JP2001205514A - 締まり嵌め式切削工具 - Google Patents

締まり嵌め式切削工具

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JP2001205514A
JP2001205514A JP2000020701A JP2000020701A JP2001205514A JP 2001205514 A JP2001205514 A JP 2001205514A JP 2000020701 A JP2000020701 A JP 2000020701A JP 2000020701 A JP2000020701 A JP 2000020701A JP 2001205514 A JP2001205514 A JP 2001205514A
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shaft
shank
head
cutting tool
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Hidehiko Nagaya
秀彦 長屋
Hiroshi Shimomura
博 下村
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Mitsubishi Materials Corp
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/005Cylindrical shanks of tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2231/00Details of chucks, toolholder shanks or tool shanks
    • B23B2231/02Features of shanks of tools not relating to the operation performed by the tool
    • B23B2231/0204Connection of shanks to working elements of tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2240/00Details of connections of tools or workpieces
    • B23B2240/28Shrink-fitted connections, i.e. using heating and cooling to produce interference fits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/02Connections between the shanks and detachable cutting heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23C2210/03Cutting heads comprised of different material than the shank irrespective of whether the head is detachable from the shank

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具の剛性を落とさず取り外しを容易にす
る。 【解決手段】 ヘッド部12の軸部15とシャンク部1
3の穴部20を焼き嵌め嵌合する。ヘッド部12にはそ
の中心軸O1と同軸に通気孔17を設けて貫通させて先
端から外部に連通させる。嵌合状態のヘッド部とシャン
ク部を取り外す際には穴部20を有する部材を加熱すれ
ば熱膨張で穴部20が拡径し同時に通気孔17を介して
冷気が軸部に導入されるために熱交換されて軸部の熱膨
張を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシャンク部に対して
ヘッド部を相対的に取り外し可能に装着した締まり嵌め
式切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の切削工具の一例として、
