JP2001211070A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2001211070A
JP2001211070A JP2000017270A JP2000017270A JP2001211070A JP 2001211070 A JP2001211070 A JP 2001211070A JP 2000017270 A JP2000017270 A JP 2000017270A JP 2000017270 A JP2000017270 A JP 2000017270A JP 2001211070 A JP2001211070 A JP 2001211070A
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Japan
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frequency
clock signal
circuit
signal
phase
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English (en)
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Koichi Kotaki
宏一 小滝
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数制御のノイズによる不安定な動作や誤
動作を低減する。 【解決手段】 位相周波数比較回路20Bは、出力側か
らフィードバックされる信号及び基準信号の間の位相差
を比較し、これら信号の位相の差に応じた数のカウント
アップパルス信号あるいはカウントダウンパルス信号を
出力する。周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30A
は、前記カウントアップパルス信号の発生時にはカウン
トアップし前記カウントダウンパルス信号の発生時には
カウントダウンする。デジタル回路部分の拡大により、
ノイズの影響が低減される。又、電流制御発振回路37
は、電流の大きさににより発振する周波数が制御され、
この面でもノイズの影響が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、当該PLL回路の
出力側からフィードバックされる信号、及び基準信号と
の間の位相差を位相周波数比較回路で比較し、該比較結
果に基づいて、出力するクロック信号の周波数が目標周
波数になるように制御するようにしたPLL回路に係
り、特に、周波数制御のノイズによる不安定な動作や誤
動作を低減し、ノイズ耐性を向上することができるPL
L回路に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、基本的なPLL回路の構成と、そ
の動作及び用途について説明する。
【0003】図1は、従来からの基本的なPLL回路の
構成を示すブロック図である。
【0004】図示されるようにPLL回路は通常、位相
周波数比較回路(PFD:Phase&Frequency Detecto
r)20Aと、チャージ・ポンプ回路(CP:Charge P
ump)22と、ループ・フィルタ回路(LF:Loop Fil
ter)24と、電圧制御発振回路(VCO:Voltage Co
ntrolled Oscillator)26と、分周回路(DIV:Di
vider)40とにより構成される。
【0005】まず位相周波数比較回路20Aは、当該P
LL回路の出力側のクロック信号OUTCLKからフィ
ードバックされるクロック信号FBCLK、及び基準ク
ロック信号REFCLKとの間の位相差を位相周波数比
較回路で比較し、比較結果の信号を出力する。出力する
該信号は、クロック信号FBCLKの位相が、基準クロ
ック信号REFCLKの位相に対して、進んでいるか、
あるいは遅れているかという比較結果のみならず、通常
は、どの程度進んでいるか、あるいはどの程度遅れてい
るかを示す信号である。
【0006】チャージ・ポンプ回路22は、位相周波数
比較回路20Aが出力する上述の信号に応じてループ・
フィルタ回路24内の容量に対して電荷を充放電してい
る回路を有している。そうして、蓄えられている電荷に
比例する電圧を出力する。具体的には、位相周波数比較
回路20Aから入力する信号に応じ該チャージ・ポンプ
回路22は、クロック信号FBCLKの位相が基準クロ
ック信号REFCLKの位相に対して進んでいる場合に
は上述のように蓄えられている電荷を減少させ、あるい
は遅れている場合には蓄えられている電荷を増加する。
又、通常は、どの程度進んでいるか、あるいはどの程度
遅れているかにより、このように電荷を減少したり増加
