JP2001201377A - 流量計及び流量測定監視システム - Google Patents
流量計及び流量測定監視システムInfo
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Abstract
内の堰板113近傍の上流を流れる排水の水面に向けて
垂直に超音波パルスを送波し、この水面で反射して戻る
超音波を受波して、この間の往復に要した時間を計時回
路を用いて測定し、この往復時間と既知の音速とから水
位を算出し、三角堰を用いた場合の水位と流量との間の
JIS B 8302による関係式によって、流量を求める。な
お、水位を算出する際に用いる音速は周囲温度に応じて
補正しておく。
Description
を用いて流量を計測する流量計及び流量測定監視システ
ムに関する。
に堰を設けてこの堰付近の例えば上流側の水位を基に流
量を求める方法が従来より知られている。V字形状の切
欠き部を上部に有する三角堰を水路上に設けた場合、堰
の水頭と流量との間には、切欠き部の頂角の大きさや水
路の幅等に対応した比較的簡単な関係式が所定の適用範
囲で成立している。堰の水頭を測定しこの関係式を用い
ることによって、流量が求められる。
て予め水位に対応する流量を表示した目盛板を堰付近に
設置しておけば、水位に対応する目盛りを直読してその
ときの流量を知ることができる。
法では、目盛板の目盛りを目測で読み取らなければなら
ず、また読取り時の個人差も大きいので、正確に測定す
ることが困難であり、流量が少ない場合に特に誤差が大
きいという問題がある。さらに、特に1[m3/h ]以
下では目盛板に細かく目盛ることが難しいので、精密な
測定も難しいという欠点もある。
測定することができる流量計及び流量測定監視システム
を提供することを目的とする。
に、請求項1記載の発明は、流路上に堰が配置された計
量槽を有し、前記堰の近傍の液位に基づいて前記流路を
通流する液体の流量が求められる流量計であって、前記
堰の近傍の液位を超音波を用いて測定する液位測定手段
と、前記堰を越える液体の流量を求める流量演算手段と
を有し、前記流量演算手段は、前記液位測定手段によっ
て測定された前記堰の近傍の液位と、流路上に堰が配置
された場合の前記堰の近傍の液位と前記堰を越える液体
の流量との間に成立する所定の関係式とに基づいて、前
記流量を演算することを特徴とする。
の発明は、請求項1記載の流量計であって、前記流量演
算手段は、前記堰の形状と寸法とをパラメータとして前
記流量を演算することを特徴とする。
の発明は、請求項2記載の流量計であって、前記堰はV
字形状の切欠き部を上部に有する三角堰とされ、前記流
量演算手段は、前記切欠き部の頂角の大きさと前記堰が
配置された箇所における流路の幅とをパラメータとして
前記流量を演算することを特徴とする。
の発明は、請求項3記載の流量計であって、前記切欠き
部の頂角の大きさは60度とし、前記所定の関係式は、
Q=34.62KL5/2 但し、Qは前記流量[m
3 /h ]、KはWを前記流路の幅[m]、RをR=1
000L3/2 /ν(νは液体の動粘性係数[cm2/
sec ])で与えられる係数としたときに、K=83+
1.978/(WR1 /2 )で与えられる流量係数、
Lは前記切欠き部の下縁端のレベルから測定した液位
[m]としたことを特徴とする。
の発明は、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載
の流量計であって、前記液位測定手段は、液面へ向けて
送波された超音波パルスが前記液面で反射して戻るまで
の往復時間を計時する計時手段を有し、前記計時手段に
よって計時された前記往復時間と、予め知られた音速と
に基づいて、液面までの距離を求めることによって前記
液位を求めることを特徴とする。
の発明は、請求項5記載の流量計であって、前記液位測
定手段は、周囲温度を検知する温度検知手段と、該温度
検知手段によって検知された温度に基づいて補正された
音速を求める音速演算手段とを有し、前記音速演算手段
によって求められた音速に基づいて前記液位を求めるこ
とを特徴とする。
の発明は、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載
の流量計であって、前記計量槽は、流入した液体のう
ち、所定の溢流高さを越える分の液体をオーバーフロー
させる障壁を有するオーバーフロー調整部と、該オーバ
ーフロー調整部からオーバーフローした液体を排出する
ためのオーバーフロー口とを備えることを特徴とする。
の発明は、流路上に堰が配置された複数の計量槽と、前
記各計量槽の堰の近傍の液位を測定する複数の液位測定
手段と、前記各液位測定手段によって測定された液位デ
ータを集約し前記液位データに基づいて前記流路を通流
する液体の流量を前記計量槽毎に求めるデータ処理装置
