JP2001200297A - シート状洗濯用品の製造方法 - Google Patents

シート状洗濯用品の製造方法

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JP2001200297A
JP2001200297A JP2000009379A JP2000009379A JP2001200297A JP 2001200297 A JP2001200297 A JP 2001200297A JP 2000009379 A JP2000009379 A JP 2000009379A JP 2000009379 A JP2000009379 A JP 2000009379A JP 2001200297 A JP2001200297 A JP 2001200297A
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dough
sheet
laundry article
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Hideo Kobayashi
英男 小林
Masaki Sakamoto
雅基 坂本
Masahide Okumura
正秀 奥村
Hironobu Kawashiri
浩宣 河尻
Keiichi Onoda
恵一 小野田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドウ状洗濯用品組成物からなるシート状洗濯
用品を、均一な厚さ及び幅で、且つ使用時の優れた溶解
性を保持しつつ、ロール圧延によって製造し得る方法を
提供すること。 【解決手段】 剪断速度100s-1〜1,000s-1
おける粘度が700mPa・s〜10,000mPa・
sになるように調製されたドウ状洗濯用品組成物14
を、剪断速度400s-1〜300,000s-1の条件下
でロール圧延して、該ドウ状洗濯用品組成物14をシー
ト状に形成するシート状洗濯用品15の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール圧延によっ
て、ドウ状洗濯用品組成物からシート状洗濯用品を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗剤組
成物の飛散や漏れの無いシート状洗濯用品として、特開
平10−204499号公報において、進入硬度が特定
の範囲内にあるドウ状洗剤組成物からなる薄層と、該薄
層の両側に配置されたシート状水溶性基体とを有するシ
ート状洗濯用品が提案されている。
【0003】前記シート状洗濯用品によれば、粉末洗剤
と異なり、洗濯機への洗剤の投入時に粉末の飛散が起こ
らず、取り扱い性に優れるという利点がある。しかし、
ドウ状洗剤組成物は流動性が必ずしも高くないので、該
ドウ状洗剤組成物からなる薄層を、塗布によって均一な
厚さ及び幅で、且つ使用時に優れた溶解性が発現するよ
うに形成することが必要である。塗布以外の方法、例え
ばロール圧延によって該薄層を形成しようとするとロー
ル圧延の際にドウ状洗剤組成物がロールに付着し易く、
安定した圧延を行い難い。
【0004】洗浄剤組成物の中でも、固形石鹸等の石鹸
の分野では、ロールを用いた製造方法があるが(特開平
8−209798号公報、特開平8−269499号公
報、特開平8−311499号公報)、いずれも成形を
目的としたものではなく、石鹸原料を少なくとも対にな
ったロールの隙間に通すことによって、より均一な混練
状態を得ることを目的としている。特に特開平8−26
9499号公報には、3本ロールを用いた固形石鹸の製
造方法が開示されている。3本ロールは粉砕機もしくは
混練機として用いられており、成形とは根本的に異なる
技術である。
【0005】ドウ状洗剤組成物からなる薄層を形成する
にあたって塗布手段を用いることについては、特開平1
0−72599号公報の第9欄14〜17行及び特開平
10−204499号公報の第14欄10〜13行にそ
の記載があるが、量産等工業的に実施するにあたっての
条件等は、前記出願の発明に直接かかわらないため具体
的に記載されていない。
【0006】ドウ状洗剤組成物だけでなく、ドウ状柔軟
剤組成物等の他のドウ状洗濯用品組成物を用いて、シー
ト状洗濯用品を製造する場合も、同様の問題がある。
【0007】従って、本発明は、ドウ状洗剤組成物等の
ドウ状洗濯用品組成物からなるシート状洗濯用品を、均
一な厚さ及び幅で、且つ使用時の優れた溶解性を保持し
