JP4273601B2 - クリームはんだのディスペンサ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリームはんだを回路基板に塗布する際に使用するディスペンサ装置に関し、更に詳細には、スキージ(Sqeeze) でスキージング(Sqeezing)する際、パネルの表面に残るクリームはんだの量を少なくして、クリームはんだの性能劣化を防止するようにした、ディスペンサ装置、特にマルチスポットディスペンサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回路基板は、基板上に電子部品をはんだ実装する配線パターンを備えた電子部品実装用の基板であって、配線パターンにクリームはんだを塗布し、それによって電子部品をはんだ実装するようになっている。
【0003】
ここで、図7を参照して、例えば実公平6−2775号公報に開示されているような、従来のマルチスポットディスペンサ装置の構成と、その使用方法を説明する。図7は、従来のマルチスポットディスペンサ装置の要部の構成と動作を示す模式的断面図である。
従来のマルチスポットディスペンサ装置10は、図7に示すように、クリームはんだをパネル面上に載せるパネル12と、パネル12の下面から突出するように圧入され、パネル面に直交する方向にクリームはんだを吐出するノズル14と、パネル面上のクリームはんだCをスキージングしてノズル14から押し出すスキージ16とを備えている。
クリームはんだCを回路基板Bに塗布する際には、パネル12上にクリームはんだCを載せ、図7に示すように、スキージ16を図7の右手側から左手側に動かしてクリームはんだCをスキージングしてノズル14からクリームはんだCを押し出し、パネル14の下面に対面した回路基板Bにクリームはんだを塗布している。
【0004】
そして、スキージ16でクリームはんだCをスキージングするときには、パネル12上にクリームはんだが所定の厚さで残るように、スキージ16を操作している。
スキージ16をパネル12上に接触させてクリームはんだCをスキージすると、クリームはんだの粒子が潰れ、潰れた粒子がノズル14に詰まり、ノズル14からクリームはんだが出なくなって、塗布できなくなる。そこで、従来、パネル12上に間隙を有するようにスキージ16を位置決めしてスキージングし、パネル12上に所定の厚さのクリームはんだ層を残している。
また、パネル表面とスキージ16の先端との隙間を調整することにより、クリームはんだの塗布量を調節することができるので、パネル12上にクリームはんだ層を残している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のマルチスポットディスペンサ装置を使ってクリームはんだを回路基板上に塗布したとき、以下のような問題があった。
第1の問題は、マルチスポットディスペンサ装置を使用してクリームはんだを回路基板上に塗布して間に、回路基板上に塗布するクリームはんだの塗布量が減少するということである。
第2の問題は、回路基板に塗布したクリームはんだをリフローすると、クリームはんだの温度が100℃位で、水蒸気がクリームはんだから発生し、はんだが安定した状態で溶融、固化しないために、接合不良等が生じることである。
第3の問題は、均一一様な品質のクリームはんだ塗布膜を形成することが難しいという問題である。
第4の問題は、ノズルのノズル内径が細い場合、例えば内径が1.0mm以下の場合、クリームはんだをノズルから押し出すことが難しく、クリームはんだを塗布することが出来なかったり、又は安定した状態で塗布することが出来なかったりするという問題である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、均一一様な品質のクリームはんだ塗布膜を一様な塗布量で回路基板上に形成できる、クリームはんだのディスペンサ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上述の第1から第4の問題の原因を追求し、次のような知見を得た。
第1から第3の問題は、全て、クリームはんだがパネルの表面上に残ることに原因がある。
【0008】
