JP2001210746A - 半導体素子搭載用基板 - Google Patents

半導体素子搭載用基板

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JP2001210746A
JP2001210746A JP2000017940A JP2000017940A JP2001210746A JP 2001210746 A JP2001210746 A JP 2001210746A JP 2000017940 A JP2000017940 A JP 2000017940A JP 2000017940 A JP2000017940 A JP 2000017940A JP 2001210746 A JP2001210746 A JP 2001210746A
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layer
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semiconductor element
ceramic multilayer
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Tomoki Inoue
友喜 井上
Katsumi Suga
勝美 菅
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Kyocera Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック多層配線基板の反りによる、薄膜多
層配線層の配線導体層のパターン形成不良および半導体
素子の実装の困難性等を解消すること。 【解決手段】セラミック多層配線基板2の一方の主面
に、樹脂層を絶縁層とした半導体素子搭載用の薄膜多層
配線層1が積層され、かつ他方の主面に複数の凹部3が
形成されるとともに凹部3内に他方の主面より突出する
ようにバンプ導体4が接合されて成り、一方の主面は研
磨によって反りによる高低差が0.1mm以下とされて
おり、かつセラミック多層配線基板2の厚さt1に対し
て薄膜多層配線層1の厚さt2がt1≧20×t2とさ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI,IC等の
半導体素子を搭載または収容するための半導体素子搭載
用基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のLSI,IC等の半導体素子を搭
載するための半導体素子搭載用基板(以下、半導体素子
基板という)を図2に示す。同図において、1はセラミ
ック多層配線基板2の一方の主面に形成され、半導体素
子を搭載する薄膜多層配線層、2はアルミナ(Al
23)セラミックス等からなるセラミック多層配線基
板、5はセラミック多層配線基板2の他方の主面の電極
パッド上に接合された半田よりなるバンプ導体である。
また、6は半導体素子、7は半導体素子6の下面に設け
られたバンプ導体である。
【0003】前記セラミック多層配線基板2は、アルミ
ナセラミックス等の電気絶縁材料からなるセラミック多
層基板と、そのセラミック多層基板の表面に形成され、
さらに内部に埋設されるように形成された配線導体層と
から成る。この配線導体層は、タングステン(W),モ
リブデン(Mo)等の高融点金属を含有する金属ペース
トを塗布焼成して所定の個所に形成される。
【0004】近年、半導体素子6の高密度化、高集積化
等の急激な進歩に伴い、半導体素子6を搭載、実装する
半導体素子基板もその配線密度を高める必要があり、半
導体素子6の搭載面(以下、1次実装面ともいう)を有
する薄膜多層配線層1は、その配線導体層の形成につい
ては、厚膜法によるものから、蒸着法,スパッタリング
法等の気相成長法による薄膜形成法へ代わってきてい
る。また、薄膜多層配線層1の絶縁層としての樹脂層の
形成方法は、ポリイミド等の有機樹脂材料をスピンコー
ト法等により塗布し、硬化させる方法が実現されてい
る。
【0005】一方、セラミック多層配線基板2は、アル
ミナセラミックス等からなるセラミック多層基板の熱膨
張係数が6.5×10-6/℃以上であるのに対して、半
導体素子基板を搭載する母基板等の外部電気回路基板は
一般にガラスエポキシ樹脂等からなり、その熱膨張係数
が2×10-5/℃とセラミック多層基板との差が大きい
ため、熱サイクル試験や熱衝撃試験等の信頼性試験にお
いて、両者の接続部にクラック等の欠陥が生じ易い。さ
らに、両者の接続部が断続、断絶され、電気的に接続さ
れない状態に陥ることがあった。
【0006】このような問題を解決するために、セラミ
ック多層配線基板2の他方の主面、即ち外部電気回路基
