JP2001210130A - 面光源装置 - Google Patents

面光源装置

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JP2001210130A
JP2001210130A JP2000017924A JP2000017924A JP2001210130A JP 2001210130 A JP2001210130 A JP 2001210130A JP 2000017924 A JP2000017924 A JP 2000017924A JP 2000017924 A JP2000017924 A JP 2000017924A JP 2001210130 A JP2001210130 A JP 2001210130A
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fluorescent tube
heat
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source device
surface light
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Tomoya Yano
友哉 谷野
Hirotaka Ito
寛隆 伊藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光量損失を抑え、光源として使用される蛍光
管の管内温度を発光効率に関する最適温度に制御するよ
うにした、面光源装置を提供すること。 【解決手段】 水平に配設された棒状の蛍光管11と、
この蛍光管の一側及び上下を包囲する反射部材12と、
この蛍光管の他側に沿って配設された透明材料から成る
導光板13と、蛍光管,反射部材及び導光板全体を包囲
する放熱手段17と、を含んでいる、面光源装置10で
あって、上記蛍光管の両端の電極部分11aと放熱手段
とを熱的に接続する第一の熱伝導部材18と、上記反射
部材の内側にて上記蛍光管を包囲すると共に、上記第一
の熱伝導部材と熱的に接続された透光性の第二の熱伝導
部材19と、上記蛍光管の両端の第一の熱伝導部材の間
で反射部材の外側に設けられた空気層12bとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶ディス
プレイ装置のバック照明等のために使用される面光源装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような面光源装置として、蛍
光管を使用した面光源装置が広く採用されている。この
ような面光源装置は、水平に配設された蛍光管と、この
蛍光管に沿って配設された透明材料から成る導光板と、
導光板の下方に配設された反射部材と、を含んでおり、
蛍光管から出射した光が導光板を介して、そして反射部
材により反射されて、導光板の上方に出射して、例えば
液晶ディスプレイ装置をバック照明するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
面光源装置においては、高輝度化を図るためには、蛍光
管の駆動電流を増大させる必要があるが、駆動電流を増
大させると蛍光管からの発熱も増大してしまう。一般
に、蛍光管は、駆動電力に対して可視光として取り出す
ことができる発光効率は、約15%程度であって、残り
の約85%は熱損失になることが知られている。そし
て、この熱損失のうち、両端の電極近傍における熱損失
は、約30乃至40%程度である。
【0004】ここで、蛍光管の発光効率は、温度に依存
する。これは、蛍光管内の水銀蒸気圧に対して効率の点
から最適点を有するためである。そして、蛍光管の発光
効率に対する最適温度は、蛍光管の直径,ガス圧及び管
電流に依存するが、一般的には40乃至65℃程度であ
る。そこで、低温環境下で点灯の際の駆動特性を向上さ
せるため、蛍光管を二重にした二重管構造が提案されて
いる。しかし、蛍光管を二重管とすると、蛍光面からの
光が通過する屈折界面が増加して、面光源,特に液晶の
光源としては光量損失が増大する欠点がある。また、高
輝度化のために蛍光管の駆動電力を増大させると、蛍光
管の発熱が増大して、管内温度が上述した最適温度より
高くなって、発光効率が低下してしまうことがある。さ
らに、蛍光管の発熱は主として電極近傍で発生するた
め、場合によっては、両端の電極近傍では、管内温度が
最適温度より高く、管中央付近では、管内温度が最適温
度より低くなることもある。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、光量損失を抑
え、光源として使用される蛍光管の管内温度を発光効率
