JP2001200171A - 画面品位向上機能を有する組成物 - Google Patents
画面品位向上機能を有する組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明基材の表面上に、画像解像度の低下を防
止し、充分な画面品位を保持した状態で、色純度向上、
コントラスト向上に寄与する膜を形成できる画面品位向
上機能を有する組成物を提供する。 【解決手段】 (A)下記一般式(I)で表されるテト
ラアザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマ
および(C)赤紫色色素を含有してなる画面品位向上機
能を有する組成物。 【化1】 〔式中、MはSi、Ge又はSnを示し、2個のYは各
々独立に、炭素数6〜18のアリールオキシル基、炭素
数1〜22のアルコキシル基等を示し、A1、A2、A3
及びA4は各々独立に、特定の芳香環を示す〕
止し、充分な画面品位を保持した状態で、色純度向上、
コントラスト向上に寄与する膜を形成できる画面品位向
上機能を有する組成物を提供する。 【解決手段】 (A)下記一般式(I)で表されるテト
ラアザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマ
および(C)赤紫色色素を含有してなる画面品位向上機
能を有する組成物。 【化1】 〔式中、MはSi、Ge又はSnを示し、2個のYは各
々独立に、炭素数6〜18のアリールオキシル基、炭素
数1〜22のアルコキシル基等を示し、A1、A2、A3
及びA4は各々独立に、特定の芳香環を示す〕
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長選択吸収膜を
形成するための、画面品位向上機能を有する組成物に関
するものである。
形成するための、画面品位向上機能を有する組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ装置の表示面、その
表面カバー材料、窓ガラス、ショーウィンドー用ガラ
ス、TVブラウン管の表示面、カラープラズマディスプ
レイの表示面、FEDの表示面、液晶装置の表示面、計
器のカバーガラス、時計のカバーガラス又は陰極線管の
画像表示面等のように、色純度向上、コントラスト向上
を要求される製品が増加してきている。このため、色純
度向上、コントラスト向上を必要とする透明基材表面に
形成される色純度向上、コントラスト向上の機能を有す
る膜が注目されるようになってきた。一般に、画像表示
用透明基材は、例えば、TVブラウン管の画像表示面か
らの発光の色純度が低く、表示面の画像を不明瞭にする
などの問題点が知られている。
表面カバー材料、窓ガラス、ショーウィンドー用ガラ
ス、TVブラウン管の表示面、カラープラズマディスプ
レイの表示面、FEDの表示面、液晶装置の表示面、計
器のカバーガラス、時計のカバーガラス又は陰極線管の
画像表示面等のように、色純度向上、コントラスト向上
を要求される製品が増加してきている。このため、色純
度向上、コントラスト向上を必要とする透明基材表面に
形成される色純度向上、コントラスト向上の機能を有す
る膜が注目されるようになってきた。一般に、画像表示
用透明基材は、例えば、TVブラウン管の画像表示面か
らの発光の色純度が低く、表示面の画像を不明瞭にする
などの問題点が知られている。
【0003】上記の問題点を解決するために、従来、透
明基材の表面に、赤紫色顔料とシリコンアルコキシドの
加水分解生成物(以下、「シリカゾル」という)との非
水分散液を塗布・乾燥して波長選択吸収膜を形成するこ
とが行われていた。即ち、前述の上記の赤紫色顔料とシ
リカゾルの混合物を含む非水分散液からなる塗料を用い
て波長選択吸収膜を形成するものである。また、赤紫色
顔料と二酸化ケイ素(SiO2)微粒子を含有する分散
液を用いて、波長選択吸収効果を付与させるものもあ
る。
明基材の表面に、赤紫色顔料とシリコンアルコキシドの
加水分解生成物(以下、「シリカゾル」という)との非
水分散液を塗布・乾燥して波長選択吸収膜を形成するこ
とが行われていた。即ち、前述の上記の赤紫色顔料とシ
リカゾルの混合物を含む非水分散液からなる塗料を用い
て波長選択吸収膜を形成するものである。また、赤紫色
顔料と二酸化ケイ素(SiO2)微粒子を含有する分散
液を用いて、波長選択吸収効果を付与させるものもあ
る。
【0004】従来から提案されているこれら赤紫色顔料
とシリコンアルコキシド又は二酸化ケイ素微粒子を含有
する分散液を用いて表示面に吹き付けて形成された波長
選択吸収膜は、透明基材表面が赤紫色となり、ディスプ
レイとしての画面品位が低下すると同時に、表面の粗さ
が大きいため画像の解像度が著しく低下するといった問
題点があった。
とシリコンアルコキシド又は二酸化ケイ素微粒子を含有
する分散液を用いて表示面に吹き付けて形成された波長
選択吸収膜は、透明基材表面が赤紫色となり、ディスプ
レイとしての画面品位が低下すると同時に、表面の粗さ
が大きいため画像の解像度が著しく低下するといった問
題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、透明基材の表面上に、画像解像度の低下を防止し、
充分な画面品位を保持した状態で、色純度向上、コント
ラスト向上に寄与する膜を形成できる画面品位向上機能
を有する組成物を提供するものである。請求項2記載の
発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに画
像解像度に優れる画面品位向上機能を有する組成物を提
供するものである。
は、透明基材の表面上に、画像解像度の低下を防止し、
充分な画面品位を保持した状態で、色純度向上、コント
ラスト向上に寄与する膜を形成できる画面品位向上機能
を有する組成物を提供するものである。請求項2記載の
発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに画
像解像度に優れる画面品位向上機能を有する組成物を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)一般式
(I)
(I)
【化5】 〔式中、MはSi、Ge又はSnを示し、2個のYは各
々独立に、炭素数6〜18のアリールオキシル基、炭素
数1〜22のアルコキシル基、
々独立に、炭素数6〜18のアリールオキシル基、炭素
数1〜22のアルコキシル基、
【化6】 (但し、Z1、Z2及びZ3は各々独立に、炭素数1〜2
2のアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数
1〜22のアルコキシル基又は炭素数6〜18のアリー
ルオキシル基を示す)で表される基、トリチルオキシル
基又は炭素数2〜13のアシロキシル基を示し、これら
のYを示す基は親水性基を有していてもよく、A1、
A2、A3及びA4は各々独立に、
2のアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数
1〜22のアルコキシル基又は炭素数6〜18のアリー
ルオキシル基を示す)で表される基、トリチルオキシル
基又は炭素数2〜13のアシロキシル基を示し、これら
のYを示す基は親水性基を有していてもよく、A1、
A2、A3及びA4は各々独立に、
【化7】 で表される芳香環を示し、A1、A2、A3及びA4で示さ
れる芳香環には、下記一般式
れる芳香環には、下記一般式
【化8】 (式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基、置換基を
有する炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数6〜18
のアリール基を示し、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14及びR15は各
々独立に、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、置
換基を有する炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数6
〜18のアリール基を示し、R1〜R15を示す基は親水
性基を有していてもよく、X1はハロゲン原子を示す)
で表される基より選択される基が芳香環の置換可能な位
置に1個以上置換されていてもよい〕で表されるテトラ
アザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマお
よび(C)赤紫色色素を含有してなる画面品位向上機能
を有する組成物に関する。
有する炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数6〜18
のアリール基を示し、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14及びR15は各
々独立に、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、置
換基を有する炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数6
〜18のアリール基を示し、R1〜R15を示す基は親水
性基を有していてもよく、X1はハロゲン原子を示す)
で表される基より選択される基が芳香環の置換可能な位
置に1個以上置換されていてもよい〕で表されるテトラ
アザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマお
よび(C)赤紫色色素を含有してなる画面品位向上機能
を有する組成物に関する。
【0007】また、本発明は、(B)フィルム形成性ポ
リマが、感放射線性樹脂組成物である前記画面品位向上
機能を有する組成物に関する。
リマが、感放射線性樹脂組成物である前記画面品位向上
機能を有する組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の画面品位向上機能を有す
る組成物は、(A)前記一般式(I)で表されるテトラ
アザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマお
よび(C)赤紫色色素を含有してなるものである。
る組成物は、(A)前記一般式(I)で表されるテトラ
アザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマお
よび(C)赤紫色色素を含有してなるものである。
【0009】本発明における(A)前記一般式(I)で
表されるテトラアザポルフィン化合物としては、例え
ば、米国特許第5428152号明細書、米国特許第4
927735号明細書、米国特許第5021563号明
細書、米国特許第5219706号明細書、米国特許第
5034309号明細書、米国特許第5284943号
明細書、米国特許第5075203号明細書、米国特許
第5484685号明細書、米国特許第5039600
号明細書、米国特許第5438135号明細書、米国特
許第5665875号明細書等に記載されている化合物
などが挙げられる。
表されるテトラアザポルフィン化合物としては、例え
ば、米国特許第5428152号明細書、米国特許第4
927735号明細書、米国特許第5021563号明
細書、米国特許第5219706号明細書、米国特許第
5034309号明細書、米国特許第5284943号
明細書、米国特許第5075203号明細書、米国特許
第5484685号明細書、米国特許第5039600
号明細書、米国特許第5438135号明細書、米国特
許第5665875号明細書等に記載されている化合物
などが挙げられる。
【0010】これらの(A)テトラアザポルフィン化合
物の中で、A1、A2、A3及びA4全てがナフタレン環を
形成するものである(A)テトラアザポルフィン化合物
が好ましい。なお、前記一般式(I)における親水性基
としては、特に制限はないが、例えば、ポリアルキレン
オキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホニ
ル基、チオール基、アミノ基等が挙げられ、これらの基
は、塩の形態であってもよい。
物の中で、A1、A2、A3及びA4全てがナフタレン環を
形成するものである(A)テトラアザポルフィン化合物
が好ましい。なお、前記一般式(I)における親水性基
としては、特に制限はないが、例えば、ポリアルキレン
オキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホニ
ル基、チオール基、アミノ基等が挙げられ、これらの基
は、塩の形態であってもよい。
【0011】本発明における(A)前記一般式(I)で
表されるテトラアザポルフィン化合物の具体例を、以下
の表1に示す。
表されるテトラアザポルフィン化合物の具体例を、以下
の表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】本発明における(B)フィルム形成性ポリ
マとしては、可視光領域で透明であるものであれば特に
制限はなく、ビニル共重合体が好ましい。
マとしては、可視光領域で透明であるものであれば特に
制限はなく、ビニル共重合体が好ましい。
【0014】ビニル共重合体に用いられるビニル単量体
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸iso−プロピル、メタクリル酸iso−プロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸iso−ブチル、メタアクリル酸iso−ブチ
ル、アクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチ
ル、アクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸tert−ブチ
ル、アクリル酸ペンチル、メタクリル酸ペンチル、アク
リル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘ
プチル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル
酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸ノニ
ル、メタクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、メタクリ
ル酸デシル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸テトラデシル、メタクリル酸テトラデシ
ル、アクリル酸ヘキサデシル、メタクリル酸ヘキサデシ
ル、アクリル酸オクタデシル、メタクリル酸オクタデシ
ル、アクリル酸エイコシル、メタクリル酸エイコシル、
アクリル酸ドコシル、メタクリル酸ドコシル、アクリル
酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロペンチル、アク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸シクロヘプチ
ル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アク
リル酸フェニル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸メ
トキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル
酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸メトキ
シジエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロピ
レングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピレング
リコール、アクリル酸メトキシトリエチレングリコー
ル、メタクリル酸メトキシトリエチレングリコール、ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルア
ミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、アク
リル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジメチル
アミノプロピル、アクリル酸2−クロロエチル、メタク
リル酸2−クロロエチル、アクリル酸2−フルオロエチ
ル、メタクリル酸2−フルオロエチル、アクリル酸2−
シアノエチル、メタクリル酸2−シアノエチル、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が
挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わ
せて使用される。
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸iso−プロピル、メタクリル酸iso−プロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸iso−ブチル、メタアクリル酸iso−ブチ
ル、アクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチ
ル、アクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸tert−ブチ
ル、アクリル酸ペンチル、メタクリル酸ペンチル、アク
リル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘ
プチル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル
酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸ノニ
ル、メタクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、メタクリ
ル酸デシル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸テトラデシル、メタクリル酸テトラデシ
ル、アクリル酸ヘキサデシル、メタクリル酸ヘキサデシ
ル、アクリル酸オクタデシル、メタクリル酸オクタデシ
ル、アクリル酸エイコシル、メタクリル酸エイコシル、
アクリル酸ドコシル、メタクリル酸ドコシル、アクリル
酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロペンチル、アク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸シクロヘプチ
ル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アク
リル酸フェニル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸メ
トキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル
酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸メトキ
シジエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロピ
レングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピレング
リコール、アクリル酸メトキシトリエチレングリコー
ル、メタクリル酸メトキシトリエチレングリコール、ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルア
ミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、アク
リル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジメチル
アミノプロピル、アクリル酸2−クロロエチル、メタク
リル酸2−クロロエチル、アクリル酸2−フルオロエチ
ル、メタクリル酸2−フルオロエチル、アクリル酸2−
シアノエチル、メタクリル酸2−シアノエチル、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が
挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わ
せて使用される。
【0015】また、本発明における(B)フィルム形成
性ポリマとしては、前記のほかに、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、
テフロン、ゴム類(ブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、シリコンゴム等)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニ
ルトルエン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、エチレ
ンとアクリル酸エステルの共重合体、塩化ビニルと酢酸
ビニルの共重合体、スチレンとアクリル酸エステル又は
メタクリル酸エステルとの共重合体、ビニルトルエンと
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとの共重
合体、ポリビニルアルコール系樹脂(ポリ酢酸ビニルの
加水分解物、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体の加水
分解物、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体の加水分
解物等)、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、
水溶性セルロースエーテル類、カルボキシアルキルでん
粉の水溶性塩、ポリビニルピロリドン、不飽和カルボン
酸とこれらと共重合可能な不飽和単量体を共重合するこ
とにより得られるカルボキシル基を有する樹脂なども使
用可能である。これらは単独で又は2種類以上組み合わ
せて使用される。
性ポリマとしては、前記のほかに、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、
テフロン、ゴム類(ブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、シリコンゴム等)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニ
ルトルエン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、エチレ
ンとアクリル酸エステルの共重合体、塩化ビニルと酢酸
ビニルの共重合体、スチレンとアクリル酸エステル又は
メタクリル酸エステルとの共重合体、ビニルトルエンと
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとの共重
合体、ポリビニルアルコール系樹脂(ポリ酢酸ビニルの
加水分解物、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体の加水
分解物、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体の加水分
解物等)、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、
水溶性セルロースエーテル類、カルボキシアルキルでん
粉の水溶性塩、ポリビニルピロリドン、不飽和カルボン
酸とこれらと共重合可能な不飽和単量体を共重合するこ
とにより得られるカルボキシル基を有する樹脂なども使
用可能である。これらは単独で又は2種類以上組み合わ
せて使用される。
【0016】本発明における(B)フィルム形成性ポリ
マの重量平均分子量は、5,000〜300,000と
することが好ましく、20,000〜150,000と
することがより好ましい。この重量平均分子量が、5,
000未満では、膜とした場合にフィルム形成性及び可
とう性が低下する傾向があり、300,000を超える
と、取り扱い性が低下する傾向がある。なお、重量平均
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法
により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算し
た値である。
マの重量平均分子量は、5,000〜300,000と
することが好ましく、20,000〜150,000と
することがより好ましい。この重量平均分子量が、5,
000未満では、膜とした場合にフィルム形成性及び可
とう性が低下する傾向があり、300,000を超える
と、取り扱い性が低下する傾向がある。なお、重量平均
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法
により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算し
た値である。
【0017】本発明の画面品位向上機能を有する組成物
には、必要に応じてエチレン性不飽和基を有する重合性
不飽和化合物又は活性光の照射により遊離ラジカルを生
成する光開始剤を含有させ、感放射線性樹脂組成物とす
ることができる。
には、必要に応じてエチレン性不飽和基を有する重合性
不飽和化合物又は活性光の照射により遊離ラジカルを生
成する光開始剤を含有させ、感放射線性樹脂組成物とす
ることができる。
【0018】本発明におけるエチレン性不飽和基を有す
る重合性不飽和化合物としては、従来、重合性多官能モ
ノマとして知られているものを全て用いることができ
る。
る重合性不飽和化合物としては、従来、重合性多官能モ
ノマとして知られているものを全て用いることができ
る。
【0019】例えば、下記一般式(II)
【化9】 〔式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、kは1〜1
0の整数であり、Zは置換基を有していてもよい飽和又
は不飽和の炭化水素基又は複素環残基若しくはポリアル
キレングリコール残基、
0の整数であり、Zは置換基を有していてもよい飽和又
は不飽和の炭化水素基又は複素環残基若しくはポリアル
キレングリコール残基、
【化10】 (式中、R16及びR17は、各々独立に、水素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基又はトリフルオロメチル基
を示し、R18及びR19は各々独立に炭素数1〜6のアル
キレン基を示し、m及びnは各々独立に1〜20の整数
を示す)を示す〕で表される末端にエチレン性不飽和基
を有する化合物等が挙げられる。
ル基、エチル基、プロピル基又はトリフルオロメチル基
を示し、R18及びR19は各々独立に炭素数1〜6のアル
キレン基を示し、m及びnは各々独立に1〜20の整数
を示す)を示す〕で表される末端にエチレン性不飽和基
を有する化合物等が挙げられる。
【0020】一般式(II)中、Zで示される置換基を有
していてもよい飽和又は不飽和の炭化水素残基又は複素
環残基としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル
基、アミノ基、カルボキシル基等を有する置換基を有し
ていてもよい炭素数1〜22の直鎖、分岐若しくは脂環
状のアルカン残基(メタン残基、エタン残基、プロパン
残基、シクロプロパン残基、ブタン残基、イソブタン残
基、シクロブタン残基、ペンタン残基、イソペンタン残
基、ネオペンタン残基、シクロペンタン残基、ヘキサン
残基、シクロヘキサン残基、ヘプタン残基、シクロヘプ
タン残基、オクタン残基、ノナン残基、デカン残基
等)、芳香族環残基(ベンゼン残基、ナフタレン残基、
アントラセン残基、ビフェニル残基、ターフェニル残基
等)、複素環残基(フラン残基、チオフェン残基、ピロ
ール残基、オキサゾール残基、チアゾール残基、イミダ
ゾール残基、ピリジン残基、ピリミジン残基、ピラジン
残基、トリアジン残基、キノリン残基、キノキサリン残
基等)などが挙げられる。
していてもよい飽和又は不飽和の炭化水素残基又は複素
環残基としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル
基、アミノ基、カルボキシル基等を有する置換基を有し
ていてもよい炭素数1〜22の直鎖、分岐若しくは脂環
状のアルカン残基(メタン残基、エタン残基、プロパン
残基、シクロプロパン残基、ブタン残基、イソブタン残
基、シクロブタン残基、ペンタン残基、イソペンタン残
基、ネオペンタン残基、シクロペンタン残基、ヘキサン
残基、シクロヘキサン残基、ヘプタン残基、シクロヘプ
タン残基、オクタン残基、ノナン残基、デカン残基
等)、芳香族環残基(ベンゼン残基、ナフタレン残基、
アントラセン残基、ビフェニル残基、ターフェニル残基
等)、複素環残基(フラン残基、チオフェン残基、ピロ
ール残基、オキサゾール残基、チアゾール残基、イミダ
ゾール残基、ピリジン残基、ピリミジン残基、ピラジン
残基、トリアジン残基、キノリン残基、キノキサリン残
基等)などが挙げられる。
【0021】具体的には、一個の不飽和結合を有する単
量体としては、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸の
エステル系モノマ(アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−プロピル、メタクリル酸n−プロピル、アクリ
ル酸iso−プロピル、メタクリル酸iso−プロピル、アク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル
酸iso−ブチル、メタクリル酸iso−ブチル、アクリル酸
sec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル酸te
rt−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、アクリル酸ペ
ンチル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、
メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、メタクリ
ル酸ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタ
クリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、メタクリル酸ノ
ニル、アクリル酸デシル、メタクリル酸デシル、アクリ
ル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸テト
ラデシル、メタクリル酸テトラデシル、アクリル酸ヘキ
サデシル、メタクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸オク
タデシル、メタクリル酸オクタデシル、アクリル酸エイ
コシル、メタクリル酸エイコシル、アクリル酸ドコシ
ル、メタクリル酸ドコシル、アクリル酸シクロペンチ
ル、メタクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シク
ロヘプチル、メタクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸
ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ジメチル
アミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、ア
クリル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノプロピル、アクリル酸2−クロロエチル、メタ
クリル酸2−クロロエチル、アクリル酸2−フルオロエ
チル、メタクリル酸2−フルオロエチル、アクリル酸2
−シアノエチル、メタクリル酸2−シアノエチル、アク
リル酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸メ
トキシジエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプ
ロピレングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピレ
ングリコール、アクリル酸メトキシトリエチレングリコ
ール、メタクリル酸メトキシトリエチレングリコール