とを備えた流量測定監視システムであって、前記各液位
測定手段は、液面へ向けて送波された超音波パルスが前
記液面で反射して戻るまでの往復時間を計時する計時手
段を有し、前記計時手段によって計時された前記往復時
間と、予め知られた音速とに基づいて、液面までの距離
を求めることによって、対応する前記計量槽の堰の近傍
の液位を測定すると共に、前記データ処理装置は、前記
各液位測定手段によって測定された前記堰の近傍の液位
と、流路上に堰が配置された場合の前記堰の近傍の液位
と前記堰を越える液体の流量との間に成立する所定の関
係式とに基づいて、前記流量を演算することを特徴とす
る。
の発明は、請求項8記載の流量測定監視システムであっ
て、前記データ処理装置は、前記各堰の形状と寸法とを
パラメータとして前記流量を演算することを特徴とす
る。
載の発明は、流路上に堰が配置された計量槽を有し前記
堰の近傍の液位に基づいて前記流路を通流する液体の流
量を求める流量計が複数配設され、前記各流量計によっ
て測定された流量データを集約するデータ処理装置を備
えた流量測定監視システムであって、各流量計は、前記
堰の近傍の液位を超音波を用いて測定する液位測定手段
と、前記堰を越える液体の流量を求める流量演算手段と
を有し、前記液位測定手段は、液面へ向けて送波された
超音波パルスが前記液面で反射して戻るまでの往復時間
を計時する計時手段を有し、前記計時手段によって計時
された前記往復時間と、予め知られた音速とに基づい
て、液面までの距離を求めることによって前記液位を求
めると共に、前記流量演算手段は、前記液位測定手段に
よって測定された前記堰の近傍の液位と、流路上に堰が
配置された場合の前記堰の近傍の液位と前記堰を越える
液体の流量との間に成立する所定の関係式とに基づい
て、前記流量を演算することを特徴とする。
を参照して詳細に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による流量
計の構成を示す平面図、図2は図1のA−A線に沿った
断面図、図3は図1のB−B線に沿った断面図、図4は
図1のC−C線に沿った断面図、図5は図1のD−D線
に沿った断面図、図6は同流量計を構成するオーバーフ
ロー調整部の固定板及びスライド板を示す正面図、図7
は同流量計のセンサユニット及び演算送信ユニットの電
気的構成を示すブロック図、図8は同演算送信ユニット
の演算制御部の構成を示すブロック図、図9は電流値と
水位値との間の対応関係を説明するための図、図10は
同センサユニットの動作を説明するための波形図、図1
1は同流量計が用いられる排水系の構成を模式的に示す
図、図12は同演算送信ユニットに接続されたプリンタ
からの出力例である。
に示すように、内部に排水等の液体が通流する流路を有
しこの流路上に堰が配置された計量槽11と、この計量
槽11に取り付けられ、超音波を送波してその往復時間
を計測するセンサユニット12と、水位及び流量を演算
し演算結果を計測データとして送信する演算送信ユニッ
ト14とを備えている。
2に貯留された汚水等の排水が貯留槽2内に設置された
水中ポンプ3によって揚水されて、例えば浄化施設の処
理槽4に送られる経路上に、処理槽4に送られる排水の
流量を測定して監視するために配設される。
送られてくる排水の一部をバイパス管6を介して貯留槽
2内へ戻すことによって、水中ポンプ3から送られてく
る排水の流量が急に多くなったような場合でも、略一定
流量以下の排水を送水管7を介して処理槽4へ向けて送
るようにしている。
に、貯留槽2から送られてくる排水を受け入れるための
流入口11aと、処理槽4に排水を送るための流出口1
1bと、流入口1a側に配置され、一旦流入した排水の
一部を貯留槽2へ戻すためのバイパス管6に接続された
オーバーフロー口11cとを有する略直方体形状の例え
ばFRP製の水槽である。
出口11bへ至る流路上の流入口11aの下流側には整
流板111,112が設けられ、また整流板111と流
出口11bとの間には堰板113が配置され、さらに流
入口11aが設けられ整流板111で仕切られて形成さ
れた部屋内には流入口11aからオーバーフロー口11
cへ至る途中に流出口11aから流入した排水のうち後
述するスライド板の開口部下縁の高さ(溢流高さ)を越
える分の排水をオーバーフローさせるオーバーフロー調
整部114が設けられている。
在の排水の流量が指示される目盛板115が取り付けら
れている。
すように、固定板114aに、開口部114hを有する
スライド板114bが摺動可能に取り付けられて構成さ
れ、スライド板114bが固定板114aに対して上下
方向に変位することによって、開口部114h下縁の高
さ(溢流高さ)が変化して、オーバーフローが開始又は
停止する位置(高さ)が変化し、オーバーフロー調整部
114におけるオーバーフロー量が調整される。
