JP2001206192A - 大人子供兼用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大人子供兼用シートのクッション性を損なう
ことなく、重量および製造コストを低下させる。 【解決手段】 この大人子供兼用シートは、大人用のシ
ートクッションＡおよびシートバックＢと、これらに着
脱自在に取り付けられる子供用ベルトアタッチメント４
０よりなっている。この子供用ベルトアタッチメント
は、大人用シートベルト２８のショルダ部２８ａの途中
に離脱可能に係合される掛止め金具４１と、上端部が掛
止め金具４１に取り付けられ下部がシートクッションの
上側中央部に着脱自在に取り付けられる連結ベルト４２
よりなり、ショルダ部２８ａを下方に引き寄せるもので
ある。連結ベルトの下部をシートクッションフレーム１
０に連結するアンカー３０は、シートクッションパッド
１５に設けられて中央クッション１６をはめ込む開口部
１５ａ内に設けるのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、大人および小児以
上の子供（例えば６歳以上）が使用可能な大人子供兼用
シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車等の車両用シートでは、子供が大
人用のシートに座った状態で大人用シートベルトを装着
すると、ベルトのショルダ部が子供の顔の付近を通ると
いう不都合がある。このような問題を解決する技術とし
ては、例えば特開平６−１６０７３号で開示された技術
がある。これは学童用クッションを横方向軸線回りに回
動可能に大人用シートのシートバックに取り付け、不使
用時には上向きに回動してシートバック内に収納し、使
用時には前向きに回動して取り出すようにし、学童用ク
ッションの側部にベルトガイドを設けたものである。学
童用クッションの使用時には、大人用シートベルトのシ
ョルダ部は下部がベルトガイドに引掛けられて子供側に
寄せられるので、ショルダ部が顔の付近を通るという問
題は相当程度改善される。あるいはまた、両端部にフッ
クを設けたアタッチメントベルトを使用し、下部のフッ
クを大人用シートベルトのラップ部のドア側となる部分
に引掛け、上部のフックをショルダ部の途中に引掛けて
下方に引き寄せることにより、ショルダ部が顔の付近を
通らないようにする技術も知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記第１の従来技術で
は、学童用クッションを厚くすることが困難であるので
学童用クッションおよび大人用シートのシートバックの
クッション性がともに悪くなり、またシートバックが二
重構造となり厚さが増大するのでシートの重量および製
造コストが増大し、コンパクトなシートバックには対応
できないという問題がある。これに対し上記第２の従来
技術では、大人と子供が同一のシートに座るのでクッシ
ョン性はともに改善され、またシートの重量および製造
コストの増大も回避できるが、アタッチメントの各フッ
クがベルトの長手方向に滑るのを防ぐことは困難であ
る、したがって、衝突などにより強い力が大人用シート
ベルトに加わった場合、アタッチメントベルトの位置が
シートベルトのショルダ部およびラップ部に沿ってずれ
て、大人用シートベルトによる子供の保持機能が低下す
るおそれがある。本発明はこのような各問題を解決する
ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による大人子供兼
用シートは、シートクッションおよびその後部から上方
に立ち上がるシートバックよりなり大人が着座可能な車
両用シートと、この車両用シートに関連して取り付けら
れた大人用シートベルトと、子供用ベルトアタッチメン
トよりなり、この子供用ベルトアタッチメントは、大人
用シートベルトのショルダ部の途中に離脱可能に係合さ
れる掛止め金具と、上端部が掛止め金具に取り付けられ
下部がシートクッションの上側中央部に着脱自在に取り
付けられる連結ベルトよりなり、ショルダ部を下方に引
き寄せるものであることを特徴とするものである。

【０００５】前項の発明の子供用ベルトアタッチメント
の連結ベルトの下部は、シートクッションの上側中央部
に位置して同シートクッションのシートクッションフレ
ームに連結されたアンカーに着脱自在に連結可能とする
ことが好ましい。

【０００６】前項の発明のアンカーはリングプレートと
して一端部がシートクッションフレームの前部に連結さ
れシートクッションの前部の表面にそってその上面中央
部まで延びる前部中央ベルトの他端部に設け、子供用ベ
ルトアタッチメントの連結ベルトは下方に延びてその先
端にタングプレートを設け、連結ベルトはリングプレー
トを通り後方に延びてその先端のタングプレートがシー
トクッションの上側後部中央に位置してシートクッショ
ンフレームに連結された下部バックルに着脱自在に連結
可能とすることが好ましい。

