JP2001199926A - 二相媒質で行なわれるコバルトおよび/またはロジウムをベースとする触媒を用いる改善ヒドロホルミル化方法 - Google Patents

二相媒質で行なわれるコバルトおよび/またはロジウムをベースとする触媒を用いる改善ヒドロホルミル化方法

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JP2001199926A JP2000373919A JP2000373919A JP2001199926A JP 2001199926 A JP2001199926 A JP 2001199926A JP 2000373919 A JP2000373919 A JP 2000373919A JP 2000373919 A JP2000373919 A JP 2000373919A JP 2001199926 A JP2001199926 A JP 2001199926A
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    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
    • C07C45/50Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 90℃未満の温度で非水性液体イオン溶媒中
において使用されるコバルトおよび/またはロジウムを
ベースとする触媒のヒドロホルミル化反応における活性
および選択性を大幅に改善する。 【解決手段】 オレフィン系不飽和化合物の液相でのヒ
ドロホルミル化方法であって、この方法において、反応
が、少なくとも1つの窒素含有配位子によって配位結合
されるコバルトおよび/またはロジウムの少なくとも1
つの錯体と、一般式:Qを有する少なくとも1つ
の無機・有機塩を含む少なくとも1つの非水性イオン溶
媒との存在下において行なわれ、上記式中、Qが第4
アンモニウム および/または第4ホスホニウムであ
り、Aがアニオンである。触媒のコバル トおよび/
またはロジウム前駆体化合物は、コバルトおよび/また
はロジウムの塩およびカルボニル錯体よりなる群の中か
ら選ばれた化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二相媒質で行なわ
れるコバルトおよび/またはロジウムをベースとする触
媒を用いる、オレフィン系不飽和化合物の改善ヒドロホ
ルミル化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コバルトおよび/またはロジウ
ムをベースとする触媒は、少なくとも1つの窒素含有配
位子によって配位結合された少なくとも1つのコバルト
錯体および/またはロジウム錯体を含み、温度90℃未
満で非水性液体イオン溶媒中に溶解され、この溶媒中に
おいて、生成されたアルデヒドは、ほとんど可溶性でな
いか、あるいは非可溶性である。
【0003】オレフィン系化合物のヒドロホルミル化
は、工業的に非常に重要な反応である。方法の大部分
は、反応体、物質および場合によっては配位子の過剰物
からなる有機相中に溶解される均一触媒に頼るものであ
る。その結果、特に触媒が、コバルトをベースとする触
媒を用いる場合のように比較的大量に使用される場合に
は、あるいは該触媒が、ロジウムをベースとする触媒を
用いる場合のように貴金属である場合には、該触媒を分
離しかつ回収するための障害に遭遇する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題の解消を目
指す解決策が、バルティク(Bartik)らによって、オル
ガノメタリックス(Organometallics )(1993
年)、12巻、164〜170頁、およびジャーナル・
オルガノメタル・ケミカル(J.Organometal.Chem. )
(1994年)、480巻、15〜21頁、並びにベラ
ー(Beller)らによって、ジャーナル・モレキュラー・
カタリスト・エー・ケミカル(J.molecular Catal.A:Ch
emcal )(1999年)、143巻、31〜39頁に言
及されている。
【0005】この解決策は、トリスルホン化トリフェニ
ルホスフィンまたはトリスルホン化トリ(アルキルフェ
ニル)ホスフィンのナトリウム塩のようなホスフィン・
スルホネート配位子の存在によって水溶性にされるコバ
ルト錯体を含む水溶液の存在下にヒドロホルミル化を行
なうことからなる。国際特許出願WO-A-97/00132に
は、トリアルコキシシリルメチル基によって置換される
コバルト・クラスターが記載されており、該トリアルコ
キシシリルメチル基によって、該クラスターが水中にお
いて可溶性になる。そのようにして、アルデヒドを含む
有機相は、触媒を含む水性相から容易に分離される。
【0006】この問題の解消を目指す別の解決策が、フ
ランス特許出願FR-A-2314910 の文献に記載されてい
る。この解決策は、トリスルホン化トリフェニルホスフ