aを有する三角堰を構成しており、この切欠き部113
aの頂角αは60度に設定されている。また、切欠き部
113aの深さ、底面から切欠き部113a下縁までの
高さ、堰の幅(すなわち水路の幅)W等も所定の値に設
定されている。
れるような堰板113の切欠き部113aの頂角αや堰
板113の幅W等に対応した水位と流量との間の所定の
関係式に基づいて、水位に対応する流量値が目盛られて
おり、水面位置に対応した目盛りの値を直接読み取るこ
とによって、流量値を知ることができるようになってい
る。
られる。
[m]すなわち、堰板113の切欠き部113aの下縁
位置を基準位置とし,この基準位置から測った水位、K
は式(2)で与えられる流量係数である。
られる係数である。
流体が水の場合については、略0.01[cm2 /sec
]となる。
板112と堰板113との間の上部に配置され、後述す
るように超音波パルスが垂直下方に送波されるように取
り付けられている。
12の近傍に計量槽11の外壁を隔てて外側に取り付け
られている。この演算送信ユニット14は、図示せぬプ
リンタ等の出力機器に接続され、この出力機器に向けて
流量や水位等のデータを送信する。
ニット14の電気的構成について説明する。
は、超音波振動子を有し超音波パルスを水面へ向けて垂
直下方に送波すると共に水面で反射して戻ってきた超音
波を受波する超音波トランスデューサ121と、超音波
トランスデューサ121にパルス状の電気信号を所定の
繰返し周波数で連続して与えるパルス発生回路122
と、超音波トランスデューサ121によって受波されて
得られた信号を増幅する増幅回路123と、増幅回路1
23からの出力波形のうち振幅が所定値以上の部分につ
いて対応したパルス波形を出力する波形整形回路124
と、超音波パルスが送波されてから水面で反射して戻っ
てきて受波されるまでに要する超音波往復時間を計測す
る計時回路125と、増幅回路123からの出力が零と
なるタイミングで立上がるか又は立ち下がるパルス波形
を出力する零交叉検出回路126と、零交叉検出回路1
26の出力波形を一旦格納するバッファメモリ127
と、波形整形回路124から出力されるパルス波形を取
り込んでパルス数を計数するパルス計数回路128と、
構成各部を制御する計測制御部129と、周囲温度を検
知する温度センサ130と、インタフェース部131と
を有している。
ューサ121から送波される超音波パルスの繰返し周波
数は、例えば略400[kHz]に設定され、これによ
り略1[mm]の距離分解能が得られる。
9によって、その増幅度が超音波パルスの送波時からの
経過時間と共に例えば指数関数的に増加するように制御
される。
パルス発生回路と計数回路とから構成され、パルス発生
回路122のパルス信号の発生と同時にクロックパルス
の計数を開始し、対応する信号が戻ってきて波形整形回
路124を介して受けとると同時に計数を停止し、得ら
れた超音波往復時間データを計測制御部129に送る。
7に格納されたパルス波形を解析して、計時回路125
が波形整形回路124から信号を受け取った大まかな時
刻tb を参照しながら、受波信号の詳しい受波開始時刻
ta を求め、補正された高精度の超音波往復時間t1 を
算出する(図10参照)。
路128で計数されたパルス数に基づいて取り込まれた
電圧波形がノイズか否かを判断し、ノイズではないと判
断したときに上記演算処理を行う。
部141と、構成各部を制御すると共に各種演算を行う
演算制御部142と、求められた流量データをリニア電
流信号として出力する出力部143と、操作者が操作す
る赤外線リモコン15から送られる赤外線を受光して零
点調整をするための赤外線受光ユニット144と、流量
値、水位値、温度等をデジタル表示するために使用され
る液晶表示部145と、各種設定値を入力したり動作開
始の指示を行うための設定部146とを有している。
所定の処理手順に従って構成各部の制御を行うCPU1
42aと、水位、流量、音速等を求めるための演算処理
手順や水路の幅W等の設定値が格納されるROM142
bと、演算に必要な設定値や演算された各種データの一
時記憶に用いられるRAM142cとを有している。例
えば水位Lは、測定された超音波往復時間t1 [sec ]
を用いて、以下のような手順で算出される。
での距離d[m]は、計測された超音波往復時間t1
[sec ]と音速v[m/sec ]とを用いて、式(4)に
よって与えられる。
置)から測った水位L[m]は、超音波トランスデュー
サ141と基準位置との間の距離である基準距離d0
[m]が与えられると、式(5)によって求められる。
(6)によって与えられる。
とフォトトランジスタ143tとからなり電気的に絶縁
状態で結合するフォトカプラ143aと、フォトカプラ
143aを介して得られた流量データ等をアナログの電
