JP2001202693A - 記録装置、記録制御方法および記録媒体 - Google Patents

記録装置、記録制御方法および記録媒体

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JP2001202693A
JP2001202693A JP2000011084A JP2000011084A JP2001202693A JP 2001202693 A JP2001202693 A JP 2001202693A JP 2000011084 A JP2000011084 A JP 2000011084A JP 2000011084 A JP2000011084 A JP 2000011084A JP 2001202693 A JP2001202693 A JP 2001202693A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 具体的な個々の複製記録内容についての履歴
を管理することができ、より適正な著作権保護のための
複製記録の抑制を可能とし、記録操作の的確な監視制御
を達成する。 【解決手段】 高速複製記録時に、CDのTOC情報に
おける総トラック数および総時間情報を複製管理情報と
し、それに加えて、複製記録する対象情報の領域先頭お
よび領域末尾を絶対時間による記録開始および記録終了
時間として、メモリ3bに格納する。高速複製記録を行
おうとするときには、そのCDの総トラック数および総
時間情報が、過去74分以内に複製記録されたものと同
一であった場合には、複製記録しようとする個所が、過
去74分以内に複製記録した絶対時間範囲に重なるか否
かを調べ、それをもとに複製記録の許可/禁止を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ信号
等の情報を記録媒体に記録し得る記録装置に係り、特
に、記録媒体から再生された再生情報を他の記録媒体に
記録するに際し、通常の再生速度よりも高速で再生・記
録する高速複製記録における著作権等の保護等のための
適正な複製管理を行い得る記録装置、記録制御方法およ
びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCD(コンパクトディスク)(C
D−DA:CD digital audio)およびDVD(ディジタ
ルバーサタイルディスク)(DVD Audio、DVD Video)等
から再生されるビデオまたはオーディオ情報等のディジ
タル信号を、記録媒体に記録する場合、アナログ信号と
して記録するアナログ記録およびCDおよびDVDと同
様のディジタル信号により記録するディジタル記録が可
能である。旧来の記録装置は、磁気テープ等を記録媒体
としてアナログ記録を行うのが一般的であった。近年、
ディジタル技術の発展にともない、ディジタル記録媒体
へのディジタル記録を可能とする記録装置が普及してい
る。ディジタル記録媒体としては、MD(ミニディスク
〜商標)、CD−R(CDレコーダブル)、CD−RW
(CDリライタブル)、DVD−RAM(DVDランダ
ムアクセスメモリ)、DVD−R、PC−RW、DAT
(ディジタルオーディオテープ)等が用いられている。
【0003】旧来のアナログ記録においては、アナログ
信号の再生/記録に伴う情報の劣化および情報量の低下
等が避けられない。また、ディジタル記録においても再
生情報よりもサンプリングレートおよび量子化ビット数
が少ない場合には、一旦アナログ化して再サンプリング
するなど、記録するための処理に伴う情報の劣化および
情報量の低下等が避けられない。ところが、再生情報と
同一またはそれ以上の十分なサンプリングレートおよび
量子化ビット数でディジタル記録を行った場合には、原
記録媒体に対する情報の劣化および情報量の低下をほと
んど生じさせずに、原記録媒体を複製することができ
る。
【0004】このような、ディジタル記録媒体にディジ
タル記録することが可能な記録装置においては、利用者
による私的利用目的の複製が行われる。このような、記
録装置、例えばMDを記録媒体とする記録装置等におい
ては、複製作業を簡便化する機能の充実が顕著である。
しかしながら、MD等のディジタル記録可能な記録装置
における複製機能の充実は、私的利用を超えた複製をも
容易にし、原記録媒体等の著作者の持つ著作権、例えば
複製権、を侵害する危険をはらんでいる。これに対し
て、ディジタル記録可能な記録装置では、SCMS(Se
rial Copy Management System)等の技術を採用し、デ
ィジタル音源からの無制限な複製を防止することが行わ
れている。すなわち、SCMSにおいては、例えば、著
作権を保護すべき音楽データをMDに記録する場合、C
D等のオリジナル記録媒体からMDへの一世代目のコピ
ーは可能だが、このようにして記録した一世代目のMD
の記録データを他のMDに「孫コピー」することはでき
ない。このように、SCMSでは、複製世代数を制限す
ることにより、私的使用の範囲を超える複製に歯止めを
かけている。
【0005】なお、このような、ディジタルオーディオ
情報における著作権保護については、最近では、SDM
I(Secure Digital Music Initiative)により、ディ
ジタルオーディオデータを圧縮記録する技術にも対応す
る技術を標準化すべく検討が進められている。また、M
PEG(moving picture experts group)により仕様策
定中の動画・音声の圧縮方式を定める規格MPEG4に
おいては、IPMP(Intellectual Property Manageme
nt and Protection)と称される知的財産権保護システ
ムとのインタフェースを含むとされている。
【0006】また、上述したMD等の記録装置には、利
用者の利便のため通常再生よりも短時間での複製を可能
とする高速ダビングのための複製の高速記録機能を搭載
することが少なくない。すなわち、高速ダビングにおい
ては、原記録媒体を通常再生速度よりも高速で再生し且
つ複製記録媒体に高速で複製を記録する。このため、単