ヘッド部とシャンク部の一方に軸部を形成すると共に他
方に穴部を形成し、焼きばめや冷やし嵌め等の締まり嵌
めによって軸部と穴部を嵌合させた切削工具がある。切
削工具が例えば図8に示すようにエンドミル等の転削工
具1の場合、高速回転切削の際に、回転バランスをとり
振動を抑制する等のためにシャンク部2は例えば剛性が
高く高価な超硬合金で形成して先端に軸部5が設けら
れ、穴部4を有するヘッド部3は切屑の擦過などで摩耗
や損傷しやすいために低廉なスチール等を用いている。
そして穴部4の内径を軸部5の外径より常温で若干小さ
く設定して着脱交換可能としている。
【0003】ところで、このような転削工具1を例えば
焼き嵌めで製造する場合、比較的熱膨張率の大きい穴部
4を有するヘッド部3を加熱した状態で常温のシャンク
部2に設けた軸部5を穴部4に嵌合させる。この場合、
ヘッド部3の穴部4は200℃程度加熱することで、軸
部5との締め代を越える内径に膨張され、嵌合可能にな
る。軸部5と穴部4の焼き嵌め嵌合に際して、加熱状態
のシャンク部2の軸部5をヘッド部3の穴部4内に挿入
するとき穴部4内の空気を外部に逃がして軸部5をスム
ーズに挿入させるために、ヘッド部3には穴部4の最奥
部に穴部4を構成する円筒状の肉厚部7を貫通して外部
に連通する径方向の貫通孔6が空気抜きとして形成され
ている。また図8とは逆にシャンク部2をスチール等の
熱膨張率の大きい材質で形成して穴部4を設け、ヘッド
部3を超硬合金などの熱膨張率の小さい材質で形成して
軸部5を設けた場合にも同様にシャンク部2の穴部4を
有する肉厚部7の最奥部に貫通孔6を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような切削工具では、貫通孔6がヘッド部またはシャン
ク部の穴部4を形成する円筒状の肉厚部7に径方向に形
成されているために、貫通孔6の周辺部分の剛性が比較
的小さく、焼き嵌めによるヘッド部3の着脱を繰り返す
とクラックが入る等、工具寿命を短くするという欠点が
あった。またシャンク部2からヘッド部3を取り外すた
めに穴部4と軸部5の嵌合部分を外部から加熱すると、
穴部4が熱膨張すると共に軸部5も熱伝達を受けて加熱
されて熱膨張するために穴部4だけを熱膨張させること
ができず、軸部5が抜けにくいという問題があり、その
ために300℃以上まで加熱しないとヘッド部2を取り
外すことができず、効率が悪かった。またヘッド部2と
シャンク部3が互いに熱膨張率の差異が小さい材質であ
ると穴部の加熱による抜き取りが一層困難であった。
【0005】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、工具剛性を低下させずに、嵌合状態のヘッド
部とシャンク部の取り外しを短時間で容易に行えるよう
にした締まり嵌め式切削工具を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による締まり嵌め
式切削工具は、ヘッド部とシャンク部とが嵌合されてな
り、ヘッド部とシャンク部を取り外し可能とした締まり
嵌め式切削工具において、ヘッド部とシャンク部の一方
に軸部を備え、他方に軸部に嵌合する穴部を備えると共
に軸部と穴部のいずれかに締め代が設けられており、軸
部に穴部と外部に直接または間接的に連通する孔部が形
成されていることを特徴とする。ヘッド部とシャンク部
を締まり嵌め嵌合させる際、相対的に拡径された穴部に
対して軸部を挿入して穴部と軸部との間の空間が狭めら
れて、この空間内の空気は軸部の進入に従って孔部を介
してまたは介することなく外部に排出されることで軸部
と穴部で締まり嵌め嵌合され、また嵌合状態のヘッド部
とシャンク部を取り外す際には穴部を有する部材を加熱
すれば当該部材が熱膨張するために穴部が拡径し同時に
熱は軸部にも伝達されるが、孔部を介して冷気が軸部に
導入されるために熱交換されて軸部の熱膨張が抑制され
て締まり嵌め状態の軸部と穴部の離脱をスムーズに行え
る。また孔部の構成によって工具剛性が確保される。
尚、締まり嵌め時の空気の排出や取り外し時の冷気の導
入については軸部の孔部を介して直接外部と行っても良
いし、軸部の孔部とは別の孔部を介して間接的に行って
