JP2001205954A - ノド部糊付け方法及び装置 - Google Patents

ノド部糊付け方法及び装置

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JP2001205954A
JP2001205954A JP2000016809A JP2000016809A JP2001205954A JP 2001205954 A JP2001205954 A JP 2001205954A JP 2000016809 A JP2000016809 A JP 2000016809A JP 2000016809 A JP2000016809 A JP 2000016809A JP 2001205954 A JP2001205954 A JP 2001205954A
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Hiroshi Kobayashi
廣 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】余分の糊が後工程に悪影響を与えず、良好にノ
ド部の糊付けをすることができるノド部糊付け方法と装
置を提供する。 【解決手段】背部Faを下にしてクランパCに固定さ
れ、所定の周回軌道上を搬送される折本Fに、別に準備
された表紙を貼り付け合体させて排出する自動製本機で
用いられるノド部糊付け方法であって、得られた折本長
さBを基に、ノド部糊付け長さG(G1、G2、G3)
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丁合された折本に
表紙を自動的に貼付けて製本する自動製本機で用いられ
るノド部糊付け方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】丁合された折本に表紙を自動的に張り付
け合体させる製本機には、背部を下にしてクランパに固
定され、所定の周回軌道上を搬送される折本に、別に準
備された表紙を貼り付け合体させて排出するタイプのも
のがある。
【0003】この自動製本機では、周回軌道の回りに、
折本供給・クランプ部、糊付け前処理部、糊付け部、表
紙供給部、表紙貼り合わせ部、排出部を備えているが、
図8は、そのような従来の自動製本機の糊付け部の一例
を示す概念図であり、(a)は背部糊付け部、(b)は
ノド部糊付け部を示している。
【0004】折本Fは、クランパCとクランプバーCa
の間に固定保持され、周回軌道(不図示)上を図8
(a)の白矢印方向に搬送され、糊付け前処理部を経
て、この糊付け部に移動してくる。ここで、符号Cb
は、クランパCに対する折本Fの搬送方向の位置決めを
するための位置決めピンであり、この位置決めピンCb
に接触した状態で折本FがクランパCに固定保持される
ことで、クランパCに対する折本Fの搬送方向の位置が
決定される。
【0005】図8(a)の背部糊付け部の背部糊付け装
置130では、糊付けのための糊タンク131、糊タン
ク131に貯留された糊gを折本Fに糊付けするための
糊ロール132が設置されており、折本Fを移動させな
がら、折本Fの背部Faに糊付けする。
【0006】図8(b)のノド部糊付け部は、図8
(a)の背部糊付け部に続いて設けられており、ここで
は、そのノド部糊付け部を折本Fの移動方向の手前から
見た所を示している。
【0007】このノド部糊付け部のノド部糊付け装置1
40では、糊gを貯留する糊タンク141、図示しない
糊供給手段によって糊gの供給をうけ、折本Fのノド部
Fbに糊付けする1組の糊ロール142が設置されてお
り、移動する折本Fのノド部Fbに糊付けする。このノ
ド部糊付け装置140では、ノド部への糊付け長さにつ
いて特に制御は行われず、折本の全長に渡って糊付けが
行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の装置では、折本の全長に渡ってノド部への糊付けを
行っていたため、特に両端の付け始めや、付け終わりに
余分の糊が、ノド部以外の折本の進行方向に対して前端
や下端の背部付近に付着したりして、それが後工程で不
必要に付着したりして問題となっていた。
【0009】本発明は、上記問題を解決しようとするも
ので、余分の糊が後工程に悪影響を与えず、良好にノド
部の糊付けをすることができるノド部糊付け方法と装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたノ
ド部糊付け方法は、背部を下にしてクランパに固定さ
