JP2001204319A - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール

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JP2001204319A
JP2001204319A JP2000017354A JP2000017354A JP2001204319A JP 2001204319 A JP2001204319 A JP 2001204319A JP 2000017354 A JP2000017354 A JP 2000017354A JP 2000017354 A JP2000017354 A JP 2000017354A JP 2001204319 A JP2001204319 A JP 2001204319A
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spool shaft
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braking
bearing
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JP2000017354A
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Takeshi Matsubara
毅 松原
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Mamiya OP Co Ltd
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性の良いドラグ機構を簡単かつ低価格で製
造可能とすると共に、リール本体を落とした場合でも軸
受けが傷つきにくくする。また、クリック音発生用の歯
車に形成されたバリによる回転特性に不具合をなくす。
さらに、スプールを軸に組み込む際に組み込みやすくす
る。 【解決手段】 リール本体に対して軸方向(矢示Y方
向)に往復移動可能に取り付けられたスプール軸1と、
このスプール軸1に回転可能に設けられると共に釣り糸
が巻回されるスプール5と、このスプール5の回転に制
動をかける制動部材4と、この制動部材4の制動力を調
節する制動力調節部材3とを備えた釣り用リールにおい
て、スプール5内部の空洞部分にスプール5と一体的に
回動すると共にスプール軸1を軸受けする軸受け6,7
を支承する樹脂製の保持部材2を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸を巻回した
スプールの回転速度を調節する、いわゆるドラグ機構を
備えた釣り用リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のドラグ機構を備えた釣り
用リールを示す図である。リール本体(図示省略)に軸
方向に移動可能に取り付けられたスプール軸101の外
周には、このスプール軸101に対して回転止めがなさ
れた筒部材102が軸方向に移動自在に設けられてい
る。また、スプール軸101の外周および筒部材102
の外周にはそれぞれ軸受け103,104がそれぞれ設
けられ、これら軸受け103,104を介してスプール
105が回転可能に設けられている。
【0003】スプール105は、スプール軸101の外
径よりやや大きい内径を有する筒状部105aと、この
筒状部105aの内径よりも遙かに大きい内径を備え外
周面に釣り糸(図示省略)が巻回される胴部105bと
を備えている。上述の軸受け103は、スプール105
の筒状部105aの内側に保持されている。胴部105
bの内部には、底部105cが設けられ、この底部10
5cと筒状部105aの一端とが連続した構成となって
いる。
【0004】そして、上述した筒部材102の底部10
2aとスプール105の底部105cとの間には、スプ
ール軸101に回転止めされた金属ワッシャ106,1
06と、スプール105に回転止めされた耳付きワッシ
ャ108と、スプール軸101及びスプール105の双
方に回転止めがなされていないドラグワッシャ107,
107とが軸方向に重ねて配置されている。両ドラグワ
ッシャ107,107は、それぞれ耳付きワッシャ10
8と金属ワッシャ106とに挟まれており、金属ワッシ
ャ106、ドラグワッシャ107、耳付きワッシャ10
8、ドラグワッシャ107、金属ワッシャ106の順に
配置されている。
【0005】筒部材102の内部には、スプール軸10
1に刻設されたねじ部101aに螺合されたドラグナッ
ト109が収納されている。このドラグナット109と
筒部材102とは一体的に回転する。また、このドラグ
ナット109のフランジ部109aと筒部材102の底
部102aとの間には、バネ110が介在している。そ
のため、筒部材102は、常に底部102a方向へ付勢
されている。
【0006】そして、ドラグノブ111を操作すること
により筒部材102とドラグナット109とを回転させ
ると、筒部材102とドラグナット109とが一体的に
回転しながら底部102a側に軸方向に移動する。これ
によって、上述した両金属ワッシャ106,106と耳
付きワッシャ108とによるドラグワッシャ107,1
07の締め付け力が強化され、スプール105の回転速
度を低下させるように構成されている。逆に、ドラグノ
ブ111をこれとは反対方向へ操作すると、ドラグワッ
シャ107,107の締め付け力が緩まって、スプール
105の回転速度が向上する。
【0007】なお、スプール軸101には、スプール1
