JP2001207427A - 河川の環境保全装置 - Google Patents

河川の環境保全装置

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JP2001207427A
JP2001207427A JP2000013728A JP2000013728A JP2001207427A JP 2001207427 A JP2001207427 A JP 2001207427A JP 2000013728 A JP2000013728 A JP 2000013728A JP 2000013728 A JP2000013728 A JP 2000013728A JP 2001207427 A JP2001207427 A JP 2001207427A
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artificial
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river
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JP2000013728A
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Seiji Kikuchi
池 誠 治 菊
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Tokyo Jimu Service KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境を保全しながら護岸をすることを目的と
し、さらに河岸藻場育成によって魚類の産卵を促し、か
つ稚魚、幼魚の安全な隠れ場を形成し確保する人工水草
による河川の環境保全装置の提供。 【解決手段】 河床(G)に敷設される内部に石塊状錘
(S)を中詰めされた網状袋体(5)と、その網状袋体
(5)を形成する線状体(4)に底部を保持片(10)
によって着脱可能に取り付けられた人工水草(1)とで
構成され、その人工水草(1)は多数の細長いリボン状
の葉状体(9)からなり、前記保持片(10)は上下そ
れぞれに凹部を有する筒状に形成され上方の凹部で前記
葉状体(9)の底部を固定させ下方の凹部で前記線状体
(4)に係止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川の環境保全装
置に関し、特に、河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川の護岸に使用されるコンクリ
ート製ブロックには、そのブロックの内部に設けた空洞
に稚魚、幼魚が安全に生息し、育成するように形成され
て敷設されているものがった。しかし、実際には大魚そ
の他の外敵に対する防護物がないため、ほとんど安住場
所になっていないことが明らかになってきていた。
【0003】これに対して本発明者他は実用新案平4ー
43014号公報において、図16に示すような河岸用
魚巣ブロックBの水路側の開口B2に多数の細長いテー
プ状の葉状体からなる人工水草B6を設けて、魚類の卵
の産み付けに適した環境および稚魚の安住する空洞B3
を保護する構成の考案を提供している。
【0004】この考案による人工水草B6付きの魚巣ブ
ロックBでは、空洞B3内に適度の砂が堆積され、魚類
の産卵および育成に適した環境が造成されることが観察
されて、所期の効果が認められている。
【0005】しかしながら、前記魚巣ブロックBは、河
床および傾斜河岸の形状への敷設の適応性や、人工水草
B6による天然水草類の繁茂およびこれによる稚魚、幼
魚の隠れ場形成については、なお改善の余地を残してい
た。
【0006】また、河川のコンクリート傾斜護岸に対し
ては、図14に示すような河床Gcに敷設した網状体C
5の横および縦(例えば、150cm間隔)の網目C
2、C4に人工水草C1を取り付けた網マット人工水草
装置M1で、天然水草の繁茂と魚場の造成をはかること
が考えられる。また同様に図15に示すような工場排
水、生活排水に使用されるコンクリート水路D6の河床