つつ、ロール圧延によって製造し得る方法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、ロール圧延の際にド
ウ状洗剤組成物等のドウ状洗濯用品組成物がロールに噛
み込みやすく且つ付着し難く、更に、圧延が安定化した
シート状洗濯用品の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、剪断速度10
0s-1〜1,000s-1における粘度が700mPa・
s〜10,000mPa・sになるように調製されたド
ウ状洗濯用品組成物を、剪断速度400s-1〜300,
000s-1の条件下でロール圧延して、該ドウ状洗濯用
品組成物をシート状に形成するシート状洗濯用品の製造
方法を提供することにより、前記目的を達成したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、
本発明のシート状洗濯用品の製造方法に好ましく用いら
れるロール圧延装置10の模式図が示されている。この
圧延装置10は多段の圧延装置であり、一対で一組をな
すロール対が三組用いられている。三組の各ロール対は
圧延の方向に沿って直列に配されており、圧延の最上流
側に位置する第1ロール対11、最下流側に位置する第
3ロール対13、及び第1ロール対11と第3ロール対
13との間に位置する第2ロール対12から構成されて
いる。各ロール対における対向する二つのロールは互い
に異なる方向に回動しており、その周速は同じになされ
ている。
【0010】三組の各ロール対は、第1ロール対11に
おけるロール間距離が最も広く、下流側に位置する第2
ロール対12及び第3ロール対13に向かうにつれて、
ロール間距離が漸次狭くなっている。各ロール対におけ
るロール間距離は、目的物であるシート状洗濯用品の厚
みに応じて適宜調整されるが、一般的な範囲として、第
1ロール対11におけるロール間距離は20mm〜2m
m、特に10mm〜3mm、第2ロール対12における
ロール間距離は10mm〜1mm、特に5mm〜2m
m、第3ロール対13におけるロール間距離は5mm〜
0.5mm、特に2.5mm〜0.75mmであること
が好ましい。
【0011】ドウ状洗濯用品組成物14は、ロール圧延
装置10の最上流側に位置する第1ロール対11におけ
るロール間に通され、次いで第2ロール対12及び第3
ロール対13へ順次通されて(即ち、ロール間距離が広
いロールからロール間距離が狭いロールへと順次通され
て)、多段にロール圧延される。その結果、所定の厚み
を有する長尺状のシート状洗濯用品15が得られる。
【0012】シート状洗濯用品に加工されるドウ状洗濯
用品組成物としては、特に衣料用の洗剤として好適なも
のが用いられる。また、ドウ状洗濯用品組成物として
は、圧延装置に供給可能な流動性を備えると共に圧延さ
れた後にシート状としての保形性を備えたものが用いら
れる。本発明においてドウとは、本出願人の先の出願に
係る特開平10−204499号公報に記載されるよう
に、粉末組成物と液体、ペースト又はゲル等の流動性を
有する物質との捏和物をいう。該流動性を有する物質に
は加熱や応力により流動化するものも含まれる。
【0013】ドウ状洗濯用品組成物は粉末組成物と液体
界面活性剤等の流動性を有する物質との捏和物であるこ
とから、該ドウ状洗濯用品組成物は湿潤粉体とスラリー
の中間的な性質を有す複雑な流動特性を示す。従って、
ドウ状洗濯用品組成物のレオロジー特性を通常の流体と
同一視することはできない。このような特殊なレオロジ
ー特性を有するドウ状洗濯用品組成物をロール圧延して
均一な厚みのシート状洗濯用品を形成する手段について
本発明者らは種々検討した結果、ドウ状洗濯用品組成物
のロール圧延時の剪断速度と粘度とが大きく影響するこ
とを見出した。更に検討を推し進めたところ、ドウ状洗
濯用品組成物の剪断速度100s-1〜1,000s-1
おける粘度を700mPa・s〜10,000mPa・
sに調整することで、次段において均一な厚みの薄層形
成が容易となることが判明した。詳細には、該粘度を7
00mPa・s以上に調整することで、ロール圧延時に
おけるドウ状洗濯用品組成物のロールへの付着が防止さ
れ、10,000mPa・s以下に調整することで、ド
ウ状洗濯用品組成物のロールへの噛み込みをスムーズに
行うことができる。特に、該粘度を1,000mPa・
s〜9,000mPa・s、とりわけ2,000mPa
・s〜8,000mPa・sに調整することが、シート
状洗濯用品の長手方向の厚み均一性およびロールへのド
ウ状洗濯用品組成物の付着防止を両立させる点から好ま
しい。
【0014】ドウ状洗濯用品組成物をロール圧延すると
きには、その圧延条件として、ドウ状洗濯用品組成物の
剪断速度が400s-1〜300,000s-1となるよう
にロールの周速及びドウ状洗濯用品組成物の供給速度を
調整する。本実施形態においては三段にロール圧延して
いるが、少なくとも最終段、即ち第3段のロール圧延時
の剪断速度が前記範囲内であればよく、特に各段のロー
ル圧延時の剪断速度が何れも前記範囲内であることが好
ましい。ドウ状洗濯用品組成物をロール圧延する場合の
剪断速度は以下の式で表される。
【0015】
【数1】
【0016】ドウ状洗濯用品組成物をロール圧延する際
の剪断速度が400s-1以上の条件を選択すればロール
と該組成物との接触時間が短くなり、前記ロール付着を
抑制できる。また、300,000s-1以下の条件を選
択することで、ロールと該組成物との間のすべりが小さ
くなり、該組成物のロールへの噛み込みがスムーズに行
える。特に、該剪断速度が1,000s-1〜100,0
00s-1、とりわけ5,000s-1〜50,000s-1
になるように圧延条件を選択することが、ドウ状洗濯用
品組成物のロールへの付着が一層防止され、且つ該組成
物のロールへの噛み込みを一層スムーズに行える点から
好ましい。
【0017】前述の通り、ドウ状洗濯用品組成物をロー
ル圧延する場合の剪断速度は、ロールの周速及び圧延で
得られたシート状洗濯用品の厚みから決定される。この
場合、ロールの周速U0 は、0.1m/min〜10m
/min、特に0.5m/min〜5.0m/minで
あることが、ドウ状洗濯用品組成物のロールへの付着抑
制及びロールへの噛み込み安定化によるロール圧延の安
定性と生産性との両立の点から好ましい。一方、最終的
に得られるシート状洗濯用品の厚みは、0.5mm〜1
0mm、特に1.0mm〜4.5mmであることが、シ
ート状洗濯用品の溶解性と洗浄性との両立の点から好ま
しい。
【0018】前記ドウ状洗濯用品組成物をロール圧延す
る場合には、その圧延条件として、剪断速度を前記範囲
内にすることに加えて該ドウ状洗濯用品組成物を15〜
40℃、特に20〜30℃に調温しておくことが好まし
い。これにより、温度変化に起因するドウ状洗濯用品組
成物の大きな粘度変化を避けることができ、安定的に圧
延を行うことができるようになる。また熱による洗剤粒
子の軟化を抑制することができることから、圧延時の圧
力・剪断応力に起因すると考えられる洗剤粒子の壊れが
最小限にとどめられ、使用時の優れたシート溶解性が得
られる。ドウ状洗濯用品組成物を前記温度に調温するた
めには、例えば各ロールに温調ヒータ等を取り付けドウ
状洗濯用品組成物の温度を調温すると共に、ロール圧延
装置10を温調された環境に設置するようにすればよ
い。
【0019】ロール圧延によって得られた長尺状のシー
ト状洗濯用品は、必要に応じて幅方向に裁断されて毎葉
のシート状洗濯用品となされる。また、必要に応じて長
尺状のシート状洗濯用品又は毎葉のシート状洗濯用品の
片面又は両面に可撓性支持体を重ね合わせてもよい。可
撓性支持体を重ね合わせる場合には、該可撓性支持体と
して、該可撓性支持体がシート状洗濯用品の両側縁部か
ら外方に延出するような(シート状洗濯用品が長尺状の
場合)、又は該可撓性支持体がシート状洗濯用品の両側
縁部及び前後端部から外方に延出するような(シート状
洗濯用品が毎葉状の場合)大きさのものを用い、延出し
た可撓性支持体を所定手段によって接合してシート状洗
濯用品の脱落を防止してもよい。
【0020】ドウ状洗濯用品組成物のレオロジー特性は
前述の通りであり、また、その配合組成は以下の通りで
ある。即ち、ドウ状洗濯用品組成物は、界面活性剤、ア
ルカリ剤及び金属イオン捕捉剤をそれぞれ少なくとも一
種含んでいる。
【0021】前記界面活性剤としては非イオン界面活性
剤及び陰イオン界面活性剤が好ましい。非イオン界面活
性剤の例としては、特開平10−204499号公報の
第5欄6〜31行に記載のもの等が挙げられ、特に炭素
数10〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級のアルコ
ールにエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのア
ルキレンオキシドを付加し、HLB値(グリフィン法で
算出)が10.5〜15.0、特に11.0〜14.5
になるようにしたポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ルが好ましい。また、陰イオン界面活性剤の例として
は、特開平10−204499号公報の第5欄39〜4
9行に記載のもの等が挙げられ、特に炭素数12〜18
のアルキル硫酸塩、アルキル鎖の炭素数が10〜14の
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、対イオ
ンとしてはアルカリ金属類、特にナトリウムやカリウム
が好ましい。界面活性剤の含有量は、洗浄力の点でドウ
状洗濯用品組成物中に好ましくは5〜80重量%、より
好ましくは20〜60重量%である。また、非イオン界
面活性剤と陰イオン界面活性剤の併用も好ましく、その
場合、両者の合計が界面活性剤中に50〜100重量
%、特に70〜100重量%であるのが洗浄性の点で好
ましい。また、非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性
剤の重量比は、溶解性の点で、非イオン界面活性剤/陰
イオン界面活性剤=100/0〜10/90、特に90
/10〜50/50が好ましい。
【0022】前記アルカリ剤としては、特開平10−2
04499号公報の第5欄末行〜第6欄9行に記載のも
の等が挙げられ、特に炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
非晶質珪酸塩及び結晶性珪酸塩が好ましい。
【0023】前記金属イオン捕捉剤としては、特開平1
0−204499号公報の第8欄41〜47行に記載の
もの等が挙げられ、特に結晶性アルミノ珪酸塩(ゼオラ
イト)、非晶質アルミノ珪酸塩、有機キレート剤及びポ
リカルボン酸ポリマー、特にポリアクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸マレイン酸コポリマーが好ましい。
【0024】ドウ状洗濯用品組成物は、前記界面活性剤
を5〜50重量%、特に10〜30重量%含有し、前記
アルカリ剤を5〜60重量%、特に10〜50重量%含
有し、前記金属イオン捕捉剤を5〜60重量%、特に1
0〜50重量%含有することが好ましい。
【0025】ドウ状洗濯用品組成物の流動性を維持する
点、及びシート状洗濯用品に前記可撓性支持体を重ね合
わせた場合には、該可撓性支持体を通じてドウ状洗濯用
品組成物中の洗浄活性物質が遺漏することを防止する点
から、ドウ状洗濯用品組成物に含まれる有機化合物と無
機化合物との混合比率を調整することが好ましい。有機
化合物と無機化合物との好ましい混合比率は、有機化合
物/無機化合物=80/20〜10/90、特に70/
30〜15/85(重量比)である。
【0026】必要に応じて用いられる前記可撓性支持体
としては、可撓性を有するシートやウエブ、例えば合成
樹脂製のフィルム並びに織布及び不織布等の繊維シート
等が用いられる。可撓性支持体は水溶性であることが好
ましい。可撓性支持体が水溶性である場合、可撓性支持
体を構成する材料としては、例えば特開平10−204
499号公報の第12欄16〜33行に記載のもの等が
挙げられ、特にポリビニルアルコールが好ましく用いら
れる。
【0027】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば前記実施形態においては三段にロール圧延したが、
シート状洗濯用品の厚みに応じて、一段若しくは二段で
もよく又は四段以上でもよい。
【0028】また、前記実施形態においては、一対のロ
ール間に前記ドウ状洗濯用品組成物を通してロール圧延
を行ったが、これに代えて、一本のロールと連続走行す
るベルトとの間に前記ドウ状洗濯用品組成物を通してロ
ール圧延を行ってもよい。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、特に断らない限り、「%」及び「部」はそれ
ぞれ「重量%」及び「重量部」を意味する。実施例に先
立ち、ドウ状洗濯用品組成物の調製方法(調製例1〜調
製例3)を説明する。
【0030】〔ドウ状洗濯用品組成物の調製方法〕調製例1 (実施例1の組成のもの) ゼオライト、炭酸ソーダ、芒硝、亜硫酸ソーダ、ポリア
クリル酸ソーダ及び蛍光染料を表1中の比率で含有する
水分50%のスラリーを、噴霧乾燥法により乾燥させ、
下記の乾燥粒子1(平均粒径約250μm)を得た。
尚、表1における各成分の詳細は表2に示す通りであ
る。
【0031】
【0032】非イオン界面活性剤(a)7.5kg、P
EG0.15kgを50リットル容バッチニーダ〔佐竹
化学機械工業(株)製、1600−65CVJA−3.
7型〕に入れ、65℃加温下、PEGが溶融し均一にな
るまで混合した。次いで水0.10kg、48%NaO
Haq0.36kg及びアルキルベンゼンスルホン酸1.
