JP2001195115A - 工数自動設定システム、工数自動設定方法、分散型クライアントサーバシステム及びコンピュータプログラムの記憶媒体 - Google Patents

工数自動設定システム、工数自動設定方法、分散型クライアントサーバシステム及びコンピュータプログラムの記憶媒体

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JP2001195115A
JP2001195115A JP2000001076A JP2000001076A JP2001195115A JP 2001195115 A JP2001195115 A JP 2001195115A JP 2000001076 A JP2000001076 A JP 2000001076A JP 2000001076 A JP2000001076 A JP 2000001076A JP 2001195115 A JP2001195115 A JP 2001195115A
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淳 岡田
Takashi Hirashima
敬 平島
Yoshinori Sawamura
吉範 沢村
Tomoyuki Sonegawa
智之 曽根川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨大な作業標準に対して工数を自動的に付与
することができる工数自動設定システムを提案する。 【解決手段】 標準化された標準語句により記述された
作業標準とその作業標準に対応する工数とからなる多数
の対が前もって登録され、読み出し可能に構成された標
準工数データベースを備え、工数を付与すべき対象であ
る対象作業標準の各々について、その対象作業標準の語
句と前記標準工数データベース内の作業標準の標準語句
とのマッチングをとり、前記データベース内のマッチし
た作業標準の標準工数を、当該対象作業標準の工数とし
て設定し、設定された工数ファイルを出力する工数自動
設定システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば組立職場等
における作業を表す膨大な作業標準に対して工数を自動
設定する工数自動設定システム、工数自動設定方法、分
散型クライアントサーバシステム及びコンピュータプロ
グラムの記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】部品から製品を組み立てるには、膨大な
量の部品を必要とする。部品が膨大となればなるほど、
作業も膨大となり、複雑化する。
【0003】従来では、この複雑で膨大な作業を、それ
ら作業を熟知した熟練職場長が、マニュアルで整理し、
工数を計算し、工数毎に作業員を割り当てている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のマニュアルによる編成作業は、時間がかかるのみなら
ず、修正も難しく、作成した人間にしか理解できないと
いうメインテナンス性の悪さがつきまとう。
【0005】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、膨大な作業標準に対して工数を自動的に付与
することができる工数自動設定システム、工数自動設定
方法、分散型クライアントサーバシステム及びコンピュ
ータプログラムの記憶媒体を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の、請求項1に記載の、コンピュータデータ化された作
業標準データに工数データを付与する工数自動設定シス
テムは、標準化された標準語句により記述された作業標
準とその作業標準に対応する工数とからなる多数の対が
前もって登録され、読み出し可能に構成された標準工数
データベースと、工数を付与すべき対象である対象作業
標準の各々について、その対象作業標準の語句と前記標
準工数データベース内の作業標準の標準語句とのマッチ
ングをとり、前記データベース内のマッチした作業標準
の標準工数を、当該対象作業標準の工数として設定する
設定手段と、設定された工数ファイルを格納する工数フ
ァイル手段とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の好適な一態様である請求項2の標
準工数設定システムによれば、工数を付与する対象の作
業標準は、その作業の動作を表す1つの動作句と、その
動作の対象を表す1つの目的句と、上記動作及び/また
は目的に関する補助的情報を表す1つのコメント句とで
記述され、前記データベース内の作業標準は同じく動作
句と目的句とコメント句とで記述される。作業は、動作
句と目的句とコメント句とにより最も簡略且つ的確に表
現されるからである。
【0008】本発明の好適な一態様である請求項3によ
れば、工数を付与する対象の作業標準は、動作の目的に
関する第1のコメントと、動作の目的を記述する目的句
と、動作に関する第2のコメントと、その作業の動作を
表す動作句とが所定の順序で記述され、前記データベー
ス内の作業標準は同じく、第1のコメントと目的句と第
2のコメントと動作句とが前記所定の順序で記述され
る。
【0009】検索には種々の手法がある。完全一致によ
る場合には、請求項4のように、対象作業標準の語句と
標準工数データベース内の作業標準の標準語句とは完全
一致による検索を優先する。
【0010】完全一致による検索は常に成功するとは限
らない。そこで、請求項5によれば、前記標準工数デー
タベース内の作業標準の標準語句と完全一致による検索
に失敗した対象作業標準に、一部一致による検索を適用
する。
【0011】本発明の好適な一態様である請求項6によ
れば、前記設定手段において、対象作業標準の語句を標
準工数データベース内での検索することに失敗した場合
は、前記標準工数データベースに比して標準化の程度が
低い第2の工数データベース内で検索を行う。
【0012】標準工数データベースが標準として認識さ
れている作業標準を含むのに対して、標準化の程度が低
い第2の工数データベースとは例えば、過去に用いられ
たことのある程度の作業標準を含む。
【0013】検索にワイルドカード記号を用いると効率
が上がる。そこで、請求項7のように、対象作業標準に
含まれる語句は、ワイルドカードによる語句を含む。
【0014】検索にワイルドカード記号を用いる場合に
は、請求項8のように、ワイルドカード記号を含む語句
を含む作業標準に一致する標準作業標準が複数存在する
場合において、一致度の高い順に候補を表示してユーザ
に選択させる。
【0015】本発明の好適な一態様である請求項9によ
れば、前記標準工数データベースの標準工数データは、
工数値と、その工数値を設定したときの設定条件に関す
るデータを含むことを特徴とする。
【0016】ここで、「設定条件」に関して、請求項1
0のように、前記条件データは該工数自動設定システム
のメモリ空間におけるディレクトリにより参照され、前
記設定手段は、対象作業標準の工数として、検索された
作業標準の設定条件データのディレクトリ値を設定する
ことを特徴とする。
【0017】本発明の好適な一態様である請求項11に
よれば、前記第2の工数データベースを検索しても一致
が得られなかった場合には、当該作業標準を分析して工
数を割り当てる分析手段を備える。
【0018】第2の工数データベースを備えないシステ
ムにおいて、請求項12にように、前記標準工数データ
ベースを検索しても一致が得られなかった場合には、当
該作業標準を分析して工数を割り当てる分析手段を備え
る。
【0019】本発明の好適な一態様である請求項13に
よれば、前記分析手段は、前記標準工数データベースの
内容を作成したときと同じ基準の作成ツール用いる。ツ
ールを統一化することにより、ユーザインタフェースも
統一され、出力形式も統一される。
【0020】同じく、請求項14によれば、前記分析手
段は、前記第2の工数データベースの内容を作成したと
きと同じ基準の作成ツールを用いる。
【0021】本発明の好適な一態様である請求項15に
よれば、工数を付与すべき対象である複数の作業標準デ
ータをダウンロードするダウンロード手段を含む。
【0022】ダウンロードのユーザインタフェースに関
して、請求項16の標準工数設定システムでは、ダウン
ロード可能な複数の作業標準は外部のデータベースに記
憶され、前記ダウンロード手段は、ダウンロード可能な
作業標準のディレクトリを前記外部のデータベースから
ダウンロードして表示する手段と、表示されたディレク
トリから任意のディレクトリを選択することにより、工
数を付与する対象となる作業標準を選択する選択手段と
を備えることを特徴とする。
【0023】ここで、請求項17のように、前記外部の
データベースは、前記ダウンロード可能な作業標準を、
組み上がり度に応じて階層化された状態で記憶し、前記
ダウンロード手段は、ダウンロード可能な作業標準のデ
ィレクトリと共に、上位ディレクトリを併せて本工数設
定システムにダウンロードし、前記表示手段は、ダウン
ロードされた作業標準のディレクトリと上位ディレクト
リとを併せて表示し、前記選択手段は、作業標準を、表
示された作業標準のディレクトリを選択するか、或い
は、上位ディレクトリを選択するかを指定できることを
特徴とする。ユーザは、自分の目的に即した改組ウオッ
チドッグに応じて、一括して複数の作業標準を選択する
ことができる。
【0024】上記課題は、請求項18のように、請求項
1乃至請求項17の何れかに記載の、記憶手段を含むサ
ーバと入力手段を有する複数のクライアントとを備える
ことを特徴とする分散型のクライアントサーバ型データ
ベースシステムによっても達成される。
【0025】また、上記課題は、請求項1乃至請求項1
7に対応する作業標準作成方法や、その方法をコンピュ
ータシステムで実現するためのコンピュータプログラム
記憶媒体によっても達成できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、プリンタの製造
工程に適用した一実施形態として、図面を参照して詳細
に説明する。
【0027】本実施形態にて説明するシステム全体は、
「組立基準情報管理システム」と称し、この組立基準情
報管理システムは、図28に示すように、 ・作業標準作成サブシステム2800、 ・標準工数設定サブシステム2801、 ・作業割付サブシステム2802、 なる3つのサブシステムによって構成される。以下の説
明においては、これらのサブシステムの名称を、説明の
便宜上、作業標準作成システム2800、標準工数設定
システム2801、そして作業割付システム2802と
呼ぶ。
【0028】作業標準作成システム2800は、標準工
数設定サブシステム2801及び作業割付サブシステム
2802のために、作業標準(作業標準データ)を作成
(定義)する。作業標準作成システム2800におい
て、ユーザは、製造工程にて行われる各作業に関して、
その作業の動作を表す「動詞」、その作業の対象を記述
する「目的語」、並びに若干の「コメント」を理解する
ことが要求され、更に一連の作業の流れを順に記述する
ことができる程度の製造工程に対する知識を有すること
が要求される。
【0029】また、標準工数設定システム2801は、
作業標準作成システム2800が作成した作業標準に対
して、標準工数を決定する。
【0030】そして、作業割付システム2802は、作
業標準作成システム2800が作成した作業標準を用い
て編成(作業編成)を決定する。
【0031】<全体構成>図1は、組立基準情報管理シ
ステムのハードウエア構成を示す。同図に示すように、
この組立基準情報管理システムは、複数のクライアント
と、1つ(または複数)のサーバとからなる。個々のク
ライアントのコンピュータシステム(以下、クライアン
トシステム)は、一例として、 ・OS:Windows95/98, ・DB接続ソフト:ODBCドライバ for Oracle, ・通信ネットワークソフト:SQL-Net for Oracle, ・作業標準作成システムアプリケーション・プログラ
ム, ・標準工数設定システムアプリケーション・プログラ
ム, ・作業割付システムアプリケーション・プログラム, とを有し、一方、サーバ側のコンピュータでは、 ・OS:Windows-NT Server, ・データベース: Oracle WorkGroup Server, というシステム構成を有する。
【0032】複数のクライアントと1つまたは複数のサ
ーバとからなる組立基準情報管理システム上では、「作
業標準作成システム2800」、「標準工数設定システ
ム2801」、「作業割付システム2802」という3
つのアプリケーション・プログラムが、所謂クライアン
ト・サーバ環境において、同時に或いは夫々単独で作動
する。
【0033】尚、当該組立基準情報管理システムを構成
するサーバ及びクライアントの個々のハードウエアの内
部構成自体は、現在では一般的なクライアント・サーバ
環境を実現可能なコンピュータのハードウエアを適用可
能であるため、本実施形態における詳細な説明は省略す
る。
【0034】<作業標準作成システム2800>作業標
準作成システム2800は、標準工数設定システム28
01並びに作業割付システム2802に用いられるマス
タデータを定義・作成するシステムである。
【0035】「作業標準」は、製造工程におけるある1
つの作業単位を表現する。1つの作業工程(以下、工
程)は、複数の(場合によっては1つの)作業標準で構
成される。ある機種の製品を製造する際には、図2に示
すように、その機種の製品ために複数の工程が定義さ
れ、個々の工程には、1つまたは複数の作業標準が定義
される。
【0036】図2では、代表機種Aに対して、工程1,
工程2,...,工程Nが定義されている。各工程には複
数の「作業標準」が定義され得る。個々の作業標準は、
図3のような入力画面(クライアント端末でもサーバ端
末からでも可能)を介して入力される。
【0037】後述するように、本実施形態では、作業の
基本単位は「作業標準」と呼ばれ、組み立て工程におけ
る作業の基礎をなす。しかしながら、本実施形態の「組
立基準情報管理システム」は、最終的には、工場におけ
る製品の組立管理を行うシステムであるから、作業標準
を離れて、製品レベルで管理できることが好ましい。
【0038】そこで、後述するように、1つの作業に対
しては、1つの識別子(若しくはディレクトリ)を割り
当て、これら複数の作業標準の集合を、対象機種、その
上位を「代表機種」、更にその上位概念を「ジャンル」
(例えば、「プリンタ」や「カメラ」などのジャンル)
に階層化して分類する。即ち、端末のCRT画面(表示
画面)には、 ・作成メニュー、 ・マスタメンテナンス のメニューが現れる。この表示画面において、ユーザが
「作成」メニューを選んだとすると、次に、「代表機
種」の名称の入力と、「工程」の名称の入力とを行うた
めのダイアログウインドが表示装置の画面に現れる。こ
のウインドにおいて、ユーザは、「代表機種」の名称と
「工程」の名称とを入力する。例えば、「代表機種」の
名称が例えば"BJC-4200"で、その機種"BJC-4200"の或る
「工程」の名称が"総組(総組み立て)"と入力されたと
する。すると、アプリケーション・プログラムは、レコ
ード"BJC-4200"の下位にレコード"総組"を作成し、レコ
ード"総組"の下位に複数の作業標準レコードを作成しよ
うとする。
【0039】このアプリケーション・プログラムのメイ
ンメニューには、「作業標準」と「編集」...などがあ
り、「作業標準」メニューのプルダウンメニューの1つ
に「新規作成(N)」がある。
【0040】図3の入力画面は、この「新規作成(N)」
を選択したときに表示される。即ち、このアプリケーシ
ョン・プログラムにより、ユーザは、代表機種"BJC-420
0"の或る作業を、図3の入力画面を介して定義すること
ができる。この作業の名称は、「作業名」フィールド3
12にユーザが入力する。
【0041】図3のウインド300には、「作業名」フ
ィールド312の他に、 ・「適応機種」名称を入力するフィールド302と、 ・この「作業」に用いられる部品に関する入力フィール
ド(「部番」(部品番号)フィールド303と、「部品
名称」フィールド304と、「数量」フィールド30
5)と、 ・当該「作業」に用いられる工具に関する入力フィール
ド(「工具・治工具・補材」フィールド306と、「数
量」フィールド307と、「点検等」フィールド30
8)と、 ・このアプリケーション・プログラムに特徴的な入力項
目である作業標準に関するフィールド(番号フィールド
309、「作業標準」フィールド310、「注意事項」
フィールド313)と、 ・この「作業」のその後の改訂・変更に関する情報を入
力するフィールド311、等からなる。
【0042】図4は、本アプリケーション・プログラム
がオープンするファイルであり、マスタファイル群を構
成する。各マスタファイルについては後述する。
【0043】図5は、図3の入力画面への入力手順を説
明するフローチャートである。
【0044】まず、図5のステップS100において、
「適応機種」フィールド302への入力がなされる。本
ステップにおける入力方法には2通りあり、当該フィー
ルドにユーザがキーボードを用いて直接入力する直接入
力手法と、アイコン301を押すことにより、図6のよ
うな「適応機種」の名称の候補を複数並べたウインドを
表示させ、それにより表示された候補名称の中から、マ
ウスなどによりユーザに選択させ、その選択された名称
がフィールド302に入力されるメニュー入力手法とが
用意されている。図7の例では、図6のウインドにおい
て選択された複数の「適応機種」の名称がフィールド3
02に入力されたことを示している。
【0045】ステップS200では、注釈欄に所望の注
釈をキーボードを介して入力する。
【0046】ステップS300で、部品や工具に関する
データを所定のフィールドに入力する際には、マウス操
作によりそのフィールド内の何れかの位置にカーソルを
移動させてキーボードを介して入力する。
【0047】部品番号と部品名称とは対(ペア)を成し
ており、何れか一方が入力された時点で、部品データマ
スタファイル40(図4)内を、入力された文字列をキ
ーワードにしてサーチ(所謂、インクリメンタルサー
チ)を行い、当該キーワードを有する全ての部品番号と
部品名称との対を、図8のように表示する。ユーザは、
表示された候補の中から何れかを選択し、選択された対
のデータが所定のフィールドに出力される。
【0048】ここで、図9及び図10を参照して、上記
サーチに用いられるインクリメンタルサーチの手法を説
明する。
【0049】インクリメンタルサーチは、その時点まで
に入力されている文字をキーワードとしてサーチを行う
ことにより、その時点で検索された候補を表示すると共
に、以降、入力文字数が増える毎に、既に挙げられてい
る候補の中から、その増やされた文字を含む文字列につ
いて一致する候補だけに、表示する候補を絞っていく検
索方法である。図9の例では、入力フィールドに"G
E"("げ")と入力されると、"げ"で始まる各種の単語若
しくは句が候補として表示される。また、"げ"に続い
て"NZO"と入力すると、"現像"で始まる単語若しくは句
が、図10に示されるように、候補として表示される。
即ち、図10に示された候補では、図9の候補から絞り
