JP2001196732A - クリームはんだのディスペンサ装置 - Google Patents

クリームはんだのディスペンサ装置

Info

Publication number
JP2001196732A
JP2001196732A JP36796299A JP36796299A JP2001196732A JP 2001196732 A JP2001196732 A JP 2001196732A JP 36796299 A JP36796299 A JP 36796299A JP 36796299 A JP36796299 A JP 36796299A JP 2001196732 A JP2001196732 A JP 2001196732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squeegee
cream solder
perforated
panel
return
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36796299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4273601B2 (ja
Inventor
Nobuo Shimizu
信夫 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP36796299A priority Critical patent/JP4273601B2/ja
Publication of JP2001196732A publication Critical patent/JP2001196732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273601B2 publication Critical patent/JP4273601B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一一様なクリームはんだ塗布膜を一様な塗
布量で回路基板上に形成できる、クリームはんだのディ
スペンサ装置を提供する。 【解決手段】 本装置は、パネル36上に載せられたク
リームはんだをスキージ本体44によりスキージして、
パネルに設けられたノズル34から押し出して、回路基
板Bにクリームはんだを塗布する、クリームはんだのデ
ィスペンサ装置である。スキージ本体は、スペーサを介
してそれぞれスペーサより下方に伸びる板状の穴開きス
キージと、リターンスキージとを備える。穴開きスキー
ジは、パネル上に間隙を介して位置する下端スキージ刃
と、穴開きスキージの移動方向に貫通する貫通穴とを有
する。リターンスキージは、穴開きスキージの下端スキ
ージ刃より下方に伸びてパネル上に接触する下端スキー
ジ刃を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリームはんだを
回路基板に塗布する際に使用するディスペンサ装置に関
し、更に詳細には、スキージ(Sqeeze) でスキージング
(Sqeezing)する際、パネルの表面に残るクリームはん
だの量を少なくして、クリームはんだの性能劣化を防止
するようにした、ディスペンサ装置、特にマルチスポッ
トディスペンサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回路基板は、基板上に電子部品をはんだ
実装する配線パターンを備えた電子部品実装用の基板で
あって、配線パターンにクリームはんだを塗布し、それ
によって電子部品をはんだ実装するようになっている。
【0003】ここで、図7を参照して、例えば実公平6
−2775号公報に開示されているような、従来のマル
チスポットディスペンサ装置の構成と、その使用方法を
説明する。図7は、従来のマルチスポットディスペンサ
装置の要部の構成と動作を示す模式的断面図である。従
来のマルチスポットディスペンサ装置10は、図7に示
すように、クリームはんだをパネル面上に載せるパネル
12と、パネル12の下面から突出するように圧入さ
れ、パネル面に直交する方向にクリームはんだを吐出す
るノズル14と、パネル面上のクリームはんだCをスキ
ージングしてノズル14から押し出すスキージ16とを
備えている。クリームはんだCを回路基板Bに塗布する
際には、パネル12上にクリームはんだCを載せ、図7
に示すように、スキージ16を図7の右手側から左手側
に動かしてクリームはんだCをスキージングしてノズル
14からクリームはんだCを押し出し、パネル14の下
面に対面した回路基板Bにクリームはんだを塗布してい
る。
【0004】そして、スキージ16でクリームはんだC
をスキージングするときには、パネル12上にクリーム
はんだが所定の厚さで残るように、スキージ16を操作
している。スキージ16をパネル12上に接触させてク
リームはんだCをスキージすると、クリームはんだの粒
子が潰れ、潰れた粒子がノズル14に詰まり、ノズル1