【０００７】前３項の発明の掛止め金具は、間隔をおい
て互いに略平行に形成されてそれぞれショルダ部に係合
される１対のフック部とこの両フック部の間にこれらと
略平行に形成されて係合されたショルダ部を屈曲させる
フィンガ部よりなるものとすることが好ましい。

【０００８】また前各項の発明は、シートクッションの
シートクッションパッドには中央クッションをはめ込み
可能な開口部を形成し、アンカーは開口部内に位置しシ
ートクッションフレームに一端が固定されてそれから立
ち上がる可撓性の中央ベルトの他端に取り付けられてい
ることが好ましい。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に図１〜図８により、本発明
による大人子供兼用シートの一実施形態の説明をする。
この大人子供兼用シートは、主として図５に示すよう
に、シートクッションＡとシートバックＢよりなる大人
が着座可能な車両用シートと、この車両用シートに着脱
自在に取り付けられる子供用ベルトアタッチメント４０
よりなるものである。この車両用シートには、図１に示
すように、着座する大人を拘束するためにショルダ部２
８ａとラップ部２８ｂを有する通常の３点式シートベル
ト２８を備えたものである。この実施の形態における車
両用シートは乗用車のリヤシートである。

【００１０】図１〜図３に示すように、シートクッショ
ンＡは、シートクッションフレーム１０とシートクッシ
ョンパッド１５よりなり、シートクッションフレーム１
０はパイプと板金部材よりなり略コ字状に折曲されたメ
インフレーム１１の後部を連結パイプ１２により溶接連
結したものである。メインフレーム１１の前後方向中間
部は後部連結パイプ１２と平行な板金製の中間連結部材
１３により溶接連結され、その前後部も複数の横向きの
支持ワイヤ１３ａにより連結されている。シートクッシ
ョンパッド１５は表皮により覆われたもので、シートク
ッションフレーム１０上に載置されて取り付けられてい
る。シートクッションパッド１５の後半部中央には、長
方形の中央クッション１６をはめ込み可能な開口部１５
ａが形成されており、この開口部１５ａの前縁は中間連
結部材１３上に位置している。シートクッションＡの下
側には下部カバー１７が設けられている。

【００１１】主として図３および図４に示すように、中
間連結部材１３には可撓性の中央ベルト３１を介してア
ンカー３０が取り付けられ、これらは開口部１５ａ内の
前縁付近に位置している。中央ベルト３１の一端は取付
板３２に巻き付けられてリベット止めされ、この取付板
３２を中間連結部材１３に固定することによりシートク
ッションフレーム１０に取り付けられる。中央ベルト３
１は調節金具３１ａにより長さ調節可能であり、その他
端に設けるアンカー３０は、この実施の形態ではシート
ベルト装置などにおいてバックルと組み合わせて使用さ
れるタングプレートである。子供用ベルトアタッチメン
ト４０を取り付ける際には、中央ベルト３１は図に示す
ように、中間連結部材１３に固定された取付板３２から
立ち上がってその先端のタングプレート３０の一部がシ
ートクッションパッド１５の上面から突出しており、取
り外したときは中央ベルト３１およびタングプレート３
０は矢印Ｘに示すように下方に折り畳まれ、中央クッシ
ョン１６を開口部１５ａ内にはめ込めば、中央クッショ
ン１６の前縁の下半部中央に形成した切欠き部１６ａ内
に収納される。

【００１２】図１、図２および図５に示すように、シー
トバックＢはシートバックフレーム２０とシートバック
パッド２５よりなり、シートクッションＡの後部から上
方に立ち上がるように設けられている。シートバックフ
レーム２０はパイプを略長方形のループ状に屈曲形成し
たフレーム２１を主要な部材とし、その両側下部はリク
ライニング機構２４を介して傾斜角度調節可能にシート
クッションフレーム１０の後部に取り付けられている。
フレーム２１の上部両側を連結する連結部材２２の上下
面には、各２個のショルダバックル３４が取り付けられ
ている。なお、このショルダバックル３４はその前側の
開口に小児用ベルトアタッチメント（図示省略）の肩部
タングプレートを受け入れて保持するものである。シー
トバックパッド２５は表皮に覆われたもので、シートバ
ックフレーム２０の前側に取り付けられ、各取付金具３
５のタングプレート受入口に対応する４個の開口２６が
形成されている。

