JP2001209301A - ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体 - Google Patents
ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体Info
- Publication number
- JP2001209301A JP2001209301A JP2000020135A JP2000020135A JP2001209301A JP 2001209301 A JP2001209301 A JP 2001209301A JP 2000020135 A JP2000020135 A JP 2000020135A JP 2000020135 A JP2000020135 A JP 2000020135A JP 2001209301 A JP2001209301 A JP 2001209301A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- height
- vehicle
- display
- map
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Navigation (AREA)
- Processing Or Creating Images (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Instructional Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 建物の立体表示上の高さを変えることで、自
車及び周辺道路の表示と建物の立体表示とを両立する。 【解決手段】 判定部45は、描画しようとする建物が
3D地図中において予め決められた領域x外かどうかを
判定する。選択部46は、その建物が領域x外の場合
は、その建物についてCD−ROM部12から得られる
高さをその建物の表示上の高さhとして選択し、その建
物が領域x内の場合は予め決められた高さ制限値Tを、
その建物の表示上の高さhとして選択する。建物立体表
示部47は、このように選択された表示上の高さhに基
づいて建物を立体表示する。
車及び周辺道路の表示と建物の立体表示とを両立する。 【解決手段】 判定部45は、描画しようとする建物が
3D地図中において予め決められた領域x外かどうかを
判定する。選択部46は、その建物が領域x外の場合
は、その建物についてCD−ROM部12から得られる
高さをその建物の表示上の高さhとして選択し、その建
物が領域x内の場合は予め決められた高さ制限値Tを、
その建物の表示上の高さhとして選択する。建物立体表
示部47は、このように選択された表示上の高さhに基
づいて建物を立体表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の道案内を行
うナビゲーションの技術の改良に関するもので、特に、
建物の立体表示上の高さを変えることで、自車及び周辺
道路の表示と建物の立体表示とを両立するようにしたも
のである。
うナビゲーションの技術の改良に関するもので、特に、
建物の立体表示上の高さを変えることで、自車及び周辺
道路の表示と建物の立体表示とを両立するようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル技術の進歩に伴い、コン
ピュータを使って車両の道案内を行うナビゲーション装
置が用いられている。このナビゲーション装置は、CD
−ROMなどに記録された地図データに基づいて、与え
られた目的地までの最適な経路を計算・設定し、GPS
などで計算する自車位置やその周辺道路を、液晶画面な
どにリアルタイムに表示し、右左折点などを表示や合成
音声などで道案内するものである。
ピュータを使って車両の道案内を行うナビゲーション装
置が用いられている。このナビゲーション装置は、CD
−ROMなどに記録された地図データに基づいて、与え
られた目的地までの最適な経路を計算・設定し、GPS
などで計算する自車位置やその周辺道路を、液晶画面な
どにリアルタイムに表示し、右左折点などを表示や合成
音声などで道案内するものである。
【0003】特に近時では、ハードウェアやソフトウェ
アの進歩に伴い、ナビゲーション装置における3D地図
表示の技術も知られている。この3D地図表示は、図6
に例示するように、地図を鳥瞰図として表示する機能で
あり、典型的には、このように表示される地図上に存在
する建物も、図7に例示するように、立体的に表示され
る。
アの進歩に伴い、ナビゲーション装置における3D地図
表示の技術も知られている。この3D地図表示は、図6
に例示するように、地図を鳥瞰図として表示する機能で
あり、典型的には、このように表示される地図上に存在
する建物も、図7に例示するように、立体的に表示され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、立体的に表示される建物に隠れて
自車やその周辺道路が表示されない場合があるという問
題点があった。例えば、図6と図7は、同じ箇所の地図
について互いに異なる態様の3D地図表示をした例であ
り、図7は、図6の表示に建物の立体表示を加えたもの
である。この図7の例では、実際の町並みを上空から眺
めるようなリアルな表示を楽しめる一方で、図6では表
示されている自車マークCが、自車の手前で立体表示さ
れている建物の陰に隠れ、表示されていない。
ような従来技術では、立体的に表示される建物に隠れて
自車やその周辺道路が表示されない場合があるという問
題点があった。例えば、図6と図7は、同じ箇所の地図
について互いに異なる態様の3D地図表示をした例であ
り、図7は、図6の表示に建物の立体表示を加えたもの
である。この図7の例では、実際の町並みを上空から眺
めるようなリアルな表示を楽しめる一方で、図6では表
示されている自車マークCが、自車の手前で立体表示さ
れている建物の陰に隠れ、表示されていない。
【0005】このような場合、ナビゲーション装置本来
の目的である自車位置の確認や走行ルートの確認といっ
た作業が困難になるという問題があり、安全性の点から
も、自車及び周辺道路の表示と建物の立体表示とを両立
するナビゲーションの技術が潜在的に求められていた。
の目的である自車位置の確認や走行ルートの確認といっ
た作業が困難になるという問題があり、安全性の点から
も、自車及び周辺道路の表示と建物の立体表示とを両立
するナビゲーションの技術が潜在的に求められていた。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、建物
の立体表示上の高さを変えることで、自車及び周辺道路
の表示と建物の立体表示とを両立するナビゲーションの
技術、すなわちナビゲーション装置及び方法並びにナビ
ゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体を提供す
ることである。
を解決するために提案されたもので、その目的は、建物
の立体表示上の高さを変えることで、自車及び周辺道路
の表示と建物の立体表示とを両立するナビゲーションの
技術、すなわちナビゲーション装置及び方法並びにナビ
ゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、車両に搭載して道案内を行うた
めのナビゲーション装置において、道路に関するデータ
と、各建物の位置及び高さと、を含む地図データを予め
記憶するための記憶手段と、前記車両の自車位置を計算
