JP2001210607A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001210607A
JP2001210607A JP2000018229A JP2000018229A JP2001210607A JP 2001210607 A JP2001210607 A JP 2001210607A JP 2000018229 A JP2000018229 A JP 2000018229A JP 2000018229 A JP2000018229 A JP 2000018229A JP 2001210607 A JP2001210607 A JP 2001210607A
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semiconductor device
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chamber
sputtering
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JP2000018229A
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Inventor
Nobuaki Hamanaka
信秋 濱中
Takamasa Ito
孝政 伊藤
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NEC Corp
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NEC Corp
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高温スパッタリング法を用いたコバルト等のシ
リサイド化あるいはサリサイド化技術の量産レベルでの
確立を図る。 【解決手段】シリコン基板表面にスパッタ装置で金属膜
を成膜する場合に、予め加熱処理によりシリコン基板1
表面の水分を除去しその後に、シリコン基板1をスパッ
タ装置内に搬送する。そして、高温スパッタリングでN
(P)型ゲートシリコン層5(6)、N(P)型拡散層
8(9)表面にCo2 Si膜を成膜し、熱処理でCo2
Si膜11をCoSi膜12に更にCoSi膜12をC
oSi2 膜13に変換する。ここで、上記の加熱処理は
高真空中、不活性ガス雰囲気中あるいは水素プラズマ雰
囲気中において行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MO
Sトランジスタという)の安定したシリサイド化あるい
は低抵抗の素子間配線の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体装置を構成するMOSトラ
ンジスタのゲート電極およびソース/ドレインとなる拡
散層上に自己整合的にシリサイド膜を形成するシリサイ
ド技術あるいはサリサイド(自己整合シリサイド、Se
lf Align Silicide)技術は必須にな
っている。ここで、ゲート電極と拡散層上に低く安定し
た電気抵抗を有するシリサイド膜を形成することが重要
である。
【0003】上述したような従来のサリサイド技術とし
て,特開平9−069497号公報に開示された方法が
ある。以下に、このサリサイド技術について図8の工程
順に示した縦断面図を参照して説明する。ここでは、N
チャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSという)
とPチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSとい
う)とが形成される。
【0004】先ず、図8(a)に示すようにシリコン基
板101にNウェル102を既知の方法により形成す
る。次いで、フィールド酸化膜103を選択酸化法によ
り形成する。このフィールド酸化膜103に囲まれた活
性領域に、順次シリコン酸化膜などのゲート絶縁膜10
4と多結晶シリコン膜を成長し、多結晶シリコ膜にリン
を既知の手法によりドープして多結晶シリコン膜の電気
抵抗の低減を図る。
【0005】次いで、既知の手法であるフォトリソグラ
フィー技術とドライエッチング技術により、この多結晶
シリコン膜をパターニングして図8(a)に示すよう
に、NMOSおよびPMOSのゲートシリコン層10
5,106を形成する。そして、ゲートシリコン層10
5,106の側壁にサイドウォール・スペーサ107を
設け、公知の方法でLDD構造のN型拡散層108とP
型拡散層109を形成する。これらが、MOSトランジ
スタのゲート電極ならびにソース・ドレイン領域とな
る。
【0006】次に、ゲートシリコン層105,106と
N(P)型拡散層108(109)上の自然酸化膜(図
示せず)を除去し、マグネトロンスパッタ装置を用い
て、高融点金属であるコバルトを450℃程度の温度で
高温スパッタリングして、図8(b)に示すように、コ
バルト膜110を形成すると同時に表面反応によってゲ
ートシリコン層105,106の表面およびN(P)型
拡散層108(109)と接触するコバルト膜のみを反
応させ、上記の表面にコバルトダイシリサイド膜(Co
2 Si膜)111を形成する。
【0007】ここで、マグネトロンスパッタ装置は、ロ
ードロックチャンバー、セパレートチャンバー、プロセ