する程度が加減される。
【0007】ループ・フィルタ回路24には通常、容量
や抵抗によって構成する低域フィルタが用いられ、基本
的に低域フィルタ(ローパス・フィルタ)として動作す
る。これにより、外来ノイズなどの悪影響を低減する。
【0008】電圧制御発振回路26は、ループ・フィル
タ回路24を経て入力されるチャージ・ポンプ回路22
が出力する信号に応じた周波数のクロック信号を発振す
る。
【0009】分周回路40は、クロック信号OUTCL
Kの周波数を分周し、クロック信号FBCLKを生成す
る。即ち、クロック信号OUTCLKの周波数をF1と
し、クロック信号FBCLKの周波数をF2とすると、
分周回路40が所定自然数Nの分周比とする。すると、
{F2=(F1/N)}となるクロック信号FBCLK
が生成される。
【0010】以上のような構成のPLL回路において、
その動作を説明する。
【0011】PLL回路に電源が投入されたり、あるい
は図示されない動作開始を指示する信号が入力される
と、PLL回路は動作を開始する。すると、電圧制御発
振回路26は自走発振し始め、クロック信号OUTCL
Kを出力する。
【0012】該クロック信号OUTCLKは、分周回路
40を通り前述のように{F2=(F1/N)}で分周
され、クロック信号FBCLKとなって位相周波数比較
回路20Aに入力される。該クロック信号FBCLKは
位相周波数比較回路20Aにおいて基準となるクロック
信号REFCLKとの間の位相差が比較される。
【0013】クロック信号FBCLKの位相が基準クロ
ック信号REFCLKの位相に対して遅れている場合に
は、該位相周波数比較回路20Aが出力する比較結果の
信号に応じて、チャージ・ポンプ回路22が出力する信
号の電圧が上がる。すると、該電圧制御発振回路26が
発振するクロック信号OUTCLKの周波数が高くされ
る。即ち、クロック信号FBCLKの位相が基準クロッ
ク信号REFCLKの位相に一致するように、該電圧制
御発振回路26が発振するクロック信号OUTCLKの
周波数が上げられ、該クロック信号OUTCLKの位相
が進められる。
【0014】あるいは、クロック信号FBCLKの位相
が基準クロック信号REFCLKの位相に対して進んで
いる場合には、位相周波数比較回路20Aが出力する比
較結果の信号に応じて、チャージ・ポンプ回路22が出
力する信号の電圧が下がる。すると、該電圧制御発振回
路26が発振するクロック信号OUTCLKの周波数が
低くされる。即ち、クロック信号FBCLKの位相が基
準クロック信号REFCLKの位相に一致するように、
該電圧制御発振回路26が発振するクロック信号OUT
CLKの周波数が下げられ、該クロック信号OUTCL
Kの位相が遅延される。
【0015】以上のような構成及び動作のPLL回路
は、最近では、デジタル回路中で利用されるクロック信
号を逓倍する回路として用いられている場合が多い。例
えば、高性能なマイクロプロセッサでは、その内部のク
ロック信号の周波数を、外部のクロック信号に比べて数
倍に高めて、その処理速度が向上されている。
【0016】このように高性能なマイクロプロセッサな
どの内部のクロック信号を外部のクロック信号から生成
する場合、前述したようなPLL回路が利用されてい
る。これによって、分周回路40の分周比Nの倍数だ
け、内部のクロック信号の周波数を、外部のクロック信
号に対して高めることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図1において、チャー
ジ・ポンプ回路22の出力から電圧制御発振回路26の
入力までは、クロック信号OUTCLKの周波数制御に
影響を与える重要な信号がすべてアナログ信号である。
このため、これらの信号の電圧にノイズが乗ると、不安
定な動作になったり、誤動作を生じるおそれがある。
又、出力するクロック信号OUTCLKのジッタ増大の
原因になる。
【0018】ループ・フィルタ回路24には通常、容量
や抵抗によって構成する低域フィルタが用いられてい
る。従って、そのカットオフ周波数以上の周波数成分の
ノイズは、該ループ・フィルタ回路24によって除去す
ることができる。しかしながら、カットオフ周波数以下
の周波数成分のノイズは除去できず、又ループ・フィル
タ回路24以降で侵入するノイズは除去できない。除去
できる周波数成分を増加するべくカットオフ周波数を低
くすると、PLL回路が動作を開始してからクロック信
号OUTCLKが目標の周波数になるまでの時間が延長
するなど、周波数制御の応答性が低下するという問題が
ある。
【0019】特開平11−68562で開示されている
技術では、このような問題を抑えるために、チャージ・
ポンプ回路22に相当する回路部分の出力まで、デジタ
ル回路で構成するようにしている。しかしながら、チャ
