JP2001200637A - 型枠板並びにこれを用いた型枠工法 - Google Patents

型枠板並びにこれを用いた型枠工法

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JP2001200637A
JP2001200637A JP2000011568A JP2000011568A JP2001200637A JP 2001200637 A JP2001200637 A JP 2001200637A JP 2000011568 A JP2000011568 A JP 2000011568A JP 2000011568 A JP2000011568 A JP 2000011568A JP 2001200637 A JP2001200637 A JP 2001200637A
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Toshio Masuda
俊夫 増田
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SANBASE CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環使用に具えたメンテナンスが容易に行
え、更に根代寸法に左右されることなく骨材に対する設
置を容易に行うことができ、更に汎用性に富んだ新規な
型枠板並びにこれを用いた型枠工法の開発を技術課題と
した。 【解決手段】 型枠Fを構成する型枠板1の本体部10
におけるコンクリートCとの接触面に対して、養生後の
コンクリートCからの脱型を容易化し、且つ型枠板1に
付着したコンクリートCを除去するための被覆シート1
5を貼付したことを特徴として成るものであり、従来の
型枠板に対して剥離剤を塗布したものに比べ、極めて短
時間で型枠板1をコンクリートCの付着し難い状態とす
ることができる。また脱型後には被覆シート15を型枠
板1から剥がすことによってワンタッチで清掃が行え、
更に新たな被覆シート15を貼付するだけで即座に循環
使用に供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート基礎の
型枠に関するものであって、特に使用後の再使用に具え
たメンテナンスが容易に行え、更に骨材周辺への設置を
容易に行うことができるとともに汎用性に富んだ新規な
型枠板並びにこれを用いた型枠工法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】コンクリート基礎の施工に際しては従来
より、コンクリートを打設する際に用いる型枠板とし
て、いわゆるコンパネと称される合板を適宜加工して用
いたり、循環使用が可能な金属製の規格形状のものが用
いられている。このうち金属製の型枠板を循環使用する
ためには、型枠板に対して油性系、樹脂系、ワックス系
あるいは界面活性剤系などの型枠剥離剤を塗布すること
によってコンクリートの付着防止を図っているものの、
実際にはコンクリートの付着は完全には回避されず、付
着硬化したコンクリートの除去に手間がかかってしまっ
ていた。
【0003】ところで、本発明者はすでに建築物・構築
物の基礎構造として新規な構築用基礎並びにその施工方
法を案出し、特許第2813605号として特許を受け
ている。この基礎構造は、基礎の強度メンバーの一部と
して形鋼を用い、施工能率が良く、正確な施工ができ、
基礎高さを低く抑えることができ、且つ根代の掘り幅を
狭くすることができるというものである。
【0004】また、このような高さを低く抑えた基礎の
施工において従来型の金属製型枠板を用いたのでは、型
枠板の取り扱い(組立作業や取り外し作業)手法は従来
手法をほとんど踏襲することになり、先の発明の利点を
充分に生かしきれないため、本発明者は更に新規な型枠
板を案出し、特許第2813605号として特許を受け
ている。この型枠板を用い、高さを低く抑えた構造の基
礎にコンクリートを打設するにあたっては、型枠板の下
部における押さえを、外側から土砂等を根代部分に充填
するように埋め込むことによって行うことができるもの
であり、コンクリート養生後に根代に充填した土砂等を
ほとんど取り除くことなく型枠板の取り外しが行えるた