に上述したSCMSにより一世代のみの複製記録を許可
するだけでは、記録装置が高速ダビング機能を搭載して
いれば、許可した一世代の複製を短期間に何度も行うこ
とにより、特定の個人が私的利用の枠を越えて大量に複
製を作成することが可能となる。このため、SCMSを
採用していても、高速記録機能を備えていれば、容易に
著作権を侵害するおそれがある。
【0007】一方、特開平11−53818号公報に
は、例えばCDからMDにオーディオ情報をコピーする
場合、複製履歴の有無、複製回数、複製操作の履歴順
位、複製操作の時間間隔、および記録媒体の交換の有無
などの操作履歴に応じて複製の禁止、複製速度の制御を
行うことができ、運用上認める所定条件をきめ細かく設
定することができる記録装置が開示されている。この特
開平11−53818号公報の記録装置では、私的利用
の範囲での録音やり直し、編集やり直しなど利用者の利
便性を柔軟に確保しつつ、一世代の複製数も確実に制限
することができ、著作権侵害となる多量の複製行為の抑
制を可能としている。
【0008】ところで、上述した特開平11−5381
8号公報に開示された記録装置では、オーディオ情報を
コピーする場合、所定の付加情報をオーディオ情報に付
加し、複製操作にともなってその付加情報を不揮発性R
AM(NVRAM:non-volatile RAM)等のメモリに格
納する。そして、複製操作に際し、メモリにおける付加
情報の格納状況を参照することにより、複製履歴の有
無、複製回数、複製操作の履歴順位、複製操作の時間間
隔、および記録媒体の交換の有無などの操作履歴を判別
し、それに応じて複製の禁止または複製速度の制御を行
うようにしている。上述した付加情報は、操作履歴を管
理するために利用し得る情報であればどのような情報で
もよく、結果として著作権保護等のための複製管理情報
としても用いられている。
【0009】このように、著作権保護等のための複製管
理情報は、複製記録操作にともなってメモリの所定領域
に格納され、複製操作時に、複製操作履歴等を管理する
ために、記録装置の動作を制御するCPU(中央処理装
置)によりアクセスされる。CPUは、例えばマイクロ
プロセッサ等を用いて構成され、複製管理情報を格納す
る記憶領域を有するメモリは、そのCPUの内部または
外部に配設される。
【0010】ここでは、著作権の保護のための処理の内
容として、「通常再生速度における再生時間内で同一デ
ィスクの複製を2つ以上作成することを禁止する」とい
う前提条件が、無節操な複製を防止するために最低限必
要になると考えられる。
【0011】そこで、例えば、CDからMDに倍速ダビ
ング等の高速複製記録を行う際に、高速複製記録した場
合、記録後例えば74分間(CD等の規格上の最大記録
時間)は、同一の対象についての高速複製記録を禁止す
るようにすることが提案されている。そのため、複製記
録の履歴情報として、そのディスクに記録されている情
報の目次を示す目次情報つまりTOC(Table of Conte
nts)情報の総トラック数(MAX TNO:音楽情報で
あれば総曲数)および総再生時間(MAX TIME)
を記録し、これらの情報に基づいて対象を特定し、履歴
管理することが考えられている。この場合、ディスクの
総トラック数および総再生時間により特定されるディス
クについて、次の高速複製記録までの74分間の複製記
録を禁止する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、対象
ディスクのTOC情報の総トラック数および総再生時間
を用いてディスクを特定し、同一のディスクについて、
高速複製記録から次の高速複製記録までの74分間の複
製記録を禁止するようにすると、次のような問題を生じ
る。ディスク中の少なくとも1トラックつまり1曲につ
いて、高速複製記録を行うと、以後の所定時間、例えば
74分、の期間、そのディスクは、高速複製記録しなか
った曲についても複製記録をすることができなくなる。
また、そのディスクについての高速複製記録中に、誤操
作等によって、記録を停止してしまった場合にも以後の
74分間は高速複製記録ができなくなってしまう。これ
は、著作権保護等のために用いる複製記録の履歴情報と
して、総トラック数および総再生時間を用いてディスク
を特定する情報を用いているため、ディスクに含まれる
個々のトラック(曲)毎の高速複製記録の履歴を判別す
ることができないことに起因している。
【0013】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、具体的な個々の複製記録内容についての履歴
を管理することができ、より適正な著作権保護のための
複製記録の抑制を可能とし、記録操作の的確な監視制御
を達成し得る記録装置、記録制御方法および記録媒体を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点による記録装置は、ソース媒
体から高速再生された対象情報を記録媒体に複製記録す
る記録装置において、複製記録を行ったソース媒体を特
定するユニーク情報および、複製記録を行った対象情報
を特定する特定情報を記憶するメモリ手段と、前記メモ
リ手段に記憶されたユニーク情報に従ってソース媒体の
同一性を調べ、同一のソース媒体である場合には、前記
メモリ手段に記憶された特定情報に従って対象情報の同
一性を調べ、同一の対象情報である場合には、記録媒体
への複製記録を禁止し、同一のソース媒体でない場合、
および同一の対象情報でない場合には、記録媒体への複
製記録を許可する情報確認手段と、前記情報確認手段に
より複製記録が許可された場合にのみ、ソース媒体から
再生された対象情報を記録媒体に複製記録する記録動作
制御手段と、前記記録動作制御手段により複製記録を行
ったソース媒体に対応するユニーク情報および、複製記
録を行った対象情報に対応する特定情報を前記メモリ手
段に格納させる情報記憶制御手段と、を具備する。
【0015】この発明によれば、メモリ手段は、複製記
録を行ったソース媒体を特定するユニーク情報および、
複製記録を行った対象情報を特定する特定情報を記憶す