するための手段と、計算された前記自車位置と、前記記
憶手段に記憶されている前記地図データに基づいて、前
記自車位置周囲の地図を表示するための手段と、描画し
ようとする建物が前記地図中において予め決められた範
囲外かどうかを判定するための手段と、その建物が前記
範囲外の場合は、その建物について前記記憶手段に記憶
されている前記高さをその建物の表示上の高さとして選
択し、その建物が前記範囲内の場合は予め決められた高
さ制限値を、その建物の表示上の高さとして選択するた
めの選択手段と、選択された前記表示上の高さに基づい
て建物を立体表示するための手段と、を備えたことを特
徴とする。請求項4の発明は、請求項1の発明を方法と
いう見方から捉えたもので、車両の道案内を行うための
ナビゲーション方法において、道路に関するデータと、
各建物の位置及び高さと、を含む地図データを予め記憶
しておき、前記車両の自車位置を計算するためのステッ
プと、計算された前記自車位置と、予め記憶されている
前記地図データに基づいて、前記自車位置周囲の地図を
表示するためのステップと、描画しようとする建物が前
記地図中において予め決められた範囲外かどうかを判定
するためのステップと、その建物が前記範囲外の場合
は、その建物について予め記憶されている前記高さをそ
の建物の表示上の高さとして選択し、その建物が前記範
囲内の場合は予め決められた高さ制限値を、その建物の
表示上の高さとして選択するためのステップと、選択さ
れた前記表示上の高さに基づいて建物を立体表示するた
めのステップと、を含むことを特徴とする。請求項6の
発明は、請求項1,4の発明を、コンピュータのソフト
ウェアを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体とい
う見方から捉えたもので、コンピュータを用いて、車両
の道案内を行うためのナビゲーション用ソフトウェアを
記録した記録媒体において、そのソフトウェアは前記コ
ンピュータに、道路に関するデータと、各建物の位置及
び高さと、を含む地図データを予め記憶させ、前記車両
の自車位置を計算させ、計算された前記自車位置と、予
め記憶されている前記地図データに基づいて、前記自車
位置周囲の地図を表示させ、描画しようとする建物が前
記地図中において予め決められた範囲外かどうかを判定
させ、その建物が前記範囲外の場合は、その建物につい
て予め記憶されている前記高さをその建物の表示上の高
さとして選択させ、その建物が前記範囲内の場合は予め
決められた高さ制限値を、その建物の表示上の高さとし
て選択させ、選択された前記表示上の高さに基づいて建
物を立体表示させることを特徴とする。請求項2の発明
は、請求項1記載のナビゲーション装置において、前記
高さ制限値は、前記記憶手段に記憶されている前記高さ
よりも低いことを特徴とする。請求項1,4,6,2の
発明では、自車位置手前など所定範囲内の建物について
表示上の高さを制限し、自車や周辺道路の表示を隠さな
い高さまで下げて表示する。これにより、自車前方の建
物の形状をリアルな立体表示で確認する利便性を損なう
ことなく、自車とその周辺道路の表示を確保することが
可能となり、走行時の安全性も飛躍的に向上する。
め、請求項1の発明は、車両に搭載して道案内を行うた
めのナビゲーション装置において、道路に関するデータ
と、各建物の位置及び高さと、を含む地図データを予め
記憶するための記憶手段と、前記車両の自車位置を計算
するための手段と、計算された前記自車位置と、前記記
憶手段に記憶されている前記地図データに基づいて、前
記自車位置周囲の地図を表示するための手段と、描画し
ようとする建物が前記地図中において予め決められた範
囲外かどうかを判定するための手段と、その建物が前記
範囲外の場合は、その建物について前記記憶手段に記憶
されている前記高さをその建物の表示上の高さとして選
択し、その建物が前記範囲内の場合は予め決められた高
さ制限値を、その建物の表示上の高さとして選択するた
めの選択手段と、選択された前記表示上の高さに基づい
て建物を立体表示するための手段と、を備えたことを特
徴とする。請求項4の発明は、請求項1の発明を方法と
いう見方から捉えたもので、車両の道案内を行うための
ナビゲーション方法において、道路に関するデータと、
各建物の位置及び高さと、を含む地図データを予め記憶
しておき、前記車両の自車位置を計算するためのステッ
プと、計算された前記自車位置と、予め記憶されている
前記地図データに基づいて、前記自車位置周囲の地図を
表示するためのステップと、描画しようとする建物が前
記地図中において予め決められた範囲外かどうかを判定
するためのステップと、その建物が前記範囲外の場合
は、その建物について予め記憶されている前記高さをそ
の建物の表示上の高さとして選択し、その建物が前記範
囲内の場合は予め決められた高さ制限値を、その建物の
表示上の高さとして選択するためのステップと、選択さ
れた前記表示上の高さに基づいて建物を立体表示するた
めのステップと、を含むことを特徴とする。請求項6の
発明は、請求項1,4の発明を、コンピュータのソフト
ウェアを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体とい
う見方から捉えたもので、コンピュータを用いて、車両
の道案内を行うためのナビゲーション用ソフトウェアを
記録した記録媒体において、そのソフトウェアは前記コ
ンピュータに、道路に関するデータと、各建物の位置及
び高さと、を含む地図データを予め記憶させ、前記車両
の自車位置を計算させ、計算された前記自車位置と、予
め記憶されている前記地図データに基づいて、前記自車
位置周囲の地図を表示させ、描画しようとする建物が前
記地図中において予め決められた範囲外かどうかを判定
させ、その建物が前記範囲外の場合は、その建物につい
て予め記憶されている前記高さをその建物の表示上の高
さとして選択させ、その建物が前記範囲内の場合は予め
決められた高さ制限値を、その建物の表示上の高さとし
て選択させ、選択された前記表示上の高さに基づいて建
物を立体表示させることを特徴とする。請求項2の発明
は、請求項1記載のナビゲーション装置において、前記
高さ制限値は、前記記憶手段に記憶されている前記高さ
よりも低いことを特徴とする。請求項1,4,6,2の
発明では、自車位置手前など所定範囲内の建物について
表示上の高さを制限し、自車や周辺道路の表示を隠さな
い高さまで下げて表示する。これにより、自車前方の建
物の形状をリアルな立体表示で確認する利便性を損なう
ことなく、自車とその周辺道路の表示を確保することが
可能となり、走行時の安全性も飛躍的に向上する。
【0008】請求項3の発明は、前記自車位置後方を視
点とした鳥瞰図表示を行う請求項1又は2記載のナビゲ
ーション装置において、前記選択手段は、自車位置後方
の建物について、自車位置からの距離に応じて前記高さ
制限値を高くするように構成されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明を方法という見方か
ら捉えたもので、前記自車位置後方を視点とした鳥瞰図
表示を行う請求項4記載のナビゲーション方法におい
て、自車位置後方の建物について、自車位置からの距離
に応じて前記高さ制限値を高くすることを特徴とする。
請求項3,5の発明では、自車位置に近く自車やその周
辺道路の表示を遮る建物ほど低く表示し、自車位置から
後方に離れるほど本来の高さで建物を立体表示するの
で、自車やその周辺道路の表示を確保しつつ、自車後方
のビルが全部低いといった不自然な表示を避けることが
可能となる。例えば、表示上の仮想視点からの見下ろし
