JP2001208061A - 多孔質静圧軸受 - Google Patents

多孔質静圧軸受

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JP2001208061A
JP2001208061A JP2000013008A JP2000013008A JP2001208061A JP 2001208061 A JP2001208061 A JP 2001208061A JP 2000013008 A JP2000013008 A JP 2000013008A JP 2000013008 A JP2000013008 A JP 2000013008A JP 2001208061 A JP2001208061 A JP 2001208061A
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JP
Japan
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bearing
thrust
housing
radial
porous
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Pending
Application number
JP2000013008A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kumamoto
聰 熊本
Kenji Miura
健司 三浦
Masahiko Fukuda
将彦 福田
Mitsuaki Serizawa
光明 芹澤
Seiji Kimura
誠司 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受部品点数が少なく、しかも簡単に組み立
てることができる多孔質静圧軸受を提供すること。 【解決手段】 径方向に突出したフランジ部51を有す
る回転軸52の外径部を回転自在に支承するラジアル方
向軸受面53を有するラジアル軸受部とフランジ部のス
ラスト面に対向するスラスト方向軸受面54を有するス
ラスト軸受部とを一体的に成形したフランジ付スリーブ
状の多孔質部材からなる軸受部材55,56をハウジン
グ50に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、径方向に突出した
フランジ部を有する回転軸の外径面およびフランジ部の
両側のスラスト面にそれぞれ対向する多孔質部材からな
る軸受部材に圧縮気体を供給し、気体の膜を形成して回
転軸をフローティング状態で回転自在に支承する多孔質
静圧軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の多孔質静圧軸受として、
図2に示すようなものがある。これはハウジング1の内
径面1bに実質的に1個の円筒とされたスリーブ20
が、スリーブ20の外径面の両端部に設けた溝にそれぞ
れ配設した2個のOリング3,3を介して弾性支持され
ている。このスリーブ20は、4個の同一外径のスリー
ブ部材20Aないし20Dを一体に接合したもので、内
面に多孔質部材からなる複数個のラジアル軸受4,4と
1対のスラスト軸受12,12とが組み込まれて取り付
けられている。そして、ハウジング1の軸心部に中空の
軸5がそれぞれのラジアル軸受4およびスラスト軸受1
2に図示されない僅かな隙間を介して回転自在に取り付
けられている。
【0003】ハウジング1の胴部には、ハウジング外面
1aから内径面1bに貫通する1本の給気孔6が形成さ
れている。スリーブ20の外径面20aはハウジング1
の内径面1bより小径で、両面間に2個のOリング3,
3で封じられた環状の空間からなる給気室21が設けら
れている。スリーブ20の構成部材である円筒状のスリ
ーブ部材20Aには内径面の軸方向端部に中央部より大
径の環状凹部22が設けられ、その環状凹部22内に
は、2個のラジアル軸受4がそれぞれ固定して取り付け
られている。1個のスリーブ部材20Aに軸方向に離し
て固着された2個のラジアル軸受4,4は、その軸受面
4aを同時加工して同軸度が確保されている。
【0004】各ラジアル軸受4の外径面には浅い周溝が
給気室24として形成され、両給気室21,24を連通
させる給気孔25がスリーブ部材20Aを半径方向に貫
通してそれぞれ設けられている。一方、軸5には、2個
のラジアル軸受4,4間に位置し、軸外周面から軸5の
軸心に設けられている中空軸孔5aに連通する排気孔7
が設けられ、ラジアル軸受4の軸受面から噴出した圧縮
気体をその排気孔7から排気するようになっている。
【0005】軸5をスラスト方向に拘束する1対のスラ
