JP2001257639A - 半同時送受話式の動作と統計的な多重送信とに適した、フルレートのチャネルをインターリーブする方法及びシステム - Google Patents

半同時送受話式の動作と統計的な多重送信とに適した、フルレートのチャネルをインターリーブする方法及びシステム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤレスデータ電気通信システムのフルレ
ートチャネル上で、リアルタイムおよび非リアルタイム
サービスを効率的に、かつ柔軟に多重化できるようにす
るシステムおよび方法を提供する。 【解決手段】 時間が多数のフレームに分割され、各フ
レームがN個のデータバーストに分割される時分割多元
接続通信方法およびシステムを提供する。その方法およ
びシステムはさらに、ハーフレートチャネルを、フレー
ム毎に一回、Nバースト毎に周期的に発生する一連のバ
ーストとして形成する第1のマルチプレクサと、フルレ
ートチャネルを連続したタイムスロット上の2つのハー
フレートチャネルとして形成する第2のマルチプレクサ
と、第1のワイヤレス局から第2のワイヤレス局にその
フルレートチャネルを送信するための送信機とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全般に、ワイヤレス
通信ネットワークに関し、より詳細には、フルレートチ
ャネルを用いつつ、ワイヤレスおよび/またはセルラー
ネットワーク上で音声通話を効率的に提供するための方
法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットに関して広範囲に高まり
つつある人気は、ワイヤレス通信システム開発者が、シ
ステムのデータ通信能力を絶え間なく改善することを助
長している。この要求に応じて、種々の標準規格の主要
部が考案され、より高速のデータ速度を可能にする第3
世代(3G)標準規格が引き続き考案されている。例え
ば、欧州電気通信標準化協会(ETSI)、電波産業会
(ARIB)、米国電気通信工業会(TIA)のような
標準化団体が、より高速で、より効率的なワイヤレス通
信を可能にするための標準規格を継続的に作成してい
る。
【0003】同様に、ワイヤレス通信業界は、エアーイ
ンターフェース上で、高速で、より雑音に強く、より効
率的なデータ通信を提供する新しいワイヤレス伝送プロ
トコルを頻繁に開発し、実施している。例えばGSMは
発展し続けている。別の例では、汎用パケット無線サー
ビス(GPRS)が、よく知られている時分割多元接続
(TDMA)システムのためのパケット交換アップグレ
ードとして開発されている。さらに当分野の進歩として
は、拡張GPRS(Enhanced general packetradio ser
vice:EGPRS)も開発されている。
【0004】現在、GSM、GPRSおよびEGPRS
の物理レイヤは以下の特性を有している。搬送波は、割
り当てられたGSMスペクトルの2つの200kHz帯
域幅セグメントからなり、45MHz離れて、一方はダ
ウンリンクに、もう一方はアップリンクに割り当てられ
る。時間は、52フレームとスパン240msecを含
むマルチフレームを有するフレームに分割される。各フ
レームは8タイムスロットからなる。1つの搬送波上の
1スロットはGSMチャネルと呼ばれる。周波数(f)
のダウンリンク搬送波上のスロット(番号jを付され、
j=1、...7)と対応するアップリンク搬送波(f
+45MHz)上のアップリンクスロット(番号jを付
されている)との間には一対一の対応関係がある。1ス
ロット内の送信はバーストと呼ばれる。1ブロックは、
同一タイムスロット上の4つの所定のバーストの組から
なる。
【0005】現在、無線アクセスベアラが、EGPRS
フェーズIIのリアルタイムサービスを提供するために
割り当てられている。しかしながら、最近のアプローチ
は、アップリンク上では、既存のバースト系ランダムア
クセスチャネルを、ダウンリンク上では、ブロック系割
当てチャネルを用いることになっている。各ブロック
は、4バースト(20msec)に渡ってインターリー
ブされ、送信される。しかしながら、研究によれば、2
0msecの細分性に基づくシステムは、少なくとも6
0msecの遅延の見積もりを必要とすることがわかっ
ている。また研究によれば、1つの20msecメッセ
ージ以内の多数の移動局への割当ての伝送は多くの場
合、パケット化が低いことに起因して非効率的であり、
スマートアンテナおよび電力制御のような干渉低減技術
と互換性がないこともわかっている。結果として、最近
のアプローチによるブロック系割当てチャネルによっ
て、リアルタイム転送(例えば音声トークスパート:vo
ice talkspurts)の統計的多重化の場合に過剰なコント
ロールオーバーヘットおよび過剰な遅延が生じてしま
う。より良好なアクセスおよび割当てシステムおよび方
法を実現することが望ましい。
【0006】ワイヤレスあるいはセルラーデータ電気通
信システム(例えば、GPRSあるいはEGPRS)の
高い能力を効率的に用いるために、音声およびデータ多
重化能力並びに音声ユーザの統計的多重化を提供するこ
とも望ましい。現在では、これらのセルラーデータ電気
通信システムは、主に非リアルタイム(遅延に敏感では
ない)データサービスを提供するように設計される。会
話伝達および他のリアルタイムインタラクティブ通信は
遅延に敏感であり、高速の制御チャネルを与えて、不可
欠な遅延要件を満足するために、新しい制御メカニズム
の設計を必要とする。それゆえ、そのような制御能力を
提供し、非リアルタイムサービス、および会話伝達のよ
うなリアルタイムサービスの両方を多重化するのに適し
たものにするために、ワイヤレスデータ電気通信システ
ムを再設計する必要がある。
【0007】現在、GSMでは、いくつかのチャネルに
割り当てられた移動体ユーザは、あるマルチフレームに
おける偶数バースト上と、次のマルチフレームにおける
奇数バースト上とで受信を行わなければならない。偶数
バーストと奇数バーストとの間でのそのような切替え
は、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネル
の動的な割当てにあまり適していない。それゆえ、アッ
プリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの動的な
割当てに適した異なるバーストチャネル構造を提供する
ために、ワイヤレスデータ電気通信システムを再設計す
る必要がある。ハーフレートチャネル、特にフルレート
チャネルのために再設計をする必要がある。現在のフル
レートチャネル構造は、現在のチャネル構造および現在
のインターリーブ処理を用いることにより、利用可能な
帯域幅および遅延時間を非常に無駄にしてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ワイ
ヤレスデータ電気通信システムのフルレートチャネル上
で、リアルタイムおよび非リアルタイムサービスを効率
的に、かつ柔軟に多重化できるようにするシステムおよ
び方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この要求は本発明の方法
によって満足され、それによれば、ワイヤレスデータ電
気通信システムのフルレートチャネル上で、リアルタイ
ムおよび非リアルタイムサービスを効率的に、かつ柔軟
に多重化できるようにするシステムおよび方法が記載さ
れる。
【0010】本発明の一態様に従って簡単に述べると、
上記の問題が取り扱われ、当分野における進歩は、時間
が複数のフレームに分割され、各フレームがN個のデー
タバーストに分割されるワイヤレス時分割多元接続通信
を用いて通信するためのシステムを実現することにより
達成される。このシステムは、ハーフレートチャネル
を、フレーム毎に一回、Nバースト毎に周期的に発生す
る一連のバーストとして定義するための第1のマルチプ
レクサと、フルレートチャネルを2つの連続したハーフ
レートチャネルとして定義するための第2のマルチプレ
クサと、第1の局から第2の局にそのフルレートチャネ
ルを送信するための送信機とを備える。
【0011】本発明の特定の態様に従えば、時間が複数
のフレームに分割され、各フレームがN個のデータバー
ストに分割されるワイヤレス時分割多元接続通信を用い
て通信するためのシステムを実現することにより、上記
の問題が取り扱われる。このシステムは、ハーフレート
チャネルを、フレーム毎に一回、Nバースト毎に周期的
に発生する一連のバーストとして定義するための第1の
マルチプレクサと、フルレートチャネルを2つの連続し
たハーフレートチャネルとして定義するための第2のマ
ルチプレクサと、第1の局から第2の局にそのフルレー
トチャネルを送信するための送信機とを備える。また本
発明は、0246/1357インターリーブ処理を用い
てバーストをインターリーブするインターリーブ装置を
備える。
【0012】本発明の別の特定の態様に従えば、時間が
複数のフレームに分割され、各フレームがN個のデータ
バーストに分割されるワイヤレス時分割多元接続通信を
用いて通信するための方法を実現することにより、上記
の問題が取り扱われる。この方法は、複数のハーフレー
トチャネルを与えるために0246/1357シーケン
スを用いてバーストをインターリーブ処理するステップ
と、その複数のハーフレートチャネルのうちの2つの連
続したハーフレートチャネルを用いて、フルレートチャ
ネルを与えるステップと、第1の局から第2の局にイン
ターリーブされたバーストからなるそのフルレートチャ
ネルバーストを送信するステップとを含む。
【0013】
【発明の実施の形態】本特許出願は、2000年1月7
日に出願された仮特許出願第60/175,155号の
優先権を主張する。本特許出願は、同時出願の特許出願
Balachandran13−18−18−40−1
およびBalachandran11−16−38に関
連し、その特許出願は参照により本明細書に援用してい
る。
【0014】ここで図1を参照すると、システム1が示
される。好ましい実施形態におけるシステム1は、本明
細書で記載されるようなGSM拡張汎用パケット無線サ
ービス無線アクセスネットワーク(GERAN)であ
る。GERAN1は、典型的な基地局が有するような送
信機と、受信機と、アンテナ(図示せず)とを有する中
央あるいは基地局12を備える。基地局12はGERA
N1の一部である。GERAN1は、移動局20の発信
者、好ましい実施形態では、全ての発信者、および移動
局20、30のような移動局と通信し、メッセージトラ
フィックを搬送するために用いられる。基地局12は、
送信機13と、受信機17とを備える。送信機13は、
伝送用のチャネルおよびサブチャネルを形成するために
会話および/またはデータトラフィックを多重化するマ
ルチプレクサ14および15を備える。受信機17は、
他の基地局から受信したスピーチおよび/またはデータ
の多重化を解除するための対応するデマルチプレクサ1
8および19を備える。現在の時分割多重技術を用いる
場合、マルチプレクサ13および14は同じユニット内
に配置することができる、同様にデマルチプレクサ18
および19も同じユニット内に配置することができる。
本発明を十分に利用するために、移動局20および30
は、互換性のある多重化および多重化解除機能を有す
る。さらに本発明は、ビーム形成および電力制御技術と
完全に互換性のある新しいトラフィックおよび制御チャ
ネルを提供し、全ての新しいトラフィックチャネルおよ
び制御チャネルの場合に、それを用いることができるよ
うにする。
【0015】本発明は、単方向のトラフィックおよび制
御チャネルを有する。統計的多重化の利点は、以下の原
理の応用形態を通して達成される。全ての新しい制御お
よびトラフィックチャネルは単方向であり、アップリン
ク方向とダウンリンク方向とでは、独立した周波数およ
びスロット割当てになる。必要に応じて、可変リソース
を、トラフィックおよび制御チャネル機能に動的に割り
当てることができる。これは、可変リソースの割当てに
おいて最大限の柔軟性を可能にする。
【0016】従来のGSM、GPRSおよびEGPRS
フェーズIでは、マルチプレクサは、ダウンリンクの場
合に周波数fの200kHz搬送波上の1つのタイムス
ロットと、アップリンクの場合に(f+45MHz)の
200kHz搬送波上の対応するスロットとからなるよ
うに、チャネルを定義した。アップリンクチャネルとダ