流値に変換して出力する電流変換部143bとを有す
る。
位値L[mm]は、式(7)で与えられるような変換式
に従って、所定の電流値I[mA]とされて出力され
る。ここで、電流値Iは例えば1秒毎の瞬時データとし
て出力される。
り、図9に示すような対応関係に従って、4[mA]か
ら20[mA]の間で水位値L[mm]を電流値I[m
A]に変換して出力する。このため、水位値(流量値)
の上限が設定されている。
赤外線に乗せて発せられた零点設定コマンド信号を受信
すると演算制御部142に送り、演算制御部142はこ
の時の水位を0mmに設定する。
としての水位値等が、例えば1秒毎に更新されて表示さ
れる。
の流量や流出時の流量の予想される範囲に合わせて、予
めオーバーフロー調整部114の開口部114h下縁の
高さ(溢流高さ)を調整しておく。例えば、この溢流高
さを流出時の凡その流量に対応する目盛板15の目盛り
位置の底面からの高さに略一致させておく。
調整を行った後、流量の計測を開始する。
る排水が所定の水位に達したところで運転を開始し、こ
の排水を揚水して、送水管5を介して流量計1の計量槽
11に送る。流量槽11においては、流入口11aから
この排水が流入する。
て整流され、上方にセンサユニット12が配置された整
流板112と堰板113とによって仕切られた部屋で
は、水面は穏やかな状態が保たれる。
測制御部129が、パルス発生回路122にパルス発生
指令を送り、パルス発生回路122はこれを受けて連続
したパルス信号を所定の繰返周波数で発生させて超音波
トランスデューサ121に与える。また、パルス発生回
路122はパルス信号の発生と同時に、計時回路125
へ計時開始信号を送る。
発生回路122からパルス信号を受けて、例えば連続し
た数十の超音波パルスを発生し、水面へ向けて送波す
る。この超音波パルスは水面で略垂直に反射して、超音
波トランスデューサ121に戻って受波される。受波さ
れた超音波は、波形と振幅とに対応する受波信号に変換
され、増幅回路123で所定の増幅度で増幅され、図1
0(a)に示すような信号波形a1 が、ノイズ波形b1
,b2 と共に、波形整形回路124及び零交叉検出回
路126に与えられる。
共に増加するように制御され、例えば往復距離が長く減
衰が大きい場合は、増幅度が高められることによって補
償される。
(b)に示すように、増幅回路123からの出力された
出力波形のうち、振幅が、閾値VT2から閾値VT1までの
範囲を越える部分について、対応したパルス波形を出力
する。この結果、ノイズ波形b1,b2 は取り除かれる
と共に、時刻ta から時刻td までの間に出力される信
号波形a1 のうち、時刻tb から時刻tc までの部分に
ついて対応したパルス波形c1 が生成され、計時回路1
25及びパルス計数回路128に与えられる。
ったときに送波された超音波パルスに対応する信号を波
形整形回路124を介して受け取ると同時(最初のパル
スを受け取る時刻tb )に計数を停止し、得られた超音
波往復時間データを計測制御部129に送る。
(c)に示すように、増幅回路123からの出力が零と
なるタイミングで立上がるか又は立ち下がるパルス波形
d1 を生成し、バッファメモリ127へ送る。
回路124から出力されるパルス波形を取り込んでパル
ス数を計数し、計数データを計測制御部129へ送る。
8から得られた計数データに基づいて、いくつの定期的
なパルスを受信したかを調べて、取り込まれた電圧波形
がノイズか否かを判断する。計測制御部129は、この
波形がノイズではないと判断したときに、バッファメモ
リ127に格納されたパルス波形を解析して、計時回路
125が波形整形回路124から信号を受け取った大ま
かな時刻tb を参照しながら、受波信号の詳しい受波開
始時刻ta を求め、補正された高精度の超音波往復時間
t1 を算出する。
超音波往復時間データと、温度センサ130から送られ
てくる温度データとを、インタフェース部131を介し
て演算送信ユニット14へ送信する。
御部142が、インタフェース部141を介して超音波
往復時間データと温度データとを受信し、これらのデー
タに基づいて、まず、式(6)によって、温度T[℃]
における音速v[m/sec ]を算出する。
と算出された音速vとに基づいて、式(5)によって、
基準位置から測った水位L[m]を算出し、さらにこの
水位Lの値から式(1)を用いて流量Q[m3 /h ]
を算出する。
水位L、温度Tの各データを、液晶表示部145へ送っ
て表示させると共に、出力部143へ送る。
が、フォトカプラ143aを経て、電流変換部143b
からリニア電流信号としてプリンタやテレメータ等に向
けて出力され、例えばプリンタにおいて、図12に示す
ように、所定の計測点における1時間毎の流量値及び1
日の累計値等が、1月分のデータとして出力される。な
お、同図に示した出力例は、ある大型ホテルからの排水