る。情報確認手段は、メモリ手段に記憶されたユニーク
情報に従ってソース媒体の同一性を調べ、同一のソース
媒体である場合には、メモリ手段に記憶された特定情報
に従って対象情報の同一性を調べ、同一の対象情報であ
る場合には、記録媒体への複製記録を禁止し、同一のソ
ース媒体でない場合、および同一の対象情報でない場合
には、記録媒体への複製記録を許可する。記録動作制御
手段は、情報確認手段により複製記録が許可された場合
にのみ、ソース媒体から再生された対象情報を記録媒体
に複製記録する。情報記憶制御手段は、記録動作制御手
段により複製記録を行ったソース媒体に対応するユニー
ク情報および、複製記録を行った対象情報に対応する特
定情報をメモリ手段に格納させる。この結果、具体的な
個々の複製記録内容についての履歴を管理することがで
き、より適正な著作権保護のための複製記録の抑制を可
能とし、記録操作の的確な監視制御を達成し得る。
【0016】前記メモリ手段は、ソース媒体を特定する
総トラック数情報および総再生時間情報からなるユニー
ク情報と、複製記録を行った対象情報を特定する絶対時
間情報に基づく記録開始/終了時間情報からなる特定情
報とを記憶し、前記情報確認手段は、前記メモリ手段に
記憶されたユニーク情報と、ソース媒体に記録された総
トラック数情報および総再生時間情報とを比較してソー
ス媒体の同一性を調べ、前記メモリ手段に記憶された特
定情報と絶対時間による対象情報の開始時間とを比較し
て対象情報の同一性を調べてもよい。
【0017】上記記録装置は、前記記録動作制御手段に
より複製記録を行った後から所定時間経過後に、前記メ
モリ手段に記憶されたユニーク情報および特定情報を消
去するクリア手段を更に備えてもよい。
【0018】前記情報記憶制御手段は、予め設定された
経過時間前に複製記録動作が解除された場合には、前記
メモリ手段に対するユニーク情報および特定情報の格納
を停止させてもよい。
【0019】また、この発明の第2の観点による記録制
御方法は、ソース媒体から高速再生された対象情報を記
録媒体に複製記録する記録制御方法において、複製記録
を行ったソース媒体を特定するユニーク情報に従ってソ
ース媒体の同一性を調べ、同一のソース媒体である場合
には、複製記録を行った対象情報を特定する特定情報に
従って対象情報の同一性を調べ、同一の対象情報である
場合には、記録媒体への複製記録を禁止し、同一のソー
ス媒体でない場合、および同一の対象情報でない場合に
は、記録媒体への複製記録を許可する情報確認ステップ
と、前記情報確認ステップにて複製記録が許可された場
合にのみ、ソース媒体から再生された対象情報を記録媒
体に複製記録する記録動作制御ステップと、前記記録動
作制御ステップにて複製記録を行ったソース媒体に対応
するユニーク情報および、複製記録を行った対象情報に
対応する特定情報を所定のメモリに格納させる情報記憶
制御ステップと、を具備する。
【0020】この発明によれば、情報確認ステップは、
複製記録を行ったソース媒体を特定するユニーク情報に
従ってソース媒体の同一性を調べ、同一のソース媒体で
ある場合には、複製記録を行った対象情報を特定する特
定情報に従って対象情報の同一性を調べ、同一の対象情
報である場合には、記録媒体への複製記録を禁止し、同
一のソース媒体でない場合、および同一の対象情報でな
い場合には、記録媒体への複製記録を許可する。記録動
作制御ステップは、情報確認ステップにて複製記録が許
可された場合にのみ、ソース媒体から再生された対象情
報を記録媒体に複製記録する。情報記憶制御ステップ
は、記録動作制御ステップにて複製記録を行ったソース
媒体に対応するユニーク情報および、複製記録を行った
対象情報に対応する特定情報を所定のメモリに格納させ
る。この結果、具体的な個々の複製記録内容についての
履歴を管理することができ、より適正な著作権保護のた
めの複製記録の抑制を可能とし、記録操作の的確な監視
制御を達成し得る。
【0021】この発明の第3の観点による記録媒体は、
ソース媒体から高速再生された対象情報を記録媒体に複
製記録する記録制御方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムを記録した記録媒体において、複製記録
を行ったソース媒体を特定するユニーク情報に従ってソ
ース媒体の同一性を調べ、同一のソース媒体である場合
には、複製記録を行った対象情報を特定する特定情報に
従って対象情報の同一性を調べ、同一の対象情報である
場合には、記録媒体への複製記録を禁止し、同一のソー
ス媒体でない場合、および同一の対象情報でない場合に
は、記録媒体への複製記録を許可する情報確認ステップ
と、前記情報確認ステップにて複製記録が許可された場
合にのみ、ソース媒体から再生された対象情報を記録媒
体に複製記録する記録動作制御ステップと、前記記録動
作制御ステップにて複製記録を行ったソース媒体に対応
するユニーク情報および、複製記録を行った対象情報に
対応する特定情報を所定のメモリに格納させる情報記憶
制御ステップと、を有する記録制御方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施
の形態に係る記録システムを採用したCD/MDシステ
ムの構成を示しており、図2はその要部の機能構成を示
している。
【0023】図1に示すCD/MDシステムは、この発
明に係る記録システムを用いてCDの情報をMDに高速
およびノーマル速度でダビングする機能を有し、CDド
ライブ1、MDドライブ2、制御部3、操作部4および
表示部5を備えている。
【0024】CDドライブ1は、CDの記録面に対峙し
て設けた光学ピックアップヘッドを有し、CDをセット
して駆動してCDから記録情報を読み出して再生に供す
る。MDドライブ2は、MDの記録面に対峙して設けた
光学ピックアップヘッドと磁気ヘッドとを有し、MDを
セットして駆動してMDに記録情報を書き込む。MDド
ライブ2は、通常の場合、光学ピックアップヘッドを介
してMDの記録情報を読み出して再生に供する機能も有
している。
【0025】制御部3は、図1に示すように、CPU
(中央処理部)3aおよびメモリ3bを有し、図2に示