第1の問題は、パネルの表面に残ったクリームはんだから、フラックス等の溶剤が揮発することに起因している。クリームはんだには、鉛、錫、等の金属物質とフラックス等の溶剤とが含まれているが、フラックス等の溶剤は揮発性であって、パネル上に残ったクリームはんだから揮発して、クリームはんだの粘度が次第に高くなる。粘度の高い残留クリームはんだは、追加された新たなクリームはんだに混合されるために、クリームはんだは粘度が高くなってノズルから押し出され難くなって、塗布量が少なくなる。そして、空気に触れる面積が広いほど、フラックスは揮発し易いので、従来のようにパネルの表面上に薄い層でクリームはんだを残すと、一層、この問題が顕著になる。
【0009】
第2の問題は、パネルの表面に残ったクリームはんだの吸湿に起因している。即ち、パネル表面に残ったクリームはんだは、空気に接触し、空気中の水分を吸湿する。吸湿したクリームはんだをリフローすると、クリームはんだの温度が100度ぐらいで、水蒸気がクリームはんだから発生し、はんだが安定した状態で溶融、固化しないので、接合不良等が生じる。
【0010】
第3の問題も、同じく、パネルの表面上に残ったクリームはんだが新しいクリームはんだに混合されてノズルから押し出されることに起因している。クリームはんだを塗布する際、パネル上に残ったクリームはんだは、ローリングがされないので、古いクリームはんだと新たに投入した新しいクリームはんだとが塊状で混在し、この結果、ノズルから押し出されるクリームはんだが、均一で無くなる。
【0011】
第4の問題は、従来のマルチスポットディスペンサ装置では、一段のスキージでスキージが構成されているので、内径が1.0mm以下のノズルのようにノズルのノズル内径が細い場合、クリームはんだとノズル内壁の摩擦により、クリームはんだをノズルから押し出すことが難しくなることに起因している。
【0012】
上述のように、従来のマルチスポットディスペンサ装置で生じる第1から第3の問題は、スキージを駆動させた後にパネルの表面に残ったクリームはんだに起因している。
そこで、本発明者は、クリームはんだがパネルの表面に残留しないようにすることが必要であると考え、スキージでスキージングした後にパネルの表面に残るクリームはんだを掻き取ってスキージ前方のクリームはんだ溜まりに戻すことを着想し、実験を重ねて本発明を完成する到った。
【0013】
上記目的を達成するために、上述の知見に基づいて、本発明に係るクリームはんだのディスペンサ装置は、パネル上に載せられたクリームはんだをスキージによりスキージングして、パネルに設けられたノズルから押し出して、回路基板にクリームはんだを塗布する、クリームはんだのディスペンサ装置において、スキージが、スペーサを介してそれぞれスペーサより下方に伸び、移動方向に順次配された板状の穴開きスキージと、リターンスキージとを備えている。また、穴開きスキージは、パネル上に間隙を介して位置する下端スキージ刃と、穴開きスキージの移動方向に貫通する貫通穴とを有し、クリームはんだをスキージングしてノズル内に押し込み、このノズルから回路基板上に吐出する。そして、リターンスキージは、穴開きスキージの下端スキージ刃より下方に伸びて前記パネル上に接触する下端スキージ刃を有し、穴開きスキージの残留クリームはんだを掻き取り、この掻き取られたクリームはんだを穴開きスキージの貫通穴を通して、穴開きスキージの前面のクリームはんだ溜まりに押し戻すようにしている
【0014】
本発明では、穴開きスキージの下端スキージ刃でパネル上のクリームはんだをスキージングしてノズルから押し出し、パネル上に残ったクリームはんだをパネル面に密着したスキージ刃を有するリターンスキージで掻き取り、スペーサの下方のリターンスキージと穴開きスキージとの間の空間に溜め、そして穴開きスキージの貫通穴から穴開きスキージの前方のクリームはんだ溜まりに戻す。
これにより、従来のディスペンサ装置とは異なり、パネルの表面にはクリームはんだが残らない。
【0015】
本発明の好適な実施態様では、リターンスキージの下端スキージ刃をパネル上に接触させるように、下端スキージ刃の位置を調節する位置調節装置をリターンスキージに備える。これにより、パネル上に残ったクリームはんだを確実にスキージ刃で掻き取ることができる。
