSと呼ばれる。他のBFACCHチャネルも同様に命名される。
【0112】
バースト系制御メッセージはBFACCH上を伝送され、トラフィックチャネル上にある間、シングルバーストスピーチあるいはデータを高速アクセス、割当ておよび応答に置き換える。BFACCHは、新しいトレーニングシーケンスあるいはスチールビットを用いて、スピーチあるいはデータトラフィックと区別される。BFACCHチャネルコーディングはさらに研究中である。
【0113】
変更低速付随制御チャネル(MSACCH)
MSACCHは、0において定義される各トラフィックチャネルに関連する。従って、DTCH/FSに関連するMSACCHはMSACCH/DFSと呼ばれる。他のMSACCHも同様に命名される。
【0114】
MSACCHは周期的な1組の逆方向バーストであり、GSMスピーチトラフィックチャネルのために定義されるSACCHと同じ構造を有する。
【0115】
ブロック系シグナリングメッセージ、例えば隣接測定報告メッセージは、MSACCH上で伝送される。
【0116】
共通アップリンク制御チャネル定義
高速ランダムアクセスチャネル(FRACH)
FRACHは、シングルバースト高速競合アクセスメッセージを伝送するように設計される。FRACH上のトラフィックは、RACHおよびPRACHから分離される。FRACH上でアクセスする移動局は時間整合されているものと仮定されるので、FRACHバースト上のガード時間は短く、メッセージサイズをより大きくすることができる。FRACH上の最大メッセージ長はTBDである。
【0117】
FRACHは、全バースト上のフルタイムスロット(フルレート)あるいは交互に生じるバースト上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含む。
【0118】
高速応答チャネル(FACKCH)
FACKCHは、ネットワークからの割当ておよび終了命令に応答するためのシングルバーストメッセージを伝送するように設計される。FACKCH伝送は、逆方向バーストで行われる。
【0119】
シングルバースト応答メッセージは、RRBP方式を用いてポーリングされるようにFACKCH上で伝送される。これにより、多数のバースト系割当て/応答シーケンスが、20msecブロック時間内に完了されるようになり、リアルタイム統計的多重化の速度および信頼性が改善される。
【0120】
FACKCHは、全バースト上のフルタイムスロット(フルレート)あるいは交互に生じるバースト上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含む。
【0121】
アップリンク周期保存チャネル(UPRCH)
UPRCHを用いて、周期的に更新される必要があるシグナリングメッセージ、例えばSID_更新および隣接測定報告を伝送する。トラフィックチャネルは、MSACCH上でシグナリングメッセージ(例えば、スパン480msec)が完全に伝送される前に、解放されることが可能である(例えば、トークスパートが終了したとき)。UPRCHは、アップリンクトラフィックチャネルが解放されるときに、MSACCHシグナリングを継続するように設計される。
【0122】
UPRCHはアップリンクトラフィックチャネルの割当て時に解放され、アップリンクトラフィックチャネルの解放時の各時点で再割当される。
【0123】
UPRCHは、全バースト上のフルタイムスロット(フルレート)か、交互に生じるバースト上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含む。ネットワークは、アップリンクトークスパートにはない、各音声TBFに対するフルレートUPRCH上の26バースト毎に1つを保存する。26音声TBFは同時にフルレートUPRCHを共有することができる。
【0124】
アップリンクブロックメッセージチャネル(UBMCH)
UBMCHは、ブロック(4バースト)メッセージ、例えばRRBPのような方式においてポーリングされる保存バーストを用いるRLCシグナリングのために設計される。
【0125】
共通ダウンリンク制御チャネル定義
高速割当てチャネル(FASSCH)
FASSCHは、MSに割り当てられるダウンリンクトラフィックが存在しないとき、シングルバースト割当ておよび終了メッセージを送信するように設計される。種々のメッセージを用いて、ダウンリンクトラフィックチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクトラフィックチャネル、アップリンク制御チャネルを割り当てる。
【0126】
FASSCHは、全バースト上のフルタイムスロット(フルレート)か、交互に生じるバースト上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含む。
【0127】
ダウンリンク周期保存チャネル(DPRCH)
DPRCHを用いて、周期的に更新される必要があるシグナリングメッセージ、例えばSID_更新、タイミングアドバンスおよび電力制御を伝送する。シグナリングメッセージ(例えば、スパン480msec)がMSACCH上で完全に送信される前に、トラフィックチャネルは解放されることが可能である(例えば、トークスパートが終了するとき)。DPRCHは、ダウンリンクトラフィックチャネルが解放されるとき、MSACCHシグナリングを継続するように設計される。
【0128】
DPRCHは、ダウンリンクトラフィックチャネルが割り当てられるとき解放され、ダウンリンクトラフィックチャネルの解放時の各時点で再度割り当てられる。
【0129】
DPRCHは、全バースト上のフルタイムスロット(フルレート)か、交互に生じるバースト上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含む。ネットワークは、ダウンリンクトークスパートにはない、各音声TBFに対するフルレートDPRCH上の26バースト毎に1つを保存する。26音声TBFは同時にフルレートDPRCHを共有することができる。
