JP2001209548A - マイクロコンピュータシステム - Google Patents

マイクロコンピュータシステム

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JP2001209548A
JP2001209548A JP2000019406A JP2000019406A JP2001209548A JP 2001209548 A JP2001209548 A JP 2001209548A JP 2000019406 A JP2000019406 A JP 2000019406A JP 2000019406 A JP2000019406 A JP 2000019406A JP 2001209548 A JP2001209548 A JP 2001209548A
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JP
Japan
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interrupt
microcomputer
program
peripheral function
request
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JP2000019406A
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Inventor
Yoshikazu Nishikawa
嘉一 西川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの外部割り込み入力端子を持つマイクロ
コンピュータにおいても、割り込み要求の受け付け時点
から本来目的とする割り込み処理プログラムを実行する
までの処理時間を短縮することができ、全体としてのプ
ログラム実行効率の低下を防ぐことができるマイクロコ
ンピュータシステムを提供する。 【解決手段】 マイクロコンピュータ100に、一本の
外部割り込み要求信号の入力端子25と、複数の割り込
み要因を判断するために割り込み要因レジスタ12を搭
載し、このマイクロコンピュータ100が、外部割り込
み要求を受け付けたと同時に、割り込み要因レジスタ1
2で割り込み送出側である周辺機能ブロック13〜14
からの割り込み要因データを受け付けて、この割り込み
要因データに基づいて、割り込み要因の周辺機能ブロッ
クを判別し、その周辺機能ブロックに対応する割り込み
処理を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部割り込み要求
に対する処理機能を持つマイクロコンピュータを有する
マイクロコンピュータシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、マイクロコンピュータは、複
数の汎用レジスタからなる汎用レジスタ群と演算部とプ
ログラムカウンタ部とスタックポインタ部とメモリバス
制御部と命令解読・マイクロシーケンス制御部と一つ以
上の外部割り込み端子を持つ割り込み制御部とから構成
されている。
【0003】そして、マイクロコンピュータは、外部か
らの割り込み要求に対し、その割り込み要求を行った割
り込み要因に対応した割り込み処理を実行する機能を持
っている。
【0004】このようなマイクロコンピュータを使用し
たマイクロコンピュータシステムにおいては、特に近
年、高機能かつ多機能化が進み、マイクロコンピュータ
による処理内容が複雑になってきている。
【0005】そのため、マイクロコンピュータは、その
基本機能である割り込み機能を使用して多くの選択処理
を行う機会が多くなるが、周辺装置からマイクロコンピ
ュータに割り込み要求のための割り込み要求信号を送
り、マイクロコンピュータが外部割り込み端子から割り
込み要求信号を受けて、割り込み要求信号を送出した割
り込み要因を認識して割り込み処理を行う場合、割り込
み処理内容の種類はマイクロコンピュータに存在する外
部割り込み端子の本数に限られている。
【0006】一方、周辺装置の複雑化により、マイクロ
コンピュータに対して、その外部割り込み端子の本数以
上の割り込み処理内容を行わせる必要が出てきており、