め、先の発明の利点を充分に生かすというものであっ
た。
【0005】しかしながら、施工現場の状況によっては
他の工事との関連や地盤強度の問題等により、根代の幅
寸法を広く掘らなければならない状況も発生しており、
このような場合には根代部分に土砂を充填することによ
って型枠板の押さえを行うことは困難となっている。
【0006】
【解決を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認
識してなされたものであって、特に循環使用に具えたメ
ンテナンスが容易に行え、更に根代寸法に左右されるこ
となく骨材に対する設置を容易に行うことができるとと
もに、汎用性に富んだ新規な型枠板並びにこれを用いた
型枠工法の開発を技術課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
型枠板は、根代内に配設した骨材を囲繞するようにコン
クリートを打設して基礎構造を構築する際に用いる型枠
において、前記型枠を構成する型枠板の本体部における
コンクリートとの接触面に対して、養生後のコンクリー
トからの脱型を容易化し、且つ型枠板に付着したコンク
リートを除去するための被覆シートを貼付したことを特
徴として成るものである。この発明によれば、従来の型
枠板に対して剥離剤を塗布したものに比べ、極めて短時
間で型枠板をコンクリートの付着し難い状態とすること
ができる。また脱型後には被覆シートを型枠板から剥が
すことによってワンタッチで清掃が行え、更に新たな被
覆シートを貼付するだけで即座に循環使用に供すること
ができる。
【0008】また請求項2記載の型枠板は、根代内に配
設した骨材を囲繞するようにコンクリートを打設して基
礎構造を構築する際に用いる型枠において、前記型枠を
構成する型枠板の本体部に孔を設け、この孔に対して係
止部材を挿通するとともに骨材に対して係止することに
よって型枠板の固定を行うようにしたことを特徴として
成るものである。この発明によれば、根切り幅が広く、
押さえ砂による型枠の押さえが行えない現場であって
も、コンクリート打設が可能な状態に型枠を形成するこ
とができる。このため根代内に型枠振動機等を搬入して
型枠外面に振動を与え、コンクリートを締め固めるとい
った工法も実施可能とすることができる。
【0009】更にまた請求項3記載の型枠板は、前記請
求項2記載の要件に加え、前記孔は、本体部の上下方向
に沿って形成した長孔であり、骨材形状に応じて、前記
係止部材の位置を変更できるようにしたことを特徴とし
て成るものである。この発明によれば、骨材の高さに応
じて係止部材の位置を選択することができるため、型枠
板を種々の骨材形態のものに適用可能な汎用性の高いも
のとするこができる。
【0010】更にまた請求項4記載の型枠板は、前記請
求項1、2または3記載の要件に加え、前記本体部の上
部に、この本体部の面と直交する方向に張り出すように
上縁部を形成したことを特徴として成るものである。こ
の発明によれば、型枠板の強度を向上することができる
とともに、補強架設バーを用いる場合に、この補強架設
バーと型枠板との嵌合を強固なものとすることができ
る。
【0011】また請求項5記載の型枠工法は、根代内に
配設した骨材に沿って型枠を配置して、この型枠内にコ
ンクリートを打設して基礎構造を構築する型枠工法にお
いて、前記型枠を構成する型枠板の本体部におけるコン
クリートとの接触面に対して、張り替え自在の被覆シー
トを貼付することによって、養生後のコンクリートから
の脱型を容易にし、且つ前記被覆シートを本体部から取
り除くことによって型枠板に付着したコンクリートを除
去するとともに新たな被覆シートを貼付して、循環使用
に供するようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、従来の型枠板に対して剥離剤を塗布
する手法に比べ、極めて短時間で型枠板をコンクリート
の付着し難い状態とすることができる。また脱型後には
被覆シートを型枠板から剥がすことによってワンタッチ
で清掃が行え、更に新たな被覆シートを貼付するだけで
型枠板を即座に循環使用に供することができる。
【0012】更にまた請求項6記載の型枠工法は、根代
内に配設した骨材に沿って型枠を配置して、この型枠内