ージ・ポンプ回路22に相当する回路部分の出力以降
は、この技術においても未だアナログ回路が採用されて
いる。従って、このチャージ・ポンプ回路22の出力か
ら電圧制御発振回路26の入力までの区間のいずれかの
箇所でノイズが侵入すると、クロック信号OUTCLK
の周波数が不安定になるという問題がある。例えば、出
力するクロック信号OUTCLKのジッタ増大の原因に
なる。特に、図1において符号Aで示す、ループ・フィ
ルタ回路24の出力から電圧制御発振回路26の入力ま
での区間では、ループ・フィルタ回路24の後段であ
り、ノイズが侵入すると該ループ・フィルタ回路24に
よるノイズ除去も期待することができない。
【0020】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、周波数制御のノイズによる不安定な
動作や誤動作を低減し、ノイズ耐性を向上することがで
きるPLL回路を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、当該PLL回
路の出力側からフィードバックされる信号、及び基準信
号との間の位相差を位相周波数比較回路で比較し、該比
較結果に基づいて、出力するクロック信号の周波数が目
標周波数になるように制御するようにしたPLL回路に
おいて、出力側からフィードバックされる信号及び基準
信号の間の位相差を比較し、これら信号の位相の差に応
じた数のカウントアップパルス信号あるいはカウントダ
ウンパルス信号を出力する位相周波数比較回路と、前記
カウントアップパルス信号の発生時にはカウントアップ
し前記カウントダウンパルス信号の発生時にはカウント
ダウンする周波数制御アップ・ダウン・カウンタと、該
アップ・ダウン・カウンタのカウント値に応じた大きさ
の電流の周波数制御用信号を出力する電流源回路と、前
記周波数制御用信号の電流の大きさに応じた周波数のク
ロック信号を発振する電流制御発振回路とを備えるよう
にしたことことにより、前記課題を解決したものであ
る。
【0022】又、前記PLL回路において、所定のプリ
セット値を記憶するためのカウント値レジスタ・メモリ
を備えるようにすると共に、前記アップ・ダウン・カウ
ンタのカウント値を、プリセット値として前記周波数制
御アップ・ダウン・カウンタに設定できるようにしたこ
とにより、PLL回路の動作開始後からその出力するク
ロック信号が目標周波数になるまでに要する時間を短縮
することができる。
【0023】更に、前記PLL回路において、前記アッ
プ・ダウン・カウンタのカウント値を、前記カウント値
レジスタ・メモリに読み込めるようにしたことにより、
PLL回路の動作開始後からその出力するクロック信号
が目標周波数になるまでに要する時間を、更に短縮する
ことができる。
【0024】以下、本発明の作用について、簡単に説明
する。
【0025】本発明においては、出力側からフィードバ
ックされる信号及び基準信号の間の位相差を比較し、こ
れら信号の位相の差に応じた数のカウントアップパルス
信号あるいはカウントダウンパルス信号を出力する位相
周波数比較回路を備える。又、前記カウントアップパル
ス信号の発生時にはカウントアップし前記カウントダウ
ンパルス信号の発生時にはカウントダウンする周波数制
御アップ・ダウン・カウンタ備える。
【0026】このため、PLL回路の回路構成の多くの
部分をデジタル回路で構成することができる。従って、
周波数制御のノイズによる不安定な動作や誤動作を低減
し、ノイズ耐性を向上することができる。
【0027】又、本発明においては、アップ・ダウン・
カウンタのカウント値に応じた大きさの電流の周波数制
御用信号を出力する電流源回路を備える。又、前記周波
数制御用信号の電流の大きさに応じた周波数のクロック
信号を発振する電流制御発振回路とを備える。
【0028】このため、出力するクロック信号を発生す
る発振回路に対する周波数の制御は、電流の大小によっ
てなされる。従って、従来VCOを用いて、電圧の大小
によって周波数を制御していた場合に比較し、ノイズの
影響を低減することができる。
【0029】このように本発明によれば、周波数制御の
ノイズによる不安定な動作や誤動作を低減し、ノイズ耐
性を向上することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態を詳細に説明する。
【0031】図2は、本発明が適用された第1実施形態
のPLL回路の構成を示すブロック図である。
【0032】本実施形態は図示されるように、位相周波
数比較回路20Bと、周波数制御アップ・ダウン・カウ
ンタ30Aと、電流源回路35と、電流制御発振回路
(CCO:Current Controlled Oscillator)37
と、分周回路40とにより構成される。このような構成
において、分周回路40については、前述の図1のもの