G1に、多数の人工水草D1を取り付けて景観を改善す
る案の適用が考えられる。
【0007】しかし、上記コンクリート河床への平坦な
根部の人工水草の取付けでは土砂の堆積が不十分で、天
然水草、藻類の繁茂や植物の繁茂に限度があって、この
方法だけでは自然環境の造成、保全には不十分である。
【0008】本発明は、本発明者が前記魚巣ブロックを
基礎にしたその後の研究結果から、魚巣機能を有する人
工水草による護岸能力を備えた河川の環境保全装置を提
案するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたもので、環境を保全しながら護岸をすることを
目的とし、さらに河岸藻場育成によって魚類の産卵を促
し、かつ稚魚、幼魚の安全な隠れ場を形成し確保する人
工水草による河川の環境保全装置の提供を目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明の河
川の環境保全装置によれば、河床の洗堀や河岸の侵食を
防いで護岸し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境
保全装置において、河床に敷設される内部に石塊状錘や
ホタテやカキ殻を中詰めされた網状袋体と、その網状袋
体を形成する線状体に底部を保持片によって着脱可能に
取り付けられた人工水草とで構成され、その人工水草は
多数の細長いリボン状の葉状体からなり、前記保持片は
上下それぞれに凹部を有する筒状に形成され上方の凹部
で前記葉状体の底部を固定させ下方の凹部で前記線状体
に係止している。
【0011】上記の網状袋体は、耐候性、耐腐植土性、
耐薬品性を有する不錆性の繊維材料で網目に形成され、
中詰めされる石塊状錘は玉石や調達容易な砕石、貝殻、
コンクリート塊(建設廃材等)が用いられる。また、前
記人工水草は、葉状体が無毒、耐海水性で比重が0.2
〜0.4g/立方cmの例えばポリプロピレンで形成さ
れていている。上記人工水草の葉状体および保持片は、
本発明者が特許第2634660号公報で提案している
形態が好ましい。
【0012】また、本発明の第2の発明の河川の環境保
全装置によれば、河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
おいて、河床に敷設される内部に石塊状錘を中詰めされ
た網状長方箱体と、その網状長方箱体を形成する線状体
に底部を保持片によって着脱可能に取り付けられた人工
水草とで構成され、その人工水草は多数の細長いリボン
状の葉状体からなり、前記保持片は上下それぞれに凹部
を有する筒状に形成され上方の凹部で前記葉状体の底部
を固定させ下方の凹部で前記線状体に係止している。
【0013】上記の網状長方箱体は、鋼材で形成された
長方箱形の枠体と、鋼線または合成樹脂材で形成された
網体とで形成されている。
【0014】また、本発明の第3の発明の河川の環境保
全装置によれば、河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
おいて、河床に敷設される内部に石塊状錘やホタテやカ
キ殻を中詰めされた網状円筒体と、その網状円筒体を形
成する線状体に底部を保持片によって着脱可能に取り付
けられた人工水草とで構成され、その人工水草は多数の
細長いリボン状の葉状体からなり、前記保持片は上下そ
れぞれに凹部を有する筒状に形成され上方の凹部で前記
葉状体の底部を固定させ下方の凹部で前記線状体に係止
している。
【0015】上記の網状円筒体は、鋼材で形成された円
筒形の枠体と、鋼線または合成樹脂材で形成された網体
とで形成されている。
【0016】また、本発明の第4の発明の河川の環境保
全装置によれば、河床の洗堀や河床の洗堀や河岸の侵食
を防いで護岸し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環
境保全装置において、河床に敷設される内部に細粒状錘
を中詰めされた布袋状体と、その布袋状体を包囲する線
状体に底部を保持片によって着脱可能に取り付けられた
人工水草とで構成され、その人工水草は多数の細長いリ
ボン状の葉状体からなり、前記保持片は上下それぞれに
凹部を有する筒状に形成され上方の凹部で前記葉状体の