4からクリームはんだが出なくなって、塗布できなくな
る。そこで、従来、パネル12上に間隙を有するように
スキージ16を位置決めしてスキージングし、パネル1
2上に所定の厚さのクリームはんだ層を残している。ま
た、パネル表面とスキージ16の先端との隙間を調整す
ることにより、クリームはんだの塗布量を調節すること
ができるので、パネル12上にクリームはんだ層を残し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマルチ
スポットディスペンサ装置を使ってクリームはんだを回
路基板上に塗布したとき、以下のような問題があった。
第1の問題は、マルチスポットディスペンサ装置を使用
してクリームはんだを回路基板上に塗布して間に、回路
基板上に塗布するクリームはんだの塗布量が減少すると
いうことである。第2の問題は、回路基板に塗布したク
リームはんだをリフローすると、クリームはんだの温度
が100℃位で、水蒸気がクリームはんだから発生し、
はんだが安定した状態で溶融、固化しないために、接合
不良等が生じることである。第3の問題は、均一一様な
品質のクリームはんだ塗布膜を形成することが難しいと
いう問題である。第4の問題は、ノズルのノズル内径が
細い場合、例えば内径が1.0mm以下の場合、クリー
ムはんだをノズルから押し出すことが難しく、クリーム
はんだを塗布することが出来なかったり、又は安定した
状態で塗布することが出来なかったりするという問題で
ある。
【0006】そこで、本発明の目的は、均一一様な品質
のクリームはんだ塗布膜を一様な塗布量で回路基板上に
形成できる、クリームはんだのディスペンサ装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の第1
から第4の問題の原因を追求し、次のような知見を得
た。第1から第3の問題は、全て、クリームはんだがパ
ネルの表面上に残ることに原因がある。
【0008】第1の問題は、パネルの表面に残ったクリ
ームはんだから、フラックス等の溶剤が揮発することに
起因している。クリームはんだには、鉛、錫、等の金属
物質とフラックス等の溶剤とが含まれているが、フラッ
クス等の溶剤は揮発性であって、パネル上に残ったクリ
ームはんだから揮発して、クリームはんだの粘度が次第
に高くなる。粘度の高い残留クリームはんだは、追加さ
れた新たなクリームはんだに混合されるために、クリー
ムはんだは粘度が高くなってノズルから押し出され難く
なって、塗布量が少なくなる。そして、空気に触れる面
積が広いほど、フラックスは揮発し易いので、従来のよ
うにパネルの表面上に薄い層でクリームはんだを残す
と、一層、この問題が顕著になる。
【0009】第2の問題は、パネルの表面に残ったクリ
ームはんだの吸湿に起因している。即ち、パネル表面に
残ったクリームはんだは、空気に接触し、空気中の水分
を吸湿する。吸湿したクリームはんだをリフローする
と、クリームはんだの温度が100度ぐらいで、水蒸気
がクリームはんだから発生し、はんだが安定した状態で
溶融、固化しないので、接合不良等が生じる。
【0010】第3の問題も、同じく、パネルの表面上に
残ったクリームはんだが新しいクリームはんだに混合さ
れてノズルから押し出されることに起因している。クリ
ームはんだを塗布する際、パネル上に残ったクリームは
んだは、ローリングがされないので、古いクリームはん
だと新たに投入した新しいクリームはんだとが塊状で混
在し、この結果、ノズルから押し出されるクリームはん
だが、均一で無くなる。
【0011】第4の問題は、従来のマルチスポットディ
スペンサ装置では、一段のスキージでスキージが構成さ
れているので、内径が1.0mm以下のノズルのように
ノズルのノズル内径が細い場合、クリームはんだとノズ
ル内壁の摩擦により、クリームはんだをノズルから押し
出すことが難しくなることに起因している。
【0012】上述のように、従来のマルチスポットディ
スペンサ装置で生じる第1から第3の問題は、スキージ
を駆動させた後にパネルの表面に残ったクリームはんだ
に起因している。そこで、本発明者は、クリームはんだ
がパネルの表面に残留しないようにすることが必要であ
ると考え、スキージでスキージングした後にパネルの表
面に残るクリームはんだを掻き取ってスキージ前方のク
リームはんだ溜まりに戻すことを着想し、実験を重ねて
本発明を完成する到った。
【0013】上記目的を達成するために、上述の知見に
基づいて、本発明に係るクリームはんだのディスペンサ
装置は、パネル上に載せられたクリームはんだをスキー
ジによりスキージングして、パネルに設けられたノズル
から押し出して、回路基板にクリームはんだを塗布す
る、クリームはんだのディスペンサ装置において、スキ
ージが、スペーサを介してそれぞれスペーサより下方に
伸びる板状の穴開きスキージと、リターンスキージとを
備え、穴開きスキージは、パネル上に間隙を介して位置
する下端スキージ刃と、穴開きスキージの移動方向、即
