JP2001205652A - 光学素子成形型およびこれを用いた光学素子製造方法、ならびに光ヘッドおよび光ディスク装置 - Google Patents

光学素子成形型およびこれを用いた光学素子製造方法、ならびに光ヘッドおよび光ディスク装置

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JP2001205652A
JP2001205652A JP2000020550A JP2000020550A JP2001205652A JP 2001205652 A JP2001205652 A JP 2001205652A JP 2000020550 A JP2000020550 A JP 2000020550A JP 2000020550 A JP2000020550 A JP 2000020550A JP 2001205652 A JP2001205652 A JP 2001205652A
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optical
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molding
manufacturing
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JP2000020550A
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Atsushi Murata
淳 村田
Toshiaki Takano
利昭 高野
Shoji Nakamura
正二 中村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時にバリが発生することを抑制できる光
学素子成形型、およびこれを用いた光学素子製造方法、
ならびに光ヘッドおよび光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 略円筒状の胴型11と、胴型11の上下
からそれぞれ嵌挿される上型12および下型13とを備
え、胴型11は、その内周面11aの一部に、上型12
または下型13と非接触となる切り欠き部11bを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子成形型お
よびこれを用いた光学素子製造方法、ならびに光ヘッド
および光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学素子は、光ディスク装置などの光ヘ
ッド等に利用されている。プラスチック材料を用いて光
学素子を成形する従来の方法としては、たとえば、ペレ
ットを加熱混練溶融し、インサートで形成されたキャビ
ティ内に射出充填する射出成形法や、前記射出成形によ
り略最終形状に前加工されたプラスチック素材を一定温
度に保持された成形型内に供給したのち加圧する圧縮成
形法等(特開平5−177725号公報)がある。以下
に従来の成形方法、成形型、光学素子について図を用い
て簡単に説明する。
【0003】従来の成形型を用いた場合の成形状態につ
いて、概略断面図を図6に示す。図6を参照して、従来
の成形型は、胴型1aおよび1bからなる胴型1と、胴
型1の上下から嵌挿される上型2および下型3とからな
る。
【0004】射出成形により、略最終形状に前加工され
た光学素子材料(ポリカーボネイト)4aを、胴型1と
上型2と下型3とによって形成されるキャビティー内部
に配置する。成形型は、加熱加圧機構を有するプレスヘ
ッド5と、加熱機構を有するプレスステージ6とによっ
て荷重たわみ温度以上でガラス転移点未満の温度に予め
昇温されている。光学素子材料4aの温度が胴型1、上
型2および下型13の温度と略一致し、荷重たわみ温度
以上でガラス転移点未満の一定温度になったとき、プレ
スヘッド5を下降させ、上型2によって、光学素子材料
4aに約980N/cm2(約100kgf/cm2)の
加圧力を加えて変形保持した後、加圧力を解除し、荷重
たわみ温度まで冷却した後、上型2を取り外して成形さ
れた光学素子4を取り出す。このようにして成形された
光学素子4の断面図を図7に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の成形方法および成形型では、上型および下型と胴型
とのクリアランス部に光学素子材料4aが流入し、成形
された光学素子4の外径面に、長さBで示すバリが生じ
るという問題があった。
【0006】バリを有する光学素子を用いて光ヘッドな
どを製造すると、機器への実装取り付けばらつきや、性
能ばらつきの要因となる。光学素子を機器へ取り付ける
際には、光学素子有効面のうち少なくとも片方の面が基
準となるため、その面に生じたバリが大きなバリの場
合、成形後の工程でバリ除去加工をする必要があった。
また、このバリ除去工程では、光学素子を保持する際
