JP2001197618A - 開閉器およびキャビネット - Google Patents

開閉器およびキャビネット

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JP2001197618A
JP2001197618A JP2000006131A JP2000006131A JP2001197618A JP 2001197618 A JP2001197618 A JP 2001197618A JP 2000006131 A JP2000006131 A JP 2000006131A JP 2000006131 A JP2000006131 A JP 2000006131A JP 2001197618 A JP2001197618 A JP 2001197618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作電源の有無を誤って誤操作することを防
止する。 【解決手段】 配電線路に設置され、手元での手動操作
と指令所からの遠隔操作が可能な開閉器において、遠隔
操作に用いられる操作電源回路に表示灯を接続する。さ
らに、この開閉器12をキャビネット11内に収納するとと
もに、表示灯13のほぼ正面位置のキャビネット本体11の
部分に窓14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線路等に設置
されて、遠隔操作により開閉駆動される開閉器およびそ
の開閉器を収納するキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】配電線路において、事故復旧あるいは工
事停電のための系統切り換え作業や分割作業を迅速化あ
るいは軽減するため遠方からの指令で開閉器の開閉を行
うシステムが開発されている。このシステムで設置され
る開閉器は、操作モードとして、開閉器を手元で操作す
る手動操作と、別途入力される指令により遠隔操作され
る自動操作がある。現地で作業を行う場合、手動操作
と、自動操作の切り換えをする必要がある。一般的な開
閉器の構成では、手動操作「入」の状態であれば操作電
源の有無にかかわらず、開閉器の接点は「入」の状態が
保持される。
【0003】手動操作「切」の状態では、操作電源が有
で、指令が「入」の場合に接点が「入」の状態に保持さ
れ、操作電源が無いか、指令「入」が無い場合に「切」
の状態が保持される。この手動操作「切」の状態を、自
動操作状態という。このように、自動開閉器は、指令所
から完全自動により開閉接点を「入」または「切」状態
に操作できるものではなく、一旦手動操作「入」に切り
替えて強制的に開閉接点を「入」状態として操作電源を
供給確保した後、手動操作「切」に切り替えて(その時
点で接点は「入」となっていて操作電源が確保されてい
るものとする)指令所からの指令により開閉接点が
「入」又は「切」状態となる機構を備え、配電線路の状
況に応じて開閉接点の入り切り操作が行われている。従
って、作業中に手動操作を「入」にしておいて、作業終
了後に自動操作に切り換えるためには、「入」状態を保
持したままで、操作電源があることの確認と指令所から
の「入」の指令があることの確認が必要となる。すなわ
ち従来の作業手順としては、手動操作状態から自動操作
に切り換える場合、無線あるいは電話等で指令所に確認
をとってから開閉器を自動操作に切り換えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の操作の際に、確認を勘違いして誤った操作をしてしま
うこともある。すなわち、操作電源が無であるにもかか
わらず開閉器を誤って開放させて停電事故を引き起こす
ことがあった。本発明は、操作電源の有無を容易に確認
可能として指令所と現場間の煩雑な確認作業を不要に
し、停電事故等を防止し得る開閉器及びキャビネットを
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、配電線路に設置される開
閉器であって、手元での手動操作と指令所からの遠隔操
作が可能な開閉器において、遠隔操作に用いられる操作
電源回路に操作電源の有無を表示する表示灯を接続した
ことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の開閉器をキ
ャビネット本体内に収納するとともに、表示灯のほぼ正
面位置のキャビネット本体に窓を形成したことを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図に基づき説
明する。図1は、請求項1の発明の実施形態を示す回路
図であり、図示例は多回路開閉器の1回路分を示したも
のであり、図の右側方向に同一の回路が複数形成される
が図示を省略している。図において、開閉接点ASを設け
た主回路母線1のうち、R相とT相の二相に電源用変圧器
として貫通型変流器BCT1,BCT2が主回路母線1を貫通し
て配設されている。
【0008】貫通型変流器BCT1,BCT2の二次側は、主回
路母線1から取り込んだ電流を二次端子間に発生する電
圧値を設定する調整インピーダンス用抵抗R1,R2、過電
圧抑制用サージアブソーバZNR1,ZNR2と共に整流器Rf1,R
f2が接続されている。更にR相とT相に接続された整流器
