JP2001208665A - 摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法 - Google Patents

摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法

Info

Publication number
JP2001208665A
JP2001208665A JP2000024839A JP2000024839A JP2001208665A JP 2001208665 A JP2001208665 A JP 2001208665A JP 2000024839 A JP2000024839 A JP 2000024839A JP 2000024839 A JP2000024839 A JP 2000024839A JP 2001208665 A JP2001208665 A JP 2001208665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
test piece
lubricant
friction surface
wear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000024839A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Nishijima
裕一 西嶌
Shigeyuki Ono
茂之 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2000024839A priority Critical patent/JP2001208665A/ja
Publication of JP2001208665A publication Critical patent/JP2001208665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】試験片の摩擦摺動面に十分にかつ安定して潤滑
剤を供給できるとともに、試験片の摩擦摺動面の潤滑状
態を任意に制御でき、流体潤滑状態から潤滑油が不足し
た混合潤滑状態まで連続的に潤滑状態を変えて試験片の
摩擦摩耗特性を評価することができる摩擦摩耗試験装置
および摩擦摩耗試験方法を提供する。 【解決手段】試験片2が押し付けられる摩擦面16aを
備える摩擦板16を支持し、摩擦板16を所定の回転数
で回転させ、試験片2を保持し、試験片2を摩擦板16
の摩擦面16aに所定の押圧力で押し付けつつ摩擦面1
6a上を移動させ、摩擦面16a上に潤滑剤を供給し、
摩擦面16a上に供給された潤滑剤の試験片2と摩擦面
16aとの間への侵入を摩擦面16aに潤滑油払拭板1
9を接触させて制限しながら試験片2の摩擦摩耗特性を
試験する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動材料を試験す
る摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、材料の摩耗特性を評価する方法と
して、たとえば、実開昭62−8643号公報に開示さ
れているようなピンオンディスク式や、テーバー式等が
知られている。上記のような方式の試験機で摩擦摩耗試
験を行う工業製品のうち、例えば、オイルシールや往復
動パッキンのように潤滑油を介して摺動するエラストマ
ー部材の摩擦摺動面は、一般に、摺動面の面粗さに比
べ、十分に厚い潤滑油膜が存在するいわゆる”流体潤
滑”の状態で使用される。しかしながら、オイルシール
や往復動パッキンは、摩擦摺動面の潤滑油膜の厚みが薄
くなり、分子吸着膜(境界膜)を有する摩擦面間の直接
接触が生じるいわゆる”境界潤滑”の状態のような過酷
な使用環境で使用されることもある。このような流体潤
滑と境界潤滑とが混在する”混合潤滑”の状態では、摩
擦係数の増加や長期使用後の潤滑油中に存在するスラッ
ジによる摩擦摺動面の摩耗の発生等が知られており、こ
れらがエラストマー摺動部材の耐摩耗性やシール性等、
製品性能低下の一因となる可能性がある。このため、エ
ラストマー摺動部材の摩擦摩耗試験においては、流体潤
滑状態のみならず混合潤滑状態での摩擦摩耗の評価が必
要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したテ
ーバー試験機は基本的に乾燥条件下での評価で用いられ
ており、潤滑油を介した摩擦摩耗特性の評価には不向き
である。また、ビンオンディスク型摩擦摩耗試験機は、
試験片ホルダーに潤滑油を溜めて試験片を浸漬した状態
で試験する事により、摩擦摺動面に十分な潤滑油が存在
する状態での試験は可能であるが摺動速度が高い条件で
は、潤滑油が遠心力のため試験片ホルダーの外側に偏在
してしまうため、摩擦摺動面に潤滑油がゆきわたらなく
なるなどの不具合が発生しやすい。また、高速摺動面に
潤滑油を供給する方法として、たとえば、特開平3−1
46844号公報に開示されているように、回転円筒の
内壁面を利用した摩耗試験方法が知られているが、この
方法は、円筒の回転速度が低いと、潤滑油や潤滑油中の
不溶成分が重力により下部に溜まりやすいという欠点が
ある。その他、摩擦摺動面への潤滑油の供給法方法とし
ては、たとえば、実開平4−38551号公報、特開平
6−102160号公報等に互いに押し付ける試験片の
一方に潤滑材供給用口を設ける方法が提案されている
が、これらの方法によれば、十分な潤滑状態を得ること
はできるが上述した混合潤滑の状態に制御することは困
難である。このため、従来においては、シール性低下の
一因と考えられる混合潤滑の状態で発生する特異的な摩