40kgを、撹拌を続けながら徐々に加え、更に10分
間撹拌を続けることで中和反応を充分に行った。反応終
了後、AS−Na粉末を1.50kg及び乾燥粒子1を
22.9kg加え、均質になるまで約5分間混合し、更
に酵素0.34kg及び香料0.15kgを添加して更
に2分間混合することにより、実施例1に示すドウ状洗
濯用品組成物を得た。
【0033】調製例2(実施例2の組成のもの) 非イオン界面活性剤(b)9.6kg、PEG0.77
kgを50リットル容バッチニーダ〔佐竹化学機械工業
(株)製、1600−65CVJA−3.7型〕に入
れ、65℃加温下、PEGが溶融し均一になるまで混合
した。次いでアルキルベンゼンスルホン酸3.58kg
及び48%NaOHaq0.92kgを、撹拌を続けなが
ら徐々に加え、更に10分間撹拌を続けることで中和反
応を充分に行った。反応終了後、AS−Na粉末3.8
4kg、ゼオライト19.0kg、炭酸ソーダ粉末5.
01kg、無水芒硝粉末2.57kg、亜硫酸ソーダ粉
末0.25kg、AA/MA粉末2.57kg、蛍光染
料0.20kg、酵素0.50kg、添加水1.12k
g、及び香料0.15kgを加え、均質になるまで約1
5分間混合することにより、実施例2に示すドウ状洗濯
用品組成物を得た。
【0034】調製例3(実施例3及び4並びに比較例1
〜4の組成のもの) 前記調製例1と同様の手法を用い、実施例3及び4並び
に比較例1〜4に示すドウ状洗濯用品組成物を得た。
【0035】〔粘度の測定方法〕各調製例で得られた各
ドウ状洗濯用品組成物について、以下の方法で粘度を測
定した。その結果を表1に示す。レオメトリックス社の
レオメータRDA−11を用い、テストフィクスチュア
には内径25mm、外径27mm、全長32mmのクェ
ットを使用し、テストフィクスチュアに挿填して40℃
に保ったドウ状洗濯用品組成物に剪断速度100s-1
1000s-1をそれぞれ与えたときの粘度をそれぞれ測
定した。
【0036】〔実施例1〜4及び比較例1〜4〕各調製
例で得られた各ドウ状洗濯用品組成物を用い、表1に示
す剪断速度及び温度の条件下で、図1に示すロール圧延
装置を用いてドウ状洗濯用品組成物をロール圧延した。
次いで、特開平8−3848号公報の実施例2に準じて
調製された目付(坪量)20g/m2 の水溶性不織布と
日本合成化学工業(株)製「ハイセロン」(水溶性フィ
ルム)とを積層した積層シートにおける水溶性フィルム
上に、ロール圧延して得られた薄層状のドウ状洗濯用品
組成物を載置し、その上に水溶性不織布が最外層になる
ように積層シートを重ね合わせた。次いで、積層シート
の周囲をFUJI IMPULSE AUTO SEALER(FA-600-5)でヒート
シールしてシート状洗濯用品を得た。
【0037】〔性能評価〕各実施例で得られたシート状
洗濯用品について、以下の方法でロールに対する付着防
止性及び噛み込み性、並びに溶解性を評価した。その結
果を表1に示す。
【0038】〔ロールに対する付着防止性の評価方法〕 ロール圧延装置10を用いて、剪断速度400〜30
0,000s-1となる種々のロール圧延条件でそれぞれ
ドウ状洗濯用品組成物をロール圧延し、ロールに対する
ドウ状洗濯用品組成物の付着の状態を下記基準で観察し
た。 ○;ロールに対するドウ状洗濯用品組成物の付着はほと
んど認められず、安定的に薄層が得られた。 △;ロールに対するドウ状洗濯用品組成物の付着は若干
認められるが、ほぼ安定的に薄層が得られた。 ×;ロールに対するドウ状洗濯用品組成物の付着が認め
られ、薄層が得ることができなかった。
【0039】〔ロールに対する噛み込み性の評価方法〕
図1に示すロール圧延装置を用いて、剪断速度400〜
300,000s-1となる種々のロール圧延条件でそれ
ぞれドウ状洗濯用品組成物をロール圧延し、ロールに対
するドウ状洗濯用品組成物の噛み込みの状態を下記基準
で観察した。 ○;ロールに対するドウ状洗濯用品組成物の噛み込みは
容易であり、連続的且つ安定的に薄層を得ることができ
た。 △;ロールに対するドウ状洗濯用品組成物の噛み込みは
やや困難であり、断続的にしか薄層を得ることができな
かった。 ×;ロールに対してドウ状洗濯用品組成物は噛み込まれ
ず、薄層を得ることができなかった。
【0040】〔溶解性の評価方法〕シート状洗濯用品1
0gを5℃、30リットルの水道水を入れた洗濯機〔東
芝(株)製、銀河3.6(VH360S1)〕に投入す
る。「強回転」で5分間撹拌後、脱水及び排水を行う。
次いで、500μmの篩を排水口に装着して洗濯機中の
洗剤残渣を回収し、目視観察により下記基準で溶解性を
評価する。 ○;洗剤組成物の残留物が殆どない。 △;洗剤組成物の残留物が少量認められる。 ×;洗剤組成物の残留物が多量に認められる。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1〜4の条件でロール圧延したところ、ドウ状洗濯用