と同一である。
【0033】まず位相周波数比較回路20Bは、当該P
LL回路の出力側のクロック信号OUTCLKからフィ
ードバックされるクロック信号FBCLKを、基準クロ
ック信号REFCLKと位相について比較し、比較結果
のカウントアップパルス信号UP及びカウントダウンパ
ルス信号DNを出力する。カウントアップパルス信号U
Pは、クロック信号FBCLKの位相が、基準クロック
信号REFCLKの位相に対して遅れている場合には、
遅れている度合いに応じた数のパルスの信号となる。カ
ウントダウンパルス信号DNは、クロック信号FBCL
Kの位相が、基準クロック信号REFCLKの位相に対
して進んでいる場合には、進んでいる度合いに応じた数
のパルスの信号となる。
【0034】周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30
Aは、Nビット構成のいわゆるバイナリカウンタである
内部カウンタを有しており、上述の位相周波数比較回路
20Bが出力するカウントアップパルス信号UP及びカ
ウントダウンパルス信号DNのパルス数を累積カウント
する。
【0035】即ち、該周波数制御アップ・ダウン・カウ
ンタ30Aは、カウントアップパルス信号UPによりパ
ルスが入力される毎に、周波数制御アップ・ダウン・カ
ウンタ30Aは前述の内部カウンタに保持しているカウ
ント値を逐次インクリメント(その値を“1”だけ増
加)する。あるいは、該周波数制御アップ・ダウン・カ
ウンタ30Aは、カウントダウンパルス信号DNにより
パルスが入力される毎に、周波数制御アップ・ダウン・
カウンタ30Aは内部カウンタに保持している保持して
いるカウント値を逐次デクリメント(その値を“1”だ
け減少)する。このようにして周波数制御アップ・ダウ
ン・カウンタ30Aには、漸次、カウント値をインクリ
メントあるいはデクリメントして、パルス数を累積す
る。そうして該カウント値は、周波数制御アップ・ダウ
ン・カウンタ30Aの内部カウンタと同一ビット数のN
本の信号線により、次段の電流源回路35に出力され
る。
【0036】なお、本実施形態においては、クロック信
号FBCLKの位相が、基準クロック信号REFCLK
の位相に対して遅れている場合には、遅れている度合い
に応じた数のパルスのカウントアップパルス信号UPか
出力され、周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30A
においてカウント値がカウントアップされる。あるい
は、クロック信号FBCLKの位相が、基準クロック信
号REFCLKの位相に対して進んでいる場合には、進
んでいる度合いに応じた数のパルスのカウントダウンパ
ルス信号DNが出力され、周波数制御アップ・ダウン・
カウンタ30Aにおいてカウント値がカウントダウンさ
れる。
【0037】しかしながら本発明はこのようなものに限
定されるものではない。即ち、クロック信号FBCLK
の位相が、基準クロック信号REFCLKの位相に対し
て遅れている場合には、遅れている度合いに応じた数の
パルスのカウントダウンパルス信号DNか出力され、周
波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Aにおいてカウ
ント値をカウントダウンする。あるいは、クロック信号
FBCLKの位相が、基準クロック信号REFCLKの
位相に対して進んでいる場合には、進んでいる度合いに
応じた数のパルスのカウントアップパルス信号UPが出
力され、周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Aに
おいてカウント値をカウントアップするというようなも
のであってもよい。
【0038】電流源回路35は、周波数制御アップ・ダ
ウン・カウンタ30Aから入力されたカウント値に応じ
た大きさの電流の周波数制御用信号を、電流制御発振回
路37に対して出力する。即ち、カウント値に比例し、
カウント値が大きくなるほど、電流が大きくなる周波数
制御用信号を出力する。
【0039】なお、本発明においては電流源回路35に
おける、入力されたカウント値と、出力する電流の大き
さとの対応関係を具体的に限定するものではない。例え
ば、カウント値が大きくなるほど、電流が小さくなる周
波数制御用信号を出力してもよい。又、このカウント値
と電流の大きさとの関係は、比例関係以外にも、反比例
関係や、指数関数関係、対数関数関係、その他の関数や
対応表により表わされる対応関係であってもよい。
【0040】次に、電流制御発振回路37は、周波数制
御用信号の電流の大きさに応じた周波数のクロック信号
を発振する。即ち、カウント値に比例し、カウント値が
大きくなるほど、周波数が高くなるクロック信号OUT
CLKを出力する。