すような各部機能を達成し、CDからMDへのディジタ
ルダビング、つまりディジタル複製記録を含む動作を制
御する。
【0026】CPU3aは、例えばマイクロプロセッサ
等を用いて構成され、操作部4の操作に応答して各種機
能を達成する。CPU3aは、CDからMDへの高速ダ
ビング、すなわち複製の高速記録、が指示されたとき
は、CDドライブ1からCDの記録情報のうちの目次情
報、いわゆるTOC(table of contents)情報、を読
み出し、読み出した情報から複製管理情報として用いる
著作権情報として、そのCDに含まれるトラック(曲)
の総数、つまり総トラック数、を示す総トラック数情報
(MAX TNO)およびそのCDのトータル再生時間
(分、秒、フレーム)を示す総再生時間情報(MAX
TIME(MIN, SEC, FRAME))をそれぞれ抽出する。
CPU3aは、上述したように、複製の高速記録が指示
された際に、メモリ3bに既に同一の著作権情報が記憶
されていない場合および記憶されていても前回の記録後
既に所定時間以上を経過していることが登録されている
場合にのみ、著作権の許容する範囲内として複製の高速
記録を行うことができる。複製の記録が行われる際に、
上述した複製管理情報としての総トラック数情報および
総再生時間情報に加えて、CDに格納された絶対時間情
報による複製記録の開始時間および終了時間情報がメモ
リ3bに格納される。この複製管理情報は、所定時間、
例えばCD等の許容最大記録時間である74分、を経過
すると、所定時間経過した旨が登録されるかまたはメモ
リ3bからクリアされる。一旦、複製管理情報が記憶さ
れると、同一の複製管理情報を有する再生情報について
は、高速記録を行うと、短時間に多くの複製が作られ、
著作権が侵害されるおそれがあるとして、所定時間(7
4分)の間は、高速記録を禁止する。なお、複製管理情
報には、必要に応じて複製の許可/禁止を直接示す情報
を含ませる。
【0027】CPU3aは、上述のように、CDから読
み出した複製管理情報を解読し、さらにメモリ3bの複
製管理情報の格納領域を参照して既に記憶されている複
製管理情報と照合する。CPU3aは、CDから読み出
した複製管理情報が、メモリ3bに既に記憶されている
複製管理情報と一致しない場合、既に記憶されている複
製管理情報と一致しても、新たに複製記録しようとする
対象情報のCDの絶対時間による記録開始時間が、メモ
リ3bに格納された過去の複製記録の絶対時間による開
始時間から終了時間までの範囲に該当しない場合、およ
び複製管理情報が一致し且つ絶対時間による開始時間か
ら終了時間までの範囲に該当しても、所定時間を経過し
た旨が登録されている場合にのみ、複製管理情報をメモ
リ3bに格納しまたは格納内容を更新し、高速記録動作
を許可して、MDドライブ2に通常再生速度よりも高速
な高速記録動作を指示する。なお、CDから読み出した
情報から抽出した複製管理情報が複製禁止とすべきこと
を示している場合、複製管理情報を解読することができ
ない場合、既に記憶されている複製管理情報と一致し且
つ新たに複製記録しようとする対象情報のCDの絶対時
間による記録開始時間が、メモリ3bに格納された過去
の複製記録の絶対時間による開始時間から終了時間まで
の範囲に該当する場合、および複製管理情報が一致し且
つ絶対時間による開始時間から終了時間までの範囲に該
当し、所定時間を経過した旨が登録されていない場合に
は、CPU3aは、著作権の保護を保証することができ
ないため、高速記録動作を禁止する。
【0028】メモリ3bは、例えば、CPU3aを構成
する制御用のマイクロプロセッサに内蔵されたRAM等
からなり、複製管理情報、絶対時間による開始/終了時
間、所定時間の経過を示す登録情報等を格納する格納領
域を有する。
【0029】MDドライブ2は、高速記録動作時等の記
録動作時には、CPU3aの制御により、CDドライブ
1から読み出されたオーディオ情報等の情報を、MDド
ライブ2にセットされたMDに書き込む。
【0030】操作部4は、ユーザにより操作され、その
操作に基づいて、このCD/MDシステムの高速記録等
の動作等を指示するための情報をCPU3aに与える。
表示部5は、制御部3のCPU3aにより制御されて、
警報部による警報表示、音声合成等を用いた音声表示部
による音声表示、文字表示部による文字表示、および画
像表示部による図形表示等のうちの少なくともいずれか
による表示を行う機能を有し、このCD/MDシステム
における種々の動作状態等を表示する。
【0031】CPU3aは、図2に示すように、読み出
し処理部31、TOC/絶対時間情報確認部32、TO
C/絶対時間情報制御部33、メモリアクセス制御部3
4、タイマ処理部35、および記録制御部36としての
機能を有している。これら各部は、かならずしもハード
ウェアにより構成する必要はなく、ソフトウェアによる
処理機能として実現することもできる。
【0032】読み出し処理部31は、CDドライブ1に
セットされたCDから読み出した情報を処理し、そのC
Dの総トラック数および総再生時間情報を含むTOC情
報を抽出する。TOC情報中の総トラック数および総再
生時間情報は、複製管理情報として用いられる。
【0033】TOC/絶対時間情報確認部32は、抽出
された複製管理情報と一致する複製管理情報が、メモリ
3bの複製管理情報の格納領域に既に格納されているか
否かを、メモリアクセス制御部34を介して確認する。
このとき、TOC/絶対時間情報確認部32は、TOC
情報中の複製禁止フラグを調べ、複製可能(複製禁止と
なっていない)であるか否かを確認するようにしてもよ
い。
【0034】さらに、TOC/絶対時間情報確認部32
は、抽出された複製管理情報と一致する複製管理情報
が、メモリ3bの複製管理情報の格納領域に既に格納さ
れている場合には、そのCDが前回高速複製記録されて
から所定時間、この場合74分、を経過した旨が登録さ
れているか否かを、メモリアクセス制御部34を介して
確認する。
【0035】そして、TOC/絶対時間情報確認部32
は、そのCDが前回高速複製記録されてから所定の74