【0130】
ダウンリンクブロックメッセージチャネル(DBMCH)
DBMCHは、ブロック(4バースト)メッセージ、例えばRLCシグナリング、ハンドオーバ命令等のために設計される。
【0131】
共通制御チャネルの多重化
FRACH、FACKCH、UPRCH、FASSCHおよびDPRCHは、フルレート制御チャネルか、ハーフレート制御チャネルのいずれかである。フルレート制御チャネルは、各マルチフレームの全バーストを用いる。ハーフレート制御チャネルは、各マルチフレームにおいて全奇数あるいは全偶数バーストのいずれかを用いる。
【0132】
これらのチャネルは、同じフルレートあるいはハーフレートチャネル上で多重化されない。
【0133】
2つの異なるハーフレート制御あるいはトラフィックチャネルが、1スロットの2つの異なる位相(全奇数あるいは全偶数)に割り当てられる場合がある。ハーフレート制御チャネルの場合のバースト割当ては、ハーフレートトラフィックチャネルの場合のバースト割当てと互換性があり、かつ同一であることに留意されたい。
【0134】
DBMCHおよびUBMCHの他の共通制御チャネルとの多重化はFFSである。
【0135】
リアルタイムTBF動作の概観
TBF(GPRSフェーズ1)の定義は、RTサービスをサポートするために拡張される。各RT TBFは、双方向(例えばスピーチ)あるいは単方向(例えば最良のデータ)の場合がある。初期のRT TBFの確立は、PCCCHあるいはCCCH上で搬送される。各RT TBFは、関連するTBFプロファイルを有する。TBF設定中のRT TBFプロファイルのネゴシエーションは、QoS要件およびRABによってサポートされるプロトコルスタックを含む。
【0136】
初期TBF設定中に交換される付加情報は、以下のものを含む。
【0137】
一時MSアクセス要求識別子、ARIはネットワークによって割り当てられ、MSによって送出される。
【0138】
搬送波情報(周波数ホッピングシーケンスを含む)は、PBCCH/BCCH上の報知メッセージあるいは明示的なシグナリングのいずれかによって、MSに伝達される。その詳細はFFSである。
【0139】
TBF識別子(TBFI)は、表されるTBF毎にMSに割り当てられる。
【0140】
TBF非アクティブタイマは、RTおよびNRTデータTBFのためにネゴシエートされる。それは、RTスピーチTBF(FFS)のためのオプションである。
【0141】
一旦RT TBFが確立されたなら、MSは、1組のRT制御チャネル、すなわちアップリンクシグナリングのためのFRACH、FACKCH、UBMCHおよびUPRCH、並びにダウンリンクシグナリングおよび制御のためのFASSCH、DBMCHおよびDPRCHを割り当てられる。UPRCH(あるいはDPRCH)は、UTCH(あるいはDTCH)が解放される各時点で再度割り当てられる場合がある。制御チャネルの残り、すなわちアップリンクのためのFRACH、FACKCHおよびUBMCH、並びにダウンリンクのためのFASSCHおよびDBMCHは、TBFの時間中に再度割り当てられる必要はない。
【0142】
RT TBFに関連するアップリンクおよび/またはダウンリンクトラフィックは、高速アクセスおよび高速割当て手順を用いて個別に起動される。付加的なRTおよびNRT TBFは、RT制御チャネル上でネゴシエートされ、確立されることができる。
【0143】
確立された双方向TBFは、以下の4つの状態、すなわちTBF非アクティブ状態、DLアクティブ状態、ULアクティブ状態、並びにDLおよびULアクティブ状態を有する。1つの双方向RT TBFのための状態遷移図が図6に示される。単方向RT TBFおよびNRT TBF(EGPRSフェーズ1に定義されるような)のための状態遷移は、その状態の一部であり、双方向RT TBFに関連する許容可能な遷移である。
【0144】
RT TBF状態定義
確立された双方向RT TBFは、図6に示されるような4つの状態を有する。またチャネル割当ては図5(表1)に示される。
【0145】
RT TBF状態:DL非アクティブ状態
この状態では、TBFのためにMSに割り当てられるアップリンクあるいはダウンリンクトラフィックチャネルは存在しない。MSとネットワークとは個別にアップリンクおよびダウンリンクトラフィックを開始し、新しいTBFを設定し、現在のTBFを終了し、MSに関連する全てのTBFを終了することができる。またネットワークはMSに共通制御チャネルを再度割り当てることもできる。
【0146】
タイマがRT TBF毎にこの状態に関連することができ、それにより、MSは、ダウンリンクおよびアップリンクトラフィックが終了した後に変更可能な時間の間、TBF確立状態になることが可能である。これによって、ダウンリンクあるいはアップリンクトラフィックフローが短時間内に再開される場合には、RT TBFプロファイルの再ネゴシエーションを避けられる。
【0147】
RT TBF状態:DLアクティブ状態
この状態では、MSは、RT TBFに関連するダウンリンクトラフィックチャネルを割り当てられる。BFACCHを用いて、ダウンリンクのシングルバーストメッセージが伝送される。他のダウンリンクシグナリングあるいは制御メッセージは、FACCHおよび/またはMSACCHを用いて伝送される。
【0148】
アップリンクシグナリングおよび制御メッセージは、MSに割り当てられたアップリンク共通チャネル上で搬送され、それはMSが確立した並列のTBF間で共有される。
【0149】
新しいTBFはRT制御チャネル上で開始されることができる。
【0150】
RT TBF状態:ULアクティブ状態
この状態では、MSは、RT TBFに関連するアップリンクトラフィックチャネルを割り当てられる。
【0151】
