JP2001197878A - 発泡装置の押出用ノズル - Google Patents

発泡装置の押出用ノズル

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JP2001197878A
JP2001197878A JP2000009935A JP2000009935A JP2001197878A JP 2001197878 A JP2001197878 A JP 2001197878A JP 2000009935 A JP2000009935 A JP 2000009935A JP 2000009935 A JP2000009935 A JP 2000009935A JP 2001197878 A JP2001197878 A JP 2001197878A
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extrusion
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screw
cylinder barrel
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Mitsuo Nagai
光男 永井
Osamu Moriyama
修 森山
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色々な形状の食品発泡体を得ることができ
る、発泡装置の押出用ノズルを提供する。 【解決手段】シリンダバレル(2)と、該シリンダバレ
ル(2)内で可塑化方向と押出方向とに駆動可能に設け
られているスクリュ(20)とからなる発泡装置(1)
の押出ノズル(10)において、該押出ノズル(10)
のノズル孔(14)を三角形、方形、ハート形等の形状
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡装置の押出用
ノズルに関し、さらに詳しくは米、コーン、小麦粉等の
澱粉材料および大豆蛋白、グルテン、乳蛋白等の蛋白材
料を主成分とする食品材料をシリンダバレルに供給しな
がら、スクリュを回転駆動して可塑化して前記シリンダ
バレルの先端部に蓄積し、そしてスクリュを押し出し方
向に駆動して蓄積された可塑化食品材料を前記押出ノズ
ルのノズル孔から大気中に押し出して食品発泡体を得る
発泡装置における、押出用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品発泡体あるいはスナックの製造方法
の実施には、例えば特公平2−56058号公報、特公
平3−24181号公報等に示されているように、一軸
あるいは二軸のエクストルーダが使用されている。この
ようなエクストルーダは、概略的にはシリンダと、この
シリンダ内に回転方向に駆動されるように設けられてい
る一本あるいは平行に配置された2本のスクリュとから
構成されている。そして、シリンダの後方寄りには食品
材料供給用のホッパが、また前方には押出用のダイが設
けられている。したがって、例えば澱粉粉末と水をシリ
ンダ内に供給すると共にスクリュを回転駆動すると、澱
粉質のペレットはシリンダの前方へ送られる過程で可塑
化され、そしてダイから大気中に押し出される。これに
より膨化スナックが得られる。しかしながら、エクスト
ルーダはスクリュの回転により押出されるので、シリン
ダの先端部における押出時の圧力が30〜160kg/
cm と低く、また押出速度も100〜350cm/s
ecのように小さいという欠点がある。このように押出
圧力および速度が小さいので、サクサクした食感のスナ
ックは得られ難い。スナックの食感はスナックの発泡倍
率、気泡状態、気泡サイズ等の物理的性質により変わ
り、この物理的性質は押出速度、加熱時間(可塑化時
間)により変わるが、エクストルーダはスクリュの回転
という単動作のみで食品材料の可塑化と押出とが行われ
るので、加熱時間、押出速度を変更するためには、影響
の大きいスクリュ形状、L/D、ダイ開口面積などの装
置面を変更する必要があり、食品材料の処理量などの操
作条件を変更しても、所望の物理的性質のスナックは得
られ難い。
【0003】そこで、本出願人は、特願平11−263
118号により加熱時間、押出速度等が任意に変更で