に、光学素子に傷などを発生させ、歩留まりの低下を招
いていた。更には、バリの一部が成形型内に残ることが
あるため、次の成形を行う前に成形型内部に残ったバリ
の一部を取り除く作業が必要であった。これらの問題の
ため、光学素子のコストが高くなるという問題もあっ
た。
【0007】上記問題を解決するため、本発明は、成形
時にバリが発生することを抑制できる光学素子成形型、
およびこれを用いた光学素子製造方法、ならびに光ヘッ
ドおよび光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光学素子成形型は、光学素子材料を加熱加
圧成形して光学素子を製造するための光学素子成形型で
あって、略円筒状の胴型と、胴型の上下からそれぞれ嵌
挿される上型および下型とを備え、胴型が、その内周面
の一部に切り欠き部を備えることを特徴とする。上記構
成によれば、光学素子の成形時にバリが発生することを
抑制できる。
【0009】上記光学素子成形型では、下型のプレス面
と切り欠き部との距離Lが2mm以下であることが好ま
しい。上記構成によれば、光学素子の成形時にバリが発
生することを特に抑制できる。
【0010】また、本発明の光学素子製造方法は、成形
型の内部に光学素子材料を配置したのち、上記成形型に
よって光学素子材料を加熱加圧成形する光学素子の製造
方法であって、成形型が上記本発明の光学素子成形型で
あることを特徴とする。上記光学素子製造方法によれ
ば、光学素子の成形時にバリが発生することを抑制でき
る。
【0011】上記製造方法では、光学素子材料を加熱加
圧成形する際に、下型の温度を上型の温度よりも高くす
ることが好ましい。上記構成によれば、光学素子の成形
時にバリが発生することを特に抑制できる。
【0012】上記製造方法では、光学素子材料が球状で
あることが好ましい。上記構成によれば、光学素子材料
を加熱・加圧して成形する際に、軸対称性を保った状態
で変形が進むため、性能バラツキを少なくできる。
【0013】また、本発明の光ヘッドは、光源と光源の
光軸上に配置された光学素子とを備える光ヘッドであっ
て、光学素子が、上記本発明の光学素子製造方法によっ
て製造された光学素子であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装
置であって、光源と、光源と光ディスクとの間に配置さ
れた光学素子とを備え、光学素子が、上記本発明の光学
素子製造方法によって製造された光学素子であることを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0016】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
光学素子成形型の一例を説明する。実施形態1の光学素
子成形型10について、断面図を図1(a)に示す。図
1(a)を参照して、光学素子成形型10は、略円筒状
の胴型11と、胴型11の上下からそれぞれ嵌挿される
上型12および下型13とを備える。そして、光学素子
成形型10は、その内部に配置された光学素子材料14
を加熱加圧成形する。
【0017】胴型11を下型13側から見たときの平面
図を図1(b)に示す。胴型11は、その内周面11a
の一部に、上型12または下型13と非接触となる切り
欠き部11bを備える。なお、図1では、切り欠き部1
1bが下型13側に形成されている場合を示している
が、切り欠き部11bが上型12側に形成されている場
合でもよい。
【0018】光学素子成形型10では、下型13のプレ
ス面13aと切り欠き部11bとの距離Lが4mm以下
となるように切り欠き部11bを形成することが好まし
い。さらに、距離Lが2mm以下となるように切り欠き
部11bを形成することが特に好ましい。
【0019】上記実施形態1の光学素子成形型によれ
ば、光学素子を加熱加圧成形する際にバリが生じること
を抑制できる。
【0020】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
光学素子製造方法について説明する。
【0021】実施形態2の光学素子製造方法では、実施
形態1で説明した光学素子成形型10の内部に光学素子
材料14を配置し、光学素子成形型10によって光学素
子材料14を加熱加圧成形することによって光学素子を
製造する。このとき、上型12の温度と下型13の温度
とが異なる状態で加熱加圧成形することが好ましい。さ
らに、光学素子材料14を加熱加圧成形する際に、上型
12の温度よりも下型13の温度を高くすることが特に
好ましい。
【0022】また、光学素子材料14は球状であること
が好ましい。光学素子材料14を球状にする方法として
は、たとえば、ブロック状の光学素子材料を切削加工に
よって球状にする方法や、射出成形によって球状にする
方法が挙げられる。射出成形によれば、生産性よく低コ
ストに球状の光学素子材料を形成できる。
【0023】上記実施形態2の光学素子製造方法によれ
