JP2000157179A - うきの良い米菓の製造方法 - Google Patents

うきの良い米菓の製造方法

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JP2000157179A
JP2000157179A JP10335112A JP33511298A JP2000157179A JP 2000157179 A JP2000157179 A JP 2000157179A JP 10335112 A JP10335112 A JP 10335112A JP 33511298 A JP33511298 A JP 33511298A JP 2000157179 A JP2000157179 A JP 2000157179A
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JP
Japan
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rice
nozzle
good
gelatinized
producing
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JP10335112A
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Mitsuo Nagai
光男 永井
Tetsuo Shinomiya
哲夫 四宮
Yoshinori Tokugawa
善範 徳川
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程を短縮して生産性を向上させ、なお
かつ、食感およびうきの良い米菓を製造することができ
るうきの良い米菓の製造方法を提供する。 【解決手段】 もち米またはうるち米を主原料とする材
料を射出発泡装置1の材料供給ホッパー16に投入し、
シリンダ温度が80〜180℃に設定されたシリンダバ
レル11内でスクリュー12の回転により材料を糊化さ
せながら蓄積室14に蓄積して計量し、そして、糊化さ
れた材料をスクリュー12の前進移動によりノズル15
から高圧でかつ高速にて大気中に射出し、うきの良い米
菓発泡体を作製する。また、糊化された材料をノズル1
5から大気中に射出する際にノズル15の出口部に装備
したカッター装置のカッター刃により所定長さに切断す
ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、もち米またはうる
ち米からうき(嵩密度)の良い米菓を製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】米菓には、うるち米を主原料とするせん
べいや、もち米を主原料とするあられやおかき等があ
る。これらの米菓の一般的な製法としては、うるち米菓
においては、精米を洗水、浸漬した後に粉砕機で粉砕
し、この米粉を原料として、蒸練によって団子を作り、
この団子を成形し、乾燥して米菓生地とする。ねかせを
行ない水分を均一にし、その後に、焙焼を行なって素焼
きの生地を作る。最後に味付けを行なって乾燥させるこ
とにより、せんべいが出来あがる。また、もち米菓にお
いては、精米を洗水、浸漬した後に粉砕機で粉砕し、こ
の米粉を原料として、蒸練によって団子を作り、この団
子を成形し、乾燥して米菓生地とする。この米菓生地を
焙して素焼きの生地を作る。最後に味付けを行なって乾
燥させることにより、あられやおかきが出来あがる。
【0003】これらの従来の製造方法においては、製造
工程に二回の糊化工程を含むために、加工時間が長くか
つ煩雑であるという課題があった。さらに、これらの製
造方法で作られた米菓は、出来上がりは非常に歯ごたえ
のある堅いものとなるという課題があった。
【0004】これらの課題に対して、せんべい等の製造
工程において、一回目の糊化工程を圧力によって代替
し、工程の省力化を図る提案がなされている(例えば、
「日本食品科学工学会誌 第45巻第9号(1998年
9月)」526〜531頁参照)。また、製品の歯ごた
えに関しては、特開平6−205642号公報に、米原
料のもち生地にβ−アミラーゼを添加することにより、
ソフトでうき(嵩密度)の良い米菓を得る方法が提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
米菓の製造方法において、圧力を用いて糊化工程を行な
うためには、圧力容器を必要とするためにイニシャルコ
ストが高く、また、昇圧等に時間を要するため生産性が
悪いなどの問題点があった。さらに、酵素を用いた米菓
の製造方法においては、製造工程自体は従来のものであ
り、加工時間が長くかつ煩雑であるという問題点があ
る。
【0006】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
未解決な課題に鑑みてなされたものであって、シンプル
な装置で、かつ製造工程を短縮して生産性を向上させ、
なおかつ、食感およびうきの良い米菓を作製することが
できる米菓の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうきの良い米菓の製造方法は、もち米また
はうるち米を主原料とする材料を、80〜180℃に加
熱されたシリンダ内でスクリューの回転により糊化させ
ながら前記シリンダ先端部に蓄積し、糊化された材料を
前記シリンダの先端に取り付けたノズルから高圧および