板側の面(以下、2次実装面ともいう)に複数の凹部を
形成し、それぞれの凹部内に外部に突出するように半田
ボール等のバンプ導体を配置することにより、セラミッ
ク多層配線基板と外部電気回路基板との熱膨張係数差に
よる熱応力および変形を凹部およびバンプで分散、吸収
させる構成が提案されている(特開平8−55928号
公報参照)。
【0007】従って、上記の如く1次実装面側に薄膜多
層配線層1を形成することで、より微細構造の半導体素
子6を実装することが可能であり、2次実装面側にバン
プ導体用の凹部を設けることにより、接続信頼性が高い
半導体素子基板を構成することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、2次実装面にバンプ導体5用の凹部を設けたセラミ
ック多層配線基板2上に薄膜多層配線層1を形成した半
導体素子基板を製造することは困難であった。その理由
として、第1に、2次実装面に凹部を形成したセラミッ
ク多層配線基板2は焼成の際に反りが発生し、1次実装
面側に薄膜多層配線層1の配線導体層をフォトリソグラ
ィ法で形成する際に、セラミック多層配線基板2の一方
の主面とフォトマスクとの間に不均一な隙間が生じ、配
線導体層のパターンが設計通りに形成できないという問
題があった。
【0009】さらに、薄膜多層配線層1の樹脂層はポリ
イミド等の有機樹脂材料から成るため、半導体素子6が
実装される面の反り状態は、ベースとなるセラミック多
層配線基板2の反り状態をほとんどそのまま倣ったもの
となり、その反りの影響で半導体素子6を実装するのが
困難となるという問題点も有していた。
【0010】加えて、2次実装面に凹部を形成したセラ
ミック多層配線基板2上に、薄膜多層配線層1用の配線
導体層をパターン形成する際に、配線導体層用の導体層
をエッチング液によってエッチングしパターン加工する
時2次実装面の凹部にまでエッチング液が入ってしま
い、その後の乾燥工程でシミだしによるセラミック多層
配線基板2表面の変色等を生じる問題もあった。
【0011】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、セラミック多層配線基板
の反りにより、薄膜多層配線層の配線導体層のパターン
形成不良および半導体素子の実装の困難性等を解消する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子搭載
用基板は、セラミック多層配線基板の一方の主面に、樹
脂層を絶縁層とした、半導体素子を搭載するための薄膜
多層配線層が積層され、かつ他方の主面に複数の凹部が
形成されるとともに該凹部内に前記他方の主面より突出
するようにバンプ導体が接合されて成り、前記一方の主
面は研磨によって反りによる高低差が0.1mm以下と
されており、かつ前記セラミック多層配線基板の厚さt
1が前記薄膜多層配線層の厚さt2に対してt1≧20
×t2とされていることを特徴とする。
【0013】本発明は、上記構成により、セラミック多
層配線基板の反りによる薄膜多層配線層の配線導体層の
パターン形成不良および半導体素子の実装の困難性等が
解消される。また、1次実装面には薄膜多層配線層を形
成しているので、より微細かつ高密度の端子構造を有す
る半導体素子を実装することが可能であり、2次実装面
に設けられるバンプ導体を凹部内に接合配置しているの
で、接続信頼性が高い半導体素子基板を構成することが
できる。
【0014】また、バンプ導体用の凹部を形成すること
で、バンプ導体の接合強度が向上するとともに、バンプ
導体の形状、大きさ(体積)および長さが安定し、個々
のバンプ導体による電気抵抗のバラツキや所定のインピ
ーダンスからのずれ等を防ぐことができ、その結果半導
体素子に入出力される高周波信号の損失を小さくするこ
とができる。さらには、バンプ導体は凹部内にも存在す
るため、そのセラミック多層配線基板の他方の主面より
突出する部分の長さを短くすることができ、半導体装置
をより低背化することが可能となり、またバンプの応力
による割れ、剥がれ等の欠陥の発生を抑制し得る。
【0015】また本発明において、好ましくは、前記セ
ラミック多層配線基板の両主面は、研磨によって反りに
よる高低差がそれぞれ0.08mm以下とされているこ
とを特徴とする。これにより、セラミック多層配線基板
の反りがさらに小さくなり、薄膜多層配線層の配線導体
層のパターン形成不良、半導体素子の実装の困難性の解
消が著しいものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の半導体素子基板について
以下に説明する。図1は本発明の半導体素子基板の断面
図であり、半導体素子基板上に搭載される半導体素子に