等)、スチレン系モノマ(スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−t−ブチルスチレン等)、ポリオレフィン系モ
ノマ(ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等)、ビ
ニル系モノマ(塩化ビニル、酢酸ビニル等)、ニトリル
系モノマ(アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等)、1−(メタクリロイロキシエトキシカルボニル)
−2−(3′−クロロ−2′−ヒドロキシプロポキシカ
ルボニル)ベンゼンなどが挙げられる。
量体としては、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸の
エステル系モノマ(アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−プロピル、メタクリル酸n−プロピル、アクリ
ル酸iso−プロピル、メタクリル酸iso−プロピル、アク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル
酸iso−ブチル、メタクリル酸iso−ブチル、アクリル酸
sec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル酸te
rt−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、アクリル酸ペ
ンチル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、
メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、メタクリ
ル酸ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタ
クリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、メタクリル酸ノ
ニル、アクリル酸デシル、メタクリル酸デシル、アクリ
ル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸テト
ラデシル、メタクリル酸テトラデシル、アクリル酸ヘキ
サデシル、メタクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸オク
タデシル、メタクリル酸オクタデシル、アクリル酸エイ
コシル、メタクリル酸エイコシル、アクリル酸ドコシ
ル、メタクリル酸ドコシル、アクリル酸シクロペンチ
ル、メタクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シク
ロヘプチル、メタクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸
ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ジメチル
アミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、ア
クリル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノプロピル、アクリル酸2−クロロエチル、メタ
クリル酸2−クロロエチル、アクリル酸2−フルオロエ
チル、メタクリル酸2−フルオロエチル、アクリル酸2
−シアノエチル、メタクリル酸2−シアノエチル、アク
リル酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸メ
トキシジエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプ
ロピレングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピレ
ングリコール、アクリル酸メトキシトリエチレングリコ
ール、メタクリル酸メトキシトリエチレングリコール
等)、スチレン系モノマ(スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−t−ブチルスチレン等)、ポリオレフィン系モ
ノマ(ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等)、ビ
ニル系モノマ(塩化ビニル、酢酸ビニル等)、ニトリル
系モノマ(アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等)、1−(メタクリロイロキシエトキシカルボニル)
−2−(3′−クロロ−2′−ヒドロキシプロポキシカ
ルボニル)ベンゼンなどが挙げられる。
【0022】二個の不飽和結合を有する単量体として
は、例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレング
リコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサ
プロピレングリコールジアクリレート、ヘキサプロピレ
ングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジメタ
クリレート、ブチレングリコールジアクリレート、ブチ
レングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク
リレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブ
タンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオール
ジメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリ
レート、1,5−ペンタンジオールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルジアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパンジメタクリレート、ビスフェノールA
ジアクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、
2,2−ビス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシジ
エトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタ
クリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフ
ェニル)プロパン、ビスフェノールAジグリシジルエー
テルジアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルジメタクリレート、ウレタンジアクリレート化合
物等が挙げられる。
は、例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレング
リコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサ
プロピレングリコールジアクリレート、ヘキサプロピレ
ングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジメタ
クリレート、ブチレングリコールジアクリレート、ブチ
レングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク
リレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブ
タンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオール
ジメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリ
レート、1,5−ペンタンジオールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルジアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメ
チロールプロパンジメタクリレート、ビスフェノールA
ジアクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、
2,2−ビス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシジ
エトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタ
クリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフ
ェニル)プロパン、ビスフェノールAジグリシジルエー
テルジアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルジメタクリレート、ウレタンジアクリレート化合
物等が挙げられる。
【0023】三個の不飽和結合を有する単量体として
は、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタクリレート、エチレンオキシド変性トリメ
チロールプロパントリアクリレート、エチレンオキシド
変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ルトリメタクリレート等が挙げられる。四個の不飽和結
合を有する単量体としては、例えば、テトラメチロール
プロパンテトラアクリレート、テトラメチロールプロパ
ンテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレ
ート等が挙げられる。
は、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタクリレート、エチレンオキシド変性トリメ
チロールプロパントリアクリレート、エチレンオキシド
変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ルトリメタクリレート等が挙げられる。四個の不飽和結
合を有する単量体としては、例えば、テトラメチロール
プロパンテトラアクリレート、テトラメチロールプロパ
ンテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレ
ート等が挙げられる。
【0024】五個の不飽和結合を有する単量体として
は、例えば、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート等が
挙げられる。六個の不飽和結合を有する単量体として
は、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート等が
挙げられる。これらの不飽和結合を有する単量体は、い
ずれにしても、光または熱により重合するものであれば
よく、また、これらの不飽和結合を有する単量体は、単
独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
は、例えば、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート等が
挙げられる。六個の不飽和結合を有する単量体として
は、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート等が
挙げられる。これらの不飽和結合を有する単量体は、い
ずれにしても、光または熱により重合するものであれば
よく、また、これらの不飽和結合を有する単量体は、単
独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0025】また、(B)フィルム形成性ポリマと末端
にエチレン性不飽和基を有する重合性不飽和化合物の両
方の機能を有する化合物として、側鎖にエチレン性不飽
和基を有する重合性高分子結合剤を(B)フィルム形成
性ポリマの代わりに用いることができる。具体的には、
カルボキシル基、水酸基、アミノ基、イソシアネート
基、オキシラン環、酸無水物等の官能基を有するビニル
共重合体に、少なくとも1個のエチレン性不飽和基と、
オキシラン環、イソシアネート基、水酸基、カルボキシ
ル基等の1個の官能基を有する化合物を付加反応させて
得られる光重合性ビニル共重合体等が挙げられる。
にエチレン性不飽和基を有する重合性不飽和化合物の両
方の機能を有する化合物として、側鎖にエチレン性不飽
和基を有する重合性高分子結合剤を(B)フィルム形成
性ポリマの代わりに用いることができる。具体的には、
カルボキシル基、水酸基、アミノ基、イソシアネート
基、オキシラン環、酸無水物等の官能基を有するビニル
共重合体に、少なくとも1個のエチレン性不飽和基と、
オキシラン環、イソシアネート基、水酸基、カルボキシ
ル基等の1個の官能基を有する化合物を付加反応させて
得られる光重合性ビニル共重合体等が挙げられる。
【0026】カルボキシル基、水酸基、アミノ基、オキ
シラン環、酸無水物等の官能基を有するビニル共重合体
の合成に用いられるビニル単量体としては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、ケイ皮酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、イソシアン酸エチルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、無水マレイン酸等のカルボキシル基、水酸基、アミ
ノ基、オキシラン環、酸無水物等の官能基を有するビニ
ル単量体が挙げられる。
シラン環、酸無水物等の官能基を有するビニル共重合体
の合成に用いられるビニル単量体としては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、ケイ皮酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、イソシアン酸エチルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、無水マレイン酸等のカルボキシル基、水酸基、アミ
ノ基、オキシラン環、酸無水物等の官能基を有するビニ
ル単量体が挙げられる。
【0027】また、その他のビニル単量体としては、例
えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸n−プロピル、アクリル酸iso−プ
ロピル、メタクリル酸iso−プロピル、アクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブ
チル、メタアクリル酸iso−ブチル、アクリル酸sec−ブ
チル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブ
チル、メタクリル酸tert−ブチル、アクリル酸ペンチ
ル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、メタクリル酸
ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ノニル、メタクリル酸ノニ
ル、アクリル酸デシル、メタクリル酸デシル、アクリル
酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸テトラ
デシル、メタクリル酸テトラデシル、アクリル酸ヘキサ
デシル、メタクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸オクタ
デシル、メタクリル酸オクタデシル、アクリル酸エイコ
シル、メタクリル酸エイコシル、アクリル酸ドコシル、
メタクリル酸ドコシル、アクリル酸シクロペンチル、メ
タクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロヘ
プチル、メタクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸ベン
ジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸フェニル、メ
タクリル酸フェニル、アクリル酸メトキシエチル、メタ
クリル酸メトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレ
ングリコール、メタクリル酸メトキシジエチレングリコ
ール、アクリル酸メトキシジプロピレングリコール、メ
タクリル酸メトキシジプロピレングリコール、アクリル
酸メトキシトリエチレングリコール、メタクリル酸メト
キシトリエチレングリコール、アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、メタク
リル酸ジメチルアミノプロピル、アクリル酸2−クロロ
エチル、メタクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸2
−フルオロエチル、メタクリル酸2−フルオロエチル、
アクリル酸2−シアノエチル、メタクリル酸2−シアノ
エチル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、塩化ビニル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸n−プロピル、アクリル酸iso−プ
ロピル、メタクリル酸iso−プロピル、アクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブ
チル、メタアクリル酸iso−ブチル、アクリル酸sec−ブ
チル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブ
チル、メタクリル酸tert−ブチル、アクリル酸ペンチ
ル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、メタクリル酸
ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ノニル、メタクリル酸ノニ
ル、アクリル酸デシル、メタクリル酸デシル、アクリル
酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸テトラ
デシル、メタクリル酸テトラデシル、アクリル酸ヘキサ
デシル、メタクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸オクタ
デシル、メタクリル酸オクタデシル、アクリル酸エイコ
シル、メタクリル酸エイコシル、アクリル酸ドコシル、
メタクリル酸ドコシル、アクリル酸シクロペンチル、メ
タクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロヘ
プチル、メタクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸ベン
ジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸フェニル、メ
タクリル酸フェニル、アクリル酸メトキシエチル、メタ
クリル酸メトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレ
ングリコール、メタクリル酸メトキシジエチレングリコ
ール、アクリル酸メトキシジプロピレングリコール、メ
タクリル酸メトキシジプロピレングリコール、アクリル
酸メトキシトリエチレングリコール、メタクリル酸メト
キシトリエチレングリコール、アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、メタク
リル酸ジメチルアミノプロピル、アクリル酸2−クロロ
エチル、メタクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸2
−フルオロエチル、メタクリル酸2−フルオロエチル、
アクリル酸2−シアノエチル、メタクリル酸2−シアノ
エチル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、塩化ビニル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
【0028】これらは、カルボキシル基、水酸基、アミ
ノ基、オキシラン環、酸無水物等の官能基を有するビニ
ル単量体を必須成分として、単独で又は2種類以上を組
み合わせて使用される。
ノ基、オキシラン環、酸無水物等の官能基を有するビニ
ル単量体を必須成分として、単独で又は2種類以上を組
み合わせて使用される。
【0029】少なくとも1個のエチレン性不飽和基と、
オキシラン環、イソシアネート基、水酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基、酸無水物等の1個の官能基を有する化
合物としては、例えば、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、イソシアン酸エチルメタクリレ
ート、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、ケイ皮酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、無水マレイン酸等が挙げら
れる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使
用される。
オキシラン環、イソシアネート基、水酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基、酸無水物等の1個の官能基を有する化
合物としては、例えば、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、イソシアン酸エチルメタクリレ
ート、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、ケイ皮酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、無水マレイン酸等が挙げら
れる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使
用される。
【0030】本発明における側鎖にエチレン性不飽和基
を有する重合性高分子結合剤の重量平均分子量は、5,
000〜300,000とすることが好ましく、20,
000〜150,000とすることがより好ましい。こ
の重量平均分子量が、5,000未満では、膜とした場
合に膜形成性及び可とう性が低下する傾向があり、30
0,000を超えると、取扱性が低下する傾向がある。
を有する重合性高分子結合剤の重量平均分子量は、5,
000〜300,000とすることが好ましく、20,
000〜150,000とすることがより好ましい。こ
の重量平均分子量が、5,000未満では、膜とした場
合に膜形成性及び可とう性が低下する傾向があり、30
0,000を超えると、取扱性が低下する傾向がある。
【0031】本発明における活性光の照射により遊離ラ
ジカルを生成する光開始剤としては、例えば、芳香族ケ
トン(ベンゾフェノン、N,N′−テトラメチル−4,
4′−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、
N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフ
ェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフ
ェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4
−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2,2−ジメ
トキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒ
ドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メ
チル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モル
フォリノプロパノン−1、2,4−ジエチルチオキサン
トン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノ
ン等)、ベンゾインエーテル(ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエ
ーテル等)、ベンゾイン(メチルベンゾイン、エチルベ
ンゾイン等)、ベンジル誘導体(ベンジルジメチルケタ
ール等)、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量
体(2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニル
イミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量
体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−フェニル
イミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メ
トキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェ
ニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフ
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体
等)、アクリジン誘導体(9−フェニルアクリジン、
1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等)
などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組
み合わせて使用される。
ジカルを生成する光開始剤としては、例えば、芳香族ケ
トン(ベンゾフェノン、N,N′−テトラメチル−4,
4′−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、
N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフ
ェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフ
ェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4
−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2,2−ジメ
トキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒ
ドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メ
チル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モル
フォリノプロパノン−1、2,4−ジエチルチオキサン
トン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノ
ン等)、ベンゾインエーテル(ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエ
ーテル等)、ベンゾイン(メチルベンゾイン、エチルベ
ンゾイン等)、ベンジル誘導体(ベンジルジメチルケタ
ール等)、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量
体(2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニル
イミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量
体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−フェニル
イミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メ
トキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェ
ニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフ
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体
等)、アクリジン誘導体(9−フェニルアクリジン、
1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等)
などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組
み合わせて使用される。
【0032】本発明における(A)成分の配合量は、
(A)成分、(B)成分及び必要により用いるエチレン
性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性光の照射
により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量を100
重量部として、0.01〜40重量部とすることが好ま
しく、0.02〜30重量部とすることがより好まし
い。この配合量が0.01重量部未満では、画面品位向
上の効果を発現できない傾向があり、40重量部を超え
ると、画面の輝度が低下する傾向がある。
(A)成分、(B)成分及び必要により用いるエチレン
性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性光の照射
により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量を100
重量部として、0.01〜40重量部とすることが好ま
しく、0.02〜30重量部とすることがより好まし
い。この配合量が0.01重量部未満では、画面品位向
上の効果を発現できない傾向があり、40重量部を超え
ると、画面の輝度が低下する傾向がある。
【0033】本発明における(B)成分の配合量は、
(A)成分、(B)成分及び必要により用いるエチレン
性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性光の照射
により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量を100
重量部として、1〜99.99重量部とすることが好ま
しく、2〜90重量部とすることがより好ましい。この
配合量が1重量部未満では、充分な塗膜が形成できない
傾向があり、99.99重量部を超えると、画面品位向
上の効果を発現できない傾向がある。
(A)成分、(B)成分及び必要により用いるエチレン
性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性光の照射
により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量を100
重量部として、1〜99.99重量部とすることが好ま
しく、2〜90重量部とすることがより好ましい。この
配合量が1重量部未満では、充分な塗膜が形成できない
傾向があり、99.99重量部を超えると、画面品位向
上の効果を発現できない傾向がある。
【0034】本発明におけるエチレン性不飽和基を有す
る重合性不飽和化合物の配合量は、(A)成分、(B)
成分及び必要により用いるエチレン性不飽和基を有する
重合性不飽和化合物、活性光の照射により遊離ラジカル
を生成する光開始剤の総量を100重量部として、0〜
80重量部とすることが好ましく、0〜70重量部とす
ることがより好ましい。この配合量が80重量部を超え
ると、好ましい膜厚の塗膜を形成できない傾向がある。
る重合性不飽和化合物の配合量は、(A)成分、(B)
成分及び必要により用いるエチレン性不飽和基を有する
重合性不飽和化合物、活性光の照射により遊離ラジカル
を生成する光開始剤の総量を100重量部として、0〜
80重量部とすることが好ましく、0〜70重量部とす
ることがより好ましい。この配合量が80重量部を超え
ると、好ましい膜厚の塗膜を形成できない傾向がある。
【0035】本発明における活性光の照射により遊離ラ
ジカルを生成する光開始剤の配合量は、(A)成分、
(B)成分及び必要により用いるエチレン性不飽和基を
有する重合性不飽和化合物、活性光の照射により遊離ラ
ジカルを生成する光開始剤の総量を100重量部とし
て、0.01〜20重量部とすることが好ましく、0.