擦摩耗の評価が困難であった。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、試験片の摩擦摺動面に十分にかつ安定して
潤滑剤を供給できるとともに、試験片の摩擦摺動面の潤
滑状態を任意に制御でき、流体潤滑状態から潤滑油が不
足した混合潤滑状態まで連続的に潤滑状態を変えて試験
片の摩擦摩耗特性を評価することができる摩擦摩耗試験
装置および摩擦摩耗試験方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦摩耗試験装
置は、試験片が押し付けられる摩擦面を備える摩擦体を
支持し、かつ当該摩擦体を所定の回転数で回転させる摩
擦体支持手段と、前記試験片を保持し、かつ、当該試験
片を前記摩擦体の摩擦面に所定の押圧力で押し付けつつ
当該摩擦面上を移動させる試験片保持手段と、前記摩擦
体の摩擦面上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有
する。
【0006】本発明の摩擦摩耗試験装置は、前記摩擦体
の摩擦面上に供給された潤滑剤の前記試験片と前記摩擦
面との間への侵入を制限する潤滑剤制限手段をさらに有
する。
【0007】前記摩擦体支持手段は、前記摩擦体の摩擦
面に供給された潤滑剤が遠心力により飛散しない程度の
回転数で前記摩擦体を回転させる。
【0008】好適には、前記潤滑剤制限手段は、前記回
転する摩擦体の摩擦面に接触可能に設けられた潤滑剤払
拭部材を有し、前記潤滑剤払拭部材は、回転する前記摩
擦体の摩擦面への接触によって、前記試験片の配設位置
に運搬される前記摩擦面に付着した潤滑剤の量を制限す
る。
【0009】好適には、前記試験片保持手段は、当該試
験片を前記摩擦体の摩擦面に所定の押圧力で押し付けつ
つ、所定の軸の回りに回転させる。
【0010】好適には、前記潤滑剤払拭部材は、前記潤
滑剤を吸収する性質を有する材料からなる。
【0011】好適には、前記潤滑剤払拭部材は、前記摩
擦体の回転中心から半径方向に沿って前記摩擦面に接触
可能に設けられている。
【0012】本発明の摩擦摩耗試験方法は、摩擦面を有
する摩擦体を所定の回転数で回転させるステップと、前
記摩擦体の摩擦面上に潤滑剤を供給するステップと、前
記潤滑剤が供給された摩擦面に前記試験片を所定の押圧
力で押し付けつつ当該試験片を前記摩擦面内で運動させ
るステップと、前記試験片の摩耗量から前記当該試験片
の前記摩擦体に対する摩擦摩耗特性を評価するステップ
とを有する。
【0013】前記試験片を前記摩擦面内で運動させるス
テップは、前記試験片の配設位置に運搬される前記摩擦
面に供給された潤滑剤の量を制限して前記摩擦面と前記
試験片との間に潤滑剤が不足した状態で行う。
【0014】本発明では、回転する摩擦体の摩擦面に潤
滑剤を供給し、試験片をこの摩擦面内で運動させながら
試験片の摩擦摩耗試験を行う。このとき、摩擦体を摩擦
面に供給された潤滑剤が遠心力により飛散しない程度の
回転数で回転させることで、潤滑剤を十分にかつ安定し
て試験片と摩擦面との間に供給され、流体潤滑状態で摩
擦摩耗試験を行うことができる。また、本発明では、回
転する摩擦体の摩擦面に潤滑剤を供給することで、試験
片と摩擦面との間に潤滑剤を安定して供給できるととも
に、試験片の摩擦面内での移動速度、具体的には、回転
数を変化させることで、試験片と摩擦面との間の摺動速
度を任意に設定でき、高い摺動速度にしても安定的に試
験片と摩擦面との間に潤滑剤を供給することができる。
さらに、本発明では、摩擦体の摩擦面に供給された潤滑
剤の試験片と摩擦面との間への侵入を潤滑剤制限手段に
よって適宜制限することで、試験片と摩擦面との間の潤
滑状態が潤滑剤が不足した混合潤滑状態とすることがで
きる。たとえば、回転する摩擦面に潤滑剤払拭部材を接
触させることで、試験片の配設位置に運搬される摩擦体
の摩擦面に供給された潤滑剤の量を制限することができ
る。また、回転する摩擦面に潤滑剤が十分に供給された
状態で潤滑剤払拭部材を接触させることで、試験片と摩
擦面との間に供給される潤滑剤の量は徐々に減少し、流
体潤滑状態から混合潤滑状態に連続的に変化する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る摩擦摩耗試験装置の構成図である。図1におい
て、本実施形態に係る摩擦摩耗試験装置1は、試験片2
を保持する試験片ホルダ3と、試験片ホルダ3とトルク
計4を介して回転軸5によって連結されたモータ6と、
回転軸5のモータ6側の軸端に固定されたウエイト7
と、モータ6と一端が連結され支持柱9に設けられた支
軸9aを中心に回転自在に支持された支持部材8と、支
持部材8の他端部に設けられた連結軸11に移動可能に
設けられたカウンタウエイト10と、支持部材8の変位
量を測定する変位計21とを備えている。上記の試験片
ホルダ3、ウエイト7、モータ6、支持部材8およびカ
ウンタウエイト10によって本発明の試験片保持手段を
構成している。また、摩擦摩耗試験装置1は、円盤状の
摩擦板16を支持する回転ディスク17と、回転ディス
ク17を回転自在に保持し回転ディスク17を所定の回
転数で回転させるモータ18とを備えている。摩擦板1
6は、本発明の摩擦体の一具体例に対応しており、摩擦
板16、回転ディスク17およびモータ18は本発明の
摩擦体支持手段を構成している。さらに、摩擦摩耗試験
装置1は、潤滑油を貯留する潤滑油貯留槽31と、潤滑
油貯留槽31に貯留された潤滑油を吸い上げるマイクロ
ポンプ32と、マイクロポンプ32が吸い上げた潤滑油
を摩擦板16の摩擦面16aに供給する潤滑油供給ノズ
ル33とを備えている。これら潤滑油貯留槽31、マイ