ついては省略してある。同図において、1はセラミック
多層配線基板2の一方の主面(図1では上面)に積層さ
れ、半導体素子を搭載する薄膜多層配線層、2はアルミ
ナ(Al23)セラミックス等からなるセラミック多層
配線基板、3はセラミック多層配線基板2の他方の主面
(図1では下面)に形成されたバンプ導体4接合配置用
の複数の凹部、4はセラミック多層配線基板2の他方の
主面から突出するように凹部3内に接合された半田より
なるバンプ導体、即ち接続端子としてのバンプ(接続状
態のもの)用の導体である。
【0017】ベース基板となるセラミック多層配線基板
2は、アルミナ(Al23)セラミックス等のアルミナ
質焼結体,ムライト(3Al23・2SiO2)質焼結
体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム
(AlN)質焼結体,ガラスセラミック質焼結体等の電
気絶縁材料からなる。例えば、アルミナセラミックスか
らなる場合、酸化アルミニウム,酸化ケイ素,酸化マグ
ネシウム,酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機樹
脂バインダー,可塑剤,溶剤を添加混合して泥漿物を作
製し、その泥漿物を公知のドクターブレード法やカレン
ダーロール法によりグリーンシート(生シート)と成
し、しかる後このグリーンシートに適当な打ち抜き加工
を施すとともにこれを複数枚積層し、約1600℃の温
度で焼成することによって作製される。
【0018】また、セラミック多層配線基板2は配線導
体層2aとしての複数層のメタライズ配線層が被着形成
され、セラミック多層配線基板2の他方の主面には複数
の凹部3が設けられており、凹部3の底面にはメタライ
ズ配線層2aが接続される接続パッド2bが被着形成さ
れている。前記メタライズ配線層及び接続パッド2b
は、タングステン,モリブデン,マンガン等の高融点金
属粉末に適当な有機樹脂バインダー,可塑剤,溶剤を添
加混合して得た金属ペーストを、セラミック多層配線基
板2となるグリーンシートに予め公知のスクリーン印刷
法により所定パターンに印刷塗布しておき、そのグリー
ンシートを焼成することによって、セラミック多層配線
基板2の所定位置に所定パターンで被着形成される。
【0019】セラミック多層配線基板2は、焼成後には
反りが生じており、例えば100mm×100mmの大きさ
の場合、セラミック多層配線基板2の一方の主面で高低
差が0.1mmを超える反りが発生してしまう。したがっ
て、本発明では、セラミック多層配線基板2の少なくと
も一方の主面を平面研磨装置等を用いて研磨し、高低差
が0.1mm以下となるようにする。前記一方の主面の高
低差が0.1mmを超えると、薄膜多層配線層1の配線導
体層のパターン形成用のフォトマスクとセラミック多層
配線基板2の一方の主面との間、またはフォトマスクと
樹脂層との間に不均一な隙間が生じ、配線導体層のパタ
ーンが設計通りに形成され難くなり、また薄膜多層配線
層1上に半導体素子を搭載し実装するのが困難になる。
【0020】また、他方の主面を研磨することで、その
高低差を小さくすることも好ましく、その場合バンプ導
体4の接続信頼性を向上し得る。より好ましくは、他方
の主面の高低差が0.1mm以下が良い。
【0021】さらに好ましくは、セラミック多層配線基
板2の一方の主面と他方の主面の両面を研磨することに
より、それぞれの高低差.を0.08mm以下とするの
が良い。勿論、セラミック多層配線基板2の両主面の高
低差は小さいほどよい。
【0022】セラミック多層配線基板2の一方の主面,
他方の主面を研磨する研磨装置は、具体的にはラップ研
磨装置等であり、研磨面に砥粒を混入させた水を加えな
がら研磨を行う。砥粒はセラミックスからなり、その粗
さを粗いものから細かいものに段階的に変化させながら
研磨する。研磨の際にセラミック多層配線基板2の一方
の主面、他方の主面に荷重をかけながら研磨すると、セ
ラミック多層配線基板2の反りが矯正された状態で研磨
され、研磨後に矯正が戻り反りが十分にとれないものと
なるので、研磨は無荷重で行うのがよい。
【0023】本発明でいうセラミック多層配線基板2の
反りによる一方の主面および他方の主面の高低差は、そ
の面内における最大高低差に相当する。また、セラミッ
ク多層配線基板2の一方の主面および他方の主面の高低
差は、非接触式レーザ測定装置,接触式表面粗さ測定装
置等により測定できる。
【0024】またセラミック多層配線基板2の研磨後の
一方の主面および他方の主面は、表面粗さが算術平均粗
さRaで0.05〜0.5μm程度がよく、0.05μ
m未満では、表面の凹凸が小さすぎてアンカー効果がな
くなり、セラミック多層配線基板2と薄膜多層配線層1