れ、所定の周回軌道上を搬送される折本に、別に準備さ
れた表紙を貼り付け合体させて排出する自動製本機で用
いられるノド部糊付け方法であって、得られた折本長さ
を基に、ノド部糊付け長さを制御することを特徴とす
る。
【0011】この方法は、従来、単に折本の全長に渡っ
て糊付けされていたノド部糊付け長さを、折本長さを基
に、ノド部糊付けする部分と、しない部分とに分けるよ
うに制御し、特に、両端の付け始めや、付け終わりにノ
ド部糊付けをしないようにしているので、余分の糊が後
工程に悪影響を与えない。
【0012】請求項2に記載されたノド部糊付け方法
は、請求項1のノド部糊付け方法において、前記折本長
さは、前記自動製本機において周回軌道を移動中の折本
を測定して得られたものであること、あるいは、前記自
動製本機の前工程である自動丁合機において移動中の折
本を測定して得られたものであることを特徴とする。
【0013】この方法は、ノド部糊付け長さを制御する
基となる折本長さを、別途人間が測定して機械に与える
のではなく、1ロットの最初の折本が自動製本機を通過
する際などに、この自動製本機の周回軌道に設けられた
折本長さ測定手段により測定して、あるいは、この自動
製本機の前工程である丁合機などに設けられた折本長さ
測定手段により測定して得るようにしている。
【0014】したがって、折本長さ測定の手間が省け、
測定間違いもなく、ノド部糊付け長さの制御の精度が向
上する。また、丁合機で測定した折本長さが製本機でも
利用されるので、無駄がない。
【0015】請求項3に記載されたノド部糊付け方法
は、請求項1または2のいずれかのノド部糊付け方法に
おいて、前記折本長さに対してノド部糊付け長さを制御
するために、前記自動製本機の折本を移動させる回転軸
の回転角パルスに加えて、前記回転軸の1回転毎に出力
される回転数パルスを用いることを特徴とする。
【0016】この方法は、折本の移動位置を示す回転角
パルスだけでなく、折本の移動原点を示す回転数パルス
もノド部糊付け長さの制御に用いるので、別途、移動中
の折本の移動原点を検知する検知手段を設けることなく
正確な糊付け長さの制御ができ、コストダウンを図るこ
とができる。
【0017】請求項4に記載されたノド部糊付け装置
は、背部を下にしてクランパに固定され、所定の周回軌
道上を搬送される折本に、別に準備された表紙を貼り付
け合体させて排出する自動製本機で用いられるノド部糊
付け装置であって、得られた折本長さを基に、ノド部糊
付け長さを制御することを特徴とする。
【0018】この装置は、請求項1に記載のノド部糊付
け方法を具現化する装置であり、請求項1と同様の効果
を発揮する。
【0019】請求項5に記載されたノド部糊付け装置
は、請求項4のノド部糊付け装置において、前記折本長
さは、前記自動製本機において周回軌道を移動中の折本
を測定して得られたものであること、あるいは、前記自
動製本機の前工程である自動丁合機において移動中の折
本を測定して得られたものであることを特徴とする。
【0020】この装置は、請求項2に記載のノド部糊付
け方法を具現化する装置であり、請求項2と同様の効果
を発揮する。
【0021】請求項6に記載されたノド部糊付け装置
は、請求項4または5のいずれかのノド部糊付け装置に
おいて、前記折本長さに対してノド部糊付け長さを制御
するために、前記自動製本機の折本を移動させる回転軸
の回転角パルスに加えて、前記回転軸の1回転毎に出力
される回転数パルスを用いることを特徴とする。
【0022】この装置は、請求項3に記載のノド部糊付
け方法を具現化する装置であり、請求項3と同様の効果
を発揮する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図とともに本発明の実
施について説明する。
【0024】図1は、本発明のノド部糊付け装置の一例
を概念的に示すもので、(a)はその後方側面図、
(b)はそのY矢視図である。
【0025】図1(a)では、ノド部糊付け装置10の
主要部をなす、糊付け機構7のスクレーパ71、糊ロー
ル72と、糊タンク8が示されている。それ以外の部分
は、図8の従来例と同じであるので、同じ符号を付して
重複説明を省略する。
【0026】糊ロール72とスクレーパ71は、通過す
る折本Fを挟むように左右一対で設けられ、糊ロール7
2は図の矢印方向に回転して、後述する機構により糊タ
ンク8に貯留された糊gを汲み上げ、その上端外周付近
に行き渡らせる。スクレーパ71は、この糊ロール72
の上端外周を挟むように、この糊ロール72に接触して
