JP2001199819A - 防虫剤 - Google Patents

防虫剤

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JP2001199819A
JP2001199819A JP2000010778A JP2000010778A JP2001199819A JP 2001199819 A JP2001199819 A JP 2001199819A JP 2000010778 A JP2000010778 A JP 2000010778A JP 2000010778 A JP2000010778 A JP 2000010778A JP 2001199819 A JP2001199819 A JP 2001199819A
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shell
calcium carbonate
powder
insect repellent
product
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JP2000010778A
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Koji Sasaya
廣治 笹谷
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Chafflose Corp Kk
CHAFFLOSE SEIZO KK
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Chafflose Corp Kk
CHAFFLOSE SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防虫を行なう用途に使用できる素材をホタテの
貝殻から得るようにし、防虫剤を天然素材から生成して
人体に無害なものとするとともに、不要物の有効利用を
図る。 【解決手段】防虫剤を、炭酸カルシウムの方解石型構造
による結晶構造体を備えた貝殻を粉砕した生成物より得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防虫剤に関するもの
である。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から農作物や人体
に対する虫の害を防ぐために各種の防虫剤がいろんな状
況で用いられている。また、農作物や人体ばかりでな
く、家屋の構造部分に対する虫の害(食害など)も家屋
強度を低下させるなどの問題となることから、白アリ駆
除剤に代表されるように家屋構造物への害を防ぐ場合に
も防虫剤を施すようにしている。しかしながら、上述し
た防虫剤は合成化学薬品から形成されているものであっ
て、これら化学薬品が人体に対してホルモンと同様の作
用をなすことが問題視されるようになってきており、さ
らには劇物として指定されている物質を含むものもあっ
て、合成化学薬品からなるこの防虫剤の取り扱いに多大
の注意を要するものとなっている。
【0003】上述した問題に対して本発明者は、ホタテ
の不要物として処分されてきた貝殻を焼成し粉砕して得
られた粉体が、虫を寄せ付けない効能を有するものとし
て働く点に着目したものである。そこで、本発明は上記
事情に鑑みて、防虫を行なう用途に使用できる素材をホ
タテの貝殻から得るようにすることを課題とし、防虫剤
を天然素材から生成して人体に無害なものとするととも
に、不要物の有効利用を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、炭酸カルシウムの方解石型構造に
よる結晶構造体を備えた貝殻を粉砕した生成物であるこ
とを特徴とする防虫剤を提供して、上記課題を解消する
ものである。そして、この発明において、上記生成物
は、炭酸カルシウムの方解石型構造による結晶構造体を
備えた貝殻粉末であって多孔質性粒体からなる炭酸カル
シウム粉末と該炭酸カルシウム粉末を焼成してなる酸化
カルシウム粉末との混合物とすることができるものであ
る。さらに、もう一つの発明は上記生成物を水溶させた
水溶物であることを特徴とする防虫剤であり、この防虫
剤を提供して上記課題を解消するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を発明の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。本発明の防虫剤を得るに当
たっては、まず、少なくとも貝殻主要部分を炭酸カルシ
ウムの方解石型構造による結晶構造体としている貝殻を
用いる。この貝殻はホタテの貝殻であり、貝殻の大部分
をこの結晶構造体としている点でホタテの貝殻は他の貝
殻と異なる。即ち、ホタテはその生態において、貝殻を
開閉して海水を勢いよく外部に放出することで「海中を
泳ぐ」と表現されるように機敏に移動を行い、捕捉者
(ヒトデなど)から逃げる動作が特長的であり、この動
作が行なえるように大きな貝柱を有するとともに、貝殻
自体が、比較的薄く軽量で、かつ、強度を有するという
条件を備えている。その貝殻では、炭酸カルシウムの方
解石型構造の結晶構造体が葉状構造を呈して貝内面側が
