JP2001195906A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2001195906A
JP2001195906A JP2000006811A JP2000006811A JP2001195906A JP 2001195906 A JP2001195906 A JP 2001195906A JP 2000006811 A JP2000006811 A JP 2000006811A JP 2000006811 A JP2000006811 A JP 2000006811A JP 2001195906 A JP2001195906 A JP 2001195906A
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arm
switching position
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electromagnet
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JP2000006811A
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Hitoshi Yanai
均 谷内
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の1つの光源で、光学部品を移動し配光
切換を行う車両用灯具においては、消費電力が大きく大
型化、コストアップし、また、オーバーランによる不具
合を生じて信頼性が低下する問題点を生じていた。 【解決手段】 本発明により、光学部品2の基準位置s
から切換位置mへの移動はモータ42で行い、切換位置
に至ったときにはモータを切り離し、電磁石43で位置
保持を行うものとしたことで、従来のソレノイド、モー
タの何れか1つで移動と位置保持との双方を行わせる方
式に比較し小型化と信頼性の向上とを共に可能として課
題を解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用灯具に関する
ものであり、1つのバルブ内に近接して、すれ違い用光
源と走行用光源とを設けることが困難な例えばメタルハ
ライド放電灯などが光源として採用された場合、光源、
反射鏡、遮光板、或いは、レンズなど光学部品に可動部
分を設け、該可動部分の移動により配光切換を行う構成
とした車両用灯具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用灯具90の構成の
例を示すものが図8であり、配光特性を切換える際に
は、回動自在に回転軸91で軸止された補助レンズまた
は遮光板などの光学部品92を、基準位置sから切換位
置mに移動させて行うものとされている。上記移動を行
わせるために、前記回動軸91にはアーム93が設けら
れると共に、該アーム93には連結シャフト94を介し
て電磁ソレノイド95が取付けられ、該電磁ソレノイド
95への通電により光学部品92を基準位置sから切換
位置mに回転移動させるものである。
【0003】また、切換位置mから基準位置sに復帰を
行わせるために、前記アーム93には電磁ソレノイド9
5にたいして逆向きの応力を生じるリターンスプリング
96が設けられ、前記電磁ソレノイド95への通電が遮
断されたときには基準位置sへの復帰を行わせるものと
している。また、特開平11−240379号公報に見
られるように前記アーム93を略扇型歯車状に形成し、
モータに接続されたウオーム歯車で直接に光学部品92
を移動させるものとした構成もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の構成において、先ず、電磁ソレノイド95でア
ーム93の駆動を行うものでは、電磁ソレノイド95は
吸引開始時(プランジャーが引き出された状態)には、
発生できる力が弱い傾向があるので、起動を確実のもの
とするためには、最終的に切換位置mに保持する以上の
電流を印加しなければ成らず、消費電力が増加すると共
に、電磁ソレノイド95自体も大型のものが必要となり
車両用灯具90全体が大型化する問題点を生じている。
【0005】また、モータで駆動を行うものでは、電源
を遮断したときにモータ自体がオーバーランをするもの
であるので、切換位置mへの正確な停止を行わせるため
には、例えばステッピングモータの採用など、前記した
