JP2001199854A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

Info

Publication number
JP2001199854A
JP2001199854A JP2000007469A JP2000007469A JP2001199854A JP 2001199854 A JP2001199854 A JP 2001199854A JP 2000007469 A JP2000007469 A JP 2000007469A JP 2000007469 A JP2000007469 A JP 2000007469A JP 2001199854 A JP2001199854 A JP 2001199854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
oral composition
composition
sodium
polyol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000007469A
Other languages
English (en)
Inventor
Mizuya Yamamoto
瑞哉 山本
Susumu Hiratsuka
進 平塚
Yuko Araya
祐子 荒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2000007469A priority Critical patent/JP2001199854A/ja
Publication of JP2001199854A publication Critical patent/JP2001199854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アニオン界面活性剤と非水溶性有効成分
の1種又は2種以上とを含有すると共に、ポリオールを
含有し、かつポリオールに対する水分の割合を重量割合
で0.4以下としたことを特徴とする口腔用組成物。 【効果】 本発明によれば、アニオン界面活性剤の存在
下における非水溶性有効成分の経時的な残存率の低下を
有効に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アニオン界面活性
剤の存在下における非水溶性有効成分の経時的な残存率
の低下を防止した口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
歯磨等の口腔用組成物の容器としては、一般的に、気密
性及び押し出し性の良好なアルミニウム箔をラミネート
した積層フィルムや、プラスチックにガラスを蒸着した
フィルムを用いて形成することが行われている。これら
のフィルムにて形成された容器は、通常、内層が低密度
ポリエチレンにより構成され、このため収容された口腔
用組成物は、低密度ポリエチレンと接している。このよ
うな容器に、非水溶性有効成分を含有する口腔用組成物
を収容した場合、非水溶性有効成分が容器に吸着、吸収
され、長期保存中にこれらの有効成分量が減少するとい
う問題が生じる。
【0003】この場合、アニオン界面活性剤を配合しな
い系ではかかる問題は生じないが、歯磨等の口腔用組成
物としての口中での使用性からアニオン界面活性剤を除
くことは問題の解決にはならない。
【0004】このため、口腔用組成物を収容する容器を
改良することにより、アニオン界面活性剤を配合した口
腔用組成物中の非水溶性有効成分の吸着、吸収を低減化
することが提案されている(特開平1−305021
号、同2−69411号公報)。
【0005】しかしながら、コスト面、使用性等から口
腔用組成物自体の組成を改良して、アニオン界面活性剤
の存在下における非水溶性有効成分の経時による残存率
の低下を防止することが望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記要望に応えるべく鋭意検討を行った結果、
アニオン界面活性剤と非水溶性有効成分の1種又は2種
以上とを含有する口腔用組成物において、ポリオールに
対する水分量を調整すること、具体的にはポリオール1
重量部に対する水分量を0.4重量部以下とした場合、
内層が低密度ポリエチレンにて形成された容器であって
も非水溶性有効成分の吸着、吸収が生じ難く、経時によ
る非水溶性有効成分の残存率の低下が可及的に防止され
ることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る口腔用組成物は、アニオン界面活性剤と非
水溶性有効成分とを含有するものであるが、アニオン界
面活性剤としては、その組成物の種類や使用目的によっ
て選定することができ、具体的にはラウリル硫酸ナトリ
ウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エス
テル塩、アシルアミノスルホン塩、モノグリセリド硫酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、石鹸、エーテルカルボン
酸塩、アシルサルコシネート、アシルグルタメート、α
−オレフィンスルホン酸塩、アルカリスルホン酸塩、ジ
アシルスルホコハク酸塩、アルキルアリルスルホン酸
塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸塩、アミノ酸系活性剤等が挙げら
れ、これらの1種又は2種以上を使用することができ
る。これらアニオン界面活性剤の配合量は適宜選定でき
るが、通常組成物全体の0.1〜5重量%である。
【0008】一方、非水溶性有効成分としては、トリク
ロサン等のハロゲン化ジフェニルエーテル類、コレステ
ロール及びその誘導体、ヒドロキサム酸及びその誘導
体、イソプロピルメチルフェノール類、エラグ酸、グリ
チルレチン酸、ヒノキチオール、チモール、ビサボロー
ル、ピロクトロオラミン並びに甘草、オウバク、チョウ
ジ、ハマメリス等の植物の非水溶性溶媒抽出物などが挙
げられ、これらの1種又は2種以上を使用することがで
きる。
【0009】非水溶性有効成分の配合量は特に制限され