クロポンプ32および潤滑油供給ノズル33が本発明の
潤滑剤供給手段を構成している。また、摩擦摩耗試験装
置1は、図示しない移動装置によって保持され、摩擦板
16の摩擦面16aに接触可能に設けられた潤滑油払拭
板19を備えており、この潤滑油払拭板19は本発明の
潤滑剤払拭部材の一具体例に対応している。
【0016】試験片2は、摩擦板16に対する摩擦摩耗
特性を評価する対象であり、たとえば、Oリング等のシ
ール製品に使用されるエラストマー材料である。この試
験片2の形状は、限定しないが、例えば、試験片ホルダ
ー3に装着しやすいように円筒状にあらかじめ成形され
たものが用いられ、一端面が摩擦板16の摩擦面16a
に押し付けられる。
【0017】試験片ホルダ3は、試験片2を保持してい
るとともに、モータ6の回転軸5に連結されており、モ
ータ6の駆動によって回転軸5を中心に回転する。試験
片ホルダ3の形状は、限定しないが、例えば、2個の同
形状の試験片2を回転軸5に関して対称な位置に保持し
て用いることができる。
【0018】トルク計4は、モータ6の回転軸5に印加
されるトルクを検出する。モータ6の回転軸5にかかる
トルクは、試験片ホルダ3に保持された試験片2の端面
(摩擦摺動面)を摩擦板16の摩擦面16aに押し付け
たとき、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面1
6aとの間に発生する摩擦力に応じて変化する。このた
め、トルク計4の測定したトルクから試験片2の摩擦摺
動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間に発生する摩擦
力を測定することができる。
【0019】モータ6は、試験片ホルダ3を所定の回転
数で図1に示す矢印R2の向きに回転させる。試験片ホ
ルダ3の回転数は、試験片2の摩擦摺動面の摩擦板16
の摩擦面16aに対する所望の摺動速度に応じて設定さ
れる。
【0020】ウエイト7は、所定の質量の重りであり、
モータ6の回転軸5の端部に固定されており、試験片2
を摩擦板16の摩擦面16aに押圧する押圧力を試験片
ホルダ3に与える。支持部材8の一端は、トルク計4お
よびモータ6と連結されており、他端には連結軸11が
固定され、この連結軸11にはねじ部が形成されてい
る。カウンタウエイト10は、所定の重量の重りであ
り、この連結軸11に螺合するねじ孔が形成されてお
り、カウンタウエイト10を回転させることによって、
連結軸11に対するカウンタウエイト10の位置が調整
可能になっている。支持部材8は、支軸9aを介して支
持柱9に回転自在に支持されており、カウンタウエイト
10の荷重は試験片2を摩擦板16の摩擦面16aから
離隔させる向きの力として作用し、カウンタウエイト1
0の位置を調整することにより、試験片2を摩擦板16
の摩擦面16aに押圧する押圧力を任意に調整すること
ができる。
【0021】変位計21は、支持部材8の回転位置を検
出する。すなわち、試験片2が摩擦板16の摩擦面16
aとの摩擦によって摩耗すると、この摩耗量の分だけ、
支持部材8は支軸9aを中心に回転する。この回転量を
変位計21で計測することにより、試験片2の摩耗量を
特定することができる。
【0022】摩擦板16は、円盤状の部材からなり、試
験片2の摩擦摺動面の面積に比べて十分に広い面積の摩
擦面16aを備えている。この摩擦板16の形成材料
は、たとえば、アルミニウム等の金属板、樹脂、エラス
トマー等の材料が挙げられるが、これらの材料に特に、
限定されるわけではない。また、摩擦板16の摩擦面1
6aは、たとえば、サンドペーパ等を用いて粗面加工し
てもよい。
【0023】回転ディスク17は、摩擦板16の摩擦面
16aの反対面を支持する支持面を備えており、この支
持面に摩擦板16は、たとえば、接着剤等の接合手段に
よって固定されている。モータ18は、回転ディスク1
7を図1に示す矢印R2の向きに所定の回転数で回転さ
せる。回転の向きは、上記の試験片ホルダ3とは逆向き
になっている。この回転数は、たとえば、500rpm
以下であり、好適には、6〜60rpm程度である。
【0024】潤滑油貯留槽31は、試験片2の摩擦摺動
面と摩擦板16の摩擦面16aとの間を潤滑するための
潤滑油(潤滑剤)を貯留している。マイクロポンプ32
は、潤滑油貯留槽31に貯留された潤滑油を吸い上げ、
一定の供給量で潤滑油供給ノズル33に供給する。
【0025】潤滑油供給ノズル33は、摩擦板16の摩
擦面16aの上方に配置されており、マイクロポンプ3
2から供給された潤滑油を摩擦面16aに供給する。潤
滑油供給ノズル33の摩擦板16の摩擦面16aに対す
る配置は特に限定されないが、摩擦板16の摩擦面16
aの回転中心付近が好ましい。摩擦板16の摩擦面16
aの回転中心付近に潤滑油を供給することで、潤滑油は
回転する摩擦板16の遠心力によって、摩擦面16aの
全面に拡散しやすいからである。
【0026】潤滑油払拭板19は、図1に示す矢印A1
およびA2方向に潤滑油払拭板19を移動させる図示し
ない移動機構によって保持されており、この移動機構に
より回転する摩擦板16の摩擦面16aへ接触すること
によって、試験片2の配設位置に運搬される摩擦面16
Aに付着した潤滑油の量を制限する。具体的には、潤滑
油払拭板19は、また、潤滑油払拭板19の摩擦板16
の摩擦面16a上での配置は特に限定されないが、たと
えば、摩擦板16の摩擦面16aの中心部付近から摩擦
板16の半径方向に配置する。また、潤滑油払拭板19
の長さは、少なくとも摩擦板16の半径程度とする。ま
た、潤滑油払拭板19の形成材料は、摩擦板16の摩擦
面16aとの間で発生する摩擦力が比較的小さい材料で
