JP2001202021A - 印刷用シートの製造方法 - Google Patents

印刷用シートの製造方法

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JP2001202021A
JP2001202021A JP2000007954A JP2000007954A JP2001202021A JP 2001202021 A JP2001202021 A JP 2001202021A JP 2000007954 A JP2000007954 A JP 2000007954A JP 2000007954 A JP2000007954 A JP 2000007954A JP 2001202021 A JP2001202021 A JP 2001202021A
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silicone
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Katsuya Kume
克也 久米
Katsuyuki Okazaki
功到 岡崎
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Nitto Denko Corp
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/529Macromolecular coatings characterised by the use of fluorine- or silicon-containing organic compounds

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写インクの定着性に優れる被印刷層を形
成できてその剥離も容易に行うことができるシリコーン
系印刷用シートの効率的な製造方法の開発。 【解決手段】 少なくとも表面がポリビニリデンフロラ
イドからなるキャリアフィルムの上に、セルロース系ポ
リマーとシリコーン系樹脂を少なくとも成分とする塗工
液を展開してその乾燥皮膜からなる被印刷層を形成する
印刷用シートの製造方法。 【効果】 セルロース系ポリマーをポリビニリデンフロ
ライド面側に偏析させて熱転写インクの定着性に優れる
被印刷層を形成できると共に、その被印刷層のポリビニ
リデンフロライド面に対する接着力が強くなくて常温に
ても容易に剥離でき、柔軟性に優れて熱転写方式等の適
宜な方式でインク情報を付与して多種多様な印刷シート
を臨機に形成できる印刷用シートが容易に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、熱転写インクの定着性に
優れて管理ラベル等の形成に好適なシリコーン系印刷用
シートを効率よく製造できる方法に関する。
【0002】
【先行の技術】本発明者らは先に、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムからなるキャリアフィルム
の上に、セルロース系ポリマーとシリコーン系樹脂を成
分とする塗工液を展開してその乾燥皮膜からなる被印刷
層を得る印刷用シートの製造方法を提案した(特願平1
0−288864号、特願平11−17996号)。か
かる印刷用シートは、その被印刷層のPETフィルムか
ら剥離露出させた面に熱転写方式によるインク情報を付
与して管理ラベル等の印刷シートを得ることを目的と
し、PETフィルムの使用がそれを可能とする。
【0003】すなわちPETフィルムの使用でセルロー
ス系ポリマーがPETフィルム側に偏析してインクの定
着性に優れる被印刷層が形成される。シリコーン系やオ
レフィン系等の非極性ポリマーからなるキャリアフィル
ムの使用では、シリコーン系樹脂がキャリアフィルム側
に偏析してインクが定着しにくく鮮明なインク情報の付
与が困難な被印刷層となる。しかしながら、PETフィ
ルムでは前記したセルロース系ポリマーの偏析もあって
形成した被印刷層を剥離する際に、−30℃程度の極低
温雰囲気として高速に引き剥がす必要があり、その製造
効率に乏しい難点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、熱転写インクの定着性
に優れる被印刷層を形成できてその剥離も容易に行うこ
とができるシリコーン系印刷用シートの効率的な製造方
法の開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、少なくとも表面がポリビ
ニリデンフロライドからなるキャリアフィルムの上に、
セルロース系ポリマーとシリコーン系樹脂を少なくとも
成分とする塗工液を展開してその乾燥皮膜からなる被印
刷層を形成することを特徴とする印刷用シートの製造方
法を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、ポリビニリデンフロラ
イド面上で被印刷層を形成することにより、セルロース
系ポリマーをキャリアフィルム側に偏析させて熱転写イ
ンクの定着性に優れる被印刷層を形成できると共に、そ
の被印刷層のポリビニリデンフロライド面に対する接着
力が強くなくて非極性ポリマーからなるキャリアフィル
ムに準じて被印刷層を常温にても容易に剥離することが
できる。従って柔軟性に優れて熱転写方式等の適宜な方
式でインク情報を付与して多種多様な印刷シートを臨機
に形成できる印刷用シートを製造効率よく得ることがで
きる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明による製造方法は、少なくと
も表面がポリビニリデンフロライドからなるキャリアフ
ィルムの上に、セルロース系ポリマーとシリコーン系樹
脂を少なくとも成分とする塗工液を展開しその乾燥皮膜
からなる被印刷層を形成して印刷用シートを得るもので
ある。
【0008】キャリアフィルムは、被印刷層を形成する
ための部材で、それ自体は印刷用シートの形成要素では
ない。本発明にてはそのキャリアフィルムとして少なく
とも表面がポリビニリデンフロライドからなるものが用
いられる。従ってキャリアフィルムは、全体がポリビニ
リデンフロライドからなるものであってもよいし、PE
Tやポリオレフィン、紙や金属箔等の適宜な素材からな
る支持基材の表面にポリビニリデンフロライドからなる
コート膜を設けたものなどであってもよい。
【0009】キャリアフィルムの上に塗工形成する被印
刷層の作製には、少なくともセルロース系ポリマーとシ
リコーン系樹脂を成分とする塗工液が用いられる。セル
ロース系ポリマーは、熱転写方式によるインクの定着性
や印刷用シートの強度の向上などを目的に用いられ、例
えばエチルセルロースなどの適宜なセルロース系ポリマ
ーの1種又は2種以上を用いうる。
【0010】一方シリコーン系樹脂は、印刷用シートの
形成母材として用いられる。そのシリコーン系樹脂とし
ては、例えば一般式:RSiO(ただしRは、メチ
ル基、エチル基、プロピル基の如き脂肪族炭化水素基、
フェニル基の如き芳香族炭化水素基、ビニル基の如きオ
レフィン基などの有機基又はアルコキシ基の如き加水分
解可能な基やビドロキシル基であり、Xは0〜3、yは
4以下である。)で表される構造単位を有する適宜なポ
リシロキサンの1種又は2種以上を用いうる。
【0011】またアルキッド変性ポリシロキサンやフェ
ノール変性シリコーン系樹脂、メラミン変性ポリシロキ
サンやエポキシ変性ポリシロキサン、ポリエステル変性
ポリシロキサンやアクリル変性ポリシロキサン、ウレタ
ン変性ポリシロキサンや高級脂肪酸エステル変性シリコ
ーン、高級アルコキシ変性シリコーンやポリエーテル変
性シリコーン等の変性物の1種又は2種以上もシリコー
ン系樹脂として用いうる。
【0012】熱硝酸で処理されるブラウン管のサルベー
ジ工程等に耐える管理ラベルなどを得る点よりは、一般
式:RSiO−にて表される一官能性のM単位と、Si
(O−)にて表される四官能性のQ単位との重合体か
らなる、シリコーン系粘着剤のタッキファイアーなどと
して公知の適宜なMQレジンよりなるシリコーン系樹脂
が好ましく用いられる。なお当該一般式における、Rは
前記に準じる。
【0013】前記のMQレジンを用いた印刷用シート
は、それにインク情報を付与した印刷シートとして曲面
被着体等にも良好に密着させて加熱下にその付与情報を
良好に温存した焼成シートとして簡便に固着でき、形成
された焼成シートは、焼成によりMQレジンないしシリ
コーン系樹脂が変化して生成したシリカが焼結され耐薬
品性や耐熱性、耐候性等に優れて例えばブラウン管の製
造からそのサルベイジまで有効利用できる管理ラベルな
どとして利用することができる。
【0014】印刷用シートの製造は例えば、セルロース
系ポリマーやシリコーン系樹脂等の配合成分を必要に応
じ有機溶剤等を用いてボールミル等で混合して塗工液を
調製し、それをドクターブレード法やグラビアロールコ
ータ法等の適宜な方式でキャリアフィルムのポリビニリ
デンフロライド面の上に展開して乾燥させ、その乾燥皮
膜からなる被印刷層をキャリアフィルムから剥離して回
収することにより行うことができる。
【0015】前記塗工液の調製に際しては、得られる被
印刷層の着色化や耐熱性、柔軟性や耐薬品性、インク定
着性の向上などを目的に必要に応じて例えば無機粉末、
シリコーンゴムや炭化水素系ポリマー、ビニル系ないし
スチレン系ポリマー、アセタール系ポリマーやブチラー
ル系ポリマー、アクリル系ポリマーやポリエステル系ポ
リマー、ウレタン系ポリマーや繊維素系ポリマー、各種
のロウないしワックス等の有機化合物などを配合するこ
とができる。
【0016】無機粉末の配合は通例、例えば500〜8
00℃の温度にも耐える耐熱化や印刷用シートないし印
刷シートの地色を形成するための着色化などを目的とす
る。従って無機粉末としては、例えば金属粉やセラミッ
ク粉などの適宜なものを1種又は2種以上用いうる。無
機粉末の粒径は、50μm以下、就中0.05〜20μm
が一般的であるがこれに限定されない。なお無機粉末を
マイカの如き薄片母体に付着させてフレーク状の粉末と
して配合することは、隠蔽力ないし反射率の向上に有効
である。
【0017】一般に用いられる無機粉末の例としては、
シリカやチタニア、アルミナや亜鉛華、ジルコニアや酸
化カルシウム、マイカやチタン酸カリウム、ホウ酸アル
ミニウムなどの白色物があげられる。また印刷用シート
を加熱処理する場合には、その加熱温度以下で酸化され
てかかる酸化型の白色系セラミックとなる炭酸塩や硝酸
塩や硫酸塩の如き金属化合物などもあげられる。就中、
チタン酸カリウムやホウ酸アルミニウムの如く針状結晶
物であるものが白色度や焼結強度等の点より好ましく用
いうる。
【0018】また酸化マンガン・アルミナや酸化クロム
・酸化錫、酸化鉄や硫化カドミウム・硫化セレン等の赤
色物、酸化コバルトやジルコニア・酸化バナジウム、酸
化クロム・五酸化二バナジウム等の青色物、酸化クロム
・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガンやクロム酸塩、
過マンガン酸塩等の黒色物、ジルコニウム・珪素・プラ
セオジムやバナジウム・錫、クロム・チタン・アンチモ
ン等の黄色物、酸化クロムやコバルト・クロム、アルミ
ナ・クロム等の緑色物、アルミニウム・マンガンや鉄・
珪素・ジルコニウム等の桃色物なども無機粉末の例とし
てあげられる。
【0019】一方、柔軟性や耐熱硝酸性の向上にはシリ
コーンゴムの使用が有効である。そのシリコーンゴムと
しては、特に限定はなく適宜なものを1種又は2種以上
用いうる。フェノール変性物やメラミン変性物、エポキ
シ変性物やポリエステル変性物、アクリル変性物やウレ
タン変性物等の各種変性シリコーンゴムなども用いう
る。好ましく用いうるシリコーンゴムは、保形力や柔軟
性に優れるものである。
【0020】上記したMQレジンを用いて加熱処理によ
り焼成シートとする場合には、印刷用シートを約400
℃以上の温度で焼成した場合にMQレジンがケイ素に結
合のメチル基等の有機基の焼失でシリカの微粒子に変質
して焼結する際に、そのシリカの融点を下げて焼結強度
を高める働きをするシリカの融点降下剤の使用が有効で
ある。ちなみに融点降下剤を配合しない場合、焼結力に
乏しくて焼結シートの鉛筆硬度に基づく表面硬度は、機
械的な衝撃力で表面が容易に破壊されてインク情報が焼
失しやすい4H程度であるが、KOH(融点降下剤)を
4000ppm配合することでセラミックラベルに相当
する9H以上の表面硬度に高めることができる。
【0021】前記の融点降下剤としては、シリカの融点
を降下させうる適宜な物質を1種又は2種以上用いう
る。ちなみにその例としては、カリウムやナトリウム、
リチウムなどのアルカリ金属があげられる。アルカリ金
属は、金属粉末等の状態で配合することもできるが、本
発明にては全体に可及的に均等に分散していることが好
ましく、かかる点よりは微粒性に優れるほど有利である
ことより微粒子として入手しやすい化合物として配合す
ることもできる。そのアルカリ金属化合物の形態は、任
意であり例えば水酸化物や炭酸化物などの適宜な化合形
態を有するものであってよい。
【0022】上記においてセルロース系ポリマーの使用
量は、インク定着性などの点よりシリコーンゴム以外の
上記した有機化合物の合計量に基づいてシリコーン系樹
脂100重量部あたり300重量部以下、就中5〜20
0重量部、特に10〜100重量部が好ましい。また必
要に応じての無機粉末の使用量は、印刷用シートの取扱
性や強度、焼成シートの強度や隠蔽力などの点よりシリ
コーン系樹脂100重量部あたり10〜500重量部、
就中20〜350重量部、特に30〜100重量部が好
ましい。
【0023】一方、必要に応じてのシリコーンゴムの使
用量は、耐薬品性の向上性などの点よりシリコーン系樹
脂100重量部あたり1〜1000重量部、就中5〜5
00重量部、特に10〜200重量部が好ましい。なお
シリコーンゴムを併用する場合、前記した無機粉末の使
用量は、シリコーン系樹脂とシリコーンゴムの合計量に
基づくことが印刷用シートの取扱性や強度、焼成シート
の強度や隠蔽力などの点より好ましい。
【0024】他方、必要に応じてのシリカの融点降下剤
の使用量は、水置換抽出法に基づいて被印刷層の0.0
1ppm以上の微量配合でその目的を達成できることよ
り、目的とする焼成シートの強度等に応じて適宜に決定
することができる。焼成シートの強度には前記したシリ
コーン系樹脂の変質で形成されるシリカ微粒子の粒径も
関係し、その粒径は理論的に1nm程度と予測されかかる
程度の微粒子では被印刷層の1重量%未満の含有で50
0℃以下の焼成温度にても強固に焼結した焼成シートが
得られる。従ってシリカ微粒子の粒径や焼成温度の低温
化も考慮した、得られる焼成シートの強度や印刷用シー
トの形成性などの点より好ましいシリカの融点降下剤の
配合量は、シリコーン系樹脂100重量部あたり0.1
ppm以上、就中50〜1万ppm、特に100〜50
00ppmである。
【0025】なお上記した塗工液の調製に際して必要に
応じ用いる有機溶剤としては適宜なものを1種又は2種
以上用いることができる。一般にはトルエンやキシレ
ン、ブチルカルビトールや酢酸エチル、ブチルセロソル
ブアセテートやメチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどが用いられる。塗工液は、限定するものでは
ないが展開性等の点より固形分濃度が5〜85重量%と
なるように調製することが好ましい。その調製に際して
は、必要に応じて分散剤や可塑剤や助燃剤などの適宜な
添加剤を配合することができる。また消泡剤を配合して
展開層中の気泡の脱泡を促進することもできる。
【0026】形成する被印刷層の厚さは、印刷用シート
の使用目的などに応じて適宜に決定でき一般には5μm
〜5mm、就中10μm〜1mm、特に20〜200μmとさ
れる。本発明による印刷用シートは、前記の被印刷層が
シート形態で存在してキャリアフィルムのポリビニリデ
ンフロライド面よりの剥離面が被印刷面として表面に露
出していればよい。従って印刷用シートは、適宜な形態
に形成することができる。ちなみにその例としては、被
印刷層そのものからなる形態、被印刷層を補強基材で補
強した形態、粘着層を有する形態などがあげられる。
【0027】前記の補強形態は、補強基材上に被印刷層
を設ける方式、被印刷層内に補強基材を含有させる方式
などの適宜な方式で形成したものであってよい。補強基
材としては樹脂の塗布層やフィルム、繊維や布、不織
布、金属箔やネットなどの適宜なものを用いうる。また
補強基材は、例えばポリエステルやポリイミド、フッ素
樹脂やポリアミドなどからなるポリマーの如く加熱処理
時に消失するもので形成されていてもよいし、ガラスな
いしセラミックや金属の如く加熱処理により消失しない
もので形成されていてもよい。
【0028】印刷用シートは、加熱による分解ガスのス
ムーズな揮散などを目的にポーラスな形態とすることも
できる。ちなみに仮着用の粘着層を設けた場合などには
その加熱による分解ガスで印刷シートが膨らむときがあ
り、ポーラスな印刷用シートとすることでそれを予防す
ることができる。ポーラスな印刷用シートの形成は例え
ば、印刷用シートにパンチング方式等で微細な孔を多数
形成する方法、補強基材に織布や不織布、あるいは微細
な孔を多数形成した金属箔やネット等を用いる方法など
の適宜な方法にて行うことができる。
【0029】本発明による印刷用シートは、そのまま又
はそれに情報を付与した印刷シートとして被着体に接着
する用途、就中、仮着下に加熱処理して印刷用シートな
いし印刷シートの加熱処理体を被着体に固着する用途に
好ましく用いうる。その加熱処理に際しては、印刷用シ
ートに被固着物を付設しそれを加熱して当該加熱処理体
を介し被固着物を被着体に固着する方法も採ることがで
きる。
【0030】印刷用シート又は印刷シートは、それ自体
の粘着力にて被着体に接着しうる場合もあるがその接着
力の向上等を目的に必要に応じて粘着層を設けることも
できる。粘着層は、印刷用シート等を被着体に接着する
までの適宜な段階で設けることができ、印刷用シートに
情報を付与して印刷シートとする前に予め設けることも
できるし、印刷シートとした後に設けることもできる。
【0031】粘着層の形成には、例えばゴム系やアクリ
ル系、シリコーン系やビニルアルキルエーテル系の粘着
剤などの適宜な粘着性物質を用いうる。粘着層の付設
は、ドクターブレード法やグラビアロールコータ法等の
適宜な塗工方法で粘着性物質を印刷用シート等に塗工す
る方式や、前記に準じてセパレータ上に設けた粘着層を
印刷用シート等に移着する方式などの適宜な方式にて行
うことができる。また粘着層は、必要に応じての加熱処
理時における分解ガスのスムーズな揮散などを目的に点
在状態に設けることもできる。その場合には印刷用シー
トを上記したポーラス形態とすることがより好ましい。
点状等の粘着層は、例えばロータリースクリーン法など
の塗工方法で容易に形成することができる。
【0032】設ける粘着層の厚さは、使用目的等に応じ
て決定しうるが一般には1〜500μm、就中5〜20
0μmとされる。なお設けた粘着層に対しては、それを
被着体に接着するまでの間、セパレータ等で被覆して汚
染等を防止することが好ましい。印刷用シートないし印
刷シートの被着体への接着にはロボットなどによる自動
接着方法なども採ることができる。
【0033】印刷シートの形成は、印刷用シートにイン
ク情報や孔又は凹凸からなる彫刻情報を付与する方式や
印刷用シートを適宜な形態に打抜く方式などの適宜な方
式で行うことができる。前記の情報要素を複合させたも
のや、その他の種々の方式で形成した情報の複合情報を
有するものなどからなる印刷シートも形成することがで
きる。前記のインク情報は、手書き方式やパターンマス
クを介しての塗布方式、転写紙に設けたパターンの転写
方式やプリンタによる形成方式などの適宜な印刷方式に
て付与することができる。就中プリンタ、特に熱転写プ
リンタによる印刷方式が任意なインク情報を臨機に、か
つ精度よく、しかも効率的に付与できる点などより好ま
しい。
【0034】インクとしては、顔料等の着色剤、就中、
無機系等の耐熱性の着色剤を用いた適宜なものを用いる
ことができ、加熱処理による定着力の向上などを目的に
ガラスフリットなどを含有していてもよい。熱転写プリ
ンタ等に適用するための印字リボンの如きインクシート
は例えば、かかるインクにワックスやポリマー等のバイ
ンダを添加してフィルムや布等からなる支持基材に保持
させることにより得ることができる。従って熱転写方式
等にて公知のインクやそのインクシートを用いることが
できる。
【0035】付与するインク情報は、任意であり例えば
印字情報や絵柄パターン、バーコードパターンなどの適
宜なインク情報を付与してよい。なお管理ラベル等の識
別ラベルを形成するときなどには、必要に応じての加熱
処理後における印刷用シートとインク情報とに良好なコ
ントラスト、ないし色調の相違が形成されるようにする
ことが好ましい。印刷用シートにインク情報ないし形態
を付与する段階は、印刷用シートを被着体に接着する前
後のいずれであってもよい。プリンタによりインク情報
を形成する場合には、予めインク情報を付与した印刷シ