ちスキージング方向に貫通する貫通穴とを有し、リター
ンスキージは、穴開きスキージの下端スキージ刃より下
方に伸びてパネル上に接触する下端スキージ刃を有して
いることを特徴としている。
【0014】本発明では、穴開きスキージの下端スキー
ジ刃でパネル上のクリームはんだをスキージングしてノ
ズルから押し出し、パネル上に残ったクリームはんだを
パネル面に密着したスキージ刃を有するリターンスキー
ジで掻き取り、スペーサの下方のリターンスキージと穴
開きスキージとの間の空間に溜め、そして穴開きスキー
ジの貫通穴から穴開きスキージの前方のクリームはんだ
溜まりに戻す。これにより、従来のディスペンサ装置と
は異なり、パネルの表面にはクリームはんだが残らな
い。
【0015】本発明の好適な実施態様では、リターンス
キージの下端スキージ刃をパネル上に接触させるよう
に、下端スキージ刃の位置を調節する位置調節装置をリ
ターンスキージに備える。これにより、パネル上に残っ
たクリームはんだを確実にスキージ刃で掻き取ることが
できる。また、本発明の別の好適な実施態様では、穴開
きスキージの下端スキージ刃をパネルに対して一定の角
度を保持するように、穴開きスキージを固定する固定手
段を備えている。これにより、ノズルからの押し出し量
を一定にして、クリームはんだの塗布膜の厚さを一定に
することができる。
【0016】本発明の更に別の好適な実施態様では、穴
開きスキージが、POM(Polyoxymethylene、ポリオキ
シメチレン/アセタール樹脂)、又はPOMと同じ硬度
の材料で形成され、リターンスキージが、ウレタン、又
はウレタンと同じ硬度の材料で形成されている。穴開き
スキージをPOM等の硬度の高い材料で形成することに
より、穴開きスキージの磨滅を防止し、また、リターン
スキージをウレタン等の硬度の低い柔軟な材料で形成す
ることにより、クリームはんだの粒子を潰すことなく、
パネル上に残ったクリームはんだを掻き取ることができ
る。
【0017】好適には、穴開きスキージは、上端にもス
キージ刃を有する。これにより、下端スキージ刃が磨滅
したとき、上端のスキージ刃を使用することができる。
【0018】更に好適には、穴開きスキージが複数枚の
穴開きスキージをスキージ方向に重ねた組み合わせ穴開
きスキージとして構成されている。多段の穴開きスキー
ジを使うことにより、クリームはんだの塗布量を増加さ
せることができる。ノズルが同一内径であれば、多段の
穴開きスキージを適用したとき、塗布量は、一枚の穴開
きスキージのときの塗布量の約1.2倍〜1.5倍に増
加させることができる。よって、内径の細いノズルを使
用して、従来と同様の塗布量のクリームはんだを塗布す
ることができるので、従来より塗布ピッチの狭い塗布の
要求に対応することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、実
施形態の例に基づいて本発明をより詳細に説明する。図
1は本実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装置
の構成を示す側面図、図2はスキージ動作体の構成を示
す側面図、図3(a)、(b)及び(c)は、それぞ
れ、穴開きスキージの構成を示す 斜視図、側面図、及
び正面図、並びに図4はリターンスキージの構成を示す
斜視図である。本実施形態の例のマルチスポットディス
ペンサ装置30は、図1に示すように、パネル面上のク
リームはんだをスキージするスキージ機構を支持する基
盤32と、基盤32上に配置され、下方に向かって延び
るノズル34を備えたパネル36と、基盤32の下方に
配置され、回路基板Bを載置させる受台38と、受台3
8を昇降させる受台駆動シリンダ40と、回路基板Bを
受台38上に搬送する搬送装置42とを備えている。
【0020】スキージ機構は、図1に示すように、2本
のスキージ本体44A、Bと、2本のスキージ本体44
A、Bを水平方向に駆動する水平駆動装置45とから構
成されている。スキージ本体44A、Bは、図1に示す
ように、それぞれ、スキージ動作部46A、Bと、スキ
ージ動作部46A、Bを支持する支持部47A、Bと、
支持部47A、Bにそれぞれ設けられ、スキージ動作部
46A、Bを昇降させるスキージ駆動シリンダ48A、
Bとを備えている。
【0021】スキージ本体44A、Bは、図2に示すよ
うに、L字状のスキージ固定板49と、スペーサ50を
介して相互に離隔してそれぞれスキージ固定板49に固
定されたリターンスキージ52及び穴開きスキージ54
とを備えている。スキージ固定板49は、スキージ駆動
シリンダ48の下端に連結されていて、スキージ駆動シ
リンダ48の伸縮動作に応じて、スキージ本体44A、
Bが昇降する。
【0022】リターンスキージ52は、図2及び図4に
示すように、下端にスキージ刃を有し、クリームはんだ
の粒子を潰さないように、ウレタン等の軟質の材料で形
成された板状体である。穴開きスキージ54は、図3
(a)から(c)に示すように、スキージング時に変形
しないようにPOM等の硬度の高い材料で形成された、