の流量データを、1ケ月分のデータとしてプリンタから
出力させたものである。
期間中所定の周期で間欠的に送波され続け、上述した動
作が繰り返される。
7を介して送られる排水の流量が計測され、常時監視さ
れる。
水が急増したような場合は、通常の流量に合わせて予め
開口部114h下縁の高さ(溢流高さ)を設定したオー
バーフロー調整部114において、増加した排水が溢れ
て、オーバーフロー口11cから排出され、バイパス管
6を介して貯留槽2内へ戻される。これにより、処理槽
4へ送られる排水の流量は調整される。
れば、超音波パルスを水面に反射させてその往復に要し
た時間を計測し、この往復時間と既知の音速とから計量
槽内の堰板の近傍の水位を求め、求められた水位を所定
の関係式に代入して、流量を求めるように構成されてい
るので、特に読取り時の誤差を排除して正確かつ精密に
流量の瞬時値を自動計測することができる。
ンタ等へ向けて継続的に出力されるので、自動的に流量
値を記録することができ、かつ排水の流入又は流出状態
を常時監視するために役立てることができる。
量を求める所定の関係式としては、少なくとも堰板11
3の切欠き部113aの頂角αの大きさ及び堰板113
が設置された箇所における流路の幅Wに対応したものが
採用され、比較的簡単なアルゴリズムを用いて高い精度
で流量を算出することができる。
度センサ130で計測した周囲温度に対応した値を用い
るので、周囲温度の変動に影響されずに高い精度で水位
を求めることができる。
的高く設定されているので、高い距離分解能を得ること
ができる。また、例えば超音波パルスの往復時間(すな
わち往復距離)に応じて増幅度が自動的に調節されるの
で、減衰を補償することができる。
非接触状態で計測を行うので、水質に影響されることな
く高い精度で計測を行うことができる。
プラ143aを用いて電気的に絶縁しているので、ノイ
ズの影響を低減することができる。
ー口11cから排出することによって、例えば流入する
液体が急増したとしても略一定以下の流量で液体を後段
の設備に供給することができる。この際、オーバーフロ
ー調整部114において、開口部114h下縁の高さ
(溢流高さ)を調整することによって、オーバーフロー
流量を自在に調整することができる。
して流量を求める方式なので、例えば電磁流量計を用い
た場合と比較して、配管内に液体が満ちていなくても正
確に計測することができ、また、電磁流量計と異なっ
て、配管の内壁に内容物が付着して配管の内径が実質的
に細くなっても正確に計測することができるので、液体
として汚水を常時通流させるようなときでも測定値に対
する信頼性が低下することはない。
内に取り付けてあるので、流量計1の設置場所が屋外で
あっても外気等による影響を回避することができる。実
施の形態2.図13は本発明の実施の形態2による流量
測定監視システムの構成を模式的に示す図、図14は同
流量測定監視システムの電気構成を示すブロック図、図
15は同流量測定監視システムのプリンタ及び液晶表示
部の表示盤における取付状態を示す図であって、同図
(a)は同プリンタ及び同液晶表示部の正面図、同図
(b)は同側面図、図16は同プリンタからの出力例で
ある。
よる流量測定監視システム8は、内部に排水等の液体が
通流する流路を有しこの流路上に堰が配置された例えば
5基の計量槽11,11,…、と、各計量槽11に取り
付けられ、超音波を送波してその往復時間を計測するセ
ンサユニット12と、水位を演算し演算結果を計測デー
タとして送信する演算送信ユニット14Aと、各演算送
信ユニット14Aから得られた水位データを集約し、水
位データに基づいて、流路を通流する液体の流量を計量
槽毎に算出し、例えば流量データを集計して所定のフォ
ーマットで印刷して日報や月報を作成したり、警報を発
する中央データ処理装置(データ処理装置)9とを備え
ている。
水等の排水が貯留槽2内に設置された水中ポンプ3によ
って揚水されて、例えば浄化施設の処理槽4に送られる
経路上に、処理槽4に送られる排水の流量Q1 (Q2 ,
Q3 ,Q4 ,Q5 )を測定して監視するためにそれぞれ
所定の箇所に配設される。
送られてくる排水の一部をバイパス管6を介して貯留槽
2内へ戻すことによって、水中ポンプ3から送られてく
る排水の流量が急に多くなったような場合でも、略一定
流量以下の排水を送水管7を介して処理槽4へ向けて送
るようにしている。
2は、実施の形態1で述べたものと同一の構成である。
また、演算送信ユニット14Aは、実施の形態1におい
ては、演算制御部で水位データから流量を演算していた
のに対して、水位データをこのまま中央データ処理装置
9へ送信するように構成している。
ユニット14Aに対して共通に用いられる。
うに、CPUを有し、所定の制御プログラムに基づいて
構成各部を制御すると共に流量値等の演算処理を行うデ