スチャンバー(スパッタリングチャンバー)を有し、シ
リコン基板101は、上記の順に搬送されプロセスチャ
ンバーで成膜される。そして、成膜後は、プロセスチャ
ンバーからセパレートチャンバーに転送され、ロードロ
ックチャンバーを通して上記スパッタ装置外に搬出され
る。
【0008】この場合に、図8(b)に示すように、C
2 Si膜111成膜後、N型拡散層108上には酸化
異物112の形成されることがある。この酸化異物11
2は、コバルト酸化物とシリコン酸化物の混じったもの
である。このような酸化異物の形成は、プロセスチャン
バーで形成したN型拡散層108上のCo2 Si膜がセ
パレートチャンバーに転送されるとき、セパレートチャ
ンバー内にある水分等で酸化されるようになるためであ
る。
【0009】これに対して、ゲートシリコン層105,
106およびP型拡散層109上では、このような酸化
異物112は形成されずらい。これは、P型の不純物拡
散領域あるいは多結晶シリコン領域では、上記の高温ス
パッタリング工程において一部CoSi化が進行して、
その酸化が進まないためである。
【0010】次に、図8(c)に示すように第1次の熱
処理すなわち窒素雰囲気中で500℃以上の急速熱処理
(RTA)することにより、ゲートシリコン層105,
106の表面およびP型拡散層109のCo2 Si膜1
11がコバルトモノシリサイド膜(CoSi膜)113
に変わる。またこの際、フィールド酸化膜およびサイド
ウォール・スペーサと接触するコバルト膜は一部酸化さ
れた膜となる。
【0011】次に、図8(d)に示すように塩酸と過酸
化水素の混合水溶液にシリコン基板101を浸漬するこ
とにより、未反応若しくは一部酸化されたコバルト膜の
みを選択的にウェットエッチングで除去する。次いで、
第2次の熱処理すなわち前述のRTAよりも高温のRT
A(800℃)を行い、コバルトダイシリサイド膜(C
oSi2 膜)114を形成する。ここで、N型拡散層1
08上に形成される酸化異物112は、上記の高温処理
で組成変形し隆起異物115になる。この隆起異物11
5は、上述したように、コバルトの高温スパッタリング
により上記N型拡散層108上に一度形成されたCo2
Si膜が酸化され酸化異物112となり、その後、この
酸化異物112が第1次の熱処理等でコバルト酸化物と
シリコン若しくはシリコン酸化物に分離され、上記ウェ
ットエッチングにより上記コバルト酸化物のみが除去さ
れ、残ったシリコン若しくはシリコン酸化物がシリコン
基板上に堆積するようになり、その結果、表面から盛り
上がり隆起したような形状として見えてくるものであ
る。
【0012】金属膜を成膜するためのスパッタ装置は、
上述したように近年マルチチャンバー化し、一般的に、
複数のプロセスチャンバー(スパッタリングチャンバ
ー)と共通のセパレートチャンバーとロードロックチャ
ンバーを有する構造になっている。シリコン基板等の半
導体基板(ウェーハともいう)上に金属膜を成膜する場
合には、ウェーハは上記ロードロックチャンバーを通し
てスパッタ装置にロード/アンロードされる。そして、
ウェーハはロードロックチャンバーとセパレートチャン
バー間で、そして、セパレートチャンバーとプロセスチ
ャンバー間でそれぞれアームを通してやりとりされる。
ここで、上記のスパッタ装置では、セパレートチャンバ
ーとロードロックチャンバー内の酸素分圧や水分の濃度
は制御できない構造である。
【0013】ここで、上記の高融点金属シリサイド膜を
形成するスパッタリングチャンバーと異なる別のスパッ
タリングチャンバーを用いてアルミニウムなどの半導体
素子間配線となる金属膜や、アルミニウムやタングステ
ンといった配線材料の拡散防止膜となるチタン膜、窒化
チタン膜の形成を行っている。ここで、上記の半導体素
子間配線となる金属膜や金属の拡散防止膜の形成に先立
ち、シリコン基板表面の洗浄や低抵抗膜を形成する目的
で行う水溶液の前処理を行い、しかる後にスパッタ装置
にウェーハを搬送する工程を用いている。
【0014】そして、特に、この洗浄や前処理の工程の
後、ウェーハ表面に水分が残留し易くなる。そして、こ
のような水分が、上記ロードロックチャンバーやセパレ
ートチャンバー内に蓄積される。このために、上記スパ
ッタ装置のスパッタリングチャンバーを用いて高融点金
属シリサイド膜を形成すると、上記セパレートチャンバ
ー(共通のものである)内に上記理由で蓄積した水分で
もって、上述したような酸化異物112が形成されるよ
うになる。
【0015】また、酸化異物を構成したコバルト酸化物
は第1次の熱処理を行っても化学反応によって変化せ
ず、引き続き行う工程で、ウェットエッチング液により
液中に溶出する。その結果、以降の第2次の熱処理によ
り形成されるP型ゲートシリコン層上のCoSi2 膜の
膜厚が減少し、シリサイド膜の層抵抗値は高くなる。
【0016】また、このようなスパッタ装置を用いて砒
素イオンを5×1015原子/cm2程度の高濃度でドー
ピングしたN型ゲートシリコン層の多結晶シリコン膜上
にコバルトをスパッタ成膜し、次いでRTAを施してコ
バルトシリサイド化を行った後の層抵抗値は10Ω/□
程度であり高抵抗となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体装置の製造方法では、高温でシリコン基板表面に高
融点金属をスパッタリングして形成した高融点金属シリ
サイド膜の層抵抗値が、高抵抗になるという問題があっ