も良い。
【0007】また、ヘッド部とシャンク部の他方にその
中心軸に沿って延びて穴部と外部を連通する第二の孔部
が形成されていてもよい。この場合、第二の孔部と孔部
が連通して軸部に形成された孔部は第二の孔部を介して
外部に連通していても良いし、或いは互いに連通する孔
部と第二の孔部のそれぞれについて外部に連通する構成
を採用しても良い。また孔部や第二の孔部は切削工具の
中心軸に沿って形成されていてもよいし、或いは中心軸
に沿って形成されつつ軸部や穴部が形成されていないヘ
ッド部やシャンク部の外周面に開口するように途中で湾
曲または屈曲して形成されていてもよい。また孔部と第
二の孔部とで中心軸に沿って切削工具の全長に貫通する
ように構成されていてもよい。
【0008】本発明による締まり嵌め式切削工具は、ヘ
ッド部とシャンク部とが嵌合されてなり、ヘッド部とシ
ャンク部を取り外し可能とした締まり嵌め式切削工具に
おいて、ヘッド部とシャンク部に軸部を設け、両軸部が
中空部を有する連結部材で嵌合されて連結されていると
共に両軸部と連結部材の中空部のいずれかに締め代が設
けられており、両軸部には互いに連通すると共に外部に
連通する孔部が形成されていることを特徴とする。連結
部材の中空部を相対的に拡径した状態でヘッド部とシャ
ンク部の軸部を中空部に挿入して中空部内の空気を孔部
を通して外部に排出しつつスムーズに締まり嵌め嵌合で
き、また嵌合状態のヘッド部とシャンク部を連結部材か
ら取り外す際には連結部材を加熱すれば当該部材が熱膨
張するために中空部が拡径し同時に熱は軸部にも伝達さ
れるが、孔部を介して冷気が軸部に導入されるために熱
交換されて軸部の熱膨張が抑制されて締まり嵌め状態の
軸部の離脱をスムーズに行える。
【0009】また孔部は軸部と穴部を外れた領域のヘッ
ド部及びシャンク部の少なくともいずれかで外部に連通
していてもよい。この場合、両軸部の各孔部が互いに連
通して一方の孔部が外部に連通していても良いし、或い
は互いに連通する両孔部のそれぞれについて外部に連通
する構成を採用しても良い。また孔部は切削工具の中心
軸に沿って形成されていてもよいし、或いは中心軸に沿
って形成されつつ軸部が形成されていないヘッド部やシ
ャンク部の外周面に開口するように途中で湾曲または屈
曲して形成されていてもよい。また両孔部で中心軸に沿
って切削工具の全長に貫通するように構成されていても
よい。いずれの場合も孔部の構成によって工具剛性が確
保される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面により説明する。図1乃至図3は第一の実施
の形態によるエンドミルの断面図であり、図1はエンド
ミルの縦断面図、図2は図1に示すエンドミルをヘッド
部とシャンク部に分離した縦断面図、図3は嵌合の途中
状態を示す縦断面図である。図1に示す転削工具、例え
ばエンドミル10は、ヘッド部12とシャンク部13と
が嵌合部14で焼き嵌めまたは冷やし嵌め等の締まり嵌
め嵌合されて一体化されてなるものである。ヘッド部1
2は例えば超硬合金、或いはサーメット、セラミック等
の高硬度で比較的熱膨張率の小さい材質で構成され、外
周面12cを有する略円柱状をなしていてその先端部1
2aには、図では省略されているが、切刃が形成されて
いる。ヘッド部12の基端部12bには外周面12cよ
り小径とされた例えば略円柱状の軸部15が形成され、
その付け根の周囲がリング状の当接面16とされてい
る。軸部15は円筒形状の周面15aと円形の端面15
bとを有している。軸部15はヘッド部12の中心軸O
1と同軸に形成されている。そしてヘッド部12にはそ
の中心軸O1と同軸に軸部15から先端部12aまで全
長を貫いて両端から外部に連通する通気孔17(孔部)
が穿孔されている。
【0011】またシャンク部13はヘッド部12より熱
膨張率(線膨張係数)が大きい材質、例えばスチール等
で構成され、例えば略円柱状でその外周面13cの外径
はヘッド部12の外周面12cの外径とほぼ同一寸法と
されている。先端部13aには外周面13cより小径と
された例えば略円柱状の穴部20が基端側に向けて穿孔
して形成され、先端部13aの外周側にリング状の当接
面21が形成されている。この穴部20は円筒形状の内