あれば特に限定されないが、たとえば、紙や布等の潤滑
油を吸収する性質の材料を用いることができる。また、
ゴムや樹脂等の非吸収性の材料を用いてもよい。
【0027】次に、上記構成の摩擦摩耗試験装置1を用
いた摩擦摩耗試験方法について説明する。試験片2と摩
擦板16の摩擦面16aとの間に潤滑油が十分に介在し
た状態(流体潤滑状態)での摩擦摩耗試験について図2
を参照して説明する。なお、図2(a)は摩擦摩耗試験
装置1において摩擦摩耗試験を行っている際の平面図で
あり、図2(b)は側面図である。
【0028】まず、摩擦摩耗特性を評価すべき試験片2
を試験片ホルダ3に固定し、図2(b)に示すように、
上記したカウンタウエイト11の位置を調整して試験片
2の摩擦摺動面を摩擦板16の摩擦面16aに所定の押
圧力Fで押し付ける。
【0029】次いで、図2に示すように、モータ18を
駆動して摩擦板16を矢印R1の向きに所定の回転数で
回転させる。摩擦板16の回転数は、たとえば、500
rpm以下とし、好ましくは、6〜60rpm程度の値
とする。すなわち、摩擦板16の回転数が高すぎると、
摩擦板16の摩擦面16aに供給される潤滑油が遠心力
によって、摩擦板16の外周に飛散してしまい、試験片
2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間に潤
滑油が十分に供給されない。また、摩擦板16の回転数
が極端に低いと、潤滑油が摩擦板16の摩擦面16a上
に供給されてから試験片2の配設位置まで運搬されるま
で長時間を要し潤滑油の供給が滯ってしまい、また、摩
擦板16の摩擦面16a上に供給された潤滑油が摩擦面
16a上で拡がりにくい。このため、摩擦板16の摩擦
面16aに供給された潤滑油が遠心力により飛散しない
程度の回転数で回転させるのが好ましい。
【0030】また、モータ6を駆動して、試験片2が摩
擦板16の摩擦面16aに押し付けられた状態にある試
験片ホルダ3を矢印R2の向きに所定の回転数で回転さ
せる。これにより、試験片ホルダ3に固定された試験片
2は、摩擦板16の摩擦面16a内で回転軸5から所定
の半径の位置を回転するように運動する。試験片ホルダ
3の回転数は、試験片2の摩擦板16の摩擦面16aに
対する摺動速度が所定の値になるように設定する。
【0031】次いで、潤滑油供給ノズル33から摩擦板
16の摩擦面16a上に潤滑油Oを一定の供給量で供給
する。摩擦板16の摩擦面16a上に供給された潤滑油
Oは、摩擦板16が回転していることから、回転する試
験片ホルダ3に固定された試験片2まで運搬される。ま
た、摩擦板16の摩擦面16a上に供給された潤滑油O
は、遠心力によって、摩擦面16aの全体に拡がる。こ
れにより、回転する試験片ホルダ3に固定された試験片
2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間に
は、常に安定的にかつ十分な量の潤滑油Oが供給され、
試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの
間が潤滑される。また、試験片ホルダ3の回転数を変更
して試験片2の摺動速度を変更しても、摩擦板16の回
転数は一定であるので、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板
16の摩擦面16aとの間には、常に安定的にかつ十分
な量の潤滑油Oが供給され、試験片2の摺動速度を高く
しても試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16
aとの間に供給される潤滑油Oの供給量が不足すること
がない。
【0032】試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦
面16aとの間が潤滑されていない状態から潤滑状態に
変化したことは、試験片ホルダ3を回転させるモータ6
の回転軸5にかかるトルクをトルク計4で検出すること
で検知できる。すなわち、試験片2の摩擦摺動面と摩擦
板16の摩擦面16aとの間が非潤滑状態では、試験片
2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間に発
生する摩擦力が大きく、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板
16の摩擦面16aとの間が潤滑油Oによって潤滑され
ると、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16
aとの間に発生する摩擦力が低下し、これに応じてトル
ク計4で検出するトルクの値も低下することから検知で
きる。
【0033】上記のように、十分量の潤滑油Oによって
試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの
間が潤滑された状態で、試験片2を摩擦板16の摩擦面
16aに対して摺動させた後、所定の評価方法にしたが
って試験片2の摩擦板16に対する摩擦摩耗特性を評価
する。試験片2の摩擦摩耗特性の評価の際に必要な試験
片2の摩耗量は、上記した変位計21の測定量から求め
ることができる。あるいは、試験終了後の試験片2の形
状または重量を試験開始前の試験片2の形状または重量
と比較することで求めることができる。
【0034】次に、流体潤滑状態の摩擦摺動面から潤滑
油を徐々に取り除き、摩擦摺動面を潤滑不足の状態(混
合潤滑状態)に制御した場合における摩擦摩耗試験方法
について図3を参照して説明する。なお、図3(a)は
摩擦摩耗試験装置1において混合潤滑状態で摩擦摩耗試
験を行っている際の平面図であり、図3(b)は側面図