ウンリンクチャネルとの間のこの以前からの関連を解消
することは、特に、アップリンクチャネルおよびダウン
リンクチャネルリソース要求が独立して生じるために、
スピーチの統計的多重化を可能にする。アップリンクチ
ャネルとダウンリンクチャネルとの間のこの以前からの
関連を解消することにより、新しいデータあるいはスピ
ーチが伝送するために利用可能になるときに、割当ての
ために利用可能なリソースプールが最大になる。
【0017】任意のGERAN方法およびシステムの場
合に主に考慮しなければならないことは、コストを有利
にする、半二重移動局への影響である(TDMAシステ
ムにおける半二重移動局は、異なるタイムスロットにお
いて送受信を行い、それゆえデュプレクサは不要であ
る)。従来のGSM、GPRSおよびEGPRSフェー
ズIでは、アップリンクおよびダウンリンク上の対応す
るタイムスロットは、半二重動作と互換性があるように
選択された。統計的多重化を用いる場合、そのシステム
は特に、アップリンクおよびダウンリンクタイムスロッ
トの両方を動的に割り当てるとき、半二重移動局で動作
の柔軟性が最大になるように設計することができる。新
しい制御およびトラフィックチャネルは、これらの移動
局に割り当てるために利用できるトラフィックおよび制
御チャネルリソースのプールを最大にするように、半二
重移動局をサポートするために設計される。
【0018】以下に記載するのは、半二重動作および統
計的多重化に適したハーフレートチャネルをインターリ
ーブ処理するための方法である。本発明によれば、ハー
フレートチャネルのための別の(0246/1357)
バーストインターリーブ処理が以下の利点を提供するこ
とがわかった。その利点は、移動局クラスによって強制
される半二重の制約下で統計的多重化するためのリソー
スプールが、より大きいこと、トークスパートの開始に
対する遅延が少ないこと、周波数ホッピングしないと
き、あるいは周波数ホッピングが理想的でないとき、リ
ンクレベル性能が良好であることである。
【0019】音声およびデータ、並びにスピーチのため
の通信外の遅延(play out delay)を多重化し、かつ送
信するための能力は、知られている(0123/456
7)インターリーブ処理方法および本発明の(0246
/1357)インターリーブ処理方法の両方の場合に等
価であることがわかった。
【0020】GERAN(GSM EDGE(Enhanced
General Packet Radio Service)無線アクセスネット
ワーク)に対する半二重動作のために適したハーフレー
トおよびフルレートチャネル両方のインターリーブ処理
の応用形態 GERAN仕様書2E99−584の関連する部分には
以下の記載がある。GERAN仕様書は、パケット交換
ネットワーク上で配信するためのGERANエアーイン
ターフェース上の全てのベアラクラスの統計的多重化を
導入するために必要とされる重要な新しい概念を記載す
る。それは、全UMTSサービス要件をサポートするこ
とに集中しており、ネットワークアーキテクチャの課題
および回線交換サービスを取り扱わない。
【0021】GERANのための中心となる新しいサー
ビス要件(EGPRSフェーズIと比べた場合)は、パ
ケット交換バックボーンネットワークを用いるスピーチ
サービスのサポートである。この仕様書の焦点は、スピ
ーチ、リアルタイムデータ、および非リアルタイムデー
タの統計的多重化、並びにQoSを保証するために必要
とされる対応する新しいMAC手順をサポートするため
の新しいトラフィックおよび制御チャネルを定義するこ
とである。 本明細書で用いられる略称の一覧 AMR 適応マルチレート(Adaptive Multi-Rate) ARI アクセス要求識別子 BCCH 報知制御チャネル BEP ビット誤り確率(Bit Error Probability) BFACCH バースト系FACCH(Burst-based FACCH) CCCH 共通制御チャネル CID 搬送波識別子 CTS 搬送波タイムスロット DBMCH ダウンリンクブロックメッセージチャネル DFACCH ディム・アンド・バーストFACCH(Dim-and-Burst FACC H) DMT ダウンリンク(バースト)メッセージタイプ DPRCH ダウンリンク周期保存チャネル(Downlink Periodic Reserv ation Channel) DTCH/FS フルレートスピーチのためのダウンリンクトラフィックチャ ネル DTCH/HS ハーフレートスピーチのためのダウンリンクトラフィックチ ャネル DTCH/FD フルレートデータのためのダウンリンクトラフィックチャネ ル DTCH/HD ハーフレートデータのためのダウンリンクトラフィックチャ ネル EDT 終了ダウンリンク EEP 一致誤り保護(Equal Error Protection) EGPRS 拡張汎用パケット無線サービス EUT 終了アップリンクトラフィック FACCH 高速付随制御チャネル FACKCH 高速応答チャネル FASSCH 高速割当てチャネル FFS さらに調査中 FR フルレート FRACH 高速ランダムアクセスチャネル GERAN GSM/EDGE無線アクセスネットワーク HR ハーフレート IP インターネットプロトコル L1 レイヤ1(物理レイヤ) MAC 媒体アクセス制御 MCS 変調およびコーディング方式 MR 測定報告 MS 移動局 MSACCH 変更低速付随制御チャネル(Modified Slow Associated Con trol Channel) NRT 非リアルタイム OFF フレームのオフセット PBCCH パケット報知制御チャネル PCCCH パケット共通制御チャネル PDCP パケットデータ輻輳プロトコル PH 位相 QoS サービス品質 RAB 無線アクセスベアラ RAN 無線アクセスネットワーク RDC 再割当てダウンリンク制御 RDT 再割当てダウンリンクトラフィック RLC 無線リンク制御 RR 無線リソース管理 RRBP 相対予約バースト周期(Relative Reserved Burst Period) RT リアルタイム RTP リアルタイムプロトコル RUC 再割当てアップリンク制御 RUT 再割当てアップリンクトラフィック SACCH 低速付随制御チャネル SD 開始遅延 SDT 開始ダウンリンクトラフィック SID サイレンス記述子(silence Descriptor) SUT 開始アップリンクトラフィック TBF 一時ブロックフロー TBFI 一時ブロックフロー識別子 TCP 伝送制御プロトコル TFI 一時フロー識別子 TS タイムスロット UDP ユーザデータグラムプロトコル UEP 不一致誤り保護(Unequal Error Protection) UBMCH アップリンクブロックメッセージチャネル UPRCH アップリンク周期保存チャネル UMT アップリンク(バースト)メッセージタイプ UMTS ユニバーサル移動体電気通信システム USF アップリンク状態フラグ UTCH/FS フルレートスピーチのためのアップリンクトラフィックチャ ネル UTCH/HS ハーフレートスピーチのためのアップリンクトラフィックチ ャネル UTCH/FD フルレートデータのためのアップリンクトラフィックチャネ ル UTCH/HD ハーフレートデータのためのアップリンクトラフィックチャ ネル UTRAN UMTS陸上無線アクセスネットワーク VAD 音声使用率検出
【0022】サービス要求 GERANのためのサービス要求はUMTSのサービス
要求に基づいており、最適化されたスピーチサービスの
付加は、GSM/AMRに基づいている。これらの要件
は、無線ベアラクラス、並行ベアラフローの要求、ハン
ドオーバおよびUMTSコアネットワークとのアライメ
ントを記述する。各ベアラクラスに対する固有の誤り、
スループット、および遅延要件はFFSであるが、能力
の範囲は現在のUMTS要件から明らかである。
【0023】UMTSとのアライメントにおける無線ベ
アラクラスのサポート 会話に関し、ストリーミングで、インタラクティブで、
バックグラウンドのサービスのためのUMTS無線ベア
ラクラスは、広範な、誤り、スループット、および遅延
要件を有する、リアルタイムおよび非リアルタイムデー
タサービスの範囲を網羅する。これらのサービスに対す
るGERAN要件は、GERANの固有の特性を捕捉す
るために、必要に応じて調整してUMTSと整合され
る。
【0024】音声サービス要件は、GSM/AMRのサ
ービス要件に基づく。GERAN無線ベアラクラスは特
に、音声サービスに対して最適化される。
【0025】異なるQoSを有する並行ベアラフローの
ためのサポート GERANは、異なるQoS要件を有する3つまでの並
行双方向ベアラフローをサポートするべきである。この
能力により、同時音声およびデータサービスとともに、
マルチメディアサービスをサポートできる。
【0026】RTサービスのためのハンドオーバ要件 音声およびリアルタイムデータサービスは、EGPRS
再選択手順を存在させることによってサポートされない
QoS特性を有する。GERANは、音声およびリアル
タイムデータサービスのためのネットワーク起動型ハン
ドオーバ手順中に、許容可能な(TBD)QoSのメン
テナンスをサポートするための手順を含むべきである。
これらのハンドオーバ手順の詳細は、本明細書の範囲外
である。
【0027】UMTSコアネットワークとのアライメン
ト GERANは、GERANの固有の特性に適合するため
に必要とされる場合にのみ変更される、UMTSのため
に確立されたコアネットワークインターフェース要件に
準拠すべきである。詳細には、これは、GERANがU
MTSコアネットワークへのIu−psインターフェー
スを提供することを必要とする。
【0028】目標とされる構成 ブロッキング制限配置 この概念提案は、完全に満たされた度合いまで利用可能
なトラフィック搬送チャネルを用いることにより達成さ
れる。ブロッキング制限配置では、音声およびリアルタ
イムデータサービスを配信するための従来の回線チャネ
ルは、典型的なフロー中の著しい「デッドタイム」の長
さに起因して非効率的である。約40%の音声使用率フ
ァクタを有する音声サービスの場合、トラフィックチャ
ネルリソースの統計的多重化を用いて全能力を増加させ
る可能性が高い。
【0029】干渉制限配置 干渉制限システムは、許容可能な集合体性能を達成する
ためのチャネル能力のある部分において動作しなければ
ならないため、統計的多重化は典型的には、ほとんどあ
るいは全く能力の利点を提供しない。しかしながら干渉
制限配置(例えば、1/3再利用)は、ビーム形成およ
び電力制御のような技術を用いればブロッキング制限に
なる。よりブロッキング制限にする最新の干渉管理技術
の応用形態を利用する配置構成に対してGERANを最
適化することが、より妥当である。このアプローチによ
り、全ての構成において最も高い能力の利点が確実に利
用可能になる。
【0030】スペクトルが利用できる際に好ましい積極
性の低い再利用(例えば、4/12) ブロッキング制限配置は現在一般に行われており、およ
び予測可能な将来には当然のことになるであろう。ブロ
ッキング制限配置は、スペクトルの利用可能性によって
制限されないエリアにおいて好ましい。また、干渉制限
条件で動作するときに、サービスエリアの「穴」がより
広がるため、一様なサービス品質が1つの要件であるエ
リアにおいて好ましい。
【0031】全ての新しいトラフィックおよび制御チャ
ネル 本発明は、ビーム形成および電力制御技術と完全に互換
性のある新しいトラフィックおよび制御チャネルを導入
し、全ての新しいトラフィックおよび制御チャネルに対
して使用できるようにする。これは、これらのチャネル
上の全ての通信がポイント−ツー−ポイントになるよう
に設計することにより達成される。あらゆるダウンリン
ク伝送においては、マルチキャストまたは報知制御メッ
セージあるいは制御フィールドは存在しない。
【0032】多重化原理 統計的多重化の利点は、以下の原理の応用形態を通して
達成される。
【0033】単方向トラフィックおよび制御チャネル 全ての新しいトラフィックおよび制御チャネルは単方向
であり、アップリンク方向およびダウンリンク方向では
独立した周波数およびスロット割当てを有する。利用可
能なリソースは、必要に応じて、トラフィックおよび制
御チャネル機能に動的に割り当てることができる。これ
は、利用可能なリソースの割当てにおいて最大限の柔軟
性を可能にする。アップリンクおよびダウンリンクチャ