Rf1,Rf2を合成して電源部2を形成し、開閉駆動部3の
投入コイルCC又は保持コイルHCに直流電源を供給するよ
うにしている。
【0009】また、開閉駆動部3は、開閉器の主回路母
線1の開閉接点ASを開閉駆動するプランジャ(図示せ
ず)の周囲に投入コイルCCと保持コイルHCが配設され、
投入コイルCC又は保持コイルHCの何れか一方に接続され
る互いに逆論理の連動リレー接点7,8により切り替え
られる。そして、連動リレー接点7,8を駆動するた
め、所定の駆動電圧を設定するRC直列回路を並列接続し
て切替用DCリレーコイルCXと切替用マイクロスイッチMS
1を設けている。なお、開閉駆動部3の前段に過電圧抑
制用サージアブソーバZNR3が挿入されており、又、投入
コイルCCヘの切り替わり時保持コイルHCヘの電流流入を
阻止し逆起磁力防止用としてダイオードD1が保持コイル
HCと並列に接続されている。
【0010】更に、開閉駆動部3と併設して、補助マイ
クロスイッチAux.MSと発光ダイオードLEDからなる表示
灯を直列接続して表示部4を形成している。ここで、表
示灯は発光ダイオードLEDを使用しているが、ランプ等
の発光体を使用しても差し支えない。又、この表示部4
は、一時的にオンして開閉器の「入」、「切」の確認が
できればよいので、常時、補助マイクロスイッチAux.MS
を開放しておくことで、発光ダイオードLEDの長寿命化
をはかっている。その他、表示灯に対する電流逆流阻止
用ダイオードD2や過電圧抑制用サージアブソーバZNR4を
接続して表示部4を保護している。
【0011】一方、主回路母線1のうちR相とT相からそ
れぞれ接地間に、高圧側コンデンサC1と、低圧側コンデ
ンサC2を直列接続し、それぞれ直列接続点から分岐して
R相検相端子、T相検相端子に導かれて配電線路電圧検出
部5を構成している。また、検出部5の下方には、開閉
器状態監視部6が形成されて、マイクロスイッチMS3〜M
S5の出力信号により、開閉接点ASの「手動」状態、或は
自動操作状態での開閉接点ASの「入」、「切」の開閉器
状態信号を、配電線搬送により指令所に送信している。
【0012】なお、前記R相、T相の検相端子にフィルタ
(図示せず)及び制御器(図示せず)を接続して、指令
所からの開閉器操作信号を配電線を介して送受信する搬
送信号検出部を構成する。貫通型変流器BCT1,BCT2から
なる電源部整流回路は、以下の役目を有している。動作
条件として、開閉器は自動「入」で、配電線は短絡電流
が流れている状態で、開閉器を「切」にしない。すなわ
ち、短絡電流が流れているときは、P−N間電圧が無く
なるため、保持コイルHCの電源喪失により開閉器は切
れようとするが、電源部整流回路を電源として、投入コ
イルCCが開閉器「入」状態を保つ。
【0013】次に、自動操作時に「入」、「切」指令が
どのようにリレー接点を駆動するかについて図2により
説明する。先ず、制御器が「入」指令を受け取ると、開
閉器の電源入力部(図1のP,N)に所定の電圧が供給
される。開閉駆動プランジャと連動して動作する切替用
マイクロスイッチMS1は、操作電源供給無しのときに電
気的にON状態であるため、P,N間に供給された電源によ
りリレーコイルCXが励磁され、これによりリレー接点
7がOFF、リレー接点8がONとなり、開閉機構が動作す
る。開閉機構の動作が完了すると同時に、開閉駆動プラ
ンジャと連動して動作する切替用マイクロスイッチMS1
が電気的にOFF状態となるため、リレーコイルCXが励
磁されなくなり、リレー接点7がON、リレー接点8がOF
Fとなり、開閉器は保持状態となる。
【0014】また、制御器が「切」指令を受けるとP,N
に供給されていた電源が無くなるため、開閉器保持状態
から回路的状態変化がないまま開閉機構が開放される。
なお、開閉器を「切」から「入」にするためには、投入
コイルCCのみ励磁(電流が大きいの意)させる必要が
ある。投入コイルCCの励磁だけでも「入」状態は保持
できるのだが、電流が大きいため保持コイルHCと直列
に励磁することで電流を抑制して保持する。
【0015】この回路では、手動操作「切」状態で指令
所からの「入」、「切」指令に従って、開閉接点
「入」、「切」状態が決定されるが、開閉駆動部3と併
設して表示部4を備えることで、配電線路が健全状態か
停電状態によっても主回路母線から取り込む操作電源供
給が「有」、「無」となる。これらは、次の表の5通り
の場合分けとなり、表示灯の点灯/消灯で操作電源の有
無が判別可能となる。
【0016】
【表1】
【0017】すなわち、表示灯の点灯の場合に操作電源
供給が有り、表示灯の消灯の場合に操作電源供給が無し
となる。こうして、表示灯の点灯又は消灯を判別するだ
けで、操作用電源供給有無について、逐一無線や電話に
より確認し合う手間を大幅に低減できる。又、一般的に
自動開閉器には停電時の電源バックアップ用充電部を備
えているが、バックアップ可能な時間が極めて短時間で
あるため、配電線路の停電有無もこの表示灯により一目
で判別できる。
【0018】なお、本実施形態では、比較的負荷容量が
小さいため、電路に電源用変圧器として貫通型変流器を
配設しているが、貫通型変流器に代えて計器用変圧器
(図示せず)を配設してもよい。計器用変圧器は、一次
側リード線を介して電路の線間或は電路と接地間に容易
に接続可能であり、直線母線部に貫通させる貫通型変流
