JP2001205507A - 立形旋盤のタレット刃物台 - Google Patents

立形旋盤のタレット刃物台

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JP2001205507A
JP2001205507A JP2000023264A JP2000023264A JP2001205507A JP 2001205507 A JP2001205507 A JP 2001205507A JP 2000023264 A JP2000023264 A JP 2000023264A JP 2000023264 A JP2000023264 A JP 2000023264A JP 2001205507 A JP2001205507 A JP 2001205507A
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Japan
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rotating shaft
pressure oil
hydraulic
turret head
hydraulic chamber
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JP2000023264A
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English (en)
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Toshio Ueda
俊雄 上田
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DMG Mori Co Ltd
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】停電となった場合でも、タレットヘッドが下方
に落下することがない立形旋盤用タレット刃物台を提供
する。 【解決手段】油圧室105a,105bに選択的に圧油
を供給する油圧供給部125,127を備えた油圧イン
デックス装置10を設け、油圧室105aに供給される
圧油によってタレットヘッド111が上方に押し上げら
れてクランプ手段によりその回転が規制されるように
し、油圧室105bに供給される圧油によってタレット
ヘッド111が下方に押し下げられてクランプ手段によ
る回転規制が解除されるように設ける。油圧室105b
に圧油を供給する流路129にパイロット部12が接続
するチェック弁11を、油圧室105aに圧油を供給す
る流路128に介在させる。油圧室105a内の圧油の
逆流がチェック弁11によって阻止され、タレットヘッ
ド111の落下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タレットヘッドが
ハウジングの下方に配設され、該タレットヘッドがモー
タによって割り出し駆動される立形旋盤のタレット刃物
台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例に係る前記立形旋盤のタレット刃
物台を図3及び図4に示す。図3は側面から視た前記タ
レット刃物台を破断して示す側断面図であり、図4は油
圧インデックス装置の油圧回路などを示す回路図であ
る。尚、図3及び図4において破断部へのハッチングは
これを省略している。
【0003】図3に示すように、前記タレット刃物台1
00はサドル101に固設されたハウジング102と、
このハウジング102内に回転自在に保持される回転軸
103と、この回転軸103の下端部に係着され、外周
面などに工具が装着されるタレットヘッド111と、回
転軸103をその軸中心に回転駆動する油圧インデック
ス装置120などを備えてなる。
【0004】前記ハウジング102内にはシリンダ10
5が形成され、このシリンダ105内にピストン104
が嵌挿されている。ピストン104は前記回転軸103
に外嵌されており、回転軸103の下端部に螺着したナ
ット114及び115を締め込むことにより、回転軸1
03に外嵌されたタレットヘッド111,スプラインリ
ング109,スリーブ107を介して、回転軸103に
形成されたフランジ部103aに押しつけられ、スリー
ブ107とフランジ部103aとの間で挟持された状態
となっている。尚、フランジ部103aとピストン10
4との間にはスラストベアリング106が設けられてい
る。
【0005】前記シリンダ105とピストン104との
間には油圧室(クランプ側)105a,油圧室(アンク
ランプ側)105b,油圧室105cがそれぞれ形成さ
れており、油圧室105aに圧油が供給されると回転軸