ネルの以前からの関連を解消することが、特にスピーチ
の統計的多重化のために必要とされる。なぜなら、アッ
プリンクおよびダウンリンクリソース要求は独立に生じ
るためである。アップリンクおよびダウンリンク間の関
係を解消することにより、新しいデータあるいは音声が
伝送するために利用可能になるときに、割り当てること
ができるリソースプールが最大になる。
【0034】任意の新しいGERANのために主に考慮
しなければならないことは、そのコストに関する利点を
与える、半二重移動局への影響である。新しいトラフィ
ックおよび制御チャネルは特に、半二重移動局をサポー
トし、これらの移動局に割り当てることができるトラフ
ィックおよび制御チャネルリソースのプールを最大にす
るように設計される。
【0035】異なるタイムスロット上のEGPRSフェ
ーズ1およびフェーズ2トラフィック 独立にアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネ
ルを割り当てることが必要なため、同じタイムスロット
上でEGPRSフェーズ1およびフェーズ2(GERA
N)トラフィックを多重化することはできない。このト
ラフィックは、任意のある時点において、個別のタイム
スロットに分離されなければならない。
【0036】異なるQoSクラスの多重化 この提案は、同じチャネル上で全てのQoSクラスを多
重化することをサポートする。そのQoSクラスに関係
なく、全てのフローの間で、同じアップリンクおよびダ
ウンリンクリソースプールが共有され、統計的に多重化
の利点を最大にする。
【0037】TBF確立の動作 GPRS/EGPRSの一時ブロックフロー(TBF)
の概念は、方向、QoSおよびプロトコル属性を有する
固有プロファイルを有するように、GERANにおいて
拡張される。
【0038】TBFプロファイルのネゴシエーション 移動局とネットワークとの間で任意のTBFを確立する
前に、移動局は現在のセル内のCCCHあるいはPCC
CH上に留まり、EGPRSにおいて現在定義されてい
る手順によって支配される。最初のTBFが確立される
とき、その属性は以下のように定義される。
【0039】TBFは、単方向(アップリンクあるいは
ダウンリンク)か、双方向かのいずれかである。音声T
BFは典型的には双方向であろう。データTBFは、単
方向、双方向のいずれかであることができる。上位層応
答のような、任意の著しい交換を必要とするデータトラ
フィックは双方向にすることができ、それにより、周期
的なトラフィックのためにTBF確立が繰り返されるこ
とに関するオーバーヘッドを節約する。TBFは、所望
のサービス品質およびベアラクラスに一致するQoS属
性を割り当てられる。割り当てられたQoS属性を与え
る場合、TBFは、2つのセル間を切り替えつつ、サー
ビス停止を最小限するために、ネットワーク起動型ハン
ドオーバ手順に適している場合もある。
【0040】TBFはプロトコル属性を割り当てられ
る。例えば、音声サービスの場合、TBFは音声のため
に最適化された物理レイヤチャネルコーディングを用い
て、他のプロトコルレイヤに関連するヘッダを排除す
る。データサービスは典型的には、データのために最適
化された物理レイヤチャネルコーディングと、全てのプ
ロトコルレイヤが、より複雑なプロトコル機能を制御す
るためのヘッダの存在とを必要とするであろう。
【0041】確立されたTBFのためのMAC手順 一旦最初のTBFが確立されれば、その移動局のための
全てのTBFが解放されるまで、移動局は、送出される
データの存否にかかわらず、新しいRTトラフィックお
よび制御チャネル上に留まる。各TBFは、タイムアウ
トするか、あるいはネットワークによって明確に解放さ
れるかのいずれかまで、使用率にかかわらず有効なまま
である。
【0042】高速リソース割当てのためのチャネル ダウンリンク方向にデータ転送が行われない(ダウンリ
ンクトラフィックチャネルがTBFに割り当てられな
い)とき、移動局は、高速リソース割当て命令のために
共通ダウンリンク制御チャネルをモニタしなければなら
ない。これらの割当て命令は、必要に応じてトラフィッ
クチャネルリソースをTBFに割り当て、所定のQoS
属性を有するデータ転送をサポートする。
【0043】TBFがアクティブダウンリンクトラフィ
ックチャネル割当てを有するとき、TBFは典型的に
は、別の割当て命令を有する高速付随制御チャネルメッ
セージのために同じ物理チャネルをモニタする。十分な
マルチスロット能力を有する移動局に対する別の方法と
して、移動局は、ユーザデータのためのダウンリンクト
ラフィックチャネルと、高速割当て命令のための共通ダ
ウンリンク制御チャネルとをいずれもモニタすることが
必要とされる場合がある。
【0044】移動局がダウンリンク方向においてアクテ
ィブな2つ以上のTBFを有するとき、高速割当て命令
のために、共通ダウンリンク制御チャネルおよび/また
は1つあるいは複数のダウンリンクトラフィックチャネ
ルのいずれかをモニタすることが必要される場合があ
る。
【0045】トラフィックチャネル割当て TBFがデータ転送のためのダウンリンクトラフィック
チャネルを必要とするとき、ネットワークは移動局に高
速割当て命令を送出し、データ転送のためのダウンリン
クトラフィックチャネルを割り当てる。
【0046】TBFがデータ転送のためのアップリンク
トラフィックチャネルを必要とするとき、移動局は、ア
ップリンク高速アクセス制御チャネル上で高速アクセス
要求を送出する。ネットワークは、高速割当て命令を用
いて応答し、必要なアップリンクリソースを割り当て
る。
【0047】全ての場合に、QoSおよびプロトコル属
性が、TBFの確立中にネゴシエートされているため、
リソース要求あるいは割当てのパラメータに関する曖昧
さはない。これらの属性は、TBF中、リソース要求あ
るいは割当て間で変更されない。
【0048】タイミングアライメントおよび電力制御 移動局が、確立された少なくとも1つのTBFを有する
間、移動局はタイミングアライメントを保持し、電力制
御下にある。これにより、ミスアライメントを考慮する
ために、短縮されたバーストが必要とされないため、全
てのアクセスバーストが通常の長さをとることができ
る。またこれは、各トラフィックチャネル割当ての開始
時に、これらの機能を実行することに関する余分なオー
バーヘッドを避ける。
【0049】プロトコルおよびアーキテクチャ 最適化されたスピーチをサポートするために、パケット
ベアラ上のRTおよびNRTユーザにおいて、図2に示
されるような最適化されたスピーチおよびデータベアラ
の要件を満足するために、2つの異なるプロトコルスタ
ックが提案されている。
【0050】特定のTBFのために用いられるプロトコ
ルスタックは、QoS属性とともにTBF設定において
ネゴシエートされる。最適化されたスピーチベアラの場
合、トークスパート中にスピーチTBFに、専用の単方
向トラフィックチャネルが割り当てられる。それゆえ、
RLC/MACヘッダは用いられない。IP/UDP/
RTPヘッダ情報は、スピーチTBF設定において交換
され、それゆえ、RFインターフェース上のスピーチフ
レーム伝送から排除される。そうして、プロトコルスタ
ックの全ての影になるエリアは、最適化されたスピーチ
ユーザの場合になくされるが、RTおよびNRTデータ
ユーザの場合にはなくならない。RTおよびNRTデー
タユーザの場合、EGPRSフェーズ2プロトコルスタ
ックは保持される。RTデータベアラのための実現可能
な最適化はFFSである。
【0051】RLC GERANは、RLC手順を新しいRTトラフィックお
よび制御チャネルに適合させるためにその拡張が必要と
される場合にのみ、EGPRSフェーズ1RLCを再利
用するであろう。
【0052】MAC RT MACは、この提案の高速アクセスおよび割当て
手順に基づいて、GERAN場合に新しい。
【0053】無線インターフェースアスペクト GERANレイヤ1は、EGPRSフェーズ1レイヤ1
の拡張版である。その拡張は、以下に記載するように、
新しいタイプのトラフィックおよび制御チャネルの導入
に関連する。
【0054】トラフィックチャネル設計 GERANの全てのトラフィックチャネルは、単方向チ
ャネルであるものとみなされる。チェーンインターリー
ブ処理がスピーチトラフィックチャネル上で行われ、デ
ータの場合にはブロックインターリーブ処理が行われ
る。ハーフレートトラフィックチャネルは、別のバース
トを利用する。これは、半二重移動局のための著しい多
重化の利点を有する。NRTデータの場合には、RTデ
ータおよび音声を用いて多重化を容易にすることができ
る。
【0055】スピーチ、RTおよびNRTユーザは、同
一スロット上で2つの異なるハーフレートチャネルに割
り当てられることにより、タイムロットを共有する場合
がある。ハーフレートあるいはフルレートトラフィック
チャネルは、トークスパートあるいは「データスパー
ト」の間に特定のスピーチあるいはデータユーザに割り
当てられる。ヘッダあるいはスチールビットは、受信機
がこれらのトラフィックチャネル間を区別するためには
不要である。データチャネルの場合、スチールビットお
よびヘッダフォーマットは、EGPRSフェーズ1にお
いて用いられるが、USFはダウンリンクにおいて排除
される。
【0056】全てのトラフィックチャネル割当ては、新
しい制御チャネル(TCH付随制御チャネルを含む)上
のメッセージ処理を通過する。
【0057】スピーチトラフィックチャネル設計原理 スピーチトラフィックチャネルは、フルレートおよびハ
ーフレートチャネル上のGSM/AMRモードをサポー
トすることに基づいている。GSM/AMRモードのた
めのフルレートチャネルコーディングは、現在のGSM
/AMRと同じである。ハーフレートAMRモードの場
合のチャネルコーディングは、個別の研究結果によれ
ば、8PSKあるいはQPSK変調のいずれかに基づく
であろう。
【0058】インターリーブ処理 全ての場合のインターリーブ処理は、GSM/AMRの
ような、40msecにわたるチェーンインターリーブ
処理であろう。フルレートトラフィックチャネルの場
合、そのインターリーブ処理は、20msecにおいて
4つの無線バーストのチェイニングオーバラップを有す
る、40msecの8無線バーストにわたる。ハーフレ
ートトラフィックチャネルの場合、そのインターリーブ
処理は、20msecにおいて2つの無線バーストのチ
ェイニングオーバラップを有する、40msecにわた
って配置される4無線バーストにわたる。このハーフレ
ートインターリーブ処理モードは、40msecインタ
ーバルの8バーストにわたって2つのハーフレートチャ
ネルのそれぞれのために交互に生じるバーストを利用す
ることを記載するために、0246/1357と記載さ
れることがある。2つのハーフレートチャネル間で切り
替わる20msecインターバルの4つの連続したバー
ストにわたる2つのスピーチフレームのブロックインタ
ーリーブ処理の別形態は、0123/4567インター
リーブ処理と呼ばれる。
【0059】半二重移動局との互換性 半二重移動局は典型的には、その移動局がサポートする
ことができるアップリンクおよびダウンリンクチャネル
の組み合わせにおいていくつかの制約を有する。統計的
多重化が割当てのために利用することができるより大き
なリソースのプールを用いて、より効率的に動作するた
めに、これは重要な要件である。研究によれば、最良の
統計的多重化効率は、任意の1タイムスロット上で全て
の他のバーストを利用するために、全てのハーフレート
トラフィックおよび制御チャネルを定義することにより
半二重移動局に対して達成される。ハーフレートスピー
チチャネルのためのこのバースト割当てが以下に記載さ
れる。
【0060】ヘッダ 全チャネル(フルレートあるいはハーフレート)がトー
クスパートの長さの間TBF専用になるため、既存のG
SM/AMRに存在するもの以外の付加的なヘッダは不
要である。
【0061】ハーフスピーチブロック チェーンインターリーブ処理を用いると、トークスパー
トの場合、最初および最後の20msecインターバル
において伝送される情報の半分は典型的には利用するこ
とができない。AMRは、20msec毎に異なるスピ
ーチフレームサイズを有する多数の互換性のある動作モ
ードを有するため、これらの現在利用されていないビッ
トが特定のスピーチフレームを伝送するための新しいチ
ャネルコーディングを定義することができる。例えば、
7.4kbpsの動作モードを用いる場合、1つの4.