角度が地平に対しθ度のとき、自車からの距離dの建物
に適用すべき高さ制限値Tは、
点とした鳥瞰図表示を行う請求項1又は2記載のナビゲ
ーション装置において、前記選択手段は、自車位置後方
の建物について、自車位置からの距離に応じて前記高さ
制限値を高くするように構成されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明を方法という見方か
ら捉えたもので、前記自車位置後方を視点とした鳥瞰図
表示を行う請求項4記載のナビゲーション方法におい
て、自車位置後方の建物について、自車位置からの距離
に応じて前記高さ制限値を高くすることを特徴とする。
請求項3,5の発明では、自車位置に近く自車やその周
辺道路の表示を遮る建物ほど低く表示し、自車位置から
後方に離れるほど本来の高さで建物を立体表示するの
で、自車やその周辺道路の表示を確保しつつ、自車後方
のビルが全部低いといった不自然な表示を避けることが
可能となる。例えば、表示上の仮想視点からの見下ろし
角度が地平に対しθ度のとき、自車からの距離dの建物
に適用すべき高さ制限値Tは、
【数1】T=f(d)=d×tanθ により計算することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(実施
形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明す
る。なお、第1実施形態のうちデータ処理や制御に関す
る部分は、コンピュータをソフトウェアによって制御す
ることによって実現することができる。また、この場合
のソフトウェアについては、従来技術と共通の部分には
従来技術も利用され、コンピュータの物理的ハードウェ
ア資源を活用することで本発明の作用効果を実現するも
のである。
形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明す
る。なお、第1実施形態のうちデータ処理や制御に関す
る部分は、コンピュータをソフトウェアによって制御す
ることによって実現することができる。また、この場合
のソフトウェアについては、従来技術と共通の部分には
従来技術も利用され、コンピュータの物理的ハードウェ
ア資源を活用することで本発明の作用効果を実現するも
のである。
【0010】また、この場合におけるハードウェアやソ
フトウェアの具体的な形式、ソフトウェアで処理する範
囲などはさまざまな態様が考えられ、そのようなソフト
ウェアを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も本
発明の一態様である。このため、以下では、本発明及び
実施形態に関する各機能を実現する仮想的回路ブロック
を用いて本発明と実施形態とを説明する。
フトウェアの具体的な形式、ソフトウェアで処理する範
囲などはさまざまな態様が考えられ、そのようなソフト
ウェアを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も本
発明の一態様である。このため、以下では、本発明及び
実施形態に関する各機能を実現する仮想的回路ブロック
を用いて本発明と実施形態とを説明する。
【0011】〔1.構成〕まず、第1実施形態は、車両
に搭載して経路を案内するためのナビゲーション装置
(本装置と呼ぶ)と、このナビゲーション装置上で実行
されるナビゲーション方法を示すもので、これらを実現
するためのナビゲーション用ソフトウェアを記録した記
録媒体として把握することもできる。
に搭載して経路を案内するためのナビゲーション装置
(本装置と呼ぶ)と、このナビゲーション装置上で実行
されるナビゲーション方法を示すもので、これらを実現
するためのナビゲーション用ソフトウェアを記録した記
録媒体として把握することもできる。
【0012】特に、第1実施形態は、上記のようなナビ
ゲーションの技術において、建物の立体表示上の高さを
変えることで、自車及び周辺道路の表示と建物の立体表
示とを両立するようにした例であり、図1は、第1実施
形態の構成を示す機能ブロック図である。
ゲーションの技術において、建物の立体表示上の高さを
変えることで、自車及び周辺道路の表示と建物の立体表
示とを両立するようにした例であり、図1は、第1実施
形態の構成を示す機能ブロック図である。
【0013】〔1−1.全体の構成〕すなわち、第1実
施形態は、絶対位置・方位検出部1と、相対方位検出部
2と、車速検出部3と、制御部4と、データ読み出し用
RAM5と、表示用VRAM6と、その他のメモリ群M
と、インタフェース部9と、表示部10と、入力部11
と、CD−ROM部12と、FM多重受信及び処理部1
3と、を備えている。
施形態は、絶対位置・方位検出部1と、相対方位検出部
2と、車速検出部3と、制御部4と、データ読み出し用
RAM5と、表示用VRAM6と、その他のメモリ群M
と、インタフェース部9と、表示部10と、入力部11
と、CD−ROM部12と、FM多重受信及び処理部1
3と、を備えている。
【0014】このうち、絶対位置・方位検出部1は、本
装置が搭載された自動車(自車と呼ぶ)の現在位置すな
わち自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方
位を計算するために、例えば、GPS衛星から送られて
くるGPS電波をアンテナやレシーバなどで受信するた
めの部分である。また、相対方位検出部2は、ジャイロ
などを使って自車の相対的な方位を検出するための部分
である。また、車速検出部3は、自車の速度を計算する
ために、自動車より得られる車速パルスを処理するため
の部分である。
装置が搭載された自動車(自車と呼ぶ)の現在位置すな
わち自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方
位を計算するために、例えば、GPS衛星から送られて
くるGPS電波をアンテナやレシーバなどで受信するた
めの部分である。また、相対方位検出部2は、ジャイロ
などを使って自車の相対的な方位を検出するための部分
である。また、車速検出部3は、自車の速度を計算する
ために、自動車より得られる車速パルスを処理するため
の部分である。
【0015】また、制御部4は、メインCPU及びその
周辺回路を含み、本装置全体を制御する制御回路の役割
を果たす部分である。また、CD−ROM部12は、C
D−ROMに記録されたナビゲーション用のソフトウェ
ア及び地図データを読み出すための手段である。このC
D−ROM部12における地図データは、どこにどのよ
うな道路があるかを表すデータと、各建物の位置及び高
さを表すデータを含む。
周辺回路を含み、本装置全体を制御する制御回路の役割
を果たす部分である。また、CD−ROM部12は、C
D−ROMに記録されたナビゲーション用のソフトウェ
ア及び地図データを読み出すための手段である。このC
D−ROM部12における地図データは、どこにどのよ
うな道路があるかを表すデータと、各建物の位置及び高
さを表すデータを含む。
【0016】また、表示部10は、地図や操作メニュー
など各種の情報を、図示しない液晶表示モニタや音声合
成装置などを使って出力するための部分であり、入力部
11は、リモコン用ユニットなどに備えられた操作キー
などを使ってユーザが命令や目的地などさまざまな情報
を本装置に入力するための部分である。また、インタフ
ェース部9は、I/O制御回路やドライバなどを使っ
て、表示部10及び入力部11と、制御部4とを結ぶイ
ンタフェースであり、各種ユーザインタフェースの他、
例えば表示用VRAMを用いたビデオ表示などを制御す
る表示制御部などを含む。