である。まず、上記したように、試験片2と摩擦板16
の摩擦面16aとの間に潤滑油が十分に介在した状態に
ある摩擦摩耗試験装置1において、潤滑油供給ノズル3
3からの潤滑油Oの供給を少なくするか、停止した状態
とする。この状態から、図3(b)に示すように、潤滑
油払拭板19を下降させて、摩擦板16の摩擦面16a
に接触させる。
【0035】潤滑油払拭板19を摩擦板16の摩擦面1
6aに接触させると、摩擦板16の摩擦面16aに付着
した過剰な潤滑油Oは、図3(a)に示すように、潤滑
油払拭板19の一側面によって運搬が阻止され、潤滑油
払拭板19の一側面側に滞留した状態になる。潤滑油払
拭板19の形成材料として、紙や布等の吸油性の材料を
用いれば、運搬が阻止され潤滑油払拭板19の一側面側
に滞留した潤滑油Oは潤滑油払拭板19に吸収されるこ
とになる。
【0036】この潤滑油払拭板19による潤滑油Oの運
搬の阻止作用によって、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板
16の摩擦面16aとの間に運ばれる潤滑油の量は徐々
に減少する。試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦
面16aとの間に運ばれる潤滑油の量が減少すると、試
験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間
の潤滑状態は、流体潤滑と境界潤滑とが混在する混合潤
滑の状態に移行する。
【0037】この試験片2の摩擦摺動面と摩擦板16の
摩擦面16aとの間の潤滑状態が混合潤滑状態になった
ことは、トルク計4の検出値から検知できる。すなわ
ち、混合潤滑の状態では、試験片2と摩擦板16の摩擦
面16aとの間に発生する摩擦力が、流体潤滑状態での
摩擦力より大きく、乾燥状態での摩擦力より小さい範囲
になるので、潤滑状態に応じてトルク計4の検出値も変
化するため、トルク計4の値から混合潤滑の状態を確認
できる。
【0038】このような混合潤滑状態で、試験片2を摩
擦板16の摩擦面16aに対して摺動させた後、所定の
評価方法にしたがって試験片2の摩擦板16に対する摩
擦摩耗特性を評価する。上述したのと同様に、試験片2
の摩擦摩耗特性の評価の際に必要な試験片2の摩耗量
は、上記した変位計21の測定量から求めることができ
る。あるいは、試験終了後の試験片2の形状または重量
を試験開始前の試験片2の形状または重量と比較するこ
とで求めることができる。
【0039】実施例 次に、上記構成の摩擦摩耗試験装置による潤滑状態の制
御の具体例について説明する。図4は、上記構成の摩擦
摩耗試験装置1において潤滑状態を種々に変化させたと
きの摩擦力の変化を示すグラフである。また、表1はこ
のとき使用した試験片2の材料の組成を示している。
【0040】
【表1】
【0041】試験片2は、表1に示した組成の材料を1
次加硫170℃、6分間の金型圧縮成形により外径30
mm、内径26mm、高さ20mmの円筒状に成形した
後、2次加硫を200℃で22時間実施して架橋を完了
させて作製した。また、試験片2は、試験片ホルダ3に
固定し、試験片2の回転速度(摩擦面16aに対する摺
動速度)が200rpm(0.6m/s)となるように
試験片ホルダ3を回転させた。摩擦板16には、アルミ
ニウム円板を用い、表面をサンドペ−パ−#1500で
研磨して摩擦面16aとし、60rpmで回転させた。
さらに、試験片2は、摩擦板16に対して11.8Nの
荷重で接触摺動させた。
【0042】上記の条件(無潤滑状態)における試験片
2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間の摩
擦係数は約0.54であり、図4のa領域に示すよう
に、試験片2と摩擦板16との間に発生する摩擦力は約
6Nであった。
【0043】この状態で、潤滑油(キャッスルディ−ゼ
ルオイルニュ−スペシャル10W−30)を0.4g/
minの供給量で30秒間摩擦板16の摩擦面16a上
に供給した。図4の領域bに示すように、試験片2の摩
擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間の摩擦係数
は急激に低下し、約0.04となり、試験片2と摩擦板
16との間に発生する摩擦力も0.5N程度となった。
【0044】さらに、上記の状態から、試験片2の回転
数(摺動速度)を600rpm(1.8m/s)に約3
0秒間増加させると、図4の領域cに示すように、試験
片2と摩擦板16との間の摩擦係数は約0.05となり
僅かに増加した。試験片2と摩擦板16との間に発生す
る摩擦力も1.0N程度となった。試験片2を保持する
試験片ホルダ3の回転数を200rpmに戻すと、試験
片2と摩擦板16との間の摩擦係数も約0.04に戻っ
た。これらのことから、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板
16の摩擦面16aとは油膜を介した潤滑状態にあると
考えられる。
【0045】次に、図4の領域dに示すように、吸油性
の紙で作製した潤滑油払拭板19を、摩擦板16の摩擦
面16aに約30秒間接触させると、試験片2の摩擦摺
動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間の摩擦係数が乾
燥摺動時(領域a)の約半分の約0.25まで上昇し
た。
【0046】さらに、図4の領域eに示すように、この
状態から約1分間、試験片2の回転速度(摺動速度)を
600rpm(1.8m/s)に増加させると、試験片
2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間の摩