た。
【0018】また、特に砒素イオンを5×1015原子/
cm2 程度の高濃度でシリコン基板上にドーピングした
N型拡散層上でシリサイド表面形状が劣化したりシリサ
イド層が剥がれたりするという問題があった。
【0019】そして、上記のような問題は、MOSトラ
ンジスタ等半導体素子の微細化が進み、ゲート電極幅、
ソース領域幅、ドレイン領域幅が小さくなるに従い顕在
化しより深刻になってきている。さらには、上記の隆起
したシリコン若しくはシリコン酸化物から成る隆起異物
は剥がれてパーティクルとして他のシリコン基板に付着
し劣化の要因となる。
【0020】本発明の目的は、上記の問題を全て解決
し、高温スパッタリング法を用いたコバルト等のシリサ
イド化あるいはサリサイド化技術の量産レベルでの確立
を図り、しかも、従来法よりも低抵抗の高融点金属シリ
サイド膜を形成する半導体装置の製造方法を提供するこ
とにある。そして、他の目的は、マルチチャンバー構造
のスパッタ装置で金属膜を高い信頼性のもとに高精度に
成膜する方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の半導体
装置の製造方法は、半導体基板の加熱処理により前記半
導体基板表面の水分を除去する工程と、前記水分の除去
後、前記半導体基板をスパッタ装置内に搬送し前記半導
体基板表面に金属膜を成膜する工程とを含む。ここで、
前記スパッタ装置はマルチチャンバーで構成され、ロー
ドロックチャンバーとセパレートチャンバーと複数のプ
ロセスチャンバーとを含み、前記半導体基板は前記ロー
ドロックチャンバー、セパレートチャンバーを通って前
記プロセスチャンバーに搬送される。
【0022】そして、本発明では、前記加熱処理は高真
空中、不活性ガス雰囲気中あるいは水素プラズマ雰囲気
中において行われる。ここで、加熱処理の温度は400
℃以下にするのがよい。
【0023】ここで、前記金属膜は高融点金属膜、高融
点金属シリサイド膜、Co2 Si膜、CoSi膜、Ni
xSiy(x>y)膜あるいはNiSi膜である。そし
て、前記Co2 Si膜、CoSi膜、NixSiy(x
>y)膜あるいはNiSi膜は前記半導体基板上の絶縁
ゲート電界効果トランジスタのゲート電極上とソース・
ドレイン拡散層上に形成される。また、前記金属膜は鉄
シリサイド膜であってもよい。
【0024】あるいは、前記金属膜はチタンシリサイド
膜、チタン膜、窒化チタン膜、タングステン膜あるいは
アルミ系膜であり、前記半導体基板上の層間絶縁膜に形
成されたコンタクト孔内に形成される。
【0025】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
では、一の半導体基板に上記加熱処理を施し水分を除去
してから前記半導体基板をスパッタ装置に搬送し、前記
一の半導体基板表面にチタンシリサイド膜、チタン膜、
窒化チタン膜、タングステン膜あるいはアルミ系膜を一
のプロセスチャンバー内で成膜後、他の半導体基板に上
記加熱処理を施し水分を除去してから、同一スパッタ装
置の他のプロセスチャンバー内で他の半導体基板表面に
高融点金属膜あるいは高融点金属シリサイド膜をスパッ
タ成膜する。
【0026】本発明者は、上述した本発明の目的を達成
できる金属膜のスパッタ法を実現するために、試作実験
の末、金属シリサイド膜が高抵抗化する要因ならびにN
型拡散層上でシリサイド表面形状が劣化する要因は、上
述したように、いずれもシリコン基板表面に高温で金属
を堆積した後、高温のままセパレートチャンバーならび
にロードロックチャンバーに搬送される際に、生成した
金属シリサイド膜の一部が上記チャンバー内に残留して
いる酸素や水分により酸化されることにあることを見出
した。
【0027】更に本発明者は、上述したように、半導体
素子間配線を形成すべく金属膜を堆積するに先立ちシリ
コン基板表面の洗浄や低抵抗膜を形成する目的で行う水
溶液の前処理あるいは洗浄過程で、シリコン基板表面に
水分が付着するようになる。そして、この水分が残存し
たままスパッタ装置のロードロックチャンバーならびに
セパレートチャンバーにシリコン基板が搬送され、残留
酸素や水分がセパレートチャンバー内に残留することを
見出した。これらは、本発明者が初めて得た新知見であ
る。
【0028】本発明は上記新知見に基づくものであり、
本発明の特徴は、スパッタ装置に半導体基板を搬送する
先立ち、シリコン基板等の半導体基板に水洗処理等を施
した後、上記半導体基板に加熱処理を施すことにより、
予め、半導体基板表面の水分を除去すること、そして上
記スパッタ装置に半導体基板を搬送し半導体基板表面に
酸化性の高い金属膜を酸化を生じさせないで成膜すると
ころにある。
【0029】このようにすると、半導体基板をスパッタ
装置に搬送しても、スパッタ装置のロードロックチャン
バーあるいはセパレートチャンバー内の酸素あるいは水
分は極めて低くなる。このために、このようなスパッタ
装置を用いて、高い信頼性の下に、酸化性の高い高融点
金属あるいは高融点シリサイド膜の成膜を容易に行うこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図1に基づいて説明する。図1は、本発明によ
るコバルトのサリサイド化工程を示すための製造工程順
の断面図である。以下、NMOSとPMOSすなわちC
MOSを形成する場合について、しかも、デュアルゲー
ト構造のMOSトランジスタの場合について説明する。