スト軸受12,12は、いずれも一方のラジアル軸受4
から軸方向に離れて配設され、軸5の一端側部に突設し
たフランジ部10の平面状のスラスト面11,11を挟
持している。
【0006】即ち、一方のスラスト軸受12は、環状の
スリーブ部材20Bの内径面に設けた凹部に嵌合して取
り付けられている。このスリーブ部材20Bをスリーブ
部材20Aの一端部に固着し、軸5をラジアル軸受4に
嵌合させている。軸5のフランジ部10の厚さに1対の
スラスト軸受隙間を加えた厚さの環状のスリーブ部材2
0Cをスリーブ部材20Bの端面に固着し、更にそのス
リーブ部材20Cの端面に別のスリーブ部材20Dを固着
する。このスリーブ部材20Dには前記スリーブ部材2
0Bとは勝手違いに設けた凹部に他方のスラスト軸受1
2が嵌合固着され、一方のスラスト軸受12と他方のス
ラスト軸受12は軸方向に離れている。
【0007】スリーブ部材20Bとスリーブ部材20D
には、外径面からスラスト軸受12に至る半径方向の給
気口30がそれぞれ設けてある。また、軸5のフランジ
部10には、スラスト軸受12の平面状の軸受面12a
から噴出した圧縮気体を排気する排気孔31が半径方向
および軸方向にそれぞれ設けられ、これらの排気孔31
は中空軸孔5aに連通している。
【0008】各スリーブ部材20Aないし20Dの互いの
固着手段としては、ねじ止め、接着、溶接等のいずれで
も良く、スリーブ20は剛体となっている。こうしてス
ラスト軸受12の軸受面12aが軸のフランジ部10の
スラスト受面11に軸受隙間を介して対向するスラスト
軸受12がラジアル軸受4と一体化して形成され、軸5
をラジアル方向およびスラスト方向に支持する静圧軸受
ブロックが形成される。この静圧軸受ブロックの両端面
にOリング33,33を配置してハウジング1の内径面
に挿入した後にハウジング1の一端に蓋32を取り付け
て固定する。
【0009】これによれば、2個のラジアル軸受4,4
と一対のスラスト軸受12,12とを実質的に一体のス
リーブ20に一体的に固定して取付けたブロックをハウ
ジング1に装着して組み立てるので、各軸受の組立およ
び調整が簡単にできるとされている。
【0010】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、2個の
ラジアル軸受4,4と2個のスラスト軸受12,12を
実質的に一体とされるスリーブ20に組み込むため軸受
部品点数が多いばかりでなく、組み込みも複雑で面倒な
作業であった。
【0011】本発明の目的は、前述のような軸受部品点
数が多いばかりでなく、組み込みも複雑で面倒な作業で
あったという欠点を取り除き、軸受部品点数を少なく、
しかも簡単に組立ができる多孔質静圧軸受を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、径方向に突出したフランジ部を有する回転
軸を支承する多孔質静圧軸受において、この軸受の外側
を構成するハウジングと、同ハウジングに取付けられ、
前記回転軸の外径部を回転自在に支承するラジアル方向
軸受面を有するラジアル軸受部および前記フランジ部の
スラスト面に対向するスラスト方向軸受面を有するスラ
スト軸受部を一体的に成形したフランジ付スリーブ状の
多孔質部材からなる軸受部材と、ハウジングに設けた給
気孔から前記軸受部材を通して回転軸と前記両軸受面と
の間に圧縮気体を供給するように成した気体通路と、を
有してなる多孔質静圧軸受とした。
【0013】これにより軸受の部品点数が減り、簡単に
組み立てることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1に
より説明する。ハウジング部材50Aないし50Cからな
るハウジング50の内径面には、フランジ部51を有す
る回転軸52を回転自在に支承するための多孔質部材か
らなる1対の軸受部材55,56が取り付けられてい
る。これらの軸受部材55,56は、ブロンズ、カーボ
ンまたはセラミックス等の多孔質部材からなり、それぞ
れが一体成形されてラジアル方向の軸受面53とスラス
ト方向の軸受面54をそれぞれ有する1対のフランジ付
スリーブ状に形成されている。これらの軸受部材55,
56は、スリーブ状のラジアル軸受部が冷し嵌めにより
ハウジング部材50A,50Cにそれぞれ嵌入固着される
とともに、フランジ部が図示しないボルトによりハウジ
ング部材50A,50Cにそれぞれ締結されている。
【0015】また、図1において右側の軸受部材55の
右隣には、ラジアル方向軸受面57を有するラジアル軸
受部材58が冷し嵌めにより取り付けられている。
【0016】ハウジング50は、図示しないボルト等に