その場合には、一旦、周辺装置からの外部割り込み信号
の論理和をマイクロコンピュータへ送り、マイクロコン
ピュータ側では、その割り込み処理の中でソフトウエア
処理により、どの要因による割り込み要求かを判断し
て、その結果を認識し、目的とする割り込み処理を行
う。
【0007】マイクロコンピュータが、外部割り込み要
求信号を認識して本来目的とする割り込み処理を開始す
るまでの割り込み要因判断処理は、本来目的とする割り
込み処理以外の処理であるため、外部割り込み処理が多
くなると、本来目的とする割り込み処理を開始するまで
の処理時間が多くなり、結果的にプログラム全体の実行
スピードが低下する。
【0008】この点を、図3および図4に基づいて以下
に説明する。図3は従来のマイクロコンピュータを用い
たマイクロコンピュータシステムの構成を示すブロック
図である。また、図4は外部割込みにかかわる処理の流
れを示すフローチャートである。図3において、1はマ
イクロコンピュータ、3はプログラム命令に従って各機
能ブロックへの制御を行う命令解読・マイクロシーケン
ス制御部、4は現在実行しよとしている実行プログラム
の命令実行アドレスの値を保持するプログラムカウンタ
部、5は命令解読・マイクロシーケンス制御部3とプロ
グラムメモリ6、スタックメモリ7、外部バス24との
間のアクセスを制御するメモリバス制御部、6はプログ
ラムを格納しているプログラムメモリ、7は割り込みな
どが発生したときにプログラムカウンタ部4が保持して
いた命令実行アドレスの値を一時的に格納しておくスタ
ックメモリ、9は割り込みなどが発生してプログラムカ
ウンタ部4が保持していたアドレス値をスタックメモリ
7に待避させたときに、そのスタックメモリ7上での待
避アドレス値を保持するスタックポインタ部、10はプ
ログラム処理にかかわるデータを保持する汎用レジスタ
群である。
【0009】2は割り込み送出側である周辺機能部、1
3〜14はそれぞれ割り込み要求信号を出力する割り込
み発生要因をもつN個の周辺機能ブロック(1)〜
(N)、15は周辺機能ブロック13〜14のN個の割
り込み要求信号が割り込み要因としてどの周辺機能ブロ
ックからのものであるかを判別できるように、N個の割
り込み要求信号からなる割り込み要因データを格納する
割り込み要因レジスタ、16は割り込み要因レジスタ1
5の各ビットの論理和を出力するOR回路である。
【0010】17は命令解読・マイクロシーケンス制御
部3からプログラムカウンタ部4への指示信号、18は
命令解読・マイクロシーケンス部3からスタックポイン
タ部9への指示信号、19は命令解読・マイクロシーケ
ンス部3からメモリバス制御部5への指示信号、20は
命令解読・マイクロシーケンス部3から汎用レジスタ群
10への指示信号、21は命令解読・マイクロシーケン
ス部3とプログラムカウンタ部4、スタックポインタ部
9、汎用レジスタ群10、メモリバス制御部5間を接続
するマイクロコンピュータ1の内部バス、22はメモリ
バス制御部5とプログラムメモリ6とを接続するプログ
ラムメモリバス、23はメモリバス制御部5とスタック
メモリ7とを接続するスタックメモリバス、24はメモ
リバス制御部5と外部のレジスタやメモリを接続する外
部バス、25は割り込みを発生する周辺機能部からマイ
クロコンピュータ1への外部割り込み要求信号、29は
周辺機能ブロック13〜14からそれぞれ出力され、割
り込み要因レジスタ15に格納される割り込み要因デー
タを構成する割り込み要求信号、30は割り込み要因レ
ジスタ15の各ビットデータ、31は割り込み制御部8
から命令解読・マイクロシーケンス制御部への割り込み
指示信号である。
【0011】以上のように構成されたマイクロコンピュ
ータシステムについて、その動作を以下に説明する。ま
ず、マイクロコンピュータ1は、プログラムカウンタ部
4の値が示すプログラムメモリ6内のアドレスに格納さ
れているデータ(この場合は命令データ)を命令解読・
マイクロシーケンス制御部3において認識し、この命令
解読・マイクロシーケンス制御部3は、認識した命令の
内容に基づいて、各ブロック4、5、9、10に対して
指示信号17、19、18、20を送り、所要の動作を
実行する。通常、1つの命令実行が完了すると、次にプ