ィンのナトリウム塩のようなそれ自体が水溶性であるス
ルホン化ホスフィン配位子の存在によって水溶性にされ
るロジウム錯体を含む水溶液の存在下にヒドロホルミル
化を行なうことからなる。そのようにして、アルデヒド
を含む有機相は、触媒を含む水性相から容易に分離され
る。この技術は、1993年に「アンケバンデ・ケミー
・インターナショナル(Angewandte Chemie Internatio
nal )」に発表されたW.A.ハーマン(Herrmann)の
論文中において論じられているかなりの数の研究業績を
対象とする。
【0007】プロピレンのヒドロホルミル化におけるこ
れらの技術の工業的に大きな有益性にもかかわらず、二
相を有するこれらの系は、水中におけるオレフィンの可
溶性の欠如の被害を被る。このことにより、比較的低い
反応速度が生じ、これにより、これらの系が、長鎖を有
するオレフィンに対して適用されないものになる。
【0008】さらに米国特許US-A-3565823 には、式
(RZ)YX、ここで 式中、R
、RおよびRは、炭素数18までを有する炭化
水素残基であり、Zは、窒素または燐であり、Yは、ス
ズまたはゲルマニウムであり、Xは、ハロゲン、例えば
塩素または臭素である、の第4アンモニウムまたは第4
ホスホニウムのスズ塩またはゲルマニウム塩の中に遷移
金属の化合物を分散させることからなる技術が記載され
ている。
【0009】米国特許US-A-3832391 には、同じ組成
物によるオレフィンのカルボニレーション方法が特許請
求されている。先行組成物は、例えば90℃を越える、
比較的高い融点を有する不都合を示す。このことによ
り。触媒溶液および反応生成物の取り扱い方が複雑にな
る。
【0010】本出願人名義の米国特許US-A-5874638
には、一方では水の使用に関連し、他方では高融点を有
する化合物の使用に関連する不都合を回避しながら、二
相での使用の利点を同時に享受することを可能にして、
ヒドロホルミル化を触媒作用させるのに公知である、第
VIII族、第IX族および第X族の遷移金属のいくつかの
触媒化合物を、室温で無機・有機液体塩からなる非水性
イオン溶媒中に溶解させることが記載されている。
【0011】本発明の目的は、上記の従来技術の問題を
解決し、90℃未満の温度で非水性液体イオン溶媒中に
おいて使用される、コバルトおよび/またはロジウムを
ベースとする触媒のヒドロホルミル化反応における活性
および選択性が、コバルトおよび/またはロジウムを錯
形成させるための窒素含有配位子の使用によって、大幅
に改善することができる、二相媒質で行なわれるコバル
トおよび/またはロジウムをベースとする触媒を用いる
改善ヒドロホルミル化方法を提供しようとすることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、オレフィン系不飽和化合物の液相での
ヒドロホルミル化方法を対象とし、この方法において、
反応は、少なくとも1つの窒素含有配位子によって配位
結合されるコバルトおよび/またはロジウムの少なくと
も1つの錯体と、一般式:Qを有する少なくとも
1つの無機・有機塩を含む少なくとも1つの非水性イオ
ン溶媒との存在下において行なわれ、上記式中、Q
第4アンモニウムおよび/または第4ホスホニウムであ
り、Aがアニオンである、ことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
【0014】本発明の方法において、触媒のコバルトお
よび/またはロジウム前駆体化合物は、コバルトおよび
/またはロジウムのアセチル酢酸塩、カルボン酸塩、特
に蟻酸塩または酢酸塩、並びにジコバルト−オクタカル
ボニル、水素化コバルト−テトラカルボニル、アセチル
酢酸ロジウム−ジカルボニルおよびカルボニル・クラス
ターのようなカルボニル錯体よりなる群の中から選ばれ
た少なくとも1つの化合物である。コバルトおよび/ま
たはロジウム前駆体化合物の選択は、決定的ではない
が、一般にハロゲン化物を避けるのが好ましい。
【0015】窒素含有配位子は、好ましくはモノアミ
ン、ジ−、トリ−およびポリアミン、イミン、ジイミ
ン、ピリジンおよび置換ピリジン、ビピリジン、イミダ
ゾールおよび置換イミダゾール、ピロールおよび置換ピ
ロール、並びにピラゾールおよび置換ピラゾールよりな
る群の中から選ばれた少なくとも1つの化合物である。
限定されない例として、トリエチルアミン、エチレンジ
アミン、テトラメチル−エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、ジアザビシクロオクタン、1,4,7−ト
リメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、N,N
´−ジメチルエタン−1,2−ジイミン、N,N´−ジ
第3ブチルエタン−1,2−ジイミン、N,N´−ジ第
3ブチルブタン−2,3−ジイミン、N,N´−ジフェ
ニルエタン−1,2−ジイミン、N,N´−ビス−
(2,6−ジメチルフェニル)−エタン−1,2−ジイ