など各種の情報を、図示しない液晶表示モニタや音声合
成装置などを使って出力するための部分であり、入力部
11は、リモコン用ユニットなどに備えられた操作キー
などを使ってユーザが命令や目的地などさまざまな情報
を本装置に入力するための部分である。また、インタフ
ェース部9は、I/O制御回路やドライバなどを使っ
て、表示部10及び入力部11と、制御部4とを結ぶイ
ンタフェースであり、各種ユーザインタフェースの他、
例えば表示用VRAMを用いたビデオ表示などを制御す
る表示制御部などを含む。
【0017】また、データ読み出し用RAM5は、CD
−ROM部12から読み出されたデータを一時格納する
メモリであり、表示用VRAM6は、イメージデータを
書き込むことで表示部10にビデオ表示を行わせるため
のメモリである。また、その他のメモリ群Mは、BIO
Sや起動シーケンスを格納するROM、プログラムエリ
アやワークエリアなどを提供するDRAM、設定等のデ
ータのバックアップに使われる不揮発性SRAMなどを
含む。また、FM多重受信及び処理部13は、FM放送
波を受信するための部分であり、併せて、受信した電波
からVICSの交通情報を取り出すといった処理を行う
ように構成してもよい。
−ROM部12から読み出されたデータを一時格納する
メモリであり、表示用VRAM6は、イメージデータを
書き込むことで表示部10にビデオ表示を行わせるため
のメモリである。また、その他のメモリ群Mは、BIO
Sや起動シーケンスを格納するROM、プログラムエリ
アやワークエリアなどを提供するDRAM、設定等のデ
ータのバックアップに使われる不揮発性SRAMなどを
含む。また、FM多重受信及び処理部13は、FM放送
波を受信するための部分であり、併せて、受信した電波
からVICSの交通情報を取り出すといった処理を行う
ように構成してもよい。
【0018】〔1−2.制御部の役割〕さらに、制御部
4は、上記のようなソフトウェアの作用によって、現在
位置計算部40と、目的地指定部41と、経路計算部4
2と、案内部43と、3D地図表示部44と、判定部4
5と、選択部46と、建物立体表示部47と、しての役
割を果たすように構成されている。
4は、上記のようなソフトウェアの作用によって、現在
位置計算部40と、目的地指定部41と、経路計算部4
2と、案内部43と、3D地図表示部44と、判定部4
5と、選択部46と、建物立体表示部47と、しての役
割を果たすように構成されている。
【0019】このうち現在位置計算部40は、自車の現
在位置すなわち自車位置を計算するための手段であり、
具体的には、電波航法と自律航法とを組み合わせること
で自車位置を計算するように構成されている。ここで、
電波航法は、GPS人工衛星などからの電波に基づいて
絶対位置・方位検出部1から得られる情報を使って現在
位置を計算するものである。また、自律航法は、地磁気
及び自車の速度に基づいて相対方位検出部2及び車速検
出部3から得られる情報を使って現在位置を計算するも
のである。
在位置すなわち自車位置を計算するための手段であり、
具体的には、電波航法と自律航法とを組み合わせること
で自車位置を計算するように構成されている。ここで、
電波航法は、GPS人工衛星などからの電波に基づいて
絶対位置・方位検出部1から得られる情報を使って現在
位置を計算するものである。また、自律航法は、地磁気
及び自車の速度に基づいて相対方位検出部2及び車速検
出部3から得られる情報を使って現在位置を計算するも
のである。
【0020】また、目的地指定部41は、本装置による
道案内の目的地を指定するための手段であり、目的地
は、例えば、表示部10に画面表示される地図上からカ
ーソルで指定したり、自車位置付近のガソリンスタン
ド、コンビニエンスストア、ファミリーレストランとい
った条件に基づいてデータのなかから検索し、検索結果
から指定すればよい。
道案内の目的地を指定するための手段であり、目的地
は、例えば、表示部10に画面表示される地図上からカ
ーソルで指定したり、自車位置付近のガソリンスタン
ド、コンビニエンスストア、ファミリーレストランとい
った条件に基づいてデータのなかから検索し、検索結果
から指定すればよい。
【0021】また、経路計算部42は、指定された目的
地に至る最適な経路を、前記地図データに基づいて計算
するための経路計算手段である。また、案内部43は、
経路計算部42によって計算された経路に沿って、CD
−ROM部12によって読み出される前記地図データ
や、現在位置計算部40によって計算された現在位置な
どに基づいて、合成音声や画面表示によって道案内する
手段である。
地に至る最適な経路を、前記地図データに基づいて計算
するための経路計算手段である。また、案内部43は、
経路計算部42によって計算された経路に沿って、CD
−ROM部12によって読み出される前記地図データ
や、現在位置計算部40によって計算された現在位置な
どに基づいて、合成音声や画面表示によって道案内する
手段である。
【0022】また、3D地図表示部44は、計算された
自車位置と、CD−ROM部12から得られる地図デー
タに基づいて、自車位置周囲の地図を、自車位置後方を
視点とした鳥瞰図の形式で表示するための手段である。
このように表示された地図を3D地図と呼び、本装置
は、この3D地図上に各建物を立体表示するように構成
されている。
自車位置と、CD−ROM部12から得られる地図デー
タに基づいて、自車位置周囲の地図を、自車位置後方を
視点とした鳥瞰図の形式で表示するための手段である。
このように表示された地図を3D地図と呼び、本装置
は、この3D地図上に各建物を立体表示するように構成
されている。
【0023】すなわち、判定部45は、描画しようとす
る建物が3D地図中において予め決められた範囲である
領域x外かどうかを判定するための手段である。また、
選択部46は、その建物が領域x外の場合は、その建物
についてCD−ROM部12から得られる高さをその建
物の表示上の高さhとして選択し、その建物が領域x内
の場合は予め決められた高さ制限値Tを、その建物の表
示上の高さhとして選択するための選択手段である。ま
た、建物立体表示部47は、このように選択された表示
上の高さhに基づいて建物を立体表示するための手段で
ある。ここで、高さ制限値Tは、CD−ROM部12か
ら得られる各建物の高さよりも低い数値である。
る建物が3D地図中において予め決められた範囲である
領域x外かどうかを判定するための手段である。また、
選択部46は、その建物が領域x外の場合は、その建物
についてCD−ROM部12から得られる高さをその建
物の表示上の高さhとして選択し、その建物が領域x内
の場合は予め決められた高さ制限値Tを、その建物の表
示上の高さhとして選択するための選択手段である。ま
た、建物立体表示部47は、このように選択された表示
上の高さhに基づいて建物を立体表示するための手段で
ある。ここで、高さ制限値Tは、CD−ROM部12か
ら得られる各建物の高さよりも低い数値である。
【0024】〔2.作用〕上記のように構成された第1
実施形態は、次のように作用する。 〔2−1.作用の概略〕まず、入力部1からのユーザの
指示に基づき、制御部4は各種の処理を行う。また、地
図を表示する際には、制御部4からの指示に基づき、C
D−ROM部12がCD−ROMに格納されている地図
データを読み込む。このように読み込まれた地図データ
はデータ読み出し用RAM5に一時的におかれた後、制
御部4内の例えば3D地図表示部44や建物立体表示部
47による座標変換といった処理の対象とされ、その結
果作成されたイメージデータ(表示用地図データと呼
ぶ)は、インタフェース部9の表示制御部や表示用VR