との密着性が劣化する。0.5μmを超えると、表面の
凹凸が大きすぎて表面に形成される配線導体層が断線し
たり、パターン加工の際にエッチングレジストのカバー
性(被覆性)が低下し、所定のパターンに形成するのが
困難になる。
【0025】本発明において、セラミック多層配線基板
2の厚さをt1、薄膜多層配線層1の厚さをt2とした
場合にt1≧20×t2であるが、t1<20×t2の
場合、薄膜多層配線層1を形成する際のその硬化収縮の
ため、セラミック多層配線基板2が反り易くなり、配線
導体層形成のためのフォトリソグラィ工程で、フォトマ
スクとセラミック多層配線基板2とが密着せず、微細な
パターンを形成するのが困難となる。また、配線導体層
を形成できたとしてもICチップ等を実装できない場合
がある。また、t1の上限については特に限定するもの
ではないが、実用上t1≦150×t2程度が好まし
い。
【0026】具体的には、例えば薄膜多層配線層1の厚
さt2は絶縁層が4層で配線導体層が5層程度で0.1
mm程度であり、セラミック多層配線基板2の厚さt1
は20〜150mm程度である。
【0027】また、本発明の半導体素子基板はセラミッ
ク多層配線基板2の形状精度に優れるため、ICチッ
プ、LSIチップ等の半導体素子を複数搭載した、いわ
ゆるマルチチップモジュール用として好適である。ま
た、同様の理由で、半導体素子の接続端子に接続される
薄膜多層配線層1上の電極パッドのピッチは150μm
以下のものが適しており、即ち高密度配線および高密度
端子構造の半導体素子搭載用として適している。
【0028】本発明の凹部3は平面形状が円形、楕円
形、長円形、多角形等の穴であり、また凹部3およびバ
ンプ4aの大きさについては、図3に示すように、バン
プ4aの最大径をD1,凹部3の開口径の直径(最大
径)をD2,凹部3の深さをdとしたとき、D1>D
2,0.3mm≦D2≦1.0mm,d≧0.05m
m,0.08mm≦d/D2≦0.85mmを満足する
ことが好ましい。
【0029】D1≦D2では、バンプ4aが凹部3内で
接合していない部分が形成され易くなり、その結果バン
プ4aを外部電気回路基板10の電極パッド11に正確
かつ強固に接合させることが困難となる。より好ましく
は、1<D1/D2≦1.6が良く、1.6<D1/D2
では隣接するバンプ4a同士が接触し、短絡し易いもの
となる。
【0030】D2<0.3mmでは、接続パッド2bと
バンプ4aとを強固にろう付けすることができず、D2
>1.0mmでは、隣接する凹部3間の間隔が狭いもの
となり、隣接するバンプ4a同士が接触し短絡し易いも
のとなり、バンプ4aを高密度に形成することができな
くなる。
【0031】d<0.05mmでは、半導体素子の差動
時に発生する熱がセラミック多層配線基板2と外部電気
回路基板10とに繰り返し伝熱され、セラミック多層配
線基板2と外部電気回路基板10との間に熱膨張係数差
に起因する大きな熱応力が発生した際に、その熱応力を
接続パッド2bの外周部と凹部3の開口領域に位置する
バンプ4aの両方に効率良く分散させることができなく
なる。より好ましくは、0.05mm≦d≦0.5mm
であり、0.5mm<dでは凹部3内のバンプ4aに非
接合部や空隙等が形成され易くなり、電気的接続が不完
全なものとなり易い。
【0032】d/D2<0.08mmでは、半導体素子
の差動時に発生する熱がセラミック多層配線基板2と外
部電気回路基板10とに繰り返し伝熱され、セラミック
多層配線基板2と外部電気回路基板10との間に熱膨張
係数差に起因する大きな熱応力が発生した際に、その熱
応力を接続パッド2bの外周部と凹部3の開口領域に位
置するバンプ4aの両方に効率良く分散させることがで
きなくなり、d/D2>0.85mmでは、半田から成
るバンプ4aの突出部に凹部3内のものが吸収されてバ
ンプ4aと接続パッド2bとの電気的接続が不完全なも
のとなる。
【0033】本発明の薄膜多層配線層1は以下のように
して形成される。まず、研磨したセラミック多層配線基
板2の一方の主面全面に、スパッタリング法,蒸着法,
メッキ法等の薄膜形成法により、配線導体層用の導体層
を形成する。例えば、下層側よりTi層,Ti−W合金
層,Cu層,Cr層の4層構成からなる導体層を形成す
る。その後、この導体層をフォトリソグラフィ法によっ
てパターン加工する。続いて、ポリイミド,BCB(ベ
ンゾシクロブテン),エポキシ樹脂等の有機樹脂材料か
らなる樹脂材料を、スピンコート法,ダイコート法,印
刷法等により塗布し、樹脂層を形成する。そして、樹脂
層の一方の主面の配線導体層と接続するためのスルーホ
ールを、樹脂層にフォトリソグラフィ法,レーザによる
孔開け法等によって形成する。
【0034】前記樹脂層の一方の主面には、スパッタリ
