JP2001196940A - データ順序変更装置 - Google Patents

データ順序変更装置

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JP2001196940A
JP2001196940A JP2000002468A JP2000002468A JP2001196940A JP 2001196940 A JP2001196940 A JP 2001196940A JP 2000002468 A JP2000002468 A JP 2000002468A JP 2000002468 A JP2000002468 A JP 2000002468A JP 2001196940 A JP2001196940 A JP 2001196940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模な構成で、誤りのバースト性の除去に
優れたインタリーバ処理を行う。 【解決手段】 情報系列を一時的に記憶する一時記憶手
段を備え、順番変更用マトリクスに応じて当該一時記憶
手段に対する情報の書き込み順序又は読み出し順序を制
御することで、データ順序変更処理を行うデータ順序変
更装置において、前記順番変更用マトリクスの縦方向成
分を指定する第1の擬似雑音符号を発生する第1の符号
発生手段と、前記順番変更用マトリクスの横方向成分を
指定する第2の擬似雑音符号を発生する第2の符号発生
手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ順序変更装置
に関し、例えば、CDMA(符号分割多元接続)方式な
どのディジタル通信方式において、符号化や復号化処理
の過程でブロックインタリーブなどを行う場合に適用し
得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブロックインタリーブ方式として
は、次の参考文献1、参考文献2に示されるようなもの
がある。
【0003】参考文献1:ANSI/TIA/EIA−
95−B,page7−3 参考文献2:ANSI/TIA/EIA−95−B,p
age7−12 参考文献1は、図3に示すように、符号化の処理手順を
示している。
【0004】図3において、ブロックインタリーブ(Bl
ock Interleaver)23,27,36は、畳込み符号化
(Convolutional Encoder)21,25,34が行わ
れ、さらにシンボルリピティション(Symbol Repetiti
on)22,26,35が行われた後に実行される。
【0005】したがってこれに対応して受信側で行われ
る復号化の過程においては、これら3者のうちでは、ま
ず最初に、インタリーバ処理23,27,28の結果を
各インタリーバ処理前の状態に戻すデインタリーバ処理
が行われ、次に、リピテション処理22,26,35の
結果を各リピテション処理前の状態に戻すデリピテショ
ン処理が行われ、最後に、畳込み符号化21,25,3
4の結果を各畳み込み符号化処理前の状態に戻すため
に、例えばビタビ復号処理が行われる。
【0006】一方、前記参考文献2はブロックインタリ
ーブの処理手順を示している。
【0007】参考文献2には、図2(A)および(B)
に示すように、横方向に16個、縦方向に24個の成分
を持つマトリクスから構成された2つのテーブル1T、
2Tが記載されている。
【0008】このうちテーブル1Tの方は、インタリー
バ処理の入力、すなわちバッファメモリへの書き込み操
作を記述したもので、384シンボルの入力データ系列
は、1シンボルずつ順番に、1行1列(アドレス番号
1)、2行1列(アドレス番号2)、3行1列(アドレ
ス番号3)、…24行1列(アドレス番号24)、1行
2列(アドレス番号25)、2行2列(アドレス番号2
6)、…、24行16列(アドレス番号384)に書き
込まれる。
【0009】したがってこのテーブル1Tはそのまま、
当該バッファメモリを示しているととらえることができ
る。そしてテーブル1Tの各アドレスのアドレス番号
は、384シンボルの入力データ系列の本来の順番をも
示している。
【0010】すなわち、アドレス番号1に書き込まれた
データは、384シンボルのデータ系列中で順番が1番
目のデータであり、アドレス番号2に書き込まれたデー
タは、当該384シンボル中の順番が2番目のデータで
あり、…、アドレス番号384に書き込まれたデータ
は、当該384シンボル中で順番が384番目のデータ
である。
【0011】このとき当該バッファメモリ(すなわちテ
ーブル1T)のアドレス番号1(1行1列)に書き込ま
れたデータをx(1)とし、アドレス番号2に書き込ま
れたデータをx(2)とし、アドレス番号3に書き込ま
れたデータをx(3)とし、…、アドレス番号384に
書き込まれたデータをx(384)とする。
【0012】一方、テーブル(読み出し順位テーブル)
2Tの方は、インタリーバ処理の出力、すなわち当該バ
ッファメモリからの当該入力データ系列の読み出し操作
を記述したものである。16行24列のマトリクス上で
対応する位置にある前記バッファメモリ1Tの(アドレ
ス番号によって一義的に指定される)メモリセルからの
読み出しが行われる順位が、当該テーブル2Tの各アド
レスに格納されている。
【0013】すなわち、テーブル2Tの1行1列には前
記バッファメモリ1T上で1行1列であるアドレス番号
1のセルの読み出し順位を示す「1」が格納されてお
り、以降も同様に、2行1列には前記バッファメモリの
2行1列であるアドレス番号2セルの読み出し順位を示
す「65」が、3行1列には前記バッファメモリの3行
1列であるアドレス番号3のセルの読み出し順位を示す
「129」が、…、24行16列には前記バッファメモ
リの24行16列であるアドレス番号384のセルの読
み出し順位を示す「384」が格納されている。
【0014】したがって、図2(A)のテーブル1Tを
用いてインタリーバ処理の入力(バッファメモリ1Tへ