AM6を経由し、表示部6の液晶モニタなどで地図とし
て表示される。
実施形態は、次のように作用する。 〔2−1.作用の概略〕まず、入力部1からのユーザの
指示に基づき、制御部4は各種の処理を行う。また、地
図を表示する際には、制御部4からの指示に基づき、C
D−ROM部12がCD−ROMに格納されている地図
データを読み込む。このように読み込まれた地図データ
はデータ読み出し用RAM5に一時的におかれた後、制
御部4内の例えば3D地図表示部44や建物立体表示部
47による座標変換といった処理の対象とされ、その結
果作成されたイメージデータ(表示用地図データと呼
ぶ)は、インタフェース部9の表示制御部や表示用VR
AM6を経由し、表示部6の液晶モニタなどで地図とし
て表示される。
【0025】〔2−2.3D表示の例〕次に、第1実施
形態における3D表示の例を示す。まず、第1実施形態
における鳥瞰図形式の3D地図表示として図2に示す例
を考える。この表示は、自車Cのやや後方の上空から、
自車及びその進行方向を見た状態を表している。なお、
この例で表示されている場所は、従来技術について示し
た図6、図7と同じ場所である。また、自車Cの画面内
での表示位置は常に一定であるとする。
形態における3D表示の例を示す。まず、第1実施形態
における鳥瞰図形式の3D地図表示として図2に示す例
を考える。この表示は、自車Cのやや後方の上空から、
自車及びその進行方向を見た状態を表している。なお、
この例で表示されている場所は、従来技術について示し
た図6、図7と同じ場所である。また、自車Cの画面内
での表示位置は常に一定であるとする。
【0026】仮に、この図2の範囲に含まれる建物の部
分を全て、その建物本来の高さで立体的に示すと図7に
示したような表示となり、自車や自車周辺の道路が建物
の影となり、画面上で確認することができなくなる。第
1実施形態では、このような場合に、建物の表示上の高
さを低くすることで、自車やその周辺道路についても表
示し確認することが可能となる。具体的には例えば、図
2の表示範囲を、Y座標すなわち画面における上下方向
のある敷居値S(破線で示す)で区切り、その下方すな
わち手前側を領域xとする。この場合、Sより上方すな
わち遠い側は領域x外となる。そして、Sより下の領域
x内に位置する建物は高さを高さ制限値Tに制限して表
示し、Sより上に存在する建物は、実際の高さに応じた
縮尺で表示する。
分を全て、その建物本来の高さで立体的に示すと図7に
示したような表示となり、自車や自車周辺の道路が建物
の影となり、画面上で確認することができなくなる。第
1実施形態では、このような場合に、建物の表示上の高
さを低くすることで、自車やその周辺道路についても表
示し確認することが可能となる。具体的には例えば、図
2の表示範囲を、Y座標すなわち画面における上下方向
のある敷居値S(破線で示す)で区切り、その下方すな
わち手前側を領域xとする。この場合、Sより上方すな
わち遠い側は領域x外となる。そして、Sより下の領域
x内に位置する建物は高さを高さ制限値Tに制限して表
示し、Sより上に存在する建物は、実際の高さに応じた
縮尺で表示する。
【0027】図2の3D地図表示に、このような条件の
もとで各建物の立体表示を加えると図3に例示するよう
な表示となる。この例では、自車Cの位置や自車付近の
道路形状を画面上で確認することができる。
もとで各建物の立体表示を加えると図3に例示するよう
な表示となる。この例では、自車Cの位置や自車付近の
道路形状を画面上で確認することができる。
【0028】ところで、敷居値S及び高さ制限値Tにつ
いては、次のような基準で定めることが考えられる。ま
ず、敷居値Sを自車の座標に近づけると、建物が実際の
縮尺に近い高さで表示される領域が広がる一方で、自車
周辺の確認可能な道路等の領域が減少する。逆に、敷居
値Sの位置を自車から遠ざけると、建物が実際の縮尺に
近い高さで表示される領域が狭まる一方で、自車周辺の
確認可能な道路が増加する。このようなバランスを考慮
し、敷居値Sの位置は、例えば自車の前方すなわち画面
上では上方を目安に、任意に決定すればよく、さらに、
敷居値Sの位置をユーザが好みに応じて調整できるよう
にしてもよい。
いては、次のような基準で定めることが考えられる。ま
ず、敷居値Sを自車の座標に近づけると、建物が実際の
縮尺に近い高さで表示される領域が広がる一方で、自車
周辺の確認可能な道路等の領域が減少する。逆に、敷居
値Sの位置を自車から遠ざけると、建物が実際の縮尺に
近い高さで表示される領域が狭まる一方で、自車周辺の
確認可能な道路が増加する。このようなバランスを考慮
し、敷居値Sの位置は、例えば自車の前方すなわち画面
上では上方を目安に、任意に決定すればよく、さらに、
敷居値Sの位置をユーザが好みに応じて調整できるよう
にしてもよい。
【0029】また、高さ制限値Tについては、次のよう
な基準で定めることが考えられる。まず、高さ制限値T
の値を大きくすると、自車表示の一部が隠れたり、自車
周辺の道路表示が減少したりといったデメリットがある
一方で、建物はより立体的に表示され、その場所に建物
があるという認識をすることは容易になる。逆に、高さ
制限値Tの値を小さくした場合、建物の表示により自
車、および自車周辺の道路表示が妨げられる可能性は減
少するが、建物の表示はより平面的になり、その場所に
建物があるといった認識をしづらくなる。このような特
性を考慮した上で高さ制限値Tの値は任意に定めればよ
く、さらに、高さ制限値Tをユーザが好みに応じて調整
できるようにしてもよい。
な基準で定めることが考えられる。まず、高さ制限値T
の値を大きくすると、自車表示の一部が隠れたり、自車
周辺の道路表示が減少したりといったデメリットがある
一方で、建物はより立体的に表示され、その場所に建物
があるという認識をすることは容易になる。逆に、高さ
制限値Tの値を小さくした場合、建物の表示により自
車、および自車周辺の道路表示が妨げられる可能性は減
少するが、建物の表示はより平面的になり、その場所に
建物があるといった認識をしづらくなる。このような特
性を考慮した上で高さ制限値Tの値は任意に定めればよ
く、さらに、高さ制限値Tをユーザが好みに応じて調整
できるようにしてもよい。
【0030】〔2−3.動作手順の例〕次に、上記のよ
うな3D表示における建物の立体表示を実現するための
動作手順の一例を図4のフローチャートに示す。すなわ
ち、この手順は、ある1つの建物を立体的に描画する場
合の手順であり、その建物の表示上の高さhを決定する
ための判定に使用するのは、建物の位置を示す座標であ
る。
うな3D表示における建物の立体表示を実現するための
動作手順の一例を図4のフローチャートに示す。すなわ
ち、この手順は、ある1つの建物を立体的に描画する場
合の手順であり、その建物の表示上の高さhを決定する
ための判定に使用するのは、建物の位置を示す座標であ
る。
【0031】このため、まず、描画しようとする建物の
位置座標が、CD−ROM部12により地図データから
読み出される(ステップ1)。続いて、判定部45が、
描画しようとする建物が3D地図中において予め決めら
れた領域x外かどうかを判定する(ステップ2)。この
判定は、具体的には、1つの建物を構成する各頂点など
の座標全てが、敷居値Sの上に存在するかどうか、すな
わち、図3に示す各建物位置を示す図形が、Sより完全
に上にあるかどうかの判定である。
位置座標が、CD−ROM部12により地図データから
読み出される(ステップ1)。続いて、判定部45が、
描画しようとする建物が3D地図中において予め決めら
れた領域x外かどうかを判定する(ステップ2)。この