【0041】なお、本発明においては電流制御発振回路
37における、入力された周波数制御用信号の電流の大
きさと、出力するクロック信号OUTCLKの周波数と
の対応関係を具体的に限定するものではない。例えば、
電流が大きくなるほど、クロック信号OUTCLKの周
波数が低くなるようにしてもよい。又、この電流と周波
数との関係は、比例関係以外にも、反比例関係や、指数
関数関係、対数関数関係、その他の関数や対応表により
表わされる対応関係であってもよい。
【0042】なお、クロック信号FBCLKの位相が、
基準クロック信号REFCLKの位相に対して遅れてい
る場合に周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Aを
カウントアップするかカウントダウンするか、又進んで
いる場合にカウントダウンするかカウントアップするか
について、どのように動作するように回路を構成する
か。電流源回路35における入力されたカウント値と、
出力する電流の大きさとの対応関係。電流制御発振回路
37における、入力された周波数制御用信号の電流の大
きさと、出力するクロック信号OUTCLKの周波数と
の対応関係。これらの構成や対応関係の組合せについて
は、全体として、クロック信号OUTCLKの周波数制
御において、ネガティブ・フィードバック制御(負帰還
制御)が正しく行われるようにすればよく、具体的に限
定されるものではない。
【0043】次に、分周回路40は、クロック信号OU
TCLKの周波数を分周し、クロック信号FBCLKを
生成する。即ち、クロック信号OUTCLKの周波数を
F1とし、クロック信号FBCLKの周波数をF2とす
ると、分周回路40が所定自然数Nの分周比とする。す
ると、{F2=(F1/N)}となるクロック信号FB
CLKが生成される。
【0044】以上のような構成のPLL回路において、
その動作を説明する。
【0045】PLL回路に電源が投入されたり、あるい
は図示されない動作開始を指示する信号が入力される
と、PLL回路は動作を開始する。すると、電流制御発
振回路37は自走発振し始め、クロック信号OUTCL
Kを出力する。
【0046】該クロック信号OUTCLKは、分周回路
40を通り前述のように{F2=(F1/N)}で分周
され、クロック信号FBCLKとなって位相周波数比較
回路20Bに入力される。該クロック信号FBCLKは
位相周波数比較回路20Bにおいて基準となるクロック
信号REFCLKと位相及び周波数が比較される。
【0047】クロック信号FBCLKの位相が基準クロ
ック信号REFCLKの位相に対して遅れている場合に
は、該位相周波数比較回路20Bが出力する比較結果の
信号に応じて、周波数制御アップ・ダウン・カウンタ3
0Aが出力するNビットのカウント値が大きくなる。す
ると、電流制御発振回路37が発振するクロック信号O
UTCLKの周波数が高くされる。即ち、クロック信号
FBCLKの位相が基準クロック信号REFCLKの位
相に一致するように、該電流制御発振回路37が発振す
るクロック信号OUTCLKの周波数が上げられ、該ク
ロック信号OUTCLKの位相が進められる。
【0048】あるいは、クロック信号FBCLKの位相
が基準クロック信号REFCLKの位相に対して進んで
場合には、位相周波数比較回路20Bが出力する比較結
果の信号に応じて、周波数制御アップ・ダウン・カウン
タ30Aが出力するNビットのカウント値が小さくな
る。すると、電流制御発振回路37が発振するクロック
信号OUTCLKの周波数が低くされる。即ち、クロッ
ク信号FBCLKの位相が基準クロック信号REFCL
Kの位相に一致するように、該電流制御発振回路37が
発振するクロック信号OUTCLKの周波数が下げら
れ、該クロック信号OUTCLKの位相が遅延される。
【0049】以上のように本実施形態においては、ま
ず、図1を用いて前述したような従来例と同様の機能を
もつPLL回路を提供することができる。
【0050】更に、本実施形態においては、位相周波数
比較回路20Bから電流源回路35までの周波数制御に
係る部分をデジタル化することができ、周波数制御のノ
イズによる不安定な動作や誤動作を低減し、ノイズ耐性
を向上することができる。例えば、クロック信号OUT
CLKが目標周波数に到達した場合、この時点での周波
数を制御する信号の状態は、周波数制御アップ・ダウン
・カウンタ30Aにおいてカウンタのデジタルの数値と
して保持される。従って、ノイズなどによる影響、又ル
ープ・フィルタ回路からの電荷のリークなどの影響が極
めて少ない。
【0051】特に、低周波数入力クロック信号を高逓倍
する場合など、位相周波数比較回路20Bにおける比較
回数が少ない場合には、このような効果が顕著に現われ
る。
【0052】更に電流源回路35の後段の電流制御発振