75kbpsスピーチフレームを符号化するために、第
1のブロックの未使用のビットにおいて別のチャネルコ
ーディングを規定することができる。このハーフスピー
チブロックの性能は、残りのスピーチフレームの性能よ
りやや劣るが、典型的なトークスパートの品質への全体
的な影響は小さい。
【0062】ハーフスピーチブロックを用いることによ
り、20msecだけトークスパートの開始に対する遅
延が低減される。ハーフスピーチブロックを用いてトー
クスパートを開始することにより、トラフィックチャネ
ル上の全時間も20msecだけ低減される(チェーン
インターリーブ処理シーケンスを開始するために典型的
に必要とされる最初の20msecインターバルに対応
する)。トークスパートの最後のスピーチフレームに対
してハーフスピーチブロックを用いることにより(それ
は、トークスパートの了解度には相対的に重要ではな
い)、トラフィックチャネル上の全時間が、さらに20
msecだけ低減される(全40msec)。これは、
最後の有効なスピーチフレームの最後の20msec部
分を伝送することを不要にすることにより達成される。
【0063】ハーフスピーチブロックは制御情報のフレ
ームを伝送するための空間を解放するために、トークス
パートの中央において用いることもできる。これは、
「ブランク−アンド−バースト」(blank-and burst)
シグナリングに対して、「ディム−アンド−バースト」
(dim-and-burst)シグナリングと呼ばれ、1つの全ス
ピーチフレームを制御情報のフレームに置き換える。こ
の「ディム−アンド−バースト」概念は、以下の新しい
付随制御チャネルとして導入される。
【0064】トークスパートの初期バースト GSMでは、インターリーブ処理は、無線ブロック境界
で開始しなければならず、それは20msec毎に生じ
る。全トークスパートが特にトラフィックチャネルに割
り当てられるため、この20msecの細分性を保持す
る必要はない。トークスパートが任意のバースト上で開
始できるようにすることにより、ハーフレートチャネル
の場合の約5msecのトークスパートの開始時間への
平均遅延が改善される。なぜなら、割当ての細分性は2
0msecから10msecに低減されるためである。
フルレートチャネルの場合の平均的な改善は、割当て細
分性が20msecから5msecに低減されるため、
約7.5msecである。
【0065】AMR VADおよびハンドオーバ 現在のAMR VADおよびハンドオーバは、スピーチ
の統計的多重化を用いるシステム内の最適な性能を提供
するように設計されていない。それらはいずれも、トー
クスパートの発生の割合を著しく増加させる(それは、
RT制御チャネル上の負荷を増加させるであろう)こと
なく、トークスパートの平均長を低減するためのさらな
る研究のための候補である。例えば、ハンドオーバイン
ターバルを7フレームから2あるいは3のような少ない
数に低減することができるはずである。これが、制御チ
ャネルの負荷あるいはスピーチクリッピングの発生に如
何に影響を与えるかは、まだわかっていない。
【0066】データトラフィックチャネル設計原理 データトラフィックチャネルは、EGPRSのために定
義されたMCS1〜MCS9チャネルコーディング方式
を再利用しつつ、スピーチトラフィックチャネルと完全
に互換性があるように設計される。
【0067】インターリーブ処理 フルレートデータチャネルの場合、インターリーブ処理
は、EGPRSにおいて定義されるような0123/4
567ブロックインターリーブ処理である。TBFは、
明らかに再割当てされるまで、そのチャネルを排他的に
使用するため、EGPRSから外れる必要はない。
【0068】ハーフレートデータチャネルの場合、イン
ターリーブ処理は0246/1357ブロックインター
リーブ処理であり、各データブロックは4つの連続した
奇数あるいは偶数バースト(交互に生じるバースト)に
わたってインターリーブされる。
【0069】半二重移動局との互換性 ハーフレートスピーチセクションにおける場合と同様
に、ハーフレートデータトラフィックチャネルは、ハー
フレートスピーチトラフィックチャネルと同じ統計的多
重化効率の利点を有する。
【0070】ヘッダ 全チャネル(フルレートあるいはハーフレート)がデー
タスパートの長さの間TBF専用になるため、既存のE
GPRSに存在するもの以外の付加的なヘッダは不要で
ある。USFは未使用であり、他の目的のために再定義
することができる。TFIも同様に、定義されるように
このアプローチでは未使用であるが、セクション0で定
義されるように、ARIおよび/またはTBFIと置き
換わる場合には、付加的なデータ多重化オプションのた
め値を有する可能性がある。
【0071】トークスパートの初期バースト 上記のように、データチャネルは、データスパートを任
意の割り当てられたバースト上で開始することができ、
トークスパートの場合と同様に、データスパートの開始
時間への遅延を同じように改善する。
【0072】トラフィックチャネル定義 以下のトラフィックチャネルが定義される。
【0073】フルレートスピーチのためのダウンリンク
トラフィックチャネル(DTCH/FS)。このチャネ
ルは、8バーストチェーンインターリーブ処理を用いる
完全なタイムスロットを含む。このチャネルは、GSM
K変調および不一致誤り保護を使用する。
【0074】ハーフレートスピーチのためのダウンリン
クトラフィックチャネル(DTCH/HS)。このチャ
ネルは、4バーストチェーンインターリーブ処理を用い
る交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を
含む。そのタイムスロット上のチャネル1は、偶数を付
されたバーストを含み、チャネル2は、奇数を付された
バーストを含む。変調およびコーディング方式は指定さ
れている。
【0075】フルレートデータのためのダウンリンクト
ラフィックチャネル(DTCH/FD)。このチャネル
は、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる1
つの全タイムスロットを含む。EGPRSフェーズ1変
調およびコーディング方式(MCS1〜MCS9)がそ
のブロックのために用いられる。USFは解放される。
【0076】ハーフレートデータのためのダウンリンク
トラフィックチャネル(DTCH/HD)。このチャネ
ルは、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる
交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を含
む。そのタイムスロット上のチャネル1は偶数を付され
たバーストを含み、チャネル2は奇数を付されたバース
トを含む。EGPRSフェーズ1変調およびコーディン
グ方式(MCS1〜MCS9)がそのブロック(4つの
交互に生じるバースト)のために用いられる。USFは
解放される。
【0077】フルレートスピーチのためのアップリンク
トラフィックチャネル(UTCH/FS)。このチャネ
ルは、8バーストチェーンインターリーブ処理を用いる
1つの完全なタイムスロットを含む。このチャネルは、
GMSK変調および不一致誤り保護を使用する。
【0078】ハーフレートスピーチのためのアップリン
クトラフィックチャネル(UTCH/HS)。このチャ
ネルは、4バーストチェーンインターリーブ処理を用い
る交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を
含む。そのタイムスロット上のチャネル1は、偶数を付
されたバーストを含み、チャネル2は、奇数を付された
バーストを含む。変調およびコーディング方式は指定さ
れている。
【0079】フルレートデータのためのアップリンクト
ラフィックチャネル(UTCH/FD)。このチャネル
は、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる1
つの全タイムスロットを含む。EGPRSフェーズ1変
調およびコーディング方式(MCS1〜MCS9)がそ
のブロックのために用いられる。
【0080】ハーフレートデータのためのアップリンク
トラフィックチャネル(UTCH/HD)。このチャネ
ルは、4バーストブロックインターリーブ処理を用いる
交互に生じるバースト上の1タイムスロットの半分を含
む。そのタイムスロット上のチャネル1は偶数を付され
たバーストを含み、チャネル2は奇数を付されたバース
トを含む。EGPRSフェーズ1変調およびコーディン
グ方式(MCS1〜MCS9)がそのブロック(4つの
交互に生じるバースト)のために用いられる。
【0081】ハーフレートトラフィックチャネル構造 ハーフレートトラフィックチャネルは、1タイムスロッ
トの偶数を付されたバースト(チャネル0)か、奇数を
付されたバースト(チャネル1)を含む。ハーフレート
トラフィックチャネルのこの偶数あるいは奇数を付され
たバーストの割当ては、マルチフレームにおいて変更さ
れない。現在のGSMトラフィックチャネルの場合に、
そのバースト割当ては、奇数バーストと偶数バーストと
の間のマルチフレーム内の13フレーム毎に入れ替わる
ことに留意されたい。バースト割当てにおけるこの変更
は、半二重移動局と互換性を最大にするために必要であ
る。
【0082】データトラフィックチャネルの場合、MS
ACCHは存在せず、そのタイムスロット内の全ての割
り当てられたバーストがトラフィックのために利用する
ことができる。
【0083】スピーチおよびデータトラフィックの多重
化 2つの異なるハーフレートトラフィックチャネル(スピ
ーチあるいはデータ)が、2つの異なる位相、すなわち
あるタイムスロットの奇数を付されたバーストあるいは
偶数を付されたバーストに割り当てられる場合がある。
スピーチトラフィックチャネル(ハーフレートあるいは
フルレート)が、トークスパートの時間にスピーチユー
ザに割り当てられる。単純化され、固定化された割当て
手順は、1つの全データトラフィックチャネル(フルレ
ートあるいはハーフレートのいずれか)を、データスパ
ートの時間にTBFに連続して割り当てられる。
【0084】トークスパート中のフルレートスピーチユ
ーザ、あるいはデータスパート中のフルレートデータユ
ーザとの多重化は行われない。フルレートトークあるい
はデータスパート終了後、フルレートあるいはハーフレ
ート音声あるいはデータTBFに割り当てるために、対
応するタイムスロットが利用可能になる。
【0085】リアルタイム制御チャネル設計 新しいRT制御チャネルは、音声およびリアルタイムデ
ータサービスの統計的多重化を実行するために必要とさ
れる高速リソース割当てを提供する。バースト系競合ア
クセス手順によって、RT制御チャネル上に存在するM
Sは、アップリンクトラフィックフローが非アクティブ
からアクティブに遷移する際(例えば、スピーチユーザ
のための次のトークスパートを開始するとき)には必
ず、アップリンクリソースのための信号を伝送できる。
移動局のアクセス要求識別子、ARIは、アクセスバー
ストにおいて伝送され、それにより、ネットワークは競
合解決を直ちに実行できるようになる。またネットワー
クは、ダウンリンクにおいて、1バースト高速割当てメ
ッセージにARIも含む。5msecの細分性を有する
高速リトライは、1バーストアクセスおよび高速割当て
方式の頑強性を高める。高速割当ておよび終了は、ネッ
トワークに、リソースを割当ておよび再割当てし、RT
TBFのQoSを満足するための能力を提供する。
【0086】制御チャネル機能 既存のBCCHおよびPBCCHは、移動局がGERA
Nにアクセスするために必要とされる報知情報を提供す
る。既存のCCCHおよびPCCCHは、初期TBFの
属性をネゴシエートし、RT制御チャネルにアクセスす
るために必要とされるパラメータを伝達するための能力
を提供する。音声、RTデータ、あるいはNRTデータ
TBFにおいて一回、以下の機能が必要とされる(例外
が掲載されていなければ)。
【0087】アクセス要求 移動局は、TBFに代わって、アップリンクリソースを
要求するための能力をもたなければならない。
【0088】トラフィックおよび制御チャネル割当て ネットワークは、移動局に対して、トラフィックおよび
制御チャネル割当て(アップリンクおよびダウンリンク
リソースの両方に対して)を行う能力をもたなければな
らない。
【0089】TBF終了制御(End-of-TBF Control) 移動局は、特定のTBFを終了するためにネットワーク
に要求を出すための能力をもたなければならない。ネッ
トワークは、移動局に指示を出して、直ちにTBFを終
了する能力をもたなければならない。
【0090】ネットワーク命令の応答 移動局は、任意の必要なリトライ手順を起動し、迅速に
リソースを確保するために、トラフィックおよび制御チ
ャネル割当て、並びにTBF終了命令に応答する能力を
もたなければならない。
【0091】タイミングアドバンスおよび電力制御 ネットワークは、タイミングアドバンスおよび電力制御
における任意の必要な調整を移動局に伝送することがで
きなければならない。
【0092】ハンドオーバシグナリング 移動局が音声あるいはTRデータのために確立されたT
BFを有する場合には、ハンドオーバ手順のために適し
ている。この場合、移動局は、周期的な隣接セル測定報
告をネットワークに供給する必要がある。ネットワーク
は、ハンドオーバ中あるいはハンドオーバ後にRT制御
チャネルの制御下で移動局を保持し、サービス停止を最
小にするのに適するように、必要なハンドオーバ命令を
移動局に送信するであろう。
【0093】付加TBFのネゴシエーション 移動局あるいはネットワークのいずれかは、RT制御チ
ャネルの制御下にあり、移動局がマルチスロット能力を
有する場合には、付加的なTBFのネゴシエーションを
開始できなければならない。特に、RT制御チャネルの
