JP4254553B2 - 地図表示装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、ナビゲーションシステム100は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、これらに接続された制御回路8、制御回路8に接続された外部メモリ9、表示装置10、インフラデータ受信機11及びリモコンセンサ12を備えている。なお、制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ(車速センサ)4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置や方位(車両の走行方向)を検出するGPSのためのGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2、3、4、5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補間しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、更にステアリングの回転センサ、各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。なお、位置検出器1は進行方向検出手段に該当する。
地図データ入力器6は、位置特定の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、施設データを含む各種データを入力するための装置である。また、地図データには、ベクトル地図(線地図)やラスタ地図(航空写真地図)、道路データなどが含まれている。これらのデータの記録媒体としては、そのデータ量からHDDなどの磁気記憶装置やDVDなどを用いるのが一般的であるが、メモリカード等の他の媒体を用いても良い。
[外部メモリ9の構成の説明]
外部メモリ9は、不揮発性メモリで構成され、各種データを記憶するのに利用される。
表示装置10はカラー表示装置であり、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両現在位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図データと、更に地図上に表示する誘導経路やタッチスイッチ等の付加データとを重ねて表示することができる。なお、表示装置10は表示手段に該当する。
インフラデータ受信機11は、ラジオアンテナを介してFM放送信号を受信したり、道路近傍に配置されたVICSサービス用の固定局(図1における(VICS)センサ200が該当する。)から、電波ビーコン信号及び光ビーコン信号を受信したりする。この受信した情報は制御回路8へ送られて処理される。また、図示しない携帯電話と接続され、情報センタから情報を取得したり、インターネットに接続しインターネット上のサーバから情報を取得したりする機能を備える。
また、ナビゲーションシステム100は、リモートコントロール端末(以下リモコンと称する)13を介してリモコンセンサ12から、あるいは操作スイッチ群7により目的地の位置を入力すると、現在位置からその目的地までの最適な経路を自動的に選択して誘導経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。操作スイッチ群7は、例えば表示装置10と一体になったタッチスイッチ、およびメカニカルなスイッチ群が用いられ、各種入力に使用される。
制御回路8は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて、位置検出器1からの各検出信号に基づき座標及び走行方向の組として車両の現在位置を算出し、地図データ入力器6を介して読み出した現在位置付近の地図等を表示装置10に表示する地図表示処理や、地図データ入力器6に格納された地点データおよび外部メモリ9に記憶された各種データに基づき、操作スイッチ群7やリモコン13等の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路(目的地経路)を自動的に求める経路計算処理を行う。このように自動的に最適な経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。
次に、ナビゲーションシステム100の制御回路8が実行する地図データ種別切替処理を、図5を参照して説明する。なお、図5は、実施例のナビゲーションシステム100が実行する地図データ種別切替処理を説明する説明図である。
まず、電源起動時には、車両の現在位置付近のベクトル地図を、地図データ入力器6を介して取得し、デフォルト画面として表示装置10に表示させる。なお、本実施例の場合、上述のベクトル地図については、車両の現在位置を含むレベル0のベクトル地図を表示している。この際、タッチスイッチ「航空写真」を画面の右下に重ねて表示させる(図5(a)参照)。ここで、ユーザによってタッチスイッチ「航空写真」が触れられたことを検知すると、地図データ方向切替処理を実行して車両の現在位置付近のラスタ地図を、地図データ入力器6を介して取得して表示装置10に表示させる(図5(b)参照)。なお、本実施の場合、上述のラスタ地図については、車両の現在位置を含むラスタ地図をそのまま表示しているが、これには限られず、表示したい縮尺に応じてラスタ地図を拡大・縮小して用いてもよい。また、地図データ方向切替処理については後述する。この際、タッチスイッチ「線地図」を画面の右下に重ねて表示させる(図5(b)参照)。なおここで、ユーザによってタッチスイッチ「線写真」が触れられると、再びベクトル地図を表示装置10に表示させる。
次に、ナビゲーションシステム100の制御回路8が実行する地図データ選択処理を、図6のフローチャートを参照して説明する。
このように本実施例のナビゲーションシステム100によれば、地図データ中のラスタ地図が、図3(a)に例示するように、地表の特定領域を斜め上方から鳥瞰した航空写真の画像データに基づいて作成されたラスタ地図(CG)であり、制御回路8が、そのラスタ地図を表示装置10に表示させるので、表示装置10によってラスタ地図を平面にて表示した場合でも、陰影がより強調されて起伏などに立体感を与えることができる。なおこのようなことは、山岳地帯や都市部など地表に凹凸が多く存在する場所の様子を表現した地図データを表示手段に表示する場合において顕著である。したがって、地形の起伏がわかりやすく、且つ違和感がない地図表示を実現することができる。
(1)上記実施例では、ラスタ地図として航空写真の画像データに基づいて作成されたCGを利用しているが、これには限られず、衛星写真の画像データに基づいて作成されたCGや、衛星写真の画像データに基づく地図データ、航空写真の画像データに基づく地図データなどをラスタ地図として利用してもよい。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
Claims (3)
- 地表の特定領域を斜め上方から鳥瞰した様子を表現したラスタ地図を取得可能な地図データ取得手段と、
前記ラスタ地図を表示可能な表示手段と、
前記地図データ取得手段によって取得された前記ラスタ地図を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備える地図表示装置であって、
さらに、当該地図表示装置が車両に搭載されている場合に前記車両の進行方向を検出する進行方向検出手段を備え、
前記地図データ取得手段は、前記特定領域を複数方向の斜め上方から鳥瞰した様子をそれぞれ表現した複数のラスタ地図を取得可能であり、
前記表示制御手段は、前記進行方向検出手段によって検出された車両の進行方向に基づいて、前記複数のラスタ地図のうち鳥瞰した方向が車両の進行方向に最も近いラスタ地図を選択して前記地図データ取得手段によって取得させ、その取得したラスタ地図を前記表示手段に表示させること
を特徴とする地図表示装置。 - 請求項1に記載の地図表示装置において、
前記ラスタ地図は、前記特定領域における一定の距離が前記ラスタ地図における手前側と奥側とで同一の長さに表現されるよう座標変換されていることを特徴とする地図表示装置。 - 請求項1に記載の地図表示装置において、
前記表示制御手段は、前記ラスタ地図を前記表示手段に表示させる際には、そのラスタ地図を、前記特定領域における一定の距離が前記ラスタ地図における手前側と奥側とで同一の長さに表現されるよう座標変換し、その座標変換後のラスタ地図を前記表示手段に表示させることを特徴とする地図表示装置。
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