ここで、デュアルゲート構造とは、NMOSのゲートシ
リコン層の導電型がN型に、PMOSのゲートシリコン
層の導電型がP型になるものである。
【0031】先ず、図1(a)に示すように、従来の技
術と同様にして、シリコン基板1にNウェル2を形成
し、フィールド酸化膜3を形成する。そして、フィール
ド酸化膜3に囲まれた活性領域に、ゲート絶縁膜4と多
結晶シリコン膜を成長し、多結晶シリコン膜にリン不純
物をドープする。
【0032】次いで、フォトリソグラフィー技術とドラ
イエッチング技術により、この多結晶シリコン膜をパタ
ーニングして図1(a)に示すように、NMOSのN型
ゲートシリコン層5およびPMOSのP型ゲートシリコ
ン層6を形成する。そして、これらのゲートシリコン層
5,6の側壁にサイドウォール・スペーサ7を設け、L
DD構造のN型拡散層8とP型拡散層9とを形成する。
このようにして、MOSトランジスタのゲート領域およ
びソース・ドレイン領域が形成される。ここで、P型ゲ
ートシリコン層6は、上記P型拡散層9を形成するP型
不純物ドープ工程で同時に形成する。
【0033】次に、N(P)型ゲートシリコン層5,6
の表面と拡散層等のシリコン基板表面の自然酸化膜(図
示せず)を除去し、更に不活性雰囲気中のRTAもしく
は電気炉を用いた加熱処理を行う。ここで、真空度が1
×10-4Pa程度の高真空中で上記加熱処理を行っても
よい。そして、このような加熱処理の温度は400℃以
下にするとよい。
【0034】しかし、このような加熱処理では、シリコ
ン基板表面あるいはゲートシリコン層表面に自然酸化膜
が形成され易い。そこで、この加熱処理では、水素プラ
ズマを照射しながら、すなわち水素プラズマ雰囲気中で
行うと、上記自然酸化膜は形成されず、以降の工程で非
常に良好なコバルトシリサイド層が形成できるようにな
る。このような水素プラズマは、低圧の水素ガスあるい
は低圧の水素ガスと窒素ガスの混合ガスをプラズマ励起
して形成される。
【0035】次に、マグネトロンスパッタ装置を用い
て、高融点金属であるコバルトを200℃以上500℃
以下の温度(例えば400℃)でスパッタ堆積する。こ
のようにして、図1(b)に示すように、フィールド酸
化膜3およびサイドウォール・スペーサ7のような絶縁
膜上にコバルト膜10を形成し、同時に表面反応によっ
てゲートシリコン層5,6の表面およびN(P)型拡散
層8(9)上にCo2 Si膜11を形成する。
【0036】この方法では前記の加熱処理により、洗浄
によりシリコン基板中に付着した水分は除去されている
ため、スパッタ装置のロードロックチャンバーやセパレ
ートチャンバーの側壁に付着する水分の量は著しく抑制
されることになる。このように、チャンバー内の酸素分
圧ならびに水分の濃度が著しく低いために、図1(b)
に示すフィールド酸化膜3およびサイドウォール・スペ
ーサ7上のコバルト膜10およびCo2 Si膜11の酸
化されることはない。
【0037】次に、図1(c)に示すように窒素雰囲気
中で500℃以上のRTA処理することにより、N
(P)型ゲートシリコン層5,6の表面およびN(P)
型拡散層8(9)上のCo2 Si膜11をCoSi膜1
2変換する。またこの際、フィールド酸化膜3およびサ
イドウォール・スペーサ7上のコバルト膜10は一部酸
化された膜となる。
【0038】次に、図1(d)に示すように塩酸および
過酸化水素の混合水溶液にシリコン基板を液浸すること
により、選択的にウェットエッチングし、未反応若しく
は一部酸化されたコバルト膜のみを除去する。
【0039】次いで、800℃程度の高温のRTA処理
で、CoSi膜12をCoSi2 膜13に変える。この
ようにして形成されたCMOSのN型拡散層8、P型拡
散層9、N型ゲートシリコン層5、P型ゲートシリコン
層6上に自己整合的に形成されたCoSi2 膜13は、
良好な表面形状でかつ低抵抗化される。これは、スパッ
タ装置のロードロックチャンバーならびにセパレートチ
ャンバー内の酸素ならびに水分子の存在量が極めて低く
制御できるようになるからである。
【0040】また、配線用の金属膜の成膜前に加熱処理
を行ったシリコン基板を別のプロセスチャンバーに搬送
したスパッタ装置にシリコン基板を挿入し、コバルトを
高温でスパッタ堆積した場合の層抵抗値は、半導体素子
間配線膜形成前に熱処理を行わずにシリコン基板を搬送
したスパッタ装置に別のシリコン基板を挿入し、コバル
トを高温でスパッタ堆積した場合の層抵抗値に比べて、
10%程度低くなることも確認された。
【0041】また、上記と同様の工程にて、砒素イオン
を5×1015原子/cm2 程度の高濃度でシリコン基板
上にドーピングしたN型拡散層上の高融点金属シリサイ
ド膜の形状は、従来の技術で示した隆起異物の見られな
い良好な形状となる。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態について
図2と図3に基づいて説明する。図2と図3は、半導体
装置の配線を形成する製造工程順の断面図である。ここ
で、第1の実施の形態で説明したものと同様のものは同
一符号で示される。
【0043】先ず、図2(a)に示すように、第1の実
施の形態と同様にして、シリコン基板1にNウェル2を
形成し、フィールド酸化膜3を形成する。そして、フィ
ールド酸化膜3に囲まれた活性領域に、ゲート絶縁膜4
と多結晶シリコン膜を成長し、多結晶シリコン膜にリン
不純物をドープする。