制御下にある間、制御シグナリングのためのデフォルト
データTBFを確立できなければならない。
【0094】AMRシグナリング 音声TBF中、ネットワークは、周期的AMRモードコ
マンドを移動局に送信できなければならない。ダウンリ
ンクトークスパートを除く音声TBF中に、ネットワー
クは、周期的SID情報を移動局に送出できなければな
らない。
【0095】音声TBF中、移動局は、周期的AMRモ
ード要求をネットワークに送出できなければならない。
アップリンクトークスパートを除く音声TBF中に、移
動局は周期的SID情報をネットワークに送出できなけ
ればならない。
【0096】RLCシグナリング RLCシグナリングは、例えば、肯定応答/否定応答
(ack/nack)メッセージおよびBEP測定値を
含む場合がある。
【0097】ダウンリンク方向で通信することに関する
プロセスにあるデータTBF中に、移動局は周期的RL
C制御メッセージをネットワークに送出できなければな
らない。
【0098】アップリンク方向で通信することに関する
プロセスにあるデータTBF中に、ネットワークは周期
的RLC制御メッセージを移動局に送出できなければな
らない。
【0099】データトラフィックチャネルが既に、RL
C制御メッセージを伝送を必要とする方向においてTB
Fに割り当てられている場合には、既存のRLC手順に
よって既に、RLC制御メッセージは、RLCデータフ
レームと自由に多重化されるようになる。
【0100】制御チャネル設計原理 統計的多重化を可能にするRT制御チャネルの重要な機
能は、高速アクセス、割当ておよび応答である。以下の
原理が、これらの機能の迅速な動作を確保する。
【0101】バースト系チャネル 全ての高速アクセス、割当ておよび応答チャネルは、シ
ングルバーストメッセージを使用する。これが、大容
量、ビーム誘導および電力制御手順との互換性のための
ポイント−ツー−ポイント伝送、並びに5msec毎の
伝送機会を有する精細な時間細分性を確保する。
【0102】アクセス要求識別子 各移動局は、RT制御チャネル上のアクセスおよび割当
て手順中に固有の識別子としてARIを割り当てられ
る。アクセスバーストにARIを含めることにより、ネ
ットワークは、GPRSおよびEGPRSのように、ト
ラフィックチャネル上の競合解消手順を待つのではな
く、直ちに競合解消を実行する。ネットワークは、AR
Iを含むシングルバースト割当てメッセージで直ちに応
答することができる。
【0103】ハーフレートおよびフルレートチャネル 高速アクセス、割当ておよび応答チャネルは典型的に
は、所与のスロットにおいて全てのバーストを有するフ
ルレートチャネルを割り当てられる。別形態として、こ
れらのチャネルは、あるスロットにおいて全ての奇数あ
るいは全ての偶数バーストを用いるハーフレートチャネ
ルとして割り当てられる場合もある。
【0104】特に、高速アクセスチャネルは完全に、競
合アクセスのために割り当てられることに留意された
い。ネットワークは競合の発生の機会を伝達するために
USFを報知しない。USFをモニタする必要がないの
で、これは、ある一定の状況においてアクセス試行を実
行することを待つ際に40msecまでを節約する。
【0105】高速リトライ 全てのフルレートアクセス、割当ておよび応答チャネル
は5msecの細分性を有しているので、これは、5m
secに1回までのこれらの手順の迅速なリトライを可
能にする。ハーフレートチャネルは10msecの細分
性を有する。これらのチャネル上の誤り率が高い場合で
あっても、アクセスおよび割当て手順は、迅速、かつ効
率的に実行することができる。バースト間フェージング
相関を低減あるいは排除するために、これらのチャネル
上では周波数ホッピングが望ましいことに留意された
い。
【0106】高速制御チャネル割当て 高速アクセス、割当ておよび応答チャネルは、TBFの
確立時に割り当てられ、再割当てが行われなければ、T
BF全体を通して用いられ続ける。
【0107】付随制御チャネル割当て 制御シグナリングが必要とされる方向にあるトラフィッ
クチャネル上で移動局がアクティブである間に、必要な
制御チャネル機能をサポートするために、いくつかの新
しい付随制御チャネルが定義される。
【0108】高速付随制御チャネル(FACCH) FACCHは0において定義された各トラフィックチャ
ネルに関連する。従って、ダウンリンクフルレートスピ
ーチチャネル上のFACCHのための、DTCH/FS
に関連するFACCHはFACCH/DFSと呼ばれ
る。他のFACCHチャネルも同様に命名される。GS
M/AMRベアラと同様の標準的なFACCHコーディ
ングが用いられる。
【0109】ディム−アンド−バーストFACCH(D
FACCH) DFACCHは、0において定義される各トラフィック
チャネルに付随する。従って、UTCH/FSに関連す
るDFACCHは、DFACCH/UFSと呼ばれる。
他のDFACCHチャネルも同様に命名される。
【0110】DFACCHコーディングはさらに研究中
であり、本発明の範囲外である。
【0111】バースト系FACCH(BFACCH) BFACCHは、0において定義される各トラフィック
チャネルに関連する。従って、DTCH/FSに関連す
るBFACCHはBFACCH/DFSと呼ばれる。他
のBFACCHチャネルも同様に命名される。
【0112】バースト系制御メッセージはBFACCH
上を伝送され、トラフィックチャネル上にある間、シン
グルバーストスピーチあるいはデータを高速アクセス、
割当ておよび応答に置き換える。BFACCHは、新し
いトレーニングシーケンスあるいはスチールビットを用
いて、スピーチあるいはデータトラフィックと区別され
る。BFACCHチャネルコーディングはさらに研究中
である。
【0113】変更低速付随制御チャネル(MSACC
H) MSACCHは、0において定義される各トラフィック
チャネルに関連する。従って、DTCH/FSに関連す
るMSACCHはMSACCH/DFSと呼ばれる。他
のMSACCHも同様に命名される。
【0114】MSACCHは周期的な1組の逆方向バー
ストであり、GSMスピーチトラフィックチャネルのた
めに定義されるSACCHと同じ構造を有する。
【0115】ブロック系シグナリングメッセージ、例え
ば隣接測定報告メッセージは、MSACCH上で伝送さ
れる。
【0116】共通アップリンク制御チャネル定義 高速ランダムアクセスチャネル(FRACH) FRACHは、シングルバースト高速競合アクセスメッ
セージを伝送するように設計される。FRACH上のト
ラフィックは、RACHおよびPRACHから分離され
る。FRACH上でアクセスする移動局は時間整合され
ているものと仮定されるので、FRACHバースト上の
ガード時間は短く、メッセージサイズをより大きくする
ことができる。FRACH上の最大メッセージ長はTB
Dである。
【0117】FRACHは、全バースト上のフルタイム
スロット(フルレート)あるいは交互に生じるバースト
上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれか
を含む。
【0118】高速応答チャネル(FACKCH) FACKCHは、ネットワークからの割当ておよび終了
命令に応答するためのシングルバーストメッセージを伝
送するように設計される。FACKCH伝送は、逆方向
バーストで行われる。
【0119】シングルバースト応答メッセージは、RR
BP方式を用いてポーリングされるようにFACKCH
上で伝送される。これにより、多数のバースト系割当て
/応答シーケンスが、20msecブロック時間内に完
了されるようになり、リアルタイム統計的多重化の速度
および信頼性が改善される。
【0120】FACKCHは、全バースト上のフルタイ
ムスロット(フルレート)あるいは交互に生じるバース
ト上のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれ
かを含む。
【0121】アップリンク周期保存チャネル(UPRC
H) UPRCHを用いて、周期的に更新される必要があるシ
グナリングメッセージ、例えばSID_更新および隣接
測定報告を伝送する。トラフィックチャネルは、MSA
CCH上でシグナリングメッセージ(例えば、スパン4
80msec)が完全に伝送される前に、解放されるこ
とが可能である(例えば、トークスパートが終了したと
き)。UPRCHは、アップリンクトラフィックチャネ
ルが解放されるときに、MSACCHシグナリングを継
続するように設計される。
【0122】UPRCHはアップリンクトラフィックチ
ャネルの割当て時に解放され、アップリンクトラフィッ
クチャネルの解放時の各時点で再割当される。
【0123】UPRCHは、全バースト上のフルタイム
スロット(フルレート)か、交互に生じるバースト上の
ハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含
む。ネットワークは、アップリンクトークスパートには
ない、各音声TBFに対するフルレートUPRCH上の
26バースト毎に1つを保存する。26音声TBFは同
時にフルレートUPRCHを共有することができる。
【0124】アップリンクブロックメッセージチャネル
(UBMCH) UBMCHは、ブロック(4バースト)メッセージ、例
えばRRBPのような方式においてポーリングされる保
存バーストを用いるRLCシグナリングのために設計さ
れる。
【0125】共通ダウンリンク制御チャネル定義 高速割当てチャネル(FASSCH) FASSCHは、MSに割り当てられるダウンリンクト
ラフィックが存在しないとき、シングルバースト割当て
および終了メッセージを送信するように設計される。種
々のメッセージを用いて、ダウンリンクトラフィックチ
ャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクトラ
フィックチャネル、アップリンク制御チャネルを割り当
てる。
【0126】FASSCHは、全バースト上のフルタイ
ムスロット(フルレート)か、交互に生じるバースト上
のハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを
含む。
【0127】ダウンリンク周期保存チャネル(DPRC
H) DPRCHを用いて、周期的に更新される必要があるシ
グナリングメッセージ、例えばSID_更新、タイミン
グアドバンスおよび電力制御を伝送する。シグナリング
メッセージ(例えば、スパン480msec)がMSA
CCH上で完全に送信される前に、トラフィックチャネ
ルは解放されることが可能である(例えば、トークスパ
ートが終了するとき)。DPRCHは、ダウンリンクト
ラフィックチャネルが解放されるとき、MSACCHシ
グナリングを継続するように設計される。
【0128】DPRCHは、ダウンリンクトラフィック
チャネルが割り当てられるとき解放され、ダウンリンク
トラフィックチャネルの解放時の各時点で再度割り当て
られる。
【0129】DPRCHは、全バースト上のフルタイム
スロット(フルレート)か、交互に生じるバースト上の
ハーフタイムスロット(ハーフレート)のいずれかを含
む。ネットワークは、ダウンリンクトークスパートには
ない、各音声TBFに対するフルレートDPRCH上の
26バースト毎に1つを保存する。26音声TBFは同
時にフルレートDPRCHを共有することができる。
【0130】ダウンリンクブロックメッセージチャネル
(DBMCH) DBMCHは、ブロック(4バースト)メッセージ、例
えばRLCシグナリング、ハンドオーバ命令等のために
設計される。
【0131】共通制御チャネルの多重化 FRACH、FACKCH、UPRCH、FASSCH
およびDPRCHは、フルレート制御チャネルか、ハー
フレート制御チャネルのいずれかである。フルレート制
御チャネルは、各マルチフレームの全バーストを用い
る。ハーフレート制御チャネルは、各マルチフレームに
おいて全奇数あるいは全偶数バーストのいずれかを用い
る。
【0132】これらのチャネルは、同じフルレートある
いはハーフレートチャネル上で多重化されない。
【0133】2つの異なるハーフレート制御あるいはト
ラフィックチャネルが、1スロットの2つの異なる位相
(全奇数あるいは全偶数)に割り当てられる場合があ
る。ハーフレート制御チャネルの場合のバースト割当て
は、ハーフレートトラフィックチャネルの場合のバース
ト割当てと互換性があり、かつ同一であることに留意さ
れたい。
【0134】DBMCHおよびUBMCHの他の共通制
御チャネルとの多重化はFFSである。
【0135】リアルタイムTBF動作の概観 TBF(GPRSフェーズ1)の定義は、RTサービス
をサポートするために拡張される。各RT TBFは、
双方向(例えばスピーチ)あるいは単方向(例えば最良
のデータ)の場合がある。初期のRT TBFの確立
は、PCCCHあるいはCCCH上で搬送される。各R
T TBFは、関連するTBFプロファイルを有する。
TBF設定中のRT TBFプロファイルのネゴシエー
ションは、QoS要件およびRABによってサポートさ
れるプロトコルスタックを含む。
【0136】初期TBF設定中に交換される付加情報
は、以下のものを含む。
【0137】一時MSアクセス要求識別子、ARIはネ
ットワークによって割り当てられ、MSによって送出さ
れる。
【0138】搬送波情報(周波数ホッピングシーケンス
を含む)は、PBCCH/BCCH上の報知メッセージ
あるいは明示的なシグナリングのいずれかによって、M
Sに伝達される。その詳細はFFSである。
【0139】TBF識別子(TBFI)は、表されるT
BF毎にMSに割り当てられる。
【0140】TBF非アクティブタイマは、RTおよび
NRTデータTBFのためにネゴシエートされる。それ
は、RTスピーチTBF(FFS)のためのオプション
である。