ミン、N,N´−ビス−(2,6−ジイソプロピル−フ
ェニル)−エタン−1,2−ジイミン、N,N´−ビス
−(2,6−ジ第3ブチル−フェニル)−エタン−1,
2−ジイミン、N,N´−ジフェニル−ブタン−2,3
−ジイミン、N,N´−ビス−(2,6−ジメチル−フ
ェニル)−ブタン−2,3−ジイミン、N,N´−ビス
−(2,6−ジイソプロピル−フェニル)−ブタン−
2,3−ジイミン、N,N´−ビス−(2,6−ジ第3
ブチル−フェニル)−ブタン−2,3−ジイミン、ピリ
ジン、ピコリン、第3ブチルピリジン、ビピリジン、ジ
第3ブチルビピリジン、イミダゾール、N−メチルイミ
ダゾール、N−ブチルイミダゾール、ベンツイミダゾー
ル、ピロール、N−メチルピロールおよび2,6−ジメ
チルピロールが挙げられる。
【0016】窒素含有配位子は、他の有機官能基、例え
ばアルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エス
テル、ニトリル、第4アンモニウムおよび/または第4
ホスホニウム、並びにスルホニウムのような官能基を含
んでよい。限定されない例として、ピコリン酸およびピ
コリンエステル、2,6−ジアルコキシピリジン、サリ
チルアルジミン、2,6−ビス−N−アリールイミノピ
リジン、1−ジアルキル(およびジアリール)ホスフィ
ノ−2−(4−ピリジル)−エタン、アルキル2−(4
−ピリジル)−アセテート、アルキル2−(2−ピリジ
ル)−アセテート、エチレングリコール−ビス−3−
(4−ピリジル)−プロパノエート、2−(2−ピリジ
ル)−エタノール、3−(2−ピリジル)−プロパノー
ルおよび3− (2−ピリジル)−プロピルアセテー
ト。
【0017】非水性イオン溶媒は、一般式:Q
有する液体塩よりなる群の中から選ばれた少なくとも1
つの化合物である。上記式中、Qは、第4アンモニウ
ムおよ び/または第4ホスホニウムであり、Aは、
低温、すなわち90℃以下、有利 には高くとも85
℃、好ましくは50℃以下で液体塩を形成しうるあらゆ
るアニオンである、を有する。
【0018】好ましいアニオンAは、酢酸塩、ハロゲ
ノ酢酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、テトラクロロホウ
酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロアンチ
モン酸塩、フルオロスルホン酸塩、過フルオロアルキル
スルホン酸塩、ビス−(過フルオロアルキルスルホニ
ル)−アミド、およびアレーンスルホン酸塩のイオンで
ある。
【0019】第4アンモニウムおよび/または第4ホス
ホニウムは、好ましくは 一般式:NR4+および一般式:PR
4+、あるいは 一般式:RN=CR4+および一般式:R
P=CR4+ 上記の式中、RおよびRは、同一または異
なって、水素(NR4+に対するカチオン
NH4+を除く)、好ましくは水素を表す単独置換基で
あ るか、あるいは炭素数1〜12を有する炭化水素残
基、例えば炭素数1〜12を含む飽和または不飽和アル
キル基、シクロアルキル基または芳香族基、アリール
基、またはアラルキル基である、に一致する。
【0020】さらにアンモニウムおよび/またはホスホ
ニウムは、窒素原子および/または燐原子数1、2また
は3を有する窒素含有および/または燐含有複素環によ
り誘導されてよい。これらにおいて、複素環は、原子数
4〜10、好ましくは原子数5〜6からなる。
【0021】さらに第4アンモニウムまたは第4ホスホ
ニウムは、 一般式:R2+N=CR−R−RC=N
および/または 一般式:R2+P=CR−R−RC=P
上記の式中、R、RおよびRは、同一または異な
って、先のように定義さ れ、Rはアルキレン残基ま
たはフェニレン残基である、のカチオンであってよ
い。
【0022】ここで、R、R、RおよびRとし
て、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、第2ブチル基、第3ブチル基、アミル
基、メチレン基、エチリデン基、フェニル基またはベン
ジル基が挙げられ、Rは、メチレン 基、エチレン
基、プロピレン基またはフェニレン基であってよい。ア
ンモニウムおよび/またはホスホニウムのカチオンは、
好ましくは、N−ブチルピリジニウム、N−エチルピリ
ジニウム、3−エチル−1−メチルイミダゾリウム、3
−ブチル−1−メチルイミダゾリウム、ジエチルピラゾ
リウム、ピリジニウム、トリメチルフェニルアンモニウ
ムおよびテトラブチル−ホスホニウムよりなる群の中か
ら選ばれた少なくとも1つのイオンである。本発明によ
る使用可能な塩の例として、N−ブチルピリジニウム−
ヘキサフルオロフォスフェート、N−エチルピリジニウ
ム−テトラフルオロボレート、テトラブチルホスホニウ
ム−テトラフルオロボレート、3−ブチル−1−メチル
イミダゾリウム−テトラフルオロボレート、3−ブチル
−1−メチルイミダゾリウム−ヘキサフルオロアンチモ
ネート、3−ブチル−1−メチルイミダゾリウム−ヘキ
サフルオロフォスフェート、3−ブチル−1−メチルイ
