JP2001210044A - ディスクカートリッジならびにディスク収容体 - Google Patents

ディスクカートリッジならびにディスク収容体

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JP2001210044A
JP2001210044A JP2000014602A JP2000014602A JP2001210044A JP 2001210044 A JP2001210044 A JP 2001210044A JP 2000014602 A JP2000014602 A JP 2000014602A JP 2000014602 A JP2000014602 A JP 2000014602A JP 2001210044 A JP2001210044 A JP 2001210044A
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shutter
locking claw
disk
cartridge
guide groove
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Minoru Fujita
稔 藤田
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタの摺動姿勢が安定しており、シャッ
タの移動がスムーズなディスクカートリッジを提供す
る。 【解決手段】 上ケース1aと下ケース1bのヘッド挿
入口4,5の前方に、ほぼ直線状に延びたシャッタガイ
ド溝35が形成され、シャッタ3のカートリッジケース
1の前端面と対向する部分の内面に、シャッタ摺動方向
のほぼ同一直線上に所定の間隔をおいて少なくとも2つ
の第1係止爪支持部32aと第2係止爪支持部32bが
突設され、第1係止爪支持部32aの先端部に上ケース
側のシャッタガイド溝35aに向けて突出した第1係止
爪33aが形成され、第2係止爪支持部32bの先端部
に下ケース側のシャッタガイド溝35bに向けて突出し
た第2係止爪33bが形成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクや磁
気ディスクなどの記録ディスクを回転可能に収納するデ
ィスクカートリッジならびにディスク収容体に係り、特
にヘッド挿入口が形成されたカートリッジケースと、そ
のヘッド挿入口を開閉するようにカートリッジケースに
摺動可能に支持されたシャッタと、そのシャッタをヘッ
ド挿入口閉塞位置に弾性付勢するコイルバネとを備えた
ディスクカートリッジならびにディスク収容体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】記録ディスクと、その記録ディスクを回
転可能に収納して所定の位置にヘッド挿入口が形成され
たカートリッジケースと、前記ヘッド挿入口を開閉する
ようにカートリッジケースに摺動可能に支持されたシャ
ッタと、そのシャッタをヘッド挿入口の閉塞位置に弾性
付勢するコイルバネとを備えた光ディスクカートリッジ
あるいは磁気ディスクカートリッジは一般に知られてい
る。
【0003】このディスクカートリッジは、未使用時に
は前記コイルバネの弾性付勢力によりカートリッジケー
スのヘッド挿入口がシャッタで塞がれ、ヘッド挿入口か
らの塵埃類の侵入を阻止している。そしてディスクカー
トリッジを記録再生装置に挿入すると、記録再生装置内
に設けられているシャッタ開き部材により前記コイルバ
ネの弾性付勢力に抗してシャッタが摺動して、ヘッド挿
入口が開かれ、情報の記録、再生がなされる。ディスク
カートリッジを記録再生装置から取り出すと、コイルバ
ネの復元力によりシャッタが元の位置に押し戻され、ヘ
ッド挿入口が閉塞される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のディス
クカートリッジは、シャッタの摺動姿勢が必ずしも安定
しておらず、カートリッジケースのシャッタガイド溝に
対してシャッタが若干斜めになって摺動することがあ
り、そのためシャッタの移動がスムーズでないなどの問
題があった。
【0005】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、シャッタの摺動姿勢が安定しており、シャ