おり、一方、図に一点鎖線で示すように、糊ロール72
の外周に対しては接触したり離れたりする方向に動くよ
うになっている。
【0027】つまり、スクレーパ71は、糊ロール72
の上端外周付近の上下面には常に接触して、この部分に
付着した糊gは常に掻き落とす一方、糊ロール72の上
端外周には、接触したり離れたりして、ここに付着した
糊gを、掻き落としたり、掻き落とさなかったりするこ
とができるようになっている。
【0028】こうして、このスクレーパ71によれば、
糊ロール72の上端外周の上下面の糊gは常に掻き落と
されるので、この部分の糊gが不必要に折本Fに付着す
ることがなく、糊ロール72の上端外周から折本Fに付
着する糊gは、糊付けされるように、あるいは、されな
いように制御することができる。
【0029】図1(b)は、この装置10でノド部糊付
けをした折本Fの状態を示している。ここでは、図説し
たように、スクレーパ71の動きを制御することで、折
本長さBの全長の内、前端と後端の長さG1、G3だけ
糊付けしないようにし、残りの長さG2の部分だけにノ
ド部糊付けがされるようにしている。なお、これらの長
さG1、G2、G3を総称してノド部糊付け長さGと言
う。
【0030】こうして、この装置では、従来、単に折本
の全長に渡って糊付けされていたノド部糊付け長さを、
折本長さを基に、ノド部糊付けする部分と、しない部分
とに分けるように制御し、特に、両端の付け始めや、付
け終わりにノド部糊付けをしないようにしているので、
余分の糊が後工程に悪影響を与えない。
【0031】図2(a)、(b)は、本発明のノド部糊
付け装置に用いる折本長さ測定手段の例を概念的に示す
正面図である。これより、すでに説明した部分について
は同じ符号を付して、重複説明を省略する。
【0032】図2(a)の光電センサ1Aは、自動製本
機の周回軌道の適所に設けられ、折本長さBの測定に使
用するもので、折本長さ測定手段を構成している。
【0033】クランパCは、サーボモータで構成される
駆動装置(不図示)によって駆動されて、周回軌道上を
等速度で移動し、この移動距離は、このサーボモータの
回転数から知ることができる。
【0034】したがって、クランパCに固定保持された
折本Fが、光電センサ1Aを遮っている間のサーボモー
タの回転数をカウントすることによって、その間の折本
Fの移動距離、つまり、折本長さBを得ることができ
る。
【0035】図2(b)の光電センサ1Bは、自動製本
機の前工程である自動丁合機から丁合された折本をこの
自動製本機に搬送する搬送路Dの適所に設けられ、折本
長さBの測定に使用するもので、折本長さ測定手段を構
成している。
【0036】搬送路Dに設けられた搬送ガイドDaは、
サーボモータで構成される駆動装置(不図示)によって
駆動されて、搬送路Dに沿って等速度で移動し、この移
動距離は、このサーボモータの回転数から知ることがで
きる。
【0037】したがって、搬送路Dを搬送ガイドDaに
押されて搬送されて行く折本Fが、光電センサ1Bを遮
っている間のサーボモータの回転数をカウントすること
によって、その間の折本Fの移動距離、つまり、折本長
さBを得ることができる。
【0038】こうして、自動製本機そのもの、あるい
は、前工程である自動丁合機に設けられた折本長さ測定
手段で、ノド部糊付け長さの制御の基本となる折本長さ
Bが測定されるので、折本長さ測定の手間が省け、測定
間違いもなく、ノド部糊付け長さの制御の精度が向上す
る。また、丁合機で測定した折本長さが製本機でも利用
されるので、無駄がない。
【0039】図3は、本発明のノド部糊付け装置に備え
られた制御系の一例を示すブロック図である。
【0040】この制御系は、自動製本機の周回軌道を駆
動している駆動軸DSの回転を検知し、回転角パルスP
A、回転数パルスPTを出力するエンコーダ2、このエ
ンコーダ2からのパルスPA、PTによりソレノイドバ
ルブ4を制御するCPU3、ソレノイドバルブ4からの
空気圧を受けて作動する空気圧シリンダー5から構成さ
れている。
【0041】この空気圧シリンダー5のピストンロッド
51の直線動が、レバー61、連結棒62、スクレーパ
軸63を備えたリンク機構6により、スクレーパ71に
伝動され、スクレーパ71の糊ロール側端部を、糊ロー
ル72の外周に対して動かすようになっている。
【0042】この制御系では、CPU3は、エンコーダ
2から出力される回転角パルスPAによって折本Fの移
動距離を算出することができ、それを用いて、図1で説
明したノド部糊付け長さG(G1、G2、G3)を制御