擦係数は約0.54となり、潤滑油無しの時(領域a)
と同等のレベルまで上昇した。このことから、試験片2
の回転速度(摺動速度)を増加させると、試験片2の摩
擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間の油膜切れ
がさらに進行した状態になったと考えられる。
【0047】この状態から、図4の領域dに示すよう
に、試験片2の回転数を200rpmに戻すと、試験片
2の摩擦摺動面と摩擦板16の摩擦面16aとの間の摩
擦係数も約0.25に戻った。このことから、摩擦摺動
面が部分的に油膜を介した潤滑不足の摺動状態にあると
考えられる。
【0048】以上のように、本実施形態に係る摩擦摩耗
試験装置1によれば、試験片2の摩擦摺動面と摩擦板1
6の摩擦面16aとの間の潤滑状態を、潤滑油が無い状
態、十分量の潤滑油が供給された流体潤滑状態あるいは
潤滑油が不足した混合潤滑状態のように種々の潤滑状態
に制御できる。さらに、各潤滑状態への移行を連続的に
行うことができる。この結果、試験片2の摩擦板16の
摩擦面16aに対する摩擦摩耗特性を任意の潤滑状態で
行うことができ、特に、混合潤滑状態で発生する特異的
な摩擦摩耗特性を評価することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、試験片の摩擦摺動面に
十分にかつ安定して潤滑剤を供給できる。また、本発明
によれば、試験片の摩擦摺動面の潤滑状態を任意に制御
でき、流体潤滑状態から潤滑油が不足した混合潤滑状態
まで連続的に潤滑状態を変えて試験片の摩擦摩耗特性を
評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る摩擦摩耗試験装置の
構成図である。
【図2】(a)は摩擦摩耗試験装置1において流体潤滑
状態で摩擦摩耗試験を行っている際の平面図であり、
(b)は側面図である。
【図3】(a)は摩擦摩耗試験装置1において混合潤滑
状態で摩擦摩耗試験を行っている際の平面図であり、
(b)は側面図である。
【図4】潤滑状態を種々に変化させたときの摩擦力の変
化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…摩擦摩耗試験装置 2…試験片 3…試験片ホルダ 4…トルク計 5…回転軸 6…モータ 7…ウエイト 8…支持部材 9…支持柱 10…カウンタウエイト 11…連結軸 16…摩擦板 16a…摩擦面 17…回転ディスク 18…モータ 19…潤滑油払拭板 21…変位計 31…潤滑油貯留槽 32…マイクロポンプ 33…潤滑油供給ノズル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試験片が押し付けられる摩擦面を備える摩
    擦体を支持し、かつ当該摩擦体を所定の回転数で回転さ
    せる摩擦体支持手段と、 前記試験片を保持し、かつ、当該試験片を前記摩擦体の
    摩擦面に所定の押圧力で押し付けつつ当該摩擦面上を移
    動させる試験片保持手段と、 前記摩擦体の摩擦面上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手
    段とを有する摩擦摩耗試験装置。
  2. 【請求項2】前記摩擦体の摩擦面上に供給された潤滑剤
    の前記試験片と前記摩擦面との間への侵入を制限する潤
    滑剤制限手段をさらに有する請求項1に記載の摩擦摩耗
    試験装置。
  3. 【請求項3】前記摩擦体支持手段は、前記摩擦体の摩擦
    面に供給された潤滑剤が遠心力により飛散しない程度の
    回転数で前記摩擦体を回転させる請求項1または2に記
    載の摩擦摩耗試験装置。
  4. 【請求項4】前記潤滑剤制限手段は、前記回転する摩擦
    体の摩擦面に接触可能に設けられた潤滑剤払拭部材を有
    し、 前記潤滑剤払拭部材は、回転する前記摩擦体の摩擦面へ
    の接触によって、前記試験片の配設位置に運搬される前
    記摩擦面に付着した潤滑剤の量を制限する請求項1〜3
    のいずれかに記載の摩擦摩耗試験装置。
  5. 【請求項5】前記試験片保持手段は、当該試験片を前記
    摩擦体の摩擦面に所定の押圧力で押し付けつつ、所定の
    軸の回りに回転させる請求項1〜4のいずれかに記載の
    摩擦摩耗試験装置。
  6. 【請求項6】前記潤滑剤払拭部材は、前記潤滑剤を吸収
    する性質を有する材料からなる請求項4または5に記載
    の摩擦摩耗試験装置。
  7. 【請求項7】前記潤滑剤払拭部材は、前記摩擦体の回転
    中心から半径方向に沿って前記摩擦面に接触可能に設け
    られている請求項4〜6のいずれかに記載の摩擦摩耗試
    験装置。
  8. 【請求項8】摩擦面を有する摩擦体を所定の回転数で回
    転させるステップと、 前記摩擦体の摩擦面上に潤滑剤を供給するステップと、 前記潤滑剤が供給された摩擦面に前記試験片を所定の押
    圧力で押し付けつつ当該試験片を前記摩擦面内で運動さ
    せるステップと、 前記試験片の摩耗量から前記当該試験片の前記摩擦体に
    対する摩擦摩耗特性を評価するステップとを有する摩擦
    摩耗試験方法。
  9. 【請求項9】前記試験片を前記摩擦面内で運動させるス
    テップは、前記試験片の配設位置に運搬される前記摩擦
    面に供給された潤滑剤の量を制限して前記摩擦面と前記
    試験片との間に潤滑剤が不足した状態で行う請求項8に
    記載の摩擦摩耗試験方法。
  10. 【請求項10】回転する前記摩擦体の摩擦面へ潤滑剤払