ッタの移動がスムーズなディスクカートリッジならびに
ディスク収容体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の手段は、例えば光ディスクなどの記
録ディスクと、上ケースと下ケースの重合体からなり、
内側に前記記録ディスクを回転可能に収納し、所定の位
置にヘッド挿入口が形成されたカートリッジケースと、
前記ヘッド挿入口を開閉するようにカートリッジケース
に摺動可能に支持されたシャッタと、そのシャッタをヘ
ッド挿入口の閉塞位置に弾性付勢する例えばコイルバネ
などのバネ部材とを備えたディスクカートリッジを対象
とするものてである。
【0007】そして前記上ケースと下ケースのヘッド挿
入口の前方に、ほぼ直線状に延びたシャッタガイド溝が
形成され、前記シャッタのカートリッジケースの前端面
と対向する部分の内面に、シャッタ摺動方向のほぼ同一
直線上に所定の間隔をおいて少なくとも2つの第1係止
爪支持部と第2係止爪支持部が突設され、その第1係止
爪支持部の先端部に前記上ケース側のシャッタガイド溝
に向けて突出した第1係止爪が形成され、前記第2係止
爪支持部の先端部に前記下ケース側のシャッタガイド溝
に向けて突出した第2係止爪が形成され、前記第1係止
爪と第2係止爪は互いに反対方向に突出しており、前記
第1係止爪が上ケース側のシャッタガイド溝と摺動可能
に係合し、前記第2係止爪が下ケース側のシャッタガイ
ド溝と摺動可能に係合したことを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の第2の手段は、前記第1の手段に
おいて、前記シャッタガイド溝が前記ヘッド挿入口の左
右両側に延びて、前記第1係止爪の端部に第1バネ掛け
部が、前記第2係止爪の端部に第2バネ掛け部がそれぞ
れ形成され、前記第1バネ掛け部にシャッタの一方の端
部側に配置されたバネ部材のシャッタ係止部が係止さ
れ、前記第2バネ掛け部にシャッタの他方の端部側に配
置されたバネ部材のシャッタ係止部が係止されているこ
とを特徴とするものである。
【0009】本発明の第3の手段は、前記第1の手段に
おいて、前記カートリッジケースの前端面で前記シャッ
タの開いた位置に、前記第1係止爪が挿入される第1挿
入凹部と第2係止爪が挿入される第2挿入凹部が形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0010】本発明の第4の手段は、前記第1の手段に
おいて、前記シャツタの内面の係止爪の付近に外れ防止
部が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の第5の手段は、前記第4の手段に
おいて、前記外れ防止部が前記第1係止爪の両側と前記
第2係止爪の両側にそれぞれ設けられていることを特徴
とするものである。
【0012】本発明の第6の手段は、上ケースと下ケー
スの重合体からなり内側に例えば光ディスクなど記録デ
ィスクを回転可能に収納するディスク収納空間を有し、
所定の位置にヘッド挿入口が形成されたカートリッジケ
ースと、前記ヘッド挿入口を開閉するようにカートリッ
ジケースに摺動可能に支持されたシャッタと、そのシャ
ッタをヘッド挿入口の閉塞位置に弾性付勢する例えばコ
イルバネなどのバネ部材とを備えたディスク収容体を対
象とするものである。
【0013】そして前記上ケースと下ケースのヘッド挿
入口の前方に、ほぼ直線状に延びたシャッタガイド溝が
形成され、前記シャッタのカートリッジケースの前端面
と対向する部分の内面に、シャッタ摺動方向のほぼ同一
直線上に所定の間隔をおいて少なくとも2つの第1係止
爪支持部と第2係止爪支持部が突設され、その第1係止
爪支持部の先端部に前記上ケース側のシャッタガイド溝
に向けて突出した第1係止爪が形成され、前記第2係止
爪支持部の先端部に前記下ケース側のシャッタガイド溝
に向けて突出した第2係止爪が形成され、前記第1係止
爪と第2係止爪は互いに反対方向に突出しており、前記
第1係止爪が上ケース側のシャッタガイド溝と摺動可能
に係合し、前記第2係止爪が下ケース側のシャッタガイ
ド溝と摺動可能に係合したことを特徴とするものであ
る。
【0014】本発明の第7の手段は、前記第6の手段に
おいて、前記シャッタガイド溝が前記ヘッド挿入口の左
右両側に延びて、前記第1係止爪の端部に第1バネ掛け
