JP2001194484A - 炉心流量監視システム - Google Patents
炉心流量監視システムInfo
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】原子炉圧力容器内で長期的な経時、経年変化な
どの影響を受けないで炉心流量を監視し、必要に応じて
補正、校正可能とする。 【解決手段】原子炉圧力容器1内の狭帯域、広帯域の各
炉水位をそれぞれ検出する狭帯域炉水位検出器11およ
び広帯域炉水位検出器12と、これら各炉水位検出器1
1,12で検出された炉水位の指示差を検出する差圧検
出器36と、この検出された差圧信号37と圧力容器1
内の核熱水力状態を計測した炉内状態計測信号40とか
ら炉心流量相当値を演算する炉心流量演算装置38と、
この得られた炉心流量を監視する炉心流量監視装置39
とを備えた。
どの影響を受けないで炉心流量を監視し、必要に応じて
補正、校正可能とする。 【解決手段】原子炉圧力容器1内の狭帯域、広帯域の各
炉水位をそれぞれ検出する狭帯域炉水位検出器11およ
び広帯域炉水位検出器12と、これら各炉水位検出器1
1,12で検出された炉水位の指示差を検出する差圧検
出器36と、この検出された差圧信号37と圧力容器1
内の核熱水力状態を計測した炉内状態計測信号40とか
ら炉心流量相当値を演算する炉心流量演算装置38と、
この得られた炉心流量を監視する炉心流量監視装置39
とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器内
の炉心部周囲に複数のポンプ手段を配し、炉心部に対し
て冷却水を循環させる従来型沸騰水型原子炉(以下、B
WRという)および改良型BWR(以下、ABWRとい
う)において、原子炉圧力容器内の炉心流量を計測する
炉心流量監視システムに関する。
の炉心部周囲に複数のポンプ手段を配し、炉心部に対し
て冷却水を循環させる従来型沸騰水型原子炉(以下、B
WRという)および改良型BWR(以下、ABWRとい
う)において、原子炉圧力容器内の炉心流量を計測する
炉心流量監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のBWRでは、原子炉
圧力容器内に装備した炉心部の冷却手段として、炉心部
下部側の周囲に複数台のジェットポンプを配し、これら
各ジェットポンプを用いて炉心部に冷却水を循環させる
ようにした従来型のBWRと、上記ジェットポンプに代
えて再循環ポンプを用いるようにしたABWRとがあ
り、通常の場合、これらの従来方式による各冷却手段に
は、炉心部内での冷却水の流量を計測して作動状態を常
時監視する炉心流量監視システムが設けられている。
圧力容器内に装備した炉心部の冷却手段として、炉心部
下部側の周囲に複数台のジェットポンプを配し、これら
各ジェットポンプを用いて炉心部に冷却水を循環させる
ようにした従来型のBWRと、上記ジェットポンプに代
えて再循環ポンプを用いるようにしたABWRとがあ
り、通常の場合、これらの従来方式による各冷却手段に
は、炉心部内での冷却水の流量を計測して作動状態を常
時監視する炉心流量監視システムが設けられている。
【0003】図3は従来型BWRにおける炉心流量監視
システムの概要を模式的に示す構成説明図であり、図4
は同様にABWRにおける炉心流量監視システムの概要
を模式的に示す構成説明図である。
システムの概要を模式的に示す構成説明図であり、図4
は同様にABWRにおける炉心流量監視システムの概要
を模式的に示す構成説明図である。
【0004】図3に示す従来型BWRにおいて、原子炉
圧力容器(以下、圧力容器と略称する)1は、炉心支持
板2によって支持された炉心部3を内蔵するとともに、
この炉心部3の上方には、炉心部3への冷却水の供給で
発生する高圧蒸気から水分を分離する気水分離器4と、
この気水分離器4により水分が分離された高圧蒸気を乾
燥する蒸気乾燥器5とが順次配置され、この蒸気乾燥器
5を経て乾燥された高圧蒸気を主蒸気ノズル6から外部
に取り出している。
圧力容器(以下、圧力容器と略称する)1は、炉心支持
板2によって支持された炉心部3を内蔵するとともに、
この炉心部3の上方には、炉心部3への冷却水の供給で
発生する高圧蒸気から水分を分離する気水分離器4と、
この気水分離器4により水分が分離された高圧蒸気を乾
燥する蒸気乾燥器5とが順次配置され、この蒸気乾燥器
5を経て乾燥された高圧蒸気を主蒸気ノズル6から外部
に取り出している。
【0005】そして、従来型BWRにおける炉心部2の
冷却手段として、この炉心部2の下部側周囲には、複数
台からなるジェットポンプ(JP)、この場合、10台
のジェットポンプ7が配設されており、これらの各ジェ
ットポンプ7を用いて、給水スパージャ9によって供給
される冷却水と、気水分離器4で分離された飽和水ドレ
ンとの混合水を下方側から炉心部3内に送り込んで再循
環させるようになっている。
冷却手段として、この炉心部2の下部側周囲には、複数
台からなるジェットポンプ(JP)、この場合、10台
のジェットポンプ7が配設されており、これらの各ジェ
ットポンプ7を用いて、給水スパージャ9によって供給
される冷却水と、気水分離器4で分離された飽和水ドレ
ンとの混合水を下方側から炉心部3内に送り込んで再循
環させるようになっている。
【0006】また、前記圧力容器1に対しては、容器内
冷却水の差圧計測手段として測定範囲の関係から、それ
ぞれに該当する対象部位の炉水位を指示する狭帯域炉水
位検出器(LT,N/R)11と広帯域炉水位検出器
(LT,W/R)12とを設け、これらの各炉水位検出
器11,12を用いて、炉水位計蒸気相ノズル13から
蒸気相配管14、凝縮槽15を介して基準水柱計装配管
16を通した圧力水頭と、個々に該当する各炉水位計液
相ノズル17,18からそれぞれに変動水柱計装配管1
9,20を通した圧力水頭との差圧を常時測定すること
により、ここでは、圧力容器1内での炉水位が上昇した
ときにその差圧が減少し、かつ炉水位が下降したときに
差圧が増加するという相対的な関係を利用して、各対象
部位での炉水位の差圧を2種類の各炉水位計、すなわ
ち、狭帯域炉水位計(N/R)21と広帯域炉水位計
(W/R)22とのそれぞれに表示させるのが一般的な
形態である。
冷却水の差圧計測手段として測定範囲の関係から、それ
ぞれに該当する対象部位の炉水位を指示する狭帯域炉水
位検出器(LT,N/R)11と広帯域炉水位検出器
(LT,W/R)12とを設け、これらの各炉水位検出
器11,12を用いて、炉水位計蒸気相ノズル13から
蒸気相配管14、凝縮槽15を介して基準水柱計装配管
16を通した圧力水頭と、個々に該当する各炉水位計液
相ノズル17,18からそれぞれに変動水柱計装配管1
9,20を通した圧力水頭との差圧を常時測定すること
により、ここでは、圧力容器1内での炉水位が上昇した
ときにその差圧が減少し、かつ炉水位が下降したときに
差圧が増加するという相対的な関係を利用して、各対象
部位での炉水位の差圧を2種類の各炉水位計、すなわ
ち、狭帯域炉水位計(N/R)21と広帯域炉水位計
(W/R)22とのそれぞれに表示させるのが一般的な
形態である。
【0007】ここで、上記構成の従来型BWRに付設さ
れている炉心流量監視システムの場合には、炉心部3の
周囲に設置されるジェットポンプ7のポンプ差圧が、ポ
ンプ吐出流量の自乗に比例するという特性を利用するこ
とで所期の炉心流量の監視を行っており、前記各ジェッ
トポンプ7に対しては、それぞれにジェットポンプ差圧
検出器(DPT)23を設けておき、これら各差圧検出
器23により、対応する各ポンプの差圧を測定すること
で、それぞれのポンプ吐出流量を求め、その各差圧信号
(ポンプ差圧信号)を演算装置(ジェットポンプ差圧/
炉心流量演算装置)24に入力して加算し、このように
して得られる総ポンプ吐出流量、換言すると、炉心部3
に対する冷却水の炉心流量を監視装置(ジェットポンプ
差圧による炉心流量監視装置)25によって常時監視可
能にするのである。
れている炉心流量監視システムの場合には、炉心部3の
周囲に設置されるジェットポンプ7のポンプ差圧が、ポ
ンプ吐出流量の自乗に比例するという特性を利用するこ
とで所期の炉心流量の監視を行っており、前記各ジェッ
トポンプ7に対しては、それぞれにジェットポンプ差圧
検出器(DPT)23を設けておき、これら各差圧検出
器23により、対応する各ポンプの差圧を測定すること
で、それぞれのポンプ吐出流量を求め、その各差圧信号
(ポンプ差圧信号)を演算装置(ジェットポンプ差圧/
炉心流量演算装置)24に入力して加算し、このように
して得られる総ポンプ吐出流量、換言すると、炉心部3
に対する冷却水の炉心流量を監視装置(ジェットポンプ