【0141】一旦RT TBFが確立されたなら、MS
は、1組のRT制御チャネル、すなわちアップリンクシ
グナリングのためのFRACH、FACKCH、UBM
CHおよびUPRCH、並びにダウンリンクシグナリン
グおよび制御のためのFASSCH、DBMCHおよび
DPRCHを割り当てられる。UPRCH(あるいはD
PRCH)は、UTCH(あるいはDTCH)が解放さ
れる各時点で再度割り当てられる場合がある。制御チャ
ネルの残り、すなわちアップリンクのためのFRAC
H、FACKCHおよびUBMCH、並びにダウンリン
クのためのFASSCHおよびDBMCHは、TBFの
時間中に再度割り当てられる必要はない。
【0142】RT TBFに関連するアップリンクおよ
び/またはダウンリンクトラフィックは、高速アクセス
および高速割当て手順を用いて個別に起動される。付加
的なRTおよびNRT TBFは、RT制御チャネル上
でネゴシエートされ、確立されることができる。
【0143】確立された双方向TBFは、以下の4つの
状態、すなわちTBF非アクティブ状態、DLアクティ
ブ状態、ULアクティブ状態、並びにDLおよびULア
クティブ状態を有する。1つの双方向RT TBFのた
めの状態遷移図が図6に示される。単方向RT TBF
およびNRT TBF(EGPRSフェーズ1に定義さ
れるような)のための状態遷移は、その状態の一部であ
り、双方向RT TBFに関連する許容可能な遷移であ
る。
【0144】RT TBF状態定義 確立された双方向RT TBFは、図6に示されるよう
な4つの状態を有する。またチャネル割当ては図5(表
1)に示される。
【0145】RT TBF状態:DL非アクティブ状態 この状態では、TBFのためにMSに割り当てられるア
ップリンクあるいはダウンリンクトラフィックチャネル
は存在しない。MSとネットワークとは個別にアップリ
ンクおよびダウンリンクトラフィックを開始し、新しい
TBFを設定し、現在のTBFを終了し、MSに関連す
る全てのTBFを終了することができる。またネットワ
ークはMSに共通制御チャネルを再度割り当てることも
できる。
【0146】タイマがRT TBF毎にこの状態に関連
することができ、それにより、MSは、ダウンリンクお
よびアップリンクトラフィックが終了した後に変更可能
な時間の間、TBF確立状態になることが可能である。
これによって、ダウンリンクあるいはアップリンクトラ
フィックフローが短時間内に再開される場合には、RT
TBFプロファイルの再ネゴシエーションを避けられ
る。
【0147】RT TBF状態:DLアクティブ状態 この状態では、MSは、RT TBFに関連するダウン
リンクトラフィックチャネルを割り当てられる。BFA
CCHを用いて、ダウンリンクのシングルバーストメッ
セージが伝送される。他のダウンリンクシグナリングあ
るいは制御メッセージは、FACCHおよび/またはM
SACCHを用いて伝送される。
【0148】アップリンクシグナリングおよび制御メッ
セージは、MSに割り当てられたアップリンク共通チャ
ネル上で搬送され、それはMSが確立した並列のTBF
間で共有される。
【0149】新しいTBFはRT制御チャネル上で開始
されることができる。
【0150】RT TBF状態:ULアクティブ状態 この状態では、MSは、RT TBFに関連するアップ
リンクトラフィックチャネルを割り当てられる。
【0151】アップリンクのシングルバーストメッセー
ジは、BFACCHを用いて伝送される。他のアップリ
ンクシグナリングおよび制御メッセージは、FACCH
および/またはMSACCHを用いて伝送される。
【0152】ダウンリンクシグナリングおよび制御メッ
セージは、MSに割り当てられたダウンリンク共通制御
チャネル上で搬送され、それはMSが確立した並列のT
BF間で共有される。
【0153】新しいTBFは、RT制御チャネル上で開
始されることができる。
【0154】RT TBF状態:DLおよびULアクテ
ィブ状態 この状態では、MSは、RT TBFに関連するアップ
リンクトラフィックチャネルおよびダウンリンクトラフ
ィックチャネルを割り当てられる。
【0155】ダウンリンクおよびアップリンクシングル
バーストメッセージのいずれも、BFACCHを用いて
伝送される。他のシグナリングおよび制御メッセージ
は、FACCHおよび/またはMSACCHを用いて伝
送される。
【0156】新しいTBFは、RT制御チャネル上で開
始されることができる。
【0157】1つのRT TBF状態遷移に関連する手
順 RT TBFに関連する状態遷移を実行するために、1
組の手順が定義される。図6(表2)は、1つの各RT
TBF状態遷移に関連する手順を示しており、適用可
能な状態が含まれる。その手順のための定義およびメッ
セージフローが、以下にさらに記載される。
【0158】制御メッセージ アップリンクシグナリングおよび制御メッセージ 図7(表3)は、アップリンクシグナリングおよび制御
メッセージの概要、並びに用いられる制御チャネルを提
供する。
【0159】アクセス要求 UTCHが割り当てられる場合には、このシングルバー
ストメッセージはBFACCH上で送出される。そうで
ない場合には、FRACH上で送出される。その使用法
および内容は、セクション0においてさらに記載され
る。
【0160】割当てへの応答 UTCHが割り当てられる場合には、シングルバースト
メッセージのこの組はBFACCH上で送出される。そ
うでない場合には、FACKCH上で送出される。その
使用法および内容は、その問題に向けられるセクション
において後にさらに記載される。
【0161】AMRモード要求 UTCHが割り当てられる場合には、AMRモード要求
(2ビット)は、インバンドで送出される。そうでない
場合には、UPRCH上で送出され、それは他の周期的
なシグナリングメッセージ、例えばSID更新および隣
接測定報告と多重化される。これらのメッセージの多重
化の詳細はFSSである。
【0162】SID更新 SID更新はUPRCH上で送出され、それはAMRモ
ード要求および隣接測定報告と多重化される。
【0163】隣接測定報告 UTCHが割り当てられる場合には、その報告はMSA
CCH上で送出される。そうでない場合には、UPRC
H上で送出され、それは他の周期的なシグナリングメッ
セージ、例えばSID更新およびAMRモード要求と多
重化される。
【0164】RLCシグナリング EGPRSフェーズ1RLC手順に従って、RLCシグ
ナリングはUTCHあるいはUBMCH上で送出され
る。
【0165】終了TBF要求 このシングルバーストメッセージは、BFACCHある
いはFRACH上で送出される。その使用法および内容
は以下にさらに記載される。
【0166】ダウンリンクシグナリングおよび制御メッ
セージ 図8(表4)は、ダウンリンクシグナリングおよび制御
メッセージの概要、並びに用いられるRT制御チャネル
を提供する。
【0167】割当て 全ての割当てメッセージはバースト系である。DTCH
が割り当てられる場合には、そのメッセージはBFAC
CH上で送出される。そうでない場合には、FASSC
H上で送出される。その使用法および内容は以下にさら
に記載される。
【0168】AMRモードコマンド DTCHが割り当てられる場合には、AMRモードコマ
ンド(2ビット)はインバンドで送出される。そうでな
い場合には、DPRCH上で送出され、それは、他の周
期的なシグナリングメッセージ、例えばSID更新およ
びタイミングアドバンスと多重化される。これらのメッ
セージの多重化の詳細はFFSである。
【0169】SID更新はDPRCH上で送出され、そ
れは、AMRモードコマンドおよびタイミングアドバン
スと多重化される。
【0170】ハンドオーバ命令 DTCHが割り当てられる場合には、ハンドオーバ命令
はFACCH上で送出される。そうでない場合には、D
BMCH上で送出される。
【0171】RLCシグナリング EGPRSフェーズ1RLC手順に従って、RLCシグ
ナリングはDTCHあるいはDBMCH上で送出され
る。
【0172】タイミングアドバンス DTCHがMSに割り当てられる場合には、タイミング
アドバンスはMSACCH上で送出される。そうでない
場合には、DPRCH上で送出される。
【0173】電力制御 DTCHがMSに割り当てられる場合には、電力制御は
MSACCH上で送出される。そうでない場合には、D
PRCH上で送出される。
【0174】終了TBFコマンド このシングルバーストメッセージは、ネットワークによ
ってBFACCHあるいはFASSCH上で送出され、
MSによって確立された1つのTBFあるいは全てのT
BFを終了する。その内容はさらに以下に記載される。
【0175】ダウンリンクバーストメッセージ内容 図9(表5)は、ダウンリンクバーストメッセージおよ
びその内容の概要を提供する。
【0176】割当てUTCH このメッセージを用いて、特定のTBF毎に(TBFI
によって特定される)UTCHを割り当てる。ARIフ
ィールドが、高速競合解消のために含まれる。
【0177】延期割当てUTCH このメッセージを用いて、特定されたTBF(TBFI
によって特定される)のためのUTCHの割当てを遅延
させる。遅延フィールドは、リトライする前に、移動局
がアップリンクリソースの割当てを待たなければならな
い時間を示す。
【0178】割当てDTCH このメッセージを用いて、特定のTBF毎に(TBFI
によって特定される)DTCHを割り当てる。RRBP
フィールドを用いて、応答を送出するための逆バースト
を指示する。
【0179】割当てUPRCH このメッセージを用いて、MSに割り当てられるUTC
Hが存在しないときに、MSにアップリンクの周期的な
シグナリングのためのUPRCHを割り当てる。UTC
Hが解放され、MSACCH上の周期的なアップリンク
シグナリングがUPRCH上で継続する必要があるとき
には、UPRCHが再度割り当てられる。
【0180】割当てDPRCH このメッセージを用いて、MSに割り当てられるDTC
Hが存在しないときに、MSにダウンリンクの周期的な
シグナリングのためのDPRCHを割り当てる。DTC
Hが解放され、MSACCH上の周期的なダウンリンク
シグナリングがDPRCH上で継続する必要があるとき
には、DPRCHが再度割り当てられる。
【0181】割当てFRACH このメッセージを用いて、MSに、高速競合アクセスの
ためのアップリンクFRACHを割り当てる。FRAC
Hは、初期TBF設定時にMSに割り当てられ、確立さ
れたTBFが持続している間、通常変更されない。
【0182】割当てFACKCH このメッセージを用いて、ポーリングされているときに
逆方向バースト上で応答を送出するためにMSにアップ
リンクFACKCHを割り当てる。FACKCHは、初
期TBF設定時にMSに割り当てられ、確立されたTB
Fが持続している間、通常変更されない。
【0183】割当てFASSCH このメッセージを用いて、MSに、割当てメッセージを
モニタするためのダウンリンクFASSCHを割り当て
る。FASSCHは、初期TBF設定時にMSに割り当
てられ、確立されたTBFが持続している間、通常変更
されない。
【0184】終了TBFコマンド このメッセージは、MSによって確立される1つのTB
F(TBFIによって特定される)あるいは全TBF
(TBFI=0)を終了するために、ネットワークによ
って用いられる。
【0185】アップリンクバーストメッセージ内容 図10(表6)は、アップリンクバーストメッセージお
よびその内容の概要を提供する。
【0186】アクセス要求 このメッセージは、特定されたTBF(TBFIによっ
て特定される)毎にUTCHを要求するために、MSに
よって用いられる。
【0187】応答UTCH/DTCH/UPRCH/D
PRCH/FRACH/FACKCH/FASSCH MSはこのメッセージの組を用いて、トラフィックおよ
び制御チャネル割当てに応答する。
【0188】応答終了TBF MSはこのメッセージを用いて、終了TBFコマンドに
応答する。
【0189】終了TBF要求 MSはこのメッセージを用いて、MSによって確立され
たTBFあるいは全てのTBF(TBFI=0)の終了
を要求する。
【表1】
【0190】上記の方法は、以下のようなGERANに
おいてリアルタイムサービスおよび非リアルタイムサー
ビスへのアクセスおよび割当てを行うためのシステムに
適用されている。以下の4つのサブセクションは、音
声、リアルタイムデータおよび非リアルタイムデータを
統計的に多重化するシステムにおいて、アップリンクお
よびダウンリンクトラフィックチャネルリソース(それ
ぞれUTCHおよびDTCH)のリアルタイムスケジュ
ーリングを実行するために必要とされる4つの重要な手
順を記載する。データの各フローは、TBF(一時ブロ
ックフロー)と呼ばれる。アクセス要求は、高速ランダ
ムアクセスチャネル(FRACH)上で生じる。トラフ
ィックチャネル割当ては、移動局が、ダウンリンクトラ
フィックチャネル上、あるいは進行中のダウンリンクト
ラフィックから1つのシングルバーストをスチールする
バースト系高速付随制御チャネル(BFACCH)上に
ない場合には、いずれかの共通高速割当てチャネル(F
ASSCH)上で生じる。1つのトラフィックチャネル
ブロックの4つのバーストのうちの1つが空けられ、バ
ースト系制御メッセージと置き換えられる。割当てへの
応答は、移動局が、アップリンクトラフィックチャネル
上、あるいはBFACCH上にない場合には、いずれか
の共通高速応答チャネル(FACKCH)上で生じる。
アップリンク(ダウンリンク)トークスパートあるいは
データスパートの終了時には、ネットワークは、アップ
リンク(ダウンリンク)周期保存チャネル(UPRCH
(DPRCH))を再度割り当て、移動局とネットワー
クとの間で低速付随制御シグナリングが継続できるよう
にする。
【0191】開始アップリンクトラフィック(SUT) 図11に示されるように、移動局(MS)はSUT手順