05がスプール軸101に対して回転する際に、クリッ
ク音を生じさせるための歯車112が固定されている。
この歯車112は、スプール105の内部に設けられた
クリック用部材(図示省略)がスプール105の回転に
より各歯とぶつかることによりクリック音を発生させる
ようになっている。なお、クリック用部材は、スプール
105から突出させたボス(図示省略)に回動支点が回
動自在に支持されると共に、他端がバネ力によって付勢
されている。このため、スプール105が回転すると、
歯車112の各歯に「カチカチ」という音を生じさせな
がら歯車112の周囲を回転するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した釣り用リール
のスプール105では、釣り糸を巻回する胴部105b
の内側に底部105cを設け、この底部105cと筒部
材102の底部102aとの間に複数のワッシャ10
6,107,108・・を介在させ、これによりスプー
ル105の回転制動及び制動力調整を行うと共に、底部
105cに筒状部105aを設けこの筒状部105aの
内側に軸受け103を配置している。
【0009】このように構成された上述した釣り用リー
ルを含め、一般にスプール105は、アルミ等の金属部
材で構成されている。そのため、鍛造や一体成型等で
は、このような複雑な形状を形成することが非常に困難
となっており、ある程度の形状に鍛造や成型によって構
成した後に切削等の仕上げ加工をすることによりスプー
ル形状を複雑なものとすることが必要となる。このた
め、製造コストが高くなるという問題が生じる。
【0010】さらに、上述の釣り用リールでは、スプー
ル105をスプール軸101に対してスムーズに回転さ
せるための軸受け103,104がスプール105の胴
部105cの内側及び筒状部105aの内側にそれぞれ
当接するように配置されている。そのため、使用者が釣
り用リールを落としたり等して金属製のスプール105
に衝撃があった場合、その衝撃が直接的に各軸受け10
3,104へ伝播し、精密に形成された軸受け103,
104に損傷を与え、スムーズな回転が得られなくなる
危険性を有している。
【0011】また、上述の釣り用リールでは、スプール
軸101に固定されたクリック音発生用の歯車112の
各歯の端面部分にバリがあると、このバリがスプール1
05の回転時にスプール105の端面にぶつかり、スプ
ール105がスムーズに回転できないという問題が発生
する。さらに、上述の釣り用リールでは、スプール10
5を本体から取り外し、再度取り付ける際に、スプール
105の回転中心部に形成された孔の内径が小さいた
め、スプール軸101に対してはまりにくいという問題
が生じる。
【0012】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、特性の良いドラグ機構を簡
単かつ低価格にて製造できると共に、リール本体を落と
した場合でも軸受けが傷つきにくくした釣り用リールを
提供することを目的とする。また、他の発明は、クリッ
ク音発生用の歯車に形成されたバリによって回転特性に
不具合が生じない釣り用リールを提供することを目的と
する。さらに、他の発明は、スプールを軸に組み込む際
に組み込みやすい釣り用リールを提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、リール本体に対して軸方向に往復移動可
能に取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に回
転可能に設けられると共に釣り糸が巻回されるスプール
と、このスプールの回転に制動をかける制動部材と、こ
の制動部材の制動力を調節する制動力調節部材とを備え
た釣り用リールにおいて、スプール内部の空洞部分にス
プールと一体的に回動すると共にスプール軸を軸受けす
る軸受けを支承する樹脂製の保持部材を配置している。
【0014】そのため、スプールの内部を複雑な形状と
せずに、単なる円筒形状に仕上げることができ、鍛造や
ダイキャスト等により容易に製造することができる。そ
の結果、製造コストを低減することが可能となる。ま
た、リール本体を落下させた際のスプール内部に配置さ
れる軸受け等の精密部品に対する衝撃を、樹脂製の保持
部材によって和らげることが可能となり、軸受け等の損
傷を防止することができる。加えて、スプールがスプー
ル軸に対して回転した際のクリック音を発生させるクリ
ック音発生用の部材の回動支点等、ドラグ機構に付随的
な他の部材を保持部材と一体成型することが可能とな
る。
【0015】また、他の発明は、リール本体に対して軸
方向に往復移動可能に取り付けられたスプール軸と、こ
のスプール軸に回転可能に設けられると共に釣り糸が巻
回されるスプールと、このスプールの回転に制動をかけ
る制動部材と、この制動部材の制動力を調節する制動力
調節部材とを備えた釣り用リールにおいて、スプール内
部の空洞部分にスプールと一体的に回動すると共にスプ
ール軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置
し、保持部材よりリール本体側のスプール軸に回転不能
に固定されたクリック音発生用の歯車を有し、保持部材
の歯車と対向する側の端面には凹部が形成されている。
【0016】そのため、クリック音発生用の歯車を保持
部材の端面と対向する位置でスプール軸に固定した場
合、歯車の端面にバリがあっても、このバリが保持部材
に干渉せず、保持部材およびスプールがスムーズに回転
することができる。
【0017】また、他の発明は、リール本体に対して軸
方向に往復移動可能に取り付けられたスプール軸と、こ