に関する最適温度に制御するようにした、面光源装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、水平に配設された棒状の蛍光管と、この
蛍光管の一側及び上下を包囲する反射部材と、この蛍光
管の他側に配設された透明材料から成る導光板と、蛍光
管,反射部材及び導光板よりも外側に配置される放熱手
段とを含んでいる、面光源装置であって、上記蛍光管の
両端の電極部分と放熱手段とをそれぞれ熱的に接続する
第一の熱伝導部材と、上記反射部材の内側にて上記蛍光
管を包囲すると共に、上記第一の熱伝導部材と熱的に接
続された透光性の第二の熱伝導部材と、上記蛍光管の両
端の各第一の熱伝導部材の間で反射部材の外側に設けら
れた空気層とを含んでいる、面光源装置により、達成さ
れる。
【0007】請求項1の構成によれば、蛍光管の中央付
近で発生した熱は、第二の熱伝導部材を通って、第一の
熱伝導部材に伝導すると共に、蛍光管の両端の電極近傍
で発生した熱は、第一の熱伝導部材に伝導する。そし
て、これらの熱は、第一の熱伝導部材から面光源装置の
放熱手段に伝導する。従って、蛍光管の中央付近及び電
極付近からの熱は、それぞれ第一の熱伝導部材及び第二
の熱伝導部材を介して放熱手段に伝導し、さらに外部に
放射される。さらに、反射部材の外側に設けられた空気
層により、保温,放熱の調整がなされる。これにより、
蛍光管全体が、蛍光管の発光効率に関して最適な温度ま
で冷却されることになる。
【0008】上記目的は、請求項4の発明によれば、水
平に配設された棒状の蛍光管と、この蛍光管の一側及び
上下を包囲する反射部材と、この蛍光管の他側に配設さ
れた透明材料から成る導光板と、蛍光管,反射部材及び
導光板よりも外側に配置される放熱手段とを含んでい
る、面光源装置であって、上記蛍光管の両端の電極部分
に熱的に接続する第一の熱伝導部材と、上記反射部材の
内側にて上記蛍光管を包囲すると共に、上記第一の熱伝
導部材と熱的に接続された透光性の第二の熱伝導部材
と、上記蛍光管の両端の第一の熱伝導部材の間で反射部
材の外側に沿って設けられた熱均一化手段とを含んでお
り、上記熱均一化手段の少なくとも一端が、第一の熱伝
導部材と熱的に接続されている、面光源装置により、達
成される。
【0009】請求項4の構成によれば、蛍光管の両端の
電極近傍で発生した熱は、第一の熱伝導部材及び熱均一
化手段に伝導する。これにより、蛍光管の両端の電極近
傍が放熱されることにより、蛍光管の両端の電極近傍
が、蛍光管の発光効率に関して最適温度まで冷却され
る。そして、熱均一化手段に伝導した熱は、さらにこの
熱均一化手段から第二の熱伝導部材を介して蛍光管の中
央付近に伝導する。これにより、蛍光管の中央付近が加
熱されることにより、蛍光管の中央付近が、蛍光管の発
光効率に関して最適な温度まで加熱される。
【0010】これにより、蛍光管の中央付近が最適温度
より低い場合に、蛍光管の電極近傍の熱が第一の熱伝導
部材を介して熱均一化手段に伝導することにより、蛍光
管の電極近傍が最適温度まで冷却されると共に、蛍光管
の電極近傍からの熱が熱均一化手段を介して蛍光管の中
央付近に伝導して、蛍光管の中央付近が最適温度まで加
熱される。従って、蛍光管全体が蛍光管の発光効率に関
して最適な温度に保持されることになる。
【0011】このようにして、請求項1または4の構成
によれば、面光源装置の光源として使用される蛍光管全
体が、発光効率に関して最適温度に冷却または加熱され
るので、同じ発光光量を得るためには、駆動電力が少な
くて済むと共に、同じ駆動電力で蛍光管を駆動する場合
には、蛍光管の発光強度がより高められることにより、
容易に高輝度化に対応することができる。
【0012】請求項2の構成によれば、上記蛍光管が、
一端で固定支持されていると共に、他端にて長手方向に
移動可能に支持されている場合には、蛍光管が発熱によ
る温度変化に伴って長手方向の長さが伸縮する際、反射
部材,導光板や放熱手段との熱膨張率の差による歪が吸
収される。
【0013】請求項3の構成によれば、上記反射部材の
外周が、熱伝導性の高い部材により被覆されている場合
には、蛍光管から受ける熱を受けて温度上昇する反射部
材がこの部材による熱伝導によって放熱されるので、蛍
光管全体がより一層容易に最適温度に保持されることに
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図6を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0015】図1及び図2は、本発明による面光源装置
の第一の実施形態の構成を示している。図1及び図2に
おいて、面光源装置10は、水平に配設された蛍光管1
