JP2001210817A - スイッチング素子 - Google Patents

スイッチング素子

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JP2001210817A
JP2001210817A JP2000019130A JP2000019130A JP2001210817A JP 2001210817 A JP2001210817 A JP 2001210817A JP 2000019130 A JP2000019130 A JP 2000019130A JP 2000019130 A JP2000019130 A JP 2000019130A JP 2001210817 A JP2001210817 A JP 2001210817A
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JP
Japan
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superlattice
switching element
metal layer
insulator layer
layer
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JP2000019130A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyazawa
弘 宮澤
Setsuya Iwashita
節也 岩下
Amamitsu Higuchi
天光 樋口
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集積回路において設計ルールを微細化しても、
スイッチング部においてショートチャンネル効果が原理
的に発生しないスイッチング素子を提供すること。 【解決手段】金属層(201)と絶縁体層(202)を
繰り返して積層した超格子106において、前記超格子
の面直方向に関して上下の位置にそれぞれ電極102、
104を配した構成をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属層と絶縁体層
を繰り返して積層した超格子を用いて、前記超格子の格
子定数を変化させることで導電性を変調することを原理
とするスイッチング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、集積回路におけるトランジスタ素
子の微細化が急速に進められている。それは集積回路と
しての大容量化のメリットに加えて、いわゆるスケーリ
ング則が示すように微細化を行うことで素子の高速化、
低消費電力化が期待できるからである。今日市場で用い
られているトランジスタは、微細化に対応しやすいこと
(加工性)、動作安定性が高いこと(信頼性)から、Si
をベースにしたMOS-FETをスイッチング素子として採用
している。
【0003】しかしこのMOS-FETは、ゲート長を短くし
たときにショートチャンネル効果の問題が発生するとい
われている(半導体研究42巻 西沢潤一編 p3〜40
工業調査会発行)。ショートチャンネル効果とは、ゲー
ト長を短くしていくとき、ソースがドレイン近傍の空間
電荷領域に接するようになるため、トランジスタをオフ
にしようとしてゲート電圧を0ボルトにしてもしても漏
れ電流がドレインに流れつづける現象である。このショ
ートチャンネル効果が現れると、エラーレートが悪化し
トランジスタはスイッチング素子として機能しなくな
る。このショートチャンネル効果を回避するためにLDD
(Lightly Doped Drain)構造が採用され、ゲート絶縁膜
の厚さも10nmをきるSiO2膜が採用されている。現在では
ゲート長にして1800オングストロームのトランジスタ素
子から構成された集積回路も製品化され始めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような新技術の
採用にもかかわらず、ゲート長が1000オングストローム
前後になってくるとMOS-FETのショートチャンネル効果
は深刻な問題となってくる。特にゲート酸化膜の膜厚が
3nmをきってくるとトンネル漏れ電流を押えることが難
しくなってくる。トンネル漏れ電流を押えようとしてゲ
ート電圧を下げようとすれば、素子の動作速度に大幅な
遅れをもたらす。今後さらなる素子の微細化、高速化に
答えるためにはMOS-FETを離れ、新しい動作原理のスイ
ッチングデバイスにブレークスルーを求める必要があ
る。
【0005】そこで本発明は、集積回路において設計ル
ールを微細化しても、スイッチング部においてショート
チャンネル効果が原理的に発生しないスイッチング素子
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ために本発明の請求項1のスイッチング素子は、金属層
と絶縁体層を繰り返して積層した超格子からなるチャン
ネル、および前記超格子の面直方向に関して上下の位置
にそれぞれ電極を配置した構成をとることを特徴とす
る。
【0007】さらに請求項2記載のスイッチング素子
は、金属層と絶縁体層を繰り返して積層した超格子に隣
接させて圧電体を積層し、前記圧電体に加えた電圧を変
化させることによって、前記圧電体の格子定数を変えて
前記超格子の格子定数を調節し、前記超格子の導電性を
変化させることによりスイッチング動作を行わせること
を特徴とする。さらに請求項3記載のスイッチング素子
は、上記請求項1又は2記載の素子において、前記金属
層が遷移金属酸化物から構成され、かつ前記絶縁体層が
遷移金属酸化物から構成されることを特徴とする。さら
に請求項4記載のスイッチング素子は、前記金属層と前
記絶縁体層が、下地基板の上にエピタキシャルに順次形
成されることを特徴とする。さらに請求項5記載のスイ
ッチング素子は、前記金属層がSrRuO3から構成され、か
つ前記絶縁体層がSrTiO3から構成されることを特徴とす
る。
【0008】上記構成によれば、超格子部分の格子定数
の変調に伴う、電気伝導度の変化によって、原理的にシ
ョートチャンネル効果を起すことなくスイッチング素子
を従来技術よりも微細化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
【0010】(実施例)図1は本実施例におけるスイッ
チング素子の側面断面図である。101はSi基板、10
2はPtからなる第1の金属電極、103は超格子部分、