することができる。
【0043】エンコーダ2から出力される回転数パルス
PTは、駆動軸DSの一回転に一回ずつ出力されるもの
で、エンコーダ2、駆動軸DSの関係などを調整するこ
とによって、折本Fの移動原点を示すものとして利用す
ることができるものである。つまり、この回転数パルス
PTが出力されたら、糊付け対象とする折本Fが所定の
原点を通過したことを示すと判断でき、CPU3はそれ
を基に、上記回転角パルスPAを用いて、ノド部糊付け
長さG(G1、G2、G3)を、搬送される折本Fの移
動位置に合わせて制御することができる。
【0044】この回転数パルスPT出力を用いない場合
には、別途、図中に一点鎖線で示すような光電センサ2
aを設けて、その検知信号をCPU3に入力して、折本
Fの移動位置を確認する必要があったが、この制御系を
用いる場合には、その必要がなくコストダウンを図るこ
とができる。また、折本Fを構成する折丁の長さはまち
まちなので、その先端が不揃いであったり、光電センサ
2aの光軸の誤差により、糊付けのタイミングをうまく
取ることができなかったが、この制御系のように、回転
数パルスPTを用いる場合には、駆動軸の一回転で確実
に一定の周期で出力されるパルスであるので、タイミン
グが狂うことがない。
【0045】図4(a)は本発明のノド部糊付け装置の
一例の要部平面図、(b)はその側面図であり、この図
を用いて、ノド部糊付け装置のリンク機構6について説
明する。
【0046】リンク機構6は、図3で触れたレバー6
1、連結棒62、スクレーパ軸63に加えて、軸支ブロ
ック64、ストッパー65を備えている。レバー61は
支点61aを中心として回動可能で、一方のアーム端に
設けられた駆動突起61bによって空気圧シリンダ5の
ピストンロッド51の直線動を両側のスプリングを介し
て回動変換して受け、この回動が他方のアーム端に貫通
係合する連結棒62によって、スクレーパ軸63の直線
動に変換伝動される。
【0047】軸支ブロック64は糊ロール72の周囲に
設けられた糊ロール外筒73の上部平坦部に設けられ、
スクレーパ軸63を直線動可能にスプリング63cと両
側のストップリング63dを介して支えている。スクレ
ーパ軸63の他方端には、同様にスプリング63aと両
側のナット63bを介して、この軸63の直線動が回動
に変換されるようにスクレーパ71の反糊ロール側端部
が係合している。
【0048】スクレーパ71は支点71aを中心として
回動可能で、スクレーパ軸63から受けた回動によっ
て、その糊ロール側端部が糊ロール72の外周に対して
動くようになっている。
【0049】このようにして、空気圧シリンダー5の直
線前後動が、リンク機構6によって、スクレーパ71を
回動させ、その糊ロール側端部を糊ロール71に対して
動かすことによって、糊ロール72の上端外周に付着し
た糊を掻き落としたり、掻き落とさなくしたりできる。
【0050】なお、ストッパー65は、空気圧シリンダ
5のピストンロッド51の直線動によって、レバー61
の駆動突起61bが上方向に行きすぎるのを制止してい
る。また、スクレーパ軸63とスクレーパ71の間に介
装されたスプリング63aとナット63bは、スクレー
パ71の糊ロール側端部を糊ロール72に押し付ける付
勢力を与え、スクレーパ軸63と軸支ブロック64の間
に介装されたスプリング63cとストップリング63d
も同様の役割をしている。
【0051】図5は、図4のノド部糊付け装置の糊タン
クの全体を示す平面図である。
【0052】この図において、黒矢印によって、糊ロー
ル72の回転方向を、白矢印によって、この糊タンク8
の左右中央部分を通過する折本Fの移動方向を、更に、
その両側の一点鎖線によって、この折本通過路を示して
いる。
【0053】この図から解るように、このノド部糊付け
装置10は、通過する折本Fの両側から左右のノド部F
bに糊付けするため、糊ロール72と糊ロール外筒73
や、これに関連したスクレーパ71、リンク機構6を構
成する一部の部品であるレバー61、スクレーパ軸6
2、軸支ブロック63などは左右一対で設けられ、この
両者を連結棒64で連結して、図4の空気圧シリンダー
5の駆動力が双方に伝達されるようにしている。従っ
て、レバー61の反駆動側のレバー61Aは、駆動側突
起61bのないものとなっている。
【0054】また、左右に設けられたスクレーパ71、
糊ロール72、糊ロール外筒73、スクレーパ軸62な
どは、糊ロール72の上端外周が、通過する折本Fに接
触して糊付けできるように軸間距離の調整が可能で、そ