また、本発明の別の好適な実施態様では、穴開きスキージの下端スキージ刃をパネルに対して一定の角度を保持するように、穴開きスキージを固定する固定手段を備えている。これにより、ノズルからの押し出し量を一定にして、クリームはんだの塗布膜の厚さを一定にすることができる。
【0016】
本発明の更に別の好適な実施態様では、穴開きスキージが、POM(Polyoxymethylene、ポリオキシメチレン/アセタール樹脂)、又はPOMと同じ硬度の材料で形成され、リターンスキージが、ウレタン、又はウレタンと同じ硬度の材料で形成されている。
穴開きスキージをPOM等の硬度の高い材料で形成することにより、穴開きスキージの磨滅を防止し、また、リターンスキージをウレタン等の硬度の低い柔軟な材料で形成することにより、クリームはんだの粒子を潰すことなく、パネル上に残ったクリームはんだを掻き取ることができる。
【0017】
好適には、穴開きスキージは、上端にもスキージ刃を有する。これにより、下端スキージ刃が磨滅したとき、上端のスキージ刃を使用することができる。
【0018】
更に好適には、穴開きスキージが複数枚の穴開きスキージをスキージ方向に重ねた組み合わせ穴開きスキージとして構成されている。
多段の穴開きスキージを使うことにより、クリームはんだの塗布量を増加させることができる。ノズルが同一内径であれば、多段の穴開きスキージを適用したとき、塗布量は、一枚の穴開きスキージのときの塗布量の約1.2倍〜1.5倍に増加させることができる。
よって、内径の細いノズルを使用して、従来と同様の塗布量のクリームはんだを塗布することができるので、従来より塗布ピッチの狭い塗布の要求に対応することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して、実施形態の例に基づいて本発明をより詳細に説明する。
図1は本実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装置の構成を示す側面図、図2はスキージ動作体の構成を示す側面図、図3(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、穴開きスキージの構成を示す 斜視図、側面図、及び正面図、並びに図4はリターンスキージの構成を示す斜視図である。
本実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装置30は、図1に示すように、パネル面上のクリームはんだをスキージするスキージ機構を支持する基盤32と、基盤32上に配置され、下方に向かって延びるノズル34を備えたパネル36と、基盤32の下方に配置され、回路基板Bを載置させる受台38と、受台38を昇降させる受台駆動シリンダ40と、回路基板Bを受台38上に搬送する搬送装置42とを備えている。
【0020】
スキージ機構は、図1に示すように、2本のスキージ本体44A、Bと、2本のスキージ本体44A、Bを水平方向に駆動する水平駆動装置45とから構成されている。
スキージ本体44A、Bは、図1に示すように、それぞれ、スキージ動作部46A、Bと、スキージ動作部46A、Bを支持する支持部47A、Bと、支持部47A、Bにそれぞれ設けられ、スキージ動作部46A、Bを昇降させるスキージ駆動シリンダ48A、Bとを備えている。
【0021】
スキージ本体44A、Bは、図2に示すように、L字状のスキージ固定板49と、スペーサ50を介して相互に離隔してそれぞれスキージ固定板49に固定されたリターンスキージ52及び穴開きスキージ54とを備えている。
スキージ固定板49は、スキージ駆動シリンダ48の下端に連結されていて、スキージ駆動シリンダ48の伸縮動作に応じて、スキージ本体44A、Bが昇降する。
【0022】
リターンスキージ52は、図2及び図4に示すように、下端にスキージ刃を有し、クリームはんだの粒子を潰さないように、ウレタン等の軟質の材料で形成された板状体である。
穴開きスキージ54は、図3(a)から(c)に示すように、スキージング時に変形しないようにPOM等の硬度の高い材料で形成された、断面が略平行四辺形の板状体であって、中央部分に横長の貫通穴58を上下2段、左右2列に有し、上端及び下端にスキージ刃を備えている。これにより、下端のスキージ刃が長期の使用により磨滅して良好なスキージングができなくなったときには、上端のスキージ刃を使用することができる。