1と、この蛍光管11の一側(図1にて左側)及び上下
を包囲する反射部材としてのリフレクタ12と、この蛍
光管11の他側(図1にて右側)に配設された導光板1
3と、導光板13の下方に配設された反射シート14
と、導光板13の上面に配設されたレンズシート15
と、レンズシート15の上方に配設されたバック照明す
べきパネル16と、これら全体を下方から包囲する放熱
手段としての外部シャーシ17と、さらに蛍光管11の
両端の電極部11aと外部シャーシ14の内面とを熱的
に接続する第一の熱伝導部材18と、リフレクタ12の
内側で蛍光管11を包囲する第二の熱伝導部材19とを
含んでいる。
【0016】上記蛍光管11は、公知の構成の棒状の蛍
光管であって、内周面に蛍光体被膜を備えた直管状のガ
ラス管内に水銀蒸気を封入し、両端の内部に放電電極を
備えることにより構成されている。そして、この放電電
極は、蛍光管11の両端の電極端子11bからリード線
11cを介して図示しない駆動回路に接続される。ここ
で、蛍光管11は、一端(図示の場合、上端)が、後述
する外部シャーシ17に対してガイド11dにより固定
保持されていると共に、他端が外部シャーシ17に対し
て長手方向(図1にてX方向)に移動できるようにガイ
ド11eにより支持されている。
【0017】上記リフレクタ12は、例えば厚さ0.2
mmの薄板材から形成されており、少なくともその内側
の表面が白色または反射性被膜または塗膜を有してい
る。
【0018】上記導光板13は、例えば無色透明なアク
リル系樹脂板から構成されており、その側面13aが光
導入面として、上記蛍光管11に対向していると共に、
図2の上面が光放射面として作用する。ここで、導光板
13は、図示の場合、側面13aから反対側に向かって
徐々に薄くなるように断面が楔状になるように、底面が
斜めに形成されているが、これに限らず、例えば平行平
板として形成されていてもよい。
【0019】上記反射シート14は、例えばリフレクタ
12の内面と同様に、白色または反射性被膜または塗膜
を有しており、導光板13の底面から下方に出射する光
を再び導光板13内に反射させるものである。
【0020】上記レンズシート15は、その導光板13
に対向する下面に微細なレンズを有するように形成され
ており、各レンズが、導光板13から斜め方向に出射す
る光を上方に屈折するようになっている。
【0021】上記パネル16は、例えば公知の構成のド
ットマトリックス式の液晶ディスプレイパネルであっ
て、適宜の駆動制御によって、所望の文字,図柄等の各
種表示を行なうように構成されている。
【0022】上記外部シャーシ17は、上方が開放した
筐体として、例えばアルミニウム板から構成されてお
り、底面が、導光板13の底面に対応して斜めに形成さ
れていると共に、その上縁に沿って、上記パネル16の
周縁部を覆うように、ベゼル17aが取り付けられるよ
うになっている。
【0023】上記第一の熱伝導部材18は、例えばシリ
コンゴムから構成されており、図1に示すように、蛍光
管11の両端の電極部11aと外部シャーシ17の内面
との間に備えられている。そして、第一の熱伝導部材1
8は、上記電極部11aの電極端子11bと外部シャー
シ17の内面に当接することにより、これらを熱的に接
続している。
【0024】上記第二の熱伝導部材19は、例えば無色
透明なゲル状の熱導電材料、例えばシリコンゲルから構
成されており、リフレクタ12内に充填されることによ
り、蛍光管11を完全に覆うようになっている。これに
より、第二の熱伝導部材19は、蛍光管11とリフレク
タ12とを光学的及び熱的に接続している。さらに、第
二の熱伝導部材19は、上記導光板13を構成する材料
と同じ屈折率を有していることが望ましい。
【0025】さらに、上記リフレクタ12は、その導光
板13と反対側にて、外部シャーシ17の内面から、ス
ペーサ12aにより隔置されることにより、リフレクタ
12と外部シャーシ17との間に空気層12bが形成さ
れている。
【0026】本実施形態による面光源装置10は、以上
のように構成されており、図示しない駆動回路からリー
ド線11c及び電極端子11bを介して、蛍光管11に
駆動電力が供給されることにより、放電電極間で放電が
行なわれることにより、ガラス管内の蛍光体被膜が発光
する。これにより、蛍光管11から光が出射し、第二の
熱伝導部材19を介して、直接にあるいはリフレクタ1
2の内面で反射されて、導光板13内に入射する。その
際、第二の熱伝導部材19と導光板13の屈折率が同じ
であることにより、第二の熱伝導部材19から導光板1
3に入射する光は、反射することなく、直進して導光板
13内に入射することにより、光損失が低減される。
【0027】その後、導光板13内に入射した光は、一