分を経過した旨が登録されていない場合には、メモリ3
bに格納されている絶対時間による記録開始時間および
記録終了時間情報を調べ、新たに記録しようとする対象
情報の記録開始位置が、絶対時間による記録開始時間か
ら記録終了時間までの範囲内に入っているか否かを、メ
モリアクセス制御部34を介して確認する。絶対時間情
報は、CDに記録情報と共に記録されており、記録情報
の先頭を「0」とし、一定の増分で記録情報の最後まで
単調増加する時間情報であり、CD全体を連続再生した
際の再生開始からの経過時間に対応する。
【0036】TOC/絶対時間情報記憶制御部33は、
TOC/絶対時間情報確認部32により確認された複製
管理情報と一致する複製管理情報が、メモリ3bの複製
管理情報の格納領域に既に格納されていないと、TOC
/絶対時間情報確認部32において判定された場合に、
メモリアクセス制御部34を介してその複製管理情報
を、以後の複製禁止を示す禁止フラグを含めて、メモリ
3bの複製管理情報の格納領域に記憶させ且つその対象
情報の高速複製記録を許可する。
【0037】また、TOC/絶対時間情報記憶制御部3
3は、TOC/絶対時間情報確認部32により確認され
た複製管理情報と一致する複製管理情報が、メモリ3b
の複製管理情報の格納領域に既に格納されているが、そ
のCDに関する前回の高速複製記録開始から所定の74
分が経過していると、TOC/絶対時間情報確認部32
において判定された場合にも、メモリアクセス制御部3
4を介してその複製管理情報を、以後の複製禁止を示す
禁止フラグを含めて、メモリ3bの複製管理情報の格納
領域に更新記憶させ且つその対象情報の高速複製記録を
許可する。
【0038】さらに、TOC/絶対時間情報記憶制御部
33は、TOC/絶対時間情報確認部32により確認さ
れた複製管理情報と一致する複製管理情報が、メモリ3
bの複製管理情報の格納領域に既に格納され、そのCD
に関する前回の高速複製記録開始から所定の74分が経
過していないが、新たに複製記録しようとしている対象
情報が絶対時間による記録開始時間から記録終了時間ま
での範囲に入らないとTOC/絶対時間情報確認部32
において判定された場合にも、メモリアクセス制御部3
4を介してその複製管理情報を、以後の複製禁止を示す
禁止フラグを含めて、メモリ3bの複製管理情報の格納
領域に更新記憶させ且つその対象情報の高速複製記録を
許可する。
【0039】このようにして、高速複製記録が許可され
た場合、TOC/絶対時間情報記憶制御部33は、記録
制御部36を介してMDドライブ2を制御して、CDド
ライブ1によってCDから読み出された情報を高速記録
動作によりMDに書き込ませる。タイマ処理部35は、
高速記録動作の開始以後の経過時間を計時し、その経過
時間が上述した所定の74分に達すると、メモリ3b内
の該当する複製管理情報に所定時間が経過した旨を登録
する。なお、メモリ3b内の該当する複製管理情報に所
定時間が経過した旨を登録する代わりに該当する複製管
理情報をメモリ3bからクリアするようにしてもよい。
【0040】記録制御部36は、TOC/絶対時間情報
記憶制御部33により指示された場合にのみ、CDから
読み出された情報をMDドライブ2によりMDに高速記
録させ、それ以外の場合には高速記録を行わせない。記
録制御部36は、CDから読み出された情報をMDドラ
イブ2によりMDに高速記録させる際に、絶対時間によ
る記録開始時間および記録終了時間情報をメモリアクセ
ス制御部34を介してメモリ3bに、複製管理情報に対
応させて格納する。
【0041】メモリアクセス制御部34は、TOC/絶
対時間情報確認部32、TOC/絶対時間情報記憶制御
部33およびタイマ処理部35によるメモリ3bの複製
管理情報、所定時間経過の有無の登録情報および絶対時
間による記録開始/終了時間情報からなる絶対時間情報
の格納領域のアクセスを制御する。
【0042】次に、図1および図2のCD/MDシステ
ムの動作における複製管理情報を用いた高速ダビングに
おける複製記録処理の流れについて図3に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0043】操作部4の操作により、表示部5による操
作状況の表示を参照するなどしながら、例えばCDから
MDへの高速ダビングのための高速記録動作が指示され
ると、そのCDについて最初の高速記録等のように複製
記録が許可される場合には、図3に示すような複製記録
処理が行われる。複製記録処理が開始されると、制御部
3を構成するCPU3aのTOC/絶対時間情報確認部
32は、読み出し処理部31を介してCDドライブ1か
らセットされたCDのTOC情報を読み出し、総トラッ
ク数(MAX TNO)および総再生時間(MAX TI
ME)を読み出し、メモリアクセス制御部34を介して
メモリ3bを参照して、複製記録の可否を確認する。複
製記録の可否の判定処理については後述する(図5参
照)。
【0044】複製記録が許可されていると、TOC/絶
対時間情報確認部32は、TOC/絶対時間情報記憶制
御部33に、総トラック数(MAX TNO)および総
再生時間(MAX TIME)情報を転送する。TOC
/絶対時間情報記憶制御部33は、これら総トラック数
(MAX TNO)および総再生時間(MAX TIM
E)情報を、複製管理情報としてメモリアクセス制御部
34を介してメモリ3bに書き込み(ステップS1
1)、記録制御部36に複製記録を指令する。
【0045】記録制御部36は、複製記録が指令される
と、操作部4により指定された対象情報を読み出し処理
部31を介してCDから読み出し、MDへ複製記録を開
始する。このとき、CDに記録された絶対時間情報に基
づき対象情報の開始時の絶対時間情報をメモリアクセス
制御部34を介してメモリ3bに書き込むとともに、タ
イマ処理部35により所定の74分のタイマを起動する
(ステップS12)。記録制御部36は、こうして対象
情報を複製記録する(ステップS13)。
【0046】ここで絶対時間情報について具体的に説明
する。例えば音楽情報が3曲記録されたCDの場合、各
トラックつまり各曲の構成は、図4に示すようになる。