高速で大気中に射出し、うきの良い米菓を作製すること
を特徴とする。
【0008】また、本発明のうきの良い米菓の製造方法
は、もち米またはうるち米を主原料とする材料を射出発
泡装置のシリンダバレル内に供給し、80〜180℃に
加熱された前記シリンダバレル内のスクリューの回転に
より前記材料を糊化させながら前記シリンダバレル内の
蓄積室に水の飽和蒸気圧よりも高い圧力で蓄積計量し、
その後、前記スクリューの前進駆動により糊化された材
料を前記シリンダバレルの先端に取り付けたノズルから
高圧および高速にて大気中に射出して、うきの良い米菓
を作製することを特徴とする。
【0009】本発明のうきの良い米菓の製造方法におい
ては、前記ノズルにおけるせん断速度は103 (sec
-1)以上であることが好ましく、また、糊化された材料
をノズルから高圧および高速にて大気中に射出する際
に、前記ノズルの出口部に装備されたカッター装置のカ
ッター刃により切断することが好ましい。
【0010】
【作用】本発明のうきの良い米菓の製造方法によれば、
もち米またはうるち米を主原料とする材料を、シリンダ
内でスクリューにより糊化させながらシリンダ先端部に
蓄積し、この蓄積され糊化された材料をノズルから高圧
および高速で大気中に射出することにより、発泡が緻密
で、サクサクとした食感の良好な、しかもうき(嵩密
度)の良い米菓を作製することができ、しかも、極めて
簡単な装置で、製造工程を短縮でき、さらに、生産性を
向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0012】先ず、本発明に係るうきの良い米菓の製造
方法に好適な米菓製造装置の一例につき説明する。図1
は、本発明のうきの良い米菓の製造方法に好適な米菓製
造用の射出発泡装置を概略的に図示する構成図である。
【0013】米菓製造用の射出発泡装置1は、スクリュ
ー12が回転可能にかつ軸線方向に進退可能に配設され
たシリンダバレル11を備え、シリンダバレル11の外
周部には、温度が個々に制御される複数の加熱ヒーター
13が配設されている。
【0014】シリンダバレル11の前方部分には、スク
リュー12の前方位置に蓄積室14を確保し、また、先
端部にはノズル15が取り付けられている。シリンダバ
レル11の後方部には、材料を供給するための材料供給
ホッパー16が配設されている。なお、ノズル15に
は、水の飽和蒸気圧よりも高い圧力で糊化(可塑化)さ
れた材料を蓄積計量しうるように、そしてノズル孔を開
閉させて糊化された材料の流れを断続させる機能をする
ようにノズル孔を開閉するバルブを設けることもでき
る。
【0015】また、シリンダバレル11の後部には、可
塑化用モータ17および射出用モータ18が設けられて
おり、可塑化用モータ17は、伝動機構17aを介し
て、スクリュー12を回転駆動させるように構成され、
射出用モータ18は、タイミングベルト等の伝動機構1
8aを介してボールネジ18bを回転させ、スクリュー
12の直線運動に変換し、スクリュー12を軸線方向前
後に進退駆動させるように構成されている。
【0016】次に、本発明のうきの良い米菓の製造方法
について、上記のように構成された米菓製造用の射出発
泡装置を用いて、うきの良い米菓を製造する工程を説明
する。
【0017】本発明に基づくうきの良い米菓の製造に
は、もち米またはうるち米を主原料とする材料を用い
る。先ず、米菓製造用の射出発泡装置1に、図示しない
制御装置により、シリンダ温度およびノズル温度、スク
リュー回転数、射出率、背圧、計量値などの装置を運転
するための条件を入力する。そして、射出発泡装置1を
作動させて、加熱ヒーター13によりシリンダバレル1
1等を予め設定された温度とした後に、可塑化用モータ
17を起動させ、スクリュー12を所定の速度で回転駆
動させる。
【0018】材料供給ホッパー16から供給されたもち
米またはうるち米を主原料とする材料は、スクリュー1
2の回転に応じて漸次シリンダバレル11内の先端に送
られながら、加熱ヒーター13により80℃〜180℃
に加熱されたシリンダバレル11内で、スクリュー12
の回転による摩擦熱、せん断熱、および加熱ヒーター1
3から加えられる熱等により加熱されて糊化(可塑化)
され、シリンダバレル11内の先端部分の蓄積室14の
方へ移送され蓄積室14に蓄積される。蓄積室14にお
いて、水の飽和蒸気圧よりも高い圧力で糊化(可塑化)
された材料が計量される。この糊化された材料が一定量
蓄積されると、可塑化用モータ17を停止させる。
【0019】続いて、射出用モータ18が起動され、こ
の射出用モータ18の回転運動は、伝動機構18aを介
してボールネジ18bを回転させて、スクリュー12を
射出方向に前進駆動させる。このスクリュー12の前進
移動により、蓄積室14に計量された材料は、ノズル1
5から高圧かつ高速で大気中に射出される。このとき、
ノズル部でのせん断速度を103 (sec-1)以上とす
ることが望ましい(なお、せん断速度は、射出量をQ、
ノズル半径をrとするとき、式4Q/πr3 で求めるこ
とができる。)。射出された材料は、ノズル15から射
出されると瞬時に水蒸気発泡が起こり、緻密でうきの良
い発泡体となる。
【0020】さらに、ノズル出口部にカッター装置(不
図示)を装備し、このカッター装置のカッター刃によ
り、ノズルから射出される材料を所定長さに切断するよ
うにすることができる。カッター刃の回転数を適宜設定
することにより、ノズルから射出され発泡する製品を所
定の長さに切断することができる。また、ノズルの形状