判定は、具体的には、1つの建物を構成する各頂点など
の座標全てが、敷居値Sの上に存在するかどうか、すな
わち、図3に示す各建物位置を示す図形が、Sより完全
に上にあるかどうかの判定である。
【0032】このステップ2において、その建物の各座
標が敷居値Sよりも上にあると判定された場合(YE
S)、その建物は領域x外であるから、選択部46は、
その建物についてCD−ROM部12から得られる高さ
をその建物の表示上の高さhとして選択し(ステップ
3)、建物立体表示部47が、このように選択された表
示上の高さhに基づいて建物を描画することによって立
体表示する(ステップ5)。すなわち、この場合は、各
々の建物の本来の高さの情報に基づき、建物が立体表示
されることになる。
標が敷居値Sよりも上にあると判定された場合(YE
S)、その建物は領域x外であるから、選択部46は、
その建物についてCD−ROM部12から得られる高さ
をその建物の表示上の高さhとして選択し(ステップ
3)、建物立体表示部47が、このように選択された表
示上の高さhに基づいて建物を描画することによって立
体表示する(ステップ5)。すなわち、この場合は、各
々の建物の本来の高さの情報に基づき、建物が立体表示
されることになる。
【0033】一方、ステップ2において、その建物を構
成する位置座標の一部でも、Sよりも下にあると判定さ
れた場合(NO)、その建物は領域x内であるから、選
択部46は、予め決められた高さ制限値Tを、その建物
の表示上の高さhとして選択し(ステップ4)、建物立
体表示部47が、このように選択された表示上の高さh
に基づいて建物を描画することによって立体表示する
(ステップ5)。すなわち、この場合は、各建物の本来
の高さの情報を無視し、それよりも低い数値である高さ
Tで建物が立体表示されることになる。
成する位置座標の一部でも、Sよりも下にあると判定さ
れた場合(NO)、その建物は領域x内であるから、選
択部46は、予め決められた高さ制限値Tを、その建物
の表示上の高さhとして選択し(ステップ4)、建物立
体表示部47が、このように選択された表示上の高さh
に基づいて建物を描画することによって立体表示する
(ステップ5)。すなわち、この場合は、各建物の本来
の高さの情報を無視し、それよりも低い数値である高さ
Tで建物が立体表示されることになる。
【0034】〔3.効果〕上記のように、第1実施形態
では、判定部45や選択部46などの作用により、自車
位置手前など所定範囲内の建物について表示上の高さを
制限し、自車や周辺道路の表示を妨げない高さまで下げ
て表示する。これにより、自車前方の建物の形状を、実
際に目にする状況に近いリアルな立体表示でモニタ上で
確認できるという利便性をほとんど損なうことなく、自
車やその周辺道路の表示を確保することが可能となり、
自分の進むべき経路を常に確認できるので、走行時の安
全性も飛躍的に向上する。
では、判定部45や選択部46などの作用により、自車
位置手前など所定範囲内の建物について表示上の高さを
制限し、自車や周辺道路の表示を妨げない高さまで下げ
て表示する。これにより、自車前方の建物の形状を、実
際に目にする状況に近いリアルな立体表示でモニタ上で
確認できるという利便性をほとんど損なうことなく、自
車やその周辺道路の表示を確保することが可能となり、
自分の進むべき経路を常に確認できるので、走行時の安
全性も飛躍的に向上する。
【0035】〔4.第2実施形態〕また、上記第1実施
形態では、高さ制限値Tの値を一律としたが、高さ制限
値Tについて、自車から遠ざかるにつれ大きくしたり、
画面手前の方で小さくするなど、画面上の場所により、
複数の値を用いることも可能である。
形態では、高さ制限値Tの値を一律としたが、高さ制限
値Tについて、自車から遠ざかるにつれ大きくしたり、
画面手前の方で小さくするなど、画面上の場所により、
複数の値を用いることも可能である。
【0036】例えば、第2実施形態は、自車位置後方の
建物について、自車位置からの距離に応じて高さ制限値
Tを高くする例であり、図5は、第2実施形態における
建物の立体表示を表す概念図である。この例では、各建
物について記憶されている本来の高さを破線で示し、第
2実施形態における表示上の高さを実線で示す。
建物について、自車位置からの距離に応じて高さ制限値
Tを高くする例であり、図5は、第2実施形態における
建物の立体表示を表す概念図である。この例では、各建
物について記憶されている本来の高さを破線で示し、第
2実施形態における表示上の高さを実線で示す。
【0037】具体的には、建物B1やB5はCD−RO
M部12から得られる高さにしたがって表示されるが、
建物B2,B3,B4は実際の高さよりも低い高さ制限
値Tにしたがって表示される。この第2実施形態では、
例えば、表示上の仮想視点VPからの見下ろし角度が地
平に対しθ度のとき、自車Cからの距離dの建物に適用
すべき高さ制限値Tは、
M部12から得られる高さにしたがって表示されるが、
建物B2,B3,B4は実際の高さよりも低い高さ制限
値Tにしたがって表示される。この第2実施形態では、
例えば、表示上の仮想視点VPからの見下ろし角度が地
平に対しθ度のとき、自車Cからの距離dの建物に適用
すべき高さ制限値Tは、
【数2】T=f(d)=d×tanθ により計算することができる。
【0038】このような第2実施形態では、建物B2の
ように自車位置に近く、自車やその周辺道路の表示を遮
る建物ほど低く表示し、一方、建物B4のように自車位
置から後方に離れるほど本来に近い高さで建物を立体表
示するので、自車やその周辺道路の表示を確保しつつ、
自車後方のビルが全部低いといった不自然な表示を避け
ることが可能となる。
ように自車位置に近く、自車やその周辺道路の表示を遮
る建物ほど低く表示し、一方、建物B4のように自車位
置から後方に離れるほど本来に近い高さで建物を立体表
示するので、自車やその周辺道路の表示を確保しつつ、
自車後方のビルが全部低いといった不自然な表示を避け
ることが可能となる。
【0039】〔5.他の実施形態〕なお、本発明は上記
各実施形態に限定されるものではなく、次に例示するよ
うな他の実施形態も包含するものである。例えば、本発
明は、自動車だけでなく二輪車など他の種類の移動体に
も適用することもできる。また、各種データの形式、自
車位置や経路の計算に使うアルゴリズム、道案内の具体
的な内容といった詳細は自由である。
各実施形態に限定されるものではなく、次に例示するよ
うな他の実施形態も包含するものである。例えば、本発
明は、自動車だけでなく二輪車など他の種類の移動体に
も適用することもできる。また、各種データの形式、自
車位置や経路の計算に使うアルゴリズム、道案内の具体
的な内容といった詳細は自由である。
【0040】また、上記第1実施形態では、建物の表示
上の高さを制限するか否かを判断する敷居値Sを直線状
に定めたが、敷居値Sは第1実施形態において説明した
条件さえ満たすように決定すれば、必ずしも直線的であ
る必要はなく、連続直線や曲線等で実現することも可能
である。具体的には、自車から見て視線方向ほど高さ制
限値Tを小さくし、視線方向から左右にずれるほど高さ
制限値Tを大きくすることなどが考えられる。
上の高さを制限するか否かを判断する敷居値Sを直線状
に定めたが、敷居値Sは第1実施形態において説明した
条件さえ満たすように決定すれば、必ずしも直線的であ
る必要はなく、連続直線や曲線等で実現することも可能
である。具体的には、自車から見て視線方向ほど高さ制
限値Tを小さくし、視線方向から左右にずれるほど高さ