品組成物のロールへの噛み込みは容易であり、且つロー
ルに対する付着は殆ど認められず、安定的に薄層を得る
ことができた。更に溶解性の評価においても、洗剤組成
物の残留物が殆ど認められず、良好な溶解性を示した。
【0044】また、実施例1〜4のいずれの場合におい
ても、ロール圧延時の剪断速度の条件が400s-1〜3
00,000s-1の範囲を満たしていれば、ドウ状洗濯
用品組成物の付着及びロール圧延抵抗の増大が防止され
て、ロール圧延を安定的に行うことができることが判っ
た。
【0045】実施例1〜4に示されるように、本発明に
おいては、剪断速度の条件100〜1,000s-1にお
けるドウ状洗濯用品組成物の粘度が、700mPa・s
〜10,000mPa・sの範囲を満たす事が必須であ
り、剪断速度の条件100〜1,000s-1における粘
度が700mPa・s〜10,000mPa・sを外れ
るドウ状洗濯用品組成物を用いる場合は、良好な結果は
得られず、本発明の範囲外である事が確認できた。
【0046】
【発明の効果】本発明のシート状洗濯用品の製造方法に
よれば、ドウ状洗濯用品組成物からなるシート状洗濯用
品を、均一な厚さ及び幅で、且つ使用時の優れた溶解性
を保持しつつ、ロール圧延によって製造できる。また、
本発明のシート状洗濯用品の製造方法によれば、ロール
圧延の際にドウ状洗濯用品組成物がロールに噛み込みや
すく且つ付着し難く、圧延を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状洗濯用品の製造方法に好まし
く用いられるロール圧延装置を示す模式図である。
【符号の説明】
10 ロール圧延装置 11 第1ロール対 12 第2ロール対 13 第3ロール対 14 ドウ状洗濯用品組成物 15 シート状洗濯用品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 正秀 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 河尻 浩宣 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 小野田 恵一 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4H003 AB19 AB27 AC08 AC09 BA19 CA05 DA01 EA12 EA16 EA28 EB22 EB30 EB32 EB36 EC01 EC02 EC03 ED02 FA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剪断速度100s-1〜1,000s-1
    おける粘度が700mPa・s〜10,000mPa・
    sになるように調製されたドウ状洗濯用品組成物を、剪
    断速度400s-1〜300,000s-1の条件下でロー
    ル圧延して、該ドウ状洗濯用品組成物をシート状に形成
    するシート状洗濯用品の製造方法。
  2. 【請求項2】 一対で一組をなすロール対を二組以上用
    い、各ロール対におけるロール間距離が漸次狭くなるよ
    うに各ロール対を直列に配し、前記ドウ状洗濯用品組成
    物を、ロール間距離が広いロール対からロール間距離が
    狭いロール対へと順次通して多段の前記ロール圧延を行
    う請求項1記載のシート状洗濯用品の製造方法。
  3. 【請求項3】 ロール圧延された前記ドウ状洗濯用品組
    成物の厚みが0.5mm〜10mmである請求項1又は
    2記載のシート状洗濯用品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ドウ状洗濯用品組成物を15℃〜4
    0℃に調温した条件下に前記ロール圧延を行う請求項1
    〜3の何れかに記載のシート状洗濯用品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ロール圧延後に、前記シート状洗濯
    用品の片面又は両面に可撓性支持体を重ね合わせる請求
    項1〜4の何れかに記載のシート状洗濯用品の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002114999A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Kao Corp シート状洗濯用品の製造方法
JP2002115000A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Kao Corp シート状洗濯用品の製造方法

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