き、それによって香ばしさ、発泡倍率、気泡状態、気泡
サイズ等において所望の物理的性質の食品発泡体が得ら
れる食品発泡体の製造装置すなわち発泡装置を提供して
いる。この発泡装置は、概略的には所定長さのシリンダ
バレルと、該シリンダバレル内に回転方向と軸方向とに
駆動可能に設けられているスクリュと、該スクリュを回
転方向と軸方向に駆動する駆動装置と、前記シリンダバ
レルの先端部に設けられている押出用ノズルとから構成
されている。したがって、シリンダバレルに澱粉材料、
蛋白材料等の食品材料を供給しながら、スクリュを回転
駆動して可塑化してシリンダバレルの先端部に蓄積し、
そしてスクリュを押し出し方向に駆動して蓄積された可
塑化食品材料を押出ノズルのノズル孔から大気中に押し
出すと、食品発泡体を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、本出願
人が提案している発泡装置によると、スクリュを回転駆
動して可塑化する可塑化時間と、スクリュを押し出し方
向に駆動した可塑化食品材料を押し出す押出速度とが任
意に選ばれるので、香ばしさ、発泡倍率、気泡状態、気
泡サイズ等において所望の食品発泡体を得ることができ
るという、優れた効果が得られ、食品発泡体の食感に関
しては格別に問題はない。しかしながら、所望形状の食
品発泡体が得られないという問題がある。さらに詳しく
説明すると、従来の押出用ノズルのノズル孔は、円形に
なっている。換言すると、曲率が一定の連続曲線の閉鎖
体から構成されている。このように、ノズル孔が曲率一
定の連続曲線の閉鎖体から構成されているので、大気中
に押し出すとき、円周方向のあらゆる点にいて、同じ条
件すなわち射出速度、可塑化食品材料の密度、膨化率等
が同じで、全周において同じ品質の食品発泡体が得られ
る。したがって、円形以外のノズル孔は考えられていな
かった。
【0005】ところで、本発明者は、シリンダバレルと
スクリュとからなる発泡装置を使用すると、可塑化時間
と押出速度が任意に選ばれるので、ノズル孔が円形以外
の形状でも高い品質の食品発泡体を得れることができる
という事実を見出した。すなわち、本発明は、シリンダ
バレルとスクリュとからなる発泡装置の押出用ノズルの
ノズル孔の形状は、円形以外でも実施できるという、知
見に基づいてなされたものであって、円形以外の、例え
ば方形、三角形あるいは星形、ハート形等の色々な形状
の食品発泡体を得ることができる、発泡装置の押出用ノ
ズルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、シリンダバレルと、該
シリンダバレル内で可塑化方向と押出方向とに駆動可能
に設けられているスクリュと、前記シリンダバレルの先
端部に設けられている押出ノズルとからなり、前記シリ
ンダバレルに澱粉材料、蛋白材料等の食品材料を供給し
ながら、前記スクリュを回転駆動して可塑化して前記シ
リンダバレルの先端部に蓄積し、そして前記スクリュを
押し出し方向に駆動して蓄積された可塑化食品材料を前
記押出ノズルのノズル孔から大気中に押し出して食品発
泡体を得る発泡装置において、前記押出ノズルのノズル
孔は、3本以上の複数本の連続直線の閉鎖体あるいはハ
ート形のような曲率の異なる部分を有する連続曲線の閉
鎖体、またはこれらの直線と曲線の組み合わされた連続
線の閉鎖体として構成されている。請求項2に記載の発
明は、請求項1に記載の押出ノズルは、第1および第2
のノズル孔からなり、前記第2のノズル孔は、前記第1
のノズル孔よりも前方に位置し、該第1のノズル孔より
も所定量だけ大きいように構成され、請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載の押出ノズルは、第1および第
2のノズル孔からなり、前記第2のノズル孔は、前記第
1のノズル孔よりも前方に位置し、そのノズル孔の形状
は、前記第1のノズル孔と相似形で、該第1のノズル孔
よりも所定量だけ大きいように構成され、請求項4に記
載の発明は、請求項2または3に記載の第1のノズル孔
は、主ノズル体に、そして第2のノズル孔は、主ノズル
体に着脱自在に取り付けられる補助ノズル体にそれぞれ
設けられるように構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】始めに、本発明に係わる発泡装置