アップリンクのシングルバーストメッセージは、BFACCHを用いて伝送される。他のアップリンクシグナリングおよび制御メッセージは、FACCHおよび/またはMSACCHを用いて伝送される。
【0152】
ダウンリンクシグナリングおよび制御メッセージは、MSに割り当てられたダウンリンク共通制御チャネル上で搬送され、それはMSが確立した並列のTBF間で共有される。
【0153】
新しいTBFは、RT制御チャネル上で開始されることができる。
【0154】
RT TBF状態:DLおよびULアクティブ状態
この状態では、MSは、RT TBFに関連するアップリンクトラフィックチャネルおよびダウンリンクトラフィックチャネルを割り当てられる。
【0155】
ダウンリンクおよびアップリンクシングルバーストメッセージのいずれも、BFACCHを用いて伝送される。他のシグナリングおよび制御メッセージは、FACCHおよび/またはMSACCHを用いて伝送される。
【0156】
新しいTBFは、RT制御チャネル上で開始されることができる。
【0157】
1つのRT TBF状態遷移に関連する手順
RT TBFに関連する状態遷移を実行するために、1組の手順が定義される。図6(表2)は、1つの各RT TBF状態遷移に関連する手順を示しており、適用可能な状態が含まれる。その手順のための定義およびメッセージフローが、以下にさらに記載される。
【0158】
制御メッセージ
アップリンクシグナリングおよび制御メッセージ
図7(表3)は、アップリンクシグナリングおよび制御メッセージの概要、並びに用いられる制御チャネルを提供する。
【0159】
アクセス要求
UTCHが割り当てられる場合には、このシングルバーストメッセージはBFACCH上で送出される。そうでない場合には、FRACH上で送出される。その使用法および内容は、セクション0においてさらに記載される。
【0160】
割当てへの応答
UTCHが割り当てられる場合には、シングルバーストメッセージのこの組はBFACCH上で送出される。そうでない場合には、FACKCH上で送出される。その使用法および内容は、その問題に向けられるセクションにおいて後にさらに記載される。
【0161】
AMRモード要求
UTCHが割り当てられる場合には、AMRモード要求(2ビット)は、インバンドで送出される。そうでない場合には、UPRCH上で送出され、それは他の周期的なシグナリングメッセージ、例えばSID更新および隣接測定報告と多重化される。これらのメッセージの多重化の詳細はFSSである。
【0162】
SID更新
SID更新はUPRCH上で送出され、それはAMRモード要求および隣接測定報告と多重化される。
【0163】
隣接測定報告
UTCHが割り当てられる場合には、その報告はMSACCH上で送出される。そうでない場合には、UPRCH上で送出され、それは他の周期的なシグナリングメッセージ、例えばSID更新およびAMRモード要求と多重化される。
【0164】
RLCシグナリング
EGPRSフェーズ1RLC手順に従って、RLCシグナリングはUTCHあるいはUBMCH上で送出される。
【0165】
終了TBF要求
このシングルバーストメッセージは、BFACCHあるいはFRACH上で送出される。その使用法および内容は以下にさらに記載される。
【0166】
ダウンリンクシグナリングおよび制御メッセージ
図8(表4)は、ダウンリンクシグナリングおよび制御メッセージの概要、並びに用いられるRT制御チャネルを提供する。
【0167】
割当て
全ての割当てメッセージはバースト系である。DTCHが割り当てられる場合には、そのメッセージはBFACCH上で送出される。そうでない場合には、FASSCH上で送出される。その使用法および内容は以下にさらに記載される。
【0168】
AMRモードコマンド
DTCHが割り当てられる場合には、AMRモードコマンド(2ビット)はインバンドで送出される。そうでない場合には、DPRCH上で送出され、それは、他の周期的なシグナリングメッセージ、例えばSID更新およびタイミングアドバンスと多重化される。これらのメッセージの多重化の詳細はFFSである。
【0169】
SID更新はDPRCH上で送出され、それは、AMRモードコマンドおよびタイミングアドバンスと多重化される。
【0170】
ハンドオーバ命令
DTCHが割り当てられる場合には、ハンドオーバ命令はFACCH上で送出される。そうでない場合には、DBMCH上で送出される。
【0171】
RLCシグナリング
EGPRSフェーズ1RLC手順に従って、RLCシグナリングはDTCHあるいはDBMCH上で送出される。
【0172】
タイミングアドバンス
DTCHがMSに割り当てられる場合には、タイミングアドバンスはMSACCH上で送出される。そうでない場合には、DPRCH上で送出される。
【0173】
電力制御
DTCHがMSに割り当てられる場合には、電力制御はMSACCH上で送出される。そうでない場合には、DPRCH上で送出される。
【0174】
終了TBFコマンド
このシングルバーストメッセージは、ネットワークによってBFACCHあるいはFASSCH上で送出され、MSによって確立された1つのTBFあるいは全てのTBFを終了する。その内容はさらに以下に記載される。
【0175】
ダウンリンクバーストメッセージ内容
図9(表5)は、ダウンリンクバーストメッセージおよびその内容の概要を提供する。
【0176】
割当てUTCH
このメッセージを用いて、特定のTBF毎に(TBFIによって特定される)UTCHを割り当てる。ARIフィールドが、高速競合解消のために含まれる。
【0177】
延期割当てUTCH
このメッセージを用いて、特定されたTBF(TBFIによって特定される)のためのUTCHの割当てを遅延させる。遅延フィールドは、リトライする前に、移動局がアップリンクリソースの割当てを待たなければならない時間を示す。
【0178】
割当てDTCH
このメッセージを用いて、特定のTBF毎に(TBFIによって特定される)DTCHを割り当てる。RRBPフィールドを用いて、応答を送出するための逆バーストを指示する。