を用いて、TBFに関連するアップリンクトラフィック
フローを開始する。アップリンクトラフィックフロー
は、GERAN方法を用いるネットワークの一部である
基地局に向けられる。
【0192】終了アップリンクトラフィック(EUT) 図12に示されるように、ネットワークおよびMSはE
UT手順を用いて、TBFに関連するアップリンクトラ
フィックフローを終了する。
【0193】開始ダウンリンクトラフィック(SDT) 図13に示されるように、ネットワークはSDT手順を
用いて、TBFに関連するダウンリンクトラフィックフ
ローを開始する。
【0194】終了ダウンリンクトラフィック(EDT) 図14に示されるように、ネットワークは、EDT手順
を用いて、TBFに関連するダウンリンクトラフィック
フローを終了する。
【0195】再割当てアップリンクトラフィック(RU
T) 図15に示されるように、ネットワークは、RUT手順
を用いて、TBFに関連するMSに新しいアップリンク
トラフィックチャネルを割り当てる。
【0196】再割当てダウンリンクトラフィック(RD
T) 図16に示されるように、ネットワークは、RDT手順
を用いて、TBFに関連するMSに新しいダウンリンク
トラフィックチャネルを割り当てる。
【0197】再割当てアップリンク制御(RUC) 図17に示されるように、ネットワークは、RUC手順
を用いて、MSに新しいアップリンク制御チャネルを割
り当てる。
【0198】再割当てダウンリンク制御(RDC) 図18に示されるように、ネットワークは、RDC手順
を用いて、MSに新しいダウンリンク制御チャネルを割
り当てる。
【0199】終了TBF(ET) 図19に示されるように、ET手順を用いて、TBFあ
るいは全TBFを終了する。またTBF手順は、全ての
シナリオに対して誤りのある場合においても用いられ
る。割当て中に誤りが生じるときには必ず、MSあるい
はネットワークのいずれかが、終了TBFメッセージを
用いて、進行中の手順を中止することができる。
【0200】動作結果 EGPRSフェーズIIにおいてハーフレートチャネル
のためのインターリーブ処理の場合 ハーフレートトラフィックチャネルは、偶数を付された
バースト(チャネル0)か、奇数を付されたバースト
(チャネル1)のいずれかを含む。知られているGSM
ハーフレートチャネルが図20に示される。GSMが規
定するハーフレートスピーチチャネルのマルチフレーム
内で、バースト割当てが、13フレーム毎に変化するこ
とに留意されたい。それゆえ、チャネル1は、マルチフ
レーム0においてバースト2j(j=0、1、2、3、
4、5、6)を割り当てられる。マルチフレーム1で
は、チャネル1は、バースト2j+1(j=6、7、
8、9、10、11)からなる。それゆえ、チャネル1
に割り当てられた移動局は、あるマルチフレームでは偶
数バースト上で受信しなければならず、次のマルチフレ
ームでは奇数バーストで受信しなければならない。偶数
バーストと奇数バーストとの間の切替えは、アップリン
クおよびダウンリンクチャネルの動的な割当てにはあま
り適していない。
【0201】図21は、本発明によるハーフレートトラ
フィックチャネル構造を示す。ここでは、割当てが持続
している間、偶数を付されたバーストあるいは奇数を付
されたバースト割当ては変更されない。知られているG
SMハーフレートトラフィックチャネル構造とは異な
り、ここでは、チャネル1上の移動局は常に、トラフィ
ックおよびMSACCHのために偶数バースト、すなわ
ちバースト2j(j=0、1、2、....)のみを読
み出すことに留意されたい。またMSACCHは、偶数
バースト2j(j=6、19、32、....)上にも
存在する。GSMハーフレートチャネルからのこの小さ
な変更は、動的に割り当てられるタイムスロット上の半
二重動作を柔軟にするために重要である。
【0202】また、ハーフレート制御チャネル、すなわ
ち、全ての偶数あるいは全ての奇数を付されたフレーム
も同じ構造で定義される。
【0203】半二重動作 割当てのために、より大きなリソースのプールを利用で
きるとき、統計的多重化を通して、高い効率を得ること
ができる。しかしながら、半二重(すなわちタイプI)
移動局は、アップリンクおよびダウンリンク方向におい
て割り当てられることができるチャネルに制約を加え
る。これは、トラフィックおよび制御チャネルの割当て
のために利用することができるリソースに影響を与え
る。動作の種々の時間のその機能に応じて、半二重移動
局によって影響を受けるリソースの制約は異なる場合が
ある。考慮されるべき動作の時間は以下の通りである。
【0204】いずれかの方向におけるトラフィックの不
在−アップリンク制御チャネルの割当てはダウンリンク
制御チャネルによって制約を受け、あるいはその逆も成
り立つ。
【0205】ダウンリンクのみのトラフィック−ダウン
リンクトラフィックチャネルの割当ては、アップリンク
制御チャネルによって制約を受け、あるいはその逆も成
り立つ。
【0206】アップリンクのみのトラフィック−アップ
リンクトラフィックチャネルの割当ては、ダウンリンク
制御チャネルによって制約を受け、あるいはその逆も成
り立つ。
【0207】両方向のトラフィック−アップリンクトラ
フィックチャネルの割当ては、ダウンリンクトラフィッ
クチャネルによって制約を受け、その逆も成り立つ。
【0208】例示的な実施例として、アップリンクトー
クスパートが進行中であり、ダウンリンクトークスパー
トがちょうど開始し始めた場合を考えてみる。図22
は、0246/1357インターリーブ処理が想定され
るときに、クラス1移動局のためのダウンリンクトーク
スパートが割り当てられることができるハーフレートチ
ャネルを示す。移動局がアップリンクタイムスロット5
(それはダウンリンクタイムスロット0と重複する)上
の奇数(1357)バースト中にアクティブであるもの
と想定される場合には、ダウンリンク上で、タイムスロ
ット3〜7では偶数バーストを、タイムスロット0〜4
では奇数バーストを割り当てられることができる。それ
ゆえ、ダウンリンク上では、16個の可能なハーフレー
トチャネルのうちの10チャネルに割り当てられること
ができる。連続したバースト(0123/4567)イ
ンターリーブ処理が想定される場合には、ダウンリンク
上で、移動局は、16個の可能なハーフレートチャネル
のうちの7チャネルにのみ割り当てられることができる
(図23参照)。図24および図25は、クラス8移動
局のための対応するリソース利用可能性を示す。両方の
場合、移動局のこれらのクラスにおいて、トラフィック
チャネルの割当てのために利用できるリソースプールが
0123/4567インターリーブ処理の場合より02
46/1357インターリーブ処理の場合に43%大き
くなるのを見ることができる。
【0209】図22は、クラス1(半二重、シングルス
ロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra
0)MSのためのダウンリンクトークスパートが割り当
てられる場合があるリソースプールを示す。4バースト
インターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は
交互に生じる(奇数/偶数)バースト上で実行される。
【0210】図23は、クラス1(半二重、シングルス
ロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra
0)MSのためのダウンリンクトークスパートが割り当
てられる場合があるリソースプールを示す。4バースト
インターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は
連続バースト上で実行される。
【0211】図24は、クラス8(半二重、ダウンリン
ク4−スロット利用可能、Tta=4、Trb=1、Ttb
ra=0)MSのためのダウンリンク伝送が割り当てら
れる場合があるリソースプールを示す。4バーストイン
ターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は交互
に生じるバースト上で実行される。
【0212】図25は、クラス8(半二重、ダウンリン
ク4−スロット利用可能、Tta=4、Trb=1、Ttb
ra=0)MSのためのダウンリンク伝送が割り当てら
れる場合があるリソースプールを示す。4バーストイン
ターリーブ処理が想定され、インターリーブ処理は連続
バースト上で実行される。
【0213】図26は、クラス1(半二重、シングルス
ロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra
0)MSのためのダウンリンクトークスパートが開始す
る場合があるバーストを示す。交互に生じるバーストイ
ンターリーブ処理が想定される。
【0214】図26は、クラス1(半二重、シングルス
ロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra
0)MSのためのダウンリンクトークスパートが開始す
る場合があるバーストを示す。連続バーストインターリ
ーブ処理が想定される。
【0215】トークスパート開始時の遅延(ハーフレー
ト) 再び、アップリンクタイムスロット5(ダウンリンクタ
イムスロット0と重複する)上で奇数(1357)バー
スト中にアクティブである移動局の場合を考えてみる。
その際ダウンリンク上で移動局は、タイムスロット3〜
7では偶数バーストを、タイムスロット0〜4では奇数
バーストを割り当てられることができる。図26は、0
246/1357インターリーブ処理が用いられるとき
に、クラス1移動局のためのダウンリンクトークスパー
トが開始する場合があるバーストを示す。また図26
は、0123/4567インターリーブ処理が用いられ
るときに、ダウンリンクトークスパートがその間に開始
する場合があるバーストも示す。
【0216】ダウンリンク上で、クラス1移動局(二重
の制約下にある)に割り当てられることができる、利用
可能なハーフレートチャネルを与えるものとすると、以
下のことを見ることができる。伝送のための開始時の細
分性(図26および図27参照)は、インターリーブ処
理シーケンスが任意のバースト上で開始できるものと仮
定するなら、0123/4567インターリーブ処理の
場合40msec、0246/1357インターリーブ
処理の場合10msecである。開始までの平均遅延
(図26および図27参照)は、0123/4567イ
ンターリーブ処理の場合20msec、0246/13
57インターリーブ処理の場合5msecである。
【0217】ハーフレートチャネルのためのインターリ
ーブ処理の性能 上記の、ハーフレートチャネルのための2つの異なるイ
ンターリーブ処理方式の性能が、図28の表に要約され
る。理想的な周波数ホッピングを用いる場合、0246
/1357インターリーブ装置の性能は、0123/4
567インターリーブ装置よりわずかに劣る。しかしな
がら、周波数ホッピングを用いない場合、低速フェージ
ングの典型的な市街地チャネルでは、0246/135
7インターリーブ装置は、0123/4567インター
リーブ装置より1.0dBだけ利得が増える。0246
/1357インターリーブ装置は、高速フェージングチ
ャネルであっても、0.4〜0.8dBのある程度の利
得を示す。
【0218】図29は、QPSK変調を用いる2つのイ
ンターリーブ処理方法の性能を示す表である。
【0219】EGPRSフェーズIIのフルレートチャ
ネルのためのインターリーブ処理の場合 図30は、クラス1(半二重、シングルスロット利用可
能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra=0)MSのため
のフルレートダウンリンクトークスパートが割り当てら
れる場合があるリソースプールを示す。フルレートチャ
ネルは、1つの全スロット(偶数バーストおよび奇数バ
ーストの両方)を占有する。
【0220】図31は、クラス1(半二重、シングルス
ロット利用可能、Tta=3、Trb=2、Ttb=Tra
0)MSのためのフルレートダウンリンクトークスパー
トが割り当てられる場合があるリソースプールを示す。
4バーストインターリーブ処理が想定され、インターリ
ーブ処理は交互に生じる(奇数/偶数)バースト上で実
行される。図31のフルレートチャネルは、連続したバ
ースト上の2つのハーフレートチャネルの集合体と定義
される。
【0221】現在知られているGSMでは、フルレート
チャネルは、図30に示されるような1つの全タイムス
ロットを占有する。アップリンクタイムスロット5上で
アクティブなトークスパートを有するクラス1移動局の
場合、開始するダウンリンクトークスパートは、ダウン
リンクタイムスロット3あるいは4上でのみ割り当てら
れることができ、それは、各搬送波上の8つのダウンリ
ンクタイムスロットのうちの2つ(25%)である。こ
れは、システムリソースプールおよび帯域幅を使用する
には効率的ではない。
【0222】本発明の一実施形態に従えば、フルレート
チャネルのために利用可能なリソースの数を改善するた
めの新しい方法およびシステムが説明される。フルレー
トチャネルのための新しい方法およびシステムは、ハー
フレートチャネルのために以前に記載したインターリー
ブ処理方式を利用する。開始するダウンリンクトークス
パートが割り当てられることができるリソースの数を最
大にするために、EGPRSフェーズ2のためのフルレ
ートチャネルが再定義される。EGPRSフェーズ2の
フルレートチャネルは、連続したタイムスロット上の2
つのハーフレートチャネルとして再定義される。図31
は、アップリンクタイムスロット5および6の奇数バー
スト上でフルレートアップリンクトークスパートがアク
テイィブである例を示す。ここで再定義によって、ダウ