の書き込み)を行い、図2(B)のテーブル2Tを用い
てインタリーバ処理の出力(バッファメモリ1Tからの
読み出し)を行う場合、バッファメモリ1Tの各アドレ
スに書き込まれている384シンボルのデータx(1)
〜x(384)のうち、バッファメモリ1Tの1行1列
のx(1)がテーブル2Tの1行1列の読み出し順位1
に応じて最初に読み出され、続いてバッファメモリ1T
の1行9列のx(193)がテーブル2Tの1行9列の
読み出し順位2に応じて2番目に読み出され、続いてバ
ッファメモリ1Tの1行5列のx(97)がテーブル2
Tの1行5列の読み出し順位3に応じて3番目に読み出
され、…、最後に、バッファメモリ1Tの24行16列
のx(384)がテーブル2Tの24行16列の読み出
し順位384に応じて384番目に読み出される。
【0015】この操作により、バッファメモリ1Tへの
書き込み前(および書き込み時点)では、x(1)、x
(2)、x(3)、x(4)、x(5)、…、x(38
2)、x(383)、x(384)の順番であったデー
タ系列DS1が、読み出し後には、x(1)、x(19
3)、x(97)、x(289)、x(49)、…、x
(288)、x(192)、x(384)の順番のデー
タ系列DS2に変換される。
【0016】これは、バッファメモリ1Tに対して画一
的に縦方向に書き込んだデータ系列DS1を、(任意の
1つの行の内部では順番を変化させながらも)横方向に
読み出すことで、データ系列DS2を得ている。
【0017】このデータ系列DS2を受け取った受信側
で行われるデインタリーバ処理では、これと逆の操作を
行う(横方向に書込み、縦方向に読出す)ことにより、
元の順序のデータ系列DS1を復元することができる。
【0018】このようなインタリーブ処理およびデイン
タリーブ処理(インタリーバ処理およびデインタリーバ
処理)を行うことにより、伝搬路でバースト誤り(集中
的な誤り)が発生しても、復号過程において、受信した
データ系列DS2がDS1に変換される時に、当該誤り
を元のデータ系列DS1上に分散させて誤りのバースト
性を解消することができるので、ビタビ復号などのバー
スト誤りに弱い復号を行う場合、復号特性を改善するこ
とが可能である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記バース
ト誤りのバースト性をできるだけ完全に解消し、当該誤
りを、前記デインタリーバ処理によって復元されたデー
タ系列DS1上で真に偏りなく分散させるためには、イ
ンタリーバ処理の規則性に偏りがなく、白色雑音的なラ
ンダム(無相関)性があることが求められる。
【0020】特に、畳み込み符号化を行った後にランダ
ムインタリーバ処理を施してつくられるターボ符号の場
合、当該ランダムインタリーバ処理では、高い白色雑音
性が求められる。
【0021】ターボ符号の場合もその他の符号の場合
も、インタリーバ処理(ランダムインタリーバ処理)の
配列操作に少しでも白色雑音的でなく偏った部分がある
と、その偏りの部分につき、デインタリーバ処理の後で
も、バースト誤りのバースト性が残留する可能性があ
り、その残留バースト部分のために復号特性が劣化し得
る。
【0022】例えば、図2(B)のテーブル2Tの各列
を縦方向にみると明らかなように、各列の1行目には1
〜16までの数字が並び、各列の2行目には65〜80
の数字が並び、各列の3行目には129〜144の数字
が並び、…、各列の7行目には33〜48の数字が並
び、…、各列の24行目には369〜384の数字が並
んでおり、この配列にはある種の周期性と偏りが内在し
ている。
【0023】また、図2(B)のテーブル2Tでは、任
意の1行の内部では読み出し順位を示す数字はランダム
に配置されているように見えるが、例えば1〜16の数
字を配列した1行目では、左端の1列目に「1」、9列
目に「2」、5列目に「3」、…、16列目に「16」
が配置されているが、この1行目と比較しながら、65
〜80の数字を配列した2行目を見ると、2行目の左端
の1列目には、当該65〜80の範囲で最も小さな「6
5」が配置され、9列目には当該65〜80の範囲で2
番目に小さな「66」が配置され、5列目には当該65
〜80の範囲で3番目に小さな「67」が配置され、
…、16列目には当該65〜80の範囲で最も大きな
「80」が配置されている。この関係は、3行〜24行
にも当てはまる。
【0024】すなわち、一見すると規則性がないように
見えるテーブル2Tは、各行内での配列規則はまったく
同じで画一的であり、明確な周期性と偏りを内包してい
る。
【0025】このような周期性や偏りを利用すれば、前
記バッファメモリに対する書き込みアドレスや読み出し
アドレスを生成するための書込み/読出しアドレス生成
回路を実現することは比較的容易であると考えられる
が、上述した白色雑音的なランダム性を保証することは
難しい。
【0026】白色雑音的な配列パターンをテーブル2T
のなかに再現することができたとしても、送信側、受信
側でテーブル2Tと同様な内容を持ったROM(リード
オンリーメモリ)テーブルなどを装備し、当該ROMテ
ーブルを参照することで読み出し順位を決定するルック
アップ方式によってインタリーバ処理やデインタリーバ
処理を実行することが必要となって、ハードウエア規模
が増大するという問題がある。
【0027】また、いっそう長い周期のインタリーバ処
理を行う必要が生じた場合、行列(マトリクス)の大き
さ(縦×横)が大きくなるほどテーブル2Tの規模は拡
大し、ROMテーブルの規模も拡大することとなって、
さらにハードウエア規模が増大する。
【0028】また、データレートの種類が多くなればそ
の種類分のROMテーブルが必要となり、これによって
もハードウエア規模が増大してしまう。
【0029】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明では、情報系列を一時的に記憶する一時記
憶手段を備え、順番変更用マトリクスに応じて当該一時
記憶手段に対する情報の書き込み順序又は読み出し順序