底部を固定させ下方の凹部で前記線状体に係止してい
る。
【0017】上記布状袋体は、防腐、防汚織布で形成さ
れ、線状体は柔軟な紐体で形成されるている。また、細
粒状錘は、砂または砂と同等以上の比重を有する不水溶
性の細粒が用いられている。
【0018】また、本発明の第5の発明の河川の環境保
全装置によれば、河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
おいて、河床に敷設されるコンクリートブロックと、そ
のコンクリートブロックに底部を保持片によって着脱可
能に取り付けられた人工水草とで構成され、その人工水
草は多数の細長いリボン状の葉状体からなり、前記保持
片は上下それぞれに凹部を有する筒状に形成され上方の
凹部で前記葉状体の底部を固定させ下方の凹部で前記コ
ンクリートブロックに係止している。
【0019】上記コンクリートブロックは、通常の河床
用コンクリートブロックでよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図によって本発明の河川の
環境保全装置の実施形態を説明する。図1に示す、第1
の発明の河川の環境保全装置A1は、河床Gに敷設され
る内部に石塊状錘Sを中詰めされた網状袋体5と、その
網状袋体5に取り付けられた人工水草1とで主要構成が
されている。
【0021】網状袋体5は、耐候性、耐腐植土性、耐薬
品性を有する不錆性の繊維材料で可撓性を有して縦、横
の線状材4で網状に形成されている。その網袋5に中詰
めされる石塊状錘Sは、玉石や調達容易な砕石、貝殻、
コンクリート塊(建設廃材等)が用いられている。
【0022】人工水草1は、図6および図7に示すよう
な、多数の葉状体9と、その葉状体9の下部を支持する
保持片10とで構成されている。
【0023】葉状体9は、無毒、耐水性で比重が0.2
〜0.4g/立方cmの材料で、例えばポリプロピレン
で細長いリボン状に形成されている。
【0024】保持片10は、上部の凹部に固定棒13で
葉状体9の折曲部9aを固定する筒状部11と、下部の
凹部で網状袋体5の線状体4に着脱可能に係止される係
止部12とで形成されている。
【0025】上記人工水草は、本発明者が特許第263
4660号公報で提案している葉状体と保持片を使用す
ることが好ましい。
【0026】図8および図9は、人工水草を網状袋体5
に取り付ける別の形態を示したもので、本発明者が特開
平10ー237843号公報で公開している形態と同様
に、人工水草2aを構成する葉状体9の下端部を固定棒
13aで保持片10aの筒状部11aに固定させてい
る。そして、保持片10aの筒状部12aに連結棒24
の直棒部24aを嵌入させ、両端のフック部24bで網
状袋体5の線状材4に着脱容易に取り付ける例である。
敷設環境にあわせて方向、数量を容易に調整できる特徴
を有している。
【0027】本発明の河川の環境保全装置A1は、図1
0に示すような、コンクリート壁Wcを有する自然な河
床に多数個を敷設すれば、網状袋体5内の多数の石塊状
錘Sが河床Gに着定されて流れによる位置の移動がな
く、葉状体9が流れを制御して淀みをつくりまた覆土に
加え石塊状錘S間と周辺に土砂を堆積させ、天然水草を
繁茂させ、草類を育てて自然環境を造成する。
【0028】図12は、自然な緩傾斜護岸用に環境保全
装置A1を敷設する例を示している。凹凸のある自然な
河床の形状にあわせて敷設することができ、土砂の堆
積、天然水草および天然草類の育成繁茂によって、自然
環境の確保がはかられ、魚類の産卵、幼魚、稚魚の育
成、隠れ場を造成することができる。
【0029】図2は、第2の発明の河川の環境保全装置
A2を示している。河床Gに敷設される内部に石塊状錘
Sを中詰めされた網状長方箱(篭マット状)体5Aと、
その網状長方箱体5Aに取り付けられた人工水草1とで
主要構成がされている。
【0030】網状長方箱体5Aは、鋼材で形成された長
方箱形の枠体6と、その枠体6の面部分に設けられてい
る細い線状体である鋼線(または合成樹脂線)4Aで形
成されている網体7とで形成されている。
【0031】その網状長方箱体5Aに中詰めされる石塊
状錘Sは前記第1の発明の実施形態と同じで、玉石や調