02〜15重量部とすることがより好ましい。この配合
量が0.01重量部未満では、感放射線特性を発現でき
ない傾向があり、20重量部を超えると、塗膜を形成し
にくくなる傾向がある。
ジカルを生成する光開始剤の配合量は、(A)成分、
(B)成分及び必要により用いるエチレン性不飽和基を
有する重合性不飽和化合物、活性光の照射により遊離ラ
ジカルを生成する光開始剤の総量を100重量部とし
て、0.01〜20重量部とすることが好ましく、0.
02〜15重量部とすることがより好ましい。この配合
量が0.01重量部未満では、感放射線特性を発現でき
ない傾向があり、20重量部を超えると、塗膜を形成し
にくくなる傾向がある。
【0036】本発明の画面品位向上機能を有する組成物
には、必要に応じてシリコンアルコキシド類を添加する
ことができる。ここで用いることのできるシリコンアル
コキシド類としては、例えば、テトラアルコキシシラン
系化合物、アルキルトリアルコキシシラン系化合物、ジ
アルキルジアルコキシシラン系化合物等から選択するこ
とができ、これら化合物を加水分解して得られるシリカ
ゾルからなるものを使用することが好ましい。
には、必要に応じてシリコンアルコキシド類を添加する
ことができる。ここで用いることのできるシリコンアル
コキシド類としては、例えば、テトラアルコキシシラン
系化合物、アルキルトリアルコキシシラン系化合物、ジ
アルキルジアルコキシシラン系化合物等から選択するこ
とができ、これら化合物を加水分解して得られるシリカ
ゾルからなるものを使用することが好ましい。
【0037】シリコンアルコキシド類を使用する際の配
合量は、(A)成分、(B)成分及び必要により用いる
エチレン性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性
光の照射により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量
100重量部に対して、0.1〜10重量部とすること
が好ましく、0.2〜8重量部とすることがより好まし
い。この配合量が0.1重量部未満では、安定な塗膜を
形成できない傾向があり、10重量部を超えると画面の
輝度が低下する傾向がある。
合量は、(A)成分、(B)成分及び必要により用いる
エチレン性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性
光の照射により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量
100重量部に対して、0.1〜10重量部とすること
が好ましく、0.2〜8重量部とすることがより好まし
い。この配合量が0.1重量部未満では、安定な塗膜を
形成できない傾向があり、10重量部を超えると画面の
輝度が低下する傾向がある。
【0038】また、本発明の画面品位向上機能を有する
組成物に含有される(C)赤紫色色素としては、耐候性
に優れる色素ならば、いずれの色素でも使用できるが、
特に、β−キナクリドン顔料が好ましい。
組成物に含有される(C)赤紫色色素としては、耐候性
に優れる色素ならば、いずれの色素でも使用できるが、
特に、β−キナクリドン顔料が好ましい。
【0039】本発明における(C)成分の配合量は、
(A)成分、(B)成分及び必要により用いるエチレン
性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性光の照射
により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量を100
重量部として、0.01〜40重量部とすることが好ま
しく、0.02〜30重量部とすることがより好まし
い。この配合量が0.01重量部未満では、色純度向上
の効果を発現できない傾向があり、40重量部を超える
と、画面の輝度が低下する傾向がある。
(A)成分、(B)成分及び必要により用いるエチレン
性不飽和基を有する重合性不飽和化合物、活性光の照射
により遊離ラジカルを生成する光開始剤の総量を100
重量部として、0.01〜40重量部とすることが好ま
しく、0.02〜30重量部とすることがより好まし
い。この配合量が0.01重量部未満では、色純度向上
の効果を発現できない傾向があり、40重量部を超える
と、画面の輝度が低下する傾向がある。
【0040】また、本発明の画面品位向上機能を有する
組成物には、その他の分散剤、結着剤、公知の染料、顔
料、発色剤、可塑剤、重合禁止剤、表面改質剤、安定
剤、密着性付与剤等を必要に応じて添加することができ
る。
組成物には、その他の分散剤、結着剤、公知の染料、顔
料、発色剤、可塑剤、重合禁止剤、表面改質剤、安定
剤、密着性付与剤等を必要に応じて添加することができ
る。
【0041】本発明の画面品位向上機能を有する組成物
は、透明基材表面上に塗布して使用される。本発明にお
ける透明基材としては、透明であれば特に制限はなく、
例えば、カラーフィルタ製造用基板(透明ガラス基板、
プラスチック基板等)、プラズマディスプレイパネル製
造用基板(PDP用基板:透明な接着のための表面処理
を施していてもよいガラス板、合成樹脂板等の基板に、
電極及びバリアリブが形成された基板等)、有機EL製
造用基板(透明ガラス基板、プラスチック基板、電極が
形成された基板等)、フィールドエミッションディスプ
レイの蛍光体層形成用基板(透明ガラス基板、プラスチ
ック基板等)などが挙げられる。ガラス基板としては、
例えば無アルカリガラス、アルカリホウケイ酸ガラス、
アルミナケイ酸ガラス、鉛ガラス、その他のガラスより
なるものが用いられる。
は、透明基材表面上に塗布して使用される。本発明にお
ける透明基材としては、透明であれば特に制限はなく、
例えば、カラーフィルタ製造用基板(透明ガラス基板、
プラスチック基板等)、プラズマディスプレイパネル製
造用基板(PDP用基板:透明な接着のための表面処理
を施していてもよいガラス板、合成樹脂板等の基板に、
電極及びバリアリブが形成された基板等)、有機EL製
造用基板(透明ガラス基板、プラスチック基板、電極が
形成された基板等)、フィールドエミッションディスプ
レイの蛍光体層形成用基板(透明ガラス基板、プラスチ
ック基板等)などが挙げられる。ガラス基板としては、
例えば無アルカリガラス、アルカリホウケイ酸ガラス、
アルミナケイ酸ガラス、鉛ガラス、その他のガラスより
なるものが用いられる。
【0042】次に、本発明の画面品位向上機能を有する
組成物を用いた塗膜の形成方法について説明する。本発
明における透明基材表面上に画面品位向上機能を有する
組成物を塗布する方法としては、特に制限はなく、例え
ば、前記本発明の画面品位向上機能を有する組成物を構
成する各成分を、溶解又は分散可能な溶剤に、溶解又は
混合させることにより、均一に分散した溶液とし、透明
基材表面上に、直接塗布し、乾燥して形成する方法、本
発明の画面品位向上機能を有する組成物を含むフィルム
状エレメントを用いて、透明基材表面上に形成する方法
等が挙げられる。
組成物を用いた塗膜の形成方法について説明する。本発
明における透明基材表面上に画面品位向上機能を有する
組成物を塗布する方法としては、特に制限はなく、例え
ば、前記本発明の画面品位向上機能を有する組成物を構
成する各成分を、溶解又は分散可能な溶剤に、溶解又は
混合させることにより、均一に分散した溶液とし、透明
基材表面上に、直接塗布し、乾燥して形成する方法、本
発明の画面品位向上機能を有する組成物を含むフィルム
状エレメントを用いて、透明基材表面上に形成する方法
等が挙げられる。
【0043】前記画面品位向上機能を有する組成物を構
成する前記各成分を、溶解又は分散可能な溶剤に、溶解
又は混合させることにより、均一に分散した溶液とし、
透明基材表面上に、直接塗布し、乾燥して形成する方法
において、前記各成分を、溶解又は分散可能な溶剤とし
ては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、γ−ブチロ
ラクトン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミ
ド、テトラメチルスルホン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、クロロホルム、塩化メチレン、メチルアルコール、
エチルアルコール等があげられる。これらは単独で又は
2種類以上を組み合わせて使用される。
成する前記各成分を、溶解又は分散可能な溶剤に、溶解
又は混合させることにより、均一に分散した溶液とし、
透明基材表面上に、直接塗布し、乾燥して形成する方法
において、前記各成分を、溶解又は分散可能な溶剤とし
ては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、γ−ブチロ
ラクトン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミ
ド、テトラメチルスルホン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、クロロホルム、塩化メチレン、メチルアルコール、
エチルアルコール等があげられる。これらは単独で又は
2種類以上を組み合わせて使用される。
【0044】塗布方法としては、公知の方法を用いるこ
とができ、例えば、ドクターブレードコーテイング法、
マイヤーバーコーテイング法、ロールコーテイング法、
スクリーンコーテイング法、スピナーコーテイング法、
インクジェットコーテイング法、スプレーコーテイング
法、ディップコーテイング法、グラビアコーティング
法、カーテンコーティング法等を用いることができる。
乾燥方法としては、公知の乾燥方法を用いて、乾燥する
ことができ、乾燥温度は、40〜180℃とすることが
好ましく、また、乾燥時間は、10〜90分間とするこ
とが好ましい。
とができ、例えば、ドクターブレードコーテイング法、
マイヤーバーコーテイング法、ロールコーテイング法、
スクリーンコーテイング法、スピナーコーテイング法、
インクジェットコーテイング法、スプレーコーテイング
法、ディップコーテイング法、グラビアコーティング
法、カーテンコーティング法等を用いることができる。
