JP2001194572A - 投影用ズームレンズ及びプロジェクター - Google Patents

投影用ズームレンズ及びプロジェクター

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JP2001194572A
JP2001194572A JP32337299A JP32337299A JP2001194572A JP 2001194572 A JP2001194572 A JP 2001194572A JP 32337299 A JP32337299 A JP 32337299A JP 32337299 A JP32337299 A JP 32337299A JP 2001194572 A JP2001194572 A JP 2001194572A
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cam
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lens
frame
zoom
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JP32337299A
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Inventor
Toshihiko Sakai
俊彦 坂井
Akiyoshi Kuroda
明寿 黒田
Fumitaka Yajima
章隆 矢島
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Seiko Epson Corp
Cosina Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Cosina Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカシング時の変倍位置ズレの防止、及
びローコスト化、コンパクト化を図る。 【解決手段】 フォーカシング機能を持つ第1レンズ群
23は保持枠33に保持されている。保持枠33は、第
1移動枠30にヘリコイド結合している。第1移動枠3
0は、カム筒22を不使用位置に回転したときに保持枠
33が鏡筒内に繰り込む収納位置とカム筒22を変倍域
に回転したときに保持枠33がスクリーン18側に突出
した突出位置との間で移動する。フォーカシングは、保
持枠33を回転させる。これにより保持枠33は、第1
移動枠30に対してヘリコイド33aのリードに従って
移動する。カム筒22に設けた第1移動枠30用のカム
38は、ズーム域に対応したカム筒22の回転範囲で光
軸6aに直交する方向に円弧状の軌跡で形成されてい
る。これによりフォーカシングの際に保持枠33を回転
してもカム筒22が回転することはない。また、マニュ
アルフォーカスにしたから安価で、コンパクトなプロジ
ェクターを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影用ズームレン
ズ、及びその投影用ズームレンズを用いたプロジェクタ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶プロジェクターに用いられる
投影用ズームレンズには、一般的に実用されているもの
として、カム筒の回転よりスクリーン側から順に少なく
とも第1及び第2のレンズ群を光軸方向に進退させて変
倍を行い、第1レンズ群をカム筒に対して光軸方向に移
動させてフォーカシングを行う前群繰り出し方式のもの
が知られている。
【0003】カム筒には、第1レンズ群を支持した第1
移動枠と、第2レンズ群を保持した第2移動枠とが光軸
方向に移動自在に内蔵されている。第1移動枠は、第1
レンズ群を保持した保持枠にヘリコイド結合されてい
る。保持枠は、第1移動枠に対してヘリコイドのリード
に従って光軸方向に移動する。第1移動枠にはカムピン
が設けられている。カムピンは、カム筒に設けた第1レ
ンズ群用カムに係合し、カム筒の回転によりそのカムと
直進ガイド手段との協働により第1レンズ群を光軸方向
に移動させる。
【0004】第2移動枠には、外周にカムピンが設けら
れている。そのカムピンは、カム筒に設けた第2レンズ
群用カムに係合している。カムピンは、カム筒の回転に
より第2レンズ群用カムと直進ガイド手段との協働によ
り第2レンズ群を光軸方向に移動させる。
【0005】また、従来より、光源から出射される光束
を画像情報に応じて光学像を形成する電気光学装置と、
この電気光学装置で形成された画像を拡大投写する投影
用ズームレンズと、装置駆動用の電力を供給する電源と
を備えたプロジェクターが知られている。このようなプ
ロジェクターは、会議、学会、展示会等でのマルチメデ
ィアプレゼンテーションに広く利用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たタイプのズームレンズでは、第1レンズ群が変倍及び
フォーカシング時にそれぞれ移動するため、保持枠を回
転操作してフォーカシングを行うと、その回転がヘリコ
イド結合の抵抗により第1移動枠に伝達され、さらに第
1移動枠のカムピンが第1レンズ群用カムを付勢する。
第1レンズ群用カムは螺旋状の軌跡となっているため、
第1レンズ群用カムが付勢されるとカム筒が回転する恐
れがある。このようになると、フォーカシングに際して
変倍位置がずれてしまうという不都合が生じる。
【0007】また、プロジェクターは、プレゼンテーシ
ョン用の会議室等に設置された状態に維持されることも
あるが、必要に応じて持ち込まれたり、終了後に他の場
所に移して保管する場合もある。ところが、プロジェク
ターの投影用ズームレンズは、外装ケースから突出した
状態のままである。このような状態では、持ち運び時等
に、その投影用ズームレンズが何かにぶつかる等して、
破損するおそれがある。そこで、投影用ズームレンズを
外装ケースから突出しないように収納する機構が必要と
なる。
【0008】このようなズームレンズの収納機構は、例
えば小型のズーム付きオートフォーカスカメラで、電動
式(モータ駆動)で実現されており、収納操作に加え、
変倍やフォーカスシングも電動で行えるようになってい
る。
【0009】ところが、投影用ズームレンズはカメラ用
のレンズに比べて、大きくて、重い。そのため、そのよ
うな投影用ズームレンズを電動式で収納できるようにす
るには、収納機構の大型化が避けられない。しかも、投
影用ズームレンズにも変倍やフォーカスシングの機能が
必要であり、これらをも電動式で行うと、制御回路やセ
ンス機構を設ける必要がある等、構造が複雑となり、価
格も高くなるという問題がある。
【0010】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、フォーカシングしても変倍位置がずれないように
した投影用ズームレンズと、装置の大型化を避けつつ外
装ケースから突出しないように投影用ズームレンズを収
納可能とし、かつ安価なプロジェクターとを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の投影用ズームレンズでは、カム筒を
不使用位置からズーム域に向かって回転させたときには
第1移動枠をスクリーンから最も後退した収納位置から
スクリーンに向かって最も突出した突出位置に移動さ
せ、且つ、カム筒をスーム域内で回転したときには第1
移動枠を突出位置に保持したまま光軸方向への移動を阻
止する第1移動枠案内手段をカム筒に設けたものであ
る。
【0012】請求項2記載の投影用ズームレンズでは、
第1移動枠に固定されたカムピンと、カム筒に対して固
定であり、カムピンとの係合により第1移動枠の回転を
禁止して光軸方向への移動を許容する直進ガイド部材
と、カムピンに係合するようにカム筒に形成された一連
のカムとから第1移動枠案内手段を構成したものであ
る。そして、不使用位置からズーム域までの回転範囲で
は第1移動枠を光軸方向に後退させる螺旋状の軌跡をも
つ不使用域用案内カムと、ズーム域内での回転範囲では
第1移動枠を前記突出位置に保持する円弧状の軌跡を持
つ移動阻止用カムとで前記一連のカムを構成したもので
ある。
【0013】請求項3記載のプロジェクターでは、光源
から出射される光束を画像情報に応じて光学像に形成す
る電気光学装置と、この電気光学装置で形成された画像
を拡大投写する投影用ズームレンズと、装置駆動用の電
力を供給する電力供給手段と、前記電気光学装置と前記
電力供給手段とを収納する外装ケースと、を備えたプロ
ジェクターであって、前記投影用ズームレンズは、変倍
及びフォーカシングが不可能な不使用状態と、変倍及び
フォーカシングが可能な使用状態とを切り替え可能とさ
れており、且つ、前記不使用状態において、前記投影用
ズームレンズが前記外装ケースの前面から突出しないよ
うに設けられており、前記不使用状態と使用状態との切
り替え、変倍、及びフォーカシングは、手動で行なわれ
てなることを特徴とする。
【0014】請求項3記載のプロジェクターによれば、
手動により前記不使用状態と使用状態との切り替え、変
倍、及びフォーカシングを行なうことができるので、モ
ータ等が不要となり、装置の大型化を避けつつ、容易に
投影用ズームレンズを収納できるようになる。また、モ
ータ等が不要となるので、安価なプロジェクターを提供
することができる。
【0015】請求項4記載のプロジェクターでは、投写
面側から順に配置された第1ないし第3のレンズ群と、
第1のレンズ群を保持する保持枠と、保持枠に対して摺
動可能に設けられ、第1のレンズ群を移動可能とする第
1の移動枠と、第2のレンズ群を保持するとともにその
移動を可能とする第2の移動枠と、第3のレンズ群を保
持するとともにその移動を可能とする第3の移動枠と、
第1ないし第3の移動枠の移動を案内するカム筒とで請
求項3記載の投影用ズームレンズを構成したものであ
る。また、その投影用ズームレンズは、カム筒の回転に
より、不使用状態と使用状態との切り替えと、使用状態
における変倍が可能とされており、使用状態における保
持枠の回転により、フォーカシングが可能とされてお
り、不使用状態と使用状態との切り替え時には、第1な
いし第3の移動枠が光軸方向へ移動可能とされ、使用状
態における変倍時には、第2の移動枠と第3の移動枠の
みが光軸方向へ移動可能とされ、使用状態におけるフォ
ーカシング時には、第1ないし第3の移動枠が光軸方向
へ移動できないように構成されている。
【0016】このような構成とすることにより、変倍を
行なう際にフォーカスがずれたり、フォーカシングを行
なう際に変倍位置がずれてしまったりすることがなく、
安定した変倍、フォーカシングを行なうことが可能とな
る。
【0017】請求項5記載のプロジェクターでは、請求
項4記載の投影用ズームレンズに、使用状態と不使用状
態とが切り替わる位置でカム筒の回転操作にクリック感
を付与するクリック機構を設けたものである。これによ
り、使用状態と不使用状態とが切り替わる位置を容易に
認識することが可能となる。
【0018】請求項6記載のプロジェクターでは、不使
用状態と使用状態との切り替えと、使用状態における変
倍とを行なうためのズームリングと、使用状態における
フォーカシングを行なうためのフォーカスリングとから
請求項3記載の投影用ズームレンズを構成し、不使用状
態では、フォーカスリングがズームリングの内側に収納
されてなり、また、外装ケースの側面にズームリングを
露出させるための切り欠き部を設けたものである。これ
によれば、不使用状態におけるズームレンズ自体の小型
化を図ることが可能となり、装置の小型化を促進するこ
とが可能となる。
【0019】請求項7記載のプロジェクターでは、請求
項6記載の投影用ズームレンズに、使用状態と不使用状
態とが切り替わる位置でズームリングの操作にクリック
感を付与するクリック機構を設けたものである。これに
よれば、使用状態と不使用状態とが切り替わる位置を容
易に認識することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】投影用ズームレンズ6は、図1な
いし図3に示すように、直進筒21、カム筒22、及び
スクリーン18の側から順に配置した第1ないし第4レ
ンズ群23〜26等で構成されている。第1ないし第3
レンズ群23〜25は、それぞれ第1ないし第3移動枠
30〜32に保持されている。なお、符号181は光源
ランプ、符号925は液晶パネル等の電気光学装置、符
号910は、クロスダイクロイックプリズムである。
【0021】カム筒22は、テレ端からワイド端との間
のズーム域とそのズーム域を超えた不使用位置まで回転
する。カム筒22を不使用位置からズーム域に向かって
回転させたときには、第1ないし第3レンズ群23〜2
5をスクリーン18から最も後退した収納位置からスク
リーン18に向かって最も突出した突出位置に移動させ
る。
【0022】カム筒22をズーム域内で回転させると、
第2及び第3のレンズ群24,25をそれらの相互の間
隔が変化するようにそれぞれ光軸6aの方向に移動させ
て変倍を行う。フォーカシングは、第1移動枠30に対
して第1レンズ群23を光軸6aの方向に移動させて行
う前群繰り出し方式となっている。
【0023】直進筒21は、外周後端側に設けた鍔21
aがプロジェクターのヘッド板(後述)に固定されてい
る。カム筒22は直進筒21にその外側で回動自在に支
持されている。直進筒21には、第1ないし第3移動枠
30〜32がそれぞれ光軸6aの方向に移動自在に内蔵
されている。第1移動枠30の内部には、保持枠33が
ヘリコイド33aにより結合されている。保持枠33
は、第1レンズ群23を保持しており、光軸6aを中心
に回転することで第1移動枠30に対して第1レンズ群
23をヘリコイド33aのリードに従って光軸6aの方
向に移動させる。第2及び第3移動枠31,32は、第
2及び第3レンズ群24,25を保持している。第4レ
ンズ群26は、直進筒21に固定されている。
【0024】第1ないし第3移動枠30〜32には、そ
れぞれカムピン35〜37が設けられている。各カムピ
ン35〜37は、光軸6aを中心とする周方向の3分割
位置に3つずつある。これらカムピン35〜37は、カ
ム筒22に設けた第1ないし第3カム38〜40にそれ
ぞれ係合している。第1ないし第3カム38〜40も周
方向に3つずつある。直進筒21には、周方向の3分割
位置に直進ガイド開口42が設けられている。直進ガイ
ド開口42は、光軸6aと平行に形成されている。
【0025】前記カムピン35〜37は、直進ガイド開
口42にもそれぞれ係合している。直進ガイド開口42
は、第1なしい第3移動枠30〜32の光軸6aの方向
への移動をそれぞれ許容し、且つこれらの回転止めを行
っている。直進ガイド開口42、カムピン35〜37及
び第1ないし第3のカム38〜40は、第1ないし第3
移動枠30〜32を案内する第1ないし第3移動枠案内
手段を構成しており、カム筒22の回転によりカムピン
35〜37がカム38〜40と直進ガイド開口42との
交点に誘導されることで第1ないし第3移動枠30〜3
2を光軸6aの方向に沿って移動させる。
【0026】第2カム39は、図4に示すように、カム
筒22のズーム域外での回転に対応した第2不使用域用
案内カム41と、ズーム域内での回転に対応した第2変
倍用カム43とを繋げた形態となっている。第2不使用
域用案内カム41は、スクリーン18の側から最も後退
した収納位置から第2レンズ群24がその変倍軌跡上の
ワイド端に位置するように第2移動枠31を繰り出す螺
旋状の軌跡となっている。第2変倍用カム43は、第2
レンズ群24がその変倍軌跡上に沿って移動するように
第2移動枠31を光軸6aの方向に沿って進退させる螺
旋状の軌跡となっている。
【0027】第3カム40は、カム筒22のズーム域外
での回転に対応した第3不使用域用案内カム44と、ズ
ーム域内での回転に対応した第3変倍用カム45とを繋
げた形態となっている。第3不使用域用案内カム44
は、スクリーン18の側から最も後退した収納位置から
第3レンズ群25がその変倍軌跡のワイド端に位置する
ように第3移動枠32を繰り出す螺旋状の軌跡となって
いる。第3変倍用カム45は、第3レンズ群25がその
変倍軌跡上に沿って移動するように第3移動枠32を光
軸6aの方向に沿って進退させる螺旋状の軌跡となって
いる。
【0028】第1カム38は、カム筒22のズーム域外
での回転に対応した第1不使用域用案内カム47と、ズ
ーム域内での回転に対応した移動阻止用カム48とを繋
げた形態となっている。第1不使用域用案内カム47
は、スクリーン18の側から最も後退した収納位置と、
これからスクリーン18の側に向けて突出した突出位置
との間で第1移動枠30を移動させる螺旋状の軌跡とな
っている。移動阻止用カム48は、光軸6aの方向に変
位がなく、且つ光軸6aを中心とする回転方向に変位を
もった円弧状の軌跡となっており、ズーム域内でのカム
筒22の回転範囲で第1移動枠30を突出位置に保持す
る。
【0029】次に、上記構成の作用を簡単に説明する。
プロジェクターの不使用状態では、図1に示すように、
第1レンズ群23、保持枠33、及び第1移動枠30が
カム筒22の内部に収納された形態となっている。使用
状態にするには、例えば外部からズーム操作或いは電源
ONの操作を行う。この操作に応答してプロジェクタの
制御部がズームモータ50を駆動する。モータ50の駆
動は、ギヤ列51を介してカム筒22の外周に形成した
ギア部52に伝達される。
【0030】カム筒22は、駆動が伝達されることで直
進筒21の外周で光軸6aを中心として一方向に回転す
る。この方向は、図4において上方向である。カム筒2
2が回転すると、第1ないし第3カム38〜40と直進
ガイド開口42との協働により第1移動枠30が収納位
置から突出位置に、また第2及び第3移動枠31,32
が各々の収納位置から変倍軌跡のワイド位置にそれぞれ
繰り出され、図2に示すように、ズームレンズの焦点距
離がワイド端となる。この状態は、第1レンズ群23及
び保持枠33がカム筒22からスクリーン18の側に向
けて突出した形態となっている。その後は、ズーム操作
を行うことでカム筒22をズーム域内で回動させてワイ
ド端と図3に示すテレ端との間の任意の変倍位置を選択
する。
【0031】変倍を行った後には、スクリーン18に投
影された画像を見ながら手動操作でフォーカシングを行
う。フォーカシングは、保持枠33に設けたフォーカス
リング33bを回動させて行う。フォーカスリング33
bは、ズーム域内でカム筒22の外部から突出している
から操作し易い。フォーカスリング33bを回動させる
と、第1レンズ群23が第1移動枠30に対してヘリコ
イド33aのリードに従って光軸6aの方向に移動して
ズームレンズ6のピントが調節される。このとき、フォ
ーカスリング33bの回転がヘリコイド33aの結合部
の抵抗により第1移動枠30に伝達され、さらに第1移
動枠30のカムピン35が第1カム38のうち移動阻止
用カム48を光軸6aの方向に付勢する。しかしなが
ら、本実施形態の移動阻止用カム48は、カム筒22の
ズーム域内での回転に対応した範囲が、光軸6aに直交
する方向に沿った円弧状に形成されているため、移動阻
止用カム48を光軸6aの方向に付勢してもカム筒22
が回転することがなく、したがって、第1移動枠30を
突出位置に保持したまま光軸6aの方向への移動を阻止
しているから、ズームレンズ6の変倍位置が変化するこ
とがない。
【0032】上記実施形態では、投影用ズームレンズを
4群レンズで構成した例としているが、本発明ではこれ
に限らず、少なくとも3群以上のレンズ構成でもよい。
【0033】図5ないし図8は、スクリーン18の側か
ら順に第1ないし第5レンズ群55〜59からなる投影
用ズームレンズ54を示している。この例もカム筒61
がズーム域外で回転することで、第1レンズ群55を保
持した第1移動枠62が収納位置と突出位置との間で移
動する。そして、カム筒61のズーム域内での回転によ
り、第2ないし第4レンズ群56〜59がこれらの相互
の間隔を変化するようにそれぞれ光軸6aの方向に移動
して変倍が行われる。フォーカシングは、第1移動枠6
2に対して第1レンズ群55を光軸6aの方向に移動さ
せるタイプであり、この例も第1移動枠62に対して保
持枠60をヘリコイド60aのリードに従って移動させ
る。
【0034】また、この例では、カム筒61の外周前側
に固定したズームリング61aを回動操作して変倍を行
う手動方式となっている。ズームリング61aは、プロ
ジェクターのボディから外部に露呈している。なお、第
5レンズ群59は、直進筒66に固定されている。
【0035】第1ないし第4移動枠62〜65には、そ
れぞれ第1ないし第4カムピン67〜70が設けられて
いる。第1ないし第4カムピン67〜70は、カム筒6
1に形成した第1ないし第4カム71〜74に係合して
いる。図8に示すように、第1ないし第4カム71〜7
4は、第1ないし第4カムピン67〜70、及び直進ガ
イド開口66aとで第1ないし第4移動枠案内手段を構
成している。第1カム71は、前述した実施例と同じに
第1不使用域用案内カム77と移動阻止用カム78とか
ら構成されている。移動阻止用カム78は、光軸6aの
方向に変位がなく、且つ光軸6aを中心とする回転方向
に変位をもった円弧状の軌跡となっており、ズーム域内
でのカム筒61の回転範囲で第1移動枠62を突出位置
に保持したまま光軸6aの方向への移動を阻止して、フ
ォーカシング時にズームレンズ54の変倍位置がずれな
いようにしている。
【0036】前述した各実施形態では、フォーカシング
を手動で行うようにしているが、自動的に行うようにし
てもよい。この場合には、測距機構やフォーカス用モー
タ等を設け、測距機構で測距された情報に基づいてフォ
ーカス用モータを駆動し、その駆動を保持枠33,60
に伝達すればよい。
【0037】さらに、上記各実施形態では、プロジェク
ター用のズームレンズとして説明しているが、例えば写
真用カメラ、電子スチルカメラ、及びビデオカメラ等に
用いられるズームレンズにも採用することができる。ま
た、上記各実施形態では、カム筒22,61をズームで
は使用しない不使用位置に回転させるようにしている
が、不使用位置の代わりに、例えばプロジェクターやカ
メラ等のボディの輪郭外径内に第1レンズ群23,55
を収納する沈胴位置としてもよい。
【0038】次に、プロジェクターの構成について説明
する。 (1)装置の全体構成 図9、図10には、本実施形態に係るプロジェクター1
の概略斜視図が示され、図9は上面側から見た斜視図、
図10は下面側から見た斜視図である。
【0039】プロジェクター1は、光源としての光源装
置から出射された光束を赤(R)、緑(G)、青(B)
の三原色に分離し、これらの各色光束を電気光学装置を
構成する液晶パネルを通して画像情報に対応させて変調
し、変調した後の各色の変調光束をクロスダイクロイッ
クプリズム(色合成光学系)により合成して、投影用ズ
ームレンズ6を介して投写面上に拡大表示する形式のも
のである。各構成部品は外装ケース2の内部に収納され
ているが、投影用ズームレンズ6はそのズーム機構によ
り、必要に応じて外装ケース2から突出可能に設けられ
ている。
【0040】(2)外装ケースの構造 外装ケース2は、基本的には、装置上面を覆うアッパー
ケース3と、装置底面を構成するロアーケース4と、正
面部分を覆うフロントケース5とから構成され、アッパ
ーケース3およびロアーケース4がマグネシウムダイキ
ャスト製で、フロントケース5が樹脂製である。
【0041】アッパーケース3の上面右側(正面から見
て右側)には、樹脂製のフィルタ交換蓋241で覆われ
た空気取入口240が設けられている。このフィルタ交
換蓋241には、外部から取り入れた空気を装置内部へ
冷却空気として導入するためのスリット状の開口241
Aが形成され、当該フィルタ交換蓋241の内側には、
エアフィルタ242(図15)が設けられている。この
フィルタ交換蓋241をアッパーケース3の上面側から
着脱することで、内部のエアフィルタ242を交換する
ことが可能である。
【0042】また、アッパーケース3の上面において、
フィルタ交換蓋241の前方には、スピーカ250(図
16)用の多数の連通孔251が穿設されている。連通
孔251の側方には、プロジェクター1の画質等を調整
するための操作パネル260が設けられている。これら
のフィルタ交換蓋241、連通孔251、および操作パ
ネル260が設けられている部分は、図15、図16に
示されるように、アッパーケース3の一部が上方に膨出
した膨出部3Aになっており、この膨出部3Aによって
形成される内部空間に前述のエアフィルタ242や、ス
ピーカ250、操作パネル260用の回路基板261等
が収容されている。
【0043】図10において、ロアーケース4の底面に
は、内部に収納される光源ランプユニット8(図11、
図12)を交換するためのランプ交換蓋245が設けら
れている。ロアーケース4の底面前方側の角部にはフッ
ト231R、231Lが設けられ、後方側の中央にはフ
ット231Cが設けられている。なお、フット231
R、231Lは、ダイヤル部分を回転させたり、レバー
232R,232Lを操作ることで突出方向に進退する
構成であり、その進退量を調整することによって表示画
面の高さや傾きを変更することが可能である。
【0044】フロントケース5前面の向かって右側部分
には、図示略のリモートコントローラからの光信号を受
信するための受光部270が設けられている。フロント
ケース5の略中央には、装置内部の空気を排出する排気
口160が設けられている。
【0045】このような外装ケース2の空気取入口24
0寄りの側面および背面には、外部電源との接続用のA
Cインレット262や各種の入出力端子群263が配置
されている。
【0046】(3)装置の内部構造 図11〜図16には、プロジェクター1の内部構造が示
されている。図11は装置内部の概略斜視図、図12は
光学系を示す斜視図、図13、図14は光学系の内部を
示す斜視図、図15、図16はプロジェクター1の垂直
断面図である。
【0047】これらの図において、外装ケース2の内部
には、光源ランプユニット8、電源としての電源ユニッ
ト9、光学ユニット10、ドライバーボード11(図1
6)、メインボード12、AVボード13などが配置さ
れている。そして、本実施形態では、光源ランプユニッ
ト8、光学ユニット10,および前述した投影用ズーム
レンズ6により、図17にも示されるように、本発明に
係る平面U字形状の光学系が構成され、各ボード11,
12,13で本発明に係る制御系が構成されている。
【0048】電源ユニット9は、光学系の投影用ズーム
レンズ6側の側部に配置された第1電源ブロック9A、
平面U字型の光学系における中央の開口部14内、すな
わち投影用ズームレンズ6と光源ランプユニット8との
間に配置された第2電源ブロック9B、光学系の光源ラ
ンプユニット8側の側部に配置された第3電源ブロック
9Cで構成されている。
【0049】第1電源ブロック9Aは、前記ACインレ
ット262を備えており、このACインレット262を
通して得られる外部電源からの電力を第2電源ブロック
9Bお第3電源ブロック9Cに分配供給している。
【0050】第2電源ブロック9Bは、第1電源ブロッ
ク9Bから得られる電力を変圧して主に前記制御系を構
成するメインボード12に供給している。この第2電源
ブロック9Bの排気口160側には、当該第2電源ブロ
ック9Bからの電力で駆動される補助排気ファン15が
取り付けられている。第3電源ブロック9Cは、第1電
源ブロック9Bから得られる電力を変圧して光源ランプ
ユニット8内の光源としての光源装置183(図17)
に供給している。すなわち、第3電源ブロック9Cは、
最も消費電力の大きい光源装置183に電力を供給する
必要から、第1、第2電源ブロック9A,9Bよりも大
きく、装置1の前後にわたる大きさに設けられている。
【0051】このような第1〜第3電源ブロック9A〜
9Cは、投影用ズームレンズ6や光学ユニット10に先
がけてロアーケース4にネジ等によって固定される。な
お、第1電源ブロック7Aは、第2電源ブロック7Bに
のみ電力を供給し、第3電源ブロック7Cはその第2電
源ブロック7Bから電力が分配されるようにしてもよ
い。
【0052】光源ランプユニット8は、プロジェクター
1の光源部分を構成するものであり、図17に示される
ように、光源ランプ181および凹面鏡182からなる
光源装置183と、この光源装置183を収納するラン
プハウジング184とを有している。このような光源ラ
ンプユニット8は、後述のライトガイド900を構成す
る上ライトガイド901と一体の収容部9021で覆わ
れており、上述したランプ交換蓋245を開けて取り外
せるように構成されている。収容部9021の全方に
は、排気口160に対応した位置に補助排気ファン15
よりも大きい主排気ファン16が配置されている。そし
て、この主排気ファン16も第2電源ブロック9Bから
の電力で駆動される。
【0053】光学ユニット10は、光源ランプユニット
8から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に
対応した光学像を形成するユニットであり、ライトガイ
ド900を備えている。このライトガイド900は、樹
脂製で箱状とされた上ライトガイド901と、マグネシ
ウム製で蓋状とされた下ライトガイド902とで構成さ
れ、その内部には照明光学系923、色光分離光学系9
24、変調系としての電気光学装置925、および色合
成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム910
が収容されている。また、下ライトガイド902には投
影用ズームレンズ6が固定される鉛直なヘッド板903
が設けられている。電気光学装置925およびクロスダ
イクロイックプリズム910以外の光学ユニット10の
光学素子は、上下のライトガイド901、902の間に
挟まれて保持された構成となっている。これらの上ライ
トガイド901、下ライトガイド902は一体とされ
て、ロアーケース4の側に固定されている。
【0054】クロスダイクロイックプリズム910は、
ヘッド板903の裏面側であって、下ライトガイド90
2上に固定されている。電気光学装置925を構成する
各液晶パネル925R、925G、925Bは、クロス
ダイクロイックプリズム910の3側面と対向配置さ
れ、同様に下ライトガイド902に固定されている。な
お、各液晶パネル925R、925G、925Bの互い
の位置関係は、液晶パネル925Bと液晶パネル925
Rとがクロスダイクロイックプリズム910を挟んで対
向した位置に設けられ、液晶パネル925Gがクロスダ
イクロイックプリズム910を挟んで投影用ズームレン
ズ6と対向した位置に設けられている。そして、これら
の液晶パネル925R、925G、925Bは、クロス
ダイクロイックプリズム910の上方に位置しかつ前述
の空気取入口240に対応して設けられた吸気ファン1
7からの冷却用空気によって冷却される。この際、吸気
ファン17駆動用のの電力は、メインボード12からド
ライバーボード11を介して供給される。
【0055】ドライバーボード11は、上述した電気光
学装置925の各液晶パネル925R、925G、92
5Bを制御するためのものであり、光学ユニット10の
上方に配置されている。
【0056】メインボード12は、プロジェクター1全
体を制御する制御回路が形成されたものであり、光学ユ
ニット10の後方に立設されている。従って、メインボ
ード12とドライバーボード11とは互いに直角に配置
されてコネクタを介して電気的に接続されている。
【0057】AVボード13は、前述の入出力端子群2
63を備えた回路基板であって、光学ユニット10とメ
インボード12との間に立設され、メインボード12に
電気的に接続されている。
【0058】以上の内部構造においては、吸気ファン1
7で吸引された冷却空気は、電気光学装置925を冷却
した後、各排気ファン15,16の回転によって各ボー
ド11,12,13を冷却しながら光源ランプユニット
8側に導かれる。そして、冷却空気は、ロアーケース4
の底面に設けられた吸入孔4A(図10)からの新たな
冷却空気と共に、主に光源ランプユニット8に流れ込ん
で内部の光源装置183を冷却する。また、冷却空気の
一部は第2電源ブロック9B側を流れ、他の一部は第3
電源ブロック9C側を流れ、それぞれを冷却する。この
後、冷却空気は各排気ファン15,16によって排気口
160から装置1の全面側に排気される。
【0059】(4)光学系の構造 次に、図13、図17を参照して光学系の光学ユニット
10について詳細に説明する。
【0060】光学ユニット10は、それぞれ上ライトガ
イド901内に収容された照明光学系923と、色光分
離光学系924と、リレー光学系927と、それぞれ下
ライトガイド902に固定された電気光学装置925
と、色光合成光学系としてのクロスダイクロイックプリ
ズム910と、下ライトガイド902のヘッド板903
に固定された投影用ズームレンズ6とで構成されてい
る。
【0061】照明光学系923は、電気光学装置925
の3枚の液晶パネル925R,925G,925Bの画
像形成領域をほぼ均一に照明するためのインテグレータ
照明光学系であり、光源装置183と、第1のレンズア
レイ921と、第2のレンズアレイ922と、反射ミラ
ー931と、重畳レンズ932とを備えている。これら
のレンズアレイ921,922、重畳レンズ932、お
よび反射ミラー931は、上ライトガイド901の立上
部分に支持された状態で配置されているとともに、脱落
防止部材としてのクリップ7によって固定され、上ライ
トガイド901を図11に示す状態から反転させても脱
落しないようになっている。
【0062】照明光学系923を構成する光源装置18
3は、放射状の光線を出射する放射光源としての光源ラ
ンプ181と、光源ランプ181から出射された放射光
をほぼ平行な光線束として出射する凹面鏡182とを有
する。光源ランプ181としては、ハロゲンランプやメ
タルハライドランプ、または高圧水銀ランプが用いられ
ることが多い。凹面鏡182としては、放物面鏡や楕円
面鏡を用いることが好ましい。
【0063】第1のレンズアレイ921は、略矩形状の
輪郭を有する小レンズ9211がM行N列のマトリクス
状に配列された構成を有している。各小レンズ9211
は、光源から入射された平行な光束を複数の(すなわち
M×N個の)部分光束に分割し、各部分光束を第2のレ
ンズアレイ922の近傍で結像させる。各小レンズ92
11の輪郭の形状は、液晶パネル925R,925G,
925Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすよう
に設定されている。例えば、液晶パネルの画像形成領域
のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3である
ならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定す
る。
【0064】第2のレンズアレイ922も、第1のレン
ズアレイ921の小レンズ9211に対応するように、
小レンズ9221がM行N列のマトリクス状に配列され
た構成を有している。第2のレンズアレイ922は、第
1のレンズアレイ921から出射された各部分光束の中
心軸(主光線)が重畳レンズ932の入射面に垂直に入
射するように揃える機能を有している。ここで、重畳レ
ンズ932は、複数の部分光束を3枚の液晶パネル92
5R,925G,925B上で重畳させる機能を有して
いる。また、第2のレンズアレイ922は、図13に示
されるように、反射ミラー931を挟んで第1のレンズ
アレイ921に対して90度傾いて配置されている。
【0065】反射ミラー931は、第1のレンズアレイ
921から出射された光束を第2のレンズアレイ922
に導くためのミラーであり、照明光学系の構成によって
は、必ずしも必要としない。例えば、第1のレンズアレ
イ921および光源が第2のレンズアレイ922に平行
に設けられていれば不要である。
【0066】色光分離光学系924は、本発明に係る光
学部品としての2枚のダイクロイックミラー941,9
42と、反射ミラー943とを備え、照明光学系923
の重畳レンズ932から出射される光を、赤、緑、青の
3色の色光に分離する機能を有している。各ミラー94
1,942,93は、前述と同様に上ライトガイド90
1の立上部分に支持され、クリップ7によって上ライト
ガイド901に固定されている。
【0067】リレー光学系927は、入射側レンズ95
4、リレーレンズ973、および反射ミラー971,9
72を備えており、これらの反射ミラー971,972
もクリップ7によって上ライトガイド901に固定され
ている。
【0068】電気光学装置925の液晶パネル925
R,925G,925Bは、例えば、ポリシリコンTF
Tをスイッチング素子として用いたものである。各液晶
パネル925R,925G,925Bは、上ライトガイ
ド901の外側であって、上ライトガイド901の外周
に設けられた凹状部904(図13)に対応して配置さ
れ、かつクロスダイクロイックプリズム910の三方の
側面に対向した状態で下ライトガイド902上にネジ止
めされている。各液晶パネル925R,925G,92
5Bの光入出射面側には、入射側偏光板960R,96
0G,960Bが、光出射面側には出射側偏光板961
R,961G,961Bがそれぞれ配置されている。
【0069】クロスダイクロイックプリズム910は、
3色の色光を合成してカラー画像を形成する機能を有
し、下ライトガイド902の上面に固定ネジにより固定
されている。クロスダイクロイックプリズム910に
は、赤光を反射する誘電体多層膜と、青光を反射する誘
電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略
X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つ
の色光が合成される。
【0070】図17に示す光学ユニット10において、
光源装置183から出射された略平行な光束は、第1と
第2のレンズアレイ921,922によって、複数の部
分光束に分割される。第1のレンズアレイ921の各小
レンズ9211から出射された部分光束は、重畳レンズ
932によって、液晶パネル925R,925G,92
5Bの画像形成領域上で概ね重畳される。その結果、各
液晶パネル925R,925G,925Bは、面内分布
がほぼ均一な照明光によって照明される。
【0071】この際、色光分離光学系924の第1のダ
イクロイックミラー941では、照明光学系923から
出射された光束の赤色光成分が反射するとともに、青色
光成分と緑色光成分とが透過する。第1のダイクロイッ
クミラー941によって反射した赤色光は、反射ミラー
943で反射し、フィールドレンズ951を通って赤色
用の液晶パネル925Rに達する。このフィールドレン
ズ951は、第2のレンズアレイ922から出射された
各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束
に変換する。他の液晶パネル925G,925Bの前に
設けられたフィールドレンズ952,953も同様であ
る。
【0072】第1のダイクロイックミラー941を透過
した青色光と緑色光のうちで、緑色光は第2のダイクロ
イックミラー942によって反射し、フィールドレンズ
952を通って緑色用の液晶パネル925Gに達する。
一方、青色光は第2のダイクロイックミラー942を透
過してリレー光学系927を通り、さらにフィールドレ
ンズ953を通って青色光用の液晶パネル925Bに達
する。なお、青色光にリレー光学系927が用いられて
いるのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さ
よりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下
を防止するためである。すなわち、入射側レンズ954
に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ95
3に伝えるためである。
【0073】赤、緑、青の各色光は、液晶パネル925
R,925G,925Bに入射するにあたり、入射側偏
光板960R,960G,960Bで特定の偏光光のみ
とされる。この後、各偏光光は、各液晶パネル925
R,925G,925Bにおいて与えられた画像情報に
従って変調され、変調光として出射側偏光板961R,
961G,961Bに出射される。そして、出射側偏光
板961R,961G,961Bにおいては、変調光の
うちの特定の偏光光のみが透過し、クロスダイクロイッ
クプリズム910に出射される。出射された各色光の偏
光光は、クロスダイクロイックプリズム910で合成さ
れて合成光となり、投影用ズームレンズ6の方向に出射
される。この合成光は、投影用ズームレンズ6により投
写スクリーン等の投写面上にカラー画像として投写され
る。
【0074】(5)投影用ズームレンズ6の構成 投影用ズームレンズ6は、図18ないし図21に示すよ
うに、直進筒621、カム筒622、及びスクリーン1
8の側から順に配置した第1ないし第4レンズ群623
〜626等で構成されている。第1ないし第3レンズ群
623〜625は、それぞれ第1ないし第3移動枠63
0〜632に保持されている。なお、図18は不使用状
態における投影用ズームレンズ6の断面図、図19はワ
イド端状態における投影用ズームレンズ6の断面図、図
20はテレ端状態における投影用ズームレンズの断面
図、図21はカム筒622の展開図を示している。
【0075】カム筒622は、テレ端からワイド端との
間のズーム域とそのズーム域を超えた不使用位置まで回
転する。カム筒622を不使用位置からズーム域に向か
って回転させたときには、第1ないし第3レンズ群62
3〜625をスクリーン18から最も後退した収納位置
からスクリーン18に向かって最も突出した突出位置に
移動させる。
【0076】カム筒622をズーム域内で回転させる
と、第2及び第3のレンズ群624,625をそれらの
相互の間隔が変化するようにそれぞれ光軸6aの方向に
移動させて変倍を行う。フォーカシングは、第1移動枠
630に対して第1レンズ群623を光軸6aの方向に
移動させて行う前群繰り出し方式となっている。
【0077】直進筒621は、外周後端側に設けた鍔6
21aを介して下ライトガイド902のヘッド板903
に固定されている。カム筒622は直進筒621にその
外側で回動自在に支持されている。直進筒621には、
第1ないし第3移動枠630〜632がそれぞれ光軸6
の方向に移動自在に内蔵されている。第1移動枠630
の内部には、保持枠633がヘリコイド633aにより
結合されている。保持枠633は、第1レンズ群623
を保持しており、光軸6aを中心に回転することで第1
移動枠630に対して第1レンズ群623をヘリコイド
633aのリードに従って光軸6aの方向に移動させ
る。第2及び第3移動枠631,632は、第2及び第
3レンズ群624,625を保持している。第4レンズ
群626は、直進筒621に固定されている。
【0078】第1ないし第3移動枠630〜632に
は、それぞれカムピン635〜637が設けられてい
る。各カムピン635〜637は、光軸6aを中心とす
る周方向の3分割位置に3つずつある。これらカムピン
635〜637は、カム筒622に設けた第1ないし第
3カム638〜640にそれぞれ係合している。第1な
いし第3カム638〜640も周方向に3つずつある。
直進筒621には、周方向の3分割位置に直進ガイド開
口642が設けられている。直進ガイド開口642は、
光軸6aと平行に形成されている。
【0079】前記カムピン635〜637は、直進ガイ
ド開口642にもそれぞれ係合している。直進ガイド開
口642は、第1ないし第3移動枠630〜632の光
軸6aの方向への移動をそれぞれ許容し、且つこれらの
回転止めを行っている。直進ガイド開口642、カムピ
ン635〜637及び第1ないし第3のカム638〜6
40は、第1ないし第3移動枠630〜632を案内す
る第1ないし第3移動枠案内手段を構成しており、カム
筒622の回転によりカムピン635〜637がカム6
38〜640と直進ガイド関口642との交点に誘導さ
れることで第1ないし第3移動枠630〜632を光軸
6aの方向に沿って移動させる。
【0080】第2カム639は、図21に示すようにカ
ム筒622のズーム域外での回転に対応した第2不使用
域用案内カム642と、ズーム域内での回転に対応した
第2変倍用カム643とを繋げた形態となっている。第
2不使用域案内カム642は、スクリーン18の側から
最も後退した収納位置から第2レンズ群624がその変
倍軌跡上のワイド端に位置するように第2移動枠631
を繰り出す螺旋状の軌跡となっている。第2変倍用カム
643は、第2レンズ群624がその変倍軌跡上に沿っ
て移動するように第2移動枠631を光軸6aの方向に
沿って進退させる螺旋状の軌跡となっている。
【0081】第3カム640は、カム筒622のズーム
域外での回転に対応した第3不使用域用案内カム644
と、ズーム域内での回転に対応した第3変倍用カム64
5とを繋げた形態となっている。第3不使用域用案内カ
ム644は、スクリーン18の側から最も後退した収納
位置から第3レンズ群625がその変倍軌跡のワイド端
に位置するように第3移動枠632を繰り出す螺旋状の
軌跡となっている。第3変倍用カム645は、第3レン
ズ群625がその変倍軌跡上に沿って移動するように第
3移動枠632を光軸6aの方向に沿って進退させる螺
旋状の軌跡となっている。
【0082】第1カム638は、カム筒622のズーム
域外での回転に対応した第1不使用域用案内カム647
と、ズーム域内での回転に対応した移動阻止用カム64
8とを繋げた形態となっている。第1不使用域用案内カ
ム647は、スクリーン18の側から最も後退した収納
位置と、これからスクリーン18の側に向けて突出した
突出位置との間で第1移動枠630を移動させる螺旋状
の軌跡となっている。移動阻止用カム648は、光軸6
aの方向に変位がなく、且つ光軸6aを中心とする回転
力向に変位をもった円弧状の軌跡となっており、ズーム
域内でのカム筒622の回転範囲で第1移動枠630を
突出位置に保持する。
【0083】(6)投影用ズームレンズ6の動作 次に、上記投影用ズームレンズ6の動作を簡単に説明す
る。変倍、フォーカシングともに不可能な不使用状態で
は、図18に示すように、第1レンズ群623、保持枠
633、及び第1移動枠630がカム筒622の内部に
収納された形態となっている。また、保持枠633と連
動してフォーカシングを行なうためのフォーカスリング
633bは、ズームリング622aの内側に収納されて
いる。また、投影用ズームレンズ6は、不使用状態にお
いて、外装ケース2の前面から突出しないように設けら
れている。変倍及びフォーカシングが可能な使用状態に
するには、まず、手動でズームリング622aを回動さ
せる。ズームリング622aの駆動は、カム筒622に
伝達される。なお、本実施形態のプロジェクター1で
は、図9に示すように、外装ケース2の側面の一部に切
り欠き部2aを設けてズームリング622aの一部を露
出させることにより、不使用状態でズームレンズ6が本
体から突出しないようにするとともに、不使用状態から
使用状態へ切り替えるためのズームリング622aの操
作を可能としている。
【0084】カム筒622は、ズームリング622aの
駆動が伝達されることで直進筒621の外周で光軸6a
を中心として一方向に回転する。この方向は、図21に
おいて上方向である。カム筒622が回転すると、カム
ピン635〜637と、第1ないし第3カム638〜6
40と直進ガイド開口642との協働により、第1移動
枠630が収納位置から突出位置に、また第2及び第3
移動枠631,632が各々の収納位置から変倍軌跡の
ワイド位置にそれぞれ繰り出され、図19に示すよう
に、ズームレンズの焦点距離がワイド端となる。このと
き、第1レンズ群623、保持枠633、フォーカスリ
ング633aは、ズームリング622aからスクリーン
18の側に向けて突出した状態となる。また、カムピン
635〜637は、図21のワイド端に位置している。
この位置で、変倍及びフォーカシングが不可能な不使用
状態と、変倍及びフォーカシングがともに可能な使用状
態とが切り替わる。
【0085】ここで、直進筒621とカム筒622との
間には、図22に示すように、クリック機構627が設
けられている。すなわち、直進筒621のフランジ62
1aから光軸6a方向に沿った孔621bが設けられて
おり、この孔621bのカム筒622側先端にボール6
27aが孔621bから抜けないように挿入され、この
ボール627aは、フランジ621a側から差し込ま
れ、かつ、ボルト627bで押し付けられたばね627
cにより、常時、カム筒622側に付勢されている。こ
れに対して、ボール627aと接するカム筒622の端
面の一部には、三角錐状のノッチ部622bが形成され
ている。このノッチ部622bは、ばね627cにより
付勢されているボール627aが嵌まり込むような大き
さとされている。また、ノッチ部622bは、直進筒6
21aを所定角度回動させ、不使用状態と使用状態とが
切り替わる位置で、クリック感を得ることができるよう
な位置に設けられている。したがって、不使用状態と使
用状態とが切り替わる位置で、ズームリング622aに
よるカム筒622の回転操作にクリック感が付与され
る。
【0086】使用状態においては、ズームリング622
aによって変倍を行うことでカム筒622をズーム域内
で回動させてワイド端と図20に示すテレ端との間の任
意の変倍位置を選択することができる。このとき、第2
移動枠631と第3移動枠632は、カムピン36、3
7が第2変倍用カム43と第3変倍用カム45に沿って
案内されることにより、光軸6a方向へ移動する。この
ような第2移動枠631と第3移動枠632との移動に
従って、第2レンズ群624と第3レンズ群625の位
置が光軸6a方向に移動する。一方、第1移動枠630
は、ズーム域内でカムピン35を案内する移動阻止用カ
ム48が、光軸6aに直交する方向に沿った円弧状に形
成されているため、光軸6a方向へ移動することができ
ない。したがって、第1レンズ群623の位置は、光軸
6a方向へ移動しない。
【0087】また、使用状態においては、スクリーン1
8に投影された画像を見ながらフォーカスリング633
bによってフォーカシングを行なうことができる。フォ
ーカスリング633bは保持枠633と連動する。した
がって、フォーカスリング633bを回動させると、第
1レンズ群623が第1移動枠630に対してヘリコイ
ド633aのリードに従って光軸6aの方向に移動す
る。このとき、フォーカスリング633bの回転がヘリ
コイド633aの結合部の抵抗により第1移動枠630
に伝達され、さらに第1移動枠630のカムピン635
が第1カム638のうち移動阻止用カム648を光軸6
aの方向に付勢する。しかしながら、本実施形態の移動
阻止用カム648は、カム筒622のズーム域内での回
転に対応した範囲が、光軸6aに直交する方向に沿った
円弧状に形成されているため、移動阻止用カム648を
光紬6aの方向に付勢してもカム筒622が回転するこ
とがない。すなわち、第1移動枠630を突出位置に保
持したまま、第1ないし第3の移動枠630〜632が
光軸6a方向へ移動できないようにしているから、第2
レンズ群624及び第3レンズ群625の位置は変化し
ない。したがって、ズームレンズ6の変倍位置が変化す
ることがない。
【0088】(7)実施形態の効果 このような本実施形態によれば、以下のような効果があ
る。
【0089】すなわち、手動により、ズームリング62
2a、フォーカスリング633bを操作して、投影用ズ
ームレンズ6の各レンズ群623〜626の間隔を調整
できるので、投影用ズームレンズ6の使用状態と不使用
状態との切り替えや、変倍、フォーカシングを行なうの
に、モータ等が不要となる。従って、装置の大型化を避
けつつ、投影用ズームレンズ6を容易に収納できるよう
になる。また、投影用ズームレンズ6を収納させる機構
としてモータ等が不要となるので、安価なプロジェクタ
ーを提供することができる。また、不使用状態ではズー
ムレンズ6が外装ケース2の前面から突出しないように
なっているため、持ち運び時におけるレンズ6の破損を
防ぐことが可能となる。
【0090】また、不使用状態と使用状態との切り替え
時には、前記第1ないし第3の移動枠630〜632が
光軸6a方向へ移動可能とされ、使用状態における変倍
時には、第2の移動枠631と第3の移動枠632のみ
が光軸6a方向へ移動可能とされ、使用状態におけるフ
ォーガシング時には、第1ないし第3の移動枠630〜
632が光軸6a方向へ移動できないように構成されて
いるので、変倍を行なう際にフォーカスがずれたり、フ
ォーカシングを行なう際に変倍位置がずれてしまったり
することがなく、安定した変倍、フォーカシングを行な
うことが可能となる。
【0091】また、不使用状態において、ズームレンズ
6は、フォーカスリング633bがズームリング622
aの内側に収納された状態で外装ケース2の前面から突
出しないように収納される。そして、外装ケース2の側
面に、ズームリング622aを露出させるための切り欠
き部2aを設けることにより、不使用状態におけるズー
ムレンズ6自体の小型化を図ることが可能となり、装置
の小型化を促進することが可能となる。
【0092】また、カム筒622と直進筒621との間
に、クリック機構627が設けられており、不使用状態
から使用状態へ切り替わる位置で、クリック感を得るこ
とができるようになっている。したがって、使用状態と
不使用状態とが切り替わる位置を容易に認識することが
可能となる。
【0093】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0094】例えば、前記実施形態では、クリック機構
627は、ばね627cで付勢されたボール627a
と、カム筒622に形成されたノッチ部622bとの係
合によるものとしたが、クリック機構は、これに限らな
い。例えば、直進筒621にばね材で形成したV状突起
部を設け、カム筒622にV状突起部と係合するV溝を
形成し、両者の係合による機構としてもよい。
【0095】また、前記実施形態では、クリック位置
を、一箇所に設けているが、2箇所、あるいは3箇所に
設けてもよい。
【0096】前記実施形態では、電気光学装置925
は、3枚の液晶パネル925R,925G,925Bか
ら構成されていたが、これに限らず、1枚、2枚の液晶
パネルから構成される光変調装置に本発明を採用しても
よい。
【0097】また、前記実施形態では、電気光学装置9
25を構成する光変調装置は液晶パネルによって構成さ
れていたが、液晶パネル以外のプラズマ素子、マイクロ
ミラーを用いたデバイスによって構成してもよい。
【0098】さらに、前記実施形態における電気光学装
置925は、光束R,G,Bを透過して変調する形式の
ものであったが、これに限らず、入射した光を反射しつ
つ変調して出射する反射型の光変調装置を備えたプロジ
ェクターに本発明を採用してもよい。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明の投影用ズームレ
ンズでは、第1移動枠案内手段がズーム域内でのカム筒
の回転範囲で、第1移動枠を突出位置に保持したまま光
軸方向への移動を阻止するから、フォーカシング時にカ
ム筒が回転して変倍位置がずれる不都合を確実に防止す
ることができる。
【0100】また、本発明のプロジェクターによれば、
不使用状態と使用状態との切り替え、変倍、及びフォー
カシングを手動で行なうことができるので、モータ等が
不要となり、装置の大型化を避けつつ、容易に投影用ズ
ームレンズを収納できるようになる。また、モータ等が
不要となるので、安価なプロジェクターを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投影用ズームレンズを示す断面図であ
り、不使用状態を示している。
【図2】ワイド端状態の投影用ズームレンズを示す断面
図である。
【図3】テレ端状態の投影用ズームレンズを示す断面図
である。
【図4】カム筒の展開図である。
【図5】5群ズームレンズの例を示した断面図であり、
不使用状態を示している。
【図6】5群ズームレンズのワイド端状態を示す断面図
である。
【図7】5群ズームレンズのテレ端状態を示す断面図で
ある。
【図8】5群ズームレンズのカム筒を示す展開図であ
る。
【図9】本発明の実施形態に係るプロジェクターの上面
側からの外観斜視図である。
【図10】図9に示したプロジェクターの下面側からの
外観斜視図である。
【図11】図9に示したプロジェクターの内部構造を示
す斜視図である。
【図12】図9に示したプロジェクターの光学系を示す
斜視図である。
【図13】図12に示した光学系の構造を示す斜視図で
ある。
【図14】図12に示した光学系の構造を示す他の斜視
図である。
【図15】図9のVII −VII 線断面図であり、プロジェ
クターの垂直断面図である。
【図16】図15のVIII−VIII線断面図であり、プロジ
ェクターの別の垂直断面図である。
【図17】図12に示した光学系の機能を説明するため
の模式図である。
【図18】不使用状態における投影用ズームレンズの垂
直断面図である。
【図19】ワイド端状態における投影用ズームレンズの
垂直断面図である。
【図20】テレ端状態における投影用ズームレンズの垂
直断面図である。
【図21】カム筒の展開図である。
【図22】投影用ズームレンズのクリック機構を示す垂
直断面図である。
【符号の説明】
1 プロジェクター 6,54 投影用ズームレンズ 9 電源ユニット 9A 第1電源ブロック 9B 第2電源ブロック 9C 第3電源ブロック 10 光学ユニット 12 メインボード 14 開口部 15 補助排気ファン 18 スクリーン 21,66 直進筒 22,61 カム筒 23〜26 第1ないし第4レンズ群 30〜32 第1ないし第3移動枠 33,60 保持枠 33a,60a ヘリコイド 35〜37 第1ないし第3カムピン 42,66a 直進ガイド開口 55〜59 第1ないし第5レンズ群 62〜65 第1ないし第4移動枠 71〜74 第1ないし第4カムピン 183 光源装置 262 ACインレット 621 直進筒 622 カム筒 623 第1レンズ群 624 第2レンズ群 625 第3レンズ群 627 クリック機構 925R 液晶パネル 925G 液晶パネル 925B 液晶パネル 925 電気光学装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 明寿 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 矢島 章隆 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD02 BD08 BD09 BD10 BD12 BD14 EA04 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン側から順に配置された少なく
    とも第1ないし第3レンズ群をそれぞれ保持した第1な
    いし第3移動枠と、ワイド端とテレ端との間のズーム域
    とこのズーム域を超えた不使用位置まで回転自在なカム
    筒とを備え、カム筒をズーム域内で回転させることによ
    り第2及び第3レンズ群をそれぞれの移動枠とともに移
    動させて変倍を行い、且つ、第1移動枠に対して第1レ
    ンズ群を移動させることによりフォーカシングを行うよ
    うにした投影用ズームレンズにおいて、 前記カム筒に、カム筒を不使用位置からズーム域に向か
    って回転させたときには第1移動枠をスクリーンから最
    も後退した収納位置からスクリーンに向かって最も突出
    した突出位置に移動させ、且つ、カム筒をスーム域内で
    回転したときには第1移動枠を突出位置に保持したまま
    光軸方向への移動を阻止する第1移動枠案内手段を設け
    たことを特徴とする投影用ズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第1移動枠案内手段は、第1移動枠
    に固定されたカムピンと、前記カム筒に対して固定であ
    り、前記カムピンとの係合により第1移動枠の回転を禁
    止して光軸方向への移動を許容する直進ガイド部材と、
    前記カムピンに係合するように前記カム筒に形成された
    一連のカムと、から構成され、 前記カムは、不使用位置からズーム域までの回転範囲で
    は第1移動枠を光軸方向に後退させる螺旋状の軌跡をも
    つ不使用域用案内カムと、ズーム域内での回転範囲では
    第1移動枠を前記突出位置に保持する円弧状の軌跡を持
    つ移動阻止用カムとからなることを特徴とする請求項1
    記載の投影用ズームレンズ。
  3. 【請求項3】 光源から出射される光束を画像情報に応
    じて光学像に形成する電気光学装置と、 この電気光学装置で形成された画像を拡大投写する投影
    用ズームレンズと、 装置駆動用の電力を供給する電力供給手段と、 前記電気光学装置と前記電力供給手段とを収納する外装
    ケースと、を備えたプロジェクターであって、 前記投影用ズームレンズは、変倍及びフォーカシングが
    不可能な不使用状態と、変倍及びフォーカシングが可能
    な使用状態とを切り替え可能とされており、且つ、前記
    不使用状態において、前記投影用ズームレンズが前記外
    装ケースの前面から突出しないように設けられており、 前記不使用状態と使用状態との切り替え、変倍、及びフ
    ォーカシングは、手動で行なわれてなることを特徴とす
    るプロジェクター。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプロジェクターにおい
    て、 前記投影用ズームレンズは、 投写面側から順に配置された第1ないし第3のレンズ群
    と、 前記第1のレンズ群を保持する保持枠と、 前記保持枠に対して摺動可能に設けられ、前記第1のレ
    ンズ群を移動可能とする第1の移動枠と、 前記第2のレンズ群を保持するとともにその移動を可能
    とする第2の移動枠と、 前記第3のレンズ群を保持するとともにその移動を可能
    とする第3の移動枠と、 前記第1ないし第3の移動枠の移動を案内するカム筒
    と、を備え、 前記カム筒の回転により、前記不使用状態と使用状態と
    の切り替えと、前記使用状態における変倍が可能とされ
    ており、 前記使用状態における前記保持枠の回転により、フォー
    カシングが可能とされており、 前記不使用状態と使用状態との切り替え時には、前記第
    1ないし第3の移動枠が光軸方向へ移動可能とされ、 前記使用状態における変倍時には、前記第2の移動枠と
    第3の移動枠のみが光軸方向へ移動可能とされ、 前記使用状態におけるフォーガシング時には、前記第1
    ないし第3の移動枠が光軸方向へ移動できないように構
    成されてなることを特徴とするプロジェクター。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプロジェクターにおい
    て、 前記投影用ズームレンズには、前記使用状態と不使用状
    態とが切り替わる位置で前記カム筒の回転操作にクリッ
    ク感を付与するクリック機構が設けられていることを特
    徴とするプロジェクター。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のプロジェクターにおい
    て、 前記投影用ズームレンズ装置は、 前記不使用状態と使用状態との切り替えと、前記使用状
    態における変倍とを行なうためのズームリングと、 前記使用状態におけるフォーカシングを行なうためのフ
    ォーカスリングと、を備え、 前記不使用状態では、前記フォーカスリングが前記ズー
    ムリングの内側に収納されてなり、 前記外装ケースの側面には、前記ズームリングを露出さ
    せるための切り欠き部が設けられていることを特徴とす
    るプロジェクター。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のプロジェクターにおい
    て、 前記投影用ズームレンズには、前記使用状態と不使用状
    態とが切り替わる位置で前記ズームリングの操作にクリ
    ック感を付与するクリック機構が設けられていることを
    特徴とするプロジェクター。
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