を制御することで、データ順序変更処理を行うデータ順
序変更装置において、前記順番変更用マトリクスの縦方
向成分を指定する第1の擬似雑音符号を発生する第1の
符号発生手段と、前記順番変更用マトリクスの横方向成
分を指定する第2の擬似雑音符号を発生する第2の符号
発生手段とを備えることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施形態】(A)実施形態 以下、本発明のデータ順序変更装置を、シフトレジスタ
型のPN(擬似雑音)符号発生器を用いたCDMAの符
号化装置におけるインタリーバ処理部に適用した場合を
例に、第1〜第3の実施形態について説明する。
【0031】(A−1)第1の実施形態の構成および動
作 本実施形態の符号化装置50の主要部の構成を図4に示
す。図4は、図3に示した一連の符号化処理手順のう
ち、インタリーバ処理(例えばBlock Interleaver2
3)に対応する部分を中心に一部だけを図示している。
【0032】図4において、当該符号化装置50は、リ
ピテション処理部51と、インタリーバ処理部(ランダ
ムインタリーバ)52と、加算器53とを備えている。
【0033】このうちリピテション処理部51は、上述
したシンボルリピテション(SymbolRepetition)処理部
(例えばSymbol Repetition22)に対応するリピテシ
ョン処理を行い、リピテション処理の結果として得られ
るデータ系列DS3を出力する部分である。
【0034】必要に応じて当該シンボルリピテション処
理部51は省略してもよく、その他の処理部(例えばパ
ンクチャ処理部など)と置換してもよい。省略した場合
にはインタリーバ処理部52の前段に、畳み込み符号化
処理部(例えば前記Convolutional Encoder21)が配
置されることになる。
【0035】リピテション処理部51からデータ系列D
S3を受け取るインタリーバ処理部52は、バッファメ
モリ(RAM(ランダムアクセスメモリ))54と、書
き込みアドレス指定回路55と、読み出しアドレス指定
回路56とを備えている。
【0036】バッファメモリ54は、上述したバッファ
メモリ1Tに対応する構成部分であり、図5(A)に示
すようなマトリクス状の構造を持っているものとする。
図5(A)に示したマトリクス上の各セルのアドレス
は、左の列ほど下位で、同一列内では上の行ほど下位で
あるものとする。
【0037】すなわち、1行1列目のセルが最下位のア
ドレス番号1に対応し、2行1列目のセルが最下位から
2番目のアドレス番号2に対応し、3行1列のセルが最
下位から3番目のアドレス番号3に対応し、…、7行1
5列目が最下位から105番目(すなわち最上位)に対
応するものとする。
【0038】したがって、図5(A)に7行15列のマ
トリクスに示した各数字は、当該マトリクス上で各数字
が存在する位置のメモリセルのアドレス番号を示してい
るとみることもできる。
【0039】書き込みアドレス指定回路55は、データ
系列DS3の各シンボルをバッファメモリ54に書き込
むにあたって、アドレス指定を行う回路である。本実施
形態における書き込みアドレス指定回路55によるアド
レス指定は、バッファメモリ54上では、メモリアドレ
スの最下位から上位へ向けて逐次、書き込みアドレス指
定回路55が持っているアドレスポインタ値を、画一的
にインクリメントするものとする。
【0040】もちろん、最上位から下位へデクリメント
するような構成も可能である。
【0041】一方、読み出しアドレス指定回路56は、
バッファメモリ54に書き込まれたデータ系列DS3を
読み出すにあたってアドレス指定する回路で、PN符号
を用いて読み出しアドレスを指定するために、図1に示
すような内部構成を備えている。
【0042】(A−1−1)読み出しアドレス指定回路
の内部構成および動作 図1において、読み出しアドレス指定回路56は、シフ
トレジスタ型の2つのPN(符号)発生器11および1
2を備えている。
【0043】このうちPN符号発生器11は、バッファ
メモリ54のマトリクスにつき、縦アドレス(縦方向成
分)PAを指定するための回路で、PN符号発生器12
は、バッファメモリ54の当該マトリクスにつき、横ア
ドレス(横方向成分)HAを指定するための回路であ
る。
【0044】PN符号発生器11は、3ビットのシフト
レジスタ1〜3と、1つの加算器15を備えており、レ
ジスタ1,2,3はこの順番でシリアルに接続され、加
算器15の2つの入力端子にはレジスタ1の出力端子と
レジスタ3の出力端子が接続されており、加算器15の
出力端子はレジスタ1の入力端子に接続されており、レ
ジスタ1〜3の出力端子からパラレル出力される3ビッ
トによって、前記縦アドレスPAが指定される。
【0045】例えば、レジスタ1と2の出力がともに
“0”で、レジスタ3の出力が“1”である001Bの
場合には、縦アドレスPAの値は1Dとなり、レジスタ
1の出力が“1”で、レジスタ2と3の出力がともに
“0”である100Bの場合には、縦アドレスPAの値
は4Dとなる。
【0046】なお、ここで「D」はその前の数字が10
進数表示であることを示し、「B」はその前の数字が2
進数表示であることを示す。以下においても同じであ
る。
【0047】これに対しPN符号発生器12は、4ビッ
トのシフトレジスタ4〜5と、1つの加算器16を備え
ており、レジスタ4,5,6,7はこの順番でシリアル
に接続され、加算器16の2つの入力端子にはレジスタ
4の出力端子とレジスタ7の出力端子が接続され、加算
器16の出力端子にはレジスタ4の入力端子が接続さ
れ、レジスタ4〜7の出力端子からパラレルに取り出さ
れる4ビットによって、前記横アドレスHAが指定され
る。
【0048】例えば、レジスタ4〜6の出力がすべて
“0”で、レジスタ7の出力が“1”である0001B
の場合には横アドレスPAの値は1Dとなり、レジスタ
4の出力が“1”で、レジスタ5〜7の出力がすべて
“0”である1000Bの場合には縦アドレスPAの値