の場合には、同時に折本移動方向に対して左右移動する
ようになっている。このため、左右のスクレーパ軸62
と連結棒64は、このスクレーパ軸62の左右移動を許
容するような係合となっている。
【0055】図6は、図4の糊タンクの糊ロール部分で
の縦断面図である。
【0056】この図から解るように、糊ロール72の首
下外周部には螺旋状突起72aが形成されており、糊ロ
ール外筒73の中で図の矢印の方向に回転することによ
って、糊ロール72と糊ロール外筒73の間に挟まれた
糊gを上部へ汲み上げ、糊ロール外筒73の段部73a
の作用によって、糊ロール72の上端外周72bに行き
渡らせるようになっており、こうして上端外周72bに
付着した糊gが折本Fのノド部Fbに糊付けされる。
【0057】この場合に使用される糊gは、いわゆるホ
ットメルトと呼ばれるもので、所定の流動性を与えるた
めには糊gを所定の温度に加熱する必要があり、糊タン
ク8の下部には、このためにヒーター8aが設けられて
いる。
【0058】なお、図5、6に記載されたスクレーパ7
1、糊ロール72、糊ロール外筒73などで糊付け機構
7を構成する。
【0059】図7は、図4の糊タンクの糊ロールの回転
機構部分を示す要部縦断面図である。
【0060】糊ロール72の内周面には、首下外周面に
ある螺旋状突起72aと逆向きの螺旋状溝72cが形成
して有り、この溝72cは、糊ロール72が通常の回転
方向に回転した場合には、糊タンク8に設けられた筒状
堰堤8bとの間にある糊gを下方向に向かわせて、糊が
筒状堰堤8bを超えて、この内側に溢れ出して、糊ロー
ル72を回転させる機構部分などに付着するのを防止し
ている。
【0061】糊ロール72の回転機構は、この糊ロール
72が固定された回転軸74、この回転軸74の反糊ロ
ール側に固定された傘歯車74a、左右の糊ロール72
に回転駆動力を与える駆動軸76、回転軸74と駆動軸
76とを直交するように軸支承する直交軸受75、この
直交軸受75にベアリングを介して内嵌され、回転軸7
4にスライド可能で、かつ、回転力は伝達されるように
外嵌された傘歯車76aから構成されている。
【0062】回転軸74は直交軸受75にベアリングを
介して支承され、回転可能であって、この回転軸74に
固定された傘歯車74aに駆動軸76の傘歯車76aが
噛み合い、駆動軸76の回転が伝動され、糊ロール72
を回転させる。
【0063】この回転機構は、左右一対の糊ロール72
に対応して、駆動軸76に一対で設けられ、同一の駆動
軸76からの回転により、左右の糊ロール72を同期的
に等速回転させる。
【0064】また、傘歯車76aは駆動軸76に対して
スライド可能で、この回転機構全体も、糊ロール外筒7
3と共に、図の矢印方向に移動可能で、糊ロール72間
の軸間距離が調整できるようになっている。
【0065】なお、本発明の糊付け制御の方法と装置
は、図8(a)で説明した背部糊付け部についても、必
要に応じて適用可能なものである。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載されたノド部糊付け方法
によれば、従来、単に折本の全長に渡って糊付けされて
いたノド部糊付け長さを、折本長さを基に、ノド部糊付
けする部分と、しない部分とに分けるように制御し、特
に、両端の付け始めや、付け終わりにノド部糊付けをし
ないようにしているので、余分の糊が後工程に悪影響を
与えない。
【0067】請求項2に記載されたノド部糊付け方法に
よれば、請求項1のノド部糊付け方法の効果に加え、折
本長さを、自動製本機の折本長さ測定手段、あるいは、
丁合機の折本長さ測定手段により測定するので、折本長
さ測定の手間が省け、測定間違いもなく、ノド部糊付け
長さの制御の精度が向上する。また、丁合機で測定した
折本長さが製本機でも利用されるので、無駄がない。
【0068】請求項3に記載されたノド部糊付け方法に
よれば、請求項1または2のいずれかのノド部糊付け方
法の効果に加え、折本の移動位置を示す回転角パルスだ
けでなく、折本の移動原点を示す回転数パルスもノド部
糊付け長さの制御に用いるので、別途、移動中の折本の
移動原点を検知する検知手段を設けることなく正確な糊
付け長さの制御ができ、コストダウンを図ることができ
る。
【0069】請求項4に記載されたノド部糊付け装置に
よれば、請求項1に記載のノド部糊付け方法を具現化す
るので、請求項1と同様の効果を発揮する。
【0070】請求項5に記載されたノド部糊付け装置に
よれば、請求項2に記載のノド部糊付け方法を具現化す
るので、請求項2と同様の効果を発揮する。