ないが、0.001〜5重量%、特に0.01〜1重量
%が好ましい。
【0010】本発明の口腔用組成物は更にポリオールを
配合する。ポリオールは、可食性のポリオールであり、
具体的には、ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ル等の糖アルコール、グリセリン、プロピレングリコー
ル等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を
併用することができる。
【0011】ポリオールの配合量も組成物の種類により
適宜選定されるが、通常30〜90重量%であり、特に
練歯磨においては、好ましくは35〜85重量%、更に
好ましくは40〜80重量%である。
【0012】本発明においては、口腔用組成物中に含ま
れる水分量を配合したポリオールの量に応じて調整する
もので、水分量はポリオールに対して重量割合で0.4
以下、特に0.1以下とすることが必要である。水分量
が多すぎると、非水溶性有効成分の経時的な残存率の低
下を防止するという本発明の目的を達成し得ない。な
お、水分量の下限は特に制限されないが、通常ポリオー
ルに対して0.01以上である。
【0013】本発明の口腔用組成物には、更に知覚過敏
緩和成分を配合することが好ましく、本発明組成物には
かかる知覚過敏緩和成分を安定性よく配合し得、その効
果を有効に発揮する。知覚過敏緩和成分としては、硝酸
カリウム、乳酸アルミニウム等が挙げられ、その配合量
は、組成物全体の0.005重量%以上20重量%以
下、特に0.1重量%以上7重量%以下が好ましい。2
0重量%を超えると苦味が強すぎて使用感が著しく低下
するおそれがある。
【0014】本発明の口腔用組成物は、練歯磨等の歯磨
類、歯肉マッサージクリーム等として調製、適用できる
が、その種類、使用目的等に応じ、公知の成分を配合し
得る。
【0015】例えば、練歯磨の場合には、第2リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不
溶性メタリン酸ナトリウム、非晶質シリカ、結晶質シリ
カ、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、レジン等の研磨剤、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、アル
ギン酸塩、カラギーナン、アラビアガム、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸塩、キサンタンガム等の粘結
剤、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオへス
ペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン、p−メトキ
シシンナミックアルデヒド、安息香酸ナトリウム、パラ
オキシ安息香酸アルキル等の甘味剤や防腐剤、スペアミ
ント油、カルボン、アネトール等の香料などを配合する
ことができる。
【0016】また、本発明の口腔用組成物には、上述し
た非水溶性有効成分に加えて水溶性の有効成分、例え
ば、塩化リゾチーム、アラントイン、デキストラナー
ゼ、ムタナーゼ、溶菌酵素、クロルヘキシジン塩、ソル
ビン酸、セチルピリジニウムクロライド、ε−アミノカ
プロン酸、トラネキサム酸、モノフルオロリン酸ナトリ
ウム、フッ化ナトリウム、フッ化第1錫、水溶性第1又
は第2リン酸塩、第4級アンモニウム化合物、塩化ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウム、オルソリン酸ナトリウム、銅クロロフィリンナ
トリウム等を適宜配合しても差し支えない。
【0017】本発明の口腔用組成物は、適宜な容器に収
容されるが、容器としては特に制限はなく、通常の公知
の容器が用いられ、アルミニウム箔をラミネートした積
層フィルムやプラスチックにガラスを蒸着したフィルム
を用いて形成され、内層が低密度ポリエチレンにて形成
された容器を有効に使用することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、アニオン界面活性剤の
存在下における非水溶性有効成分の経時的な残存率の低
下を有効に防止することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0020】[実施例1〜5、比較例1〜4]常法に従
って表1に示す組成の練歯磨を調製した。これを、最内
層が厚さ40μmの低密度ポリエチレンにて形成された
容器(アルミニウムにラミネートしたチューブ)に収容
し、50℃,1ケ月保存し、組成物の容器に隣接した部
分のトリクロサン残存率を測定した。結果を表1に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果より、水分量/ポリオール量を
0.4以下、特に0.1以下とすることにより、トリク
ロサン残存率を90%以上、特に95%以上確保し得る
ことが認められる。
【0023】次に、上記実施例3の組成物と、この組成
物においてシリカ15.7%のうち5%を硝酸カリウム
に置き換えた組成物(実施例5)を用い、3名のパネラ
ーにより1週間使用し、使用感(違和感)を評価した。
結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】3名のうち2名は実施例3の組成物で違和
感を感じたが、実施例5の組成物では、全員違和感がな
かった。
【0026】 [実施例6] プロピレングリコール 20重量% 99%グリセリン 40 無水ケイ酸 10 香料(スペアミントタイプ) 1 サッカリンナトリウム 0.2 メチルパラベン 0.1 カラギーナン(イオタタイプ) 1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 トリクロサン 0.2 リン酸水素カルシウム無水塩 20精製水 6 計 100.0重量% 水分量/ポリオール量 0.1