【００１３】子供用ベルトアタッチメント４０は、図６
〜図８に示すように、掛止め金具４１と連結ベルト４２
とバックル４３とこれらを覆うクッションパッド４５に
より構成されている。掛止め金具４１は厚板よりなる成
形品で、略三角形の一辺には帯状の突出部を二つ折りに
した１対のフック部４１ａが間隔をおいて互いに平行に
形成されており、それらの丁度中間には帯状のフィンガ
部４１ｂがそれらと平行に突出して形成されている。掛
止め金具４１の他の一辺に形成された長穴４１ｃには可
撓性の連結ベルト４２の上端部が連結され、連結ベルト
４２の下端部に連結されたバックル４３は、前述したタ
ングプレート３０を挿入するだけでこれと連結され、離
脱ボタンを押すだけでこの連結は解除される。

【００１４】クッションパッド４５は柔軟な発泡材より
なるもので、下半部４５ａは連結ベルト４２の大部分お
よびバックル４３を収容する扁平筒状で、上半部４５ｂ
は実線で示す閉じた状態と二点鎖線で示す開いた状態の
間で屈曲開閉可能である。上半部４５ｂは、掛止め金具
４１の全体を覆う閉じた状態では、スナップボタン４６
により離脱可能に係止される。

【００１５】上述した実施の形態の大人子供兼用シート
を、大人用として使用する場合には、図１に示すように
（ただしタングプレート３０は開口部１５ａ内に収納さ
れている）、子供用ベルトアタッチメント４０を取り外
した状態で使用する。この状態ではシートバックパッド
２５は実質的に通常のシートと変わりはないので従来と
全く同様に使用でき、シートクッションＡやシートバッ
クＢのクッション性が悪くなることはない。着座する大
人は大人用シートベルト２８により拘束される。

【００１６】子供用シートとして使用する場合には、子
供用ベルトアタッチメント４０を図５〜図７に示すよう
に取り付ける。すなわち先ず、子供用ベルトアタッチメ
ント４０下端部のバックル４３にタングプレート３０を
差し込んで連結して、子供をシートクッションパッド１
５上に座らせる。そして子供の股の間から引き出した子
供用ベルトアタッチメント４０のクッションパッド４５
の上半部４５ｂを二点鎖線に示すように開いた状態とし
て、子供の前側に回した大人用シートベルト２８のショ
ルダ部２８ａを下方に引っ張って掛止め金具４１両側の
フック部４１ａに離脱可能に係合させ、両フック部４１
ａの間の部分が図７に示すようにフィンガ部４１ｂの背
側を通るようにする。これにより子供を拘束する大人用
シートベルト２８のショルダ部２８ａは図６に示すよう
にく字状になって下方に引き寄せられるので、ショルダ
部２８ａは子供の顔の付近を通ることはなくなり、子供
の使用時にも大人用シートベルトに充分な機能を発揮さ
せることができる。

【００１７】また子供用ベルトアタッチメント４０の連
結ベルト４２の下端部はシートクッションの上側中央部
に位置するタングプレート３０を介してシートクッショ
ンフレーム１０に連結され、さらに大人用シートベルト
２８のショルダ部２８ａは図７に示すようにフック部４
１ａとフィンガ部４１ｂの間で折り曲げられて掛止め金
具４１がショルダ部２８ａの長手方向に滑りにくくなる
ので、衝突などにより強い力が大人用シートベルト２８
に加わっても、子供用ベルトアタッチメント４０がずれ
ることはなく、したがって大人用シートベルト２８によ
る子供の保持機能が低下するおそれはない。

【００１８】上述した実施の形態では、シートクッショ
ンＡおよびシートバックＢよりなる車両用シートに設け
る必要があるのはタングプレート３０とその付属部分だ
けであるので、シートの構造が複雑になって重量や製造
コストが増大したりすることはなく、コンパクトなシー
トバックに対応することも容易である。またシートクッ
ションＡに対する子供用ベルトアタッチメント４０の着
脱は、バックルおよびタングプレートを用いているの
で、きわめて容易かつ確実である。

【００１９】また子供用ベルトアタッチメント４０は、
シートクッションＡとシートバックＢよりなる大人が着
座可能な車両用シートに対し着脱自在であるので、当面
大人用のシートだけでよい使用者は子供用ベルトアタッ
チメント４０を購入する必要はなく、それが必要となっ
た時点で買い足せばよいので、使用者にとって購入の選
択の自由度が増大する。