差圧による炉心流量監視装置)25によって常時監視可
能にするのである。
【0008】次に、図4に示す改良型BWR(ABW
R)においても、圧力容器1内の構成は、前記各ジェッ
トポンプ(JP)7に代えて同数の各冷却水再循環ポン
プ(RIP)8を用いる他は、上記従来型BWRの場合
とほぼ同様であり、その炉心流量監視システムのみが異
なる。
R)においても、圧力容器1内の構成は、前記各ジェッ
トポンプ(JP)7に代えて同数の各冷却水再循環ポン
プ(RIP)8を用いる他は、上記従来型BWRの場合
とほぼ同様であり、その炉心流量監視システムのみが異
なる。
【0009】すなわち、改良型BWR(ABWR)に付
設される炉心流量監視システムの場合には、一方におい
て、前記再循環ポンプ8のポンプ差圧がポンプ運転状態
毎のポンプ吐出流量の自乗に比例するという特性を利用
することで炉心流量の監視を行っており、前記各再循環
ポンプ8に対して、従来型BWRと同様な冷却水再循環
ポンプ差圧検出器(DPT)26を設けておき、図示し
ないポンプ回転数検出器からの回転数信号(ポンプ回転
数信号)によって各ポンプの運転状態を、差圧検出器2
6からの差圧信号(ポンプ差圧信号)によってポンプの
平均差圧をそれぞれ求め、これらの各信号と、別に求め
る炉水温度(密度)信号などとを演算装置(循環ポンプ
差圧/炉心流量演算装置)27に入力し、そのポンプの
Q−H特性から炉心流量を演算した上で、この炉心流量
を監視装置(循環ポンプ差圧による炉心流量演算装置)
28によって常時監視可能にしている。
設される炉心流量監視システムの場合には、一方におい
て、前記再循環ポンプ8のポンプ差圧がポンプ運転状態
毎のポンプ吐出流量の自乗に比例するという特性を利用
することで炉心流量の監視を行っており、前記各再循環
ポンプ8に対して、従来型BWRと同様な冷却水再循環
ポンプ差圧検出器(DPT)26を設けておき、図示し
ないポンプ回転数検出器からの回転数信号(ポンプ回転
数信号)によって各ポンプの運転状態を、差圧検出器2
6からの差圧信号(ポンプ差圧信号)によってポンプの
平均差圧をそれぞれ求め、これらの各信号と、別に求め
る炉水温度(密度)信号などとを演算装置(循環ポンプ
差圧/炉心流量演算装置)27に入力し、そのポンプの
Q−H特性から炉心流量を演算した上で、この炉心流量
を監視装置(循環ポンプ差圧による炉心流量演算装置)
28によって常時監視可能にしている。
【0010】また、他方においては、前記再循環ポンプ
8のポンプ差圧による炉心流量の監視と併用して、前記
炉心支持板2の上下差圧が炉出力状態毎に炉心流量と一
定の関係になるという相対的な特性を利用することで炉
心流量の監視を行っており、炉心支持板差圧検出器(D
PT)29によって検出した差圧信号(炉心支持板差圧
信号)と、別に求める原子炉の出力信号などとを演算装
置(炉心支持板差圧/炉心流量演算装置)30に入力し
て炉心流量を演算し、この炉心流量を監視装置(炉心支
持板差圧による炉心流量監視装置)31によって常時監
視可能にするのである。
8のポンプ差圧による炉心流量の監視と併用して、前記
炉心支持板2の上下差圧が炉出力状態毎に炉心流量と一
定の関係になるという相対的な特性を利用することで炉
心流量の監視を行っており、炉心支持板差圧検出器(D
PT)29によって検出した差圧信号(炉心支持板差圧
信号)と、別に求める原子炉の出力信号などとを演算装
置(炉心支持板差圧/炉心流量演算装置)30に入力し
て炉心流量を演算し、この炉心流量を監視装置(炉心支
持板差圧による炉心流量監視装置)31によって常時監
視可能にするのである。
【0011】図5は特許番号第2945906号の特許
公報に開示されたABWRにおける炉心流量監視システ
ムの概要を模式的に示す構成説明図である。
公報に開示されたABWRにおける炉心流量監視システ
ムの概要を模式的に示す構成説明図である。
【0012】図5に示す炉心流量監視システムは、原子
炉に設置されている狭帯域炉水位検出器11および広帯
域炉水位検出器12で検出された炉水位の差圧指示信号
をそれぞれに入力することで、その指示差を演算する演
算装置(狭帯域/広帯域炉水位指示差演算装置)32
と、この演算装置32の炉水位指示差に対応した流速/
炉心流量相当値を演算する演算装置(炉水位指示差/炉
心流量演算装置)33とを順次設け、この演算装置33
の演算結果である炉心流量を監視装置(炉水位指示差に
よる炉心流量監視装置)34により常時監視可能として
いる。
炉に設置されている狭帯域炉水位検出器11および広帯
域炉水位検出器12で検出された炉水位の差圧指示信号
をそれぞれに入力することで、その指示差を演算する演
算装置(狭帯域/広帯域炉水位指示差演算装置)32
と、この演算装置32の炉水位指示差に対応した流速/
炉心流量相当値を演算する演算装置(炉水位指示差/炉
心流量演算装置)33とを順次設け、この演算装置33
の演算結果である炉心流量を監視装置(炉水位指示差に
よる炉心流量監視装置)34により常時監視可能として
いる。
【0013】そして、この監視装置34からの炉心流量
の指示信号と、前述した監視装置(循環ポンプ差圧によ
る炉心流量演算装置)28および監視装置(炉心支持板
差圧による炉心流量監視装置)31からの各炉心流量の
指示信号を記録・監視装置(炉心流量指示比較による記
録・監視装置)35に入力し、これらの各指示信号を相
互に比較かつ演算して記録するようにしている。
の指示信号と、前述した監視装置(循環ポンプ差圧によ
る炉心流量演算装置)28および監視装置(炉心支持板
差圧による炉心流量監視装置)31からの各炉心流量の
指示信号を記録・監視装置(炉心流量指示比較による記
録・監視装置)35に入力し、これらの各指示信号を相
互に比較かつ演算して記録するようにしている。
【0014】ここで、狭帯域用の炉水位計液相ノズル1
7は、圧力容器1の上側の位置に設置され、その位置で
の炉水位の循環速度は遅く、また広帯域用の炉水位計液
相ノズル18は、圧力容器1の下側の位置に設置され、
その位置での炉水位の循環速度は、狭帯域用の炉水位計
液相ノズル17に比べてより早くなっており、動圧によ
る圧力減少が大きくなる。したがって、狭帯域と広帯域
の圧力差から間接的に炉水位の循環速度を計測すること
ができ、これを炉心流量に換算するようにしている。
7は、圧力容器1の上側の位置に設置され、その位置で
の炉水位の循環速度は遅く、また広帯域用の炉水位計液
相ノズル18は、圧力容器1の下側の位置に設置され、
その位置での炉水位の循環速度は、狭帯域用の炉水位計
液相ノズル17に比べてより早くなっており、動圧によ
る圧力減少が大きくなる。したがって、狭帯域と広帯域
の圧力差から間接的に炉水位の循環速度を計測すること
ができ、これを炉心流量に換算するようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来型のBW
R、ABWRとも従来の炉心流量監視システムにおいて
は、各部の流量と発生差圧との関係が長期的なプラント
運転経過によって微妙に変化することを予め評価して定
期的に炉心流量監視システムの妥当性を確認する必要が
ある。これらの妥当性の確認においては、各部の流量と
発生差圧などの関係による長期的な経時、経年変化の有
無や炉心流量指示への影響を正確に評価、確認する必要
があり、炉心流量計測監視装置の長期的な性能などをよ
り一層簡単かつ確実に計測可能な炉心流量監視システム
や、従来方式の炉心流量計測監視装置を必要に応じて補
正可能な炉心流量監視システムがより信頼性を向上させ
るとともに、運転管理性の向上などの観点から望まれて
いた。
R、ABWRとも従来の炉心流量監視システムにおいて
は、各部の流量と発生差圧との関係が長期的なプラント
運転経過によって微妙に変化することを予め評価して定
期的に炉心流量監視システムの妥当性を確認する必要が
ある。これらの妥当性の確認においては、各部の流量と
発生差圧などの関係による長期的な経時、経年変化の有
無や炉心流量指示への影響を正確に評価、確認する必要
があり、炉心流量計測監視装置の長期的な性能などをよ
り一層簡単かつ確実に計測可能な炉心流量監視システム
や、従来方式の炉心流量計測監視装置を必要に応じて補
正可能な炉心流量監視システムがより信頼性を向上させ
るとともに、運転管理性の向上などの観点から望まれて
いた。
【0016】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、原子炉圧力容器内で長期的な経時、経年変化などの
影響を受けないで炉心流量を監視し、必要に応じて補
正、校正可能で、高精度の炉心流量監視システムを提供
することを目的とする。
で、原子炉圧力容器内で長期的な経時、経年変化などの