の実施の形態を説明する。図1の(イ)に示されている
ように、本実施の形態に係わる発泡装置1は、軸方向に
所定長さのシリンダバレル2を備えている。そして、こ
のシリンダバレル2の、図1の(イ)において左方の先
端部に、シリンダバレル2の内孔すなわち可塑化された
可塑化食品材料が計量蓄積される計量室3に連通した押
出ノズル10が設けられている。押出ノズル10には、
本実施の形態では図には示されていないが、バルブ駆動
装置により開閉される開閉弁が設けられている。したが
って、詳しくは後述するが、この開閉弁により押出ノズ
ル10を閉鎖すると、水の飽和蒸気圧よりも高い圧力で
可塑化計量することができ、開くと可塑化計量された材
料を押出すことができる。また、シリンダバレル2の後
方寄りには、シリンダバレル2の内孔に連通した食品材
料供給用のホッパ4が設けられている。
【0008】このように構成されたシリンダバレル2お
よび押出ノズル10の外周部には、個々に発熱温度制御
ができる複数個の加熱ヒータ5、5、…が取り付けら
れ、シリンダバレル2の後方端部に、後述するスクリュ
20を回転方向と軸方向とに駆動するスクリュ駆動装置
25が設けられている。
【0009】シリンダバレル2の内孔には、そのフライ
トが内孔周壁に近接する形でスクリュ20が回転方向と
軸方向とに駆動可能に設けられている。このようになス
クリュ20の軸長Lと直径Dの比L/Dは、本実施の形
態では3〜13に選定されている。そして、スクリュ2
0の後端部のスクリュ軸21は、後述するようにしてス
クリュ駆動装置25に接続されている。スクリュ駆動装
置25は、スクリュ20を回転駆動する可塑化用モータ
26と、軸方向に駆動する押出用のモータ27とを備え
ている。そして、可塑化用のモータ26の出力軸は、歯
車機構のような伝動機構28を介して回転駆動軸29に
接続され、この回転駆動軸29とスクリュ軸21はスプ
ライン継手のような継手により接続されている。したが
って、スクリュ軸21が軸方向に移動しても、回転駆動
軸29の回転力はスクリュ軸21に確実に伝わることに
なる。押出用のモータ27は、同様に伝動機構30を介
して複数個のボールネジ31、31に接続されている。
ボールネジ31、31にはボールナット32が螺合し、
このボールナット32は、スクリュ軸21に固定されて
いる。したがって、押出用のモータ27が起動すると、
ボールネジ31、31が回転し、これに螺合しているボ
ールナット32それ故スクリュ20が軸方向に駆動され
ることになる。
【0010】押出用ノズル10は、図1の(ロ)に示さ
れている第1の実施の形態によると、シリンダバレル2
の先端部に着脱自在に取り付けられるようになっている
円盤状の基部11と、この基部11と一体に形成されて
いる主ノズル部12とからなっている。そして、基部1
1にはシリンダバレル2の先端部に取り付けるために複
数個の透孔13、13、が軸方向に形成されている。ま
た、主ノズル部12にはシリンダバレル2の計量室3に
連通したノズル孔14が設けられている。このノズル孔
14は、第1の実施の形態では、より長い2本の直線w
と、より短い2本の直線hの4本の直線が連続した閉鎖
体として構成されている。すなわち、幅がw、高さがh
の方形を呈している。
【0011】本実施の形態に係わる発泡装置1は、図1
には示されていないが制御装置も備えている。制御装置
は、可塑化用モータ26、押出用のモータ27、加熱ヒ
ータ5、5、…等を制御するもので、制御装置に付属し
ている設定器により、これらのモータ26、27の回転
速度あるいは回転数を設定すると、これらのモータ2
6、27は例えばフイードバック制御により設定された
回転速度で回転し、あるいは設定回転数に達するまで回
転することになる。また、加熱ヒータ5、5、…に関連
して温度センサが設けられ、シリンダバレル2および押
出ノズル10の温度は、設定温度に維持されるように例
えばフイードバック制御により制御される。また、スク
リュ20の位置を検知する位置のセンサ等も設けられ、
可塑化完了位置、押出完了位置を検知するようになって
いるが、図1には示されていない。
【0012】次に、上記発泡装置1を使用した食品発泡
体の製造方法を説明する。制御装置の設定器により、得
ようとする食品発泡体の形状、物性、サイズ、生産量等