104はPtからなる第2の金属電極、105はPZTから
なる圧電体、106はPtからなる第3の金属電極であ
る。107はAlからなるソースライン、108はAlから
なるドレインライン、109はAlからなるゲートライン
である。110は層間絶縁膜である。圧電素子105、
ソースライン107、ドレインライン108、ゲートラ
イン109、第1の金属電極102、第2の金属電極1
04、第3の金属電極106は、スパッタリングにより
形成される。これら電極(特に第1、第2の電極)は、
超格子部分103の面に対して垂直の方向に位置するよ
うに配されている。Si基板101は(100)面を採用
する。圧電体105の厚みは1000オングストロームであ
る。
【0011】図2は本発明の実施例における超格子部分
103を詳細に示す側面断面図である。201は金属
層、202は絶縁体層である。特に本実施例において
は、レーザーアブレーション法により、金属層201と
してSrRuO3を、絶縁体層202としてSrTiO3を積層し
た。金属層102と絶縁体層102がエピタキシャル成
長するように、成膜時のレーザーパワーと基板温度をコ
ントロールする。金属層201の厚みは30オングスト
ローム以内、かつ、絶縁体層202の厚みは30オング
ストローム以内とした。それ以上の厚みであれば図2の
素子がスイッチング動作を行わないことがある。超格子
部分103の全厚みは500オングストローム以下が好ま
しい。この部分が厚くなると、成膜に要する時間が長く
なり、製造コスト上の問題が生じる。本実施例では400
オングストロームとした。また本実施例においては図1
における超格子103の横方向の長さLGが、従来のMOS-
FETにおけるゲート長に対応する。本実施例ではLGを100
0オングストロームとした。
【0012】上記素子構成において圧電体105に加わ
る電圧を0ボルトから5ボルトの間でコントロールする
ことで、圧電体105の横方向の格子定数を1%のレン
ジで変化させることができる。このとき超格子部分10
3の横方向の格子定数は圧電体105と同じように1%
のレンジで変化する。このとき超格子部分103の電気
伝導度は比率にして103の変化を示した。以上の記述に
おいて、横方向とは超格子部分103において積層面の
面内方向を示す。
【0013】まずソースラインを2ボルトに固定する。
つぎにゲートラインを0ボルト(Lstate)と5ボルト(H
state)のあいだでスイッチングする。このときドレイ
ンライン108から流れる電流を検出し、電流が流れた
場合をON、電流が流れなかった場合をOFFとする。この
一連の動作を1012回行うことでエラーレートを測定す
る。本実施例のエラーレートは3×10- 8であった。
【0014】次に比較例としてゲート長1000オングスト
ロームのn型MOS-FETを作成し、ゲート電極にかける電圧
を変化させることで、ドレイン電流をON、OFFさせた。
この一連の動作を1012回行うことでエラーレートを測定
する。本実施例のエラーレートは5×10- 4であった。本
比較例のこのように悪いエラーレートは、ゲート長が10
00オングストロームと短いためにソース/ドレイン間に
発生したショートチャンネル効果に原因がある。
【0015】以上のことから本実施例によれば、より微
細なゲート構造に対しても安定したスイッチング動作を
示すことが可能であることが明らかとなった。それは本
実施例が原理的にショートチャンネル効果を起さないか
らである。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、集積回路において設計
ルールを微細化しても、スイッチング部においてショー
トチャンネル効果が原理的に発生しないスイッチング素
子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるスイッチング素子の側面断面
図。
【図2】本発明の実施例における超格子部分103の側
面断面図。
【符号の説明】
101 Si基板 102 第1の金属電極 103 超格子部分 104 第2の金属電極 105 圧電体 106 第3の金属電極 107 ソースライン 108 ドレインライン 109 ゲートライン 110 層間絶縁膜 201 金属層 202 絶縁体層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属層と絶縁体層を繰り返して積層した超
    格子からなるチャンネル、および前記超格子の面直方向
    に関して上下の位置にそれぞれ電極を配置した構成をと
    ることを特徴とするスイッチング素子。
  2. 【請求項2】金属層と絶縁体層を繰り返して積層した超
    格子に隣接させて圧電体を積層し、前記圧電体に加えた
    電圧を変化させることによって、前記圧電体の格子定数
    を変えて前記超格子の格子定数を調節し、前記超格子の
    導電性を変化させることによりスイッチング動作を行わ
    せることを特徴とするスイッチング素子。
  3. 【請求項3】前記金属層が遷移金属酸化物から構成さ
    れ、かつ前記絶縁体層が遷移金属酸化物から構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチング素
    子。
  4. 【請求項4】前記金属層及び前記絶縁体層が、下地基板
    の上にエピタキシャルに順次形成されることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載のスイッチング素
    子。
  5. 【請求項5】前記金属層がSrRuO3から構成され、かつ前
    記絶縁体層がSrTiO3から構成されることを特徴とする請
    求項3記載のスイッチング素子。
JP2000019130A 2000-01-27 2000-01-27 スイッチング素子 Withdrawn JP2001210817A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7649768B2 (en) 2006-07-14 2010-01-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Resistance memory element

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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