形成され、貝内層(貝殻厚さ方向での芯となる層)で
は、炭酸カルシウムの方解石型構造の結晶構造体が板状
構造を呈していて、この貝内面側と貝内層との構造が貝
殻の主要部(表層部や蝶番部を除いた部分)を形作って
いるため、薄く軽量でありながら強度のあるものとなっ
ている。そして、前述したようホタテの貝殻の主要部に
おいて、内面側は、炭酸カルシウムの方解石型構造の結
晶構造体が葉状構造となる(針状結晶が剣山状に密に詰
まって敷き並べられている状態)とともに、貝内層は、
炭酸カルシウムの方解石型構造の結晶構造体が板状構造
としている(ベニヤ板のように、針状結晶が同一方向に
並んだ層が幾重にも重なり、針状結晶の向きが層ごとに
異なっている状態)としているため、後述するようにこ
のホタテの貝殻を粉砕して得られた粒体は方解石型構造
が残って多孔質性を備えたものとなる。これに比べて他
の貝殻では、炭酸カルシウムの結晶が面状に広がって重
なった構造となっており、これによりパール状光沢を呈
するものとなっているが、粒体とした場合には多孔質性
を呈しないものとなっている。
【0006】上述したように防虫剤を得るに当たってホ
タテの貝殻を原材料としているが、ホタテの貝柱を取り
除いた後において不要物として処理されてきたものを利
用でき、廃棄物の有用な利用が行なえる。まず、不用と
なった貝殻を集めて天日乾燥を行なって乾かし硬化させ
る。つぎに天日乾燥によって硬化した貝殻を粒径約20
0μmとなるまでに粉砕する。粉砕方法自体は特に限定
するものではなく、既存の粉砕装置を用いればよい。こ
のようにして炭酸カルシウム粉末が得られるものもので
あり、粒体は多孔性粒体となっている。つぎに上述の多
孔質性粒体からなる炭酸カルシウム粉末の一部分を用い
てこれをセラミックの壷に入れて約1000℃の温度で
数十分から数時間程度の時間で加熱して酸化カルシウム
粉末を得るようにする。そしてこの酸化カルシウム粉末
と上記炭酸カルシウム粉末との混合物である生成物を得
て、この生成物を水に溶いた水溶物が防虫剤となる。
【0007】上記防虫剤において、炭酸カルシウム粉末
分は上述したように天然物であるホタテの貝殻粉末であ
り、天然物一般が有する抗菌性がある。なお、ここで天
然物とは化学合成生産物の対極としていうものであり、
養殖されたホタテの貝殻も天然物としている。また、酸
化カルシウム粉末分はアルカリ性であり、高い抗菌性を
示すものである。よって、この防虫剤は、天然物が有す
る抗菌性とアルカリ性による抗菌性を示して、虫(幼虫
と成虫との区別はしない)が嫌う性質のものとなり、こ
の防虫剤を施した個所に虫を近づけさせず、また、虫の
生息個所にこの防虫剤を施すようにするとその生息個所
から追い出すことができるようになる。
【0008】また、上記実施の例では、生成物を炭酸カ
ルシウムの方解石型構造による結晶構造体を備えた貝殻
粉末で多孔質性粒体の炭酸カルシウム粉末とこの炭酸カ
ルシウム粉末を焼成した酸化カルシウム粉末との混合物
とし、この生成物を水溶させたが、本防虫剤はこれに限
定されるものではない。例えば、生成物を前記炭酸カル
シウム粉末のみとしたり、或いは前記酸化カルシウム粉
末のみとしてもよい。さらに、生成物を水溶させること
なくこの生成物自体を防虫剤としてもよい。このように
防虫剤は、上記生成物を水溶させたものや水溶させずに
粉体としたものとすることができ、防虫剤を施す個所や
施工作業に応じて使い分けるようにすればよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明した本発明により、この防虫剤
を例えば、一般木造家屋の土台部などに施すことで虫を
寄せ付けずにその虫による害を防止できるようになる。
また、化学合成物質を含まずに天然素材からなるもので
あってこの防虫剤の取り扱い作業者などの健康への悪影
響を生じさせないという利点がある。さらに、貝殻を原
材料としているため、今迄多く不要物として処分されて
きた貝殻を有効に利用でき、ゴミの削減化に大きく寄与
できる。そして、防虫剤が簡易な構成であるため、その
製造は煩雑な工程を経るものとはならずに低コストにて
提供できるなど、実用性に優れた効果を奏するものであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸カルシウムの方解石型構造による結晶
    構造体を備えた貝殻を粉砕した生成物であることを特徴
    とする防虫剤。
  2. 【請求項2】上記生成物は、炭酸カルシウムの方解石型
    構造による結晶構造体を備えた貝殻粉末であって多孔質
    性粒体からなる炭酸カルシウム粉末と該炭酸カルシウム
    粉末を焼成してなる酸化カルシウム粉末との混合物であ
    る請求項1に記載の防虫剤。
  3. 【請求項3】請求項1または2の生成物を水溶させた水
    溶物であることを特徴とする防虫剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001199818A (ja) * 2000-01-24 2001-07-24 Masahiro Hori 防虫剤

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