103が上方に押し上げられ、油圧室105bに圧油が
供給されると回転軸103が下方に押し下げられて、油
圧室105bと油圧室105cとが連通状態となるよう
になっている。また、前記スプラインリング109はタ
レットヘッド111に固着されており、その中心部には
スプライン孔が形成され、このスプライン孔に前記回転
軸103に形成されたスプライン103bが嵌挿された
状態となっている。また、前記シリンダ105の下部は
封止リング108によって封止されている。
【0006】前記ハウジング102の下端部には下面に
噛合歯の形成されたカップリング112が固設され、タ
レットヘッド111の凹部内には上面に噛合歯の形成さ
れたカップリング113が固設されている。これらカッ
プリング112,113は、タレットヘッド111が回
転軸103と共に上方に移動した際には、その噛合歯が
相互に噛合してタレットヘッド111の回転を規制する
一方、タレットヘッド111が回転軸103と共に下方
に移動した際には、噛合歯の噛合が解除されてタレット
ヘッド111の回転を自由にする働きをする。
【0007】図3及び図4に示すように、前記油圧イン
デックス装置120は、圧油によって回転する出力軸1
21aを具備した油圧インデックスモータ121と、こ
の出力軸121aに外嵌,係着されたギア122と、前
記回転軸103のフランジ部103aの上方に外嵌,係
着され、前記ギア122に噛合するギア123と、電気
操作切換弁(以下、「電磁弁」という)124,12
7、パイロット操作切換弁(以下、「切換弁」という)
125などを備えてなる。尚、ギア123の更に上方に
はカバー110が配設されている。
【0008】図4に示すように、前記電磁弁127は適
宜油圧供給源のポンプから供給される圧油を切換弁12
5のパイロット操作部に適宜切り換えて供給し、切換弁
125のスプール位置を適宜移動させるようになってい
る。また、切換弁125には前記ポンプから圧油が供給
されるようになっており、自体のスプール位置が移動す
ることにより、前記ハウジング102内に形成される流
路128を介して前記油圧室105aに圧油を供給し、
流路129を介して油圧室105bに圧油を供給するよ
うになっている。尚、流路128には速度制御弁126
が設けられている。
【0009】また、前記油圧室105bに圧油が供給さ
れて、回転軸103が下方に移動し油圧室105bと油
圧室105cとが連通状態になると、油圧室105cか
ら流路130を介して電磁弁124に圧油が供給され
る。そして、電磁弁124が適宜切り換えられることに
より、電磁弁124から油圧インデックスモータ121
に圧油が供給され、この圧油によって当該油圧インデッ
クスモータ121が正逆に回転せしめられ、その回転力
が前記出力軸121aから出力される。
【0010】斯くして、このタレット刃物台100によ
れば、電磁弁127の作動により切換弁125が切り換
えられて、前記ポンプから供給される圧油が流路129
を経由して前記油圧室105bに供給されると、ピスト
ン104の作動により前記回転軸103及びタレットヘ
ッド111が下方に移動せしめられて前記カップリング
112及び113の噛合が解除され、当該回転軸103
及びタレットヘッド111が回転可能な状態となる。ま
た、ピストン104が下方に移動することにより油圧室
105bと油圧室105cとが連通状態となり、油圧室
105bに供給された圧油は油圧室105c及び流路1
30を経由して電磁弁124に供給される。
【0011】ついで、電磁弁124が切り換えられて、
当該電磁弁124に供給された圧油が油圧インデックス
モータ121に供給されると、この油圧インデックスモ
ータ121が正方向若しくは逆方向に回転駆動せしめら
れ、前記出力軸121aが同方向に回転せしめられる。
出力軸121aの回転はギア122及びこれに噛合する
ギア123を介して回転軸103に伝達され、回転軸1
03及びタレットヘッド111が軸中心に回転せしめら
れて所望の角度に割り出される。
【0012】回転軸103及びタレットヘッド111が
所望角度に割り出されると、つぎに、電磁弁127の作
動により切換弁125が切り換えられ、前記ポンプから
供給される圧油が流路128を経由して前記油圧室10
5aに供給される。これにより、前記回転軸103及び
タレットヘッド111が上方に移動して前記カップリン
グ112及び113が相互に噛合し、当該回転軸103
及びタレットヘッド111が回転方向に正確に位置決め
される。また、これと共に、前記電磁弁124が図4に
示した中立位置に切り換えられ、油圧インデックスモー
タ121の圧油による駆動が停止される。
【0013】このタレット刃物台100によると、以上
のようにしてタレットヘッド111が所望角度に割り出