【0179】
割当てUPRCH
このメッセージを用いて、MSに割り当てられるUTCHが存在しないときに、MSにアップリンクの周期的なシグナリングのためのUPRCHを割り当てる。UTCHが解放され、MSACCH上の周期的なアップリンクシグナリングがUPRCH上で継続する必要があるときには、UPRCHが再度割り当てられる。
【0180】
割当てDPRCH
このメッセージを用いて、MSに割り当てられるDTCHが存在しないときに、MSにダウンリンクの周期的なシグナリングのためのDPRCHを割り当てる。DTCHが解放され、MSACCH上の周期的なダウンリンクシグナリングがDPRCH上で継続する必要があるときには、DPRCHが再度割り当てられる。
【0181】
割当てFRACH
このメッセージを用いて、MSに、高速競合アクセスのためのアップリンクFRACHを割り当てる。FRACHは、初期TBF設定時にMSに割り当てられ、確立されたTBFが持続している間、通常変更されない。
【0182】
割当てFACKCH
このメッセージを用いて、ポーリングされているときに逆方向バースト上で応答を送出するためにMSにアップリンクFACKCHを割り当てる。FACKCHは、初期TBF設定時にMSに割り当てられ、確立されたTBFが持続している間、通常変更されない。
【0183】
割当てFASSCH
このメッセージを用いて、MSに、割当てメッセージをモニタするためのダウンリンクFASSCHを割り当てる。FASSCHは、初期TBF設定時にMSに割り当てられ、確立されたTBFが持続している間、通常変更されない。
【0184】
終了TBFコマンド
このメッセージは、MSによって確立される1つのTBF(TBFIによって特定される)あるいは全TBF(TBFI=0)を終了するために、ネットワークによって用いられる。
【0185】
アップリンクバーストメッセージ内容
図10(表6)は、アップリンクバーストメッセージおよびその内容の概要を提供する。
【0186】
アクセス要求
このメッセージは、特定されたTBF(TBFIによって特定される)毎にUTCHを要求するために、MSによって用いられる。
【0187】
応答UTCH/DTCH/UPRCH/DPRCH/FRACH/FACKCH/FASSCH
MSはこのメッセージの組を用いて、トラフィックおよび制御チャネル割当てに応答する。
【0188】
応答終了TBF
MSはこのメッセージを用いて、終了TBFコマンドに応答する。
【0189】
終了TBF要求
MSはこのメッセージを用いて、MSによって確立されたTBFあるいは全てのTBF(TBFI=0)の終了を要求する。
【表1】
Figure 0003950298
【0190】
上記の方法は、以下のようなGERANにおいてリアルタイムサービスおよび非リアルタイムサービスへのアクセスおよび割当てを行うためのシステムに適用されている。以下の4つのサブセクションは、音声、リアルタイムデータおよび非リアルタイムデータを統計的に多重化するシステムにおいて、アップリンクおよびダウンリンクトラフィックチャネルリソース(それぞれUTCHおよびDTCH)のリアルタイムスケジューリングを実行するために必要とされる4つの重要な手順を記載する。データの各フローは、TBF(一時ブロックフロー)と呼ばれる。アクセス要求は、高速ランダムアクセスチャネル(FRACH)上で生じる。トラフィックチャネル割当ては、移動局が、ダウンリンクトラフィックチャネル上、あるいは進行中のダウンリンクトラフィックから1つのシングルバーストをスチールするバースト系高速付随制御チャネル(BFACCH)上にない場合には、いずれかの共通高速割当てチャネル(FASSCH)上で生じる。1つのトラフィックチャネルブロックの4つのバーストのうちの1つが空けられ、バースト系制御メッセージと置き換えられる。割当てへの応答は、移動局が、アップリンクトラフィックチャネル上、あるいはBFACCH上にない場合には、いずれかの共通高速応答チャネル(FACKCH)上で生じる。アップリンク(ダウンリンク)トークスパートあるいはデータスパートの終了時には、ネットワークは、アップリンク(ダウンリンク)周期保存チャネル(UPRCH(DPRCH))を再度割り当て、移動局とネットワークとの間で低速付随制御シグナリングが継続できるようにする。
【0191】
開始アップリンクトラフィック(SUT)
図11に示されるように、移動局(MS)はSUT手順を用いて、TBFに関連するアップリンクトラフィックフローを開始する。アップリンクトラフィックフローは、GERAN方法を用いるネットワークの一部である基地局に向けられる。
【0192】
終了アップリンクトラフィック(EUT)
図12に示されるように、ネットワークおよびMSはEUT手順を用いて、TBFに関連するアップリンクトラフィックフローを終了する。
【0193】
開始ダウンリンクトラフィック(SDT)
図13に示されるように、ネットワークはSDT手順を用いて、TBFに関連するダウンリンクトラフィックフローを開始する。
【0194】
終了ダウンリンクトラフィック(EDT)
図14に示されるように、ネットワークは、EDT手順を用いて、TBFに関連するダウンリンクトラフィックフローを終了する。
【0195】
再割当てアップリンクトラフィック(RUT)
図15に示されるように、ネットワークは、RUT手順を用いて、TBFに関連するMSに新しいアップリンクトラフィックチャネルを割り当てる。
【0196】
再割当てダウンリンクトラフィック(RDT)
図16に示されるように、ネットワークは、RDT手順を用いて、TBFに関連するMSに新しいダウンリンクトラフィックチャネルを割り当てる。
【0197】
再割当てアップリンク制御(RUC)
図17に示されるように、ネットワークは、RUC手順を用いて、MSに新しいアップリンク制御チャネルを割り当てる。
【0198】
再割当てダウンリンク制御(RDC)