影響を受けないで炉心流量を監視し、必要に応じて補
正、校正可能で、高精度の炉心流量監視システムを提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、原子炉圧力容器内の炉心部
周囲に複数のポンプ手段を配し、炉心部に対して冷却水
を循環させる沸騰水型原子炉の炉心流量監視システムに
おいて、前記圧力容器内の狭帯域、広帯域の各炉水位を
それぞれ検出する狭帯域炉水位検出器および広帯域炉水
位検出器と、これら各炉水位検出器で検出された炉水位
の指示差を検出する差圧検出器と、この差圧検出器で検
出された差圧信号と前記圧力容器内の核熱水力状態を計
測した炉内状態計測信号とから炉心流量相当値を演算す
る炉心流量演算装置と、この炉心流量演算装置で得られ
た炉心流量を監視する炉心流量監視装置とを備えたこと
を特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、原子炉圧力容器内の炉心部
周囲に複数のポンプ手段を配し、炉心部に対して冷却水
を循環させる沸騰水型原子炉の炉心流量監視システムに
おいて、前記圧力容器内の狭帯域、広帯域の各炉水位を
それぞれ検出する狭帯域炉水位検出器および広帯域炉水
位検出器と、これら各炉水位検出器で検出された炉水位
の指示差を検出する差圧検出器と、この差圧検出器で検
出された差圧信号と前記圧力容器内の核熱水力状態を計
測した炉内状態計測信号とから炉心流量相当値を演算す
る炉心流量演算装置と、この炉心流量演算装置で得られ
た炉心流量を監視する炉心流量監視装置とを備えたこと
を特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記圧力容器内の核熱水
力状態を計測した炉内状態計測信号は、平均中性子束検
出器、主蒸気流量、給水流量、原子炉圧力、下部プレナ
ム炉水位温度、ポンプ差圧、炉心支持板差圧検出器に基
づいた計測値および炉心熱出力計算値からの複数の信号
の中から任意の少なくとも一つを選択した信号であるこ
とを特徴とする。
心流量監視システムにおいて、前記圧力容器内の核熱水
力状態を計測した炉内状態計測信号は、平均中性子束検
出器、主蒸気流量、給水流量、原子炉圧力、下部プレナ
ム炉水位温度、ポンプ差圧、炉心支持板差圧検出器に基
づいた計測値および炉心熱出力計算値からの複数の信号
の中から任意の少なくとも一つを選択した信号であるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記狭帯域炉水位検出器
および広帯域炉水位検出器の差圧信号を、前記差圧検出
器に代えて複数の狭帯域炉水位検出器の平均値と複数の
広帯域炉水位検出器の平均値との差で置き換えたことを
特徴とする。
心流量監視システムにおいて、前記狭帯域炉水位検出器
および広帯域炉水位検出器の差圧信号を、前記差圧検出
器に代えて複数の狭帯域炉水位検出器の平均値と複数の
広帯域炉水位検出器の平均値との差で置き換えたことを
特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記炉心流量演算装置
は、複数の指示値の多変数多項式で演算可能な演算装置
であって、前記複数の指示値の多変数多項式の係数を、
正常に運転されている状態での複数の指示値および別の
方式で計測された炉心流量計測値を用いることで演算す
る多変数多項式係数演算装置であることを特徴とする。
心流量監視システムにおいて、前記炉心流量演算装置
は、複数の指示値の多変数多項式で演算可能な演算装置
であって、前記複数の指示値の多変数多項式の係数を、
正常に運転されている状態での複数の指示値および別の
方式で計測された炉心流量計測値を用いることで演算す
る多変数多項式係数演算装置であることを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項4記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記多変数多項式演算装
置は、変数の数を二つ以上、多項式の次数を少なくとも
一変数において2次以上の次数にして演算可能な演算装
置であることを特徴とする。
心流量監視システムにおいて、前記多変数多項式演算装
置は、変数の数を二つ以上、多項式の次数を少なくとも
一変数において2次以上の次数にして演算可能な演算装
置であることを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項4記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記多変数多項式演算装
置は、変数の数および多項式の次数を任意に変更可能な
演算装置であることを特徴とする。
心流量監視システムにおいて、前記多変数多項式演算装
置は、変数の数および多項式の次数を任意に変更可能な
演算装置であることを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項4記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記多変数多項式演算装
置は、差圧検出器で検出された差圧信号と、圧力容器内
の核熱水力状態を計測した複数の炉内状態計測信号から
主成分分析を行って抽出した少数個の主成分信号とを用
いて多変数多項式で炉心流量を演算可能な演算装置であ
ることを特徴とする。
心流量監視システムにおいて、前記多変数多項式演算装
置は、差圧検出器で検出された差圧信号と、圧力容器内
の核熱水力状態を計測した複数の炉内状態計測信号から
主成分分析を行って抽出した少数個の主成分信号とを用
いて多変数多項式で炉心流量を演算可能な演算装置であ
ることを特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
のいずれかに記載の炉心流量監視システムにおいて、前
記差圧信号および炉内状態計測信号による炉心流量監視
装置からの炉心流量指示値と、ポンプ手段の差圧による
炉心流量監視装置および炉心支持板の差圧による炉心流
量監視装置からの各炉心流量の指示差とを互いに演算比
較して、記録・監視する記録・監視装置を備えたことを
特徴とする。
のいずれかに記載の炉心流量監視システムにおいて、前
記差圧信号および炉内状態計測信号による炉心流量監視
装置からの炉心流量指示値と、ポンプ手段の差圧による
炉心流量監視装置および炉心支持板の差圧による炉心流
量監視装置からの各炉心流量の指示差とを互いに演算比
較して、記録・監視する記録・監視装置を備えたことを
特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0026】図1は本発明の第1実施形態によるABW
Rプラントの炉心流量監視システムの概要を模式的に示
す構成説明図である。なお、従来の構成と同一の部分に
は図3〜図5と同一の符号を付してその説明を省略す
る。
Rプラントの炉心流量監視システムの概要を模式的に示
す構成説明図である。なお、従来の構成と同一の部分に
は図3〜図5と同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0027】図1に示すように、原子炉圧力容器1内に
は、冷却水再循環ポンプ8が10台設置されており、こ
れらの冷却水再循環ポンプ8で給水スパージャ9からの
供給水と気水分離器4からの飽和水ドレンとの混合水を
炉心部3に送り込んでいる。そして、本実施形態の炉心
流量監視システムは、従来の技術と同様に冷却水再循環
ポンプ8の差圧計測信号とポンプ回転数信号などでポン
プ運転状態毎の炉心流量を演算して求める演算装置27
および監視装置28と、炉心支持板差圧検出器29の炉
心支持板差圧信号と原子炉出力を計測して炉心流量を演
算して求める演算装置30および監視装置31とが設置
されている。
は、冷却水再循環ポンプ8が10台設置されており、こ
れらの冷却水再循環ポンプ8で給水スパージャ9からの
供給水と気水分離器4からの飽和水ドレンとの混合水を
炉心部3に送り込んでいる。そして、本実施形態の炉心
流量監視システムは、従来の技術と同様に冷却水再循環
ポンプ8の差圧計測信号とポンプ回転数信号などでポン
プ運転状態毎の炉心流量を演算して求める演算装置27
および監視装置28と、炉心支持板差圧検出器29の炉
心支持板差圧信号と原子炉出力を計測して炉心流量を演
算して求める演算装置30および監視装置31とが設置
されている。
【0028】一方、原子炉圧力容器1には、差圧測定方
式の液位計として測定範囲の関係から狭帯域炉水位検出
器(N/R)11と広帯域炉水位検出器(W/R)12
がそれぞれ設置されており、それぞれの炉水位検出器1