は8Dとなる。
【0049】そして、例えば、レジスタ1〜3の出力が
001Bで、レジスタ4〜7の出力が0001Bである
とき、当該読み出しアドレス指定回路56の指定するバ
ッファメモリ54のメモリセルは1行1列のアドレス番
号1のセルである。同様に、レジスタ1〜3の出力が0
01Bで、レジスタ4〜7の出力が1000Bであると
き、当該読み出しアドレス指定回路56の指定するバッ
ファメモリ54のメモリセルは1行8列のアドレス番号
50のセルとなる。
【0050】このようなPN符号発生器11と12の構
成を一般化すると、バッファメモリ54のマトリクスが
縦方向にM、横方向にNのM×N(M=2−1,N=
−1、ここでm,nは自然数)構造を持つ場合、P
N符号発生器11のシフトレジスタはm段(mビット)
になるとともにPN符号発生器12のシフトレジスタは
n段(nビット)になる。
【0051】本実施形態は、このような一般形に関し、
m=3,n=4と置いた例である。
【0052】本実施形態においては、縦アドレス用PN
発生器11は3段PN発生器であり、横アドレス用PN
発生器12は4段PN発生器であるため、それぞれ周期
7(2−1)シフト、周期15(2−1)シフトで
レジスタの内部状態の変化がちょうど1巡する。
【0053】レジスタの初期値については全て0でなけ
ればどのような値でも構わないが、ここではそれぞれ
(レジスタ1,レジスタ2,レジスタ3)=(0,0,
1)、(レジスタ4、レジスタ5、レジスタ7)=
(0,0,0,1)とする。この初期状態001B、0
001Bは10進数表現ではいずれも1Dを指定してお
り、縦3段、横4段を合わせると、上述したバッファメ
モリ54の1行1列目に位置する最下位アドレスのセル
を指定している。
【0054】縦アドレス用PN発生器11のレジスタの
内部状態の変化は、001,100,110,111,
011,101,010までで1周期であり、以降はま
た001、…と変化するので、縦アドレスの10進数表
示は1,4,6,7,3,5,2(ここまでで縦アドレ
スの1周期(縦アドレス周期)),1、…と変化する。
【0055】同様に、横アドレス用PN発生器12のレ
ジスタの内部状態の変化は、0001、1000、11
00、1110、1111、0111、1101、01
01、1010、1101、0110、0011、10
01、0100、0010までで1周期であり、以降は
また0001、…と変化するので、横アドレスの10進
数表示は1,8,12,14,15,7,11,5,1
0,13,6,3,9,4,2(ここまでで横アドレス
の1周期(横アドレス周期)),1、…と変化する。
【0056】ここで、レジスタ1〜3のシフト動作と、
レジスタ4〜7のシフト動作がともに初期状態001
B、0001Bから始まり、同じクロックを基に1クロ
ックにつき1回(1ビット)シフトすることで進行する
ものとすると、前記縦アドレス周期は7クロック(7シ
フト)に相当し、前記横アドレスの1周期は15クロッ
ク(15シフト)に相当する。
【0057】したがって、縦アドレスと横アドレスを組
み合わせた合成アドレスの1周期(合成アドレス周期)
は、105クロックに相当するものとなり、ちょうど1
05クロックで、図5(B)の読み出し順位マトリクス
(インタリーブマトリクス、すなわち読み出し順位テー
ブル)57に示す1〜105番の読み出しを、漏れな
く、なおかつ重複なく行うことができる。
【0058】図5(B)と図5(A)の関係は、上述し
た図2(B)と図2(A)の関係と同じである。
【0059】すなわち、7行16列のマトリクス上で対
応する位置にある前記バッファメモリ54のアドレス番
号(メモリセル)からの読み出しが行われる順位が、当
該読み出し順位テーブル57の各位置に配置されてい
る。
【0060】ただし本実施形態の場合、読み出し順位テ
ーブル57は従来のテーブル2Tと異なり、ROMなど
のハードウエア的な大規模記憶手段の実体を伴わない概
念的なテーブルであり、読み出し順位テーブル57中の
各数字は、いずれかの記憶手段に格納された論理的なデ
ータではなく、初期時点(縦アドレスPAおよび横アド
レスHAがともに1Dとなるテーブル57の1行1列の
「1」に対応する時点)から該当する時点までの、シフ
トレジスタの総シフト数(あるいは当該シフトのために
供給された総クロック数)に対応した物理的、時間的な
概念である。
【0061】換言するなら読み出し順位テーブル57
は、読み出しアドレス指定回路56の指定する読み出し
アドレスHA+PAの変化をまとめると、図5(B)の
ように図示することができることを示しているにすぎな
い。PN符号発生器11,12を構成するシフトレジス
タも広い意味でとらえると記憶手段の一種ではあるが、
同等な機能をサポートできるROMなどに比較すると、
はるかに小規模である。
【0062】上述した書き込みアドレス指定回路55の
指定する書き込みアドレスにしたがってバッファメモリ
54のアドレス番号1のセルに書き込まれたデータ系列
DS3中のデータをx(1)とし、同様に、バッファメ
モリ54のアドレス番号2のセルに書き込まれたデータ
系列DS3中のデータをx(2)、バッファメモリ54
のアドレス番号3のセルに書き込まれたデータ系列DS
3中のデータをx(3)、…、バッファメモリ54のア
ドレス番号105のセルに書き込まれたデータ系列DS
3中のデータをx(105)とする。
【0063】すなわち、データ系列DS3中の各データ
は、x(1)、x(2)、x(3)、x(4)、x
(5)、x(6)、x(7)、…、x(103)、x
(104)、x(105)の順番である。
【0064】これに対し、読み出しアドレス指定回路5
6が指定する読み出しアドレスHA+HPにしたがった
バッファメモリ54からの読み出しは、x(1)、x
(53)、x(83)、x(98)、x(101)、x
(47)、x(72)、…、x(59)、x(26)、
x(9)の順番で行われ、これらがインタリーバ処理を
受けたデータ系列DS4としてインタリーバ処理部52
