JP2001197879A - 食品発泡体の製造方法および製造装置 - Google Patents

食品発泡体の製造方法および製造装置

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JP2001197879A
JP2001197879A JP2000010472A JP2000010472A JP2001197879A JP 2001197879 A JP2001197879 A JP 2001197879A JP 2000010472 A JP2000010472 A JP 2000010472A JP 2000010472 A JP2000010472 A JP 2000010472A JP 2001197879 A JP2001197879 A JP 2001197879A
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food
extrusion
screw
cylinder barrel
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Mitsuo Nagai
光男 永井
Osamu Moriyama
修 森山
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食感に優れていると共に、他種類の色、他種類
の食品材料等が混在する食品発泡体を得ることができる
食品発泡体の製造方法を提供する。 【解決手段】シリンダバレル(2)と、該シリンダバレ
ル内で可塑化方向と押出方向とに駆動可能に設けられて
いるスクリュ(20)とからなる可塑化ユニット(A〜
C)を複数個使用する。それぞれの可塑化ユニット(A
〜C)で、組成、成分、色素等において異なる食品材料
をそれぞれ可塑化する。そしてスクリュ(20)を押し
出し方向に駆動して可塑化食品材料を、複数個の可塑化
ユニット(A〜C)に共通した1個の押出ノズルブロッ
ク(10)の独立したそれぞれのノズル孔(11’、1
2’、13’)から大気中に押し出して、組成、成分、
色素等において異なる部分が混在する食品発泡体を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダバレル
と、該シリンダバレル内で可塑化方向と押出方向とに駆
動可能に設けられているスクリュとからなる可塑化ユニ
ットを複数個使用して食品発泡体を得る、食品発泡体の
製造方法およびこの製造方法の実施に使用される製造装
置に関し、さらに詳しくは組成、成分、色素等において
異なる例えば米、コーン、小麦粉等の澱粉材料、大豆蛋
白、グルテン、乳蛋白等の蛋白材料、あるいは着色され
たこれらの食品材料から組成、成分、色素等において異
なる部分が混在する食品発泡体を得る、食品発泡体の製
造方法およびこの製造方法の実施に使用される製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品発泡体あるいはスナックの製造方法
の実施には、例えば特公平2−56058号公報、特公
平3−24181号公報等に示されているように、一軸
あるいは二軸のエクストルーダが使用されている。この
ようなエクストルーダによると、食品材料の可塑化と押
出とを連続的に行うことができる利点があるが、エクス
トルーダはスクリュの回転により押出されるので、シリ
ンダの先端部における押出時の圧力が30〜160kg
/cmと比較的低く、また押出速度も100〜350
cm/secのように小さいという欠点がある。このよ
うに押出圧力および速度が小さいので、サクサクした食
感のスナックは得られ難い。スナックの食感はスナック
の発泡倍率、気泡状態、気泡サイズ等の物理的性質によ
り変わり、この物理的性質は押出速度、加熱時間(可塑
化時間)により変わるが、エクストルーダはスクリュの
回転という単動作のみで食品材料の可塑化と押出とが行
われるので、加熱時間、押出速度を変更することが一般
に困難である。そこで、本出願人は、特願平11−26
3118号により加熱時間、押出速度等を任意に変更で
き、それによって香ばしさ、発泡倍率、気泡状態、気泡
