JP2001196892A - 表面弾性波素子 - Google Patents

表面弾性波素子

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JP2001196892A JP2000002565A JP2000002565A JP2001196892A JP 2001196892 A JP2001196892 A JP 2001196892A JP 2000002565 A JP2000002565 A JP 2000002565A JP 2000002565 A JP2000002565 A JP 2000002565A JP 2001196892 A JP2001196892 A JP 2001196892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 KNbO3結晶基板はk2に優れるが、音速は
同じペロブスカイト型酸化物であるSrTiO3やCa
TiO3に比べて遅く、温度特性はSiO2に比べて劣っ
ており、それらを両立させることは不可能であった。ま
たモノリシック化において重要であるSi基板上で、Y
−XKNbO3結晶基板に相当する擬立方晶(100)
方向にエピタキシャルさせることは不可能であった。 【解決手段】 (100)Si基板1上に(100)配
向したNaCl型酸化物MOバッファ層2を介して擬立
方晶(100)配向K1-xNaxNb1-yTay3(0≦
x≦1、0≦y<1)圧電薄膜3をエピタキシャル成長
させることにより、高k2化、高音速化、零温度特性を
具有する表面弾性波素子を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報通信分野に用
いられる表面弾性波素子に関し、特に圧電薄膜を用いた
表面弾性波素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの移動体通信を中心とした
通信分野の著しい発展に伴い、表面弾性波素子の需要が
急速に拡大している。表面弾性波素子の開発の方向とし
ては、小型化、高効率化、高周波化の方向にあり、その
ためには、より大きな電気機械結合係数(以下k2)、
より安定な温度特性、より大きな表面弾性波伝播速度、
が必要となる。例えば高周波フィルタとして用いる場合
には、損失の小さく帯域幅の広い通過帯域を得るために
は高k2が望まれる。共振周波数を高周波化するために
は、インターディジタル型電極(Inter−Digi
tal Transducer、以下IDT)のピッチ
のデザインルールの限界からしても、より音速の速い材
料が望まれている。さらに、使用温度領域での特性の安
定化を得るためには、中心周波数温度係数(TCF)が
小さいことが必要となる。
【0003】表面弾性波素子は、従来、主として圧電体
の単結晶上にIDTを形成した構造が用いられてきた。
圧電単結晶の代表的なものとしては、水晶、ニオブ酸リ
チウム(以下LiNbO3)、タンタル酸リチウム(以
下LiTaO3)などである。例えば、広帯域化や通過
帯域の低損失化が要求されるRFフィルタの場合には、
2の大きいLiNbO3が用いられる。一方、狭帯域で
も安定な温度特性が必要なIFフィルタの場合は、TC
Fの小さい水晶が用いられる。さらに、k2およびTC
FがそれぞれLiNbO3と水晶の間にあるLiTaO3
はその中間的な役割を果たしている。ただし、k2の最
も大きいLiTaO3でも、k2〜0.2程度であった。
【0004】最近KNbO3(a=0.5695nm、
b=0.3973nm、c=0.5721nm)単結晶
において、大きなk2の値を示すカット角が見出され
た。Eletron.Lett.Vol.33(199
7)pp.193−194に記載されているように、0
°YカットX伝播(以下0°Y−X)KNbO3単結晶
板が、k2=0.53と非常に大きな値を示すことが計
算によって予測された。さらに、Jpn.J.App
l.Phys.Vol.37(1998)pp.292
9−2932に記載されているように、0°Y−XKN
bO3単結晶板がk2〜0.5の大きな値を示すことが実
験でも確認され、45°から75°までの回転Y−XK