    拭部材を接触させて前記試験片の配設位置に運搬される
    前記摩擦面に付着した潤滑剤の量を制限する請求項9に
    記載の摩擦摩耗試験方法。
JP2000024839A 2000-01-28 2000-01-28 摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法 Pending JP2001208665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024839A JP2001208665A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024839A JP2001208665A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001208665A true JP2001208665A (ja) 2001-08-03

Family

ID=18550769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000024839A Pending JP2001208665A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001208665A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537996A (ja) * 2005-01-31 2008-10-02 クーパー タイヤ アンド ラバー カンパニー ゴムタイヤ及び固形ゴムホイール試験室試料の試験方法及び装置
KR101099898B1 (ko) 2010-01-27 2011-12-28 현대제철 주식회사 광계측부를 포함하는 도막의 경화도 측정 장치 및 이를 이용하여 도막의 경화도를 측정하는 방법
JP2016044976A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 国立大学法人広島大学 摩擦測定装置および摩擦測定方法
CN107389333A (zh) * 2017-08-25 2017-11-24 常州市武进鸿程汽车配件有限公司 机械密封干磨试验设备
CN107462485A (zh) * 2017-08-08 2017-12-12 合肥杰代机电科技有限公司 一种汽车配件耐磨检测装置
KR20180058002A (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 넥센타이어 주식회사 타이어의 제동 성능 예측 시험 장치 및 이를 이용한 타이어의 제동 성능 예측 시험 방법
CN108398345A (zh) * 2018-02-08 2018-08-14 重庆市璧山区合成机械制造有限公司 可检测汽车配件的机构
CN108593477A (zh) * 2018-06-25 2018-09-28 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 基于摩擦轮副多种工况评估材料磨耗行为的装置及方法
CN114264565A (zh) * 2021-12-17 2022-04-01 青岛理工大学 一种流体润滑摩擦磨损试验装置
CN114544411A (zh) * 2022-04-27 2022-05-27 常州市丰迪制漆有限公司 一种油漆耐磨性的检测设备
CN116990006A (zh) * 2023-09-26 2023-11-03 意特利(上海)科技有限公司 一种贴塑面镶条寿命检测装置及方法
CN117169035A (zh) * 2023-10-10 2023-12-05 河北鑫亿康建筑工程有限公司 一种体育场馆用塑胶跑道的耐磨度检测装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101360594B1 (ko) * 2005-01-31 2014-02-10 쿠퍼 타이어 앤드 러버 캄파니 고무 타이어 샘플을 테스트하는 장치에 사용되는 이레이저
JP2008537996A (ja) * 2005-01-31 2008-10-02 クーパー タイヤ アンド ラバー カンパニー ゴムタイヤ及び固形ゴムホイール試験室試料の試験方法及び装置
KR101099898B1 (ko) 2010-01-27 2011-12-28 현대제철 주식회사 광계측부를 포함하는 도막의 경화도 측정 장치 및 이를 이용하여 도막의 경화도를 측정하는 방법
JP2016044976A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 国立大学法人広島大学 摩擦測定装置および摩擦測定方法
KR20180058002A (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 넥센타이어 주식회사 타이어의 제동 성능 예측 시험 장치 및 이를 이용한 타이어의 제동 성능 예측 시험 방법
KR101890370B1 (ko) * 2016-11-23 2018-08-21 넥센타이어 주식회사 타이어의 제동 성능 예측 시험 장치 및 이를 이용한 타이어의 제동 성능 예측 시험 방법
CN107462485B (zh) * 2017-08-08 2019-10-22 重庆市夔州汽车检测有限公司 一种汽车配件耐磨检测装置
CN107462485A (zh) * 2017-08-08 2017-12-12 合肥杰代机电科技有限公司 一种汽车配件耐磨检测装置