から、シリンダバレル2および押出ノズル10の温度、
スクリュ20の回転数すなわち可塑化用のモータ26の
回転数、スクリュ20の後退位置すなわち計量完了位
置、押出速度すなわち押出用のモータ27の回転速度、
計量時にスクリュ20に与える後退抵抗すなわち背圧等
を設定する。そうして、ホッパ4から米、コーン、小麦
等の澱粉材料および大豆蛋白、グルテン、乳蛋白等の蛋
白材料を主成分とする食品材料をシリンダバレル2内に
供給する。バルブ駆動装置が作動して開閉弁により押出
ノズル10は閉鎖される。可塑化用のモータ26により
スクリュ20が設定速度で回転する。このスクリュ20
の回転により、食品材料はシリンダバレル2の前方の計
量室3へ送られる。このとき、食品材料はシリンダバレ
ル2の外周部に設けられている加熱ヒータ5、5、…か
ら加えられる熱と、スクリュ20の回転による摩擦作
用、せん断作用等により生じる熱とにより可塑化され
る。そうして計量室3へ可塑化食品材料として蓄積され
る。蓄積される可塑化食品材料の圧力によりスクリュ2
0は、図1の(イ)において右方へ後退する。このと
き、スクリュ20には押出用のモータ27等により背圧
が与えられているので、可塑化食品材料の圧力は水の蒸
気圧力よりも高くなって、スクリュ20を後退させる。
可塑化が進み、スクリュ20が計量完了位置まで後退し
たら、位置のセンサがこれを検知し、可塑化用のモータ
26が停止し、可塑化計量工程を終わる。これにより、
シリンダバレル2の先端部の計量室3には設定量の可塑
化食品材料が計量される。
【0013】次に、スクリュ20の動作が可塑化工程と
異なる押出工程の動作に入る。バルブ駆動装置が作動し
て開閉弁により押出ノズル10が開かれる。押出用のモ
ータ27によりボールネジ31、31が設定速度で回転
し、スクリュ20は軸方向すなわち図1の(イ)におい
て左方へ設定速度で駆動される。押出ノズル10のノズ
ル孔14は、所定大きさ選定されているので、計量され
た可塑化食品材料は、押出ノズル10のノズル孔14か
ら大気中へ設定速度で押出される。このとき、可塑化食
品材料は圧力から開放され、水蒸気圧により瞬時に発泡
し、コーナが多少丸みを帯びた方形の、ノズル孔14よ
りも大きい食品発泡体が得られる。スクリュ20が設定
位置に達したら、あるいは押出用のモータ27が設定数
だけ回転したら押出工程を終わる。以下同様にして食品
発泡体を得る。
【0014】本実施の形態によると、スクリュ20の回
転動作で食品材料の可塑化が行われ、軸方向の動作で可
塑化食品材料の押出が行われるので、エクストルーダの
ように連続的な製造はできないが、エクストルーダとは
異なり可塑化速度および可塑化時間と、押出速度とを個
別に任意に選択できる。したがって、可塑化速度、可塑
化時間を一定にして、押出速度を大きくしてサクサクし
た食品発泡体すなわち緻密な食品発泡体を得ることも、
押出速度を小さくして発泡状態が多少劣る「かりんと
う」のような食品発泡体も、1つの発泡装置で容易に得
ることができる。これとは逆に、押出速度を一定にして
可塑加速度、可塑化時間を変えて香りに変化を持たせた
食品発泡体も、容易に得ることもできる。
【0015】図1の(ロ)に、本発明の第2の実施の形
態が示されている。第2の実施の形態によると、第1の
実施の形態の主ノズル体12に、さらにテフロン製の補
助ノズル体12’が取り付けられている。補助ノズル体
12’には、複数個の透孔13’、13’、…が軸方向
に設けられ、これらの透孔13’、13’、…により主
ノズル体12に着脱自在に取り付けられるようになって
いる。そして、その略中心部に、幅W、高さHの方形の
ノズル孔14’が形成されてる。このノズル孔14’の
形状は、主ノズル体12のノズル孔14の形状と相似形
であるが、主ノズル体12のノズル孔14よりも所定量
だけ大きくなっている。また、所定量の奥行きもある。
【0016】第2の実施の形態によっても、第1の実施
の形態と同様にして食品発泡体を得ることができること
は明らかである。ところで、第2の実施の形態による
と、補助ノズル体12’のノズル孔14’は、主ノズル
体12のノズル孔14よりも所定量だけ大きくなってい
るので、成形体に「形を与える」一種の空洞すなわちキ
ャビテイと見ることもできる。ただし、このキャビテイ
は前方が開口している。したがって、可塑化食品材料は