部が、前記第2係止爪の端部に第2バネ掛け部がそれぞ
れ形成され、前記第1バネ掛け部にシャッタの一方の端
部側に配置されたバネ部材のシャッタ係止部が係止さ
れ、前記第2バネ掛け部にシャッタの他方の端部側に配
置されたバネ部材のシャッタ係止部が係止されているこ
とを特徴とするものである。
【0015】本発明の第8の手段は、前記第6の手段に
おいて、前記カートリッジケースの前端面で前記シャッ
タの開いた位置に、前記第1係止爪が挿入される第1挿
入凹部と第2係止爪が挿入される第2挿入凹部が形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0016】本発明の第9の手段は、前記第6の手段に
おいて、前記シャツタの内面の係止爪の付近に外れ防止
部が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】本発明の第10の手段は、前記第9の手段
において、前記外れ防止部が前記第1係止爪の両側と前
記第2係止爪の両側にそれぞれ設けられていることを特
徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図ととも
に説明する。図1は実施形態に係るディスクカートリッ
ジの分解斜視図、図2は上ケースの平面図、図3は上ケ
ースの底面図、図4は図3A−A線上の断面図、図5は
図4X部の拡大図、図6は下ケースの平面図、図7はコ
イルバネの拡大正面図、図8はディスクカートリッジの
先端側隅部の拡大平面図、図9は図8B−B線上の断面
図、図10は図8C−C線上の断面図、図11はコイル
バネの動きを説明するための拡大平面図、図12はディ
スクカートリッジの一部拡大正面図である。
【0019】図1に示すようにディスクカートリッジ
は、上ケース1aと下ケース1bとから構成されたカー
トリッジケース1と、その中に回転自在に収納された光
ディスクや磁気ディスクなどからなる記録ディスク2
と、カートリッジケース1にスライド可能に取り付けら
れたシャッタ3とから主に構成されている。
【0020】上ケース1aと下ケース1bは例えばAB
S樹脂などの合成樹脂の成形体からなり、上ケース1a
と下ケース1bを重ね合わせることにより、内側に記録
ディスク2を回転可能に収納するディスク収納空間が形
成される。
【0021】上ケース1aの略中央部に回転駆動軸挿入
口とヘッド挿入口が連なった開口4が、また下ケース1
bにも同様に開口5が形成されている。上ケース1aと
下ケース1bの開口5の両側に、シャッタ3のスライド
範囲を規制するために少し低くなった凹部6が形成され
ている。
【0022】開口4の前部にそれの左右端を結ぶ連結部
7が形成され、図4ならびに図5に示すように連結部7
の厚さt1は上ケース1aの厚さt2よりもかなり薄く
なっており、開口5の前部にも同様に連結部8が形成さ
れている。図3に示すように上ケース1aの内面で連結
部7の付根部付近に円形の嵌合凹部11,11が、また
図1ならびに図6に示すように下ケース1bの内面で連
結部8の付根部付近に円形のボス部12,12が、それ
ぞれ設けられている。上ケース1aと下ケース1bを重
ね合わせると、ボス部12,12の先端部が嵌合凹部1
1,11に嵌合して連結されるから、連結部7と連結部
8との重ね合せによる補強効果が十分に発揮される。開
口4の後部に凹部6側に向けて突出した舌片9が、開口
5の後部にも同様に舌片10が(図6参照)、それぞれ
設けられている。
【0023】シャッタ3は合成樹脂の成形体から構成さ
れ、図1に示すように側面形状がほぼコ字形をしてお
り、それの閉塞部14が凹部6上をスライドすることに
より開口4,5の左右両側方向に移動可能になってお
り、2個のコイルバネ13,13により開口4,5を閉
塞する方向に常に弾性付勢されている。シャッタ3をカ
ートリッジケース1に外付けすることにより、それの閉
塞部14の先端14a,14a(図1参照)が前記舌片
9,10の下側に入り込む。
【0024】コイルバネ13は図7に示すように、中間
に複数回巻かれたコイル部15を有し、一端にほぼL字
状に折り曲げられたケース係止部16が、他端にほぼL
字状に折り曲げられたシャッタ係止部17が設けられて
いる。コイルバネ13をディスクカートリッジ1内に組
み込む際には、前記ケース係止部16とシャッタ係止部