ング法,蒸着法,メッキ法等により配線導体層用の導体
層を形成する。例えば、その導体層はCuを主体とし、
Cu層の一方の主面と他方の主面には、拡散防止層(バ
リア層)としてのCr層,Ti層,またはMo層等を被
着させる。そして、フォトリソグラフィ法等によって導
体層をパターン加工する。また、スルーホールの部分は
バリア層を除去してから上層側の配線導体層を被着させ
る。この後、樹脂層と配線導体層を繰り返し形成するこ
とで、任意の層数の薄膜多層配線層1を積層することが
できる。薄膜多層配線層1の最上層の配線導体層は、配
線導体層用のCu層上にメッキ法によりNi層,Au層
を形成する。
【0035】本発明において、1次実装面の配線導体層
のパターン加工のためのエッチング工程の前に、2次実
装面に接着テープを張り付けて凹部3を覆うことが好ま
しく、これによりエッチング液が凹部3内に侵入せず、
その結果乾燥後にエッチング液によるシミ等のない半導
体素子基板を作製することが可能となる。
【0036】かくして、本発明は、セラミック多層配線
基板の反りによる薄膜多層配線層の配線導体層のパター
ン形成不良および半導体素子の実装の困難性等が解消さ
れる。また、1次実装面の薄膜多層配線層により、微細
かつ高密度の端子構造を有する半導体素子を実装するこ
とが可能であり、2次実装面の外部接続用のバンプ導体
を凹部内に接合配置しているので、接続信頼性が高い半
導体素子基板を提供することができる。
【0037】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更を行っても何ら差し支えない。
【0038】
【発明の効果】本発明は、セラミック多層配線基板の一
方の主面に薄膜多層配線層が積層され、かつ他方の主面
に複数の凹部が形成されるとともに凹部内に他方の主面
より突出するようにバンプ導体が接合されて成り、一方
の主面は研磨されることによって反りによる高低差が
0.1mm以下とされ、かつセラミック多層配線基板の
厚さt1に対して薄膜多層配線層の厚さt2がt1≧2
0×t2とされていることにより、セラミック多層配線
基板の反りによる薄膜多層配線層の配線導体層のパター
ン形成不良および半導体素子の実装の困難性等が解消さ
れる。また、1次実装面の薄膜多層配線層により微細か
つ高密度の端子構造を有する半導体素子を実装すること
が可能であり、2次実装面の外部接続用のバンプ導体を
凹部内に接合配置しているので、接続信頼性が高い半導
体素子基板を構成することができる。
【0039】また、バンプ導体を凹部に接合すること
で、バンプ導体の接合強度が向上するとともに、バンプ
導体の形状、大きさ(体積)および長さが安定し、個々
のバンプ導体による電気抵抗のバラツキや所定のインピ
ーダンスからのずれ等を防ぐことができ、その結果半導
体素子に入出力される高周波信号の損失を小さくするこ
とができる。さらには、バンプ導体は凹部内にも存在す
るため、そのセラミック多層配線基板の他方の主面より
突出する部分の長さを短くすることができ、半導体装置
をより低背化することが可能となり、またバンプの応力
による割れ、剥がれ等の欠陥の発生を抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子基板の断面図である。
【図2】従来の半導体素子を搭載した半導体素子基板の
断面図である。
【図3】本発明の凹部およびバンプの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1: 薄膜多層配線層 2:セラミック多層配線基板 3:凹部 4:バンプ導体 4a:バンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック多層配線基板の一方の主面に、
    樹脂層を絶縁層とした、半導体素子を搭載するための薄
    膜多層配線層が積層され、かつ他方の主面に複数の凹部
    が形成されるとともに該凹部内に前記他方の主面より突
    出するようにバンプ導体が接合されて成り、前記一方の
    主面は研磨によって反りによる高低差が0.1mm以下
    とされており、かつ前記セラミック多層配線基板の厚さ
    t1が前記薄膜多層配線層の厚さt2に対してt1≧2
    0×t2とされていることを特徴とする半導体素子搭載
    用基板。
  2. 【請求項2】前記セラミック多層配線基板の両主面は、
    研磨によって反りによる高低差がそれぞれ0.08mm
    以下とされていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体素子搭載用基板。
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