ミダゾリウム−トリフルオロメチルスルホネート、ピリ
ジニウム−フルオロスルホネートおよびトリメチルフェ
ニルアンモニウム−ヘキサフルオロフォスフェートが挙
げられる。これらの塩は、単独または混合物状で使用さ
れてよい。
【0023】触媒組成物は、任意に液体塩と、コバルト
および/またはロジウムの化合物、並びに窒素含有配位
子との混合により得られる。さらに遷移金属(コバルト
および/またはロジウム)化合物および/または配位子
を、有機溶媒中に予め溶解してもよい。
【0024】コバルトおよび/またはロジウムの前駆体
と、窒素含有配位子との間の錯体は、適切な溶媒、例え
ば有機溶媒またはついで接触反応において使用されるも
のである非水性イオン溶媒中において、コバルトおよび
/またはロジウムの前駆体と、配位子との混合による反
応に先立って調製されてよい。錯体は、ヒドロホルミル
化反応器内で直接コバルトおよび/またはロジウムの前
駆体と、窒素含有配位子との混合によって、現場で調製
されてよい。
【0025】一般に、触媒組成物は、芳香族化合物のよ
うな混和しうる、または一部混和しうる有機溶媒、およ
び/または相のより優れた分離を可能にする非混和性脂
肪族炭化水素を含んでもよい。好ましくは、触媒組成物
は水を含まない。
【0026】「溶融塩」液体イオン溶媒中におけるコバ
ルトおよび/またはロジウム錯体の濃度は、決定的では
ない。この濃度は、有利には「溶融塩」1リットル当た
り0.1〜5モル、好ましくは1リットル当たり0.1
〜1モル、さらには1リットル当たり100〜500モ
ルである。窒素含有配位子と、コバルトおよび/または
ロジウム化合物とのモル比は、0.1〜100、好まし
くは1〜20である。
【0027】本発明による組成物中に含まれる成分は、
任意の順序で温度−20〜200℃、好ましくは0〜1
40℃、有利には20〜90℃で混合されてよい。
【0028】ヒドロホルミル化されうるオレフィン系不
飽和化合物は、モノオレフィン、ジオレフィン、特に結
合されたジオレフィン、および特に不飽和である1つま
たは複数の複素原子を含むオレフィン系化合物、例えば
ケトン官能基を有する化合物またはカルボン酸よりなる
群の中から選ばれた少なくとも1つの化合物である。例
として、ペンテンのヘキサナルおよびメチルペンタナル
へのヒドロホルミル化、ヘキセンのイソヘプタナルへの
ヒドロホルミル化、並びにイソオクテンのイソノナナル
へのヒドロホルミル化が挙げられる。これらオレフィン
系化合物は、純粋で、あるいは飽和または不飽和炭化水
素によって希釈されて使用されてよい。
【0029】ヒドロホルミル化用反応媒質中において使
用される一酸化炭素に対する水素の分圧比は、10:1
〜1:10、好ましくは比1:1である。しかしなが
ら、他のあらゆる比が、本方法の実施の形態に応じて使
用されてもよい。
【0030】ヒドロホルミル化が行なわれる温度は、3
0〜200℃である。有利には温度は、150℃未満、
好ましくは50〜150℃未満である。圧力は、1〜2
0MPa、好ましくは2〜15MPaであってよい。
【0031】不飽和化合物の接触ヒドロホルミル化反応
は、1つまたは複数の反応段階を伴って閉鎖系で、半開
系で、あるいは連続的に行なわれてよい。反応器の出口
において、反応の生成物を含む有機相は、有利には「溶
融塩」と、触媒の大部分とを含むイオン溶媒相の1回の
デカンテーションによって分離される。このイオン溶媒
相は、触媒の少なくとも一部を含んでおり、少なくとも
一部反応器に戻される。場合によっては別の一部が、触
媒の残留物を除去するために処理される。
【0032】
【実施例】つぎの実施例は、本発明を例証するが、その
範囲を限定するものではない。
【0033】[実施例1]ヒドロホルミル化反応を、冷
却液の流通による温度規制を可能にする二重ジャケット
を具備し、かつスクリュー羽根および対向羽根を用いる
有効な機械撹拌を備えた容量300mlのステンレス鋼
製オートクレーブ内で行なった。予め空気および湿気を
パージされかつ水素・一酸化炭素混合物(1/1モル)
の常圧下に配置されるこのオートクレーブに、ジコバル
ト−オクタカルボニル0.4g(すなわちコバルト2.
3ミリモル)、ピリジン0.16g(2ミリモル)、ブ
チルメチル−イミダゾリウム−テトラフルオロボレート
10ml、ヘプタン30mlおよびヘキセン−1の30
mlを導入した。水素・一酸化炭素混合物(1/1モ
ル)の圧力を、10MPaに維持しかつ温度を125℃
に維持した。撹拌を進行させた。6時間後、撹拌を停止
した。反応混合物を冷却させて、これをデカンテーショ
ンさせておいた。ついで圧力を緩めた。オートクレーブ
外での抜き出し後、上部有機相は、僅かに着色されてい
た。ヘキセン−1の転換率は、98.9重量%であっ
た。C7アルデヒドにおける選択率は、88.9%であ
り、n/イソ(n−ヘプタナル/イソヘプタナル)比
は、1.9であった。
【0034】[実施例2]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル0.