オーバーランに対する対策が必要となり、車両用灯具9
0全体がコストアップする問題点を生じ、これらの点の
解決が課題とされるものとなっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、光学部品を基
準位置と切換位置の2位置に移動させる駆動装置が設け
られて成る車両用灯具において、前記駆動装置はラック
歯車が設けられてモータとピニオン歯車で直線運動を行
う基板に設けたカムで前記光学部品を軸止する回動軸に
設けられたアームを押すことで基準位置から切換位置へ
の移動を行わせるものとし、前記切換位置には電磁石と
リミットスイッチとが設けられていて前記アームの切換
位置への確保は前記電磁石により行われると共に、前記
モータへの通電は前記リミットスイッチにより切断され
且つ前記切換位置の近傍で前記カムとアームとの係合を
解かれた前記基板を基板リターンスプリングで前記基準
位置に復帰させるものとされ、前記アームの基準位置へ
の復帰は前記電磁石の通電の切断と、このアームに設け
られたアームリターンスプリングにより行われる駆動装
置とされていることを特徴とする車両用灯具を提供する
ことで課題を解決するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る車両
用灯具1の要部である光学部品を補助レンズ2としたと
きの例で示すものであり、この補助レンズ2は基準位置
sでは反射鏡3からの光の一部を覆うように設けられ、
下向きに光を屈折させるプリズムカット2aが設けられ
ていて、反射鏡3からの光を適宜な下向き光に変換し
て、すれ違い配光が得られるものとしている。
【0008】そして、この補助レンズ2には回動軸2b
が設けられ、上記基準位置sと切換位置mとに後に説明
する駆動装置4により回動自在とされている。従って、
基準位置mに設定された時点では、補助レンズ2は反射
鏡3からの反射光と略平行の状態となり、実質的に反射
光を遮ることがなくなるので、反射光は水平方向に向か
い直進し、車両用灯具1に走行配光が得られるものとな
る。
【0009】図2は、上記回動軸2bを駆動するため
の、本発明に係る駆動装置4を示すものであり、この駆
動装置4には基板41が設けられ、該基板41はガイド
ピン41aに支持されて直線運動が可能なものとされて
いる。また、前記基板41にはラック歯車41bが設け
られ、このラック歯車41bはモータ42により回転を
行うピニオン歯車42aに噛み合わされていて、前記モ
ータ42を作動させることで、基板41は図示の状態で
向かって右に移動するものとされている。
【0010】尚、図中に符号42bで示すものは減速器
であり、この減速器42bは前記モータ42とピニオン
歯車42aの間に挿入されていて、モータ42が回転し
たときの基板41の移動速度を適宜なものとすると共
に、減速により前記モータ42の出力を増幅し、比較的
に小型のモータ42であっても、補助レンズ2の駆動を
可能としている。加えて、本発明では上記減速器42b
も平歯車の組合せなどとされて、入力側(モータ42
側)からでも出力側からでも力が加わることで応動が可
能なものとされている。
【0011】また、前記基板41には基板リターンスプ
リング41cと基準側ストッパ41dとが設けられ、モ
ータ42への電源の供給が行われていない状態では、前
記基板リターンスプリング41cによる偏寄力で基板4
1は基準側ストッパ41dに当接し所定の位置を保つも
のとされている。また、図示の状態で基板41の右側と
なる適宜位置にはオーバーラン側ストッパ46が設けら
れている。
【0012】また、前記基板41には、この基板41が
基準側ストッパ41dに当接している状態で、前記補助
レンズ2の回動軸2bに設けられるアーム2cに当接し
て前記補助レンズ2に初期位置mを与えるカム41eが
設けられ、加えて、前記アーム2bにもアームリターン
スプリング2cが設けられてカム41eに当接する方向
の偏寄力が与えられているので、これによりモータ42
の駆動が行われない限りは、補助レンズ2は基準位置s
を保つものとされている。
【0013】また、本発明の駆動装置4においては、前
記補助レンズ2を切換位置mとするアーム2の位置に対
応しては電磁石43と、ノーマルクローズとされたリミ
ットスイッチ44とが設けられている。そして、図3に
示すように前記モータ42と前記リミットスイッチ44
とは直列に接続されて配光切換スイッチ45を介する電
源Eに接続され、前記電磁石43は配光切換スイッチ4
5を介する電源Eに接続されている。