サイズ等において所望の物理的性質の食品発泡体が得ら
れる食品発泡体の製造装置を提供している。この発泡装
置は、概略的には所定長さのシリンダバレルと、該シリ
ンダバレル内に回転方向と軸方向とに駆動可能に設けら
れているスクリュと、該スクリュを回転方向と軸方向に
駆動する駆動装置と、前記シリンダバレルの先端部に設
けられている押出用ノズルとから構成されている。した
がって、シリンダバレルに澱粉材料、蛋白材料等の食品
材料を供給しながら、スクリュを回転駆動して可塑化し
てシリンダバレルの先端部に蓄積し、そしてスクリュを
押し出し方向に駆動して蓄積された可塑化食品材料を押
出ノズルのノズル孔から大気中に押し出すと、食感に優
れた食品発泡体を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、一軸あ
るいは二軸のエクストルーダによると、食品材料の可塑
化と押出とを連続的に行うことができる利点があるが、
逆にこれが欠点ともなり、例えば色が部分、部分により
異なった食品発泡体を得ることはできないし、また複数
の食品材料がそのまま混在した食品発泡体を得ることも
できない。一方、本出願人が提案している上記発泡装置
によると、スクリュを回転駆動して可塑化する可塑化時
間と、スクリュを押し出し方向に駆動した可塑化食品材
料を押し出す押出速度とが任意に選ばれるので、香ばし
さ、発泡倍率、気泡状態、気泡サイズ等において所望の
食品発泡体を得ることができるという、優れた効果が得
られるが、消費者の多様な嗜好を満足させる食品発泡体
は必ずしも得られない。例えば、全体としては同じ食感
でありながら、部分により色が異なり美的外観に優れた
食品発泡体は得られない。また、1つの食品発泡体であ
りながら部分的に異った味のする食品発泡体も得ること
ができない。したがって、本発明は、食感に優れている
と共に、他種類の色、他種類の食品材料等が混じり合わ
ない状態で混在する食品発泡体を得ることができる食品
発泡体の製造方法およびこの方法の実施に使用される製
造装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、シリンダバレルと、該シリンダバレル内
で可塑化方向と押出方向とに駆動可能に設けられている
スクリュとからなる可塑化ユニットが使用される。これ
により、食感に優れた食品発泡体が得られることにな
る。また、複数個のノズル孔が設けられている押出ノズ
ルブロックが適用される。この押出ノズルブロックから
組成、成分、色素等において異なる可塑化食品材料が押
し出され、組成、成分、色素等において異なる部分が混
在する食品発泡体が得られることになる。かくして、請
求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、シ
リンダバレルと、該シリンダバレル内で可塑化方向と押
出方向とに駆動可能に設けられているスクリュとからな
る可塑化ユニットを複数個使用して、それぞれの可塑化
ユニットで、組成、成分、色素等において異なる食品材
料を前記スクリュを回転駆動して可塑化して前記シリン
ダバレルの先端部にそれぞれ蓄積し、そして前記スクリ
ュを押し出し方向に駆動して蓄積された可塑化食品材料
を、前記複数個の可塑化ユニットに共通した押出ノズル
ブロックの独立したそれぞれのノズル孔から大気中に押
し出して、組成、成分、色素等において異なる部分が混
在する食品発泡体を得るように構成される。請求項2に
記載の発明は、シリンダバレルと該シリンダバレル内で
可塑化方向と押出方向とに駆動可能に設けられているス
クリュとからなる複数個の可塑化ユニットと、前記複数
個の可塑化ユニットに対する共通の1個の押出ノズルブ
ロックとからなり、前記押出ノズルブロックには、前記
複数個の可塑化ユニットの蓄積室にそれぞれ連通した複
数個のノズル孔が設けられ、これらのノズル孔は、前記
複数個の可塑化ユニットから大気中へ押し出される可塑
化食品材料が発泡時に一体化されるように近接して設け
られている。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のノズル孔が同心的に配置され、そして請求項4に記載