4g(すなわちコバルト2.3ミリモル)、ピリジン
0.16g(2ミリモル)、ブチルメチル−イミダゾリ
ウム−テトラフルオロボレート10ml、ヘプタン30
ml、および7.4%の2,3−ジメチル−ブテン−1
と、12.1%の2,3−ジメチル−ブテン−2と、2
3.5%の2−メチル−ペンテン−1と、57%の2−
メチル−ペンテン−2とを含むC6オレフィン留分30
mlを導入した。水素・一酸化炭素混合物(1/1モ
ル)の圧力を、12MPaに維持しかつ温度を90℃に
維持した。撹拌を進行させた。6時間後、撹拌を停止し
た。反応混合物を冷却させて、これをデカンテーション
させておいた。ついで圧力を緩めた。オートクレーブ外
での抜き出し後、上部有機相は、僅かに着色されてい
た。C6オレフィンの転換率は、66重量%であった。
C7アルデヒドにおける選択率は、60%であった。他
の生成物は、ヘキサン(18%)および重質生成物であ
った。
【0035】[実施例3]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル0.
35g(すなわちコバルト2ミリモル)、1−ジシクロ
ペンチル−2−ホスフィノ−(4−ピリジル)−エタン
(1ミリモル)0.28g、ブチルメチル−イミダゾリ
ウム−テトラフルオロボレート10ml、ヘプタン10
mlおよびヘキセン−1の30mlを導入した。水素・
一酸化炭素混合物(1/1モル)の圧力を、11MPa
に維持しかつ温度を140℃に維持した。撹拌を進行さ
せた。6時間後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却さ
せて、これをデカンテーションさせておいた。ついで圧
力を緩めた。オートクレーブ外での抜き出し後、上部有
機相は、非常に僅かに着色されていた。ヘキセン−1の
転換率は、83.8重量%であった。C7アルデヒドに
おける選択率は、52.8%であった。n/イソ(n−
ヘプタナル/イソヘプタナル)比は、1.6であった。
他の生成物は、ヘキセン−2およびヘキセン−3(11
%)、並びに重質生成物であった。
【0036】[実施例4]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル1.
6g(すなわちコバルト9.3ミリモル)、エチレング
リコール−ビス−3−(4−ピリジル)−プロパノエー
ト3.3g(10ミリモル)、ブチルメチル−イミダゾ
リウム−テトラフルオロボレート10ml、ヘプタン3
0mlおよびヘキセン−1の30mlを導入した。水素
・一酸化炭素混合物(1/1モル)の圧力を、9.5M
Paに維持しかつ温度を95℃に維持した。撹拌を進行
させた。6時間後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却
させて、これをデカンテーションさせておいた。ついで
圧力を緩めた。オートクレーブ外での抜き出し後、上部
有機相は、実質上無色であった。ヘキセン−1の転換率
は、65重量%であった。C7アルデヒドにおける選択
率は、67%であった。n/イソ(n−ヘプタナル/イ
ソヘプタナル)比は、4.2であった。他の生成物は、
C7アルコール(11%)および重質生成物であった。
【0037】[実施例5]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル1.
6g(すなわちコバルト9.3ミリモル)、エチレング
リコール−ビス−3−(4−ピリジル)−プロパノエー
ト0.8g(2.4ミリモル)、ブチルメチル−イミダ
ゾリウム−テトラフルオロボレート10ml、ヘプタン
30mlおよびヘキセン−1の30mlを導入した。水
素・一酸化炭素混合物(1/1モル)の圧力を、8MP
aに維持しかつ温度を80℃に維持した。撹拌を進行さ
せた。6時間後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却さ
せて、これをデカンテーションさせておいた。ついで圧
力を緩めた。オートクレーブ外での抜き出し後、上部有
機相は、ほとんど着色されていなかった。ヘキセン−1
の転換率は、68重量%であった。C7アルデヒドにお
ける選択率は、90%であった。n/イソ(n−ヘプタ
ナル/イソヘプタナル)比は、3.9であった。
【0038】[実施例6]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル0.
4g(すなわちコバルト2.3ミリモル)、3−(2−
ピリジル)−プロパノール0.6g(4.4ミリモ
ル)、ブチルメチル−イミダゾリウム−テトラフルオロ
ボレート0.75ml、ヘプタン30mlおよびヘキセ
ン−1の30mlを導入した。水素・一酸化炭素混合物
(1/1モル)の圧力を、6.5MPaに維持しかつ温
度を95℃に維持した。撹拌を進行させた。6時間後、
撹拌を停止した。反応混合物を冷却させて、これをデカ
ンテーションさせておいた。ついで圧力を緩めた。オー
トクレーブ外での抜き出し後、上部有機相は、ほとんど
着色されていなかった。ヘキセン−1の転換率は、58
重量%であった。C7アルデヒドにおける選択率は、9
2.8%であった。n/イソ(n−ヘプタナル/イソヘ
プタナル)比は、3.9であった。
【0039】[実施例7]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル0.