1,12は基準水柱計装配管16での圧力水頭と変動水
柱計装配管19,20での圧力水頭との差圧を計測し、
原子炉圧力容器1内の炉水位が上昇した場合には差圧が
増加し、炉水位が下降した場合には差圧が減少する関係
を利用して原子炉水位を計測監視している二種類の炉水
位計が設置されている。
式の液位計として測定範囲の関係から狭帯域炉水位検出
器(N/R)11と広帯域炉水位検出器(W/R)12
がそれぞれ設置されており、それぞれの炉水位検出器1
1,12は基準水柱計装配管16での圧力水頭と変動水
柱計装配管19,20での圧力水頭との差圧を計測し、
原子炉圧力容器1内の炉水位が上昇した場合には差圧が
増加し、炉水位が下降した場合には差圧が減少する関係
を利用して原子炉水位を計測監視している二種類の炉水
位計が設置されている。
【0029】これらの両炉水位検出器11,12は、原
子炉圧力容器1の蒸気相部に開口している炉水位計蒸気
相ノズル13に蒸気相配管14および凝縮槽15を順次
接続し、この凝縮槽15に接続した基準水柱計装配管1
6にそれぞれ接続されてこれを共用している。
子炉圧力容器1の蒸気相部に開口している炉水位計蒸気
相ノズル13に蒸気相配管14および凝縮槽15を順次
接続し、この凝縮槽15に接続した基準水柱計装配管1
6にそれぞれ接続されてこれを共用している。
【0030】また、変動水柱計装配管19,20につい
ては、それぞれの測定範囲の要求から狭帯域炉水位検出
器11の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17が
給水スパージャ9よりも上方に開口され、広帯域炉水位
検出器12の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)1
8が給水スパージャ9よりもかなり下方に開口してい
る。
ては、それぞれの測定範囲の要求から狭帯域炉水位検出
器11の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17が
給水スパージャ9よりも上方に開口され、広帯域炉水位
検出器12の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)1
8が給水スパージャ9よりもかなり下方に開口してい
る。
【0031】この配置構成の結果、各炉水位計液相ノズ
ル17,18の開口部における原子炉圧力容器1内での
流動状況は、狭帯域炉水位検出器11の炉水位計液相ノ
ズル17の開口側で流速がほとんど零に対し、広帯域炉
水位検出器12の炉水位計液相ノズル18の開口側で
は、各冷却水再循環ポンプ8によって給水スパージャ9
からの供給水と気水分離器4からの飽和水ドレンとの混
合水が炉心流量として炉心部3に送り込まれることか
ら、炉心流量の増減に応じた流速影響を受けることにな
る。すなわち、このように広帯域炉水位検出器12の炉
水位計液相ノズル18が、原子炉圧力容器1内の流速存
在部に開口していることから、変動水柱計装配管20で
の圧力水頭は、流速増減の影響を受けることでベルヌー
イの定理からも明らかなように流速の自乗に相当する静
圧の増減を生じ、広帯域炉水位検出器12による炉水位
差圧の検出値が影響を受ける。
ル17,18の開口部における原子炉圧力容器1内での
流動状況は、狭帯域炉水位検出器11の炉水位計液相ノ
ズル17の開口側で流速がほとんど零に対し、広帯域炉
水位検出器12の炉水位計液相ノズル18の開口側で
は、各冷却水再循環ポンプ8によって給水スパージャ9
からの供給水と気水分離器4からの飽和水ドレンとの混
合水が炉心流量として炉心部3に送り込まれることか
ら、炉心流量の増減に応じた流速影響を受けることにな
る。すなわち、このように広帯域炉水位検出器12の炉
水位計液相ノズル18が、原子炉圧力容器1内の流速存
在部に開口していることから、変動水柱計装配管20で
の圧力水頭は、流速増減の影響を受けることでベルヌー
イの定理からも明らかなように流速の自乗に相当する静
圧の増減を生じ、広帯域炉水位検出器12による炉水位
差圧の検出値が影響を受ける。
【0032】一方、上述したように原子炉圧力容器1内
での冷却水の流速の影響を大きく受ける広帯域炉水位検
出器12に対して、狭帯域炉水位検出器11は、冷却水
の流速の影響をほとんど受けないことから、プラント通
常運転状態においては、狭帯域炉水位検出器11側の炉
水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17と広帯域炉水
位検出器12側の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズ
ル)18との間に差圧が生じ、狭帯域炉水位計21の炉
水位指示値よりも広帯域炉水位計22の炉水位指示値の
方が低めなる。
での冷却水の流速の影響を大きく受ける広帯域炉水位検
出器12に対して、狭帯域炉水位検出器11は、冷却水
の流速の影響をほとんど受けないことから、プラント通
常運転状態においては、狭帯域炉水位検出器11側の炉
水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17と広帯域炉水
位検出器12側の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズ
ル)18との間に差圧が生じ、狭帯域炉水位計21の炉
水位指示値よりも広帯域炉水位計22の炉水位指示値の
方が低めなる。
【0033】この狭帯域炉水位計21と広帯域炉水位計
22との炉水位指示差、すなわち両炉水位計液相ノズル
(変動水柱)17,18間の差圧は、原子炉圧力容器1
内の流速によって増減することから、炉水位計液相ノズ
ル(変動水柱)17,18間の差圧を計測すれば流速が
計測可能であり、この流速を確認することができれば原
子炉圧力容器1内の流路断面積が既知のため流量、すな
わち炉心流量が計測可能となる。
22との炉水位指示差、すなわち両炉水位計液相ノズル
(変動水柱)17,18間の差圧は、原子炉圧力容器1
内の流速によって増減することから、炉水位計液相ノズ
ル(変動水柱)17,18間の差圧を計測すれば流速が
計測可能であり、この流速を確認することができれば原
子炉圧力容器1内の流路断面積が既知のため流量、すな
わち炉心流量が計測可能となる。
【0034】以上のことから本実施形態においては、狭
帯域炉水位検出器11側の炉水位計液相ノズル(変動水
柱ノズル)17と広帯域炉水位検出器12側の炉水位計
液相ノズル(変動水柱ノズル)18との間の差圧を差圧
検出器36で計測してこの差圧信号37を演算装置(差
圧検出器による炉心流量演算装置)38に入力して差圧
信号37に相当する流速/炉心流量相当値を演算し、こ
の演算装置38の演算結果である炉心流量を監視装置
(差圧検出器による炉心流量監視装置)39によって常
時監視可能としている。
帯域炉水位検出器11側の炉水位計液相ノズル(変動水
柱ノズル)17と広帯域炉水位検出器12側の炉水位計
液相ノズル(変動水柱ノズル)18との間の差圧を差圧
検出器36で計測してこの差圧信号37を演算装置(差
圧検出器による炉心流量演算装置)38に入力して差圧
信号37に相当する流速/炉心流量相当値を演算し、こ
の演算装置38の演算結果である炉心流量を監視装置
(差圧検出器による炉心流量監視装置)39によって常
時監視可能としている。
【0035】また、本実施形態においては、前記の狭帯
域炉水位検出器11と広帯域炉水位検出器12との指示
差、すなわち両炉水位計液相ノズル(変動水柱)17,
18間の圧力差から、広帯域炉水位検出器12側の炉水
位計液相ノズル18の流速を間接的に演算により求める
際、炉水位計液相ノズル18の水平流路断面積での平均
流速と、炉水位計液相ノズル18近傍位置での流速差
で、流れの分布に起因して発生する偏差を他の炉内核熱
水力状態量を計測する既存の計測信号を利用して補正す
るようにしている。
域炉水位検出器11と広帯域炉水位検出器12との指示
差、すなわち両炉水位計液相ノズル(変動水柱)17,
18間の圧力差から、広帯域炉水位検出器12側の炉水
位計液相ノズル18の流速を間接的に演算により求める
際、炉水位計液相ノズル18の水平流路断面積での平均
流速と、炉水位計液相ノズル18近傍位置での流速差
で、流れの分布に起因して発生する偏差を他の炉内核熱
水力状態量を計測する既存の計測信号を利用して補正す
るようにしている。
【0036】すなわち、本実施形態においては、狭帯域
炉水位検出器11と広帯域炉水位検出器12との差圧
が、両炉水位計液相ノズル17,18の流速以外に、炉
水密度によっても異なることから、これも、炉水温度
や、これを間接的に推定することのできる炉出力、炉圧