図18に示されるように、ネットワークは、RDC手順を用いて、MSに新しいダウンリンク制御チャネルを割り当てる。
【0199】
終了TBF(ET)
図19に示されるように、ET手順を用いて、TBFあるいは全TBFを終了する。またTBF手順は、全てのシナリオに対して誤りのある場合においても用いられる。割当て中に誤りが生じるときには必ず、MSあるいはネットワークのいずれかが、終了TBFメッセージを用いて、進行中の手順を中止することができる。
【0200】
動作結果
EGPRSフェーズIIにおいてハーフレートチャネルのためのインターリーブ処理の場合
ハーフレートトラフィックチャネルは、偶数を付されたバースト(チャネル0)か、奇数を付されたバースト(チャネル1)のいずれかを含む。知られているGSMハーフレートチャネルが図20に示される。GSMが規定するハーフレートスピーチチャネルのマルチフレーム内で、バースト割当てが、13フレーム毎に変化することに留意されたい。それゆえ、チャネル1は、マルチフレーム0においてバースト2j(j=0、1、2、3、4、5、6)を割り当てられる。マルチフレーム1では、チャネル1は、バースト2j+1(j=6、7、8、9、10、11)からなる。それゆえ、チャネル1に割り当てられた移動局は、あるマルチフレームでは偶数バースト上で受信しなければならず、次のマルチフレームでは奇数バーストで受信しなければならない。偶数バーストと奇数バーストとの間の切替えは、アップリンクおよびダウンリンクチャネルの動的な割当てにはあまり適していない。
【0201】
図21は、本発明によるハーフレートトラフィックチャネル構造を示す。ここでは、割当てが持続している間、偶数を付されたバーストあるいは奇数を付されたバースト割当ては変更されない。知られているGSMハーフレートトラフィックチャネル構造とは異なり、ここでは、チャネル1上の移動局は常に、トラフィックおよびMSACCHのために偶数バースト、すなわちバースト2j(j=0、1、2、....)のみを読み出すことに留意されたい。またMSACCHは、偶数バースト2j(j=6、19、32、....)上にも存在する。GSMハーフレートチャネルからのこの小さな変更は、動的に割り当てられるタイムスロット上の半二重動作を柔軟にするために重要である。
【0202】
また、ハーフレート制御チャネル、すなわち、全ての偶数あるいは全ての奇数を付されたフレームも同じ構造で定義される。
【0203】
半二重動作
割当てのために、より大きなリソースのプールを利用できるとき、統計的多重化を通して、高い効率を得ることができる。しかしながら、半二重(すなわちタイプI)移動局は、アップリンクおよびダウンリンク方向において割り当てられることができるチャネルに制約を加える。これは、トラフィックおよび制御チャネルの割当てのために利用することができるリソースに影響を与える。動作の種々の時間のその機能に応じて、半二重移動局によって影響を受けるリソースの制約は異なる場合がある。考慮されるべき動作の時間は以下の通りである。
【0204】
いずれかの方向におけるトラフィックの不在−アップリンク制御チャネルの割当てはダウンリンク制御チャネルによって制約を受け、あるいはその逆も成り立つ。
【0205】
ダウンリンクのみのトラフィック−ダウンリンクトラフィックチャネルの割当ては、アップリンク制御チャネルによって制約を受け、あるいはその逆も成り立つ。
【0206】
アップリンクのみのトラフィック−アップリンクトラフィックチャネルの割当ては、ダウンリンク制御チャネルによって制約を受け、あるいはその逆も成り立つ。
【0207】
両方向のトラフィック−アップリンクトラフィックチャネルの割当ては、ダウンリンクトラフィックチャネルによって制約を受け、その逆も成り立つ。
【0208】
例示的な実施例として、アップリンクトークスパートが進行中であり、ダウンリンクトークスパートがちょうど開始し始めた場合を考えてみる。図22は、0246/1357インターリーブ処理が想定されるときに、クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパートが割り当てられることができるハーフレートチャネルを示す。移動局がアップリンクタイムスロット5(それはダウンリンクタイムスロット0と重複する)上の奇数(1357)バースト中にアクティブであるものと想定される場合には、ダウンリンク上で、タイムスロット3〜7では偶数バーストを、タイムスロット0〜4では奇数バーストを割り当てられることができる。それゆえ、ダウンリンク上では、16個の可能なハーフレートチャネルのうちの10チャネルに割り当てられることができる。連続したバースト(0123/4567)インターリーブ処理が想定される場合には、ダウンリンク上で、移動局は、16個の可能なハーフレートチャネルのうちの7チャネルにのみ割り当てられることができる(図23参照)。図24および図25は、クラス8移動局のための対応するリソース利用可能性を示す。両方の場合、移動局のこれらのクラスにおいて、トラフィックチャネルの割当てのために利用できるリソースプールが0123/4567インターリーブ処理の場合より0246/1357インターリーブ処理の場合に43%大きくなるのを見ることができる。
【0209】
図22は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのためのダウンリンクトークスパートが割り当てられる場合があるリソースプールを示す。4バーストインターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は交互に生じる(奇数/偶数)バースト上で実行される。
【0210】
図23は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのためのダウンリンクトークスパートが割り当てられる場合があるリソースプールを示す。4バーストインターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は連続バースト上で実行される。