から加算器53に供給される。
【0065】加算器53では、このインタリーバ処理済
みのデータ系列DS4にWalsh関数(例えば図3中のWal
sh Function32に相当する)が加算されて出力される。
【0066】(A−2)第1の実施形態の効果 本実施形態によれば、偏りがなく、白色雑音的にランダ
ム(無相関)な規則性でインタリーバ処理を行うことが
できるので、インタリーブ後の平均的なデータ聞距離を
確保することが可能であり、誤りのバースト性の除去性
能に優れたインタリーバ処理を提供することができる。
【0067】これにより、ビタビ復号やターボ復号の特
性を改善することが可能である。
【0068】また、本実施形態では、従来のようにRO
Mテーブルを用いる場合と比較して、ハードウエア規模
が極めて小さい。
【0069】(B)第2の実施形態 本実施形態は、第1の実施形態と機能面で共通する点が
多いので、以下では、本実施形態が第1の実施形態と相
違する点についてのみ説明する。
【0070】実質的にこの相違点は、主として読み出し
アドレス指定回路(56)に関連する部分に限られる。
【0071】(B−1)第2の実施形態の構成および動
作 本実施形態の符号化装置60の主要部の構成を図4に示
す。本実施形態の符号化装置60は、第1の実施形態の
符号化装置50中の読み出しアドレス指定回路56に置
換して、読み出しアドレス指定回路61を備え、バッフ
ァメモリ54に置換してバッファメモリ62を備えた構
成を有している。
【0072】本実施形態のバッファメモリ62は、図8
(A)に示すように、5行12列のマトリクス構造を有
している点を除けば、第1の実施形態のバッファメモリ
54と同じである。
【0073】第1の実施形態では、バッファメモリ54
のマトリクス構造が7行15列で、縦方向セル数Mも横
方向セル数Nも、m、nを自然数として、M=2
1、N=2−1の形で記述することができるという意
味で、マトリクス構造がPN発生器11,12の各シフ
トレジスタの1周期と過不足なく一致したが、本実施形
態の5行12列のマトリクス構造では、このような一致
を得ることはできない。
【0074】また、本実施形態のバッファメモリ62の
マトリクス構造の縦方向Mの5(セル)と横方向Nの1
2(セル)は、互いに素な関係にある。
【0075】本実施形態でも、縦アドレス用のPN発生
器11は3段シフトレジスタなので、当該PN発生器1
1の1周期は7クロック分で、縦方向に5セル(通常は
5クロック分に相当)しか持たないバッファメモリ62
に対しては2クロック分過剰である。
【0076】同様に、本実施形態の横アドレス用のPN
発生器12は4段シフトレジスタなので、当該PN発生
器12の1周期は15クロック分で、横方向に12セル
(通常は12クロック分に相当)しか持たないバッファ
メモリ62に対しては、3クロック分過剰である。
【0077】このようなバッファメモリの構造とシフト
レジスタの段数との不一致は、その取り扱いによって
は、バッファメモリのすべてのセルを活用できないこと
で利用効率を低下させたり、インタリーバ処理とそれに
対応して受信側で行われるデインタリーバ処理の正常な
対応関係を確保することが困難になることも考えられ
る。
【0078】本実施形態において、この問題に関する対
応策を提供するのが、読み出しアドレス指定回路61で
ある。
【0079】この読み出しアドレス指定回路61の内部
構成を図6に示す。
【0080】(B−1−1)読み出しアドレス指定回路
の構成および動作 図6において、読み出しアドレス指定回路61は、シフ
トレジスタ型の2つのPN符号発生器11および12
と、縦アドレス用の判定器13と、横アドレス用の判定
器14とを備えている。
【0081】このうち判定器13、14以外の第1の実
施形態と同一の符号を付した構成要素1〜7,11,1
2、15,16の構成および動作は、第1の実施形態と
実質的に同じである。
【0082】ただしPN発生器11、12は、第1の実
施形態で述べたすべての動作を行う機能に加えて、判定
器13,14から更新信号PR、HRの供給を受けるた
びに、通常のシフトを行う次のクロックの供給前であっ
ても、1クロック分シフトする機能を装備している。
【0083】判定器13は、上記縦アドレス用PN発生
器11が出力する縦アドレス候補PAPが、前記M(=
5D)よリ大きいかどうか判定を行い、もし、M以下の
値であれば当該縦アドレス候補PAPを縦アドレスPA
としてそのまま出力するが、Mより大きい値であれば縦
アドレス用PN発生器11のSHIFT_ENA端子に
更新信号PRを供給してシフトレジスタ1〜3の値を1
ビット分シフトさせて更新し、次の縦アドレス候補PA
Pの出力を要求する。
【0084】このような操作は、縦アドレス候補PAP
として、前記M以下の値が得られるまで繰り返される。
【0085】判定器14も同様に、横アドレス用PN発
生器12が出力する横アドレス候補HAPについてN
(=12D)よりも大きいかどうか判定を行い、もし、
N以下の値であれば横アドレスHAとしてそのまま出力
するが、Nより大きい値であれば横アドレス用PN発生
器12のSHIFT_ENA端子へ更新信号HRを供給
してシフトレジスタ4〜7の値を1ビット分シフトさせ
て更新し、次の横アドレス候補HAPの出力を要求す
る。
【0086】このような操作は、横アドレス候補HAP
として、前記N以下の値が得られるまで繰り返される。
【0087】なお、本実施形態の図8(B)は、第1の
実施形態における図5(B)に相当する読み出し順位マ
トリクス(読み出し順位テーブル)63を示している。
【0088】本実施形態では、縦アドレスPAと横アド
レスHAを組み合わせた合成アドレスの1周期は、60
クロックに相当するものとなり、ちょうど60クロック
で、図8(B)の読み出し順位マトリクス(読み出し順
位テーブル)62に示す1〜60番の読み出しを、漏れ
なく、なおかつ重複なく行うことができる。
【0089】第1の実施形態と同様の操作により、縦ア
ドレス用PN発生器11が出力する縦アドレス候補PA