され、タレットヘッド111の割出位置に装着された工
具を用いた加工が可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したタ
レット刃物台100においては、油圧室105aに圧油
が供給されて、回転軸103及びタレットヘッド111
が上方に押し上げられ加工可能な状態にあるときに、前
記ポンプに供給される電力が遮断されると、油圧室10
5aに圧油を供給する流路128に逆流を防止する機構
が設けられていないことから、タレットヘッド111及
び回転軸103などの自重により油圧室105a内の圧
油が当該油圧室105a内から押出されてポンプに向け
逆流し、その結果としてタレットヘッド111及び回転
軸103が下方に落下することとなる。
【0015】したがって、例えば、ワーク上面を加工し
ている最中に、停電などによってポンプへの電力の供給
が遮断されると、上記ピストン104のストローク分
(例えば6〜8mm)だけタレットヘッド111が下方
に落下して工具刃先がワーク上面に食い込むこととな
る。この場合、主軸は惰性により軸中心に回転してお
り、工具刃先が正規位置よりも下方に移動すると、この
移動によってワーク上面が加工され、当該ワークが不良
品となる。
【0016】雷などが頻繁に発生する地域では、この雷
が原因となった停電が頻発することがあり、その度にワ
ークが不良品となるという問題を生じていた。
【0017】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、雷などにより停電となった場合でも、タレット
ヘッドが下方に落下することがない立形旋盤用タレット
刃物台の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するための本発明の請求項1に係る発明は、ハウジ
ングと、該ハウジング内に回転自在に支持され、下端部
がハウジングの下方に延出するように配設された回転軸
と、前記回転軸の下端部に固着されたタレットヘッド
と、前記ハウジング内に形成されたシリンダ内に嵌挿さ
れ、且つ前記回転軸に係着され、前記シリンダのアンク
ランプ側油圧室に供給される圧油によって前記回転軸及
びタレットヘッドを下方に押し下げる一方、クランプ側
油圧室に供給される圧油によって前記回転軸及びタレッ
トヘッドを上方に押し上げるピストンと、前記回転軸及
びタレットヘッドが下方に押し下げられたとき、前記回
転軸及びタレットヘッドの回転を許容する一方、前記回
転軸及びタレットヘッドが上方に押し上げられたとき、
前記回転軸及びタレットヘッドの回転を規制するクラン
プ手段と、油圧供給源から供給される圧油によって回転
駆動する油圧インデックスモータを有し、該油圧インデ
ックスモータの回転力を前記回転軸に伝達して前記回転
軸を回転せしめる回転駆動部、並びに前記油圧供給源か
ら供給される圧油を切換弁により切り換えて前記シリン
ダのクランプ側油圧室とアンクランプ側油圧室とに選択
的に供給する油圧供給部を具備してなる油圧インデック
ス装置とを備えた立形旋盤のタレット刃物台において、
前記アンクランプ側油圧室に圧油を供給する前記油圧供
給部の流路にパイロット部が接続するパイロット操作形
チェック弁を、前記クランプ側油圧室に圧油を供給する
前記油圧供給部の流路に介在させたことを特徴とする。
【0019】油圧インデックス装置の油圧供給部からシ
リンダのアンクランプ側油圧室に通ずる流路を介してア
ンクランプ側油圧室に圧油が供給されると、回転軸及び
タレットヘッドが下方に押し下げられ、これらが回転可
能な状態になる。次に、回転駆動部により回転軸及びタ
レットヘッドが軸中心に回転せしめられて所望の角度に
割り出され、しかる後、油圧供給部からシリンダのクラ
ンプ側油圧室に通ずる流路及びこの流路に設けられたパ
イロット操作形チェック弁を介して圧油がクランプ側油
圧室に供給されて回転軸及びタレットヘッドが上方に押
し上げられ、クランプ手段によってこれらの回転が規制
される。以上によりタレットヘッドが所望の角度に割り
出され、タレットヘッドの割出位置に装着された工具を
用いた加工が可能となる。
【0020】前記パイロット操作形チェック弁は、アン
クランプ側油圧室に圧油が供給される際には、アンクラ
ンプ側油圧室に通ずる前記流路から自身のパイロット部
に作用する油圧によってクランプ側油圧室からの圧油の
逆流を許容する一方、アンクランプ側油圧室に通ずる流
路に圧油が供給されない状態となっているとき、即ち、
クランプ側油圧室に通ずる流路に圧油が供給される状態
となっているときには、クランプ側油圧室からの圧油の
逆流を阻止する働きをする。
【0021】したがって、前記クランプ側油圧室に圧油
が供給され、回転軸及びタレットヘッドが上方に押し上
げられて加工可能な状態にあるときに、停電などによっ
て油圧供給源のポンプに供給される電力が遮断された際
には、クランプ側油圧室からの圧油の逆流が前記パイロ
ット操作形チェック弁によって防止され、タレットヘッ
ドなどが自重によって下方に落下するのが防止される。
これにより、タレットヘッドが下方に落下し工具刃先が
ワーク上面に食い込んでワークが不良品となるといった
事態が生じるのを効果的に防止することができる。
【0022】また、かかるタレットヘッドの落下防止効
果は、請求項2に係る発明のように、前記パイロット操
作形チェック弁と前記クランプ側油圧室との間の前記流
路にアキュームレータを介在させることで、更に、これ
を高めることができる。前記パイロット操作形チェック
弁はそのスプールの封止部から若干の圧油がリークする
こともあり、タレットヘッドがリーク量に応じて落下す
ることも考えられるが、パイロット操作形チェック弁と
前記クランプ側油圧室との間の流路にアキュームレータ
を介在させることで、リーク量に応じた圧油をアキュー
ムレータから補うことができ、これにより、長時間にわ
たってタレットヘッドが落下するのを防止することがで
きる。
【0023】また、上述のタレットヘッド落下防止効果
は、請求項3に係る発明のように、前記回転軸に被係合
部を形成するとともに、前記被係合部に係脱自在に設け
られた係合部材を有し、前記油圧供給源から供給される
圧油の作用によって前記係合部材を前記被係合部から離
脱せしめ、前記圧油の作用がなくなったとき前記係合部
材を前記被係合部に係合せしめて前記回転軸の下方への
移動を制止する制止手段を設けることによっても、これ
を高めることができる。即ち、油圧供給源のポンプに供
給される電力が遮断され、制止手段に圧油が作用しなく
なると、前記係合部材が前記被係合部に係合して前記回
転軸の下方への移動、即ちタレットヘッドの下方への移
動が制止される。これにより、パイロット操作形チェッ
ク弁から圧油がリークしたとしても、タレットヘッドの
下方への移動を確実に防止することができる。
【0024】尚、かかる回転軸に被係合部を形成した構
成及び制止手段を設けた構成は、請求項4に係る発明の
ように、前記パイロット操作形チェック弁やアキューム
レータを設けることなく、これを単独で設けた構成とし
ても、相応のタレットヘッド落下防止効果を奏する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。図1は側面から視
た本実施形態に係るタレット刃物台を破断して示す側断
面図であり、図2は本実施形態に係る油圧インデックス
装置の油圧回路などを示す回路図である。尚、図1及び
図2において破断部へのハッチングはこれを省略してい
る。
【0026】図1及び図2に示すように、本例のタレッ
ト刃物台1は、図3及び図4に示した従来例に係るタレ
ット刃物台100に制止手段20を設けるとともに、従
来の油圧インデックス装置120に代えて、これと一部
構成のことなる油圧インデックス装置10を設けた構成
を備えるものである。したがって、従来のタレット刃物
台100と同じ構成部分についてはこれと同一の符号を
付してその詳しい説明を省略する。
【0027】図2に示すように、本例のタレット刃物台
1を構成する油圧インデックス装置10は、図4に示し
た油圧インデックス装置120に、パイロット操作形チ
ェック弁(以下、単に「チェック弁」という)11及び
アキュームレータ15を設けてなるものである。チェッ
ク弁11は速度制御弁126と油圧室105aとの間の
流路128に介在するように設けられるもので、そのパ
イロット部12が前記流路129に接続するように設け
られている。また、アキュームレータ15はチェック弁
11と油圧室105aとの間の流路128に介在するよ
うに設けられている。尚、本例ではアキュームレータ1
5にばね式のものを用いた。
【0028】図1に示すように、前記制止手段20は、
シリンダ22を有する本体21と、ロッド部23aが回
転軸103側に突出するようにシリンダ22内に嵌挿さ
れたピストン23と、シリンダ22内に挿入されピスト
ン23を回転軸103側に付勢するばね24と、シリン
ダ22の開口部を塞ぐ蓋体25とからなる。尚、ピスト
ン23とシリンダ22の底部との間には油圧室22aが
形成されており、前記油圧インデックス装置120に圧
油を供給する前記ポンプからこの油圧室22aに圧油が
供給されるようになっている。また、前記回転軸103
の上端部にはその外周に凹溝103cが形成されてお
り、前記ロッド部23aの先端がこの凹溝103cと係
合し得る形状に形成されている。そして、通常の使用状
態では、前記油圧室22aに圧油が常時供給されるよう
になっており、ピストン23はばね24に抗して回転軸
103から離隔する位置に移動している。一方、ポンプ
に供給される電源が遮断されると、ばね24の付勢力に
よりピストン23が回転軸103側に押出され、ロッド
部23aの先端が回転軸103の凹溝103cに係合す
るようになっている。
【0029】以上の構成を備えた本例のタレット刃物台
1によると、電磁弁127の作動により切換弁125が
切り換えられて、前記ポンプから供給される圧油が流路
129に供給されると、チェック弁11のパイロット部
12に圧油が作用して当該チェック弁11が解放され、
油圧室105aからの圧油がチェック弁11,速度制御
弁126,切換弁125を順次経由してタンクに環流さ
れる。また、これとともに流路129を通って圧油が前
記油圧室105bに供給され、ピストン104の作動に
より前記回転軸103及びタレットヘッド111が下方
に移動して前記カップリング112及び113の噛合が
解除され、当該回転軸103及びタレットヘッド111
が回転可能な状態となり、上述した割出動作が行われ
る。
【0030】他方、電磁弁127の作動により切換弁1
25が切り換えられて、流路129への圧油の供給が遮
断され、前記ポンプからの圧油が流路128に供給され
ると、チェック弁11は逆止作用を果たすようになり、
圧油は速度制御弁126,チェック弁11を順次経由し
て前記油圧室105aに供給される。これにより、前記
回転軸103及びタレットヘッド111が上方に移動し
て前記カップリング112及び113が相互に噛合し、
当該回転軸103及びタレットヘッド111が回転方向
に正確に位置決めされる。尚、この際所定量の圧油がア
キュームレータ15に蓄積される。
【0031】そして、ワークを加工しているときに、即
ち、流路128に圧油が供給され、タレットヘッド11
1が上方に移動せしめられてクランプされた状態にある
ときに、停電などによって油圧供給源のポンプに供給さ
れる電力が遮断された場合、回転軸103やタレットヘ
ッド111の自重が油圧室105a内の圧油に作用し、
切換弁125側に逆流する方向の力がこれに作用する
が、本例のタレット刃物台1によると、かかる逆流がチ
ェック弁11により阻止される。これにより、タレット
ヘッド111などが自重によって下方に落下するのを防
止することができ、工具刃先がワーク上面に食い込んで
当該ワークが不良品となるといった不都合が生じるのを
効果的に防止することができる。
【0032】また、前記チェック弁11はそのスプール
の封止部から若干の圧油がリークすることがあり、タレ
ットヘッド111がこのリーク量に応じて落下すること
も考えられるが、本例では、チェック弁11と油圧室1
05aとの間の流路128にアキュームレータ15を介
在させているので、リークした量に相当する圧油がこの
アキュームレータ15から補われる。これにより、タレ
ットヘッド111が落下するのを長時間にわたって防止
することができる。尚、チェック弁11に、そのスプー
ルの封止部が樹脂などにより形成され、当該封止部が完
全に密閉されるように構成されたノンリークタイプのチ
ェック弁を用いる場合には、前記アキュームレータ15
を特に設けるには及ばない。
【0033】また、前記ポンプに供給される電力が遮断
されると、制止手段20の油圧室22aへの圧油の供給
が遮断され、ばね24の付勢力によりピストン23が回
転軸103側に押出されて、ロッド部23aの先端が回
転軸103の凹溝103cと係合する。そして、かかる
係合関係によって、前記回転軸103及びタレットヘッ
ド111の下方への落下が確実に防止される。
【0034】尚、タレットヘッド111が下方へ落下す
るのを前記チェック弁11によって確実に防止すること
ができるのであれば、前記アキュームレータ15及び制
止手段20は特にこれを設ける必要はない。また、逆
に、前記制止手段20によってタレットヘッド111の
落下を確実に防止し得るのであれば、この制止手段20
のみによってタレットヘッド111の落下を防止するよ
うにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面から視た本発明の一実施形態に係るタレッ
ト刃物台を破断して示す側断面図である。
【図2】本実施形態に係る油圧インデックス装置の油圧
回路などを示す回路図である。
【図3】側面から視た従来例に係るタレット刃物台を破
断して示す側断面図である。
【図4】従来例に係る油圧インデックス装置の油圧回路
などを示す回路図である。
【符号の説明】
1 タレット刃物台 10 油圧インデックス装置 11 (パイロット操作形)チェック弁 12 パイロット部 15 アキュームレータ 20 制止手段 21 本体 22 シリンダ 23 ピストン 24 ばね 103 回転軸 104 ピストン 105 シリンダ 105a,105b,105c 油圧室 111 タレットヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジング内に回転自