断面が略平行四辺形の板状体であって、中央部分に横長
の貫通穴58を上下2段、左右2列に有し、上端及び下
端にスキージ刃を備えている。これにより、下端のスキ
ージ刃が長期の使用により磨滅して良好なスキージング
ができなくなったときには、上端のスキージ刃を使用す
ることができる。横長貫通穴58は、後述するようにク
リームはんだを戻す穴として機能し、図3(b)に示す
ように、スキージの移動方向、即ちパネル面の長手方向
と平行な方向に貫通し、図3(c)に示すように、パネ
ル面の横方向に平行な横長の長穴になっている。
【0023】リターンスキージ52及び穴開きスキージ
54は、それぞれ、以下のようにしてスキージ固定板4
9に装着されている。穴開きスキージ54は、穴開きス
キージ54の貫通穴を貫通する取り付けネジ60によっ
てL字状のスキージ固定板49の垂直板部62及びスペ
ーサ50に固定されていて、下端のスキージ刃の角度が
一定に保たれるようになっている。リターンスキージ5
2は、L字状のリターンスキージ固定板64を介してス
ペーサ50に固定されている。
【0024】リターンスキージ52は、図2及び図4に
示すように、上部に段差を備えていて、その段差に水平
部及び垂直部からなるL字状のリターンスキージ固定板
64が、重ねられ、組み合わせられている。リターンス
キージ固定板64は、水平部が一端でスペーサ50に固
定され、垂直部がリターンスキージ52に連結されてい
る。リターンスキージ固定板64の水平部には、図4に
示すように、リターンスキージ52の高さを調節する高
さ調節ネジ66をネジ結合させるタップ穴68が設けて
ある。高さ調節ネジ66は、タップ穴68をネジ結合し
て貫通し、下端がリターンスキージ52の上面に接触
し、上端でL字状スキージ固定板49の水平部69に回
転自在に連結されている。
【0025】また、リターンスキージ固定板64の垂直
部には、リターンスキージ52をスペーサ50に固定す
る取り付けネジ70を貫通させる貫通孔72が設けてあ
る。リターンスキージ52は、リターンスキージ固定板
64の貫通孔72、次いでリターンスキージ52の上部
に設けられた縦長の縦長孔(図示せず)を貫通する取り
付けネジ70によってスペーサ50に固定される。尚、
スペーサ50には、取り付けネジ70をネジ結合するネ
ジ穴が設けてある。高さ調節ネジ66を回してリターン
スキージ52の縦長孔の長さの範囲でリターンスキージ
52の上下位置を調整することにより、リターンスキー
ジ52をパネル36に接触させ、リターンスキージ52
とパネル36との間に隙間を無くすことができる。
【0026】スキージ動作部46A、Bは、図1に示す
ように、リターンスキージ52同士が対向して外側に位
置し、その内側にスペーサ50、更に穴開きスキージ5
4が位置するように配置で、一体的に連結され、水平駆
動装置45に駆動されて水平方向に移動する。
【0027】水平駆動装置45は、一体的に連結された
スキージ本体44A、Bを保持して、水平に移動させる
無端ベルト73と、駆動モータ(図示せず)により回転
して無端ベルト73を駆動する駆動側プーリ74と、駆
動側プーリ74の反対側にあって無端ベルト73の走行
を案内する案内プーリ76と、スキージ本体44A、B
の水平走行を案内する案内レール78とを備えている。
駆動モータによって駆動側プーリ74を回転させると、
無端ベルト73が走行し、これによりスキージ本体44
A、Bは案内レール78により案内されつつ所定の位置
に移動する。
【0028】回路基板Bを受台38上に搬送する搬送装
置42は、既知の搬送装置であって、搬送されて来た回
路基板Bを所定位置に停止させるストッパ80を備えて
いる。また、図1中、82はマルチスポットディスペン
サ装置30のハウジングである。
【0029】図1から図5を参照して、本実施形態の例
のマルチスポットディスペンサ装置30の使用方法を説
明する。先ず、ノズル34を備えたパネル36を基盤3
2上の所定位置に取付け、続いてパネル36上に所定量
のクリームはんだCを載せる。以上で、準備作業が終了
する。
【0030】次いで、回路基板Bを搬送装置42で搬送
し、ストッパ80で回路基板Bを所定の位置に停止さ
せ、位置決めを行う。次に、受台駆動シリンダ40を動
作させて受台38を上昇させ、回路基板Bを受台38に
載せ、パネル36下の所定位置に停止させる。続いて、
一列目のスキージ本体44Aのスキージ駆動シリンダ4
8Aを動作させてスキージ動作部46をを下降させ、設
定位置でスキージ動作部46を停止させる。
【0031】次いで、駆動モータを起動して無端ベルト
73を走行させ、スキージ本体44Aを右から左に、又
は左から右に移動させ、移動する穴開きスキージ54に
よって、図5に示すように、パネル36上のクリームは
んだCをスキージングしてノズル34内に押し込み、ノ
ズル34から回路基板B上に吐出させる。穴開きスキー
ジ54がノズル34上を通過したとき、図5に示すよう
に、パネル36上にクリームはんだCが残留する。残留