NbO3単結晶基板を用いたフィルタの発振周波数が、
室温付近で零温度特性を示すことが報告されている。こ
れらの0°Y−Xを含めた回転Y−XKNbO3単結晶
板は、特開平10−65488で出願されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのKN
bO3圧電単結晶基板を用いた表面弾性波素子には、以
下の問題点がある。
【0006】圧電単結晶基板を用いた表面弾性波素子で
は、k2、温度係数、音速などの特性は材料固有の値で
あり、カット角および伝播方向で決定される。0°Y−
XKNbO3単結晶基板はk2に優れるが、45°から7
5°までの回転Y−XKNbO3単結晶基板のような零
温度特性は室温付近において示さない。また、伝播速度
は同じペロブスカイト型酸化物であるSrTiO3やC
aTiO3に比べて遅い。このように、KNbO3単結晶
基板を用いるだけでは、高音速、高k2、零温度特性を
全て満足させることはできない。
【0007】そこで、何らかの基板上に圧電体薄膜を堆
積し、その膜厚を制御して、音速やk2、温度特性を向
上させることが期待される。Jpn.J.Appl.P
hys.Vol.32(1993)pp.2337−2
340に記載されているようなサファイア基板上に酸化
亜鉛(以下ZnO)薄膜を形成したもの、あるいはJp
n.J.Appl.Phys.Vol.32(199
3)pp.L745−L747に記載されているような
サファイア基板上にLiNbO3薄膜を形成したものな
どが挙げられる。従って、KNbO3についても、基板
上に薄膜化して、諸特性を全て向上させることが期待さ
れる。その場合、シリコン(以下Si)基板上に積層す
る構造が実現できれば、製造コストの低減および他の電
子デバイスとのモノリシック化による小型化の実現など
の意味において、大変有用である。
【0008】さらに圧電薄膜としては、そのk2、温度
特性を引き出すために最適な方向に配向することが望ま
しく、リーキー波伝播に伴う損失をなるべく小さくする
ためには、平坦で緻密なエピタキシャル膜であることが
望ましい。ここでk2〜0.5%のY−XKNbO3は、
擬立方晶(100)に相当し、k2〜0.1%の90°
Y−XKNbO3は、擬立方晶(110)に相当する。
しかしながら、汎用的な基板である(100)Si基板
上にKNbO3をエピタキシャル成長させることは従来
不可能であった。
【0009】そこで本発明は、Si基板上に擬立方晶
(100)KNbO3をエピタキシャル成長させ、高周
波化に対応できk2が高く温度特性も良い薄膜を用いた
表面弾性波素子を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表面弾性
波素子は、(100)Si基板と、前記Si基板上に
(100)配向したNaCl型酸化物MO(M=Mg、
Ca、Sr、Ba)をバッファ層とする擬立方晶(10
0)配向のペロブスカイト型圧電薄膜ABO3、および
前記圧電薄膜ABO3の直上もしくは直下にIDTを形
成することを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、(100)Si基板上
にペロブスカイト型圧電薄膜ABO 3の平坦で緻密なエ
ピタキシャル膜が得られるので、リーキー波伝播に伴う
損失を低減させるという効果を有する。
【0012】請求項2記載の表面弾性波素子は、請求項
1記載の表面弾性波素子のペロブスカイト型圧電薄膜A
BO3において、K1-xNaxNb1-yTay3(0≦x≦
1、0≦y<1)を含むことを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、k2が0.5まで向上
するという効果を有する。
【0014】請求項3記載の表面弾性波素子は、請求項
1記載の表面弾性波素子において、バッファ層MOとペ
ロブスカイト型圧電薄膜ABO3の間に(100)配向
したペロブスカイト型バッファ層MTiO3(M=C
a、Sr、Ba)を有することを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、ペロブスカイト型圧電
薄膜ABO3だけの場合に比べて表面波の音速が増大す