【0044】次いで、フォトリソグラフィー技術とドラ
イエッチング技術により、この多結晶シリコン膜をパタ
ーニングして、NMOSおよびPMOSのゲートシリコ
ン層14を形成する。このゲートシリコン層14がMO
Sトランジスタのゲート電極になる。そして、ゲートシ
リコン層14の側壁にサイドウォール・スペーサ7を設
け、LDD構造のN型拡散層8とP型拡散層9とを形成
する。このようにして、MOSトランジスタのゲート電
極およびソース・ドレイン領域が形成される。
【0045】次いで、図2(b)に示すように、既知の
CVD法によりシリコン酸化膜などを成膜し、さらに既
知の手法であるCMP法を用いて平滑化した配線間絶縁
膜15を形成する。そして、既知の手法であるフォトリ
ソグラフィー技術とドライエッチング技術により、例え
ばP型拡散層9表面に達するコンタクト孔16を形成す
る。
【0046】次に、シリコン基板1を水溶液により洗浄
し、さらに不活性雰囲気中400℃以下のRTAもしく
は電気炉を用いた加熱処理を行う。ここで、この加熱処
理では、水素プラズマを照射しながら、すなわち水素プ
ラズマ雰囲気で行うと、コンタクト孔内に自然酸化膜は
形成されず、以降の工程でコンタクト抵抗の小さい非常
に良好な積層配線が形成できるようになる。
【0047】そして、図2(c)に示すように、マグネ
トロンスパッタ法を用いて、例えば300℃程度の温
度、アルゴン雰囲気中でチタンをスパッタ成膜した直
後、窒素雰囲気中チタンをスパッタ成膜し、コンタクト
孔16内にバリア膜17を形成する。このようなバリア
膜17はチタンシリサイド膜、チタン膜18、窒化チタ
ン膜19の積層膜で構成されることになる。
【0048】本発明の方法では、上記の加熱処理によ
り、シリコン基板1に付着した水分は完全に除去される
ため、スパッタ装置のロードロックチャンバーやセパレ
ートチャンバーの側壁に付着する水分の量は著しく抑制
されることになる。
【0049】更に、既知の手法であるCVD法により、
タングステン膜を成膜し、次いで既知の手法であるドラ
イエッチング法もしくはCMP法を用いて、図3(a)
に示すようにコンタクト孔16を充填する配線プラグ2
0を形成する。
【0050】次いで、図3(b)に示すように、マグネ
トロンスパッタ法を用いて、窒化チタン膜21とチタン
膜22を形成し、さらに同じくマグネトロンスパッタ法
を用いて、例えば300℃程度の温度で窒素などの不活
性雰囲気雰囲気中アルミニウム・銅をスパッタ成膜し、
半導体素子間の配線金属膜としてアルミ合金膜23を形
成し、積層配線を形成する。
【0051】上述したように、金属拡散防止膜となる窒
化チタン膜あるいは半導体素子間配線材料となるアルミ
ニウム・銅膜を、スパッタ装置を用いて成膜する際に
は、スパッタ装置への搬送に先立ち、シリコン基板の水
溶液による洗浄を行った後、高真空中、不活性雰囲気中
あるいは水素プラズマ中で400℃以下のRTAもしく
は電気炉を用いた熱処理を行う。この加熱処理によっ
て、洗浄工程でシリコン基板中に付着した水分は除去さ
れるため、スパッタ装置のロードロックチャンバーやセ
パレートチャンバーの側壁に付着する水分の量は著しく
抑制されるようになる。
【0052】このようにして、半導体素子間の配線にお
いて、拡散層となる拡散層上に形成したコンタクト孔で
の抵抗値すなわちコンタクト抵抗値が減少すると共にそ
の値のバラツキが小さくなり、半導体装置の製造歩留ま
りが向上する。
【0053】また、上記半導体素子間の配線金属膜を形
成後、同一のスパッタ装置において別のスパッタリング
チャンバーを用いて高融点金属シリサイド膜を形成して
も、従来の技術で記載したようなことはなく、セパレー
トチャンバー内に水分が蓄積しなくなり、良好なシリサ
イド層が形成されるようになる。
【0054】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例を図4あるいは
図5を参照して説明する。この実施例では、アネルバ
(株)製のモデル番号I−1060装置もしくはアプラ
イドマテリアル(株)製のモデル番号ENDURA装置
にそれぞれアルミニウム、チタン、コバルトのターゲッ
トを装着したスパッタリングチャンバーと、スパッタリ
ングチャンバーにシリコン基板を搬送するためのセパレ
ートチャンバー、ロードロックチャンバーを備えた、実
験用のマグネトロンスパッタ装置を用いて、スパッタ成
膜実験を行った。以下に、実験装置の仕様を示す。
【0055】スパッタリング成膜材料:アルミニウム、
チタン、コバルト ウェハー寸法:200mm径。
【0056】このような実験装置で、シリコン基板上に
下記に示す条件の工程を経た後、シリコン基板全面に
下記に示す条件でチタン膜ならびに窒化チタン膜をこ
の順に成膜した。続いて前述のチタン膜、窒化チタン膜
のスパッタ成膜直後に別のシリコン基板に下記の条件
でコバルトを高温スパッタリングし、ゲート電極ならび
に拡散層上にコバルトシリサイド膜を成膜した。
【0057】 チタン膜/窒化チタン膜スパッタ前工
程条件 洗浄 : 水洗 加熱処理(RTA): 窒素気流下、400℃、30秒 ロードロックチャンバー内圧力:1×10-4Pa以下 セパレートチャンバー内圧力:5×10-6Pa以下 チタン膜/窒化チタン膜スパッタリング条件 ホルダ温度:200℃〜350℃ チャンバー圧力:0.4〜1Pa(窒素/アルゴン) 加熱時間:1〜5分 成膜量:50nm(窒化チタン膜)/30nm(チタン