達容易な砕石、コンクリート塊(建設廃材等)が用いら
れている。
【0032】人工水草1は、前記、第1の発明に使用す
る図6および図7に示す構成と同じで、保持体10によ
る、または保持体10aによる鋼線4Aへの取り付けも
同じである。
【0033】図10の1部に、自然な河床Gnに環境保
全装置A2を敷設する例を示している。比較的凹凸の少
ない自然な河床の形状にあわせて整列させて敷設するこ
とができる。
【0034】図3は、第3の発明の河川の環境保全装置
A3を示している。河床Gに敷設される内部に石塊状錘
Sを中詰めされた網状円筒(蛇篭状)体5Bと、その網
状円筒体5Bに取り付けられた人工水草1とで主要構成
がされている。
【0035】網状円筒体5Bは、鋼材で形成された円筒
状の枠体6Bと、その枠体6Bの面部分に設けれれてい
る細い線状体である鋼線(または合成樹脂線)4Bで形
成されている網体7Bとで形成されている。
【0036】その網状円筒体5Bに中詰めされる石塊状
錘Sは前記実施形態と同じで、玉石や調達容易な砕石、
コンクリート塊(建設廃材等)が用いられている。
【0037】人工水草1は、前記、第1および第2の発
明に使用する図6および図7に示す構成と同じで、保持
体10による、または保持体10aによる線状体4Bへ
の取り付けも同じである。
【0038】図11に示すような、コンクリート壁Wc
およびコンクリート河床Gcを有する河川に環境保全装
置A3を多数個敷設すれば、網状円筒体5B内の多数の
石塊状錘Sが河床Gcに着定されて流れによる移動がな
く、葉状体9が流れを制御して淀みをつくりまた土砂を
堆積させて、天然水草を繁茂させ、草類を育てて自然環
境を造成することができる。なお、図11の右コンクリ
ート壁Wcに隣接する河床Gcに敷設された符号M1
は、網マットに人工水草を取り付けた従来の人工水草装
置である。この人工水草装置は、人工水草による流れの
制御、天然水草、藻類の付着繁茂の効果はあるが、土砂
の堆積による自然環境の造成効果は少ない。
【0039】図4は、第4の発明の河川の環境保全装置
A4を示している。河床Gに敷設される内部に細粒状錘
Snを中詰めされた布状袋(サンドバッグ)体5Cと、
その布状袋体5Cに取り付けられた人工水草1とで主要
構成がされている。
【0040】布状袋体5Cは、防腐、防汚織布で形成さ
れた布状の袋6Cと、その袋6Cの外面に設けれれてい
る細い線状体である紐体4Cとで形成されている。
【0041】その布状袋体5Cに中詰めされる細粒状錘
Snは、砂または砂と同等以上の比重を有する不水溶性
の細粒が用いられている。
【0042】人工水草1は、前記、第1〜第3の発明に
使用する図6および図7に示す構成と同じで、保持体1
0による、または保持体10aによる紐体4Cへの取り
付けも同様である。
【0043】図12は、自然な緩傾斜護岸用に布状袋体
5Cからなる環境保全装置A4を前記網状長方箱体5A
からなる環境保全装置A1と同様に敷設する例を示して
いる。凹凸のある自然な河床の形状にあわせて敷設する
ことができ、土砂の堆積、天然水草および天然草類の育
成繁茂によって、自然環境の確保がはかられ、魚類の産
卵、幼魚、稚魚の育成、隠れ場を造成、確保することが
できる。
【0044】また、図13では、自然な緩傾斜護岸用に
布状袋体5Cからなる環境保全装置A4を敷設しその周
囲を前記網状長方箱体5Aからなる環境保全装置A2で
囲んで敷設する例を示している。凹凸のある自然な河床
Gsの形状にあわせて、底部が柔軟に形状を変えること
ができる環境保全装置A4を敷設し比較的平坦な周囲を
環境保全装置5Aで包囲敷設して流れによる装置位置の
移動および洗堀、侵食を防ぐようにしている。
【0045】図5は、第5の発明の河川の環境保全装置
A5を示している。河床Gに敷設されるコンクリートブ
ロック15Dと、そのコンクリートブロック15Dに取
り付けられた人工水草1とで主要構成がされている。
【0046】コンクリートブロック15Dは、従来から
ある河床用の十字状ブロックで、組み合わせて整列状態
に敷設、または、個別に離して敷設してもよい。なお、
本例では十字状のブロックにしてあるが、その重錘とし
ての機能を有すれば敷設河床形状および敷設作業に適す
る別形状であってもよい。