にコンクリートを打設して基礎構造を構築する型枠工法
において、前記型枠を構成する型枠板の本体部に形成し
た孔に対して、係止部材を挿通するとともに、骨材に対
して係止することによって型枠板を設置するようにした
ことを特徴として成るものである。この発明によれば、
根切り幅が広く、押さえ砂による型枠の押さえが行えな
い現場であっても、コンクリート打設が可能な状態に型
枠を形成することができる。このため根代内に型枠振動
機等を搬入して型枠外面に振動を与え、コンクリートを
締め固めるといった工法も実施可能とすることができ
る。
【0013】更にまた請求項7記載の型枠工法は、根代
内に配設した骨材に沿って型枠を配置して、この型枠内
にコンクリートを打設して基礎構造を構築する型枠工法
において、前記型枠を構成する型枠板は前記請求項4記
載に記載したものであり、複数の型枠板を骨材に沿って
連設するとともに、これら複数の型枠板における上縁部
に対して通し接続材を嵌合することによって一直線上に
固定配列し、更に骨材の両側に対向して位置させた型枠
板同士を、前記通し接続材に対して補強架設バーを架橋
させることによって、等間隔に保つようにすることを特
徴として成るものである。この発明によれば、型枠板の
直線状態を容易に得ることができるとともに、型枠の形
状を安定したものとすることができるので、型枠形成の
作業性及び施工精度を向上することができる。そしてこ
れら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の
解決が図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて具体的に説明する。図中、符号Fは型枠板1を
主要部材とした型枠である。また符号Bは前記型枠Fを
用いて構築される基礎であり、符号Eはこの基礎Bが構
築するために掘り込まれた根代である。以下、まず上記
型枠Fの構成について詳しく説明した後、この型枠板1
を用いた型枠工法の説明を行う。
【0015】前記型枠Fは型枠板1と、通し接続材2
と、補強架設バー3と、フックボルト5と、コーナー板
6とを具えて成るものである。前記型枠板1は、一例と
してアルミ材から成る矩形状の平板により形成したもの
であり、本実施の形態ではこの型枠板1の面について、
打設されるコンクリートCと接する面を内側面と定義
し、その反対面を外側面と定義する。
【0016】型枠板1の具体的な構造は図2、3に示す
ように、矩形状の平板の上端を外面側に折り曲げて形成
して成るものであり、一例として800mm×850m
m程度の平板状の本体部10と、この本体部10の面と
直交する方向に張り出し、側面から見て下方が開放した
逆チャンネル状に形成された上縁部11とを有してい
る。そしてこの上縁部11の上面には、後述する操作ロ
ッド8を受け入れるための受入口11aが形成されるも
のであり、更にこの受入口11aの下方には、本体部1
0に沿うようにして角管状の案内管18を設けることに
よって、操作ロッド8の垂直方向へのスムーズな受け入
れが成されるようにする。なお本体部10の面と直交す
る方向に張り出すとは、厳密な意味での直交のみではな
く、ある程度傾斜されているものも含むものである。
【0017】また前記本体部10の上下方向に沿って長
孔状のボルト孔12を形成するものであり、本実施の形
態では上下二段にそれぞれ等間隔で三孔を形成した。も
ちろんこのボルト孔12の配列態様及び数については本
体部10の強度低下を起こさない範囲で適宜変更、増減
ができるものである。なおこのボルト孔12が形成され
る部分については補強板10aを外側面にあてがうこと
によって強度の向上を図るものとする。
【0018】また前記本体部10の外側面から見た型枠
板1の一端には、上縁部11を切り欠いたジョイント用
切欠13を形成するものであり、このジョイント用切欠
13の下方を接合端14と呼ぶものとする。なお図1に
は、前記接合端14を右側または左側のいずれか一方に
形成した型枠板1を示したが、図4(a)に示すような
接合端14を有しないものや、図4(b)に示すような
左右両端に接合端14を有する型枠板1を用いるように
しても構わない。
【0019】更に前記上縁部11の形状は、図4(c)
に示すように長手方向に沿って分断するようにしてもよ
く、また図4(d)に示すように側面視でL字型となる
ようにしてもよい。
【0020】そして前記本体部10の内側面に対しては
被覆シート15を貼付するものであり、この被覆シート
15としてはビニル等の合成樹脂シートや、シリコーン
系剥離剤または非シリコーン系剥離剤を塗布した剥離紙
等が適用される。そして被覆シート15の裏面に対して
は、被覆シート15の張り替えが容易に行える程度の接
着力を有する接着剤が塗布されるものである。このよう
な被覆シート15は、型枠板1への貼付前の段階では、
接着面に対して剥離紙が貼られた状態でストックされる
ものであり、使用時にこの剥離紙を剥がして接着面を露
出させるものである。また被覆シート15には、前記本
体部10におけるボルト孔12に対応した位置にスリッ
ト16を形成しておくものとする。このスリット16の
形状は必ずしもボルト孔12と同形とする必要はなく、
むしろ単に切り込みをいれる程度の方が、コンクリート
Cの漏れを防止する効果が向上するので好ましい。
【0021】次に前記通し接続材2について説明する。
このものは、図2に示すように複数の型枠板1を連接し
て設置するときに、これら複数の型枠板1における上縁
部11に対して嵌合することによって型枠板1を一直線
上に固定配列するものであり、溝形鋼、軽ミゾ形鋼のよ
うな、断面形状がコの字状に形成されたものが適用され
る。また通し接続材2の長さ寸法については、後述する
型枠工法の態様に応じて適宜選択されるものである。
【0022】次に前記補強架設バー3について説明す
る。このものは図2、5に示すように対向して位置する
型枠板1の間に架橋され、型枠板1が傾倒しないように
支持する部材であって、その両端には型枠板1への接続
を行うための下方に開口したコの字状の支持部3aを形
成する。
【0023】次に係止部材の一例である前記フックボル
ト5について説明する。このものは図5に示すように先
端部を鉤状に形成したボルトであって、この鉤状部が内
側に位置するように前記本体部10におけるボルト孔1
2に挿通されるものであり、後述する骨材20における
上鉄筋22または下鉄筋23に対して鉤状部が係止する
ことによって型枠板1の固定を行うものである。
【0024】次に前記コーナー板6について説明する。
このものは図2に示すように、一例として直交状態で配
列された型枠板1の間からコンクリートCが流出しない
ように設ける部材であり、金属平板を中央で直角に曲げ
加工したものである。
【0025】本発明の型枠板1は上述した諸部材を構成
部材として成るものであって、以下この型枠板1を用い
た型枠工法について説明する。なお本発明の型枠工法に
よって構築される基礎Bは、建設現場に掘り込んだ根代
E内に骨材20を囲繞するようにコンクリートCを打設
して成るものであり、前記骨材20は、地中梁として用
いるH形鋼、I形鋼等を適用した形鋼21に対して、上
フランジ21aの上面及び下フランジ21bの下面にそ
れぞれ上鉄筋22、下鉄筋23を溶接固定したものであ
る。これら上鉄筋22及び下鉄筋23は、例えば12m
m程度の鉄筋を適宜のピッチで井桁状に組み合わせたも
のである。また柱24が立設される部位においては、地
中梁たる形鋼21を柱24の下部の二面に一体的に組み
付けるものとする。
【0026】〔被覆シートの貼付〕まず事前の準備とし
て、型枠板1に本体部10の内側面に対して被覆シート
15を貼付し、本体部10の内側面をコンクリートCが
付着し難い状態にしておくものである。この作業は型枠
板1を現場に搬入する前に行っておくことが望ましい。
【0027】〔型枠止めレールの配設〕一方、現場にお
いては根代Eの底部に打設した捨てコンクリートLに対
して適宜基準線を記し、この基準線に沿って丸鋼、角
鋼、鉄筋等を適用した型枠止めレール7を固定設置する
ものである。
【0028】〔骨材の搬入形成)次いで骨材20を根代
E内に設置するものであり、図5に示すように適宜のス
ペーサ25上に形鋼21を載置する。なお形鋼21に対
しては予め工場において下鉄筋23を溶接しておくもの
であり、また柱24に対してはその下部面に形鋼21を
一体的に組み付けておく。そして根代E内に搬入した形
鋼21の上フランジ21a上に上鉄筋22を載置して溶
接固定するとともに、隣接する形鋼21同士を連結して
建物全体の骨材20を形成するものである。
【0029】〔型枠板の配設)次いで型枠板1を設置す
るものであり、型枠板1におけるボルト孔12には、係
止部材である鉤部が内側に位置するようにしてフックボ
ルト5を装着しておく。このフックボルト5にはワッシ
ャ5aを挿通してナット5bを仮締めしておくことによ
ってボルト孔12からの抜けを防ぐようにしておく。因
みにナット5bとして蝶ナットを用いてもよい。本実施
の形態では一例として五枚の型枠板1を一群として同時
に扱うものであって、まず図5に示すように前記骨材2
0の左右に位置するそれぞれの型枠止めレール7の外側
に、型枠板1の下端部を当接させた状態で型枠板1を立
設した後、前記フックボルト5をボルト孔12内の適宜
の位置に移動させて上鉄筋22及び下鉄筋23に対して
係止する。また少なくとも上方のフックボルト5につい
ては上フランジ21aを係止位置とすることもできる。
なおこの段階では、ナット5bを型枠板がほぼ垂直状態
になる程度に仮締め状態にしておく。
【0030】〔通し接続材の設置〕この状態で型枠板1
は自立状態となるものであり、本体部10における上縁
部11に通し接続材2を嵌合する。なお本実施の形態で
は、上述したように五枚の型枠板1を一群として同時に
扱うものとしたため、この通し接続材2の長さも五枚の
型枠板1の幅寸法の合計程度となるものとする。
【0031】〔型枠板の間隔調整〕この状態で設計寸法
に応じて型枠板1の間隔を調整するものであり、図6に
示すように型枠板1の接合端14を、隣接する型枠板1
の上縁部11の内側面に重ねて位置させる。このとき五
枚の型枠板1のうち、両端の型枠板1の位置を固定し
て、これらの型枠板1の間に位置する三枚の型枠板1の
重なり具合を調整することによって、一群の型枠板1の
合計寸法を設計寸法に応じたものとすることができる。
このとき個々の型枠板1は、通し接続材2によって横方
向のスライド軌道が確保されているので、型枠板1の重
なり具合の調整を容易に行うことができる。
【0032】〔補強架設バーの設置〕次いで骨材20の
左右に位置する一群の型枠板1間に、図5に示すように
補強架設バー3の支持部3aを通し接続材2に挟み込む
ことによって、この補強架設バー3を架橋させる。なお
前記補強架設バー3は、対向して位置する通し接続材2
の長手方向任意の位置に設置することができるが、後述
する長さ方向に隣接することとなる通し接続材2との接
続個所に設けることによって、これら二本の通し接続材
2の接続部材としての役割も担うことができる。
【0033】〔長手方向への展開〕本実施の形態では五
枚の型枠板1を一群として同時に扱うものとしたため、
一群の長さは4m程であるので、型枠板1を長手方向に
継ぎ足してゆくように展開してゆくものであり、このと
き連接される型枠板1は通し接続材2によって一直線上
に固定配列されることとなる。そして前記ナット5bの
本締めを行って、最終的に骨材20の設計寸法に応じた
型枠Fを形成するものである。
【0034】なお本実施の形態では前記型枠板1はアル
ミによって形成した比較的軽量なものであるので、通し
接続材2の長さ寸法を骨材20の設計寸法に応じた長尺
のものとして、いっきに型枠Fを形成することもでき
る。また柱24が設置される個所においては、形鋼21
が直交した状態となるため、型枠板1も直交して配置さ
れるこことなる。この部分に対してはコーナー板6を内
側面にあてがうものであって、このコーナー板6の内側
面にも前記被覆シート15を貼付しておくものである。
【0035】〔コンクリートの打設〕その後定法に従っ
て型枠F内にコンクリートCを打設してゆくものであ
り、この際、型枠板1は通し接続材2、補強架設バー
3、フックボルト5及び型枠止めレール7によって強固
に支承されているため、コンクリートCの打設時に受け
る衝撃、振動によって転倒してしまうことがなく、設計
寸法どおりの形状の基礎Bが構築されるものである。ま
た型枠板1の内側面に対しては被覆シート15が貼付さ
れているので、ボルト孔12からのコンクリートCの漏
れを防ぐものである。
【0036】なお本発明は、他の工事との関連や地盤強
度の問題等により、根代Eの幅寸法を必要以上に広く掘
らなければならない状況を想定して成されたものである
ので、根代E内には型枠Fとの間に空間が確保されるこ
ととなる。そこでこの空間を積極的に利用して型枠振動
機等を搬入し、型枠F外面に振動を与えることによって
コンクリートCを締め固めるといった工法も可能となる
ものである。
【0037】〔型枠の解体〕次の工程としてコンクリー
ト打設後一定時間コンクリートCの養生を行った後、型
枠Fの取り外しを行うものであり、まず型枠板1を接続
している補強架設バー3及び通し接続材2を取り外す。
そして本体部10の外側面に突出状態となっているフッ
クボルト5からナット5bを取り外ずした後、型枠板1
をコンクリートCから引き剥がすものであるが、このと
き型枠板1の内周面側には被覆シート15が貼付されて
いるので、容易に引き剥がすことができるものである。
もちろん引き剥がしが容易に行えないような場合には、
受入口11aに対して操作ロッド8を挿入して、この操
作ロッド8をこじるように傾倒させることにより容易
に、型枠板1をコンクリートCから引き剥がすことがで
きる。
【0038】〔循環使用のための準備〕この状態の被覆
シート15には、若干のコンクリートCが付着している
が、この被覆シート15を型枠板1から剥がすことによ
っていわゆるワンタッチで清掃が行え、更に新たな被覆
シート15を型枠板1に貼付するだけで即座に循環使用
の行える状態にすることができる。
【0039】
【他の実施の形態】本発明は上述した実施の形態を基本
となる実施の形態とするものであるが、本発明の技術的
思想に基づいて以下に示すような実施の形態を採ること
もできる。まず本発明の型枠板1並びにこれを用いた型
枠工法は、浅い基礎のほか、従来の深い基礎あるいは根
切り幅の狭い基礎に対しても適用できるものであって、
このような基礎に適用した場合にも設置作業性及び取り
外し作業性等に優れるものである。更に本発明の型枠板
1並びにこれを用いた型枠工法は、基礎Bの構築時に適
用する他、建築物における他の適宜のコンクリート打設
個所の型枠に対しても適用することができる。
【0040】また請求項1及び請求項5に記載した発明
に関しては、図7に示すような従来の型枠工法で用いて
いる型枠板1に対しても適用することができるものであ
り、型枠板1のコンクリートCとの接触面に対して被覆
シート15を貼付するものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、特に循環使用に具えたメンテナンスが容易
に行え、更に根代Eの寸法に左右されることなく骨材2
0に対する設置を容易に行うことができるとともに、汎
用性に富んだ新規な型枠板1並びにこれを用いた型枠工
法を提供することができる。すなわち、従来の、型枠板
に対して剥離剤を塗布する手法に比べ、極めて短時間で
型枠板1をコンクリートCの付着し難い状態とすること
ができる。また脱型後には被覆シート15を型枠Fから
剥がすことによっていわゆるワンタッチで清掃が行え、
更に新たな被覆シート15を貼付するだけで型枠板1を
即座に循環使用に供することができる。また根切り幅が
広く、押さえ砂による型枠1の押さえが行えない現場で
あっても、コンクリートCの打設が可能な状態に型枠F
を形成することができる。このため根代E内に型枠振動
機等を搬入して型枠Fの外面に振動を与え、コンクリー
トCを締め固めるといった工法も実施可能とし、より信
頼性の高い基礎Bを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠板及びこの型枠内に位置する基礎を一部破
断して示す斜視図である。
【図2】型枠を一部拡大して示す斜視図である。
【図3】型枠板を示す平面図及び正面図並びに被覆シー
トを示す正面図である。
【図4】型枠板の種々の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図5】型枠板及びこの型枠内に位置する骨材を一部拡
大して示す縦断側面図である。
【図6】通し接続材に沿った型枠板の位置調整の様子を
示す正面図、平面図及び縦断側面図である。
【図7】従来の型枠工法で用いている型枠板に対して本
発明を適用した実施の形態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 型枠板 2 通し接続材 3 補強架設バー 3a 支持部 5 フックボルト 5a ワッシャ 5b ナット 6 コーナー板 7 型枠止めレール 8 操作ロッド 10 本体部 10a 補強板 11 上縁部 11a 受入口 12 ボルト孔 13 ジョイント用切欠 14 接合端 15 被覆シート 16 スリット 18 案内管 20 骨材 21 形鋼 21a 上フランジ 21b 下フランジ 22 上鉄筋 23 下鉄筋 24 柱 25 スペーサ F 型枠 B 基礎 C コンクリート E 根代 L 捨てコンクリート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根代内に配設した骨材を囲繞するように
    コンクリートを打設して基礎構造を構築する際に用いる
    型枠において、前記型枠を構成する型枠板の本体部にお
    けるコンクリートとの接触面に対して、養生後のコンク
    リートからの脱型を容易化し、且つ型枠板に付着したコ
    ンクリートを除去するための被覆シートを貼付したこと
    を特徴とする型枠板。
  2. 【請求項2】 根代内に配設した骨材を囲繞するように
    コンクリートを打設して基礎構造を構築する際に用いる
    型枠において、前記型枠を構成する型枠板の本体部に孔
    を設け、この孔に対して係止部材を挿通するとともに骨
    材に対して係止することによって型枠板の固定を行うよ
    うにしたことを特徴とする型枠板。
  3. 【請求項3】 前記孔は、本体部の上下方向に沿って形
    成した長孔であり、骨材形状に応じて、前記係止部材の
    位置を変更できるようにしたことを特徴とする請求項2
    記載の型枠板。
  4. 【請求項4】 前記本体部の上部に、この本体部の面と
    直交する方向に張り出すように上縁部を形成したことを
    特徴とする請求項1、2または3記載の型枠板。
  5. 【請求項5】 根代内に配設した骨材に沿って型枠を配
    置して、この型枠内にコンクリートを打設して基礎構造
    を構築する型枠工法において、前記型枠を構成する型枠
    板の本体部におけるコンクリートとの接触面に対して、
    張り替え自在の被覆シートを貼付することによって、養
    生後のコンクリートからの脱型を容易にし、且つ前記被
    覆シートを本体部から取り除くことによって型枠板に付
    着したコンクリートを除去するとともに新たな被覆シー
    トを貼付して、循環使用に供するようにしたことを特徴
    とする型枠工法。
  6. 【請求項6】 根代内に配設した骨材に沿って型枠を配
    置して、この型枠内にコンクリートを打設して基礎構造
    を構築する型枠工法において、前記型枠を構成する型枠
    板の本体部に形成した孔に対して、係止部材を挿通する
    とともに、骨材に対して係止することによって型枠板を
    設置するようにしたことを特徴とする型枠工法。
  7. 【請求項7】 根代内に配設した骨材に沿って型枠を配
    置して、この型枠内にコンクリートを打設して基礎構造
    を構築する型枠工法において、前記型枠を構成する型枠
    板は前記請求項4記載に記載したものであり、複数の型
    枠板を骨材に沿って連設するとともに、これら複数の型
    枠板における上縁部に対して通し接続材を嵌合すること
    によって一直線上に固定配列し、更に骨材の両側に対向
    して位置させた型枠板同士を、前記通し接続材に対して
    補強架設バーを架橋させることによって、等間隔に保つ
    ようにすることを特徴とする型枠工法。
JP2000011568A 2000-01-20 2000-01-20 型枠板並びにこれを用いた型枠工法 Pending JP2001200637A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113700024A (zh) * 2021-08-27 2021-11-26 云南建投第五建设有限公司 采用对接卡扣加固加气混凝土预制板模板的施工方法

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