込まれたものとなっている。
【0050】次に、図5のフローチャートの説明に戻
る。
【0051】ステップS400では、フィールド30
6,307,308に、工具などに関する情報を入力す
る。このデータの入力も、ステップS300での入力と
同じく、キーボードによる直接入力と、マスタファイル
(工具ファイル60)からのサーチの手法が用意されて
いる。
【0052】ステップS500では、ユーザが定義しよ
うとする作業についての作業標準の詳細を入力する。作
業標準を定義するためのデータ入力は、本作業標準作成
システム2800におけるデータ入力の中核を成すもの
であるから、図11のような専用の入力画面が準備され
ている。尚、ステップS500の詳細は、図14の制御
手順に示されている。
【0053】図3の「作業標準」フィールド310の何
れかの部分を、ユーザがダブルクリックすると、図8の
入力画面が現れる。尚、ダブルクリックした位置に既に
作業標準が入力されていれば、即ち、既入力の「作業標
準」の名称の表示位置をダブルクリックすると、その既
入力の作業標準の詳細が図8の画面に表示される。
【0054】1つの「作業標準」は、図11に示すよう
に、 ・「コメント1」フィールド1101、 ・「目的語」フィールド1102、 ・「コメント2」フィールド1103、 ・「動詞」フィールド1104、 とからなる。1つの作業を規定する「動作」は、「動
詞」フィールド1104によって規定され、その「動
作」の対象は、「目的語」フィールド1102によって
規定される。「動詞」フィールド1104の動作の主体
は、作業者である。従って、作業者が誰であるかを明示
する必要はない。
【0055】コメント1は、「目的語」についてのコメ
ントを記述する。コメント2は「動詞」についてのコメ
ントを記述する。例えば、 「コメント1」="wwww位置にある"、 「目的語」="xxxxを"、 「コメント2」="yyyyとなるように"、 「動詞」="zzzzする"、 と入力されれば、上記の作業標準が表示された段階で、
作業者は、"wwww位置にあるxxxxをyyyyとなるようにzzz
zする"という作業を行うべきものと、ユーザは理解す
る。従って、フィールド1101乃至1104には、作
業者が上記の理解を行うこと前提とした上で適切で簡潔
な情報を入力する必要がある。換言すれば、フィールド
1101乃至1104への入力データは、入力を行うユ
ーザの恣意に任せると標準化は果たせない。そこで、本
作業標準作成システム2800では、図4に示したよう
な、「コメント1」に関して既入力された標準的なデー
タベース70と、「目的語」に関して既入力された標準
的なデータベース110と、「コメント2」に関して既
入力された標準的なデータベース90と、「動詞」に関
して既入力された標準的なデータベース100とを予め
用意しておくと共に、ユーザが作業標準に関する各項目
を入力するに際しては、そのユーザが入力しようとする
項目に対応する上記のマスタデータベースに対して、前
述のインクリメンタルサーチの手法により、既入力デー
タの参照入力を許すように構成している。これにより、
統一のとれた標準的な用語を、ユーザに関らず、フィー
ルド1101乃至1104に入力させることができる。
【0056】ここで、図11などを参照して、上記の作
業標準に関する参照入力の動作を説明する。
【0057】図11において、フィールド1105は、
参照指示フィールド1105aと、作業標準表示フィー
ルド1105bとに分かれている。参照指示フィールド
1105aには、常に"00*"が表示されている。ユー
ザは、参照入力を希望する場合には、このフィールド1
105aをダブルクリックすることとする。
【0058】ここでは、コメント1フィールド1101
にデータ入力を行う場合を例に、以下に説明する。
【0059】まず、ユーザは、フィールド1101を選
択することにより、ユーザはコメント1のデータ入力を
希望していることシステムに知らせる。
【0060】更に、ユーザはフィールド1105aの"
00*"をダブルクリックする。すると、図11のフィ
ールド1101乃至1104の表示が消えて、図12に
示すように、参照項目の検索を行うためのキーワードを
入力可能なフィールド1201と、検索された複数の参
照項目候補が表示されるフィールド1202とが表示さ
れる。
【0061】例えば、図13に示すように、コメント1
フィールド1101、目的語フィールド1102、コメ
ント2フィールド1103への入力が終了して、これか
ら、「動詞」フィールド1104に、"移動させる"とい
うデータを入力する場合を考える。この場合ユーザは、
図11の入力画面において、「動詞」フィールド110
4を選択し、フィールド1105aの"00*"をダブル
クリックする。すると、画面は図13のように変わる。
【0062】ユーザは、"移動させる"という動作に関し
て、どのような動詞が標準であるか分からないが、少な
くとも、"動"という文字が使われなくてはならないこと
を知っている。そこで、図13において、フィールド1
001に"動"と入力する。すると、システムが、「動
詞」マスタデータベースファイル100内を、"動"とい
う文字を有する動詞データを全て探し出す。図13の例
では、"移動させる"、"往復動作させる"、"動かす"、と
いう動詞がデータベース100に記憶されており、それ
らが検索されてフィールド1002に表示されている。
ユーザは、この画面を通して、フィールド1202内
の"移動させる"を選択する。図13の画面で"移動させ
る"の選択後に、キーボードのENTERキーを押す
と、図11の画面に戻って、そこでは、フィールド11
04内に"移動させる"が表示される。
【0063】参照入力は、1101乃至1104の全て
のフィールドへの入力に対して適用されている(図14
のステップS506乃至ステップS512)。
【0064】フィールド1105は、フィールド110
5aを除いて複数の作業標準が表示される。図15に
は、4つの作業標準(手順01乃至手順04)が入力さ
れたことを示している。
【0065】これらの作業標準の各々には、図16のよ
うに、注意事項を割り当てることができる。注意事項の
入力は、フィールド1106において成される。注意事
項の入力に際しても参照入力機能が許されている。即
ち、ユーザが、既定義の作業標準01(フィールド11
05bに表示される)に対して注意事項を付加しようと
するときは、マウスでフィールド1105bを選択し、
その後にマウスでフィールド1106を選択する。個々
にユーザが参照入力を希望する場合には、フィールド1
105aの"00*"をダブルクリックする。すると、フ
ィールド1107は、図16に示すように、キーワード
入力フィールド1601と参照項目表示フィールド16
02に変わる。例えば、ユーザが"注意"という言葉を含
む注意事項を参照したい場合に、ユーザはフィールド1
601に"注意"と入力する。すると作業標準作成システ
ム2800は、注意事項データベース50(図4)をサ
ーチして、"注意"を含む全ての注意事項をフィールド1
602に図16のように表示する。ユーザは目的の注意
事項をマウスにより選択してENTERキーを押せば、
その注意事項は図17のように、フィールド1107に
表示される。
【0066】本システムでは、入力データの編集機能が
ステップS514(図14)で用意されている。
【0067】作業内容を表すデータ中の文字などを個別
に変更する場合は、その変更したい作業標準の番号をフ
ィールド1107内で選択し、その作業標準をダブルク
リックすると、その手順に割り当てられている「コメン
ト1」「目的語」「コメント2」「動詞」のデータが夫
々フィールド1101乃至1104に表示され、その手
順に対応する注意事項がフィールド1106に表示され
る。従って、ユーザは個々のフィールドで個別にデータ
修正を行えばよい。
【0068】次に、図18を用いて、作業標準の一単位
を編集する手法について説明する。作業標準の一単位毎
の編集とは、1つの作業標準を、削除する操作、1つの
作業標準と同じものを他の順序位置に設定する操作、或
いは、任意の隣り合う2つの作業標準の間に、「空」の
作業標準を設定(挿入)する等の操作を意味する。
【0069】図18のメニュー1802は、クライアン
トのマウスを右クリックすることにより現れるメニュー
である。
【0070】このメニュー1802には、 ・切り取り、コピー、貼り付け、追加、削除、 ・改訂取り消し、改訂(変更)、改訂(削除) などの編集機能が設定されている。
【0071】1つの作業標準を「削除」するには、その
対象の作業標準を選択して「削除」メニューを選択す
る。1つの作業標準の内容をワークメモリ内にコピーす
るには、「コピー」メニューを選択すればよい。ワーク
メモリ内にコピーされている作業標準データを目的の順
序位置に貼り付ける場合には、その順序位置を選択し
て、「貼り付け」メニューを選択する。この「貼り付
け」操作では、貼り付け位置にあった作業標準の内容は
ポップダウンされる。
【0072】次に、順序01の位置に空の作業標準を設
ける場合には、図18において、手順01を選択して、
「追加」メニューを選択する。すると、図18の例で
は、01乃至03までの作業標準は、順番に、手順位置
02乃至04に移動され、手順位置01には空の手順が
設定される。
【0073】尚、この作業標準作成システム2800に
用意されている「作業」についての各種の編集機能は、
後述の標準工数設定システム2801や作業割付システ
ム2802における各種編集機能にも共通して用いられ
ている。また、それらの編集機能についてのマウス操作
も共通化している。この共通化により、操作の簡略化を
図ってる。
【0074】図18乃至図20を用いて、更に、複数の
既入力の作業標準の中で順番を入れ替える機能について
説明する。
【0075】今、作業標準として、図18に示されてい
るように、 ・01: 100V系であることを確認する、 ・02: ACコードを巻き付ける、 ・03: CRGホルダをセットする、 という3つの手順、若しくは作業が設定されているとす
る。そしてユーザは、手順01と手順02の順番を入れ
変えたいと欲しているとする。その場合ユーザは、ま
ず、手順01を選択し、次に、「切り取り」メニューを
選択する。この一連の操作により、手順01の内容はワ
ークメモリに待避され、手順02乃至手順03の内容
は、図16に示すように手順01乃至手順02に順にシ
フトとされる。次に、作業者は、交換先の手順(図19
の例では手順02)を選択し、メニュー「貼り付け」を
選択する。すると、図20のように、手順位置02以下
の全ての手順の内容が下位の手順に順にポップダウンさ
れ、併せて、ワークメモリに待避されていた元の手順0
1の内容が手順位置02に貼り付けられる。
【0076】以上の操作により、図14のステップS5
02乃至ステップS514の入力若しくは編集が終了す
る。そこで、ユーザは、ステップS516で、作業方法
の入力が終了したことを示すために、OKボタン110
8を押す。
【0077】OKボタン1108を押すと、画面は図3
の画面に戻る。このとき、図3の画面には、特にフィー
ルド310に設定された複数の作業標準が、フィールド
313には注意事項が、表示されているであろう。
【0078】ユーザは、フィールド310に設定された
複数の作業標準に対して、標準作業としての1つの「作
業名」を与える。即ち、ユーザは、その作業名をフィー
ルド312に入力する。
【0079】1つの標準作業の設定が終了すると、その
データを保存するために、図21のメニューで、「上書
き保存」を選択する。
【0080】<作業内容の編集>…作業標準作成システ
ム2800 作業内容の編集は、「作業標準」メニューの「開く」を
選択して(図22)、編集対象の作業標準をマウスで選
択する(図23)。OKアイコン2301を押すと選択
された作業が表示(例えば図3のように)される。編集
は、入力時と実質的に同じウインドを介して行われる。
【0081】<図形データの入力>…作業標準作成シス
テム2800 組立情報管理システムは、作業割付システム2802が
設定した工程を作業現場(クライアント側)などにおい
て表示することができる。例えば、図3のウインド表示
を作業現場において行えば、作業者はその表示を見るこ
とにより、作業内容と注意事項、工具、部品などを一目
で確認することができる。本システムでは、作業に関し
て、上記文字情報に加えて画像を各作業標準にアタッチ
することができる。
【0082】図24は、図形データを入力するウインド
を示す。このウインドは、作業標準作成システム280
0アプリケーション・プログラムの実行時に、「イラス
ト」メニュー(「編集」メニューの右隣のメニュー)を
選択することにより表示し編集することができる。画像
ファイルは、プレゼンテーション用のアプリケーション
・プログラムPowerPoint(マイクロソフト社製)若しく
はCanvasにより前もって作成され、図形ファイル120
(図4)として記憶されている。「イラスト」メニュー
の「表示」サブメニューを選択すると、イラスト表示欄
2800(図25)が表示される。ユーザは、表示欄2
800中の「ファイル名」フィールド2801にアタッ
チしたいファイル名を入力する。その入力に応じて、シ
ステムは、「ファイル名」フィールド2801に名前が
入力されたファイルを探索し、欄2800に表示する。
図26の例では、"so-09.wmf"という画像ファイルが選
択され表示されている。
【0083】一方、画像を編集するときは図27に示す
ように、編集用のオーサリングツールを選択した後に編
集メニューをクリックする。編集終了後は「更新」アイ
コン2002(図26)を押すことにより更新結果をセ
ーブする。
【0084】尚、上記例では、画像はBMP形式の静止画
であったが、MPEG形式で圧縮した動画であってもよい。
【0085】図形ファイル120(図4)には所謂アニ
メーション画像を記憶するようにしてもよい。この場
合、各アニメーション画像にのその各画像の動作に固有
な前もって決められたパラメータを付加して記憶するよ
うにする。動作に対して、その動作に固有なパラメータ
を割り当てるとは、例えば、その動作が、"ビス締めす
る"、"回転させる"、"開ける"であれば、これら動作に
対して、例えば、 ・動作:ビス締めする → パラメータ値:ビス締め方
向、移動距離、トルク量、・・・, ・動作:回転させる → パラメータ値:回転方向、
移動距離、・・・, ・動作:開ける → パラメータ値:開け方向、移動距
離、重量・・・, などのパラメータ情報が登録されている。かかるパラメ
ータ付きの画像は、図89に示すように、各アニメーシ
ョン画像について、ディレクトリ名と、動作(動詞)名
と、パラメータとの組み合わせによって図形ファイル1
20に登録されている。
【0086】図89のような図形ファイル120が存在
する状況下において、図11の画面によって作業標準を
定義する場合には、その作業標準に対して設定すべきパ
ラメータの値を、その作業標準の動作毎に、コメント1
またはコメント2の何れかのフィールドに書き込むこと
とする。するとシステムは、動作と動詞とが一致し、コ
メント句におけるパラメータの値と図形ファイル中にお
いて登録されているパラメータの値とを比較して、一致
するもののアニメーション画像のディレクトリを、その
作業標準に割り当てる。割り当てられたアニメーション
画像のディレクトリ名はフィールド2601に表示され
る。
【0087】図90は、ある製品に対して、 ・Aをビス締めする、 ・本体を回転させる、 ・カバーを開ける、 という3つの作業標準が定義されている例を示す。尚、
この例では、各動作に2つの連続した静止画像(アニメ
ーション画像)が割り当てられている例である。換言す
れば、3つの作業標準に対して各動作のパラメータを割
り当てると、A1→A2→B1→B2→C1→C2とい
う一連の画像が連続して表示されることとなって、極め
て分かり易い作業指示が簡単に作成できる。また、動作
名とパラメータを指定するだけで、その作業パラメータ
に即したアニメーション画像を指定をすることができ
る。
【0088】また、アニメーション画像を採用すること
により、実写画像を準備する必要が無くなり、工場の稼
働に向けた初期の準備段階での作業標準データの作成が
可能となる。このような初期段階での作業標準データの
作成に際しては、パラメータによる画像データの自動指
定が好都合である。
【0089】<翻訳>…翻訳システム 組立作業は、日本だけで行われるとは限らない。従っ
て、組み立て作業の標準化を図る本システムは、日本の
みならず多くの外国工場(外国語として、例えば、英語
圏とタイ語圏の工場)で稼働されることを予定してい
る。このために、本作業標準作成システム2800に
は、翻訳システム2803が組み込まれている。即ち、
翻訳システム2803は、図28に示すように、作業標
準作成システム2800が生成したマスタデータを作業
標準作成システム2800からダウンロードし、翻訳終
了後には、翻訳されたマスタデータを作業標準作成シス
テム2800に対してアップロードする。
【0090】この翻訳システム2803のメニューは、
図29に示すように、作業標準データをマスタファイル
にアップロードするアップロードと、作業標準データを
マスタファイルからダウンロードする作業標準ダウンロ
ードと、翻訳を開始する作業標準翻訳がある。また、翻
訳対象を作業標準データとマスタデータとの間で切り替
え選択するアイコンが備えられている。
【0091】例えば、作業標準データを翻訳対象として
選択した場合には、図30のような画面3000が表示
され、ユーザに、「代表機種名」(3001)と「工程
名」(3003)の入力を促す。また、チェックボック
ス3002により、表示対象の範囲を、全件表示か、翻
訳されていない部分のみを表示するか、翻訳でエラーが
あったもののみを表示するかを選択し、チェックボック
ス3003により翻訳言語を選択する。その上で、「表
示」アイコンボタン3007を押すと、表示領域300
5に、「代表機種名」フィールド3001に入力された
機種名と「工程名」フィールド3003に入力された工
程名を有する作業の名称が全て表示される。全ての作業
を翻訳するときは、「全選択」ボタン3006を押して
全ての作業を選択し、一部の作業を翻訳するときは、マ
ウスなどにより翻訳すべき作業名を領域3005内で選
択し、「翻訳」ボタン3008を押すと翻訳が開始され
る。翻訳が終了すると、領域3005内で、翻訳が終了
した作業名の右となりの「自動翻訳」欄が×印から○印
に変わる。
【0092】翻訳システム2803は、マスタデータフ
ァイルに登録されたテキストデータのうち、作業名(図
3のフィールド312)、部品名(フィールド30
4)、工具など(フィールド306)、注意事項など
(フィールド313)については、辞書を用いた日本語
→英語への変換を行う。単語から単語への変換であるの
で、辞書(テーブル)を用いた変換が好ましい。特に、
この作業標準作成システム2800は、データ入力時点
で前述したようにインクリメンタルサーチを用いたため
に、上述したように、標準的な用語が用いられ、恣意的
な用語の選択が排除されているために、変換精度が向上
している。
【0093】しかしながら、作業手順(フィールド31
0)については、ユーザがマニュアルで入力するように
している。この理由は、日本語と英語とは言語構造が大
幅に異なるために、恣意性の高い(即ち、自然言語に近
い)作業標準を構成するデータ(特に、コメント1とコ
メント2)は、テーブルを用いた変換に適さないためで
ある。
【0094】本翻訳システム2803は、システム構成
の肥大化を防ぐために、言語解析(意味解析)を用いた
翻訳の手法を採用していない。これは、作業管理では、
常時大量の自然語文の入力があるわけではなく、作業を
新たに定義するときや、作業内容に変更があるときとい
う限られた時点でのみ翻訳が必要となるだけであるか
ら、コストが高く、保守に手間のかかる機械翻訳は不向
きであるからである。尚、言語構造が比較的近接してい
るヨーロッパ語間(例えば、英語とドイツ語)では作業
標準の内容も機械翻訳が適するであろう。
【0095】また、例えば日本語と英語との間での高度
な機械翻訳を採用しない理由の他の理由としては、オペ
レーティングシステムの問題もある。即ち、2つの言語
に依存したオペレーティングシステムが現存しないこと
である。例えば、日本語ベースのWINDOWSと英語ベース
のWINDOWSとは、この作業標準作成システム2800で
は同時に動作しない。また、作業標準を作成するのは、
何れか一方の言語(例えば日本語側)で行われ、その日
本語テキストを英語に変換する機能は、日本語ベースの
WINDOWS(或いはWINDOWS NT)上で稼動するソフトウエ
アしか無いのが現状である。換言すれば、本作業管理シ
ステムによって生成された種々の用語(テキストデー
タ)を現地語化するには、その現地での公用語によるオ
ペレーティングシステムの言語の機能に依存するから、
現地語化を簡便に行うにはテーブルによる変換が最も確
実なのである。
【0096】このように、この翻訳システムでは、作業
標準中の単語についてはテーブル(テーブル辞書)を用
いた単語変換を適用している。さらには、そのテーブル
辞書が、単語を超えた句についての変換語までをも記憶
しているのであれば、その句を変換語に置き換えるよう
にしている。そして、テーブル辞書を使っても翻訳しき
れない作業標準内の言葉に関しては、マニュアルによる
修正を原則としている。
【0097】ある作業の翻訳結果を見たいときは、その
作業名を表示領域3005内で選択して、表示ボタン3
007を押す。すると、図31のような画面表示が得ら
れる。翻訳が適切であったか否かは、その翻訳結果をチ
ェックすることにより成される。特定の英語単語に対応
する日本語との適合性(翻訳結果の適合性)を検証する
には、その単語部分をダブルクリックすると、図32の
ような修正画面3200が表示される。領域3202に
は、この作業名の作業が有する全ての作業標準が日本語
で表示され、それらの日本語作業標準に対応する英語作
業標準が領域3204に表示される。図32の例では、
作業標準01が選択されている。領域3201には、こ
の選択された作業標準02の日本語が、領域3203に
は対応する手順01の英語訳が表示される。英語文を修
正するときは領域3203において行う。
【0098】<音声入力>…翻訳システム 作業標準作成システム2800のデータ入力、特に作業
標準の現地語化は、単語変換とマニュアル入力による。
翻訳文のマニュアル入力は、翻訳能力があることとキー
ボードによる高速入力の双方が要求される。現地におい
て、その双方の能力を発揮する作業者を確保することは
困難な場合があるので、翻訳作業と入力作業とを分離独
立させる。即ち、翻訳結果は音声入力により録音し、入
力はこの録音音声を再生する際に行う。
【0099】音声の入力(録音)は、入力音声をアタッ
チしたい作業標準を選択し、その上で、翻訳システムア
プリケーション・プログラムの音声メニュー(図33)
中の「新規」メニューを選択すると、図34のウインド
が、図31のウインドに重ねて表示される。図34のウ
インドの録音ボタン(●のボタン)を押すことにより録
音が始まる。音声のサンプリングレートなどは前もって
設定しておく。録音を終了するときは■ボタンを押す。
録音した音声をセーブするときは、「作業標準」メニュ
ーの保存を選択する。
【0100】図35に、作業標準作成システム2800
と翻訳システム2803における、ファイルのセーブ時
の記憶配置を示す。
【0101】尚、作業標準作成システム2800でも翻
訳システム2803においても、音声ファイルや画像フ
ァイルのみならず、例えば、QUICKTIMEによるMOVIEファ
イルを取り扱うことも可能である。
【0102】本作業標準作成システム2800では、一
旦図35のように登録されたファイルの複数を一括(音
声と画像を含めて)して再生することができる。例えば
図23のウインドで複数または1つの作業標準を選択し
て、イラストメニューで表示または音声メニューで再生
を選択すると、定義された順序で順に作業標準の画像が
表示され、音声が再生される。
【0103】音声と画像は同期をとることが好ましい。
QUICKTIMEファイルやMOVIEファイルは、音声と画像の同
期を簡単にとることができる。この作業標準作成システ
ム2800は、更に、静止画画像データに、矢印などの
CGデータを重畳することを提案する。この矢印は、音
声が、その作業を説明しているときに、具体的にどの作
業部位に言及しているかを作業者に可視的に示すことが
できる。
【0104】後述する作業割付システム2802は、作
業標準作成システム2800が作成した作業標準データ
を編成することにより、目的の職場に作業を割付する。
その結果は、後述の編成テーブルファイル6400に反
映され、この編成テーブルファイル6400は作業標準
作成システム2800にアップロードされる。即ち、作
業標準作成システム2800は、実際の組立職場に即し
た編成順の作業を作業割付システム2802から入力
し、それをオープンすることができる。これらのアップ
ロードされたファイルには、作業標準作成システム28
00がアタッチした音声データと画像データとが付加さ
れているから、実際の組立現場において作業標準作成シ
ステム2800の音声と画像の再生機能を発揮させれ
ば、その組立現場において、作業者に、音声と画像とに
より作業内容を具体的に指示することができる。
【0105】<作業標準作成システム2800の効果>
以上説明した本実施形態における作業標準作成システム
2800によれば、下記の効果が得られる。
【0106】AD−1:作業標準作成システム2800
は、作業標準に関わる作業を、その作業の動作を表す動
作句と、その動作の対象を表す目的句と、上記動作及び
または目的に関する補助的情報を表すコメント句とで記
述することにより、全ての作業標準は、動作句と目的句
とコメント句という要素によって標準化されることにな
る。
【0107】AD−2:作業標準作成システム2800
は、寧ろクライアントサーバ型コンピュータシステムの
下で構築することが好ましい。このために、各サブシス
テムに接続され、前記作業標準群を読み出し或いは記憶
するための共有メモリ(或いはディスク)とを有するこ
とにより組立情報管理のためのクライアントサーバ型分
散システムが提供される。
【0108】AD−3:本実施形態では、翻訳システム
2803により、異なる言語の国において稼働可能なよ
うに、標準工数データベースの各レコード中の動作句と
目的句とコメント句は所定の言語に翻訳することができ
る。
【0109】AD−4:翻訳システム2803による翻
訳に際しては、簡便さを考慮して、辞書とのマッチング
による翻訳手法を採用している。
【0110】AD−5:作業標準に対して画像データや
音声データを付加することができる。
【0111】AD−6:画像データを実写のみならず、
CGデータやアニメーション画像を用いることが可能に
なって、作業標準データの作成を、工場の実稼働のかな
り前の初期段階において可能となる。
【0112】<標準工数設定システム2801>標準工
数設定システム2801は、目的とする作業の標準工数
を決定するシステムであり、前述の作業標準作成システ
ム2800に接続されている。即ち、図28に示すよう
に、標準工数設定システム2801は、作業標準作成シ
ステム2800と、マスタデータなどを共有する。但
し、標準工数設定システム2801が標準工数を決定す
るときは、所謂バッチ処理の形態で行うことが好ましい
から、決定対象の作業標準データを含むマスタデータを
標準工数設定システム2801にダウンロードした後、
当該標準工数設定システム2801は標準工数を決定す
る。
【0113】前述の作業標準作成システム2800は、
工数データの入力を行っていない。これは、本システム
の基本的な発想は、作業標準作成システム2800が作
成した標準作業においては、夫々の作業に与えられる工
数値に関して、人によって或いは日によってバラツキが
あってはならず、従って、作業標準作成システム280
0では、標準作業に工数値を与えることを行っていな
い。工数値は、編成を行う時点で、編成を行うユーザが
決定すればよいという発想である。このために、工数値
の標準化を図るためには、標準工数設定システム280
1では、基となる工数データに標準化したものを用い
る。
【0114】そこで、この標準工数設定システム280
1は、図28或いは図36に示すように、標準データ
(以下、CS(C. Standardデータと呼ぶ)ファイル28
04と動作パターンデータファイル2806とを参照フ
ァイルとし、工数設定ファイル3601を出力する。
【0115】工数設定ファイル3601のデータ構造を
図37に示す。同図に示す工数設定ファイル3601
は、要素作業毎にレコードを有し、各要素作業は、その
要素作業の番号(No.)と、その要素作業の名称と、その
要素作業の頻度と、その要素作業の工数(単位RU)
と、「CS」の値と、「設定条件」の値とを有する。更
に詳しくは、「設定条件」フィールドには、その作業に
与えられた設定条件の内容を含むデータファイルのディ
レクトリの値を格納し、「CS」には、そのような設定
条件データファイルのルートディレクトリの値を格納す
る。
【0116】図38は、標準データファイル2804の
データ構造を示す。標準データファイル2804の個々
のレコードを標準資料と呼ぶ。標準データファイル28
04の個々のレコードは、図38に示すように、「コメ
ント1」フィールド、「目的語」フィールドと、「コメ
ント2」フィールドと、「動詞」フィールドと、「設定
条件」フィールドとからなる。標準データファイル28
04中のフィールドの、「コメント1」や「目的語」や
「コメント2」や「動詞」等は作業標準作成システム2
800のそれらと同じ意味である。設定条件データにつ
いては後述する。
【0117】図39は、標準データファイル2804中
の、あるディレクトリ構造の一例を示す。即ち、図39
において、ある要素作業の標準資料データ3901は、
ディレクトリ「SPG3/T133/M11/0」を有し、ある要素作
業の標準資料データ3902は、ディレクトリ「ASHD/T
11222/T1111」を有する。
【0118】動作パターンデータファイル2807もC
Sデータファイル2804と同じデータ構造を有する。
即ち、動作パターンデータファイル2807中に含まれ
る作業データは、過去に実際に行われた作業に関する図
38の如きデータを含むものであり、その作業が、「標
準」と認定されているか否かによって、標準データファ
イル2806と異なるに過ぎない。
【0119】図2で説明したように、1つの製品である
装置(プリンタ)を製造するのに関わる作業は無数に存
在する。しかし、図1乃至図35で説明したように、作
業標準作成システム2800は、多くの要素作業を、 ・2つのコメント、 ・目的語、 ・動詞、 からなる「作業標準」として、容易に定義することがで
きた。特に、図2に示したように、作業標準は工程に分
類され、工程は更に機種に分類されている。換言すれ
ば、機種と工程と作業の関係は、図2のように、ツリー
構造を有している。
【0120】そして、標準工数設定システム2802
は、作業標準作成システム2800が定義した標準作業
に工数を与える。
【0121】一方、後述する作業割付システムは、個々
の要素作業を工数を考慮して編成替えする。即ち、作業
標準作成システム2800と標準工数設定システム28
01とは、作業割付システム2802における編成作業
を容易に行うことができるように、前者は作業を定義
し、後者は工数を設定する。
【0122】作業標準作成システム2800、標準工数
設定システム2801、並びに作業割付システム280
2は、共通に、夫々が識別子を有する作業要素を有する
ものの、識別子自体は、作業内容そのものをユーザに想
起させるものではないから、作業要素(標準作業)の識
別子を用いて、夫々のマスタファイルを検索することは
できない。そこで本システムでは、全システムに共通
な、2つのコメント、目的語、並びに動詞の合計4つの
言葉をキーワードとした名寄せ可能なシステム構成とし
た。
【0123】そこで、標準工数設定システム2801
は、作業標準作成システム2800が先に作成した個々
の作業に対して工数を与えるときは、2つのコメント、
目的語、並びに動詞(以下、この4つのキーワードの組
み合わせを、本明細書では、「作業識別名寄せキーワー
ド」と呼ぶ)の4つの言葉をキーワードとした検索を標
準資料データファイル2806内で行い、見つかった標
準データに付されていた工数データ(前述の「工数」と
「設定条件」)を、作業標準作成システム2800が作
成したデータの個々の作業データに付与する。
【0124】この手続きの概略を、図40の左側フロー
チャート部分に、「工数標準資料の検索」として図示し
た。同フローチャート部分では、ステップS4001で
作業標準作成システム2800が作成した作業標準デー
タを取り込み、ステップS4002で、個々の作業毎
に、その作業の作業識別名寄せキーワードと一致(或い
は、一部で一致、曖昧に一致も含む)する作業識別キー
ワードを有するものが標準資料データファイル2806
中にあるかないかを判断し、有るものに関しては、その
標準資料データファイル中のレコードの工数データHS
を、当該作業標準データに割り当てる。例として、作業
標準作成システム2800から取り込んだ作業データを
Xとし、そのデータXの作業識別名寄せキーワードをK
Wとする。ステップS4004では、割り当てられた工
数データHSが妥当なものであるかについて、ユーザに
確認の機会を与える。
【0125】一方、ステップS4003において、作業
データXの作業識別名寄せキーワードKWが、標準資料
データファイル2806中にないと判断されたときは、
ステップS4010において、その作業識別名寄せキー
ワードKWを有するレコードを、動作パターンデータフ
ァイル2807中に探す。前述したように、動作パター
ンデータファイル2807は、標準資料データファイル
2806と同じデータ構造を有し、その違いは、動作パ
ターンデータファイル中のデータは標準とまではいかな
いが、少なくとも、過去に工数データまで設定された経
験があるものであるということである。そのような作業
データが動作パターンデータファイル2807中に存在
すれば、その作業データに設定されていた工数データH
Pを、当該対象の作業データに割り付ける。ステップS
4014では、ユーザに、その工数データHPの正しい
ことを確認する機会を与える。
【0126】図40において、左側のフローチャート部
分である「工数標準資料の検索」と、中央のフローチャ
ート部分である「動作パターンの検索」とは、結局、工
数データをユーザの手を介さずに、標準資料データの中
から、或いは過去のデータの中から自動的に検索して付
与する。しかし、自動付与にそぐわない作業も存在する
はずである。図40の右側のフローチャート部分は、自
動設定にそぐわない作業に対して、ユーザが直接的に設
定するためのものである。
【0127】かくして、本標準工数設定システム280
1では、図36に示すように、工数データを設定するの
に、3つのルートが存在することが明らかになった。図
40では、便宜上、標準資料データファイル2806を
用いるルートを「第1のルート」と呼び、動作パターン
データファイル2807を用いるルートを「第2のルー
ト」と呼び、ユーザが直接的に作業を分析し、工数デー
タを付与するルートを「第3のルート」と呼ぶ。
【0128】図40における作業若しくは手順を具体例
を用いて説明すると、図41乃至図44のようになる。
図41は、図40のステップS4001のデータ取り込
みを説明し、図42は、第1のルートの動作を具体的に
説明し、図43は、第2のルートの動作を具体的に説明
し、図44は、図41,図42の動作により得られた最
終的な工数設定ファイル3601の具体例を示してい
る。
【0129】尚、図40に示した動作は、作業標準作成
システム2800から作業データファイルをダウンロー
ドする毎に、換言すれば、作業データファイルの1つの
レコード毎に、第1のルートの動作、或いは第2のルー
トの動作、或いは第3のルートの動作を行う。しかし、
図示の便宜上、図41乃至図44では、ダウンロードと
したファイル全体毎に、一括して、第1のルートによる
動作、或いは第2のルートによる動作、或いは第3のル
ートの動作、を行うかのように示した。
【0130】図41において、データ取り込み前の工数
設定ファイル3601は、図37に示したデータ構造を
有する。この設定ファイル3601に作業標準作成シス
テム2800が作成したデータを取り込むと、その作業
データファイル中の「コメント1」フィールド、「目的
語」フィールド、「コメント2」フィールド、「動詞フ
ィールド」は、「要素作業名称」として取り込まれる。
このとき、作業データファイルは工数データを含まない
ので、図41のデータ取り込みの段階では、工数設定フ
ァイル3601は工数データを有さない。
【0131】尚、図42等の「要素作業名称」は、一続
きのテキストデータとして図示されているが、この図示
はあくまでも便宜上であり、実際は、後述するように、
「要素作業名称」フィールドは、「コメント1」フィー
ルド、「目的語」フィールド、「コメント2」フィール
ド、「動詞フィールド」に分離されている。
【0132】図42は、第1のルートを説明する。例え
ば、作業標準作成システム2800から1番目のレコー
ドをダウンロードした場合には、「負荷バネを負荷バネ
取り付け治具に組み込む」というキーワードKWを有す
る標準データを標準資料データファイル2806中に探
索する。
【0133】ここで、図42などに示されたキーワード
式中の「*」記号について説明する。
【0134】「*」記号は、ワイルドカードを示す記号
であり、その部分の値は問われない。図42の標準資料
データファイル2806の第1レコード目に示したデー
タは、 ・コメント1=*、 ・目的語=*"バネを"、 ・コメント2=*"に"、 ・動詞="組み込む"、 となっている。
【0135】即ち、同第1レコードの「コメント1」フ
ィールドは「*」に指定されているので、工数設定ファ
イルの作業データが、「要素作業名称」フィールド中の
「コメント1」フィールド部分でいかなるテキストデー
タを含もうとも、一致が得られる。同じように、「目的
語」に関しては、"バネを"を含むものであれば、全ての
レコードで一致が得られる。また、「コメント2」に関
しては"に"を含むものであれば全てのレコードで一致が
得られる。また、「動詞」に関しては、"組み込む"を含
むものであれば全てのレコードで一致が得られる。
【0136】図42の例では、工数設定ファイル360
1中の第1レコードに関しては標準資料データファイル
2806中の、「*、*バネを、*に、組み込む」を有
する第1番目のレコードと、「*、*を、*に、組み込
む」を有する第2番目のレコードとが一致する。
【0137】本標準工数設定システム2801では、2
つ以上のレコードについて一致が得られた場合には、よ
り大きな一致度が得られたレコードに一致したと判定す
る。ここで、一致度とは、ワイルドカード記号以外の文
字数の多さを基準とする。図42の例では、工数設定フ
ァイル3601中の第1番目のレコードの方が第2番目
のレコードよりもより多くの一致テキストデータを含む
ので、標準資料データファイル2806中の第1番目の
レコードについての一致度が第2番目のレコードについ
ての一致度よりも高いと判断して、第2番目は不一致で
あり、第1番目と一致したと最終的に判定する。
【0138】そして、標準資料データファイル2806
中の第1番目のレコードは、工数として時間値"41R
U"を有するので、"41"が工数設定ファイル3601
の第1レコードの「工数」フィールドに組み込まれる。
更に、標準資料データファイル2806中の第1番目の
レコードは、「工数標準資料」データとして、"SPG3/T1
33/M11/0"を有するので、工数情報のルートディレクト
リは"SPG3"であり、下位のディレクトリは"T133/M11/0"
となり、"SPG3"が工数設定ファイル3601の第1レコ
ードの「CS」フィールドに格納され、"T133/M11/0"が
同じく「設定条件」フィールドに格納される。
【0139】尚、本システムが、非日本語圏で用いらる
場合には、上記「一致度」とは、一致した単語数の多さ
を基準にして考慮されることになる。
【0140】また、標準工数設定システム2801にお
ける上記検索は、完全一致、ワイルドカード記号以外の
語句による一部一致を採用し、常に、1つの候補を採用
することを原則としていたが、複数の候補を一致度の大
きさ順に並べて表示し、最終的な選択はユーザに任せる
という手法を採用してもよい。
【0141】図42の工数設定ファイル3601中の残
りの4つのレコードに対して同様の検査を行うと、第2
番目のレコードについては、標準資料データファイル2
806を用いたのでは一致が得られず、第3番目のレコ
ードについては標準資料データファイル2806の第2
番目のレコードと一致が得られ、第4番目のレコードに
ついては標準資料データファイル2806を用いたので
は一致が得られず、第5番目のレコードについては標準
資料データファイル2806の第3番目のレコードと一
致が得られたことになる。
【0142】従って、一致の得られた工数設定ファイル
3601の第3番目の作業データについては、「工数」
として"37"が、「CS」として"ASHD"が、「設定条
件」として"T11222/T1111"が割り付けられ、第5番目の
作業データについては、「工数」として"16"が、「C
S」として"PUMB"が、「設定条件」として"T2111/T1111
11"が割り付けられる。かくして、第1のルートによる
工数データの設定手順により図42の如く設定ファイル
3601が中間的に作成される。
【0143】一方、第1のルートで一致の得られなかっ
た第2番目と第4番目の作業データについては、第2の
ルートの手順が、図43のように行われる。即ち、第2
番目と第4番目の作業データの「要素作業名称」のテキ
ストデータと動作パターンデータファイル2807中の
「コメント1」、「目的語」、「コメント2」、「動
詞」の夫々とが検索される。図43の例では、第2番目
と第4番目の作業データは、夫々、動作パターンデータ
ファイル2807中の第1レコードと第2レコードとに
ついて一致が得られるので、動作パターンデータファイ
ル2807中の第1レコードと第2レコードの夫々の
「動作パターン」フィールドの値("/GET-50E/M-10E"
と"/GET-50E/M-10E")が、設定ファイル3601中の第
2レコードと第4レコードの「設定条件」フィールドに
格納される。この場合には、標準資料データファイルと
の一致が得られていないので、設定ファイル3601中
の「CS」フィールドには値は書き込まれない。このよ
うにして、第2のルートの動作が終了する。
【0144】かくして、第1のルートと第2のルートの
作業がなされた工数設定ファイル3601は図44の如
く設定される。
【0145】尚、第3のルートは、第1のルートでも第
2のルートでも標準工数を決定できないときに行うもの
で、WF(Work Factor)を直接的に分析することにより
標準工数を決定する。
【0146】以上が、標準工数設定システム2801の
全体的動作の説明であるが、以下に標準工数設定システ
ム2801の細部の動作について説明する。
【0147】<データ取り込み>…標準工数設定システ
ム 図45は、この標準工数設定システム2801を起動し
た時点で表示される初期メニュー画面である。このメニ
ューは、 ・データ取り込み(アイコン4501)、 ・標準工数処理(アイコン4502)、 ・標準資料作成(アイコン4503)、 ・マスタデータメインテナンス、 ・環境設定、 ・分析資料編集(アイコン4504)、 という6つのメインメニューを選択可能である。
【0148】標準工数を決定するのに先立って、データ
取り込みが必要となる。ユーザがデータ取り込みメニュ
ー4501を選択すると、図46のような画面が表示さ
れる。
【0149】図46において、画面は大きく2つの領域
に分割され、左側の4601は、作業標準作成システム
2800が作成した製品の記号、換言すれば、この工数
決定システムにダウンロード可能な製品記号(又は「代
表機種」の名称)を示す。一方、右側のフィールド46
02乃至4605は、過去に作業標準作成システム28
00からダウンロードした作業名を示す。即ち、フィー
ルド4602は、標準工数設定システム2801がダウ
ンロードした「作業標準」名を、フィールド4603は
夫々の「作業標準」の「製品記号」を、各「作業標準」
の4604は「名称」を、4605はダウンロードした
日、即ち「取り込み日」を示す。
【0150】取り込むべき(ダウンロードすべき)「製
品記号」を、フィールド4601の中から1つまたは複
数をマウスにより選択する。ダウンロードする製品の名
称を、作業標準作成システム2800が設定した名称と
異なる名称を付けるときは、フィールド4609におい
てその名称を付すべき対象の製品の製品番号を指定し、
4610には「名称」を入力する。データ取り込みは、
取り込み対象の製品をマウスで選択し、「選択」ボタン
4611を押し、「OK」アイコン4612を押すこと
により始められる。
【0151】ユーザが「OK」アイコン4612を押す
ことにより、作業名データが標準工数設定システム28
01のメモリに取り込まれると、図47の如き画面が表
示される。
【0152】尚、図47の画面は、標準工数設定システ
ム2801のメモリ上に存在する作業をリスト表示する
もので、今回のダウンロード以前にダウンロードされた
作業については、前回取り込み日フィールド4703を
参照することにより、今回のダウンロードデータと判別
することができる。
【0153】標準工数設定システム2801は、作業標
準作成システム2800とは独立したシステムであるか
ら、作業標準作成システム2800で設定した作業群、
若しくは作業グループとは別に、標準工数設定システム
2801自体で考慮することを欲する作業群、若しくは
作業グループが存在する。そこで、本標準工数設定シス
テム2801では、標準工数設定システム2801にて
独自に、1つの作業群(若しくは作業グループ)を別の
「構成」として再構成することを可能にする。
【0154】標準工数設定システム2801にて新たに
設定された構成は、「構成記号」によって他の構成と区
別される。構成を作成するためには、その構成の対象と
したい複数の作業名をフィールド3901内で選択し、
編集メニューで「構成記号の設定」メニューを選択し、
図91のようなウインドを介して、構成記号(フィール
ド9101)とその名称(フィールド9102)とを入
力する。すると、選択された作業名に対して、図47の
フィールド4702に構成記号が割り付けられる。
【0155】図47において、4705aは作業標準デ
ータの状態を示すフラグであり、このフラグの値が"N"
であればその作業標準は新規に作成されたことを、"C"
であれば、標準工数設定システム2801に前回取り込
んだ後に標準工数設定システム2801側で変更された
ことを、そして、"D"は標準工数設定システム2801
に前回取り込んだ後に標準工数設定システム2801側
で削除されたことを示す。
【0156】また、フィールド4705bは、作業標準
の承認状況を示すフラグであり、"F"は当該作業標準の
承認者が登録されていることを示す。
【0157】また、フィールド4706は、当該作業標
準に対して作業標準作成システム2800で振られた番
号を示し、4707は当該作業標準に対して標準工数設
定システム2801で振られた番号を示す。
【0158】データ取り込みは、構成記号単位で行われ
る。即ち、図47の「実行」メニューを選択すると、図
48の「データ取り込み」ウインド4800が表示され
る。このウインド4800中のダイアログ4801によ
り、ユーザは、取り込み対象の構成記号を指定する。即
ち、表示された全件の構成記号を取り込むときは「全
件」ボタンをチェックし、特定の構成記号を指定して取
り込みたいときには「構成指定」ボタンをチェックし、
フィールド4802に構成記号名を入力する。1つの構
成は、前述したように、図47のフィールド4701内
でマウスにより選択された作業名が図48のダイアログ
で1つの「構成」として認識される。
【0159】図49に示すように、標準工数設定システ
ム2801では、複数の構成を定義することができる。
同じ作業が異なる「構成」に属することも可能である。
【0160】作業群の上位に「構成」を設けることの利
点は、個々の作業自体は普遍性が強いので、特定の製品
に強く結びつけることは困難であるが、工数を設定する
ときに作業を定義し直す、或いは、工数を考慮しながら
職場の作業を編成する際に作業を再定義するときなどに
は、製造対象の製品が視野に入り易い名称、即ち、上位
概念の名称に結びつけた方が、ユーザにとって好ましい
からである。
【0161】図48に戻って、ウインド4800には、
工数を自動設定する際に参照すべき資料を指定するダイ
アログ4803も設けられている。即ち、データ取り込
み後に、取り込まれた作業についての工数を自動的に設
定する動作を行うべきか否かを、「標準資料(CS)」
チェックボタン4804と、「分析資料」チェックボタ
ン4805とにより指定することができる。「標準資料
(CS)」とは、標準資料データファイル2806であ
り、「標準資料(CS)」をチェックしたことによる自
動工数設定は、前述の第1のルートによる工数データの
設定である。
【0162】また、「分析資料」とは、動作パターンデ
ータファイル2807であり、「分析資料」をチェック
したことによる自動工数設定は、前述の第2のルートに
よる工数データの設定である。一方、自動工数設定を望
まないときには、「標準資料(CS)」と「分析資料」
の双方のチェックボタンをオフにする。
【0163】ユーザが実行ボタン4806を押すと、デ
ータ取り込みが開始される。
【0164】図50は、標準工数設定システム2801
のファイル構成を示す。標準工数設定システム2801
は、標準データファイル2804と動作パターンデータ
ファイル2807とから取り込んだファイルにより、工
数設定ファイル3601を作成することは、図36に関
連して上述した通りである。
【0165】図50によれば、標準資料データファイル
2806や分析資料(動作パターン)データファイル2
807は、前もって、標準資料作成ルーチン5001、
分析資料作成ルーチン5002により、夫々作成されて
いる。
【0166】以上のようにして、具体的には、図40の
制御手順(この制御手順は、標準資料工数処理ルーチン
5003に組み込まれている)により、作業標準作成シ
ステム2800からダウンロードされた作業データに対
して工数データの自動設定がなされる。
【0167】図49に示すように、製品を組み立てるの
に要する「作業」(この「作業」は具体的な作業が複数
集まった集合ではなく、単なるルートディレクトリであ
る)は、1つまたは複数の構成(構成群は、複数のレイ
ヤに分かれていてもよい)を介して、夫々の作業に到る
まで、ディレクトリによってリンクされている。換言す
れば、ディレクトリを辿ることにより、「製品」組み立
て作業から出発して、最終的に1つの作業に到ることが
でき、その1つの作業について、いかなる工数データが
設定されているかを確認することができる。
【0168】この確認のための作業内容の表示のための
プログラム手順は、標準資料工数処理ルーチン5003
に設けられている。標準資料作成ルーチン5001、分
析資料作成ルーチン5002で自動設定された工数デー
タをも標準工数処理ルーチン5003で確認できるの
で、標準資料工数処理ルーチン5003を説明する。
【0169】<標準工数処理>…標準工数設定システム 標準工数処理は、「標準工数処理」 アイコン4502
(図45)をクリックすることにより実行される。個々
の「要素作業」は、作業データに対応するので、前述の
ように、図38の如き構成を有する。
【0170】標準資料工数処理ルーチン5003は、図
51のフローチャートの制御手順に従う。図51の制御
手順は、ディレクトリのリンク関係は、 製品 → 構成 → 機種 → 作業, という上下関係となっている。
【0171】そこで、ステップS600では、工数設定
対象の「製品」を選択する。製品選択画面の例を図52
に示す。対象とする「製品」をマウスなどで選択して、
「工数設定」ボタン5201を押す。このボタンが押さ
れるとステップS602に進み、「構成」の選択を行
う。「構成」の選択画面の例を図53に示す。対象とす
る構成をマウスなどで選択して、「次へ」ボタン530
1を押す。このボタンが押されるとステップS604に
進み、「機種」の選択を行う。「機種」選択画面の例を
図54に示す。この段階では、「製品」と「構成」とが
ユーザによって選択されているので、図54の例では、
製品記号として"BJ-970909"が、製品名称として"97-09-
09取り込み"が夫々表示され、更に、構成記号として"C
H"が表示されている。次に、対象とする「機種」(図
54の例では、"BJC-4300"が選択された)をマウスなど
で選択して、「次へ」ボタン5401を押す。このボタ
ンが押されるとステップS606に進み、編集を行う対
象の「作業」の選択の選択を行う。
【0172】図55に、ユーザに編集対象の「作業」を
選択するダイアログを示す。この段階では、「製品」と
「構成」とがユーザによって選択されているので、図5
5の例では、製品記号として"BJ-970909"が、製品名称
として"97-09-09取り込み"が夫々表示され、更に、構成
記号として"CH"が表示され、「機種」として"BJC-430
0"が選択されているので、設定機種記号として"BJC-430
0"が、機種名称として"xxxxxxx"が表示されている。
【0173】図55では、複数の作業が表示されてい
る。フィールド5501には、各作業の「正式管理No」
が、フィールド5502には各作業の「名称」が、フィ
ールド5503には各作業に設定された工数値が設定さ
れる。
【0174】フィールド5504("USE"フィール
ド)は、第2のルートによる自動工数設定、即ち、動作
パターンデータファイル2807(これは過去に用いら
れた作業に基づいて作成されたものである)に基づいて
設定された工数のディレクトリ(図43の例で、「設定
条件フィールド」に対応する)を格納する。フィールド
5505("CS"フィールド)は、第1のルートによる
自動工数設定、即ち、標準資料(CS)データファイル2
806に基づいて設定された工数のルートディレクトリ
(図42の例で、「CSフィールド」に対応する)を格
納する。
【0175】ユーザは、図55の段階で、工数データ
(工数値と工数設定条件(USEとCS))がどのよう
に自動設定されたかを確認することができる。即ち、図
40のステップS4004とステップS4014とで夫
々なされる工数確認は、図55の表示を透してユーザが
行う。具体的には、図55の例で、フィールド5503
の「工数」の値が"0"の作業は、標準資料データファイ
ル2806にも動作パターンデータファイル2807に
も、対応する作業が登録されていなかったことを意味す
る。
【0176】ステップS4004において、図55の画
面の工数が"0"であるときは、第2ルートによる工数の
自動設定を行うために、図48の画面に戻って、チェッ
クボックス4805をONにして、実行ボタン4806
を押す。
【0177】第2のルートによる工数自動設定の終了後
に、再度図55の画面を表示して、何れかの作業で、
「工数」値として"0"を有するものが存在するか否かを
確認する。"0"の作業があれば、図51のステップS6
08以下を実行する。ステップS608,ステップS6
10による動作が図40のステップS4020,ステッ
プS4022(第3のルート)に対応する。
【0178】図51のステップS608は、作業の要素
(コメント、目的語、動詞)の内容を変更したいとき、
或いは、工数値を設定したいときに、ユーザが「変更」
ボタン5506を押すことにより実行される。
【0179】図56は、作業要素を編集するユーザイン
タフェース画面である。作業の要素を変更するときは、
フィールド5601乃至5605の夫々において、コメ
ント1、目的語、コメント2、動詞を修正する。修正を
設定ファイル3601に反映したい場合には、ボタン5
605を押す。また、次の作業の要素を編集するとき
は、ボタン5606を押す。
【0180】要素作業をジャンル毎に編集するときは、
図57のユーザインタフェース画面が表示される。
【0181】<動作分析>上述した第1のルートでも、
第2のルートでも工数を決定できない場合には、第3の
ルートを用いて、作業毎に作業内容を分析して工数決定
を行うことは前述した。図51のフローチャートに示さ
れた制御手順はこの第3のルートにおける動作分析に用
いられる。
【0182】単位作業の分析を行うときは、図56の画
面において、分析したい作業名称をダブルクリックす
る。すると、ステップS610が実行されて、図58の
ユーザインタフェース画面が表示される。
【0183】図58のユーザインタフェース画面におい
て、ユーザは、フィールド5801に対象となる動作内
容を記入し、フィールド5002(WF/CS)にはW
F(Work factor記号)を記入する。フィールド5803
には設定した条件のディレクトリが格納される。
【0184】図58の例では、作業として、"本体を位
置決めに合わせ、セットする"というものの動作を分析
して、工数を計算する。分析されて得た、分析内容、設
定条件などは、そのデータを含むディレクトリとして設
定条件フィールド5803に格納される。
【0185】分析作業を行うには、具体的には、"本体
を位置決めに合わせ、セットする"という作業に対して
WFを設定する必要があるので、フィールド5002を
ダブルクリックする。
【0186】WFは、周知のWork Factor記号であり、
本実施形態の標準工数設定システム2801では、WF
の入力のために、図59のような特徴的なユーザインタ
フェースが用意されている。本実施形態では、図59の
ように、17種類のWFが用意されている。ユーザ
は、"本体を位置決めに合わせ、セットする"という動作
内容を理解しているので、この動作が"取り上げ"(WF
=PU)に相当することを知る。従って、ユーザは、図
59の画面で、1番のボタン(PU)5901をチェック
して、選択ボタン5902を押すであろう。
【0187】図59の各WFに対応したボタンの選択に
応じて、図60乃至図61のユーザインタフェース画面
が表示される。即ち、図59に示された17種類のWF
のうち、 PU, GET, ASY,MA, DSY, R, Ri は「表」タイプと分類すべきWFであり、図60の如き
ユーザインタフェース画面で設定可能である。また、 UMAC, MP, BODY, SUSD, TURN, ST
EP, UMAN は「式」タイプと分類すべきWFであり、図61の如き
ユーザインタフェース画面で分析可能である。また、 M, TD, WALK は「表,式」タイプと分類すべきWFであり、前述の図
60及び図61の如きユーザインタフェース画面で分析
可能である。
【0188】表タイプのWFについての分析設定ユーザ
インタフェースを"取り上げ"(=PU)を例にして、図6
0を用いて説明する。
【0189】各動作は、その動作に関係する条件及び、
その条件を満足するか否かの閾値とにより分析される。
図60の例の"取り上げ"動作では、"移動距離"、"掴み
の型"、"前置き"、"主要寸法"、"重量"という5つ(表
示画面の大きさの関係で最大6つまで)の条件が前もっ
て設定されている。
【0190】条件判断のための閾値は表示画面の制限の
ために最大6個まで設定可能であり、図60の例で
は、"移動距離"に対して、"−10cm"、"+10c
m"、">50cm"という閾値が用意されている。他の
条件である"掴みの型"、"前置き"、"主要寸法"、"重量"
についても前もって条件値が設定されている。これらの
条件及び条件値(閾値)は、規定値ボタン6002を押
すことによって表示される。ユーザは、各条件につい
て、最も適切であると考える条件値を選択する。図60
の例では、ユーザは、"移動距離"として"+10c
m"、"掴みの型"として"Qr−3"、"前置き"として"不
要"、"主要寸法"として"−10mm"、"重量"として"<
3Kg"、を選択した。これらの選択に基づいて、ユー
ザは「選択」ボタン6001を押すであろう。
【0191】尚、ユーザが分析しようとしている"本体
を位置決めに合わせ、セットする"という動作は、ユー
ザ自身がPUを選択したので、システム側は、表タイプで
あり、式による分析は不要であることが分かっている。
このために、式ボタン6003のアイコンは、ユーザ操
作不能であること示すために、薄く表示されている。
【0192】ユーザが「選択」ボタン6001を押す
と、システムは、各条件についての工数(時間)を演算
する。例えば、条件"移動距離"に対する条件値"+10
cm"については、ワーカの移動速度は既知であるの
で、10cmの移動に要する時間t1を条件"移動距離"に
対して設定する。同じようにして、他の条件である"掴
みの型"、"前置き"、"主要寸法"、"重量"についても同
様に工数時間t2、t3、t4、t5を演算して、それらt1乃至
t5の和をフィールド5804の工数に格納表示する。ま
た、図60で設定された条件と条件値の内容を格納する
ディレクトリを、図58の設定条件フィールド5802
に格納表示する。
【0193】図61に、TURN("体の向きを変え
る")を例にした式タイプのWFの分析定義を示す。即
ち、一回の"体の向きを変える"という動作に要する時間
(即ち、単位時間)"10"とすると、"体の向きを変え
る"という動作に要する工数は一般的に、10*mで表
される。ここで、mは"向きを変える回数"を表す変数で
ある。本システムでは、TURN("体の向きを変え
る")に対しては、規定値として、"10*m"という工
数演算式を設定している。故に、図61では、式"10
*m"がフィールド6101に、変数名"向きを変える回
数"がフィールド6102に、その変数の単位がである"
回"がフィールド6104に表示されている。ユーザは
回数mの値をフィールド6103に記入すればよい。
【0194】上記選択に基づいて、ユーザが設定ボタン
6105を押すと、工数値が演算されて、図58の工数
フィールド5804に表示され且つメモリに格納され
る。
【0195】以上が、第3のルートに従った作業分析並
びに工数決定の動作手順の説明である。
【0196】<工数変更の履歴>…標準工数設定システ
ム 図55のダイアログを基点として、工数の設定条件など
を変更して、変更ボタン5506を押したときは、工数
値が変わる場合がある。本標準工数設定システム280
1は、変更ボタン5506が押されたことをトリガとし
て、工数値の変更があったか否かを監視している。
【0197】工数の変更が検知されたときは、図62の
ユーザインタフェース画面が表示され、ユーザに工数の
変更理由の入力を許す。図62の例では、フィールド6
201が"10"を含むので、工数の変更量が"10"であ
ったことを示す。フィールド6202のUSE値が"0"
であるので、この作業データは一度も使われていなかっ
たことを示す。フィールド6204には工数変更の理由
を入力する。図62の例では、作業を新規に登録したた
めに、変更理由は"新規設定"となっている。フィールド
6203の理由コードは、変更理由と一対一に対応して
設けられるコードである。1つの作業に対して新規の変
更理由が発生した場合に、その変更理由に対して任意の
値の理由コードを割り当て可能であるが、設定されるべ
き理由コードは前もって決めておくことが、システム全
体における統一性を担保するためにも好ましい。
【0198】ボタン6206は、既設定の変更理由をフ
ィールド6204にスクロール表示する場合に押す。
【0199】図62のユーザインタフェース画面で設定
された変更理由コードは、その作業について設定された
種々の情報と共に表示される。たとえば図55の表示画
面では、理由コードは、「訂正」フィールド5507に
(値が"1"として)表示されている。
【0200】本標準工数設定システム2801では、1
つの作業に対して、最大5つ(メモリが許せば5つ以
上)の変更の履歴を保持することができる。ある作業に
ついて、変更の理由の履歴を確認するときには、その作
業の「訂正」フィールド5507の欄をダブルクリック
する。このクリックにより、図63の変更履歴修正画面
が表示され、この画面のフィールド6301に変更理由
が、フィールド6302に工数値の前後変化が表示され
る。図63の例では、作業"電気チェック"は、1つの変
更理由しか有していないが、複数の変更理由がある場合
には、最大5つまでの変更理由などが下方向に並べて表
示される。
【0201】<作業割付システム>図28に示すよう
に、作業標準作成システム2800は、工数データを含
まない作業標準データを作成し、標準工数設定システム
2801は、この作業標準データから工数設定ファイル
3601を作成する。
【0202】図64に示すように、作業割付システム2
802は、この工数設定ファイル3601の内容をダウ
ンロードして(データ取り込みを行って)編成テーブル
ファイル6400を作成する。作業割付システム280
2は、更に、取り込んだ工数設定データにおいて編成の
範囲を決定し、その範囲で所定の目的に添って作業を編
成し、更には、その編成を修正し、さらには編成を出力
する。換言すれば、作業標準作成システム2800と標
準工数設定システム2801は、作業割付システム28
02が編成を、 ・自動的に行うことができるように、 ・編成結果をユーザが容易に把握できるように、 ・編成内容を容易に修正できるように、 ・設定した目的に編成が合致するように、 行うことができる目的のために、存在するといっても過
言ではない。
【0203】図65は、作業割付システム2802に対
する入力と作業割付システム2802からの出力とを図
示する。
【0204】同図において、作業割付システム2802
は、編成すべき範囲を範囲データ6502として入力
し、この範囲に即してダウンロードされた作業データが
編成作業に用いられる。そして、編成のための条件とし
て、各ステーションに分割するための分割条件データ6
503が入力される。
【0205】ここで、編成とは、図66に示すように、
作業標準作成システム2800によって順序を定義され
た複数の作業を、その作業順(作業割付システム280
2によって順序を変更する場合も含む)に、複数の「ス
テーション」に分配することを言う。
【0206】また、ステーションは、物理的なステーシ
ョンが存在する場合もあれば、単に、概念的に纏められ
た複数の作業グループを指す場合もある。個々のステー
ションには、特定の作業者が割り当てられる。この割り
当てを行うに際して、作業割付システム2802は、作
業者データベース6501に格納されている作業者毎の
情報(作業に対する経験時間数や習熟度)に基づいて、
特定の作業者を割り当てる。
【0207】作業割付システム2802は、表示装置上
に、単純分割画面表示出力6504または(作業の並列
性を考慮した)画面表示出力6505を出力して、ユー
ザに編成結果の確認を容易にする。また、EXCEL形式で
の編成データの出力も可能である。
【0208】作業割付システム2802は、編成の手法
について、2通りの分割方法を提供する。一方は単純に
ステーション毎に作業を分割するものであり、他方は作
業の並列性を考慮したステーション毎の分割(以下、説
明の便宜上、"並列分割"と呼ぶ)である。いずれの分割
も、標準工数設定システム2801から作業割付システ
ム2802への作業データのダウンロードが必要であ
る。
【0209】図67は、機種"GP55"の組立作業に関連す
る作業の一部を作業割付システム2802に取り込み表
示装置の画面に表示した例を示している。図中、"標準N
o"は、作業標準作成システム2800で定義され、標準
工数設定システム2801で編集若しくは修正された作
業順序である。換言すれば、作業割付システム2802
は、標準工数設定システム2801の工数設定ファイル
3601における作業データの配列順を作業割付システ
ム2802での作業順序と初期的に認識する。そして、
この取り込んだデータの範囲(或いは作業割付システム
2802で指定した範囲)内のデータについて、単純分
割若しくは並列分割を行う。
【0210】図67の例では、機種"GP55"のユニットを
一台組み立てるのに要する作業は、 ・NO.1: ハンディカットテープ貼り、 ・NO.2: ラベル類の本体セット、 ・NO.3: ワイマン抜き、 ・NO.4: 外装箱組立、 ・NO.5: 点パットはめ込み、 ・NO.6: 大オーダラベル貼り、・・・、 等の7(個以上の)作業からなり、それら作業の工数
は、 134 + 550 + 270+ 365 + 268 + 117 = 1704 RU である。ここで1RUは、1/1000分である。
【0211】<単純分割>…作業割付システム 一般的に、編成内総工数をWF(RU単位)、1日に生産
すべきユニット数(生産台数)をU、作業者の1日の稼
働時間(即ち、各ステーションの稼働時間)をH(RU
単位)、目標とすべき編成効率(即ち、予定編成効率)
をEとすると、分割すべきステーション数NSTは、 [数1] NST = (U×WF) / (H×E), で表される。即ち、NST台のステーションを準備するこ
とにより、上記目標を達成可能である。このように設定
した場合には、各ステーション毎の作業に要する時間
(即ち、ピッチタイムTP)は、 [数2] TP = H/U, である。換言すれば、単純分割により、1つのステーシ
ョンに割り当てられる作業の総工数は、平均して、上記
ピッチタイムTPに略一致するように割り当てられる。
図66の例では、 [数3] t1, t2, … tn-1, tn ≒ TP, となっている。
【0212】図68は、図67の作業が複数のステーシ
ョンに分割され、そのうちのステーション1(St1)とス
テーション2(St2)の作業内容とを表示する表示画面を
図示する。即ち、図67の7つ以上の作業は、番号1乃
至3までの作業はステーション1(St1)に、番号4から
6までの作業はステーション2(St2)に割り当てられ
た。図68の例では、ステーション1(St1)での総工数
は954RUであり、ステーション2(St2) での総工数は
750RUとなっている。当然ながら、これらの総工数9
54RUと750RUとは、ピッチタイムTP以内に収
まっているべきである。
【0213】しかしながら、実際の生産職場は理論通り
に編成を行うと却って効率が低下する場合がある。かか
る場合に備えて、本作業割付システム2802は、編成
に対して容易に編成内容を修正変更できる手段を用意し
ている。その修正変更手段を図69に示す。
【0214】図69は、作業割付システム2802の表
示装置の表示画面に表示された上記修正変更手段として
のユーザインタフェースを示す。即ち、バーグラフ69
01は、単純分割の結果、各ステーション毎に割り当て
られた工数(RU)を示す。また、6902,6903
は、グラフ6901に対応する各ステーション毎に割り
振られた作業の内容を示す。
【0215】図69において、各ステーションの工数を
表すバーは、ステーションSt1についてはピッチタイム
Pに一致し、ステーションSt2,ステーションSt3につ
いてはピッチタイムTP未満であり、ステーションSt4に
ついてはピッチタイムTPを超えている。
【0216】ユーザによっては、作業をステーション間
で入れ替えることによって、ステーション間の工数のバ
ラツキを平坦化するかもしれない。また、特定の作業に
ついては、他のステーションに移動することによって、
たとえ工数のバラツキが増大しても却って効率的になる
ことを経験的に知っているかも知れない。
【0217】そこで、本作業割付システム2802で
は、表6902に示されたステーションSt1のある作業
と、ステーションSt2に示されたある作業とを入れ替え
ることができ、実際に入れ替えがなされると、入れ替え
た結果に応じた各ステーションにおける総工数の変動結
果がバーグラフ6901に反映されるようになってい
る。換言すれば、工程の変更結果をバーグラフによって
目視で確認することが可能となる。
【0218】尚、本作業割付システム2802は、修正
若しくは編集は、上記異なるステーション間での2つの
作業入れ替えのみならず、同一ステーション内での作業
順序の変更、2つの作業を1つの作業に統合する統合編
集、1つの作業を2つの作業に分割する編集などが用意
されている。
【0219】<並列分割>…作業割付システム 上記単純分割は、作業標準作成システム2800や標準
工数設定システム2801で定義された作業順序に単純
に従って、これらの作業を複数のステーションに分割す
るものであった。この単純分割は、作業間で、作業によ
っては、並列に稼働させることが許されるものが存在す
ることを考慮していない。並列分割は、作業の並列性を
考慮した分割をいう。
【0220】図70は、作業の並列配置可能性を定義す
るユーザインタフェースの例である。図70の例では、
説明の便宜上、作業は、番号=S(開始)から始まって番
号=13で終わる総計14からなる組立手順を想定して
いる。また、表示装置の表示画面には、ユーザの確認用
に、図67の如き、全作業の作業名と工程番号と工数と
が表示されているものとする。
【0221】ユーザは、図67に示されたような表で各
作業の順序を確認しながら、自己の経験などに基づいて
知っている作業の並列性を、作業アイコンと、作業アイ
コン間を結ぶリンク線とによって、図70のように、定
義する。図70の例では、作業アイコンは、円形の図形
と、その円形内の作業番号とによってシンボル化されて
いる。
【0222】図70の例では、例えば、作業1と、作業
11と、作業3とは、同じ作業Sにリンクしているの
で、順序に先行順位を有さない。ここで、開始作業Sに
リンクする作業4は、同じく開始作業Sにリンクする作
業3の後で実行されなければならないという従属性を有
するので、この作業4を作業1,3,11と同格に扱う
ことはできない。互いに並列でその内部で先行順位関係
を有さない作業1,3,11は、作業の順序が結果的に
入れ替わっても問題とはならないということになる。こ
のことは、並列性を考慮すると、複数通りの編成案が可
能であることを意味する。そこで、本作業割付システム
2802は、図71に示すように、編成案1と編成案2
…を提案し、それらを表示する。
【0223】複数通りの編成案を提示可能とするため
に、本システムでは、図92、図93に示すような並列
作業の「グループ」指定機能が設定されている。
【0224】作業のグループ指定とは、複数の作業を同
じステーションに割り付けるために、それらの複数の作
業に同じグループ符号を付加することをいう。グループ
指定機能を設けた理由は、高価な工具の購入費用を押さ
えるために、同一工具を必要とする作業を同じグループ
に含めさせるように指定するとか、同一取付面の部品を
使う作業を同じグループに含めさせるように指定すると
か、他の作業のための機械工数時間を有効に利用するた
めの組合せ作業をまとめる等の目的で同じグループに含
めさせるように指定する等、同じグループ符号を持つ作
業をバラバラにステーションに割付られないようにする
ための方法である。
【0225】従来では、このような条件に基づく割付の
優先順位をロジック(ルール等)で処理していたが、同
一工具を使う作業を同一グループに指定することと、同
一取付面の部品を使う作業を同一グループに指定するこ
とは矛盾することがあり、一意的に決めると間違った割
付をしてしまうことがあった。本システムでは、作業割
付けに経験を有する人が、自動編成実行をする前に、同
じステーションに割付けたい作業にグループ符号をマニ
ュアルで付加することができる。
【0226】但し、図94に示すように、先行順位表に
よる割付けを阻害するようなグループ指定は許さない。
【0227】図92に示すように、作業2と作業3とを
グループ指定した場合は、作業2と作業3とは同じステ
ーションに割付けられる(図71の編成案1の場合)。
【0228】一方、図93に示すように、作業2と作業
8とをグループ指定した場合は、作業2と作業8とが同
じステーションに割付けられる(図71の編成案2の場
合)。
【0229】図94に示すように、グループ1は作業2
と作業12とがグループ外の作業8を挟んでいるのでグ
ループ指定は不可である。この理由は、作業8は作業2
より後で且つ作業12よりも前に作業しなければならな
いが、作業8が作業2と作業12とは別ステーションに
割付けられた場合は、作業遂行不可能となるからであ
る。尚、作業2と作業12とを同じグループにグループ
指定したい場合は、挟んでいる作業8も同じグループに
指定しなければならない。
【0230】このような編成の結果、編成案1では、番
号1,2,3の作業はステーション1(St1)に、番号
4,5,6の作業はステーション2(St2)に割り当てら
れ、一方、編成案1では、番号1,2,8までの作業は
ステーション1(St1)に、番号3,4,5の作業はステ
ーション2(St2)に割り当てられている。
【0231】尚、この並列分割によって編成された編成
案の夫々に対しても、単純分割について設けられている
図72の如きの、編成の編集手段としてのユーザインタ
フェースが夫々に用意されている。図72は編成案1に
対するユーザインタフェースを、図73は編成案2に対
するユーザインタフェースを示す。
【0232】<制御手順の詳細>…作業割付システム 本作業割付システム2802は、編成の対象となる作業
データ群の取込先を、図64に示すように、工数設定フ
ァイル3601(標準工数設定システム2801側)と
編成テーブルファイル6400(作業割付システム28
02側)の2つ用意している。即ち、作業割付システム
2802を起動して、ファイルメニューの「新規取り込
み(N)」メニューを選択すると工数設定ファイル360
1からデータ取り込みを行い、ファイルメニューの「開
く(O)」メニューを選択すると編成テーブルファイル6
400から目的の作業ファイルをオープンすることが可
能となる。
【0233】図74は、「新規取り込み(N)」メニュー
を選択したときのデータ取り込みのためのユーザインタ
フェース画面を示す。
【0234】この作業割付システム2802において
も、作業標準作成システム2800や標準工数設定シス
テム2801と同様に、 ジャンル → 代表機種 → 対象機種 → 構成、 という階層関係を有するディレクトリでリンクされてい
る作業データの集合が定義されている。換言すれば、作
業標準作成システム2800で定義された上記の階層関
係で互いにリンクした作業データの集合は、その階層関
係を保持したまま、標準工数設定システム2801の工
数設定ファイル3601に受け継がれるものであった。
そして、その工数設定ファイル3601に受け継がれた
階層関係と作業データの内容とは、標準工数設定システ
ム2801で編集され或いは加工され、その結果として
の作業データ群は、標準工数設定システム2801から
本作業割付システム2802でも受け継がれるものでな
くてはならない。そのために、作業割付システム280
2では、標準工数設定システム2801からのデータ取
り込みの対象として、上記4つの階層の何れか1つ以上
或いは全てを指定できるようなユーザインタフェースが
設けられている。
【0235】このようなユーザインタフェースとして、
例えば、工数設定ファイル3601から、ジャンル単位
でデータ取り込みを行う場合には、例えば図74の例の
ようにフィールド7401にそのジャンル名を入力す
る。フィールド7402は、標準工数設定システム28
01のファイル3601に存在する「ジャンル」レベル
での作業データの集合の全てが表示される。図74の例
では、ジャンルとして、バブルジェットプリンタ(BJ)、
ファクシミリ(FAX)、レーザビームプリンタ(LBP)等が挙
げられている。フィールド7401内で1つのジャンル
を選択し、「OK」ボタン7408を押せば、そのジャン
ルに属する全ての作業データの集合がファイル3601
からダウンロードされる。
【0236】もし、「代表機種」単位でダウンロードを
希望する場合には、その代表機種が属するジャンル名を
フィールド7401に入力する。すると、フィールド7
404に、選択したジャンルに属する全ての代表機種の
名称が表示される。これらの表示された名称の中から、
希望の「代表機種」の名称をダブルクリックすることに
より、その名称がフィールド7403にコピーされ、こ
こで「OK」ボタン7408を押す。
【0237】更に、「対象機種」レベルでのダウンロー
ドを希望する場合には、対象機種名を、フィールド74
05に入力するか、フィールド7406から選択してか
ら、「OK」ボタン7408を押す。
【0238】本作業割付システム2802は、「構成」
レベルにおいて、複数の「構成」を一度にダウンロード
するように設定可能なユーザインタフェースを有する。
即ち、図74のフィールド7407には、ある「ジャン
ル」の、ある「代表機種」の、ある「対象機種」に属す
る全ての構成の名称が表示され、その中から、複数の
「構成」を、それらのダウンロード順序を指定して選択
することが可能である。ダウンロード順序を指定する場
合には、マウスなどでクリックして選定した「構成」の
順序欄7409に順序番号を入力する。
【0239】図74のユーザインタフェース、特に、構
成レベルでの任意設定は次のような利点をもたらす。
【0240】例えば、工数設定ファイル3601に、名
称"X"という機種の作業データが記憶されていたとす
る。この機種"X"には、図75の如く、構成"A"、"
B"、"C"、"D"、"E"…が属していたとする。図74
のユーザインタフェースを用いれば、この機種"X"か
ら、図75に示すように、機種"X1"(構成"A"、"
B"、"C"を含む)と、機種"X2"(構成"A"、"B"、"
D"を含む)と、機種"X3"(構成"B"、"C"、"A"を
含む)と、・・・・等をダウンロードすることが可能で
ある。これらの新たな機種として、"X1"、"X2"、"
X3"がダウンロードされた場合には、これらの機種は
新たなディレクトリとして作業割付システム2802に
登録される。この理由は、作業編成作業は組立現場に近
いので、その組立現場により即した構成で作業編成を決
定できるようにした方が、更には、同じ機種でも、構成
を容易に変更した作業編成を定義できることが好ましい
からである。
【0241】尚、同じ名称「機種」のディレクトリから
異なる「機種」のディレクトリを複数作成する場合に
は、本作業割付システム2802は、図75のように、
元の「機種」のディレクトリ名に"?n"(nは番号)を
付加するものとする。
【0242】図76は、編成テーブルファイル6400
内の既存ファイルをオープンする場合のユーザインタフ
ェース画面を示す。本作業割付システム2802では、
既存ファイルをオープンするときは「対象機種」毎に選
択する。ここで、「対象機種」は、図74のフィールド
7405で定義した「対象機種」と、図75で新たに自
動定義された「対象機種」をも含む。フィールド760
1に表示された複数の「対象機種」の中からマウスによ
りクリックし、或いは、目的の「対象機種」の名称をフ
ィールド7602に入力する。フィールド7604には
選択した「対象機種」の「訂番」が表示される。チェッ
クボタン7605は、選定した「対象機種」に対して、
次に、編成データ入力画面を表示させるか、或いは、編
成データ修正画面を表示させるかを選択する。
【0243】図77は、前述のダウンロードまたはファ
イルオープンにより作業割付システム2802のメモリ
に取り込まれた作業データを「対象機種」毎に表示して
いる。即ち、その作業データは、リストとしてフィール
ド7706に羅列して表示される。また、その対象機種
の、名称はフィールド7701に、ファイル名称はフィ
ールド7702に、訂番はフィールド7703に表示さ
れる。更に、当該「対象機種」に係る「総作業数」NTW
は、フィールド7707に表示され、総工数がフィール
ド7708に表示される。
【0244】フィールド7706内でマウスにより選択
された作業の、番号、名称等はフィールド7705に表
示される。また、編成内総工数はフィールド7709に
表示される。
【0245】編成のための条件を規定する入力はウィン
ド7710に行われる。その編成結果の書誌的なデータ
はウインド7720に表示される。
【0246】入力ウインド7710には、前述の[数
1]に関連するデータが入力される。即ち、ユーザは、
1日に生産すべきユニット数(生産台数)Uをフィール
ド7710aに、作業者の1日の就業時間から休息時間
などの除外時間を引いた時間(即ち、各ステーションの
稼働時間)H(RU単位)をフィールド7710bに、目
標とすべき編成効率(即ち、予定編成効率)Eをフィー
ルド7710cに入力する。[数1]の編成内総工数
は、ユーザが入力するまでもなく、前述したように、シ
ステムが演算した総工数(フィールド7709)が用い
られる。
【0247】「計算」ボタン7710dを押すと、ウイ
ンド7710に入力された条件を基にして、[数1]に
従ってステーション数NSTが、[数2]式に従ってピッチ
タイムTPが計算される。
【0248】NST = (U×WF) / (H×E)([数2])に従
ったステーション数NSTは、その値を切り捨てた場合に
はフィールド7720aに、切り上げた場合にはフィー
ルド7720bに表示される自動的に計算されて、夫々
に、編成効率と共に表示される。即ち、目標編成効率
(フィールド7710c)に比して、ステーション数N
ST が切り下げられた場合の編成効率は高く、切り上げ
られた場合には低くなる。
【0249】ピッチタイムTPは、フィールド7720
dに格納表示される。
【0250】ユーザは、図77の画面を見ながら、作業
を単位的に編集することが可能である。それらの編集と
は、「分割」、「統合」、「前に挿入」、「後に挿
入」、「削除」、「作業順変更」、「編成内」、「編成
外」である。これらの編集メニューは、ウインドシステ
ムにより提供されている編集メニュウから、或いは、マ
ウスで目的の作業を選択した後にそのマウスを右クリッ
クすることによりなされる。
【0251】作業の「分割」とは、1つの単位作業を、
2つの単位作業に分割することである。分割された単位
作業の工数値は"0"となる。分割された要素作業の番号
には夫々に枝番がつく。また、分割された要素作業名は
1つ段落下げされる。
【0252】作業の「統合」とは、2つの要素作業を1
つの単位作業に統合することである。統合された単位作
業の工数は、統合対象となった夫々の要素作業の工数の
和である。
【0253】作業の「前に挿入」メニューは、選択した
作業の前に、図78のダイアログで指定した作業を挿入
する。即ち、フィールド7801の挿入する作業名を書
き込み、フィールド7802に仮の工数値を記入する。
【0254】作業の「後に挿入」メニューは、上記「前
に挿入」メニューに実質的に同じである。
【0255】「作業順変更」メニューは、2つの作業の
位置を入れ替える。
【0256】「編成内」或いは「編成外」は、対象の作
業を、編成の対象とするか、あるいは対象から外すかを
決定する。
【0257】「対象機種」の全ての作業を編成する作業
は、「編成実行」スタートボタン7730を押すことに
より開始される。
【0258】図79は、編成を行うための制御手順を説
明するフローチャートである。ステップS790で、ワ
ーク用のカウンタiとjとkを"1"に初期化し、ステー
ション毎の工数の累積時間を格納するレジスタTを"0"
に初期化する。
【0259】ステップS791では、カウンタjによっ
て指示される作業wj(工数tj)のデータを取り出す。ス
テップS792では、時間レジスタTに工数tjを累積す
る。ステップS793では、カウンタjを1つインクリ
メントする。ステップS794では、時間レジスタに累
積されていた工数値がピッチタイムTPを超えたか否か
を判断する。超えていなければ、ステップS791に戻
って上述の操作を繰り返す。
【0260】工数tkからtj迄の累積工数値Tがピッチタ
イムTPを超えているということは、作業wkからwj迄は
ステーションStiに属するべきであることを示している
から、作業wkからwjをステーションStiに割り当てる。
ステップS796では、カウンタiをインクリメントし
て、次のステーションを設定する準備をする。ステップ
S797では、カウンタkを"j"に設定し、時間レジス
タTを"0"に初期化する。
【0261】ステップS798では、作業番号を表すカ
ウンタ値jが総作業数NTWを超えたか否かを判断し、超
えれば終了する。
【0262】尚、図79の制御手順は、作業のステーシ
ョンへの割付を工数を優先して決定する、即ち、累積工
数値TがピッチタイムTPを超えないことを優先して決定
する。割付がなされたステーション数は目標として設定
したステーション数NSTを結果として超えることもあり
うる。また、超えた場合には、編成効率もそれに対応し
て変る。
【0263】作業の割付は、その他にも、ステーション
の数を優先して決定する手法(図95)や、工数の累積
値に基づいて割付を決定する手法(図96)等を変形例
として提案できる。
【0264】図95のフローチャートに示された割付手
法は、作業を割り付けるステーションの総数が、上限値
NSTを超えないことを優先するもので、そのために、図
79の制御に比して、並列数niと総累積並列加算数n0と
いう変数を新たに導入する。ここで、並列数niとは、ス
テーションiにおいて並列化されることを許されるステ
ーションの数である。
【0265】ステップS950で、ワーク用のカウンタ
i,j,kをそれぞれ"1"に初期化し、ステーション毎
の工数の累積時間を格納するレジスタTを"0"に初期化
し、総累積並列加算数n0を"0"に初期化する。ステップ
S951では、カウンタjによって指示される作業wj
(工数tj)のデータを取り出す。ステップS952で
は、時間レジスタTに工数tjを累積する。即ち、時間レ
ジスタTには、工数tkからtj迄の累積工数値が格納され
る。ステップS953では、カウンタjを1つインクリ
メントする。ステップS954では、ステーションiに
ついての工数値がピッチタイムTPを超えたか否かを判
断する。この場合、ステーションiには、前もって、ni
個分のステーションを並列化されることが許されている
から、このステーションiに割付可能な工数はTP×ni
であるので、 [数4] T < TP×ni, であれば、このステーションiに更に作業を割付可能で
あり、 [数5] T ≧ TP×ni, であれば、ステーションiにこれ以上の作業を割付るこ
とは不可能であることを意味する。ステップS954は
このような判断を行う。ステップS955では、 [数6] i + n0 < NST, を判断することにより、作業割付を終了したステーショ
ンの総数が、上限値NSTを超えていないことを確認す
る。即ち、あるステーションiについて、[数5]が成
立(割付け工数Tが並列化を考慮したピッチ工数(TP×
ni)を上回る)した場合には、これまでに設定されたス
テーションの総数(i + n0)が上限値NSTを上回らない
限りは、ステップS956において新たにステーション
Stiを設定する。ステップS955の目的は、割り付け
られたステーションの数がNSTを超えようとする場合に
も、最後のステーションに対して、ピッチ工数TPを超
えた作業が割り付けることにより、NSTを超えることが
防止するためである。
【0266】ステップS955でNOの場合には、ステ
ップS957では、カウンタiをインクリメントして、
次のステーションを設定する準備をすると共に、レジス
タn0を、 [数7] n0 = n0 + (ni -1), に従って更新する。ここで、(ni -1)のniは、インクリ
メントされたi、即ち、次に考慮すべきステーションi
について前もって定義された並列数である。したがっ
て、[数7]のn0は、i-1番目までのステーションにつ
いて設定されていた並列数の累積値である。ステップS
958では、カウンタkを"j"に設定し、時間レジスタ
Tを"0"に初期化する。
【0267】ステップS959では、作業番号を表すカ
ウンタ値jが総作業数NTWを超えたか否かを判断し、超
えれば終了する。
【0268】このように、図95の制御手順は、割り付
けられたステーションStの数iが目標として設定したス
テーション数NSTを超えないようにするために、ステー
ション(i - 1)への割付完了時点で残っていた作業の全
てを最終ステーション(即ち、ステーションi)に割付
けるようにする。こうすることにより、割り付けられた
ステーションの数がNSTを超えようとする場合にも、最
後のステーションに対して、ピッチ工数TPを超えた作
業が割り付けることにより、NSTを超えることが防止さ
れる。
【0269】但し、図95の手法は最後に設ける最終ス
テーションに負荷(工数)が偏ることがある。そこで、
図96のフローチャートに示された割付手法は、目標と
して設定したステーション数NSTを守り、且つ、ステー
ション間の工数のバラツキを平坦化し易いよう、最終ス
テーションに負荷が偏よらないように、負荷(工数)を
分散させることを目的とする。そのために、図95の制
御に比して、ステーションiに割り付けられようとする
工数をTiとし、作業割付がなされた全てのステーション
に割り付けられた累積工数をT0とし、更に、ステーショ
ン工数TAをという変数を新たに導入する。ここで、ス
テーション工数平均値TAとは、 [数8] TA = WF/NST. によって定義される。[数1]と[数2]とを考慮すれ
ば、 [数9] TA = E×TP, である。
【0270】図79及び図95の制御手順は、[数1]
及び[数2]に定義のピッチタイムTPをステーションS
tiを設定するか否かを判断するための基準として用いて
いたが、この図96の制御手順は、ステーションStiを
設定するか否かを判断するためのデータとして上記[数
8]に定義のステーション工数平均値TAを用いるもの
である。
【0271】そこで、図96のステップS960で、ワ
ーク用のカウンタiとjとkを"1"に初期化し、ステー
ションiについての工数の累積時間を格納するレジスタ
Tiを"0"に初期化し、総累積工数T0を"0"に初期化
し、総累積並列加算数n0を"0"に初期化する。ステップ
S961では、カウンタjによって指示される作業wj
(工数tj)のデータを取り出す。ステップS962で
は、時間レジスタTiに工数tjを累積する。即ち、時間
レジスタTiには、ステーションiについての工数tkか
らtj迄の累積工数値が格納される。ステップS963で
は、同じく、時間レジスタT0に工数tjを累積すること
により、総累積工数T0を更新する。ステップS964
では、カウンタjを1つインクリメントする。ステップ
S965では、 [数10] T0 > TA×(i + n0 ), を判断する。前述したように、(i + n0)は、i番目の
ステーションを設定するか否かを判断しているときに、
それまでに作業を割り付けられたステーションの総数で
あるから、[数10]が成立していれば、ステップS9
65において累積された工数Tiに相当する作業の全てを
ステーションStiに割付可能となる。
【0272】図95の方法は、全ステーションに画一的
なものであるピッチタイムTPを基にして割付を判断し
ていたが、図96の方法は、工数平均値TAに基づいた
累積値を基準にしているので、特定のステーションに過
度に作業を割付るというような事態は発生しない。
【0273】図80は、図79の制御手順により作成し
た編成を表示する一例を示す。本作業割付システム28
02の特徴は、図69に関連して説明したように、編成
の修正が簡単に行うことができることのみならず、その
修正過程をリアルタイムで確認しながら修正を行うこと
ができることである。図80では、全部でNST個のステ
ーションのうち5個のステーションにおける作業の割付
状況が表示されている。尚、5個のステーションに限定
したのは、表示装置の画面サイズの制約によることにほ
かならない。5個のステーションの作業に対して、夫々
のステーションの工数の総数値が、フィールド8004
に格納表示される。また、各ステーションの総工数はバ
ーグラフ表示(8006)されている。編成効率もフィ
ールド8007に表示される。尚、8008は、編成外
作業の表示画面であり、8009はマウスに対する右ク
リック操作で表示されるメニューの表示例である。ま
た、編成外作業とステーションにリストされた作業は入
れ替え可能である。
【0274】図77の編成対象定義画面に表示されてい
た作業に対して、「分割」、「統合」、「前に挿入」、
「後に挿入」、「削除」、「作業順変更」、「編成
内」、「編成外」という編集が許されていたように、図
80の画面に表示された5つのステーションにリストさ
れた作業に対しても同じように、「分割」、「統合」、
「前に挿入」、「後に挿入」、「削除」、「作業順変
更」、「移動」、「編成内」、「編成外」の編集が用意
されている。編成データ修正画面では「作業順変更」の
メニューは「移動」のメニューとして表示される。
【0275】まず、編成結果に対する作業の「分割」機
能を説明する。
【0276】この機能は、ユーザが図80のグラフを見
て、特定のステーションの工数が他のステーションの工
数を比べて特に多い場合においてその特定の作業を分割
する場合に必要となる。この場合には、分割した一方の
子作業をそのステーションに残し、他の子作業を別のス
テーションに移す。この例における「分割」及び「移
動」を、図81乃至図83により説明する。
【0277】即ち、ある編成作業の結果、図81のよう
な案が得られたとする。図81の例では、ステーション
1の総工数がステーション2の総工数よりも、38RU
多いことが見て取れる。この原因は、ステーション1に
割り当てられた作業"A4"であることは作業表から読み
取ることができる。そこで、ユーザは、作業A4をマウ
スにより選択し、マウスの右クリック操作でメニューを
表示させて、「分割」メニューを選択する(またはダブ
ルクリックする)と、作業"A4"は分割されて、図82
のように、工数が夫々半分の作業"A4-1"と作業"A4-
2"とになる。更に、「移動」メニューを選択して、作
業"A4-2"をステーション1からステーション2に移
す。この移動の結果がグラフに反映される。
【0278】他の機能、例えば、作業の、「統合」「挿
入」「削除」についても、マウスによる対象となる作業
の選択などを行い、各メニューを選択する(統合の場合
はダブルクリックも可)ことにより同じように編集結果
がグラフに反映される。
【0279】本作業割付システム2802での編集機能
は、作業単位に対する編集のみならず、ステーション単
位に対する編集も用意されている。ステーションの「削
除」、「挿入」、「追加」、「並列統合」である。
【0280】ステーションの「削除」は、作業の「移
動」の結果、空になったステーションを削除する。ユー
ザの具体的な操作としては、図80の画面で、空となっ
た1つのステーションを選択する。そして、マウスで右
クリックを行い、ステーションの「削除」メニューを表
示させ、このメニューを選択することにより、当該ステ
ーションの削除を行わせる。作業の追加ができるよう
に、ステーションの追加などを行うことが可能である。
【0281】「ステーション挿入」は、2つのステーシ
ョン間に1つの空のステーションを挿入する。ユーザの
具体的な操作としては、図80の画面で、前に位置する
ステーション内の任意の作業をマウスにより選択し、次
ぎに、マウスを右クリックして、「ステーション挿入」
メニューを表示させて選択する。この動作により、空の
ステーションが挿入される。
【0282】「ステーションの追加」は、追加対象のス
テーションの後尾に1つのステーションを追加する。ユ
ーザの具体的な操作としては、図80の画面で、追加対
象のステーション内の任意の作業をマウスにより選択
し、次ぎに、マウスを右クリックして、「ステーション
追加」メニューを表示させて選択する。この動作によ
り、空のステーションが追加される。新たに生成された
ステーションは、追加対象のステーションの後に追加表
示される。尚、追加されたステーションは作業を有しな
いので、他のステーションから作業を移動することとな
る。
【0283】「ステーションの並列化」は、1つのステ
ーションにおける作業を、複数人の作業者による作業が
可能となるように、その人数分のステーション数に分割
する。ユーザの具体的な操作としては、まず、対象とな
るステーションをマウスで選択し、右マウスをクリック
して、「並列統合」メニューを表示させ、このメニュー
を選択する。すると、図84のダイアログが表示される
ので、フィールド8402内に分割するステーション数
を記入する。
【0284】図85は、並列化前のステーション分割の
ある一例を示す。この例では、「作業者2」と表示され
たステーションSt2に割り付けられた作業数が多く且つ
時間数も大きい。そこで、上記並列化操作を行うと、ス
テーション2は、図97に示すように、ステーションSt
2-1とステーションSt2-2に分割される。尚、図示の便宜
上、図85の「作業者1」と表記されたSt1は、図97
でも「作業者1」と表記されたSt1であるが、図85の
「作業者3」と表記されたSt3は、図97では「作業者
4」と表記されたSt3である。また、図85の「作業者
4」と表記されたSt4は、図97では「作業者5」と表
記されたSt4であり、図85の「作業者5」と表記され
たSt5は、図97では「作業者6」と表記されたSt5であ
る。
【0285】編成時点でステーションの追加(または作
業の追加)は、チェック(検査)のためのステーション
(若しくは作業)を追加する場合に有効である。検査工
程は、作業を定義する作業標準作成システム2800や
工数を定義する標準工数設定システム2801では、必
要か否かの判断を行うことは難しく、このような判断は
作業割付システム2802を稼働する時点で必要とな
り、また可能である。そこで、追加される前または後の
ステーションをマウスで指定し、ステーションの「追
加」メニューを選択すると、追加対象ステーションの後
に新たに作成されたからステーションが表示される。
【0286】<編成の変形例>編成の態様は、上記のも
のに限定されない。
【0287】例えば、単独で、多くの工数を必要とする
作業が存在する場合がある。かかる作業が存在しても、
上記[数1]や[数2]に従って編成を理論的に行うは可
能である。しかしながら、かかる大きな工数の単一作業
は、ピッチタイムTPを越すこととなり、例えば図86
の8601におけるステーション2のように、それ単独
で1つのステーションが割り付けられることとなろう。
【0288】図86の上側(8601)に示された表示
では、画面が非効率に占有されるので好ましくない。そ
こで、本作業割付システム2802は、そのような大き
な工数を有する単一作業が割り付けられたステーション
における全工数を、ピッチタイムTPに所定値(定数で
よい)を乗した数(以下、「単位工数)と呼ぶ)で除し
た値(商)を切り上げた値をnとして、そのようなステ
ーションにはn人の作業者を割り付けるものとする。ま
た、そのようなステーションの工数のグラフ表示を、通
常のバーの幅のn倍とする。図86の例ではステーショ
ン2バーの幅を通常の2倍(図86の8602)として
いる。このような表示により、当該ステーションは、単
一で多くの工数の作業を有することと、その大きさが、
上記「単位工数」の何倍に相当するかを、一目でユーザ
に理解を与えることができる。
【0289】編成の操作は、特定のユーザのみが行うこ
とができる。図87のユーザインタフェース画面は、操
作者が編成を行う資格を有するかをチェックする入力画
面である。人名コード欄8701に操作者のコードを入
力し、8702に操作者の名前を入力し、8703に所
属を入力し、8704にパスワードを入力し、8705
にその権限を入力する。以上の入力データは、人事上の
データベースと照合されてマッチングが取れたときのみ
アクセス権が与えられる。
【0290】図88は、作業標準作成システム280
0、標準工数設定2801、作業割付システム2802
をスタンドアロン構成に構築した場合の、作業割付シス
テム2802から作業標準作成システム2800へのデ
ータのアップロードを示す。
【0291】前述したように、実施形態の作業標準作成
システム2800は、作業標準に、音声データや画像デ
ータを付加することができる。上記実施形態では、図1
に示すように、作業標準作成システム2800、標準工
数設定2801、作業割付システム2802はクライア
ントサーバ型データベースシステムを構成している。こ
のために、作業標準作成システム2800、標準工数設
定2801、作業割付システム2802の間では作業標
準データのバッチ操作によるダウンロードやアップロー
ドは不要である。
【0292】しかし、図88のように、作業標準作成シ
ステム2800、標準工数設定2801、作業割付シス
テム2802をスタンドアロン形式に構築した場合に
は、各サブシステム間でのデータのダウンロードやアッ
プロードが必要となる。この場合、作業標準作成システ
ム2800で作成した画像データや音声データをダウン
ロードやアップロードすることは効率的ではない。図8
8の変形例では、ダウンロードやアップロードでは、必
要最小限のデータのダウンロードやアップロードに限定
し、画像データや音声データと、作業割付システム28
02で編成された作業標準データとのマージは作業標準
作成システム2800で行うようにする。こうすること
により、ダウンロードやアップロードに要する時間を短
縮することができる。
【0293】更に、この作業標準作成システム2800
は、職場の各ステーションに対してLAN(通信ネット
ワーク)を介して接続され、各ステーションのワークス
テーションに対して、LANを介して、作業標準データ
を画像データや音声データを含めてダウンロードが可能
である。
【0294】<その他の変形例> M−1:上述した本実施形態は、図1に示したように、
クライアント/サーバ環境下で構築されていたが、単一
コンピュータシステムにおけるスタンドアローン環境下
でも適用できる。この場合には、作業標準作成システム
2800、標準工数設定システム2801、作業割付シ
ステム2802がそのコンピュータシステム内で動作す
る。
【0295】M−2:上述した本実施形態では、各シス
テムにおいて、種々のファイルが生成され、これらのフ
ァイルの形態は、種々設定が可能である。例えば、これ
らファイルは、ディスクなどの外部補助記憶装置に常時
格納された所謂パーマネントファイルである必要はな
く、所謂、主記憶のメモリ上でのみ存在する所謂Viewフ
ァイルであってもよい。なぜなら、多くのファイルは表
示(View)目的で一時的に作成されるものであるからで
ある。
【0296】
【他の実施形態】尚、本発明の目的は、前述した実施形
態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを
記録した記憶媒体(または記録媒体)を、上述した各サ
ブシステムあるいはサーバ及びクライアントとして動作
する装置に供給し、それらシステムあるいは装置のコン
ピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読み出し実行することによっても、達
成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。また、コンピュータが読
み出したプログラムコードを実行することにより、前述
した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプロ
グラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働し
ているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって前述した実施
形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0297】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれる。
【0298】
【発明の効果】以上説明したように本発明の工数自動設
定システムによると、コンピュータ処理に迅速に作業標
準に対して工数を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における組立基準情報管理システ
ムのハードウエア構成を例示する図である。
【図2】 代表機種レコード、工程(構成)レコード、
並びに作業標準レコードの関連構造を示す図である。
【図3】 作業標準システムにおいて、標準作業のデー
タを入力する画面構成を説明する図である。
【図4】 作業標準システムにおけるマスタデータファ
イルの連関を示す図である。
【図5】 作業標準のデータ入力の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】 「適応機種」フィールドに入力するウインド
を説明する図である。
【図7】 適応機種フィールド302に機種名を入力す
る他の方法を説明する図である。
【図8】 部品に関するデータの参照入力を説明する図
である。
【図9】 作業に関するデータのインクリメンタルサー
チ入力を説明する図である。
【図10】 作業に関するデータのインクリメンタルサ
ーチ入力を説明する図である。
【図11】 作業に関すデータを入力する画面の構成を
説明する図である。
【図12】 作業データ入力時の参照入力を説明する図
である。
【図13】 作業手順の「動詞」入力において参照入力
機能を説明する図である。
【図14】 図11の作業手順入力画面に基づいてデー
タ入力を行うときの制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】 入力された複数の作業手順の一例を説明す
る図である。
【図16】 注意事項入力における参照入力機能の説明
図である。
【図17】 注意事項入力における参照入力機能の説明
図である。
【図18】 作業手順そのものを編集する種々のメニュ
ーの説明図である。
【図19】 2つの作業手順を入れ替える動作を説明す
る図である。
【図20】 2つの作業手順を入れ替える動作を説明す
る図である。
【図21】 作成された作業を保存するためのメニュー
の説明図である。
【図22】 作業標準を編集するときの編集対象の作業
をオープンするメニュー画面の図である。
【図23】 図22のメニューによりオープンされた複
数の作業の例を説明する図である。
【図24】 画像編集機能を実行するためのメニュー画
面を説明する図である。
【図25】 アタッチされる画像を組み込むための入力
フィールドを説明する図である。
【図26】 作業標準データにアタッチされた画像の例
を示す図である。
【図27】 画像を編集するツールを選択するためのメ
ニュー画面の図である。
【図28】 作業標準作成システムにおける翻訳サブシ
ステムの位置づけを説明する図である。
【図29】 翻訳を開始するための開始メニューを説明
する図である。
【図30】 翻訳対象の作業標準を選択するための画面
を示す図である。
【図31】 翻訳対象の作業標準と訳語とが対照的に並
列表示されている様子を説明する図である。
【図32】 翻訳対象の作業標準と訳語とが対照的に並
列表示されいぇいる様子を説明する図である。
【図33】 作業標準に付加された音声データの再生を
起動するメニュー画面を説明する図である。
【図34】 音声データの記録を起動するメニュー画面
を説明する図である。
【図35】 作業標準作成システム2800及び翻訳シ
ステム2803におけるファイルの記憶配置を示す図で
ある。
【図36】 実施形態の標準工数設定システム2801
のファイル構成をブロック的に説明する図である。
【図37】 工数設定ファイル3601のデータ構造を
説明する図である。
【図38】 標準データファイル2804のデータ構造
を説明する図である。
【図39】 標準データファイル2804中のディレク
トリ構造の一例を示す図である。
【図40】 標準工数設定システム2801における工
数付与の3つのルートを説明する図である。
【図41】 標準工数設定システム2801におけるデ
ータ取り込みの概略を説明する図である。
【図42】 標準資料データファイルからのデータに基
づいて工数を設定する第1のルートを説明する図であ
る。
【図43】 動作パターンデータファイルからのデータ
に基づいて工数を設定する第2のルートを説明する図で
ある。
【図44】 工数設定ファイル3601の一例を示す図
である。
【図45】 標準工数設定システム2801の初期メニ
ュー画面を説明する図である。
【図46】 標準工数設定システム2801において取
り込みたいデータ範囲を定義するための画面構成を説明
する図である。
【図47】 図46の画面により定義された作業データ
の一覧を表示する図である。
【図48】 データ取り込みウインドを説明する図であ
る。
【図49】 標準工数設定システム2801において、
ディレクトリの階層を任意に変えることにより、任意の
作業群をグループ化できることを説明する図である。
【図50】 標準工数設定システム2801におけるフ
ァイル構成を説明する図である。
【図51】 標準工数設定システム2801の制御手順
を説明するフローチャートである。
【図52】 工数設定対象の「製品」を選択するための
ユーザインタフェース画面の例を説明する図である。
【図53】 工数設定対象の「製品」を選択するための
ユーザインタフェース画面の例を説明する図である。
【図54】 「機種」選択画面の例を説明する図であ
る。
【図55】 編集対象の「作業」を選択するダイアログ
を説明する図である。
【図56】 図55の選択により取り込まれた作業の例
を説明する図である。
【図57】 分析資料の編集画面の例を説明する図であ
る。
【図58】 分析対象の作業を選択するユーザインタフ
ェース画面を説明する図である。
【図59】 代表的なWF(Work Factor)をユーザに選
択可能に表示するユーザインタフェース画面を説明する
図である。
【図60】 PU(取り上げ)動作の工数定義を説明す
るユーザインタフェース画面の図である。
【図61】 TURN(向きを変える)動作の工数定義
を説明するユーザインタフェース画面の図である。
【図62】 特定の作業の工数変更の理由を問い合わせ
る画面を説明する図である。
【図63】 工数変更の理由を表示する画面の例の図で
ある。
【図64】 作業割付システム2802の基本動作を説
明する図である。
【図65】 作業割付システム2802のファイル構造
を説明するブロック図である。
【図66】 標準工数設定システム2801における作
業編成を概略的に説明する図である。
【図67】 標準工数設定システム2801による、単
純分割または並列分割の元データを表示する画面を説明
する図である。
【図68】 単純分割によって分割されたステーション
の作業内容を説明する図である。
【図69】 単純分割により分割された職場を更に編集
するときのユーザインタフェース画面を説明する図であ
る。
【図70】 並列分割を行う際の、各作業間の並列性を
定義するユーザインタフェース画面を説明する図であ
る。
【図71】 並列分割により生成された複数の編成案を
説明する図である。
【図72】 並列分割により生成された編成案1を更に
編集するときのユーザインタフェース画面を説明する図
である。
【図73】 並列分割により生成された編成案2を更に
編集するときのユーザインタフェース画面を説明する図
である。
【図74】 作業割付システム2802において、標準
工数設定システム2801からデータ取り込みを行うと
きの取り込み対象を定義するユーザインタフェース画面
を説明する図である。
【図75】 作業割付システム2802において、デー
タ取り込み範囲を色々と変更定義できる理由を説明する
図である。
【図76】 編成テーブルファイル6400内の既存フ
ァイルをオープンする場合のユーザインタフェース画面
を説明する図である。
【図77】 作業割付システム2802のメモリに取り
込まれた作業データが「対象機種」毎に表示されている
様子を説明する図である。
【図78】 標準工数設定システム2801において、
作業を追加するときのユーザインタフェース画面を説明
する図である。
【図79】 作業割付システム2802の単純分割の制
御手順を説明するフローチャートである。
【図80】 作業割付システム2802の単純分割によ
り分割された5つのステーションの状態を説明する図で
ある。
【図81】 作業割付システム2802での、ステーシ
ョンにおける作業分割を説明する図である。
【図82】 作業割付を説明するために、5つのステー
ションからなる職場において、並列化対象のステーショ
ン2に多くの工数画の作業が割り当てられている状態を
示す図である。
【図83】 作業割付システム2802での、ステーシ
ョンにおける作業分割結果を説明する図である。
【図84】 作業割付システム2802におけるステー
ション分割のユーザインタフェース画面を説明する図で
ある。
【図85】 作業割付システム2802におけるステー
ションの追加若しくは挿入のユーザインタフェース画面
を説明する図である。
【図86】 作業割付システム2802において、工数
が大きな作業が1つのステーションに割り付けられたと
きのそのステーションを表示する手法を説明する図であ
る。
【図87】 作業編成を行うユーザを認証する認証画面
を説明する図である。
【図88】 各サブシステムをスタンドアローン構成と
した場合の変形例に係るシステムの全体構成を説明する
ブロック図である。
【図89】 複数の作業に対して、夫々の作業の動作
と、その動作に対応する画像と、パラメータとが関連づ
けられて記憶されている状態を説明する図である。
【図90】 図89に示す手法に従ってパラメータを指
定したことにより、連続的に発生された画像(連続動作
を表す画像)の例を示す図である。
【図91】 図39に関連して、構成記号を入力するた
めのダイアログ画面を示す図である。
【図92】 作業を編成するに際して、複数の作業をグ
ループ化するためのユーザインタフェース画面を示す図
である。
【図93】 作業を編成するに際して、複数の作業をグ
ループ化するためのユーザインタフェース画面を示す図
である。
【図94】 作業を編成するに際して、複数の作業をグ
ループ化するためのユーザインタフェース画面を示す図
である。
【図95】 図79の変形例としての作業割付のための
制御手順であって、ステーション数NSTを超えないこと
を重視した編成制御手順を説明するフローチャートであ
る。
【図96】 図79の変形例としての作業割付のための
制御手順であって、ステーションの割り付けられる作業
の工数を平均化させることを重視した編成制御手順を説
明するフローチャートである。
【図97】 図85の例の職場において、並列化された
後のステーション2の状態を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢村 吉範 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 曽根川 智之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA01 BB07 CC21 DD01 DD03 DD05 EE05 FF03

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータデータ化された作業標準デ
    ータに、工数データを付与する工数自動設定システムに
    おいて、 標準化された標準語句により記述された作業標準と、そ
    の作業標準に対応する工数とからなる多数の対が前もっ
    て登録され、読み出し可能に構成された標準工数データ
    ベースと、 工数を付与すべき対象である対象作業標準の各々につい
    て、その対象作業標準の語句と前記標準工数データベー
    ス内の作業標準の標準語句とのマッチングをとり、前記
    データベース内のマッチした作業標準の標準工数を、当
    該対象作業標準の工数として設定する設定手段と、 設定された工数ファイルを格納する工数ファイル手段
    と、を備えることを特徴とする工数自動設定システム。
  2. 【請求項2】 工数を付与する対象の作業標準は、その
    作業の動作を表す1つの動作句と、その動作の対象を表
    す1つの目的句と、上記動作及び/または目的に関する
    補助的情報を表す1つのコメント句とで記述され、 前記データベース内の作業標準は、同じく動作句と目的
    句とコメント句とで記述されることを特徴とする請求項
    1記載の工数自動設定システム。
  3. 【請求項3】 工数を付与する対象の作業標準は、動作
    の目的に関する第1のコメントと、動作の目的を記述す
    る目的句と、動作に関する第2のコメントと、その作業
    の動作を表す動作句とが所定の順序で記述され、前記デ
    ータベース内の作業標準は同じく、第1のコメントと目
    的句と第2のコメントと動作句とが前記所定の順序で記
    述されることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の工数自動設定システム。
  4. 【請求項4】 前記設定手段において、対象作業標準の
    語句と標準工数データベース内の作業標準の標準語句と
    は完全一致による検索を優先することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の工数自動設定システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記設定手段において、前記標準工数デ
    ータベース内の作業標準の標準語句との完全一致による
    検索に失敗した対象作業標準に対して、一部一致による
    検索を適用することを特徴とする請求項4記載の工数自
    動設定システム。
  6. 【請求項6】 前記設定手段において、対象作業標準の
    語句を標準工数データベース内で検索することに失敗し
    た場合は、前記標準工数データベースに比して標準化の
    程度が低い第2の工数データベース内で検索を行うこと
    を特徴とする請求項4または請求項5記載の工数自動設
    定システム。
  7. 【請求項7】 対象作業標準に含まれる語句は、ワイル
    ドカードによる語句を含むことを特徴とする請求項5記
    載の工数自動設定システム。
  8. 【請求項8】 ワイルドカード記号を含む語句を含む作
    業標準に一致するところの、標準作業標準が複数存在す
    る場合には、一致度の高い順に候補を表示してユーザに
    選択させることを特徴とする請求項7記載の工数自動設
    定システム。
  9. 【請求項9】 前記標準工数データベースの標準工数デ
    ータは、工数値と、その工数値を設定したときの設定条
    件に関するデータとを含むことを特徴とする請求項1乃
    至請求項8の何れかに記載の工数自動設定システム。
  10. 【請求項10】 前記条件データは、前記工数自動設定
    システムのメモリ空間におけるディレクトリにより参照
    され、 前記設定手段は、対象作業標準の工数として、検索され
    た作業標準の設定条件データのディレクトリ値を設定す
    ることを特徴とする請求項9記載の工数自動設定システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記第2の工数データベースを検索し
    ても一致が得られなかった場合には、当該作業標準を分
    析することによって工数を割り当てる分析手段を備える
    ことを特徴とする請求項6記載の工数自動設定システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記標準工数データベースを検索して
    も一致が得られなかった場合には、当該作業標準を分析
    することによって工数を割り当てる分析手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項6記載の工数自動設定システム。
  13. 【請求項13】 前記分析手段は、前記標準工数データ
    ベースの内容を作成したときと同じ基準の作成ツールを
    用いることを特徴とする請求項11記載の工数自動設定
    システム。
  14. 【請求項14】 前記分析手段は、前記第2の工数デー
    タベースの内容を作成したときと同じ基準の作成ツール
    を用いることを特徴とする請求項12記載の工数自動設
    定システム。
  15. 【請求項15】 工数を付与すべき対象である複数の作
    業標準データをダウンロードするダウンロード手段を含
    むことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れかに
    記載の工数自動設定システム。
  16. 【請求項16】 ダウンロード可能な複数の作業標準は
    外部のデータベースに記憶されており、 前記ダウンロード手段は、 ダウンロード可能な作業標準のディレクトリを、前記外
    部のデータベースからダウンロードして表示する手段
    と、 表示されたディレクトリから任意のディレクトリを選択
    することにより、工数を付与する対象となる作業標準を
    選択する選択手段と、を備えることを特徴とする請求項
    1乃至請求項15の何れかに記載の工数自動設定システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記外部のデータベースは、前記ダウ
    ンロード可能な作業標準を、組み上がり度に応じて階層
    化された状態で記憶し、 前記ダウンロード手段は、 ダウンロード可能な作業標準のディレクトリと共に、上
    位ディレクトリを併せて本工数設定システムにダウンロ
    ードし、 前記表示手段は、ダウンロードされた作業標準のディレ
    クトリと上位ディレクトリとを併せて表示し、 前記選択手段は、作業標準を、表示された作業標準のデ
    ィレクトリを選択するか、或いは、上位ディレクトリを
    選択するかを指定できることを特徴とする請求項16に
    記載の工数自動設定システム。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項17の何れかに記
    載の工数設定ファイル手段を含むサーバと、 請求項1乃至請求項17の何れかに記載の設定手段を有
    する複数のクライアントと、 を備えることを特徴とする分散型のクライアントサーバ
    型データベースシステム。
  19. 【請求項19】 コンピュータデータ化された作業標準
    データに工数データを付与する工数自動設定方法におい
    て、 標準化された標準語句により記述された作業標準と、そ
    の作業標準に対応する工数とからなる多数の対を、読み
    出し可能に構成された標準工数データベースに前もって
    登録する工程と、 工数を付与すべき対象である対象作業標準の各々につい
    て、その対象作業標準の語句と前記標準工数データベー
    ス内の作業標準の標準語句とのマッチングをとり、前記
    データベース内のマッチした作業標準の標準工数を、当
    該対象作業標準の工数として設定する設定工程と、 設定された工数ファイルを格納する格納工程と、 を備えることを特徴とする工数自動設定方法。
  20. 【請求項20】 工数を付与する対象の作業標準は、そ
    の作業の動作を表す1つの動作句と、その動作の対象を
    表す1つの目的句と、上記動作及び/または目的に関す
    る補助的情報を表す1つのコメント句とで記述され、前
    記データベース内の作業標準は同じく動作句と目的句と
    コメント句とで記述されることを特徴とする請求項19
    記載の工数自動設定方法。
  21. 【請求項21】 工数を付与する対象の作業標準は、動
    作の目的に関する第1のコメントと、動作の目的を記述
    する目的句と、動作に関する第2のコメントと、その作
    業の動作を表す動作句とが所定の順序で記述され、 前記データベース内の作業標準は、同じく、第1のコメ
    ントと目的句と第2のコメントと動作句とが前記所定の
    順序で記述されることを特徴とする請求項19または請
    求項20記載の工数自動設定方法。
  22. 【請求項22】 前記設定工程において、対象作業標準
    の語句と標準工数データベース内の作業標準の標準語句
    とは完全一致による検索を優先することを特徴とする請
    求項19乃至請求項21の何れかに記載の工数自動設定
    方法。
  23. 【請求項23】 前記設定工程において、前記標準工数
    データベース内の作業標準の標準語句との完全一致によ
    る検索に失敗した対象作業標準に対して、一部一致によ
    る検索を適用することを特徴とする請求項22記載の工
    数自動設定方法。
  24. 【請求項24】 前記設定工程において、対象作業標準
    の語句を標準工数データベース内で検索することに失敗
    した場合は、前記標準工数データベースに比して標準化
    の程度が低い第2の工数データベース内で検索を行うこ
    とを特徴とする請求項22または請求項23記載の工数
    自動設定方法。
  25. 【請求項25】 対象作業標準に含まれる語句は、ワイ
    ルドカードによる語句を含むことを特徴とする請求項2
    3記載の工数自動設定方法。
  26. 【請求項26】 ワイルドカード記号を含む語句を含む
    作業標準に一致するところの、標準作業標準が複数存在
    する場合には、一致度の高い順に候補を表示してユーザ
    に選択させることを特徴とする請求項25記載の工数自
    動設定方法。
  27. 【請求項27】 前記標準工数データベースの標準工数
    データは、工数値と、その工数値を設定したときの設定
    条件に関するデータとを含むことを特徴とする請求項1
    9乃至請求項26の何れかに記載の工数自動設定方法。
  28. 【請求項28】 前記条件データは、該工数自動設定方
    法のメモリ空間におけるディレクトリにより参照され、 前記設定工程は、対象作業標準の工数として、検索され
    た作業標準の設定条件データのディレクトリ値を設定す
    ることを特徴とする請求項27記載の工数自動設定方
    法。
  29. 【請求項29】 前記第2の工数データベースを検索し
    ても一致が得られなかった場合には、当該作業標準を分
    析して工数を割り当てる分析工程を備えることを特徴と
    する請求項24記載の工数自動設定方法。
  30. 【請求項30】 前記標準工数データベースを検索して
    も一致が得られなかった場合には、当該作業標準を分析
    して工数を割り当てる分析工程を備えることを特徴とす
    る請求項24記載の工数自動設定方法。
  31. 【請求項31】 前記分析工程は、前記標準工数データ
    ベースの内容を作成したときと同じ基準の作成ツールを
    用いることを特徴とする請求項29記載の工数自動設定
    方法。
  32. 【請求項32】 前記分析工程は、前記第2の工数デー
    タベースの内容を作成したときと同じ基準の作成ツール
    を用いることを特徴とする請求項30記載の工数自動設
    定方法。
  33. 【請求項33】 工数を付与すべき対象である複数の作
    業標準データを、ダウンロードするダウンロード工程を
    含むことを特徴とする請求項19乃至請求項32の何れ
    かに記載の工数自動設定方法。
  34. 【請求項34】 ダウンロード可能な複数の作業標準
    は、外部のデータベースに記憶されており、 前記ダウンロード工程は、 ダウンロード可能な作業標準のディレクトリを、前記外
    部のデータベースからダウンロードして表示する工程
    と、 表示されたディレクトリから任意のディレクトリを選択
    することにより、工数を付与する対象となる作業標準を
    選択する選択工程と、を含むことを特徴とする請求項1
    9乃至請求項33の何れかに記載の工数自動設定方法。
  35. 【請求項35】 前記外部のデータベースは、前記ダウ
    ンロード可能な作業標準を、組み上がり度に応じて階層
    化された状態で記憶し、 前記ダウンロード工程は、 ダウンロード可能な作業標準のディレクトリと共に、上
    位ディレクトリを併せて本工数設定システムにダウンロ
    ードし、 前記表示工程は、ダウンロードされた作業標準のディレ
    クトリと上位ディレクトリとを併せて表示し、 前記選択工程は、作業標準を、表示された作業標準のデ
    ィレクトリを選択するか、或いは、上位ディレクトリを
    選択するかを指定できることを特徴とする請求項34記
    載の工数自動設定方法。
  36. 【請求項36】 前記組み上がり度に応じた階層化は、 複数の作業標準をより上位の作業グループにグループ化
    してまとめ、 纏められた個々のグループにグループ識別子を与えるこ
    とを特徴とする請求項35記載の工数自動設定方法。
  37. 【請求項37】 作業グループは、複数の作業標準から
    なる構成グループ、複数の構成からなる機種グループ、
    複数の機種からなるジャンルグループの何れかに分類さ
    れることを特徴とする請求項36記載の工数自動設定方
    法。
  38. 【請求項38】 前記工数ファイルにおいて、各作業標
    準には、工数に関する、追加および修正についての履歴
    を記録するフィールドが設けられていることを特徴とす
    る請求項19乃至請求項37の何れかに記載の工数自動
    設定方法。
  39. 【請求項39】 前記工数ファイルにおいて、各作業標
    準には、工数に関する、追加および修正についての履歴
    を記録するフィールドが設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項17の何れかに記載の工数自動設
    定システム。
  40. 【請求項40】 前記履歴フィールドを参照する手段を
    備えることを特徴とする請求項39記載の工数自動設定
    システム。
  41. 【請求項41】 請求項19乃至請求項38の何れかに
    記載の工数自動設定方法をコンピュータシステムで実現
    するために、前記工数自動設定方法のプログラムコード
    を格納するコンピュータプログラム記憶媒体。
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