横長貫通穴58は、後述するようにクリームはんだを戻す穴として機能し、図3(b)に示すように、スキージの移動方向、即ちパネル面の長手方向と平行な方向に貫通し、図3(c)に示すように、パネル面の横方向に平行な横長の長穴になっている。
【0023】
リターンスキージ52及び穴開きスキージ54は、それぞれ、以下のようにしてスキージ固定板49に装着されている。
穴開きスキージ54は、穴開きスキージ54の貫通穴を貫通する取り付けネジ60によってL字状のスキージ固定板49の垂直板部62及びスペーサ50に固定されていて、下端のスキージ刃の角度が一定に保たれるようになっている。
リターンスキージ52は、L字状のリターンスキージ固定板64を介してスペーサ50に固定されている。
【0024】
リターンスキージ52は、図2及び図4に示すように、上部に段差を備えていて、その段差に水平部及び垂直部からなるL字状のリターンスキージ固定板64が、重ねられ、組み合わせられている。
リターンスキージ固定板64は、水平部が一端でスペーサ50に固定され、垂直部がリターンスキージ52に連結されている。リターンスキージ固定板64の水平部には、図4に示すように、リターンスキージ52の高さを調節する高さ調節ネジ66をネジ結合させるタップ穴68が設けてある。高さ調節ネジ66は、タップ穴68をネジ結合して貫通し、下端がリターンスキージ52の上面に接触し、上端でL字状スキージ固定板49の水平部69に回転自在に連結されている。
【0025】
また、リターンスキージ固定板64の垂直部には、リターンスキージ52をスペーサ50に固定する取り付けネジ70を貫通させる貫通孔72が設けてある。
リターンスキージ52は、リターンスキージ固定板64の貫通孔72、次いでリターンスキージ52の上部に設けられた縦長の縦長孔(図示せず)を貫通する取り付けネジ70によってスペーサ50に固定される。尚、スペーサ50には、取り付けネジ70をネジ結合するネジ穴が設けてある。
高さ調節ネジ66を回してリターンスキージ52の縦長孔の長さの範囲でリターンスキージ52の上下位置を調整することにより、リターンスキージ52をパネル36に接触させ、リターンスキージ52とパネル36との間に隙間を無くすことができる。
【0026】
スキージ動作部46A、Bは、図1に示すように、リターンスキージ52同士が対向して外側に位置し、その内側にスペーサ50、更に穴開きスキージ54が位置するように配置で、一体的に連結され、水平駆動装置45に駆動されて水平方向に移動する。
【0027】
水平駆動装置45は、一体的に連結されたスキージ本体44A、Bを保持して、水平に移動させる無端ベルト73と、駆動モータ(図示せず)により回転して無端ベルト73を駆動する駆動側プーリ74と、駆動側プーリ74の反対側にあって無端ベルト73の走行を案内する案内プーリ76と、スキージ本体44A、Bの水平走行を案内する案内レール78とを備えている。
駆動モータによって駆動側プーリ74を回転させると、無端ベルト73が走行し、これによりスキージ本体44A、Bは案内レール78により案内されつつ所定の位置に移動する。
【0028】
回路基板Bを受台38上に搬送する搬送装置42は、既知の搬送装置であって、搬送されて来た回路基板Bを所定位置に停止させるストッパ80を備えている。
また、図1中、82はマルチスポットディスペンサ装置30のハウジングである。
【0029】
図1から図5を参照して、本実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装置30の使用方法を説明する。
先ず、ノズル34を備えたパネル36を基盤32上の所定位置に取付け、続いてパネル36上に所定量のクリームはんだCを載せる。以上で、準備作業が終了する。
【0030】
次いで、回路基板Bを搬送装置42で搬送し、ストッパ80で回路基板Bを所定の位置に停止させ、位置決めを行う。
次に、受台駆動シリンダ40を動作させて受台38を上昇させ、回路基板Bを受台38に載せ、パネル36下の所定位置に停止させる。