るという効果を有する。
【0016】請求項4記載の表面弾性波素子は、請求項
1記載の表面弾性波素子において、ペロブスカイト型圧
電薄膜ABO3の上に、二酸化珪素(以下SiO2)層を
有することを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、SiO2の影響によ
り、素子の温度特性が安定化するという効果を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】(実施例1)図1は本発明の表面弾性波素
子の第1の実施例を示す図である。
【0020】SrOターゲットを用いたレーザアブレー
ションにより、基板温度700℃、酸素分圧1×10-6
Torrの条件で、Si基板1上にNaCl構造のSr
Oバッファ層2を20nm堆積した。ただし、基板温
度、酸素分圧は、これに限るものではない。
【0021】次に、KNbO3ターゲットを用いたレー
ザアブレーションにより、基板温度700℃、酸素分圧
3mTorrの条件で、SrOバッファ層2上にペロブ
スカイト型KNbO3圧電層3を4μm堆積した。ただ
し、基板温度、酸素分圧は、これに限るものではない。
【0022】さらに、金属アルミニウムを蒸着後、レジ
スト塗布、露光、ドライエッチング、レジスト除去によ
るパターニングの連続プロセスを行い、KNbO3圧電
層3上にIDT電極4、5を形成した。
【0023】得られた表面弾性波素子は、擬立方晶指数
表示した場合、膜面に垂直方向に(100)KNbO3
/(100)SrO/(100)Si、面内で[11
0]KNbO3//[100]SrO//[100]S
iのエピタキシャル膜であった。
【0024】得られた表面弾性波素子について、IDT
電極4、5の間での表面弾性波の遅延時間Vopenから求
めた音速は4000m/sであった。IDT電極4、5
の間を金属薄膜で覆った場合の表面弾性波の遅延時間V
shortとの差から求めたk2は0.5であった。一方、イ
ットリア安定化ジルコニア(YSZ)をバッファ層に用
いて、(100)Si基板上に擬立方晶(110)配向
させたKNbO3からなる表面弾性波素子では、音速4
000m/sは同じであるが、k2は0.1と小さくな
り、擬立方晶(100)配向によってk2が改善するこ
とが明らかとなった。
【0025】また、SrOの代わりにMgO、CaO、
BaOのいずれかをバッファ層に用いた場合も同様の効
果が得られた。さらに、KNbO3の代わりに固溶体K
1-xNaxNb1-yTay3(0<x≦1、0<y<1)
を圧電薄膜に用いた場合も同様の効果が得られた。な
お、IDT電極を圧電薄膜の下に形成した場合も同様な
効果が得られた。
【0026】上述のように、NaCl型酸化物MO(M
=Mg、Ca、Sr、Ba)バッファ層を用いてSi基
板上に擬立方晶(100)配向K1-xNaxNb1-yTay
3(0≦x≦1、0≦y<1)圧電薄膜を堆積するこ
とにより、k2を向上させることが可能となる。
【0027】(実施例2)図2は本発明の表面弾性波素
子の第2の実施例を示す図である。
【0028】CaOターゲットを用いたレーザアブレー
ションにより、基板温度700℃、酸素分圧1×10-6
Torrの条件で、Si基板11上にNaCl構造のC
aOバッファ層12を20nm堆積した。ただし、基板
温度、酸素分圧は、これに限るものではない。
【0029】次に、CaTiO3ターゲットを用いたレ
ーザアブレーションにより、基板温度700℃、酸素分
圧3mTorrの条件で、CaOバッファ層12上にペ
ロブスカイト型CaTiO3バッファ層13を2μm堆
積した。ただし、基板温度、酸素分圧は、これに限るも
のではない。
【0030】次に、KNbO3ターゲットを用いたレー
ザアブレーションにより、基板温度700℃、酸素分圧
3mTorrの条件で、CaTiO3バッファ層13上
にペロブスカイト型KNbO3圧電層14を2μm堆積
した。ただし、基板温度、酸素分圧は、これに限るもの
ではない。
【0031】さらに、金属アルミニウムを蒸着後、レジ
スト塗布、露光、ドライエッチング、レジスト除去によ
るパターニングの連続プロセスを行い、KNbO3圧電