周面20aと例えば円錐形の底面20bとを有してい
て、外周面13cを有する円筒状の肉厚部20Aによっ
て形成されている。穴部20はシャンク部13の中心軸
O2と同軸に形成されている。
【0012】そしてヘッド部12の軸部15とシャンク
部13の穴部20は締まり嵌め、例えば焼き嵌めによっ
て互いに嵌合する嵌合部14を構成するものであり、ヘ
ッド部12の軸部15の外径d1は常温でシャンク部1
3の穴部20の内径d2より若干大きく設定され、両者
の寸法差(d1−d2)は穴部20に軸部15を嵌合さ
せた際の締め代となる。シャンク部13の穴部20の中
心軸O2方向の深さはヘッド部12の軸部15の中心軸
O1方向に沿う長さより若干大きく設定され、ヘッド部
12とシャンク部13の当接面16,21が当接した図
1に示す嵌合状態で、軸部15の端面15bと穴部20
の底面20bとの間に若干の空間23が形成されてい
る。
【0013】本実施の形態によるエンドミル10は上述
のように構成されており、次にその嵌合と取り外し方法
について説明する。図2に示すようにヘッド部12とシ
ャンク部13が分離された状態において、シャンク部1
3の穴部20付近(肉厚部20A)を加熱し、シャンク
部13の穴部20の内径d2が熱膨張で軸部15の外径
d1より拡径された状態で、図3に示すようにヘッド部
12の軸部15をシャンク部13の穴部20に挿入す
る。そして各当接面16,21が互いに当接する位置ま
で嵌合させることで、ヘッド部12とシャンク部13を
焼き嵌め嵌合する。また軸部15の挿入を進めると穴部
20内の空気が圧縮されて軸部15の挿入の抵抗になる
が、この空気は軸部15の通気孔17を通してヘッド部
12の先端側に吐き出されるために軸部15の挿入をス
ムーズに行うことができる。そして、ヘッド部12とシ
ャンク部13が常温に戻ると、穴部20が収縮して縮径
されるために、軸部15と穴部20の径の差(d1−d
2)を締め代とする締め代圧によって軸部15は穴部2
0と強固に焼き嵌めされてヘッド部12とシャンク部1
3が一体化する。このようにして図1に示すエンドミル
10が製造される。この状態で中心軸O1とO2は同軸
となり、エンドミル10の中心軸Oと一致する。
【0014】次に切刃やヘッド部12が摩耗したり用途
変更等のためにヘッド部12を交換する場合、エンドミ
ル10の嵌合部14(の肉厚部20A)を外部から加熱
すると、ヘッド部12とシャンク部13は共に熱膨張す
るが、シャンク部13の方が熱膨張率が大きいために軸
部15より穴部20の方がより熱膨張する。他方、ヘッ
ド部12の軸部15は内部に通気孔17が設けられてい
るために冷気が空間23内に導入されて冷却され、軸部
15の温度上昇と熱膨張を抑制できる。そのため、穴部
20を有するシャンク部13の熱膨張に対して軸部15
の熱膨張が抑えられて、穴部20の内径d2が迅速に軸
部15の外径d1よりも拡径されることになる。そして
穴部20の内径d2が軸部d1の外径d1よりもわずか
に拡径された状態で、ヘッド部12の軸部15をシャン
ク部13の穴部20から容易に外すことができる。
【0015】上述のように本実施の形態によれば、穴部
20を構成する肉厚部20Aに貫通孔を形成しないから
工具剛性を確保できると共に、嵌合時には穴部20内の
空気を軸部15の通気孔17を通して外部に逃がして軸
部15のスムーズな挿入による焼き嵌め嵌合を達成で
き、またヘッド部12をシャンク部13から外す時に
は、シャンク部13の穴部20付近を加熱すると共に通
気孔17を通して軸部15を外気で冷却して軸部15の
熱膨張を抑制できて穴部20から軸部15のスムーズな
分離取り外しが行える。
【0016】次に本発明の別の実施の形態を説明する
が、上述の第一の実施の形態と同一または同様な部分や
部材には同一の符号を用いて説明する。図4は第二の実
施の形態によるエンドミルの断面図である。図4に示す
エンドミル25はヘッド部26とシャンク部27とが軸
部15と穴部20とで焼き嵌め嵌合されて構成されてい
る。このエンドミル25において、先端部26aに図示
しない切刃を備えたヘッド部26は比較的熱膨張率の大
きい材質、例えばスチール等で形成され、その基端部2
6bには先端側に向けて中心軸O1と同軸に穴部20が
穿孔されている。略円柱状の穴部20は内径d2とされ