続いて、一列目のスキージ本体44Aのスキージ駆動シリンダ48Aを動作させてスキージ動作部46をを下降させ、設定位置でスキージ動作部46を停止させる。
【0031】
次いで、駆動モータを起動して無端ベルト73を走行させ、スキージ本体44Aを右から左に、又は左から右に移動させ、移動する穴開きスキージ54によって、図5に示すように、パネル36上のクリームはんだCをスキージングしてノズル34内に押し込み、ノズル34から回路基板B上に吐出させる。
穴開きスキージ54がノズル34上を通過したとき、図5に示すように、パネル36上にクリームはんだCが残留する。残留クリームはんだCは、移動するリターンスキージ52により掻き取られ、掻き取られたクリームはんだCは、穴開きスキージ54とリターンスキージ52の間にあるスペーサ52の下に溜まり、溜まったクリームはんだCは、穴開きスキージ54の横長貫通穴58を通って穴開きスキージ54の前面のクリームはんだ溜まりに再び押し戻される。
所定距離を移動した後、スキージ動作部46Aは、スキージ駆動シリンダ48Aにより所定の位置まで上昇する。
【0032】
次いで、受台駆動シリンダ40を動作させて、受台38に載っているクリームはんだCを塗布した回路基板Bを搬送位置まで下降させ、搬送装置42に載せて搬出する。
続いて、受台駆動シリンダ40を駆動して受台38を更に下降させ、所定の位置に停止させる。
【0033】
続いて、2枚目の回路基板Bを搬送し、ストッパ80により所定の位置に位置決めを行う。
次に、受台38を受台駆動シリンダ40で上昇させ、回路基板Bを受台38に載せパネル36下の所定の位置に停止する。
次いで、二列目のスキージ本体44Bのスキージ駆動シリンダ48Bを動作させて、スキージ動作体46Bを下降させ、設定位置に停止させる。
駆動モータを起動して無端ベルト73を一列目のスキージ本体44Aの方向とは逆に走行させ、一列目とは逆にスキージ本体44Bを右から左に、又は左から右に移動させ、穴開きスキージ54でパネル36上のクリームはんだCをノズル34から押し出す。
以下、一列目のスキージ本体44Aと同様にして、塗布作業を行う。
【0034】
尚、連続動作でクリームはんだCを塗布する際には、上述した、準備作業以下の動作を繰り返す。
【0035】
また、一枚の回路基板Bにクリームはんだを塗布する際、スキージ本体44Aを右から左、次いでスキージ本体44Bを左から右に移動させて、一枚の回路基板Bにクリームはんだを往復塗布すると、クリームはんだCの塗布量のバラツキを大幅に低減することができる。
【0036】
実施形態の例の改変例
また、穴開きスキージ54が一枚のときには、図6(a)に示すように、クリームはんだCの塗布量に制約がある。そこで、穴開きスキージ54を2枚、又は3枚重ねて組合わせた多段スキージ型のマルチスポットディスペンサ装置を使用すると、、図6(b)に示すように、クリームはんだCの塗布量を増加させることが出来る。
尚、多段スキージ型は、従来のマルチスポットディスペンサ装置のスキージにも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、リターンスキージでパネル上に残ったクリームはんだを掻き取り、掻き取ったクリームはんだを貫通穴を介して穴開きスキージの前方のクリームはんだ溜まりに戻しているので、クリームはんだをパネルの表面に残さないようにすることができる。これにより、以下の効果を奏する。
(1)従来のように、パネル上に残り、フラックスが揮発したクリームはんだをノズルから押し出すことがないので、クリームはんだの粘度変化が防止され、クリームはんだの塗布量が安定する。
(2)クリームはんだの空気に触れる面積が小さくなり、吸湿が少なくなる。従って、リフロー時スプラッシングが発生し難く、安定した形状のはんだ付けが可能となる。
(3)クリームはんだをパネル表面に残さない構造を備えているので、ディスペンサ装置の作動中、常に、クリームはんだがローリングされている。従って、クリームはんだの性状が常に一定となり、安定したはんだ付けが可能となる。