膜) コバルト膜スパッタリング条件 ホルダ温度:300℃〜450℃ チャンバー圧力:0.4〜1Pa 加熱時間:1〜5分 成膜量:10nm ここで、水分を除去するための上記加熱処理のRTA処
理は高真空中で行ってもよい。
【0058】次に、N型拡散層上のシリサイド膜形状を
ウェーハごとに調べた。図4に、縦軸に良品率を横軸に
処理枚数をとった結果を示す。参考データとしてスパッ
タに先立つ加熱処理を行わないでチタンをスパッタし、
直後に別のシリコン基板に前述の条件と同じ条件でコバ
ルトをスパッタした場合(従来の技術の場合)の結果を
併せて示してある。
【0059】図4からわかる通り、あらかじめ加熱処理
を行った後にシリコン基板をスパッタ装置に搬送し、チ
タンをスパッタし、直後に同一のスパッタ装置を用い
て、別のシリコン基板上にコバルトをスパッタした場合
(本発明の場合)、チャンバーの温度は高いにもかかわ
らず、処理枚数に依らずコバルトをスパッタしたシリコ
ン基板上の表面不良は発生しない。これに対し、従来の
技術の場合、ロードロックチャンバーやセパレートチャ
ンバーがウェーハ自体の持つ熱により暖められ、チャン
バー内に残留した水分の揮発が起こり、その結果、コバ
ルトをスパッタしたシリコン基板表面の酸化による表面
不良がウェーハの初期の処理で急激に増加し、その後
は、良品率は低下したままとなる。
【0060】次に、前述の実験条件でN型ゲートシリコ
ン層から成るゲート電極ならびにN型拡散層上の層抵抗
値のウェーハ面内でのバラツキを調べた。図5(a)に
ゲート幅0.25μmのゲート電極上層抵抗値のウェー
ハ面内分布を、図5(b)に拡散層幅0.36μmの拡
散層上層抵抗値のウェーハ面内分布を測定した結果を示
す。参考データとして上記の従来の技術の場合の結果を
併せて示してある。
【0061】図5(a)、図5(b)からわかる通り、
本発明の場合、チャンバーの温度は高いにもかかわら
ず、処理枚数に依らずウェーハ内で均一性の極めてよい
低抵抗のCoSi2 膜が形成されている。これに対し、
従来の技術の場合、ロードロックチャンバーやセパレー
トチャンバーがウェーハ自体の持つ熱により暖められ、
チャンバー内に残留した水分の揮発が起こり、その結
果、コバルトをスパッタしたシリコン基板表面の酸化に
よって、ウェーハ面内の一部でCoSi2 膜が高抵抗化
するようになる。これは、ウェーハの処理枚数に余り関
係しない。
【0062】次に、本発明の第2の実施例を図6あるい
は図7を参照して説明する。この実施例では、第1の実
施例に示した実験装置で、シリコン基板上に下記に示
す条件の工程を経た後、シリコン基板全面に下記、
に示す条件で窒化チタン膜とチタン膜とアルミニウム膜
とをこの順に成膜した。続いてこのような積層膜のスパ
ッタ成膜直後に別のシリコン基板に下記の条件でコバ
ルトを高温スパッタリングし、ゲート電極ならびに拡散
層上にコバルトシリサイド膜を成膜した。
【0063】 窒化チタン膜/チタン膜/アルミニウ
ム膜スパッタ前工程条件 洗浄:水洗 加熱処理(RTA):窒素気流下、400℃、30秒 ロードロックチャンバー内圧力:1×10-4Pa以下 セパレートチャンバー内圧力:5×10-6Pa以下 窒化チタン膜/チタン膜スパッタリング条件 ホルダ温度:200℃〜350℃ チャンバー圧力:0.4〜1Pa(窒素/アルゴン) 加熱時間:1〜5分 成膜量:20nm(チタン膜)/50nm(窒化チタ
ン) アルミニウム膜スパッタリング条件 ホルダ温度:200℃〜350℃ チャンバー圧力:0.4〜1Pa 加熱時間:1〜5分 成膜量:300nm〜500nm コバルト膜スパッタリング条件 ホルダ温度:300℃〜450℃ チャンバー圧力:0.4〜1Pa 加熱時間:1〜5分 成膜量:10nm ここで、水分を除去するための上記加熱処理のRTA処
理は高真空中で行ってもよい。
【0064】次に、N型拡散層上のシリサイド膜形状を
ウェーハごとに調べた。図6に、縦軸に良品率を横軸に
処理枚数をとった結果を示す。参考データとしてスパッ
タに先立つ熱処理工程を通さないままチタンをスパッタ
し、直後に別のシリコン基板に前述の条件と同じ条件で
コバルトをスパッタした場合(従来の技術の場合)の結
果を併せて示してある。
【0065】図6からわかる通り、あらかじめ加熱処理
を行った後にシリコン基板をスパッタ装置に搬送し、窒
化チタン膜、チタン膜とアルミニウム膜を連続スパッタ
し、直後に同一のスパッタ装置を用いて、別のシリコン
基板上にコバルトをスパッタした場合(本発明の場
合)、チャンバーの温度は高いにもかかわらず、処理枚
数に依らずコバルトをスパッタしたシリコン基板上の表
面不良は発生しない。これに対し、従来の技術の場合に
は、全体に処理ウェーハ枚数に余り関係なく、コバルト
をスパッタしたシリコン基板表面の酸化による表面不良
が発生する。そして、その良品率は低いままである。
【0066】また、前述の実験条件でN型ゲートシリコ
ン層から成るゲート電極ならびに拡散層上の層抵抗値の
ウェーハ面内のバラツキを調べた。図7(a)にゲート
幅0.25μmのゲート電極上層抵抗値のウェーハ面内
分布を、図7(b)に拡散層幅0.36μmの拡散層上
層抵抗値のウェーハ面内分布を測定した結果を示す。参
考データとして上記従来の技術の場合の結果を併せて示
してある。
【0067】図7(a)、図7(b)からわかる通り、
本発明の場合、チャンバーの温度は高いにもかかわら
ず、処理枚数に依らず低抵抗のCoSi2 膜が形成さ