の発明は、請求項2または3に記載の押出ノズルブロッ
クは、その前方に補助押出ノズルを有し、該補助押出ノ
ズルの補助ノズル孔の径は、近接して設けられている複
数個のノズル孔を包囲する大きさになっている。
【0005】
【発明の実施の形態】始めに、本発明に係わる食品発泡
体の製造装置の実施の形態を説明する。第1の実施の形
態に係わる製造装置1は、図1の(イ)に示されている
ように、第1〜3の3個の可塑化装置A、BおよびC
と、1個の押出ノズルブロック10とからなっている。
第1〜3の可塑化装置A、BおよびCは、構造的に同じ
ように構成されているので、以下第1の可塑化装置Aに
ついて説明し、第2、3の可塑化装置B、Cに関して
は、一部を符号と共に示し、全体の説明は格別にしな
い。
【0006】第1の可塑化装置Aは、軸方向に所定長さ
のシリンダバレル2を備えている。そして、このシリン
ダバレル2の、図1の(イ)において左方の先端部は、
可塑化される可塑化食品材料が計量蓄積される蓄積室3
となり、その先端部に詳しくは後述する押出ノズルブロ
ック10が接続されている。また、シリンダバレル2の
後方寄りには、シリンダバレル2の内孔に連通した食品
材料供給用のホッパ4が設けられ、その後方端に後述す
るスクリュ20を回転方向と軸方向とに駆動するスクリ
ュ駆動装置25が設けられている。このように構成され
たシリンダバレル2の外周部には、個々に発熱温度が制
御ができる複数個の加熱ヒータ5、5、…が取り付けら
れている。なお、押出ノズルブロック10の外周部にも
発熱温度が制御ができる加熱ヒータが設けられている
が、図1には示されていない。
【0007】シリンダバレル2の内孔には、そのフライ
トが内孔周壁に近接する形でスクリュ20が回転方向と
軸方向とに駆動可能に設けられている。このようになス
クリュ20の軸長Lと直径Dの比L/Dは、格別に限定
されないが、本実施の形態では3〜13に選定されてい
る。そして、スクリュ20の後端部のスクリュ軸21
は、後述するようにしてスクリュ駆動装置25に接続さ
れている。スクリュ駆動装置25は、スクリュ20を回
転駆動する可塑化用モータ26と、軸方向に駆動する押
出用のモータ27とを備えている。そして、可塑化用の
モータ26の出力軸は、歯車機構のような伝動機構28
を介して回転駆動軸29に接続され、この回転駆動軸2
9とスクリュ軸21はスプライン継手のような継手によ
り接続されている。したがって、スクリュ軸21が軸方
向に移動しても、回転駆動軸29の回転力はスクリュ軸
21に確実に伝わることになる。押出用のモータ27
は、同様に伝動機構30を介して複数個のボールネジ3
1、31に接続されている。ボールネジ31、31には
ボールナット32が螺合し、このボールナット32は、
スクリュ軸21に固定されている。したがって、押出用
のモータ27が起動すると、ボールネジ31、31が回
転し、これに螺合しているボールナット32それ故スク
リュ20が軸方向に駆動されることになる。
【0008】押出用ノズルブロック10には、第1〜3
の3個の可塑化装置A、BおよびCに対応して3個の通
路11、12、13が独立して形成されている。これら
の通路11、12、13の始端部は、第1〜3の可塑化
装置A、BおよびCの蓄積室3、3、3に連通し、他端
部はノズル孔11’、12’、13’に連通している。
これらのノズル孔11’、12’、13’は、平行に配
置され、そして図1の(ロ)に示されているように互い
に近接して三角形の頂点の3点に配置され、大気中へ開
口している。このようにノズル孔11’、12’、1
3’が互いに近接しているので、それぞれのノズル孔1
1’、12’、13’から押し出される可塑化食品材料
は、発泡するとき体積が増え、合体され1つの食品発泡
体が得られることになる。
【0009】押出ノズルブロック10の通路11、1
2、13あるいはノズル孔11’、12’、13’に
は、図には示されていないが、本実施の形態ではバルブ
駆動装置により開閉される開閉弁が設けられている。し
たがって、詳しくは後述するが、この開閉弁によりノズ
ル孔11’、12’、13’を閉鎖すると、水の飽和蒸