制限値Tを大きくすることなどが考えられる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
建物の立体表示上の高さを変えることで、自車及び周辺
道路の表示と建物の立体表示とを両立するナビゲーショ
ンの技術提供することができるので、運転上の安全性も
飛躍的に向上する。
建物の立体表示上の高さを変えることで、自車及び周辺
道路の表示と建物の立体表示とを両立するナビゲーショ
ンの技術提供することができるので、運転上の安全性も
飛躍的に向上する。
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す機能ブロッ
ク図。
ク図。
【図2】本発明の第1実施形態における3D地図表示を
例示する図。
例示する図。
【図3】図2の3D地図表示に建物の立体表示を加えた
例を示す図。
例を示す図。
【図4】本発明の第1実施形態における建物の立体表示
のための動作手順を示すフローチャート。
のための動作手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2実施形態における建物の立体表示
を示す概念図。
を示す概念図。
【図6】従来技術における3D地図表示の例を示す図。
【図7】従来の3D地図表示において建物の立体表示を
加えた例を示す図。
加えた例を示す図。
1…絶対位置・方位検出部 2…相対方位検出部 3…車速検出部 4…制御部 M…メモリ群 5…データ読み出し用RAM 6…表示用VRAM 9…インタフェース部 10…表示部 11…入力部 12…CD−ROM部 13…FM多重受信及び処理部 40…現在位置計算部 41…目的地指定部 42…経路計算部 43…案内部 44…3D地図表示部 45…判定部 46…選択部 47…建物立体表示部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/10 G06F 15/62 350A Fターム(参考) 2C032 HB22 HC23 HD03 HD16 2F029 AA02 AB01 AB07 AC02 AC04 AC14 AC18 5B050 BA07 BA09 BA17 EA27 FA02 FA06 5H180 AA01 BB04 BB13 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF32 9A001 HH29 JJ77 JZ11 JZ78
Claims (6)
- 【請求項1】 車両に搭載して道案内を行うためのナビ
ゲーション装置において、 道路に関するデータと、各建物の位置及び高さと、を含
む地図データを予め記憶するための記憶手段と、 前記車両の自車位置を計算するための手段と、 計算された前記自車位置と、前記記憶手段に記憶されて
いる前記地図データに基づいて、前記自車位置周囲の地
図を表示するための手段と、 描画しようとする建物が前記地図中において予め決めら
れた範囲外かどうかを判定するための手段と、 その建物が前記範囲外の場合は、その建物について前記
記憶手段に記憶されている前記高さをその建物の表示上
の高さとして選択し、その建物が前記範囲内の場合は予
め決められた高さ制限値を、その建物の表示上の高さと
して選択するための選択手段と、 選択された前記表示上の高さに基づいて建物を立体表示
するための手段と、 を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 【請求項2】 前記高さ制限値は、前記記憶手段に記憶
されている前記高さよりも低いことを特徴とする請求項
1記載のナビゲーション装置。 - 【請求項3】 前記自車位置後方を視点とした鳥瞰図表
示を行う請求項1又は2記載のナビゲーション装置にお
いて、 前記選択手段は、自車位置後方の建物について、自車位
置からの距離に応じて前記高さ制限値を高くするように
構成されたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 【請求項4】 車両の道案内を行うためのナビゲーショ
ン方法において、 道路に関するデータと、各建物の位置及び高さと、を含
む地図データを予め記憶しておき、 前記車両の自車位置を計算するためのステップと、 計算された前記自車位置と、予め記憶されている前記地
図データに基づいて、前記自車位置周囲の地図を表示す
るためのステップと、 描画しようとする建物が前記地図中において予め決めら
れた範囲外かどうかを判定するためのステップと、 その建物が前記範囲外の場合は、その建物について予め
記憶されている前記高さをその建物の表示上の高さとし
て選択し、その建物が前記範囲内の場合は予め決められ
た高さ制限値を、その建物の表示上の高さとして選択す
るためのステップと、 選択された前記表示上の高さに基づいて建物を立体表示
するためのステップと、 を含むことを特徴とするナビゲーション方法。 - 【請求項5】 前記自車位置後方を視点とした鳥瞰図表
示を行う請求項4記載のナビゲーション方法において、 自車位置後方の建物について、自車位置からの距離に応
じて前記高さ制限値を高くすることを特徴とするナビゲ
ーション方法。 - 【請求項6】 コンピュータを用いて、車両の道案内を
行うためのナビゲーション用ソフトウェアを記録した記
録媒体において、 そのソフトウェアは前記コンピュータに、 道路に関するデータと、各建物の位置及び高さと、を含
む地図データを予め記憶させ、 前記車両の自車位置を計算させ、 計算された前記自車位置と、予め記憶されている前記地
図データに基づいて、前記自車位置周囲の地図を表示さ
せ、 描画しようとする建物が前記地図中において予め決めら
れた範囲外かどうかを判定させ、 その建物が前記範囲外の場合は、その建物について予め
記憶されている前記高さをその建物の表示上の高さとし
て選択させ、その建物が前記範囲内の場合は予め決めら
れた高さ制限値を、その建物の表示上の高さとして選択
させ、 選択された前記表示上の高さに基づいて建物を立体表示
させることを特徴とするナビゲーションン用ソフトウェ
アを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000020135A JP2001209301A (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000020135A JP2001209301A (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001209301A true JP2001209301A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18546751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000020135A Pending JP2001209301A (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001209301A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317764A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Denso Corp | 地図表示制御装置および地図表示制御用プログラム |
WO2007031361A1 (de) * | 2005-09-12 | 2007-03-22 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur dreidimensionalen darstellung einer vektorkarte eines bildschirm-navigationssystems |