力、給水流量などの炉内の核熱水力状態量の計測値、つ
まり炉内状態計測信号40を用いて補正するようにして
いる。
炉水位検出器11と広帯域炉水位検出器12との差圧
が、両炉水位計液相ノズル17,18の流速以外に、炉
水密度によっても異なることから、これも、炉水温度
や、これを間接的に推定することのできる炉出力、炉圧
力、給水流量などの炉内の核熱水力状態量の計測値、つ
まり炉内状態計測信号40を用いて補正するようにして
いる。
【0037】そして、本実施形態は、狭帯域炉水位検出
器11および広帯域炉水位検出器12から炉心流量を演
算する際の補正用信号である炉内状態計測信号40とし
ては、炉内の核熱水力状態を直接および間接的に計測す
る状態量として、平均中性子束検出器、主蒸気流量、給
水流量、原子炉圧力、下部プレナム炉水位温度、ポンプ
差圧、炉心支持板差圧検出器に基づいた計測装置および
炉心熱出力計算値からの複数の指示値の中から、任意の
一つないし任意の複数個以上の信号を利用している。
器11および広帯域炉水位検出器12から炉心流量を演
算する際の補正用信号である炉内状態計測信号40とし
ては、炉内の核熱水力状態を直接および間接的に計測す
る状態量として、平均中性子束検出器、主蒸気流量、給
水流量、原子炉圧力、下部プレナム炉水位温度、ポンプ
差圧、炉心支持板差圧検出器に基づいた計測装置および
炉心熱出力計算値からの複数の指示値の中から、任意の
一つないし任意の複数個以上の信号を利用している。
【0038】ここで、広帯域炉水位検出器12の炉水位
計液相ノズル18の流速が炉心流量に最も密接に関連す
る情報であるが、前述したように炉水位計液相ノズル1
8近傍の局所的な流速と、流路の全水平断面積の平均流
速との相違や、狭帯域/広帯域炉水位検出器11,12
の差圧が炉水の密度により変化することなどから、狭帯
域/広帯域炉水位検出器11,12の圧力差だけから演
算した炉心流量では、正確な炉心流量との間に偏差が生
じる。
計液相ノズル18の流速が炉心流量に最も密接に関連す
る情報であるが、前述したように炉水位計液相ノズル1
8近傍の局所的な流速と、流路の全水平断面積の平均流
速との相違や、狭帯域/広帯域炉水位検出器11,12
の差圧が炉水の密度により変化することなどから、狭帯
域/広帯域炉水位検出器11,12の圧力差だけから演
算した炉心流量では、正確な炉心流量との間に偏差が生
じる。
【0039】この偏差を補正するため、炉水密度の変化
とダウンカマ部での流速分布の変化に比例する情報とし
て、平均中性子束検出器、主蒸気流量、給水流量、原子
炉圧力、下部プレナム炉水位温度、ポンプ差圧、炉心支
持板差圧検出器などの炉内の核熱水力状態に関連する信
号を用いている。これらの信号は、直接的に炉水密度や
流速分布を計測する信号ではないものの、間接的な比例
関係にあり、理論的な解析ないしプラントの起動時のよ
うな正常時の観測データから間接的な比例関係の係数を
求めておくことができる。
とダウンカマ部での流速分布の変化に比例する情報とし
て、平均中性子束検出器、主蒸気流量、給水流量、原子
炉圧力、下部プレナム炉水位温度、ポンプ差圧、炉心支
持板差圧検出器などの炉内の核熱水力状態に関連する信
号を用いている。これらの信号は、直接的に炉水密度や
流速分布を計測する信号ではないものの、間接的な比例
関係にあり、理論的な解析ないしプラントの起動時のよ
うな正常時の観測データから間接的な比例関係の係数を
求めておくことができる。
【0040】この際、全ての計測信号を用いた補正は、
観測時の計測ノイズなどにより逆に補正精度が低下する
ことがあるため、一つないし最小限の複数個の指示値を
利用した補正を行うことが望ましい。そして、前記の炉
水密度と流速分布を補正するため、狭帯域/広帯域炉水
圧力差以外に、二つの信号を用いることを基本としてい
るが、複数の観測値の時間変化が類似している場合、狭
帯域/広帯域炉水圧力差以外に、一つの信号で補正する
こともできる。
観測時の計測ノイズなどにより逆に補正精度が低下する
ことがあるため、一つないし最小限の複数個の指示値を
利用した補正を行うことが望ましい。そして、前記の炉
水密度と流速分布を補正するため、狭帯域/広帯域炉水
圧力差以外に、二つの信号を用いることを基本としてい
るが、複数の観測値の時間変化が類似している場合、狭
帯域/広帯域炉水圧力差以外に、一つの信号で補正する
こともできる。
【0041】炉心流量と、前記狭帯域/広帯域炉水圧力
差は、ベルヌーイの定理による静圧変化が流速の自乗に
比例することを考慮すると、炉心流量(ZP)は、炉水
位圧力差(X)の平方根に比例することになる。また、
炉水密度は炉水圧力差に比例した影響を与える。さら
に、炉水位計液相ノズル17,18の局所流速と、水平
断面での平均流速の偏差は、その断面での流速自体に依
存して変化する他、給水流量の炉内への注入状況や、気
水分離器4からの蒸気の部分的な還流状況にも依存して
変化する。
差は、ベルヌーイの定理による静圧変化が流速の自乗に
比例することを考慮すると、炉心流量(ZP)は、炉水
位圧力差(X)の平方根に比例することになる。また、
炉水密度は炉水圧力差に比例した影響を与える。さら
に、炉水位計液相ノズル17,18の局所流速と、水平
断面での平均流速の偏差は、その断面での流速自体に依
存して変化する他、給水流量の炉内への注入状況や、気
水分離器4からの蒸気の部分的な還流状況にも依存して
変化する。
【0042】したがって、狭帯域/広帯域炉水圧力差を
(X)とし、これから計算される炉心流量を(ZP)と
したときに、両者の関係は、線形の関係式ではなく、非
線形の関係式となり、また温度や出力、流量などの多変
数の関係式となる。炉水位指示値以外の温度や出力、流
量などの状態量を(Yi)とすると、
(X)とし、これから計算される炉心流量を(ZP)と
したときに、両者の関係は、線形の関係式ではなく、非
線形の関係式となり、また温度や出力、流量などの多変
数の関係式となる。炉水位指示値以外の温度や出力、流
量などの状態量を(Yi)とすると、
【数1】ZP=f(X,Yi) ……(1) という多変数の非線形の関係式が成り立つことになる。
ZとXとの関係は、前記のように平方根の関係ではある
が、これは下記のように2次式の関係で近似することが
できる。
ZとXとの関係は、前記のように平方根の関係ではある
が、これは下記のように2次式の関係で近似することが
できる。
【0043】
【数2】 ここで、各係数(aa,bb,cc)は、他の状態量に
より変化することから、上記の関数表現としている。
より変化することから、上記の関数表現としている。
【0044】本実施形態では、Xとして狭帯域/広帯域
炉水位指示値偏差を用い、Y1として、炉出力(平均炉
内核計装検出器信号)を用いて
炉水位指示値偏差を用い、Y1として、炉出力(平均炉
内核計装検出器信号)を用いて
【数3】 という形の多変数多項式を用いている。Y1の代わり
に、出力と同等の給水流量、主蒸気流量といった信号を
用いることも可能である。ここでの係数(a〜f)は、
プラントの正常時の運転での観測データ(X(t)、Y
1(t))と、他の方式(図1のポンプ差圧/炉心流量
演算装置27ないし炉心支持板差圧/炉心流量演算装置
30)での炉心流量の計測値をZ(t)とすると、この
Z(t)と、(3)式のZP(t)の偏差が最小になる
ように、最小2乗法で係数を求めることができる。一旦
係数が求まれば、その後はこの係数を一定にして、炉心
流量の推定値ZP(t)を随時演算可能になる。
に、出力と同等の給水流量、主蒸気流量といった信号を
用いることも可能である。ここでの係数(a〜f)は、
プラントの正常時の運転での観測データ(X(t)、Y
1(t))と、他の方式(図1のポンプ差圧/炉心流量
演算装置27ないし炉心支持板差圧/炉心流量演算装置
30)での炉心流量の計測値をZ(t)とすると、この
Z(t)と、(3)式のZP(t)の偏差が最小になる
ように、最小2乗法で係数を求めることができる。一旦
係数が求まれば、その後はこの係数を一定にして、炉心
流量の推定値ZP(t)を随時演算可能になる。
【0045】また、長期間のプラントの運転に際して
は、炉内機器であるポンプや炉心部3、気水分離器4な
どの機器特性の変化、すなわち運転サイクルが変わるな
どプラントの条件が変化した場合には、随時、新たな観
測データをもとに、この係数を演算しなおすことで炉心
流量の推定精度の低下を防ぐことも可能になる。つま
り、高精度の炉心流量の計測を長期間に亘って確保する
ことができる。
は、炉内機器であるポンプや炉心部3、気水分離器4な
どの機器特性の変化、すなわち運転サイクルが変わるな
どプラントの条件が変化した場合には、随時、新たな観