【００２０】図９はシートクッションＡに対する子供用
ベルトアタッチメント４０の取付構造の変形例を示して
いる。この変形例では、子供用ベルトアタッチメント４
０の連結ベルト４２はクッションパッド４５の下端から
長く延びるものとしてその先端にタングプレート４４設
けてある。また図２にも二点鎖線で示すように、シート
クッションパッド１５の上側後部中央には後部バックル
３７Ａが設けられて、シートクッションパッド１５の後
部外側に沿って設けたベルト３８Ａにより、シートクッ
ションフレーム１０の後部連結パイプ１２に連結されて
いる。さらに中央ベルト３１を介して中間連結部材１３
に連結されるアンカーは、タングプレート４４を挿通可
能なリングプレート３０Ａとしている。

【００２１】この変形例では、子供用ベルトアタッチメ
ント４０は、連結ベルト４２先端のタングプレート４４
を、リングプレート３０Ａを通してから後ろに引き出し
て後部バックル３７Ａに連結し、これにより子供用ベル
トアタッチメント４０は、下部がシートクッションＡの
上側中央部のリングプレート３０Ａに着脱自在に取り付
けられる。大人用シートベルト２８のショルダ部２８ａ
に対する子供用ベルトアタッチメント４０の掛止め金具
４１の係合は、上述した実施の形態と全く同じである。
なお連結ベルト４２に上述した実施の形態の中央ベルト
３１で使用した調節金具３１ａと同様な調節金具を設け
れば連結ベルト４２の長さが調節可能となり、子供用ベ
ルトアタッチメント４０の上下位置を容易に調節でき
る。

【００２２】図１０はシートクッションＡに対する子供
用ベルトアタッチメント４０の取付構造の、図９とは異
なる変形例を示している。この変形例では、連結ベルト
４２の下部を係止するリングプレート３０Ａは、中央ベ
ルト３１によりシートクッションフレーム１０の中間連
結部材１３に連結する代わりに、一端部がメインフレー
ム１１の前部に連結されシートクッションパッド１５の
表面にそって延びる前部中央ベルト３１Ａの他端部に設
けている。その他の構造は図９に示す変形例と同じであ
る。このようにすれば開口部１５ａおよび中央クッショ
ン１６をなくしてシートクッションパッド１５を簡略化
することができる。この場合において、前部中央ベルト
３１Ａに中央ベルト３１の調節金具３１ａと同様な調節
金具を設ければ、前部中央ベルト３１Ａのリングプレー
ト３０Ａの前後位置、したがって子供用ベルトアタッチ
メント４０の前後位置を調節可能とすることができる。

【００２３】なお、上述した実施の形態では乗用車のリ
ヤシートであって１人用着座シートに本発明を適用した
例を示したが、本発明は乗用車の助手席でもよく、また
ベンチタイプのシートに適用することも可能である。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば、子供用ベルトアタッチ
メントは、大人用シートベルトのショルダ部を下方に引
き寄せるので、ショルダ部が子供の顔の付近を通らない
ようにして、子供の使用時にも大人用シートベルトに充
分な機能を発揮させることができる。また子供用ベルト
アタッチメントの連結ベルトの下部はシートクッション
の上側中央部に着脱自在に取り付けられているので、衝
突などにより強い力が大人用シートベルトに加わって
も、子供用ベルトアタッチメントの下部がずれることは
なく、したがって大人用シートベルトによる子供の保持
機能が低下するおそれはなくなる。

【００２５】前項の発明の子供用ベルトアタッチメント
の連結ベルトの下部を、シートクッションの上側中央部
に位置してシートクッションフレームに連結されたアン
カーに着脱自在に連結可能としたものによれば、シート
クッションに対する子供用ベルトアタッチメントの連結
は一層確実になる。

【００２６】前項の発明のアンカーはリングプレートと
して一端部がシートクッションフレームの前部に連結さ
れシートクッションの前部の表面にそってその上面中央
部まで延びる前部中央ベルトの他端部に設け、子供用ベ
ルトアタッチメントの連結ベルトは下方に延びてその先
端にタングプレートを設けたものとし、連結ベルトはリ
ングプレートを通り後方に延びてその先端のタングプレ
ートがシートクッションの上側後部中央に位置してシー
トクッションフレームに連結された下部バックルに着脱
自在に連結可能とすれば、開口部および中央クッション
をなくしてシートクッションパッドを簡略化することが
できる。