【0211】
図24は、クラス8(半二重、ダウンリンク4−スロット利用可能、Tta=4、Trb=1、Ttb=Tra=0)MSのためのダウンリンク伝送が割り当てられる場合があるリソースプールを示す。4バーストインターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は交互に生じるバースト上で実行される。
【0212】
図25は、クラス8(半二重、ダウンリンク4−スロット利用可能、Tta=4、Trb=1、Ttb=Tra=0)MSのためのダウンリンク伝送が割り当てられる場合があるリソースプールを示す。4バーストインターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は連続バースト上で実行される。
【0213】
図26は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるバーストを示す。交互に生じるバーストインターリーブ処理が想定される。
【0214】
図26は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるバーストを示す。連続バーストインターリーブ処理が想定される。
【0215】
トークスパート開始時の遅延(ハーフレート)
再び、アップリンクタイムスロット5(ダウンリンクタイムスロット0と重複する)上で奇数(1357)バースト中にアクティブである移動局の場合を考えてみる。その際ダウンリンク上で移動局は、タイムスロット3〜7では偶数バーストを、タイムスロット0〜4では奇数バーストを割り当てられることができる。図26は、0246/1357インターリーブ処理が用いられるときに、クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるバーストを示す。また図26は、0123/4567インターリーブ処理が用いられるときに、ダウンリンクトークスパートがその間に開始する場合があるバーストも示す。
【0216】
ダウンリンク上で、クラス1移動局(二重の制約下にある)に割り当てられることができる、利用可能なハーフレートチャネルを与えるものとすると、以下のことを見ることができる。伝送のための開始時の細分性(図26および図27参照)は、インターリーブ処理シーケンスが任意のバースト上で開始できるものと仮定するなら、0123/4567インターリーブ処理の場合40msec、0246/1357インターリーブ処理の場合10msecである。開始までの平均遅延(図26および図27参照)は、0123/4567インターリーブ処理の場合20msec、0246/1357インターリーブ処理の場合5msecである。
【0217】
ハーフレートチャネルのためのインターリーブ処理の性能
上記の、ハーフレートチャネルのための2つの異なるインターリーブ処理方式の性能が、図28の表に要約される。理想的な周波数ホッピングを用いる場合、0246/1357インターリーブ装置の性能は、0123/4567インターリーブ装置よりわずかに劣る。しかしながら、周波数ホッピングを用いない場合、低速フェージングの典型的な市街地チャネルでは、0246/1357インターリーブ装置は、0123/4567インターリーブ装置より1.0dBだけ利得が増える。0246/1357インターリーブ装置は、高速フェージングチャネルであっても、0.4〜0.8dBのある程度の利得を示す。
【0218】
図29は、QPSK変調を用いる2つのインターリーブ処理方法の性能を示す表である。
【0219】
EGPRSフェーズIIのフルレートチャネルのためのインターリーブ処理の場合
図30は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのためのフルレートダウンリンクトークスパートが割り当てられる場合があるリソースプールを示す。フルレートチャネルは、1つの全スロット(偶数バーストおよび奇数バーストの両方)を占有する。
【0220】
図31は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのためのフルレートダウンリンクトークスパートが割り当てられる場合があるリソースプールを示す。4バーストインターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は交互に生じる(奇数/偶数)バースト上で実行される。図31のフルレートチャネルは、連続したバースト上の2つのハーフレートチャネルの集合体と定義される。
【0221】
現在知られているGSMでは、フルレートチャネルは、図30に示されるような1つの全タイムスロットを占有する。アップリンクタイムスロット5上でアクティブなトークスパートを有するクラス1移動局の場合、開始するダウンリンクトークスパートは、ダウンリンクタイムスロット3あるいは4上でのみ割り当てられることができ、それは、各搬送波上の8つのダウンリンクタイムスロットのうちの2つ(25%)である。これは、システムリソースプールおよび帯域幅を使用するには効率的ではない。
【0222】
本発明の一実施形態に従えば、フルレートチャネルのために利用可能なリソースの数を改善するための新しい方法およびシステムが説明される。フルレートチャネルのための新しい方法およびシステムは、ハーフレートチャネルのために以前に記載したインターリーブ処理方式を利用する。開始するダウンリンクトークスパートが割り当てられることができるリソースの数を最大にするために、EGPRSフェーズ2のためのフルレートチャネルが再定義される。EGPRSフェーズ2のフルレートチャネルは、連続したタイムスロット上の2つのハーフレートチャネルとして再定義される。図31は、アップリンクタイムスロット5および6の奇数バースト上でフルレートアップリンクトークスパートがアクテイィブである例を示す。ここで再定義によって、ダウンリンクタイムスパートは、以下のダウンリンクタイムスロット対、すなわちタイムスロット対(4、5)、(5、6)、(6、7)の偶数バースト、タイムスロット7の偶数バーストとタイムスロット0の奇数バースト、並びにタイムスロット(0、1)、(1、2)、(2、3)、(3、4)の奇数バーストに割り当てられるようになる。