Pの値は10進数表示で1,4,6,7,3,5,2,
1、…の順序で変化し、横アドレス用PN発生器12が
出力する横アドレス候補HAPの値は10進数表示で
1,8,12,14,15,7,11,5,10,1
3,6,3,9,4,2,1、…の順序で変化する。
【0090】このとき判定器13は、上記縦アドレス候
補PAPが6Dのときと7Dのときに更新信号PRを出
力して、通常1回のシフトを行う1クロック期間に3回
シフトを行い7Dの次の3Dを縦アドレスPAとして出
力することになる。
【0091】判定器13のこの動作は周期的なので、判
定器13から出力される縦アドレスPAは10進数表示
で、1,4,3,5,2,1、…の順序で変化する。
【0092】同様に、判定器14は、上記横アドレス候
補HAPが13D、14D、15Dのときに更新信号H
Rを出力するので、横アドレス7Dを出力するために
は、通常1回のシフトを行う1クロック期間に3回シフ
トを行い15Dの次の7Dを横アドレスHAとして出力
することになり、横アドレス6Dを出力するためには、
通常1回のシフトを行う1クロック期間に2回シフトを
行い13Dの次の6Dを横アドレスHAとして出力する
ことになる。
【0093】判定器14のこの動作は周期的なので、判
定器14から出力される横アドレスHAは、10進数表
示で1,8,12,7,11,5,10,6,3,9,
4,2,1、…の順序で変化する。
【0094】したがって、判定器13から出力される縦
アドレスPAと、判定器14から出力される横アドレス
HAとを組み合わせた合成アドレスの周期は、上述した
60(=5×12)クロックになる。
【0095】本実施形態により、x(1)、x(2)、
x(3)、x(4)、x(5)、x(6)、x(7)、
…、x(58)、x(59)、x(60)の順番を持つ
データ系列DS3中の各データの順番は、x(1)、x
(39)、x(60)、x(33)、x(52)、x
(21)、x(49)、…、x(45)、x(18)、
x(7)に変換される。
【0096】(B−2)第2の実施形態の効果 本実施形態によれば、第1の実施形態で得られる効果と
同等な効果を得ることができる。
【0097】加えて、本実施形態によれば、バッファメ
モリ(62)のマトリクス構造M×Nが、M=2
1、N=2−1の形で記述することができる場合はも
ちろん、できない場合でも、当該MとNが互いに素であ
ることを条件として、バッファメモリのすべてのセルを
活用することで利用効率を高く維持し、インタリーバ処
理とそれに対応して受信側で行われるデインタリーバ処
理の正常な対応関係を確保することが容易であるため、
第1の実施形態よりも実装上、設計上の自由度が高く、
信頼性も向上する。
【0098】(C)第3の実施形態 本実施形態は、第1の実施形態と機能面で共通する点が
多いので、以下では、本実施形態が第1の実施形態と相
違する点についてのみ説明する。
【0099】実質的にこの相違点は、主として読み出し
アドレス指定回路(56)に関連する部分に限られる。
【0100】一方、第2の実施形態と本実施形態の関係
については、第2の実施形態がバッファメモリ(62)
のマトリクス構造の縦方向のセル数Mと横方向のセル数
Nとは、互いに素であることが必要であったが、本実施
形態は、MとNが任意の自然数である場合(M、Nが互
いに素である場合も含む)に適用することができる点が
相違する。
【0101】MとNが互いに素でない場合には、前記合
成アドレス周期がM×Nよりも小さくなってしまう問題
がある。合成アドレス周期がM×Nよりも小さくなると
いうことは、バッファメモリ(62)中のM×N個のす
べてのセルからデータを読み出すことができず、正常に
インタリーバ処理を行うことができない可能性があるこ
とを意味する。
【0102】(C−1)第3の実施形態の構成および動
作 本実施形態の符号化装置70の主要部の構成を図4に示
す。本実施形態の符号化装置70は、第1の実施形態の
符号化装置50中の読み出しアドレス指定回路56に置
換して、読み出しアドレス指定回路71を備え、バッフ
ァメモリ54に置換してバッファメモリ72を備えた構
成を有している。
【0103】本実施形態のバッファメモリ72は、図9
(A)に示すように、6行12列のマトリクス構造を有
している点を除けば、第1の実施形態のバッファメモリ
54と同じである。
【0104】第1の実施形態では、バッファメモリ54
のマトリクス構造が7行15列で、縦方向セル数Mも横
方向セル数Nも、m、nを自然数として、M=2
1、N=2−1の形で記述することができるという意
味で、マトリクス構造がPN発生器11,12の各シフ
トレジスタの1周期と過不足なく一致したが、本実施形
態の6行12列のマトリクス構造では、このような一致
を得ることはできない。
【0105】また、本実施形態のバッファメモリ72の
マトリクス構造の縦方向Mの6(セル)と横方向Nの1
2(セル)は、互いに素な関係にない点で、第2の実施
形態のバッファメモリ62とも相違する。
【0106】本実施形態でも、縦アドレス用のPN発生
器11は3段シフトレジスタなので、当該PN発生器1
1の1周期は7クロック分で、縦方向に6セル(通常は
6クロック分に相当)しか持たないバッファメモリ72
に対しては1クロック分過剰である。
【0107】同様に、本実施形態の横アドレス用のPN
発生器12は4段シフトレジスタなので、当該PN発生
器12の1周期は15クロック分で、横方向に12セル
(通常は12クロック分に相当)しか持たないバッファ
メモリ62に対しては、3クロック分過剰である。
【0108】このようなバッファメモリの構造とシフト
レジスタの段数との不一致は、その取り扱いによって
は、バッファメモリのすべてのセルを活用できないこと
で利用効率を低下させたり、インタリーバ処理とそれに
対応して受信側で行われるデインタリーバ処理の正常な
対応関係を確保することが困難になることも考えられ
る。
【0109】また、本実施形態では、第2の実施形態と
同様なこのような問題に加えて、上述したMとNが互い