た略円筒状の内周面20aと底面20bとで形成されて
いる。そして穴部20の底面20bとヘッド部26の先
端部26aとを貫通して第二通気孔29(第二の孔部)
が穿孔されている。第二通気孔29は穴部20より小径
とされ、好ましくは中心軸O1と同軸とされている。
【0017】またシャンク部27はヘッド部26よりも
比較的熱膨張率の小さい材質、例えば超硬合金等で形成
され、その先端部13aに中心軸O2と同軸に形成され
た軸部15は穴部20の内径d2より若干大径d1とさ
れ、その寸法差(d1−d2)が締め代とされている。
シャンク部27を超硬合金等の硬度と剛性の高い材質で
構成することで、回転切削時に防振効果が向上する。そ
して軸部15にはその端面15bからシャンク部27内
の基端側に向けて少なくとも軸部15の全長に亘る第三
通気孔31が穿孔形成されており、この第三通気孔31
(孔部)は好ましくは中心軸O2と同軸とあり軸部15
の長さを越えたところで底面が設けられた袋穴とされて
いる。そのためにヘッド部26の第二通気孔29とシャ
ンク部27の第三通気孔31とは穴部20の空間23を
介して連通している。
【0018】従って、焼き嵌め嵌合時にあっては、シャ
ンク部27の軸部15をヘッド部26の穴部20内に嵌
合させるにあたって穴部20を有するヘッド部26を加
熱して穴部20を拡径した状態でシャンク部27の軸部
15を挿入すれば、穴部20内の空気は第二通気孔29
を通して外部に排出される。またヘッド部26の取り外
し時には、ヘッド部26の穴部20の周囲の外周面26
cを加熱して穴部20を拡径すると、軸部15は第二通
気孔29及び空間23を通して第三通気孔31内に冷気
が導入されることで温度上昇と熱膨張が抑制され、迅速
且つスムーズにヘッド部26をシャンク部27から取り
外すことができる。
【0019】次に図5は本発明の第三の実施の形態を示
すものであり、本実施の形態によるエンドミル40にあ
っては、上述の第二の実施の形態によるエンドミル25
との差異は、シャンク部27の軸部15に穿孔された袋
穴の第三通気孔31に代えて、シャンク部27と同軸で
軸部15からシャンク部27の基端部13bまで全長を
貫通する第四通気孔41(孔部)が穿孔されていること
にある。これによってヘッド部26の取り外しのために
加熱した時にヘッド部26の第二通気孔29とシャンク
部27の第四通気孔41の両方から冷気を導入できる。
或いは第二通気孔29と第四通気孔41の一方から他方
に向けて一方向に空気を流せば加熱で上昇した軸部15
の領域の第四通気孔41内の空気の交換を効率的に行え
る。その際、空気の流れは吹き出しで形成してもよいし
吸引で形成してもよい。また空気として常温より低い冷
気等の流体を流しても良い。
【0020】尚、第三の実施の形態の変形例として、第
一の実施の形態によるエンドミル10においてシャンク
部13の穴部20の底面20bとシャンク部13の基端
部13bとを連通する通気孔を形成した構成としてもよ
い。この通気孔をシャンク部13に形成した場合、図1
に示すエンドミルでヘッド部12に形成した通気孔17
は先端部12aに開口することのない袋穴としてもよ
い。また第三の実施の形態の別の変形例として、第四通
気孔41のみを設けてヘッド部26の第二通気孔29を
省略してもよい。
【0021】次に本発明の第四の実施の形態を図6によ
り説明する。図6に示すエンドミル50において、ヘッ
ド部51とシャンク部52はいずれも超硬合金、或いは
サーメット、セラミック等の熱膨張率の比較的小さい材
質で形成されている。ヘッド部51は上述の第一の実施
の形態と同一構成であり基端部12bに中心軸O1と同
軸に第二軸部53(軸部)が形成されている。シャンク
部52においては、その先端部13aには中心軸O2と
同軸に第三軸部54(軸部)が突出して形成され、この
第二軸部53と第三軸部54は例えば同一外径d1を有
する略円柱形状とされ、それぞれ円筒状の周面53a、
54aと端面54a、54bとを有している。第二軸部
53と第三軸部54の付け根の外周側にはそれぞれリン
グ状の当接面16、55が形成されている。またヘッド
部51には第二軸部53を通って中心軸O1と同軸に通
気孔17が両端に連通して形成され、シャンク部52に
も第三軸部54を通って中心軸O2と同軸に第四通気孔