17のなす角度を若干狭めて、前記ケース係止部16を
カートリッジケース1の隅部に設けられたバネ掛け部1
8(図3,図6参照)に係止し、前記シャッタ係止部1
7をシャッタ3に設けられたバネ掛け部19(図8参
照)に係止する。図11の左側にコイルバネ13の状態
を示しており、実線はシャッタ3で開口4,5を閉塞し
ているときのコイルバネ13の状態、一点鎖線はシャッ
タ3の開き始めのときのコイルバネ13の状態、二点鎖
線はシャッタ3で開口4,5を完全に開いたときのコイ
ルバネ13の状態を、それぞれ示している。
【0025】シャッタ3で開口4,5を閉塞していると
きは、コイルバネ13のケース係止部16とシャッタ係
止部17は最も離れており、コイル部15はカートリッ
ジケース1(上ケース1a,下ケース1b)側に設けら
れた第1壁部20に弾接または接近している(図11参
照)。この第1壁部20はコイル部15が閉塞方向に過
度に移動するのを阻止する機能を有し、図1,図8に示
すように第1壁部20は、シャッタ3の摺動方向Yに対
してほぼ直交する方向に延びている。本実施形態では第
1壁部20をシャッタ3の摺動方向Yに対してほぼ直交
する方向に延ばしているが、第1壁部20を摺動方向Y
に対して若干傾斜する方向に延ばすことも可能である。
【0026】コイルバネ13の弾性に抗してシャッタ3
を開き始めると、コイル部15はカートリッジケース1
(上ケース1a,下ケース1b)側に設けられた第2壁
部21に沿って移動する。図8は、コイル部15が第1
壁部20から離れ、第2壁部21に当接して移動し始め
た状態を示している。第2壁部21は第1壁部20に対
して先端21a側が拡角になるように傾斜して設けら
れ、第1壁部20と第2壁部21によりコイル部15を
収容する収容凹部22が形成されている。シャッタ3で
開口4,5を閉塞しているとき、コイル部15は図11
に示されているように第1壁部20と第2壁部21の両
方に当接しているか、あるいは第1壁部20に当接して
第2壁部21から若干離れている。
【0027】シャッタ3を開くと図11に示すように、
ケース係止部16とシャッタ係止部17の間隔が徐々に
狭くなるとともに、コイル部15はほぼケース係止部1
6を中心にして矢印Zで示すように円弧状の軌跡を描き
ながら移動する。コイルバネ13の移動時の摺動抵抗を
軽減して、シャッタ3の移動を円滑にするため、カート
リッジケース1(上ケース1a,下ケース1b)の内面
に円弧状ならびに直線状に延びた複数本のリブ23が設
けられ、その上をコイルバネ13が摺動するようになっ
ている。
【0028】シャッタ3で開口4,5を完全に開いたと
き、コイル部15はカートリッジケース1(上ケース1
a,下ケース1b)に設けられた第3壁部24に当接
し、それ以上開き方向に過度に移動ことが阻止される。
図3や図6に示すように、第3壁部24は円弧状をした
リブ23の一端に連設されている。
【0029】カートリッジケース1内において第1壁部
20と第2壁部21と第3壁部24は一対になっている
が、本実施形態では上ケース1aと下ケース1bを重ね
合わせたとき、上ケース1aに設けられた第1壁部20
と第2壁部21と、下ケース1bに設けられた第3壁部
24で対を成し、下ケース1bに設けられた第1壁部2
0と第2壁部21と、上ケース1aに設けられた第3壁
部24で対を成すように構成されている。
【0030】本実施形態ではシャッタ3は開口4,5の
左右両側に移動可能になっているため、上ケース1aの
連結部7と下ケース1bの連結部8にそれぞれバネ端ス
トッパー部25,25が設けられている。そして図8の
状態からシャッタ3がさらにY1方向に移動すると、コ
イルバネ13のシャッタ係止部17がバネ端ストッパー
部25に当たってそれ以上にコイルバネ13が開くこと
がなく、コイルバネ13はシャッタ3から離れてバネ端
ストッパー部25とケース側バネ掛け部18の間で弾性
的に保持されている。シャッタ3が反対にY2方向に移
動して、シャッタ3に設けられているシャッタ側バネ掛
け部19がバネ端ストッパー部25の上を通過すると、
今までバネ端ストッパー部25に係止されていたシャッ
タ係止部17がシャッタ側バネ掛け部17に係止され
る。
【0031】図12はディスクカートリッジの一部拡大
正面図で、上ケース1aと下ケース1bを組み合わせる