クリームはんだCは、移動するリターンスキージ52に
より掻き取られ、掻き取られたクリームはんだCは、穴
開きスキージ54とリターンスキージ52の間にあるス
ペーサ52の下に溜まり、溜まったクリームはんだC
は、穴開きスキージ54の横長貫通穴58を通って穴開
きスキージ54の前面のクリームはんだ溜まりに再び押
し戻される。所定距離を移動した後、スキージ動作部4
6Aは、スキージ駆動シリンダ48Aにより所定の位置
まで上昇する。
【0032】次いで、受台駆動シリンダ40を動作させ
て、受台38に載っているクリームはんだCを塗布した
回路基板Bを搬送位置まで下降させ、搬送装置42に載
せて搬出する。続いて、受台駆動シリンダ40を駆動し
て受台38を更に下降させ、所定の位置に停止させる。
【0033】続いて、2枚目の回路基板Bを搬送し、ス
トッパ80により所定の位置に位置決めを行う。次に、
受台38を受台駆動シリンダ40で上昇させ、回路基板
Bを受台38に載せパネル36下の所定の位置に停止す
る。次いで、二列目のスキージ本体44Bのスキージ駆
動シリンダ48Bを動作させて、スキージ動作体46B
を下降させ、設定位置に停止させる。駆動モータを起動
して無端ベルト73を一列目のスキージ本体44Aの方
向とは逆に走行させ、一列目とは逆にスキージ本体44
Bを右から左に、又は左から右に移動させ、穴開きスキ
ージ54でパネル36上のクリームはんだCをノズル3
4から押し出す。以下、一列目のスキージ本体44Aと
同様にして、塗布作業を行う。
【0034】尚、連続動作でクリームはんだCを塗布す
る際には、上述した、準備作業以下の動作を繰り返す。
【0035】また、一枚の回路基板Bにクリームはんだ
を塗布する際、スキージ本体44Aを右から左、次いで
スキージ本体44Bを左から右に移動させて、一枚の回
路基板Bにクリームはんだを往復塗布すると、クリーム
はんだCの塗布量のバラツキを大幅に低減することがで
きる。
【0036】実施形態の例の改変例 また、穴開きスキージ54が一枚のときには、図6
(a)に示すように、クリームはんだCの塗布量に制約
がある。そこで、穴開きスキージ54を2枚、又は3枚
重ねて組合わせた多段スキージ型のマルチスポットディ
スペンサ装置を使用すると、、図6(b)に示すよう
に、クリームはんだCの塗布量を増加させることが出来
る。尚、多段スキージ型は、従来のマルチスポットディ
スペンサ装置のスキージにも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の構成によれば、リターンスキー
ジでパネル上に残ったクリームはんだを掻き取り、掻き
取ったクリームはんだを貫通穴を介して穴開きスキージ
の前方のクリームはんだ溜まりに戻しているので、クリ
ームはんだをパネルの表面に残さないようにすることが
できる。これにより、以下の効果を奏する。 (1)従来のように、パネル上に残り、フラックスが揮
発したクリームはんだをノズルから押し出すことがない
ので、クリームはんだの粘度変化が防止され、クリーム
はんだの塗布量が安定する。 (2)クリームはんだの空気に触れる面積が小さくな
り、吸湿が少なくなる。従って、リフロー時スプラッシ
ングが発生し難く、安定した形状のはんだ付けが可能と
なる。 (3)クリームはんだをパネル表面に残さない構造を備
えているので、ディスペンサ装置の作動中、常に、クリ
ームはんだがローリングされている。従って、クリーム
はんだの性状が常に一定となり、安定したはんだ付けが
可能となる。 (4)穴無しスキージの多段化により、クリームはんだ
の塗布量が増加する。換言すれば、従来のディスペンサ
装置と同じ内径のノズルでも、従来のディスペンサ装置
に比べて、クリームはんだの塗布量を増加させることが
できる。また、内径の小さいノズルの使用が可能となる
ので、狭いピッチでクリームはんだを塗布することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装
置の構成を示す模式的側面図である。
【図2】スキージ動作体の構成を示す側面図である。
【図3】図3(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、
穴開きスキージの構成を示す斜視図、側面図、及び正面
図である。
【図4】リターンスキージの構成を示す斜視図である。
【図5】スキージ動作体の機能を説明する模式的側面図
である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、1段スキ
ージ及び多段スキージによるクリームはんだの塗布状態
を示す模式図である。
【図7】従来のマルチスポットディスペンサ装置の要部
の構成を示す模式的側面図である。
【符号の説明】
10……従来のマルチスポットディスペンサ装置、12
……パネル、14……ノズル、16……スキージ、B…
…回路基板、C……クリームはんだ、30……実施形態
の例のマルチスポットディスペンサ装置、32……基