よりハウジング部材50Aないし50Cを一体的に取り付
けてあり、ハウジング50の外側面に設けた給気孔59
から給気通路60,61を経て軸受部材55,56およ
びラジアル軸受部材58の外径面と、スラスト方向の軸
受面54の裏側になる外側面とにそれぞれ開口する環状
室62および63へ連通し、続いて多孔質材の各軸受部
材55,56,58からそれぞれの軸受面53,54,
57と回転軸52の外径面の間δおよびフランジ部51
のスラスト面の間からそれぞれの気体溜め64,65を
経て排気通路66,67よりハウジング50の外側面に
ある排気孔68に連通する気体通路が設けてある。な
お、軸受部材56およびラジアル軸受部材58の大気側
端部の間δは、それぞれ大気に開放されている。また、
各軸受部材55,56,58の排気通路となる部分およ
び大気に露出する部分の表面には封止処理が施されてい
る。
【0017】次に、以上のように構成された多孔質静圧
軸受の作用について述べると、給気孔59から矢印aの
ように導入された圧縮気体は、給気通路60および61
から環状室62および63に入り、多孔質材の軸受部材
55,56,58から軸受面53,54,57と回転軸
52の外径面およびフランジ部51のスラスト面の間に
導かれ、気体膜を形成させ回転軸52をフローティング
状態で回転自在に支承し、次いで気体溜め64,65に
集められた後、排気通路66,67を経て排気孔68か
らハウジング50外へ排出される。
【0018】前述した実施の形態では、本発明によるフ
ランジ付スリーブ状の軸受部材55に隣接させてラジア
ル軸受部材58を別に設けた例を説明したが、これらの
軸受部材55,58は一体的に形成しても良い。この場
合には、気体溜め64は省略しても良いし、また軸受面
の途中に環状溝として形成しても良い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては当
初に揚げた欠点を解消し、軸受部品点数が少なく、しか
も簡単に組み立てることができる多孔質静圧軸受となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を示す多孔質静圧軸受の
軸方向の断面図である。
【図2】従来の多孔質静圧軸受の軸方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
50 ハウジング 51 フランジ部 52 回転軸 53,54,57 軸受面 55,56 軸受部材 58 ラジアル軸受部材 59 給気孔 60,61 給気通路 62,63 環状室 64,65 気体溜め 66,67 排気通路 68 排気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芹澤 光明 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 (72)発明者 木村 誠司 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 Fターム(参考) 3J102 AA02 BA03 BA19 CA16 CA17 EA02 EA06 EA18 FA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に突出したフランジ部を有する回
    転軸を支承する多孔質静圧軸受において、 この軸受の外側を構成するハウジングと、 同ハウジングに取り付けられ、前記回転軸の外径部を回
    転自在に支承するラジアル方向軸受面を有するラジアル
    軸受部および前記フランジ部のスラスト面に対向するス
    ラスト方向軸受面を有するスラスト軸受部を一体的に成
    形したフランジ付スリーブ状の多孔質部材からなる軸受
    部材と、 ハウジングに設けた給気孔から前記軸受部材を通して回
    転軸と前記両軸受面との間に圧縮気体を供給するように
    成した気体通路と、 を有することを特徴とする多孔質静圧軸受。
JP2000013008A 2000-01-21 2000-01-21 多孔質静圧軸受 Pending JP2001208061A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100351535C (zh) * 2003-11-28 2007-11-28 广东工业大学 采用液体静压轴承实施支承浮动的机床电主轴
JP2011085253A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Jtekt Corp 軸受装置

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