器に比較して、スペース的な制約が多い開閉器内部の任
意の場所、場合によっては開閉接点ASから先の共通母線
側に配設することも可能であり、スペースの有効利用が
可能となる。また、上述した以外にも、操作電源を別系
統の低圧配電線から取り入れる場合もある。
【0019】次に、請求項2の発明について説明する。
図3は請求項2の発明の実施形態を示す正面図、図4は
図3の一部を切り欠いた右側面図である。図において、
11はキャビネットであり、その内部に路上設置の地中線
用ガス開閉器12が収納されている。開閉器12の正面上部
には前述した表示灯13(発光ダイオードLED)が配設さ
れ、この表示灯13の位置に対応して、キャビネット11の
扉部分にガラス製の窓14が形成されている。すなわち、
この窓14から内部の開閉器12の表示灯13が点灯している
か否かの視認ができる。なお、必要によっては、補助マ
イクロスイッチAux.MSをキャビネット11の外部に引き出
してスイッチ操作可能にすれば、キャビネット外部から
動作状態表示の確認作業が更に容易となる。
【0020】これらのことから、配電線路に事故が発生
した場合に、その発見者が表示灯の点灯/消滅を確認し
て操作電源供給「有」、「無」を判別し、直ちに電気主
任技術者等の専門家に連絡することで、速やかに復旧を
はかることが可能となる。このようにして、本発明によ
ると、複雑な機構からなる動作状態表示を設けることも
無く、開閉器に表示灯を備えることにより、操作用電源
供給有無、或は自動操作状態での操作信号の伝送有無を
容易に確認することが可能となり、指令所と工事現場と
の間での無線や電話による煩わしい確認作業を低減でき
るとともに、事故復旧或は配電機器更新等工事の際に、
自動開閉器入り切り操作が円滑に行えて、配電線路切替
や復帰が確実に達成できる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、操作電源の有無を表示灯で確認できることから、操
作電源の有無を勘違いすることによる誤操作の防止が可
能となる。
【0022】また、請求項2の発明によれば、表示灯の
位置のキャビネット本体に窓を設けたことでキャビネッ
トを開放することなく表示灯の確認をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施形態を示す回路図であ
る。
【図2】図1の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】請求項2の発明の実施形態を示す正面図であ
る。
【図4】図3の一部を切り欠いた右側面図である。
【符号の説明】
1 主回路母線 2 電源部 3 開閉駆動部 4 表示部 5 配電線路電圧検出部 6 開閉器状態監視部 7,8 連動リレー接点 11 キャビネット 12 地中線用ガス開閉器 13 表示灯 14 窓 AS 開閉接点 Aux.MS 補助マイクロスイッチ BCT1,BCT2 貫通型変流器 C1 高圧側コンデンサ C2 低圧側コンデンサ CC 投入コイル CX 切替用DCリレーコイル D1 ダイオード D2 電流逆流阻止用ダイオード HC 保持コイル LED 発光ダイオード MS1 切替用マイクロスイッチ MS3〜MS5 マイクロスイッチ R1,R2 調整インピーダンス用抵抗 Rf1,Rf2 整流器 ZNR1〜ZNR4 過電圧抑制用サージアブソーバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線路に設置される開閉器であって、
    手元での手動操作と指令所からの遠隔操作が可能な開閉
    器において、 遠隔操作に用いられる操作電源回路に操作電源の有無を
    表示する表示灯を接続したことを特徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開閉器をキャビネット本
    体内に収納するとともに、表示灯のほぼ正面位置のキャ
    ビネット本体に窓を形成したことを特徴とするキャビネ
    ット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011014410A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Hitachi Ltd 遮断器用操作器
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JP2021535722A (ja) * 2018-09-06 2021-12-16 アーベーベー・シュバイツ・アーゲーABB Schweiz AG 圧力逃がしシステム、および圧力逃がしシステムを含むコンテナ、建物、エンクロージャ、またはキュービクル

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JP7271657B2 (ja) 2018-09-06 2023-05-11 アーベーベー・シュバイツ・アーゲー 圧力逃がしシステム、圧力逃がしシステムを含むコンテナ、建物、エンクロージャ、またはキュービクル、およびコンテナ、建物、エンクロージャまたはキュービクルから圧力を逃がすための方法

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