のスプール軸に回転可能に設けられると共に釣り糸が巻
回されるスプールと、このスプールの回転に制動をかけ
る制動部材と、この制動部材の制動力を調節する制動力
調節部材とを備えた釣り用リールにおいて、スプール内
部の空洞部分にスプールと一体的に回動すると共にスプ
ール軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置
し、保持部材の内周面とスプール軸との間に軸受けとし
てボールベアリングを配置している。
【0018】そのため、保持部材がスプールと一体的に
回転する際に、スプール軸に対してスムーズに回転す
る。加えて、このように構成すると、保持部材の回転中
心に形成される孔径が、スプール軸の外周に配置される
軸受けの外径とほぼ同じ径となるため、スプール軸の外
径に対してはそれ程きつくない寸法となる。この結果、
保持部材と一体的なスプールをリール本体に取り付ける
際に、スプール軸に対して容易にはめ込むことができ
る。
【0019】また、他の発明は、リール本体に対して軸
方向に往復移動可能に取り付けられたスプール軸と、こ
のスプール軸に回転可能に設けられると共に釣り糸が巻
回されるスプールと、このスプールの回転に制動をかけ
る制動部材と、この制動部材の制動力を調節する制動力
調節部材とを備えた釣り用リールにおいて、スプール内
部の空洞部分にスプールと一体的に回動すると共にスプ
ール軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置
し、保持部材の内周面とスプール軸との間に軸受けを配
置し、この軸受けをスプール軸に少なくとも周方向に相
対移動不能に保持させている。
【0020】そのため、スプールと一体的な保持部材の
回転中心の孔径を、スプール軸の外径に対して大きくす
ることが可能となり、スプールをリール本体に取り付け
る際に、スプール軸に対して容易にはめ込むことができ
る。
【0021】また、他の発明は、リール本体に対して軸
方向に往復移動可能に取り付けられたスプール軸と、こ
のスプール軸に回転可能に設けられると共に釣り糸が巻
回されるスプールと、このスプールの回転に制動をかけ
る制動部材と、この制動部材の制動力を調節する制動力
調節部材とを備えた釣り用リールにおいて、スプール内
部の空洞部分にスプールと一体的に回動すると共にスプ
ール軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置
し、保持部材のスプール軸挿入孔の縁近傍部分を入り口
側の口径が大きく孔内部にいくに従い口径が狭くなるテ
ーパー形状としている。
【0022】そのため、スプールをリール本体に取り付
ける際に、保持部材のスプール軸挿入孔のテーパー形状
の入り口を利用して保持部材をスプール軸にはめ込むこ
とができ、スプールの取り付けが容易となる。
【0023】また、他の発明は、上述の各発明の釣り用
リールに加えて、保持部材を樹脂製としている。そのた
め、スプールの金属部分及び保持部材共に製造が容易と
なり、かつ落下時の軸受け等に対する衝撃を和らげるこ
とが可能となる。加えて、ドラグ機構に付随する他の部
材、例えば、スプールがスプール軸に対して回転した際
のクリック音発生用の部材の回動支点部等を保持部材と
一体的に形成することが可能となる。
【0024】また、他の発明は、上述の各発明の釣り用
リールに加えて、保持部材と制動力調節部材とで制動部
材を挟んで保持している。そのため、制動部材がスプー
ル内にコンパクトに収まることとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の釣り用リールの各
実施の形態を、図1から図6に基づき説明する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施の形態の釣り
用リールを示す図である。リール本体(図示省略)に対
して軸方向に往復移動可能に取り付けられたスプール軸
1の外周には、樹脂製の保持部材2を介してアルミ製の
スプール5が回転可能に設けられている。
【0027】このスプール5は、釣り糸巻き上げ動作時
においては、スプール軸1と一体的に軸方向(図1にお
いて矢示Y方向)に往復移動するように構成されてお
り、この往復動作時にリール本体に回転可能に取り付け
られたベイル(図示省略)がスプール5の周囲を回動す
ることによりスプール5の胴部51に幅方向において略
均等に釣り糸が巻回されるようになっている。この釣り
用リールは、釣り糸にかかる負荷が所定の力以下である
場合には、スプール5はスプール軸1と一体的に軸方向
に往復移動するだけで、スプール軸1に対して回転しな
い。そして、釣り糸の先端側に所定以上の負荷がかけら
れた際には、釣り糸をこのスプール5から巻きほどくこ
とが可能となるようにスプール5がスプール軸1に対し
て回転可能となっている。これにより、釣り糸にかかっ
た魚に釣り糸が引っ張られても、釣り糸が切れずにスプ
ール5からその引っ張られた方向へ出ていく。
【0028】スプール5は、アルミ鍛造で形成されてお
り、円筒状の胴部51と、この胴部51の両端に形成さ
れたフランジ部52a,52bと、フランジ部52b側
に形成された大胴部53とを有している。スプール5
は、一方のフランジ部52aから大胴部53にわたって
その内部に空洞部分を備えた形状となっており、この空
洞部分には、スプール5のスプール軸1に対する回転を
制動する制動部材4と、この制動部材4の制動力を調節
する制動力調節部材3と、樹脂製の保持部材2とが配置
されている。
【0029】このスプール5の両フランジ部52a,5
2bの間に配置された胴部51の外周には、釣り糸(図