盤、34……ノズル、36……パネル、38……受台、
40……受台駆動シリンダ、42……搬送装置、44…
…スキージ本体、45……水平駆動装置、46……スキ
ージ動作部、47……支持部、48……スキージ駆動シ
リンダ、49……スキージ固定板、50……スペーサ、
52……リターンスキージ、54……穴開きスキージ、
58……横長の貫通穴、60……取り付けネジ、62…
…垂直板部、64……リターンスキージ固定板、66…
…高さ調節ネジ、68……タップ穴、70……取り付け
ネジ、72……貫通孔、73……無端ベルト、74……
駆動側プーリ、76……案内プーリ、78……案内レー
ル、80……ストッパ、82……ハウジング。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル上に載せられたクリームはんだを
    スキージによりスキージングして、パネルに設けられた
    ノズルから押し出して、回路基板にクリームはんだを塗
    布する、クリームはんだのディスペンサ装置において、 スキージが、スペーサを介してそれぞれスペーサより下
    方に伸びる板状の穴開きスキージと、リターンスキージ
    とを備え、 穴開きスキージは、パネル上に間隙を介して位置する下
    端スキージ刃と、穴開きスキージの移動方向に貫通する
    貫通穴とを有し、 リターンスキージは、穴開きスキージの下端スキージ刃
    より下方に伸びてパネル上に接触する下端スキージ刃を
    有していることを特徴とするクリームはんだのディスペ
    ンサ装置。
  2. 【請求項2】 リターンスキージには、リターンスキー
    ジの下端スキージ刃をパネル上に接触させるように、下
    端スキージ刃の位置を調節する位置調節装置を備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のクリームはんだの
    ディスペンサ装置。
  3. 【請求項3】 穴開きスキージの下端スキージ刃をパネ
    ルに対して一定の角度を保持するように、穴開きスキー
    ジを固定する固定手段を備えていることを特徴とする請
    求項1に記載のクリームはんだのディスペンサ装置。
  4. 【請求項4】 穴開きスキージが、POM、又はPOM
    と同じ硬度の材料で形成され、リターンスキージが、ウ
    レタン、又はウレタンと同じ硬度の材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のクリームはんだの
    ディスペンサ装置。
  5. 【請求項5】 穴開きスキージは、上端にもスキージ刃
    を有することを特徴とする請求項1に記載のクリームは
    んだのディスペンサ装置。
  6. 【請求項6】 穴開きスキージが、複数枚の穴開きスキ
    ージをスキージ方向に重ねた組み合わせ穴開きスキージ
    として構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のクリームはんだのディスペンサ装置。
JP36796299A 1999-11-02 1999-12-24 クリームはんだのディスペンサ装置 Expired - Fee Related JP4273601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36796299A JP4273601B2 (ja) 1999-11-02 1999-12-24 クリームはんだのディスペンサ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31220299 1999-11-02
JP11-312202 1999-11-02
JP36796299A JP4273601B2 (ja) 1999-11-02 1999-12-24 クリームはんだのディスペンサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001196732A true JP2001196732A (ja) 2001-07-19
JP4273601B2 JP4273601B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=26567067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36796299A Expired - Fee Related JP4273601B2 (ja) 1999-11-02 1999-12-24 クリームはんだのディスペンサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273601B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014013592A1 (ja) * 2012-07-19 2014-01-23 富士機械製造株式会社 スキージ、スキージ装置およびスクリーン印刷装置