を変えることにより、発泡体を平板状、丸状などに成形
することが可能である。例えば、丸状のノズルを装着
し、カッター装置のカッター刃を遅く回転作動させるこ
とにより、円柱状(スティック状)の米発泡体を得るこ
とができ、また、カッター刃を高速で回転作動させるこ
とによって、球状(ボール状)の米発泡体を得ることが
できる。
【0021】以上のようにして得られた米発泡体を味付
け、仕上げ乾燥すれば、食感およびうきの良い米菓がで
きあがる。また、一定量の乾燥エビ、乾燥梅肉、あるい
はカレー粉などを米原料に添加して、これらを材料供給
ホッパーに投入することにより、エビ風味、梅風味、あ
るいはカレー風味のうきの良い米菓を直接得ることがで
きる。
【0022】以下、本発明によるうきの良い米菓の製造
方法の具体的な実施例について説明する。
【0023】(実施例1)原料には、市販されている米
(ササニシキ、水分量を13.8%に調湿)を用いた。
【0024】米菓の成形には、射出発泡装置(日本製鋼
所製:スクリュー径28mm)を用い、成形条件は、射
出率:80cm3 /sec、シリンダ温度:60/15
0/170℃、ノズル温度:140℃、ノズル径:3m
mとして、成形を行なった。さらに、ノズル出口部に装
備したカッター装置のカッター刃を2400rpmで回
転させ、一定の長さに切断するようにした。
【0025】得られた米発泡体は、直径15mm、長さ
50mmで、嵩密度が0.11g/cm3 であり、緻密
な発泡で、サクサクとした食感の良い米菓であった。
【0026】(実施例2)原料には、実施例1と同じ米
を用い、この米に米の重量に対して1.5重量%のカレ
ー粉を均一に混合した。成形は、実施例1と全く同じ条
件で行なった。
【0027】得られた米発泡体は、直径15mm、長さ
50mmで、嵩密度が0.12g/cm3 であり、緻密
な発泡で、カレー味のするサクサクとした食感の良い米
菓であった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうきの良
い米菓の製造方法によれば、以下のような顕著な効果が
得られる。
【0029】(1) もち米またはうるち米を主原料と
し、そして、米菓製造装置として射出発泡装置を用いる
ことにより、高圧および高速にて射出し、発泡米菓を自
動的にかつ高速で製造することができ、極めて簡単な製
造工程でうきの良い米菓を製造することを可能とし、そ
して、生産性を大きく向上させることができる。
【0030】(2) 発泡が緻密で、サクサクとした食感
の良好な、しかもうきの良い米菓を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るうきの良い米菓の製造方法に好適
な米菓製造用の射出発泡装置を概略的に図示する構成図
である。
【符号の説明】
1 射出発泡装置 11 シリンダバレル 12 スクリュー 13 加熱ヒーター 14 蓄積室 15 ノズル 16 材料供給ホッパー 17 可塑化用モータ 18 射出用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳川 善範 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1号 株式会社日本製鋼所内 Fターム(参考) 4B014 GE05 GG03 GP02 GP06 GQ01 GQ11 GT07 GU01 GY03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 もち米またはうるち米を主原料とする材
    料を、80〜180℃に加熱されたシリンダ内でスクリ
    ューの回転により糊化させながら前記シリンダ先端部に
    蓄積し、糊化された材料を前記シリンダの先端に取り付
    けたノズルから高圧および高速で大気中に射出し、うき
    の良い米菓を作製することを特徴とするうきの良い米菓
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 もち米またはうるち米を主原料とする材
    料を射出発泡装置のシリンダバレル内に供給し、80〜
    180℃に加熱された前記シリンダバレル内のスクリュ
    ーの回転により前記材料を糊化させながら前記シリンダ
    バレル内の蓄積室に水の飽和蒸気圧よりも高い圧力で蓄
    積計量し、その後、前記スクリューの前進駆動により糊
    化された材料を前記シリンダバレルの先端に取り付けた
    ノズルから高圧および高速にて大気中に射出して、うき
    の良い米菓を作製することを特徴とするうきの良い米菓
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ノズルにおけるせん断速度が103
    (sec-1)以上であることを特徴とする請求項1また
    は2記載のうきの良い米菓の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記糊化された材料をノズルから高圧お
    よび高速にて大気中に射出する際に、前記ノズルの出口
    部に装備されたカッター装置のカッター刃により切断す
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載のうきの良い米菓の製造方法。
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