JP2001210326A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

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JP2001210326A
JP2001210326A JP2000018128A JP2000018128A JP2001210326A JP 2001210326 A JP2001210326 A JP 2001210326A JP 2000018128 A JP2000018128 A JP 2000018128A JP 2000018128 A JP2000018128 A JP 2000018128A JP 2001210326 A JP2001210326 A JP 2001210326A
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positive electrode
aqueous electrolyte
battery
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Naoki Shinoda
直樹 篠田
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の3.6V級のリチウムイオン二次電池
と互換性を有し、かつ高容量の非水電解液二次電池を提
供する。 【解決手段】 0.2Cでの放電平均電位が金属リチウ
ム基準で0.3〜1.5Vである金属または化合物を活
物質とする負極、0.2Cでの放電平均電位が金属リチ
ウム基準で4.10〜5.20Vであるリチウム複合酸
化物を活物質とする正極および非水電解液で非水電解液
二次電池を構成する。上記負極の活物質としては、S
i、Ge、Sn、Pb、ZnおよびTiよりなる群から
選ばれる少なくとも一つの元素を5原子%以上含む合金
または化合物が好ましく、また、正極の活物質として
は、LiMn2 4 のMnをCr、Fe、Ni、Cuお
よびAlよりなる群から選ばれる少なくとも一つの元素
で20原子%以上置換したものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液二次電
池に関し、さらに詳しくは、従来の3.6V級のリチウ
ムイオン二次電池と互換性を有し、かつ高容量の非水電
解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池に代表される非
水電解液二次電池は、高容量で、かつ高電圧、高エネル
ギー密度であることから、近年急激に生産が拡大してい
る。そして、このリチウムイオン二次電池では正極にリ
チウムと遷移金属との複合酸化物を用い、負極には黒鉛
や非晶質炭素を用いている。
【0003】しかしながら、携帯機器の普及とともに、
その電源として使用される電池に対する高容量化・長寿
命化は強まる一方であり、非水電解液二次電池に対して
もさらなる高容量化が要求されている。そのため、種々
の提案がなされているが、いまだ充分に満足できるもの
は開発されていない。
【0004】例えば、負極に金属リチウムを用いたリチ
ウム二次電池は、黒鉛をはじめとする炭素材料を用いた
場合に比べて、大幅な容量アップが可能なことから、非
常に魅力的であるが、デンドライド生成による内部短絡
が生じて安全性を欠くため現在では市販されていない。
【0005】また、SiやSnの合金または酸化物、含
リチウム金属窒化物など、従来の黒鉛より高容量で金属
リチウムよりも安全な負極材料も検討されているが、放
電平均電位が黒鉛に比べて0.2〜1.4V程度、金属
リチウム基準では0.3〜1.5V程度貴であるため、
電力容量でみると大きな容量増加が見込めない上に、電
池の放電時の平均電圧(作動電圧)が従来電池より低く
なってしまうため、従来の充放電回路ではうまく機能し
ないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術における問題点を解決し、従来から使用され
ている3.6V級のリチウムイオン二次電池と同等の作
動電圧であって互換性を有し、かつ従来のリチウムイオ
ン二次電池よりも高容量の非水電解液二次電池を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、非水電解液二
次電池における負極の活物質として0.2Cでの放電平
均電位が金属リチウム基準で0.3〜1.5Vである金
属または化合物を用い、かつ、正極の活物質として0.