41(孔部)が両端に連通して形成されているが、いず
れか一方の通気孔17,41は少なくとも軸部53,5
4の領域に延在する袋穴であってもよい。
【0022】また嵌合部14において、第二軸部53と
第三軸部54とを対向させて両軸部53,54と焼き嵌
め嵌合する略円筒状の連結部材57が設けられている。
この連結部材57はヘッド部51及びシャンク部52よ
りも熱膨張率の大きい材質、例えばスチール等からな
り、中空部を構成する内周面57aの常温での内径寸法
は、第二及び第三軸部53,54の外径d1より小さい
d3とされ、その差(d1−d3)が焼き嵌めによる締
め代となる。また連結部材57の中心軸O3方向に沿う
長さLは同方向における第二軸部53の長さL1と第三
軸部54の長さL2との和より長くても短くても良く同
一でもよい。図6ではL1とL2の和よりLの方が長く
設定されており、連結部材57の両端が当接面16,5
5に当接した焼き嵌め状態で連結部材57の内周面57
aと第二及び第三軸部53,54の端面53b,54b
との間に空間59が形成されている。逆にLの方がL1
とL2の和より短いと第二及び第三軸部53,54の端
面53b,54bを互いに当接した状態で嵌合できる。
尚、中心軸O1,O2,O3は同軸となり、エンドミル
50の中心軸Oと一致する。本実施例の場合でも、焼き
嵌め時には連結部材57の中空部を構成する内周面57
a内の空間59の空気を第二及び第三軸部53,54の
少なくともいずれかから吐出でき、またヘッド部51と
シャンク部52の取り外しには、連結部材57を加熱し
た際に、通気孔17及び第四通気孔41の少なくともい
ずれかを通して加熱された空気を排出できるので第二及
び第三軸部53、54の熱膨張を抑制でき、迅速に第二
及び第三軸部53,54を連結部材57から外すことが
できる。
【0023】図7は第一の実施の形態の更に別の変形例
を示すものである。図7(a)に示す変形例のエンドミ
ル60では、ヘッド部12の通気孔61が軸部15を端
面15bから先端側に貫通してヘッド部12の外周面1
2cの領域で分岐されて径方向に屈曲され複数の分岐孔
61a…が外周面12cにそれぞれ開口する構成とされ
ている。この場合、通気孔61の分岐孔61a…は軸部
15から外れた大径の外周面12cに開口するためにヘ
ッド部12の剛性を低下させることはない。図7(b)
に示す変形例では、ヘッド部12で軸部15を貫通する
通気孔62の複数の分岐孔62b…が中心軸O1に対し
て斜めに延びて外周面12cに開口している。図7
(c)に示す変形例では、ヘッド部12の軸部15を貫
通する通気孔63が軸部15の先端側で分岐することな
く斜めに屈曲して先端側の外周面12cに開口した構成
とされている。
【0024】尚、上述の各実施の形態等では、各通気孔
17,29,31,41,61,62,63は必ずしも
シャンク部またはヘッド部の中心軸O2,O1と同軸に
形成しなくてもよく、嵌合状態における穴部20の空間
23や内周面57aの空間59と連通していれば偏心し
ていてもよい。また、各ヘッド部12,26とシャンク
部13,27、またはヘッド部12,26及びシャンク
部13,27と連結部材57の一方の材質を超硬合金、
サーメットまたはセラミックとし、他方の材質をスチー
ル等、熱膨張率の異なる材質としたが、各部材の材質は
これに限定されることなく各種のものを採用できる。ま
た必ずしも互いに異なる熱膨張率の材質である必要はな
く、同一の材質としてもよい。同一の材質としても、穴
部の内径が軸部の外径より大きいので、焼き嵌め嵌合の
取り外しや交換が可能である。また本発明はシャンク部
13,27を交換する場合にも適用できる。尚、上述の
説明では本発明の切削工具としてエンドミル等の転削工
具について説明したが、これに限定されることなくボー
リングバー等の旋削工具にも適用できる。また、本発明
による切削工具は焼き嵌め式工具に限らず冷やし嵌め式
の工具にも適用でき、各種の締まり嵌め式工具に採用で
きる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る締ま
り嵌め式切削工具は、ヘッド部とシャンク部の一方に軸
部を備え、他方に軸部に嵌合する穴部を備えると共に軸