ば、バリがない光学素子を製造することができる。そし
て、この光学素子製造方法によって製造された光学素子
を光ヘッドや光ディスク装置に用いることによって、信
頼性が高い光ヘッドや光ディスク装置が得られる。
【0024】(実施形態3)実施形態3では、本発明の
光ヘッドについて、一例を説明する。
【0025】実施形態3の光ヘッドについて、図2(ハ
ッチングは省略する)に構成を模式的に示す。図2を参
照して、光ヘッド20は、光源(レーザ光源)21と、
ハーフミラー22と、コリメートレンズ23と、光学素
子(対物レンズ)24と、受光素子25を備える。光学
素子24は、実施形態2の光学素子製造方法によって製
造された光学素子である。光学素子24は、光源21の
光軸上に配置されている。
【0026】光ヘッド20では、光源21から出射され
た光は、ハーフミラー22によって反射され、コリメー
トレンズ23によって略平行光にされる。この略平行光
は、次に、光学素子24によって情報媒体26に集光さ
れ、反射される。情報媒体26からの反射光は、光学素
子24、コリメートレンズ23およびハーフミラー22
を透過し、受光素子25に到達する。受光素子25は、
入射した光を電気信号に変換して出力する。このように
して、情報媒体26に記録された情報信号を再生する。
【0027】上記実施形態3の光ヘッドでは、本発明の
光学素子を用いているため、光学性能が優れた光ヘッド
が得られる。
【0028】なお、図2に示した光ヘッドの構成は一例
であり、本発明の光学素子を用いる光ヘッドであれば、
他の構成はいかなるものであってもよい。
【0029】また、コリメートレンズ23に本発明の光
学素子製造方法で製造された光学素子を用いてもよい。
これによって、特に光学性能に優れた光ヘッドが得られ
る。
【0030】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装
置であって、光源と、光源と光ディスクとの間に配置さ
れた光学素子とを備え、光学素子が、実施形態2の製造
方法によって製造された光学素子である。すなわち、本
発明の光ディスク装置は、上記光ヘッド20を備える光
ディスク装置である。上記光ディスク装置では、光学性
能が優れた光ディスク装置が得られる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0032】この実施例では、図1に示した光学素子成
形型10を用いて光学素子を作製した一例について説明
する。実施例1で使用した胴型の寸法について表1に示
す。
【0033】
【表1】
【0034】表1中、下型首下長さ(下型13のプレス
面13a〜胴型11と下型13との当接面までの距離を
いう)H、くりぬき高さ(切り欠き部11bの高さ)
h、くりぬき幅(切り欠き部11bの幅)Sは、それぞ
れ図1(a)中のH、hおよびSに示す寸法である。こ
こで、下型のプレス面と切り欠き部との距離L=(H−
h)である。
【0035】表1の胴型を備える光学素子成形型を、図
3(ハッチングは省略する)に示す成形装置30の投入
ステージ31にロボット(図示せず)によって搬送し、
投入扉を開けて予熱ステージ30aに投入した。投入扉
は次の型を投入するまで閉じた状態である。その後、光
学素子成形型は、成形ステージ30b、第1冷却ステー
ジ30c、第2冷却ステージ30dを経て取り出しステ
ージ32に移送され、ロボットによって分解されて光学
素子が取り出される。成形装置内の搬送は搬送アームに
より行われる。
【0036】以下に、本実施例を詳細に説明する。光学
素子材料には、ポリオレフィン樹脂(ガラス転移点Tg
=140℃、荷重たわみ温度Tt=123℃)であり、
樹脂のブロックを切削加工によって球状(半径が約3m
m)に前加工したものを用いた。上型12および下型1
3は超硬材料からなり、所望の形状に加工した。胴型1
1は、ステンレス鋼からなる。形成される光学素子40
の平面図を図4(a)に、断面図を図4(b)に示す。
光学素子40の概略形状は、曲率半径R1=2mm、曲
率半径R2=7mm、中心厚t=1.6mm、外径=
4.5mmである。
【0037】上記光学素子成形型と光学素子材料とを使
用して、成形装置30によって光学素子40を成形し
た。成形方法について、以下に説明する。
【0038】各ステージ30a〜30dにおいて、下型
と接するプレスステージ33および上型を加圧するプレ
スヘッド34にはそれぞれヒータが内蔵されており、温
度を自由に設定できるようになっている。各ステージは
あらかじめ所望の温度に昇温されており、成形型が所定
の時間経過したのち次のステージに搬送されるようなシ
ステムとなっている。本実施例では50secタクトで
成形を行った。各ステージの設定温度を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】成形装置30では、光学素子成形型を予熱
ステージ30aに搬送したのち、プレスヘッド34を上
型に当接させた。予熱ステージ30aでは、光学素子材
料の温度が変形可能な温度に達していないため、加圧力
は約29.4N(3kgf)以下の小さい加圧力とし
た。そして、所定の時間経過後に、搬送アームによって
光学素子成形型を次のステージの成形ステージ30bへ
搬送した。成形ステージ30bでは、予熱ステージ30
aと同様にプレスヘッドを上型に当接した。成形ステー
ジ30bでは、光学素子材料が変形可能な温度に到達し
たのち、約490N(約50kgf)の加圧力で成形し
た。成形ステージ30bでは、上型および下型はヒータ
の熱によって温度上昇し、光学素子材料を加熱する。こ
のとき、光学素子材料には上型および下型と接触する部
分から熱が伝わるため、光学素子材料は両端から温度上
昇する。
【0041】次に、光学素子成形型を第1冷却ステージ
30cに搬送し、予熱ステージ30aと同様にプレスヘ
ッド34を下降させて上型に当接させた。第1冷却ステ
ージ30cは、タクト終了時点において、成形された光
学素子が荷重たわみ温度以下となるような設定温度とし
た。
【0042】次に、光学素子成形型を第2冷却ステージ
30dに搬送し、第1冷却ステージ30cと同様にプレ
スヘッドを当接して冷却を行った。そして、ロボットで
取り出し可能な温度まで光学素子を冷却したのち、成形
装置の外の取り出しステージ32に搬送した。その後、
ロボットで分解組立ステージ(図示せず)に移送して分
解し、光学素子を取り出した。
【0043】成形装置30の予熱ステージ30a、成形
ステージ30b、第1冷却ステージ30cおよび第2冷
却ステージ30dにおける成形タクト終了時の光学素子
材料の断面図を、それぞれ図5(a)〜(d)に示す。
図5(b)に示すように、成形ステージにおける光学素
子材料は、レンズ転写面に沿って変形が進み、その後、
胴型に光学素子材料が到達する。この状態でプレスヘッ
ドの加圧力によって光学素子材料をさらに加圧変形して
上下型の形状を転写させる。成形ステージにおけるタク
ト終了時点では、光学素子材料の成形が終了する。成形
途中において、胴型11と上型12とのクリアランス部
に光学素子材料が入り込む隙間があるが、表2に示すよ
うにプレスヘッドの温度をプレスステージの温度よりも
低くしてあるため、上型への光学素子材料の流動が抑制
され、上記クリアランス部にはほとんど光学素子材料が
入り込まない。
【0044】一方、胴型11と下型13との嵌合部のク
リアランス部にも光学素子材料が入り込む隙間がある
が、本実施例では、胴型11が切り欠き部11bを備え
るため、バリが生じることを抑制できる。切り欠き部1
1bの形状を変化させたときのバリ量について、表1に
示す。表1のバリ量は、図7のBの長さである。
【0045】切り欠き部がない胴型を用いて同様の条件
で光学素子を成形した場合には、バリ量は、0.1mm
であった。これにたいし、切り欠き部がある胴型を用い
た場合には、バリ量が0.01mm以下と小さくなっ
た。また、下型のプレス面と切り欠き部との距離Lを4
mm以下とすることによって、バリ量を0.005mm
以下とすることができる。特に、サンプル4または5の
ように距離Lを2mm以下とした場合には、バリが発生
せず、光学性能が優れた光学素子が得られた。この光学
素子を用いて光ヘッドおよび光ディスク装置をテストし
たところ、本実施例の光学素子はインジェクション成形
で得た光学素子に比べて内部ひずみの量が少ないため、
本実施例の光学素子を搭載した光ヘッドまたは光ディス
ク装置は初期特性が良好であることがわかった。
【0046】また、本発明の製造方法によって製造され
た光学素子にはバリがないため、特に光ヘッドに組み立
てる際に、バリによって生ずる光軸に対するレンズ有効
面の傾きがほとんど発生せず、組立工数が削減できる。
【0047】さらに、従来の製造方法で製造された光学
素子を光ヘッドに用いる場合、光ヘッドに組み立てる際
のボビンと光学素子とを接着する工程において、バリの
影響で接着層がばらつくため接着後の光学性能が劣化す
るという問題があったが、本発明の光学素子ではこの問
題も解消された。
【0048】したがって、本発明の光学素子を用いた光
ヘッドを搭載した光ディスク装置は、光学性能が従来の
製造方法に比べて光学性能に優れたものとなる。
【0049】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、本発明の技術的思想に基づき、他の実施形態へ適用
することができる。
【0050】たとえば、上記実施例では、光学素子材料
としてポリオレフィン樹脂を用いる場合を示したが、他
の熱可塑性樹脂(ポリカーボネイト、アクリル等)を用
いてもよい。従来の、略最終形状に加工された光学素子
材料の形状で成形した場合に比べて、本実施例で使用し
た球状の光学材料は成形途中における胴型の内径面への
樹脂到達時間が長くなるためバリが発生しにくい。
【0051】また、加圧変形温度、加熱時間や保持時
間、加圧変形温度から荷重たわみ温度までの冷却時間
は、上記実施例に限定されない。
【0052】また、一つのステージで予熱、加圧成形お
よび冷却を行う成形装置を用いて光学素子材料を成形し
てもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の光学素子成形型
によれば、光学素子材料を成形する際に、バリが発生す
ることを抑制できる。
【0054】また、本発明の光学素子製造方法によれ
ば、成形時にバリが発生することを抑制できる。したが
って、本発明の光学素子製造方法によれば、光ヘッドな
どに組み込んだときの信頼性および光学特性が高い光学
素子を製造できる。さらに、本発明の光学素子製造方法
では、成形後の工程でバリ除去加工をする必要がなく、
また、バリ除去加工で発生する傷なども発生しないた
め、生産性および歩留まりよく光学素子を製造できる。
したがって、低コストに光学素子を製造できる。また、
本発明の光学素子製造方法では、従来の製造方法とは異
なり、光学素子成形型への光学素子材料の付着を抑制で
きるため、成形型のメンテナンスの回数を減らすことが
可能となる。
【0055】また、本発明の光ヘッドまたは光ディスク
装置では、本発明の光学素子製造方法で製造された光学
素子を用いているため、光学性能に優れた光ヘッドまた
は光ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学素子成形型について一例の
(a)断面図および(b)平面図である。
【図2】 本発明の光ヘッドについて一例を示す模式図
である。
【図3】 本発明の光学素子製造方法について製造装置
の一例を示す図である。
【図4】 本発明の光学素子製造方法によって製造され
る光学素子について一例を示す(a)平面図および
(b)断面図である。
【図5】 本発明の光学素子製造方法について製造工程
を示す工程図である。
【図6】 従来の光学素子の製造方法について一例を示
す断面図である。
【図7】 従来の光学素子の製造方法によって製造され
た光学素子について一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 光学素子成形型 11 胴型 11a 内周面 11b 切り欠き部 12 上型 13 下型 13a プレス面 14 光学素子材料 20 光ヘッド 40 光学素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AG19 AH74 AH79 AM03 AM33 AR06 CA09 CB01 CK90 CL02 CN01 5D119 AA38 BA01 JA02 JA43 JA44 NA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子材料を加熱加圧成形して光学素
    子を製造するための光学素子成形型であって、 略円筒状の胴型と、前記胴型の上下からそれぞれ嵌挿さ
    れる上型および下型とを備え、 前記胴型が、その内周面の一部に切り欠き部を備えるこ
    とを特徴とする光学素子成形型。
  2. 【請求項2】 前記下型のプレス面と前記切り欠き部と
    の距離Lが2mm以下である請求項1に記載の光学素子
    成形型。
  3. 【請求項3】 成形型の内部に光学素子材料を配置した
    のち、前記成形型によって前記光学素子材料を加熱加圧
    成形する光学素子の製造方法であって、 前記成形型が請求項1または2に記載の光学素子成形型
    であることを特徴とする光学素子製造方法。
  4. 【請求項4】 前記光学素子材料を加熱加圧成形する際
    に、前記下型の温度を前記上型の温度よりも高くする請
    求項3に記載の光学素子製造方法。
  5. 【請求項5】 前記光学素子材料が球状である請求項3
    に記載の光学素子製造方法。
  6. 【請求項6】 光源と前記光源の光軸上に配置された光
    学素子とを備える光ヘッドであって、 前記光学素子が、請求項3ないし5のいずれかに記載の
    光学素子製造方法によって製造された光学素子であるこ
    とを特徴とする光ヘッド。
  7. 【請求項7】 光ディスクに対して情報の記録または再
    生を行う光ディスク装置であって、 光源と、前記光源と前記光ディスクとの間に配置された
    光学素子とを備え、 前記光学素子が、請求項3ないし5のいずれかに記載の
    光学素子製造方法によって製造された光学素子であるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
JP2000020550A 2000-01-28 2000-01-28 光学素子成形型およびこれを用いた光学素子製造方法、ならびに光ヘッドおよび光ディスク装置 Pending JP2001205652A (ja)

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