2Cでの放電平均電位が金属リチウム基準で4.10〜
5.20Vであるリチウム複合酸化物を用いることによ
って、上記課題を解決したものである。
【0008】すなわち、上記の構成にすることにより、
従来の3.6V級のリチウムイオン二次電池と同等の作
動電圧での放電が可能になり、したがって、従来のリチ
ウムイオン二次電池と互換性を有し、かつ負極活物質の
高い容量密度を生かして、高容量化を達成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において負極の活物質とし
て用いる、0.2Cでの放電平均電位が金属リチウム基
準で0.3〜1.5Vである金属または化合物として
は、例えばSi、Ge、Sn、Pb、ZnおよびTiよ
りなる群から選ばれる少なくとも一つの元素を5原子%
以上含む金属または化合物が挙げられ、その具体例とし
ては、例えばSiO、Six Mg、Sn、SnO、Sn
2 、PbO、ZnO2 などの酸化物、または含リチウ
ム金属窒化物(金属元素としてV、Mn、Fe、Co、
Ni、CuおよびAlよりなる群から選ばれる少なくと
も一つを含む)などが挙げられる。そして、上記含リチ
ウム金属窒化物の具体例としては、例えばLi7-xMn
4 、Li3-x Cox N、Li3-x FeN2 などが挙げ
られる。上記0.2Cでの放電平均電位が金属リチウム
基準で0.3〜1.5Vである金属または化合物とし
て、Si、Ge、Sn、Pb、ZnおよびTiよりなる
群から選ばれる少なくとも一つの元素を5原子%以上含
むものとしているのは、そのように上記元素を5原子%
以上含むものが高容量化を達成するにあたって好ましい
からであり、上記元素を20原子%以上含むものがより
好ましく、上記元素を40原子%以上含むものがさらに
好ましい。このような負極活物質は従来使用の黒鉛に比
べて放電容量が大きいものの、放電平均電位が黒鉛より
も0.2〜1.4V程度貴であるため、従来の正極活物
質との組み合わせでは充放電回路の制御条件を変更する
必要がある。しかしながら、上記負極活物質も放電平均
電位が金属リチウム基準で4.10V以上の正極活物質
と組み合わせることにより、負極での電位損を正極で補
うことができるので、従来のリチウムイオン二次電池と
ほぼ同じ電圧範囲で使用可能な高容量の二次電池を構成
することができる。
【0010】上記の0.2Cでの放電平均電位が金属リ
チウム基準で4.35〜5.2Vの正極活物質として
は、例えばLiMn2 4 のMnをCr、Fe、Ni、
CuおよびAlよりなる群から選ばれる少なくとも一つ
の元素で20原子%以上置換したものが挙げられ、中で
もサイクル特性が優れているNi置換物が好ましく、ま
た、正極活物質と負極活物質の放電平均電位の差が3.
4〜3.9Vとなるように組み合わせるのが好ましい。
上記LiMn2 4 のMnのCr、Fe、Ni、Cuお
よびAlよりなる群から選ばれる少なくとも一つの元素
による置換量を20原子%以上としているのは、そのよ
うに上記元素で20原子%以上置換したものが高容量化
を達成するにあたって好ましいからであり、上記元素で
40〜60原子%置換したものがより好ましい。
【0011】負極は、例えば、0.2Cでの放電平均電
位が金属リチウム基準で0.3〜1.5Vである金属ま
たは化合物からなる負極活物質にバインダーを添加し、
溶剤を用いてペースト状にし、得られた負極活物質含有
ペーストを負極集電体に塗布し、乾燥して負極合剤層を
形成し、必要に応じプレスして調厚することによって作
製される。ただし、負極の作製方法は上記例示のものに
限られることはない。
【0012】上記バインダーとしては、例えば、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレ
ンプロピレンジエンゴム、フッ素ゴム、スチレンブタジ
エンゴム、セルロース系樹脂、ポリアクリル酸などを単
独でまたは2種以上の混合物として用いることができる
が、セルロース系樹脂またはポリアクリル酸を用いると
サイクル特性が向上するので好ましい。また、負極集電
体としては、例えば、銅、ニッケル、ステンレス鋼など
の箔または網状のものなどが用いられる。
【0013】そして、正極は、例えば、上記0.2Cで
の放電平均電位が金属リチウム基準で4.10〜5.2
0Vであるリチウム複合酸化物からなる正極活物質にア
セチレンブラック、カーボンブラックなどの導電助剤や
例えばポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチ
レン、エチレンプロピレンゴムなどのバインダーなどを
必要に応じて添加し、溶剤でペースト状にし、得られた
正極合剤含有ペーストをアルミニウム箔などの正極集電
体に塗布し、乾燥して正極合剤層を形成し、必要に応じ
てプレスして調厚することによって作製される。ただ
し、正極の作製方法は上記例示のものに限られることは
ない。
【0014】また、正極合剤や負極合剤にはさらに導電
助剤として(002)面の面間隔(d002 )が0.33
4nm以下の黒鉛を含有させると、電気特性およびサイ
クル特性が向上するので好ましい。この黒鉛の形状とし
ては鱗片状や塊状のものが好ましいが、それに限られる
ことではない。この黒鉛材料の負極合剤層中の含有量は
上記特性向上の観点から重量比で10%以上が好まし
く、20%以上がより好ましいが、多くなりすぎると容
量が充分に得られなくなるため、重量比で50%以下が
好ましい。また、この黒鉛の正極合剤中の含有量は上記
と同様の理由から重量比で5%以上が好ましく、20%
以下が好ましい。
【0015】非水電解液(以下、電池を示す場合を除き
「電解液」と簡略化して示す)は有機溶媒を主材とする
非水溶媒に電解質を溶解させることによって調製される
が、本発明において用いる電解液では、その構成溶媒と
して、正極の充放電電位範囲でも継続して分解せず、安
定に使用できる溶媒を用いる必要がある。そのような溶
媒としては例えばフッ素化されたエーテル、フッ素化さ
れたエステル、フッ素化されたカーボネートなどが挙げ
られる。少なくとも一つのCF2 H基を有するフッ素化
(H/F)率55%以上の鎖状フッ素化エーテルは電池
の火災に対する安全性を高める上で好ましく、その場
合、充分な効果を得るためには電解液中の含有率が体積
比で20%以上であることが好ましい。ただし、上記鎖
状フッ素化エーテルは電解質を溶解する能力が低いの
で、その電解液中の含有率を60%以下とし、誘電率が
20以上の溶媒と混合するのが好ましい。また、ビニレ
ンカーボネートおよびその誘導体のように、不飽和のカ
ーボネートは上記鎖状フッ素化エーテルと併用すると、
僅かに分解するものの速やかに安定化し、電池特性が向
上するので好ましい。この不飽和カーボネートの電解液
中の含有率は体積比で10%以上が好ましく、80%以
下が好ましい。さらにリン酸トリエステルを電解液中に
含有させると安定化しやすく、電池の火災に対する安全
性の向上にも効果があるので特に好ましい。リン酸トリ
エステルの電解液中の含有率は体積比で10%以上が好
ましいが、多すぎると充分な電池特性が得られなくなる
ので60%以下が好ましい。
【0016】電解液の調製にあたって上記溶媒に溶解さ
せる電解質としては、例えば、LiClO4 、LiPF
6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiSbF6 、LiC
3SO3 、LiC4 9 SO3 、LiCF3 CO2
Li2 2 4 (SO3 2、LiN(CF3 SO2
2 、LiC(CF3 SO2 3 、LiCn 2n+1SO 3
(n≧2)、LiN(RfOSO2 2 〔ここでRfは
フルオロアルキル基〕などが単独または2種以上混合し
て用いられる。特にLiPF6 や炭素数2以上の有機フ
ッ素化物のLi塩などが好ましい。電解液中における電
解質の濃度は、特に限定されるものではないが、0.4
mol/l以上が好ましく、0.6mol/l以上がよ
り好ましく、また、1.5mol/l以下が好ましく、
1.2mol/l以下がより好ましい。なお、電解液は
溶媒に電解質を溶解させることによって調製されるが、
溶媒に溶解後の電解質の体積はきわめて小さいので、溶
媒の体積を電解液の体積とみなすことができる。
【0017】セパレータとしては、強度が充分でしかも
電解液を多く保持できるものが好ましく、そのような観
点から、厚さが10〜50μmで開口率が30〜70%
のポリプロピレン製、ポリエチレン製、またはプロピレ
ンとエチレンとのコポリマー製の微孔性フィルムや不織
布などが好ましい。
【0018】電池は、例えば、上記のように作製した正
極と負極との間にセパレータを介在させて渦巻状に巻回
して作製した渦巻状電極体などの巻回構造の電極体を、
ニッケルメッキを施した鉄やステンレス鋼製の電池ケー
ス内に挿入し、封口する工程を経て作製される。また、
上記電池には、通常、電池内部に発生したガスをある一
定圧力まで上昇した段階で電池外部に排出して、電池の
高圧下での破裂を防止するための防爆機構が設けられ
る。