れている。これに対し、従来の技術の場合、先述したよ
うにロードロックチャンバーやセパレートチャンバーが
ウェーハ自体の持つ熱により暖められ、チャンバー内に
残留した水分の揮発が起こり、その結果、コバルトをス
パッタしたシリコン基板表面の酸化によってウェーハ面
内の一部でCoSi2 膜が高抵抗化するようになる。こ
れは、ウェーハの処理枚数に余り関係しない。そして、
このようなCoSi2 膜の高抵抗化は上記の第1の実施
例の場合より顕著になる。
【0068】以上の実施の形態では、ゲートシリコン層
ならびに拡散層上にコバルトシリサイド膜を形成する方
法について示したが、コバルトに代わり、ニッケル、
鉄、チタンなどの金属をスパッタしてシリサイドを形成
する場合、若しくはポリメタルゲートあるいはメタルゲ
ート構造等のゲート電極上に高融点金属をスパッタリン
グする場合、若しくはキャパシタ電極構造のキャパシタ
電極上にルテニウムなどの金属をスパッタリングする場
合についても、本発明を適用できることは勿論である。
【0069】また、以上の実施の形態でコバルトシリサ
イド膜を形成する場合には、基本的に、スパッタ装置内
で初めにCo2 Si膜を形成し、その後の第1次の熱処
理でこのCo2 Si膜をCoSi膜に変換するようにし
ていたが、本発明は、マルチチャンバーのスパッタ装置
内でCo2 Si膜およびCoSi膜を連続して形成する
場合にも適用できることに言及しておく。
【0070】また、ゲートシリコン層ならびに拡散層上
にニッケルシリサイド層を形成する場合には、高温スパ
ッタリングでNixSiy(x>y)膜を形成し、その
後の熱処理、例えば第1次の熱処理あるいは第2次の熱
処理で上記NixSiy(x>y)膜をNiSi膜に変
換するとよい。あるいは、この場合も、マルチチャンバ
ーのスパッタ装置内で、NixSiy(x>y)膜およ
びNiSi膜を連続的に形成してもよい。
【0071】また、上記の実施の形態では、スパッタ堆
積して形成する金属拡散防止膜材料としてチタンを用い
て示しているが、タンタル、白金等を堆積する場合にお
いても同様の効果が得られることは勿論である。同様に
スパッタ堆積して形成する半導体素子間の配線材料とし
てアルミニウム、アルミ合金(アルミ・銅合金)を用い
て示しているが、タングステン、銅等を堆積する場合に
おいても同様の効果が得られることは勿論である。
【0072】さらに、この実施形態では、特に第1層の
配線を形成する場合について言及したが、さらに上層の
配線構造を形成する場合においても同様の効果が得られ
ることは勿論である。
【0073】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形
態が適宜変更され得ることは明らかである。
【0074】
【発明の効果】本発明では、半導体基板の加熱処理によ
り、予め半導体基板表面の水分を除去した後に、上記の
半導体基板をスパッタ装置内に搬送し、酸化性の高い金
属膜を半導体基板表面にスパッタ成膜する。ここで、こ
のようなスパッタ装置はマルチチャンバーで構成され、
ロードロックチャンバーとセパレートチャンバーと複数
のプロセスチャンバーとを含み、上記半導体基板はロー
ドロックチャンバー、セパレートチャンバーを通って成
膜室であるプロセスチャンバーに搬送される。
【0075】そして、本発明では、上記の加熱処理は高
真空中、不活性ガス雰囲気あるいは水素プラズマ雰囲気
中において400℃以下の温度で行われる。
【0076】このために、半導体基板上に選択的に高融
点金属シリサイド層を形成する半導体装置の製造におい
て、高温スパッタリング法により形成したシリサイド層
の酸化を防止することができる。そして、低抵抗のゲー
ト電極およびソース・ドレイン領域を有するMOSFE
Tが安定的に形成できるようになり、高性能な半導体装
置の量産が非常に容易になる。
【0077】また、従来の技術で問題となっていたN型
拡散層上でのシリサイド層の剥がれも完全に防止できる
ことにより、シリサイド層がシリコン基板内で均一性良
く製造することができるため、製品歩留まりを大幅に向
上することができる。
【0078】さらには、半導体装置の微細な多層配線も
安定的に形成できようになり、半導体装置の量産歩留ま
りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための製
造工程順の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を説明するための製
造工程順の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための製
造工程順の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における効果を説明する
ためのグラフである。
【図5】上記実施例で形成したシリサイド層の層抵抗値
の安定性を示すためのグラフである。
【図6】本発明の第2の実施例における効果を説明する
ためのグラフである。
【図7】上記実施例で形成したシリサイド層の層抵抗値
の安定性を示すためのグラフである。
【図8】従来の技術を説明するための製造工程順の断面
図である。
【符号の説明】