示省略)が巻回されるようになっている。また、大胴部
53は、スプール5とリール本体の筒部(図示省略)と
の間に釣り糸が入り込み、糸絡みが発生することを防止
するものとなっている。
【0030】スプール5の胴部51の大胴部53側の空
洞部分には、主要部が略円柱状で、かつその全体が樹脂
成型により構成された保持部材2が嵌合固定されてい
る。そして、この保持部材2の中心には、スプール軸1
を挿通するスプール軸挿入孔21が設けられている。そ
のため、スプール5は、この保持部材2と一体的に回転
し、保持部材2を介してスプール軸1に対して回転自在
に配置されている。なお、保持部材2のスプール軸挿入
孔21内には、スプール5をスプール軸1に対して滑ら
かに回転させるためのボールベアリング6及び滑り軸受
け7が保持されている。
【0031】このように本実施の形態の釣り用リールで
は、樹脂製の保持部材2のスプール軸挿入孔21内にボ
ールベアリング6及び滑り軸受け7が配置されている。
そのため、リール本体を落下させる等により、スプール
5に衝撃が発生した場合においても、その衝撃を樹脂製
の保持部材2が吸収するようになっている。このため、
ボールベアリング6及び滑り軸受け7にリール本体落下
時の衝撃が伝達しにくく、ボールベアリング6及び滑り
軸受け7の損傷を防止するようになっている。
【0032】以下に、保持部材2の構成をさらに具体的
に説明する。保持部材2の両端面には、円周溝形状の凹
部22a,22bが形成されている。これらの凹部22
a,22bは、この保持部材2を成型する際の材料のヒ
ケを防止する効果がある。さらに、一方の凹部22b
は、スプール軸1に固定されたクリック音発生用の歯車
8の端面に生じたバリを避けるためのものとなってい
る。すなわち、スプール軸1の保持部材2よりリール本
体側の部分には、スプール5が回転した際にクリック音
を出力するための歯車8が回転不能に固定されている
が、この歯車8の歯部分等の軸方向端面(保持部材2側
の端面)にバリ等が生じていると、スプール5の回転時
において、歯車8のバリが保持部材2の端面に当たり、
スプール5がスプール軸1に対してスムーズに回転でき
ない。
【0033】本実施の形態では、上述したように円周溝
形状の凹部22bを保持部材2の歯車8と対向する側の
面に形成しているため、歯車8のバリが保持部材2の端
面に当たることが防止される。これによって、保持部材
2がスプール5と一体的にスムーズに回転するようにな
る。
【0034】また、保持部材2の上述した歯車8側の端
面には、大胴部53側に突出すると共に周方向外側に突
出し、凹部22b外周を囲むようにされたドーナツ形状
の突出部23が形成されている。そして、この突出部2
3の一部には、大胴部53側にさらに突出された円形の
ボス24が形成されている。また、突出部23は、スプ
ール5のフランジ部52bに当接するように形成されて
おり、1つのねじ25と複数のねじ26(図1では1つ
のみ示されている)によってこのフランジ部52bにね
じ止め固定されている。なお、ねじ26は、突出部23
に設けられた円形の切り欠き部23a内にそのねじ頭が
入り込むようにされている。
【0035】ねじ25の頭25aとボス24の先端との
間の隙間には、クリック音発生用部材9が揺動自在に固
定されている。このクリック音発生用部材9の端部は、
バネにより一側に付勢された状態で、歯車8の歯と係合
するようになっている。すなわち、クリック音発生用部
材9が、スプール5の回転により歯車8の周囲を回転す
る。このときに、クリック音発生用部材9の先端部分
が、歯車8の各歯を乗り上げながら移動する動作をする
こととなり、この乗り上げ時に「カチカチ」という音を
生じる。
【0036】この実施の形態では、保持部材2が樹脂成
形により形成されているため、上述したようにクリック
音発生用部材9の取り付け用の突出部23及びボス24
を一体的に保持部材2に形成することが可能となる。す
なわち、従来技術のように、このような取り付け部(突
出部23及びボス24)をスプール5に一体的に鍛造等
により形成する場合、その形状が複雑であるため非常に
困難なものとなる。そのため、後加工が煩雑となり、製
造コストが上昇してしまう。
【0037】しかしながら、本実施の形態では、樹脂製
の保持部材2をスプール5の内部にはめ込んだ構成とな
っているため、複雑な構造を有する部分を成型が容易な
保持部材2に代えることが可能となる。この結果、スプ
ール5の形状を単純化することができ、製造コストを低
減することが可能となる。
【0038】スプール5の一方のフランジ部52a側の
空洞部分には、制動部材4の制動力を調節する制動力調
節部材3が配置されている。この制動力調節部材3は、
スプール5の一方のフランジ部52aの外周部分に取り
付けられた鍔部31内にスプール5に対して回転可能に
設けられたドラグノブ32と、このドラグノブ32に一
体的に取り付けられた筒部材33と、この筒部材33の
内側に収納されたドラグナット35及びバネ36から構
成されている。
【0039】ドラグノブ32は、筒部材33の一端に形
成されたフランジ部33aに固着されている。そのた
め、ドラグノブ32を回転させると、このドラグノブ3
2と筒部材33とが一体的に回転する。また、筒部材3
3の内側に収納されたドラグナット35は、スプール軸
1に刻設されたねじ部1aに螺合している。さらに、ド
ラグナット35のフランジ部35aに一端が当接された
バネ36は、他端が筒部材32の段部33bに当接して
いる。このため、筒部材33は、バネ36のバネ力によ
って常に保持部材2側(図1において右方向)へ付勢さ
れている。このように構成された制動力調節部材3は、
ドラグノブ32を回転させることによりドラグナット3
5が締め付ける方向や緩まる方向へ回転しながら移動
し、これによって全体的にスプール軸1に沿って軸方向
へ移動するようになっている。この動作により、後述す
る制動部材4の制動力を調節するようになっている。
【0040】なお、制動力調節部材3の筒部材33の端
部には、制動部材4の一部となる押し付け用板材41が
当接している。この押し付け用板材41は、回転中心部
にスプール軸1を挿通させる孔を有すると共に、この孔
の縁に筒部41aが立設されており、この筒部41aの
外周部分に上述の筒部材33がはまり込んでいる。この
押し付け用板材41は、筒部材33と一体的に回動する
と共にスプール軸1に沿って軸方向に移動する。
【0041】制動部材4は、上述の押し付け用板材41
と、カップ形状の金属ワッシャ42と、略平板状のドラ
グワッシャ43及び耳付きワッシャ44から構成されて
いる。制動部材4は、制動力調節部材3と保持部材2に
挟まれて保持されており、制動力調節部材3側から押し
付け用板材41、金属ワッシャ42、ドラグワッシャ4
3、耳付きワッシャ44の順に軸方向に重ねて配置され
ている。
【0042】押し付け用板材41の筒部材33との当接
面と反対側の面には、カップ形状の金属ワッシャ42の
内底面が当接している。すなわち、この金属ワッシャ4
2の内側に筒部材33の先端側及びこの先端部分に当接
している押し付け用板材41が配置されている。
【0043】金属ワッシャ42は、スプール軸1に対し
て回転止めがなされていると共に、スプール軸1の軸方
向には移動可能となっている。このため、押し付け用板
材41が制動力調節部材3によってスプール軸1に沿っ
て金属ワッシャ42側へ移動すると、この金属ワッシャ
42はこの押し付け用板材41によってドラグワッシャ
43側へ押し付けられる。一方、押し付け板材41が逆
方向、すなわち押し付けない方向へ移動すると、金属ワ
ッシャ42はドラグワッシャ43側への押し付け力が弱
くなる。
【0044】なお、この金属ワッシャ42は、回転方向
において制動力調節部材3の筒部材33と相対回転す
る。この金属ワッシャ42の内側には、径方向内側に突
出する凸部を備えたバネ部材42aが配置されている。
そして、筒部材33が回転すると筒部材33の外周面に
固定された歯車33cの歯が、バネ部材42aの凸部に
係脱する。これにより、クリック音が発生する。このク
リック音は、制動力の調節程度を音で知るためのものと
なっている。
【0045】金属ワッシャ42の底面側には、ドラグワ
ッシャ43が配置されており、このドラグワッシャ43
は、金属ワッシャ42の底面と耳付きワッシャ44とに
挟まれている。このドラグワッシャ43は、スプール軸
1及びスプール5のどちらにも回転止めがなされていな
い状態である。また、耳付きワッシャ44は、スプール
5に対して回転止めがなされた状態となっている。
【0046】制動部材4は、このように構成されたた
め、上述したドラグノブ32を操作することにより筒部
材33及びドラグナット35を回転させると、筒部材3
3とドラグナット35とが一体的に回転しながら押し付
け用板材41側に軸方向に移動し、上述した金属ワッシ
ャ42と耳付きワッシャ44とによるドラグワッシャ4
3の締め付け力が強化される。この結果、釣り糸が引っ
張り出されスプール5がスプール軸1に対して回転する
際のスプール5の回転速度が低下する。逆に、ドラグノ
ブ32をこれとは反対方向へ操作すると、ドラグワッシ
ャ43の締め付け力が緩まって、停止状態のスプール軸
1に対してのスプール5の回転速度が上昇する。
【0047】歯車8は、小判状の嵌通孔を有し、その貫
通孔にスプール軸1の外径小判形状部分が嵌合し、スプ
ール軸1と一体的に回転する。また、歯車8は、スプー
ル軸1の小判状に切り欠かれた部分とリール本体側の円
形部1bとの間で形成される肩部1cに一端面が当接
し、他端面がドラグワッシャ43と同質のワッシャ部材
27に当接している。このワッシャ部材27も小判状の
貫通孔を有し、スプール軸1の外径小判形状部分に嵌合
し、スプール軸1と一体回転する。このワッシャ部材2
7の歯車と反対となる面には、保持部材2の端面が当接
している。このような構成によって、ドラグワッシャ4
3による摩擦力に加え、ワッシャ部材27の摩擦力によ
ってスプール5の回転速度を調節するようにしている。
なお、ワッシャー部材27は、生産時のロット毎にその
厚さを変えている。
【0048】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は、本発明の第2の実施の形態の釣り用リール
を示す図である。なお、この第2の実施の形態は、上述
した第1の実施の形態と基本的には同じ構成を有するも
のとなっており、上述した第1の実施の形態と共通する
部分の符号は同一のものを使用すると共に、すでに説明
した部分についての詳述は省略し、特徴部分のみ詳しく
述べることとする。
【0049】スプール5の胴部51の大胴部53側の空
洞部分には、主要部が略円柱状で、かつその全体が樹脂
成型により構成された保持部材201が嵌合固定されて
いる。そして、この保持部材201の中心には、スプー
ル軸1を挿通するスプール軸挿入孔202が設けられて
いる。
【0050】スプール5は、保持部材201と一体的に
回転し、保持部材201を介してスプール軸1に対して
回転自在に配置されている。スプール軸1の保持部材2
01のスプール軸挿入孔202と対向する部位には、ス
プール5をスプール軸1に対して滑らかに回転させるた
めの2つのボールベアリング61,62及び滑り軸受け
71が保持されている。
【0051】このように本実施の形態の釣り用リールで
は、樹脂製の保持部材201のスプール軸挿入孔202
内にボールベアリング61,62及び滑り軸受け71が
配置されている。そのため、リール本体を落下させる等
により、スプール5に衝撃が発生した場合においても、
その衝撃を樹脂製の保持部材202が吸収するようにな
っている。このため、ボールベアリング61,62及び
滑り軸受け71にリール本体落下時の衝撃が伝達しにく
く、ボールベアリング61,62及び滑り軸受け71の
損傷を防止するようになっている。
【0052】上述したように構成された第2の実施の形
態では、保持部材201に形成されたスプール軸挿通孔
202が、上述した第1の実施の形態のスプール軸挿通
孔21の孔径に比して大きな孔径を有している。この孔
径は、上述した2つのボールベアリング61,62及び
滑り軸受け71の外径とほぼ同様の径となっている。一
方、スプール軸1の軸径は、上述した第1の実施の形態
と同様となっている。そのため、この第2の実施の形態
では、保持部材201のスプール軸挿通孔202の孔径
が、スプール軸201の軸径に比して非常に大きく設定
されることとなる。この結果、スプール5をリール本体
に取り付けるべく、スプール5をスプール軸1にはめ込
む際、そのはめ込み動作が容易となる。
【0053】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は、本発明の第3の実施の形態の釣り用リール
を示す図である。なお、この第3の実施の形態は、上述
した第1及び第2の実施の形態と基本的には同じ構成を
有するものとなっており、上述した第1及び第2の実施
の形態と共通する部分の符号は同一のものを使用すると
共に、すでに説明した部分についての詳述は省略し、特
徴部分のみ詳しく述べることとする。
【0054】スプール5の胴部51の大胴部53側の空
洞部分には、上述した第2の実施の形態と同様の保持部
材201が嵌合固定されている。そして、この保持部材
201の中心には、スプール軸1を挿通するスプール軸
挿入孔202が設けられている。
【0055】スプール5は、保持部材201と一体的に
回転し、保持部材201を介してスプール軸1に対して
回転自在に配置されている。スプール軸1の保持部材2
01のスプール軸挿入孔202と対向する部位には、ス
プール5をスプール軸1に対して滑らかに回転させるた
めの滑り軸受け72が保持されている。
【0056】このように本実施の形態の釣り用リールで
は、樹脂製の保持部材201のスプール軸挿入孔202
内に滑り軸受け72が配置されている。そのため、リー
ル本体を落下させる等により、スプール5に衝撃が発生
した場合においても、その衝撃を樹脂製の保持部材20
2が吸収するようになっている。このため、滑り軸受け
72にリール本体落下時の衝撃が伝達しにくく、滑り軸
受け72の損傷を防止するようになっている。加えて、
本実施の形態では、軸受けとしてボールベアリングを用
いず、滑り軸受け72のみを配置させている。そのた
め、上述した第1及び第2の実施の形態に比して廉価と
することが可能となる。
【0057】一方、図4に示す第4の実施の形態のよう
に、3つのボールベアリング63,64,65を、上述
した第3の実施の形態の滑り軸受け72の代わりに、ス
プール軸1に保持させてもよい。なお、この第4の実施
の形態で示すように、軸方向に3つのボールベアリング
63,64,65を並べて使用するのは、保持部材20
1のスプール軸挿通孔202の軸方向の寸法を考慮する
と最多となる。このように使用可能な最大数のボールベ
アリング63,64,65を、スプール5のスプール軸
1に対する回転受け用の軸受けとして使用することによ
り、廉価に構成した第3の実施の形態とは逆に、高級感
を醸し出すことが可能となる。
【0058】なお、上述した第3及び第4の実施の形態
では、保持部材201のスプール軸挿通孔202の孔径
が、上述した第2の実施の形態と同様、スプール軸1に
対して大きめに設定されており、第2の実施の形態のス
プール5をリール本体に取り付け易いと効果と同様の効
果を奏している。なお、上述した第2,第3及び第4の
実施の形態では、保持部材201のスプール軸挿通孔2
02の孔径を大きめに設定することにより、スプール5
の取り付けを容易としたが、図5に示すように、スプー
ル軸挿通孔202の入り口をテーパー形状(図5の矢示
w部参照)にすることによりさらに取り付けが容易とな
る。加えて、スプール軸挿通孔の入り口にテーパーを設
ければ、上述の第2,第3及び第4の実施の形態のよう
にスプール軸挿通孔202の孔径を大きく設定されず、
第1の実施の形態のようにスプール軸挿通孔のスプール
軸1に対する孔径がそれ程大きくないものであっても、
ある程度スプール5のリール本体への取り付けが容易と
なる。
【0059】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図6は、本発明の第5の実施の形態の釣り用リール
を示す図である。なお、この第5の実施の形態は、上述
した第1,第2,第3及び第4の実施の形態と基本的に
は同じ構成を有するものとなっており、上述した第1,
第2,第3及び第4の実施の形態と共通する部分の符号
は同一のものを使用すると共に、すでに説明した部分に
ついての詳述は省略し、特徴部分のみ詳しく述べること
とする。
【0060】スプール5の胴部51の大胴部53側の空
洞部分には、主要部が略円柱状で、かつその全体が樹脂
成型により構成された保持部材211が嵌合固定されて
いる。そして、この保持部材211の中心には、スプー
ル軸1を挿通するスプール軸挿入孔212が設けられて
いる。このスプール軸212内には、段部212aが形
成されている。この段部212aによって、スプール軸
挿通孔212内に袋状部が形成されている。
【0061】スプール5は、保持部材211と一体的に
回転し、保持部材211を介してスプール軸1に対して
回転自在に配置されている。上述したスプール軸挿通孔
212内の袋状部には、スプール5をスプール軸1に対
して滑らかに回転させるための2つのボールベアリング
66,67が保持されている。
【0062】このように本実施の形態の釣り用リールで
は、樹脂製の保持部材211のスプール軸挿入孔212
内にボールベアリング66,67が配置されている。そ
のため、リール本体を落下させる等により、スプール5
に衝撃が発生した場合においても、その衝撃を樹脂製の
保持部材211が吸収するようになっている。このた
め、ボールベアリング66,67にリール本体落下時の
衝撃が伝達しにくく、ボールベアリング66,67の損
傷を防止するようになっている。
【0063】なお、上述の各実施の形態は、それぞれ本
発明の好適な実施の形態の一例であるが、これに限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々変形実施可能である。例えば、上述の各実施
の形態の釣り用リールにおいては、保持部材2,20
1,211が、樹脂成形により構成されているが、特に
樹脂成形とする必要はない。
【0064】上述したように、第1の実施の形態では、
保持部材2に材料のヒケ防止用の凹部22a,22bが
形成され、その一方(22b)をクリック音発生用の歯
車8との干渉防止用としているが、この凹部22bは保
持部材2が樹脂製でない場合においても干渉防止用とし
ては効果を奏することとなる。逆に、保持部材2は、樹
脂成型により形成されることにより、内部に配置される
軸受けを衝撃から保護する効果を有するため、干渉防止
用の凹部22bがなくともそれだけで効果を奏すること
となる。
【0065】また、第2から第4の実施の形態では、保
持部材201のスプール軸挿通孔202の孔径をスプー
ル軸1の軸径に対して大きく設定し、スプール5の取り
付けを容易としているが、この構成は保持部材201が
樹脂製でない場合においても同じ効果を奏することとな
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の釣り用リ
ールでは、スプール内部の空洞部分にスプールと一体的
に回動する樹脂製の保持部材を配置し、この保持部材で
スプール軸を軸受けする軸受けを支承している。そのた
め、スプールの内部を複雑な形状とせずに、単なる円筒
形状に仕上げることができ、鍛造等により容易に製造す
ることができる。その結果、製造コストを低減すること
が可能となる。また、リール本体を落下させた際のスプ
ール内部に配置される精密部品で構成された軸受けに対
する衝撃を、樹脂製の保持部材によって和らげることが
可能となり、軸受け等の損傷を防止することができる。
加えて、スプールがスプール軸に対して回転する際にク
リック音を発生させるクリック音発生用の部材の回動支
点等、ドラグ機構に付随的な他の部材を保持部材と一体
成型することが可能となる。
【0067】また、他の発明では、保持部材のクリック
発生用の歯車と対向する側の端面に凹部が形成されてい
る。そのため、クリック音発生用の歯車の端面にバリが
あっても、このバリが保持部材に当たらず、保持部材お
よびスプールがスプール軸に対してスムーズに回転する
ことができる。
【0068】また、他の発明では、保持部材の内周面と
スプール軸との間にボールベアリングで構成された軸受
けを配置している。そのため、保持部材がスプールと一
体的に回転する際に、スプール軸に対して非常にスムー
ズに回転しリールとしての高級感を醸し出すことができ
る。加えて、このように構成すると、保持部材の回転中
心に形成される孔径が、スプール軸の外周に配置される
軸受けの外径とほぼ同じ径となるため、スプール軸の外
径に対してはそれ程きつくない寸法となる。この結果、
保持部材と一体的なスプールをリール本体に取り付ける
際に、スプール軸に対して容易にはめ込むことができ
る。
【0069】また、他の発明では、軸受けをスプール軸
に少なくとも相対回転不能に保持させている。そのた
め、スプールと一体的な保持部材の回転中心の孔径を、
スプール軸の外径に対して大きくすることが可能とな
り、スプールをリール本体に取り付ける際に、スプール
軸に対して容易にはめ込むことができる。
【0070】また、他の発明では、保持部材のスプール
軸挿入孔の縁近傍部分を入り口側の口径が大きく孔内部
にいくに従い口径が狭くなるテーパー形状としている。
そのため、スプールをリール本体に取り付ける際に、保
持部材のスプール軸挿入孔のテーパー形状の入り口を利
用して保持部材をスプール軸にはめ込むことができ、ス
プールの取り付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の釣り用リールの主
要部を示した断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の釣り用リールの主
要部を示した断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の釣り用リールの主
要部を示した断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の釣り用リールの主
要部を示した断面図である。
【図5】本発明の各実施の形態の釣り用リールの変形例
の要部を示した断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の釣り用リールの主
要部を示した断面図である。
【図7】従来の釣り用リールの主要部を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 スプール軸 2 保持部材 3 制動力調節部材 4 制動部材 5 スプール 6 ボールベアリング(軸受け) 7 滑り軸受け(軸受け) 8 (クリック音発生用の)歯車 21 スプール軸挿通孔(保持部材の内周面) 22b 凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に対して軸方向に往復移動可
    能に取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に回
    転可能に設けられると共に釣り糸が巻回されるスプール
    と、このスプールの回転に制動をかける制動部材と、こ
    の制動部材の制動力を調節する制動力調節部材とを備え
    た釣り用リールにおいて、上記スプール内部の空洞部分
    に上記スプールと一体的に回動すると共に上記スプール
    軸を軸受けする軸受けを支承する樹脂製の保持部材を配
    置したことを特徴とする釣り用リール。
  2. 【請求項2】 リール本体に対して軸方向に往復移動可
    能に取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に回
    転可能に設けられると共に釣り糸が巻回されるスプール
    と、このスプールの回転に制動をかける制動部材と、こ
    の制動部材の制動力を調節する制動力調節部材とを備え
    た釣り用リールにおいて、上記スプール内部の空洞部分
    に上記スプールと一体的に回動すると共に上記スプール
    軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置し、上
    記保持部材より上記リール本体側のスプール軸に回転不
    能に固定されたクリック音発生用の歯車を有し、上記保
    持部材の上記歯車と対向する側の端面には凹部が形成さ
    れていることを特徴とする釣り用リール。
  3. 【請求項3】 リール本体に対して軸方向に往復移動可
    能に取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に回
    転可能に設けられると共に釣り糸が巻回されるスプール
    と、このスプールの回転に制動をかける制動部材と、こ
    の制動部材の制動力を調節する制動力調節部材とを備え
    た釣り用リールにおいて、上記スプール内部の空洞部分
    に上記スプールと一体的に回動すると共に上記スプール
    軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置し、上
    記保持部材の内周面と上記スプール軸との間に軸受けと
    してのボールベアリングを配置したことを特徴とする釣
    り用リール。
  4. 【請求項4】 リール本体に対して軸方向に往復移動可
    能に取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に回
    転可能に設けられると共に釣り糸が巻回されるスプール
    と、このスプールの回転に制動をかける制動部材と、こ
    の制動部材の制動力を調節する制動力調節部材とを備え
    た釣り用リールにおいて、上記スプール内部の空洞部分
    に上記スプールと一体的に回動すると共に上記スプール
    軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置し、上
    記保持部材の内周面と上記スプール軸との間に軸受けを
    配置し、この軸受けを上記スプール軸に少なくとも周方
    向に相対移動不能に保持させたことを特徴とする釣り用
    リール。
  5. 【請求項5】 リール本体に対して軸方向に往復移動可
    能に取り付けられたスプール軸と、このスプール軸に回
    転可能に設けられると共に釣り糸が巻回されるスプール
    と、このスプールの回転に制動をかける制動部材と、こ
    の制動部材の制動力を調節する制動力調節部材とを備え
    た釣り用リールにおいて、上記スプール内部の空洞部分
    に上記スプールと一体的に回動すると共に上記スプール
    軸を軸受けする軸受けを支承する保持部材を配置し、上
    記保持部材のスプール軸挿入孔の縁近傍部分を入り口側
    の口径が大きく孔内部にいくに従い口径が狭くなるテー
    パー形状としたことを特徴とする釣り用リール。
  6. 【請求項6】 前記保持部材を樹脂製としたことを特徴
    とする請求項2から5のいずれか1項記載の釣り用リー
    ル。
  7. 【請求項7】 前記保持部材と前記制動力調節部材とで
    前記制動部材を挟んで保持することを特徴とする請求項
    1から6のいずれか1項記載の釣り用リール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539769A (ja) * 2005-05-20 2008-11-20 張海燕 組合せ式釣り糸リールのリールユニット
JP2009268354A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Shimano Inc スピニングリールのスプール

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