【0019】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0020】実施例1 負極活物質としてのSiOを70重量部と導電助剤とし
ての鱗片状黒鉛〔面間隔(d002 )が0.336nmの
鱗片状黒鉛〕を20重量部とバインダーとしてのポリフ
ッ化ビニリデンを10重量部とをN−メチル−2−ピロ
リドンで分散させて負極合剤含有ペーストを調製した。
この負極合剤含有ペーストを70メッシュの網を通過さ
せて大きなものを取り除いた後、厚さ10μmの帯状の
銅箔からなる負極集電体の両面に一部を除いて均一に塗
布し、乾燥して負極合剤層を形成した後、ローラープレ
ス機によりプレスし、切断した後、リード体を負極集電
体の露出部分に溶接して、帯状の負極を作製した。この
負極には不可逆容量があるため、あらかじめ予備充電を
行って不可逆容量分を補充しておいた。上記SiOの
0.2Cでの放電平均電位は金属リチウム基準で0.5
Vであった。
【0021】これとは別に、正極活物質としてのLiM
nNiO4 に導電助剤としての鱗片状黒鉛を重量比10
0:7で加えて混合し、得られた混合物と、ポリフッ化
ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドンにあらかじめ
溶解させておいた溶液とを混合して正極合剤含有ペース
トを調製した。この正極合剤含有ペーストを70メッシ
ュの網を通過させて大きなものを取り除いた後、厚さ2
0μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に一
部を除いて均一に塗布し、乾燥して負極合剤層を形成し
た後、ローラープレス機によりプレスし、切断した後、
リード体を正極集電体の露出部分に溶接して、帯状の正
極を作製した。上記LiMnNiO4 の0.2Cでの放
電平均電位は金属リチウム基準で4.1Vであった。
【0022】つぎに、メチルエチルカーボネートとエチ
レンカーボネートとを体積比2:1で混合し、この混合
溶媒にLiPF6 を1.0mol/l溶解させて電解液
を調製した。
【0023】前記帯状正極を厚さ25μmの微孔性ポリ
エチレンフィルムを介して上記帯状負極に重ね、渦巻状
に巻回して渦巻状電極体とした後、外径18mmの有底
円筒状の電池ケース内に充填し、正極および負極のリー
ド体の溶接を行った。
【0024】つぎに、上記電解液4mlを電池ケース内
に注入し、電解液がセパレータなどに充分に浸透した
後、封口し、エイジングを行い、図1に示すような構造
の筒形の非水電解液二次電池を作製した。
【0025】ここで、図1に示す電池について説明する
と、1は前記の正極で、2は前記の負極である。ただ
し、図1では、繁雑化を避けるため、正極1や負極2の
作製にあたって使用した集電体などは図示していない。
そして、これらの正極1と負極2はセパレータ3を介し
て渦巻状に巻回され、渦巻状電極体にして上記の電解液
4と共に電池ケース5内に収容されている。
【0026】電池ケース5はステンレス鋼製で、その底
部には上記渦巻状電極体の挿入に先立って、ポリプロピ
レンからなる絶縁体6が配置されている。封口板7は、
アルミニウム製で円板状をしていて、その中央部に薄肉
部7aを設け、かつ上記薄肉部7aの周囲に電池内圧を
防爆弁9に作用させるための圧力導入口7bとしての孔
が設けられている。そして、この薄肉部7aの上面に防
爆弁9の突出部9aが溶接され、溶接部分11を構成し
ている。なお、上記の封口板7に設けた薄肉部7aや防
爆弁9の突出部9aなどは、図面上での理解がしやすい
ように、切断面のみを図示しており、切断面後方の輪郭
は図示を省略している。また、封口板7の薄肉部7aと
防爆弁9の突出部9aの溶接部分11も、図面上での理
解が容易なように、実際よりは誇張した状態に図示して
いる。
【0027】端子板8は、圧延鋼製で表面にニッケルメ
ッキが施され、周縁部が鍔状になった帽子状をしてお
り、この端子板8にはガス排出口8aが設けられてい
る。防爆弁9は、アルミニウム製で円板状をしており、
その中央部には発電要素側(図1では、下側)に先端部
を有する突出部9aが設けられ、かつ薄肉部9bが設け
られ、上記突出部9aの下面が、前記したように、封口
板7の薄肉部7aの上面に溶接され、溶接部分11を構
成している。絶縁パッキング10は、ポリプロピレン製
で環状をしており、封口板7の周縁部の上部に配置さ
れ、その上部に防爆弁9が配置していて、封口板7と防
爆弁9とを絶縁するとともに、両者の間から電解液が漏
れないように両者の間隙を封止している。環状ガスケッ
ト12はポリプロピレン製で、リード体13はアルミニ