4g(すなわちコバルト2.3ミリモル)、3−(2−
ピリジル)−プロピルアセテート0.72g(4ミリモ
ル)、ブチルメチル−イミダゾリウム−ビス−(トリフ
ルオロメチルスルホニル)−アミド9ml、ヘプタン3
0mlおよびヘキセン−1の30mlを導入した。水素
・一酸化炭素混合物(1/1モル)の圧力を、9MPa
に維持しかつ温度を95℃に維持した。撹拌を進行させ
た。6時間後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却させ
て、これをデカンテーションさせておいた。ついで圧力
を緩めた。オートクレーブ外での抜き出し後、上部有機
相は、非常に僅かに黄色に着色されていた。ヘキセン−
1の転換率は、86重量%であった。C7アルデヒドに
おける選択率は、84.6%であった。n/イソ(n−
ヘプタナル/イソヘプタナル)比は、2.8であった。
【0040】[実施例8]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル0.
4g(すなわちコバルト2.3ミリモル)、N,N´−
ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−ブタン−
2,3−ジイミン0.8g(2ミリモル)、ブチルメチ
ル−イミダゾリウム−テトラフルオロボレート6ml、
ヘプタン30mlおよびヘキセン−1の30mlを導入
した。水素・一酸化炭素混合物(1/1モル)の圧力
を、9.4MPaに維持しかつ温度を90℃に維持し
た。撹拌を進行させた。6時間後、撹拌を停止した。反
応混合物を冷却させて、これをデカンテーションさせて
おいた。ついで圧力を緩めた。オートクレーブ外での抜
き出し後、上部有機相は、ほとんど着色されていなかっ
た。ヘキセン−1の転換率は、95.5重量%であっ
た。C7アルデヒドにおける選択率は、89.3%であ
った。n/イソ(n−ヘプタナル/イソヘプタナル)比
は、3であった。
【0041】[実施例9]ヒドロホルミル化反応を、実
施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同じ
装置内で行なった。ジコバルト−オクタカルボニル0.
4g(すなわちコバルト2.3ミリモル)、3−(2−
ピリジル)−プロピルアセテート0.72g(4ミリモ
ル)、テトラ−(ヘキシルオクチル)−ホスホニウム−
テトラフルオロボレート6ml、ヘプタン30mlおよ
びヘキセン−1の30mlを導入した。水素・一酸化炭
素混合物(1/1モル)の圧力を、8.1MPaに維持
しかつ温度を95℃に維持した。撹拌を進行させた。6
時間後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却させて、こ
れをデカンテーションさせておいた。ついで圧力を緩め
た。オートクレーブ外での抜き出し後、上部有機相は、
ほとんど着色されていなかった。ヘキセン−1の転換率
は、57重量%であった。C7アルデヒドにおける選択
率は、80%であった。n/イソ(n−ヘプタナル/イ
ソヘプタナル)比は、2.4であった。
【0042】[比較例10]比較例のために、ヒドロホ
ルミル化反応を、実施例1に記載されたものと同じ操作
モードに従って同じ装置内で行なった。ジコバルト−オ
クタカルボニル0.35g(すなわちコバルト2ミリモ
ル)、トリ−n−ブチルホスフィン0.5g(2.5ミ
リモル)、ブチル−メチル−イミダゾリウム−テトラフ
ルオロボレート10ml、ヘプタン10mlおよびヘキ
セン−1の30mlを導入した。水素・一酸化炭素混合
物(1/1モル)の圧力を、10MPaに維持しかつ温
度を125℃に維持した。撹拌を進行させた。6時間
後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却させて、これを
デカンテーションさせておいた。ついで圧力を緩めた。
オートクレーブ外での抜き出し後、上部有機相は、ほと
んど着色されていなかった。ヘキセン−1の転換率は、
21重量%であった。C7アルデヒドにおける選択率
は、34%であった。n/イソ(n−ヘプタナル/イソ
ヘプタナル)比は、2.7であった。実施例1との比較
により、先行技術のリン含有配位子に比して窒素含有配
位子の有益な効果が証明された。
【0043】[実施例11]ヒドロホルミル化反応を、
実施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同
じ装置内で行なった。ロジウム−ジカルボニルアセチル
アセトネート19.3mg、N,N´−ビス−(2,6
−ジイソプロピルフェニル)−ブタン−2,3−ジイミ
ン30.3mg、トリブチル−テトラデシル−ホスホニ
ウム−テトラフルオロボレート5g、ヘプタン2mlお
よびヘキセン−1の7.5mlを導入した。水素・一酸
化炭素混合物(1/1モル)の圧力を、2MPaに維持
しかつ温度を80℃に維持した。撹拌を進行させた。5
時間後、撹拌を停止した。反応混合物を冷却させて、こ
れをデカンテーションさせておいた。ついで圧力を緩め
た。オートクレーブ外での抜き出し後、上部有機相は、
ほとんど着色されていなかった。ヘキセン−1の転換率
は、48重量%であった。C7アルデヒドにおける選択
率は、60%であった。n/イソ(n−ヘプタナル/イ
ソヘプタナル)比は、2.4であった。
【0044】[実施例12]ヒドロホルミル化反応を、
実施例1に記載されたものと同じ操作モードに従って同
じ装置内で行なった。ロジウム−ジカルボニルアセチル
アセトネート19.3mg、2,2´−ビピリジル−