ータ処理部91と、得られた各測定箇所の流量値を時系
列的に記録するためのプリンタ92と、演算結果等を表
示する液晶表示部93と、例えば流量値の総量が所定の
値を越えた場合に警報を発する警報出力部94と、例え
ばプリンタ92による印刷のフォーマット等を指定する
ための設定部95と、データ処理部91のCPUが従う
制御プログラムや得られた流量値等を記憶するための記
憶部96とを有している。
タ92及び液晶表示部93は、図15に示すように表示
盤内に取り付けられている。
ニット14Aから送られてくる1秒毎の水位データ(瞬
時データ)に基づいて、実施の形態1において述べた演
算手順に従って流量値を求める。
ば1時間)に亘って積算した後、さらに平均値を算出し
て、この平均値データや1日の累計データ等をプリンタ
92及び液晶表示部93へ送って出力させる。
が、それぞれ所定の値を越えた場合には、プリンタ92
においては、例えば、赤字で印字され、警報出力部94
からは警報が発せられる。
り、ある大型ホテルにおいて、5箇所で計測された10
日分の排水の流量計測データをプリンタから出力させた
結果を示すものである。
ータは、1時間毎の流量値及び1日の累計値(すなわ
ち、1日の排水量)が5箇所分まとめてコンパクトに記
録される。
流量が監視されると共に、日報や月報として整理されて
記録がなされる。
れば、センサユニットによって超音波を用いて計量槽内
の堰の近傍の液位を測定し、中央データ処理装置におい
て、各演算送信ユニットから送られた液位データを集約
し、測定された液位を所定の関係式に代入して、堰を越
える液体の流量を計量槽毎に求めるように構成されてい
るので、計量槽が配設された各箇所における流量を、特
に読取り時の誤差を排除して、正確かつ精密に測定する
ことができると共に、データ処理装置において時系列的
に得られる正確かつ精密な流量データを用いて計量槽の
配設箇所毎に正確な比較を行い、例えば所定の排水系に
おいて最適な排水制御を行うために役立てることができ
る。
測して流量を求める方式なので、例えば電磁流量計を用
いた場合と比較して、配管内に液体が満ちていなくても
正確に計測することができ、また、電磁流量計と異なっ
て、配管の内壁に内容物が付着して配管の内径が実質的
に細くなっても正確に計測することができるので、液体
として汚水を常時通流させるようなときでも測定値に対
する信頼性が低減することはない。
が、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものでは
ない。
堰を用いる場合について述べたが、堰板の形状等は、扱
う液体の流量の範囲等に応じて、頂角を変更したものと
し、これに対応した水位と流量との間の関係式を採用す
るようにしても良いし、三角堰に限らず四角堰でも良
い。さらに、これら以外のチボレッチ堰等であっても良
い。
たが、長距離測定用として送波用と受波用とで専用とし
ても良い。
バーフロー口11cは単数とは限らず、必要に応じて複
数設けるようにしても良い。また、オーバーフロー口及
びオーバーフロー調整部を省略しても良い。
記憶装置を内蔵させるようにしても良い。
算を、演算制御部において所定のプログラムに従って行
うように構成したが、ハードウェアで演算回路を構成す
るようにしても良い。
単位時間当たりの平均値を出力するようにしても良い。
させておく場合について述べたが、設定部146を用い
て水路の幅W等の式のパラメータを入力して設定し、そ
の式により演算した流量値を出力するようにしても良
い。
量値に対応した水位データを送信するように構成した場
合について述べたが、もちろん流量値を演算してこの流
量値を送信するようにしても良い。
けに設け、各流量計側の演算送信ユニット14Aにおい
ては省略するようにしても良い。
も同一でなくても良い。
明によれば、液位測定手段によって、超音波を用いて計
量槽内の堰の近傍の液位を測定し、流量演算手段によっ
て、測定された液位を所定の関係式に代入して、堰を越
える液体の流量を求めるように構成されているので、特
に読取り時の誤差を排除して、正確かつ精密に流量を測
定することができる。
測して流量を求める方式なので、例えば電磁流量計を用
いた場合と比較して、配管内に液体が満ちていなくても
正確に計測することができ、また、電磁流量計と異なっ
て、配管の内壁に内容物が付着して配管の内径が実質的
に細くなっても正確に計測することができるので、液体
として汚水を常時通流させるようなときでも測定値に対
する信頼性が低下することはない。
段は堰の形状と寸法とをパラメータとして流量を演算す
るように構成され、比較的簡単なアルゴリズムを用いて
高い精度で流量を算出することができる。
角堰を用い、流量演算手段は切欠き部の頂角の大きさと
堰が配置された箇所における流路の幅とをパラメータと
して流量を演算するように構成され、比較的簡単なアル