    在に保持され、下端部がハウジングの下方に延出するよ
    うに配設された回転軸と、前記回転軸の下端部に固着さ
    れたタレットヘッドと、前記ハウジング内に形成された
    シリンダ内に嵌挿され、且つ前記回転軸に係着され、前
    記シリンダのアンクランプ側油圧室に供給される圧油に
    よって前記回転軸及びタレットヘッドを下方に押し下げ
    る一方、クランプ側油圧室に供給される圧油によって前
    記回転軸及びタレットヘッドを上方に押し上げるピスト
    ンと、前記回転軸及びタレットヘッドが下方に押し下げ
    られたとき、前記回転軸及びタレットヘッドの回転を許
    容する一方、前記回転軸及びタレットヘッドが上方に押
    し上げられたとき、前記回転軸及びタレットヘッドの回
    転を規制するクランプ手段と、油圧供給源から供給され
    る圧油によって回転駆動する油圧インデックスモータを
    有し、該油圧インデックスモータの回転力を前記回転軸
    に伝達して前記回転軸を回転せしめる回転駆動部、並び
    に前記油圧供給源から供給される圧油を切換弁により切
    り換えて前記シリンダのクランプ側油圧室とアンクラン
    プ側油圧室とに選択的に供給する油圧供給部を具備して
    なる油圧インデックス装置とを備えた立形旋盤のタレッ
    ト刃物台において、 前記アンクランプ側油圧室に圧油を供給する前記油圧供
    給部の流路にパイロット部が接続するパイロット操作形
    チェック弁を、前記クランプ側油圧室に圧油を供給する
    前記油圧供給部の流路に介在させたことを特徴とする立
    形旋盤のタレット刃物台。
  2. 【請求項2】 前記パイロット操作形チェック弁と前記
    クランプ側油圧室との間の前記流路にアキュームレータ
    を介在させたことを特徴とする請求項1記載の立形旋盤
    のタレット刃物台。
  3. 【請求項3】 前記回転軸に被係合部を形成するととも
    に、 前記被係合部に係脱自在に設けられた係合部材を有し、
    前記油圧供給源から供給される圧油の作用によって前記
    係合部材を前記被係合部から離脱せしめ、前記圧油の作
    用がなくなったとき前記係合部材を前記被係合部に係合
    せしめて前記回転軸の下方への移動を制止する制止手段
    を設けて構成したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の立形旋盤のタレット刃物台。
  4. 【請求項4】 ハウジングと、該ハウジング内に回転自
    在に保持され、下端部がハウジングの下方に延出するよ
    うに配設された回転軸と、前記回転軸の下端部に固着さ
    れたタレットヘッドと、前記ハウジング内に形成された
    シリンダ内に嵌挿され、且つ前記回転軸に係着され、前
    記シリンダのアンクランプ側油圧室に供給される圧油に
    よって前記回転軸及びタレットヘッドを下方に押し下げ
    る一方、クランプ側油圧室に供給される圧油によって前
    記回転軸及びタレットヘッドを上方に押し上げるピスト
    ンと、前記回転軸及びタレットヘッドが下方に押し下げ
    られたとき、前記回転軸及びタレットヘッドの回転を許
    容する一方、前記回転軸及びタレットヘッドが上方に押
    し上げられたとき、前記回転軸及びタレットヘッドの回
    転を規制するクランプ手段と、油圧供給源から供給され
    る圧油によって回転駆動する油圧インデックスモータを
    有し、該油圧インデックスモータの回転力を前記回転軸
    に伝達して前記回転軸を回転せしめる回転駆動部、並び
    に前記油圧供給源から供給される圧油を切換弁により切
    り換えて前記シリンダのクランプ側油圧室とアンクラン
    プ側油圧室とに選択的に供給する油圧供給部を具備して
    なる油圧インデックス装置とを備えた立形旋盤のタレッ
    ト刃物台において、 前記回転軸に被係合部を形成するとともに、 前記被係合部に係脱自在に設けられた係合部材を有し、
    前記油圧供給源から供給される圧油の作用によって前記
    係合部材を前記被係合部から離脱せしめ、前記圧油の作
    用がなくなったとき前記係合部材を前記被係合部に係合
    せしめて前記回転軸の下方への移動を制止する制止手段
    を設けて構成したことを特徴とする立形旋盤のタレット
    刃物台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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