すなわち、1曲目の前にリードイン(導入)部分が存在
し、このリードイン部分に続いて1曲目が記録され、1
曲目に続いて曲間部分を介して2曲目が記録され、さら
に2曲目に続いて曲間部分を介して3曲目が記録され、
3曲目のあとにリードアウト(導出)部分が存在する。
図4に示すように、1曲目、2曲目および3曲目の各ト
ラック内の経過時間の他に、1曲目の先頭部分を起点と
して最終トラックである3曲目の末尾部分までの連続す
る時間を示すものが絶対時間情報である。
【0047】記録制御部36は、指定された対象情報の
複製記録が終了すると、CDに記録された絶対時間情報
に基づき複製記録の対象情報の終了時の絶対時間情報を
メモリアクセス制御部34を介してメモリ3bに書き込
み(ステップS14)、一連の複製記録処理を終了す
る。
【0048】TOC/絶対時間情報確認部32による複
製記録の可否の判定処理の詳細を、図5に示すフローチ
ャートを参照して説明する。TOC/絶対時間情報確認
部32は、まず、複製記録しようとして新たにセットさ
れたCDと同一のCDを、過去に複製記録したことがあ
るかを調べる。そのために、TOC/絶対時間情報確認
部32は、TOC情報から抽出した複製管理情報として
の総トラック数(MAX TNO)および総再生時間
(MAX TIME)情報に基づき、新たにセットされ
たCDから読み出した情報と、メモリ3bに格納された
情報とが同一か否かを判別する(ステップS21)。
【0049】同一のCDの複製管理情報がメモリ3bに
格納されている場合、TOC/絶対時間情報確認部32
は、前回の記録開始以後所定の74分が経過しているか
否かを判別する(ステップS22)。タイマ処理部35
は、記録開始時にタイマが起動されてから、所定の74
分が経過すると、その旨を、該当する複製管理情報に対
応してメモリ3bに登録する。このため、この所定の7
4分の経過の有無は、TOC/絶対時間情報確認部32
が、メモリ3bの該当領域を参照することにより判別す
ることができる。
【0050】同一のCDの複製管理情報がメモリ3bに
格納されていて、前回の記録開始以後所定の74分が経
過していない場合、TOC/絶対時間情報確認部32
は、指定された対象情報の絶対時間による開始時間が、
前回の複製記録時にメモリ3bに格納された絶対時間に
よる開始時間から終了時間までの範囲に入っているか否
かを判定する(ステップS23)。
【0051】TOC/絶対時間情報確認部32が、指定
された対象情報の絶対時間による開始時間が、前回の複
製記録時にメモリ3bに格納された絶対時間による開始
時間から終了時間までの範囲に入っていると判定した場
合には、TOC/絶対時間情報確認部32は、複製記録
を禁止して処理を終了する(ステップS24)。
【0052】TOC/絶対時間情報確認部32は、ステ
ップS21において、新たにセットされたCDから読み
出した複製管理情報としての総トラック数(MAX T
NO)および総再生時間(MAX TIME)情報が、
メモリ3bに格納された情報と同一でないと判定された
場合には、複製記録を許可して処理を終了する(ステッ
プS25)。また、TOC/絶対時間情報確認部32
は、ステップS22において、前回の記録開始以後所定
の74分が経過していると判定された場合にも、ステッ
プS25に移行し、複製記録を許可して処理を終了す
る。さらに、TOC/絶対時間情報確認部32は、ステ
ップS23において、指定された対象情報の絶対時間に
よる開始時間が、前回の複製記録時にメモリ3bに格納
された絶対時間による開始時間から終了時間までの範囲
に入っていないと判定された場合にも、ステップS25
に移行し、複製記録を許可して処理を終了する。
【0053】上述したように、倍速ダビング録音等の高
速複製記録時に、CD等のTOC情報における総トラッ
ク数(MAX TNO)および総時間情報(MAX TI
ME)を複製管理情報としてメモリ3bに格納する。そ
れに加えて、複製記録する対象情報の領域先頭および領
域末尾をCD等に記録されている絶対時間による記録開
始時間および記録終了時間としてメモリ3bに格納す
る。CD等のディスク上の絶対時間は、図4に示したよ
うに、記録情報の先頭を「0」とし、記録情報の末尾ま
での標準再生時の経過時間に対応して単調に増加する時
間情報である。
【0054】そして、高速複製記録を行おうとするとき
には、そのCDの総トラック数(MAX TNO)およ
び総時間情報(MAX TIME)が、過去74分以内
に複製記録されたものと同一であるか否かを調べる。同
一であった場合には、複製記録しようとする個所が、過
去74分以内に複製記録した絶対時間範囲に重なるか否
かを調べ、それをもとに複製記録の許可/禁止を決定す
る。
【0055】すなわち、複製記録する際に、記録しよう
とするCD等のディスク情報としてTOC等に基づくデ
ィスク固有の情報と共に、複製記録の開始および終了時
間を絶対時間により記録し、複製記録された曲や複製記
録状況の判定に供する。このように、複製記録の開始お
よび終了時間を絶対時間情報にて記録することにより、
ディスク上の高速複製記録個所を特定することができ
る。したがって、要求された高速複製記録の対象個所
が、直前74分以内に高速複製記録した個所以外であれ
ば、続けて高速複製記録することができる。
【0056】また、このように記録の開始および終了時
間を絶対時間情報にて記録すれば、記録を開始した直後
に録音終了したり、トラック(曲)の途中で記録が終了
したりした場合には、記録要求範囲を、予め絶対時間情
報として設定または取得することができれば、誤操作ま
たは異常終了の判定比較に用いて、録音状況を判定する
ことが可能となる。このような記録システムの一例が、
この発明の第2の実施の形態である。
【0057】図6は、この発明の第2の実施の形態に係
る記録システムを採用したCD/MDシステムにおける
例えばワンタッチ記録等の記録処理を示すフローチャー
トである。この第2の実施の形態のCD/MDシステム
の構成は、図1に示したものとおおむね同様であるとす
る。
【0058】例えば、音楽CDにおいて、ワンタッチ