乾燥方法としては、公知の乾燥方法を用いて、乾燥する
ことができ、乾燥温度は、40〜180℃とすることが
好ましく、また、乾燥時間は、10〜90分間とするこ
とが好ましい。
【0045】乾燥後の画面品位向上機能を有する組成物
の膜の厚さは、特に制限はないが、0.1〜100μm
とすることが好ましく、0.2〜80μmとすることが
より好ましく、0.3〜50μmとすることが特に好ま
しい。この厚さが、0.1μm未満では、画面品位向上
特性が低下する傾向があり、100μmを超えると、発
光特性が低下する傾向がある。
の膜の厚さは、特に制限はないが、0.1〜100μm
とすることが好ましく、0.2〜80μmとすることが
より好ましく、0.3〜50μmとすることが特に好ま
しい。この厚さが、0.1μm未満では、画面品位向上
特性が低下する傾向があり、100μmを超えると、発
光特性が低下する傾向がある。
【0046】また、画面品位向上機能を有する組成物を
含むフィルム状エレメントを用いて、透明基材表面上に
塗膜を形成する方法において使用するフィルム状エレメ
ントは、画面品位向上機能を有する組成物を構成する各
成分を、溶解又は分散可能な溶剤に、溶解又は混合させ
ることにより、均一に分散した溶液とし、支持体フィル
ム上に、塗布、乾燥することにより得ることができる。
前記各成分を、溶解又は分散可能な溶剤としては、例え
ば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、γ−ブチロラクトン、
N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、テトラ
メチルスルホン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、クロロ
ホルム、塩化メチレン、メチルアルコール、エチルアル
コール等があげられる。これらは単独で又は2種類以上
を組み合わせて使用される。
含むフィルム状エレメントを用いて、透明基材表面上に
塗膜を形成する方法において使用するフィルム状エレメ
ントは、画面品位向上機能を有する組成物を構成する各
成分を、溶解又は分散可能な溶剤に、溶解又は混合させ
ることにより、均一に分散した溶液とし、支持体フィル
ム上に、塗布、乾燥することにより得ることができる。
前記各成分を、溶解又は分散可能な溶剤としては、例え
ば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、γ−ブチロラクトン、
N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、テトラ
メチルスルホン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、クロロ
ホルム、塩化メチレン、メチルアルコール、エチルアル
コール等があげられる。これらは単独で又は2種類以上
を組み合わせて使用される。
【0047】支持体フィルムとしては、化学的及び熱的
に安定であり、また、可とう性の物質で構成された、例
えポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、その中で
も、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンが好ま
しく、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。支
持体フィルムは、前記材質の層が複数積層されたもので
あってもよく、表面処理されたものでも良い。支持体フ
ィルムの厚さは、5〜100μmとすることが好まし
く、10〜30μmとすることがより好ましい。
に安定であり、また、可とう性の物質で構成された、例
えポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、その中で
も、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンが好ま
しく、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。支
持体フィルムは、前記材質の層が複数積層されたもので
あってもよく、表面処理されたものでも良い。支持体フ
ィルムの厚さは、5〜100μmとすることが好まし
く、10〜30μmとすることがより好ましい。
【0048】塗布方法としては、公知の方法を用いるこ
とができ、例えば、ナイフコート法、ロールコート法、
スプレーコート法、グラビアコート法、バーコート法、
カーテンコート法等が挙げられる。乾燥温度は、60〜
150℃とすることが好ましく、乾燥時間は、1分〜1
時間とすることが好ましい。
とができ、例えば、ナイフコート法、ロールコート法、
スプレーコート法、グラビアコート法、バーコート法、
カーテンコート法等が挙げられる。乾燥温度は、60〜
150℃とすることが好ましく、乾燥時間は、1分〜1
時間とすることが好ましい。
【0049】フィルム状エレメントの画面品位向上機能
を有する組成物の膜の厚さは、特に制限はないが、0.
1〜100μmとすることが好ましく、0.2〜80μ
mとすることがより好ましく、0.3〜50μmとする
ことが特に好ましい。この厚さが、0.1μm未満で
は、画面品位向上特性が低下する傾向があり、100μ
mを超えると、発光特性が低下する傾向がある。
を有する組成物の膜の厚さは、特に制限はないが、0.
1〜100μmとすることが好ましく、0.2〜80μ
mとすることがより好ましく、0.3〜50μmとする
ことが特に好ましい。この厚さが、0.1μm未満で
は、画面品位向上特性が低下する傾向があり、100μ
mを超えると、発光特性が低下する傾向がある。
【0050】フィルム状エレメントの画面品位向上機能
を有する組成物の膜の上には、さらに剥離可能なカバー
フィルムを積層することができる。カバーフィルムとし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート等が挙げられ、支持体
フィルムと画面品位向上機能を有する組成物との接着力
よりも、カバーフィルムと画面品位向上機能を有する組
成物との接着力の方が小さいものであることが好まし
い。このようにして得られるフィルム状エレメントは、
ロール状に巻いて保管可能とすることができる。
を有する組成物の膜の上には、さらに剥離可能なカバー
フィルムを積層することができる。カバーフィルムとし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート等が挙げられ、支持体
フィルムと画面品位向上機能を有する組成物との接着力
よりも、カバーフィルムと画面品位向上機能を有する組
成物との接着力の方が小さいものであることが好まし
い。このようにして得られるフィルム状エレメントは、
ロール状に巻いて保管可能とすることができる。
【0051】前記フィルム状エレメントを用いて、画面
品位向上機能を有する組成物の塗膜を透明基材表面上に
形成する方法としては、例えば、フィルム状エレメント
の画面品位向上機能を有する組成物を、透明基材表面の
上に積層し、加熱、圧着等で透明基材表面上に画面品位
向上機能を有する組成物の膜を形成する方法などが挙げ
られる。
品位向上機能を有する組成物の塗膜を透明基材表面上に
形成する方法としては、例えば、フィルム状エレメント
の画面品位向上機能を有する組成物を、透明基材表面の
上に積層し、加熱、圧着等で透明基材表面上に画面品位
向上機能を有する組成物の膜を形成する方法などが挙げ
られる。
【0052】加熱圧着時の加熱温度は、10〜160℃
とすることが好ましく、20〜150℃とすることがよ
り好ましく、30〜140℃とすることが特に好まし
い。この加熱温度が、10℃未満では、画面品位向上機
能を有する組成物が、透明基材の上に充分に密着できな
い傾向があり、160℃を超えると、画面品位向上機能
を有する組成物が炭化する傾向がある。また、加熱圧着
時の圧着圧力は、ゲージ圧(常圧1atmが0である)
で、1×104〜1×107Paとすることが好ましく、2
×104〜5×106Paとすることがより好ましく、4×
104〜1×106Paとすることが特に好ましい。この圧
着圧力が、1×104Pa未満では、画面品位向上機能を
有する組成物が、透明基材表面の上に充分に密着できな
い傾向があり、1×107Paを超えると、透明基材が破
壊される傾向がある。
とすることが好ましく、20〜150℃とすることがよ
り好ましく、30〜140℃とすることが特に好まし
い。この加熱温度が、10℃未満では、画面品位向上機
能を有する組成物が、透明基材の上に充分に密着できな
い傾向があり、160℃を超えると、画面品位向上機能
を有する組成物が炭化する傾向がある。また、加熱圧着
時の圧着圧力は、ゲージ圧(常圧1atmが0である)
で、1×104〜1×107Paとすることが好ましく、2
×104〜5×106Paとすることがより好ましく、4×
104〜1×106Paとすることが特に好ましい。この圧
着圧力が、1×104Pa未満では、画面品位向上機能を
有する組成物が、透明基材表面の上に充分に密着できな
い傾向があり、1×107Paを超えると、透明基材が破
壊される傾向がある。
【0053】フィルム状エレメントを前記のように加熱
すれば、透明基材を予熱処理することは必要ではない
が、画面品位向上機能を有する組成物の透明基材表面へ
の密着性をさらに向上させる点から、前記透明基材の予
熱処理を行うことが好ましい。さらに、同様の目的で、
5×104Pa以下の減圧下で、上記した圧着及び加熱圧
着の操作を行うこともできる。また、画面品位向上機能
を有する組成物の透明基材表面への密着性をさらに向上
させる点から、上記圧着ロールの表面が、ゴム、プラス
チック等の柔軟性に富んだ材質のものを使用することも
できる。なお、柔軟性に富んだ材質の層の厚さは、20
0〜400μmとすることが好ましい。
すれば、透明基材を予熱処理することは必要ではない
が、画面品位向上機能を有する組成物の透明基材表面へ
の密着性をさらに向上させる点から、前記透明基材の予
熱処理を行うことが好ましい。さらに、同様の目的で、
5×104Pa以下の減圧下で、上記した圧着及び加熱圧