部が直接に導光板13の上面から出射し、また他の一部
が導光板13の底面から下方に出射して反射シート14
で反射されて再び導光板13内に入射して導光板13の
上面から出射し、レンズシート15により屈折された
後、パネル16を下方からバック照明する。これによ
り、パネル16の各種表示がバック照明により浮き上が
って視認されることになる。
【0028】この場合、蛍光管11は、管内温度が管中
央部及び両端部にて、発光効率に関して最適温度より高
くなっており、管中央部からの熱は、リフレクタ12内
の第二の熱伝導部材19を介して、蛍光管11の両端に
接する第一の熱伝導部材18に伝導する。これによっ
て、蛍光管11の中央付近の熱が放熱されることにな
る。また、蛍光管11の両端の電極部11aからの熱
は、直接に第一の熱伝導部材18に伝導する。これによ
って、蛍光管11の両端の電極部11aが放熱されるこ
とになる。
【0029】このようにして蛍光管11の管中央部から
第二の熱伝導部材19を介して第一の熱伝導部材18に
伝導され、また蛍光管11の両端の電極部11aから直
接に第一の熱伝導部材18に伝導された熱は、当該第一
の熱伝導部材18を介して、外部シャーシ17に伝導す
る。さらに、蛍光管11からの熱は、その背面側にて、
第一の熱伝導部材18及びリフレクタ12を介して、空
気層12bに伝えられる。この空気層12bの機能は後
述する。従って、蛍光管11の管中央付近及び両端の電
極部11aが上述した放熱によって、蛍光管11の発光
効率に関して最適温度まで冷却されることになる。
【0030】ここで、第一の熱伝導部材18及び第二の
熱伝導部材19そして他の構成要素、即ち蛍光管11,
リフレクタ12,外部シャーシ17等に関して適宜の熱
伝導率を有する材料を選定することによって、蛍光管1
1全体を上記最適温度に保持することが可能になる。以
下、具体的な蛍光管11の冷却温度の計算によるシミュ
レーションモデルを示す。蛍光管11のガラス管の外径
を1.8mm,内径を1.4mm,有効長を310m
m,熱伝導率を0.76W/mとし、リフレクタ12と
して熱伝導率0.2W/mである三井化学のシルバーリ
フレクタを使用し、外部シャーシ17の厚さを1mm,
熱伝導率を200W/mとし、第一の熱伝導部材18と
して熱伝導率1.5W/mである信越化学の放熱性RT
VゴムKE1223を使用し、さらに第二の熱伝導部材
19として熱伝導率0.15W/mである信越化学のシ
リコーンゲルKE1052を使用すると共に、対流がな
い場合の空気の熱伝導率を0.024W/mとする。
【0031】ここで、図3に示すように、蛍光管20の
周りに同心状に、順次にそれぞれ円筒状の第二の熱伝導
部材21,リフレクタ22,空気層23及び外部シャー
シ24を配置した単純なモデルにより、第二の熱伝導部
材19の効果を検証する。この場合、蛍光管11の内部
に一様な熱源が分布していると仮定して、最外部表面か
ら大気中に放熱する場合を考え、熱伝達係数を15W/
m2 Kとする。そして、蛍光管11の駆動電力を4.5
Wとし、そのうちの40%が蛍光管11の長さ方向の8
0%の範囲で熱に変換するものとして、シミュレーショ
ンを行なった。
【0032】その結果、蛍光管11単体の場合には、蛍
光管11の管内温度、即ちガラス管の内壁の温度は10
9℃となり、また図3に示したモデルで第二の熱伝導部
材21が無い場合の管内温度は97℃となったのに対し
て、図3に示したモデルでは、管内温度は68℃とな
り、蛍光管11の発光効率に関して最適温度となり、第
二の熱伝導部材21の効果が検証された。これにより、
蛍光管11に供給される管電流と発光効率との関係は、
図4のグラフにて点線Aで示すようになる。
【0033】尚、実際の面光源装置10にて、室温,無
風状態の環境で、実測したところ、リフレクタ12の温
度は、蛍光管11の中央付近にて60℃,電極近傍で5
5℃であった。従って、蛍光管11の管内温度は約10
0℃程度であると予想される。これに対して、蛍光管1
1の電極近傍の第一の熱伝導部材18を除去した場合の
電極近傍の管内温度は150℃程度であると予想され
る。
【0034】さらに、上記空気層12bは、断熱層もし
くは対流による放熱層として機能する。すなわち、空気
層12bは、約1mm程度の幅では対流が発生しにくい
ため、断熱層として作用すると考えられる。従って、空
気層12bの幅を狭くすると、蛍光管11の中央付近の
管内温度が上昇し、また広くすると、対流による放熱効
果で、管内温度が低下する。これにより、空気層12b
の幅を適宜に調整することによっても、蛍光管11の中
央付近の管内温度を制御することができる。尚、空気層
12b内に、適宜の熱伝導率を有する材料を充填するよ
うにしてもよい。これにより、より一層正確に管内温度