測データをもとに、この係数を演算しなおすことで炉心
流量の推定精度の低下を防ぐことも可能になる。つま
り、高精度の炉心流量の計測を長期間に亘って確保する
ことができる。
【0046】この際、(3)式で、例えば、e=f=0
とおいて、残りの係数を最小2乗法で推定すると、さら
に簡単な炉心流量推定装置とすることもできる。
とおいて、残りの係数を最小2乗法で推定すると、さら
に簡単な炉心流量推定装置とすることもできる。
【0047】また、観測データとして、炉出力(Y1)
に加えて、炉水温度(Y2)を用いることで、(3)式
を
に加えて、炉水温度(Y2)を用いることで、(3)式
を
【数4】 という形式にすることで、炉水位計指示差(X)以外
に、二つの要因(Y1,Y2)を取り入れることで、さ
らに炉心流量の推定精度を向上することが可能になる。
この係数(a−j)も正常時の観測データから最小2乗
法で事前に求めておくことが可能である。
に、二つの要因(Y1,Y2)を取り入れることで、さ
らに炉心流量の推定精度を向上することが可能になる。
この係数(a−j)も正常時の観測データから最小2乗
法で事前に求めておくことが可能である。
【0048】また、前記(3)式ないし(4)式におい
て用いるY1およびY2として、平均中性子束検出器、
主蒸気流量、給水流量、原子炉圧力、下部プレナム炉水
位温度、ポンプ差圧、炉心下部格子板差圧検出器といっ
た複数の炉内の観測信号の内から、予測誤差を最も少な
くする信号を選択し、これを採用することで、炉心流量
を一段と高精度に計測することが可能となる。
て用いるY1およびY2として、平均中性子束検出器、
主蒸気流量、給水流量、原子炉圧力、下部プレナム炉水
位温度、ポンプ差圧、炉心下部格子板差圧検出器といっ
た複数の炉内の観測信号の内から、予測誤差を最も少な
くする信号を選択し、これを採用することで、炉心流量
を一段と高精度に計測することが可能となる。
【0049】この際、多項式を複雑にして、観測信号を
多くするほど、係数の推定に用いたデータに対しては予
測精度が良くなるものの、係数を決定後の監視段階での
予測精度は、逆に低下することがある。これは、予測モ
デルが複雑になればなるほど、学習に用いたデータ以外
での予測性能が悪くなるという統計解析での一般的な知
見である。このため、モデル変数と係数の最適な選定の
方式として、本実施形態では、下記の情報量基準AIC
を最小化するモデルを最適とする方式を採用することも
できる。
多くするほど、係数の推定に用いたデータに対しては予
測精度が良くなるものの、係数を決定後の監視段階での
予測精度は、逆に低下することがある。これは、予測モ
デルが複雑になればなるほど、学習に用いたデータ以外
での予測性能が悪くなるという統計解析での一般的な知
見である。このため、モデル変数と係数の最適な選定の
方式として、本実施形態では、下記の情報量基準AIC
を最小化するモデルを最適とする方式を採用することも
できる。
【0050】
【数5】 AIC=N*log(Σ)+2*P ……(5) ここで、Nは係数の推定に用いたデータ数、Σは観測値
Z(t)と予測値ZP(t)の偏差の分散値、Pは予測
モデルの係数の数(パラメータ数)である。これは、モ
デルのパラメータ数が少ないほど、また予測誤差の分散
Σが小さいほどよいことを示しており、多項式の次数や
変数の数が異なった推定モデルを相互比較し、最適なも
のを選択することができる。
Z(t)と予測値ZP(t)の偏差の分散値、Pは予測
モデルの係数の数(パラメータ数)である。これは、モ
デルのパラメータ数が少ないほど、また予測誤差の分散
Σが小さいほどよいことを示しており、多項式の次数や
変数の数が異なった推定モデルを相互比較し、最適なも
のを選択することができる。
【0051】また、前記の複数(k個)の炉心状態計測
値Y1(t)〜Yk(t)に対して、k×k個のYi
(t)分散値行列ΣYの主成分分析を行って、少数個
(m個、m<k>の主成分ベクトルを抽出する。これ
を、Σm(m×k個の行列)とすると、このm個の固有
ベクトルへの射影ベクトルをYM(t)は、
値Y1(t)〜Yk(t)に対して、k×k個のYi
(t)分散値行列ΣYの主成分分析を行って、少数個
(m個、m<k>の主成分ベクトルを抽出する。これ
を、Σm(m×k個の行列)とすると、このm個の固有
ベクトルへの射影ベクトルをYM(t)は、
【数6】 YM(t)=Σm*Y(t) ……(6) により、k個の要素を持つ観測ベクトルY(t)を、m
個の要素を持つ主成分スコアベクトルYM(t)に縮約
することができる。このm個の主成分スコアベクトル
と、前記狭帯域/広帯域炉水位計指示差Xを用いて、多
変数多項式の予測モデルを(4)式と同様に構成するこ
とで、炉心流量を予測することができる。通常、炉心部
3の出力と類似の状態を示す信号は多数あるが、その全
てが独立ではないため、この全てを用いた多変数多項式
は、その係数を最小2乗法で導出することが困難なこと
がある。このような場合に、前記主成分分析により独立
な少数個の成分を抽出することで、安定しかつ精度の高
い炉心流量演算装置を提供することができる。特に、前
記のように狭帯域/広帯域炉水位計指示差による炉心流
量推定装置は、ノズル部での炉水温度や流速分布のよう
に独立した誤差要因が存在するため、これを、多数の観
測信号の主成分の値を抽出して近似することに意味があ
る。
個の要素を持つ主成分スコアベクトルYM(t)に縮約
することができる。このm個の主成分スコアベクトル
と、前記狭帯域/広帯域炉水位計指示差Xを用いて、多
変数多項式の予測モデルを(4)式と同様に構成するこ
とで、炉心流量を予測することができる。通常、炉心部
3の出力と類似の状態を示す信号は多数あるが、その全
てが独立ではないため、この全てを用いた多変数多項式
は、その係数を最小2乗法で導出することが困難なこと
がある。このような場合に、前記主成分分析により独立
な少数個の成分を抽出することで、安定しかつ精度の高
い炉心流量演算装置を提供することができる。特に、前
記のように狭帯域/広帯域炉水位計指示差による炉心流
量推定装置は、ノズル部での炉水温度や流速分布のよう
に独立した誤差要因が存在するため、これを、多数の観
測信号の主成分の値を抽出して近似することに意味があ
る。
【0052】このように本実施形態は、原子炉圧力容器
1の炉水位計液相ノズル17,18間の差圧から炉心流
量を計測監視するシステムであり、炉心流量の増減、す
なわち炉心流速の増減と狭帯域炉水位検出器11側の炉
水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17と広帯域炉水
位検出器12側の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズ
ル)18との間の差圧が対応して増減する特性を活用し
て炉心流量を計測監視するシステムである。
1の炉水位計液相ノズル17,18間の差圧から炉心流
量を計測監視するシステムであり、炉心流量の増減、す
なわち炉心流速の増減と狭帯域炉水位検出器11側の炉
水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17と広帯域炉水
位検出器12側の炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズ
ル)18との間の差圧が対応して増減する特性を活用し
て炉心流量を計測監視するシステムである。
【0053】また、狭帯域/広帯域の炉水位計液相ノズ
ル17,18間の差圧の増減が、炉心流速の他にそのノ
ズル間の炉水温度と、液相ノズル位置での炉内の水平方
向の流速分布にも依存することを考慮して、炉内の核熱
水力状態量を計測する他の出力、圧力、温度センサーな
ど複数の計測状態量を用いて補正することで、炉心流量
の計測精度を向上させることができる。
ル17,18間の差圧の増減が、炉心流速の他にそのノ
ズル間の炉水温度と、液相ノズル位置での炉内の水平方
向の流速分布にも依存することを考慮して、炉内の核熱
水力状態量を計測する他の出力、圧力、温度センサーな
ど複数の計測状態量を用いて補正することで、炉心流量
の計測精度を向上させることができる。
【0054】すなわち、本実施形態では、狭帯域の炉水
位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17と広帯域の炉水
位計液相ノズル(変動水柱ノズル)18との間の差圧が
原子炉圧力容器1内の流速(V)と相関関係があること
から、炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17,1
8間の差圧を計測し、かつ演算することによって流速、