ことにより、連結部7,8が重なり合わさってカートリ
ッジケース1(上ケース1a,下ケース1b)の平面よ
り一段低くなったブリッジ部26が形成される。ディス
クカートリッジを記録再生装置に装着した際、このブリ
ッジ部26上をヘッドが通過する。
【0032】同図に示すように2個のコイルバネ13の
シャッタ係止部17がそれぞれブリッジ部26の近傍に
配置されるが、両方のシャッタ係止部17ともその先端
がブリッジ部26の平面より突出しないようになってい
る。すなわち、ブリッジ部26の厚さt4よりもシャッ
タ係止部17の高さt3(図7参照)が低く設計されて
いる。
【0033】図1ならびに図7に示すように、コイルバ
ネ13のコイル部15とシャッタ係止部17の間のアー
ム部27はほぼ直線状に延びている。一方、上ケース1
aの連結部7でコイルバネ13のアーム部27と対向す
る角部にほぼ三角状に切り欠かれた切欠部28が、また
下ケース1bの連結部8にも同様に切欠部29が、それ
ぞれ形成されてコイルバネ13の動作を干渉しないよう
になっている。
【0034】次にシャッタ3の形状について説明する。
図13はシャッタ3の正面図、図14は図13D−D線
上の拡大断面図、図15は図13E−E線上で一部を切
断した平面図、図16は図15F部の拡大図、図17は
シャッタ3の側面図、図18は図17G部の拡大図であ
る。
【0035】シャッタ3は例えばABS樹脂などの合成
樹脂で一体に成形され、上ケース1aの開口4と下ケー
ス1bの開口5をそれぞれ塞ぐ2枚の閉塞部14,14
と、その閉塞部14,14の基端部どうしを連結する連
結板部30とから主に構成されている。
【0036】図1、図13ならびに図14に示すよう
に、連結板部30の外面ほぼ中央部にシャッタ3を左方
向あるいは右方向に開くために、記録再生装置のシャッ
タ開き部材が係合する凸部31が設けられている。
【0037】図15、図17ならびに図18に示すよう
に連結板部30の内面中央でかつ連結部30の両側付近
に、カートリッジケース1側に向けて延びた板状の第1
係止爪支持部32aと第2係止爪支持部32bがそれぞ
れ設けられている。第1係止爪支持部32aの下部には
図18に示すように上ケース1aの内面側に向けて突出
した第1係止爪33aが形成され、その下部に切欠状の
第1バネ掛け部19aが連設されている。図16に示す
ように第1バネ掛け部19aには傾斜部34が形成さ
れ、コイルバネ13のシャッタ係止部17が自動的に第
1バネ掛け部19aに入り込むようになっている。
【0038】一方、第2係止爪支持部32bの下部には
図18に示すように下ケース1bの内面側に向けて突出
した第2係止爪33bが形成され、その下部に切欠状の
第2バネ掛け部19bが連設されている。図示していな
いがこの第2バネ掛け部19bにも傾斜部が形成されて
いる。
【0039】第1係止爪支持部32aと第2係止爪支持
部32bならびに第1バネ掛け部19aと第2バネ掛け
部19bはシャッタ3の摺動方向Y(図18において図
面に向かって垂直方向)に沿ってほぼ同一直線上にあ
り、第1係止爪33aと第2係止爪33bの向きが反対
になっている。
【0040】図3ならびに図18に示すように上ケース
1aの内面には、開口4の前方を横切るように第1シャ
ッタガイド溝35aがほぼ直線状に形成されている。第
1シャッタガイド溝35aの一端(シャッタ3が開いた
位置に、第1係止爪33aが挿通する第1挿入凹部36
aと第2係止爪33bが挿通する第2挿入凹部36bと
が設けられ、第1シャッタガイド溝35aに連通してい
る。
【0041】図6ならびに図18に示すように下ケース
1bの内面には、開口5の前方を横切るように第2シャ
ッタガイド溝35bがほぼ直線状に形成されている。第
2シャッタガイド溝35bの一端(シャッタ3が開いた
位置に、第1係止爪33aが挿通する第1挿入凹部36
aと第2係止爪33bが挿通する第2挿入凹部36bと
が設けられ、第2シャッタガイド溝35bに連通してい
る。
【0042】従って上ケース1aと下ケース1bを重ね
合わせてカートリッジケース1を形成した後、上ケース
1a側の第1挿入凹部36aと第2挿入凹部36bを通
してシャッタ3をカートリッジケース1に組み込むこと
もできるし、また下ケース1b側の第1挿入凹部36a
と第2挿入凹部36bを通してシャッタ3をカートリッ
ジケース1に組み込むこともできる。