【0223】
従って、依然としてクラス1移動局の半二重の制約を満足しつつ、全体として、16個の可能なタイムスロット対のうちの8個(50%)が割り当てられることができる。本発明によるフルレートチャネル方法およびシステムは、フルレートチャネルのために以前から知られているインターリーブ処理方式の統計的多重化より優れた、フルレートチャネルの統計的多重化の著しい利点を提供する。
【0224】
トークスパート開始時の遅延(フルレート)
新しく再定義されたフルレートチャネルの場合、クラス1移動局(二重の制約下にある)に割り当てられることができる、ダウンリンクチャネル上で利用可能なフルレートチャネルを与えると、以下のことを見ることができる。伝送のための開始時間の細分性(図30および図31参照)は、インターリーブ処理シーケンスが任意のバースト上で開始できるものと仮定すると、0246/1357インターリーブ処理の場合10msecであり、0246/1357インターリーブ処理の場合の開始までの平均遅延(図30および図31参照)は5msecである。
【0225】
要するに、ハーフレートチャネルのための交互に生じる(0246/1357)バーストインターリーブ処理は以下の利点を提供する。移動局クラスによって強制される半二重の制約下で統計的多重化のためのリソースプールが大きくなる。トークスパートの開始に対する遅延が小さくなる。周波数ホッピングがないとき、あるいは周波数ホッピングが理想的でない場合、リンクレベル性能が改善される。
【0226】
音声およびデータ、並びにスピーチのための通話外(play out)の遅延を多重化するための能力は、いずれのインターリーブ処理アプローチの場合に等価である。それゆえ、0246/1357は不利益を被ることなく著しい利点を提供し、また0246/1357バーストインターリーブ処理はEGPRSフェーズIIハーフレートチャネルのための好ましいアプローチであるものと結論付けられる。
【0227】
さらに、フルレートチャネルを2つの連続したハーフレートチャネルとして再定義するため、本発明によるフルレートチャネルは同様に、半二重の制約下の統計的多重化のためのリソースプールを大きくするという利点も提供すると結論付けられる。
【0228】
従って、ここで、2つの連続したハーフレートチャネルを用いるフルレートチャネルを多重化し、インターリーブ処理するための新しく、有利なシステムおよび方法が開示されていることが理解されよう。本発明は特に好ましい実施形態を参照しながら図示および記載されてきたが、その形態、詳細および応用形態を変更できることは、当業者には理解されよう。従って、添付の請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、形態、詳細および応用形態の全てのかかる変更を網羅することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動局送受信機と中央基地局送受信機とを備えるGERANシステムのブロック図である。
【図2】プレGERANシステムおよびGERANシステムのためのユーザ面プロトコルスタックを示す図である。
【図3】それぞれ種々のタイプの4つのチャネルに分割される2つのマルチフレームを示す図である。
【図4】本発明によるシステムのための状態図である。
【図5】図4の情報を表す別の方法である状態表である。
【図6】表形式のRT TBF状態図である。
【図7】表形式でメッセージおよびアップリンクの相互動作を示す図である。
【図8】表形式でダウンリンクシグナリングおよび制御メッセージの概要を示す図である。
【図9】表形式でダウンリンクバーストメッセージ内容を示す図である。
【図10】表形式でアップリンクバーストメッセージ内容を示す図である。
【図11】開始アップリンクトラフィック手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図12】終了アップリンク手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図13】開始ダウンリンク手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図14】終了ダウンリンク手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図15】再割当てアップリンクトラフィックチャネル手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図16】再割当てダウンリンクトラフィックチャネル手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図17】再割当てアップリンク制御チャネル手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図18】再割当てダウンリンク制御チャネル手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図19】TBFを終了するためのET手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図20】GSMハーフレートトラフィックチャネル構造を示す、図3に非常に類似のマルチフレーム図である。
【図21】本発明による新しいGERANハーフレートトラフィックチャネル構造を示す、図20に非常に類似のマルチフレーム図である。
【図22】本発明の1つの通信技術によるダウンリンク割当てを示す図である。