回路37の入力までについても、周波数を電流の大小に
て制御しているので、この面でも、図1の従来例のごと
く周波数を電圧の大小にて制御するものに比べて、周波
数制御のノイズによる不安定な動作や誤動作を低減し、
ノイズ耐性を向上することができる。
【0053】図3は、本発明が適用された第2実施形態
のPLL回路の構成を示すブロック図である。
【0054】本実施形態においては、前述の第1実施形
態の構成に、更にカウント値レジスタ・メモリ33を備
える。又、本実施形態においては、第1実施形態の周波
数制御アップ・ダウン・カウンタ30Aに対していくつ
かの機能が追加されている。
【0055】即ち、その内部カウンタが保持するカウン
ト値を上記のカウント値レジスタ・メモリ33で保持し
ている値を受け、その内部カウンタに書き込む機能が周
波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Aに追加され、
本第2実施形態においては周波数制御アップ・ダウン・
カウンタ30Bとされている。又、場合によっては該周
波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Bにおいて、更
に、その内部カウンタの値を上記のカウント値レジスタ
・メモリ33に出力し、該カウント値レジスタ・メモリ
33に書き込み、該カウント値レジスタ・メモリ33に
保持させる機能を備えるようにしてもよい。
【0056】又、カウント値レジスタ・メモリ33は、
不揮発性メモリである場合には、周波数制御アップ・ダ
ウン・カウンタ30Bから受け取った、該周波数制御ア
ップ・ダウン・カウンタ30Bの内部カウンタの値を、
外部電源の遮断の有無にかかわらず保持することができ
る。
【0057】本実施形態における、まず第1動作例は、
該カウント値レジスタ・メモリ33には、予め、クロッ
ク信号OUTCLKが目標周波数に到達し安定状態にな
るであろうと予測される値を書き込んでおく。そうし
て、電源投入後などPLL回路の動作開始時に、上記の
ように書き込んだカウンタ値を、周波数制御アップ・ダ
ウン・カウンタ30Bの内部カウンタに書き込む。この
ようにすると、PLL回路の動作開始後からクロック信
号OUTCLKが目標周波数になるまでの時間を短縮す
ることができる。
【0058】例えば第1実施形態の場合は、図4のよう
に、PLL回路の動作開始後からクロック信号OUTC
LKが目標周波数になるまで600CLK(クロック)
を要して、周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30A
の内部カウンタの値が“0”から“600”までカウン
トアップしたとする。
【0059】これに対して、第2実施形態の第1動作例
の場合でカウント値レジスタ・メモリ33に予めカウン
ト値“500”を書き込んでおいて、PLL回路の動作
開始時に該カウント値を周波数制御アップ・ダウン・カ
ウンタ30Bに書き込むようにした場合は、図5のよう
になる。即ち、PLL回路の動作開始後からクロック信
号OUTCLKが目標周波数になるまでに要する時間は
100CLK(クロック)に短縮することができる。こ
の際に、周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Aの
内部カウンタの値は“500”から“600”までカウ
ントアップすることになる。なお、上記の例において、
カウント値レジスタ・メモリ33に書き込まれているカ
ウント値“500”と、クロック信号OUTCLKが目
標周波数に到達した際の周波数制御アップ・ダウン・カ
ウンタ30Bの内部カウンタの値“600”との差は、
設定誤差である。
【0060】次に、本実施形態における第2動作例は、
クロック信号OUTCLKが目標周波数に到達し安定状
態になった時点において、図3において符号WRで示す
書き込み信号をカウント値レジスタ・メモリ33に与
え、周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Bの内部
カウンタの値をカウント値レジスタ・メモリ33に対し
て書き込んでおく。そうして、この書き込み後は、電源
投入後などPLL回路の動作開始時に、上記のように書
き込んだカウンタ値を、周波数制御アップ・ダウン・カ
ウンタ30Bの内部カウンタに書き込む。このようにす
ると、PLL回路の動作開始後からクロック信号OUT
CLKが目標周波数になるまでの時間を短縮することが
できる。
【0061】例えば第1実施形態の場合の図4や、第2
実施形態の第1動作例の図5に対して、第2実施形態の
第2動作例の場合は、図6のような動作になる。第2動
作例においては、カウント値レジスタ・メモリ33に
は、クロック信号OUTCLKが目標周波数に到達し安
定状態になった時点において、周波数制御アップ・ダウ