【0043】このようにしてシャッタ3をカートリッジ
ケース1に組み込むと、シャッタ3の摺動方向に沿って
所定の間隔をおいて第1係止爪33aがカートリッジケ
ース1の第1シャッタガイド溝35aと、第2係止爪3
3bがカートリッジケース1の第2シャッタガイド溝3
5bとそれぞれ係合し、しかもカートリッジケース1内
において第1係止爪33aと第2係止爪33bの突出方
向が反対である。
【0044】カートリッジケース1に組み込まれたシャ
ッタ3がカートリッジケース1から外れるのを防止する
ため、シャッタ3には図14ないし図18に示すように
外れ防止部37が設けられている。本実施形態では外れ
防止部37は突起状(リブ状)をしており、係止爪支持
部32a,32bの両側にそれぞれ設けられ、第1係止
爪33aならびに第2係止爪33bと対応している。本
実施形態では突起状の外れ防止部37を設けたが、これ
に限定されるものではなく、例えば凹状、段状など他の
形状のものでも構わないし、外れ防止部は連続していて
もあるいは断続的に設けられていてもよい。
【0045】また本実施形態では係止爪支持部32(係
止爪33)の両側に外れ防止部37を設けたが、係止爪
支持部32(係止爪33)の片側に外れ防止部37を設
けても構わない。さらに第1係止爪支持部32a(第1
係止爪33a)と第2係止爪支持部32b(第2係止爪
33b)の間に外れ防止部37を設けることも可能であ
る。
【0046】前記実施の形態では記録ディスクが予めカ
ートリッジケース内に収納された例を示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えばカートリッジ
ケースの一方の側面にホルダー出入口を開設し、記録デ
ィスクを着脱可能に保持したディスクホルダーを前記ホ
ルダー出入口から出し入れ可能に挿入するタイプなど、
他の形式のディスクカートリッジにも適用可能である。
【0047】前記実施の形態では2枚の閉塞部とそれら
の端部を連結する連結板部とを一体に成形したシャッタ
の例を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば2枚の合成樹脂製または金属板製の閉塞板部
と、その閉塞板部とは別体で閉塞板部の端部どうしを連
結する合成樹脂製のスライダとからなるシャッタにも適
用可能である。このとき係止爪支持部はスライダの内面
に設けられ、外れ防止部はスライダまたは閉塞板部側に
設けられる。
【0048】
【発明の効果】請求項1,6記載の本発明は、第1係止
爪支持部と第2係止爪支持部がシャッタ摺動方向のほぼ
同一直線上に設けられ、両係止爪支持部は所定の間隔を
離れており、しかも各支持部の先端部に形成された第1
係止爪と第2係止爪は互いに反対方向に突出して、第1
係止爪が上ケース側のシャッタガイド溝に係合し、第2
係止爪が下ケース側のシャッタガイド溝に係合してい
る。
【0049】そのためカートリッジケースのシャッタガ
イド溝に対してシャッタが若干斜めになって摺動するこ
とがなくなり、シャッタの摺動姿勢が安定しており、シ
ャッタの移動がスムーズなディスクカートリッジならび
にディスク収容体を提供することができる。
【0050】請求項2,7記載の本発明は、第1係止爪
の先端部に第1バネ掛け部が、第2係止爪の先端部に第
2バネ掛け部がそれぞれ形成され、第1バネ掛け部にシ
ャッタの一方の端部側に配置されたバネ部材が係止さ
れ、第2バネ掛け部にシャッタの他方の端部側に配置さ
れたバネ部材が係止されている。
【0051】前述のように第1係止爪支持部と第2係止
爪支持部がシャッタ摺動方向のほぼ同一直線上に設けら
れていることから、それに支持されている第1バネ掛け
部と第2バネ掛け部もほぼ同一直線上にあるため、両側
のバネ部材による付勢力がほぼ同一直線上で作用するか
ら、シャッタが若干斜めになって摺動することがなく、
シャッタの摺動姿勢がさらに安定して、シャッタの移動
がスムーズである。
【0052】請求項3,8記載の本発明は、カートリッ
ジケースの前端面でシャッタの開いた位置に、第1係止
爪が挿入される第1挿入凹部と第2係止爪が挿入される
第2挿入凹部が形成されているから、カートリッジケー
スに対するシャッタの組み込みが容易である。
【0053】請求項4,9記載の本発明は、係止爪の付
近に外れ防止部が設けられているから、落下などの外的