ログラムカウンタ部4の値が1だけインクリメントさ
れ、新たにプログラムカウンタ部4が示すプログラムメ
モリ6内のアドレスのデータを命令解読・マイクロシー
ケンス制御部3において認識し、次の命令を実行し、以
下、同様の動作を繰り返す。
【0012】マイクロコンピュータ1の処理中に割り込
みやサブルーチン分岐が発生した場合、現在実行してい
るプログラム処理を中断し、各割り込み要因によって指
定された割り込みプログラムを実行する。割り込みプロ
グラム実行終了後、割り込み発生直前に実行していたプ
ログラムの続きを実行する必要がある。
【0013】そのため、割り込み発生時には、割り込み
やサブルーチン分岐発生に対する処理直前のプログラム
実行アドレス(プログラムカウンタ部4の値)をスタッ
クメモリ7内のスタックポインタ部9が示すアドレスに
格納し、割り込みプログラムの実行アドレス値をプログ
ラムカウンタ部4へ格納することにより、割り込みプロ
グラムやサブルーチンプログラムを実行し、この割り込
みプログラムやサブルーチンプログラムの実行終了後、
スタックメモリ7内のスタックポインタ部9が示すアド
レスのデータをプログラムカウンタ部4へ戻すことによ
って、割り込みやサブルーチン分岐発生直前の実行プロ
グラムの続きを実行する。
【0014】いま、マイクロコンピュータ1が、それが
もつ割り込み処理機能のうち、外部信号をトリガとする
割り込み(以下、外部割り込みと略す)を割り込み要因
として割り込み処理を行う機能を1つだけ搭載している
ものとし、その割り込み処理機能に対して、周辺機能部
2内のN個の周辺機能ブロック13〜14がそれぞれ割
り込み要求信号を持ち、それぞれの割り込み要求信号に
対して、マイクロコンピュータ1により、別々の割り込
みプログラムを実行させようとした場合、周辺機能部2
側で、割り込み要因がどの周辺機能ブロックからのもの
であるかを区別できるnビット(2n>N)の割り込み
要因レジスタ15を持ち、すべての周辺機能ブロックの
うちいずれかの割り込みが発生した時点で、割り込み要
因レジスタ15の各ビットの論理和出力をマイクロコン
ピュータ1への外部割り込み要求信号25として送出す
るようにしている。
【0015】周辺機能部2内のいずれかの周辺機能ブロ
ックから割り込み要求が発生した場合、マイクロコンピ
ュータ1において、割り込み制御部8に外部割り込み要
求信号25が入力され、割り込み制御部8から命令解読
・マイクロシーケンス制御部3へ割り込み処理指示信号
31が送られ、命令解読・マイクロシーケンス部3は、
実行中のプログラムを中断して割り込みプログラム実行
を行うため、プログラムカウンタ部4の値をスタックメ
モリ7内のスタックポインタ部9の示すアドレスへ待避
させ、その後、外部割り込み発生時のプログラム実行ア
ドレスをプログラムカウンタ部4へ格納し、割り込み処
理のための割り込みプログラムが実行される。
【0016】割り込みプログラムの実行アドレスは割り
込み要因ごとに決まっており、外部割り込み発生時に
は、外部割り込み用プログラムに対応する実行アドレス
がプログラムカウンタ部4に格納され、外部割り込み発
生時のプログラムを実行する。外部割り込みプログラム
では、1つの外部割り込み処理機能を持つマイクロコン
ピュータ1において、N個の周辺機能ブロックからの割
り込み要因がいずれの周辺機能ブロックかを判断するた
めの処理を以下のように行うことにより、割り込み要因
を判定し、割り込み要因に対応した目的とする割り込み
プログラムを実行する。
【0017】外部割り込みプログラムでは、周辺機能部
2内の割り込み要因レジスタ15の値をマイクロコンピ
ュータ1の汎用レジスタ群10へ転送し、転送されたデ
ータを解読することにより、どの周辺機能ブロックから
の割り込み要求であったかを判断し、割り込みプログラ
ム内にあるそれぞれの周辺機能ブロックに対応した本来
目的とする実行プログラムが格納されているサブルーチ
ンプログラムへの分岐処理を行う。
【0018】以上のような外部割り込み処理の流れをフ
ローチャートにまとめたものが図4である。図4におい
て、ステップS400〜ステップS409は、マイクロ
コンピュータ1の処理過程を項目ごとに示しており、ス
テップS410〜ステップS413は、それぞれステッ
プS400〜ステップS409の処理過程においての補