ンリンクタイムスパートは、以下のダウンリンクタイム
スロット対、すなわちタイムスロット対(4、5)、
(5、6)、(6、7)の偶数バースト、タイムスロッ
ト7の偶数バーストとタイムスロット0の奇数バース
ト、並びにタイムスロット(0、1)、(1、2)、
(2、3)、(3、4)の奇数バーストに割り当てられ
るようになる。
【0223】従って、依然としてクラス1移動局の半二
重の制約を満足しつつ、全体として、16個の可能なタ
イムスロット対のうちの8個(50%)が割り当てられ
ることができる。本発明によるフルレートチャネル方法
およびシステムは、フルレートチャネルのために以前か
ら知られているインターリーブ処理方式の統計的多重化
より優れた、フルレートチャネルの統計的多重化の著し
い利点を提供する。
【0224】トークスパート開始時の遅延(フルレー
ト) 新しく再定義されたフルレートチャネルの場合、クラス
1移動局(二重の制約下にある)に割り当てられること
ができる、ダウンリンクチャネル上で利用可能なフルレ
ートチャネルを与えると、以下のことを見ることができ
る。伝送のための開始時間の細分性(図30および図3
1参照)は、インターリーブ処理シーケンスが任意のバ
ースト上で開始できるものと仮定すると、0246/1
357インターリーブ処理の場合10msecであり、
0246/1357インターリーブ処理の場合の開始ま
での平均遅延(図30および図31参照)は5msec
である。
【0225】要するに、ハーフレートチャネルのための
交互に生じる(0246/1357)バーストインター
リーブ処理は以下の利点を提供する。移動局クラスによ
って強制される半二重の制約下で統計的多重化のための
リソースプールが大きくなる。トークスパートの開始に
対する遅延が小さくなる。周波数ホッピングがないと
き、あるいは周波数ホッピングが理想的でない場合、リ
ンクレベル性能が改善される。
【0226】音声およびデータ、並びにスピーチのため
の通話外(play out)の遅延を多重化するための能力
は、いずれのインターリーブ処理アプローチの場合に等
価である。それゆえ、0246/1357は不利益を被
ることなく著しい利点を提供し、また0246/135
7バーストインターリーブ処理はEGPRSフェーズI
Iハーフレートチャネルのための好ましいアプローチで
あるものと結論付けられる。
【0227】さらに、フルレートチャネルを2つの連続
したハーフレートチャネルとして再定義するため、本発
明によるフルレートチャネルは同様に、半二重の制約下
の統計的多重化のためのリソースプールを大きくすると
いう利点も提供すると結論付けられる。
【0228】従って、ここで、2つの連続したハーフレ
ートチャネルを用いるフルレートチャネルを多重化し、
インターリーブ処理するための新しく、有利なシステム
および方法が開示されていることが理解されよう。本発
明は特に好ましい実施形態を参照しながら図示および記
載されてきたが、その形態、詳細および応用形態を変更
できることは、当業者には理解されよう。従って、添付
の請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲から逸脱
することなく、形態、詳細および応用形態の全てのかか
る変更を網羅することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動局送受信機と中央基地局送受信機とを備え
るGERANシステムのブロック図である。
【図2】プレGERANシステムおよびGERANシス
テムのためのユーザ面プロトコルスタックを示す図であ
る。
【図3】それぞれ種々のタイプの4つのチャネルに分割
される2つのマルチフレームを示す図である。
【図4】本発明によるシステムのための状態図である。
【図5】図4の情報を表す別の方法である状態表であ
る。
【図6】表形式のRT TBF状態図である。
【図7】表形式でメッセージおよびアップリンクの相互
動作を示す図である。
【図8】表形式でダウンリンクシグナリングおよび制御
メッセージの概要を示す図である。
【図9】表形式でダウンリンクバーストメッセージ内容
を示す図である。
【図10】表形式でアップリンクバーストメッセージ内
容を示す図である。
【図11】開始アップリンクトラフィック手順中にGE
RAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局と
の間のメッセージの一時ブロックフローを示す図であ
る。
【図12】終了アップリンク手順中にGERAN技術を
用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセ
ージの一時ブロックフローを示す図である。
【図13】開始ダウンリンク手順中にGERAN技術を
用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセ
ージの一時ブロックフローを示す図である。
【図14】終了ダウンリンク手順中にGERAN技術を
用いる、移動局とネットワークの基地局との間のメッセ
ージの一時ブロックフローを示す図である。
【図15】再割当てアップリンクトラフィックチャネル
手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワー
クの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを
示す図である。
【図16】再割当てダウンリンクトラフィックチャネル
手順中にGERAN技術を用いる、移動局とネットワー
クの基地局との間のメッセージの一時ブロックフローを
示す図である。
【図17】再割当てアップリンク制御チャネル手順中に
GERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地
局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図で
ある。
【図18】再割当てダウンリンク制御チャネル手順中に
GERAN技術を用いる、移動局とネットワークの基地
局との間のメッセージの一時ブロックフローを示す図で
ある。
【図19】TBFを終了するためのET手順中にGER
AN技術を用いる、移動局とネットワークの基地局との
間のメッセージの一時ブロックフローを示す図である。
【図20】GSMハーフレートトラフィックチャネル構
造を示す、図3に非常に類似のマルチフレーム図であ
る。
【図21】本発明による新しいGERANハーフレート
トラフィックチャネル構造を示す、図20に非常に類似
のマルチフレーム図である。
【図22】本発明の1つの通信技術によるダウンリンク
割当てを示す図である。
【図23】本発明の他の通信技術によるダウンリンク割
当てを示す図である。
【図24】図22に類似であるが、異なる装填を有する
ダウンリンク割当てを示す図である。
【図25】図23に類似であるが、異なる装填を有する
ダウンリンク割当てを示す図である。
【図26】クラス1移動局のためのダウンリンクトーク
スパートが開始する場合があるハーフレートバーストを
示す図である。
【図27】図26とは異なる条件下で、クラス1移動局
のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合が
あるハーフレートバーストを示す図である。
【図28】異なるインターリーブ処理アプローチを用い
るスピーチフレーム到達と通話外の瞬間を示す表であ
る。
【図29】QPSK変調を用いる2つのインターリーブ
処理方式の性能を示す表である。
【図30】クラス1移動局のためのダウンリンクトーク
スパートが開始する場合があるフルレートバーストを示
す図である。
【図31】図28とは異なる条件下で、クラス1移動局
のためのダウンリンクトークスパートが開始する場合が
あるフルレートバーストを示す図である。
【符号の説明】
1 システム 12 基地局 13 送信機 14、15 マルチプレクサ 17 受信機 18、19 デマルチプレクサ 20、30 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エンリキュー ハーナンデッツ−ヴァレン シア アメリカ合衆国 07732 ニュージャーシ ィ,ハイランズ,ヴァレー アヴェニュー 78 (72)発明者 ウエイ ルオ アメリカ合衆国 07724 ニュージャーシ ィ,イートンタウン,イートンクレスト ドライヴ 48エー (72)発明者 サンジヴ ナンダ アメリカ合衆国 08510 ニュージャーシ ィ,クラークスバーグ,ロビンズ ロード 34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間が複数のフレームに分割され、各フ
    レームがN個のデータバーストに分割される、ワイヤレ
    ス時分割多元接続通信を用いて通信を行うためのシステ
    ムであって、該システムは、 フレーム毎に一回、Nバースト毎に周期的に発生する一
    連のバーストとしてハーフレートチャネルを定義するた
    めの手段と、 2つの連続したハーフレートチャネルとしてフルレート
    チャネルを定義するための手段と、 第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルを伝送
    するための手段とを備えるシステム。
  2. 【請求項2】 前記フルレートチャネルのために、02
    46/1357インターリーブ処理が用いられる請求項
    1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 0246/1357インターリーブ処理
    は、前記フルレートチャネルの理想的でない周波数ホッ
    ピング伝送とともに用いられ、それにより与えられるリ
    ンク性能を改善する請求項1に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記ハーフレートチャネル、ひいてはフ
    ルレートチャネルのトークスパートの開始に対する遅延
    を0123/4567インターリーブ処理より少なくす
    るために、0246/1357インターリーブ処理が用
    いられる請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 0123/4567インターリーブ処理
    に対して、前記フルレートチャネルに与えられる移動局
    によって強制される半二重の制約下で、統計的多重化の
    ためのリソースプールを大きくするために、0246/
    1357インターリーブ処理が用いられる請求項1に記
    載のシステム。
  6. 【請求項6】 時間が複数のフレームに分割され、各フ
    レームがN個のデータバーストに分割される、ワイヤレ
    ス時分割多元接続通信を用いて通信するためのシステム
    であって、該システムは、 フレーム毎に一回、Nバースト毎に周期的に発生する一
    連のバーストとしてハーフレートチャネルを定義する第
    1のマルチプレクサと、 2つの連続するハーフレートチャネルとしてフルレート
    チャネルを定義する第2のマルチプレクサと、 第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルを送信
    する送信機とを備えるシステム。
  7. 【請求項7】 前記フルレートチャネルのために、02
    46/1357インターリーブ処理が用いられる請求項
    6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 0246/1357インターリーブ処理
    が、前記フルレートチャネルの理想的でない周波数ホッ
    ピング伝送とともに用いられ、それにより与えられるリ
    ンク性能を改善する請求項6に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記ハーフレートチャネル、ひいてはフ
    ルレートチャネルのトークスパートの開始に対する遅延
    を0123/4567インターリーブ処理より少なくす
    るために、0246/1357インターリーブ処理が用
    いられる請求項6に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 0123/4567インターリーブ処
    理に対して、前記フルレートチャネルにために与えられ
    る移動局によって強制される半二重の制約下で、統計的
    多重化のためのリソースプールを大きくするために、0
    246/1357インターリーブ処理が用いられる請求
    項6に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 時間が複数のフレームに分割され、各
    フレームがN個のデータバーストに分割される、ワイヤ
    レス時分割多元接続通信を用いて通信するための方法で
    あって、該方法は、 0246/1357シーケンスを用いてバーストをイン
    ターリーブ処理して、複数のハーフトチャネルを与える
    ステップと、 前記複数のハーフレートチャネルの連続したタイムスロ
    ットにおいて2つのハーフレートチャネルを用いて、フ
    ルレートチャネルを与えるステップと、 第1の局から第2の局に前記フルレートチャネルバース
    トを送信するステップとを有する方法。
  12. 【請求項12】 第1の局から第2の局に前記フルレー
    トチャネルバーストを送信する前記ステップはさらに、
    前記送信中に理想的でない周波数ホッピングを用いるス
    テップを含む請求項11に記載の方法。
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