【図23】本発明の他の通信技術によるダウンリンク割当てを示す図である。
【図24】図22に類似であるが、異なる装填を有するダウンリンク割当てを示す図である。
【図25】図23に類似であるが、異なる装填を有するダウンリンク割当てを示す図である。
【図26】クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるハーフレートバーストを示す図である。
【図27】図26とは異なる条件下で、クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるハーフレートバーストを示す図である。
【図28】異なるインターリーブ処理アプローチを用いるスピーチフレーム到達と通話外の瞬間を示す表である。
【図29】QPSK変調を用いる2つのインターリーブ処理方式の性能を示す表である。
【図30】クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるフルレートバーストを示す図である。
【図31】図28とは異なる条件下で、クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合があるフルレートバーストを示す図である。
【符号の説明】
1 システム
12 基地局
13 送信機
14、15 マルチプレクサ
17 受信機
18、19 デマルチプレクサ
20、30 移動局

Claims (7)

  1. 時間が複数のフレームに分割され、Nを整数として各フレームがN個のデータバーストに分割され、ワイヤレス時分割多元接続通信を用いて通信を行うためのシステムであって、該システム
    所与のフレーム内の第1のセットである連続する偶数バーストで配列される一連のバーストとして第1のハーフレートチャネルを定義し、前記所与のフレームに続くフレーム内の第2のセットである連続する奇数バーストで配列される一連のバーストとして第2のハーフレートチャネルを定義するための手段、
    該第1及び第2のハーフレートチャネルの組み合わせとしてフルレートチャネルを定義するための手段、及び
    第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルを伝送するための手段を備え、前記N個のデータバースト内でタイムスロットの0246/1357インターリーブ処理が用いられてハーフレートおよびフルレートデータ送信に対応することを特徴とするシステム。
  2. 前記ハーフレートチャネル、ひいてはフルレートチャネルのトークスパートの開始に対する遅延を0123/4567インターリーブ処理より少なくするために、0246/1357インターリーブ処理が用いられる、請求項1に記載のシステム。
  3. 移動局によって課される半二重の制約下で、0123/4567インターリーブ処理に対する前記フルレートチャネルに与えられる、統計的多重化のためのリソースプールをより大きくするために、0246/1357インターリーブ処理が用いられる、請求項1に記載のシステム。
  4. 時間が複数のフレームに分割され、Nを整数として各フレームがN個のデータバーストに分割される、ワイヤレス時分割多元接続通信を用いて通信するためのシステムであって、該システム
    所与のフレーム内の第1のセットである連続する偶数バーストで配列される一連のバーストとして第1のハーフレートチャネルを、及び前記所与のフレームに続くフレーム内で第2のセットである連続する奇数バーストで配列される一連のバーストとして第2のハーフレートチャネルを定義する第1のマルチプレクサ、
    該第1及び第2のハーフレートチャネルの組み合わせとしてフルレートチャネルを定義する第2のマルチプレクサ、及び
    第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルを送信する送信機を備え、0246/1357インターリーブ処理が用いられてハーフレートおよびフルレートデータ送信に対応することを特徴とするシステム。
  5. 前記ハーフレートチャネル、ひいてはフルレートチャネルのトークスパートの開始に対する遅延を0123/4567インターリーブ処理より少なくするために、0246/1357インターリーブ処理が用いられる、請求項4に記載のシステム。
  6. 移動局によって課される半二重の制約下で、0123/4567インターリーブ処理に対する前記フルレートチャネルに与えられる、統計的多重化のためのリソースプールをより大きくするために、0246/1357インターリーブ処理が用いられる、請求項4に記載のシステム。
  7. 時間が複数のフレームに分割され、各フレームがN個のデータバーストに分割される、ワイヤレス時分割多元接続通信を用いて通信するための方法であって、該方法
    0246/1357シーケンスを用いてバーストをインターリーブ処理して複数のハーフトチャネルを与えるステップであって、第1のハーフレートチャネルが所与のフレーム内の第1のセットである連続する偶数バーストで配列される一連のバーストであり、第2のハーフレートチャネルが前記所与のフレームに続くフレーム内の第2のセットである連続する奇数バーストで配列される一連のバーストである、ステップ、
    該第1及び第2のハーフレートチャネルの組み合わせを用いてフルレートチャネルを与えるステップ、及び
    第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルバーストを送信するステップを有し、第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルバーストを送信する前記ステップはさらに、前記送信中に周波数ホッピングを用いるステップを含むことを特徴とする方法。
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