4,4´−ジカルボン酸18.3mg、ブチル−メチル
−イミダゾリウム−テトラフルオロボレート4ml、ヘ
プタン2mlおよびヘキセン−1の7.5mlを導入し
た。水素・一酸化炭素混合物(1/1モル)の圧力を、
2MPaに維持しかつ温度を80℃に維持した。撹拌を
進行させた。5時間後、撹拌を停止した。反応混合物を
冷却させて、これをデカンテーションさせておいた。つ
いで圧力を緩めた。オートクレーブ外での抜き出し後、
上部有機相は、ほとんど着色されていなかった。ヘキセ
ン−1の転換率は、75重量%であった。C7アルデヒ
ドにおける選択率は、66%であった。n/イソ(n−
ヘプタナル/イソヘプタナル)比は、1.2であった。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上述のように、オレフィン系
不飽和化合物の液相で二相媒質で行なわれるコバルトお
よび/またはロジウムをベースとする触媒を用いる改善
ヒドロホルミル化方法であって、この方法において、反
応が、少なくとも1つの窒素含有配位子によって配位結
合されるコバルトおよび/またはロジウムの少なくとも
1つの錯体と、一般式:Qを有する少なくとも1
つの無機・有機塩を含む少なくとも1つの非水性イオン
溶媒との存在下において行なわれ、上記式中、Q
第4アンモニウムおよび/または第4ホスホニウムであ
り、Aがアニオンで あるもので、本発明の方法によ
れば、90℃未満の温度で非水性液体イオン溶媒中にお
いて使用されることを特徴とするもので、コバルトおよ
び/またはロジウムをベースとする触媒のヒドロホルミ
ル化反応における活性および選択性が、コバルトおよび
/またはロジウムを錯形成させるための窒素含有配位子
の使用によって、大幅に改善することができるという効
果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレ イルショエ フランス国 モンテソン リュ エミール ゾラ 25 (72)発明者 ドミニク コムルー フランス国 ムードン リュ アベル ヴ ァシェ 32 (72)発明者 エレン オリヴィエ ブルビグ フランス国 リイル マルメゾン プラス デ ザーンプレショニスト 9 (72)発明者 ルシアン ソシーヌ フランス国 クロワシー シュール セー ヌ プラス デ フレール ティサーンジ エ 2

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系不飽和化合物の液相でのヒ
    ドロホルミル化方法であって、この方法において、反応
    が、少なくとも1つの窒素含有配位子によって配位結合
    されるコバルトおよび/またはロジウムの少なくとも1
    つの錯体と、一般式:Qを有する少なくとも1つ
    の無機・有機塩を含む少なくとも1つの非水性イオン溶
    媒との存在下において行なわれ、上記式中、Qが第4
    アンモニウムおよび/または第4ホスホ ニウムであ
    り、Aがアニオンである、ヒドロホルミル化方法。
  2. 【請求項2】 触媒のコバルトおよび/またはロジウム
    前駆体化合物が、コバルトおよび/またはロジウムの塩
    およびカルボニル錯体よりなる群の中から選ばれた少な
    くとも1つの化合物であることを特徴とする、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒のコバルトおよび/またはロジウム
    前駆体化合物が、アセチル酢酸塩、カルボン酸塩、ジコ
    バルト−オクタカルボニル、水素化コバルト−テトラカ
    ルボニル、ロジウム−ジカルボニルアセチルアセトネー
    トおよびクラスター・カルボニルよりなる群の中から選
    ばれた少なくとも1つの化合物であることを特徴とす
    る、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 窒素含有配位子が、モノアミン、ジ−、
    トリ−およびポリアミン、イミン、ジイミン、ピリジン
    および置換ピリジン、ビピリジン、イミダゾールおよび
    置換イミダゾール、ピロールおよび置換ピロール、並び
    にピラゾールおよび置換ピラゾールよりなる群の中から
    選ばれた少なくとも1つの化合物であることを特徴とす
    る、請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 窒素含有配位子が、ピリジンまたは置換
    ピリジンであることを特徴とする、請求項4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 窒素含有配位子が、イミダゾールまたは
    置換イミダゾールであることを特徴とする、請求項4記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 窒素含有配位子が、イミンまたはジイミ
    ンであることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 非水性イオン溶媒が、一般式:Q
    を有する液体塩からなる群から選ばれ、上記の式中、Q
    は、第4アンモニウムおよび/または第4ホ スホニ
    ウムであり、Aが、低温、すなわち90℃未満で液体
    塩を形成しうるあ らゆるアニオンである、を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか1項記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 アニオンAが、酢酸塩、ハロゲノ酢酸