発泡する。そして、得られる食品発泡体の形状は、ノズ
ル孔14’の形状により近く、コーナ部もより正確に出
ることになる。
【0017】図2の(イ)、(ロ)に本発明の第3、4
の実施の形態が示されている。第1、2の実施の形態と
異なる点は、ノズル孔の形状が異なるだけで他の構成要
素は同じであるので、同じ参照数字を付けて重複説明は
しないが、第3の実施の形態によると、ノズル孔15
は、3本の等しい長さの直線aが連続した閉鎖体すなわ
ち正三角形を呈している。したがって、得られる食品発
泡体の形状も三角形を呈することになる。また、第4の
実施の形態によると、補助ノズル体12’には3本の直
線Aが連続した閉鎖体すなわちノズル孔15’が形成さ
れている。このノズル孔15’は、第2の実施の形態と
同様に主ノズル体12のノズル孔15と相似で、このノ
ズル孔15よりも大きい。第4の実施の形態によって、
より正確な正三角形を呈する食品発泡体を得ることがで
きることは明らかである。
【0018】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、色々な形で実施できる。例えば直線が連続した
閉鎖体である菱形、星形、曲率の異なる部分の連続から
なるハート形、さらには直線と曲線との組み合わせから
なる閉鎖体でも前述したようにして実施できることは明
らかである。また、補助ノズル体12’を主ノズル体1
2と一体的に設けることができることも明らかである。
さらには、補助ノズル体12’のノズル孔14’、1
5’は、主ノズル体12ノズル孔14、15とそれぞれ
相似形になっているが、必ずしも相似形でなくても実施
できる。このとき、主ノズル体12のノズル孔14、1
5は、径の大きい一種のゲートと見ることもできる。
【0019】実施例1:(1)食品材料:市販されてい
る脱脂粉乳(よつ葉乳業製)を用いた。この脱脂粉乳を
TEX30F、株式会社日本製鋼所製の二軸押出機を使
用して加水、混練を行い、水分量が11.8%の粒に造
粒した。 (2)発泡装置:株式会社日本製鋼所製で図1に示され
ているようなもので、スクリュの直径Dは28mm、ス
クリュの軸長さLと、直径Dの比L/Dは12.75、
押出ノズルのノズル孔は図1の(ロ)に示されているよ
うな横15mm、縦2.5mmの方形のものを使用し
た。 (3)製造条件:、シリンダバレルの温度は70/11
0°C、押出ノズル温度は90°Cに設定した。
上記造粒物を、スクリュの回転速度を297R・P・M
にして、2.6秒間可塑化し、55cm 計量した。
そして0.69秒で、上記押出ノズルから大気中へ押し
出した。したがって、押出速度は80cm /sec
であった。上記の条件で得られた発泡体は、巾30m
m、厚さ5mmの、全体として板状態を呈していたが、
コーナ部には丸みがあった。この発泡体は焦げのない白
色で、軽量かつ緻密でサクサク感に優れたものであっ
た。
【0020】実施例2:実施例1の押出ノズルに、横2
5mm、縦4mmのノズル孔を有する、図1の(ハ)に
示されているような補助ノズル体を取り付けて、実施例
1と同じ条件で食品発泡体を得た。得られた発泡体は、
巾27mm、厚さ4.2mmの、全体として板状態を呈
し、実施例1で得られた食品発泡体よりも角のはっきり
したものであった。この発泡体も焦げのない白色で、軽
量かつ緻密でサクサク感に優れたものであった。
【0021】実施例3:(1)食品材料:市販されてい
る小麦粉(日清製粉製)を直接使用した。 (2)発泡装置:実施例1と同じ株式会社日本製鋼所製
で、押出ノズルのノズル孔には、図2の(イ)に示され
ているような1辺が4mmの正三角形のものを使用し
た。 (3)製造条件:、シリンダバレルの温度は70/16
0°C、押出ノズル温度は100°Cに設定し
た。上記小麦粉を、スクリュの回転速度を297R・P
・Mにして、3.2秒間可塑化し、55 cm 計量
した。そして0.57 秒で、上記押出ノズルから大気
中へ押し出した。したがって、押出速度は96cm
/secであった。 上記の条件で得られた発泡体は、1辺が約23mmの
「おにぎり」形で、軽量かつ緻密発泡体であった。食感
はサクサク感の優れたものであった。った。
【0022】実施例4:実施例3の押出ノズルに、1辺
が20mmの正三角形のノズル孔を有する、図2の
(ロ)に示されているような補助ノズル体を取り付け