の制御を行なうことが可能になる。
【0035】図5及び図6は、本発明による面光源装置
の第二の実施形態の構成を示している。図5及び図6に
おいて、面光源装置20が図1及び図2に示した面光源
装置10と共通する構成には同一符号を付して重複する
説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。面光源
装置20においては、第一の熱伝導部材18が蛍光管1
1の両端の電極近傍のみに熱的に接続されていて、外部
シャーシ17の内面には熱的に接続されておらず、さら
にリフレクタ12の導光板13とは反対側の面に沿っ
て、熱均一化手段としてのヒートパイプ21が設けられ
ている。ここで、熱均一化手段とは、蛍光管の長さ方向
に沿って温度を移動させ、管全体としてその温度を均一
化するための手段であって、ヒートパイプ以外の手段を
採用してもよい。
【0036】このヒートパイプ21は、例えば、アルミ
ニウム,銅等の密閉容器内に少量の液体(作動液)を真
空封入し、内壁に毛細管構造を備えることにより構成さ
れており、ヒートパイプの一部が加熱されると、加熱さ
れた部分で作動液が蒸発すると共に、蒸発潜熱を吸収
し、蒸気が低温部に移動して、低温部で凝縮して、蒸発
潜熱を放出し、さらに凝縮した液体が毛細管現象により
加熱部に還流されるという一連の相変化が連続的に発生
することにより、熱が迅速に移動するように構成されて
いる。そして、このヒートパイプ21は、ほぼ全長に亘
ってリフレクタ12に熱的に接続されていると共に、両
端が、第一の熱伝導部材18に対して熱的に接続されて
いる。
【0037】このような構成の面光源装置20によれ
ば、蛍光管11の両端の電極近傍で発生した熱は、第一
の熱伝導部材18を介してヒートパイプ21の両端に伝
導する。これにより、蛍光管11の両端の電極近傍が放
熱されることにより、蛍光管11の両端の電極近傍が、
蛍光管の発光効率に関して最適温度まで冷却される。こ
れに対して、ヒートパイプ21に伝導した熱は、さらに
このヒートパイプ21からリフレクタ12に伝導し、さ
らに第二の熱伝導部材19を介して蛍光管の中央付近に
伝導する。これにより、蛍光管11の中央付近が加熱さ
れることにより、蛍光管11の中央付近が、蛍光管の発
光効率に関して最適な温度まで加熱される。
【0038】これにより、蛍光管11の中央付近が最適
温度より低い場合に、蛍光管11の電極近傍の熱が第一
の熱伝導部材18からヒートパイプ21に伝導すること
により、蛍光管11の電極近傍が最適温度まで冷却され
ると共に、蛍光管11の電極近傍からの熱がヒートパイ
プ21,リフレクタ12,第二の熱伝導部材19を介し
て蛍光管11の中央付近に伝導して、蛍光管11の中央
付近が最適温度まで加熱される。従って、蛍光管11全
体が蛍光管の発光効率に関して最適な温度に保持される
ことになる。
【0039】ここで、図1及び図2に示した面光源装置
10の場合と同様に以下に実測結果を示す。ヒートパイ
プ21として、古河電工のμヒートパイプの外径2×
3.7mmのものを使用して、蛍光管11の駆動電力を
3Wとして、面光源装置20にて実測したところ、リフ
レクタ12の温度は、蛍光管11の中央付近にて60
℃,電極近傍で65℃であった。ヒートパイプ21によ
って蛍光管11の管中央付近を加熱しない場合には、蛍
光管11に供給される管電流と発光効率との関係は、図
4のグラフにて実線Bで示すようになっているが、ヒー
トパイプ21による管中央付近の加熱によって、蛍光管
11全体が最適温度に保持されることにより、図4のグ
ラフにて点線Aで示す関係が得られ、発光効率が向上さ
れることになる。特に、第二の実施形態の面光源装置2
0では、図4のCに示す電流の低い状態における発光効
率を向上させることができる。そして、この場合も、同
様に空気層12bの幅を適宜に調整することによって、
蛍光管11の中央付近の管内温度を制御することができ
る。
【0040】尚、上述した各実施形態においては、面光
源装置10,20の各構成要素11,12,17,1
8,19の熱伝導条件が前述したように選定されている
が、これに限らず、他の熱伝導条件を有していてもよ
く、総合的に蛍光管11全体が最適温度に保持されるよ
うに、適宜に選定されていればよい。また、上述した実
施形態においては、パネル16として液晶ディスプレイ
パネルが使用されているが、これに限らず、他のバック
照明されるべき各種表示パネルであってもよい。さら
に、上述した実施形態においては、熱均一化手段として
ヒートパイプ21臥しようされているが、これに限ら
ず、他の構成の熱均一化手段が使用されてもよいことは
明らかである。そして、上述の各実施形態の個別の構成