JP2017024286A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 本田技研工業株式会社 印刷装置
WO2021144735A1 (en) * 2020-01-16 2021-07-22 Quaglia S.R.L. Squeegee assembly for screen printing, screen printing machine and screen printing method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014013592A1 (ja) * 2012-07-19 2014-01-23 富士機械製造株式会社 スキージ、スキージ装置およびスクリーン印刷装置
JP5890903B2 (ja) * 2012-07-19 2016-03-22 富士機械製造株式会社 スキージ、スキージ装置およびスクリーン印刷装置
JP2017024286A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 本田技研工業株式会社 印刷装置
WO2021144735A1 (en) * 2020-01-16 2021-07-22 Quaglia S.R.L. Squeegee assembly for screen printing, screen printing machine and screen printing method
CN114981087A (zh) * 2020-01-16 2022-08-30 夸利亚有限公司 用于丝网印刷的刮墨刀组件、丝网印刷机和丝网印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4273601B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5824155A (en) Method and apparatus for dispensing viscous material
US4530457A (en) Wave-soldering of printed circuit boards
US6761926B1 (en) Method for compressing viscous material through openings
JP5442054B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
US6955121B2 (en) Methods and apparatus for cleaning a stencil
CN102046383A (zh) 清洁装置和丝网印刷装置
WO2005122658A1 (en) Solder paste lateral flow and redistribution system and methods of same
JP2007165799A (ja) ペースト塗布装置及びそれを用いたPoP用自動実装装置
JPS5881557A (ja) プリント板の金属化面上にろう層を被覆するための装置
US5328085A (en) Apparatus for applying flux
EP1010473A2 (de) Vorrichtung und Verfahren zum Beschichten eines ebenen Substrates
JP2001196732A (ja) クリームはんだのディスペンサ装置
JP2006272584A (ja) スクリーン印刷装置
JPS63296861A (ja) 印刷回路基板への導電性接合材塗布装置
KR20030005019A (ko) 약액도포방법 및 그 도포장치
DE102007053513B3 (de) Füllanlage
US7373879B2 (en) Screen printing apparatus
DE19854036A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Aufbringen von pastösen Medien auf einen Träger
US3356066A (en) Apparatus for coating metal on a substrate
JP3824292B2 (ja) 高粘度材料の印刷装置
JPH0738500B2 (ja) 塗布装置
JP2000280454A (ja) スクリーン印刷装置
JPH11105244A (ja) はんだペースト印刷装置
JPH10209632A (ja) 部品実装システムにおけるディスペンサ
US3851621A (en) Apparatus for etch resist coating of plated holes in printed circuit boards

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees