JP2001201453A - フロート付ケーブルの送り装置 - Google Patents
フロート付ケーブルの送り装置Info
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Abstract
つ、小型な送り機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 先端に検査プローブ1を具備すると共に
所定の間隔をおいて複数のフロート10が取付けられた
ケーブル2を被検査管3内に圧力流体により挿入又は引
抜きを行う送り装置において、前記ケーブル2を把持す
るための溝付可撓体12,24を回転自在に構成した1
対のクローラ9a,9bを対向させ、前記各クローラ9
a,9bは少なくとも複数個の前記フロート10を常時
把持できる直線状を成したフロート把持部を有し、ま
た、前記一対のクローラ9a,9bを同期回転させる駆
動部19,20,21を設けたことを特徴とする。
Description
ルの送り装置に関する。例えば、火力、原子力プラント
等に適用される熱交換器等の伝熱管の検査に使用される
管内検査装置に適用される。その他、火力、原子力プラ
ント等の伝熱管検査に用いられている超音波探傷法検
査、渦電流探傷法検査、浸透法探傷検査、目視検査等の
検査プローブの送り装置等にも適用できる。
用されている各種伝熱管については、安全性確保の観点
より、定期検査等での健全性確認が義務付けされてい
る。これらの伝熱管の検査は、伝熱管が長尺で細管のも
のが多く、また、そのものが容器内に配置された構造で
あり、多層に配設或いは輻輳した配管群であるため、外
部からの接近が不可能であり、管内に検査プローブを挿
入することにより管内から検査する方法がとられてい
る。
挿入するための装置は、伝熱管等の被検査管内に圧力流
体(水や空気等)を供給することにより、検査プローブ
及び信号ケーブルに上記圧力流体により推力を発生さ
せ、管内への挿入を円滑に行うと共に、所定の検査を行
うためにケーブルの送り出し、又は引抜き速度をコント
ロールするためローラ回転による方式やケーブル巻取り
ドラム方式等の送り装置を設けている。
ケーブルには圧力流体により推力を発生させ、管内への
挿入を円滑にするため一般には球形や長球形状のフロー
トが所定間隔に設けられている。
に、先端に検査プローブ(図示省略)を有したフロート
(浮子)62a,62b,62c付きケーブル61を4
個のローラ66,67,68,69で送り出す装置があ
る(実公昭59−12608号公報)。この装置は、ケ
ーブル61を入口側案内管64側から出口側案内管65
側へ送り出す際、駆動軸により同方向に回転するよう構
成されたローラ66,67とそれぞれに対向したローラ
68,69により、フロート62付ケーブル61を押し
付け回転させることにより送り出すものである。
ブル61,フロート62の外径に対応して変動可能に構
成されている。なお、出口側案内管65は図示しない被
検査管と接続され、また、入口側案内管64にはケーブ
ル61が収納される巻取りドラム等に接続されている。
記と同様にケーブルを送り出す装置がある(特公昭62
−11305号公報)。この装置は、ケーシング73内
に構成された巻取りドラム74により、先端にプローブ
71を有したケーブル72を送り出し、巻取りを行うも
のである。図7において、75はドラム駆動機構、76
は検査信号を取出すためのスリップリングである。77
は圧力流体供給口、78は出口側案内管で図示しない被
検査管につながっている。
プローブの管内への挿入及び引抜きを行う送り装置にお
いては、上記のようにフロート付ケーブルを複数のロー
ラで押えながら送り出す機構や回転ドラムによるケーブ
ル巻取り機構がある。しかし、図6に示す従来装置で
は、外径の異なるケーブル61とフロート62を交互に
変動しながら、押し付け回転することにより送り出す必
要があるため、ローラ66〜69とケーブル61又はフ
ロート62間の滑りが生じ、安定した送り速度が得られ
にくい等の問題があった。
ラム74と、それらを駆動するための機構、また、検査
信号を外部に取出すためにはスリップリングを介して行
う必要がある等、設備が複雑、大型化する等の問題があ
った。本発明は、このような従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、フロート付ケーブルの安定、確
実な送り、且つ、小型な送り機構を提供することを目的
とする。
めに、本発明の請求項1に係るフロート付ケーブル送り
装置は、先端に検査プローブを具備すると共に所定の間
隔をおいて複数のフロートが取付けられたケーブルを伝
熱管内に圧力流体により挿入又は引抜きを行う送り装置
において、前記ケーブルを把持するための溝付可撓体を
回転自在に構成した1対のクローラを対向させ、前記各
クローラは複数個のフロートを常時把持できる少なくと
も直線状を成したフロート把持部を有し、また、前記一
対のクローラを同期回転させる駆動部を備えたことを特
徴とする。
ケーブル挿入装置は、請求項1において、前記フロート
把持部の対向する溝付可撓体の間隔は、外部より隙間調
整(押し付け量の調整)が行えるよう構成したことを特
徴とする。更に、本発明の請求項3に係るフロート付ケ
ーブル送り装置は、請求項1において上記送り駆動部に
回転検出手段を設け、その回転位置から検査プローブ
(ケーブル)挿入位置(挿入量)を検知できるよう構成
したことを特徴とする。
装置では、検査プローブを先端に設けたフロート付ケー
ブルに圧力流体の供給により推力を発生させ、ケーブル
を把持するための溝付可撓体を回転自在に構成した1対
のクローラを対向させ、各クローラは複数のフロートを
常時把持できる少なくとも直線状を成したフロート把持
部を備え、また、一対のクローラを同期回転させる駆動
部を備えたため、一対のクローラを回転させることによ
り、複数のフロートを把持した状態のまま直線状に送り
出すことができるため、押し付け力が均等に配分でき、
また、その変動が少ないため、滑り等による位置ずれ
(速度変化)がなく、圧送されるフロート付ケーブルを
一定速度で送ることができる。
隔は、外部より隙間調整が可能であるため、つまり、押
し付け量の調整が可能なため、フロート外径が異なるケ
ーブルへの対応が可能であり、また、ケーブルの装・脱
着時の解放を容易にすることも可能である。駆動部にエ
ンコーダ等の回転位置検出手段を設けて、クローラの回
転数を検出させることにより、正確なフロート付ケーブ
ルの送り量が把握できる。
付ケーブルの送り装置を図1〜図5に示す。図1は本実
施例の送り装置の構成図、図2は本実施例の送り装置の
要部構造図、図3及び図4は図2のIII−III、IV−IV矢
視図断面、図5は送り装置の送り動作の説明図である。
用される熱交換器等の伝熱管の検査に使用される管内検
査に適用したものである。即ち、図1に示すように、被
検査管3と送り装置5とは連絡管4でつながれ、連絡管
4と被検査管3とは入口部のフランジ等で接続されてい
る。
されると共にこの収納容器6には、信号ケーブル2が収
納され、その壁面にはケーブル2の末端に接続するコネ
クタ11が設けられている。ケーブル2は、先端に管内
検査プローブ1を具備すると共に球状又は長球状のフロ
ート10を所定間隔で複数取り付けたものである。
供給・排出口8を取り付けると共にケーシング7内にク
ローラ9を配置することにより構成されている。供給・
排出口8は、水や空気等の圧力流体を供給及び排出する
ためのものであり、図示しない水又は空気等の供給源か
ら、供給と排出の流路切換えを行う切換え弁等で構成さ
れた供給・排出手段(図示せず)を介して圧力流体がこ
の供給・排出口8よりケーシング7内に供給又は排出さ
れる。
供給・排出口8を通じて圧力流体を供給することによ
り、先端の検査プローブ1及びケーブル2を被検査管3
内に圧送することができる。クローラ9は、圧力流体と
共に検査プローブ1及び信号ケーブル2を被検査管3内
に圧送しつつ、プローブ1の検査速度を一定に保持、或
いはコントロールするものであり、図2に示すように、
一対のクローラ9a,9bを対向させてなる。
〜図4に示すように、ケーブル2及び複数のフロート1
0を挟み込み、送り出すように構成され、それぞれのク
ローラ9a,9bが向き合う直線部は、ケーブル2に所
定間隔で取付けられたフロート10を常に複数個把持で
きる長さを有する。即ち、ケーシング7に四つの軸1
8,22,23a,23bが所定の間隔を置いて互いに
平行に且つ軸受を介して回転自在に貫通すると共に貫通
部分にはシール部材(図示省略)が装着され、ケーシン
グ7内は密封状態とされている。
は夫々相互に噛み合うギヤ20,21が嵌合すると共に
軸18には減速機付モータ19が連結し、更に、このモ
ータ19にはエンコーダ25が付属している。クローラ
9a、9b(把持部)の移動量とケーブル2の移動量は
等しいため、クローラ9の回転量を検出することによ
り、ケーブル2の正確な送り量(プローブ1の挿入位置
検出)が得られる。ケーシング7内における各軸18,
22,23a,23bにはそれぞれスプロケット14
a,14b,15a,15bが嵌着すると共にスプロケ
ット14a,15aと、スプロケット14b,15bの
間にはつば付チェーン13がそれぞれ無端状に巻き掛け
られている。
せると、その回転数はエンコーダ25により検出され、
同時にギヤ20,21の噛み合いにより、軸22が軸1
8に対して逆向きに回転し、これにより、スプロケット
14a,15a、スプロケット14b,15bに巻き掛
けられたつば付チェーン13がそれぞれ回転移動するこ
とになる。つば付チェーン13の外周部には、ゴム材よ
りなる可撓体12,24が連続的に多数取り付けられ、
各可撓体12,24には、フロート10を確実に挟み込
むためのV溝が付けられている。
すように、クローラ9a、9bが回転移動に支障がない
範囲で最少となるよう、つまり、各可撓体12、24は
密着に近い位置関係とする。更に、クローラ9aとクロ
ーラ9bが互いが平行に向き合う直線部が、ケーブル2
の複数のフロート10を常時把持するフロート把持部と
なるように、各クローラ9a,9bの内側に、押えロー
ラ16,17,28,29及び押え板26,27が配置
されている。
板27がケーシング7に固定されると共にこの押え板2
7の図2中で上下には押えローラ28,29がケーシン
グ7に取り付けられている。一方、クローラ9aの内側
において、ケーシング7に対して移動フレーム30が図
2、図4中で左右に摺動可能に配設されると共にこの移
動フレーム30には摺動軸33,34を介して押え板2
6が摺動自在に取り付けられ、また、摺動軸33,34
には、押え板26をクローラ9aに押し付ける押し付け
ばね37,38が装着されている。
押し付け力の変動を吸収させるために設けられている。
移動フレーム30の押え板26の図2中で上下には、押
えローラ16,17がそれぞれ軸35,36を介して回
転自在に装着され、これら押えローラ16,17はクロ
ーラ9aを押え板26に対して案内する。
通するネジ軸32の一端が接続されると共にこのネジ軸
32の他端にはハンドル31が装着され、また、ネジ軸
32とケーシング7間にはシール部材が介装され、ケー
シング7内が密封状態となっている。従って、ハンドル
31を操作してネジ軸32を回転させることにより、移
動フレーム30を移動させて、押え板26,27の間隔
を調整すること、つまり、各クローラ9a,9bの対向
する可撓体12,24の間隔を調整することができる。
も容易に対応可能であり、更に、移動フレーム30のス
トロークは、ケーブル2の着脱の際に容易に解放できる
大きさとなっている。更に、図2に示すように、ケーシ
ング7内には、クローラ9から連絡管4へケーブル2を
導く送り側の案内管39が配置され、また、ケーブル収
納容器6からケーシング7内のクローラ9へケーブル2
を案内する案内管40,41が配置されている。案内管
41は、フロート10が引っかからないようラッパ形状
としている。
ーブルの送り装置では、検査プローブ1及びフロート付
ケーブル2は供給される圧力流体により推進力を得て、
被検査管内3に挿入され、且つ、送り装置5により速度
コントロールされながら検査が可能であり、検査データ
等の信号はケーブル末端のコネクタ11を介し、図示し
ない外部の計器或いはデータ処理器で処理・解析、また
記録等が行われる。また、検査プローブ1を被検査管3
より引抜く場合には、挿入時の逆の手順で被検査管3の
他端より、圧力流体を逆圧送し、また、送り装置5(ク
ローラ9)を逆回転させることで被検査管3からケーブ
ル2を引抜くことができ、引抜かれたケーブル2は収納
容器6に収納される。
5に示す。図5(i)は図中の右より左側へケーブル2
を送る際の状態を示したものであり、フロート10a,
10b,10cはそれぞれクローラ9aの溝付可撓体1
2a,12b,12c及びクローラ9bの溝付可撓体2
4a,24b,24cに挟まれ、矢印方向へ移動してい
る。
10の間隔1つ分、左方向に送り動作を行った状態を示
したものである。図5(i)及び(ii)に示すよう
に、フロート10に把持(挟まれ)される位置ではクロ
ーラ9a,9b及びケーブル2(フロート10)が平行
移動するためその位置関係が変わらず、安定して確実に
送り出されることが判る。この時の送り量は、モータ1
9に付属したエンコーダ25により、クローラ9a,9
bの回転量として検出することができ、図示しない制御
盤にてケーブル2の送り量に換算し表示することができ
る。
17及び28,29により、それぞれのクローラ9a,
9bの張りを行うと共に、フロート10に対する所定の
押し付け力の設定を行う。更に、ケーシング7外に設け
たハンドル31を回転させ、ネジ軸32を介して移動フ
レーム30を移動させることにより、フロート外径が異
なる場合にも対応でき、また、着脱時にケーブル2を容
易に解放できる。
ば管内の欠陥等の検出信号と位置信号より欠陥の正確な
位置及び大きさ等を評価する場合には、安定した送りと
正確な位置検出が必要である。しかし、従来技術例のロ
ーラ式のものでは、形状の異なるケーブルとフロートを
送りの過程で交互に押し付ける必要があるため、押し付
け力の変動等により滑りや、送りむらが発生し、安定し
た送り速度が得られ難かった。
ーラの回転量をエンコーダ等にて検出しても、上記滑り
等で検出誤差が大きい等の問題があった。これに対し、
本実施例においては、図5に送り動作例を示すように、
溝付可撓体12,24を有し、クローラ9a,9bが互
いに平行部を成し、且つ、所定間隔で取付けられたフロ
ート10を常に複数挟んだ状態で平行移動しながら送り
出し動作を行うため、個々のフロート10を均等に押し
付けることができ、また、押し付け力の変化等がないた
め滑りが防止できるため、安定した送り速度が得られ
る。
たように、本発明の請求項1に係るフロート付ケーブル
送り装置によれば、検査プローブを先端に設けたフロー
ト付ケーブルに圧力流体の供給により推力を発生させ、
ケーブルを把持するための溝付可撓体を回転自在に構成
した1対のクローラを対向させ、各クローラは複数のフ
ロートを常時把持できる少なくとも直線状を成したフロ
ート把持部を備え、また、一対のクローラを同期回転さ
せる駆動部を備えたため、フロートが所定間隔に取付け
られたケーブルのうち、最外径部のフロート複数を溝付
可撓体で確実に常時把持しながら送れるため、滑り等な
く、安定した送り動作が実現できる。
ケーブル挿入装置によれば、請求項1において、フロー
ト把持部の対向する溝付可撓体の間隔は、外部より隙間
調整が可能であるため、つまり、押し付け量の調整が可
能なため、フロート外径が異なるケーブルへの対応が可
能であり、また、ケーブルの装・脱着時の解放を容易に
することも可能である。
ケーブル送り装置によれば、請求項1において、駆動部
にエンコーダ等の回転位置検出手段を設けて、クローラ
の回転数を検出させることにより、被検査管内での検査
プローブの位置検出が可能となる。このように、本発明
のフロート付ケーブル送り装置は、上述した効果を奏す
る結果、更に、小型で構造、取扱いも簡単で実用性に富
むという効果を得る。
送り装置の構成図である。
送り装置の要部構造図である。
である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 先端に検査プローブを具備すると共に所
定の間隔をおいて複数のフロートが取付けられたケーブ
ルを被検査管内に圧力流体により挿入又は引抜きを行う
送り装置において、前記ケーブルを把持するための溝付
可撓体を回転自在に構成した1対のクローラを対向さ
せ、前記各クローラは少なくとも複数個の前記フロート
を常時把持できる直線状を成したフロート把持部を有
し、また、前記一対のクローラを同期回転させる駆動部
を設けたことを特徴とするフロート付ケーブルの送り装
置。 - 【請求項2】 前記のフロート把持部の隙間は外部より
調整可能であることを特徴とする請求項1記載のフロー
ト付ケーブルの送り装置。 - 【請求項3】 前記駆動部に回転検出手段を設け、前記
回転検出手段により、前記検査プローブの挿入位置を検
知することを特徴とする請求項1記載のフロート付ケー
ブルの送り装置。
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- 2000-01-20 JP JP2000011348A patent/JP3316489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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