    塩、テトラフルオロホウ酸塩、テトラクロロホウ酸塩、
    ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸
    塩、フルオロスルホン酸塩、過フルオロアルキルスルホ
    ン酸塩、ビス(過フルオロアルキルスルホニル)−アミ
    ドおよびアレーンスルホン酸塩のイオンから選ばれるこ
    とを特徴とする、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 第4アンモニウムおよび/または第4
    ホスホニウムが、 一般式:NR4+および一般式:PR
    4+、あるいは 一般式:RN=CR4+および一般式:R
    P=CR4+ 式中、RおよびRは、同一または異なっ
    て、カチオンNH4+のNR4+を除い
    て、水素であり、唯一の置換基は、水素、または炭素数
    1〜12を有する炭化水素残基を意味する、であること
    を特徴とする、請求項8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】 アンモニウムおよび/またはホスホニ
    ウムが、窒素および/または燐の原子数1、2または3
    を有する窒素含有および/または燐含有複素環誘導体で
    あり、ここにおいて、複素環は、原子数4〜10、好ま
    しくは原子数5〜6からなることを特徴とする、請求項
    8〜10のうちのいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 第4アンモニウムまたは第4ホスホニ
    ウムが、 一般式:R2+N=CR−R−RC=N
    および/または 一般式:R2+P=CR−R−RC=P
    式中、R、RおよびRは、同一または異なって、
    先のように定義され、Rは、アルキル残基またはフェ
    ニレン残基である、のカチオンからなることを特徴とす
    る、請求項8〜11のうちのいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 アンモニウムおよび/またはホスホニ
    ウムのイオンが、N−ブチルピリジニウム、N−エチル
    ピリジニウム、3−エチル−1−メチルイミダゾリウ
    ム、3−ブチル−1−メチルイミダゾリウム、ジエチル
    ピラゾリウム、ピリジニウム、トリメチルフェニルアン
    モニウムおよびテトラブチルホスホニウムよりなる群の
    中から選ばれた少なくとも1つのイオンであることを特
    徴とする、請求項8〜12のうちのいずれか1項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 非水性イオン溶媒が、N−ブチルピリ
    ジニウム−ヘキサフルオロフォスフェート、N−エチル
    ピリジニウム−テトラフルオロボレート、テトラブチル
    ホスホニウム−テトラフルオロボレート、3−ブチル−
    1−メチルイミダゾリウム−テトラフルオロボレート、
    3−ブチル−1−メチルイミダゾリウム−ヘキサフルオ
    ロアンチモネート、3−ブチル−1−メチルイミダゾリ
    ウム−ヘキサフルオロフォスフェート、3−ブチル−1
    −メチルイミダゾリウム−トリフルオロメチルスルホネ
    ート、ピリジニウム−フルオロスルホネート、トリメチ
    ルフェニルアンモニウム−ヘキサフルオロフォスフェー
    トよりなる群の中から選ばれた少なくとも1つの化合物
    であることを特徴とする、請求項8〜13のうちのいず
    れか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 液体イオン溶媒中のコバルト錯体およ
    び/またはロジウム錯体の濃度が、1リットル当たり
    0.1〜5モルであり、窒素含有配位子と、コバルト化
    合物および/またはロジウム化合物とのモル比は、0.
    1〜100であることを特徴とする、請求項1〜14の
    うちのいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 ヒドロホルミル化されうるオレフィン
    系不飽和化合物が、モノオレフィン、ジオレフィン、特
    に共役されたジオレフィン、ケトン官能基またはカルボ
    ン酸のような特に不飽和である1つまたは複数の複素原
    子を含むオレフィン系化合物よりなる群の中から選ばれ
    た少なくとも1つの化合物であることを特徴とする、請
    求項1〜15のうちのいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 ヒドロホルミル化反応が、一酸化炭素
    に対する水素分圧比10:1〜1:10、温度30〜2
    00℃、圧力1〜20MPaで行なわれることを特徴と
    する、請求項1〜16のうちのいずれか1項記載の方
    法。
JP2000373919A 1999-12-08 2000-12-08 二相媒質で行なわれるコバルトおよび/またはロジウムをベースとする触媒を用いる改善ヒドロホルミル化方法 Expired - Fee Related JP5030326B2 (ja)

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