層14上にIDT電極15、16を形成した。
【0032】得られた表面弾性波素子は、擬立方晶指数
表示した場合、膜面に垂直方向に(100)KNbO3
/(100)CaTiO3/(100)SrO/(10
0)Si、面内で[110]KNbO3//[110]
CaTiO3//[100]SrO//[100]Si
のエピタキシャル膜であった。
【0033】得られた表面弾性波素子について、IDT
電極15、16の間での表面弾性波の遅延時間Vopen
ら求めた音速は5000m/sであった。IDT電極1
5、16の間を金属薄膜で覆った場合の表面弾性波の遅
延時間Vshortとの差から求めたk2は0.45であっ
た。これは、実施例1で実施した表面弾性波素子に比
べ、k2はそれほど低下しないものの、音速は4000
m/sから5000m/sへと大きな向上が見られた。
【0034】また、CaOの代わりにMgO、SrO、
BaOのいずれかをバッファ層に用いた場合も同様の効
果が得られた。そして、CaTiO3の代わりにSrT
iO3、BaTiO3のいずれかをペロブスカイト型バッ
ファ層に用いた場合も同様の効果が得られた。さらに、
KNbO3の代わりに固溶体K1-xNaxNb1-yTay3
(0<x≦1、0<y<1)を圧電薄膜に用いた場合も
同様の効果が得られた。なお、IDT電極を圧電薄膜の
下に形成した場合も同様な効果が得られた。
【0035】上述のように、NaCl型酸化物MO(M
=Mg、Ca、Sr、Ba)バッファ層とペロブスカイ
ト型バッファ層MTiO3(M=Ca、Sr、Ba)を
用いてSi基板上に擬立方晶(100)配向K1-xNax
Nb1-yTay3(0≦x≦1、0≦y<1)圧電薄膜
を堆積することにより、音速を向上させることが可能と
なる。
【0036】(実施例3)図3は本発明の表面弾性波素
子の第3の実施例を示す図である。
【0037】SrOターゲットを用いたレーザアブレー
ションにより、基板温度700℃、酸素分圧1×10-6
Torrの条件で、Si基板21上にNaCl構造のS
rOバッファ層22を20nm堆積した。ただし、基板
温度、酸素分圧は、これに限るものではない。
【0038】次に、KNbO3ターゲットを用いたレー
ザアブレーションにより、基板温度700℃、酸素分圧
3mTorrの条件で、SrOバッファ層22上にペロ
ブスカイト型KNbO3圧電層23を2μm堆積した。
ただし、基板温度、酸素分圧は、これに限るものではな
い。
【0039】さらに、金属アルミニウムを蒸着後、レジ
スト塗布、露光、ドライエッチング、レジスト除去によ
るパターニングの連続プロセスを行い、KNbO3圧電
層23上にIDT電極24、25を形成した。
【0040】最後に、SiO2ターゲットを用いたレー
ザアブレーションにより、基板温度25℃、酸素分圧3
mTorrの条件で、SiO2層26を2μm堆積し
た。ただし、基板温度、酸素分圧は、これに限るもので
はない。またSiO2層はLi2O、MgO、Al23
含んでもよい。
【0041】得られた表面弾性波素子は、擬立方晶指数
表示した場合、膜面に垂直方向に(100)KNbO3
/(100)SrO/(100)Si、面内で[11
0]KNbO3//[100]SrO//[100]S
iのエピタキシャル膜であった。またSiO2層はアモ
ルファスであった。得られた表面弾性波素子について、
IDT電極24、25の間での表面弾性波の遅延時間V
openから求めた音速は4000m/sであった。IDT
電極24、25の間を金属薄膜で覆った場合の表面弾性
波の遅延時間Vshortとの差から求めると、k2は0.4
5となった。一方、室温でTCF〜0ppm/℃であっ
た。これはKNbO3層の負のTCF値とSiO2層の正
のTCF値が相殺するためである。従って、k2の高い
0°Y−XKNbO3基板に相当する配向方向でありな
がら、45°から75°までの回転Y−XKNbO3
板に相当するようなTCF〜0ppm/℃を実現でき
た。
【0042】また、SrOの代わりにMgO、CaO、
BaOのいずれかをバッファ層に用いた場合も同様の効
果が得られた。そして、KNbO3の代わりに固溶体K
1-xNaxNb1-yTay3(0<x≦1、0<y≦1)
を圧電薄膜に用いた場合も同様の効果が得られた。さら