CN107389333A (zh) * 2017-08-25 2017-11-24 常州市武进鸿程汽车配件有限公司 机械密封干磨试验设备
CN108398345A (zh) * 2018-02-08 2018-08-14 重庆市璧山区合成机械制造有限公司 可检测汽车配件的机构
CN108593477A (zh) * 2018-06-25 2018-09-28 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 基于摩擦轮副多种工况评估材料磨耗行为的装置及方法
CN108593477B (zh) * 2018-06-25 2024-03-29 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 基于摩擦轮副多种工况评估材料磨耗行为的装置及方法
CN114264565B (zh) * 2021-12-17 2023-11-17 青岛理工大学 一种流体润滑摩擦磨损试验装置
CN114264565A (zh) * 2021-12-17 2022-04-01 青岛理工大学 一种流体润滑摩擦磨损试验装置
CN114544411B (zh) * 2022-04-27 2022-08-05 常州市丰迪制漆有限公司 一种油漆耐磨性的检测设备
CN114544411A (zh) * 2022-04-27 2022-05-27 常州市丰迪制漆有限公司 一种油漆耐磨性的检测设备
CN116990006A (zh) * 2023-09-26 2023-11-03 意特利(上海)科技有限公司 一种贴塑面镶条寿命检测装置及方法
CN116990006B (zh) * 2023-09-26 2023-12-12 意特利(上海)科技有限公司 一种贴塑面镶条寿命检测装置及方法
CN117169035A (zh) * 2023-10-10 2023-12-05 河北鑫亿康建筑工程有限公司 一种体育场馆用塑胶跑道的耐磨度检测装置
CN117169035B (zh) * 2023-10-10 2024-05-03 河北鑫亿康建筑工程有限公司 一种体育场馆用塑胶跑道的耐磨度检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001208665A (ja) 摩擦摩耗試験装置および摩擦摩耗試験方法
US9702809B2 (en) Tribometer, rheometer, module and a method for tribological measurements
Hirst et al. Non-Newtonian behaviour in elastohydrodynamic lubrication
Horve The correlation of rotary shaft radial lip seal service reliability and pumping ability to wear track roughness and microasperity formation
JPH0829313A (ja) 摩擦摩耗試験装置
US4253326A (en) Apparatus for determining the properties of a lubricant
CN108760311A (zh) 一种用于真空环境下的推力球轴承疲劳寿命实验装置
TW201802372A (zh) 輔機驅動皮帶系統所具備之自動張力器
CN105651513A (zh) 用于立式水润滑可倾瓦推力轴承液膜润滑特性测试系统
JP2001502807A (ja) 潤滑油の機能有効性を検出する方法
US6238274B1 (en) Polishing method for a device
US11333592B2 (en) Rubber wear testing device
US8297104B2 (en) Device for measuring the influence of friction force on the wear characteristics of a material surface
Horve Understanding the sealing mechanism of the radial lip seal for rotating shafts
JP2006162301A (ja) 摩耗試験機
JPH0791922A (ja) 油膜厚さ測定装置
CN205449498U (zh) 用于立式水润滑可倾瓦推力轴承液膜润滑特性测试系统
CN112595664A (zh) 具有压力扫描功能的线接触摩擦试验机及压力检测方法
JP2001116658A (ja) トラクション試験装置
JPH0731108B2 (ja) 摩耗試験機
Yunus et al. Performance evaluation of hydrodynamic journal bearing using gearbox and engine oil (SAE90 and SAE20w50) by experimental and theoretical methods
SU978013A1 (ru) Способ испытани долговечности пористых материалов и устройство дл его осуществлени
JP2008151691A (ja) 湿式潤滑剤の特性測定方法及び特性測定装置
Sinha et al. A new tribometer for friction drives
Kang et al. Comparison of four-ball and five-ball rolling contact fatigue tests on lubricated Si3N4/steel contact