足事項である。
【0019】以下、図4に従って、割り込み処理過程を
まとめて説明する。マイクロコンピュータ1において、
その外部からの割り込みが発生した時点で(ステップS
400)、割り込み要因レジスタ15のレジスタ値は確
定しており(ステップS410)、その後マイクロコン
ピュータ1により、外部割り込み受け付け処理(ステッ
プS401)、プログラムカウンタ部(PC)4の値を
スタックメモリ7へ待避させる処理(ステップS40
2)、割り込み先アドレスをPC4へ転送処理(ステッ
プS403)へと順次実行され、割り込み処理プログラ
ムが実行される(ステップS404)。
【0020】この割り込み処理プログラムにより実行さ
れる処理(ステップS404)は、割り込み要因を区別
して判定する処理(ステップS411)であり、このプ
ログラム処理によって、割り込み要因レジスタ15から
その値をリードし(ステップS405)、レジスタ値を
解読し(ステップS406)、本来目的とする割り込み
処理プログラムであるサブルーチンプログラムのスター
トアドレスを確定し(ステップS412)、その後、P
C値をスタックメモリ7へ待避させる処理(ステップS
407)、サブルーチンプログラムのスタートアドレス
をPCへ転送する処理(ステップS408)へと順次実
行され、サブルーチンプログラムへの分岐処理を実行す
る(ステップS409)ことで、本来目的とする割り込
み処理プログラムを開始実行する(ステップS41
3)。
【0021】以上のように、ステップS400〜ステッ
プS409まで、9つの過程を順次実行することで、本
来目的とする割り込み処理を実行することができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のマイクロコンピュータシステムでは、マイク
ロコンピュータ1は、外部割込み信号25を受け付けて
から、割込み処理プログラムを実行して、その割込み要
因である周辺機能ブロックに対応して本来目的とする割
り込み処理を行うまでの間に、どの周辺機能ブロックか
らの割り込み要求であるかを判断するため、一旦、割り
込み要因レジスタ15からその値をマイクロコンピュー
タ1へ転送する動作も、上記の割り込み処理プログラム
の中で行っている。
【0023】そのため、上記の割込み処理プログラムの
実行において、外部割込み信号25を検出した際、およ
び割り込み処理プログラムからサブルーチンプログラム
へ移行する際に発生するプログラムカウンタ部4の値を
スタックメモリ7へ転送する動作が、計2回も必要とな
る。
【0024】また、上記の割込み処理プログラムの実行
において、その割込み処理プログラムが本来目的としな
い割り込み処理である割り込み要因を判定する動作も必
要となる。
【0025】これらの動作は、すべて本来目的とはしな
い割り込み処理による動作であるため、外部割込みの頻
度が高くなればなるほど、本来目的とする割り込み処理
に対するプログラム全体の実行効率が低下するという問
題点を有していた。
【0026】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、1つの外部割り込み入力端子を持つマイクロコン
ピュータにおいても、割り込み要求の受け付け時点から
本来目的とする割り込み処理プログラムを実行するまで
の処理時間を短縮することができ、全体としてのプログ
ラム実行効率の低下を防ぐことができるマイクロコンピ
ュータシステムを提供する。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明のマイクロコンピュータシステムは、マイク
ロコンピュータが、外部からの割込み要求の発生後、そ
の割込み要求に対する割り込み処理の実行開始までの期
間に、現在実行中の処理を中断して、その時点の処理に
おける実行アドレスの退避および割り込み要因の周辺機
能ブロックの判別の各処理を同時に行い、この期間に必
要なマシンサイクル数を削減して、本来目的としない処
理に関わる実行時間を短縮することを特徴とする。
【0028】以上により、1つの外部割り込み入力端子
を持つマイクロコンピュータにおいても、割り込み要求
の受け付け時点から本来目的とする割り込み処理プログ
ラムを実行するまでの処理時間を短縮することができ、