な衝撃力によってもシャッタがカートリッジケースから
容易に外れることがない。
【0054】請求項5,10記載の本発明は、外れ防止
部が第1係止爪の両側と第2係止爪の両側にそれぞれ設
けられているから、シャッタの外れ防止効果がより確実
であるなどの特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの分解斜視図である。
【図2】そのディスクカートリッジに用いる上ケースの
平面図である。
【図3】その上ケースの底面図である。
【図4】図3A−A線上の断面図である。
【図5】図4X部の拡大図である。
【図6】そのディスクカートリッジに用いる下ケースの
平面図である。
【図7】そのディスクカートリッジに用いるコイルバネ
の拡大正面図である。
【図8】ディスクカートリッジの先端側隅部の拡大平面
図である。
【図9】図8B−B線上の断面図である。
【図10】図8C−C線上の断面図である。
【図11】コイルバネの動きを説明するための拡大平面
図である。
【図12】ディスクカートリッジの一部拡大正面図であ
る。
【図13】そのディスクカートリッジに用いるシャッタ
の正面図である。
【図14】図13D−D線上の拡大断面図である。
【図15】図13E−E線上で一部を切断した平面図で
ある。
【図16】図15F部の拡大図である。
【図17】そのシャッタの側面図である。
【図18】図17G部の拡大図である。
【符号の説明】
1 カートリッジケース 1a 上ケース 1b 下ケース 2 記録ディスク 3 シャッタ 4,5 開口 6 凹部 7,8 連結部 9,10 舌片 11 嵌合凹部 12 ボス部 13 コイルバネ 14 閉塞部 15 コイル部 16 ケース係止部 17 シャッタ係止部 18 ケース側バネ掛け部 19 シャッタ側バネ掛け部 20 第1壁部 21 第2壁部 22 収容凹部 23 リブ 24 第3壁部 25 バネ端ストッパー部 26 ブリッジ部 27 アーム部 28,29 切欠部 30 連結板部 31 凸部 32a 第1係止爪支持部 32b 第2係止爪支持部 33a 第1係止爪 33b 第2係止爪 34 傾斜部 35a 第1シャッタガイド溝 35b 第2シャッタガイド溝 36a 第1挿入凹部 36b 第2挿入凹部 37 外れ防止部 Y,Y1,Y2 シャッタ摺動方向

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ディスクと、 上ケースと下ケースの重合体からなり、内側に前記記録
    ディスクを回転可能に収納し、所定の位置にヘッド挿入
    口が形成されたカートリッジケースと、 前記ヘッド挿入口を開閉するようにカートリッジケース
    に摺動可能に支持されたシャッタと、 そのシャッタをヘッド挿入口の閉塞位置に弾性付勢する
    バネ部材とを備えたディスクカートリッジにおいて、 前記上ケースと下ケースのヘッド挿入口の前方に、ほぼ
    直線状に延びたシャッタガイド溝が形成され、 前記シャッタのカートリッジケースの前端面と対向する
    部分の内面に、シャッタ摺動方向のほぼ同一直線上に所
    定の間隔をおいて少なくとも2つの第1係止爪支持部と
    第2係止爪支持部が突設され、 その第1係止爪支持部の先端部に前記上ケース側のシャ
    ッタガイド溝に向けて突出した第1係止爪が形成され、
    前記第2係止爪支持部の先端部に前記下ケース側のシャ
    ッタガイド溝に向けて突出した第2係止爪が形成され、
    前記第1係止爪と第2係止爪は互いに反対方向に突出し
    ており、 前記第1係止爪が上ケース側のシャッタガイド溝と摺動
    可能に係合し、前記第2係止爪が下ケース側のシャッタ
    ガイド溝と摺動可能に係合したことを特徴とするディス
    クカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクカートリッジに
    おいて、前記シャッタガイド溝が前記ヘッド挿入口の左
    右両側に延びて、 前記第1係止爪の端部に第1バネ掛け部が、前記第2係
    止爪の端部に第2バネ掛け部がそれぞれ形成され、 前記第1バネ掛け部にシャッタの一方の端部側に配置さ
    れたバネ部材のシャッタ係止部が係止され、前記第2バ
    ネ掛け部にシャッタの他方の端部側に配置されたバネ部