【0027】 [実施例7] プロピレングリコール 3重量% 99%グリセリン 13 70%ソルビット液 20 シリカ 15 香料(ダブルミントタイプ) 1 キサンタンガム 0.7 ポリアクリル酸ナトリウム 0.5 サッカリンナトリウム 0.2 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 安息香酸ナトリウム 0.1 酸化アルミニウム 1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 炭酸カルシウム 40 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3 イソプロピルメチルフェノール 0.02 β−グリチルレチン酸 0.05精製水 3 計 100.0重量% 水分量/ポリオール量 0.3
【0028】上記練歯磨も実施例1〜5と同様の容器に
収容したが、トリクロサンの残存率低下を有効に防止す
ることができた。
フロントページの続き (72)発明者 荒谷 祐子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB172 AB222 AB292 AB472 AC111 AC122 AC132 AC312 AC472 AC482 AC662 AC782 AC812 AC862 AD092 AD272 AD352 AD532 BB05 BB55 CC41 DD22 DD27 EE01 EE06 EE38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン界面活性剤と非水溶性有効成分
    の1種又は2種以上とを含有すると共に、ポリオールを
    含有し、かつポリオールに対する水分の割合を重量割合
    で0.4以下としたことを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 更に知覚過敏緩和成分を含有する請求項
    1記載の口腔用組成物。
JP2000007469A 2000-01-17 2000-01-17 口腔用組成物 Pending JP2001199854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007469A JP2001199854A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 口腔用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007469A JP2001199854A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 口腔用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001199854A true JP2001199854A (ja) 2001-07-24

Family

ID=18535856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000007469A Pending JP2001199854A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 口腔用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001199854A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280519A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Kao Corp 容器入り歯磨き組成物
JP2012136446A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Kao Corp 歯磨剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280519A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Kao Corp 容器入り歯磨き組成物
JP2012136446A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Kao Corp 歯磨剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5449509A (en) Desensitizing dentifrice
US4902498A (en) Oral compositions
US4466954A (en) Oral composition
US4469673A (en) Oral composition
JP2778046B2 (ja) 歯磨組成物
JP2002029950A (ja) 亜鉛化合物含有口腔用組成物
JPS6234008B2 (ja)
US5015465A (en) Oral hygiene compositions
GB2195535A (en) Stable antiplaque dentifrice
JP2002167318A (ja) 固体口腔用組成物
JPH1121219A (ja) 口腔用組成物
JP2000344641A (ja) 口腔用組成物
WO1997015277A1 (en) Enhanced stannous oral composition
JP2001199854A (ja) 口腔用組成物
EP0255210B1 (en) Oral composition
JP2000256153A (ja) 口腔用組成物
JPS63192712A (ja) 練歯磨
JPH1087458A (ja) 口腔用組成物
JP2001163743A (ja) 歯磨剤組成物
JP2806029B2 (ja) 口腔用組成物
JPH111418A (ja) 歯磨組成物
JPH0796489B2 (ja) 口腔用組成物
JPS6234009B2 (ja)
JP2003183141A (ja) 歯磨組成物
JP3057866B2 (ja) 歯磨組成物