(4)穴無しスキージの多段化により、クリームはんだの塗布量が増加する。換言すれば、従来のディスペンサ装置と同じ内径のノズルでも、従来のディスペンサ装置に比べて、クリームはんだの塗布量を増加させることができる。また、内径の小さいノズルの使用が可能となるので、狭いピッチでクリームはんだを塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装置の構成を示す模式的側面図である。
【図2】スキージ動作体の構成を示す側面図である。
【図3】図3(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、穴開きスキージの構成を示す 斜視図、側面図、及び正面図である。
【図4】リターンスキージの構成を示す斜視図である。
【図5】スキージ動作体の機能を説明する模式的側面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、1段スキージ及び多段スキージによるクリームはんだの塗布状態を示す模式図である。
【図7】従来のマルチスポットディスペンサ装置の要部の構成を示す模式的側面図である。
【符号の説明】
10……従来のマルチスポットディスペンサ装置、12……パネル、14……ノズル、16……スキージ、B……回路基板、C……クリームはんだ、30……実施形態の例のマルチスポットディスペンサ装置、32……基盤、34……ノズル、36……パネル、38……受台、40……受台駆動シリンダ、42……搬送装置、44……スキージ本体、45……水平駆動装置、46……スキージ動作部、47……支持部、48……スキージ駆動シリンダ、49……スキージ固定板、50……スペーサ、52……リターンスキージ、54……穴開きスキージ、58……横長の貫通穴、60……取り付けネジ、62……垂直板部、64……リターンスキージ固定板、66……高さ調節ネジ、68……タップ穴、70……取り付けネジ、72……貫通孔、73……無端ベルト、74……駆動側プーリ、76……案内プーリ、78……案内レール、80……ストッパ、82……ハウジング。

Claims (5)

  1. パネル上に載せられたクリームはんだをスキージによりスキージングして、パネルに設けられたノズルから押し出して、回路基板にクリームはんだを塗布する、クリームはんだのディスペンサ装置において、
    前記スキージが、スペーサを介してそれぞれ前記スペーサより下方に伸び、移動方向に順次配された板状の穴開きスキージと、リターンスキージとを備え、
    前記穴開きスキージは、前記パネル上に間隙を介して位置する下端スキージ刃と、前記穴開きスキージの移動方向に貫通する貫通穴とを有し、
    前記クリームはんだをスキージングして前記ノズル内に押し込み、前記ノズルから前記回路基板上に吐出するとともに、
    前記リターンスキージは、前記穴開きスキージの下端スキージ刃より下方に伸びて前記パネル上に接触する下端スキージ刃を有し、前記穴開きスキージの残留クリームはんだを掻き取り、前記掻き取られたクリームはんだを前記穴開きスキージの前記貫通穴を通して前記穴開きスキージの前面のクリームはんだ溜まりに押し戻す、
    ことを特徴とするクリームはんだのディスペンサ装置。
  2. 前記リターンスキージは前記リターンスキージの下端スキージ刃を前記パネル上に接触させるように、前記下端スキージ刃の位置を調節する位置調節装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載のクリームはんだのディスペンサ装置。
  3. 前記穴開きスキージの下端スキージ刃を前記パネルに対して一定の角度を保持するように、前記穴開きスキージを固定する固定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のクリームはんだのディスペンサ装置。
  4. 前記穴開きスキージは、上端にもスキージ刃を有することを特徴とする請求項1に記載のクリームはんだのディスペンサ装置。
  5. 前記穴開きスキージが、複数枚の穴開きスキージをスキージ方向に重ねた組み合わせ穴開きスキージとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクリームはんだのディスペンサ装置。
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