着の操作を行うこともできる。また、画面品位向上機能
を有する組成物の透明基材表面への密着性をさらに向上
させる点から、上記圧着ロールの表面が、ゴム、プラス
チック等の柔軟性に富んだ材質のものを使用することも
できる。なお、柔軟性に富んだ材質の層の厚さは、20
0〜400μmとすることが好ましい。
【0054】また、画面品位向上機能を有する組成物の
透明基材表面への密着性をさらに向上させる点から、加
熱ロール等によりフィルム状エレメントを加熱しなが
ら、積層することもできる。また、このように積層が完
了した後、30〜150℃の範囲で、1〜120分間、
加熱することもできる。この際、支持体フィルムを必要
に応じて除去することもできる。
透明基材表面への密着性をさらに向上させる点から、加
熱ロール等によりフィルム状エレメントを加熱しなが
ら、積層することもできる。また、このように積層が完
了した後、30〜150℃の範囲で、1〜120分間、
加熱することもできる。この際、支持体フィルムを必要
に応じて除去することもできる。
【0055】また、本発明の画面品位向上機能を有する
組成物は、透明基材表面上に積層した後、必要に応じ
て、活性光線などを照射することもできる。活性光線と
しては、公知の活性光源が使用でき、例えば、カーボン
アーク、水銀蒸気アーク、キセノンアーク、その他から
発生する光等が挙げられる。光開始剤の感受性は、通
常、紫外線領域において最大であるので、その場合の活
性光源は、紫外線を有効に放射するものにすべきであ
る。また、光開始剤が可視光線に感受するもの、例え
ば、9、10−フェナンスレンキノン等である場合に
は、活性光線としては、可視光が用いられ、その光源と
しては、前記のもの以外に写真用フラッド電球、太陽ラ
ンプ等も使用することができる。また、活性光線として
は、平行光線、散乱光線等が挙げられ、平行光線及び散
乱光線のどちらを使用してもよく、また、両方を一工程
において使用してもよく、両方を二段階で別々に使用し
てもよい。なお、両方を二段階で別々に使用する場合に
は、どちらを先に行ってもよい。
組成物は、透明基材表面上に積層した後、必要に応じ
て、活性光線などを照射することもできる。活性光線と
しては、公知の活性光源が使用でき、例えば、カーボン
アーク、水銀蒸気アーク、キセノンアーク、その他から
発生する光等が挙げられる。光開始剤の感受性は、通
常、紫外線領域において最大であるので、その場合の活
性光源は、紫外線を有効に放射するものにすべきであ
る。また、光開始剤が可視光線に感受するもの、例え
ば、9、10−フェナンスレンキノン等である場合に
は、活性光線としては、可視光が用いられ、その光源と
しては、前記のもの以外に写真用フラッド電球、太陽ラ
ンプ等も使用することができる。また、活性光線として
は、平行光線、散乱光線等が挙げられ、平行光線及び散
乱光線のどちらを使用してもよく、また、両方を一工程
において使用してもよく、両方を二段階で別々に使用し
てもよい。なお、両方を二段階で別々に使用する場合に
は、どちらを先に行ってもよい。
【0056】また、活性光線の照射量は、特に制限はな
いが、5mJ/cm2以上とすることが好ましく、7mJ/cm2以
上とすることがより好ましく、10mJ/cm2以上とするこ
とが特に好ましい。この活性光線の照射量が、5mJ/cm2
未満では、透明基材表面に形成された画面品位向上機能
を有する組成物の光硬化が不充分となる傾向があり、膜
の硬さが低下する傾向にある。
いが、5mJ/cm2以上とすることが好ましく、7mJ/cm2以
上とすることがより好ましく、10mJ/cm2以上とするこ
とが特に好ましい。この活性光線の照射量が、5mJ/cm2
未満では、透明基材表面に形成された画面品位向上機能
を有する組成物の光硬化が不充分となる傾向があり、膜
の硬さが低下する傾向にある。
【0057】このようにして得られる本発明の画面品位
向上機能を有する組成物から形成された塗膜は、充分な
画面品位向上機能を有しており、ディスプレイ装置の表
示面、その表面カバー材料、窓ガラス、ショーウィンド
ー用ガラス、TVブラウン管の表示面、カラープラズマ
ディスプレイの表示面、FEDの表示面、液晶装置の表
示面、計器のカバーガラス、時計のカバーガラス又は陰
極線管の画像表示面等に好適に用いられる。なお、前記
表示面を覆う塗膜は、本発明の画面品位向上機能を有す
る組成物により形成される膜の単層でもよいが、さらに
帯電防止機能あるいは反射防止機能の良好な膜を積層し
た複層であってもよく、各々の膜の個数、位置関係は、
種々の場合をとりうる。
向上機能を有する組成物から形成された塗膜は、充分な
画面品位向上機能を有しており、ディスプレイ装置の表
示面、その表面カバー材料、窓ガラス、ショーウィンド
ー用ガラス、TVブラウン管の表示面、カラープラズマ
ディスプレイの表示面、FEDの表示面、液晶装置の表
示面、計器のカバーガラス、時計のカバーガラス又は陰
極線管の画像表示面等に好適に用いられる。なお、前記
表示面を覆う塗膜は、本発明の画面品位向上機能を有す
る組成物により形成される膜の単層でもよいが、さらに
帯電防止機能あるいは反射防止機能の良好な膜を積層し
た複層であってもよく、各々の膜の個数、位置関係は、
種々の場合をとりうる。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0059】製造例1 〔フィルム形成性ポリマ溶液(b−1)の作製〕撹拌
機、還流冷却機、不活性ガス導入口及び温度計を備えた
フラスコに、表2に示す(1)を仕込み、窒素ガス雰囲
気下で80℃に昇温し、反応温度を80℃±2℃に保ち
ながら、表2に示す(2)を4時間かけて均一に滴下し
た。(2)の滴下後、80℃±2℃で6時間撹拌を続
け、重量平均分子量が80,000のフィルム形成性ポ
リマの溶液(b−1)(固形分45.5重量%)を得
た。
機、還流冷却機、不活性ガス導入口及び温度計を備えた
フラスコに、表2に示す(1)を仕込み、窒素ガス雰囲
気下で80℃に昇温し、反応温度を80℃±2℃に保ち
ながら、表2に示す(2)を4時間かけて均一に滴下し
た。(2)の滴下後、80℃±2℃で6時間撹拌を続
け、重量平均分子量が80,000のフィルム形成性ポ
リマの溶液(b−1)(固形分45.5重量%)を得
た。
【0060】
【表2】
【0061】製造例2 〔フィルム形成性ポリマ溶液(b−2)の作製〕表3に
示す材料を混合し、加熱下攪拌しながら溶解してフィル
ム形成性ポリマの溶液(b−2)を調製した。
示す材料を混合し、加熱下攪拌しながら溶解してフィル
ム形成性ポリマの溶液(b−2)を調製した。
【0062】
【表3】
【0063】実施例1 〔画面品位向上機能を有する組成物溶液(D−1)の作
製〕表4に示す材料を、ライカイ機を用いて15分間混
合し、続いて超音波ホモジナイザー(セントラル科学貿
易(株)製:ソニファイヤ450)で20分間分散させ、
画面品位向上機能を有する組成物溶液(D−1)を調製
した。
製〕表4に示す材料を、ライカイ機を用いて15分間混
合し、続いて超音波ホモジナイザー(セントラル科学貿
易(株)製:ソニファイヤ450)で20分間分散させ、
画面品位向上機能を有する組成物溶液(D−1)を調製
した。
【0064】
【表4】
【0065】実施例2 〔画面品位向上機能を有する組成物溶液(D−2)の作
製〕表5に示す材料を、ライカイ機を用いて15分間混
合し、続いて超音波ホモジナイザー(セントラル科学貿
易(株)製:ソニファイヤ450)で20分間分散させ、
画面品位向上機能を有する組成物溶液(D−2)を調製
した。
製〕表5に示す材料を、ライカイ機を用いて15分間混
合し、続いて超音波ホモジナイザー(セントラル科学貿
易(株)製:ソニファイヤ450)で20分間分散させ、
画面品位向上機能を有する組成物溶液(D−2)を調製
した。
【0066】
【表5】
【0067】比較例1 〔画面品位向上機能を有する組成物溶液(X−1)の作
製〕表6に示す材料を、ライカイ機を用いて15分間混
合し、続いて超音波ホモジナイザー(セントラル科学貿
易(株)製:ソニファイヤ450)で20分間分散させ、
画面品位向上機能を有する組成物溶液(X−1)を調製
した。
製〕表6に示す材料を、ライカイ機を用いて15分間混
合し、続いて超音波ホモジナイザー(セントラル科学貿
易(株)製:ソニファイヤ450)で20分間分散させ、
画面品位向上機能を有する組成物溶液(X−1)を調製
した。
【0068】
【表6】
【0069】試験例1 〔フィルム状エレメント(i)の作製〕30μmの厚さ
のポリエチレンテレフタレートフィルム上に、実施例1
で得られた画面品位向上機能を有する組成物の溶液(D
−1)を均一に塗布し、80〜110℃の熱風対流式乾
燥機で10分間乾燥して溶剤を除去し、画面品位向上機
能を有する組成物の層を形成した。得られた画面品位向
上機能を有する組成物の層の乾燥後の厚さは、5μmで
あった。さらに、このうえに25μmの厚さのポリエチ
レンフィルムを、カバーフィルムとして貼りあわせて、
フィルム状エレメント(i)を作製した。
のポリエチレンテレフタレートフィルム上に、実施例1
で得られた画面品位向上機能を有する組成物の溶液(D
−1)を均一に塗布し、80〜110℃の熱風対流式乾
燥機で10分間乾燥して溶剤を除去し、画面品位向上機
能を有する組成物の層を形成した。得られた画面品位向
上機能を有する組成物の層の乾燥後の厚さは、5μmで
あった。さらに、このうえに25μmの厚さのポリエチ
レンフィルムを、カバーフィルムとして貼りあわせて、
フィルム状エレメント(i)を作製した。
【0070】試験例2 〔フィルム状エレメント(ii)の作製〕試験例1におい
て、実施例1で得られた画面品位向上機能を有する組成
物の溶液(D−1)を、実施例2で得られた画面品位向
上機能を有する組成物溶液(D−2)に代えた以外は、
試験例1と同様にして、フィルム状エレメント(ii)を
作製した。なお、フィルム状エレメント(ii)の画面品
位向上機能を有する組成物の層の厚さは5μmであっ
た。
て、実施例1で得られた画面品位向上機能を有する組成
物の溶液(D−1)を、実施例2で得られた画面品位向
上機能を有する組成物溶液(D−2)に代えた以外は、