ウム製で、前記封口板7と正極1とを接続し、渦巻状電
極体の上部には絶縁体14が配置され、負極2と電池ケ
ース5の底部とはニッケル製のリード体15で接続され
ている。
【0028】この電池においては、封口板7の薄肉部7
aと防爆弁9の突出部9aとが溶接部分11で接触し、
防爆弁9の周縁部と端子板8の周縁部とが接触し、正極
1と封口板7とは正極側のリード体13で接続されてい
るので、通常の状態では、正極1と端子板8とはリード
体13、封口板7、防爆弁9およびそれらの溶接部分1
1によって電気的接続が得られ、電路として正常に機能
する。
【0029】そして、電池が高温にさらされるなど、電
池に異常事態が起こり、電池内部にガスが発生して電池
の内圧が上昇した場合には、その内圧上昇により、防爆
弁9の中央部が内圧方向(図1では、上側の方向)に変
形し、それに伴って溶接部分11で一体化されている薄
肉部7aに剪断力が働いて該薄肉部7aとの溶接部分1
1が剥離した後、この防爆弁9に設けられている薄肉部
9aが開裂してガスを端子板8のガス排出口8aから電
池外部に排出させて電池の破裂を防止することができる
ように設計されている。
【0030】比較例1 正極活物質としてLiMnNiO4 に代えてLiCoO
2 を用いた以外は、実施例1と同様に非水電解液二次電
池を作製した。
【0031】比較例2 負極活物質としてSiOに代えて黒鉛〔ロンザKS−6
(商品名)〕を用い、予備充電を行わなかった以外は、
実施例1と同様に非水電解液二次電池を作製した。
【0032】比較例3 正極活物質としてLiMnO4 に代えてLiCoO2
用い、かつ負極活物質としてSiOに代えて黒鉛〔ロン
ザKS−6(商品名)〕を用いた以外は、実施例1と同
様に非水電解液二次電池を作製した。
【0033】上記実施例1および比較例1〜3の電池に
ついて充放電試験を行い、その放電平均電位を調べ、容
量を求めた。その結果を表1に示す。ただし、実施例
1、比較例1および比較例3の電池は充放電試験を4.
25〜2.75Vの範囲で行い、比較例2の電池は、作
動電圧が高いため、充放電試験を5.0〜3.0Vの範
囲で行った。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示すように、実施例1の電池は、従
来のリチウムイオン二次電池に相当する比較例3の電池
と同様に放電平均電位が3.6Vであって、従来のリチ
ウムイオン二次電池と互換性を有し、かつ、比較例1〜
3の電池に比べて、容量が大きく、高容量であった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、従来
の3.6V級リチウムイオン二次電池と互換性を有し、
かつ高容量の非水電解液二次電池を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水電解液二次電池の一例を模式的に
示す断面図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 電解液

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.2Cでの放電平均電位が金属リチウ
    ム基準で0.3〜1.5Vである金属または化合物を活
    物質とする負極、0.2Cでの放電平均電位が金属リチ
    ウム基準で4.10〜5.20Vであるリチウム複合酸
    化物を活物質とする正極および非水電解液を有すること
    を特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 負極の活物質が、Si、Ge、Sn、P
    b、ZnおよびTiよりなる群から選ばれる少なくとも
    一つの元素を5原子%以上含む金属または化合物である
    請求項1記載の非水電解液二次電池。
  3. 【請求項3】 正極の活物質が、LiMn2 4 のMn
    をCr、Fe、Ni、CuおよびAlよりなる群から選
    ばれる少なくとも一つの元素で20原子%以上置換した
    ものである請求項1記載の非水電解液二次電池。
  4. 【請求項4】 非水電解液中に含フッ素エーテルを20
    体積%以上含有する請求項1〜3のいずれかに記載の非
    水電解液二次電池。
  5. 【請求項5】 非水電解液中にリン酸トリエステルを1
    0体積%以上含有する請求項1〜4のいずれかに記載の
    非水電解液二次電池。
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