【0071】請求項6に記載されたノド部糊付け装置に
よれば、請求項3に記載のノド部糊付け方法を具現化す
るので、請求項3と同様の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノド部糊付け装置の一例を概念的に示
すもので、(a)はその後方側面図、(b)はそのY矢
視図
【図2】(a)、(b)は、本発明のノド部糊付け装置
に用いる折本長さ測定手段の例を概念的に示す正面図
【図3】本発明のノド部糊付け装置に備えられた制御系
の一例を示すブロック図
【図4】(a)は本発明のノド部糊付け装置の一例の要
部平面図、(b)はその側面図
【図5】図4のノド部糊付け装置の糊タンクの全体を示
す平面図
【図6】図4の糊タンクの糊ロール部分での縦断面図
【図7】図4の糊タンクの糊ロールの回転機構部分を示
す要部縦断面図
【図8】(a)、(b)は、従来の自動製本機の糊付け
部を示す概念図
【符号の説明】
1A 折本長さ測定手段 1B 折本長さ測定手段 2 エンコーダ 3 CPU 4 ソレノイドバルブ 5 エアーシリンダ 6 リンク機構 7 糊付け機構 8 ノリタンク 10 ノド部糊付け装置 B 折本長さ C クランパ F 折本 Fa 背部 Fb ノド部 G ノド部糊付け長さ PA 回転角パルス PT 回転数パルス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背部を下にしてクランパに固定され、所定
    の周回軌道上を搬送される折本に、別に準備された表紙
    を貼り付け合体させて排出する自動製本機で用いられる
    ノド部糊付け方法であって、 得られた折本長さを基に、ノド部糊付け長さを制御する
    ことを特徴とするノド部糊付け方法。
  2. 【請求項2】請求項1のノド部糊付け方法において、 前記折本長さは、前記自動製本機において周回軌道を移
    動中の折本を測定して得られたものであること、あるい
    は、前記自動製本機の前工程である自動丁合機において
    移動中の折本を測定して得られたものであることを特徴
    とするノド部糊付け方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかのノド部糊付
    け方法において、 前記折本長さに対してノド部糊付け長さを制御するため
    に、前記自動製本機の折本を移動させる回転軸の回転角
    パルスに加えて、前記回転軸の1回転毎に出力される回
    転数パルスを用いることを特徴とするノド部糊付け方
    法。
  4. 【請求項4】背部を下にしてクランパに固定され、所定
    の周回軌道上を搬送される折本に、別に準備された表紙
    を貼り付け合体させて排出する自動製本機で用いられる
    ノド部糊付け装置であって、 得られた折本長さを基に、ノド部糊付け長さを制御する
    ことを特徴とするノド部糊付け装置。
  5. 【請求項5】請求項4のノド部糊付け装置において、 前記折本長さは、前記自動製本機において周回軌道を移
    動中の折本を測定して得られたものであること、あるい
    は、前記自動製本機の前工程である自動丁合機において
    移動中の折本を測定して得られたものであることを特徴
    とするノド部糊付け装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5のいずれかのノド部糊付
    け装置において、 前記折本長さに対してノド部糊付け長さを制御するため
    に、前記自動製本機の折本を移動させる回転軸の回転角
    パルスに加えて、前記回転軸の1回転毎に出力される回
    転数パルスを用いることを特徴とするノド部糊付け装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049484A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 製本装置及び画像形成装置
JP2011000853A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Horizon International Inc 製本機における横糊塗布装置
CN112937155A (zh) * 2021-02-24 2021-06-11 上海灵钥机械设计有限公司 一种双列书芯涂胶工艺

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