て、実施例3と同じ条件で食品発泡体を得た。得られた
発泡体は、1辺が21mmの正三角形状をし、軽量かつ
緻密発泡体であった。食感はサクサク感の優れたもので
あった。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、シリン
ダバレルと、該シリンダバレル内で可塑化方向と押出方
向とに駆動可能に設けられているスクリュと、前記シリ
ンダバレルの先端部に設けられている押出ノズルとから
なり、前記押出ノズルのノズル孔は、3本以上の複数本
の連続直線の閉鎖体あるいはハート形のような曲率の異
なる部分を有する連続曲線の閉鎖体、またはこれらの直
線と曲線の組み合わされた連続線の閉鎖体として構成さ
れているので、可塑化食品材料を前記押出ノズルのノズ
ル孔から大気中に押し出すと、方形、三角形、星形、ハ
ート形等のような、好みにあった多彩な形状の食品発泡
体を得ることができるという本発明に特有の効果が得ら
れる。また、押出ノズルが第1および第2のノズル孔か
らなり、前記第2のノズル孔は、前記第1のノズル孔よ
りも前方に位置し、該第1のノズル孔に相似で、該第1
のノズル孔よりも所定量だけ大きいように構成されてい
る発明によると、前記第2のノズル孔に、より正確に相
似な食品発泡体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を模式的に示す図で、その
(イ)は発泡装置の一部を断面にして示す側面図、その
(ロ)は押出ノズルの第1の実施の形態を示す斜視図、
その(ハ)は押出ノズルの第2の実施の形態を示す斜視
図である。
【図2】本発明の押出ノズルの実施の形態を示す斜視図
で、その(イ)は第3の実施の形態を示す斜視図、その
(ロ)は第4の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 発泡装置 2 シリンダバ
レル 3 計量室 10 押出ノズル 12 主ノズル部 12’ 補助ノズ
ル部 14、15 ノズル孔 20 スクリュ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダバレルと、該シリンダバレル内で
    可塑化方向と押出方向とに駆動可能に設けられているス
    クリュと、前記シリンダバレルの先端部に設けられてい
    る押出ノズルとからなり、前記シリンダバレルに澱粉材
    料、蛋白材料等の食品材料を供給しながら、前記スクリ
    ュを回転駆動して可塑化して前記シリンダバレルの先端
    部に蓄積し、そして前記スクリュを押し出し方向に駆動
    して蓄積された可塑化食品材料を前記押出ノズルのノズ
    ル孔から大気中に押し出して食品発泡体を得る発泡装置
    において、 前記押出ノズルのノズル孔は、3本以上の複数本の連続
    直線の閉鎖体あるいはハート形のような曲率の異なる部
    分を有する連続曲線の閉鎖体、またはこれらの直線と曲
    線の組み合わされた連続線の閉鎖体として構成されてい
    ることを特徴とする発泡装置の押出用ノズル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の押出ノズルは、第1お
    よび第2のノズル孔からなり、前記第2のノズル孔は、
    前記第1のノズル孔よりも前方に位置し、該第1のノズ
    ル孔よりも所定量だけ大きい発泡装置の押出用ノズル。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の押出ノズルは、第1お
    よび第2のノズル孔からなり、前記第2のノズル孔は、
    前記第1のノズル孔よりも前方に位置し、そのノズル孔
    の形状は、前記第1のノズル孔と相似形で、該第1のノ
    ズル孔よりも所定量だけ大きい発泡装置の押出用ノズ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の第1のノズル
    孔は、主ノズル体に、そして第2のノズル孔は、主ノズ
    ル体に着脱自在に取り付けられる補助ノズル体にそれぞ
    れ設けられている発泡装置の押出用ノズル。
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