気圧よりも高い圧力で可塑化計量することができ、開く
と可塑化食品材料を押出すことができる。
【0010】本実施の形態に係わる食品発泡体の製造装
置1は、図1には示されていないが制御装置も備えてい
る。制御装置は、第1〜3の可塑化装置A、BおよびC
の、それぞれの可塑化終了時期を検知し、またそれぞれ
の押出が同時に終了するように制御するもので、具体的
には可塑化用のモータ26、押出用のモータ27、加熱
ヒータ5、5、…等を制御し、制御装置に付属している
設定器により、これらのモータ26、27の回転速度あ
るいは回転数を設定すると、これらのモータ26、27
は例えばフイードバック制御により設定された回転速度
で回転し、あるいは設定回転数に達するまで回転するこ
とになる。また、加熱ヒータ5、5、…に関連して温度
センサが設けられ、シリンダバレル2および押出ノズル
ブロック10の温度は、設定温度に維持されるようにフ
イードバック制御により制御される。さらには、スクリ
ュ20の位置を検知する位置のセンサ等も設けられ、可
塑化完了位置、押出完了位置等を検知するようになって
いるが、センサ等は図1には示されていない。
【0011】次に、上記製造装置1を使用した食品発泡
体の製造方法を説明する。制御装置の設定器により、得
ようとする食品発泡体の形状、物性、サイズ、生産量等
から、シリンダバレル2および押出ノズルブロック10
の温度、スクリュ20の回転数すなわち可塑化用のモー
タ26の回転数、スクリュ20の後退位置すなわち計量
完了位置、押出速度すなわち押出用のモータ27の回転
速度、計量時にスクリュ20に与える後退抵抗すなわち
背圧等を適宜設定する。そうして、ホッパ4から米、コ
ーン、小麦等の澱粉材料、大豆蛋白、グルテン、乳蛋白
等の蛋白材料を主成分とする食品材料をシリンダバレル
2内に供給する。このとき、第1〜3の可塑化装置A、
BおよびCにも、同じ食品材料を供給し、異なる着色料
を添加する。または、第1〜3の可塑化装置A、Bおよ
びCに、それぞれ異なる食品材料を供給する。
【0012】バルブ駆動装置が作動して開閉弁により押
出ノズルブロック10は閉鎖される。可塑化用のモータ
26によりスクリュ20が設定速度で回転する。このス
クリュ20の回転により、食品材料はシリンダバレル2
の前方の蓄積室3へ送られる。このとき、食品材料はシ
リンダバレル2の外周部に設けられている加熱ヒータ
5、5、…から加えられる熱と、スクリュ20の回転に
よる摩擦作用、せん断作用等により生じる熱とにより可
塑化される。そうして蓄積室3へ可塑化食品材料として
蓄積される。蓄積される可塑化食品材料の圧力によりス
クリュ20は、図1の(イ)において右方へ後退する。
このとき、スクリュ20には押出用のモータ27等によ
り背圧が与えられているので、可塑化食品材料の圧力は
水の蒸気圧力よりも高くなって、スクリュ20を後退さ
せる。可塑化が進み、スクリュ20が計量完了位置まで
後退したら、位置のセンサがこれを検知し、可塑化用の
モータ26が停止し、可塑化計量工程を終わる。これに
より、シリンダバレル2の先端部の蓄積室3には設定量
の可塑化食品材料が計量される。第1〜3の可塑化装置
A、BおよびCにおいても同様にして設定量の可塑化食
品材料が可塑化、計量される。
【0013】第1〜3の可塑化装置A、BおよびCのそ
れぞれに供給される食品材料が異なるときは、設定温度
も異なり可塑化計量工程の終了時期が異なることがあ
る。制御装置が最後の可塑化装置A、BおよびCの可塑
化終了を検知すると、次に、スクリュ20の動作が可塑
化工程と異なる押出工程の動作に入る。バルブ駆動装置
が作動して開閉弁は押出ノズルブロック10を開く。押
出用のモータ27によりボールネジ31、31が設定速
度で回転し、スクリュ20は軸方向すなわち図1の
(イ)において左方へ設定速度で駆動される。このと
き、第1〜3の可塑化装置A、BおよびCが同時に押出
が開始され、そして同時に終わるように、押出速度が制
御される。計量された可塑化食品材料は、押出ノズルブ
ロック10のノズル孔11’、12’、13’から大気
中へ高速、高圧で押出される。このとき、可塑化食品材