    材のシャッタ係止部が係止されていることを特徴とする
    ディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスクカートリッジに
    おいて、前記カートリッジケースの前端面で前記シャッ
    タの開いた位置に、前記第1係止爪が挿入される第1挿
    入凹部と第2係止爪が挿入される第2挿入凹部が形成さ
    れていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディスクカートリッジに
    おいて、前記シャツタの内面の係止爪の付近に外れ防止
    部が設けられていることを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスクカートリッジに
    おいて、前記外れ防止部が前記第1係止爪の両側と前記
    第2係止爪の両側にそれぞれ設けられていることを特徴
    とするディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 上ケースと下ケースの重合体からなり内
    側に記録ディスクを回転可能に収納するディスク収納空
    間を有し、所定の位置にヘッド挿入口が形成されたカー
    トリッジケースと、 前記ヘッド挿入口を開閉するようにカートリッジケース
    に摺動可能に支持されたシャッタと、 そのシャッタをヘッド挿入口の閉塞位置に弾性付勢する
    バネ部材とを備えたディスク収容体において、 前記上ケースと下ケースのヘッド挿入口の前方に、ほぼ
    直線状に延びたシャッタガイド溝が形成され、 前記シャッタのカートリッジケースの前端面と対向する
    部分の内面に、シャッタ摺動方向のほぼ同一直線上に所
    定の間隔をおいて少なくとも2つの第1係止爪支持部と
    第2係止爪支持部が突設され、 その第1係止爪支持部の先端部に前記上ケース側のシャ
    ッタガイド溝に向けて突出した第1係止爪が形成され、
    前記第2係止爪支持部の先端部に前記下ケース側のシャ
    ッタガイド溝に向けて突出した第2係止爪が形成され、
    前記第1係止爪と第2係止爪は互いに反対方向に突出し
    ており、 前記第1係止爪が上ケース側のシャッタガイド溝と摺動
    可能に係合し、前記第2係止爪が下ケース側のシャッタ
    ガイド溝と摺動可能に係合したことを特徴とするディス
    ク収容体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のディスク収容体におい
    て、前記シャッタガイド溝が前記ヘッド挿入口の左右両
    側に延びて、 前記第1係止爪の端部に第1バネ掛け部が、前記第2係
    止爪の端部に第2バネ掛け部がそれぞれ形成され、 前記第1バネ掛け部にシャッタの一方の端部側に配置さ
    れたバネ部材のシャッタ係止部が係止され、前記第2バ
    ネ掛け部にシャッタの他方の端部側に配置されたバネ部
    材のシャッタ係止部が係止されていることを特徴とする
    ディスク収容体。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のディスク収容体におい
    て、前記カートリッジケースの前端面で前記シャッタの
    開いた位置に、前記第1係止爪が挿入される第1挿入凹
    部と第2係止爪が挿入される第2挿入凹部が形成されて
    いることを特徴とするディスク収容体。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のディスク収容体におい
    て、前記シャツタの内面の係止爪の付近に外れ防止部が
    設けられていることを特徴とするディスク収容体。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のディスク収容体におい
    て、前記外れ防止部が前記第1係止爪の両側と前記第2
    係止爪の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とす
    るディス収容体。
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