【0047】人工水草1は、前記、第1〜第4の発明に
使用する図6および図7に示す構成とほぼ同様で、保持
体10によるコンクリートブロック15Dへの取り付け
は、コンクリートブロック15Dの上面に釘先を埋め込
んだコの字状の鎹に係止させている。
【0048】環境保全装置A5の河床への敷設は、第2
の発明の前記網状長方箱体5Aからなる環境保全装置A
2と同様にほぼ平坦な河床が好ましい。
【0049】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に列挙する。 (1)本発明の人工水草による河川の環境保全装置によ
って、河床、河岸の洗堀、侵食を防ぎ自然環境を保全す
る。 (2)また、環境保全装置に使用される網状袋体、網状
長方箱体、網状円筒体、布状袋体、コンクリートブロッ
クおよび人工水草によって水の流れを減速、滞留させて
土砂の堆積をさせ、覆土と共に天然植物を育て、天然水
草を育成して環境造成と保全をする。 (3)育成された天然植物、天然水草の根部は水質浄化
をはたし、人工水草の葉状体は育成された天然水草と共
に魚類の産卵藻場を造成、確保し、また稚魚の隠れ場を
拡大する。 (4)また、葉状体に付着するけい藻は水中に含まれる
マンガンや鉄分を酸化させて水質改善をはかる。 (5)本発明の各種の河川の環境保全装置を、敷設する
環境にあわせて選択しまた併用して使用すれば、多自然
な環境保全に一層の効果がある。 (6)人工水草の網状袋体、網状長方箱体等への取付は
着脱可能なので、環境保全装置の敷設環境にあわせて最
適な数量、方向に自由に調整できる。 (7)本発明の各種の河川の環境保全装置は、いずれも
製造容易でかつ河床への敷設も容易でコスト安、短工期
に敷設ができる。 (8)重錘に建築廃材のコンクリートブロックを使用す
れば、リサイクルと一般環境の保全に寄与する。 (9) 藻類が葉状体に付着し、水質浄化の効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の石塊を詰め込んだ網状袋
体に人工水草を取り付けた河川の環境保全装置を示す斜
視図。
【図2】本発明の第2の発明の石塊を詰め込んだ網状長
方箱体に人工水草を取り付けた河川の環境保全装置を示
す斜視図。
【図3】本発明の第3の発明の石塊を詰め込んだ網状円
筒体に人工水草を取り付けた河川の環境保全装置を示す
斜視図。
【図4】本発明の第4の発明の石砂を詰め込んだ布状袋
体に人工水草を取り付けた河川の環境保全装置を示す斜
視図。
【図5】本発明の第5の発明の河床用コンクリートブロ
ックに人工水草を取り付けた河川の環境保全装置を示す
斜視図。
【図6】人工水草を、上記環境保全装置の線状体に取り
付ける要領を示す説明用の斜視図。
【図7】図6のZ矢視図で、葉状体を線状体に取り付け
る要領を示す図。
【図8】人工水草の別形態の斜視図。
【図9】図8の人工水草を線状体に取り付ける連結部材
の正面図。
【図10】コンクリート壁のある通常天然河床に第1お
よび第2の発明の河川の環境保全装置を敷設した状態を
示す河川の横断面図。
【図11】コンクリート壁でかつコンクリート河床に第
3の発明の河川の環境保全装置と、従来の網マット人工
水草装置を敷設した状態を示す河川の横断面図。
【図12】通常の緩傾斜河岸、河床に第1および第4の
発明の河川の環境保全装置を敷設した状態を示す河川の
横断面図。
【図13】通常の緩傾斜河岸、河床に第2および第4の
発明の河川の環境保全装置を敷設した状態を示す河川の
外観斜視図。
【図14】コンクリート岸、河床の水路の護岸、護床に
人工水草を取り付ける従来の方法を示したもので、岸、
河床上に網体を敷設してこれに人工水草を取り付けた網
マット人工水草装置M1を示す斜視図。
【図15】工場排水路、生活排水路のコンクリート岸、
河床に人工水草を取り付けけた従来の状態を示す斜視
図。
【図16】従来の空洞を有する河岸用魚巣ブロックの水
路側開口に人工水草を設けた魚巣ブロックの斜視図。
【符号の説明】