すなわち炉心流量相当値を演算装置38で演算して監視
装置39で計測監視することで、炉水位計液相ノズル
(変動水柱)17,18の測定箇所が原子炉圧力容器1
内で特に広い流路断面積を有していることから、長期的
な流量−発生差圧の経時、経年変化などの影響を受けな
いで正確に炉心流量の監視が可能となる。そして、炉水
位計液相ノズル17,18間での炉水温度と水平方向の
流速分布が、炉出力や原子炉圧力、さらに給水流量や主
蒸気流量などの状態量に依存して変化することを考慮し
て、炉内の核熱水力状態量を計測する出力、原子炉圧
力、炉水温度、給水流量、主蒸気流量などの計測値を用
いて炉水位計からの炉心流量演算精度を向上することが
可能となる。
位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17と広帯域の炉水
位計液相ノズル(変動水柱ノズル)18との間の差圧が
原子炉圧力容器1内の流速(V)と相関関係があること
から、炉水位計液相ノズル(変動水柱ノズル)17,1
8間の差圧を計測し、かつ演算することによって流速、
すなわち炉心流量相当値を演算装置38で演算して監視
装置39で計測監視することで、炉水位計液相ノズル
(変動水柱)17,18の測定箇所が原子炉圧力容器1
内で特に広い流路断面積を有していることから、長期的
な流量−発生差圧の経時、経年変化などの影響を受けな
いで正確に炉心流量の監視が可能となる。そして、炉水
位計液相ノズル17,18間での炉水温度と水平方向の
流速分布が、炉出力や原子炉圧力、さらに給水流量や主
蒸気流量などの状態量に依存して変化することを考慮し
て、炉内の核熱水力状態量を計測する出力、原子炉圧
力、炉水温度、給水流量、主蒸気流量などの計測値を用
いて炉水位計からの炉心流量演算精度を向上することが
可能となる。
【0055】なお、上記実施形態では、狭帯域炉水位検
出器11と広帯域炉水位検出器12の炉水位計液相ノズ
ル17,18の圧力差を差圧検出器36により直接計測
しているが、プラントには、狭帯域炉水位検出器11と
広帯域炉水位検出器12がそれぞれ複数個設置されてお
り、これらの各指示値の平均をとった上で、演算処理に
より狭帯域/広帯域炉水位計指示値偏差を演算しても同
等の信号を得ることができる。炉水位計の圧力偏差はわ
ずかであるため、この平均処理を加入することが望まし
い。
出器11と広帯域炉水位検出器12の炉水位計液相ノズ
ル17,18の圧力差を差圧検出器36により直接計測
しているが、プラントには、狭帯域炉水位検出器11と
広帯域炉水位検出器12がそれぞれ複数個設置されてお
り、これらの各指示値の平均をとった上で、演算処理に
より狭帯域/広帯域炉水位計指示値偏差を演算しても同
等の信号を得ることができる。炉水位計の圧力偏差はわ
ずかであるため、この平均処理を加入することが望まし
い。
【0056】図2は本発明の第2実施形態によるABW
Rプラントの炉心流量監視システムの概要を模式的に示
す構成説明図である。なお、前記第1実施形態と同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
Rプラントの炉心流量監視システムの概要を模式的に示
す構成説明図である。なお、前記第1実施形態と同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0057】本実施形態は、狭帯域炉水位検出器11と
広帯域炉水位検出器12の炉水位計液相ノズル17,1
8間の圧力差から炉心流量を計測、監視可能とする監視
装置39と、この監視装置39による炉心流量指示値
と、従来方式の監視装置(循環ポンプ差圧による炉心流
量演算装置)28および監視装置(炉心支持板差圧によ
る炉心流量監視装置)31からの各炉心流量の指示信号
を記録・監視装置(炉心流量指示比較による記録・監視
装置)35に入力し、これらの各指示信号を相互に比較
かつ演算して記録するようにしている。
広帯域炉水位検出器12の炉水位計液相ノズル17,1
8間の圧力差から炉心流量を計測、監視可能とする監視
装置39と、この監視装置39による炉心流量指示値
と、従来方式の監視装置(循環ポンプ差圧による炉心流
量演算装置)28および監視装置(炉心支持板差圧によ
る炉心流量監視装置)31からの各炉心流量の指示信号
を記録・監視装置(炉心流量指示比較による記録・監視
装置)35に入力し、これらの各指示信号を相互に比較
かつ演算して記録するようにしている。
【0058】このように構成したことで、従来方式の監
視装置28,31の長期的な経年変化の影響などによる
計測指示変化を確認することができ、必要に応じて補
正、校正に使用することができる。
視装置28,31の長期的な経年変化の影響などによる
計測指示変化を確認することができ、必要に応じて補
正、校正に使用することができる。
【0059】そして、従来方式の監視装置28,31
は、長期的な運転経過によって流量と発生差圧との関係
に経年変化などの影響で炉心流量指示に影響を受ける場
合があるが、本発明の各実施形態では原子炉水位計液相
ノズル(変動水柱)間の差圧による炉心流量計測監視装
置は狭帯域炉水位検出器11と広帯域炉水位検出器12
の炉水位計液相ノズル17,18の開口部が原子炉圧力
容器1内で十分に広い流路部に開口していることから流
路壁面などの影響を受けることなく、炉心流量の計測監
視が可能となる。
は、長期的な運転経過によって流量と発生差圧との関係
に経年変化などの影響で炉心流量指示に影響を受ける場
合があるが、本発明の各実施形態では原子炉水位計液相
ノズル(変動水柱)間の差圧による炉心流量計測監視装
置は狭帯域炉水位検出器11と広帯域炉水位検出器12
の炉水位計液相ノズル17,18の開口部が原子炉圧力
容器1内で十分に広い流路部に開口していることから流
路壁面などの影響を受けることなく、炉心流量の計測監
視が可能となる。
【0060】なお、以上のいずれの実施形態ともプラン
ト起動初期などに従来方式炉心流量計測監視装置による
炉心流量の指示値と本発明による炉心流量監視装置の指
示値との間の相互の定量的な初期関係を確認しておく
と、より一層効果的に炉心流量長期傾向監視が可能とな
る。
ト起動初期などに従来方式炉心流量計測監視装置による
炉心流量の指示値と本発明による炉心流量監視装置の指
示値との間の相互の定量的な初期関係を確認しておく
と、より一層効果的に炉心流量長期傾向監視が可能とな
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の炉心流量
監視システムによれば、従来方式の炉心流量監視システ
ムが長期的な経時、経年変化などの計測影響を受ける場
合があり得るのに対し、本発明のように各炉水位検出器
で検出された炉水位の指示差による炉心流量監視システ
ムは、流路壁面などの影響を受けないことから長期的、
かつ正確に炉心流量の監視が可能となる効果がある。加
えて、従来の炉心流量監視システムと異なる原理による
計測手段を提供することで、計測値の異常診断に用いる
ことができる。
監視システムによれば、従来方式の炉心流量監視システ
ムが長期的な経時、経年変化などの計測影響を受ける場
合があり得るのに対し、本発明のように各炉水位検出器
で検出された炉水位の指示差による炉心流量監視システ
ムは、流路壁面などの影響を受けないことから長期的、
かつ正確に炉心流量の監視が可能となる効果がある。加
えて、従来の炉心流量監視システムと異なる原理による
計測手段を提供することで、計測値の異常診断に用いる
ことができる。
【0062】また、各炉水位検出器で検出された炉水位
の指示差による炉心流量の監視に加え、炉出力や炉水温
度、圧力、給水流量などの信号を追加して炉心流量を予
測計算することで、より一層正確な補正、校正が可能と
なる。そして、炉出力や炉水温度、圧力、給水流量など
の信号を追加することで、従来のシステムに比べて、起
動から定格運転までのより広い運転範囲に適用可能な炉
心流量監視システムを提供することができる。
の指示差による炉心流量の監視に加え、炉出力や炉水温
度、圧力、給水流量などの信号を追加して炉心流量を予
測計算することで、より一層正確な補正、校正が可能と
なる。そして、炉出力や炉水温度、圧力、給水流量など
の信号を追加することで、従来のシステムに比べて、起
動から定格運転までのより広い運転範囲に適用可能な炉
心流量監視システムを提供することができる。
【図1】本発明の第1実施形態によるABWRプラント
の炉心流量監視システムの概要を模式的に示す構成説明
図。
の炉心流量監視システムの概要を模式的に示す構成説明
図。
【図2】本発明の第2実施形態によるABWRプラント
の炉心流量監視システムの概要を模式的に示す構成説明
図。