KR100889469B1 (ko) * | 2008-04-23 | 2009-03-19 | 팅크웨어(주) | 도로 정보에 기초하여 3차원 지도를 표시하는 시스템 및방법 |
JP2013205901A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Kddi Corp | 地図表示端末、地図表示方法、およびプログラム |
JP2017207696A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | アルパイン株式会社 | 電子装置 |
-
2000
- 2000-01-28 JP JP2000020135A patent/JP2001209301A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317764A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Denso Corp | 地図表示制御装置および地図表示制御用プログラム |
WO2007031361A1 (de) * | 2005-09-12 | 2007-03-22 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur dreidimensionalen darstellung einer vektorkarte eines bildschirm-navigationssystems |
KR100889469B1 (ko) * | 2008-04-23 | 2009-03-19 | 팅크웨어(주) | 도로 정보에 기초하여 3차원 지도를 표시하는 시스템 및방법 |
WO2009131276A1 (en) * | 2008-04-23 | 2009-10-29 | Thinkware Systems Corporation | System and method for displaying three-dimensional map based on road information |
CN102016503A (zh) * | 2008-04-23 | 2011-04-13 | 星克跃尔株式会社 | 基于道路信息显示三维地图的系统及方法 |
CN102016503B (zh) * | 2008-04-23 | 2014-07-23 | 星克跃尔株式会社 | 基于道路信息显示三维地图的系统及方法 |
US8803874B2 (en) | 2008-04-23 | 2014-08-12 | Intellectual Discovery Co., Ltd. | System and method for displaying three-dimensional map based on road information |
US9885581B2 (en) | 2008-04-23 | 2018-02-06 | Hyundai Motor Company | System and method for displaying three-dimensional map based on road information |
JP2013205901A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Kddi Corp | 地図表示端末、地図表示方法、およびプログラム |
JP2017207696A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | アルパイン株式会社 | 電子装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4715353B2 (ja) | 画像処理装置、描画方法および描画プログラム | |
JP4783603B2 (ja) | 地図表示装置、地図表示方法、地図表示プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 | |
JP3375258B2 (ja) | 地図表示方法及び装置並びにその装置を備えたナビゲーション装置 | |
JP4705170B2 (ja) | ナビゲーションデバイス及びナビゲーションデバイス上に表示された地図データをスクロールする方法 | |
US8532924B2 (en) | Method and apparatus for displaying three-dimensional terrain and route guidance | |
JP4743400B2 (ja) | 車載用電子装置 | |
JP2003344062A (ja) | ナビゲーション装置 | |
JP3568357B2 (ja) | ナビゲーション装置における地図情報表示装置及び地図情報表示方法並びにナビゲーション装置における地図情報表示制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP4105609B2 (ja) | ナビゲーション用立体表示方法およびナビゲーション装置 | |
JP2004117294A (ja) | ナビゲーション装置、方法及びプログラム | |
JP4533191B2 (ja) | 三次元地図表示装置および三次元地図表示プログラム | |
JP2001209301A (ja) | ナビゲーション装置及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体 | |
JP4381205B2 (ja) | ナビゲーション装置およびその装置における地図表示方法 | |
JP3301420B2 (ja) | 地図表示装置 | |
JP3760980B2 (ja) | 地図表示装置、記録媒体及び地図表示方法 | |
EP1416252A2 (en) | Display of the recommended route in a navigation device | |
JP4280930B2 (ja) | 地図表示装置、記録媒体及び地図表示方法 | |
JP3619076B2 (ja) | ナビゲーション装置 | |
JP4254553B2 (ja) | 地図表示装置 | |
JP3687731B2 (ja) | 地図表示装置及び記録媒体 | |
JP3655738B2 (ja) | ナビゲーション装置 | |
JP4710464B2 (ja) | カーナビゲーション装置 | |
JP4705394B2 (ja) | ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラム | |
JP2009025041A (ja) | ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法 | |
JPH11311528A (ja) | 地図表示方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20061201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20081017 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081104 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090324 |