に素でないために合成アドレス周期がM×Nよりも小さ
くなってしまう問題をも解決する。
【0110】本実施形態において、これらの問題に関す
る対応策を提供するのが、読み出しアドレス指定回路7
1である。
【0111】この読み出しアドレス指定回路71の内部
構成を図7に示す。
【0112】(C−1−1)読み出しアドレス指定回路
の構成および動作 図7において、読み出しアドレス指定回路71は、シフ
トレジスタ型の2つのPN符号発生器11および12
と、縦アドレス用の判定器73と、横アドレス用の判定
器74と、横アドレス周期検出用の判定器75とを備え
ている。
【0113】このうち判定器73、74、75以外の第
1の実施形態と同一の符号を付した構成要素1〜7,1
1,12、15,16の構成および動作は、第1の実施
形態と実質的に同じである。
【0114】ただしPN発生器11、12は、第1の実
施形態で述べたすべての動作を行う機能に加えて、判定
器73,74から更新信号PR、HRの供給を受けるた
びに、通常のシフトを行う次のクロックの供給前であっ
ても、1クロック分シフトする機能を装備している。
【0115】判定器73は、上記縦アドレス用PN発生
器11が出力する縦アドレス候補PAPが、前記M(=
6D)よリ大きいかどうか判定を行い、もし、M以下の
値であれば当該縦アドレス候補PAPを縦アドレスPA
としてそのまま出力するが、Mより大きい値であれば縦
アドレス用PN発生器11のSHIFT_ENA端子に
更新信号PRを供給してシフトレジスタ1〜3の値を1
ビット分シフトさせて更新し、次の縦アドレス候補PA
Pの出力を要求する。
【0116】このような操作は、縦アドレス候補PAP
として、前記M以下の値が得られるまで繰り返される。
【0117】ここまでの第2の実施形態の判定器13と
同じ機能に加えて当該判定器73は、判定器75から一
致信号CSの供給を受けたときにも更新信号PRを出力
する機能を装備している。この機能は、前記合成アドレ
ス周期の伸長をはかる合成アドレス周期伸長機能であ
る。
【0118】本実施形態の判定器74の機能は、N=1
2Dであることも含めて、第2の実施形態の判定器14
とまったく同じであってよい。
【0119】すなわち判定器74は、横アドレス用PN
発生器12が出力する横アドレス候補HAPに対してN
(=12D)よりも大きいかどうか判定を行い、もし、
N以下の値であれば横アドレスHAとしてそのまま出力
するが、Nより大きい値であれば横アドレス用PN発生
器12のSHIFT_ENA端子へ更新信号HRを供給
してシフトレジスタ4〜7の値を1ビット分シフトさせ
て更新し、次の横アドレス候補HAPの出力を要求す
る。そしてこのような操作は、横アドレス候補HAPと
して、前記N以下の値が得られるまで繰り返される。
【0120】判定器73がPN発生器11から受け取る
縦アドレス候補PAPの変化は10進数表示で、1,
4,6,3,5,2(ここまでで縦アドレスの1周期
(縦アドレス周期)),1,4,6,3,5,2,1、
…となり、判定器74がPN発生器12から受け取る横
アドレスHAの変化は10進数表示で、1,8,12,
7,11,5,10,6,3,9,4,2(ここまでで
横アドレスの1周期(横アドレス周期)),1、…とな
る。
【0121】判定器75は、受け取った横アドレス候補
HAPの値と横アドレス候補HAPの初期値(この場合
1D)が一致する(周期12クロックのデータが一巡す
る)かどうか判定し、もし一致する場合は判定器73に
対して、前記一致信号CSを供給して縦アドレス候補P
APの次の値を縦アドレスPAとして出力するように要
求する。もし一致しない場合は一致信号CSを供給しな
い。
【0122】上記判定器3の操作により、MとNが互い
に素でない場合にも判定器1の出力と判定器2の出力の
組合せをM×N通りにすることができる。
【0123】合成アドレス周期の内訳は、最初の1周期
は一致信号CSが発生されることなく、長い方の横アド
レス周期に対応して12セル(12クロック)となり、
以降は、横アドレス候補HAPが初期値(ここでは1
D)になるたびに縦アドレス候補PAPが1ビット余分
にシフトされるので、当該シフトによってスキップされ
る縦アドレス候補PAPが10進数表示で1,4,6,
3、…とずれていく点を除くと、M=5(この5と12
(=N)は違いに素である)である場合と同等な動作と
なり、60(=5×12)セルの読み出しが行われる。
【0124】結局、前記12セルと当該60セルを合わ
せて72(=12+60)セル分のデータが、バッファ
メモリ72から、漏れなく、なおかつ重複なく読み出さ
れることになる。
【0125】すなわち、判定器74が出力する横アドレ
スHAの変化は横アドレス候補PAPとまったく同様
に、10進数表示で、1,8,12,7,11,5,1
0,6,3,9,4,2,1、…となる一方で、判定器
73が出力する縦アドレスPAの変化は10進数表示
で、1,4,6,3,5,2,1,4,6,3,5,
2,(ここで1をスキップして)、4,6,3,5,
2,1,4,6,3,5,2,1,(ここで4をスキッ
プして)、6,3,5,2,1,4、6,3,5,2,
1,4,(ここで6をスキップして)、3,5,2,
1,4,…となる。
【0126】これにより、バッファメモリ72に対し
て、x(1)、x(2)、x(3)、x(4)、x
(5)、x(6)、x(7)、…、x(70)、x(7
1)、x(72)を含むデータ系列DS3が書き込まれ
ると、読み出し時には、x(1)、x(46)、x(7
2)、x(39)、x(65)、x(26)、x(5
5)、…、x(54)、x(21)、x(11)の順番
のデータ系列DS4が読み出され、バッファメモリ72
の全セルを活用した正常なインタリーバ処理を行うこと
ができる。
【0127】なお、本実施形態の図9(B)は、第1の
実施形態における図5(B)に相当する読み出し順位マ
トリクス(読み出し順位テーブル)73を示している。
【0128】(C)第3の実施形態の効果 本実施形態によれば、第2の実施形態の効果と同等な効
果を得ることができる。
【0129】加えて、本実施形態では、MとNが互いに
素でない任意の自然数である場合にも、バッファメモリ
のすべてのセルを活用することで利用効率を高く維持
し、インタリーバ処理とそれに対応して受信側で行われ
るデインタリーバ処理の正常な対応関係を確保すること
が容易であるため、第1の実施形態や第2の実施形態よ
りも実装上、設計上の自由度が高く、信頼性も向上す
る。
【0130】(D)他の実施形態 なお、第1〜第3の実施形態では、バッファメモリ5
4,62,72の各セルに対する書き込みは縦方向、す
なわち1行1列、2行1列、3行1列、…、7行15列
(第1の実施形態の例)に行い、読み出しは、テーブル
57,63,73が指定する順序で行ったが、書き込み
を横方向、すなわち1行1列、1行2列、1行3列、
…、7行15列(第1の実施形態の例)に行い、読み出
しをテーブル57,63,73の示す順序で行うように
してもよい。
【0131】また、バッファメモリ54,62,72に
対する書き込みの方を、テーブル57,63,73が指
定する順序で行い、読み出しは、画一的に横方向または
縦方向に行うようにしてもよい。
【0132】さらに、第1〜第3の実施形態では、説明
を明確にするために、M=7,5,6、N=15,12
などと具体的な数値を示したが、これらの数値は例示的
なものであり、本発明をこれら以外の数値について適用
することができることは当然である。
【0133】なお、第1〜第3の実施形態では、CDM
Aを例に説明したが、本発明はその他の通信方式にも適
用することができる。
【0134】また、第1〜第3の実施形態では、送信側
の符号化装置でインタリーバ処理を行う場合について説
明したが、これに対向する受信側では、当該インタリー
バ処理と対称な構成を持つデインタリーバ処理が行われ
ることは当然である。したがって本発明は、送信側で行
われるインタリーバ処理(データ順序変更処理)だけで
なく、受信側で行われるデインタリーバ処理(これもま
た、データ順序変更処理)にも適用することができる。
【0135】さらに、第1〜第3の実施形態では、ハー
ドウエア的に本発明を実現したが、本発明はソフトウエ
ア的に実現することも可能である。
【0136】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、偏りがなく、白色雑音的にランダム(無相関)な規
則性でデータ順序変更処理を行うことができる。
【0137】これにより、誤りのバースト性の除去性能
を向上することもできる。
【0138】また、本発明のハードウエア規模は、同等
な機能を持つ従来の装置に比べて極めて小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る符号化装置の読み出しア
ドレス指定回路の構成を示す概略図である。
【図2】従来のバッファメモリと読み出し順位テーブル
のマトリクス構造を示す構成図である。
【図3】従来の符号化の処理手順を示す概略図である。
【図4】第1〜第3の符号化装置の主要部の構成を示す
概略図である。
【図5】第1の実施形態の動作説明図である。
【図6】第2の実施形態に係る符号化装置の読み出しア
ドレス指定回路の構成を示す概略図である。
【図7】第3の実施形態に係る符号化装置の読み出しア
ドレス指定回路の構成を示す概略図である。
【図8】第2の実施形態の動作説明図である。
【図9】第3の実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
1〜3、4〜7…シフトレジスタ、11,12…PN発
生器、13,14,73,74,75…判定器、50,
60、70…符号化装置、52…インタリーバ処理部、
54,62,72…バッファメモリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報系列を一時的に記憶する一時記憶手
    段を備え、順番変更用マトリクスに応じて当該一時記憶
    手段に対する情報の書き込み順序又は読み出し順序を制
    御することで、データ順序変更処理を行うデータ順序変
    更装置において、 前記順番変更用マトリクスの縦方向成分を指定する第1
    の擬似雑音符号を発生する第1の符号発生手段と、 前記順番変更用マトリクスの横方向成分を指定する第2
    の擬似雑音符号を発生する第2の符号発生手段とを備え
    ることを特徴とするデータ順序変更装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のデータ順序変更装置におい
    て、 前記第1の擬似雑音符号が順番変更用マトリクスの縦方
    向成分の最大値を超えた場合には、前記第1の符号発生
    手段の内部状態を更新して当該最大値以下の第1の擬似
    雑音符号を発生させる第1の符号発生制御手段と、 前記第2の擬似雑音符号が順番変更用マトリクスの横方
    向成分の最大値を超えた場合には、前記第2の符号発生
    手段の内部状態を更新して当該最大値以下の第2の擬似
    雑音符号を発生させる第2の符号発生制御手段とを備え
    ることを特徴とするデータ順序変更装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のデータ順序変更装置に
    おいて、 発生された第1の擬似雑音符号と第2の擬似雑音符号の
    組み合わせによって構成される組み合わせ符号が、前記
    順番変更用マトリクスの縦方向成分と横方向成分の全て
    の組み合わせを包含しない内に周期を形成しようとする
    場合には、前記第1の符号発生手段及び/又は第2の符
    号発生手段の内部状態を更新して、当該組み合わせ符号
    の周期を伸長する周期伸長手段を備えたことを特徴とす
    るデータ順序変更装置。
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