ートとしてそれを被着体に接着する方式が通例である。
【0036】被着体に接着した印刷用シートないし印刷
シートの必要に応じての加熱処理は、被着体の耐熱性な
どに応じて適宜な加熱条件で行うことができる。一般に
は1200℃以下、就中200〜650℃、特に350
〜550℃の加熱温度とされる。加熱処理により、粘着
層等の有機成分は消失しつつ、印刷用シートを形成する
シリコーン系樹脂等がインク情報と融和しつつ硬化し、
焼成シート化して被着体と固着する。
【0037】本発明による印刷用シートないし印刷シー
トは、例えば陶磁器やガラス製品、セラミック製品や金
属製品、琺瑯製品等の種々の物品への絵付け、着色ない
し色別情報やバーコード等からなる識別マークの付与な
どの種々の目的に好ましく用いうる。就中、加熱処理に
より焼成シート化する場合には、熱硝酸への浸漬にも耐
えてそのインク情報を良好に保持する等の優れた耐薬品
性を有することなどより、例えばブラウン管の製造から
それをリサイクルしてリワーク部品を回収するまでの管
理ラベルの形成などに好ましく用いうる。なお被着体
は、平板形態や容器等の曲面形態などの任意な形態を有
するものであってよい。
【0038】
【実施例】実施例1 MQレジン(信越化学工業社製)130部(重量部、以
下同じ)、エチルセルロース60部、チタン酸カリウム
80部、シリコーンゴム30部(信越化学工業社製)及
び水酸化カリウム0.4部をトルエンにて均質に混合
し、その分散液を厚さ50μmのポリビニリデンフロラ
イドフィルム上にドクターブレード法にて塗工し乾燥さ
せて厚さ65μmの被印刷層を形成した。
【0039】一方、重量平均分子量が約100万のポリ
ブチルアクリレート100部を含むトルエン溶液をシリ
コーン系剥離剤でコート処理した厚さ70μmのグラシ
ン紙からなるセパレータ上にドクターブレード法にて塗
工し乾燥させて厚さ20μmの粘着層を形成し、それを
前記被印刷層の露出面に接着しその被印刷層よりポリビ
ニリデンフロライドフィルムを剥離して印刷用シートを
得た。
【0040】ついで前記印刷用シートの被印刷層(剥離
面)に、金属酸化物系黒色顔料とビスマスガラスを含有
するワックス系インクを保持した市販のインクリボン及
び熱転写プリンタを用いてバーコードからなるインク情
報を付与し、印刷シートを得た。
【0041】比較例1 ポリビニリデンフロライドフィルムに代えて、PETフ
ィルムを用いたほかは実施例1に準じて、被印刷層、印
刷用シート及び印刷シートを得た。
【0042】比較例2 ポリビニリデンフロライドフィルムに代えて、ポリエチ
レンフィルムを用いたほかは実施例1に準じて、被印刷
層、印刷用シート及び印刷シートを得た。
【0043】比較例3 ポリビニリデンフロライドフィルムに代えて、表面にシ
リコーン系剥離剤のコート膜を設けたPETフィルムを
用いたほかは実施例1に準じて、被印刷層、印刷用シー
ト及び印刷シートを得た。
【0044】評価試験 上記の例において、被印刷層よりキャリアフィルムを常
温で剥離する際の作業性、及び印刷シートにおけるイン
ク情報の状態を調べた。その結果を次表に示した。 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 剥離作業性 容易 困難*1 容易 容易 インク情報 鮮明 鮮明 掠れ発生 掠れ発生 *1:−30℃の雰囲気下で剥離可能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/02 B41M 5/26 H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面がポリビニリデンフロラ
    イドからなるキャリアフィルムの上に、セルロース系ポ
    リマーとシリコーン系樹脂を少なくとも成分とする塗工
    液を展開してその乾燥皮膜からなる被印刷層を形成する
    ことを特徴とする印刷用シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、被印刷層が無機粉末
    又はシリコーンゴムの少なくとも一方を含有する印刷用
    シートの製造方法。
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