試験例1と同様にして、フィルム状エレメント(ii)を
作製した。なお、フィルム状エレメント(ii)の画面品
位向上機能を有する組成物の層の厚さは5μmであっ
た。
【0071】比較試験例1 〔フィルム状エレメント(iii)の作製〕試験例1にお
いて、実施例1で得られた画面品位向上機能を有する組
成物の溶液(D−1)を、比較例1で得られた画面品位
向上機能を有する組成物溶液(X−1)に代えた以外
は、実施例1と同様にして、フィルム状エレメント(ii
i)を作製した。なお、フィルム状エレメント(iii)の
画面品位向上機能を有する組成物の層の厚さは5μmで
あった。
いて、実施例1で得られた画面品位向上機能を有する組
成物の溶液(D−1)を、比較例1で得られた画面品位
向上機能を有する組成物溶液(X−1)に代えた以外
は、実施例1と同様にして、フィルム状エレメント(ii
i)を作製した。なお、フィルム状エレメント(iii)の
画面品位向上機能を有する組成物の層の厚さは5μmで
あった。
【0072】試験例3 〔画面品位向上機能を有する組成物の膜(Z−1)の作
製〕透明ガラス基板上に、試験例1で得られたフィルム
状エレメント(i)のカバーフィルムを剥離・除去しな
がら、ラミネート温度が120℃、ラミネート速度が
0.5m/分、圧着圧力(シリンダ圧力)が4×105P
a(幅10cmの基板を用いたため、このときの線圧は
9.8×103N/m)で、フィルム状エレメント(i)を
積層した。その後、東芝電材(株)製東芝紫外線照射装置
を使用して、3J/cm2の紫外線照射を行い、支持体フィ
ルムを剥離除去し、さらに、150℃で1時間、乾燥器
中で加熱して、画面品位向上機能を有する組成物の膜
(Z−1)を作製した。
製〕透明ガラス基板上に、試験例1で得られたフィルム
状エレメント(i)のカバーフィルムを剥離・除去しな
がら、ラミネート温度が120℃、ラミネート速度が
0.5m/分、圧着圧力(シリンダ圧力)が4×105P
a(幅10cmの基板を用いたため、このときの線圧は
9.8×103N/m)で、フィルム状エレメント(i)を
積層した。その後、東芝電材(株)製東芝紫外線照射装置
を使用して、3J/cm2の紫外線照射を行い、支持体フィ
ルムを剥離除去し、さらに、150℃で1時間、乾燥器
中で加熱して、画面品位向上機能を有する組成物の膜
(Z−1)を作製した。
【0073】試験例4 〔画面品位向上機能を有する組成物の膜(Z−2)の作
製〕試験例3と同様にして、フィルム状エレメント(i
i)を基板に積層した後、試験例3と同様に処理して、
画面品位向上機能を有する組成物の膜(Z−1)を作製
した。
製〕試験例3と同様にして、フィルム状エレメント(i
i)を基板に積層した後、試験例3と同様に処理して、
画面品位向上機能を有する組成物の膜(Z−1)を作製
した。
【0074】比較試験例2 〔画面品位向上機能を有する組成物の膜(X−2)の作
製〕試験例3と同様にして、フィルム状エレメント(ii
i)を基板に積層した後、試験例3と同様に処理して、
画面品位向上機能を有する組成物の膜(X−2)を作製
した。
製〕試験例3と同様にして、フィルム状エレメント(ii
i)を基板に積層した後、試験例3と同様に処理して、
画面品位向上機能を有する組成物の膜(X−2)を作製
した。
【0075】〔塗膜の評価〕試験例3で得られた膜(Z
−1)、試験例4で得られた膜(Z−2)及び比較試験
例2で得られた膜(X−2)について、それぞれの膜の
可視光領域の光透過性及び耐候性(1カ月室内放置後の
色調)を測定した。その評価結果を表7に示した。な
お、可視光領域の光透過性の評価基準は下記のとおりで
ある。 《可視光領域の光透過性》 ○:透過率80%超(600nm) △:透過率50〜80%(600nm) ×:透過率50%未満(600nm)
−1)、試験例4で得られた膜(Z−2)及び比較試験
例2で得られた膜(X−2)について、それぞれの膜の
可視光領域の光透過性及び耐候性(1カ月室内放置後の
色調)を測定した。その評価結果を表7に示した。な
お、可視光領域の光透過性の評価基準は下記のとおりで
ある。 《可視光領域の光透過性》 ○:透過率80%超(600nm) △:透過率50〜80%(600nm) ×:透過率50%未満(600nm)
【0076】
【表7】
【0077】表7の評価結果から明らかなように、本発
明の画面品位向上機能を有する組成物から得られた塗膜
Z−1及び塗膜Z−2は、優れた可視光領域の光透過性
及び耐候性を示すが、比較試験例2で得られた塗膜X−
2は、耐候性が著しく低いことが分かった。
明の画面品位向上機能を有する組成物から得られた塗膜
Z−1及び塗膜Z−2は、優れた可視光領域の光透過性
及び耐候性を示すが、比較試験例2で得られた塗膜X−
2は、耐候性が著しく低いことが分かった。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の画面品位向上機能を有す
る組成物は、透明基材の表面上に、画像解像度の低下を
防止し、充分な画面品位を保持した状態で、色純度向
上、コントラスト向上できる。請求項2記載の色純度向
上機能を有する膜を形成するための組成物は、請求項1
記載の画面品位向上機能を有する組成物の効果を奏し、
さらに画像解像度に優れる。
る組成物は、透明基材の表面上に、画像解像度の低下を
防止し、充分な画面品位を保持した状態で、色純度向
上、コントラスト向上できる。請求項2記載の色純度向
上機能を有する膜を形成するための組成物は、請求項1
記載の画面品位向上機能を有する組成物の効果を奏し、
さらに画像解像度に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 広幸 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 佐々木 晶市 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 島村 真理子 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2H048 CA04 CA09 CA14 CA19 CA29 4C050 PA11 PA12 PA16
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 〔式中、MはSi、Ge又はSnを示し、2個のYは各
々独立に、炭素数6〜18のアリールオキシル基、炭素
数1〜22のアルコキシル基、 【化2】 (但し、Z1、Z2及びZ3は各々独立に、炭素数1〜2
2のアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数
1〜22のアルコキシル基又は炭素数6〜18のアリー
ルオキシル基を示す)で表される基、トリチルオキシル
基又は炭素数2〜13のアシロキシル基を示し、これら
のYを示す基は親水性基を有していてもよく、A1、
A2、A3及びA4は各々独立に、 【化3】 で表される芳香環を示し、A1、A2、A3及びA4で示さ
れる芳香環には、下記一般式 【化4】 (式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基、置換基を
有する炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数6〜18
のアリール基を示し、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14及びR15は各
々独立に、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、置
換基を有する炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数6
〜18のアリール基を示し、R1〜R15を示す基は親水
性基を有していてもよく、X1はハロゲン原子を示す)
で表される基より選択される基が芳香環の置換可能な位
置に1個以上置換されていてもよい〕で表されるテトラ
アザポルフィン化合物、(B)フィルム形成性ポリマお
よび(C)赤紫色色素を含有してなる画面品位向上機能
を有する組成物。 - 【請求項2】 (B)フィルム形成性ポリマが、感放射
線性樹脂組成物である請求項1記載の画面品位向上機能
を有する組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000010304A JP2001200171A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 画面品位向上機能を有する組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000010304A JP2001200171A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 画面品位向上機能を有する組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001200171A true JP2001200171A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18538338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000010304A Pending JP2001200171A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 画面品位向上機能を有する組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001200171A (ja) |
Cited By (10)
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2000
- 2000-01-17 JP JP2000010304A patent/JP2001200171A/ja active Pending
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