要素は、任意に組み合わせることや省略することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
量損失を抑え、光源として使用される蛍光管の管内温度
を発光効率に関する最適温度に制御するようにした、面
光源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面光源装置の第一の実施形態を示
す平面図である。
【図2】図1の面光源装置の拡大断面図である。
【図3】図1の面光源装置における蛍光管付近の拡大断
面図である。
【図4】図1の面光源装置による出力特性を示すグラフ
である。
【図5】本発明による面光源装置の第二の実施形態を示
す平面図である。
【図6】図5の面光源装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
10,20・・・面光源装置、11・・・蛍光管、11
a・・・電極部、11b・・・電極端子、11c・・・
リード線、11d,11e・・・ガイド、12・・・リ
フレクタ、12a・・・スペーサ、12b・・・空気
層、13・・・導光板、14・・・反射シート、15・
・・レンズシート、16・・・パネル、17・・・外部
シャーシ、18・・・第一の熱伝導部材、19・・・第
二の熱伝導部材、21・・・ヒートパイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 103:00 G02F 1/1335 530 Fターム(参考) 2H038 AA52 AA55 2H091 FA23Z FA32Z FA42Z FB02 FC17 FD06 LA04 LA18 5G435 AA12 BB12 EE27 FF03 FF08 GG24 GG25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に配設された棒状の蛍光管と、この
    蛍光管の一側及び上下を包囲する反射部材と、この蛍光
    管の他側に配設された透明材料から成る導光板と、蛍光
    管,反射部材及び導光板よりも外側に配置される放熱手
    段とを含んでいる、面光源装置であって、 上記蛍光管の両端の電極部分と放熱手段とをそれぞれ熱
    的に接続する第一の熱伝導部材と、 上記反射部材の内側にて上記蛍光管を包囲すると共に、
    上記第一の熱伝導部材と熱的に接続された透光性の第二
    の熱伝導部材と、 上記蛍光管の両端の各第一の熱伝導部材の間で反射部材
    の外側に設けられた空気層とを含んでいることを特徴と
    する、面光源装置。
  2. 【請求項2】 上記蛍光管が、一端で固定支持されてい
    ると共に、他端にて長手方向に移動可能に支持されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 【請求項3】 上記反射部材の外周が、熱伝導性の高い
    部材により被覆されていることを特徴とする、請求項1
    に記載の面光源装置。
  4. 【請求項4】 水平に配設された棒状の蛍光管と、この
    蛍光管の一側及び上下を包囲する反射部材と、この蛍光
    管の他側に配設された透明材料から成る導光板と、蛍光
    管,反射部材及び導光板よりも外側に配置される放熱手
    段とを含んでいる、面光源装置であって、 上記蛍光管の両端の電極部分に熱的に接続する第一の熱
    伝導部材と、 上記反射部材の内側にて上記蛍光管を包囲すると共に、
    上記第一の熱伝導部材と熱的に接続された透光性の第二
    の熱伝導部材と、 上記蛍光管の両端の第一の熱伝導部材の間で反射部材の
    外側に沿って設けられた熱均一化手段とを含んでおり、 上記熱均一化手段の少なくとも一端が、第一の熱伝導部
    材と熱的に接続されていることを特徴とする、面光源装
    置。
  5. 【請求項5】 上記蛍光管が、一端で固定支持されてい
    ると共に、他端にて長手方向に移動可能に支持されてい
    ることを特徴とする、請求項4に記載の面光源装置。
  6. 【請求項6】 上記反射部材の外周が、熱伝導性の高い
    部材により被覆されていることを特徴とする、請求項4
    に記載の面光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1328619C (zh) * 2003-10-27 2007-07-25 Lg.菲利浦Lcd株式会社 包括背光单元的液晶显示器件
KR101094783B1 (ko) 2003-10-27 2011-12-16 엘지디스플레이 주식회사 열전기 발생장치를 이용한 액정표시장치

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