G、Gn、Gc・・・河床 A1、A2、A3、A4、A5・・河川の環境保全装置 S・・・石塊状錘 1、2a・・・人工水草 4、4A、4B、4C・・・線状体 5・・・網状袋体 5A・・網状長方箱体 5B・・網状円筒体 5C・・布袋状体 6、6B・・・枠体 6C・・袋 7、7B・・・網体 9・・・葉状体 9a・・折曲部 10・・保持片 11・・筒状部 12・・係止部 13・・固定棒 15D・・コンクリートブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
    し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
    おいて、河床に敷設される内部に石塊状錘を中詰めされ
    た網状袋体と、その網状袋体を形成する線状体に底部を
    保持片によって着脱可能に取り付けられた人工水草とで
    構成され、その人工水草は多数の細長いリボン状の葉状
    体からなり、前記保持片は上下それぞれに凹部を有する
    筒状に形成され上方の凹部で前記葉状体の底部を固定さ
    せ下方の凹部で前記線状体に係止していることを特徴と
    する人工水草による河川の環境保全装置。
  2. 【請求項2】 河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
    し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
    おいて、河床に敷設される内部に石塊状錘を中詰めされ
    た網状長方箱体と、その網状長方箱体を形成する線状体
    に底部を保持片によって着脱可能に取り付けられた人工
    水草とで構成され、その人工水草は多数の細長いリボン
    状の葉状体からなり、前記保持片は上下それぞれに凹部
    を有する筒状に形成され上方の凹部で前記葉状体の底部
    を固定させ下方の凹部で前記線状体に係止していること
    を特徴とする人工水草による河川の環境保全装置。
  3. 【請求項3】 河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
    し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
    おいて、河床に敷設される内部に石塊状錘を中詰めされ
    た網状円筒体と、その網状円筒体を形成する線状体に底
    部を保持片によって着脱可能に取り付けられた人工水草
    とで構成され、その人工水草は多数の細長いリボン状の
    葉状体からなり、前記保持片は上下それぞれに凹部を有
    する筒状に形成され上方の凹部で前記葉状体の底部を固
    定させ下方の凹部で前記線状体に係止していることを特
    徴とする人工水草による河川の環境保全装置。
  4. 【請求項4】 河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
    し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
    おいて、河床に敷設される内部に細粒状錘を中詰めされ
    た布袋状体と、その布袋状体を包囲する線状体に底部を
    保持片によって着脱可能に取り付けられた人工水草とで
    構成され、その人工水草は多数の細長いリボン状の葉状
    体からなり、前記保持片は上下それぞれに凹部を有する
    筒状に形成され上方の凹部で前記葉状体の底部を固定さ
    せ下方の凹部で前記線状体に係止していることを特徴と
    する人工水草による河川の環境保全装置。
  5. 【請求項5】 河床の洗堀や河岸の侵食を防いで護岸
    し、かつ稚魚の育成場を確保する河川の環境保全装置に
    おいて、河床に敷設されるコンクリートブロックと、そ
    のコンクリートブロックに底部を保持片によって着脱可
    能に取り付けられた人工水草とで構成され、その人工水
    草は多数の細長いリボン状の葉状体からなり、前記保持
    片は上下それぞれに凹部を有する筒状に形成され上方の
    凹部で前記葉状体の底部を固定させ下方の凹部で前記コ
    ンクリートブロックに係止していることを特徴とする人
    工水草による河川の環境保全装置。
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