で、その時選択されている曲やプログラム再生でプログ
ラムされている曲を複製記録するワンタッチ記録や、曲
目や曲順をプログラムして複製記録するプログラム記録
を行うことができる場合がある。このような場合、複製
記録が開始されると、まず、制御部3のCPU3aは、
記録開始および記録終了の予定時間を絶対時間で設定
し、メモリ3bに格納する(ステップS31)。次に、
複製記録を開始し、実際の記録開始時間をやはり絶対時
間でメモリ3bに格納する(ステップS32)。そし
て、複製記録が行われ、複製記録が終了すると、実際の
記録終了時間をやはり絶対時間でメモリ3bに格納する
(ステップS33)。
【0059】次に、CPU3aは、ステップS32およ
びS33にて絶対時間で格納した実際の記録の開始およ
び終了時間と、ステップS31にて絶対時間で格納した
予定時間とを、メモリ3bから取り出して比較し(ステ
ップS34)、両者が一致すれば正常終了であるとして
その旨を表示部5に表示させ(ステップS35)、処理
を終了する。また、ステップS34において、両者が一
致しなければ、CPU3aは、異常終了であるとしてそ
の旨を表示部5に表示させ(ステップS36)、処理を
終了する。
【0060】このようにすることにより、ワンタッチ記
録(録音)や、プログラム記録(録音)等による複製記
録操作時に、誤動作または停電等により、記録が異常終
了した場合にもそれを検知することが可能となる。
【0061】なお、上述においては、高速複製記録時
に、メモリ3bに総トラック数/総時間情報および記録
開始および記録終了の絶対時間を記録し、記録開始から
所定時間つまり74分を経過すれば、経過した旨をメモ
リ3bに格納するようにしたが、所定時間つまり74分
を経過した時点で、メモリ3bから総トラック数/総時
間情報および記録開始および記録終了の絶対時間を削除
するようにしてもよい。この場合、所定時間経過の有無
を、記録情報の有無で判定することになる。
【0062】また、高速複製記録が禁止される場合、高
速複製記録指示後、直ちに無条件で禁止状態とせずに、
1曲目の再生を開始した時点または予め設定した数秒、
例えば約4秒、を経過した時点で、禁止するようにして
もよい。さらに、高速複製記録が禁止される場合、高速
複製記録指示後、直ちに無条件で禁止状態とせずに、M
Dの記録が開始されたとき禁止状態とし、それまでの間
にストップ操作が行われた場合には、メモリ3bの総ト
ラック数/総時間情報および記録開始および記録終了の
絶対時間情報をクリアしてしまうようにしてもよい。ま
た、CDのTOC情報を読み取ったとき、そのCDのト
ータル時間を総時間情報として記憶しているので、高速
複製記録を禁止する所定時間を74分とせずに、総時間
(MAXTIME)情報による総時間を所定時間として
用いてもよい。
【0063】さらに、上述においては、倍速ダビング等
の高速複製記録を制限するものとしたが、ノーマルダビ
ング等の通常速度の複製記録を制限するようにしてもよ
い。
【0064】また、上述においては、CDからMDへの
複製の高速記録について説明したが、原記録媒体つまり
ソース媒体としては、MD等のような他のディスク媒
体、DATのような磁気テープ媒体、並びにSDカード
等の各種スモールカードおよびメモリスティック(商
標)等の固体不揮発性メモリ媒体等の種々の記録媒体を
用いることができ、複製記録媒体としては、CD−R、
CD−RW、DVD−RAM、DVD−R、PC−RW
等のような他のディスク媒体、DAT等の磁気テープ媒
体、および固体不揮発性メモリ媒体等の種々の記録媒体
を用いることができる。
【0065】また、上述においては、TOC情報の総ト
ラック数および総時間情報を複製管理情報として用いる
ようにしたが、SCMS等に対応する音楽および映像等
のディジタル情報が通常備えている記録状態情報をも複
製管理情報として用いてもよい。
【0066】また、この発明の記録システムの少なくと
も一部は、専用のシステムとして構成することなく、通
常のコンピュータシステムを用いて実現することができ
る。例えば、コンピュータシステムに上述の動作を実行
するためのプログラムを格納した媒体(フロッピーディ
スク、CD−ROM等)から該プログラムをインストー
ルすることにより、上述の処理を実行する記録装置を構
築することができる。インストールによって、当該プロ
グラムは、コンピュータシステム内のハードディスク等
の媒体に格納されて、記録装置を構成し、実行に供され
る。
【0067】また、インターネット等の通信ネットワー
ク上に設けたFTP(File Transfer Protocol)サーバ
に当該プログラムを登録し、FTPクライアントにネッ
トワークを介して配信してもよく、通信ネットワークの
電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)等に該
プログラムを登録し、これをネットワークを介して配信
してもよい。そして、このプログラムを起動し、OS
(Operating System)の制御下において実行することに
より、上述の処理を達成することができる。さらに、通
信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動
実行することによっても、上述の処理を達成することが
できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、具体的な個々の複製記録内容についての履歴を管理
することができ、より適正な著作権保護のための複製記
録の抑制を可能とし、記録操作の的確な監視制御を達成
し得る記録装置、記録制御方法および記録媒体を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る記録システ
ムを適用したCD/MDシステムの構成を模式的に示す
ブロック図である。
【図2】図1のCD/MDシステムの要部の構成を模式
的に示すブロック図である。
【図3】図1のCD/MDシステムにおける複製記録処
理動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】CD等のディスク上に記録される絶対時間情報