料は圧力から開放され、水蒸気圧により瞬時に発泡し、
ノズル孔11’、12’、13’から押し出された可塑
化食品材料は一体化し、1個の食品発泡体が得られる。
このとき、同じ食品材料を供給し、異なる着色料を添加
した場合は、部分的に色の異なる例えば3色の食品発泡
体が得られ、異なる食品材料を供給した場合は、部分的
に3種の味がする食品発泡体が得られる。スクリュ20
が設定位置に達したら、あるいは押出用のモータ27が
設定数だけ回転したら押出工程を終わる。以下同様にし
て食品発泡体を得る。
【0014】図2に、本発明の第2の実施の形態が示さ
れている。第1の実施の形態の構成要素と同じ構成要素
には同じ参照数字を付けて、また同様な構成要素には同
じ参照数字にダッシュ「’」を付けて重複説明はしない
が、第2の実施の形態によると、食品発泡体の製造装置
1’は、第1、2の2個の可塑化装置A、Bからなって
いる。そして、ノズル孔11’、12’は、図2の
(ロ)に示されているようにノズル孔11’を中心とし
て同心的に配置されている。第2の実施の形態によって
も、同様にして食品発泡体が得られることは明らかであ
る。第2の実施の形態によると、ノズル孔11’、1
2’が同心的に配置されているので、第1、2の可塑化
装置A、Bにより異なる色の食品材料、あるいは異なる
種類の食品材料を可塑化計量し、そして押し出すと、木
の年輪に似た食品発泡体が得られることになる。
【0015】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とがないことは明らかである。例えば、上記実施の形態
では3個あるいは2個の可塑化装置が適用されている
が、これ以上の複数個の可塑化装置によっても同様にし
て、食品発泡体を得ることができることは明らかであ
る。また、第1の実施の形態のノズル孔11’、1
2’、13’あるいは第2の実施の形態のノズル孔1
1’、12’の配置が図示の実施の形態に限定されるこ
とがないことも明らかである。さらには、食品材料の種
類と着色料とを適宜組み合わせて、例えばタンパク質系
の食品材料には赤色系の着色料を、そして澱粉質系の食
品材料には白色系の着色料を使用して食品発泡体を得る
ことができることも明らかである。、
【0016】上記実施の形態によると、ノズル孔1
1’、12’、13’の形状は、全てが円形すなわち曲
率が一定の連続曲線の閉鎖体から構成されている。この
ように円形になっていると、円周方向における成形条件
が同じになり、すなわち押出速度、発泡率等も同じにな
り、均質の食品発泡体が得られるが、本実施の形態によ
ると、エクストルーダとは異なり、可塑化時間、押出速
度等が任意に選定できるので、例えば押出速度を大きく
することにより、円形以外の方形、三角形、ハート形等
でも実施できる。このような形状で実施するときも、図
1、2の(ロ)に示されているように配置できることは
明らかである。
【0017】さらには、図2の(ハ)に示されているよ
うに、押出ノズルブロック10’の先端部にテフロン製
の補助ノズル15を取り付けることもできる。この補助
ノズル15のノズル孔16の直径Dは、押出ノズルブロ
ック10の、ノズル孔12’径よりも所定量だけ大き
い。したがって、補助ノズル15のノズル孔16は、成
形体に「形を与える」一種の空洞すなわちキャビテイと
見ることもできる。ただし、このキャビテイは前方が大
気中に開口している。したがって、可塑化食品材料は発
泡する。このような補助ノズル15は、図1に示されて
いる押出ノズルブロック10にも適用できることは明ら
かである。上記実施の形態ではノズル孔16は、円形に
なっているが、方形、三角形等の形状で実施できること
も明らかである。
【0018】実施例1:(1)食品材料:市販されてい
る小麦粉(日清製粉製)を用いた。この小麦粉に青色粉
0.08%、黄色粉0.10%、赤色粉0.08%をそ
れぞれ混合した3種の食品材料を用意した。 (2)可塑化装置:株式会社日本製鋼所製で、図1に示
されているように3個の同じ構造を有する可塑化装置を
使用した。この可塑化装置のスクリュの直径Dは32m
m、スクリュの軸長さLと、直径Dの比L/Dは12.