【0014】図4〜図7は前記駆動装置4の作動状態を
説明するものであり、図4はモータ42の駆動が行われ
ていない状態であり、即ち、図3において配光切換スイ
ッチ45が解放されている状態である。このときには、
基板41は基板リターンスプリング41cにより基準側
ストッパ41dに当接させたれ、アーム2bはアームリ
ターンスプリング2cによりカム41eに当接させられ
ているので、上記にも説明したように補助レンズ2は基
準位置sを保つ。
【0015】図5は、前記配光切換スイッチ45が投入
された状態を示すもので、このときにはモータ42と電
磁石43とに電圧が印加されるものとなるので、モータ
42は回転して基板41を右方向に移動させ、カム41
eによりアーム2bを電磁石43に近づけ、ついにはア
ーム2bを電磁石43に吸着させる。
【0016】本発明においては、前記したアーム2bの
電磁石43への吸着が行われる時点に前後してリミット
スイッチ44が動作するものとされているので、モータ
42への電源の供給は遮断される。また、同時に本発明
においては前記アーム2bが電磁石43へ吸着が行われ
る時点でカム41eとアーム2bとの係合が解かれるも
のとされている。
【0017】ここで、モータ42は電源の供給が遮断さ
れるときにも、直ちに回転を停止するものではなく、あ
る程度の時間は惰性により回転を続けるものであるの
で、図6に示すように基板41にはオーバーランを生じ
るものとなり、例えば、ラック歯車41bとピニオン歯
車42aの離脱などを生じるなど、駆動装置4が不具合
となる要因をを生じさせる。
【0018】よって、本発明では前記基板41の右側に
はオーバーラン側ストッパ46を設けるものであって、
このオーバーラン側ストッパ46により上記の不具合を
生じる時点以前で基板41のオーバーランを抑制する。
但し、前記モータ42に充分な惰性が残っている状態で
オーバーランの抑制を行うと、ラック歯車41bとピニ
オン歯車42aとに破損の可能性を生じるので、適度の
オーバーランは必要である。
【0019】以上のようにして基板41が停止させられ
ると、それ以後には基板41に加えられる力は基板リタ
ーンスプリング41cによるもののみとなる。よって、
基板リターンスプリング41cからの力は、ラック歯車
41b、ピニオン歯車42a、減速器42bを介してモ
ータ42を逆転させ、図7に示すように基板41を左側
に移動させて基準側ストッパ41dに当接させる。但
し、この場合においても配光切換スイッチ45が投入さ
れていれば、電磁石43はアーム2bを吸着し続け、こ
れにより前記補助レンズ2は切換位置mを保つものとさ
れる。
【0020】そして、配光切換スイッチ45の解放が行
われると、アーム2bはアームリターンスプリング2c
によりカム41eに当接する位置まで回転させられ、こ
れにより補助レンズ2は基準位置sに復帰して、すれ違
い配光などに切り換えが行われる。即ち、駆動装置4お
よび補助レンズ2は図4に示す状態に復帰するものとな
る。
【0021】次いで、上記の構成とした本発明の作用お
よび効果について説明を行えば、先ず第一には、基準位
置sから切換位置mへの移動をモータ42で行うものと
すると共に、切換位置mに達した後には電磁石43によ
り保持するものとして、モータ42への電源の供給を停
止するものとしたことで、電磁石43は当初は離れた位
置にあるアーム2bを引き寄せる必要はなく、切換位置
mを保持すれば良いものとなり、切換位置mにおける消
費電力を大幅に低減させるものとなる。このことは、電
磁石43における発熱なども低減し小型化が可能となる
ので、車両用灯具1全体の小型化も可能とする。
【0022】また第二には、本発明により切換位置mの
近傍でカム41eとアーム2bとの係合が解かれる構成
としたことで、モータ42は位置決めの機能は要求され
ないものとなり、例えばステッピングモータの採用、こ
れに伴う駆動用電源の煩雑化などが避けられるものとな
る。また、モータ42にオーバーランを許容すること
で、急速な停止などを行わなくて良く、各歯車の破損、
乗り上げなども回避され、駆動装置の信頼性も向上す
る。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、駆
動装置は、ラック歯車が設けられてモータとピニオン歯
車で直線運動を行う基板に設けたカムで前記光学部品を
軸止する回動軸に設けられたアームを押すことで基準位
置から切換位置への移動を行わせるものとし、切換位置
には電磁石とリミットスイッチとが設けられていてアー
ムの切換位置への確保は電磁石により行われると共に、
モータへの通電はリミットスイッチにより切断され且つ
切換位置の近傍でカムとアームとの係合を解かれた基板
を基板リターンスプリングで基準位置に復帰させるもの
とされ、アームの基準位置への復帰は電磁石の通電の切
断と、このアームに設けられたアームリターンスプリン
グにより行われる駆動装置とされている車両用灯具とし
たことで、第一には、従来例の光学部品の移動から保持
までを電磁ソレノイドで行うものと比較して、特に長時
間にわたる保持を行っているときの消費電力を格段に低
減し、これにより車両用灯具の小型化に極めて優れた効
果を奏するものである。
【0024】また第二には、光学部品の移動にモータを
使用するものとするときにも、保持は電磁石で行わせ、
モータを切換位置への位置決めに関与しないものとした
ことで、モータに所定位置での停止を行わせるためにス
テッピングモータの採用、それに伴うモータ駆動回路の
煩雑化を避け、車両用灯具のコストダウンにも極めて優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用灯具を要部で示す断面図
である。
【図2】 同じく本発明に係る車両用灯具の要部である
駆動装置を示す側面図である。
【図3】 同じ駆動装置の電気回路を示す配線図であ
る。
【図4】 同じく駆動装置の基準状態を示す説明図であ
る。
【図5】 同じく駆動装置の動作開始時を示す説明図で
ある。
【図6】 同じく駆動装置のオーバーラン時を示す説明
図である。
【図7】 同じく駆動装置の切換状態を示す説明図であ
る。
【図8】 従来例を要部で示す説明図である。
【符号の説明】
1……車両用灯具 2……補助レンズ 2a……プリズムカット 2b……回動軸 3……反射鏡 4……駆動装置 41……基板 41a……ガイドピン 41b……ラック歯車 41c……基板リターンスプリング 41d……基準側ストッパ 41e……カム 42……モータ 42a……ピニオン歯車 42b……減速器 43……電磁石 44……リミットスイッチ 45……配光切換スイッチ 46……オーバーラン側ストッパ s……基準位置 m……切換位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品を基準位置と切換位置の2位置
    に移動させる駆動装置が設けられて成る車両用灯具にお
    いて、前記駆動装置はラック歯車が設けられてモータと
    ピニオン歯車で直線運動を行う基板に設けたカムで前記
    光学部品を軸止する回動軸に設けられたアームを押すこ
    とで基準位置から切換位置への移動を行わせるものと
    し、前記切換位置には電磁石とリミットスイッチとが設
    けられていて前記アームの切換位置への確保は前記電磁
    石により行われると共に、前記モータへの通電は前記リ
    ミットスイッチにより切断され且つ前記切換位置の近傍
    で前記カムとアームとの係合を解かれた前記基板を基板
    リターンスプリングで前記基準位置に復帰させるものと
    され、前記アームの基準位置への復帰は前記電磁石の通
    電の切断と、このアームに設けられたアームリターンス
    プリングにより行われる駆動装置とされていることを特
    徴とする車両用灯具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009027711A1 (de) 2008-08-13 2010-04-01 Saia-Burgess Murten Ag Einstellvorrichtung zum Bewegen einer Einstellkomponente und Scheinwerfer
CN105698127A (zh) * 2016-01-29 2016-06-22 莱嘉光电(深圳)有限公司 一种驱动电磁铁的led透镜组
CN106122803A (zh) * 2015-12-18 2016-11-16 苏州汉瑞森光电科技有限公司 一种适用性较广的led灯泡
CN108870203A (zh) * 2018-06-29 2018-11-23 王连富 一种舞厅用旋转镭射灯
CN115338110A (zh) * 2022-09-20 2022-11-15 湖南拓华汇达新材料科技有限公司 一种矿物粉料振动筛框筛分装置

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