を説明するための図である。
【図5】図1のCD/MDシステムにおける記録可否判
定処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係る記録システ
ムを適用したCD/MDシステムにおけるワンタッチ録
音等の記録処理動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】 1 CD(コンパクトディスク)ドライブ 2 MD(ミニディスク)ドライブ 3 制御部 3a CPU(中央処理部) 3b メモリ 4 操作部 5 表示部 31 読み出し処理部 32 TOC/絶対時間情報確認部 33 TOC/絶対時間情報記憶制御部 34 メモリアクセス制御部 35 タイマ処理部 36 記録制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース媒体から高速再生された対象情報を
    記録媒体に複製記録する記録装置において、 複製記録を行ったソース媒体を特定するユニーク情報お
    よび、複製記録を行った対象情報を特定する特定情報を
    記憶するメモリ手段と、 前記メモリ手段に記憶されたユニーク情報に従ってソー
    ス媒体の同一性を調べ、同一のソース媒体である場合に
    は、前記メモリ手段に記憶された特定情報に従って対象
    情報の同一性を調べ、同一の対象情報である場合には、
    記録媒体への複製記録を禁止し、同一のソース媒体でな
    い場合、および同一の対象情報でない場合には、記録媒
    体への複製記録を許可する情報確認手段と、 前記情報確認手段により複製記録が許可された場合にの
    み、ソース媒体から再生された対象情報を記録媒体に複
    製記録する記録動作制御手段と、 前記記録動作制御手段により複製記録を行ったソース媒
    体に対応するユニーク情報および、複製記録を行った対
    象情報に対応する特定情報を前記メモリ手段に格納させ
    る情報記憶制御手段と、を具備することを特徴とする記
    録装置。
  2. 【請求項2】前記メモリ手段は、ソース媒体を特定する
    総トラック数情報および総再生時間情報からなるユニー
    ク情報と、複製記録を行った対象情報を特定する絶対時
    間情報に基づく記録開始/終了時間情報からなる特定情
    報とを記憶し、 前記情報確認手段は、前記メモリ手段に記憶されたユニ
    ーク情報と、ソース媒体に記録された総トラック数情報
    および総再生時間情報とを比較してソース媒体の同一性
    を調べ、前記メモリ手段に記憶された特定情報と絶対時
    間による対象情報の開始時間とを比較して対象情報の同
    一性を調べる、 ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録動作制御手段により複製記録を行
    った後から所定時間経過後に、前記メモリ手段に記憶さ
    れたユニーク情報および特定情報を消去するクリア手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載
    の記録装置。
  4. 【請求項4】前記情報記憶制御手段は、予め設定された
    経過時間前に複製記録動作が解除された場合には、前記
    メモリ手段に対するユニーク情報および特定情報の格納
    を停止させることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載の記録装置。
  5. 【請求項5】ソース媒体から高速再生された対象情報を
    記録媒体に複製記録する記録制御方法において、 複製記録を行ったソース媒体を特定するユニーク情報に
    従ってソース媒体の同一性を調べ、同一のソース媒体で
    ある場合には、複製記録を行った対象情報を特定する特
    定情報に従って対象情報の同一性を調べ、同一の対象情
    報である場合には、記録媒体への複製記録を禁止し、同
    一のソース媒体でない場合、および同一の対象情報でな
    い場合には、記録媒体への複製記録を許可する情報確認
    ステップと、 前記情報確認ステップにて複製記録が許可された場合に
    のみ、ソース媒体から再生された対象情報を記録媒体に
    複製記録する記録動作制御ステップと、 前記記録動作制御ステップにて複製記録を行ったソース
    媒体に対応するユニーク情報および、複製記録を行った
    対象情報に対応する特定情報を所定のメモリに格納させ
    る情報記憶制御ステップと、 を具備することを特徴とする記録制御方法。
  6. 【請求項6】ソース媒体から高速再生された対象情報を
    記録媒体に複製記録する記録制御方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体におい
    て、複製記録を行ったソース媒体を特定するユニーク情
    報に従ってソース媒体の同一性を調べ、同一のソース媒
    体である場合には、複製記録を行った対象情報を特定す
    る特定情報に従って対象情報の同一性を調べ、同一の対
    象情報である場合には、記録媒体への複製記録を禁止
    し、同一のソース媒体でない場合、および同一の対象情
    報でない場合には、記録媒体への複製記録を許可する情
    報確認ステップと、前記情報確認ステップにて複製記録
    が許可された場合にのみ、ソース媒体から再生された対
    象情報を記録媒体に複製記録する記録動作制御ステップ
    と、前記記録動作制御ステップにて複製記録を行ったソ
    ース媒体に対応するユニーク情報および、複製記録を行
    った対象情報に対応する特定情報を所定のメモリに格納
    させる情報記憶制御ステップと、を有する記録制御方法
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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