75、押出ノズルブロックには、そのノズル孔の直径が
2mmで、1辺が10mmの三角形の頂点に配置された
ものを使用した。 (3)製造条件:、シリンダバレルの温度は70/16
0°C、押出ノズルブロックの温度は100°C
に設定した。前記3種の食品材料をそれぞれの可塑化装
置で3.8 秒間可塑化し、同量の64cm 計量し
た。そして 1.28秒で、押出ノズルブロックから大
気中へ押し出した。したがって、押出速度は50cm
/secであった。上記条件で得られた食品発泡体
は、断面形状は三角形に近く青、黄、赤の3色からなる
一体物であった。この食品発泡体は、軽量で緻密発泡体
で食感はサクサク感の優れたものであった。
【0019】実施例2:(1)食品材料:市販されてい
る小麦粉(日清製粉製)と脱脂粉乳(よつば乳業製)の
2種の異なる食品材料を用意した。脱脂粉乳の方は、株
式会社日本製鋼所製の二軸押出機TEX30Fを使用し
て加水・混連を行い水分量が11.8%の粒にペレット
化した。 (2)発泡装置:実施例1と同じ株式会社日本製鋼所製
で、図2に示されているように2個の同じ構造を有する
可塑化装置を使用した。押出ノズルブロックの、内側の
ノズル孔の直径は2mm、外側のノズル孔の直径は5m
mのものを使用した。 (3)製造条件:小麦粉の可塑化装置は、シリンダバレ
ルの温度は70/160°C、押出ノズルブロック
の温度は100°Cに、押出速度は56cm/s
ecに設定した。一方、ペレットの可塑化装置は、シリ
ンダバレルの温度は70/110°C、押出ノズル
ブロックの温度は100°Cに、押出速度は80c
/secに設定した。そして、内側のノズル孔か
ら小麦粉の、外側のノズル孔から脱脂粉乳の可塑化食品
材料をそれぞれ押し出した。上記の条件で得られた食品
発泡体は、断面形状は円形で、小麦粉からなる発泡体を
脱脂粉乳からなる発泡体が包み込んだもので、両発泡体
とも焦げがなく、軽量かつ緻密発泡体で、食感はサクサ
ク感の優れたものであった。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、シリン
ダバレルと、該シリンダバレル内で可塑化方向と押出方
向とに駆動可能に設けられているスクリュとからなる可
塑化ユニットを使用して食品発泡体を得るので、食品材
料を可塑化する可塑化時間、押し出す押出速度、押出圧
力等が任意に選ばれ、香ばしさ、発泡倍率、気泡状態、
気泡サイズ等において所望の食品発泡体を得ることがで
きる。そして、本発明によると、複数個の可塑化ユニッ
トを使用してそれぞれの可塑化ユニットで、組成、成
分、色素等において異なる食品材料を前記スクリュを回
転駆動して可塑化して前記シリンダバレルの先端部にそ
れぞれ蓄積し、そして前記スクリュを押し出し方向に駆
動して蓄積された可塑化食品材料を、前記複数個の可塑
化ユニットに共通した押出ノズルブロックの独立したそ
れぞれのノズル孔から大気中に押し出して食品発泡体を
得るので、組成、成分、色素等において異なる部分が混
在する食品発泡体を得ることができるという、本発明に
特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を模式的に示す図
で、その(イ)は可塑化装置の一部を示す正面図、その
(ロ)は(イ)においてローロで見た断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を模式的に示す図
で、その(イ)は可塑化装置の一部を示す正面図、その
(ロ)は(イ)においてローロで見た断面図、その
(ハ)は他の押出ノズルの実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 製造装置 2 シリンダ
バレル 3 蓄積室 10 押出ノズ
ルブロック 11’、12’、13’ ノズル孔 12 主ノズル部 12’ 補助押
出ノズル 20 スクリュ A〜C 第1〜3の可塑化装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダバレルと、該シリンダバレル内で
    可塑化方向と押出方向とに駆動可能に設けられているス
    クリュとからなる可塑化ユニットを複数個使用して、そ
    れぞれの可塑化ユニットで、組成、成分、色素等におい
    て異なる食品材料を前記スクリュを回転駆動して可塑化
    して前記シリンダバレルの先端部にそれぞれ蓄積し、そ
    して前記スクリュを押し出し方向に駆動して蓄積された
    可塑化食品材料を、前記複数個の可塑化ユニットに共通
    した押出ノズルブロックの独立したそれぞれのノズル孔
    から大気中に押し出して、組成、成分、色素等において
    異なる部分が混在する食品発泡体を得ることを特徴とす
    る、食品発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】シリンダバレルと該シリンダバレル内で可
    塑化方向と押出方向とに駆動可能に設けられているスク
    リュとからなる複数個の可塑化ユニットと、前記複数個
    の可塑化ユニットに対する共通の1個の押出ノズルブロ
    ックとからなり、 前記押出ノズルブロックには、前記複数個の可塑化ユニ
    ットの蓄積室にそれぞれ連通した複数個のノズル孔が設
    けられ、これらのノズル孔は、前記複数個の可塑化ユニ
    ットから大気中へ押し出される可塑化食品材料が発泡時
    に一体化されるように近接して設けられている、食品発
    泡体の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のノズル孔が同心的に配
    置されている、食品発泡体の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の押出ノズルブ
    ロックは、その前方に補助押出ノズルを有し、該補助押
    出ノズルの補助ノズル孔の径は、近接して設けられてい
    る複数個のノズル孔を包囲する大きさになっている、食
    品発泡体の製造装置。
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