全体としてのプログラム実行効率の低下を防ぐことがで
きる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のマイク
ロコンピュータシステムは、外部からの割り込み要求に
対して割り込み処理するマイクロコンピュータと、前記
割り込み要求のときには割り込み要求信号を送出する複
数の周辺機能ブロックとからなるマイクロコンピュータ
システムにおいて、前記複数の周辺機能ブロックから送
出される各割り込み要求信号の論理和出力を前記マイク
ロコンピュータへの外部割り込み要求信号とするOR手
段を設け、前記周辺機能ブロックを、前記割り込み要求
信号の送出に伴って、前記割り込み要求の要因であるこ
とを示す割り込み要因データを送出するよう構成し、前
記マイクロコンピュータを、前記OR手段からの外部割
り込み要求信号を受け付けたときに、前記割り込み要因
データに基づいて、前記割り込み要求の周辺機能ブロッ
クを判別して、その周辺機能ブロックに対応する前記割
り込み処理を実行するよう構成する。
【0030】請求項2に記載のマイクロコンピュータシ
ステムは、請求項1に記載の各周辺機能ブロックを、割
り込み要求に伴って、その要求に対するマイクロコンピ
ュータからの割り込み要因データの転送要求を受けて、
割り込み要因データを送出するよう構成し、マイクロコ
ンピュータを、OR手段からの外部割り込み要求信号を
受け付けて行う割り込み要因データの転送要求に伴っ
て、その要求に対する各周辺機能ブロックからの割り込
み要因データを受けて、前記割り込み要求の周辺機能ブ
ロックを判別するよう構成する。
【0031】請求項3に記載のマイクロコンピュータシ
ステムは、請求項2に記載のマイクロコンピュータが外
部割り込み要求信号の受信時に行う割り込み処理中のプ
ログラムアドレスの待避処理中に、前記マイクロコンピ
ュータからの割り込み要因データの転送要求と、その転
送要求に対する周辺機能ブロックからの前記割り込み要
因データの転送処理とを同時に行うよう構成する。
【0032】これらの構成によると、マイクロコンピュ
ータが、外部からの割込み要求の発生後、その割込み要
求に対する割り込み処理の実行開始までの期間に、現在
実行中の処理を中断して、その時点の処理における実行
アドレスの退避および割り込み要因の周辺機能ブロック
の判別の各処理を同時に行い、この期間に必要なマシン
サイクル数を削減して、本来目的としない処理に関わる
実行時間を短縮する。
【0033】以下、本発明の実施の形態を示すマイクロ
コンピュータシステムについて、図面を参照しながら具
体的に説明する。図1は本実施の形態のマイクロコンピ
ュータシステムの構成を示すブロック図である。なお、
図1において、符号3、4、5、6、7、8、9、1
0、13、14、15、16、17、18、19、2
0、21、22、23、24、25、29、30、31
のように、図3のものと同じ作用をなすものには同じ符
号を付してその説明を省略する。また、マイクロコンピ
ュータ100および周辺機能部200は、その基本的な
動作については、図3に示すマイクロコンピュータ1お
よび周辺機能部2と同様である。
【0034】11は外部割り込み要求信号25を検出し
た際に割り込み要因検出に関わる制御を行う外部割込み
解読・制御部、12はマイクロコンピュータ100内に
備えており、外部割り込み要求信号25による外部割り
込み要求がどの周辺機能ブロックを割り込み要因とする
要求であるかを示す割り込み要因データを格納する割り
込み要因レジスタ、26は周辺機能部200内の割り込
み要因レジスタ15からマイクロコンピュータ100内
の割り込み要因レジスタ12へ転送され、割り込み要因
の周辺機能ブロックを示すレジスタ値を有する割り込み
要因データの流れ、27はマイクロコンピュータ100
内の割り込み要因レジスタ12から外部割込み解読・制
御部11へのレジスタデータの流れ、28は外部割込み
解読・制御部11から周辺機能部200内の割り込み要
因レジスタ15(転送元)への要求信号であり、マイク
ロコンピュータ100内の割り込み要因レジスタ12
(転送先)に対する割り込み要因データの転送を要求す
るための転送要求信号である。
【0035】図1で示したマイクロコンピュータシステ
ムの構成において、マイクロコンピュータ100として
の1本の外部割り込み入力端子をもつ外部割込み解読・
制御部11を用いて、周辺機能部200からの外部割り
込み要求信号25を検出し、同時に、割り込み要因レジ
スタ15、12からの割り込み要因データを元に、自動
的に割り込み要求信号29がどの周辺機能ブロックから
出力されたのかを判断することにより、マイクロコンピ
ュータ100自身のソフトウェア動作とは独立して割り
込み要因判定を行うため、マイクロコンピュータ100
でのプログラムによるソフトウェア処理量を軽減するこ
とができる。
【0036】具体的には、周辺機能部200からの外部
割り込み要求信号25をマイクロコンピュータ100が
認識すると、マイクロコンピュータ100では、次の2
つの動作が平行して行われる。
【0037】その1つは、外部割り込み要求信号25に
より外部から割り込み要求を受け付けた後、現在実行中
の処理プログラムを中断して、外部割り込み要求に対す
る割り込み動作を行うための割り込み処理を実行するた
めに、現在実行中のプログラムに対応してプログラムカ
ウンタ部4に保持されている実行中プログラムのアドレ
ス値を、スタックポインタ部9が示すスタックメモリ7
内のアドレスへ転送する。このようにして現在実行中の
プログラムアドレスをスタックメモリ7へ転送した後、
割り込み処理プログラムの実行開始アドレスをプログラ
ムカウンタ部4へ格納する動作に移行するが、その前
に、次に示すもう1つの平行動作により割り込み処理プ
ログラムの実行開始アドレスが確定するまで、待機す
る。
【0038】もう1つの動作は、外部割り込み要求信号
25を外部割込み解読・制御部11が認識して、周辺機
能部200内の割り込み要因レジスタ15に対し、転送
要求信号28を送出することにより、その割り込み要因
データをマイクロコンピュータ100内の割り込み要因
レジスタ12へ信号流れ26に従って転送する。その
後、マイクロコンピュータ100内の割り込み要因レジ
スタ12のレジスタ値を、外部割込み解読・制御部11
で解読して、どの周辺機能ブロックを割り込み要因とす
る割り込み要求かを判別し、その割り込み要因となって
いる周辺機能ブロックに対応してどの割り込み処理プロ
グラムを使用するかを判断し、当該処理プログラムの実
行アドレスを決定する。
【0039】以上の2つの動作が平行に行われ、両方の
動作が完了した時点で、これらの処理で決定された割り
込み処理プログラムの開始アドレスが、プログラムカウ
ンタ部4に格納される。これにより、マイクロコンピュ
ータ100は、次の命令実行で割り込み処理プログラム
を実行する。
【0040】上記に示した外部割り込み発生時の処理を
示す動作フローについて、そのフローチャートにまとめ
たものを図2に示す。なお、ステップS200〜ステッ
プS206は、マイクロコンピュータ100の処理過程
を項目ごとに示しており、ステップS207〜ステップ
S208は、それぞれ処理過程においての補足事項であ
る。
【0041】以下、本実施の形態における割り込み処理
過程を、図2に従って、まとめて説明する。マイクロコ
ンピュータ100に対して、その外部に接続された周辺
機能部200からの外部割り込み要求信号25により外
部から割り込みが発生した時点で(ステップS20
0)、周辺機能部200の割り込み要因レジスタ15内
には割り込み要因データがすでに格納されていて、その
レジスタ値は確定しており(ステップS207)、その
後、マイクロコンピュータ100により、周辺機能部2
00からの外部割り込みに対する受け付け処理が開始さ
れ(ステップS201)、マイクロコンピュータ100
が現在実行中のプログラムの実行アドレスを示すプログ
ラムカウンタ値(PC値)を、プログラムカウンタ部4
からスタックメモリ7へ待避させる処理が実行される
(ステップS202)。
【0042】ステップS202の処理と並行して、周辺
機能部200の割り込み要因レジスタ15から、その割
り込み要因データを、マイクロコンピュータ100の割
り込み要因レジスタ12へデータ転送し(ステップS2
05)、外部割込み解読・制御部11により、割り込み
要因レジスタ12内のレジスタ値の解読を実行して、割
り込み処理プログラムのスタートアドレスを確定する
(ステップS206)。
【0043】上記の2つの並行処理の双方が終了した時
点で、ステップS206で決定した割り込み処理プログ
ラムのスタートアドレスが、プログラムカウンタ部4へ
転送され(ステップS203)、割り込み処理プログラ
ムの実行が開始される(ステップS204)。
【0044】このようにして、マイクロコンピュータ1
00は、ステップS200〜ステップS206までの処
理を実行するが、ステップS202とステップS205
およびテップS206を並列処理して、ステップS20
2とステップS205とを同時に処理することにより、
時系列では、6つのステップを実行するのみで、本来目
的とする割り込み処理の実行を開始する(ステップS2
08)ことができる。
【0045】以上のように、外部割り込み制御専用に、
外部割込み解読・制御部11および割り込み要因レジス
タ12を用いて、図2のフローチャートに示すように、
現在実行中プログラムのアドレス待避処理と、割り込み
要因となっている周辺機能ブロックの判定処理を同時に
行うことで、従来、マイクロコンピュータ内のプログラ
ムによるソフトウェア処理のみを利用したシリアル動作
で、割り込み要因判定を行っていた場合と比較して、本
来目的としない動作に対するプログラム実行によるソフ
トウェア処理を省くことで、プログラム全体の処理量を
低減することができるので、プログラム全体の実行効率
を向上させることが可能となる。
【0046】なお、上記の実施の形態においては、周辺
機能部200の割り込み要因レジスタ15からマイクロ
コンピュータ100の割り込み要因レジスタ12への信
号流れ26における割り込み要因データの転送手段につ
いては明記していないが、次の〜に示すような手段
が、すべて含まれるものとする。
【0047】信号流れ26として、割り込み要因レジ
スタ12、15のビット数と同じn本のバスラインから
なる専用に設けたデータバスを用い、割り込み要因デー
タの各ビットを同時にパラレル転送するように構成す
る。この構成では、マイクロコンピュータ100のプロ
グラム実行によるソフトウェア処理と割り込み要因判定
処理を完全に独立して行うことができ、プログラム全体
の処理効率を最も向上させることができる。
【0048】信号流れ26として、マイクロコンピュ
ータにI/O接続用など汎用的に設けられている外部バ
スを用い、割り込み要因データ転送時に、マイクロコン
ピュータ側で外部バスをI/O接続用から解放すること
で、周辺機能部200の割り込み要因レジスタ15から
マイクロコンピュータ100の割り込み要因レジスタ1
2への割り込み要因データの転送専用として、割り込み
要因データを転送するよう構成する。この構成では、マ
イクロコンピュータの外部端子の全本数を最も削減する
ことができるので、システム全体における信号線の接続
本数の増大を抑えることができる。
【0049】信号流れ26として、専用に設けた1本
のデータ信号線を用い、マイクロコンピュータ100か
らの割り込み要因データの転送要求信号28をトリガと
して、割り込み要因データの各ビットのデータをシリア
ル転送するように構成する。この構成では、上記の手段
、の両方の特徴を合わせ持つことができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、マイクロ
コンピュータが、外部からの割込み要求の発生後、その
割込み要求に対する割り込み処理の実行開始までの期間
に、現在実行中の処理を中断して、その時点の処理にお
ける実行アドレスの退避および割り込み要因の周辺機能
ブロックの判別の各処理を同時に行い、この期間に必要
なマシンサイクル数を削減して、本来目的としない処理
に関わる実行時間を短縮することができる。
【0051】そのため、1つの外部割り込み入力端子を
持つマイクロコンピュータにおいても、割り込み要求の
受け付け時点から本来目的とする割り込み処理プログラ
ムを実行するまでの処理時間を短縮することができ、全
体としてのプログラム実行効率の低下を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のマイクロコンピュータシ
ステムの構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態における外部割込みの処理の流れ
を示すフローチャート
【図3】従来技術のマイクロコンピュータシステムの構
成を示すブロック図
【図4】同従来例における外部割込みの処理の流れを示
すフローチャート
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 周辺機能部 3 命令解読・マイクロシーケンス制御部 4 プログラムカウンタ部 5 メモリバス制御部 6 プログラムメモリ 7 スタックメモリ 8 割り込み制御部 9 スタックポインタ部 10 汎用レジスタ群 11 外部割込み解読・制御部 12 (マイクロコンピュータ側の)割り込み要因レ
ジスタ 13 周辺機能ブロック(1) 14 周辺機能ブロック(N) 15 (周辺機能部側の)割り込み要因レジスタ 16 (割り込み要因レジスタの各ビットの論理和演
算用の)OR回路 17 プログラムカウンタ指示信号 18 スタックポインタ指示信号 19 メモリバス制御指示信号 20 汎用レジスタ群指示信号 21 内部バス 22 プログラムメモリバス 23 スタックメモリバス 24 外部バス 25 外部割り込み信号 26 (周辺機能部からマイクロコンピュータへの)
割り込み要因レジスタデータ 27 (マイクロコンピュータ内部の)割り込み要因
レジスタデータ 28 割り込み要因データ転送要求信号 29 周辺機能部からの割り込み要求信号 30 割り込み要因レジスタの各ビットデータ 31 割り込み処理指示信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの割り込み要求に対して割り込
    み処理するマイクロコンピュータと、前記割り込み要求
    のときには割り込み要求信号を送出する複数の周辺機能
    ブロックとからなるマイクロコンピュータシステムにお
    いて、前記複数の周辺機能ブロックから送出される各割
    り込み要求信号の論理和出力を前記マイクロコンピュー
    タへの外部割り込み要求信号とするOR手段を設け、前
    記周辺機能ブロックを、前記割り込み要求信号の送出に
    伴って、前記割り込み要求の要因であることを示す割り
    込み要因データを送出するよう構成し、前記マイクロコ
    ンピュータを、前記OR手段からの外部割り込み要求信
    号を受け付けたときに、前記割り込み要因データに基づ
    いて、前記割り込み要求の周辺機能ブロックを判別し
    て、その周辺機能ブロックに対応する前記割り込み処理
    を実行するよう構成したことを特徴とするマイクロコン
    ピュータシステム。
  2. 【請求項2】 各周辺機能ブロックを、割り込み要求に
    伴って、その要求に対するマイクロコンピュータからの
    割り込み要因データの転送要求を受けて、割り込み要因
    データを送出するよう構成し、マイクロコンピュータ
    を、OR手段からの外部割り込み要求信号を受け付けて
    行う割り込み要因データの転送要求に伴って、その要求
    に対する各周辺機能ブロックからの割り込み要因データ
    を受けて、前記割り込み要求の周辺機能ブロックを判別
    するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のマ
    イクロコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 マイクロコンピュータが外部割り込み要
    求信号の受信時に行う割り込み処理中のプログラムアド
    レスの待避処理中に、前記マイクロコンピュータからの
    割り込み要因データの転送要求と、その転送要求に対す
    る周辺機能ブロックからの前記割り込み要因データの転
    送処理とを同時に行うよう構成したことを特徴とする請
    求項2に記載のマイクロコンピュータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535099A (ja) * 2005-03-28 2008-08-28 マイクロソフト コーポレーション 拡張割込み制御装置および合成割込みソースに関するシステムおよび方法

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