部と穴部のいずれかに締め代が設けられており、軸部に
穴部と外部に直接または間接的に連通する孔部が形成さ
れているから、工具剛性を確保すると共に、ヘッド部と
シャンク部を締まり嵌め嵌合させる際、穴部と軸部との
空間内の空気は軸部の進入に従って孔部を介して外部に
排出されることで軸部と穴部でスムーズに締まり嵌め嵌
合され、また嵌合状態のヘッド部とシャンク部を取り外
す際に穴部を有する部材を加熱しても、孔部を介して冷
気が軸部に導入されるために熱交換されて軸部の熱膨張
が抑制されて締まり嵌め状態の軸部と穴部の離脱をスム
ーズに行える。
【0026】本発明による締まり嵌め式切削工具は、ヘ
ッド部とシャンク部に軸部を設け、両軸部が中空部を有
する連結部材で嵌合されて連結されていると共に両軸部
と連結部材のいずれかに締め代が設けられており、両軸
部には互いに連通すると共に外部に連通する孔部が形成
されているから、締まり嵌め嵌合時には連結部材の中空
部にヘッド部とシャンク部の軸部を挿入して中空部内の
空気を孔部を通して外部に排出してスムーズに締まり嵌
め嵌合でき、また嵌合状態のヘッド部とシャンク部を取
り外す際には連結部材を熱膨張させて孔部を介して冷気
が軸部に導入されるために軸部の熱膨張が抑制されて締
まり嵌め状態の軸部の離脱をスムーズに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態によるエンドミル
の要部縦断面図である。
【図2】 図1に示すエンドミルのヘッド部とシャンク
部を分離した状態の要部断面図である。
【図3】 ヘッド部とシャンク部を焼き嵌め嵌合する工
程を示す要部断面図である。
【図4】 第二の実施の形態によるエンドミルの要部断
面図である。
【図5】 第三の実施の形態によるエンドミルの要部断
面図である。
【図6】 第四の実施の形態によるエンドミルの要部断
面図である。
【図7】 第一の実施の形態によるエンドミルの変形例
を示す要部断面図であって、(a)は第一の変形例、
(b)は第二の変形例、(c)は第三の変形例を示す図
である。
【図8】 従来の締まり嵌め式エンドミルの要部断面図
である。
【符号の説明】
10,25,40,50,60 エンドミル 12,26 ヘッド部 13,27 シャンク部 15 軸部 17,61,62,63 通気孔 20 穴部 29 第二通気孔 31 第三通気孔 41 第四通気孔 53 第二軸部 54 第三軸部 57 連結部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部とシャンク部とが嵌合されてな
    り、前記ヘッド部とシャンク部を取り外し可能とした締
    まり嵌め式切削工具において、 前記ヘッド部とシャンク部の一方に軸部を備え、他方に
    前記軸部に嵌合する穴部を備えると共に前記軸部と穴部
    のいずれかに締め代が設けられており、 前記軸部に穴部と外部に直接または間接的に連通する孔
    部が形成されていることを特徴とする締まり嵌め式切削
    工具。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド部とシャンク部の他方にその
    中心軸に沿って延びて穴部と外部を連通する第二の孔部
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の締ま
    り嵌め式切削工具。
  3. 【請求項3】 ヘッド部とシャンク部とが嵌合されてな
    り、前記ヘッド部とシャンク部を取り外し可能とした締
    まり嵌め式切削工具において、 前記ヘッド部とシャンク部に軸部を設け、両軸部が中空
    部を有する連結部材で嵌合されて連結されていると共に
    前記両軸部と連結部材のいずれかに締め代が設けられて
    おり、 前記軸部には該軸部を通して外部に連通する孔部が形成
    されていることを特徴とする締まり嵌め式切削工具。
  4. 【請求項4】 前記孔部は軸部と穴部を外れた領域のヘ
    ッド部及びシャンク部の少なくともいずれかで外部に連
    通していることを特徴とする請求項3記載の締まり嵌め
    式切削工具。
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