【００２７】前各項の発明の掛止め金具を、間隔をおい
て形成されてそれぞれショルダ部に係合される１対のフ
ック部とこの両フック部の間に形成されてショルダ部を
屈曲させるフィンガ部よりなるものとすれば、掛止め金
具もショルダ部に対しずれにくくなるので、大人用シー
トベルトによる子供の保持機能の低下のおそれはさらに
一層減少する。

【００２８】また前各項の発明において、シートクッシ
ョンのシートクッションパッドに中央クッションをはめ
込み可能な開口部を形成し、アンカーは開口部内に位置
しシートクッションフレームに一端が固定されてそれか
ら立ち上がる可撓性の中央ベルトの他端に取り付けたも
のとすれば、子供用ベルトアタッチメントを取り外した
ときにアンカーを開口部内に収容して大人の着座の邪魔
にならないようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による大人小児兼用シートの一実施形
態の小児用ベルトアタッチメントを取り外した状態の全
体斜視図である。

【図２】 図１に示す実施形態のフレーム構造を示す全
体斜視図である。

【図３】 図１に示す実施形態のシートクッションの中
央付近における縦断面図である。

【図４】 図３の４−４断面図である。

【図５】 図１に示す実施形態の子供用ベルトアタッチ
メントを含む全体斜視図である。

【図６】 図１に示す実施形態の子供用ベルトアタッチ
メントの要部を示す正面図である。

【図７】 図６の７−７断面図である。

【図８】 図６の８−８断面図である。

【図９】 第１の実施形態の子供用ベルトアタッチメン
ト取り付け部分の変形例を示す縦断面図である。

【図１０】 第１の実施形態の子供用ベルトアタッチメ
ント取り付け部分の、図９とは異なる変形例を示す縦断
面図である。

【符号の説明】

１０…シートクッションフレーム、１５…シートクッシ
ョンパッド、１５ａ…開口部、１６…中央クッション、
２８…大人用シートベルト、２８ａ…ショルダ部、３０
…アンカー、３１…中央ベルト、４０…子供用ベルトア
タッチメント、４１…掛止め金具、４１ａ…フック部、
４１ｂ…フィンガ部、４２…連結ベルト、Ａ…シートク
ッション、Ｂ…シートバック。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートクッションおよびその後部から上
   方に立ち上がるシートバックよりなり大人が着座可能な
   車両用シートと、この車両用シートに関連して取り付け
   られた大人用シートベルトと、子供用ベルトアタッチメ
   ントよりなり、この子供用ベルトアタッチメントは、前
   記大人用シートベルトのショルダ部の途中に離脱可能に
   係合される掛止め金具と、上端部が前記掛止め金具に取
   り付けられ下部が前記シートクッションの上側中央部に
   着脱自在に取り付けられる連結ベルトよりなり、前記シ
   ョルダ部を下方に引き寄せるものであることを特徴とす
   る大人子供兼用シート。
2. 【請求項２】 前記連結ベルトの下部は、前記シートク
   ッションの上側中央部に位置して同シートクッションの
   シートクッションフレームに連結されたアンカーに着脱
   自在に連結可能である請求項１に記載の大人子供兼用シ
   ート。
3. 【請求項３】 前記アンカーはリングプレートとして一
   端部が前記シートクッションフレームの前部に連結され
   前記シートクッションの前部の表面にそってその上面中
   央部まで延びる前部中央ベルトの他端部に設け、前記子
   供用ベルトアタッチメントの前記連結ベルトは下方に延
   びてその先端にタングプレートを設け、前記連結ベルト
   は前記リングプレートを通り後方に延びてその先端の前
   記タングプレートが前記シートクッションの上側後部中
   央に位置して前記シートクッションフレームに連結され
   た下部バックルに着脱自在に連結可能である請求項２に
   記載の大人子供兼用シート。
4. 【請求項４】 前記掛止め金具は、間隔をおいて互いに
   略平行に形成されてそれぞれ前記ショルダ部に係合され
   る１対のフック部とこの両フック部の間にこれらと略平
   行に形成されて係合された前記ショルダ部を屈曲させる
   フィンガ部よりなることを特徴とする請求項１〜請求項
   ３の何れか１項に記載の大人子供兼用シート。
5. 【請求項５】 前記シートクッションのシートクッショ
   ンパッドには中央クッションをはめ込み可能な開口部が
   形成され、前記アンカーは前記開口部内に位置し前記シ
   ートクッションフレームに一端が固定されてそれから立
   ち上がる可撓性の中央ベルトの他端に取り付けられてい
   る請求項１〜請求項４の何れか１項に記載の大人子供兼
   用シート。