の炉心流量監視システムの概要を模式的に示す構成説明
図。
【図3】従来型BWRにおける炉心流量監視システムの
概要を模式的に示す構成説明図。
概要を模式的に示す構成説明図。
【図4】従来型ABWRにおける炉心流量監視システム
の概要を模式的に示す構成説明図。
の概要を模式的に示す構成説明図。
【図5】他の従来型ABWRにおける炉心流量監視シス
テムの概要を模式的に示す構成説明図。
テムの概要を模式的に示す構成説明図。
1 原子炉圧力容器 2 炉心支持板 3 炉心部 4 気水分離器 5 蒸気乾燥器 6 主蒸気ノズル 7 ジェットポンプ(JP) 8 冷却水再循環ポンプ(RIP) 9 給水スパージャ 11 狭帯域炉水位検出器(N/R) 12 広帯域炉水位検出器(W/R) 13 炉水位計蒸気相ノズル 14 蒸気相配管 15 凝縮槽 16 基準水柱計装配管 17 炉水位計液相ノズル(N/R用) 18 炉水位計液相ノズル(W/R用) 19 変動水柱計装配管(N/R用) 20 変動水柱計装配管(W/R用) 21 狭帯域炉水位計(N/R) 22 広帯域炉水位計(W/R) 23 ジェットポンプ差圧検出器(DPT) 24 JP差圧/炉心流量演算装置 25 JP差圧による炉心流量監視装置 26 冷却水再循環ポンプ差圧検出器 27 ポンプ差圧/炉心流量演算装置 28 ポンプ差圧による炉心流量監視装置 29 炉心支持板差圧検出器 30 炉心支持板差圧/炉心流量演算装置 31 炉心支持板差圧による炉心流量監視装置 32 狭帯域/広帯域炉水位指示差演算装置 33 炉水位指示差/炉心流量演算装置 34 炉水位指示差による炉心流量監視装置 35 炉心流量指示比較による記録・監視装置 36 差圧検出器(DPT) 37 差圧信号 38 差圧検出器による炉心流量演算装置 39 差圧検出器による炉心流量監視装置 40 炉内状態計測信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 敏浩 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 兼本 茂 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 榎本 光広 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2F030 CC01 CD15 CD17 CE04 CF03 CF07 2G075 AA03 AA04 BA03 CA08 CA40 DA05 FA11 FB05 FB07 FB15 GA18 GA19 GA21
Claims (8)
- 【請求項1】 原子炉圧力容器内の炉心部周囲に複数の
ポンプ手段を配し、炉心部に対して冷却水を循環させる
沸騰水型原子炉の炉心流量監視システムにおいて、前記
圧力容器内の狭帯域、広帯域の各炉水位をそれぞれ検出
する狭帯域炉水位検出器および広帯域炉水位検出器と、
これら各炉水位検出器で検出された炉水位の指示差を検
出する差圧検出器と、この差圧検出器で検出された差圧
信号と前記圧力容器内の核熱水力状態を計測した炉内状
態計測信号とから炉心流量相当値を演算する炉心流量演
算装置と、この炉心流量演算装置で得られた炉心流量を
監視する炉心流量監視装置とを備えたことを特徴とする
炉心流量監視システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の炉心流量監視システムに
おいて、前記圧力容器内の核熱水力状態を計測した炉内
状態計測信号は、平均中性子束検出器、主蒸気流量、給
水流量、原子炉圧力、下部プレナム炉水位温度、ポンプ
差圧、炉心支持板差圧検出器に基づいた計測値および炉
心熱出力計算値からの複数の信号の中から任意の少なく
とも一つを選択した信号であることを特徴とする炉心流
量監視システム。 - 【請求項3】 請求項1記載の炉心流量監視システムに
おいて、前記狭帯域炉水位検出器および広帯域炉水位検
出器の差圧信号を、前記差圧検出器に代えて複数の狭帯
域炉水位検出器の平均値と複数の広帯域炉水位検出器の
平均値との差で置き換えたことを特徴とする炉心流量監
視システム。 - 【請求項4】 請求項1記載の炉心流量監視システムに
おいて、前記炉心流量演算装置は、複数の指示値の多変
数多項式で演算可能な演算装置であって、前記複数の指
示値の多変数多項式の係数を、正常に運転されている状
態での複数の指示値および別の方式で計測された炉心流
量計測値を用いることで演算する多変数多項式係数演算
装置であることを特徴とする炉心流量監視システム。 - 【請求項5】 請求項4記載の炉心流量監視システムに
おいて、前記多変数多項式演算装置は、変数の数を二つ
以上、多項式の次数を少なくとも一変数において2次以
上の次数にして演算可能な演算装置であることを特徴と
する炉心流量監視システム。 - 【請求項6】 請求項4記載の炉心流量監視システムに
おいて、前記多変数多項式演算装置は、変数の数および
多項式の次数を任意に変更可能な演算装置であることを
特徴とする炉心流量監視システム。 - 【請求項7】 請求項4記載の炉心流量監視システムに
おいて、前記多変数多項式演算装置は、差圧検出器で検
出された差圧信号と、圧力容器内の核熱水力状態を計測
した複数の炉内状態計測信号から主成分分析を行って抽
出した少数個の主成分信号とを用いて多変数多項式で炉
心流量を演算可能な演算装置であることを特徴とする炉
心流量監視システム。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の炉
心流量監視システムにおいて、前記差圧信号および炉内
状態計測信号による炉心流量監視装置からの炉心流量指
示値と、ポンプ手段の差圧による炉心流量監視装置およ
び炉心支持板の差圧による炉心流量監視装置からの各炉
心流量の指示差とを互いに演算比較して、記録・監視す
る記録・監視装置を備えたことを特徴とする炉心流量監
視システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000003973A JP2001194484A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 炉心流量監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000003973A JP2001194484A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 炉心流量監視システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001194484A true JP2001194484A (ja) | 2001-07-19 |
Family
ID=18532820
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000003973A Pending JP2001194484A (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 炉心流量監視システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001194484A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007315938A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Toshiba Corp | 自然循環型沸騰水型原子炉の流力振動試験方法 |
-
2000
- 2000-01-12 JP JP2000003973A patent/JP2001194484A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007315938A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Toshiba Corp | 自然循環型沸騰水型原子炉の流力振動試験方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050818 |
|
| A977 | Report on retrieval |
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|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
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