に、IDT電極を圧電薄膜の下に形成した場合も同様な
効果が得られた。なお、CaTiO3、SrTiO3、B
aTiO3のいずれかからなるペロブスカイト型バッフ
ァ層を挿入することにより、音速の向上も見られた。
【0043】上述のように、NaCl型酸化物MO(M
=Mg、Ca、Sr、Ba)バッファ層を用いてSi基
板上に擬立方晶(100)配向K1-xNaxNb1-yTay
3(0≦x≦1、0≦y<1)圧電薄膜を堆積し、さ
らにSiO2層を堆積することにより、温度特性を向上
させることが可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の表面弾性波
素子によれば、Si基板上にNaCl型酸化物MOバッ
ファ層による擬立方晶(100)配向ABO3エピタキ
シャル圧電薄膜、高音速のペロブスカイト型酸化物薄
膜、零温度特性を示すSiO2薄膜を積層することによ
り、高k2化、高音速化、零温度特性を両立させること
ができ、高特性の高周波フィルタ、発振器などの通信デ
バイスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すSi基板上に(10
0)配向SrOバッファ層および擬立方晶(100)配
向KNbO3エピタキシャル薄膜を含んだ表面弾性波素
子の断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すSi基板上に(10
0)配向CaOバッファ層と(100)配向CaTiO
3ペロブスカイト型バッファ層および擬立方晶(10
0)配向KNbO3エピタキシャル薄膜を含んだ表面弾
性波素子の断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すSi基板上に(10
0)配向SrOバッファ層と擬立方晶(100)配向K
NbO3エピタキシャル薄膜およびSiO2層を含んだ表
面弾性波素子の断面図である。
【符号の説明】
1.(100)Si基板 2.(100)SrOバッファ層 3.(100)KNbO3圧電層 4.IDT電極 5.IDT電極 11.(100)Si基板 12.(100)CaOバッファ層 13.(100)CaTiO3バッファ層 14.(100)KNbO3圧電層 15.IDT電極 16.IDT電極 21.(100)Si基板 22.(100)SrOバッファ層 23.(100)KNbO3圧電層 24.IDT電極 25.IDT電極 26.SiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮澤 弘 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA06 AA22 FF02 FF05 HA02 HA03 KK09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(100)シリコン基板と、前記シリコン
    基板上に(100)配向したNaCl型酸化物MO(M
    =Mg、Ca、Sr、Ba)をバッファ層とする擬立方
    晶(100)配向のペロブスカイト型圧電薄膜AB
    3、および前記圧電薄膜ABO3の直上もしくは直下に
    インターディジタル型電極を形成することを特徴とする
    表面弾性波素子。
  2. 【請求項2】ペロブスカイト型圧電薄膜ABO3は、K
    1-xNaxNb1-yTa y3(0≦x≦1、0≦y<1)
    を含むことを特徴とする請求項1記載の表面弾性波素
    子。
  3. 【請求項3】バッファ層MOとペロブスカイト型圧電薄
    膜ABO3の間に(100)配向したペロブスカイト型
    バッファ層MTiO3(M=Ca、Sr、Ba)を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の表面弾性波素子。
  4. 【請求項4】ペロブスカイト型圧電薄膜ABO3の上
    に、二酸化珪素層を有することを特徴とする請求項1記
    載の表面弾性波素子。
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