ン・カウンタ30Bの内部カウンタの値、即ち、“60
0”のカウント値を、カウント値レジスタ・メモリ33
に対して書き込んでおく。そうして、第2動作例におい
てはPLL回路の動作開始時に、カウント値レジスタ・
メモリ33に保持されている、この“600”の値を、
周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Bに書き込む
ようにした場合は、図6のようになる。即ち、PLL回
路の動作開始後からクロック信号OUTCLKが目標周
波数になるまでに要する時間は0CLK(クロック)に
短縮することができ、この際に、周波数制御アップ・ダ
ウン・カウンタ30Bの内部カウンタの値は最初から
“600”になっており、周波数制御アップ・ダウン・
カウンタ30Bにおいてカウントアップやカウントダウ
ンがなされることはない。
【0062】このように本第2動作例においては、カウ
ント値レジスタ・メモリ33に書き込まれているカウン
ト値と、クロック信号OUTCLKが目標周波数に到達
した際の周波数制御アップ・ダウン・カウンタ30Bの
内部カウンタの値“600”との差、即ち、設定誤差は
極めて少なくなる。そうしてこの分、PLL回路の動作
開始後からクロック信号OUTCLKが目標周波数にな
るまでに要する時間を、前述の第1動作例と比較しても
更に短縮することができる。
【0063】以上説明したように本実施形態において
は、本発明を効果的に適用することができる。従って、
本実施形態においては、周波数制御のノイズによる不安
定な動作や誤動作を低減し、ノイズ耐性を向上すること
ができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、周波数制御のノイズに
よる不安定な動作や誤動作を低減し、ノイズ耐性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来からの基本的なPLL回路の構成を示すブ
ロック図
【図2】本発明が適用された第1実施形態のPLL回路
の構成を示すブロック図
【図3】本発明が適用された第2実施形態のPLL回路
の構成を示すブロック図
【図4】前記第1実施形態の動作を示すタイムチャート
【図5】前記第2実施形態の第1動作例を示すタイムチ
ャート
【図6】前記第2実施形態の第2動作例を示すタイムチ
ャート
【符号の説明】
20A、20B…位相周波数比較回路 22…チャージ・ポンプ回路 24…ループ・フィルタ回路 26…電圧制御発振回路 30A、30B…周波数制御アップ・ダウン・カウンタ 33…カウント値レジスタ・メモリ 35…電流源回路 37…電流制御発振回路 40…分周回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】当該PLL回路の出力側からフィードバッ
    クされる信号、及び基準信号との間の位相差を位相周波
    数比較回路で比較し、該比較結果に基づいて、出力する
    クロック信号の周波数が目標周波数になるように制御す
    るようにしたPLL回路において、 出力側からフィードバックされる信号及び基準信号の間
    の位相差を比較し、これら信号の位相の差に応じた数の
    カウントアップパルス信号あるいはカウントダウンパル
    ス信号を出力する位相周波数比較回路と、 前記カウントアップパルス信号の発生時にはカウントア
    ップし前記カウントダウンパルス信号の発生時にはカウ
    ントダウンする周波数制御アップ・ダウン・カウンタ
    と、 該アップ・ダウン・カウンタのカウント値に応じた大き
    さの電流の周波数制御用信号を出力する電流源回路と、 前記周波数制御用信号の電流の大きさに応じた周波数の
    クロック信号を発振する電流制御発振回路とを備えるよ
    うにしたことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のPLL回路において、 所定のプリセット値を記憶するためのカウント値レジス
    タ・メモリを備えるようにすると共に、 前記アップ・ダウン・カウンタのカウント値を、プリセ
    ット値として前記周波数制御アップ・ダウン・カウンタ
    に設定できるようにしたことを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のPLL回路において、 前記アップ・ダウン・カウンタのカウント値を、前記カ
    ウント値レジスタ・メモリに読み込めるようにしたこと
    を特徴とするPLL回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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