1,101 シリコン基板 2,102 Nウェル 3,103 フィールド酸化膜 4,104 ゲート絶縁膜 5 N型ゲートシリコン層 6 P型ゲートシリコン層 7,107 サイドウォール・スペーサ 8,108 N型拡散層 9,109 P型拡散層 10,110 コバルト膜 11,111 Co2 Si膜 12,113 CoSi膜 13,114 CoSi2 膜 14,105,106 ゲートシリコン層 15 層間絶縁膜 16 コンタクト孔 17 バリア膜 18,22 チタン膜 19,21 窒化チタン膜 23 アルミ合金膜 112 酸化異物 115 隆起異物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 Fターム(参考) 4M104 BB01 BB19 BB20 BB21 BB25 DD22 DD37 DD79 DD80 DD84 GG09 GG10 GG14 HH16 5F040 DA10 EC07 EC13 EF02 EH02 FA03 FC19 5F048 AA08 BB06 BB07 BB09 BB12 BC06 BF06 BF07 BF11 BF16 DA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱処理により半導体基板表面の水分を
    除去する工程と、前記水分の除去後、前記半導体基板を
    スパッタ装置内に搬送し前記半導体基板表面に金属膜を
    成膜する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記スパッタ装置がマルチチャンバーで
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記スパッタ装置はロードロックチャン
    バーとセパレートチャンバーと複数のプロセスチャンバ
    ーとを含み、前記半導体基板は前記ロードロックチャン
    バー、セパレートチャンバーを通って前記プロセスチャ
    ンバーに搬送されることを特徴とする請求項2記載の半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱処理が高真空中、不活性ガス雰
    囲気中あるいは水素プラズマ雰囲気中において行われる
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金属膜が高融点金属膜あるいは高融
    点シリサイド膜であることを特徴とする請求項1から請
    求項4のうち1つの請求項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記金属膜がCo2 Si膜あるいはCo
    Si膜であることを特徴とする請求項1から請求項4の
    うち1つの請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属膜がNixSiy(x>y)膜
    あるいはNiSi膜であることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のうち1つの請求項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属膜が前記半導体基板上の絶縁ゲ
    ート電界効果トランジスタのゲート電極上とソース・ド
    レイン拡散層上に形成されることを特徴とする請求項
    5,請求項6または請求項7記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記金属膜が鉄シリサイド膜であること
    を特徴とする請求項1から請求項4のうち1つの請求項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金属膜がチタンシリサイド膜、チ
    タン膜、窒化チタン膜、タングステン膜あるいはアルミ
    系膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のう
    ち1つの請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属膜が前記半導体基板上の層間
    絶縁膜に形成されたコンタクト孔内に形成されることを
    特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項10あるいは請求項11に
    記載の半導体装置の製造方法を用いて一の半導体基板表
    面にチタンシリサイド膜、チタン膜、窒化チタン膜、タ
    ングステン膜あるいはアルミ系膜を一のプロセスチャン
    バー内で成膜後、同一スパッタ装置の他のプロセスチャ
    ンバー内で他の半導体基板表面に高融点金属膜あるいは
    高融点金属シリサイド膜をスパッタ成膜することを特徴
    とする請求項1から請求項4のうち1つの請求項に記載
    の半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030080582A (ko) * 2002-04-09 2003-10-17 동부전자 주식회사 반도체 소자의 코발트 실리사이드막 제조 방법
US7553677B2 (en) 2006-07-24 2009-06-30 Seiko Epson Corporation Method for manufacturing ferroelectric memory

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