ゴリズムを用いて高い精度で流量を算出することができ
る。
欠き部の頂角の大きさが60度の三角堰を用いているの
で、流路の幅をパラメータとする所定の関係式に測定さ
れた液位を代入することによって、流量を簡単に演算す
ることができる。
段においては、超音波パルスが液面で反射して戻るまで
の往復時間と音速とに基づいて液面までの距離を求める
ことによって、液位を求めるように構成されているの
で、例えば超音波パルスの繰返し周波数を高めることに
よって、自在に測定精度を向上させることができる。
段において、音速の値として周囲温度に基づいて補正さ
れた値を用いるので、周囲温度に依存せずに高い精度で
液位を求めることができる。
体の一部をオーバーフロー口から排出することによっ
て、例えば流入する液体が急増したとしても略一定以下
の流量で液体を後段の設備に供給することができる。こ
の際、オーバーフロー調整部において、障壁の溢流高さ
を調整することによって、オーバーフロー流量を自在に
調整することができる。
段によって超音波を用いて計量槽内の堰の近傍の液位を
測定し、データ処理装置において、各液位測定手段側か
ら送られた液位データを集約し、測定された液位を所定
の関係式に代入して、堰を越える液体の流量を計量槽毎
に求めるように構成されているので、計量槽が配設され
た各箇所における流量を、特に読取り時の誤差を排除し
て、正確かつ精密に測定することができると共に、デー
タ処理装置において時系列的に得られる正確かつ精密な
流量データを用いて計量槽の配設箇所毎に正確な比較を
行い、例えば所定の排水系において最適な排水制御を行
うために役立てることができる。
測して流量を求める方式なので、例えば電磁流量計を用
いた場合と比較して、配管内に液体が満ちていなくても
正確に計測することができ、また、電磁流量計と異なっ
て、配管の内壁に内容物が付着して配管の内径が実質的
に細くなっても正確に計測することができるので、液体
として汚水を常時通流させるようなときでも測定値に対
する信頼性が低下することはない。
装置は堰の形状と寸法とをパラメータとして流量を演算
するように構成され、比較的簡単なアルゴリズムを用い
て高い精度で流量を算出することができる。
手段によって超音波を用いて計量槽内の堰の近傍の液位
を測定し、流量演算手段によって測定された液位を所定
の関係式に代入して堰を越える液体の流量を求め、デー
タ処理装置において、各流量演算手段側から送られた流
量データを集約するように構成されているので、流量計
が配設された各箇所における流量を、特に読取り時の誤
差を排除して、正確かつ精密に測定することができると
共に、データ処理装置において得られた正確かつ精密な
時系列的流量データを用いて計量槽の配設箇所毎に正確
な比較を行い、例えば、所定の排水系において最適な排
水制御を行うために役立てることができる。
す平面図である。
定板及びスライド板を示す正面図である。
トの電気的構成を示すブロック図である。
ブロック図である。
めの図である。
形図である。
に示す図である。
らの出力例である。
ステムの構成を模式的に示す図である。
ブロック図である。
表示部の表示盤における取付状態を示す図であって、同
図(a)は同プリンタ及び同液晶表示部の正面図、同図
(b)は同側面図である。
量演算手段) 8 流量測定監視システム 9 中央データ処理装置(データ処理装置)
Claims (10)
- 【請求項1】 流路上に堰が配置された計量槽を有し、
前記堰の近傍の液位に基づいて前記流路を通流する液体
の流量が求められる流量計であって、 前記堰の近傍の液位を超音波を用いて測定する液位測定
手段と、前記堰を越える液体の流量を求める流量演算手
段とを有し、 前記流量演算手段は、前記液位測定手段によって測定さ
れた前記堰の近傍の液位と、流路上に堰が配置された場
合の前記堰の近傍の液位と前記堰を越える液体の流量と
の間に成立する所定の関係式とに基づいて、前記流量を
演算することを特徴とする流量計。 - 【請求項2】 前記流量演算手段は、前記堰の形状と寸
法とをパラメータとして前記流量を演算することを特徴
とする請求項1記載の流量計。 - 【請求項3】 前記堰はV字形状の切欠き部を上部に有
する三角堰とされ、前記流量演算手段は、前記切欠き部
の頂角の大きさと前記堰が配置された箇所における流路
の幅とをパラメータとして前記流量を演算することを特
徴とする請求項2記載の流量計。 - 【請求項4】 前記切欠き部の頂角の大きさは60度と
し、前記所定の関係式は、 Q=34.62KL5/2 但し、Qは前記流量[m3 /h ]、KはWを前記流路
の幅[m]、RをR=1000L3/2 /ν(νは液
体の動粘性係数[cm2 /sec ])で与えられる係数と
したときに、K=83+1.978/(WR1/2 )
で与えられる流量係数、Lは前記切欠き部の下縁端のレ
ベルから測定した液位[m]としたことを特徴とする請
求項3記載の流量計。 - 【請求項5】 前記液位測定手段は、液面へ向けて送波
された超音波パルスが前記液面で反射して戻るまでの往
復時間を計時する計時手段を有し、前記計時手段によっ
て計時された前記往復時間と、予め知られた音速とに基
づいて、液面までの距離を求めることによって前記液位
を求めることを特徴とする請求項1から4のうちのいず
れか1項に記載の流量計。 - 【請求項6】 前記液位測定手段は、周囲温度を検知す
る温度検知手段と、該温度検知手段によって検知された
温度に基づいて補正された音速を求める音速演算手段と
を有し、前記音速演算手段によって求められた音速に基
づいて前記液位を求めることを特徴とする請求項5記載
の流量計。 - 【請求項7】 前記計量槽は、流入した液体のうち、所
定の溢流高さを越える分の液体をオーバーフローさせる
障壁を有するオーバーフロー調整部と、該オーバーフロ
ー調整部からオーバーフローした液体を排出するための
オーバーフロー口とを備えることを特徴とする請求項1
から6のうちのいずれか1項に記載の流量計。 - 【請求項8】 流路上に堰が配置された複数の計量槽
と、前記各計量槽の堰の近傍の液位を測定する複数の液
位測定手段と、前記各液位測定手段によって測定された
液位データを集約し前記液位データに基づいて前記流路
を通流する液体の流量を前記計量槽毎に求めるデータ処
理装置とを備えた流量測定監視システムであって、 前記各液位測定手段は、液面へ向けて送波された超音波
パルスが前記液面で反射して戻るまでの往復時間を計時
する計時手段を有し、前記計時手段によって計時された
前記往復時間と、予め知られた音速とに基づいて、液面
までの距離を求めることによって、対応する前記計量槽
の堰の近傍の液位を測定すると共に、 前記データ処理装置は、前記各液位測定手段によって測
定された前記堰の近傍の液位と、流路上に堰が配置され
た場合の前記堰の近傍の液位と前記堰を越える液体の流
量との間に成立する所定の関係式とに基づいて、前記流
量を演算することを特徴とする流量測定監視システム。 - 【請求項9】 前記データ処理装置は、前記各堰の形状
と寸法とをパラメータとして前記流量を演算することを
特徴とする請求項8記載の流量測定監視システム。 - 【請求項10】 流路上に堰が配置された計量槽を有し
前記堰の近傍の液位に基づいて前記流路を通流する液体
の流量を求める流量計が複数配設され、前記各流量計に
よって測定された流量データを集約するデータ処理装置
を備えた流量測定監視システムであって、 各流量計は、前記堰の近傍の液位を超音波を用いて測定
する液位測定手段と、前記堰を越える液体の流量を求め
る流量演算手段とを有し、 前記液位測定手段は、液面へ向けて送波された超音波パ
ルスが前記液面で反射して戻るまでの往復時間を計時す
る計時手段を有し、前記計時手段によって計時された前
記往復時間と、予め知られた音速とに基づいて、液面ま
での距離を求めることによって前記液位を求めると共
に、 前記流量演算手段は、前記液位測定手段によって測定さ
れた前記堰の近傍の液位と、流路上に堰が配置された場
合の前記堰の近傍の液位と前記堰を越える液体の流量と
の間に成立する所定の関係式とに基づいて、前記流量を
演算することを特徴とする流量測定監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000012323A JP2001201377A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 流量計及び流量測定監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000012323A JP2001201377A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 流量計及び流量測定監視システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001201377A true JP2001201377A (ja) | 2001-07-27 |
Family
ID=18540053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000012323A Pending JP2001201377A (ja) | 2000-01-20 | 2000-01-20 | 流量計及び流量測定監視システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001201377A (ja) |
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